JP2003051768A - ダイバーシティ受信機 - Google Patents

ダイバーシティ受信機

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JP2003051768A JP2001238158A JP2001238158A JP2003051768A JP 2003051768 A JP2003051768 A JP 2003051768A JP 2001238158 A JP2001238158 A JP 2001238158A JP 2001238158 A JP2001238158 A JP 2001238158A JP 2003051768 A JP2003051768 A JP 2003051768A
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transmission
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政幸 高田
Satoshi Kimura
智 木村
Naohiko Iso
直彦 居相
Kenichi Tsuchida
健一 土田
Shigeki Moriyama
繁樹 森山
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Nippon Hoso Kyokai NHK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模を小さくすることを実現しコスト的
にも有利とするダイバーシティ受信機を提供すること。 【解決手段】 本発明のダイバーシティ受信機は、OF
DM変調されたデジタル伝送方式の送信信号をダイバー
シティ受信する受信機において、受信機の受信信号のガ
ードインターバル期間を利用して複数の前記入力信号の
伝送特性を検出する伝送特性検出手段114と、複数の
入力信号の伝送特性を相互に比較する比較手段116
と、比較手段116による比較結果に応じて複数の入力
信号を切り換える切換手段108とを備え、複数の入力
信号が伝送特性に応じて切り換えられ、切り換えられた
入力信号のFFT処理を行って復調することとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地上デジタルテレ
ビジョン放送あるいは地上デジタル音声放送など、マル
チキャリア変調方式であるOFDM(Orthogonal Freq
uency DivisionMultiplexingの略で、直交周波数分割
多重)を使った無線通信システムのダイバーシティ受信
機に関し、特に、移動受信など劣悪な無線伝搬環境下に
おいても高品質な情報が受信できるようにしたダイバー
シティ受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】OFDM伝送波のダイバーシティ受信機
としては、「特開平9−284191」、「特開平11
−205273」、「特願2001−67267」など
の公報に記載されたものがあり、これらのダイバーシテ
ィ受信機は、受信信号をFFT(Fast Fourier Trans
formの略で、高速フーリエ変換)処置後、選択切換や合
成を行っている。
【0003】図6は、この種の従来のダイバーシティ受
信機における受信系の構成図を示す。
【0004】図6に示すように、従来のダイバーシティ
受信機は、ブランチNo.1〜No.L毎に設けられる複数の
アンテナ400で受信されたOFDM伝送波は、複数の
チューナ部402でそれぞれ中問周波数帯の例えば57
MHz帯や8.127MHz帯の信号に変換される。こ
のアナログ信号がそれぞれ複数のA/D変換部404で
デジタル信号に変換された後、直交復調部406で直交
復調されて複数の複素ベースバンド信号が得られる。
【0005】この複数の複素ベースバンド信号をそれぞ
れ複数のFFT部408でFFT処理して周波数領域の
信号に変換する。この変換信号は、地上デジタル放送波
の場合は数千本のキャリアから構成されており、複数の
周波数応答部414や周波数重み付け計数算出部416
や切換部410(または合成部)により選択切換(また
は合成)が行われ、復調部412ではキャリア毎にデマ
ッピングされた後、誤り訂正が施され、訂正後のデジタ
ル信号のストリームが出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ダイバーシティ受信機においては、ブランチNo.1〜No.
L毎に周波数応答を把握するため回路規模が大の複数の
FFT408が必要で、全体として極めて回路規模が大
きくならざるを得ないという欠点があった。
【0007】本発明は、このような従来の問題を解決す
るためになされたもので、回路規模を小さくすることを
実現しコスト的にも有利とするダイバーシティ受信機を
提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のダイバーシティ
受信機は、OFDM変調されたデジタル伝送方式の送信
信号をダイバーシティ受信する受信機において、前記受
信機の受信信号のガードインターバル期間を利用して複
数の前記入力信号の伝送特性を検出する伝送特性検出手
段と、前記複数の入力信号の伝送特性を相互に比較する
比較手段と、前記比較手段による比較結果に応じて前記
複数の入力信号を切り換える切換手段とを備え、前記複
数の入力信号が前記伝送特性に応じて切り換えられ、切
り換えられた前記入力信号のFFT処理を行って復調す
ることとした。
【0009】また、前記入力信号のガードインターバル
相関を利用して予め定めたクロックを再生し、前記切換
手段は、前記クロックのタイミングで前記比較結果に応
じて前記複数の入力信号を切り換えることとした。
【0010】また、前記クロックとして、前記入力信号
のガードインターバル相関を利用して再生する基準クロ
ック信号やシンボルクロックを使用することとした。
【0011】また、前記伝送特性として、前記入力信号
のガードインターバル期間とシンボル末尾との信号の相
関性を用いてS/Nを算出することとした。
【0012】また、前記伝送特性として、前記入力信号
のガードインターバル期間とシンボル末尾との信号の相
関性を用いて雑音電力を算出することとした。
【0013】また、前記入力信号に復調のための振幅位
相基準として挿入されているパイロットシンボルを1シ
ンボル内の周波数方向にのみ内挿して周波数応答を求
め、前記復調を行うこととした。
【0014】また、前記複数の入力信号を合成する合成
手段をさらに備え、前記合成手段により合成された信号
を使って前記クロックの再生を行うこととした。
【0015】また、前記切換手段で切り換え後の前記入
力信号を使って前記クロックの再生を行うこととした。
【0016】また、前記切換手段は、前記比較手段によ
り、前記伝送特性の最も優れた前記入力信号を選択する
こととした。
【0017】また、本発明のダイバーシティ受信機は、
OFDM変調されたデジタル伝送方式の送信信号をダイ
バーシティ受信する受信機において、前記受信機の複数
の受信信号におけるブランチ間の位相差を求める位相差
検出手段と、前記位相差を補正する位相差補正手段とを
備え、前記位相差検出手段により検出された位相差に応
じて前記ブランチの位相差を補正して合成し、その後F
FT処理を行って復調することとした。
【0018】また、前記受信機において、前記受信信号
のガードインターバル期間を利用して伝送特性を検出
し、ブランチ毎の前記伝送特性に品質の重み付けをして
合成することとした。
【0019】さらに、前記受信機において、前記合成後
の受信信号を使ってクロックの再生を行うこととした。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0021】図1は、本発明による第1実施形態のダイ
バーシティ受信機における受信系の構成図を示す。
【0022】図1に従って、ダイバーシティ受信機の構
成と動作について説明する。
【0023】100はブランチNo.1〜No.L毎にRF周
波数の信号を受信する複数の受信アンテナ、102はR
F周波数の信号に同調して中間周波数帯の信号に変換す
る複数のチューナ部、104はアナログ信号からデジタ
ル信号に変換する複数のA/D変換部、106はデジタ
ル信号のI軸信号とQ軸信号の複素ベースバンド信号が
得られる複数の直交復調部である。108は比較部11
6からの出力信号によってブランチNo.1〜No.Lからの
複素ベースバンド信号を切り換える切換部、110は複
素ベースバンド信号を離散フーリエ変換して周波数軸の
変換信号を得るFFT部であり、数千本のキャリアの複
素データが得られる。112はFFT部110で得られ
た信号を復調する復調部であり、デジタル信号が出力さ
れる。
【0024】114はブランチNo.1〜No.L毎に設けら
れる複数のS/N算出部であり、直交復調部106の複
素ベースバンド信号からの時間信号のガードインターバ
ルを利用してブランチNo.1〜No.L毎のS/Nを算出す
る。
【0025】比較部116では、ブランチNo.1〜No.L
毎にS/N算出部114で得られたS/Nを比較し、最
もS/NのよいブランチNo.1〜No.Lを選択するよう切
換部108を制御する。
【0026】なお、S/N算出部114は、雑音電力の
みを計算し、比較部116では、最も雑音電力の小さい
ブランチNo.1〜No.Lを選択するよう切換部108を制
御することもできる。
【0027】以下、S/Nの算出方法について説明す
る。
【0028】図2は、複素ベースバンド信号におけるO
FDMの1シンボルの時間信号(複素ベースバンド信
号)を示す。
【0029】シンボルIの末尾の部分がコピーされてシ
ンボルIの先頭に付加され、この信号部分をガードイン
ターバルと呼ぶ。ノイズや妨害がなければ、シンボルI
の末尾と先頭のガードインターバルは同一信号波形とな
る。シンボルlの信号をS(l,n)と表す。但し、n
はOFDMシンボル内でのサンプル番号で0N−
1であり、Nは1シンボルの全サンプル数である。ま
た、ガードインターバル期間のザンプル数をNg、ガー
ドインターバルを除いた有効シンボルのサンプル数をN
uとする。なお、N=Ng+Nuである。
【0030】ガードインターバルとシンボルIの末尾の
信号は本来同じ信号であるが、フェージングが雑音など
の影響で異なる信号波形となる。信号波形が異なること
を利用して、シンボルlの雑音電力N(l)は(1)式
によりに求めることができる。
【0031】
【数1】
【0032】また、この雑音電力N(l)に対する信号
電力S(l)は(2)式によりに求めることができる。
【0033】
【数2】
【0034】よって、シンボルlのS/Nは(3)式に
よりに求めることができる。
【0035】
【数3】
【0036】マルチパス妨害によって、ガードインター
バルの先頭部分はシンボルIの末尾と異なるので、No
は0でない方が好ましい。また、加算するサンプル数N
aは、信頼性を高めるためには多い方が好ましい。例え
ば、No=Ng/4、Na=3Ng/4や、No=Ng
/2、Na=Ng/2などが考えられる。
【0037】次に、図1の復調部112について説明す
る。
【0038】図3は、復調のためのフレーム構成を示
し、QAM系変調方式の場合のフレーム構成を示す。
【0039】データキャリアがQPSKや16QAMな
どのQAM系の変調方式の場合、復調するために振幅位
相基準としてパイロットシンボルが挿入される。図3に
示すように、黒丸印のパイロットシンボルが周波数軸方
向の3キャリアに1個(Nf=3)、時間軸方向の4シ
ンボルに1個(Nt=4)の入っている場合を例として
考える。通常は、受信信号からパイロットシンボルを検
出し、時間軸方向に内挿した後、周波数方向に内挿し、
各データキャリアの振幅位相基準を求めて復調する。
【0040】本発明のダイバーシティ受信機では、シン
ボルの境目でブランチNo.1〜No.Lを切り換えるため切
換前後で伝搬特性が急激に変化している場合があり、こ
のような場合を考慮し、時間軸方向への内挿はせず、シ
ンボル毎に、12キャリア毎に挿入されているパイロッ
トキャリアを使って周波数方向の内挿のみを行って、復
調を行う。
【0041】以上、本発明による第1実施形態のダイバ
ーシティ受信機は、複数の複素ベースバンド信号から伝
達特性の良い複素ベースバンド信号を選択後にFFT処
理するため、回路規模が大のFFT部を多数使用する必
要がなく、回路規模を小さく抑えコスト的にも有利とす
ることができる。
【0042】図4は、本発明による第2実施形態のダイ
バーシティ受信機における受信系の構成図を示す。
【0043】図4に示すブランチNo.1〜No.L毎に設け
られた複数のアンテナ部200から比較部216まで
は、第1実施形態のダイバーシティ受信機のアンテナ部
100から比較部116と同じである。
【0044】合成部218では、直交復調部206から
の複素ベースバンド信号を単純に合成する部分である。
220は、合成部218で合成された複素ベースバンド
信号についてガードインターバル相関をとり、FFTサ
ンブリングなどの基準クロック、シンボルクロック、A
FC制御信号などの信号を作り出すガードインターバル
相関部であり、ここで得られたこれらのクロックなどを
使って、切換部208の切換タイミングを含めダイバー
シティ受信機全体の操作を行うことができる。
【0045】なお、本発明による第2実施形態のダイバ
ーシティ受信機では、直交復調後の信号を合成しガード
インターバル相関を取って、クロックなどを再生した
が、切換部208の切り換え後の信号のガードインター
バル相関を取って、クロックなどを再生することもでき
る。
【0046】また、ブランチNo.1のみの直交復調後の
信号のガードインターバル相関を取って、クロックなど
を再生することもできる。
【0047】以上、本発明による第2実施形態のダイバ
ーシティ受信機は、合成後の複素ベースバンド信号、ま
たは切り換え後の複素ベースバンド信号よりクロックを
再生し、このクロックを使って、切換部208の切換タ
イミングを含めダイバーシティ受信機全体の操作を行う
ことができる。
【0048】図5は、本発明による第3実施形態のダイ
バーシティ受信機における受信系の構成図を示す。
【0049】図5に示すブランチNo.1〜No.L毎に設け
られた複数のアンテナ部300から直交復調部306ま
では、第1実施形態のダイバーシティ受信機のアンテナ
部100から直交復調部106までと同じである。
【0050】本発明による第3実施形態のダイバーシテ
ィ受信機は、直交復調部306からの出力信号である複
素ベースバンド信号を合成部308で合成し、合成後の
信号をFFT部310で離散フーリエ変換して、各キャ
リアの複素データを得る。312はFFT部310で得
られた信号を復調する復調部であり、デジタル信号が出
力される。S/N算出部314は、図1のS/N算出部
114と同様である。
【0051】316は、ブランチNo.1の位相を基準と
したときのブランチNo.2またはブランチNo.Lの信号の
位相を求める位相差算出部であり、318はブランチN
o.1と同位相となるようにブランチNo.2またはブラン
チNo.Lの信号の位相差を補正する位相差補正部であ
る。
【0052】ブランチNo.1の直交復調後の複素ベース
バンド信号をS1(n)、ブランチNo.2〜No.Lの直交
復調後の複素ベースバンド信号をS2(n)・・・SL
(n)とする(nはサンプル番号で整数)。ブランチN
o.1〜No.L毎に入力された信号は、フラットフェージ
ングに近い妨害を受けているとすると、ブランチNo.1
〜No.Lの違いによる受信信号の違いは、フェージング
妨害による伝達関数の振幅位相の違いと考えることがで
きる。送信信号は同一であるので、ブランチNo.1〜No.
L間の相互相関を計算することによって位相差を検出す
ることができる。
【0053】また、検出した位相差を用いて、ブランチ
No.1の信号と同位相になるように位相差を補正するこ
とも可能である。ブランチNo.1を基準として、ブラン
チNo.2の位相Ph21(n)は(4)式によりに求め
ることができる。
【0054】
【数4】
【0055】Ph21(n)には雑音の影響があるの
で、サンプル数Naで平均を取り、平均的な位相差<P
h21(n)>は(5)式によりに求めることができ
る。
【0056】
【数5】
【0057】(5)式を用い、ブランチNo.2における
位相差算出部316の位相差Δθ21(n)は(6)式
によりに求めることができる。
【0058】
【数6】
【0059】差を補正する。
【0060】
【数7】
【0061】ブランチNo.3からブランチNo.Lにおいて
も、同様な処理を行う。
【0062】なお、平均化するサンプル数Naは、シン
ボル長の1/10からシンボル長の数倍程度が望まし
い。
【0063】次に、合成部308は、ブランチNo.1〜N
o.L毎に算出された伝送特性でもあるS/Nを用いて、
ブランチNo.1〜No.Lから得られた位相差補正後の複素
ベースバンド信号を重み付けし合成する。なお、位相差
補正後の複素ベースバンド信号を重み付けなしで合成す
ることもできる。
【0064】重み付けする際には、S/Nが大きいブラ
ンチNo.1〜No.Lには大きい重みを、S/Nが小さいブ
ランチNo.1〜No.Lには小さい重みをつけをして合成す
る。例えば、重み係数としては、ブランチNo.1〜No.L
毎のS/Nの平方根を取った値を用いる。
【0065】なお、本発明による第3実施形態のダイバ
ーシティ受信機においても、合成後の複素ベースバンド
信号についてガードインターバル相関をとり、FFTサ
ンプリングなどの基準クロック、シンボルクロック、A
FC制御信号などの信号を作り出し、ここで得られたク
ロックなどを使って、切換部208の切換タイミングを
含め受信機全体の操作を行うこともできる。
【0066】また、ブランチNo.1のみの直交復調後の
信号のガードインターバル相関を取って、クロックなど
を再生することもできる。
【0067】以上、本発明による第3実施形態のダイバ
ーシティ受信機は、位相差補正後の複数の複素ベースバ
ンド信号を合成後にFFT処理するため、回路規模が大
のFFT部を多数使用する必要がなく、回路規模を小さ
く抑えコスト的にも有利とすることができる。
【0068】さらに、複素ベースバンド信号に重み付け
を行い、受信信号の品質を高めることもでき、また、合
成後の複素ベースバンド信号より、FFTサンブリング
などの基準クロック、シンボルクロック、AFC制御信
号などの信号を作り出し、このクロックを使って、切換
部208の切換タイミングを含めダイバーシティ受信機
全体の操作を行うことができる。
【0069】
【発明の効果】本発明のダイバーシティ受信機は、OF
DM変調されたデジタル伝送方式の送信信号をダイバー
シティ受信する受信機において、前記受信機の受信信号
のガードインターバル期間を利用して複数の前記入力信
号の伝送特性を検出する伝送特性検出手段と、前記複数
の入力信号の伝送特性を相互に比較する比較手段と、前
記比較手段による比較結果に応じて前記複数の入力信号
を切り換える切換手段とを備え、前記複数の入力信号が
前記伝送特性に応じて切り換えられ、切り換えられた前
記入力信号のFFT処理を行って復調することとしたた
め、複数の複素ベースバンド信号から伝達特性の良い複
素ベースバンド信号を選択後にFFT処理し、回路規模
が大のFFT部を多数使用する必要がなく、回路規模を
小さく抑えコスト的にも有利とすることができる。
【0070】また、前記入力信号のガードインターバル
相関を利用して予め定めたクロックを再生し、前記切換
手段は、前記クロックのタイミングで前記比較結果に応
じて前記複数の入力信号を切り換えることとしたため、
複数の複素ベースバンド信号を的確なタイミングで切り
換えてFFT処理を行うことができる。
【0071】また、前記クロックとして、前記入力信号
のガードインターバル相関を利用して再生する基準クロ
ック信号やシンボルクロックを使用することとしたた
め、このクロックにより複数の複素ベースバンド信号を
より的確に切り換えてFFT処理を行うことができる。
【0072】また、前記伝送特性として、前記入力信号
のガードインターバル期間とシンボル末尾との信号の相
関性を用いてS/Nを算出することとしたため、伝送特
性として的確なものを検出することができる。
【0073】また、前記伝送特性として、前記入力信号
のガードインターバル期間とシンボル末尾との信号の相
関性を用いて雑音電力を算出することとしたため、伝送
特性として的確なものを検出することができる。
【0074】また、前記入力信号に復調のための振幅位
相基準として挿入されているパイロットシンボルを1シ
ンボル内の周波数方向にのみ内挿して周波数応答を求
め、前記復調を行うこととしたため、複素ベースバンド
信号の復調を正確に行うことができる。
【0075】また、前記複数の入力信号を合成する合成
手段をさらに備え、前記合成手段により合成された信号
を使って前記クロックの再生を行うこととしたため、こ
のクロックにより複数の複素ベースバンド信号をより的
確に切り換えてFFT処理を行うことができる。
【0076】また、前記切換手段で切り換え後の前記入
力信号を使って前記クロックの再生を行うこととしたた
め、このクロックにより複数の複素ベースバンド信号を
より的確に切り換えてFFT処理を行うことができる。
【0077】また、前記切換手段は、前記比較手段によ
り、前記伝送特性の最も優れた前記入力信号を選択する
こととしたため、最もすぐれた複素ベースバンド信号を
容易に選択することができる。
【0078】また、本発明のダイバーシティ受信機は、
OFDM変調されたデジタル伝送方式の送信信号をダイ
バーシティ受信する受信機において、前記受信機の複数
の受信信号におけるブランチ間の位相差を求める位相差
検出手段と、前記位相差を補正する位相差補正手段とを
備え、前記位相差検出手段により検出された位相差に応
じて前記ブランチの位相差を補正して合成し、その後F
FT処理を行って復調することとしたため、位相差補正
後の複数の複素ベースバンド信号を合成後にFFT処理
し、回路規模が大のFFT部を多数使用する必要がな
く、回路規模を小さく抑えコスト的にも有利とすること
ができる。
【0079】また、前記受信機において、前記受信信号
のガードインターバル期間を利用して伝送特性を検出
し、ブランチ毎の前記伝送特性に品質の重み付けをして
合成することとしたため、受信信号の品質をより高める
ことができる。
【0080】さらに、前記受信機において、前記合成後
の受信信号を使ってクロックの再生を行うこととしたた
め、このクロックにより、切換部の切換タイミングを含
めダイバーシティ受信機全体の操作を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施形態のダイバーシティ受
信機における受信系の構成図を示す。
【図2】複素ベースバンド信号におけるOFDMの1シ
ンボルの時間信号を示す。
【図3】復調のためのフレーム構成を示し、QAM系変
調方式の場合のフレーム構成を示す。
【図4】本発明による第2実施形態のダイバーシティ受
信機における受信系の構成図を示す。
【図5】本発明による第3実施形態のダイバーシティ受
信機における受信系の構成図を示す。
【図6】従来のダイバーシティ受信機における受信系の
構成図を示す。
【符号の説明】
100、200、300 受信アンテナ 102、202、302 チューナ部 104、204、304 A/D変換部 106、206、306 直交復調部 108、208 切換部 110、210、310 FFT部 112、212、312 復調部 114、214、314 S/N算出部 116、216 比較部 218、308 合成部 220 ガードインターバル相関部 316 位相差算出部 318 位相差補正部 No.1〜No.L ブランチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 居相 直彦 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 土田 健一 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 森山 繁樹 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 Fターム(参考) 5C025 AA22 DA01 DA07 5K022 DD01 DD31 5K059 CC03 DD33 DD35 EE02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 OFDM変調されたデジタル伝送方式の
    送信信号をダイバーシティ受信する受信機において、前
    記受信機の受信信号のガードインターバル期間を利用し
    て複数の前記入力信号の伝送特性を検出する伝送特性検
    出手段と、前記複数の入力信号の伝送特性を相互に比較
    する比較手段と、前記比較手段による比較結果に応じて
    前記複数の入力信号を切り換える切換手段とを備え、前
    記複数の入力信号が前記伝送特性に応じて切り換えら
    れ、切り換えられた前記入力信号のFFT処理を行って
    復調することを特徴とするダイバーシティ受信機。
  2. 【請求項2】 前記入力信号のガードインターバル相関
    を利用して予め定めたクロックを再生し、前記切換手段
    は、前記クロックのタイミングで前記比較結果に応じて
    前記複数の入力信号を切り換えることを特徴とする請求
    項1に記載のダイバーシティ受信機。
  3. 【請求項3】 前記クロックとして、前記入力信号のガ
    ードインターバル相関を利用して再生する基準クロック
    信号やシンボルクロックを使用することとしたことを特
    徴とする請求項2に記載のダイバーシティ受信機。
  4. 【請求項4】 前記伝送特性として、前記入力信号のガ
    ードインターバル期間とシンボル末尾との信号の相関性
    を用いてS/Nを算出することを特徴とする請求項1に
    記載のダイバーシティ受信機。
  5. 【請求項5】 前記伝送特性として、前記入力信号のガ
    ードインターバル期間とシンボル末尾との信号の相関性
    を用いて雑音電力を算出することを特徴とする請求項1
    に記載のダイバーシティ受信機。
  6. 【請求項6】 前記入力信号に復調のための振幅位相基
    準として挿入されているパイロットシンボルを1シンボ
    ル内の周波数方向にのみ内挿して周波数応答を求め、前
    記復調を行うことを特徴とする請求項1に記載のダイバ
    ーシティ受信機。
  7. 【請求項7】 前記複数の入力信号を合成する合成手段
    をさらに備え、前記合成手段により合成された信号を使
    って前記クロックの再生を行うことを特徴とする請求項
    1に記載のダイバーシティ受信機。
  8. 【請求項8】 前記切換手段で切り換え後の前記入力信
    号を使って前記クロックの再生を行うことを特徴とする
    請求項1に記載のダイバーシティ受信機。
  9. 【請求項9】 前記切換手段は、前記比較手段により、
    前記伝送特性の最も優れた前記入力信号を選択すること
    を特徴とする請求項1に記載のダイバーシティ受信機。
  10. 【請求項10】 OFDM変調されたデジタル伝送方式
    の送信信号をダイバーシティ受信する受信機において、
    前記受信機の複数の受信信号におけるブランチ間の位相
    差を求める位相差検出手段と、前記位相差を補正する位
    相差補正手段とを備え、前記位相差検出手段により検出
    された位相差に応じて前記ブランチの位相差を補正して
    合成し、その後FFT処理を行って復調することを特徴
    とするダイバーシティ受信機。
  11. 【請求項11】 前記受信機において、前記受信信号の
    ガードインターバル期間を利用して伝送特性を検出し、
    ブランチ毎の前記伝送特性に品質の重み付けをして合成
    することを特徴とする請求項10に記載のダイバーシテ
    ィ受信機。
  12. 【請求項12】 前記受信機において、前記合成後の受
    信信号を使ってクロックの再生を行うことを特徴とする
    請求項10に記載のダイバーシティ受信機。
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