JPH08231911A - 水性インク組成物およびその製造方法 - Google Patents

水性インク組成物およびその製造方法

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JPH08231911A
JPH08231911A JP33525895A JP33525895A JPH08231911A JP H08231911 A JPH08231911 A JP H08231911A JP 33525895 A JP33525895 A JP 33525895A JP 33525895 A JP33525895 A JP 33525895A JP H08231911 A JPH08231911 A JP H08231911A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より優れた印字物の耐水性を実現する一方
で、本質的に水に不溶または難溶である着色剤を安定に
含み、記録ヘッドの目詰まりが起きにくいインクジェッ
ト記録方法に好ましく用いられる水性インク組成物の提
供。 【解決手段】 難水溶性または非水溶性の着色剤と、常
温で固体で、水に可溶であり、その加熱溶融液または水
溶液が前記着色剤を溶解可能であり、かつ前記着色剤と
固溶体を形成可能な固体溶剤と、水とを少なくとも含ん
でなる、水性インク組成物を利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明はインクジェット記録方式に関し、特に堅牢性が
高い印刷物が得られる水性インク組成物およびその製造
方法に関する。
【0002】背景技術 従来インクジェツト記録方式は、静電吸引方式、空気圧
送方式、圧電素子の電気的変形を利用した方式、加熱発
泡時の圧力を利用した方式等でインク小滴を発生、噴射
させ、さらにこのインク小滴を記録用紙に付着させて記
録を行っている。このような記録方式に用いられるイン
クは、水溶性染料を溶解した水溶液を主成分として、グ
リコール等の保湿剤、アルコール、ピロリドン等の浸透
促進剤を溶解した水性インク組成物が主流となってい
る。
【0003】しかし、水溶性染料を用いた水性インク組
成物による印字は、水が接触すると染料が水溶性のため
印刷部分から溶け出す可能性を本質的に有している。ま
た、一般的に水溶性染料は、カルボン酸基、スルホン酸
基、アミン基等の水溶性基を有するために非水溶性着色
剤に比較して耐光性に劣ると言われている。
【0004】これらの問題点を解決する水性インク組成
物およびその製造方法が、種々提案されている。例え
ば、水に不溶であるが水溶性有機溶剤に可溶な染料を用
いたインク組成物が特開昭57−59970号、特開昭
61−53372号、特開昭63−162773号に開
示されている。
【0005】また、分散染料を用いた水性インク組成物
が特開昭59−4665号に、水に不溶の顔科を分散し
た水性インク組成物が特開昭56一147859号に提
案されている。
【0006】しかしながら、これら水性インク組成物も
依然として改良の余地を残すものであったといえる。と
りわけ、印字物の耐水性を向上させるために本質的に水
に不溶または難溶である着色剤を利用すると、記録ヘッ
ドのノズルの目詰まりがおこりやすくなる傾向が観察さ
れた。それは、水に不溶または難溶である着色剤を安定
に水性インク組成物中に存在させることが容易でないこ
とと、記録ヘッドのノズル先端に難溶性の着色剤からな
る析出物が生ずることによるものと考えられた。
【0007】
【発明の概要】本発明は、より優れた印字物の耐水性を
実現する一方で、本質的に水に不溶または難溶である着
色剤を安定に含み、記録ヘッドの目詰まりが起きにくい
水性インク組成物およびその製造法の提供をその目的と
している。
【0008】本発明者らは、今般、特定の成分をインク
組成物に添加することで、本質的に水に不溶または難溶
である着色剤を安定に含んでなるインク組成物が得られ
ることを見出した。本発明はかかる知見に基づくもので
ある。
【0009】すなわち、本発明によるインク組成物は、
難水溶性または非水溶性の着色剤と、常温で固体で、水
に可溶であり、その加熱溶融液または水溶液が前記着色
剤を溶解可能であり、かつ前記着色剤と固溶体を形成可
能な固体溶剤と、水とを少なくとも含んでなるもの、で
ある。
【0010】また、本発明によるインク組成物の製造法
は、固体溶剤を融点以上に加熱して溶融し、これに着色
剤を溶解して着色剤溶液を得る工程、または固体溶剤の
飽和水溶液またはそれに近い濃厚水溶液を調製し、これ
に着色剤を溶解して着色剤溶液を得る工程と、該着色剤
溶液を、水または水溶性有機溶剤を含む水溶液と混合し
て、着色剤粒子がその中で分散している分散液を得る工
程と該分散液にインク組成物を形成する任意成分を場合
によって添加する工程とを含んでなるものである。
【0011】さらに本発明によるインク組成物は次のよ
うな製造法によっても得ることができ、その方法は、固
体溶剤を融点以上に加熱して溶融し、これに着色剤を溶
解して着色剤溶液を得て、該着色剤溶液を冷却し、着色
剤と固体溶剤とを含んでなる着色剤固溶体を得る工程、
または固体溶剤と揮発性有機溶剤とを混合し、これに着
色剤を溶解して着色剤溶液を得て、該着色剤溶液から前
記揮発性有機溶剤を蒸発させて除去して、着色剤固溶体
を得る工程と、該着色剤固溶体を、水または水溶性有機
溶剤を含む水溶液に溶解させて、着色剤粒子がその中で
分散している分散液を得る工程と該分散液にインク組成
物を形成する任意成分を場合によって添加する工程とを
含んでなるものである。
【0012】
【発明の具体的説明】本発明による水性インク組成物
は、上記したように難水溶性または非水溶性の着色剤
と、固体溶剤と、水とを少なくとも含んでなる水性イン
ク組成物である。
【0013】着色剤 本発明に用いられる着色剤は、難水溶性または非水溶性
の染料または顔料である。ここで、難水溶性または非水
溶性とは、水に対する溶解度が20℃で約1wt%以
下、より好ましくは0.1wt%以下、のものであるこ
とを意味する。その好ましい例としては、当業界におい
て、油溶染料(Oil Dyes)、分散染料(Disperse Dyes
)、または有機溶剤易溶性顔料として分類される着色
剤が挙げられる。これらの着色剤を利用することで、印
刷物の堅牢性、特に良好な耐水性と耐光性を得ることが
てきる。これらの着色剤は単独で用いられても、複数混
合して用いられてもよい。
【0014】本発明によるインク組成物において、この
着色剤は好ましくは分散して存在する。すなわち、本発
明によるインク組成物において着色剤は微粒子として存
在している。実際のところある物質が溶解しているのか
分散しているのかの境界を定めることは容易ではない
が、本発明の好ましい態様において着色剤は、少なくと
も粒子としてその存在が確認できる。また、本発明によ
るインク組成物を用いて印字された印字物の発色は、そ
の着色剤粒子に主に依存する。本発明の好ましい態様に
よれば、着色剤粒子はその平均粒子径が10nm〜10
μm程度であるのが好ましく、更に好ましくは25nm
〜500nm程度である。さらに、本発明の好ましい態
様によれば、粒子径が20μmを超える粒子を個数分布
で1ppm未満に調整することが、目詰まり防止の観点
から好ましい。
【0015】一方で、本発明の好ましい態様によれば、
本発明によるインク組成物は実質的に分散剤を含有しな
い。分散剤を実質的に使用せずに、着色剤粒子がインク
組成物中に分散可能であることは当業者には意外なこと
であると考えられる。ここで、「実質的に分散剤を含有
しない」とは、当業界において、インク組成物に慣用さ
れる分散剤を全く含まないか、またはその臨界ミセル濃
度(CMC)未満の濃度で含んでなることを意味する。
一般に臨界ミセル濃度は分散剤により0.01〜3.6
wt%程度の値をとる(新版界面活性剤ハンドブック1
19〜127頁(1991)吉田、新藤、大垣、中山、
光学図書株式会社)。従って、本発明の好ましい態様に
おいては、これらの値未満の濃度で分散剤を含んでなる
のが好ましい。
【0016】なお、本発明において用いられる着色剤は
後記するように、固体溶剤に溶解可能である必要があ
る。
【0017】これら着色剤の添加量は、インク組成物に
対して0.5〜20wt%が好ましく、より好ましくは
1〜10wt%程度である。
【0018】油溶染料の好ましい具体例としては下記の
ものが挙げられる。
【0019】黄色系としてはオイルイエロー105(商
品名、オリエント化学工業株式会社製)、オイルイエロ
ー107(商品名、オリエント化学工業株式会社製)、
オイルイエロー129(商品名、オリエント化学工業株
式会社製、C.I.ソルベントイエロー29)、オイル
イエロー3G(商品名、オリエント化学工業株式会社
製、C.I.ソルベントイエロー16)、オイルイエロ
ーGGS(商品名、オリエント化学工業株式会社製、
C.I.ソルベントイエロー56)、バリファストイエ
ロー1101(商品名、オリエント化学工業株式会社
製)、バリファストイエロー1105(商品名、オリエ
ント化学工業株式会社製)、バリファストイエロー41
20(商品名、オリエント化学工業株式会社製、C.
I.ソルベントイエロー82)、オレオゾルブリリアン
トイエロー5G(商品名、田岡化学工業株式会社製、
C.I.ソルベントイエロー150)、オレオゾルファ
ストイエロー2G(商品名、田岡化学工業株式会社製、
C.I.ソルベントイエロー21)、オレオゾルファス
トイエローGCN(商品名、田岡化学工業株式会社製、
C.I.ソルベントイエロー151)、アイゼンゾット
イエロー1(商品名、保土谷化学工業株式会社製、C.
I.ソルベントイエロー56)、アイゼンゾットイエロ
ー3(商品名、保土谷化学工業株式会社製、C.I.ソ
ルベントイエロー16)、アイゼンゾットイエロー6
(商品名、保土谷化学工業株式会社製、C.I.ソルベ
ントイエロー33)、アイゼンスピロンイエローGRL
H(商品名、保土谷化学工業株式会社製)、アイゼンス
ピロンイエロー3RH(商品名、保土谷化学工業株式会
社製)、オラゾールイエロー2GLN(商品名、チバガ
イギー社製、C.I.ソルベントイエロー88)、オラ
ゾールイエロー2RLN(商品名、チバガイギー社製、
C.I.ソルベントイエロー89)、オラゾールイエロ
ー3R(商品名、チバガイギー社製、C.I.ソルベン
トイエロー25)、オラセットイエローGHS(商品
名、チバガイギー社製、C.I.ソルベントイエロー1
63)、フィラミッドイエローR(商品名、チバガイギ
ー社製、C.I.ソルベントイエロー21)等が挙げら
れる。
【0020】赤色系としてはオイルレッド5B(商品
名、オリエント化学工業株式会社製、C.I.ソルベン
トレッド27)、オイルレッドRR(商品名、オリエン
ト化学工業株式会社製、C.I.ソルベントレッド2
4)、バリファストレッド1306(商品名、オリエン
ト化学工業株式会社製、C.I.ソルベントレッド10
9)、バリファストレッド1355(商品名、オリエン
ト化学工業株式会社製)、バリファストレッド2303
(商品名、オリエント化学工業株式会社製)、バリファ
ストレッド3304(商品名、オリエント化学工業株式
会社製、C.I.ソルベントレッド8)、バリファスト
レッド3306(商品名、オリエント化学工業株式会社
製)、バリファストレッド3320(商品名、オリエン
ト化学工業株式会社製、C.I.ソルベントレッド13
2)、オイルピンク312(商品名、オリエント化学工
業株式会社製)、バリファストピンク2310N(商品
名、オリエント化学工業株式会社製、C.I.ソルベン
トレッド218)、オレオゾルファストレッドBL(商
品名、田岡化学工業株式会社製、C.I.ソルベントレ
ッド132)、オレオゾルファストレッドRL(商品
名、田岡化学工業株式会社製、C.I.ソルベントレッ
ド122)、オレオゾルファストレッドGL(商品名、
田岡化学工業株式会社製、C.I.ソルベントレッド1
32)、オレオゾルレッド2G(商品名、田岡化学工業
株式会社製)、オレオゾルファストピンクFB(商品
名、田岡化学工業株式会社製、C.I.ソルベントレッ
ド218)、アイゼンゾットレッド1(商品名、保土谷
化学工業株式会社製、C.I.ソルベントレッド2
4)、アイゼンゾットレッド2(商品名、保土谷化学工
業株式会社製、C.I.ソルベントレッド27)、アイ
ゼンゾットレッド3(商品名、保土谷化学工業株式会社
製、C.I.ソルベントレッド18)、アイゼンスピロ
ンレッドBEH(商品名、保土谷化学工業株式会社
製)、アイゼンスピロンレッドGEH(商品名、保土谷
化学工業株式会社製)、アイゼンスピロンレッドC−G
H(商品名、保土谷化学工業株式会社製)、アイゼンゾ
ットピンク1(商品名、保土谷化学工業株式会社製、
C.I.ソルベントレッド49)、オラゾールレッド3
GL(商品名、チバガイギー社製、C.I.ソルベント
レッド130)、オラゾールレッド2BL(商品名、チ
バガイギー社製、C.I.ソルベントレッド132)、
オラゾールレッドG(商品名、チバガイギー社製、C.
I.ソルベントレッド125)、オラゾールレッドB
(商品名、チバガイギー社製、C.I.ソルベントレッ
ド7)、フィラミッドレッドGR(商品名、チバガイギ
ー社製、C.I.ソルベントレッド225)、フィレス
ターレッドGA(商品名、チバガイギー社製、C.I.
ソルベントレッド135)、フィレスターレッドRBA
(商品名、チバガイギー社製、C.I.ソルベントレッ
ド230)、オラゾールピンク5BLG(商品名、チバ
ガイギー社製、C.I.ソルベントレッド127)等が
挙げられる。
【0021】青色系としてはオイルブルー613(商品
名、オリエント化学工業株式会社製)、オイルブルー2
N(商品名、オリエント化学工業株式会社製、C.I.
ソルベントブルー35)、オイルブルーBOS(商品
名、オリエント化学工業株式会社製)、バリファストブ
ルー1603(商品名、オリエント化学工業株式会社
製)、バリファストブルー1605(商品名、オリエン
ト化学工業株式会社製、C.I.ソルベントブルー3
8)、バリファストブルー1607(商品名、オリエン
ト化学工業株式会社製)、バリファストブルー2606
(商品名、オリエント化学工業株式会社製、C.I.ソ
ルベントブルー70)、バリファストブルー2610
(商品名、オリエント化学工業株式会社製)、オレオゾ
ルファストブルーELN(商品名、田岡化学工業株式会
社製、C.I.ソルベントブルー70)、オレオゾルフ
ァストブルーGL(商品名、田岡化学工業株式会社製、
C.I.ソルベントブルー70)、オレオゾルブルーG
(商品名、田岡化学工業株式会社製)、アイゼンゾット
ブルー1(商品名、保土谷化学工業株式会社製、C.
I.ソルベントブルー25)、アイゼンゾットブルー2
(商品名、保土谷化学工業株式会社製、C.I.ソルベ
ントブルー14)、アイゼンスピロンブルーGNH(商
品名、保土谷化学工業株式会社製)、アイゼンスピロン
ブルー2BNH(商品名、保土谷化学工業株式会社
製)、アイゼンスピロンブルーBPNH(商品名、保土
谷化学工業株式会社製)、オラゾールブルーGN(商品
名、チバガイギー社製、C.I.ソルベントブルー6
7)、オラゾールブルー2GLN(商品名、チバガイギ
ー社製、C.I.ソルベントブルー48)、オラセット
ブルー2R(商品名、チバガイギー社製、C.I.ソル
ベントブルー68)、フィラミッドブルーR(商品名、
チバガイギー社製、C.I.ソルベントブルー13
2)、フィレスターブルーGN(商品名、チバガイギー
社製、C.I.ソルベントブルー67)等が挙げられ
る。
【0022】黒色系としてはオイルブラックHBB(商
品名、オリエント化学工業株式会社製、C.I.ソルベ
ントブラック3)、オイルブラック860(商品名、オ
リエント化学工業株式会社製、C.I.ソルベントブラ
ック3)、オイルブラックBS(商品名、オリエント化
学工業株式会社製、C.I.ソルベントブラック7)、
バリファストブラック1802(商品名、オリエント化
学工業株式会社製)、バリファストブラック1807
(商品名、オリエント化学工業株式会社製)、バリファ
ストブラック3804(商品名、オリエント化学工業株
式会社製、C.I.ソルベントブラック34)、バリフ
ァストブラック3810(商品名、オリエント化学工業
株式会社製、C.I.ソルベントブラック29)、バリ
ファストブラック3820(商品名、オリエント化学工
業株式会社製、C.I.ソルベントブラック27)、バ
リファストブラック3830(商品名、オリエント化学
工業株式会社製)、スピリットブラックSB(商品名、
オリエント化学工業株式会社製、C.I.ソルベントブ
ラック5)、スピリットブラックSSBB(商品名、オ
リエント化学工業株式会社製、C.I.ソルベントブラ
ック5)、スピリットブラックAB(商品名、オリエン
ト化学工業株式会社製、C.I.ソルベントブラック
5)、ニグロシンベース(商品名、オリエント化学工業
株式会社製、C.I.ソルベントブラック7)、オレオ
ゾルファストブラックRL(商品名、田岡化学工業株式
会社製、C.I.ソルベントブラック27)、オレオゾ
ルブラックAR(商品名、田岡化学工業株式会社製)、
アイゼンゾットブラック6(商品名、保土谷化学工業株
式会社製、C.I.ソルベントブラック3)、アイゼン
ゾットブラック8(商品名、保土谷化学工業株式会社
製、C.I.ソルベントブラック7)、アイゼンスピロ
ンブラックMH(商品名、保土谷化学工業株式会社
製)、アイゼンスピロンブラックGMH(商品名、保土
谷化学工業株式会社製)、オラゾールブラックCN(商
品名、チバガイギー社製、C.I.ソルベントブラック
28)、オラゾールブラックRLI(商品名、チバガイ
ギー社製、C.I.ソルベントブラック29)等の油溶
染料が挙げられる。
【0023】また、分散染料としては、オラセットイエ
ロー8GF(商品名、チバガイギー社製、C.I.ディ
スパースイエロー82)、アイゼンゾットイエロー5
(商品名、保土谷化学工業株式会社製、C.I.ディス
パースイエロー3)、スミプラスイエローHLR(商品
名、住友化学工業株式会社製、C.I.ディスパースイ
エロー54)、カヤセットイエローA−G(商品名、日
本化薬株式会社製、C.I.ディスパースイエロー5
4)、スミプラスレッドB−2(商品名、住友化学工業
株式会社製、C.I.ディスパースレッド191)、カ
ヤセットレッドB(商品名、日本化薬株式会社製、C.
I.ディスパースレッド60)、フィレスターバイオレ
ットBA(商品名、チバガイギー社製、C.I.ディス
パースバイオレット57)が挙げられる。
【0024】またさらに、有機溶剤易溶顔料としては、
ハンサイエローG(商品名、大同化成株式会社製、C.
I.ピグメントイエロー1)、ハンサイエローGR(商
品名、大同化成株式会社製、C.I.ピグメントイエロ
ー2)、ハンサイエロー10G(商品名、大同化成株式
会社製、C.I.ピグメントイエロー3)、フィレスタ
ーイエローRNB(商品名、チバガイギー社製、C.
I.ピグメントイエロー147)、カヤセットイエロー
E−AR(商品名、日本化薬株式会社製、C.I.ピグ
メントイエロー147)、カヤセットイエローE−L2
R(商品名、日本化薬株式会社製、C.I.ピグメント
イエロー142)、パーマネントレッド4R(商品名、
大同化成株式会社製、C.I.ピグメントレッド3)、
ポピイレッド(商品名、大日精化工業株式会社製、C.
I.ピグメントレッド17)、ブリリアントファストス
カレーット(商品名、大同化成株式会社製、C.I.ピ
グメントレッド22)、3040レッド(商品名、大日
精化工業株式会社製、C.I.ピグメントレッド2
3)、ファストピンクレーキ6G(商品名、野間化学工
業株式会社、C.I.ピグメントレッド81)、エオシ
ンレーキ(商品名、有本化学工業株式会社、C.I.ピ
グメントレッド90)、カヤセットレッドE−CG(商
品名、日本化薬株式会社製、C.I.ピグメントレッド
250)、カヤセットレッドE−BG(商品名、日本化
薬株式会社製、C.I.ピグメントレッド249)、カ
ーミンBS(商品名、大日本インキ化学工業株式会社
製、C.I.ピグメントレッド114)、オラセットピ
ンクRF(商品名、チバガイギー社製、C.I.ピグメ
ントレッド181)が挙げられる。
【0025】固体溶剤 本発明において用いられる固体溶剤とは、常温で固体
で、水に可溶であり、その加熱溶融液または水溶液が前
記着色剤を溶解可能であり、かつ前記着色剤と固溶体を
形成可能なものいう。
【0026】固体溶剤は常温で固体であることが好まし
いが、融点が30℃以上であるものがより好ましい。更
に水に可溶であるとは、20℃における水に対する溶解
度が好ましくは15wt%以上、より好ましくは30w
t%以上であることをいう。
【0027】本発明において、固体溶剤は、その加熱溶
融液または水溶液とされたときに、前記したような着色
剤を溶解する性質を有する。ここで、その加熱溶融液が
固体溶剤を溶解するとは、加熱溶融液に対する着色剤の
溶解度が好ましくは1wt%以上、より好ましくは5w
t%以上であることをいう。
【0028】また、本発明において、固体溶剤と前記し
たような着色剤とが固溶体を形成するとは、固体溶剤の
結晶相に着色剤がとけ込んだ混合相を形成することをい
う。
【0029】このような性質の固体溶剤を上記着色剤と
組み合わせることで、記録ヘッドのノズルの目詰まりを
有効に防止することができる。以下の理論はあくまで仮
定であって、これによって本発明が限定的に解釈される
ことを望むものではないが、目詰まりが有効に防止され
る理由は以下のように考えられる。すなわち、ノズルの
先端において本発明によるインク組成物が乾燥して析出
物が生じた場合、この析出物は固体溶剤と着色剤との固
溶体が主成分を占める。本質的に難水溶性または非水溶
性である着色剤のみからなる析出物の生成は抑制され
る。この固溶体は、再度ノズルに対するインク組成物の
供給が開始されると容易に溶解し、崩壊する。その結
果、ノズルを塞いでいた析出物は容易に除かれ、ノズル
の目詰まりが容易に解消する。一方、本発明によるイン
ク組成物にあっては着色剤は好ましくは溶解ではなく粒
子として分散して存在していることから、インク組成物
が紙などの記録媒体に印字される際には、着色剤粒子は
記録媒体の表面に止まる。しかし、この固体溶剤は水な
どの他の溶媒成分に溶解していることから、それら溶媒
成分とともに記録媒体に浸透する。その結果、記録媒体
表面に形成される印字は本質的に難水溶性または非水溶
性である着色剤のみからなるものとなる。印字中の固体
溶剤の量は少量となり、その存在は印字の耐水性に影響
を与えない程度のものとなる。よって、難水溶性または
非水溶性である着色剤の耐水性は良好に維持されること
となる。
【0030】固体溶剤の添加量は全インク組成物に対し
て1〜50wt%程度の範囲が好ましく、より好ましく
は2.5〜25wt%程度である。
【0031】本発明の好ましい態様によれば、固体溶剤
の好ましい具体例としては、カルボン酸誘導体、尿素誘
導体、および炭酸アルキレンが挙げられる。
【0032】カルボン酸誘導体の好ましい具体例として
は、融点が30℃以上であり、かつ下記の式(I)で表
される化合物が挙げられる。
【0033】R1 −CO−NH−R2 (I) (上記式中、R1 は、置換されていてもよいアルキル
基、置換されていてもよいアルコキシ基、または窒素を
一個含んでなる5または6員複素芳香環を表し、R
2 は、Hまたは置換されていてもよいアルキル基を表す
か、またはR1 とR2 とは一緒になって炭素数3〜8の
アルキレン基を表し、このアルキレン基は置換されてい
てもよい) 上記式(I)において、R1 が表すアルキル基は直鎖状
または分岐鎖状のいずれであってもよく、好ましくは炭
素数1〜8、より好ましくは炭素数1〜6のアルキル基
である。また、このアルキル基の一以上の水素原子は置
換されていてもよく、置換基の好ましい例としては水酸
基、アミノ基が挙げられる。
【0034】また、R1 が表すアルコキシ基は直鎖状ま
たは分岐鎖状のいずれであってもよく、好ましくは炭素
数1〜8、より好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基
である。また、このアルコキシ基の一以上の水素原子は
置換されていてもよく、置換基の好ましい例としては水
酸基、アミノ基が挙げられる。
【0035】また、R1 が表す窒素を一個含んでなる5
または6員の複素芳香環の例としては、ピロリル、ピリ
ジルが挙げられる。
【0036】また式(I)において、R2 が表すアルキ
ル基は直鎖状または分岐鎖状のいずれであってもよく、
好ましくは炭素数1〜8、より好ましくは炭素数1〜6
のアルキル基である。また、このアルキル基の一以上の
水素原子は置換されていてもよく、置換基の好ましい例
としては水酸基、アミノ基が挙げられる。
【0037】さらにR1 とR2 とは一緒になって炭素数
3〜8のアルキレン基を表していてもよい。このアルキ
レン基の一以上の水素原子は置換されていてもよく、置
換基の好ましい例としては、水酸基、アミノ基が挙げら
れる。
【0038】カルボン酸誘導体の好ましい具体例として
は、乳酸アミド(融点49〜51℃)、アセトアミド
(融点70℃)、N−メチルアセトアミド(融点31
℃)、カルバミン酸メチル(融点54℃)、カルバミン
酸エチル(融点48℃)、ε−カプロラクタム(融点6
9℃)、δ−バレロラクタム(融点37℃)、ニコチン
アミド(融点130℃)、グリコールアミド(融点11
6℃)、α−アミノ−ε−カプロラクタム(融点73
℃)が挙げられる。
【0039】固体溶剤としての尿素誘導体の好ましい具
体例としては、下記の式(II)で表される化合物が挙
げられる。
【0040】 R3 −NH−CO−NH−R4 (II) (上記式中、R3 およびR4 は独立して、それぞれHま
たは置換されていてもよいアルキル基を表すか、または
3 とR4 とは一緒になって炭素数2〜6のアルキレン
基を表す) 式(II)の化合物の好ましい具体例としてはジメチロ
ール尿素(融点138℃)、エチレン尿素(融点131
℃)、モノメチロール尿素(融点110℃)が挙げられ
る。
【0041】固体溶剤としての炭酸アルキレンの好まし
い具体例としては、下記の式(III)で表される化合
物が挙げられる。
【0042】 R5 −O−CO−O−R6 (III) (上記式中、R5 およびR6 は独立して、それぞれHま
たは置換されていてもよいアルキル基を表すか、または
5 とR6 とは一緒になって炭素数2〜6のアルキレン
基を表す) 式(III)の化合物の好ましい具体例としては炭酸エ
チレン(融点36℃)が挙げられる。
【0043】特に、乳酸アミド、アセトアミド、N−メ
チルアセトアミド、カルバミン酸メチル、カルバミン酸
エチル、ε−カプロラクタム、δ−バレロラクタム、ニ
コチンアミド、ジメチロール尿素、エチレン尿素、炭酸
エチレン、グリコールアミド、α−アミノ−ε−カプロ
ラクタムが、上記の油溶染料、分散染料、および溶剤易
溶性顔料との相溶性が高いため好ましい。
【0044】水およびその他の成分 本発明によるインク組成物に用いられる水は、イオン交
換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、超純水
が好ましい。またインクを長期保存する場合にカビやバ
クテリアの発生を防止するために、紫外線照射、過酸化
水素添加などにより滅菌した水を使用することも好まし
い。
【0045】本発明によるインク組成物は、水性インク
組成物、とりわけインクジェット記録用インク組成物に
一般的に用いられている浸透促進、粘度調整、表面張力
調整、ヒドロトロピー調整、保湿、pH調整、防カビ、
キレート形成、防腐、防錆等のための助剤を必要に応じ
て含んでなることができる。
【0046】具体的には、エタノール、イソプロパノー
ル、ブタノール、ペンタノール、2−ピロリドン、N−
メチルピロリドンなどを、主として浸透促進剤として添
加することができる。本発明の好ましい態様によれば、
インク組成物の浸透速度は、これらの浸透促進剤を添加
して、あるいは添加せずに2.5mg/cm2 の印刷イ
ンク量において20秒以下であることが好ましい。
【0047】さらに、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、ガゼイン、ポリイミン、カルボキシメチ
ルセルロース、アラビアゴム等の水溶性樹脂を主として
粘度調整剤として添加することができる。本発明の好ま
しい態様によれば、インク組成物の粘度は、これらの粘
度調整剤を使用して、あるいは使用せずに5℃で50c
Ps以下であるのが好ましい。
【0048】また、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、グリセリン、ジエチレングリコール等のアル
コール類、ノニオン、カチオン、アニオンまたは両性界
面活性剤などを、主として表面張力調整剤として添加す
ることができる。本発明の好ましい態様によれば、イン
ク組成物の表面張力は、これらの表面張力調整剤を使用
して、あるいは使用せずに25〜70dyn/cmの範
囲であることが好ましい。本発明による水性インク組成
物に表面張力調整のために界面活性剤を添加する場合
は、界面活性剤による着色剤の水可溶化によリ印字物の
耐水性が低下することを防ぐため、用いる界面活性剤の
臨界ミセル濃度末満にすることが好ましい。
【0049】またさらに、尿素、アルキル尿素、プロピ
レン尿素、チオ尿素を、主としてヒドロトロピー剤とし
て添加することができる。これらをインク組成物に対し
て0.5〜20wt%の範囲で添加することが好まし
い。
【0050】また、グリセリン、ジエチレングリコー
ル、マルチトール、ソルビトール等のポリオール類を、
主として保湿剤として添加することができる。これらを
インク組成物に対して1〜25wt%の範囲で添加する
ことが好ましい。
【0051】さらに、インクを帯電するインクジェット
記録方式に使用する場合には、インク組成物に、塩化リ
チウム、塩化ナトリウム、塩化アンモニウム等の無機塩
類から選ばれる比抵抗調製剤を添加することができる。
【0052】インク組成物の製造 本発明によるインク組成物は、次の四つの方法によって
好ましく製造することができる。これらの方法によれ
ば、着色剤が分散しているインク組成物をボールミル、
サンドミル、ロールミル、サンドグラインダー等の分散
操作を行うことなく容易に得ることができるとの利点を
有する。
【0053】方法(A) 本発明の第一の態様による方法(A)においては、ま
ず、固体溶剤を融点以上に加熱して溶融し、これに着色
剤を溶解して着色剤溶液を調製する。この着色剤溶液を
加熱溶融したまま、これに水または必要に応じて添加す
る上記した助剤の中で水溶性の化合物を添加した水溶液
を加え、混合し、着色剤を凝集析出させて着色剤分散液
を調製する。水溶性の助剤としては、水溶性有機溶剤で
あるエタノール、イソプロパノール、ブタノール、ペン
タノール等のアルコール類、2−ピロリドン、N−メチ
ルピロリドン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、グリセリン、ジエチレングリコール等を用いるこ
とができる。この着色剤分散液に、さらに残りの助剤を
室温または加熱下に添加し、混合して本発明による水性
インク組成物を得る。
【0054】本方法においては、上記の着色剤溶液と水
または助剤水溶液を混合することのみで着色剤分散液を
得ることができる。以下の理論はあくまで仮定であっ
て、これによって本発明が限定的に解釈されることを望
むものではないが、この着色剤分散液が得られる理由は
以下のように考えられる。前記の着色剤溶液中で、着色
剤は分子状に溶解している。着色剤溶液に水または助剤
水溶液が加わるにともない、着色剤の溶解度が減少す
る。それに伴って、着色剤は溶解状態から不溶状態に移
り、着色剤超微粒子の核が発生する。さらに溶解度が減
少すると、その核の表面に順次着色剤が析出してゆき、
着色剤徴粒子に成長する。このとき着色剤は最小粒子径
が25nm程度で、粒子同士が凝集しない単分散状態と
いう好ましい状態で析出すると考えられるからである。
【0055】方法(B) 本発明によるインク組成物は、上記方法(A)の修正法
である次のような方法によって製造されてもよい。
【0056】本方法にあっては、固体溶剤の飽和水溶液
またはそれに近い濃厚水溶液を調製し、これに着色剤を
溶解して着色剤溶液を作成する。この着色剤溶液に、水
または必要に応じて添加する上記した水溶性の助剤を添
加した水溶液を加え、混合し、着色剤を凝集析出させて
着色剤分散液を調製する。この着色剤分散液に、さらに
残りの助剤を添加し、混合して本発明による水性インク
組成物を得る。その後、方法(A)と同様にしてインク
組成物を得ることができる。
【0057】この方法においても良好な着色剤分散液を
得ることができる。その理由についても上記方法(A)
とほぼ同様と考えられる。
【0058】方法(C) 更に、本発明によるインク組成物は、次のような方法に
よって製造されてもよい。本方法にあっては、まず、固
体溶剤を融点以上に加熱して融液とし、これに着色剤を
溶解して着色剤溶液を調製する。この着色剤溶液を冷却
し、着色剤と固体溶剤を含む着色剤固溶体を得る。続い
てこの着色剤固溶体を、水または必要に応じて添加する
上記した助剤の中で水溶性の化合物を添加した水溶液に
溶解する。ここで、この固溶体は水または助剤水溶液に
溶解することになるが、その際真に水または水溶液に溶
解するのは固溶体中の固体溶剤成分であり、固溶体中の
着色剤成分は、水または水溶液に溶解することなく粒子
として分散するものと考えられる。その結果、着色剤分
散液を得ることができる。その後、この着色剤分散液
に、さらに残りの助剤を室温または加熱下に添加し、混
合して本発明による水性インク組成物を得る。
【0059】方法(D) 本発明によるインク組成物は、上記方法(C)の修正法
である次の様な方法によって製造されてもよい。本方法
にあっては、固体溶剤と揮発性有機溶剤とを混合し、こ
れに着色剤を溶解して着色剤溶液を作成する。次に、こ
の着色剤溶液から揮発性有機溶剤を蒸発にて除去して、
着色剤固溶体を調製する。揮発性有機溶剤としては、着
色剤を溶解し、かつ固体溶剤の沸点未満の沸点を有する
ものであることが好ましい。その具体例としては、メタ
ノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類、
アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、トルエン
等の芳香族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエ
ステル類、アセトニトリル、トリエチルアミン等の窒素
化合物、チオフェン等の硫黄化合物等が挙げられる。こ
の固溶体を上記方法(C)と同様にして水または助剤水
溶液に溶解することで着色剤分散液、更にはインク組成
物を得ることができる。
【0060】
【実施例】本発明を以下の実施例によって詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0061】実施例1 固体溶剤として乳酸アミド150gを60℃に加熱して
溶解し、黄色分散染料であるカヤセットイエローA−G
(日本化薬株式会社製、C.I.ディスパースイエロー
54)50gを撹拌しながら添加し、溶解して着色剤溶
液を調製した。ヒドロトロピー剤としてエチレン尿素1
2.5wt%を加えた水溶液800gを60℃に加熱し
て、60℃に加熱したままの着色剤溶液を撹拌しながら
4時間かけて加え、着色剤分散液を調製した。分散液を
室温まで冷却してから浸透促進剤としてペンタノール5
g、保湿剤としてグリセリン50gを撹拌しながら添加
し、さらに孔径20μmのフィルターにて濾過して黄色
インクを調製した。
【0062】実施例2〜7 着色剤およびその添加量、固体溶剤の添加量、助剤の添
加量を第1表および第2表に示したものに代えた以外
は、実施例1と同様の手順にて水性インク組成物を作成
した。
【0063】実施例8 固体溶剤としてのε−カプロラクタム165gと、純水
55gとを混合し、溶解して、75wt%ε−カプロラ
クタム水溶液を調製した。これに赤色油溶染料であるア
イゼンゾットピンク1(保土谷化学工業株式会社製、
C.I.ソルベントレッド49)35gを撹拌しながら
添加し、加熱溶解して着色剤溶液を調製した。この着色
剤溶液を室温まで冷却してから、ヒドロトロピー剤とし
て尿素12.5wt%を加えた水800gに、撹拌しな
がら4時間かけて加え、着色剤分散液を調製した。さら
に分散液に浸透促進剤としてエタノール20g、保湿剤
としてマルチト一ル30gを添加し、孔径20μmのフ
ィルターにて濾過して赤色インクを調製した。
【0064】実施例9〜11 着色剤およびその添加量、固体溶剤の添加量、助剤の添
加量を第1表および第2表に示したものに代えた以外
は、実施例8と同様の手順にて水性インク組成物を作成
した。
【0065】実施例12 固体溶剤としてのカルバミン酸メチル100gと、浸透
促進剤としてのN一メチルピロリドン50gとを混合し
て混合溶剤を調製し、これに青色分散染料であるフィレ
スターバイオレツトBA(商品名、チバガイギー社製、
C.I.ディスバースバイオレツト57)30gを撹拌
しながら添加し、溶解して着色剤溶液を調製した。この
溶液を、ヒドロトロピー剤としてプロピレン尿素10w
t%を加えた水800gに、撹拌しながら2時間かけて
加え、着色剤分散液を調製した。さらに分散液に保湿剤
としてソルビトール30gを添加し、孔径20μmのフ
ィルターにて濾過して青色インクを調製した。
【0066】実施例13〜15 着色剤およびその添加量、固体溶剤の添加量、助剤の添
加量を第1表および第2表に示したものに代えた以外
は、実施例11と同様の手順にて水性インク組成物を作
成した。
【0067】実施例16 固体溶剤としてのε−カプロラクタム150gを80℃
に加熱して溶融し、黄色分散染科であるカヤセットイエ
ローA−G(商品名、日本化薬株式会社製、C.I.デ
ィスパースイエロー54)50gを添加し、加熱溶解
し、さらに室温まで冷却して着色剤固溶体を調製した。
ヒドロトロピー剤としてエチレン尿素12.5wt%を
加えた水800gに、この着色剤固溶体を加え10時問
撹拌して着色剤分散液を調製した。浸透促進剤としてエ
タノール20gと、保湿剤としてグリセリン50gとを
撹拌しながら添加し、分散液を孔径20μmのフィルタ
ーにて濾過して黄色インクを調製した。
【0068】実施例17〜22 着色剤およびその添加量、固体溶剤の添加量、助剤の添
加量を第1表および第2表に示したものに代えた以外
は、実施例16と同様の手順にて水性インク組成物を作
成した。
【0069】実施例23 固体溶剤としてのδ−バレロラクタム150gと、アセ
トン100gとを混合溶解して混合溶剤を調製した。黒
色油溶染料であるスピリットブラックAB(商品名、オ
リエント化学工業株式会社製、C.I.ソルベントブラ
ック5)25gを添加して溶解し、さらに加熱を行って
アセトンを除去して着色剤固溶体を調製した。ヒドロト
ロピー剤として尿素12.5wt%を加えた水800g
に、この着色剤固溶体を加え15時間撹拌して着色剤分
散液を調製した。浸透促進剤としてぺンタノール5g
と、保湿剤としてマルチトール30gとを撹拌しながら
添加し、分散液を孔径20μmのフィルターにて濾過し
て黒色インクを調製した。
【0070】実施例24〜26 着色剤およびその添加量、固体溶剤の添加量、助剤の添
加量を第1表および第2表に示したものに代えた以外
は、実施例23と同様の手順にて水性インク組成物を作
成した。
【0071】実施例27 固体溶剤としての炭酸エチレン150gを40℃に加熱
して溶融し、黄色分散染科であるカヤセットイエローA
−G(商品名、日本化薬株式会社製、C.I.ディスパ
ースイエロー54)50gを撹拌しながら添加し、加熱
溶解して着色剤溶液を調製した。ヒドロトロピー剤とし
てプロピレン尿素12.5wt%を加えた水800gを
40℃に加熱し、加熱しながら前記着色剤溶液を撹拌し
ながら4時間かけて加え、着色剤分散液を調製した。浸
透促進剤としてペンタノール5gと、保湿剤としてグリ
セリン50gとを撹拌しながら添加し、さらに分散液を
孔径20μmのフィルターにて濾過して黄色インクを調
製した。
【0072】実施例28〜30 着色剤およびその添加量、固体溶剤の添加量、助剤の添
加量を第1表および第2表に示したものに代えた以外
は、実施例27と同様の手順にて水性インク組成物を作
成した。
【0073】なお、表中の助剤Aはヒドロトロピー剤、
Bは浸透促進剤、Cは保湿剤である。
【0074】
【表1】
【0075】
【表2】 比較例1 固体溶剤に代えてN−メチルピロリドンを用いた例であ
る。すなわち、N−メチルピロリドン350gに黒色油
溶染料であるスピリットブラックAB(商品名オリエン
ト化学工業株式会社製、C.I.ソルベントブラック
5)45gを添加し、溶解した後、エチレングリコール
50gと尿素30gとを加え、純水をインク総量が10
00gとなるまで撹拌しながら添加した。その後、溶液
を孔径20μmのフイルターにて濾過して油溶染科溶解
系黒色インクを調製した。
【0076】比較例2 固体溶剤に代えて1,3−ジメチル−2−イミダゾリジ
ノンを用いた例である。すなわち、黄色分散染料である
カヤセットイエローA−G(商品名、日本化薬株式会社
製C.I.ディスバースイエロー54)30gと、1,
3−ジメチル−2−イミダゾリジノン100gと、保湿
剤としてエチレングリコール10gと、アニオン系界面
活性剤であるドデシルべンゼンスルホン酸ナトリウム5
0gを混合した。この混合液に純水をインク総量が10
00gとなるまで添加した後、ボールミルで24時間分
散し、続いて孔径20μmのフィルターにて濾過して分
散染料分散系黄色インクを調製した。
【0077】比較例3 固体溶剤に代えてN−メチルピロリドンを用いた例であ
る。すなわち、青色顔料としてスミトンシアニンブルー
(商品名、住友化学工業株式会社製、C.I.ピグメン
トブルー15)50gと、N−メチルピロリドン150
gと、保湿剤としてエチレングリコール100gと、水
溶性樹脂分散剤としてSMAレジン1440H(商品
名、アルコケミカル社製、スチレンマレイン酸共重合
体)100gと、ジメチルアミノエタノール10gとを
混合した。この混合液に純水をインク総量が1000g
まで添加した後、ボールミルで18時間分散し、続いて
孔径20μmのフィルターにて濾過して顔料分散系青色
インクを調製した。
【0078】性能評価試験 実施例および比較例の水性インク組成物について、イン
クジェット記録装置を用いて印刷を行い、印刷物の乾燥
目詰まリに対する印刷安定性、および印刷物の堅牢性に
ついて評価を行った。
【0079】印刷安定性は、インクジェット記録装置に
インクを充填してインク乾燥を防止するゴム製キャツプ
をつけずに室温1週間放置した後、インク吐出の回復レ
ベルにて判定した。
【0080】堅牢性の評価は、耐水性と耐光性について
行った。耐水性はJIS試験方法JISL0853の水
滴下試験に準拠して、印刷面に1滴水を滴下して乾燥す
るまで放置し、印刷面の退色量によって判定した。耐光
性はJIS試験方法JISL0841の日光試験の昼夜
法に準拠して、印刷物を昼夜日光にばく露し、退色量に
よって判定した。
【0081】上記実施例のインクはいずれも、室温1週
間放置後でもインク吐出が回復し、印刷安定性は良好で
あった。耐水性は、紙上で印刷部分外への着色剤溶出は
皆無、あるいは痕跡程度で印刷面の退色は無く、良好な
堅牢性が得られた。耐光性は、光学濃度低下が10〜4
0%で、ばく露後も印刷文字を読みとることができ、良
好な堅牢性が得られた。
【0082】また、上記実施例のインク組成物は、安定
な連続吐出、良好な紙浸透性、インクの保存安定性が得
られた。
【0083】これに対して比較例のインクは、耐水性お
よび耐光性は上記実施例のインクと同程度であったが、
印刷安定性は1週間放置後にインク吐出はできなかっ
た。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】難水溶性または非水溶性の着色剤と、 常温で固体で、水に可溶であり、その加熱溶融液または
    水溶液が前記着色剤を溶解可能であり、かつ前記着色剤
    と固溶体を形成可能な固体溶剤と、 水とを少なくとも含んでなる、水性インク組成物。
  2. 【請求項2】前記着色剤が油溶染料、分散染料、および
    溶剤易溶性顔料からなる群から選ばれるものである、請
    求項1記載の水性インク組成物。
  3. 【請求項3】固体溶剤の融点が30℃以上である、請求
    項1記載の水性インク組成物。
  4. 【請求項4】前記固体溶剤が、カルボン酸誘導体、尿素
    誘導体、および炭酸アルキレンからなる群から選択され
    るものである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の水
    性インク組成物。
  5. 【請求項5】カルボン酸誘導体が下記の式(I)で表さ
    れる化合物である、請求項4記載の水性インク組成物。 R1 −CO−NH−R2 (I) (上記式中、 R1 は、置換されていてもよいアルキル基、置換されて
    いてもよいアルコキシ基、または窒素を一個含んでなる
    5または6員の複素芳香環を表し、 R2 は、Hまたは置換されていてもよいアルキル基を表
    すか、またはR1 とR2 とは一緒になって炭素数3〜8
    のアルキレン基を表し、このアルキレン基は置換されて
    いてもよい)
  6. 【請求項6】尿素誘導体が下記の式(II)で表される
    化合物である、請求項4記載の水性インク組成物。 R3 −NH−CO−NH−R4 (II) (上記式中、 R3 およびR4 は独立して、それぞれHまたは置換され
    ていてもよいアルキル基を表すか、またはR3 とR4
    は一緒になって炭素数2〜6のアルキレン基を表す)
  7. 【請求項7】炭酸アルキレンが下記の式(III)で表
    される化合物である、請求項4記載の水性インク組成
    物。 R5 −O−CO−O−R6 (III) (上記式中、 R5 およびR6 は独立して、それぞれHまたは置換され
    ていてもよいアルキル基を表すか、またはR5 とR6
    は一緒になって炭素数2〜6のアルキレン基を表す)
  8. 【請求項8】固体溶剤が、乳酸アミド、アセトアミド、
    N−メチルアセトアミド、カルバミン酸メチル、カルバ
    ミン酸エチル、ε−カプロラクタム、δ−バレロラクタ
    ム、α−アミノ−ε−カプロラクタム、グリコールアミ
    ド、ジメチロール尿素、エチレン尿素、ニコチンアミ
    ド、および炭酸エチレンからなる群から選択されるもの
    である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の水性イン
    ク組成物。
  9. 【請求項9】固体溶剤が乳酸アミド、ε−カプロラクタ
    ム、カルバミン酸メチル、δ−バレロラクタム、または
    炭酸エチレンである、請求項8記載の水性インク組成
    物。
  10. 【請求項10】固体溶剤を1〜50wt%含んでなる、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の水性インク組成
    物。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれか一項に記載の
    水性インク組成物の製造法であって、 固体溶剤を融点以上に加熱して溶融し、これに着色剤を
    溶解して着色剤溶液を得る工程と、 該加熱溶融状態にある着色剤溶液を水または水溶性有機
    溶剤を含む水溶液と混合して、着色剤粒子がその中で分
    散している分散液を得る工程と、 該分散液にインク組成物を形成する任意成分を場合によ
    って添加する工程とを含んでなる、方法。
  12. 【請求項12】請求項1〜10のいずれか一項に記載の
    水性インク組成物の製造法であって、 固体溶剤の飽和水溶液またはそれに近い濃厚水溶液を調
    製し、これに着色剤を溶解して着色剤溶液を得る工程
    と、 該着色剤溶液を、水または水溶性有機溶剤を含む水溶液
    と混合して、着色剤粒子がその中で分散している分散液
    を得る工程と該分散液にインク組成物を形成する任意成
    分を場合によって添加する工程とを含んでなる、方法。
  13. 【請求項13】請求項1〜10のいずれか一項に記載の
    水性インク組成物の製造法であって、 固体溶剤を融点以上に加熱して溶融し、これに着色剤を
    溶解して着色剤溶液を得る工程と、 該着色剤溶液を冷却し、着色剤と固体溶剤とを含んでな
    る着色剤固溶体を得る工程と、 該着色剤固溶体を、水または水溶性有機溶剤を含む水溶
    液に溶解させて、着色剤粒子がその中で分散している分
    散液を得る工程と該分散液にインク組成物を形成する任
    意成分を場合によって添加する工程とを含んでなる、方
    法。
  14. 【請求項14】請求項1〜10のいずれか一項に記載の
    水性インク組成物の製造法であって、 固体溶剤と揮発性有機溶剤とを混合し、これに着色剤を
    溶解して着色剤溶液を得て、該着色剤溶液から前記揮発
    性有機溶剤を蒸発させて除去して、着色剤固溶体を得る
    工程と、 該着色剤固溶体を、水または水溶性有機溶剤を含む水溶
    液に溶解させて、着色剤粒子がその中で分散している分
    散液を得る工程と該分散液にインク組成物を形成する任
    意成分を場合によって添加する工程とを含んでなる、方
    法。
  15. 【請求項15】請求項1〜10のいずれか一項に記載の
    水性インク組成物によって記録が行なわれた、記録物。
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