JPH08226890A - 電子部品の検査装置 - Google Patents

電子部品の検査装置

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JPH08226890A
JPH08226890A JP5648095A JP5648095A JPH08226890A JP H08226890 A JPH08226890 A JP H08226890A JP 5648095 A JP5648095 A JP 5648095A JP 5648095 A JP5648095 A JP 5648095A JP H08226890 A JPH08226890 A JP H08226890A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンデンサなどの電子部品の絶縁外被のフリ
ルを的確に検出する。 【構成】 電子部品(1)の被測定面における絶縁外被
(2)のフリル(2a)を検出する検査装置において、
被測定面とほぼ垂直に交わる回転軸で電子部品(1)を
回転させ(6)、被測定面の前記回転軸から異なる距離
にある位置の凹凸変位を測定し(11a,11b)、被
測定面の回転位置に関するデータと被測定面の回転軸か
ら異なる距離にある位置の凹凸変位に関するデータとか
ら被測定面における相対的な凹凸変位を求めて(1
2)、被測定面における絶縁外被(2)のフリル(2
a)が許容範囲内のものであるか否かを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、検査装置に関し、特
に、電解コンデンサなどの電子部品の被測定面における
相対的な凹凸変位を求めて、電子部品を覆う絶縁外被な
どに生じたフリルを確実に検出可能にした検査装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子部品、たとえば電解コンデンサは、
部品本体を周囲から絶縁するために、外側が樹脂フィル
ムなどの絶縁外被で覆われている。これは、たとえば製
造工程の最終段階において、部品本体に熱収縮性の樹脂
チューブを被せ、加熱して収縮させることによって装着
される。この絶縁外被は通常、部品本体に密着して装着
される。
【0003】しかし、実際には、絶縁外被の装着が終了
した後で絶縁外被のエッジ部分が素子本体からめくれ上
がったり、熱収縮する際に均一に収縮せずに端部がフリ
ル状に一部分が浮き上がることがある。
【0004】図3は、そのような絶縁外被にフリルが生
じたコンデンサを示し、(a)は斜視図、(b)は側面
図である。図3(a)において、円筒形のコンデンサ1
が、樹脂フィルムなどの絶縁外被2で覆われている。絶
縁外被2は、コンデンサ1の円筒状の側面を覆い、コン
デンサ1の頭部で縁部が収縮して、コンデンサ1頭部の
中央部分以外を包み込んでいる。しかし、このコンデン
サ1頭部の絶縁外被2の一部は完全に平坦化しておら
ず、コンデンサ1の頭部面から浮き上がってフリル2a
が形成されている。図3(b)は、そのフリル2aを側
面から見たものであり、フリル2aはコンデンサ1の頭
部面から突出している。通常、フリル2aは、コンデン
サ1頭部の絶縁外被2の縁の部分が高く盛り上がる。こ
のようなフリル2aは、コンデンサ1の高さを高くして
電子部品の実質的な実装体積を大きくし、また外観上も
好ましくない。
【0005】従来、このようなフリルを検出するため
に、電子部品のフリルが生じる面の凹凸変位を測定し
て、その測定された凹凸変位の大きさによって、フリル
があることを検出する方法があった。この方法では、た
とえば、検査装置にコンデンサをその被測定面が所定の
回転軸と垂直になるようにセットし、被測定面の回転軸
から所定距離の点の凹凸変位を測定するようにセンサを
セットし、コンデンサを回転させてコンデンサ頭部面に
おける所定半径の部分の高さの変化を測定した。これに
より、コンデンサの頭部面にフリルがある場合は、フリ
ルの部分が高さが高い凸部として測定される。この検査
装置に、被測定面の凹凸変位をフリルと認める基準とな
る値を設定しておき、センサの測定値がその基準値を越
えたときに、被測定面にフリルがあることを検出でき
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の検査装置では、検査装置に電子部品が適切に
セットされなかった場合にはフリルの誤検出が生じると
いう問題があった。
【0007】たとえば、図6(a)は、従来の検査装置
で測定されたコンデンサ頭部面の凹凸変位を示したグラ
フである。このグラフでは、横軸がコンデンサの回転角
度を示し、縦軸がコンデンサ頭部面の測定点における高
さを示す。グラフでは、コンデンサが3種類の異なる状
態でセットされた場合の測定値を示し、aは適正な高さ
で回転軸が頭部面に垂直になるようにセットされた状
態、bは頭部面が回転軸に対して傾いてセットされた状
態、cはコンデンサが適正な高さよりも高い位置に保持
された状態に対応する。また点線eは、測定値を許容不
能なフリルと判断する基準値を示す。
【0008】aの状態では、コンデンサが適正な状態に
セットされているので、頭部面のフリル部分だけが基準
値eを上回り、頭部面のフリル部分以外はすべて基準値
eを下回るように測定されている。そのため、このコン
デンサの頭部面に大きなフリルがあることを検出でき
る。一方、bの状態では、コンデンサが斜めにセットさ
れているため、回転に応じて頭部面の高さが変動し、例
えば半回転する間に測定点における頭部面の高さ自体が
次第に高くなる。したがって、コンデンサ頭部面のフリ
ル部分以外の部分も基準値を越える値として測定され
る。そのため、測定値が基準値eを越えた原因がフリル
によるものであることを特定できない。また、cの状態
では、コンデンサ全体が適正な位置よりも高い位置にセ
ットされているため、測定値が全体的に基準値eを上回
り、フリルがあることを検出できない。
【0009】このように、従来の検査装置ではコンデン
サがセットされる状態によって、フリルがないのにフリ
ルありと検出されたり、フリルがあってもフリルなしと
検出されるような誤検出が生じることがあった。
【0010】また、フリルを検出する別の方法として
は、目視により検出する方法やビデオカメラを利用した
パターン認識による方法もあるが、目視による方法は手
間がかかる上に信頼性が低く、ビデオカメラによる方法
はコストが高くなるなどの問題点があった。
【0011】したがって、本発明の目的は、電子部品の
絶縁外被のフリルを電子部品のセット状態にかかわりな
く的確に検出でき、また検査の自動化が容易な検査装置
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点の解決のた
め、本発明では、電子部品の被測定面における絶縁外被
のフリルを検出する検査装置において、前記被測定面と
ほぼ垂直に交わる回転軸で前記電子部品を回転させる回
転手段と、前記回転手段を駆動しかつ前記電子部品の回
転位置に関するデータを出力する駆動部と、前記被測定
面の前記回転軸から互いに異なる距離における凹凸変位
をそれぞれ測定し各距離における凹凸変位に関するデー
タを出力する複数の変位測定手段と、前記電子部品の回
転位置に関するデータと前記複数の変位測定手段から得
られたデータとに基づいて前記被測定面各部の相対変位
を求め前記被測定面のフリルが許容範囲内のものである
か否かを指示するデータ処理部とを設ける。
【0013】また、前記変位測定手段は一端を前記被測
定面に接触させたレバー部材と、該レバー部材の他端の
変位を距離の変化として測定する近接センサなどによっ
て構成できる。
【0014】前記データ処理部は電子部品の回転位置に
対応して前記変位測定手段から得られたデータを記憶す
るメモリ手段と、該メモリ手段から読み出したデータに
基づき前記被測定面各部における相対変位を求める演算
手段とを含むと好都合である。
【0015】また、前記電子部品は例えば円柱形電解コ
ンデンサであり、前記変位測定手段は該コンデンサの円
柱頭部面各部の相対変位を測定するよう構成することが
できる。
【0016】
【作用】このような構成の検査装置においては、コンデ
ンサなどの電子部品の絶縁外被のフリルを検出する際
に、前記回転手段により電子部品の被測定面をこの被測
定面にほぼ垂直な回転軸を中心として回転させ、前記変
位測定手段によって被測定面における回転軸からの距離
が異なる複数位置の凹凸変位を測定する。そして、前記
データ処理部により被測定面の回転位置に関するデータ
と被測定面における異なる複数位置の凹凸変位に関する
データから、被測定面における相対的な凹凸を検出す
る。
【0017】絶縁外被のフリルは通常、コンデンサ頭部
面の内周側にある絶縁外被の縁部分に発生し、コンデン
サ頭部の角の外周部分にはほとんどその影響がない。そ
のため、回転軸から異なる距離にある内周部分と外周部
分の被測定面の凹凸変位を求め、被測定面上の相対的な
凹凸を検出することにより、電子部品が検査装置にセッ
トされる状態が回転軸に対して斜めであったり、適正な
高さに対して高すぎたり低すぎたりする場合であって
も、それらの状態とは無関係に絶縁外被のフリルを確実
に検出することができる。
【0018】また、一端を被測定面に接触させたレバー
部材と近接センサを使用して、該レバー部材の他端に伝
達された被測定面の凹凸変位を、その部材との距離の変
位として近接センサで測定する。これにより、ビデオカ
メラなどを使用する装置と比べて検査装置を簡素化でき
る。
【0019】また、相対的な凹凸を求めるために、被測
定面の回転位置および凹凸変位に関するデータをマイク
ロプロセッサで構成されるCPUやメモリを使用してデ
ジタル信号として処理することにより、絶縁外被のフリ
ルの検出を容易に自動化しかつ信頼性を高めることがで
きる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
き説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施例に係る検査装置
の構成を概略的に示し、(a)は側面図、(b)は上面
図である。
【0022】図1(a),(b)において、図3に示し
たようなフリル2aを有する絶縁外被2で覆われた円柱
形のコンデンサ1が、駆動ローラ4と保持ローラ5に保
持されている。駆動ローラ4は、モータ6の回転軸に取
り付けられている。モータ6は、パルスで駆動するステ
ッピング・モータなどが好ましく、制御部12に接続さ
れている。保持ローラ5は、図1(b)に示すようにコ
ンデンサ1の周囲に例えば2個配置され、駆動ローラ4
と協働して3か所でコンデンサ1を挟み込んでいる。
【0023】また、支点7によって支持された2本のレ
バー8a,8bのそれぞれの一端にはローラ9a,9b
が取り付けられ、他端には鉄板10a,10bが取り付
けられている。レバー8a,8bは、ローラ9a,9b
がコンデンサ1の頭部面の絶縁外被2に常に接触するよ
うに、図示していないバネによって付勢されている。こ
のローラ9a,9bは、図1(b)から分かるように、
ローラ9aが、コンデンサ1頭部にある絶縁外被2の内
側の縁の内周部分に接し、ローラ9bは、絶縁外被2の
外周部分に接している。また、鉄板10a,10bそれ
ぞれの下方には近接センサ11a,11bが配置されて
いる。近接センサ11a,11bは制御部12に接続さ
れている。なお、レバー8a,8bは支点7から鉄板1
0a,10bが取り付けられた他端までの長さをさらに
長くすることによって、凹凸変位の検出感度をさらに高
めることも可能である。
【0024】このような構成において、フリル2aを検
出するために、まず、コンデンサ1を駆動ローラ4と保
持ローラ5で挟み込んでセットし、ローラ9a,9bを
それぞれ、コンデンサ1頭部の絶縁外被2の内周部分と
外周部分に位置決めして接触させる。そして、制御部1
2によってモータ6を回転させて駆動ローラ4を回転
し、コンデンサ1を回転させる。コンデンサ1が回転す
ると、絶縁外被2の凹凸に応じてローラ9a,9bが上
下に動き、このローラ9a,9bの変位は、レバー8
a,8bによって支点5を介して鉄板10a,10bの
変位として伝達される。鉄板10a,10bの変位はそ
れぞれ、近接センサ11a,11bによって、近接セン
サ11a,11bとの距離の変化として測定される。
【0025】図2は、近接センサ9a,9bの出力の変
化を示し、(a)は近接センサ9aによる出力、(b)
は近接センサ9bによる出力である。各グラフにおい
て、横軸はコンデンサ1頭部面の円周方向の位置を回転
角度で示し、縦軸は頭部面における凹凸変位を近接セン
サの出力電流の大きさで示す。図2(a)からわかるよ
うに、近接センサ9aの出力は絶縁外被2のフリル2a
部分で高くなっており、それに対して、図2(b)で
は、フリル2aの影響がないため近接センサ9bの出力
はほぼ一定である。この近接センサ9a,9bの出力は
制御部12に送られて、その出力に基づいて、フリル検
出のための信号処理が行われる。
【0026】次に、図4に示したブロック図を参照し
て、本実施例に係る検査装置の信号処理について説明す
る。
【0027】図4の装置においては、鉄板10aと10
bとの距離を測定する前述の近接センサ11a,11b
が、点線で示した信号処理部12Aに接続され、また、
モータ6が、点線で示したモータ駆動部12Bに接続さ
れている。この信号処理部12Aとモータ駆動部12B
により、図1(a)に示した制御部12が構成される。
【0028】信号処理部12Aは、2つのアナログ・デ
ジタル(A/D)変換器13a,13b、中央演算処理
装置(CPU)14、ランダムアクセスメモリ(RA
M)15、入出力(I/O)部16を備えている。近接
センサ11a,11bがそれぞれ、A/D変換器13
a,13bを介してCPU14に接続され、またCPU
14にはRAM15とI/O部16とが接続されてい
る。一方、モータ駆動部12Aは、ドライバ17とパル
ス発振器18を備え、モータ6がドライバ17を介して
パルス発振器18に接続され、パルス発振器18は信号
処理部12AのI/O部16に接続されている。
【0029】また、図5のA〜Eの信号波形は、図4に
ブロック図で示した回路の点A〜Eに現れる信号を示
す。この信号波形は、時間t1から時間t2でコンデン
サを1回転し、時間t3で検査結果を出力するまでのも
のである。
【0030】図4において、I/O部16に検査開始の
指示が入力されると、時間t1において、図5のAに示
したような単発パルスがパルス発振器18に送られる。
パルス発振器18では、この単発パルスをトリガとし
て、図5のBのような所定のデューティ・サイクルのパ
ルスを発生させてドライバ17に送り、同時にこのパル
ス信号をI/O部16に戻す。ドライバ17は、送られ
たパルスに基づいてモータ6を駆動し回転させる。
【0031】モータ6の駆動によりコンデンサ1(図
1)が回転を始め、コンデンサ1の頭部面の異なる半径
部分の凹凸変位に対応する鉄板10a,10bの変位
が、近接センサ11a,11bにより検出される。
【0032】このとき、信号処理部12Aでは、パルス
発振器18で発生したパルスに基づいて決めたサンプリ
ング周期によって、近接センサ11a、11bから取り
込んだアナログ信号を、A/D変換器13a,13bで
直列のデジタル信号に変換する。これにより、モータ6
の回転に伴ってコンデンサ1頭部面の円周方向に変化す
る凹凸変位が、デジタル信号に逐次変換される。なお、
図5のCは、デジタル信号に変換された凹凸変位のデー
タを1つの幅広のパルスとして示しており、実際に出力
される個別のデジタル信号を詳細に表すものではない。
【0033】A/D変換器13a,13bからのデジタ
ル信号はそれぞれ、CPU14に順次送られ、図5のD
に模式的に示したようなRAM15の各番地に別々に記
憶される。このとき、鉄板10a,10bの変位に関す
るデータ、つまりコンデンサ頭部面の内周部と外周部の
凹凸変位に関するデータが、パルス発振器18のパルス
によって決まるモータ6の回転角度と関連付けられて記
憶される。例えば、モータ6の回転角度に対応するアド
レスに各データが記憶される。
【0034】コンデンサを1回転させて、コンデンサ頭
部面の1周分のデータをRAM15に記憶し終わった
ら、時間t2からt3の間に、CPU14は、RAM1
5にモータの回転角度と関連づけて記憶したコンデンサ
頭部面の内周部と外周部の凹凸変位に関するデータを読
み込み、コンデンサ1回転分の同じ回転角度におけるコ
ンデンサ頭部面の内周部と外周部の凹凸変位の差を求め
る。その結果、その差が、あらかじめ決められた基準値
を上回る場合は、絶縁外被にフリルがあることを示すた
めに、I/O部16からの出力信号線19の状態を、図
5のEに示すように、たとえば“1”(高レベル)から
“0”(低レベル)に変化させる。この基準値は、絶縁
外被のどの程度の歪をフリルとして検出するかによっ
て、あらかじめ設定される。
【0035】このように、コンデンサ頭部面において、
絶縁外被のフリルの生じる内周部分とフリルの影響のな
い外周部分の凹凸変位を別々に測定し、その差を求める
ことによりコンデンサ頭部面における相対的な凹凸を検
出している。これにより、コンデンサのセットされた状
態に関係なく、絶縁外被のフリルを確実に検出できるよ
うになる。
【0036】図6(b)は、本発明の検査装置によるフ
リルの認識状態を模式的に示したものである。このグラ
フに示した例では、斜めにセットされたコンデンサが検
査されている。線gは、コンデンサ頭部面における内周
部の凹凸変位、線fは外周部の凹凸変位を示し、線gと
線fの差を示す斜線の部分が、フリルとして認識される
部分である。したがって、コンデンサが斜めに保持され
ているにもかかわらず、フリルだけが的確に検出され
る。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、コンデ
ンサなどの電子部品の絶縁外被のフリルを検出するため
に、電子部品の被測定面をそれとほぼ垂直に交わる回転
軸で回転させて被測定面の回転軸から異なる距離におけ
る凹凸変位を測定し、両者の相対変位を求めることによ
り絶縁外被のフリルを検出している。したがって、電子
部品が、検査装置の回転軸から斜めにずれてセットされ
たり、適正な高さよりも低くまたは高くセットされた場
合でも、絶縁外被のフリルを確実に検出することができ
る。
【0038】また、凹凸変位に関するデータを、CPU
やメモリを使ってデジタル処理することにより検査を自
動化しかつ信頼性を高めることができる。
【0039】また、電子部品の被測定面の凹凸を検出す
るために、一端を被測定面に接触させたレバー部材と該
レバーの他端の変位を求める近接センサを使用している
ので、ビデオカメラなどの高価な装置を使用しなくとも
高感度で測定を行なうことができ、また、絶縁外被のフ
リル検査のコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る検査装置の概略的な構
成を示し、(a)は側面図、(b)は上面図である。
【図2】図1に示した検査装置によって測定されたコン
デンサ頭部面における凹凸変位を表すグラフであり、
(a)は絶縁外被の内周部の変位、(b)は絶縁外被の
外周部の変位を示す。
【図3】コンデンサの絶縁外被とそのフリルの例を示す
図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図4】本発明の一実施例に係る検査装置の制御部の構
成を示すブロック図である。
【図5】図4のブロック図で示した回路装置の点A〜E
において現れる信号を示す波形図である。
【図6】検査装置によって認識されるコンデンサ頭部面
の凹凸変位を示すグラフであり、(a)は従来の検査装
置によって認識される凹凸変位、(b)は本発明の検査
装置によって認識される凹凸変位である。
【符号の説明】
1 コンデンサ 2 絶縁外被 2a フリル 3 端子 4 駆動ローラ 5 保持ローラ 6 モータ 7 支点 8a、8b レバー 9a、9b ローラ 10a、10b 鉄板 11a、11b 近接センサ 12 制御部 12A 信号処理部 12B モータ駆動部 13a、13b アナログ・デジタル変換器 14 CPU 15 ランダムアクセスメモリ 16 入出力部 17 ドライバ 18 パルス発振器 19 信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品の被測定面における絶縁外被の
    フリルを検出する検査装置であって、 前記被測定面とほぼ垂直に交わる回転軸で前記電子部品
    を回転させる回転手段と、前記回転手段を駆動しかつ前
    記電子部品の回転位置に関するデータを出力する駆動部
    と、前記被測定面の前記回転軸から互いに異なる距離に
    おける凹凸変位をそれぞれ測定し各距離における凹凸変
    位に関するデータを出力する複数の変位測定手段と、前
    記電子部品の回転位置に関するデータと前記複数の変位
    測定手段から得られたデータとに基づいて前記被測定面
    各部の相対変位を求め前記被測定面のフリルが許容範囲
    内のものであるか否かを指示するデータ処理部とを備え
    たことを特徴とする検査装置。
  2. 【請求項2】 前記変位測定手段は一端を前記被測定面
    に接触させたレバー部材と、該レバー部材の他端の変位
    を距離の変化として測定する近接センサを含むことを特
    徴とする請求項1に記載の検査装置。
  3. 【請求項3】 前記データ処理部は電子部品の回転位置
    に対応して前記変位測定手段から得られたデータを記憶
    するメモリ手段と、該メモリ手段から読み出したデータ
    に基づき前記被測定面各部における相対変位を求める演
    算手段とを含むことを特徴とする請求項1〜2のいずれ
    か1項に記載の検査装置。
  4. 【請求項4】 前記電子部品は円柱形電解コンデンサで
    あり、前記変位測定手段は該コンデンサの円柱頭部面各
    部の相対変位を測定することを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の検査装置。
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