JPH0822965A - フォトレジストマスクおよび半導体装置の不純物領域形成方法 - Google Patents

フォトレジストマスクおよび半導体装置の不純物領域形成方法

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JPH0822965A
JPH0822965A JP15370594A JP15370594A JPH0822965A JP H0822965 A JPH0822965 A JP H0822965A JP 15370594 A JP15370594 A JP 15370594A JP 15370594 A JP15370594 A JP 15370594A JP H0822965 A JPH0822965 A JP H0822965A
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JP
Japan
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impurity
semiconductor substrate
photoresist mask
region
angle
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JP15370594A
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Takashi Yasuda
孝 安田
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体基板表面に対する傾斜不純物イオンの
打ち込みに好適なフォトレジストマスクおよび不純物領
域形成方法を提供する。 【構成】 半導体基板1上に形成したフォトレジスト膜
を、所定の条件でパターニングし、不純物注入領域側を
囲む側面が、半導体基板1表面の法線に対する不純物イ
オン12の打ち込み角度θと同一角度θもしくは同一角
度より大きく傾斜した角度θ’(θ≦θ’)に傾斜させ
た面からなるフォトレジストマスク7を形成する。その
後、打ち込み角度θにて不純物イオン12を半導体基板
表面に打ち込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトレジストマスク
および半導体装置の不純物領域形成方法に関わり、特
に、MOS(Metal Oxide Semiconductor )型トランジ
スタ構造を形成する際の、半導体基板表面に対する傾斜
不純物イオンを打ち込みに好適なフォトレジストマスク
および前記打ち込み可能な半導体装置の不純物領域形成
方法関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、LSI(Large Scale Integr
ated Circuit)の微細化および高集積化が行われてい
る。これに伴い、近年では、サブミクロンサイズの素子
が開発され、使用されている。このように極めて微細な
LSIの開発では、回路設計により得られた素子の寸法
やレイアウトパターンと、実際の半導体装置上に堆積さ
れた回路とを、正確に一致させて、製品の信頼性を向上
させるように細心の注意が払われている。
【0003】例えば、フォトレジストの開口部側面を半
導体基板に対してできるだけ垂直になるように処理し
て、レジストパターンに正確に対応した不純物イオン打
ち込み等ができるようにしている。一方で、特にMOS
型トランジスタを備えたLSIでは、トランジスタの駆
動能力や信頼性などを向上するために構造面で、様々な
MOS構造が検討されている。
【0004】すなわち、NMOSFET(n-MOS Fie
ld Effect Transistor)では、ゲート電極下部に形成さ
れるチャネルの導通方向両端にn型低濃度不純物領域が
形成された、いわゆる『LDD(Lightly Doped Drain
Structure )構造』(M.Inuishi, K.Mitsui,S.Komori,
M.Shimizu, H.Oda, J.Mitsuhashi, and K.Tsu-kamoto,
" Optimum Design of Gate/N-Overlapped LDD Transist
or ", Dig. of VLSI symp. 33, 1989)が代表的であり、
このNMOSFETでは、ゲート電極をマスクとしてリ
ンやヒ素などの不純物を半導体基板に選択的にイオン打
ち込みすることで、n型低濃度不純物領域を形成した
後、前記ゲート電極の側壁にサイドウォールを形成し、
このゲート電極およびサイドウォールをマスクとしてn
型高濃度不純物領域を形成している。
【0005】また、CMOSFET(Complementaly M
OSFET)において、たとえば、LDD構造を備えた
n型不純物領域を形成する場合、このn型不純物領域以
外となる所定領域にフォトレジストマスクを形成し、こ
のフォトレジストマスクおよび前記n型領域に形成され
たゲート電極をマスクとして、リンやヒ素などの不純物
イオン打ち込んだn型低濃度不純物領域を形成した後、
前記ゲート電極の側壁にサイドウォールを形成し、さら
にこれをマスクとしてn型高濃度不純物領域を形成して
いる。
【0006】このCMOSFETでは、MOS型トラン
ジスタの駆動能力や信頼性などを十分に向上させること
が可能な長さのn型低濃度不純物領域を形成する目的
で、このn型低濃度不純物領域が、ゲート下部の所望位
置まで回り込むように、半導体基板面に対して所望の傾
斜角度で不純物イオンを選択的に打ち込む、いわゆる
『傾斜不純物イオン打ち込み』を行っている。
【0007】この傾斜不純物イオン打ち込みを行えば、
ゲート酸化膜形成からソース領域およびドレイン領域形
成までの一連の工程をほとんど変更することなく、n型
低濃度不純物領域をゲート下部の所望位置まで回り込ま
せることができる。従って、製造工程を複雑にすること
なくショートチャネル効果、詳細にはホットエレクトロ
ン効果を十分に低減させたMOSFETを得ることがで
きるという利点がある。そしてこのような、『傾斜不純
物イオン打ち込み』を行う場合にも、フォトレジストマ
スクの開口部側面は、半導体基板表面に対して垂直とな
っていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記傾
斜不純物注入を行ってn型低濃度不純物領域を形成する
CMOSFETの製造方法であっても、半導体基板に対
して垂直に堆積されたフォトレジストマスクを使用して
半導体基板に不純物を打ち込むこととしていたため、下
記のような不具合がある。
【0009】すなわち、図3に示すように、半導体基板
1表面の法線Nに対する不純物120の注入角度をθ、
フォトレジストマスク70の厚さをTr、素子分離形成
領域に形成された素子間分離用酸化膜40(フィールド
酸化膜)の半導体基板1表面より上部の膜厚をTo、不
純物120の注入エネルギーによって決定される不純物
120の注入深さをRp、とすると、 Rp・sinθ+(Tr+To)tanθ で表される長さだけ、n型低濃度不純物領域内にフォト
レジストマスク70の上部の角により生じる影(フォト
レジストマスク70の上部の角が邪魔になって不純物1
20が十分に注入されない領域)が生じ、この影が生じ
た部分には、十分な量の不純物120を注入することが
できないという欠点がある。
【0010】このため、MOS型トランジスタの駆動能
力や信頼性などを十分に向上させることが可能な長さの
n型低濃度不純物領域を形成することができないという
問題がある。なお、MOS型トランジスタの駆動能力や
信頼性などを十分に向上させることが可能な長さのn型
低濃度不純物領域を形成するためには、NMOSFET
領域とPMOSFET領域とを分離する素子分離領域を
長くしなければならず、微細化や高集積化に支障を来す
という問題がある。
【0011】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、不純物領域内に生じ
るフォトレジストマスクの影を最小限に抑え、MOS型
トランジスタの駆動能力や信頼性などを十分に向上でき
る長さを備えた低濃度不純物領域を選択的に形成するこ
とが可能なフォトレジストマスクおよび駆動能力や信頼
性などを十分に向上できる半導体装置の不純物領域形成
方法を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、半導体基板表面に対して所
望の傾斜角度で不純物イオンの打ち込みをする際に使用
するフォトレジストマスクであって、前記不純物イオン
打ち込み領域を囲む側面は、前記半導体基板表面の法線
に対して前記不純物イオンの打ち込み角度と同一角度も
しくは同一角度より大きな角度に傾斜した面からなるこ
とを特徴とする。
【0013】そして、請求項2記載の発明は、半導体基
板表面にフォトレジスト膜を塗布し、不純物イオン打ち
込み領域に対応させて前記フォトレジスト膜に開口部を
形成し、その後に前記半導体基板表面の法線に対して所
望の傾斜角度で不純物イオンの打ち込みをする半導体装
置の不純物領域形成方法おいて、前記不純物イオンの打
ち込みの前に、前記開口部の側面を、前記半導体基板表
面に対して前記不純物イオンの打ち込み角度と同一角度
もしくは同一角度より大きな角度に傾斜させる処理を行
うことを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1記載のフォトレジストマスクは、不純
物イオン打ち込み領域を囲む側面が、半導体基板表面の
法線に対して前記不純物イオンの打ち込み角度と同一角
度もしくは同一角度より大きく傾斜した面構造を有して
いるため、このフォトレジストマスクを使用して前記半
導体基板の不純物イオン打ち込み領域に、この半導体基
板面に対して所望の傾斜角度で不純物イオン打ち込みを
しても、このフォトレジストマスク上部の角が邪魔にな
ることがない。すなわち、フォトレジストマスク上部の
角により生じる影の面積が小さくなる。
【0015】そして、請求項2記載の半導体装置の不純
物領域形成方法によれば、不純物イオンの打ち込みの前
に、開口部の側面を、半導体基板表面の法線に対して前
記不純物イオンの打ち込み角度と同一角度もしくは同一
角度より大きく傾斜させる処理を行うため、下端に対し
て上端が前記半導体基板面に対して不純物イオン打ち込
み角度と同一角度もしくは同一角度より不純物イオン打
ち込み領域から離れた方向に傾いた傾斜面からなる側面
を備えたフォトレジストマスクが形成される。このた
め、不純物イオン打ち込みの際に、請求項1記載の発明
と同等の作用を得ることができる。
【0016】
【実施例】次に、本発明にかかる実施例について、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の実施例にかかる
半導体装置(CMOSFET)の製造工程の一部を示す
部分断面図、図2は、図1(2)の部分拡大図である。
図1(1)に示す工程では、素子間分離用酸化膜4によ
り素子間分離が行われ且つ所定位置にpウエル領域2お
よびnウエル領域3が形成された半導体基板1上の、p
ウエル領域2上にゲート酸化膜5Aを、nウエル領域3
上にゲート酸化膜5Bを形成する。
【0017】次に、全面に多結晶シリコン膜を形成し、
これにパターニングを行い、pウエル領域2の所定位置
のゲート酸化膜5A上にゲート電極6Aを、nウエル領
域3の所定位置のゲート酸化膜5B上にゲート電極6B
をそれぞれ形成する。次いで、図1(2)に示す工程で
は、図1(1)に示す工程で得た半導体基板1の全面
に、フォトレジストを塗布し、フォトレジスト膜を形成
する。次にこのフォトレジスト膜を選択露光し、ベーキ
ングして、pウエル領域2以外の領域上に、開口部の側
面が傾斜されたフォトレジストマスク7を形成する。こ
のとき、フォトレジストマスク7の傾斜角θ’はイオン
打ち込み角度θより大きくなる。すなわち図2に示すよ
うに、前記フォトレジストマスク7は、pウエル領域2
側の側面が、半導体基板1表面の法線Nに対して、後に
打ち込まれる不純物イオンの打ち込み角度θより大きな
角度θ’で傾斜されている。
【0018】したがって、たとえば表1に示す『TSM
R8900(商品名)東京応化工業株式会社製』または
『TSMR CR B−3(商品名)東京応化工業株式
会社製』を使用して、実施例1〜4のレジスタ厚、パタ
ーン幅、プリベーク温度および時間、露光時間、焦点補
正、ポストベーク温度および時間の条件にて、側面が傾
斜されたフォトレジストマスク7を形成したならば、表
1に示すような傾斜角度θ’に傾斜された側面のフォト
レジストマスク7をそれぞれの実施例1〜4にて得るこ
とができる。
【0019】
【表1】
【0020】具体的には、実施例1および実施例2を説
明すると、同一のフォトレジスト『TSMR8900
(商品名)』を半導体基板1表面に塗布する。このと
き、フォトレジストのパターン幅が実施例1では5.0
μmであり、実施例2では300μmである。そして、
それぞれのポストベーク時間を変えて実施例1では13
0℃とし、実施例2では120℃とすると、出来上がり
の傾斜角θ’として、実施例1では11deg、実施例
2では40degを得ることができる。
【0021】したがって、フォトレジストの種類とその
露光条件の組合せを変えることにより、側面を所望の角
度に傾斜させたフォトレジストマスクを得ることができ
るため、不純物イオンの打ち込み角度θに応じて、順応
性の高いフォトレジストマスクを得られることができ
る。このような、条件のもとで得られた半導体基板1上
に、次いで、フォトレジストマスク7およびゲート電極
6Aをマスクとして、pウエル領域2に、たとえば、ヒ
素(As)などの不純物イオン12を、半導体基板1表
面に対して打ち込み角度θ、5×1012〜5×1014
-2程度のドーズ量で打ち込む。
【0022】この時、図2の前記フォトレジストマスク
7は、pウエル領域2側の側面が、その下端に対して上
端が、半導体基板1表面の法線Nに対して、後に打ち込
まれる不純物イオンの打ち込み角度θより大きな角度
θ’で、このpウエル領域2から離れた方向に傾いた傾
斜面となっているため、不純物イオン12を半導体基板
1表面に対してθの傾斜角度で打ち込みしても、このフ
ォトレジストマスク7の上部の角が、不純物イオン打ち
込みの邪魔になることがない。すなわち、フォトレジス
トマスク7の上部の角により生じる影の面積が、小さく
なる。
【0023】従って、MOS型トランジスタの駆動能力
や信頼性などを十分に向上させることが可能となる広い
領域に、所望量の不純物イオン12を打ち込みすること
ができる。このため、MOS型トランジスタの駆動能力
や信頼性などを十分に向上させることができる長さのn
型低濃度不純物イオン領域8A,8Bを形成することが
できる。
【0024】なお、この工程により、nウエル2領域内
に生じる影の長さは、 Rp・sinθ+To・tanθ で表される長さだけとなり、n型低濃度不純物イオン8
A,8Bを十分に広く確保することができる。次に、図
1(3)に示す工程では、図1(2)に示す工程で形成
したフォトレジストマスク7を除去する。
【0025】次いで、nウエル領域3以外の領域に、前
記と同様の方法で、前記と同様の側面形状、すなわち、
nウエル領域3側の側面が、その下端に対して上端が、
半導体基板1面の法線Nに対して、後に打ち込まれる不
純物イオンの打ち込み角度θより大きな角度θ’で、n
ウエル領域3から離れた方向(すなわち、pウエル領域
2側)に傾いた傾斜面であるフォトレジストマスクを形
成する。
【0026】次に、前記と同様に、このフォトレジスト
マスクとゲート電極6Bをマスクとして、nウエル領域
3に、たとえば、ホウ素などの所望の不純物イオンを、
半導体基板1面の法線Nに対して打ち込み角度θで打ち
込む。このようにして、MOS型トランジスタの駆動能
力や信頼性などを十分に向上させることができる長さの
p型低濃度不純物イオン領域18A,18Bを形成す
る。
【0027】次いで、前記フォトレジストマスクを除去
した後、全面にシリコン酸化膜を形成し、これをエッチ
バックしてゲート電極6Aの側壁,6Bの側壁に、サイ
ドウォール11を形成する。次に、nウエル領域2以外
の領域上に、フォトレジストマスク17を形成し、この
フォトレジストマスク17、ゲート電極6Aおよびサイ
ドウォール11をマスクとして、pウエル領域2に、た
とえば、ヒ素などの不純物イオン12を1×1015〜7
×1015cm-2程度のドーズ量で打ち込み、n型高濃度
不純物イオン領域9A,9Bを形成する。
【0028】このようにして、n型低濃度不純物イオン
領域8A,9Aからなるソース10、n型低濃度不純物
イオン領域8B,9Bからなるドレイン11を得る。そ
の後、nウエル領域上に、p型高濃度不純物イオン領域
を形成して、ソースおよびドレインを得るなど、所望の
工程を行い、CMOS構造を備えた半導体装置を完成す
る。
【0029】なお、本実施例では、n型低濃度不純物領
域8A,8Bを形成する際に、本発明にかかる形状のフ
ォトレジストマスク7を使用する場合について説明した
が、これに限らず、本発明にかかるフォトレジストマス
クは、たとえば、n型高濃度不純物イオン領域やp型高
濃度不純物イオン領域を形成するための不純物イオン打
ち込み用マスクなど、通常使用されるフォトレジストマ
スクとしての使用も可能であることは、勿論である。
【0030】また、本実施例では、n型低濃度不純物イ
オン領域8A,8B、n型高濃度不純物イオン領域9
A,9Bを形成する不純物イオンとして、ヒ素を使用し
たが、これに限らず、たとえば、リン(P)など、n型
不純物イオンであれば、他の不純物イオンを使用するこ
とができる。そして、本実施例では、p型低濃度不純物
イオン領域18A,18B、を形成する不純物イオンと
して、ホウ素を使用したが、これに限らず、たとえば、
ガリウム(Ga)など、p型不純物イオンであれば、他
の不純物イオンを使用することができる。
【0031】そしてまた、本実施例では、フォトレジス
トとして、『TSMR8900(商品名)東京応化工業
株式会社製』、『TSMR CR B−3(商品名)東
京応化工業株式会社製』、を使用したが、これに限ら
ず、他のフォトレジストを使用しても、同様の形状のフ
ォトレジストマスクを得ることができる。傾斜角θ’お
よびその傾斜方法は、実施例1〜4に限定されるもので
はなく、任意のフォトレジストを使用して、例えばレジ
スト厚、パターン幅、プリベーク温度および時間、露光
時間、焦点補正、ポストベーク温度および時間等の条件
を変えることで、同様のフォトレジストマスクを得るこ
とができる。
【0032】さらに、本実施例のフォトレジストマスク
において、その開口部の傾斜面は平面でなくてもよく、
要はフォトレジストマスクの上部の角が、不純物イオン
打ち込みの際に邪魔にならなように傾斜していればよ
い。したがって、傾斜面が曲面であってもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1にか
かるフォトレジストマスクは、その開口部の側面を、打
ち込み角度より大きく傾斜させたため、前記半導体基板
面に対して所望の傾斜角度で不純物イオンを打ち込みし
ても、このフォトレジストマスクの開口部の側面上部の
角が、この不純物イオン打ち込みの邪魔になることがな
い。従って、MOS型トランジスタの駆動能力や信頼性
などを十分に向上させることが可能となる広い領域に、
所望量の不純物イオンを打ち込むことができる。この結
果、微細化および高集積化に支障を来すことなく、且つ
工程を複雑にすることなく、MOS型トランジスタの駆
動能力や信頼性などが十分に向上した半導体装置を提供
することができる。
【0034】そして、請求項2にかかる半導体装置の不
純物領域形成方法は、所望の処理が行われた半導体基板
の全面に塗布したフォトレジスト膜の開口部側面を、不
純物イオンの打ち込み角度より大きく傾斜させる処理を
行い、フォトレジストマスクを形成するため、このフォ
トレジストマスクを使用して、半導体基板に不純物イオ
ンを前記傾斜角度で選択的に打ち込みしても、このフォ
トレジストマスクの開口部側面上部の角が、この不純物
イオン打ち込みの邪魔になることがない。
【0035】このため、MOS型トランジスタの駆動能
力や信頼性などを十分に向上させることが可能となる広
い領域に、所望量の不純物イオンを打ち込むことができ
る。この結果、微細化および高集積化に支障を来すこと
なく、且つ工程を複雑にすることなく、MOS型トラン
ジスタの駆動能力や信頼性などが十分に向上した半導体
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる半導体装置(CMOS
FET)の製造工程の一部を示す部分断面図である。
【図2】図1(2)の部分拡大図である。
【図3】従来の半導体装置(CMOSFET)の製造工
程の一部を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 pウエル領域 3 nウエル領域 4 素子間分離用酸化膜 5A,5B ゲート酸化膜 6A,6B ゲート電極 7 フォトレジストマスク 8A,8B n型低濃度不純物イオン領域 9A,9B n型高濃度不純物イオン領域 10 ソース 11 ドレイン 12 不純物イオン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板表面に対して所望の傾斜角度
    で不純物イオンの打ち込みをする際に使用するフォトレ
    ジストマスクであって、前記不純物イオン打ち込み領域
    を囲む側面は、前記半導体基板表面の法線に対して前記
    不純物イオンの打ち込み角度と同一角度もしくは同一角
    度より大きな角度に傾斜した面からなることを特徴とす
    るフォトレジストマスク。
  2. 【請求項2】 半導体基板表面にフォトレジスト膜を塗
    布し、不純物イオン打ち込み領域に対応させて前記フォ
    トレジスト膜に開口部を形成し、その後に前記半導体基
    板表面の法線に対して所望の傾斜角度で不純物イオンの
    打ち込みをする半導体装置の不純物領域形成方法おい
    て、前記不純物イオンの打ち込みの前に、前記開口部の
    側面を、前記半導体基板表面に対して前記不純物イオン
    の打ち込み角度と同一角度もしくは同一角度より大きく
    傾斜させる処理を行うことを特徴とする半導体装置の不
    純物領域形成方法。
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