JPH08231163A - トラクションシーブエレベータとトラクションシーブエレベータ用機械空間 - Google Patents

トラクションシーブエレベータとトラクションシーブエレベータ用機械空間

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JPH08231163A
JPH08231163A JP35113395A JP35113395A JPH08231163A JP H08231163 A JPH08231163 A JP H08231163A JP 35113395 A JP35113395 A JP 35113395A JP 35113395 A JP35113395 A JP 35113395A JP H08231163 A JPH08231163 A JP H08231163A
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ハカラ ハリ
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経済的かつ空間利用の両面で有利であり、さ
らに建物内の空間条件が、安全距離を含んだエレベータ
カーおよびカウンタウエイトの通路と巻上ロープの通路
とに必要な空間に実質的に限られる信頼性のあるエレベ
ータ構造を達成。 【解決手段】 エレベータガイドレール(10)に沿って移
動するエレベータカー(1) と、カウンタウエイトガイド
レール(11)に沿って移動するカウンタウエイト(2) と、
エレベータカーとカウンタウエイトとを懸架する１組の
巻上ロープ(3) とからなるトラクションシーブエレベー
タ。駆動機械装置(6) は、巻上ロープ(3) に作用するト
ラクションシーブ(7) を駆動する。この駆動機械装置
(6) は、エレベータシャフト(17)内および／またはエレ
ベータシャフトの壁構造物(15)内に設けられている機械
空間(9) に配置され、壁(14)によってシャフト空間の残
りの部分とは実質的に分離されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータガイド
レールに沿って移動するエレベータカーと、カウンタウ
エイトガイドレールに沿って移動するカウンタウエイト
と、エレベータカーおよびカウンタウエイトをエレベー
タシャフト内で懸架する１組の巻上ロープと、駆動機械
装置に接続され巻上ロープに作用するトラクションシー
ブを駆動する駆動機械装置とを含むトラクションシーブ
エレベータに関するものであり、またトラクションシー
ブエレベータ用機械空間に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】エレベータ開発研究における目的の１つ
は建物空間の経済的かつ効率的利用を達成することにあ
った。効率的かつ経済的装置を目標として、本出願人の
先のフィンランド特許出願第932975号、第941719号およ
び第942062号は、機械をシャフト空間内またはシャフト
壁内に外部の機械室または同等物を設けることなく配置
するエレベータ方式を示している。しかし、安全または
シャフトに要求される他の環境条件のため、機械空間を
エレベータシャフトから隔離する必要が時々ある。とく
に高速エレベータの場合は、巻上機械とトラクションシ
ーブロープとの接触により発生する騒音の伝播を防止す
る必要がある。上述の特許出願に示されている方式は、
エレベータ構造の点で有利であるが、それ自体は、シャ
フト内に生じることのある塵やごみに対して必ずしも充
分に保護されていない。さらに、機械空間とシャフト空
間の他の部分との間を通れないようにする問題には、ほ
とんど注意が払われていない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述の必要性を満た
し、経済的かつ空間利用の両面で有利であり、さらに建
物内の空間条件が、安全距離を含んだエレベータカーお
よびカウンタウエイトの通路と巻上ロープの通路とに必
要な空間に実質的に限られる信頼性のあるエレベータ構
造を達成するために、トラクションシーブエレベータと
トラクションシーブエレベータ用の機械空間が本発明と
して提示される。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明のトラクションシ
ーブエレベータは、駆動機械装置は、エレベータシャフ
トおよび／またはエレベータシャフトの壁構造物内に設
けられている機械空間に設置され、この機械空間は、実
質的にシャフト空間の残りの部分とは壁によって分離さ
れていることを特徴としている。本発明によるトラクシ
ョンシーブエレベータ用機械空間は、エレベータシャフ
ト内および／またはエレベータシャフトの壁構造物内に
配置され、エレベータシャフトから外側へ向いているエ
レベータシャフト壁面のエレベータシャフト自体と完全
に同じ側に置かれ、シャフト空間の残りの部分とは壁に
よって実質的に分離されていることを特徴としている。
本発明の他の実施例は従属請求項に示す事項を特徴とし
ている。
【０００５】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して、適用例
を挙げて本発明を説明する。
【０００６】図１の概略図は、本発明により提供される
トラクションシーブエレベータのキャビネット型機械空
間９を示す。この図は、機械装置を下部に有するトラク
ションシーブエレベータの巻上げ装置が機械空間９に配
置され、巻上ロープ３が巻上げ機械６のトラクションシ
ーブ７から上昇しているところを示している。巻上げ機
械６は機械空間のフレーム20に取り付けられ、これはま
た、巻上げ装置のフレームも形成している。さらにフレ
ーム20に取り付けられているのは計器盤８であり、これ
はエレベータ制御機器と、巻上げ機械６に組み込まれて
いる電気モータの制御および給電に必要な機器とを有し
ている。巻上げ機械６は円盤形状であり、その直径に対
してトラクションシーブの軸方向にいくぶん平坦であ
る。トラクションシーブは円盤状の巻上げ機械６から突
き出している。この種のエレベータ機械装置には大きな
機械空間は必要なく、したがって、エレベータシャフト
の壁内に、もしくはシャフトに面しているシャフト壁の
凹部内に、またはシャフト壁とエレベータカーに必要な
空間もしくはこの空間の拡張部との間のエレベータシャ
フト内に容易に配置することができる。機械空間９は事
前に組み立てることができ、工場でこれに巻上げ機械お
よび／または他の機器を組み込むことができる。さら
に、この機械空間は現場でシャフト内に組み立てること
ができる。このキャビネット様の機械空間の壁の少なく
とも一部は、好ましくは透明な材料で作り、機械装置の
作動を、例えば運用中に機械空間へ通じるドアまたはハ
ッチを開けることなく目視できるようにしている。
【０００７】図２は、本発明により実現され、機械装置
を下部に有するエレベータの概略図であり、キャビネッ
ト型機械空間９は、エレベータシャフトの底部の側壁の
一つでエレベータカー１とシャフト17の壁15との間に配
置されている。機械空間９の壁14は金属シートもしくは
ネット、石膏ボード、または他の適切な材料でできてい
る。別々の方向を向いているキャビネットの側面は異な
る材料で作ってもよい。例えば、機械空間の天井と床を
金属シートで、また壁をネット構造で構成してもよい。
壁にはロープ３、電気導線、その他のための貫通穴が設
けられている。機械空間にはドアまたはハッチ（図示せ
ず）が設けられている。
【０００８】図３は、機械装置を下部に有するエレベー
タの主要部の配置を、エレベータシャフト17の断面に投
影して示している。エレベータカー１はエレベータガイ
ドレール10に沿って移動し、カウンタウエイト２はカウ
ンタウエイトガイドレール11に沿って移動する。巻上げ
機械６は、制御盤８とともにエレベータシャフト17の壁
15に配されている。トラクションシーブ７は巻上げ機械
６から突き出ている。巻上ロープの通過は、シャフトの
上部に配置されている逆転プーリ12によって案内され
る。一方の逆転プーリ12が巻上ロープをトラクションシ
ーブ７から逆転プーリ13へ案内し、これによってカウン
タウエイト２が懸架され、逆転プーリ13から巻上ロープ
はさらにシャフト上部の固定係留手段へ行く。他の逆転
プーリ12が巻上ロープをトラクションシーブ７から逆転
プーリ４および５へ案内し、これらの逆転プーリ４およ
び５は、エレベータカー１に取り付けられ、エレベータ
カー１をロープで支持している。ここから、巻上ロープ
はシャフトの上部の固定係留手段へ行く。同図におい
て、この巻上ロープはトラクションシーブおよび逆転プ
ーリに接する断面によって示されているが、他の部分で
はそれらは図示されていない。各階ごとに、エレベータ
シャフトの壁17には階ドアのための開口部８が設けられ
ている。エレベータカーは対応するドア開口部９を有し
ている。カードアを設けたエレベータでは、ドア開口部
19はカードアで閉じられる。
【０００９】図４は、本発明により実現され、機械装置
を上部に有するエレベータを示す図である。機械空間10
9 はエレベータシャフト117 の上部に置かれ、切欠き11
0 としてシャフト壁の中へ部分的に伸びている。エレベ
ータ機械装置106 は、エレベータシャフト117 の壁115
の切欠き部110 内に部分的に配置されている。この切欠
き部はシャフトに面している側で開口しているが、シャ
フトの外側からドア116 で閉じられる。巻上げ機械106
からシャフト117 の中へ突き出ているのはトラクション
シーブ107 であり、これは巻上ロープ103 （一点鎖線で
示す）を駆動する。同図は、巻上ロープのエレベータカ
ー101 の下で逆転プーリ104 、105 を巻回する部分と、
トラクションシーブからカウンタウエイトへ向かう部分
とを示している。機械空間109 はシャフト117 とは壁11
4 によって隔離され、この壁はシャフトに面している側
で切欠き部110 を覆っている。この壁には、機械空間10
9からシャフト空間の残りの部分に通ずるトラクション
シーブ107 のための開口部が設けられている。この機械
空間には計器盤108 も配されている。この計器盤は好ま
しくは、それ自身のキャビネット内に、またはさもなけ
れば機械空間の残りの部分から分離して配置されてい
る。機械装置から生じる騒音を減衰させるため、機械空
間を騒音吸収材、例えばフェルト厚板等で裏打ちするの
が有利である。
【００１０】本発明の様々な実施例が上述の例に限定さ
れることはなく、特許請求の範囲内で改変できることは
当業者には明らかである。例えば、機械空間をシャフト
の残りの部分から分離する壁には、その機械空間へアク
セスするのに必要な開口部やエレベータ装置の各部のた
めの貫通穴以外に他の開口部を設けることができる。さ
らに、すっきりとしたエレベータシャフトにおいて、こ
の機械空間は、人を保護し、および／または機械空間と
シャフト空間の残りの部分との間の通行を防ぐことのみ
を必要とし、その場合、レール等により形成され上部カ
バーを有しない機械空間で充分に所望の効果を達成する
ことができることは、当業者に明らかである。さらに、
上部に機械装置を有するエレベータおよび下部に機械装
置を有するエレベータは、シャフト壁の切欠き部に配さ
れた機械空間を用いることによって等しく良好に実現す
ることができ、同様に、キャビネット型機械空間を、機
械を上部に有するエレベータのみならず機械を下部に有
するエレベータの場合にも用いることができることは、
当業者には明らかである。
【００１１】さらに、カウンタウエイトまたはエレベー
タカーの通路上のどの位置においてもそれらから支障な
しに機械空間の内部へ好ましくアクセスすることができ
ることは、当業者に明らかである。シャフト空間および
シャフト壁構体の両方に必要な建物空間の内部に配され
ている機械空間への通行またはアクセスを、シャフト壁
のシャフトの外へ通じる別個の開口部、すなわち、例え
ばドアの他に設けられているハッチを介して行なわない
場合は、部品の交換、通行またはアクセスのための穴の
開口方向等に関して、機械装置および関連機器へ保守要
員が常にアクセスできるような配列を行なうことが好ま
しい。
【００１２】
【発明の効果】本発明により提供される利点には次のも
のが含まれる。 − シャフト内に配置される巻上げ機械装置とその関連
機器がシャフト空間に生じることのある塵やごみから保
護される。 − シャフトから巻上げ機械装置とその関連機器への不
法なアクセスが防止される。同様に、機械空間からシャ
フトの残りの部分へのアクセスを防止することができ
る。 − 本発明のトラクションシーブエレベータは、シャフ
トの外側に別個の機械室が必要ないため、明らかに建物
の空間の節約になる。 − 機械空間とその機器を工場で事前に大部分組み立て
て検査することができるので、エレベータの設置に有利
である。 − シャフト空間とは分離されているので、巻上げ機械
装置から生じる騒音が機械空間によって減衰する。 − 本発明の実施にあたってはエレベータの設計と製造
に何の大きな変更も必要ない。 − 機械装置と計器盤に簡単にアクセスでき、保守と救
出に関して機械装置へのアクセス方法が従来のエレベー
タと実質的に異ならない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に適用される機械空間を示す概略図であ
る。
【図２】本発明により実現される、下部に機械装置を有
するエレベータを示す図である。
【図３】本発明により実現され、エレベータシャフトの
断面に投影した、機械装置を下部に有するエレベータの
主要構成部の配置を示す図である。
【図４】本発明により実現される、機械装置を上部に有
するエレベータを示す図である。
【符号の説明】
1、 101 エレベータカー 2 カウンタウエイト 3、 103 巻上ロープ 6、 106 駆動装置 7、 107 トラクションシーブ 9、 109 機械空間 10 エレベータガイドレール 11 カウンタウエイトガイドレール 14、 114 壁 15、 115 壁構造物 17、 117 エレベータシャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨルマ ムスタラウチ フィンランド共和国 05620 ヒビンカア、 ライバアヤンティエ 13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 エレベータガイドレールに沿って移動す
    るエレベータカーと、カウンタウエイトガイドレールに
    沿って移動するカウンタウエイトと、該エレベータカー
    およびカウンタウエイトをエレベータシャフト内で懸架
    する１組の巻上ロープと、駆動機械装置に接続され前記
    巻上ロープに作用するトラクションシーブを駆動する駆
    動機械装置とを含むトラクションシーブエレベータにお
    いて、前記駆動機械装置は、前記エレベータシャフトお
    よび／または該エレベータシャフトの壁構造物内に設け
    られている機械空間に設置され、該機械空間は、実質的
    に前記シャフト空間の残りの部分とは壁によって分離さ
    れていることを特徴とするトラクションシーブエレベー
    タ。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載のトラクションシーブエ
    レベータにおいて、前記機械空間は完全に前記エレベー
    タシャフト内にあることを特徴とするトラクションシー
    ブエレベータ。
  3. 【請求項３】 請求項１または２に記載のトラクション
    シーブエレベータにおいて、前記エレベータシャフト内
    の機械空間は前記エレベータシャフトの壁に隣接してい
    ることを特徴とするトラクションシーブエレベータ。
  4. 【請求項４】 請求項１、２または３に記載のトラクシ
    ョンシーブエレベータにおいて、前記機械空間は前記エ
    レベータシャフトの下部に位置することを特徴とするト
    ラクションシーブエレベータ。
  5. 【請求項５】 請求項１、２または３に記載のトラクシ
    ョンシーブエレベータにおいて、前記機械空間は前記エ
    レベータシャフトの上部に位置することを特徴とするト
    ラクションシーブエレベータ。
  6. 【請求項６】 請求項１ないし５のいずれかに記載のト
    ラクションシーブエレベータにおいて、前記機械空間
    は、前記エレベータシャフトの壁と前記エレベータカー
    の通路に必要な空間またはこの空間の延長部との間に位
    置することを特徴とするトラクションシーブエレベー
    タ。
  7. 【請求項７】 トラクションシーブエレベータ用機械空
    間において、該機械空間は、エレベータシャフト内およ
    び／または該エレベータシャフトの壁構造物内に配置さ
    れ、該エレベータシャフトから外側へ向いているエレベ
    ータシャフト壁面の該エレベータシャフト自体と完全に
    同じ側に置かれ、該シャフト空間の残りの部分とは壁に
    よって実質的に分離されていることを特徴とするトラク
    ションシーブエレベータ用機械空間。
  8. 【請求項８】 請求項７に記載の機械空間において、該
    機械空間はキャビネット型構造物であることを特徴とす
    る機械空間。
  9. 【請求項９】 請求項７または８に記載の機械空間にお
    いて、該機械空間は、前記エレベータの計器盤に必要な
    空間を含み、該空間は、駆動機械に必要な空間とは分離
    されていることを特徴とする機械空間。
  10. 【請求項１０】 請求項７、８または９に記載の機械空
    間において、該機械空間は騒音吸収材で裏打ちされてい
    ることを特徴とする機械空間。
JP7351133A 1994-12-28 1995-12-27 トラクションシーブエレベータとトラクションシーブエレベータ用機械空間 Expired - Lifetime JP2877745B2 (ja)

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