JPH08226729A - 空気調和機用一体形冷凍サイクル部品及び該部品を備えた空気調和機 - Google Patents
空気調和機用一体形冷凍サイクル部品及び該部品を備えた空気調和機Info
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- JPH08226729A JPH08226729A JP7032201A JP3220195A JPH08226729A JP H08226729 A JPH08226729 A JP H08226729A JP 7032201 A JP7032201 A JP 7032201A JP 3220195 A JP3220195 A JP 3220195A JP H08226729 A JPH08226729 A JP H08226729A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
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- F25B39/00—Evaporators; Condensers
- F25B39/02—Evaporators
- F25B39/028—Evaporators having distributing means
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B41/00—Fluid-circulation arrangements
- F25B41/40—Fluid line arrangements
- F25B41/42—Arrangements for diverging or converging flows, e.g. branch lines or junctions
Abstract
(57)【要約】
【目的】 空気調和機での冷凍サイクルを形成する複数
の部品を一体構造にすることにより、機器組立てを容易
にできる一体形冷凍サイクル部品を提供する。 【構成】 冷媒を濾過して膨張弁１に送るストレーナ２
Ａ、膨張弁１から出た冷媒を濾過する別のストレーナ２
Ｂ、ストレーナ２Ｂからの冷媒を複数に分配して熱交換
器に送るディストリビュータ３、及び熱交換器から複数
に分流して戻る冷媒を受け入れるヘッダー４のそれぞれ
容器状の要素を集合して配管接合した一体形冷凍サイク
ル部品であって、各要素の容器上半部を平面的に配置し
て成形しかつ上半部に配管接続口を形成した一枚の金属
板と、各容器上半部に対応する容器下半部を平面的に配
置して成形しかつ下半部に配管接続口を形成したもう一
枚の金属板とを、各容器を形成するよう合わせ、ろう付
けにより一体化して構成し、また要素間の板部分に長い
穴を設けて形状変形しやすくする。
の部品を一体構造にすることにより、機器組立てを容易
にできる一体形冷凍サイクル部品を提供する。 【構成】 冷媒を濾過して膨張弁１に送るストレーナ２
Ａ、膨張弁１から出た冷媒を濾過する別のストレーナ２
Ｂ、ストレーナ２Ｂからの冷媒を複数に分配して熱交換
器に送るディストリビュータ３、及び熱交換器から複数
に分流して戻る冷媒を受け入れるヘッダー４のそれぞれ
容器状の要素を集合して配管接合した一体形冷凍サイク
ル部品であって、各要素の容器上半部を平面的に配置し
て成形しかつ上半部に配管接続口を形成した一枚の金属
板と、各容器上半部に対応する容器下半部を平面的に配
置して成形しかつ下半部に配管接続口を形成したもう一
枚の金属板とを、各容器を形成するよう合わせ、ろう付
けにより一体化して構成し、また要素間の板部分に長い
穴を設けて形状変形しやすくする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、空冷式空気調和機に係
り、特に熱交換器周辺の冷凍サイクル部品の一体化構造
に関する。
り、特に熱交換器周辺の冷凍サイクル部品の一体化構造
に関する。
【０００２】
【従来の技術】図４は空気調和機の冷凍サイクルの一例
を示す系統図である。この空気調和機は室外機と室内機
から構成されおり、冷房時に概して以下のように動作す
る。室外機側で、圧縮機３０から吐出された高温高圧の
ガス冷媒は、四方弁３１を介して室外熱交換器３２に送
給され、ここで凝縮して液冷媒となり、この液冷媒は逆
止弁３６、開閉弁３７を介して、室外機から室内機に送
給される。室内機では、流入した液冷媒は、ストレーナ
２４を通って膨張弁２５に入り、ここで減圧されて粒滴
状冷媒を含む液・ガス混合冷媒となり、さらにもう一つ
のストレーナ２４を通ってディストリビュータ２５に入
る。液・ガス混合冷媒はディストリビュータ２５から複
数の配管を介して熱交換器２１に送られる。熱交換器２
１は、ディストリビュータ２５から出る各配管につなが
る蒸発チューブからなり、この蒸発チューブ中で粒滴状
冷媒は蒸発して蒸気となる。この冷媒蒸気は複数の戻り
間２６を介してヘッダー２７に集められ、室内機から室
内機に戻り、四方弁３１からアキュムレータ４０を介し
て圧縮機３０に戻る。
を示す系統図である。この空気調和機は室外機と室内機
から構成されおり、冷房時に概して以下のように動作す
る。室外機側で、圧縮機３０から吐出された高温高圧の
ガス冷媒は、四方弁３１を介して室外熱交換器３２に送
給され、ここで凝縮して液冷媒となり、この液冷媒は逆
止弁３６、開閉弁３７を介して、室外機から室内機に送
給される。室内機では、流入した液冷媒は、ストレーナ
２４を通って膨張弁２５に入り、ここで減圧されて粒滴
状冷媒を含む液・ガス混合冷媒となり、さらにもう一つ
のストレーナ２４を通ってディストリビュータ２５に入
る。液・ガス混合冷媒はディストリビュータ２５から複
数の配管を介して熱交換器２１に送られる。熱交換器２
１は、ディストリビュータ２５から出る各配管につなが
る蒸発チューブからなり、この蒸発チューブ中で粒滴状
冷媒は蒸発して蒸気となる。この冷媒蒸気は複数の戻り
間２６を介してヘッダー２７に集められ、室内機から室
内機に戻り、四方弁３１からアキュムレータ４０を介し
て圧縮機３０に戻る。
【０００３】上記のように構成された空調機の室内機に
おいては、図５に示すように、膨張弁２３、ストレーナ
ー２４、ディストリビュータ２５及びヘッダー２７など
の各部品は、多種の長さの銅配管で接続されて立体的な
集合体となっているため、次のような欠点がある。
おいては、図５に示すように、膨張弁２３、ストレーナ
ー２４、ディストリビュータ２５及びヘッダー２７など
の各部品は、多種の長さの銅配管で接続されて立体的な
集合体となっているため、次のような欠点がある。
【０００４】（１）部品間の配管接続箇所が多く、接続
箇所のろう付け等の加工工数がかかり、コストが高くな
る、（２）ろう付け箇所が多いので、気密試験に時間を
要する、（３）室内機内に上記膨張弁２３〜ヘッダー２
７の集合体を収納するスペースの確保が難しく、一部熱
交換器の通風面に設置せざるを得ない場合が多い。この
ため、送風機２２（図５参照）からの風の流れが乱さ
れ、熱交換器の性能低下と共に冷媒流動音も機外へ洩れ
易い。
箇所のろう付け等の加工工数がかかり、コストが高くな
る、（２）ろう付け箇所が多いので、気密試験に時間を
要する、（３）室内機内に上記膨張弁２３〜ヘッダー２
７の集合体を収納するスペースの確保が難しく、一部熱
交換器の通風面に設置せざるを得ない場合が多い。この
ため、送風機２２（図５参照）からの風の流れが乱さ
れ、熱交換器の性能低下と共に冷媒流動音も機外へ洩れ
易い。
【０００５】（４）冷媒流動音の防御のため、比較的質
量の重いブチルゴムを防音材として音発生部に巻きつけ
ているが、その周囲に配管部品が存在しており作業スペ
ースが狭く、また機器要素が円筒であるため、その円筒
面への貼り付け作業がわずらわしくかつ時間がかかる。
量の重いブチルゴムを防音材として音発生部に巻きつけ
ているが、その周囲に配管部品が存在しており作業スペ
ースが狭く、また機器要素が円筒であるため、その円筒
面への貼り付け作業がわずらわしくかつ時間がかかる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術は、冷凍サ
イクル配管系の組立作業・配管作業を容易にするために
複数部品を一体にしてコンパクト化することに対する考
慮がなされておらず、多量生産品である空冷式熱交換器
がコスト高という問題がある。
イクル配管系の組立作業・配管作業を容易にするために
複数部品を一体にしてコンパクト化することに対する考
慮がなされておらず、多量生産品である空冷式熱交換器
がコスト高という問題がある。
【０００７】本発明の目的は、冷凍サイクル配管系の組
立作業および配管作業を容易にするのに好適な、空気調
和機用で一体形の冷凍サイクル部品を提供することにあ
る。
立作業および配管作業を容易にするのに好適な、空気調
和機用で一体形の冷凍サイクル部品を提供することにあ
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、次のような技術的手段を用いる。本発明の空気調和
機用一体形冷凍サイクル部品は、冷凍サイクル系のスト
レーナ、ディストリビュータ、ヘッダーを集合させたも
ので、これらは鋼板２枚をそれぞれ絞り加工し、合せ面
部をろう材で接合して構成したものである。すなわち、
本発明の一体形冷凍サイクル部品は、冷媒を濾過するス
トレーナと、冷媒を膨張させる膨張弁と、膨張した冷媒
を複数に分配して熱交換器に送給するディストリビュー
タと、熱交換器から複数に分流して戻る冷媒を受け入れ
るヘッダーのそれぞれ容器状の部品を集合して配管接合
した一体形冷凍サイクル部品であって、ストレーナ、デ
ィストリビュータ及びヘッダーの各容器上半部を平面的
に配置して成形し、かつ各容器上半部に配管接続口を形
成した一枚の金属板と、各容器上半部に対応する容器下
半部を平面的に配置して成形し、かつ各容器下半部に配
管接続口を形成したもう一枚の金属板とを、各容器を形
成するように合わせ、ろう付けにより一体化して構成し
たことを特徴とする。
に、次のような技術的手段を用いる。本発明の空気調和
機用一体形冷凍サイクル部品は、冷凍サイクル系のスト
レーナ、ディストリビュータ、ヘッダーを集合させたも
ので、これらは鋼板２枚をそれぞれ絞り加工し、合せ面
部をろう材で接合して構成したものである。すなわち、
本発明の一体形冷凍サイクル部品は、冷媒を濾過するス
トレーナと、冷媒を膨張させる膨張弁と、膨張した冷媒
を複数に分配して熱交換器に送給するディストリビュー
タと、熱交換器から複数に分流して戻る冷媒を受け入れ
るヘッダーのそれぞれ容器状の部品を集合して配管接合
した一体形冷凍サイクル部品であって、ストレーナ、デ
ィストリビュータ及びヘッダーの各容器上半部を平面的
に配置して成形し、かつ各容器上半部に配管接続口を形
成した一枚の金属板と、各容器上半部に対応する容器下
半部を平面的に配置して成形し、かつ各容器下半部に配
管接続口を形成したもう一枚の金属板とを、各容器を形
成するように合わせ、ろう付けにより一体化して構成し
たことを特徴とする。
【０００９】そして、一体形冷凍サイクル部品において
は、各配管接続口の周縁に立上り部を設けることが好ま
しい。またディストリビュータの容器下半部は中央部に
冷媒を導入する配管を接続し、一方、容器上半部は容器
下半部の配管接続口に対向する部位に平坦な部分を有
し、この平坦な部分の周囲でより天井の高い部分に冷媒
を分配する配管を設けることが好ましい。またヘッダー
の複数の戻り配管接続口を一列に配置して設け、このヘ
ッダの隣り合わせに、複数の戻り配管接続口の列に並列
するように二つのストレーナ、ディストリビュータを順
次一列に配置するのがよく、さらにヘッダとストレーナ
の中間、ヘッダとディストリビュータとの中間、および
ストレーナとディストリビュータとの中間で、金属板に
各部品の境界を設けるように長穴を形成することが好ま
しい。
は、各配管接続口の周縁に立上り部を設けることが好ま
しい。またディストリビュータの容器下半部は中央部に
冷媒を導入する配管を接続し、一方、容器上半部は容器
下半部の配管接続口に対向する部位に平坦な部分を有
し、この平坦な部分の周囲でより天井の高い部分に冷媒
を分配する配管を設けることが好ましい。またヘッダー
の複数の戻り配管接続口を一列に配置して設け、このヘ
ッダの隣り合わせに、複数の戻り配管接続口の列に並列
するように二つのストレーナ、ディストリビュータを順
次一列に配置するのがよく、さらにヘッダとストレーナ
の中間、ヘッダとディストリビュータとの中間、および
ストレーナとディストリビュータとの中間で、金属板に
各部品の境界を設けるように長穴を形成することが好ま
しい。
【００１０】また本発明の一体形冷凍サイクル部品は、
炉中ろう付けして製作することが好ましく、この際には
各ストレーナ内に、周囲が枠で囲まれたプレート型スク
リーンを内装し、この枠と容器とをろう付けする。
炉中ろう付けして製作することが好ましく、この際には
各ストレーナ内に、周囲が枠で囲まれたプレート型スク
リーンを内装し、この枠と容器とをろう付けする。
【００１１】
【作用】本発明においては、ストレーナ、ディストリビ
ュータ及びヘッダーを、２枚の金属板を成形し、ろう付
けにより一体化して構成するので、この一体形冷凍サイ
クル部品はコンパクトとなり組立及び定修時の分解・再
組立を短時間に完了することができる。また、この一体
形冷凍サイクル部品は全体的に平な形状であるので、配
管接続口も平面的に配置されため配管作業を容易にで
き、また防音材の貼り付けを容易に行うことができる。
ュータ及びヘッダーを、２枚の金属板を成形し、ろう付
けにより一体化して構成するので、この一体形冷凍サイ
クル部品はコンパクトとなり組立及び定修時の分解・再
組立を短時間に完了することができる。また、この一体
形冷凍サイクル部品は全体的に平な形状であるので、配
管接続口も平面的に配置されため配管作業を容易にで
き、また防音材の貼り付けを容易に行うことができる。
【００１２】またディストリビュータは、冷媒を導入口
に対向する部位に平坦な部分を設け、この平坦な部分の
周囲でより天井の高い部分に冷媒を分配する配管を設け
たので、流入した冷媒は平坦な部分に当たって四方に分
散し、冷媒を均等に分配することができる。さらにヘッ
ダとストレーナの中間、ヘッダとディストリビュータと
の中間等で金属板に長穴を設けたので、一体形冷凍サイ
クル部品全体を取付け箇所に形状に応じて変形させるこ
とができ、取付け箇所のスペースに収めやすくなる。こ
の長穴は２枚の金属板のろう付け部の気密性のチェック
のために有用である。
に対向する部位に平坦な部分を設け、この平坦な部分の
周囲でより天井の高い部分に冷媒を分配する配管を設け
たので、流入した冷媒は平坦な部分に当たって四方に分
散し、冷媒を均等に分配することができる。さらにヘッ
ダとストレーナの中間、ヘッダとディストリビュータと
の中間等で金属板に長穴を設けたので、一体形冷凍サイ
クル部品全体を取付け箇所に形状に応じて変形させるこ
とができ、取付け箇所のスペースに収めやすくなる。こ
の長穴は２枚の金属板のろう付け部の気密性のチェック
のために有用である。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図３により
説明する。図１は空気調和機用の一体形冷凍サイクル部
品として、室内機を構成する２個のストレーナと各１個
の、膨張弁、ディストリビュータ及びヘッダーとの集合
部品を示す。図２は図１のII−II断面図でディストリビ
ュータの構成を示す図、図３は図１のIII−III断面図で
ストレーナの構成を示す図である。なお、図１に示す一
体形冷凍サイクル部品は前述の図４において２点鎖線で
示す"Ａ"部分に相当する。
説明する。図１は空気調和機用の一体形冷凍サイクル部
品として、室内機を構成する２個のストレーナと各１個
の、膨張弁、ディストリビュータ及びヘッダーとの集合
部品を示す。図２は図１のII−II断面図でディストリビ
ュータの構成を示す図、図３は図１のIII−III断面図で
ストレーナの構成を示す図である。なお、図１に示す一
体形冷凍サイクル部品は前述の図４において２点鎖線で
示す"Ａ"部分に相当する。
【００１４】本実施例の一体形冷凍サイクル部品は、ス
トレーナ２Ａとそれに順次配管接続された膨張弁１、ス
トレーナ２Ｂ、ディストリビュータ３およびこのディス
トリビュータ３の複数の出側配管（熱交換器へつなが
る）と、ヘッダー４とこのヘッダー４の複数の入側配管
（熱交換器からつながる）とから構成されている。な
お、図１では空気調和機を冷房運転する時の冷媒の流れ
方向を矢印で示しており、暖房運転する時には図１と逆
方向に冷媒が流れる。
トレーナ２Ａとそれに順次配管接続された膨張弁１、ス
トレーナ２Ｂ、ディストリビュータ３およびこのディス
トリビュータ３の複数の出側配管（熱交換器へつなが
る）と、ヘッダー４とこのヘッダー４の複数の入側配管
（熱交換器からつながる）とから構成されている。な
お、図１では空気調和機を冷房運転する時の冷媒の流れ
方向を矢印で示しており、暖房運転する時には図１と逆
方向に冷媒が流れる。
【００１５】ストレーナ２Ａ、ストレーナ２Ｂ、ディス
トリビュータ３およびヘッダー４はそれぞれ扁平な容器
状であって、平面的に配置されている。これら扁平な容
器は２枚の金属板を絞り加工して、各金属板に各容器の
上半部、下半部を形成し、次いで配管の接続口をプレス
で打ち抜き、さらに接続口をバーリング加工して立上り
部を設け、その後これらプレス加工した２枚の金属板を
合わせ、この合わせ面をリン青銅系ろう材にて接合する
ことにより製作する。この際、同時に適宜配管も治具を
用いて配置し、ろう付けする。ろう付けは不活性雰囲気
の炉中で行うが、この炉中ろう付けの際には、膨張弁は
その耐熱性の点から取り付けておらず、後の工程でろう
付けされることになる。上記のように扁平な容器に配管
接続口や立上り部をプレス加工するので、ヘッダー４と
ディストリビュータ３の複数分岐管の接合口は、複数穴
同時加工が可能となる。
トリビュータ３およびヘッダー４はそれぞれ扁平な容器
状であって、平面的に配置されている。これら扁平な容
器は２枚の金属板を絞り加工して、各金属板に各容器の
上半部、下半部を形成し、次いで配管の接続口をプレス
で打ち抜き、さらに接続口をバーリング加工して立上り
部を設け、その後これらプレス加工した２枚の金属板を
合わせ、この合わせ面をリン青銅系ろう材にて接合する
ことにより製作する。この際、同時に適宜配管も治具を
用いて配置し、ろう付けする。ろう付けは不活性雰囲気
の炉中で行うが、この炉中ろう付けの際には、膨張弁は
その耐熱性の点から取り付けておらず、後の工程でろう
付けされることになる。上記のように扁平な容器に配管
接続口や立上り部をプレス加工するので、ヘッダー４と
ディストリビュータ３の複数分岐管の接合口は、複数穴
同時加工が可能となる。
【００１６】また、炉中ろう付けの際、ろう材が一体形
冷凍サイクル部品の外周部から洩れるのを防ぐため、ま
た気密洩れの補修を容易にするために、図２、３に示す
ように部品の外周部に立上り６を加工してある。この立
上り６は、図１に示す部品で、図上右端の室外機への冷
媒出入口を除いて、外郭線の全線にわたって形成されて
いる。
冷凍サイクル部品の外周部から洩れるのを防ぐため、ま
た気密洩れの補修を容易にするために、図２、３に示す
ように部品の外周部に立上り６を加工してある。この立
上り６は、図１に示す部品で、図上右端の室外機への冷
媒出入口を除いて、外郭線の全線にわたって形成されて
いる。
【００１７】また、気密試験における洩れ箇所を容易に
発見できるように、プレート型ストレーナ２Ａ、２Ｂ間
や、ストレーナ２Ａ、２Ｂそれぞれとヘッダー４の間に
ある金属板に長穴５を設けている。この長穴５はプレー
ト型ストレーナ２Ａ、２Ｂ間で、またそれらとヘッダー
４との間で曲げることを容易にしているので、室内機内
の限られたスペースへ一体形冷凍サイクル部品を配置す
るのが容易になり、冷凍サイクル部品のコンパクト化に
大きな効果がある。ところで、長穴５を設けることな
く、図１に示すディストリビュータ３のように周囲の板
の大部分を適宜除いてよいことは勿論である。
発見できるように、プレート型ストレーナ２Ａ、２Ｂ間
や、ストレーナ２Ａ、２Ｂそれぞれとヘッダー４の間に
ある金属板に長穴５を設けている。この長穴５はプレー
ト型ストレーナ２Ａ、２Ｂ間で、またそれらとヘッダー
４との間で曲げることを容易にしているので、室内機内
の限られたスペースへ一体形冷凍サイクル部品を配置す
るのが容易になり、冷凍サイクル部品のコンパクト化に
大きな効果がある。ところで、長穴５を設けることな
く、図１に示すディストリビュータ３のように周囲の板
の大部分を適宜除いてよいことは勿論である。
【００１８】図２に示すディストリビュータ３は、容器
３の上半部に平坦部７を設け、これは容器下半部の中央
の冷媒流入口と対向するように設けているので、容器下
半部の中央に位置する開口から導入される冷媒液粒子が
平坦部７に衝突し細かく粉砕されて四方に分散し、平坦
部７の周囲の領域に設けられた複数の分配出口から均等
に流出させることができ、熱交換器における冷媒の蒸発
を効率よく行わせることができる。
３の上半部に平坦部７を設け、これは容器下半部の中央
の冷媒流入口と対向するように設けているので、容器下
半部の中央に位置する開口から導入される冷媒液粒子が
平坦部７に衝突し細かく粉砕されて四方に分散し、平坦
部７の周囲の領域に設けられた複数の分配出口から均等
に流出させることができ、熱交換器における冷媒の蒸発
を効率よく行わせることができる。
【００１９】図３に示すストレーナ２（２Ａ、２Ｂ）
は、その内部に平らなストレーナスクリーン８を配置
し、金属板と同時に炉中ろう付けした。炉中ろう付け時
にろう材が、ストレーナ内に流れ込むことを防止するた
めにスクリーン８の外周を取り巻く枠としてスクリーン
ホルダ９を用い、このスクリーンホルダ９にはバーリン
グによる立上げ１０をもうけた。ろう材はスクリーンホ
ルダ９と容器との接触部分に環状に配置した。
は、その内部に平らなストレーナスクリーン８を配置
し、金属板と同時に炉中ろう付けした。炉中ろう付け時
にろう材が、ストレーナ内に流れ込むことを防止するた
めにスクリーン８の外周を取り巻く枠としてスクリーン
ホルダ９を用い、このスクリーンホルダ９にはバーリン
グによる立上げ１０をもうけた。ろう材はスクリーンホ
ルダ９と容器との接触部分に環状に配置した。
【００２０】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果がある。
【００２１】（１）本発明の一体形冷凍サイクル部品
は、ストレーナ、ディストリビュータ、ヘッダーなど複
数部品を、２枚の金属板のプレス成形およびろう付けに
より一体化して構成するため、製造コストが低減し、か
つ熱交換器への組込みを容易にすることができる。
は、ストレーナ、ディストリビュータ、ヘッダーなど複
数部品を、２枚の金属板のプレス成形およびろう付けに
より一体化して構成するため、製造コストが低減し、か
つ熱交換器への組込みを容易にすることができる。
【００２２】（２）この一体形冷凍サイクル部品は、各
部品を平面的に配列し、部品間をつなぐ金属板部分に長
穴を設けたので、熱交換機の横側等の狭いスペースに合
わせて変形させることができ、従来のように熱交換機の
通風面への配置がなくなり熱交換性能が向上する。また
配管接続口も平面的に配置されるので、配管作業を容易
にすることができる。
部品を平面的に配列し、部品間をつなぐ金属板部分に長
穴を設けたので、熱交換機の横側等の狭いスペースに合
わせて変形させることができ、従来のように熱交換機の
通風面への配置がなくなり熱交換性能が向上する。また
配管接続口も平面的に配置されるので、配管作業を容易
にすることができる。
【００２３】（３）部品数低減により生産管理費用を削
減できる。
減できる。
【図１】本発明の一実施例の空気調和機用一体形冷凍サ
イクル部品の立体図である。
イクル部品の立体図である。
【図２】図１のII−II断面図で、ディストリビュータの
構造を示す図である。
構造を示す図である。
【図３】図１のIII−III断面図で、ストレーナの構造を
示す図である。
示す図である。
【図４】空気調和機の冷凍サイクル系統の一例を示す図
である。
である。
【図５】従来の室内機で冷凍サイクルを形成する各部品
の集合状態を示す図である。
の集合状態を示す図である。
１ 膨張弁 ２、２Ａ，２Ｂ ストレーナ ３ ディストリビュータ ４ ヘッダー ５ 長穴 ６ 立上り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村松 信仁 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所空調システム事業部内 (72)発明者 河村 太 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所空調システム事業部内
Claims (8)
- 【請求項１】 冷媒を濾過するストレーナ、冷媒を膨張
させる膨張弁、膨張した冷媒を複数に分配して熱交換器
に送給するディストリビュータ、および熱交換器から複
数に分流して戻る冷媒を受け入れるヘッダーのそれぞれ
容器状の部品を集合し配管接合した空気調和機用一体形
冷凍サイクル部品において、ストレーナ、ディストリビ
ュータ及びヘッダーの各容器上半部を平面的に配置して
成形し、かつ各容器上半部に配管接続口を形成した一枚
の金属板と、各容器上半部に対応する容器下半部を平面
的に配置して成形し、かつ各容器下半部に配管接続口を
形成したもう一枚の金属板とを、各容器を形成するよう
に合わせ、ろう付けにより一体化して構成したことを特
徴とする空気調和機用一体形冷凍サイクル部品。 - 【請求項２】 前記各配管接続口の周縁に立上り部を設
けたことを特徴とする請求項１記載の空気調和機用一体
形冷凍サイクル部品。 - 【請求項３】 前記ディストリビュータの容器下半部は
中央部に冷媒を導入する配管を接続し、一方、前記ディ
ストリビュータの容器上半部は容器下半部の配管接続口
に対向する部位に平坦な部分を有し、該平坦な部分の周
囲でかつより天井の高い部分に冷媒を分配する複数の配
管を等配置したことを特徴とする請求項１記載の空気調
和機用一体形冷凍サイクル部品。 - 【請求項４】 前記ヘッダーの複数の戻り配管接続口を
一列に配置して設け、該ヘッダの隣り合わせに、該複数
の戻り配管接続口の列に並列するように前記ストレー
ナ、前記ディストリビュータを一列に配置したことを特
徴とする請求項１記載の空気調和機用一体形冷凍サイク
ル部品。 - 【請求項５】 前記ヘッダーと前記ストレーナとの中
間、前記ヘッダーと前記ディストリビュータとの中間、
および前記ストレーナと前記ディストリビュータとの中
間で、前記金属板に各部品の境界を設けるように長穴を
形成したことを特徴とする請求項４記載の空気調和機用
一体形冷凍サイクル部品。 - 【請求項６】 前記ろう付けは炉中ろう付けであること
を特徴とする請求項１記載の空気調和機用一体形冷凍サ
イクル部品。 - 【請求項７】 前記各ストレーナ内に周囲が枠で囲まれ
たプレート型スクリーンを内装し、該枠と前記ストレー
ナの容器とをろう付けすることを特徴とする請求項６記
載の空気調和機用一体形冷凍サイクル部品。 - 【請求項８】 請求項１ないし７いずれかに記載の空気
調和機用一体形冷凍サイクル部品を備えた空気調和機。
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