JPH0822718A - シート電線の絶縁構造および絶縁方法 - Google Patents

シート電線の絶縁構造および絶縁方法

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JPH0822718A
JPH0822718A JP15694194A JP15694194A JPH0822718A JP H0822718 A JPH0822718 A JP H0822718A JP 15694194 A JP15694194 A JP 15694194A JP 15694194 A JP15694194 A JP 15694194A JP H0822718 A JPH0822718 A JP H0822718A
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electric wire
insulating
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ワイヤハーネス等に用いる電線を
絶縁シートに並設して成るシート電線の絶縁構造および
絶縁方法に関し、絶縁用シートに並設された電線相互の
絶縁が確保され、小型化、高密度化が達成できるシート
電線の絶縁構造および絶縁方法を提供することを目的と
する。 【構成】 絶縁シート2に複数の電線を並設して成るシ
ート電線3を折り畳んで集束するに際し、シート電線3
相互間にゲル状絶縁シート6を介在させて折り畳んだ
後、加圧して固定するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の電気回路を構成
するワイヤハーネス等に用いる複数の電線を絶縁シート
に並設して成るシート電線の絶縁構造および絶縁方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】車両の電気回路を構成するワイヤハーネ
スとして、絶縁シートに複数の電線を並設して成るシー
ト電線を使用することが提案されている。たとえば、本
出願人が既に出願した特願平5−228422号の明細
書には、シート電線を折り畳んで収容する際の絶縁構造
として、図10に示すように、絶縁仕切り壁aや絶縁仕
切り板b等を介在させて折り畳まれた絶縁用シートc相
互間の絶縁を図ることが記載されている。
【0003】また、同じく本出願人が出願した特願平5
−135659号には、図11に示すように、ワイヤー
ハーネスを構成する基幹電線dと基幹電線dから枝分か
れする分岐電線eとを絶縁用シートfを介在させて接続
し、基幹電線eを折り畳む際に絶縁用シートfを重ね合
わせてケース内に収容するようにしている。
【0004】しかしながら、上記のシート電線の絶縁構
造である絶縁仕切り壁aや絶縁仕切り板bは、絶縁用シ
ートc相互間の絶縁は確保されるが、絶縁用シートcに
並設された電線h相互間の絶縁効果はない。図11に示
す基幹電線dや分岐電線eに絶縁用シートfを介在させ
る場合も同様である。そのため、絶縁用シートcまたは
fに並設された電線相互が接触する障害が発生すること
があり、電線相互間の接触を防いで絶縁を確保するた
め、電線相互の間隔を大きくとる必要があり、シート電
線の構造が大型化する欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に着目してなされたもので、絶縁用シートに並設され
た電線相互の絶縁が確保され、小型化、高密度化が達成
できるシート電線の絶縁構造および絶縁方法を提供する
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、請求項1に記載したシート電線の絶縁構造は、絶縁
シートに複数の電線を並設して成るシート電線を折り畳
んで集束する際の絶縁構造であって、該シート電線を構
成する電線相互間にゲル状絶縁体を介在させることを特
徴とする。
【0007】請求項2に記載したシート電線の絶縁構造
は、絶縁シートに複数の電線を並設して成るシート電線
を折り畳んで集束する際の絶縁構造であって、該シート
電線を構成する電線相互間にゲル状絶縁体と放熱材とを
介在させることを特徴とする。放熱材に放熱用伝導線を
接続し、放熱材が吸収した熱を外部へ導出するようにす
ることが好ましい(請求項3)。
【0008】請求項4に記載したシート電線の絶縁方法
は、絶縁シートに複数の電線を並設して成るシート電線
を折り畳んで集束するに際し、該シート電線相互間にゲ
ル状絶縁体を介在させて折り畳み、加圧して固定するこ
とを特徴とする。
【0009】請求項5に記載したシート電線の絶縁方法
は、絶縁シートに複数の電線を並設して成るシート電線
を折り畳んで集束するに際し、該シート電線相互間にゲ
ル状絶縁体と放熱材とを介在させると共に、該放熱材に
接続した放熱用伝導線を外部へ導出して折り畳み、加圧
して固定することを特徴とする。放熱材に放熱用伝導線
を接続し、放熱材が吸収した熱を外部へ導出するように
することが好ましい(請求項6)。
【0010】シート電線は、ワイヤハーネスを構成する
基幹電線群および該基幹電線から枝分かれした分岐電線
群で形成されていることが好適である(請求項7)。
【0011】
【作用】本発明によれば、シート電線を構成する電線相
互間にゲル状絶縁体を介在させているため、電線相互間
の間隙にゲル状絶縁体が充填され、電線相互の接触が阻
止されて電線間の絶縁が確実となる。
【0012】ゲル状絶縁体としては、シリコーンゲルが
好適であり、防振材や緩衝材に使用されるものを用いる
ことができる。シリコーンゲルの基本構造は、ジメチル
シロキサンポリマーを化学結合によって相互架橋させて
シリコーンゴムとシリコーンオイルの中間的な性質を持
たせたもので、ポリマー骨格が熱的に安定であるため、
ゲル状態を広い温度範囲で維持することができる。シリ
コーンゲルは、シート状に成形することができ、押せば
凹み離せば元に戻る弾力性を有し、流動性はなく固体と
液体の中間的な性質を示すものである。
【0013】また、ゲル状絶縁体に放熱性ゴムシートあ
るいは金属板等の放熱材を挟んでシート電線を折り畳む
ことにより、シート電線から発生する熱が放熱材に吸収
されるため、温度分布が均一化されてシート電線の温度
上昇を防ぐことができる。放熱材に放熱用伝導線を接続
して、放熱材に吸収された熱を放熱用伝導線を通じて外
部へ放出するようにすれば、折り畳んだシート電線の放
熱性がさらに良好となり、シート電線の温度上昇に伴う
障害を確実に防止することができる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明に係わるゲル状絶縁体をシー
ト電線に介在させる工程を示す説明図である。ワイヤハ
ーネスを構成する基幹電線1は、絶縁シート2により挟
み込んだ形態で並設され、シート電線3を形成してい
る。基幹電線1から枝分かれする複数組の分岐電線4が
絶縁シート2の他方の面(図1においては上面)から絶
縁シート2を通して基幹電線1に接続されている。
【0015】分岐電線4は、分岐回路毎にその末端にコ
ネクタ5が接続されている。シート電線3の上面および
下面には、各分岐電線4毎に交互にシリコーンゲル板か
ら成るゲル状絶縁体6が配置され、シート電線3を各分
岐電線4毎に折り畳むことにより、シート電線3相互間
にゲル状絶縁体6が介在するようにしている。図2は、
シート電線3を折り畳んだ状態を示しいる。
【0016】シート電線3を折り畳んだ後、図3に示す
ように、絶縁テープ7でシート電線3全体を巻き込んで
固定したり、図4に示すように、上ケース8と下ケース
9の間に折り畳んだシート電線3を収容した後、上ケー
ス8と下ケース9とを固定してシート電線3を保持する
ようにしてもよい。
【0017】ゲル状絶縁体6は、図5に示すように、折
り畳んだシート電線3と分岐電線4との間に配置された
状態となっているが、折り畳んだシート電線3を加圧す
ることにより、図6に示すように、ゲル状絶縁体6が変
形し、基幹電線1相互間または分岐電線4およびシート
電線3を構成する基幹電線1相互間の間隙を充填して基
幹電線1および分岐電線4相互間の接触が阻止される。
【0018】図7は、請求項2に記載した発明の実施例
に係わるゲル状絶縁体10および放熱材11を示す説明
図である。ゲル状絶縁体10は、その内部に放熱性ゴム
シートあるいは金属板等で形成された薄板状の放熱材1
1を挟んで成るものである。ゲル状絶縁体10を前記実
施例におけるゲル状絶縁体6に代えてシート電線3間に
配置して折り畳み、必要に応じて、絶縁テープで巻き込
んで固定したり、ケースに収容して保持する。通電によ
りシート電線3から発生する熱は、放熱材11に吸収さ
れ、均一化されるため、シート電線3の局部的な温度上
昇を防ぐことができる。
【0019】また、図8に示すように、放熱材11に熱
伝導性の良い金属たとえば銅線等から成る放熱用伝導線
12を接続し、図9に示すように、折り畳んだシート電
線3の外部へ放熱用伝導線12を導出するようにすれ
ば、放熱材11に吸収された熱が放熱用伝導線12を通
じて放散されるので、折り畳んだシート電線の放熱性が
さらに良好となり、シート電線の温度上昇に伴う障害を
確実に防止することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、シート電線を構成する
電線相互間にゲル状絶縁体を介在させてシート電線を折
り畳むようにしているため、電線相互間の間隙にゲル状
絶縁体が充填され、電線相互の接触が阻止されて電線間
の絶縁が確実となる。したがって、電線相互の間隔を狭
小化することが可能となり、ワイヤハーネス全体の小型
化、高密度化が達成される。
【0021】また、ゲル状絶縁体と放熱材とを介在させ
てシート電線を折り畳むことにより、シート電線から発
生する熱が放熱材に吸収されるため、温度分布が均一化
されてシート電線の温度上昇を防ぐことができる。とく
に、放熱材に放熱用伝導線を接続して、熱を外部へ放出
するようにすれば、放熱性がさらに良好となり、シート
電線の温度上昇に伴う障害を確実に防止することができ
るなどの多大な利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載した発明の実施例に係わるゲル
状絶縁体をシート電線に介在させる工程を示す説明図で
ある。
【図2】図1のシート電線を折り畳んだ状態を示す斜視
図である。
【図3】図2の折り畳んだシート電線を絶縁テープで巻
き込む状態を示す説明図である。
【図4】図2の折り畳んだシート電線を上ケースと下ケ
ース間に収容する状態を示す説明図である。
【図5】図2の折り畳んだシート電線間に介在させたゲ
ル状絶縁体を示す断面図である。
【図6】図5のゲル状絶縁体を加圧して変形させた状態
を示す説明図である。
【図7】請求項2に記載した発明の実施例に係わるゲル
状絶縁体および放熱材を示す説明図である。
【図8】図7の放熱材に放熱用伝導線を接続した状態を
示す説明図である。
【図9】図8のゲル状絶縁体をシート電線間に折り畳ん
だ状態を示す説明図である。
【図10】従来のシート電線の絶縁構造を示す説明図で
ある。
【図11】従来の他のシート電線の絶縁構造を示す説明
図である。
【符号の説明】 1 基幹電線 2 絶縁シート 3 シート電線 4 分岐電線 6 ゲル状絶縁体 10 ゲル状絶縁体 11 放熱材 12 放熱用伝導線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁シートに複数の電線を並設して成る
    シート電線を折り畳んで集束する際の絶縁構造であっ
    て、該シート電線を構成する電線相互間にゲル状絶縁体
    を介在させることを特徴とするシート電線の絶縁構造。
  2. 【請求項2】 絶縁シートに複数の電線を並設して成る
    シート電線を折り畳んで集束する際の絶縁構造であっ
    て、該シート電線を構成する電線相互間にゲル状絶縁体
    と放熱材とを介在させることを特徴とするシート電線の
    絶縁構造。
  3. 【請求項3】 放熱材に放熱用伝導線を接続し、放熱材
    が吸収した熱を外部へ導出するようにした請求項2記載
    のシート電線の絶縁構造。
  4. 【請求項4】 絶縁シートに複数の電線を並設して成る
    シート電線を折り畳んで集束するに際し、該シート電線
    相互間にゲル状絶縁体を介在させて折り畳み、加圧して
    固定することを特徴とするシート電線の絶縁方法。
  5. 【請求項5】 絶縁シートに複数の電線を並設して成る
    シート電線を折り畳んで集束するに際し、該シート電線
    相互間にゲル状絶縁体と放熱材とを介在させて折り畳
    み、加圧して固定することを特徴とするシート電線の絶
    縁方法。
  6. 【請求項6】 放熱材に放熱用伝導線を接続し、放熱材
    が吸収した熱を外部へ導出するようにした請求項5記載
    のシート電線の絶縁方法。
  7. 【請求項7】 シート電線が、ワイヤハーネスを構成す
    る基幹電線群および該基幹電線から枝分かれした分岐電
    線群で形成されている請求項4、請求項5または請求項
    6記載のシート電線の絶縁方法。
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