JPH08231095A

JPH08231095A - 薄膜シート材の送給装置

Info

Publication number: JPH08231095A
Application number: JP7807295A
Authority: JP
Inventors: Shigeru Watanabe; 茂渡邉
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-02-27
Filing date: 1995-02-27
Publication date: 1996-09-10

Abstract

(57)【要約】【目的】薄膜状に形成したシート材をそのロールから
安定して送給することができ、シート材の送給を簡単か
つ正確に制御することができるようにする。【構成】薄膜シート材の両側辺に、チェーン１０を一
方の側を側辺に沿う状態に配置し、薄膜シート材の側端
下面に当接する受け片、薄膜シート材の側辺に沿って倒
れた状態に案内され、薄膜シート材の側端上面に当接す
る起倒自在の押え片、押え片が倒れた状態で受け片と押
え片とを吸着させる磁石板で構成したアタッチメント２
０を、チェーン１０の外周面に所定の間隔で並べる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、薄膜状に形成したシ
ート材を連続的又は間欠的に送給する薄膜シート材の送
給装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】薄膜状のシート材をそのロールから送給
して切断、加工、包装などを行う作業機に、薄膜シート
材の送給装置が用いられる。かかる送給装置は、ロール
に対向した側から所定の張力を加えてロールを巻き戻
し、連続的又は間欠的に薄膜シート材を送給するように
構成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、食品の包装用
フィルムなど薄膜に形成したシート材は極めて脆弱であ
り、作業中に切断したり、撚れが生じるなどの課題があ
り、正確かつ安定して送給することが困難であった。

【０００４】この発明は、新規構成の薄膜シート材の送
給装置を提供してこれらの課題を解決するこを目的とす
るもので、薄膜シート材をそのロールから安定して送給
することができ、シート材の送給を簡単かつ正確に制御
することができる送給装置を提供し、作業性の向上を図
ることを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は、かかる目的
を達成するためにこうした薄膜シート材の送給装置にお
いて、薄膜シート材の両側辺に、チェーンを一方の側を
側辺に沿う状態に配置する。そして、薄膜シート材の側
端下面に当接する受け片、薄膜シート材の側辺に沿って
倒れた状態に案内され、薄膜シート材の側端上面に当接
する起倒自在の押え片、押え片が倒れた状態で受け片と
押え片とを吸着させる磁石板で構成したアタッチメント
を、チェーンの外周面に所定の間隔で並べて形成する。
また、チェーンに代わってベルトを用いて構成すること
ができるものである。以下に、図面の実施例についてこ
の発明の構成を具体的に説明する。

【０００６】

【実施例】図面は、野菜や魚などの食品をトレイを用い
ずに包装する自動包装機に、この発明の送給装置を用い
た実施例で、食品の包装用フィルムを間欠的に送給する
送給装置である。本例において、包装用フィルムのロー
ル（１）が上下に一対セットされ、平行間隔を保ってフ
ィルム（３）が送給される。

【０００７】一対のチェーン歯車（１１）に巻き掛けら
れたチェーン（１０）が、一方の側をフィルム（３）の
側辺に沿う状態に配置され、チェーン（１０）は、フィ
ルム（３）の両側辺に左右一対配置されている。そし
て、チェーン（１０）の外周面には、アタッチメント
（２０）が所定の間隔で並べて形成されている。アタッ
チメント（２０）は図２、図３に示すように構成され、
チェーンローラー（１３）の内側プレート（１４）に、
上面がフィルム（３）の側端下面に当接するＬ字状磁性
板の受け片（２１）が接合され、磁石板（２３）を一体
に接合した押え片（２４）が、外側プレート（１５）に
接合したＬ字片（２２）に起倒自在に取付けられてい
る。そして、押え片（２４）は、チェーン（１０）の回
転でアタッチメント（２０）がフィルム（３）の側辺に
係合する始点位置の直後で倒れ、終点位置の直前で垂直
に起こされるようにカムその他の案内機構で設定され、
すなわち、フィルム（３）の側辺に沿って倒れた状態に
案内される。押え片（２４）は倒れた状態でフィルム
（３）の側端上面に当接し、図２に示すように、受け片
（２１）と押え片（２４）とでフィルム（３）の側端部
を挟持して磁石板（２３）の吸着力で吸着される。そし
て、チェーン（１０）の他の位置では、図３に示すよう
に、押え片（２４）が起きた状態でアタッチメント（２
０）が移動する。以上のアタッチメント（２０）付きチ
ェーン（１０）が、上下のフィルム（３）に倒立の関係
で設置されている。

【０００８】かかる自動包装機において、チェーン歯車
（１１）の駆動制御でチェーン（１０）を回転させ、フ
ィルム（３）の送給を制御する。フィルム（３）は、チ
ェーン（１０）の回転に伴い、フィルム（３）の側辺に
係合した押え片（２４）が倒れて順次アタッチメント
（２０）に両側端を挟持される。そして、両側辺に沿っ
て多数のアタッチメント（２０）に挟持された状態で所
定の距離だけ送給される。一方、包装する食品が上下の
フィルム（３）間に側方から搬送され、フィルム（３）
の上方から食品に適した型を取付けたプレスで加圧し、
上下のフィルム（３）で食品を包装する。そして、フィ
ルム屑が巻取りローラー（５）で巻き取られ、フィルム
（３）を再び送給して次の工程が行われ、こうした連続
工程で食品を自動で包装する。

【０００９】なお、本例において磁石板（２３）は受け
片（２１）と一体に接合しても良く、また、この発明
は、本例のチェーン（１０）に代わってベルトを用い、
同じくアタッチメント（２０）をベルトの外周面に所定
の間隔で並べて構成することもできるものである。

【００１０】

【発明の効果】この発明の特徴的な効果は、次の諸点で
ある。薄膜シート材は、チェーン（１０）の外周面に形
成した多数のアタッチメント（２０）で両側辺に沿って
挟持され、その結果、極めて脆弱な薄膜シート材に用い
ても作業中に切断したり、撚れが生じるなどの危険を解
消し、そのロールから一定した張力で安定して送給する
ことができるものである。

【００１１】また、チェーン（１０）、ベルトを用いた
場合はベルトの回転制御で薄膜シート材の送給の制御を
簡単かつ正確に行うことができ、様々な作業機に用いて
その作業性の向上を図ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例の斜視図。

【図２】アタッチメントがフィルムを挟持した状態の説
明図。

【図３】押え片が起きた状態の説明図。

【符号の説明】

１０チェーン２０アタッチメント２１受け片２３磁石板２４押え片

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】薄膜状に形成したシート材を連続的又は
間欠的に送給する薄膜シート材の送給装置であって、薄膜シート材の両側辺に、チェーン（１０）を一方の側
を側辺に沿う状態に配置し、薄膜シート材の側端下面に
当接する受け片（２１）、薄膜シート材の側辺に沿って
倒れた状態に案内され、薄膜シート材の側端上面に当接
する起倒自在の押え片（２４）、押え片（２４）が倒れ
た状態で受け片（２１）と押え片（２４）とを吸着させ
る磁石板（２３）で構成したアタッチメント（２０）
を、チェーン（１０）の外周面に所定の間隔で並べて形
成した薄膜シート材の送給装置。
【請求項２】請求項１記載のチェーン（１０）に代わ
ってベルトを用いた薄膜シート材の送給装置。