JPH08230370A - 選挙用投票用紙 - Google Patents
選挙用投票用紙Info
- Publication number
- JPH08230370A JPH08230370A JP7037167A JP3716795A JPH08230370A JP H08230370 A JPH08230370 A JP H08230370A JP 7037167 A JP7037167 A JP 7037167A JP 3716795 A JP3716795 A JP 3716795A JP H08230370 A JPH08230370 A JP H08230370A
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- JP
- Japan
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- paper
- sheet
- ballot
- election
- pulp
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 選挙終了後の投票用紙の開票作業を容易に
し、かつ再生処理が可能な選挙用投票用紙を提供する。 【構成】 パルプ繊維を主体とし発泡微粒子を含有し
た、密度が0.1〜0.4g/cm3、縦横比が1.2以上の発泡シ−
トを基紙とし、基紙の少なくとも一表面上に顔料塗工層
を設け、さらにMD方向に沿って筆記面側に折り目表示
を記す。また必要に応じてカレンダ−処理を行い、塗工
層表面の平滑性を向上させる。折り曲げ復元性に優れ、
かつ筆記性が良好で環境に優しい再生処理可能な選挙用
投票用紙。
し、かつ再生処理が可能な選挙用投票用紙を提供する。 【構成】 パルプ繊維を主体とし発泡微粒子を含有し
た、密度が0.1〜0.4g/cm3、縦横比が1.2以上の発泡シ−
トを基紙とし、基紙の少なくとも一表面上に顔料塗工層
を設け、さらにMD方向に沿って筆記面側に折り目表示
を記す。また必要に応じてカレンダ−処理を行い、塗工
層表面の平滑性を向上させる。折り曲げ復元性に優れ、
かつ筆記性が良好で環境に優しい再生処理可能な選挙用
投票用紙。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、国会議員や県知事、市
町村長などの選挙の際に用いられる選挙用投票用紙に関
するものである。更に詳しく述べるならば、本発明は非
常にすぐれた折り曲げ復元性を有しているため開票時の
作業時間が短縮され、さらに基紙がパルプ主体の構成で
あるため再生処理、または焼却処理が可能である選挙用
投票用紙に関するものである。
町村長などの選挙の際に用いられる選挙用投票用紙に関
するものである。更に詳しく述べるならば、本発明は非
常にすぐれた折り曲げ復元性を有しているため開票時の
作業時間が短縮され、さらに基紙がパルプ主体の構成で
あるため再生処理、または焼却処理が可能である選挙用
投票用紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より選挙用の投票用紙としては、パ
ルプを素材とした上質紙に候補者氏名の記入欄や投票上
の注意事項などを印刷した用紙が用いられている。この
投票用紙は、選挙民が必要事項を記入した後に通常二つ
折りにされて投票箱中に投入される。このため選挙終了
後は選挙管理委員の立ち合いのもと、人手によって折り
曲げられた投票用紙の開票作業が行われるため、開票結
果が整うまでにはかなりの時間が必要とされる。
ルプを素材とした上質紙に候補者氏名の記入欄や投票上
の注意事項などを印刷した用紙が用いられている。この
投票用紙は、選挙民が必要事項を記入した後に通常二つ
折りにされて投票箱中に投入される。このため選挙終了
後は選挙管理委員の立ち合いのもと、人手によって折り
曲げられた投票用紙の開票作業が行われるため、開票結
果が整うまでにはかなりの時間が必要とされる。
【0003】この問題を解決する方法として、最近では
熱可塑性樹脂の二軸延伸フィルムを基材とした投票用紙
(特開平2−269099号)などが用いられつつある
が、いわゆるこれら合成紙を基材とした投票用紙では、
使用後の再生処理が困難であるばかりでなく、焼却時に
は有毒ガスが発生したり、また焼却炉の損傷といった問
題が生じてくる。
熱可塑性樹脂の二軸延伸フィルムを基材とした投票用紙
(特開平2−269099号)などが用いられつつある
が、いわゆるこれら合成紙を基材とした投票用紙では、
使用後の再生処理が困難であるばかりでなく、焼却時に
は有毒ガスが発生したり、また焼却炉の損傷といった問
題が生じてくる。
【0004】また、再生・焼却処理が可能な基材を用い
た方法としては、脱リグニン率の低いパルプ繊維を主体
としたパルプにガラス短繊維やビニロン、レ−ヨン短繊
維を混合抄紙して得られるシ−トを基材とした投票用紙
(実開平5−53981)や、基紙上に形状記憶樹脂な
どの樹脂層をコ−ティング、含浸または貼付したものを
基材とした投票用紙(実開平2−41978、実開平4
−135379)などが開示されているが、いずれも再
生・焼却処理は可能なものの、依然として満足のいく折
り曲げ復元性は得られていないのが現状である。
た方法としては、脱リグニン率の低いパルプ繊維を主体
としたパルプにガラス短繊維やビニロン、レ−ヨン短繊
維を混合抄紙して得られるシ−トを基材とした投票用紙
(実開平5−53981)や、基紙上に形状記憶樹脂な
どの樹脂層をコ−ティング、含浸または貼付したものを
基材とした投票用紙(実開平2−41978、実開平4
−135379)などが開示されているが、いずれも再
生・焼却処理は可能なものの、依然として満足のいく折
り曲げ復元性は得られていないのが現状である。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】本発明ではこのよう
な視点に基づいて、用紙を二つ折りにした際の折り曲げ
復元性に優れ、かつ筆記性が良好で、使用後の再生処理
が可能な投票用紙について検討を重ねた。本発明の目的
は、折り曲げ復元性に優れ、かつ筆記性、印刷性が良好
でさらには再生処理可能な選挙用投票用紙を提供するこ
とにある。
な視点に基づいて、用紙を二つ折りにした際の折り曲げ
復元性に優れ、かつ筆記性が良好で、使用後の再生処理
が可能な投票用紙について検討を重ねた。本発明の目的
は、折り曲げ復元性に優れ、かつ筆記性、印刷性が良好
でさらには再生処理可能な選挙用投票用紙を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、パルプ繊維を
主体とし、発泡微粒子を含有した密度が0.1〜0.4g/cm 3
の発泡シ−トを基紙とし、該基紙の少なくとも片面上に
顔料塗工層を設けたことを特徴とし、また該基紙の繊維
の流れ方向(MD方向)と繊維の流れと垂直方向(CD
方向)との引張り強度比が1.2以上であり、かつ筆記面
側にMD方向に沿って折り目表示を記したことを特徴と
する選挙用投票用紙である。以下、本発明について詳細
に説明する。
主体とし、発泡微粒子を含有した密度が0.1〜0.4g/cm 3
の発泡シ−トを基紙とし、該基紙の少なくとも片面上に
顔料塗工層を設けたことを特徴とし、また該基紙の繊維
の流れ方向(MD方向)と繊維の流れと垂直方向(CD
方向)との引張り強度比が1.2以上であり、かつ筆記面
側にMD方向に沿って折り目表示を記したことを特徴と
する選挙用投票用紙である。以下、本発明について詳細
に説明する。
【0007】本発明において基紙となる紙は、発泡微粒
子を含有した、密度が0.1〜0.4g/cm 3の発泡シ−トであ
る。このような発泡シ−トを得るには、パルプ繊維を主
体としたパルプスラリ−に液体を芯物質とする発泡微粒
子を1〜40%添加し、この他にも湿潤紙力増強剤、乾燥紙
力増強剤、サイズ剤、填料、顔料などを必要に応じて添
加し、通常の抄紙マシ−ンにてシ−ト化する。さらに詳
しくは、まず抄紙工程のワイヤ−パ−トを経てパルプを
シ−ト状とした後、プレスパ−トにより脱水を行い、紙
の水分量を所定量(65%〜72%)に調整した後にドライヤ
−パ−トにより乾燥処理をするが、この時に使用するド
ライヤ−マシ−ン、例えば多筒式、あるいはヤンキ−ド
ライヤ−等の表面温度は110〜140゜Cに保持し、そのまま
ドライヤ−マシ−ン上で乾燥と同時に発泡を行うか、ま
たは一度発泡性微粒子の発泡温度以下の温度で乾燥を行
い、その後再び含水させてからシ−トの水分量を所定量
に調整し、乾燥・発泡処理を行うことによって、目的の
発泡性シ−トを得ることができる。いずれにしても乾燥
・発泡させる際の温度としては、発泡性微粒子の最高発
泡温度±30゜Cの範囲にあることが好ましい。
子を含有した、密度が0.1〜0.4g/cm 3の発泡シ−トであ
る。このような発泡シ−トを得るには、パルプ繊維を主
体としたパルプスラリ−に液体を芯物質とする発泡微粒
子を1〜40%添加し、この他にも湿潤紙力増強剤、乾燥紙
力増強剤、サイズ剤、填料、顔料などを必要に応じて添
加し、通常の抄紙マシ−ンにてシ−ト化する。さらに詳
しくは、まず抄紙工程のワイヤ−パ−トを経てパルプを
シ−ト状とした後、プレスパ−トにより脱水を行い、紙
の水分量を所定量(65%〜72%)に調整した後にドライヤ
−パ−トにより乾燥処理をするが、この時に使用するド
ライヤ−マシ−ン、例えば多筒式、あるいはヤンキ−ド
ライヤ−等の表面温度は110〜140゜Cに保持し、そのまま
ドライヤ−マシ−ン上で乾燥と同時に発泡を行うか、ま
たは一度発泡性微粒子の発泡温度以下の温度で乾燥を行
い、その後再び含水させてからシ−トの水分量を所定量
に調整し、乾燥・発泡処理を行うことによって、目的の
発泡性シ−トを得ることができる。いずれにしても乾燥
・発泡させる際の温度としては、発泡性微粒子の最高発
泡温度±30゜Cの範囲にあることが好ましい。
【0008】また前記ワイヤ−パ−トにてパルプをシ−
ト化する際に、ワイヤ−速度と、ワイヤ−上に噴流させ
るパルプスラリ−の速度とを調整することにより、紙の
MD方向とCD方向との引張り強度比を調整することが
可能である。本発明に使用されるパルプとしては、例え
ば針葉樹や広葉樹の化学パルプや機械パルプなどの木材
パルプ、古紙パルプ、麻や綿などの非木材パルプ等を挙
げることができ、これらを適宜組み合わせて使用する。
ト化する際に、ワイヤ−速度と、ワイヤ−上に噴流させ
るパルプスラリ−の速度とを調整することにより、紙の
MD方向とCD方向との引張り強度比を調整することが
可能である。本発明に使用されるパルプとしては、例え
ば針葉樹や広葉樹の化学パルプや機械パルプなどの木材
パルプ、古紙パルプ、麻や綿などの非木材パルプ等を挙
げることができ、これらを適宜組み合わせて使用する。
【0009】さらに上記パルプの他にも、ポリエチレン
やポリプロピレン等を原料とした合成パルプ、アクリル
やレ−ヨン等の有機繊維、またガラス、アルミナ等の無
機繊維等、各種の繊維を適宜混抄することも可能である
が、やはりパルプ繊維を70重量%以上配合した方がシ−
トの地合、および強度、さらには再生処理の際のシ−ト
の離解性において有利である。
やポリプロピレン等を原料とした合成パルプ、アクリル
やレ−ヨン等の有機繊維、またガラス、アルミナ等の無
機繊維等、各種の繊維を適宜混抄することも可能である
が、やはりパルプ繊維を70重量%以上配合した方がシ−
トの地合、および強度、さらには再生処理の際のシ−ト
の離解性において有利である。
【0010】本発明に使用する発泡性微粒子は、マイク
ロカプセル内に低沸点溶剤を封入した熱膨張性マイクロ
カプセルである。このカプセルは、80〜200゜Cの比較的
低温度で短時間の加熱により、直径が約4〜5倍、体積が
50〜100倍に膨張する平均粒径10〜30μmの微粒子であ
る。
ロカプセル内に低沸点溶剤を封入した熱膨張性マイクロ
カプセルである。このカプセルは、80〜200゜Cの比較的
低温度で短時間の加熱により、直径が約4〜5倍、体積が
50〜100倍に膨張する平均粒径10〜30μmの微粒子であ
る。
【0011】イソブタン、ペンタン、石油エ−テル、ヘ
キサン、低沸点ハロゲン化炭化水素、メチルシラン等の
揮発性有機溶剤(膨張剤)を塩化ビニリデン、アクリロ
ニトリル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル
等の共重合体から成る熱可塑性樹脂で包み込んだもので
あり、マイクロカプセルが膜ポリマ−の軟化点以上に加
熱されると膜ポリマ−が軟化しはじめ、同時に内包され
ている膨張剤の蒸気圧が上昇し、膜が押し広げられてカ
プセルが膨張する。この熱膨張性のマイクロカプセルは
比較的低温、短時間で膨張して独立気泡を形成するた
め、低密度で折り曲げ復元性の良好な基材を提供するこ
とができ、また再生処理する際にも離解工程に悪影響を
及ぼす心配がないので、本用途には最適である。
キサン、低沸点ハロゲン化炭化水素、メチルシラン等の
揮発性有機溶剤(膨張剤)を塩化ビニリデン、アクリロ
ニトリル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル
等の共重合体から成る熱可塑性樹脂で包み込んだもので
あり、マイクロカプセルが膜ポリマ−の軟化点以上に加
熱されると膜ポリマ−が軟化しはじめ、同時に内包され
ている膨張剤の蒸気圧が上昇し、膜が押し広げられてカ
プセルが膨張する。この熱膨張性のマイクロカプセルは
比較的低温、短時間で膨張して独立気泡を形成するた
め、低密度で折り曲げ復元性の良好な基材を提供するこ
とができ、また再生処理する際にも離解工程に悪影響を
及ぼす心配がないので、本用途には最適である。
【0012】これらの発泡微粒子として、マツモトマイ
クロスフェア−F−30D、同F−30GS、F−20
D、F−50D、F−80D(松本油脂製薬(株)
製)、エクスパンセルWU、同DU(スウェーデン製、
販売元日本フィライト(株))などが知られているが、
もちろんこれらに限定されるわけではない。この発泡性
微粒子の配合量は、パルプ繊維100部に対して1〜40部、
好ましくは3〜20部であり、1部以下では十分な発泡が得
られず、また40部以上では経済性の面からあまり適当で
あるとは言えない。前記のパルプスラリ−にはその他
に、前述のような各種のアニオン性、ノニオン性、カチ
オン性、あるいは両性の歩留り向上剤、紙力増強剤、サ
イズ剤等が適宜選択して使用される。
クロスフェア−F−30D、同F−30GS、F−20
D、F−50D、F−80D(松本油脂製薬(株)
製)、エクスパンセルWU、同DU(スウェーデン製、
販売元日本フィライト(株))などが知られているが、
もちろんこれらに限定されるわけではない。この発泡性
微粒子の配合量は、パルプ繊維100部に対して1〜40部、
好ましくは3〜20部であり、1部以下では十分な発泡が得
られず、また40部以上では経済性の面からあまり適当で
あるとは言えない。前記のパルプスラリ−にはその他
に、前述のような各種のアニオン性、ノニオン性、カチ
オン性、あるいは両性の歩留り向上剤、紙力増強剤、サ
イズ剤等が適宜選択して使用される。
【0013】具体的には、紙力増強剤、歩留まり向上剤
として、ポリアクリルアミド系のカチオン性、ノニオン
性、アニオン性および両性の樹脂、ポリエチレンイミン
およびその誘導体、ポリエチレンオキサイド、ポリアミ
ン、ポリアミド、ポリアミドポリアミンおよびその誘導
体、カチオン性および両性澱粉、酸化澱粉、カルボキシ
メチル化澱粉、植物ガム、ポリビニルアルコール、尿素
ホルマリン樹脂、メラミンホルマリン樹脂、親水性のポ
リマー粒子等の有機系化合物、および硫酸バンド、アル
ミナゾル、塩基性硫酸アルミニウム、塩基性塩化アルミ
ニウム等のアルミ化合物、さらに硫酸第一鉄、塩化第一
鉄あるいはコロイダルシリカ、ベントナイト等の無機系
化合物等を組み合わせて使用する。
として、ポリアクリルアミド系のカチオン性、ノニオン
性、アニオン性および両性の樹脂、ポリエチレンイミン
およびその誘導体、ポリエチレンオキサイド、ポリアミ
ン、ポリアミド、ポリアミドポリアミンおよびその誘導
体、カチオン性および両性澱粉、酸化澱粉、カルボキシ
メチル化澱粉、植物ガム、ポリビニルアルコール、尿素
ホルマリン樹脂、メラミンホルマリン樹脂、親水性のポ
リマー粒子等の有機系化合物、および硫酸バンド、アル
ミナゾル、塩基性硫酸アルミニウム、塩基性塩化アルミ
ニウム等のアルミ化合物、さらに硫酸第一鉄、塩化第一
鉄あるいはコロイダルシリカ、ベントナイト等の無機系
化合物等を組み合わせて使用する。
【0014】サイズ剤としては、酸性抄紙用にロジン系
サイズ剤、石油樹脂系サイズ剤、中性抄紙用にアルキル
ケテンダイマー系サイズ剤、アルケニル無水コハク酸系
サイズ剤等の各種サイズ剤を挙げることができる。これ
ら以外には、一般に公知である填料や染料、PH調整
剤、スライムコントロール剤、消泡剤、粘剤等の抄紙用
添加助剤も用途に応じて使用できる。
サイズ剤、石油樹脂系サイズ剤、中性抄紙用にアルキル
ケテンダイマー系サイズ剤、アルケニル無水コハク酸系
サイズ剤等の各種サイズ剤を挙げることができる。これ
ら以外には、一般に公知である填料や染料、PH調整
剤、スライムコントロール剤、消泡剤、粘剤等の抄紙用
添加助剤も用途に応じて使用できる。
【0015】本発明においては、使用する基紙の表面強
度を改善し、筆記性や印刷性を良くするために前記基紙
の表面上に塗工層を設ける。この塗工層は、主に鉱物質
顔料と接着剤及び助剤からなる。顔料は天然物ではカオ
リン、クレ−、重質炭酸カルシウム等があり、合成物で
は軽質炭酸カルシウム、酸化チタン、水酸化アルミニウ
ム、プラスチックピグメント等がある。接着剤は主に水
溶性高分子である各種の変性デンプン、カゼイン、カル
ボキシメチルセルロ−ス(CMC)、各種たんぱく、ポ
リビニルアルコ−ル等と、スチレン・ブタジエン共重合
ラテックス(SBR)、メタルメタクリレ−ト・ブタジ
エン共重合ラテックス等の共重合体ラテックスがある。
その他として、分散剤、耐水化剤、保水剤、染料等が挙
げられ、これらを混合分散して塗料とする。この塗料の
固形分濃度は10〜85%の範囲が好ましく、カウレスディ
ゾルバ−、kadyミル、サンドミル等で適宜分散、混
合される。
度を改善し、筆記性や印刷性を良くするために前記基紙
の表面上に塗工層を設ける。この塗工層は、主に鉱物質
顔料と接着剤及び助剤からなる。顔料は天然物ではカオ
リン、クレ−、重質炭酸カルシウム等があり、合成物で
は軽質炭酸カルシウム、酸化チタン、水酸化アルミニウ
ム、プラスチックピグメント等がある。接着剤は主に水
溶性高分子である各種の変性デンプン、カゼイン、カル
ボキシメチルセルロ−ス(CMC)、各種たんぱく、ポ
リビニルアルコ−ル等と、スチレン・ブタジエン共重合
ラテックス(SBR)、メタルメタクリレ−ト・ブタジ
エン共重合ラテックス等の共重合体ラテックスがある。
その他として、分散剤、耐水化剤、保水剤、染料等が挙
げられ、これらを混合分散して塗料とする。この塗料の
固形分濃度は10〜85%の範囲が好ましく、カウレスディ
ゾルバ−、kadyミル、サンドミル等で適宜分散、混
合される。
【0016】前記の塗料は一般的に行われている塗工方
法、例えばサイズプレスやゲ−トロ−ル、またはバ−コ
−ト法、ブレ−ドコ−ト法、エア−ナイフコ−ト法、グ
ラビアコ−ト法等によって発泡性シ−トの少なくとも一
表面上に塗工される。この時の塗工量としては片面、ま
たは両面に1〜30g/m2が適当である。必要に応じてはこ
の後にス−パ−カレンダ−処理を行い、表面の平滑性を
向上させたほうが好ましい。またこの時、基紙の密度と
しては特に0.2〜0.5g/cm3の範囲にあることが好まし
い。基紙の密度が0.2g/cm3以下では、用紙に記入する際
に筆記箇所がくぼんでしまい、仮に平滑性が良好であっ
たとしても筆記性が劣ってしまう。また基紙の密度が0.
5g/cm3より高くなると、用紙を折り曲げた後の自己復元
性が著しく低下してしまう。
法、例えばサイズプレスやゲ−トロ−ル、またはバ−コ
−ト法、ブレ−ドコ−ト法、エア−ナイフコ−ト法、グ
ラビアコ−ト法等によって発泡性シ−トの少なくとも一
表面上に塗工される。この時の塗工量としては片面、ま
たは両面に1〜30g/m2が適当である。必要に応じてはこ
の後にス−パ−カレンダ−処理を行い、表面の平滑性を
向上させたほうが好ましい。またこの時、基紙の密度と
しては特に0.2〜0.5g/cm3の範囲にあることが好まし
い。基紙の密度が0.2g/cm3以下では、用紙に記入する際
に筆記箇所がくぼんでしまい、仮に平滑性が良好であっ
たとしても筆記性が劣ってしまう。また基紙の密度が0.
5g/cm3より高くなると、用紙を折り曲げた後の自己復元
性が著しく低下してしまう。
【0017】
【作用】本発明による選挙用投票用紙は発泡微粒子を含
有しているので、シ−トの内部に球状の独立したセル構
造をとる空隙を有している。この空隙は投票用紙が二つ
折りにされる際、特に折られる内側では一時的に圧縮さ
れ、潰れた状態となる。従って投票用紙に加わる応力が
開放されると同時に、この空隙の弾性力によってシ−ト
がもとの状態に押し戻されるので、本考案の投票用紙で
は特に優れた折り曲げ復元性を有するものとなる。
有しているので、シ−トの内部に球状の独立したセル構
造をとる空隙を有している。この空隙は投票用紙が二つ
折りにされる際、特に折られる内側では一時的に圧縮さ
れ、潰れた状態となる。従って投票用紙に加わる応力が
開放されると同時に、この空隙の弾性力によってシ−ト
がもとの状態に押し戻されるので、本考案の投票用紙で
は特に優れた折り曲げ復元性を有するものとなる。
【0018】また本発明による投票用紙は、基紙となる
発泡シ−トの縦横比が1.2以上であるため、シ−ト中の
パルプ繊維は、ある一定方向への繊維配向性を有してい
る。ここでこの投票用紙をMD方向と垂直になるように
折った場合、用紙の折り目部分では配向したパルプ繊維
が強制的に折り曲げられるため、繊維自体の破壊や永久
変形など(特に折り目部の外側にある繊維)が発生して
しまい、用紙が初期状態に戻ろうとするのを阻害する
か、または本来の復元力が大幅に減少してしまう。 し
かし用紙をMD方向に折り曲げた場合、用紙の折り目部
分では半ば繊維がねじ曲げられた状態にはなるものの、
繊維自体の破壊や変形は少なく、かつシ−ト内部の球状
の独立した空隙の圧縮弾性力が働くために、初期状態へ
の戻りは用紙をMD方向と垂直に折った時よりも良好で
ある。このような現象は特に発泡微粒子を含んだ低密度
なシ−トにおいて顕著であり、これは前述の様にシ−ト
中の空隙の弾性力が、折り曲げられたパルプ繊維の復元
をサポ−トしているためと思われる。このため、折り曲
げられたパルプ繊維が初期状態へ復元する際には、繊維
自体の破壊や変形など復元阻害の少ない方がより戻り易
くなる傾向にある。
発泡シ−トの縦横比が1.2以上であるため、シ−ト中の
パルプ繊維は、ある一定方向への繊維配向性を有してい
る。ここでこの投票用紙をMD方向と垂直になるように
折った場合、用紙の折り目部分では配向したパルプ繊維
が強制的に折り曲げられるため、繊維自体の破壊や永久
変形など(特に折り目部の外側にある繊維)が発生して
しまい、用紙が初期状態に戻ろうとするのを阻害する
か、または本来の復元力が大幅に減少してしまう。 し
かし用紙をMD方向に折り曲げた場合、用紙の折り目部
分では半ば繊維がねじ曲げられた状態にはなるものの、
繊維自体の破壊や変形は少なく、かつシ−ト内部の球状
の独立した空隙の圧縮弾性力が働くために、初期状態へ
の戻りは用紙をMD方向と垂直に折った時よりも良好で
ある。このような現象は特に発泡微粒子を含んだ低密度
なシ−トにおいて顕著であり、これは前述の様にシ−ト
中の空隙の弾性力が、折り曲げられたパルプ繊維の復元
をサポ−トしているためと思われる。このため、折り曲
げられたパルプ繊維が初期状態へ復元する際には、繊維
自体の破壊や変形など復元阻害の少ない方がより戻り易
くなる傾向にある。
【0019】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、もちろん本発明はこれによって限定される
ものではない。なお、以下において%及び部数はすべて
重量%、部数を示す。 実施例1 カナダ標準濾水度(CSF)450mlに叩解した広葉樹晒
クラフトパルプ(LBKP)80部とカナダ標準濾水度
(CSF)450mlに叩解した針葉樹晒クラフトパルプ
(NBKP)20部とから成るパルプ(100部)を分散し
たパルプスラリーに、発泡性マイクロカプセル粒子(松
本油脂製薬(株)製、商標マツモトマイクロスフェアー
F−30D、粒子径10〜20μm、最高発泡温度130゜C)10
部、乾燥紙力増強剤(荒川化学工業(株)製、商標ポリ
ストロン117)0.2部、カチオン化澱粉(王子ナショ
ナル社製、商標CATO−15)1.0部、アルキルケテ
ンダイマー系サイズ剤(荒川化学工業(株)製、商標サ
イズパインK903)0.03部、湿潤紙力増強剤(三井東
圧化学(株)製、商標ユ−ラミンP5600)0.4部を
よく攪拌しながら添加し、パルプ濃度0.03%、pH7.3に調
整し、インレット原料とした。得られたインレット原料
を用いて円網抄紙機により抄紙し、ヤンキ−ドライヤ−
にて乾燥・発泡させた後、さらに連続の多筒ドライヤ−
で乾燥を行い、坪量60g/m2、厚さ410μm、密度0.17g/cm
3の発泡シ−トを得た。またこのシ−トの縦横比は1.8で
あった。
説明するが、もちろん本発明はこれによって限定される
ものではない。なお、以下において%及び部数はすべて
重量%、部数を示す。 実施例1 カナダ標準濾水度(CSF)450mlに叩解した広葉樹晒
クラフトパルプ(LBKP)80部とカナダ標準濾水度
(CSF)450mlに叩解した針葉樹晒クラフトパルプ
(NBKP)20部とから成るパルプ(100部)を分散し
たパルプスラリーに、発泡性マイクロカプセル粒子(松
本油脂製薬(株)製、商標マツモトマイクロスフェアー
F−30D、粒子径10〜20μm、最高発泡温度130゜C)10
部、乾燥紙力増強剤(荒川化学工業(株)製、商標ポリ
ストロン117)0.2部、カチオン化澱粉(王子ナショ
ナル社製、商標CATO−15)1.0部、アルキルケテ
ンダイマー系サイズ剤(荒川化学工業(株)製、商標サ
イズパインK903)0.03部、湿潤紙力増強剤(三井東
圧化学(株)製、商標ユ−ラミンP5600)0.4部を
よく攪拌しながら添加し、パルプ濃度0.03%、pH7.3に調
整し、インレット原料とした。得られたインレット原料
を用いて円網抄紙機により抄紙し、ヤンキ−ドライヤ−
にて乾燥・発泡させた後、さらに連続の多筒ドライヤ−
で乾燥を行い、坪量60g/m2、厚さ410μm、密度0.17g/cm
3の発泡シ−トを得た。またこのシ−トの縦横比は1.8で
あった。
【0020】さらにこの発泡シ−トに塗工層を設けた。
即ち、軽質炭酸カルシウム60部、ポリビニルアルコ−ル
40部を混合し、塗料の固形分濃度が20%になるように調
整した後、カウレス分散機にて十分に攪拌を行い、得ら
れた塗料をメタリングバ−方式で発泡シ−トの一表面に
5g/m2塗工した。その後、線圧50Kgf/cmでス−パ−カレ
ンダ−処理を行い、シ−トの密度を0.33g/cm3に調節し
て投票用紙を作成した。得られた用紙をMD方向に沿っ
て折り曲げて、その復元性、また筆記性の評価を行っ
た。この結果を表1に示す。
即ち、軽質炭酸カルシウム60部、ポリビニルアルコ−ル
40部を混合し、塗料の固形分濃度が20%になるように調
整した後、カウレス分散機にて十分に攪拌を行い、得ら
れた塗料をメタリングバ−方式で発泡シ−トの一表面に
5g/m2塗工した。その後、線圧50Kgf/cmでス−パ−カレ
ンダ−処理を行い、シ−トの密度を0.33g/cm3に調節し
て投票用紙を作成した。得られた用紙をMD方向に沿っ
て折り曲げて、その復元性、また筆記性の評価を行っ
た。この結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】折り曲げ復元性の評価方法 上記投票用紙を幅10mm、長さ60mmの大きさにサンプリン
グする。得られたサンプルは二つ折りにしてステンレス
板で挟み込み、その上から1Kgの荷重を60秒間加えた
後、荷重を開放して60秒後のサンプルの開き角度を測定
した。
グする。得られたサンプルは二つ折りにしてステンレス
板で挟み込み、その上から1Kgの荷重を60秒間加えた
後、荷重を開放して60秒後のサンプルの開き角度を測定
した。
【0023】縦横比の測定方法 上記投票用紙をMD、CD方向にそれぞれ幅15mm、長さ
150mm(内のりしろ両端25mm)に切りとってこれをサン
プルとし、引張り試験機(東洋精機製、STROGRAPH M-
2)に把持長さ100mmにセットして、引張り速度20mm/min
で引張り試験を行い、MDおよびCD方向の破断応力を
測定した。ここで 縦横比=MD方向の破断応力(Kg/15mm)/CD方向の破
断応力(Kg/15mm) とする。
150mm(内のりしろ両端25mm)に切りとってこれをサン
プルとし、引張り試験機(東洋精機製、STROGRAPH M-
2)に把持長さ100mmにセットして、引張り速度20mm/min
で引張り試験を行い、MDおよびCD方向の破断応力を
測定した。ここで 縦横比=MD方向の破断応力(Kg/15mm)/CD方向の破
断応力(Kg/15mm) とする。
【0024】筆記性の評価方法 上記投票用紙に直接HBの鉛筆で文字を書き込み、書き
易さを官能評価にて判定した。○は問題なし、△はやや
筆記箇所がへこみ、繊維の絡み付きがみられるが筆記性
には問題なし、×は筆記箇所が完全に陥没して非常に書
きにくいということを表している。
易さを官能評価にて判定した。○は問題なし、△はやや
筆記箇所がへこみ、繊維の絡み付きがみられるが筆記性
には問題なし、×は筆記箇所が完全に陥没して非常に書
きにくいということを表している。
【0025】実施例2 抄紙速度を調整して、シ−トの縦横比を3.1にしたこと
以外は実施例1と同様の条件で投票用紙を作成し、得ら
れた用紙を用いて実施例1と同様の方法で折り曲げ復元
性、及び筆記性の評価を行った。この結果を表1に示
す。
以外は実施例1と同様の条件で投票用紙を作成し、得ら
れた用紙を用いて実施例1と同様の方法で折り曲げ復元
性、及び筆記性の評価を行った。この結果を表1に示
す。
【0026】実施例3 使用するパルプを広葉樹晒クラフトパルプ70部、針葉樹
晒クラフトパルプ20部にし、これにさらにガラス繊維を
10部加えたこと以外は実施例1と同様の条件で投票用紙
を作成し、得られた用紙を用いて実施例1と同様の方法
で折り曲げ復元性、及び筆記性の評価を行った。この結
果を表1に示す。
晒クラフトパルプ20部にし、これにさらにガラス繊維を
10部加えたこと以外は実施例1と同様の条件で投票用紙
を作成し、得られた用紙を用いて実施例1と同様の方法
で折り曲げ復元性、及び筆記性の評価を行った。この結
果を表1に示す。
【0027】実施例4 使用する発泡性マイクロカプセル粒子をF−20D(松
本油脂製薬(株)製、商標マツモトマイクロスフェア−
F−20D、粒径10〜20μm)にしたこと以外は実施例
1と同様の条件で投票用紙を作成し、得られた用紙を用
いて実施例1と同様の方法で折り曲げ復元性、及び筆記
性の評価を行った。この結果を表1に示す。
本油脂製薬(株)製、商標マツモトマイクロスフェア−
F−20D、粒径10〜20μm)にしたこと以外は実施例
1と同様の条件で投票用紙を作成し、得られた用紙を用
いて実施例1と同様の方法で折り曲げ復元性、及び筆記
性の評価を行った。この結果を表1に示す。
【0028】実施例5 発泡シ−ト上に塗工する塗料の組成を、焼成クレ−60
部、変性デンプン40部としたこと以外は実施例1と同様
の条件で投票用紙を作成し、得られた用紙を用いて実施
例1と同様の方法で折り曲げ復元性、及び筆記性の評価
を行った。この結果を表1に示す。
部、変性デンプン40部としたこと以外は実施例1と同様
の条件で投票用紙を作成し、得られた用紙を用いて実施
例1と同様の方法で折り曲げ復元性、及び筆記性の評価
を行った。この結果を表1に示す。
【0029】比較例1 実施例1と同様の条件で投票用紙を作成し、得られた用
紙をCD方向に沿って折り曲げ、その復元性、また筆記
性の評価を行った。この結果を表1に示す。 比較例2 抄紙速度を調整して、シ−トの縦横比を1.0にしたこと
以外は実施例1と同様の条件で投票用紙を作成し、得ら
れた用紙を用いて実施例1と同様の方法で折り曲げ復元
性、及び筆記性の評価を行った。この結果を表1に示
す。
紙をCD方向に沿って折り曲げ、その復元性、また筆記
性の評価を行った。この結果を表1に示す。 比較例2 抄紙速度を調整して、シ−トの縦横比を1.0にしたこと
以外は実施例1と同様の条件で投票用紙を作成し、得ら
れた用紙を用いて実施例1と同様の方法で折り曲げ復元
性、及び筆記性の評価を行った。この結果を表1に示
す。
【0030】比較例3 抄紙速度を調整して、シ−トの縦横比を1.1にしたこと
以外は実施例1と同様の条件で投票用紙を作成し、得ら
れた用紙を用いて実施例1と同様の方法で折り曲げ復元
性、及び筆記性の評価を行った。この結果を表1に示
す。 比較例4 発泡性マイクロカプセル粒子を用いずにシ−トを抄紙し
たこと以外は実施例1と同様の条件で投票用紙を作成
し、得られた用紙を用いて実施例1と同様の方法で折り
曲げ復元性、及び筆記性の評価を行った。この結果を表
1に示す。ただしこの時のス−パ−カレンダ−処理後の
シ−ト密度は0.87g/cm3であった。
以外は実施例1と同様の条件で投票用紙を作成し、得ら
れた用紙を用いて実施例1と同様の方法で折り曲げ復元
性、及び筆記性の評価を行った。この結果を表1に示
す。 比較例4 発泡性マイクロカプセル粒子を用いずにシ−トを抄紙し
たこと以外は実施例1と同様の条件で投票用紙を作成
し、得られた用紙を用いて実施例1と同様の方法で折り
曲げ復元性、及び筆記性の評価を行った。この結果を表
1に示す。ただしこの時のス−パ−カレンダ−処理後の
シ−ト密度は0.87g/cm3であった。
【0031】比較例5 発泡性マイクロカプセル粒子の添加量を2部(対パルプ
重量)にしたこと以外は実施例1と同様の条件で投票用
紙を作成し、得られた用紙を用いて実施例1と同様の方
法で折り曲げ復元性、及び筆記性の評価を行った。この
結果を表1に示す。ただしこの時のス−パ−カレンダ−
処理後のシ−ト密度は0.61g/cm3であった。 比較例6 発泡シ−トを抄造した後、塗工層を設けなかったこと以
外は実施例1と同様の条件で投票用紙を作成し、得られ
た用紙を用いて実施例1と同様の方法で折り曲げ復元
性、及び筆記性の評価を行った。この結果を表1に示
す。ただしこの時のス−パ−カレンダ−処理後のシ−ト
密度は0.29g/cm3であった。 比較例7 発泡シ−ト上に塗工層を設けた後、カレンダ−処理を行
わなかったこと以外は実施例1と同様の条件で投票用紙
を作成し、得られた用紙を用いて実施例1と同様の方法
で折り曲げ復元性、及び筆記性の評価を行った。この結
果を表1に示す。ただしこの時のシ−ト密度は0.18g/cm
3であった。
重量)にしたこと以外は実施例1と同様の条件で投票用
紙を作成し、得られた用紙を用いて実施例1と同様の方
法で折り曲げ復元性、及び筆記性の評価を行った。この
結果を表1に示す。ただしこの時のス−パ−カレンダ−
処理後のシ−ト密度は0.61g/cm3であった。 比較例6 発泡シ−トを抄造した後、塗工層を設けなかったこと以
外は実施例1と同様の条件で投票用紙を作成し、得られ
た用紙を用いて実施例1と同様の方法で折り曲げ復元
性、及び筆記性の評価を行った。この結果を表1に示
す。ただしこの時のス−パ−カレンダ−処理後のシ−ト
密度は0.29g/cm3であった。 比較例7 発泡シ−ト上に塗工層を設けた後、カレンダ−処理を行
わなかったこと以外は実施例1と同様の条件で投票用紙
を作成し、得られた用紙を用いて実施例1と同様の方法
で折り曲げ復元性、及び筆記性の評価を行った。この結
果を表1に示す。ただしこの時のシ−ト密度は0.18g/cm
3であった。
【0032】
【発明の効果】以上に述べた如く本発明による選挙用投
票用紙は、その基紙に発泡微粒子を混抄した密度の低い
発泡シ−トを用いることにより、その内部に存在する多
数の独立気泡の弾性効果によって、折り曲げ復元性にす
ぐれ、またパルプ主体の構成であるゆえ、再生処理が可
能な選挙用投票用紙である。また、基紙の繊維の流れ方
向(MD方向)と繊維の流れと垂直方向(CD方向)と
の引張り強度比を1.2以上とし、かつMD方向と並行に
なるように筆記面側に折り目表示を記すことにより、用
紙の開票を容易にさせた選挙用投票用紙である。
票用紙は、その基紙に発泡微粒子を混抄した密度の低い
発泡シ−トを用いることにより、その内部に存在する多
数の独立気泡の弾性効果によって、折り曲げ復元性にす
ぐれ、またパルプ主体の構成であるゆえ、再生処理が可
能な選挙用投票用紙である。また、基紙の繊維の流れ方
向(MD方向)と繊維の流れと垂直方向(CD方向)と
の引張り強度比を1.2以上とし、かつMD方向と並行に
なるように筆記面側に折り目表示を記すことにより、用
紙の開票を容易にさせた選挙用投票用紙である。
Claims (2)
- 【請求項1】 パルプ繊維を主体とし、発泡微粒子を含
有した密度が0.1〜0.4g/cm3 の発泡シ−トを基紙と
し、該基紙の少なくとも片面上に顔料塗工層を設けたこ
とを特徴とする選挙用投票用紙。 - 【請求項2】 該基紙の繊維の流れ方向と繊維の流れと
垂直方向との引張り強度比が1.2以上であり、かつ筆記
面側に繊維の流れ方向に沿って折り目表示を記したこと
を特徴とする請求項1に記載の選挙用投票用紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7037167A JPH08230370A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 選挙用投票用紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7037167A JPH08230370A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 選挙用投票用紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08230370A true JPH08230370A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=12490050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7037167A Pending JPH08230370A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 選挙用投票用紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08230370A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2755782A1 (fr) * | 1996-11-08 | 1998-05-15 | Dodier Jean Francois | Systeme utilisant le jeu de porte des vehicules automobiles a l'arret comme support d'information |
WO2011007190A1 (en) * | 2009-07-15 | 2011-01-20 | Serdar Sahin | Writing material for improving writing ability |
-
1995
- 1995-02-24 JP JP7037167A patent/JPH08230370A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2755782A1 (fr) * | 1996-11-08 | 1998-05-15 | Dodier Jean Francois | Systeme utilisant le jeu de porte des vehicules automobiles a l'arret comme support d'information |
WO2011007190A1 (en) * | 2009-07-15 | 2011-01-20 | Serdar Sahin | Writing material for improving writing ability |
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