JPH08228163A - Ofdm方式の放送波受信機 - Google Patents
Ofdm方式の放送波受信機Info
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- JPH08228163A JPH08228163A JP7031253A JP3125395A JPH08228163A JP H08228163 A JPH08228163 A JP H08228163A JP 7031253 A JP7031253 A JP 7031253A JP 3125395 A JP3125395 A JP 3125395A JP H08228163 A JPH08228163 A JP H08228163A
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- band
- signals
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 受信した信号が広帯域及び狭帯域のうちのい
ずれの信号であるかを自動識別して受信することができ
るOFDM方式の放送波受信機を提供する。 【構成】 受信信号を復調手段にてOFDM復調して得
られた複数の周波数毎の信号のうちの所定の周波数に搬
送波信号が存在するか否かを判別し、その判別結果に応
じて復調手段の復調動作を制御する。 【効果】 受信した信号が広帯域及び狭帯域のうちのい
ずれの信号であるかを自動識別して適切に受信すること
ができる。
ずれの信号であるかを自動識別して受信することができ
るOFDM方式の放送波受信機を提供する。 【構成】 受信信号を復調手段にてOFDM復調して得
られた複数の周波数毎の信号のうちの所定の周波数に搬
送波信号が存在するか否かを判別し、その判別結果に応
じて復調手段の復調動作を制御する。 【効果】 受信した信号が広帯域及び狭帯域のうちのい
ずれの信号であるかを自動識別して適切に受信すること
ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、OFDM(Orthogonal
Frequency Division Multiplex:直交周波数分割多重)
方式の放送波受信機に関する。
Frequency Division Multiplex:直交周波数分割多重)
方式の放送波受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルオーディオ放送(以下DAB
と称する)に採用する変調方式としてOFDM方式が適
していることが知られている。OFDM方式とは多数の
搬送波(サブキャリア)を用いる多搬送波変調方式であ
り、その各搬送波は直交関係にある。このため、OFD
M方式は周波数利用効率を最大にできるという利点を有
している。
と称する)に採用する変調方式としてOFDM方式が適
していることが知られている。OFDM方式とは多数の
搬送波(サブキャリア)を用いる多搬送波変調方式であ
り、その各搬送波は直交関係にある。このため、OFD
M方式は周波数利用効率を最大にできるという利点を有
している。
【0003】OFDM方式のDABシステムにおいて
は、送信機側では入力データがシリアル−パラレル変換
器によりパラレルデータに変換された後、パラレルデー
タは差動符号化器によりπ/4シフトQPSKシンボル
に変換される。そして、このシンボルは高速逆フーリエ
変換器(IFFT)により変調され、これによりベース
バンド信号の同相成分及び直交成分が各々得られる。I
FFTの各出力はD/A変換された後、局部発振器から
の発振信号により直交変調し、更に所望の周波数の送信
信号に変換してアンテナから送信される。一方、受信機
側では送信側とは逆の動作が行なわれる。すなわち、ア
ンテナで得られた信号は中間周波信号に変換された後、
直交復調器によりベースバンド信号の同相成分及び直交
成分が各々抽出される。この直交復調器の出力信号はA
/D変換器でディジタル化され、高速フーリエ変換器
(FFT)でフーリエ変換される。フーリエ変換によっ
て搬送波毎の信号が得られ、その後、搬送波毎に差動復
号化器により差動復号される。差動復号化器の出力信号
はパラレル−シリアル変換器でシリアルデータとされ、
これが受信したデータとなる。実際にはこのシリアルデ
ータはエラー訂正等のデータ処理を施した後、アナログ
信号に変換される。
は、送信機側では入力データがシリアル−パラレル変換
器によりパラレルデータに変換された後、パラレルデー
タは差動符号化器によりπ/4シフトQPSKシンボル
に変換される。そして、このシンボルは高速逆フーリエ
変換器(IFFT)により変調され、これによりベース
バンド信号の同相成分及び直交成分が各々得られる。I
FFTの各出力はD/A変換された後、局部発振器から
の発振信号により直交変調し、更に所望の周波数の送信
信号に変換してアンテナから送信される。一方、受信機
側では送信側とは逆の動作が行なわれる。すなわち、ア
ンテナで得られた信号は中間周波信号に変換された後、
直交復調器によりベースバンド信号の同相成分及び直交
成分が各々抽出される。この直交復調器の出力信号はA
/D変換器でディジタル化され、高速フーリエ変換器
(FFT)でフーリエ変換される。フーリエ変換によっ
て搬送波毎の信号が得られ、その後、搬送波毎に差動復
号化器により差動復号される。差動復号化器の出力信号
はパラレル−シリアル変換器でシリアルデータとされ、
これが受信したデータとなる。実際にはこのシリアルデ
ータはエラー訂正等のデータ処理を施した後、アナログ
信号に変換される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヨーロッパ
においては、実用化に向けてDABに用いる伝送帯域幅
を1.536MHzと設定し、伝送モードに応じて、搬
送波の数を変更することが考えられており、例えば、モ
ード1においては、1536本の搬送波を用いる。しか
しながら、このようなこのような広帯域の信号を用いる
では周波数に空きがない国ではOFDM方式のDABシ
ステムの導入が難しく、より狭帯域のシステムが望まれ
ている。従って、広帯域の送信信号と狭帯域の送信信号
とが混在する可能性があり、受信機側では受信した信号
が広帯域及び狭帯域のうちのいずれの信号であるかを識
別して受信することが必要となる。
においては、実用化に向けてDABに用いる伝送帯域幅
を1.536MHzと設定し、伝送モードに応じて、搬
送波の数を変更することが考えられており、例えば、モ
ード1においては、1536本の搬送波を用いる。しか
しながら、このようなこのような広帯域の信号を用いる
では周波数に空きがない国ではOFDM方式のDABシ
ステムの導入が難しく、より狭帯域のシステムが望まれ
ている。従って、広帯域の送信信号と狭帯域の送信信号
とが混在する可能性があり、受信機側では受信した信号
が広帯域及び狭帯域のうちのいずれの信号であるかを識
別して受信することが必要となる。
【0005】そこで、本発明の目的は、受信した信号が
広帯域及び狭帯域のうちのいずれの信号であるかを自動
識別して受信することができるOFDM方式の放送波受
信機を提供することである。
広帯域及び狭帯域のうちのいずれの信号であるかを自動
識別して受信することができるOFDM方式の放送波受
信機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のOFDM方式の
放送波受信機は、アンテナからの高周波信号の中から所
望の周波数の信号を受信信号として選択する同調手段
と、受信信号をOFDM復調して予め定められた複数の
周波数毎の信号を得る復調手段と、受信信号の帯域幅を
検出してその帯域幅を示す帯域検出信号を発生する帯域
検出手段と、帯域検出信号に応じて復調手段の復調動作
を制御する制御手段とからなるOFDM方式の放送波受
信機であって、帯域検出手段は複数の周波数のうちの所
定の周波数に搬送波信号が存在するか否かを判別し、そ
の判別結果を帯域検出信号として出力することを特徴と
している。
放送波受信機は、アンテナからの高周波信号の中から所
望の周波数の信号を受信信号として選択する同調手段
と、受信信号をOFDM復調して予め定められた複数の
周波数毎の信号を得る復調手段と、受信信号の帯域幅を
検出してその帯域幅を示す帯域検出信号を発生する帯域
検出手段と、帯域検出信号に応じて復調手段の復調動作
を制御する制御手段とからなるOFDM方式の放送波受
信機であって、帯域検出手段は複数の周波数のうちの所
定の周波数に搬送波信号が存在するか否かを判別し、そ
の判別結果を帯域検出信号として出力することを特徴と
している。
【0007】
【作用】本発明によれば、受信信号を復調手段において
OFDM復調して得られた複数の周波数毎の信号のうち
の所定の周波数に搬送波信号が存在するか否かが判別さ
れ、その判別結果に応じて復調手段の復調動作が制御さ
れる。
OFDM復調して得られた複数の周波数毎の信号のうち
の所定の周波数に搬送波信号が存在するか否かが判別さ
れ、その判別結果に応じて復調手段の復調動作が制御さ
れる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳
細に説明する。図1は本発明の一実施例であるOFDM
方式の放送波受信機を示している。この受信機におい
て、アンテナ1からのRF(Radio Frequency)信号は
同調手段としてのフロントエンド2に供給され、そのフ
ロントエンド2にてRF信号のうちの所望の周波数の信
号が中間周波信号に変換された後、直交復調器3に供給
される。直交復調器3は2つの混合器4,5、局部発振
器6、移相器7及びLPF(ローパスフィルタ)8,9
からなる。混合器4は局部発振器6から出力される発振
信号と中間周波信号とを混合してベースバンド信号の同
相成分信号Iを出力する。同相成分信号IはLPF8を
介して直交復調器3から出力される。また、局部発振器
6から出力される発振信号の位相は移相器7によって9
0°だけ変化された後、移相された発振信号が混合器5
に供給される。混合器5は移相器7から出力される発振
信号と中間周波信号とを混合してベースバンド信号の直
交成分信号Qを出力する。直交成分信号QはLPF9を
介して直交復調器3から出力される。
細に説明する。図1は本発明の一実施例であるOFDM
方式の放送波受信機を示している。この受信機におい
て、アンテナ1からのRF(Radio Frequency)信号は
同調手段としてのフロントエンド2に供給され、そのフ
ロントエンド2にてRF信号のうちの所望の周波数の信
号が中間周波信号に変換された後、直交復調器3に供給
される。直交復調器3は2つの混合器4,5、局部発振
器6、移相器7及びLPF(ローパスフィルタ)8,9
からなる。混合器4は局部発振器6から出力される発振
信号と中間周波信号とを混合してベースバンド信号の同
相成分信号Iを出力する。同相成分信号IはLPF8を
介して直交復調器3から出力される。また、局部発振器
6から出力される発振信号の位相は移相器7によって9
0°だけ変化された後、移相された発振信号が混合器5
に供給される。混合器5は移相器7から出力される発振
信号と中間周波信号とを混合してベースバンド信号の直
交成分信号Qを出力する。直交成分信号QはLPF9を
介して直交復調器3から出力される。
【0009】直交復調器3の出力にはA/D変換器1
0,11が接続されている。A/D変換器10はLPF
8を経た同相成分信号Iをディジタル信号に変換し、A
/D変換器11はLPF9を経た直交成分信号Qをディ
ジタル信号に変換する。A/D変換器10,11のサン
プリング周波数は例えば、2.048MHzである。A
/D変換器10,11の出力にはFFT(高速フーリエ
変換器)12が接続されている。FFT12は高速フー
リエ変換により時間軸から周波数軸上への変換を行なっ
て、後述の制御部19からの制御信号に応じたキャリア
の数(n個)の変換結果、すなわちキャリアの位相情報
(in,qn)を差動復号化部13に出力する。
0,11が接続されている。A/D変換器10はLPF
8を経た同相成分信号Iをディジタル信号に変換し、A
/D変換器11はLPF9を経た直交成分信号Qをディ
ジタル信号に変換する。A/D変換器10,11のサン
プリング周波数は例えば、2.048MHzである。A
/D変換器10,11の出力にはFFT(高速フーリエ
変換器)12が接続されている。FFT12は高速フー
リエ変換により時間軸から周波数軸上への変換を行なっ
て、後述の制御部19からの制御信号に応じたキャリア
の数(n個)の変換結果、すなわちキャリアの位相情報
(in,qn)を差動復号化部13に出力する。
【0010】差動復号化部13は、入力されるn個のキ
ャリアに関する位相情報に基づいて差動復号を行なう。
差動復号は入力される前回の位相情報の共役複素と、今
回の位相情報の乗算を各キャリア毎に行なうことによ
り、前回の位相情報と今回の位相情報との位相差を求め
る。各差動復号出力はパラレル−シリアル変換器16に
よってシリアルデータに変換されるようになっている。
パラレル−シリアル変換器16の出力にはエラー訂正部
17を介して音声復号部18が接続されている。エラー
訂正部17はデインターリーブ及びビタビ復号を行な
う。よって、シリアルデータはエラー訂正部17でエラ
ー訂正された後、音声復号されてPCMディジタルオー
ディオデータとして得られる。
ャリアに関する位相情報に基づいて差動復号を行なう。
差動復号は入力される前回の位相情報の共役複素と、今
回の位相情報の乗算を各キャリア毎に行なうことによ
り、前回の位相情報と今回の位相情報との位相差を求め
る。各差動復号出力はパラレル−シリアル変換器16に
よってシリアルデータに変換されるようになっている。
パラレル−シリアル変換器16の出力にはエラー訂正部
17を介して音声復号部18が接続されている。エラー
訂正部17はデインターリーブ及びビタビ復号を行な
う。よって、シリアルデータはエラー訂正部17でエラ
ー訂正された後、音声復号されてPCMディジタルオー
ディオデータとして得られる。
【0011】また、LPF8,9の出力にはヌル検出部
21が接続されている。ヌル検出部21はLPF8,9
から得られる同相成分信号I及び直交成分信号Qに応じ
て1フレームのデータ信号中のヌル部を検出する。ヌル
検出部21の検出出力には制御部19が接続されてい
る。他方、FFT12は、帯域判定部20で必要とされ
るキャリアの変換結果を帯域判定部20へ出力する。帯
域判定部20は狭帯域の信号及び広帯域の信号のうちの
いずれの信号を受信したかを判定するために設けられ、
入力された変換結果を例えば、i2+q2>規定値と判定
することで、キャリアの存在を検出してその検出結果を
制御部19に供給する。制御部19はヌル検出部21か
らのヌル検出信号及び帯域判定部20の出力信号に応じ
て後述する動作によりFFT12の動作を制御する。ま
た、制御部19にはエラー訂正部17によるエラー訂正
動作時におけるエラー率が供給される。なお、制御部1
9及び帯域判定部20はマイクロコンピュータにより構
成されており、A/D変換器10,11のサンプリング
タイミングに同期して動作する。
21が接続されている。ヌル検出部21はLPF8,9
から得られる同相成分信号I及び直交成分信号Qに応じ
て1フレームのデータ信号中のヌル部を検出する。ヌル
検出部21の検出出力には制御部19が接続されてい
る。他方、FFT12は、帯域判定部20で必要とされ
るキャリアの変換結果を帯域判定部20へ出力する。帯
域判定部20は狭帯域の信号及び広帯域の信号のうちの
いずれの信号を受信したかを判定するために設けられ、
入力された変換結果を例えば、i2+q2>規定値と判定
することで、キャリアの存在を検出してその検出結果を
制御部19に供給する。制御部19はヌル検出部21か
らのヌル検出信号及び帯域判定部20の出力信号に応じ
て後述する動作によりFFT12の動作を制御する。ま
た、制御部19にはエラー訂正部17によるエラー訂正
動作時におけるエラー率が供給される。なお、制御部1
9及び帯域判定部20はマイクロコンピュータにより構
成されており、A/D変換器10,11のサンプリング
タイミングに同期して動作する。
【0012】放送局から送信される信号のフォーマット
は図2に示すように1フレーム毎に先ず、同期を取るた
めに設けられており信号が全く存在しないヌル部、それ
に続いて差動復号のための位相基準としての基準信号
部、そして、データ部となっている。帯域判定部20
は、図3に示すように、FFT12からの信号入力があ
るか否かを判別し(ステップS1)、信号入力があるな
らば受信信号があるので中心周波数f0から±384K
Hzの範囲外の周波数にキャリア信号があるか否かを判
別する(ステップS2)。すなわち、狭帯域の送信信号
の場合には、図4に示すように帯域幅が768KHzで
あり、各キャリア信号は中心周波数f0から±384K
Hzの範囲内の周波数を有しているので、受信すべき1
の信号帯域とその隣接の信号帯域との間のガードバンド
αには信号は雑音を除き存在しない。一方、広帯域の送
信信号の場合には図5に示すように帯域幅が1.536
MHzであるので、±384KHzの範囲外にもキャリ
ア信号が存在している。よって、帯域判定部20は、F
FT12からの複数の信号ラインのうちの±384KH
zの範囲外の、すなわち図4のガードバンドαにおける
キャリア信号を出力するラインのキャリア信号の存否を
判定し、±384KHzの範囲外にキャリア信号がない
場合には狭帯域検出信号を出力する(ステップS3)。
一方、±384KHzの範囲外にキャリア信号がある場
合には広帯域検出信号を出力する(ステップS4)。こ
の帯域判定部20の出力はバッファ等の保持手段に保持
されて制御部19に供給される。
は図2に示すように1フレーム毎に先ず、同期を取るた
めに設けられており信号が全く存在しないヌル部、それ
に続いて差動復号のための位相基準としての基準信号
部、そして、データ部となっている。帯域判定部20
は、図3に示すように、FFT12からの信号入力があ
るか否かを判別し(ステップS1)、信号入力があるな
らば受信信号があるので中心周波数f0から±384K
Hzの範囲外の周波数にキャリア信号があるか否かを判
別する(ステップS2)。すなわち、狭帯域の送信信号
の場合には、図4に示すように帯域幅が768KHzで
あり、各キャリア信号は中心周波数f0から±384K
Hzの範囲内の周波数を有しているので、受信すべき1
の信号帯域とその隣接の信号帯域との間のガードバンド
αには信号は雑音を除き存在しない。一方、広帯域の送
信信号の場合には図5に示すように帯域幅が1.536
MHzであるので、±384KHzの範囲外にもキャリ
ア信号が存在している。よって、帯域判定部20は、F
FT12からの複数の信号ラインのうちの±384KH
zの範囲外の、すなわち図4のガードバンドαにおける
キャリア信号を出力するラインのキャリア信号の存否を
判定し、±384KHzの範囲外にキャリア信号がない
場合には狭帯域検出信号を出力する(ステップS3)。
一方、±384KHzの範囲外にキャリア信号がある場
合には広帯域検出信号を出力する(ステップS4)。こ
の帯域判定部20の出力はバッファ等の保持手段に保持
されて制御部19に供給される。
【0013】ヌル検出部21は図2に示したヌル部を信
号のエンベロープから検出する。すなわちLPF8,9
から得られる同相成分信号I及び直交成分信号QからI
2+Q2を算出し、そのI2+Q2が基準値以下であるとき
をヌル部の検出時としてヌル検出信号を発生する。この
ヌル検出信号は制御部19に供給される。制御部19は
図6に示すように、ヌル検出信号の存在を判別し(ステ
ップS11)、ヌル検出信号が存在するならば、受信信
号が狭帯域の信号であるか否かを判別する(ステップS
12)。この判別は帯域判定部20の出力から決定され
る。よって、狭帯域検出信号が帯域判定部20から供給
されている場合には狭帯域制御信号をFFT12に出力
する(ステップS13)。一方、広帯域検出信号が帯域
判定部20から供給されているため受信信号が狭帯域の
信号でない場合には広帯域制御信号をFFT12に出力
する(ステップS14)。
号のエンベロープから検出する。すなわちLPF8,9
から得られる同相成分信号I及び直交成分信号QからI
2+Q2を算出し、そのI2+Q2が基準値以下であるとき
をヌル部の検出時としてヌル検出信号を発生する。この
ヌル検出信号は制御部19に供給される。制御部19は
図6に示すように、ヌル検出信号の存在を判別し(ステ
ップS11)、ヌル検出信号が存在するならば、受信信
号が狭帯域の信号であるか否かを判別する(ステップS
12)。この判別は帯域判定部20の出力から決定され
る。よって、狭帯域検出信号が帯域判定部20から供給
されている場合には狭帯域制御信号をFFT12に出力
する(ステップS13)。一方、広帯域検出信号が帯域
判定部20から供給されているため受信信号が狭帯域の
信号でない場合には広帯域制御信号をFFT12に出力
する(ステップS14)。
【0014】FFT12は通常、広帯域の信号に対応す
るように動作する。よって、ヌル検出信号に同期して制
御部19からは広帯域制御信号がFFT12に供給され
る。FFT12では、例えば、サンプリング周波数を
2.048MHzとすることで、図7に示すように1.
536MHzの帯域幅を有する広帯域の信号を含むFF
Tの結果が得られ、1.536MHzの帯域幅に関する
FFT結果を差動復号化器13へ出力する。
るように動作する。よって、ヌル検出信号に同期して制
御部19からは広帯域制御信号がFFT12に供給され
る。FFT12では、例えば、サンプリング周波数を
2.048MHzとすることで、図7に示すように1.
536MHzの帯域幅を有する広帯域の信号を含むFF
Tの結果が得られ、1.536MHzの帯域幅に関する
FFT結果を差動復号化器13へ出力する。
【0015】他方、狭帯域制御信号がFFT12に供給
された場合には、768KHzの帯域幅を有する狭帯域
の信号を含むFFT結果が得られる訳であるので、76
8KHzの帯域幅に関するFFT結果を差動復号化部1
3へ出力するように出力形式が切り換えられる。更に、
広帯域及び狭帯域のいずれの信号の場合にも帯域判定部
20には上記のガードバンドαの帯域のFFTの結果が
出力される。
された場合には、768KHzの帯域幅を有する狭帯域
の信号を含むFFT結果が得られる訳であるので、76
8KHzの帯域幅に関するFFT結果を差動復号化部1
3へ出力するように出力形式が切り換えられる。更に、
広帯域及び狭帯域のいずれの信号の場合にも帯域判定部
20には上記のガードバンドαの帯域のFFTの結果が
出力される。
【0016】また、帯域制御信号に応じてサンプリング
周波数を変えても良い。例えば、FFT12に狭帯域制
御信号が供給されると、FFT12はサンプリング周波
数を上記の2.048MHzの半分、1.024MHz
として動作させると、図8に示すように中心周波数f0
にて帯域幅768KHzを含むFFT結果を得ることが
できる。よって、FFT12は768KHzの帯域幅に
関するFFT結果を差動復号化器13へ出力することが
できる。このように、帯域制御信号に応じてサンプリン
グ周波数を変えることで、不必要な帯域のFFTを行な
わないようにし、FFTの負荷を軽減することも可能で
ある。この場合も広帯域及び狭帯域のいずれの信号にお
いても帯域判定部20にはガードバンドαの帯域のFF
Tの結果が出力される。
周波数を変えても良い。例えば、FFT12に狭帯域制
御信号が供給されると、FFT12はサンプリング周波
数を上記の2.048MHzの半分、1.024MHz
として動作させると、図8に示すように中心周波数f0
にて帯域幅768KHzを含むFFT結果を得ることが
できる。よって、FFT12は768KHzの帯域幅に
関するFFT結果を差動復号化器13へ出力することが
できる。このように、帯域制御信号に応じてサンプリン
グ周波数を変えることで、不必要な帯域のFFTを行な
わないようにし、FFTの負荷を軽減することも可能で
ある。この場合も広帯域及び狭帯域のいずれの信号にお
いても帯域判定部20にはガードバンドαの帯域のFF
Tの結果が出力される。
【0017】帯域判定部20は常時、上記した帯域判定
動作を行なう必要はなく、制御部19からの指令に応じ
てその動作を開始するようにしても良い。例えば、制御
部19は所定のタイミングで図9に示すように、エラー
訂正部17から供給されるエラー率が所定値より大であ
るか否かを判別し(ステップS21)、そのエラー率が
所定値より大であれば、帯域判定部20を活性化させる
のである(ステップS22)。この活性化により帯域判
定部20は図3に示した動作を実行するのである。すな
わち、エラー訂正部17で得られるデータのエラー率が
所定値より大になったことは受信信号が狭帯域の信号で
あるにも拘らず、広帯域の信号であるとして処理してい
るために起こったと推定して、それを確認するために帯
域判定部20は受信信号の帯域幅を判定するのである。
こうすれば、帯域判定部20は常時動作する必要はな
く、上記したように制御部19及び帯域判定部20をマ
イクロコンピュータで構成した場合にマイクロコンピュ
ータの負荷を低減させることができる。
動作を行なう必要はなく、制御部19からの指令に応じ
てその動作を開始するようにしても良い。例えば、制御
部19は所定のタイミングで図9に示すように、エラー
訂正部17から供給されるエラー率が所定値より大であ
るか否かを判別し(ステップS21)、そのエラー率が
所定値より大であれば、帯域判定部20を活性化させる
のである(ステップS22)。この活性化により帯域判
定部20は図3に示した動作を実行するのである。すな
わち、エラー訂正部17で得られるデータのエラー率が
所定値より大になったことは受信信号が狭帯域の信号で
あるにも拘らず、広帯域の信号であるとして処理してい
るために起こったと推定して、それを確認するために帯
域判定部20は受信信号の帯域幅を判定するのである。
こうすれば、帯域判定部20は常時動作する必要はな
く、上記したように制御部19及び帯域判定部20をマ
イクロコンピュータで構成した場合にマイクロコンピュ
ータの負荷を低減させることができる。
【0018】なお、上記した実施例においては、広帯域
幅を1.536MHzとし、狭帯域幅を768KHzと
したが、これに限定されることはなく、広帯域幅及び狭
帯域幅は例えば、搬送波数に応じて設定することができ
る。また、上記した実施例においては、FFT12の各
出力のうちのいずれの出力から中心周波数f0±384
KHzの範囲外の周波数の信号が出力されるか予め分か
っているので、その出力に搬送波信号が生じているか否
かの判別で±384KHzの範囲外の周波数の信号の存
否が検出されているが、実際にバンドパスフィルタ等の
周波数信号検出手段を用いて±384KHzの範囲外の
周波数の信号の存否を検出しても良い。
幅を1.536MHzとし、狭帯域幅を768KHzと
したが、これに限定されることはなく、広帯域幅及び狭
帯域幅は例えば、搬送波数に応じて設定することができ
る。また、上記した実施例においては、FFT12の各
出力のうちのいずれの出力から中心周波数f0±384
KHzの範囲外の周波数の信号が出力されるか予め分か
っているので、その出力に搬送波信号が生じているか否
かの判別で±384KHzの範囲外の周波数の信号の存
否が検出されているが、実際にバンドパスフィルタ等の
周波数信号検出手段を用いて±384KHzの範囲外の
周波数の信号の存否を検出しても良い。
【0019】
【発明の効果】本発明の放送波受信機においては、受信
信号を復調手段にてOFDM復調して得られた複数の周
波数毎の信号のうちの所定の周波数に搬送波信号が存在
するか否かを判別し、その判別結果に応じて復調手段の
復調動作を制御するので、受信した信号が広帯域及び狭
帯域のうちのいずれの信号であるかを自動識別して適切
に受信することができる。
信号を復調手段にてOFDM復調して得られた複数の周
波数毎の信号のうちの所定の周波数に搬送波信号が存在
するか否かを判別し、その判別結果に応じて復調手段の
復調動作を制御するので、受信した信号が広帯域及び狭
帯域のうちのいずれの信号であるかを自動識別して適切
に受信することができる。
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】送信信号のフォーマットを示す図である。
【図3】帯域判定部の動作を示すフローチャートであ
る。
る。
【図4】狭帯域の信号の帯域幅を示す図である。
【図5】広帯域の信号の帯域幅を示す図である。
【図6】制御部の動作を示すフローチャートである。
【図7】広帯域の信号のスペクトルを示す図である。
【図8】狭帯域の信号のスペクトルを示す図である。
【図9】制御部の動作を示すフローチャートである。
1 アンテナ 3 直交復調器 12 FFT 13 差動復号化部 17 エラー訂正部 19 制御部 20 帯域判定部 21 ヌル検出部
Claims (4)
- 【請求項1】 アンテナからの高周波信号の中から所望
の周波数の信号を受信信号として選択する同調手段と、 前記受信信号をOFDM(直交周波数分割多重)復調し
て予め定められた複数の周波数毎の信号を得る復調手段
と、 前記受信信号の帯域幅を検出してその帯域幅を示す帯域
検出信号を発生する帯域検出手段と、 前記帯域検出信号に応じて前記復調手段の復調動作を制
御する制御手段とからなるOFDM方式の放送波受信機
であって、 前記帯域検出手段は前記複数の周波数のうちの所定の周
波数に搬送波信号が存在するか否かを判別し、その判別
結果を前記帯域検出信号として出力することを特徴とす
る放送波受信機。 - 【請求項2】 前記復調手段は、前記受信信号を直交復
調してベースバンド信号の同相成分及び直交成分を生成
する直交復調手段と、前記同相成分及び直交成分を個別
にA/D(アナログ/ディジタル)変換するA/D手段
と、前記A/D手段の出力信号を高速フーリエ変換して
前記複数の周波数毎の信号を出力する高速フーリエ変換
手段とを有し、前記高速フーリエ変換手段は前記帯域検
出信号に応じて前記複数の周波数のうちの出力範囲を変
更することを特徴とする請求項1記載の放送波受信機。 - 【請求項3】 前記高速フーリエ変換手段は前記帯域検
出信号に応じてサンプリング周波数を変更することを特
徴とする請求項2記載の放送波受信機。 - 【請求項4】 前記受信信号の信号フォーマットはフレ
ーム毎にヌル部、基準信号部、そしてデータ部の順から
なり、前記制御手段は前記ヌル部を検出したときヌル検
出信号を発生する検出手段を有し、前記ヌル検出信号に
応答して前記復調動作の制御を行なうことを特徴とする
請求項1記載の放送波受信機。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7031253A JPH08228163A (ja) | 1995-02-20 | 1995-02-20 | Ofdm方式の放送波受信機 |
US08/602,602 US5761190A (en) | 1995-02-20 | 1996-02-16 | OFDM broadcast wave receiver |
EP96301113A EP0727885A3 (en) | 1995-02-20 | 1996-02-20 | OFDM broadcast wave receiver |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7031253A JPH08228163A (ja) | 1995-02-20 | 1995-02-20 | Ofdm方式の放送波受信機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08228163A true JPH08228163A (ja) | 1996-09-03 |
Family
ID=12326203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7031253A Pending JPH08228163A (ja) | 1995-02-20 | 1995-02-20 | Ofdm方式の放送波受信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08228163A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6816715B1 (en) | 1998-10-05 | 2004-11-09 | Aor, Ltd. | Wideband receiver and channel scanning method |
-
1995
- 1995-02-20 JP JP7031253A patent/JPH08228163A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6816715B1 (en) | 1998-10-05 | 2004-11-09 | Aor, Ltd. | Wideband receiver and channel scanning method |
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