JPH0822793B2 - 窒化アルミ系セラミツクス表面の金属化組成物、金属化方法 - Google Patents

窒化アルミ系セラミツクス表面の金属化組成物、金属化方法

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JPH0822793B2
JPH0822793B2 JP20403586A JP20403586A JPH0822793B2 JP H0822793 B2 JPH0822793 B2 JP H0822793B2 JP 20403586 A JP20403586 A JP 20403586A JP 20403586 A JP20403586 A JP 20403586A JP H0822793 B2 JPH0822793 B2 JP H0822793B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は窒化アルミ系セラミックスの表面を金属化す
るための新規な組成物とそれを用いた金属化方法に関す
るものである。
従来より窒化アルミ系セラミックスを主成分とするセ
ラミックス同志あるいはこのような窒化アルミ系セラミ
ックスと金属とを、金属ろう材料を用いて接合すること
などを目的として、Mo−Mn系やCu−Ag−Ti系の組成物及
びこれらを用いる金属化方法が提案されて来た。しかし
ながら窒化アルミ系セラミックスをMo−Mn系組成物を用
いて金属化する場合には期待するほどには接合強度が得
られず剪断強度で数Kg/mm2と低く、又Cu−Ag−Ti系組成
物を用いる場合には10数%以上のTiを含むため後のろう
付工程で酸化され易く、ろうが廻りにくいなどの問題が
あった。
本発明は、窒化アルミニウム系セラミックスと適度に
反応性を有し、かつ、漏れ性を有する金属化組成物の構
成元素の種類と含有量や、金属化するための加熱処理の
方法に関して研究を重ねて完成されたものであり、一段
と強度の優れたかつ比較的酸化しにくく、信頼性の大き
なろう付処理を施すことができる窒化アルミ系セラミッ
クス(以下AlN系セラミックスとする)の表面金属化技
術を提供することを目的としている。
本発明のAlN系セラミックス焼結体表面の金属化組成
物は、Pdは10〜30重量%(以下重量%の重量を省略)、
Taを5〜35%、Zrを1.0〜12.0%、Mnを0.5〜10.0%、Ni
を11.0%以下、Wを20%以下含み、残部実質的にCu及び
不可避的不純物からなることを特徴としている。
又、本発明の金属化方法はこの金属化組成物よりなる
合金の粉末あるいは混合した各元素の粉末をAlN系セラ
ミックスの表面に塗布し、非酸化性雰囲気中で溶融ある
いは半溶融させて焼付けることを特徴とする。
本発明におけるAlN系セラミックスとは、AlN,AlN−B
N,AlN−Si3N4など、あるいは各種の焼結助剤を含むAlN
が60体積%以上を占めるセラミックス焼結体である。
これらのAlN系セラミックスに対して、Zrは少量でも
濡れ性を著しく向上させるので、溶融初期の段階で金属
化組成物が表面張力によって、塗布パターンよりも縮少
してしまうのを妨げ、正確なパターンを焼付けるのに有
効であり、さらに金属化組成物が溶融状態に保持されて
いる間にAlN系セラミックスの表面積に拡散侵入して、Z
rの窒化物を形成させて金属化層をセラミックス表面に
強固に結合させるのに有効である。但し過剰な反応を生
じる場合には、セラミックスの表面層を変質させてかえ
って脆化させたり、金属化層自体が酸化し易くなるの
で、あまり多量に含有させることはかえって不利となる
ので、1.0〜12.0%の範囲内で配合する必要がある。
溶融状態あるいは半溶融状態の金属化組成物中のMnは
Zrほどではないが、AlN系セラミックスと若干反応性を
有し、さらに金属化組成物の溶融開始温度を下げるので
金属化層の表面を平滑にするうえで有効な元素である。
しかし、あまり多量に含有させると金属化層の耐酸化
性、耐蝕性を劣化させるので、あまり多量に配合させる
ことは好ましくなく、0.5〜10.0%の範囲内で配合する
必要がある。
Taは高融点金属元素であり、金属化組成物中で他の成
分に比較して溶解しにくい元素であるが、一度溶解して
しまえば金属化層の融点を上げるので、後のろう付工程
などの高温にさらされる状態でも形状を保ち、又高温強
度を高めるうえで有効な元素である。又TaはAlNと親和
力があり、濡れ性を向上させるうえで必須の元素であ
る。但しあまり多量に含有させると、金属化層に未溶解
残渣が多くなるため表面状況を劣化させ、不利となるの
で5〜35%が適正な成分範囲である。
NiはAlNとの反応性が殆んどなく、濡れ性を劣化させ
るが、PdやCuと共に金属化組成物成分の融点の調整上必
要に応じて配合する任意成分の元素であり、本発明の金
属化組成物はNiが0%の場合も含むものとする。Niは後
述するごとく主成分元素であるCuやPdと全率固溶体を形
成し、更にTaとも互いに溶解度を有するので、金属化層
の形成を困難にしたり、金属化層を硬く脆くしたりしに
くい元素であるから、11.0%の範囲まで不利とならずに
含有させることができる。Niはある程度以上含有させる
と急激に金属化層の溶融温度を上げるので、この限度を
越えて含有させる場合は金属化層の溶融温度をいたずら
に上げ過ぎて焼付け処理を困難にするので好ましくな
い。
Pdは貴金属元素の一種であり、CuやNiと全率固溶体を
形成して金属化層を均質かつ柔軟性に富む層とするうえ
で必要な元素である。又前記高融点金属元素のTaを溶解
し切るためにはCuだけでは不充分であり、Pdも必要不可
欠である。あまり多量に配合すると金属化層に局所的に
濡れ性の悪い部分を形成し、表面を粗雑にし、コブ状突
起物を形成させやすくして、好ましくないので10〜30%
の成分範囲とする。
主成分元素であるCuはAlNとの親和力は全く無いが、
金属化層の融点を適度に調整するうえで有効であり、あ
わせて、導電性、柔軟性に富む金属である。又、他のP
d,Ni,Mnとほぼ広い範囲にわたって固溶し、金属化層を
均質にするために必要な元素である。したがって不可避
的不純物として各種のガス成分例えばO,N,H、あるいは
S,C,Siなどの成分を除く暗部をCuの成分範囲とする。
さらに本発明の金属化組成物にはTaよりもさらに融点
の高いWを含ませても、母相の溶解成分に溶融しにくい
ので、一部そのままのWの粒子の形状として金属化層に
存在させることも出来るから、熱膨張を調整して金属化
層がセラミックス表面に残留応力を残存させないように
したり、金属化層の耐熱性を上げるのに有効である。そ
のため、本発明の金属化組成物は任意成分としてWを0
%から20%の範囲で含有することができる。実施例1の
第1表中記載の本発明のNo.5の組成のWを10%含有する
場合の例からも分かるようにWは接合強度をやや低下さ
せる傾向があり、あまり多量に含有させるとかえって金
属化層の接合力や形状を劣化させるので20%以下の成分
範囲とする。
本発明の金属化組成物をAlN系セラミックスに溶着さ
せる本発明方法は前記組成の150メッシュ以下、好まし
くは325メッシュ以下の、合金あるいは混合した元素金
属の微粉末に適度な流動性とセラミックス表面への付着
力とを付与するために、粘結剤として、エチルセルロー
ス系、アクリル系などのビークルを混合してペースト状
とし、スクリーン印刷、刷毛、へらなどによる塗り方に
よって、セラミックスの所定の面に塗布し、乾燥後、A
r,N2,H2,真空などの非酸化性雰囲気中で、1000〜1300℃
の温度範囲で5〜30分間保持して、溶融あるいは半溶融
状態にして、金属化層を形成させる方法である。
前記の本発明方法によって、表面を金属化させたAlN
系セラミックスはさらに金属化した表面の上に、Co,Rh,
Ag,Au,Ru,Pt,Niなどのように耐蝕性に優れ、又ろう付温
度で金属化層中の活性な元素のZr,Ta,Mnが酸化されるの
を妨げ、ろうの流れが疎外されるのを防ぐような耐酸化
性に富んだ金属のメッキを施こして実用に供することが
出来る。又、AlNの電子回路基板上に本発明組成物を精
緻なスクリーン印刷手法によって印刷し、かつ本発明方
法によって溶融や半溶融させて焼付け、さらにCu,Ni,あ
るいはAuなどをメッキして高熱伝導性基板として用いる
ことも出来る。
本発明によって、従来構造の困難であった結合力が充
分強く、ろう付などのし易い金属化面を有するAlN系セ
ラミックス製品を製造出来るようになった。したがって
AlN系セラミックスの用途である各種の用途、例えば、
放熱板,電子回路基板,電波吸収体,熱交換器部品,測
温用部品,エンジン部品,高温治具などのいろいろな用
途に本発明を適用して効果を上げることが出来る。
次に、本発明の実施例を説明する。
実施例1 第1表に記載の如き各種本発明の金属化組成物を325
メッシュ以下の微粉末の金属粉として混合して配合し、
エチルセルロース系のビークルを混入してペースト状と
し、厚み0.64mm 12.0mm角の常圧焼結AlNセラミックス
の表面に、幅6mm、長さ10mmの角のパターンを印刷し、
乾燥後、1000〜1240℃の温度範囲で20分間H2気流中で金
属化層を溶着してセラミックス表面上に形成させた。そ
の後Niメッキを厚み0.005mm程度施こした後、Ni29%,Co
17%,残部Feよりなるコバール合金の直径2mm、長さ10m
mの個片を共晶銀ろうを用いて830〜840℃H2気流中で数
分間保持してろう付した。炉中冷却後、AlNセラミック
スの裏面にエポキシ系接着材で10.0mm角 厚さ10mmの鋼
材を接着し、剪断用試験片を作り、コバールとAlN間で
剪断力が働らくように試験を行ったところ、同表記載の
測定結果を得、実用性のある高い接合強度を得た。又、
それに先立って、メタライズ面を40倍の実体顕微鏡で観
察したところ、穴などの欠陥が殆んど無く、表面も平滑
で、パターンよりのはみ出し、縮みなども無く、印刷焼
付溶着性の極めて優れた金属化組成物であることの確認
を得た。
以上のように、本発明によればAlN系セラミックスを
対象として表面が平滑で、強い結合力を有し、耐酸化性
に優れた金属化層を形成することが出来る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Pdを10〜30重量%、Taを5〜35重量%、Zr
    を1.0〜12.0重量%、Mnを0.5〜10.0重量%、Niを11.0重
    量%以下、Wを20重量%以下含み、残部実質的にCu及び
    不可避的不純物からなることを特徴とする窒化アルミ系
    セラミックスの表面金属化組成物。
  2. 【請求項2】Pdを10〜30重量%、Taを5〜35重量%、Zr
    を1.0〜12.0重量%、Mnを0.5〜10.0重量%、Niを11.0重
    量%以下、Wを20重量%以下含み、残部実質的にCu及び
    不可避的不純物からなる合金の粉末あるいは混合した粉
    末を窒化アルミ系セラミックスの表面に塗布し、非酸化
    性雰囲気中で溶融あるいは半溶融させて焼付けることを
    特徴とする金属化方法。
JP20403586A 1986-08-30 1986-08-30 窒化アルミ系セラミツクス表面の金属化組成物、金属化方法 Expired - Lifetime JPH0822793B2 (ja)

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