JPH08230716A - 自動車の車体前部構造 - Google Patents

自動車の車体前部構造

Info

Publication number
JPH08230716A
JPH08230716A JP7038159A JP3815995A JPH08230716A JP H08230716 A JPH08230716 A JP H08230716A JP 7038159 A JP7038159 A JP 7038159A JP 3815995 A JP3815995 A JP 3815995A JP H08230716 A JPH08230716 A JP H08230716A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side member
floor
lower panel
rear bracket
front side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7038159A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3303582B2 (ja
Inventor
Atsushi Namiiri
厚 波入
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP03815995A priority Critical patent/JP3303582B2/ja
Publication of JPH08230716A publication Critical patent/JPH08230716A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3303582B2 publication Critical patent/JP3303582B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力の分散吸収性能に優れた自動車の車体前
部構造を提供する。 【構成】 リヤブラケット23及びその周辺部に、リヤ
ブラケット23、フロントサイドメンバ16の後部1
7、フロアサイドメンバ21の前端を下から覆った状態
で上端が少なくともダッシュロアパネル11に接合され
た本体部31と、該本体部31からサイドシル29側へ
形成されて先端が少なくともサイドシル29の下部に接
続され且つ上端が少なくともダッシュロアパネル11の
下端に接続された延設部32とから成る結合部材30
を、取付けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車の車体前部構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車の車体前部構造としては、
例えば図6に示すようなものが知られている(実開平1
−145782号公報参照)。
【0003】1はダッシュロアパネルで、エンジンルー
ムEと車室内Rとを区画する壁部材である。このダッシ
ュロアパネル1の下部には傾斜部2が形成されている。
この傾斜部2の下端3は水平で、該下端3にフロアパネ
ル4の前端が接続されている。そして、エンジンルーム
E側には強度部材としてのフロントサイドメンバ5が配
されており、該フロントサイドメンバ5の後部6は、前
記ダッシュロアパネル1の傾斜部2に沿って下向きに曲
折した状態で該傾斜部2に対して接続されている。
【0004】一方、傾斜部2の下端3及びフロアパネル
4の下面にはフロアサイドメンバ7が接続されている。
そして、このフロアサイドメンバ7の前端は前記フロン
トサイドメンバ5の後端に接続されており、両者が前後
方向に沿って連続した状態になっている。
【0005】そして、このフロントサイドメンバ5とフ
ロアサイドメンバ7との接続を更に確実にするために、
接続部8を車幅方向に膨出成形すると共に該接続部8を
同様の膨出形状をした結合部材9にて覆い、ボルト10
で固定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構造では、フロントサイドメンバ5とフロア
サイドメンバ7の接続強度は高まるものの、車両衝突等
によりフロントサイドメンバ5の前端に軸圧壊入力Fが
加わった場合においては、その軸圧壊入力Fの分散吸収
性能の点で必ずしも十分な構造と言えず、車体に局部変
形が発生するおそれがある。そのために、車体前部を形
成している各部材の板厚を上げて強度を増す必要があ
り、車体重量の増加を招いている。また、フロントサイ
ドメンバ5には図示せぬサスペンションからの入力も加
わるが、このサスペンション入力に関しても前記と同様
の課題が生じている。
【0007】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、入力の分散吸収性能に優れた自
動車の車体前部構造を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
下部に傾斜部が形成されたダッシュロアパネルと、ダッ
シュロアパネルの下端に接続されたフロアパネルと、下
向き湾曲状態の後部がダッシュロアパネルの傾斜部に接
続されたフロントサイドメンバと、上部がフロアパネル
の下面に接続され且つ前端が前記フロントサイドメンバ
の後端に接続されたフロアサイドメンバと、サスペンシ
ョンメンバの後端を取付けるために前記フロアサイドメ
ンバの下部に取付けられたリヤブラケットと、上部に少
なくともダッシュロアパネル下端の側端部が接続される
サイドシルとを備え、前記リヤブラケット及びその周辺
部に、リヤブラケット、フロントサイドメンバの後部、
フロアサイドメンバの前端を下から覆った状態で上端が
少なくともダッシュロアパネルに接合された本体部と、
該本体部からサイドシル側へ形成されて先端が少なくと
もサイドシルの下部に接続され且つ上端が少なくともダ
ッシュロアパネルの下端に接続された延設部とから成る
結合部材を、取付けたものである。
【0009】請求項2記載の発明は、リヤブラケットに
サイドシル側へ向けた水平フランジを形成し、該水平フ
ランジを結合部材の延設部に接続したものである。
【0010】請求項3記載の発明は、結合部材が別々に
形成した本体部と延設部とを接続して一体化したもので
ある。
【0011】請求項4記載の発明は、結合部材の本体部
の前端に補強部材を接続すると共に、該補強部材の上端
をダッシュロアパネルに接続し且つ下端をフロントサイ
ドメンバの上面に接続したものである。
【0012】請求項5記載の発明は、フロントサイドメ
ンバの後端が、リヤブラケットと同じ前後位置で、フロ
アサイドメンバの前端の上部に接続されている。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明によれば、結合部材の本体
部がリヤブラケット、フロントサイドメンバ、フロアサ
イドメンバを覆った状態でダッシュロアパネルに接続さ
れ、且つ延設部がサイドシルに接続されているため、フ
ロントサイドメンバに加わる軸圧壊入力や、リヤブラケ
ットに加わるサスペンション入力を、車体全体へ分散さ
せることができる。また、フロアサイドメンバとサイド
シルとの間を上下位置が異なるダッシュロアパネルと延
設部にて連結するため、そこに剛性の高い閉断面が形成
され、前記各入力の分散性が更に向上する。
【0014】請求項2記載の発明によれば、リヤブラケ
ットと延設部との取付強度が高まり、延設部等により形
成される閉断面の剛性が高まるため、入力の分散性が更
に向上する。
【0015】請求項3記載の発明によれば、結合部材の
本体部と延設部を別々に形成するため、複雑形状の結合
部材を最初から一体物として成形する場合に比べて、成
形作業が容易になる。
【0016】請求項4記載の発明によれば、結合部材の
本体部の前端に接続した補強部材を、ダッシュロアパネ
ルとフロントサイドメンバにも接続しているため、入力
の分散性が更に向上する。
【0017】請求項5記載の発明によれば、フロントサ
イドメンバの後端が、リヤブラケットと同じ前後位置
で、フロアサイドメンバの前端の上部に接続されている
ため、リヤブラケットの上側位置にはフロアサイドメン
バだけでなく、フロントサイドメンバも存在することに
なる。従って、フロントサイドメンバとリヤブラケット
間における力の伝達が確実となり、入力の分散性能が更
に向上する。
【0018】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図面に基づ
いて説明する。尚、従来と共通する部分には同一の符号
を付し、重複する説明は省略する。
【0019】図1〜図4はこの発明の第1実施例であ
る。11がこの実施例のダッシュロアパネルで、下部に
傾斜部12が形成されており、この傾斜部12の水平な
下端13に、フロアパネル14の前端が接続されてい
る。傾斜部12及びフロアパネル14の中央にはトンネ
ル部15が凸設されている。
【0020】16はフロントサイドメンバで、その後部
17は前記ダッシュロアパネル11の傾斜部12に沿っ
て下向きに湾曲した形状をしており、該後部17の上部
には両側に突出したフランジ17aが一体的に形成され
ている。この後部17における後端は水平にカットされ
ている。そして、この後部17を前記傾斜部12に対し
て溶接により接続している(尚、以下説明する殆どの接
続手段は「溶接」である)。また、このフロントサイド
メンバ16の前端部の角部には潰れを促進させるための
凹ビード16aが複数形成されている。このフロントサ
イドメンバ16は、アルミ合金を押出し成形して得た一
定断面の直線状押出材に、切削加工、折曲加工、プレス
加工等を施して、前述のような形状にしたものである。
更に、このフロントサイドメンバ16の前端にはレイン
フォース18とバンパフェイシア19とから成るバンパ
20が取付けられている。
【0021】そして、21はフロアサイドメンバで、前
記フロントサイドメンバ16同様にアルミ合金製の押出
材に各種加工を施して形成したものである。このフロア
サイドメンバ21の上部にも両側へ突出するフランジ2
1aが形成されており、該フランジ21aが形成された
上部を、フロアパネル14の下面に接続している。この
フロアサイドメンバ21の前端は若干上向きに曲折形成
されていると共にフランジ21aと同じ高さで水平にカ
ットされている。そして、このフロアサイドメンバ21
の前端を前記フロントサイドメンバ16の後端に接続
し、両者を前後方向で連続した状態にしている。
【0022】フロントサイドメンバ16の下部にはフロ
ントブラケット22が取付けられており、フロアサイド
メンバ21の下部にはリヤブラケット23が取付けられ
ている。この両ブラケット22、23には下向きに突出
したピン24が各々設けられており、このピン24にサ
スペンションメンバ25の前後端部が各々ナット26に
より取付けられている。このサスペンションメンバ25
は図示せぬフロントサスペンション機構を支持するもの
で、後述するように前後・左右・上下に大きなサスペン
ション入力f1 、f2 、f3 が加わる。この両ブラケッ
ト22、23は略同様の構造をしたもので、回転止めの
セレーション24aを有する鉄製の前記ピン24の上部
を埋め込んだ状態で一体製造したアルミ合金鋳造品であ
る。すなわち、各ブラケット22、23を製造するため
の鋳型内にピン24の上部をセットし、そこにアルミ合
金を流し込んで固めたものである。尚、図4はピン24
をリヤブラケット23から強制的に外した状態を示した
図である。この図4から分かるように、リヤブラケット
23には、フロントブラケット22と異なり、自動車の
車幅方向外側へ突出した水平フランジ27と、後側へ突
出した水平フランジ28が各々形成してある。後側の水
平フランジ28はフロアサイドメンバ21の下面に接続
される。
【0023】29はサイドシルで、車体の左右両側に配
される強度部材である。このサイドシル29もアルミ合
金により押出し成形されたものであり、長手方向に沿っ
て一定断面であり、上下にはそれぞれフランジ29a、
29bが形成されている。そして、このサイドシル29
の上面には、前記ダッシュロアパネル11の下端13の
側端部と、フロアパネル14の側端部とが前後に接続さ
れる。
【0024】そして、30が結合部材である。この結合
部材30はプレス成形品であり、前記リヤブラケット2
3とその周辺部を下から覆う全体形状をしている。具体
的には、この結合部材30は、リヤブラケット23、フ
ロントサイドメンバ16の後部17、フロアサイドメン
バ21の前端を下から覆うべく前後方向で沿って断面逆
ハット形状をした本体部31と、該本体部31からサイ
ドシル29側へ形成されて該サイドシル29に接続され
た状態になっている車幅方向で断面逆ハット形状の延設
部32と、から形成されている。そして、この結合部材
30のうち、リヤブラケット23を覆っている部分の底
面にはピン24を突出させるための円孔30aが形成さ
れている(図3参照)。
【0025】本体部31及び延設部32には接続のため
の「フランジ」が多数形成されているので、その「フラ
ンジ」及びそれ関連する接続構造を説明をする。まず、
本体部31の各側壁33、34の上端に形成されたフラ
ンジ33a、34aは、後部17のフランジ17aや傾
斜部12、及びフランジ21aや下端11に接続される
(図3参照)。本体部31の前端に形成したフランジ3
3b、34bには補強部材35が接続されており、該補
強部材35の上端はダッシュロアパネル11に接続さ
れ、下端はフロントサイドメンバ16の上面にも接続さ
れている。本体部31の後端のフランジ31aは、リヤ
ブラケット23の後側へ形成した水平フランジ28に接
続されている(図2参照)。
【0026】延設部32の両側壁の先端に形成されたフ
ランジ32aはサイドシル29の側面に接続され、底面
の先端に形成されたフランジ32bはサイドシル29の
下側のフランジ29bに接続される。延設部32の各側
壁の上端に形成されたフランジ32c、32dのうち、
前側のフランジ32cは傾斜部12に接続され、後側の
フランジ32dは傾斜部12の下端13に接続される
(尚、このフランジ32dは構造によってフロアパネル
14に接続される場合もある)。また、リヤブラケット
23からサイドシル29側へ向けて形成された水平フラ
ンジ27は延設部32の底面部分に接続される。
【0027】延設部32は以上のような接続構造になっ
ているため、図3に示すように、フロアサイドメンバ2
1とサイドシル29との間は、上部同士がダッシュロア
パネル11の下端13により連結され、下部同士が延設
部32の底面部分にて連結されるため、そこに高剛性の
閉断面H1 が形成される。
【0028】次に、図2及び図3を用いて、まず車両衝
突等による軸圧壊入力Fがバンパ20に加わった場合の
作用を説明し、その次にサスペンションメンバ25から
のサスペンション入力f1 、f2 、f3 がリヤブラケッ
ト23に加わった場合の作用を説明する。
【0029】フロントサイドメンバに軸圧壊入力が加わ
った場合:
【0030】図2に示すように、車両の前面衝突におい
て、バンパ20に加わる軸圧壊入力Fは、フロントサイ
ドメンバ16の前端の凹ビード16aが潰れることによ
りエネルギーの一部が吸収される。エネルギーの一部が
吸収された状態で、反力の高い後部17に加わった軸圧
壊入力F1 は、後部17に沿った方向に加わる軸力F 2
と、ダッシュロアパネル11の傾斜部12を介して車体
上屋方向へ伝わる力F 3 とに分散される。そして更に、
後部17に沿って作用する軸力F2 は、フロアサイドメ
ンバ21を含むフロアパネル14全体に分散する力F21
と、剛性の高いフロアサイドメンバ21を下方向に押し
下げる力F22に分散される。
【0031】また、図3に示すように、フロアサイドメ
ンバ21を下方向に押し下げる力F 22は、剛性の高い閉
断面H1 を下方向に下げるモーメントM1 や、結合部材
30の内側の壁面33のフランジ33aが接続されたダ
ッシュロアパネル11を介して車体上屋を引っ張る力F
221 にも分散される。リヤブラケット23のサイドシル
29側への水平フランジ27と延設部32の底面部分と
を接続したことにより、前記閉断面H1 の剛性が十分高
められた状態になっているため、前記のようなモーメン
トM1 に対して十分な反力を及ぼすことができる。ま
た、図2に示す如く、結合部材30の前端に補強部材3
5を接続したことにより、この部分でも一種の閉断面H
2 が形成されるため、この閉断面H2 周辺の剛性が高ま
り、例えばフロントサイドメンバ16の後部17から加
わる力F3 等を確実にダッシュロアパネル11側へ伝達
することができる。
【0032】以上のように、この実施例によれば、前面
衝突等によりフロントサイドメンバ16の前端のバンパ
20に大きな軸圧壊入力Fが加わっても、その軸圧壊入
力Fを車体全体に分散することができるため、車室内R
部分の局部変形を抑えながら、フロントサイドメンバ1
6の前部を効率良く潰して、該軸圧壊入力Fを十分に吸
収できるようになる。
【0033】リヤブラケットにサスペンション入力が加
わった場合:
【0034】次に、サスペンションメンバ25からリヤ
ブラケット23に加わるサスペンション入力f1
2 、f3 について説明する。このサスペンションメン
バ25からの入力は、リヤブラケット23のピン24に
対して、前後入力f1 、左右入力f2 、上下入力f3
して加わる。
【0035】前後入力f1 は、図2に示すように、フロ
アサイドメンバ21への軸力f11、フロアサイドメンバ
21の前後での曲げモーメントM2 、そのモーメントM
2 によるフロントサイドメンバ16への軸力f12として
車体に分散される。尚、リヤブラケット23の後側の水
平フランジ28がフロアサイドメンバ21の下面に接続
されており、リヤブラケット23とフロアサイドメンバ
21との取付強度が高められているため、前後入力f1
はフロアサイドメンバ21に対して軸力f11として確実
に伝達される。
【0036】左右入力f2 は、図3に示すように、延設
部32の底面部分への面内力f21、結合部材30の内側
の壁面33のフランジ33aから加わるダッシュロアパ
ネル11への面内力f22として車体に分散される。
【0037】上下入力f3 は、図2に示すように、フロ
アサイドメンバ21の上下での曲げモーメントM2 、そ
のモーメントM2 によるフロントサイドメンバ16への
軸力f12、剛性の高い閉断面H1 を上下方向に曲げるモ
ーメントM3 (図3参照)として車体に分散される。
【0038】以上のように、この実施例によれば、サス
ペンションメンバ25からリヤブラケット23のピン2
4に加わるサスペンション入力f1 、f2 、f3 を車体
全体に分散することができるため、サスペンションメン
バ25の取付強度が高まり、サスペンション性能が向上
する。
【0039】図5はこの発明の第2実施例を示す図であ
る。この実施例では、本体部36と延設部37とを予め
別々にプレス成形しておき、それらを延設部37側に形
成したフランジ37aを本体部31の対応部に接続する
ことにより一体化して結合部材38を形成している。結
合部材38の本体部36と延設部37を別々に形成する
ため、複雑な形状をした結合部材38を最初から一体物
として成形する場合に比べて、用意する成形型のサイズ
も小さくて済むと共にプレス圧等も小さくて済み、成形
作業が容易になる。また、本体部36と延設部37を各
々製造する型の形状が、それぞれ結合部材38を一体物
として成形する型ほど複雑にならないので、型自体の製
造も楽になる。そして、別々の本体部36と延設部37
とを接続して一体化するものでありながら、両者を十分
且つ確実に接続すれば、性能的に一体物と変わりない結
合部材38が得られる。
【0040】図6及び図7はこの発明の第3実施例を示
す図である。この実施例では、フロントサイドメンバ4
0の後部41が先の第1実施例よりも後側に延長されて
おり、該後部41の後端が、ちょうどリヤブラケット2
3と同じ前後位置で、フロアサイドメンバ42の前端の
上部に接続された状態になっている。従って、図7に示
すように、リヤブラケット23の上側にはフロアサイド
メンバ42だけでなく、フロントサイドメンバ40の後
部41も存在しており、フロントサイドメンバ40の後
部41からリヤブラケット23への力の伝達或いはリヤ
ブラケット23からフロントサイドメンバ40の後部4
1への力の伝達が確実となり、入力の分散性能が更に向
上する。尚、本実施例の図中において第1実施例の構造
に相応する部分については同じ符号を付した。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、結合部材
の本体部がリヤブラケット、フロントサイドメンバ、フ
ロアサイドメンバを覆った状態でダッシュロアパネルに
接続され、且つ延設部がサイドシルに接続されているた
め、フロントサイドメンバに加わる軸圧壊入力や、リヤ
ブラケットに加わるサスペンション入力を、車体全体へ
分散させることができる。また、フロアサイドメンバと
サイドシルとの間を上下位置が異なるダッシュロアパネ
ルと延設部にて連結するため、そこに剛性の高い閉断面
が形成され、前記各入力の分散性が更に向上する。
【0042】請求項2記載の発明によれば、リヤブラケ
ットと延設部との取付強度が高まり、延設部等により形
成される閉断面の剛性が高まるため、入力の分散性が更
に向上する。
【0043】請求項3記載の発明によれば、結合部材の
本体部と延設部を別々に形成するため、複雑形状の結合
部材を最初から一体物として成形する場合に比べて、成
形作業が容易になる。
【0044】請求項4記載の発明によれば、結合部材の
本体部の前端に接続した補強部材を、ダッシュロアパネ
ルとフロントサイドメンバにも接続しているため、入力
の分散性が更に向上する。
【0045】請求項5記載の発明によれば、フロントサ
イドメンバの後端が、リヤブラケットと同じ前後位置
で、フロアサイドメンバの前端の上部に接続されている
ため、リヤブラケットの上側位置にはフロアサイドメン
バだけでなく、フロントサイドメンバも存在することに
なる。従って、フロントサイドメンバとリヤブラケット
間における力の伝達が確実となり、入力の分散性能が更
に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る自動車の車体前部
構造を示す分解斜視図である。
【図2】入力の分散状態を示す斜体前部の概略断面図で
ある。
【図3】図2中矢示SA−SA線に沿う断面図である。
【図4】リヤブラケットの構造を示す斜視図である。
【図5】この発明の第2実施例を示す図3相当の断面図
である。
【図6】この発明の第3実施例を示す図2相当の断面図
である。
【図7】図6中矢示SB−SB線に沿う断面図である。
【図8】従来の車体前部構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 ダッシュロアパネル 12 傾斜部 13 下端 14 フロアパネル 16、40 フロントサイドメンバ 17、41 後部 21、42 フロアサイドメンバ 23 リヤブラケット 25 サスペンションメンバ 29 サイドシル 30 結合部材 31 本体部 32 延設部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部に傾斜部が形成されたダッシュロア
    パネルと、ダッシュロアパネルの下端に接続されたフロ
    アパネルと、下向き湾曲状態の後部がダッシュロアパネ
    ルの傾斜部に接続されたフロントサイドメンバと、上部
    がフロアパネルの下面に接続され且つ前端が前記フロン
    トサイドメンバの後端に接続されたフロアサイドメンバ
    と、サスペンションメンバの後端を取付けるために前記
    フロアサイドメンバの下部に取付けられたリヤブラケッ
    トと、上部に少なくともダッシュロアパネル下端の側端
    部が接続されるサイドシルとを備え、 前記リヤブラケット及びその周辺部に、リヤブラケッ
    ト、フロントサイドメンバの後部、フロアサイドメンバ
    の前端を下から覆った状態で上端が少なくともダッシュ
    ロアパネルに接合された本体部と、該本体部からサイド
    シル側へ形成されて先端が少なくともサイドシルの下部
    に接続され且つ上端が少なくともダッシュロアパネルの
    下端に接続された延設部とから成る結合部材を、取付け
    たことを特徴とする自動車の車体前部構造。
  2. 【請求項2】 リヤブラケットにサイドシル側へ向けた
    水平フランジを形成し、該水平フランジを結合部材の延
    設部に接続した請求項1記載の自動車の車体前部構造。
  3. 【請求項3】 結合部材が、別々に形成した本体部と延
    設部とを接続して一体化したものである請求項1又は請
    求項2記載の自動車の車体前部構造。
  4. 【請求項4】 結合部材の本体部の前端に補強部材を接
    続すると共に、該補強部材の上端をダッシュロアパネル
    に接続し且つ下端をフロントサイドメンバの上面に接続
    した請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動車の車体
    前部構造。
  5. 【請求項5】 フロントサイドメンバの後端が、リヤブ
    ラケットと同じ前後位置で、フロアサイドメンバの前端
    の上部に接続されている請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の自動車の車体前部構造。
JP03815995A 1995-02-27 1995-02-27 自動車の車体前部構造 Expired - Fee Related JP3303582B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03815995A JP3303582B2 (ja) 1995-02-27 1995-02-27 自動車の車体前部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03815995A JP3303582B2 (ja) 1995-02-27 1995-02-27 自動車の車体前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08230716A true JPH08230716A (ja) 1996-09-10
JP3303582B2 JP3303582B2 (ja) 2002-07-22

Family

ID=12517634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03815995A Expired - Fee Related JP3303582B2 (ja) 1995-02-27 1995-02-27 自動車の車体前部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3303582B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10152067A (ja) * 1996-11-26 1998-06-09 Nissan Motor Co Ltd 車体結合部構造
EP1439109A2 (en) 2003-01-16 2004-07-21 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Front structure for vehicle
JP2010215101A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Nissan Motor Co Ltd サスペンションメンバ取付構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10152067A (ja) * 1996-11-26 1998-06-09 Nissan Motor Co Ltd 車体結合部構造
EP1439109A2 (en) 2003-01-16 2004-07-21 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Front structure for vehicle
EP1439109A3 (en) * 2003-01-16 2004-09-29 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Front structure for vehicle
US6857691B2 (en) 2003-01-16 2005-02-22 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Front structure for vehicle
JP2010215101A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Nissan Motor Co Ltd サスペンションメンバ取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP3303582B2 (ja) 2002-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0750301Y2 (ja) 自動車の前部車体構造
WO2012060257A1 (ja) 車体構造
JPH05162522A (ja) 自動車用サスペンションアーム
JP2007038839A (ja) 自動車の後部車体構造
JP2003011849A (ja) 車両の前部車体構造
US4723810A (en) Underbody structure for vehicle
JP5427699B2 (ja) 車体前部構造
JPH09175433A (ja) 支持構造付きの乗用車の前部構造
JPH05238418A (ja) 車体強度メンバの結合構造
JP3303582B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JP2002120755A (ja) 自動車の前部車体構造
JP2001030954A (ja) 自動車の車体前部構造
JPH1120733A (ja) 車両の車体構造
JP3555222B2 (ja) 自動車の下部車体構造
JP3141915B2 (ja) 車両のスペアタイヤパン構造
JP4114468B2 (ja) 車両用バンパ支持構造
JP3312412B2 (ja) 自動車のバンパリィインフォースの車体側の部材への取付け構造
JPH08310450A (ja) フードエッジ構造
JP2003285766A (ja) フロントボデー構造
JP2946927B2 (ja) 車体の床部構造
JP3125545B2 (ja) 自動車の車体構造
JP2004359125A (ja) 車体のフロア構造
JP2000219163A (ja) 自動車の車体構造
JP2002362413A (ja) 自動車の車体構造
JP3788191B2 (ja) 車両前部の構造

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090510

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees