JPH08228584A - 穀物処理設備 - Google Patents

穀物処理設備

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JPH08228584A
JPH08228584A JP7036396A JP3639695A JPH08228584A JP H08228584 A JPH08228584 A JP H08228584A JP 7036396 A JP7036396 A JP 7036396A JP 3639695 A JP3639695 A JP 3639695A JP H08228584 A JPH08228584 A JP H08228584A
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正弘 岩下
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団栗  彰男
Yasubumi Kuroki
保文 黒木
Sumio Oi
澄男 大井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 穀物処理設備において、省エネルギーを図
る。 【構成】 納入者が投入する穀物を受け入れる受入部H
1,H2と、その受入部H1,H2にて受け入れた穀物
を搬送する搬送部Nと、その搬送部Nにて搬送された穀
物の処理を行う穀物処理部Kが設けられた穀物処理設備
において、受入部H1,H2内の穀物の有無を検出する
検出手段X1,X2が設けられ、その検出手段X1,X
2が穀物の無い状態を検出する状態が設定時間にわたっ
て継続したときは、搬送手段Nを停止する制御手段Cが
設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、納入者が投入する穀物
を受け入れる受入部と、その受入部にて受け入れた穀物
を搬送する搬送部と、その搬送部にて搬送された穀物の
処理を行う穀物処理部が設けられた穀物処理設備に関す
る。
【0002】
【従来の技術】かかる穀物処理設備は、複数の納入者
が、順次、穀物を受入部に投入するように構成してあ
り、受入部に投入された穀物を、搬送部により穀物処理
部に搬送し、穀物処理部にて処理を行うものである。従
来は、穀物処理設備を稼働しているあいだは、搬送部は
常に運転するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる穀物
処理設備においては、各納入者が順次受入部に穀物を投
入する間隔は、不規則であり、短い間隔で継続して順次
投入される場合もあれば、前の納入者が投入してから次
の納入者が投入するまで、長い間隔が開く場合もある。
しかしながら、従来の設備では、搬送部は常に運転され
ているので、前の納入者が投入してから次の納入者が投
入するまでに長い間隔が開くと、その間は、不必要に搬
送部が運転されていることになり、省エネルギーを図る
面で改善の余地があった。本発明は、かかる実情に鑑み
てなされたものであり、その目的は、穀物処理設備にお
いて、省エネルギーを図ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による穀物処理設
備の第1の特徴構成は、前記受入部内の穀物の有無を検
出する検出手段が設けられ、その検出手段が穀物の無い
状態を検出する状態が設定時間にわたって継続したとき
は、前記搬送手段を停止する制御手段が設けられている
点にある。
【0005】第2の特徴構成は、前記設定時間を、前記
搬送部が穀物を前記受入部から前記穀物処理部へ搬送す
るのに要する時間以上に設定してある点にある。
【0006】第3の特徴構成は、前記穀物処理部が複数
設けられ、前記受入部で受け入れた穀物を複数の前記穀
物処理部を順次経由して搬送するように、前記搬送手段
が複数設けられ、前記制御手段は、前記検出手段が穀物
の無い状態を検出する状態が前記設定時間にわたって継
続したときは、複数の前記搬送手段を、搬送方向の上手
側から下手側に向けて順次停止するように構成されてい
る点にある。
【0007】第4の特徴構成は、前記制御手段は、前記
検出手段が穀物の有る状態を検出したときは、前記複数
の搬送手段を、前記搬送方向の下手側から上手側に向け
て順次起動するように構成されている点にある。
【0008】
【作用】第1の特徴構成による作用は、以下の通りであ
る。検出手段が穀物の有る状態を検出することに基づい
て、穀物が受入部に投入されたことを検出する。従っ
て、検出手段が穀物の無い状態を検出しているあいだ
は、穀物が受入部に投入されない状態が継続しているこ
とになる。そして、制御手段は、検出手段が穀物の無い
状態を検出する状態、即ち、穀物が受入部に投入されな
い状態が設定時間にわたって継続すると、搬送手段を停
止する。
【0009】第2の特徴構成によれば、搬送手段が停止
される時点では、搬送手段には穀物は残っていないの
で、搬送手段が停止される前後に受入部に投入された穀
物を混合させずに穀物処理部に搬送することができる。
従って、搬送手段が停止される前後に、種類の異なる穀
物や品質の異なる穀物が投入されても、それらの穀物が
混合されるといった不具合を回避することができる。
【0010】第3の特徴構成によれば、制御手段は、検
出手段が穀物の無い状態を検出する状態、即ち、穀物が
受入部に投入されない状態が設定時間にわたって継続す
ると、複数の搬送手段を、搬送方向の上手側から下手側
に向けて順次停止する。複数の搬送手段を停止する場
合、搬送方向の上手側から下手側に向けて順次停止する
ので、複数の搬送手段にわたる搬送経路の途中に穀物が
残っていたとしても、停止中の搬送手段に対して穀物が
供給されることがない。つまり、停止中の搬送手段に対
して穀物が供給されると、次に起動する際に穀物が詰ま
る等の不具合を起こす虞があるが、本第3の特徴構成で
あれば、停止中の搬送手段に対して穀物が供給されるこ
とがないので、このような穀物が詰まる等の不具合を防
止することができる。
【0011】第4の特徴構成によれば、制御手段は、検
出手段が穀物の有る状態を検出すると、即ち、穀物が受
入部に投入されると、複数の搬送手段を、搬送方向の下
手側から上手側に向けて順次起動する。複数の搬送手段
を起動する場合、搬送方向の下手側から上手側に向けて
順次起動するので、複数の搬送手段にわたる搬送経路の
途中に穀物が残っていたとしても、停止中の搬送手段に
対して穀物が供給されることがなく、上述のような穀物
が詰まる等の不具合を防止することができる。
【0012】
【発明の効果】第1の特徴構成によれば、穀物が受入部
に設定時間にわたって投入されないときは、自動的に搬
送手段が停止されるので、省エネルギーを図ることがで
きるようになった。
【0013】第2の特徴構成によれば、前後に供給され
た穀物が混合されるのを回避しながら、省エネルギーを
図ることができるようになった。
【0014】第3の特徴構成によれば、受入部で受け入
れた穀物を複数の穀物処理部を順次経由して搬送するよ
うに、複数の搬送手段が設けられた穀物処理設備におい
て、搬送手段に穀物が詰まるといった不具合を防止しな
がら、省エネルギーを図ることができるようになった。
【0015】第4の特徴構成によれば、搬送手段が停止
中のときに穀物が受入部に投入されると、搬送手段に穀
物が詰まるといった不具合を防止しながら搬送手段が自
動的に起動されるので、上記第3の特徴構成により得ら
れる効果に加えて、穀物が受入部に投入される際の搬送
手段の起動忘れを防止することができるようになった。
【0016】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の実施例を説
明する。図1示すように、穀物処理設備には、納入者が
投入する穀物を受け入れる受入部としての2個のホッパ
H1,H2、そのホッパH1,H2にて受け入れた穀物
を一旦貯留する2個の調整タンクT1,T2、その調整
タンクT1,T2から供給される穀物から藁屑や穂切れ
等の異物を除去する粗選機1、その粗選機1で異物除去
処理を終えた穀物の計量を行う計量機2、その計量機2
内の穀物の水分含有率を計測する水分計測装置3、計量
機2で計量を終えた穀物を複数の水分含有率段階に分け
て貯留できるように設けた7基の貯留ビンB1,B2,
B3,B4,B5,B6,B7、それら貯留ビンB1〜
B7に乾燥用空気を通風する送風機4及び排風機5、貯
留ビンB1〜B7に通風する乾燥用空気を加熱する加熱
機6、及び、穀物処理設備の各種制御を司る制御装置C
を備えてある。
【0017】以下、穀物処理設備を構成する各部分につ
いて説明を加える。ホッパH1にはその底部の排出口を
開閉するホッパ用シャッタSh1を設けてあり、同様に
ホッパH2にはその底部の排出口を開閉するホッパ用シ
ャッタSh2を設けてある。それらホッパ用シャッタS
h1,Sh2の選択的開作動により、2個のホッパH
1,H2のうちのいずれか一方から排出される穀物を受
けて横搬送する荷受け用ベルトコンベアBC1、その荷
受け用ベルトコンベアBC1にて横搬送されて排出され
る穀物を受けて揚上搬送する荷受け用バケットエレベー
タBE1、その荷受け用バケットエレベータBE1にて
揚上搬送されて排出される穀物を2個の調整タンクT
1,T2のいずれかに選択供給するための切り換え弁V
1を設けてある。
【0018】調整タンクT1にはその排出口を開閉する
調整タンク用シャッタSt1を設けてあり、同様に、調
整タンクT2にはその排出口を開閉する調整タンク用シ
ャッタSt2を設けてある。それら調整タンク用シャッ
タSt1,St2の選択的開作動により、2個の調整タ
ンクT1,T2のいずれか一方から排出される穀物を粗
選機1に供給して異物の除去を行い、粗選機1にて異物
除去されて排出され穀物を計量機2に供給して、重量の
計量を行う。
【0019】計量機2には、その排出口を開閉する計量
機用シャッタSmを設けてある。水分計測装置3にて水
分含有率が計測されるとともに、計量機2にて重量が計
量された後、計量機用シャッタSmの開作動により計量
機2から排出される穀物を受けて揚上搬送するタンク供
給用バケットエレベータBE2、そのタンク供給用バケ
ットエレベータBE2にて揚上搬送されて排出される穀
物を受けて横搬送する中継用ベルトコンベアBC2、そ
の中継用ベルトコンベアBC2にて横搬送されて排出さ
れる穀物を受けて、貯留ビンB1〜B7に供給する移動
ベルトコンベアBC3を設けてある。その移動ベルトコ
ンベアBC3は、穀物を供給すべき貯留ビンB1〜B7
を変更自在に設けてある。
【0020】貯留ビンB1〜B7夫々には、その上部に
穀物の供給口を設け、底部に排出口を設けるとともに、
その排出口を開閉する貯留ビン用シャッタSb1〜Sb
7夫々を各別に設けてある。そして、7基の貯留ビンB
1〜B7を地面上に直線状に一列に並べて設けてある。
貯留ビンB1〜B7の下方には、各貯留ビンの排出口か
ら排出される穀物を受けて横搬送する取り出し用ベルト
コンベアBC4を設けてあり、又、その取り出し用ベル
トコンベアBC4にて横搬送されて排出される穀物を荷
受け用バケットエレベータBE2の受入口に供給する状
態と系外の装置(例えば、図示しない穀物乾燥機)に供
給する状態とに切り換える切り換え弁V2を設けてあ
る。尚、貯留ビンB1〜B7のいずれかに貯留されてい
る穀物を循環させたり、他の貯留ビンB1〜B7に移し
たりする場合は、切り換え弁V2を荷受け用バケットエ
レベータBE2側に切り換える。
【0021】次に、計量機2について説明を加える。計
量機2は、上方から順に、穀物を計量前に一旦貯留する
貯留槽2aと、その貯留槽2aからの穀物をロードセル
2cを用いて計量する計量槽2bとを配置して構成して
ある。水分計測装置3は、貯留槽2aに貯留されている
穀物の水分含有率を計測するように構成してある。計量
機2による穀物重量の計量は、具体的には、ロードセル
2cを用いて設定重量ずつ計量するようになっている。
つまり、ロードセル2cの計量値が前記設定値に達する
まで、貯留槽2aから計量槽2bに穀物を流下させ、設
定値に達すると計量機用シャッタSmを開作動して穀物
を排出した後、閉作動することを繰り返すとともに、ロ
ードセル2cの計量値が前記設定値未満の状態が第1設
定時間t1継続すると、計量対象の穀物が終了したと判
断して、計量機用シャッタSmを開作動してその端量と
排出した後、閉作動する。そして、前記設定値に達した
回数と前記端量の計量値に基づいて、穀物の重量を計量
するように構成してある。
【0022】次に、移動ベルトコンベアBC3について
説明を加える。移動ベルトコンベアBC3には、その上
部に長手方向のほぼ全長にわたる受入口を設け、又、長
手方向の両端部夫々に排出口を設けてある。又、穀物の
搬送方向を各排出口に向かう方向に切り換えできるよう
に構成してある。そして、移動ベルトコンベアBC3
を、中継用ベルトコンベアBC2の排出口と貯留ビンB
1〜B7の供給口との間に位置させた状態で、貯留ビン
B1〜B7夫々の供給口の並設方向と並行に往復直線移
動自在に設けてある。更に、貯留ビンB1〜B7夫々に
対して、移動ベルトコンベアBC3の移動に伴って移動
ベルトコンベアBC3が接触してオン信号を発するリミ
ットスイッチL1〜L7夫々を各別に設けてある。各リ
ミットスイッチは、対応する貯留ビンの供給口の上部に
移動ベルトコンベアBC3の排出口が対向位置したとき
に、移動ベルトコンベアBC3が接触してオン信号を発
する位置に設けてある。つまり、移動ベルトコンベアB
C3を、その排出口が穀物を供給すべき貯留ビンの供給
口の上部に対向位置する位置に移動させ、且つ、その排
出口に向かう方向に搬送方向を切り換えて、中継用ベル
トコンベアBC2の排出口から排出される穀物を上部の
受入口で受けて、排出口から貯留ビンの供給口に供給す
るように構成してある。
【0023】尚、貯留ビンB1〜B3に対しては、中継
用ベルトコンベアBC2の両側の排出口のうち、図1上
の左側に位置する排出口を使用し、貯留ビンB5〜B7
に対しては、図1上の右側に位置する排出口を使用す
る。又、貯留ビンB4に対しては、貯留ビンB4へ移動
させる前の状態において、貯留ビンB4側に位置する排
出口を使用する。図中の8は、移動ベルトコンベアBC
3の排出口夫々の下方に位置させて設けた分散機であ
る。
【0024】次に、各部に設けた穀物検出センサについ
て説明する。ホッパH1にはその内部の穀物の有無を検
出する検出手段としての3個の受入穀物検出センサX1
を底部に分散配置して設けてあり、同様に、ホッパH2
にはその内部の穀物の有無を検出する検出手段としての
3個の受入穀物検出センサX2を底部に分散配置して設
けてある。調整タンクT1にはその内部の穀物の有無を
検出する貯留穀物検出センサY1を設けてあり、同様
に、調整タンクT2には、貯留穀物検出センサY2を設
けてある。
【0025】更に、ホッパH1,H2夫々に対応させ
て、納入者に対して各ホッパH1,H2への穀物投入を
許可する投入許可ランプ(図示せず)、及び、穀物投入
を禁止する投入禁止ランプ(図示せず)を備えた表示盤
D1,D2夫々を各別に設けてある。同じ表示盤に備え
られた前記投入許可ランプと前記投入禁止ランプは、背
反的に点灯するようになっている。又、制御装置Cに対
して各種指令を与える操作盤9を設けてある。操作盤9
には、自動モード及び手動モードのモード切り換えスイ
ッチ9a、及び、表示ランプが付設した起動/停止スイ
ッチ9bを設けてある。
【0026】次に、制御装置Cの制御構成について説明
する。先ず、モード切り換えスイッチ9aが自動モード
に切り換えられているときの自動モード制御について説
明する。起動/停止スイッチ9bを一度押すとランプが
点灯するとともに、制御装置Cは、以下のような自動起
動制御を実行する。即ち、中継用ベルトコンベアBC
2、タンク供給用バケットエレベータBE2、荷受け用
バケットエレベータBE1、及び、荷受け用ベルトコン
ベアBC1を、記載順に、つまり、搬送方向の下手側か
ら上手側に向かって順に、第2設定時間t2(例えば、
3秒間)を隔てて起動する。更に、起動/停止スイッチ
9bをもう一度押すと、ランプが消灯するとともに制御
装置Cは、以下のような自動停止制御を実行する。即
ち、荷受け用ベルトコンベアBC1、荷受け用バケット
エレベータBE1、タンク供給用バケットエレベータB
E2、及び、中継用ベルトコンベアBC2を、記載の順
に、つまり、搬送方向の上手側から下手側に向かって順
に、前記第2設定時間t2を隔てて停止する。又、上記
の自動起動制御及び自動停止制御は、以下に説明する荷
受け制御においても、実行される。尚、モード切り換え
スイッチ9aが手動モードに切り換えられているとき
は、荷受け用ベルトコンベアBC1、荷受け用バケット
エレベータBE1、タンク供給用バケットエレベータB
E2、及び、中継用ベルトコンベアBC2の夫々に対し
て設けた起動/停止スイッチ(図示せず)の操作に基づ
いて、夫々を単独で起動あるいは停止することができ
る。
【0027】次に、穀物を荷受けロット毎に区分けして
受け入れる荷受け制御について、説明する。2個のホッ
パH1,H2、及び、2個の調整タンクT1,T2の使
用形態をそれらを順繰りに使用するように予め設定して
ある。例えば、最初に、ホッパH1と調整タンクT1を
使用し、次に、ホッパH2と調整タンクT2を使用する
ように、組み合わせと使用順序を設定してある。そし
て、制御装置Cは、上記のように予め設定されたホッパ
と調整タンクの組み合わせ及び使用順序、並びに、受入
穀物検出センサX1,X2の検出情報に基づいて、次に
穀物を投入すべきホッパを選定するとともに、そのホッ
パに対応する表示盤の投入許可ランプを点灯して、投入
許可状態にする。尚、説明を分かりやすくするために、
現在使用しているホッパと調整タンクの組み合わせが、
ホッパH2と調整タンクT2の組み合わせであり、次に
使用するホッパと調整タンクの組み合わせが、ホッパH
1と調整タンクT1の組み合わせである場合を例にして
説明する。
【0028】表示盤D1の投入禁止ランプを消灯して投
入許可ランプを点灯して、ホッパH1を投入許可状態に
する。尚、この時点では、表示盤D2の投入禁止ランプ
は既に点灯されていて、ホッパH2は投入禁止状態であ
る。既に、起動/停止スイッチ9bにより前記自動起動
制御が実行されているときの、以降の制御作動は、以下
の通りである。ホッパH1に穀物が投入されて、3個の
受入穀物検出センサX1のいずれかが穀物の有る状態を
検出すると、ホッパ用シャッタSh1を開作動するとと
もに、切り換え弁V1を調整タンクT1側に切り換え
る。並びに、表示盤D1の投入許可ランプを消灯し投入
禁止ランプを点灯して、ホッパH1を投入禁止状態にす
る。続いて、3個の受入穀物検出センサX1の全てが穀
物の無い状態を検出してから第3設定時間t3が経過す
ると、ホッパH1への穀物の投入が終了したと判断し
て、ホッパ用シャッタSh1を閉作動する。並びに、表
示盤D2の投入禁止ランプを消灯して投入許可ランプを
点灯し、ホッパH2を投入許可状態にする。尚、前記第
3設定時間t3は、ホッパへの穀物投入が終了してか
ら、穀物が荷受け用ベルトコンベアBC1及び荷受け用
バケットエレベータBE1の搬送経路中に残らずに全て
調整タンクに供給されるのに要する時間を考慮して設定
してある。
【0029】又、表示盤D1の投入許可ランプを点灯し
て、ホッパH1を投入許可状態にした時点から、3個の
受入穀物検出センサX1のいずれもが穀物の無い状態を
検出する状態が第4設定時間t4(例えば、15分間)
にわたって継続したときは、前記自動停止制御を実行し
て、待機する。待機中に、3個の受入穀物検出センサX
1のいずれかが穀物の有る状態を検出すると、前記自動
起動制御を実行し、ホッパ用シャッタSh1を開作動す
るとともに、切り換え弁V1を調整タンクT1側に切り
換える。並びに、表示盤D1の投入許可ランプを消灯し
投入禁止ランプを点灯して、ホッパH1を投入禁止状態
にする。続いて、3個の受入穀物検出センサX1の全て
が穀物の無い状態を検出してから第3設定時間t3が経
過すると、ホッパH1への穀物の投入が終了したと判断
して、ホッパ用シャッタSh1を閉作動する。並びに、
表示盤D2の投入禁止ランプを消灯して投入許可ランプ
を点灯し、ホッパH2を投入許可状態にする。
【0030】一方、起動/停止スイッチ9bにより前記
自動起動制御が実行されていないときの、以降の制御作
動は、以下の通りである。3個の受入穀物検出センサX
1のいずれかが穀物の有る状態を検出するまで待機し、
3個の受入穀物検出センサX1のいずれかが穀物の有る
状態を検出すると、前記自動起動制御を実行し、ホッパ
用シャッタSh1を開作動するとともに、切り換え弁V
1を調整タンクT1側に切り換える。尚、以降の制御
は、上記の、起動/停止スイッチ9bにより前記自動起
動制御が実行されているときの制御と同様である。
【0031】図2に、起動/停止スイッチ9bにより前
記自動起動制御が実行されているときの荷受け制御のフ
ローチャートを示す。ステップ#1で、第3設定時間t
3計時タイマー用のタイマーフラグをゼロ(タイマーが
スタートされていない状態)にするとともに、第3設定
時間t3計時タイマー及び第4設定時間t4計時タイマ
ーをリセットする。ステップ#2で、予め設定されたホ
ッパと調整タンクの組み合わせ及び使用順序に基づい
て、次順位のホッパと調整タンクの組み合わせを選定す
るとともに、次順位のホッパに対応する表示盤の投入許
可ランプを点灯して、投入許可状態にする。
【0032】ステップ#3で、第4設定時間t4計時タ
イマーをスタートする。ステップ#4及び#5におい
て、現順位のホッパの3個の受入穀物検出センサのいず
れもが穀物の無い状態を検出する状態が第4設定時間t
4にわたって継続したときは、前記自動停止制御を実行
して、待機し、待機中に、現順位のホッパの3個の受入
穀物検出センサのいずれかが穀物の有る状態を検出する
と、前記自動起動制御を実行して(ステップ#6〜#
8)、ステップ#9に進む。一方、ステップ#4及び#
5において、第4設定時間t4が経過するまでに、現順
位のホッパの3個の受入穀物検出センサのいずれかが穀
物の有る状態を検出すると、ステップ#9に進む。
【0033】ステップ#9で、現順位のホッパのホッパ
用シャッタを開作動するとともに、切り換え弁V1を現
順位の調整タンク側に切り換え、ステップ#10で現順
位のホッパの表示盤の投入許可ランプを消灯し投入禁止
ランプを点灯して、投入禁止状態にする。
【0034】続いて、現順位のホッパの3個の受入穀物
検出センサの全てが穀物の無い状態を検出する状態が、
第3設定時間t3継続すると、現順位のホッパへの穀物
の投入が終了したと判断して、現順位のホッパのホッパ
用シャッタを閉作動して、リターンする(ステップ#1
1〜#18)。
【0035】次に、受入ロット毎に穀物の水分含有率を
計測するとともに重量を計量し、並びに、受け入れた穀
物を複数の水分含有率段階に分けて貯留ビンB1〜B7
に貯留するための、水分別貯留制御について説明する。
尚、予め、水分含有率段階を、例えば、22%以上23
%未満、23%以上24%未満、・・・、26%以上2
7%未満の如く、複数段階に設定してある。
【0036】計量機2にて前回のロットの計量が終了し
て、計量機2からの排出が終了すると、次の使用順とな
っている調整タンク(説明を分かりやすくするために、
調整タンクT1とする)の貯留穀物検出センサY1が、
穀物の有る状態を検出すると、調整タンク用シャッタS
t1を開作動して、調整タンクT1に貯留されているロ
ットの穀物を計量機2の貯留槽2aに供給して、水分計
測装置3にて今回のロットの水分含有率を計測し、続い
て、上述の如く今回のロットの重量を計量する。そし
て、水分計測装置3の計測情報に基づいて、今回のロッ
トの水分含有率段階を設定し、その水分含有率段階が前
回のロットと異なるときは、前回のロットを排出後(即
ち、計量機用シャッタSmを閉作動した後)、設定待ち
時間tw経過してから、計量機用シャッタSmを開作動
して、今回のロットを排出する。一方、今回のロットの
水分含有率段階が前回のロットと同一のときは、前回の
ロットを排出後、前記設定待ち時間twを待たずに、計
量機用シャッタSmを開作動して、今回のロットを排出
する。
【0037】そして、今回のロットの水分含有率段階が
前回のロットと異なるときは、前回のロットを供給した
貯留ビン(例えば、貯留ビンB1とする)とは別の貯留
ビンで、今回のロットと同じ水分含有率段階の穀物を貯
留している貯留ビン(例えば、貯留ビンB2とする)に
対応するリミットスイッチL2からオン信号が発信され
るまで、移動ベルトコンベアBC3を移動させる。同時
に、中継用ベルトコンベアBC2の搬送方向を、貯留ビ
ンB2の供給口に対向位置している排出口に向かう方向
に切り換える。一方、今回のロットの水分含有率段階が
前回のロットと同一のときは、移動ベルトコンベアBC
3は前回の状態に保持させる。前記設定待ち時間tw
は、タンク供給用バケットエレベータBE2、中継用ベ
ルトコンベアBC2及び移動ベルトコンベアBC3の搬
送経路中に残っている前回のロットの穀物の全てが貯留
ビンB1〜B7に供給されるのに要する時間と、移動ベ
ルトコンベアBC3が穀物を供給すべき貯留ビンB1〜
B7を変更するのに要する時間とを考慮して設定する。
【0038】上述の計量機用シャッタSmの開閉制御
は、計量機2の計量値に基づいて行うが、この計量機2
の計量値に基づく計量機用シャッタSmの開閉制御のタ
イムチャートを、図3及び図4に示す。図3は、今回の
ロットの水分含有率段階が前回のロットと異なるときの
状態を示す。前回のロットの計量において、ロードセル
2cの計量値が前記設定値(例えば、200Kg)未満
の状態が前記第1設定時間t1継続すると、前回のロッ
トの計量が終了したと判断して、計量機用シャッタSm
を開作動して前回のロットの端量を排出した後閉作動
し、引き続いて、前記設定待ち時間twを計時するタイ
マーをスタートさせる。そして、前記設定待ち時間tw
が経過すると、計量機用シャッタSmを開作動して、今
回のロットの排出を開始する。
【0039】一方、図4は、今回のロットの水分含有率
段階が前回のロットと同一のときの状態を示す。前回の
ロットの端量を排出した後、前記設定待ち時間twを計
時するタイマーをスタートさせるが、前記設定待ち時間
twが経過するのを待つこと無く、計量機用シャッタS
mを開作動して、今回のロットの排出を開始する。尚、
図中のt5は、計量器2が重量を定量するための第5設
定時間、t6は、計量機用シャッタSmを閉作動させる
信号を発してから、計量機用シャッタSmが完全に閉じ
られるまで待機するための第6設定時間、t7は計量器
2をゼロ調整するための第7設定時間である。
【0040】従って、荷受け用ベルトコンベアBC1、
荷受け用バケットエレベータBE1、タンク供給用バケ
ットエレベータBE2、及び、中継用ベルトコンベアB
C2は、ホッパH1,H2で受け入れた穀物を搬送する
搬送部Nに相当する。又、調整タンクT1,T2、粗選
機1、計量機2、及び、貯留ビンB1〜B7は、搬送部
Nにて搬送された穀物の処理を行う穀物処理部Kに相当
し、穀物処理部Kを複数設けてある。又、ホッパH1,
H2で受け入れた穀物を、調整タンクT1,T2、粗選
機1、計量機2、及び、貯留ビンB1〜B7を順次経由
して搬送するように、荷受け用ベルトコンベアBC1、
荷受け用バケットエレベータBE1、タンク供給用バケ
ットエレベータBE2、及び、中継用ベルトコンベアB
C2を設けてある。又、制御装置Cを利用して、受入穀
物検出センサX1,X2が穀物の無い状態を検出する状
態が設定時間(即ち、第3設定時間t3と第4設定時間
t4とを加算した時間)にわたって継続したときは、荷
受け用ベルトコンベアBC1、荷受け用バケットエレベ
ータBE1、タンク供給用バケットエレベータBE2、
及び、中継用ベルトコンベアBC2を停止する制御手段
を構成してある。
【0041】〔別実施例〕次に別実施例を説明する。 前記第4設定時間t4は、当該の穀物処理設備にお
いて、各納入者が順次受入部に穀物を投入する状況に応
じて、適宜設定することができる。 前記第4設定時間t4を変更設定するための、時間
設定部を設けてもよい。 上記実施例では、2個のホッパH1,H2を設ける
場合について例示したが、ホッパの設置個数は不問であ
り、1個でも3個以上でもよい。 上記実施例では、各ホッパに3個の受入穀物検出セ
ンサを設ける場合について例示したが、各ホッパに設け
る受入穀物検出センサの個数は不問であり、1個でもよ
い。但し、各ホッパへ投入された穀物を、投入場所に係
わらず確実に検出するためには、各ホッパに複数の受入
穀物検出センサを分散配置して設けるのが好ましい。
【0042】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】穀物処理設備の全体構成を示すブロック図
【図2】穀物処理設備における荷受け制御の制御作動の
フローチャートを示す図
【図3】穀物処理設備の計量機用シャッタの開閉制御の
タイムチャートを示す図
【図4】穀物処理設備の計量機用シャッタの開閉制御の
タイムチャートを示す図
【符号の説明】
C 制御手段 H1,H2 受入部 K 穀物処理部 N 搬送部 X1,X2 検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大井 澄男 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 納入者が投入する穀物を受け入れる受入
    部(H1),(H2)と、 その受入部(H1),(H2)にて受け入れた穀物を搬
    送する搬送部(N)と、 その搬送部(N)にて搬送された穀物の処理を行う穀物
    処理部(K)が設けられた穀物処理設備であって、 前記受入部(H1),(H2)内の穀物の有無を検出す
    る検出手段(X1),(X2)が設けられ、 その検出手段(X1),(X2)が穀物の無い状態を検
    出する状態が設定時間にわたって継続したときは、前記
    搬送手段(N)を停止する制御手段(C)が設けられて
    いる穀物処理設備。
  2. 【請求項2】 前記設定時間を、前記搬送部(N)が穀
    物を前記受入部(H1),(H2)から前記穀物処理部
    (K)へ搬送するのに要する時間以上に設定してある請
    求項1記載の穀物処理設備。
  3. 【請求項3】 前記穀物処理部(K)が複数設けられ、 前記受入部(H1),(H2)で受け入れた穀物を複数
    の前記穀物処理部(K)を順次経由して搬送するよう
    に、前記搬送手段(N)が複数設けられ、 前記制御手段(C)は、前記検出手段(X1),(X
    2)が穀物の無い状態を検出する状態が前記設定時間に
    わたって継続したときは、複数の前記搬送手段(N)
    を、搬送方向の上手側から下手側に向けて順次停止する
    ように構成されている請求項1又は2記載の穀物処理設
    備。
  4. 【請求項4】 前記制御手段(C)は、前記検出手段
    (X1),(X2)が穀物の有る状態を検出したとき
    は、前記複数の搬送手段(N)を、前記搬送方向の下手
    側から上手側に向けて順次起動するように構成されてい
    る請求項3記載の穀物処理設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200091659A (ko) * 2019-01-23 2020-07-31 최보규 곡물저장설비 및 곡물가공설비의 에너지 절감시스템 및 그 방법

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KR20200091659A (ko) * 2019-01-23 2020-07-31 최보규 곡물저장설비 및 곡물가공설비의 에너지 절감시스템 및 그 방법

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