JPH08231311A - 工業用防菌剤 - Google Patents
工業用防菌剤Info
- Publication number
- JPH08231311A JPH08231311A JP7035450A JP3545095A JPH08231311A JP H08231311 A JPH08231311 A JP H08231311A JP 7035450 A JP7035450 A JP 7035450A JP 3545095 A JP3545095 A JP 3545095A JP H08231311 A JPH08231311 A JP H08231311A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【構成】ジクロログリオキシムと、下記の第一群の少な
くとも１種の化合物、及び、第二群の少なくとも１種の
化合物を含有する少なくとも３種の化合物を含有するこ
とを特徴とする工業用防菌剤。 第一群化合物 ２，２−ジブロモ−２−シアノアセトア
ミド、４，５−ジクロル−３Ｈ−１，２−ジオチ−ル−
３−オン； 第二群化合物 メチレンビスチオシアネ−ト、３，３，
４，４−テトラクロロテトラヒドロチオフェン−１，１
−ジオキシド、２，２−ジブロモ−２−ニトロエタノ−
ル、一般式（１）で表されるイソチアゾロン化合物、及
び１，４−ビス（ブロモアセトキシ）−２−ブテン； （式中Ｘ，及びＹは同じかまたは異なり水素または塩素
原子を示す） 【効果】これらの防菌剤は紙パルプ工業の抄紙工程、各
種工業用冷却水、金属加工油、水性塗料、紙用塗工液、
糊液等の防腐剤、殺菌剤として障害防止に有用である。
くとも１種の化合物、及び、第二群の少なくとも１種の
化合物を含有する少なくとも３種の化合物を含有するこ
とを特徴とする工業用防菌剤。 第一群化合物 ２，２−ジブロモ−２−シアノアセトア
ミド、４，５−ジクロル−３Ｈ−１，２−ジオチ−ル−
３−オン； 第二群化合物 メチレンビスチオシアネ−ト、３，３，
４，４−テトラクロロテトラヒドロチオフェン−１，１
−ジオキシド、２，２−ジブロモ−２−ニトロエタノ−
ル、一般式（１）で表されるイソチアゾロン化合物、及
び１，４−ビス（ブロモアセトキシ）−２−ブテン； （式中Ｘ，及びＹは同じかまたは異なり水素または塩素
原子を示す） 【効果】これらの防菌剤は紙パルプ工業の抄紙工程、各
種工業用冷却水、金属加工油、水性塗料、紙用塗工液、
糊液等の防腐剤、殺菌剤として障害防止に有用である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は工業用殺菌、防腐剤に関
する。更に詳しくは紙パルプ工業における抄紙工程、各
種工業用の冷却水、金属加工油、繊維油剤、水性塗料、
紙用塗工液、ラテックス、糊剤等の防腐剤殺菌剤として
有効であり、障害防止に有用である工業用殺菌防腐剤に
関する。
する。更に詳しくは紙パルプ工業における抄紙工程、各
種工業用の冷却水、金属加工油、繊維油剤、水性塗料、
紙用塗工液、ラテックス、糊剤等の防腐剤殺菌剤として
有効であり、障害防止に有用である工業用殺菌防腐剤に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から紙パルプ工業における抄紙工程
や各種工業における冷却水系統には細菌や真菌によるス
ライムが発生し生産品の品質低下や生産効率の低下など
の損失を与えることが知られている。また多くの工業製
品、例えば金属加工油、繊維油剤、水性塗料、紙用塗工
液、ラテックス、糊液では細菌による腐敗や真菌による
汚染が多大の損害を与えている。これらの微生物による
障害を防止するため多くの薬剤が使用されてきた。古く
は有機水銀化合物や塩素化フェノ−ル化合物が使用され
たがこれらの化合物は毒性が強く環境保安上問題となり
使用が規制されている。最近は環状窒素硫黄系化合物、
臭素系化合物、チオシアン系化合物、第四級アンモニュ
ウム塩化合物等が単独又はこれらの配合物で使用されて
いるが、これらも使用上において必ずしも満足出来るも
のではない。例えば薬剤効果が不十分であったり、人体
に刺激性を有したり、作業環境に悪臭等の悪影響を与え
る等の欠点をもっている。
や各種工業における冷却水系統には細菌や真菌によるス
ライムが発生し生産品の品質低下や生産効率の低下など
の損失を与えることが知られている。また多くの工業製
品、例えば金属加工油、繊維油剤、水性塗料、紙用塗工
液、ラテックス、糊液では細菌による腐敗や真菌による
汚染が多大の損害を与えている。これらの微生物による
障害を防止するため多くの薬剤が使用されてきた。古く
は有機水銀化合物や塩素化フェノ−ル化合物が使用され
たがこれらの化合物は毒性が強く環境保安上問題となり
使用が規制されている。最近は環状窒素硫黄系化合物、
臭素系化合物、チオシアン系化合物、第四級アンモニュ
ウム塩化合物等が単独又はこれらの配合物で使用されて
いるが、これらも使用上において必ずしも満足出来るも
のではない。例えば薬剤効果が不十分であったり、人体
に刺激性を有したり、作業環境に悪臭等の悪影響を与え
る等の欠点をもっている。
【０００３】本発明者らは先に工業用殺菌剤として有効
な薬剤を開発すべく種々検討を行った結果、ジクロログ
リオキシムが良好な薬剤であることを見出し（特開平７
−２６０１）又ジクロログリオキシムとジブロモシアノ
アセトアミド、メチレンビスチオシアネ−ト、ジブロモ
ニトロエタノ−ル、１，４ビス（ブロモアセトキシ）−
２−ブテン、４，５−ジクロロ−３Ｈ−１，２−ジチオ
−ル−３−オン、３，３，４，４−テトラクロロテトラ
ヒドロチオフェン１，１−ジオキシド、等の化合物群よ
り選ばれる少なくとも一種の化合物を有効成分とする工
業用殺菌、防腐、殺藻剤を開発した（特開平７−２６０
６）。又、ジクロログリオキシムとイソチアゾロン化合
物を有効成分とする工業用殺菌、防腐、殺藻剤も開発し
た（特開平５−１０５６０４）。
な薬剤を開発すべく種々検討を行った結果、ジクロログ
リオキシムが良好な薬剤であることを見出し（特開平７
−２６０１）又ジクロログリオキシムとジブロモシアノ
アセトアミド、メチレンビスチオシアネ−ト、ジブロモ
ニトロエタノ−ル、１，４ビス（ブロモアセトキシ）−
２−ブテン、４，５−ジクロロ−３Ｈ−１，２−ジチオ
−ル−３−オン、３，３，４，４−テトラクロロテトラ
ヒドロチオフェン１，１−ジオキシド、等の化合物群よ
り選ばれる少なくとも一種の化合物を有効成分とする工
業用殺菌、防腐、殺藻剤を開発した（特開平７−２６０
６）。又、ジクロログリオキシムとイソチアゾロン化合
物を有効成分とする工業用殺菌、防腐、殺藻剤も開発し
た（特開平５−１０５６０４）。
【０００４】これらの単剤及び配合剤は良好な効果をも
っているがさらに殺菌、防腐効果の高い薬剤が望まれて
いる。例えば紙パルプ工業においては古紙の利用が高ま
り、澱粉等の添加も増え、水の富栄養化などにより細
菌、黴、などの生育が旺盛になりスライム防止に厳しい
条件となっている。その他の産業分野においても有害微
生物の生育阻止が難しくなり従来の薬剤に替わる効果の
高い薬剤が必要となっている。
っているがさらに殺菌、防腐効果の高い薬剤が望まれて
いる。例えば紙パルプ工業においては古紙の利用が高ま
り、澱粉等の添加も増え、水の富栄養化などにより細
菌、黴、などの生育が旺盛になりスライム防止に厳しい
条件となっている。その他の産業分野においても有害微
生物の生育阻止が難しくなり従来の薬剤に替わる効果の
高い薬剤が必要となっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はこのよ
うな要望に応えるため従来の単剤または二成分の配合で
は有効でなかった細菌、黴、酵母等の広範囲な微生物に
対し極めて低濃度で速効的な殺菌効果を有し且つ微生物
の再生を長期に互って阻止する持続効果を持つ新規な工
業用防菌剤を提供することである。
うな要望に応えるため従来の単剤または二成分の配合で
は有効でなかった細菌、黴、酵母等の広範囲な微生物に
対し極めて低濃度で速効的な殺菌効果を有し且つ微生物
の再生を長期に互って阻止する持続効果を持つ新規な工
業用防菌剤を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、ジクロ
ログリオキシムと、下記の第一群の少なくとも１種の化
合物、及び、第二群の少なくとも１種の化合物を含有す
る少なくとも３種の化合物を含有することを特徴とする
工業用防菌剤である。 第一群化合物 ２，２−ジブロモ−２−シアノアセトア
ミド、４，５−ジクロル−３Ｈ−１，２−ジオチ−ル−
３−オン； 第二群化合物 メチレンビスチオシアネ−ト、３，３，
４，４−テトラクロロテトラヒドロチオフェン−１，１
−ジオキシド、２，２−ジブロモ−２−ニトロエタノ−
ル、一般式（１）で表されるイソチアゾロン化合物、及
び１，４−ビス（ブロモアセトキシ）−２−ブテン；
ログリオキシムと、下記の第一群の少なくとも１種の化
合物、及び、第二群の少なくとも１種の化合物を含有す
る少なくとも３種の化合物を含有することを特徴とする
工業用防菌剤である。 第一群化合物 ２，２−ジブロモ−２−シアノアセトア
ミド、４，５−ジクロル−３Ｈ−１，２−ジオチ−ル−
３−オン； 第二群化合物 メチレンビスチオシアネ−ト、３，３，
４，４−テトラクロロテトラヒドロチオフェン−１，１
−ジオキシド、２，２−ジブロモ−２−ニトロエタノ−
ル、一般式（１）で表されるイソチアゾロン化合物、及
び１，４−ビス（ブロモアセトキシ）−２−ブテン；
【０００７】
【化２】
【０００８】即ち、本発明の防菌剤は、ジクロログリオ
キシム（以下、ＤＣＧという）と第一群に属する化合物
の殺菌成分との相乗作用により強力且つ速効的な殺菌力
を持ち、存在する微生物の菌数を減らすとともに第二群
に属する化合物の抑制作用と相俟って微生物の再生を阻
止する持続効果をもっているので、微生物の汚染が進
み、腐敗が進行した製品に対して腐敗の進行を阻止し微
生物障害を改善することができたのである。
キシム（以下、ＤＣＧという）と第一群に属する化合物
の殺菌成分との相乗作用により強力且つ速効的な殺菌力
を持ち、存在する微生物の菌数を減らすとともに第二群
に属する化合物の抑制作用と相俟って微生物の再生を阻
止する持続効果をもっているので、微生物の汚染が進
み、腐敗が進行した製品に対して腐敗の進行を阻止し微
生物障害を改善することができたのである。
【０００９】次に本発明について詳細に説明する。な
お、第一群及び第二群の化合物について、以後次の略称
にて表わす。 ＤＣＧ；ジクロログリオキシム、 ＤＢＮＰＡ；２，２−ジブロモ−２−シアノアセトア
ミド、 ＤＴＬ；４，５−ジクロル−３Ｈ−１，２−ジオチ−
ル−３−オン、 ＭＢＴＣ；メチレンビスチオシアネ−ト、 ＴＣＴＯ；３，３，４，４−テトラクロロテトラヒド
ロチオフェン−１，１−ジオキシド、 ＤＢＮＥ；２，２−ジブロモ−２−ニトロエタノ−
ル、 ＭＩＴ；一般式（１）で表されるイソチアゾロン化合
物、 ＢＢＡＢ；１，４−ビス（ブロモアセトキシ）−２−
ブテン、 なお、一般式（１）で表わされるイソチアゾロン化合物
としては２−メチル−４−イソチアゾリン−３−オン、
２−メチル−５−クロロ−４−イソチアゾリン−３−オ
ン等があげられる。
お、第一群及び第二群の化合物について、以後次の略称
にて表わす。 ＤＣＧ；ジクロログリオキシム、 ＤＢＮＰＡ；２，２−ジブロモ−２−シアノアセトア
ミド、 ＤＴＬ；４，５−ジクロル−３Ｈ−１，２−ジオチ−
ル−３−オン、 ＭＢＴＣ；メチレンビスチオシアネ−ト、 ＴＣＴＯ；３，３，４，４−テトラクロロテトラヒド
ロチオフェン−１，１−ジオキシド、 ＤＢＮＥ；２，２−ジブロモ−２−ニトロエタノ−
ル、 ＭＩＴ；一般式（１）で表されるイソチアゾロン化合
物、 ＢＢＡＢ；１，４−ビス（ブロモアセトキシ）−２−
ブテン、 なお、一般式（１）で表わされるイソチアゾロン化合物
としては２−メチル−４−イソチアゾリン−３−オン、
２−メチル−５−クロロ−４−イソチアゾリン−３−オ
ン等があげられる。
【００１０】本発明において第一群中の化合物のＤＣＧ
に対する配合比率は各化合物の効果、及び配合の相乗効
果により選択されるが一般には次ぎのような配合割合
（重量比）である。 ＤＣＧ／ＤＴＬ＝１／１０〜１０／１ 好ましくは１／
３〜３／１ ＤＣＧ／ＤＢＮＰＡ＝１／５０〜１／３ 好ましくは１
／２０〜１／５が適当である。ＤＣＧと第一群の化合物
との合計量に対し、第二群の化合物の配合割合は、第二
群の選択される各化合物の効果によって異なるが、通
常、重量比で３０：１〜１：５０、好ましくは２０：１
〜１：１０が適当である。
に対する配合比率は各化合物の効果、及び配合の相乗効
果により選択されるが一般には次ぎのような配合割合
（重量比）である。 ＤＣＧ／ＤＴＬ＝１／１０〜１０／１ 好ましくは１／
３〜３／１ ＤＣＧ／ＤＢＮＰＡ＝１／５０〜１／３ 好ましくは１
／２０〜１／５が適当である。ＤＣＧと第一群の化合物
との合計量に対し、第二群の化合物の配合割合は、第二
群の選択される各化合物の効果によって異なるが、通
常、重量比で３０：１〜１：５０、好ましくは２０：１
〜１：１０が適当である。
【００１１】本発明の防菌剤はＤＣＧと前記第一群の化
合物の少なくとも１種類と第二群の化合物の少なくとも
１種類の３成分を必須成分とするが、必要により更に、
他の殺菌剤、抑制剤、安定剤、界面活性剤等の添加剤を
配合することができる。
合物の少なくとも１種類と第二群の化合物の少なくとも
１種類の３成分を必須成分とするが、必要により更に、
他の殺菌剤、抑制剤、安定剤、界面活性剤等の添加剤を
配合することができる。
【００１２】本発明の防菌剤は通常溶媒に溶かして使用
される。使用される溶媒として、例えば、エチレングリ
コ−ル、ジエチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル
モノメチルエ−テル、エチレングリコ−ルモノエチルエ
−テル、メトキシポリエチレングリコ−ル、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキサイド等を用いることが
可能である。又必要に応じて界面活性剤を添加すること
もある。
される。使用される溶媒として、例えば、エチレングリ
コ−ル、ジエチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル
モノメチルエ−テル、エチレングリコ−ルモノエチルエ
−テル、メトキシポリエチレングリコ−ル、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキサイド等を用いることが
可能である。又必要に応じて界面活性剤を添加すること
もある。
【００１３】本発明の防菌剤は各成分を混合した製剤を
使用するのが一般的であるが、場合によっては一つの製
剤にすることなく、使用場所において、それぞれの化合
物を同時に添加して混合使用することもできる。本発明
の防菌剤の使用方法は、例えば製紙工程のスライムコン
トロ−ル剤として用いる場合は循環する工程水中に添加
するのがよく、種箱、白水ピット等に添加される。製紙
会社の澱粉溶解タンク、塗工カラ−顔料貯槽等の防腐、
防黴には貯槽、配合釜等に直接又は水で希釈して使用さ
れる。
使用するのが一般的であるが、場合によっては一つの製
剤にすることなく、使用場所において、それぞれの化合
物を同時に添加して混合使用することもできる。本発明
の防菌剤の使用方法は、例えば製紙工程のスライムコン
トロ−ル剤として用いる場合は循環する工程水中に添加
するのがよく、種箱、白水ピット等に添加される。製紙
会社の澱粉溶解タンク、塗工カラ−顔料貯槽等の防腐、
防黴には貯槽、配合釜等に直接又は水で希釈して使用さ
れる。
【００１４】本発明の防菌剤の適正使用量は適用分野に
より差があるが一般的に液総重量に対して１〜１０００
ｐｐｍ、好ましくは１０〜３００ｐｐｍの濃度で使用す
る。本発明のＤＣＧと第一群の１種以上と第二群の１種
以上の成分を併用することにより相乗効果が得られ各成
分の単独または２種併用の場合よりも低濃度の薬剤量で
抗菌スペクトルの拡大、速効的殺菌効果、持続効果が得
られ、スライムコントロ−ル、防腐、等が行われる。本
発明の防菌剤は紙パルプ工業における抄紙工程に止まら
ず、各種工業用の冷却水、金属加工油、繊維油剤、水性
塗料、紙用塗工液、ラテックス、糊剤等の防菌剤として
有効であり、障害防止に有用である。
より差があるが一般的に液総重量に対して１〜１０００
ｐｐｍ、好ましくは１０〜３００ｐｐｍの濃度で使用す
る。本発明のＤＣＧと第一群の１種以上と第二群の１種
以上の成分を併用することにより相乗効果が得られ各成
分の単独または２種併用の場合よりも低濃度の薬剤量で
抗菌スペクトルの拡大、速効的殺菌効果、持続効果が得
られ、スライムコントロ−ル、防腐、等が行われる。本
発明の防菌剤は紙パルプ工業における抄紙工程に止まら
ず、各種工業用の冷却水、金属加工油、繊維油剤、水性
塗料、紙用塗工液、ラテックス、糊剤等の防菌剤として
有効であり、障害防止に有用である。
【００１５】
【実施例及び比較例】本発明の実施例及び比較例につい
て説明する。 実施例１〜９、及び比較例１〜１３ 下記の表１に示す配合割合により実施例及び比較例の防
菌剤を得、これらの防菌剤について下記の試験を行い、
その結果を表２及び表３に示した。
て説明する。 実施例１〜９、及び比較例１〜１３ 下記の表１に示す配合割合により実施例及び比較例の防
菌剤を得、これらの防菌剤について下記の試験を行い、
その結果を表２及び表３に示した。
【００１６】試験例１ 製紙抄紙工程水（白水）に対する殺菌及び増殖抑制効果 Ａ製紙会社の上質紙抄造マシンの工程水（白水）を濾過
して試験試料とした。白水９ｍｌをＬ字培養管に分取
し、実施例及び比較例の各薬剤を水で希釈してその希釈
液１ｍｌを加えて薬剤濃度がそれぞれ１０ｐｐｍになる
ように調整した。３０℃のモノ振とう器で振とう培養し
３０分、６０分に１ｍｌを採取して無菌水で希釈して菌
と薬剤との反応を停止させた後、菌数を測定する。６０
分の採取終了後ブイヨン培地０．４ｍｌを添加して振と
う培養を続け、菌の生育による濁りの発生するまでの時
間（抑制時間）を対比する。
して試験試料とした。白水９ｍｌをＬ字培養管に分取
し、実施例及び比較例の各薬剤を水で希釈してその希釈
液１ｍｌを加えて薬剤濃度がそれぞれ１０ｐｐｍになる
ように調整した。３０℃のモノ振とう器で振とう培養し
３０分、６０分に１ｍｌを採取して無菌水で希釈して菌
と薬剤との反応を停止させた後、菌数を測定する。６０
分の採取終了後ブイヨン培地０．４ｍｌを添加して振と
う培養を続け、菌の生育による濁りの発生するまでの時
間（抑制時間）を対比する。
【００１７】試験例２ 酸化澱粉スラリ−の防腐試験 酸化澱粉１０％を含有する水性スラリ−を調製し既に腐
敗している澱粉スラリ−を少量添加して均一に攪拌しな
がらネジ口付き三角フラスコに分注する。表１に示した
薬剤を一定濃度（１００ｐｐｍ）になるように添加し、
３０℃のロ−タリ−シェ−カ−に入れて培養する。経日
的に各サンプルの生菌数を常法（ｓｐｃ法）で測定し防
腐効果を判定する。
敗している澱粉スラリ−を少量添加して均一に攪拌しな
がらネジ口付き三角フラスコに分注する。表１に示した
薬剤を一定濃度（１００ｐｐｍ）になるように添加し、
３０℃のロ−タリ−シェ−カ−に入れて培養する。経日
的に各サンプルの生菌数を常法（ｓｐｃ法）で測定し防
腐効果を判定する。
【００１８】
【表１】
【００１９】
【表２】
【００２０】
【表３】
【００２１】以上の結果より本発明の薬剤は速効的且つ
強力な殺菌力を示すとともに生育を抑制する効力を示す
ことが明らかである。これに対して比較例の薬剤は殺菌
力がなかったり、殺菌力はあっても菌の生育を抑制する
力が弱かったりして本発明の薬剤に比べて効果が劣るこ
とがわかる。
強力な殺菌力を示すとともに生育を抑制する効力を示す
ことが明らかである。これに対して比較例の薬剤は殺菌
力がなかったり、殺菌力はあっても菌の生育を抑制する
力が弱かったりして本発明の薬剤に比べて効果が劣るこ
とがわかる。
【００２２】
【発明の効果】以上の通り、本発明の防菌剤は特定の薬
剤を組み合わせたため相乗効果が得られ、従来の単独ま
たは２種併用の場合よりも少ない薬剤量で優れた速効的
殺菌効果が得られ、しかも長期にわたる持続効果が得ら
れ、従来の薬剤で解決できなかったスライムコントロ−
ル、防腐による製品の安定化、殺菌作用による汚染の防
除が可能である。
剤を組み合わせたため相乗効果が得られ、従来の単独ま
たは２種併用の場合よりも少ない薬剤量で優れた速効的
殺菌効果が得られ、しかも長期にわたる持続効果が得ら
れ、従来の薬剤で解決できなかったスライムコントロ−
ル、防腐による製品の安定化、殺菌作用による汚染の防
除が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ０１Ｎ 43:10 43:80 47:48） (72)発明者 二田 恭至 埼玉県越谷市大間野町１丁目６番地 純正 化學株式会社埼玉研究所内 (72)発明者 高橋 誠康 東京都中央区銀座１−18−６共同ビル（銀 座）フジ産業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 ジクロログリオキシムと、下記の第一群
の少なくとも１種の化合物、及び、第二群の少なくとも
１種の化合物を含有する少なくとも３種の化合物を含有
することを特徴とする工業用防菌剤。 第一群化合物 ２，２−ジブロモ−２−シアノアセトア
ミド、４，５−ジクロル−３Ｈ−１，２−ジオチ−ル−
３−オン； 第二群化合物 メチレンビスチオシアネ−ト、３，３，
４，４−テトラクロロテトラヒドロチオフェン−１，１
−ジオキシド、２，２−ジブロモ−２−ニトロエタノ−
ル、一般式（１）で表されるイソチアゾロン化合物、及
び１，４−ビス（ブロモアセトキシ）−２−ブテン； 【化１】
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7035450A JPH08231311A (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | 工業用防菌剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7035450A JPH08231311A (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | 工業用防菌剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08231311A true JPH08231311A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=12442158
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7035450A Pending JPH08231311A (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | 工業用防菌剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08231311A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0934232A4 (en) * | 1994-11-18 | 2000-01-12 | Morris Peltier Jr | METHOD FOR DISINFECTING ORGANIC WASTE SLUDGE |
-
1995
- 1995-02-23 JP JP7035450A patent/JPH08231311A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0934232A4 (en) * | 1994-11-18 | 2000-01-12 | Morris Peltier Jr | METHOD FOR DISINFECTING ORGANIC WASTE SLUDGE |
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