JPH08225652A - 新規なアモルファス複合高分子化合物及びその用途 - Google Patents

新規なアモルファス複合高分子化合物及びその用途

Info

Publication number
JPH08225652A
JPH08225652A JP7317478A JP31747895A JPH08225652A JP H08225652 A JPH08225652 A JP H08225652A JP 7317478 A JP7317478 A JP 7317478A JP 31747895 A JP31747895 A JP 31747895A JP H08225652 A JPH08225652 A JP H08225652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
amorphous
polymer compound
chain
compound according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7317478A
Other languages
English (en)
Inventor
Serge Tavernier
セルジュ・タヴェルニエ
August Marien
アウグス・マリエン
De Beeck Werner Op
ウェルネル・オプ・ド・ベーク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Agfa Gevaert NV
Original Assignee
Agfa Gevaert NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agfa Gevaert NV filed Critical Agfa Gevaert NV
Publication of JPH08225652A publication Critical patent/JPH08225652A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G81/00Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers in the absence of monomers, e.g. block polymers
    • C08G81/02Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers in the absence of monomers, e.g. block polymers at least one of the polymers being obtained by reactions involving only carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C08G81/024Block or graft polymers containing sequences of polymers of C08C or C08F and of polymers of C08G
    • C08G81/027Block or graft polymers containing sequences of polymers of C08C or C08F and of polymers of C08G containing polyester or polycarbonate sequences
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
    • G03G9/08784Macromolecular material not specially provided for in a single one of groups G03G9/08702 - G03G9/08775
    • G03G9/08788Block polymers
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
    • G03G9/08784Macromolecular material not specially provided for in a single one of groups G03G9/08702 - G03G9/08775
    • G03G9/08797Macromolecular material not specially provided for in a single one of groups G03G9/08702 - G03G9/08775 characterised by their physical properties, e.g. viscosity, solubility, melting temperature, softening temperature, glass transition temperature

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Polyamides (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 かなり低い溶融温度で、良好な溶融流動性
(低溶融粘度)と比較的高いTgを組合せた変性重縮合
樹脂であるアモルファス複合高分子化合物を提供するこ
とにある。 【解決手段】 高分子構造中に、(i) アモルファス重縮
合主鎖(相当する主鎖重合体は少なくとも45℃のTg
を有する)、及び(ii)末端的に及び/又は側鎖の形で主
鎖に結合した少なくとも一つの重合体鎖を含有し、この
重合体鎖が、それ自体400≦Mavg ≦4000である
ような数平均分子量(Mavg )、50℃〜150℃の融
点及び大きくても15℃の融点範囲を有する重合体から
誘導されているアモルファス複合高分子化合物を提供す
る。又このアモルファス複合高分子化合物を製造する方
法も提供する。更に前記アモルファス複合高分子化合物
を含有するトナー受容基体及びトナー粒子も提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、結晶性部分が(共)重縮合されているアモル
ファス多相重縮合重合体に関する。本発明はまた、前記
アモルファス多相重縮合重合体の製造法、及び前記新規
な重縮合重合体を含有する重合体粒状材料を使用して像
を現像し、最終基体上に定着する像形成法にも関する。
本発明は、例えばエレクトロ(フォト)グラフィ、マグ
ネトグラフィ、直接静電印刷(DEP)、イオノグラフ
ィ等の如き電子又は磁気を基本にした像形成法において
の新規重縮合重合体の使用に関する。
【0002】発明の背景 例えばエレクトロ(フォト)グラフィ、マグネトグラフ
ィ、イオノグラフィ等の如き像形成法においては、いわ
ゆるトナー粒子の引力によって現像される潜像が形成さ
れる。DEPにおいては、いわゆるトナー粒子が基体上
に像に従って付着する。トナー粒子は、主成分としての
重合体樹脂及び前記トナー樹脂と混合された各種成分を
含有する基本的に重合体粒子である。例えば仕上のため
に使用される無色トナーは別として、トナー粒子は少な
くとも一種の黒及び/又は着色物質、例えば着色顔料を
含有する。
【0003】前述した別の像形成法においては、トナー
粒子は、液体中に又は乾式現像剤組成物中に存在させる
ことができる。
【0004】殆どの場合において、乾式現像剤組成物の
使用が好ましい。乾式現像剤組成物を用いる主たる利点
は、現像後液体相を除去する必要がないことにある。
(主として有機の)液体を排気する必要性を回避するこ
とは、経済的な観点からも及び環境問題の観点からも望
ましい。
【0005】液体現像法の代りに乾式現像法を用いるこ
とでの大きな問題は、乾式トナー粒子が、経済的に可能
な方法で、長い間大きな粒度でのみ作られうるという事
実にあった。トナー粒子の大きな粒度は、液体現像法と
比較したとき、乾式現像法によって得ることのできる解
像力を限定していた。しかしながら、トナー粒子のため
の製造法が、現在高い解像のために使用できるような方
法で進化して来ている。
【0006】更に技術上の進歩、例えば像中に含有でき
るグレイレベルの量、着色粒子の使用等が、前述した像
形成技術を、オフセット印刷及び従来の(ハロゲン化
銀)カラー像の品質に匹敵する高品質着色像を実現する
のに十分に信頼性あるものにした、そしてこれらの像は
紙、透明材料、プラスチック等の如き種々異なる基体上
に実現できる追加の利点を有する。
【0007】更にそれは高速度及び両側で像を作り、か
つ大量のグレーレベルを含む像と高解像テキストを組合
せることの可能性を提供する。それは熱昇華像形成法に
関して、すぐれた解像と高速度での微細グレー再現を提
供する。
【0008】しかしながら、像を形成するため乾式粒状
材料を用いる全ての技術において、像は最終基体上に多
積重した層中で粒状マーク形成材料の適用によって作り
上げられる。基体上に一つの方法で又は別に定着される
粒状マーク形成粒子の多積重層に伴われる問題は、像品
質に関してばかりでなく、像安定性及び機械的結果に関
しても多岐にわたる。例えば積重層は、異なる色を有す
る異なる粒子を均質に混合したとき鮮やかな混合色を与
えるのみである。粒子の溶融及び流動が最適に達しない
ときには、像中に少しの微細孔を残し、これが光散乱及
びカラー強度(彩度)を減ずる像カラーを有する混合白
色光を生ぜしめる。溶融トナーの流れが充分でないと
き、少しのレリーフパターンが像中に残り、これは光沢
に差異を生ぜしめる。溶融トナーの流れが充分でないと
き、トナー粒子の積重層によって形成される像は、厚い
層として存在する。厚い層は像中にさらに機械的応力を
与え、カール、亀裂等を誘起し、厚い層は更に脆いもの
であり、従ってこすり落ち、折りたたみ等を生じ、最終
像を処理後品質劣化に敏感にする。
【0009】従って、最終基体上での像の定着工程で、
像層の全体的厚を減ずるため及び異なる積重したトナー
粒子を均質に混合するための手段を見出すべきことが必
要である。
【0010】トナー粒子の定着工程の大部分において、
一つの方法で又は別の方法〔例えば加圧及び熱定着、オ
ーブン定着、IR(赤外)放射線溶融等〕において熱が
含まれる。
【0011】トナー樹脂を変性することによって、薄い
像層及び良く混合されたカラーを有する像を有すること
を可能にするトナー粒子を作ることが可能であったこと
が認められている。
【0012】薄い像層及び良く混合されたカラーを有す
る像を有することを可能にするトナー粒子に要求される
主たる性質は、非常に低い定着温度で良好な溶融流動性
(即ち低い溶融粘度)である。
【0013】かなり高い定着温度を用いるときには溶融
工程中溶融粘度を下げることができる。これは、一定の
トナー樹脂に対するコピー速度及び電力消費の妥協を意
味する。更に使用しうる定着温度は、トナー粒子が上に
定着される最終基体の熱的性質によって制限を受ける。
高すぎる定着温度は黄変した紙、しわのついた透明材料
等を生ぜしめることができる。
【0014】トナー粒子の溶融粘度を下げるための他の
可能性は、トナー粒子の設計、特にその融点に関するト
ナー樹脂の設計にある。しかしながら、主としてトナー
樹脂の融点によって決まるトナーの融点は、トナー樹脂
のガラスゴム転移温度(Tg)を強力な方法で下げるこ
となしに下げることはできない。しかしながら、その温
度を下げることは、トナー粒子が、室温又は僅かに高い
温度で、現像装置中でトナー粒子に働く機械的力によっ
て、変形、汚れ形成等を克服するためには弱過ぎるとい
う事実により、トナーマーキング粒子及びマーキングシ
ステムの劣化を誘起させる。
【0015】現在市場で入手できる大部分のトナー像形
成システムにおいて、トナー粒子は多かれ少なかれ複雑
なトナー樹脂を含有する、しかし、Tg及び溶融温度及
び溶融粘度の間の妥協が、殆どの市販のトナー粒子にお
いて、かなり脆いものである。大部分のシステムにおい
て、なお認知しうる量の溶融エネルギーを必要とし、ト
ナー樹脂のTgをぎりぎりに低く選択したときでさえも
高い溶融温度が異常ではなく、現像剤寿命を短縮し、長
く使用したときの像品質を低下する。
【0016】トナー樹脂のTgと溶融粘度の間の妥協を
最良にするため、トナー樹脂として有用であるように更
に複雑な重合体が発表されている。主要な考え方は、ト
ナー樹脂として多成分高分子を使用することにある。か
かる多成分高分子においては、異なる性質を有する重合
体部分を結合して、同じ高分子中に結合された重合体部
分の種類によって決まることのできるTgと溶融挙動の
間の妥協を示す最終的高分子を与える。
【0017】NL73−00096に、アモルファス主
鎖及び結晶質重合体側鎖の高含有量を含有する結晶質多
成分高分子が記載されている。結晶質側鎖の量は、最終
結晶質高分子を作るよう選択される。かかる結晶質高分
子は、大きくても10℃を越える範囲の鋭い融点を示
す。NL73−00096に記載された高分子は、トナ
ー樹脂として使用したとき、純粋な結晶質ホモポリマー
よりすぐれた利点を示すが(例えば前記高分子を含有す
るトナーは低い暗減衰及び低導電率を有する)、それら
は典型的な結晶質破砕機構を有する傾向がある。これら
の破砕機構のため、前記高分子を含有し、溶融混練及び
微粉砕によって作られたトナー粒子は、平らな、良く配
列された破砕面を有し、これらの面は強力な凝着、強力
な接着、低い流れ及び劣った個々の粒子挙動を生ぜしめ
る。これらの問題は、前述した高分子を含有するトナー
粒子を、高解像力ハーフトーン像形成に対し限定された
用途にしている。
【0018】前記高分子の結晶度は、トナー成分の主成
分と高分子の相溶性を大きく減ずる。これはまた、それ
らの使用が他のトナー成分を選択するための自由度を制
限することから、万能トナー樹脂としての適性を劣るも
のにしている。
【0019】EP−A099140には、トナー樹脂と
して、非混和性結晶質ブロック及びアモルファスブロッ
クを含む多成分高分子が教示されている。結晶質ブロッ
クは、高分子の連続相を形成し、45〜90℃の融点範
囲を有する。アモルファスブロックは、前記結晶質ブロ
ックよりも少なくとも10℃高いTgを有する。結晶質
ブロックは、高分子中で少なくとも65重量%、そして
多くても95重量%存在する。又この高分子は、基本的
には結晶質であり、前述した如き結晶質高分子と同じ欠
点を示す。
【0020】EP−A220319には、アモルファス
ブロック及び結晶質ブロックを含むブロック共重合体の
トナー樹脂としての用途が記載されている。アモルファ
スブロック及び結晶質ブロックの両方がポリエステル樹
脂であるのが好ましい。
【0021】特開平1−268722には、ペイント中
の結合剤として使用することを意図しているポリエステ
ルの製造法が記載されている。このポリエステルは、約
2重量%の低濃度でポリオレフィンとの重縮合によって
作られる。
【0022】EP−A477512及び対応するUS−
P5158851及びUS−P5238998には、ト
ナー樹脂として、一般式(A−B)n (式中nは少なく
とも2であり、A及びBは異なる重合体セグメントを表
す)を有する複合高分子を使用することが記載されてい
る。それは液体ガラス高分子を形成することを意図して
いる。この種の重合体において、重合体セグメントの少
なくとも一つは室温より高い、好ましくは50℃より高
いTgを有するガラス質セグメントであり、他のセグメ
ントは室温より低いTgを有する液体重合体である。こ
れらの樹脂において、液体セグメントの易動度は、後者
のTgより低い温度でガラス質セグメントにより凍結さ
れる。易動度は前記Tgより上の温度では高い。これら
の高分子のTg及び溶融挙動の間の折衷は、前述した主
として結晶質高分子を用いるよりも良好であるが、トナ
ー樹脂として前記高分子の使用に伴われる幾つかの問題
がなお存在する。これらの問題の幾つかには:前記高分
子の製造が真に複雑である、溶融流れ挙動がTg制御さ
れ、これは固有の非鮮鋭な方法である(前述した結晶質
高分子は鮮鋭な溶融挙動を示す)。液体セグメントと結
合されるべき有用なガラス質セグメントの選択及び量
は、液体セグメントが高分子に強力な軟化影響を有する
事実、及びガラス質セグメントが、複合高分子に許容し
うるTgを与えるのに充分に高いTgを有しなければな
らないという事実によって、限定される。複合高分子の
Tgは、現像装置中でトナー粒子に作用する機械力によ
る変形、汚れ等を克服するために高くなければならな
い。しかし高Tgを有するガラス質セグメントのかなり
の量を用いることによって複合高分子のTgを増大させ
ることにより、溶融流れ特性は悪化され、複合高分子は
再びTgと溶融流れ特性の間の不安定な妥協を示す。
【0023】US−P3967962には、トナー樹脂
としてセグメント化した共重合体を有することが記載さ
れ、前記セグメント化共重合体は、少なくとも一つのア
モルファス異性重合体セグメントに化学的に結合した一
つの結晶質又は結晶化性重合体セグメントを含有する。
セグメント化共重合体は、20℃より低いTg及び45
℃より高い融点を有する。溶融範囲は45〜150℃の
間であるのが好ましい。セグメント化要素を形成するセ
グメントは低Tgを有する必要があり、結晶化性セグメ
ントは20℃〜−100℃の間のTgを有し、アモルフ
ァスセグメントは45℃より低いTgを有する必要があ
る。
【0024】US−P3967962に記載の目的は、
低融点及び良好な熱オフセット性を有するトナー樹脂を
提供することにある。従って結晶質を残さなければなら
ない一つの複合高分子中にアモルファス重合体と結晶質
重合体(又は結晶化性重合体)を結合することを提案し
ている。かかるトナー樹脂を含有するトナーは、望まし
い溶融粘度特性を有することは明らかである、しかし低
Tgによって、現像装置中でトナー粒子上に作用する機
械力による変形、汚れ等を有する問題は大きな程度で生
ずるであろう。
【0025】US−P5166026にTgと溶融流れ
特性の間の許容しうる妥協を有するトナー樹脂を与える
ため、エイコセンとスチレンの共重合体が記載されてい
る。
【0026】US−P5026621には、例示された
理由のため、トナー粒子として有用なものとして、フル
オロアルキルアクリルエステル部分を含むブロック共重
合体が記載されている。
【0027】前述した記載は主として結晶質重合体を変
性することに関するもので、又US−P3967962
は別として、主として付加重合体に関する。トナー樹脂
として使用したとき、アモルファス重縮合樹脂は利点を
提供するが、その教示はアモルファス変性重縮合樹脂の
使用まで拡大されない。
【0028】付加重合体は合理的な良好な結合剤である
が、重縮合系樹脂、特にポリエステル樹脂の大きな利点
は提供しない。ポリエステル系樹脂は良好な基本的静電
特性、良好な光学透明性及びトナー成分に対する良好な
分散力の組合せを提供する。従って、これらのポリエス
テル系樹脂は、フルカラー用の如き高品質用のために好
ましい樹脂である。更にポリエステルは、Tgと溶融挙
動の間の良好なバランスの良好な出発点をアモルファス
状態中に既に提供している。しかしながら、アモルファ
ス複合重縮合高分子の製造及びトナー樹脂としてのそれ
らの使用についての教示は見出されない。
【0029】前述した文献に記載された付加重合体の製
造法は、容易でないか、又は良く規制された複合高分子
を提供しない。
【0030】複合付加高分子の製造方法は当業者に知ら
れた代表的なブロック及びグラフト法である。代表的な
方法は、ラジカル重合、アニオンもしくはカチオン重
合、例えば Journal of Coatings Technology59
巻、752号、125〜131頁、及びEP−A068
887に記載されている如き原子団移転重合、例えばW
O94/11412に記載されている如きプソイドリビ
ングフリーラジカル重合体及びラテックスグラフト化で
ある。これらの方法の全てが、ブロック及びグラフト共
重合体を作るために有用であるが、実際の使用は、製造
法の複雑性及び費用によってしばしば大部分が制限され
ている。イオン重合法及び原子団移転重合法において
は、単量体及び溶媒の純度、必要とする低い反応温度及
び高い真空度がこの方法の可能性を制限している。有機
溶媒の使用は、環境問題の観点からこれらの方法を魅力
の少ないものにしている。
【0031】プソイドリビングフリーラジカル重合法に
おいては、主たる欠点は、1日から数週間にわたること
のできる長い反応時間にある。
【0032】ラテックスグラフト化法を用いると、殆ど
の場合において、常に一部のホモポリマーが存在するこ
とから純粋なブロック共重合体を得ることは殆ど不可能
である。
【0033】二官能性低分子量生成物、好ましくはジイ
ソシアネートの反応により相互に一及び/又は二官能性
重合体セグメントを結合させることによる、US−P3
967962に記載されている如きブロック共重合体の
合成は、ブロック共重合体を形成するためのより簡単な
方法である。不幸にしてこの方法は、構造が容易に予測
できない最終ブロック共重合体及び一緒に結合された幾
つかの同じセグメントからなるホモポリマーの混合物を
提供する。更に反応完了後、重合体混合物は精製しなけ
ればならず、未反応ジイソシアネートは有機溶媒で抽出
しなければならない、これは再び環境問題の観点から望
ましくない。
【0034】EP298214には、反応、おそらくエ
ステル交換反応が、ポリエステル及びポリアクリレート
部分を含む高分子を与えるために記載されている。形成
される生成物は、新規な高分子の代りに二成分が均質に
混合されたむしろ新規な組成物(混合物)であると考え
られる。
【0035】従ってかなり低い溶融温度で良好な溶融流
動性(低溶融粘度)と比較的高いTgを組合せた、そし
て主として変性された複合重縮合高分子、特に変性ポリ
エステル樹脂である有用な樹脂を持つ必要がなお存在す
る。更にそれぞれ特定の像形成システムで使用すべきト
ナー粒子の特別の要求に高分子を提供することを可能に
する複合重縮合高分子を製造するための、容易にして、
簡単でかつ原価効率的な方法に対する要求がなお存在す
る。
【0036】発明の目的及び概要 本発明の目的は、かなり低い溶融温度で、良好な溶融流
動性(低溶融粘度)と比較的高いTgを組合せた変性重
縮合樹脂であるアモルファス複合高分子を提供すること
にある。
【0037】本発明の別の目的は、室温で機械的に強力
であり、低溶融粘度を有する乾式トナー粒子を提供する
ことにある。
【0038】本発明の別の目的は、トナー樹脂として、
Tgと溶融粘度の間の有利な折衷を有する少なくとも一
種のアモルファス複合高分子化合物を含有する乾式トナ
ー粒子を提供することにある。
【0039】本発明の更に別の目的は、像上の保護層を
形成するについて使用できる前述したアモルファス複合
高分子化合物の少なくとも一種を含む無色トナー粒子を
提供することにある。
【0040】本発明の更に別の目的は、簡単で、迅速
で、費用有効性で、融通性のある前述したアモルファス
複合高分子化合物を製造する方法を提供することにあ
る。
【0041】本発明の更に別の目的は、トナー粒子が上
で更に容易に溶融される前述したアモルファス複合高分
子化合物を含有する少なくとも一つの被覆層を含むシー
ト又はウエブ材料を提供することにある。
【0042】本発明の更に別の目的及び利点は以下の詳
細な説明から明らかになるであろう。
【0043】本発明の目的は、その構造中に、(i) アモ
ルファス重縮合主鎖〔相当する主鎖重合体は少なくとも
45℃のTgを有する〕及び(ii)前記主鎖に末端的に及
び/又は側鎖の形で結合している少なくとも一つの重合
体鎖を含有し、前記重合体鎖がそれ自体400≦Mavg
≦4000であるような数平均分子量(Mavg )、50
℃〜150℃の融点及び大きくても15℃の融点範囲を
有する重合体から誘導されているアモルファス複合高分
子化合物を提供することによって実現される。
【0044】好ましい例において、前記重合体鎖は、カ
ルボン酸のエステル、スルホン酸のエステル、エーテ
ル、カルボン酸のアミド、スルホン酸のアミド、ウレタ
ン及び酸無水物基からなる群から選択した一員である接
続基を越えて前記主鎖重合体に結合している。
【0045】更に好ましい例においては、前記重合体鎖
はカルボン酸のエステル基を越えて前記主鎖重合体に結
合している。
【0046】更に好ましい例において、前記重合体鎖は
それ自体、500≦Mavg ≦2500であるよう数平均
分子量(Mavg )を有する。
【0047】更に別の好ましい例においては、前記重合
体鎖はポリオレフィンである。
【0048】図面の簡単な説明 図1において、温度の関数としての本発明による重合体
及び比較重合体の溶融粘度を示す。
【0049】発明の詳述 乾式トナーの粒状構造及び限定された溶融性に伴われる
問題は、周囲温度及び作動エンジン中に存在する如き僅
かに上昇した温度での機械的変形及び改良された低温度
の可融性(これは相対的に低い温度での低溶融粘度を意
味する)の間の改良されたバランスを提供するトナー樹
脂としての重合体樹脂の設計及び使用によって克服でき
る。
【0050】これは、高Tg及びそれと同時に低融点及
び溶融工程に有用な代表的温度で低溶融粘度との間に改
良されたバランスを有する高分子をトナー樹脂として使
用するために提供することによって達成できる。
【0051】アモルファス重合体主鎖、及びそれに結合
した結晶質及び/又は結晶化性末端及び/又は側鎖を含
む複合高分子をトナー樹脂として含有するトナー粒子
は、周囲温度及び操作エンジン中に存在するときの僅か
に上昇した温度での機械的変形及び低温での改良された
可融性(これは相対的に低温での低溶融粘度を意味す
る)の間の改良されたバランスを示すことを見出した。
【0052】この改良は、トナー樹脂として使用する複
合高分子を、結晶化性末端鎖及び/又は側鎖が真にそれ
ら自体で相互作用し、不規則アモルファス構造上に無秩
序に分布した側鎖及び/又は末端鎖中に規則領域を生ぜ
しめるような特別の副成分(subcomponents)から選択
し、かつこのような方法で設計したとき更に著しくな
る。
【0053】結晶化性末端鎖及び/又は側鎖の量は、複
合高分子が基本的にアモルファスのままであるように選
択するのが好ましい。
【0054】結晶化性末端鎖及び/又は側鎖を含有する
かかる基本的なアモルファス複合高分子は、非常に興味
ある状態を与える、この場合低温で末端鎖及び/又は側
鎖は、アモルファス複合高分子に軟化作用によって高分
子構造を弱くすることがなく、これとは反対に構造領域
が微粒子化充填剤として挙動する事実によって構造を強
化しさえする。従って全体的な効果として、複合高分子
のTgは殆どの場合において、アモルファス主鎖のそれ
より低くなく、これとは反対に純粋のアモルファス主鎖
に対して見て上昇するであろう。
【0055】しかしながら高温で、規則(結晶質)領域
は溶融し、液化した末端鎖及び/又は側鎖は、認めうる
量で複合アモルファス高分子のマトリックスを軟化す
る、かくして複合アモルファス高分子の溶融粘度におけ
る著しい低下を誘起し、かくして複合アモルファス高分
子の全マトリクスの鮮鋭な溶融挙動を巨視的な方法で与
える。
【0056】この効果により、アモルファス主鎖重合体
に関して、複合アモルファス高分子の溶融粘度の著しい
低下が観察される。この低下は、主構成成分として前記
複合アモルファス高分子を含むトナー粒子の溶融特性に
直接的効果を与える。前記効果の全ての組合せは、Tg
と溶融粘度のより良好な折衷の独特な状態をもたらす。
【0057】アモルファス重縮合重合体は、Tg及び溶
融粘度の間のより有利な関係を有し、結晶質又は結晶化
性部分を含む基本的にアモルファスな高分子を与える簡
単な方法で変性できることを見出した。
【0058】本発明によれば、アモルファス重縮合重合
体を変性するための方法は、反応時間中に反応成分の複
雑な投与を必要とせずに、簡単で、良く制御でき、比較
的迅速な化学反応である。化学反応は、前記アモルファ
ス重縮合重合体中に含まれる反応性基と、主鎖に結合
(グラフト)する単官能性結晶質又は結晶化性重合体中
に含まれる反応性基の間で基本的に生起する。
【0059】複合アモルファス高分子化合物を形成する
かかる変性されたアモルファス重縮合重合体は、それが
それらの高分子構造中に、(i) アモルファス重縮合主鎖
(相当する主鎖重合体は少なくとも45℃のTgを有す
る)、及び(ii)末端的に及び/又は側鎖重合体中で前記
主鎖に結合した少なくとも一つの重合体鎖を含有し、前
記重合体鎖が、それ自体、400≦Mavg ≦4000で
あるような数平均分子量(Mavg )、50℃〜150℃
の融点及び大きくても15℃の融点範囲を有する重合体
から誘導されていることを特徴としている。
【0060】本発明による複合アモルファス高分子中の
アモルファス重縮合主鎖は、ポリエステル、エポキシ樹
脂、又はポリエステル及びポリアミド部分を含有する混
合重縮合物(ブロックもしくはランダム重合体)である
のが好ましい。ポリエステル及びポリアミド部分を含有
する混合重縮合物は、少なくとも一種のジもしくはポリ
カルボン酸、少なくとも一種のジオールもしくはポリオ
ール、及び少なくとも一種の脂肪族ジアミンもしくはア
ミノカルボン酸又はラクタムの共重縮合によって製造で
きる。前記ジアミン、アミノカルボン酸又はラクタムは
重縮合混合物中に、1モルに対して多くても30モル%
存在させる。有用なジアミン、アミノカルボン酸、又は
ラクタムの例には、例えばヘキサメチレンジアミン、ペ
ンタメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、11
−アミノ−ウンデカン酸、ε−カプロラクタム等があ
る。
【0061】本発明による複合高分子中の重縮合主鎖と
して有用なエポキシ樹脂は、約54℃のTgを有するエ
ピクロロヒドリンとビスフェノールAの線状アダクトで
ある。
【0062】好んで用いられるエポキシ樹脂には、例え
ばニューヨークの John Wiley &Sons , Inc.196
7年発行、D. H. Solomon 著、The Chemistry of Or
ganic Film Formers の180〜181頁に記載され
ている如きビスフェノール化合物及びエピクロロヒドリ
ンの線状アダクト、例えばEPIKOTE 1004
(EPIKOTEは Shell Chemical Co. の登録商標
である)がある。
【0063】最も好ましい例において、アモルファス重
縮合主鎖はホモ又はコポリエステルである。前記ホモ又
はコポリエステル(以後ポリエステルと称する)は、少
なくとも一種のジカルボン酸及び少なくとも一種のジオ
ールの間の既知の任意の重縮合反応によって製造でき
る。本発明により使用するポリエステルは芳香族ジカル
ボン酸部分を含有できる。芳香族ジカルボン酸部分の例
には、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカル
ボン酸、4,4′−ジフェニレンジカルボン酸、4,
4′−ジフェニルエーテルジカルボン酸、4,4′−ジ
フェニルメタンジカルボン酸、4,4′−ジフェニルス
ルホジカルボン酸、5−スルホイソフタル酸等の部分、
及びこれらの酸部分の混合物がある。
【0064】本発明によるアモルファス複合高分子化合
物の主鎖を形成するポリエステルは、脂肪族ジカルボン
酸部分も含有できる。それは、例えばマロン酸、こはく
酸、グルタル酸、アジピン酸等から誘導される飽和脂肪
族ジカルボン酸部分及び/又は例えばマレイン酸、フマ
ル酸等から誘導される不飽和脂肪族カルボン酸部分を含
有できる。
【0065】本発明によるアモルファス複合高分子化合
物の主鎖を形成するために有用なポリエステルは、線状
又は分枝状であることができる。分枝ポリエステルを作
るためには、例えばトリメリット酸等の如きポリカルボ
ン酸又は例えばトリメチロールプロパン、グリセロー
ル、ペンタエリスリトール等の如きポリヒドロキシ化合
物の何れも使用できる。本発明による複合高分子のポリ
エステル主鎖を作るために有用なポリヒドロキシ化合物
には、ヒドロキシ基を含有する重合体がある、前記重合
体は、オレフィン系不飽和単量体の重合(懸濁重合、溶
液重合、ブロック重合によって)作られる。ヒドロキシ
基を含有する重合体及びそれを含有するポリエステル
は、WO93/20129に記載されている如く、本発
明による複合高分子の重縮合主鎖の製造に使用するた
め、又はポリエステル主鎖として使用するためにも好適
である。WO93/20129に記載されている如く、
ヒドロキシ基を含有する重合体において、ヒドロキシ基
は、アクリル酸又はメタクリル酸のHO含有エステル、
例えば4−HO−ブチル(メタ)アクリレート及び2−
HO−エチル(メタ)アクリレートの単量体混合物への
添加によって導入できる。
【0066】WO93/20129に記載されている重
合体は、又単量体の混合物に単量体として(メタ)アク
リル酸の添加によってヒドロキシ基の代りにカルボキシ
ル基を導入するとき、本発明による複合高分子の重縮合
主鎖の製造におけるポリカルボン酸として使用すること
もできる。
【0067】本発明によるアモルファス複合高分子化合
物の主鎖を形成するポリエステルにおいて、ジ又はポリ
カルボン酸と縮合させるため使用するジオールは、脂肪
族又は芳香族の何れであることもできる。アルキレンジ
オール部分の例には、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、2−メチル−1,5−ペンタンジオール、
ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメ
タノール、p−キシレングリコールの部分がある。
【0068】本発明によるポリエステルに有用な芳香族
ジオールには、ビスフェノールA、エトキシル化ビスフ
ェノールA、プロポキシル化ビスフェノールA等があ
る。
【0069】本発明によるアモルファス複合高分子化合
物の製造に、脂肪族及び芳香族ジオールの混合物も使用
できる。
【0070】本発明によるアモルファス複合高分子化合
物のアモルファス重縮合主鎖を形成するのに有用なポリ
エステルは、45℃の最低Tg(ガラス転移温度)を有
する。45℃より高いTgを有する任意のポリエステル
樹脂が使用できる。好ましいポリエステル樹脂は、(i)
二官能性有機酸、例えばマレイン酸、フマル酸、テレフ
タル酸、及びイソフタル酸、及び(ii)二官能性アルコー
ル例えばエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、芳香族ジヒドロキシ化合物、好ましくはビスフェノ
ール例えばビスフェノールAと称される2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン又はアルコキシ
ル化ビスフェノール例えばプロポキシル化ビスフェノー
ル(これらの例はUS−P4331755に与えられて
いる)の線状重縮合生成物である。好適なポリエステル
樹脂の製造のためには、GB−P1373220を参照
され度い。
【0071】興味ある線状ポリエステルにはATLAC
T500(これは米国デラウエア州、Wilmingtonの A
tlas Chemical Industries Inc.の商品名である)の
如き市販製品がある、ATLAC T500は、約55
℃のTgを有するフマル酸とプロポキシル化ビスフェノ
ールAの線状ポリエステルであり、例えばNL 71/
16891に記載されている。本発明によるアモルファ
ス複合高分子化合物のアモルファス重縮合主鎖を形成す
るための別の有用な市販の生成物には、DIACRON
FC150があり、これはテレフタル酸、プロポキシ
ル化ビスフェノールA及びエチレングリコールの重縮合
によって作られた線状ポリエステルに対する三菱レーヨ
ンの商品名である。
【0072】他の興味ある線状ポリエステルには、テレ
フタル酸、イソフタル酸、ジエトキシル化ビスフェノー
ルA及びエチレングリコールの重縮合生成物がある。
【0073】興味ある分枝ポリエステルには、DIAN
OL 22(ジエトキシル化ビスフェノールA)、DI
ANOL 33(ジプロポキシル化ビスフェノール
A)、テレフタル酸及びトリメリット酸の重縮合によっ
て作られたポリエステルがある。DIANOL 22及
びDIANOL 33はオランダ国のAKZO CHE
MIEの商品名である。アモルファス複合高分子の形成
は、基本的には、前記アモルファス重縮合重合体中に含
有された反応性基、及び主鎖に結合する(グラフトす
る)単官能性結晶質又は結晶化性重合体中に含有された
反応性基の間の化学反応によって進行するから、両重合
体は遊離反応性基を有することが必要である。
【0074】アモルファス重縮合主鎖を形成する重合体
は、反応性基として;ヒドロキシ基、カルボキシ基、カ
ルボン酸ハライド基、カルボン酸基のアルカリ金属塩、
エポキシ基、イソシアネート基、アミノ基、スルホン酸
基、スルホニルハライド基、スルホン酸基のアルカリ金
属塩を含有できる。アモルファス主鎖重合体中の反応性
基は、ヒドロキシ基、カルボキシ基、カルボン酸ハライ
ド基及びカルボン酸基のアルカリ金属塩であるのが好ま
しい。
【0075】本発明によるアモルファス複合高分子化合
物の主鎖を形成するため使用するポリエステルは、ポリ
エステル1gについてKOH5〜50mgの酸価又はヒ
ドロキシ価を有するポリエステルが最も好ましい。最も
好ましいのは、ポリエステル1gについてKOH10〜
30mgの酸価又はヒドロキシ価を有するポリエステル
である。
【0076】本発明による複合高分子において、末端鎖
及び/又は側鎖を形成する(共)重合体の選択は、その
結晶化性によって決まる。本発明により有用な、末端鎖
及び/又は側鎖重合体のこの結晶化性は、それの融点
(ASTM D−127によって測定)に反映され、そ
れは50℃〜150℃である。末端鎖及び/又は側鎖重
合体の前記融点は、60〜150℃であるのが好まし
く、75〜125℃であるのが更に好ましい。末端鎖及
び/又は側鎖重合体は、鮮鋭な溶融挙動を有すること、
即ち固体重合体の全体が溶融した重合体への転移が、大
きくても15℃、好ましくは大きくても10℃の範囲で
進行する(即ち融点範囲を有する)ことが更に好まし
い。末端鎖及び/又は側鎖重合体間に充分な相互作用を
持たせるため、前記重合体の数平均分子量(Mw )は、
400〜4000であるのが好ましく、500〜250
0であるのが更に好ましく、700〜2000であるの
が最も好ましい。
【0077】本発明によれば、アモルファス複合高分子
化合物中の結晶質又は結晶化性末端鎖及び/又は側鎖を
形成するため使用する重合体は、好ましくは単官能性重
合体(即ち唯一つの反応性基を担持する)であり、最も
好ましくは末端単官能性重合体である。好ましくは二又
は多官能性重合体は、本発明によるアモルファス複合高
分子化合物中の結晶質又は結晶化性末端鎖及び/又は側
鎖を形成するためには避ける、何故ならばかかる重合体
が末端鎖及び/又は側鎖を形成するばかりでなく、二つ
のアモルファス重縮合鎖間でグラフト化される反応もす
るからである。かかる高分子においては、Tgと溶融粘
度の間の折衷が、アモルファス複合分子中におけるよう
に良好でない、この場合結晶化性又は結晶質重合体は末
端鎖及び/又は側鎖を形成する。
【0078】本発明によれば、アモルファス複合高分子
化合物中の結晶質又は結晶化性末端鎖及び/又は側鎖を
形成するのに使用する重合体中の官能性基は、アモルフ
ァス重縮合主鎖上に存在する官能性基と反応できる任意
の基であることができる。末端鎖及び/又は側鎖を形成
するため使用する重合体上に存在する官能性基は、好ま
しくはヒドロキシ、カルボキシ、カルボン酸ハライド、
カルボン酸のアルカリ塩、エポキシ、イソシアネート、
クロロメチル又はアミン基である。結晶質又は結晶化性
末端鎖及び/又は側鎖を形成するため使用する重合体
は、アモルファス重縮合主鎖中に含まれるCOOM又は
SO3 M基中に含有されるアルカリ金属イオンと反応で
きるハロゲン担持基によって末端停止されることもでき
る。COOM及びSO3 M中の両方のMはアルカリ金属
イオンである。
【0079】末端鎖及び/又は側鎖を形成する重合体
は、好ましくはカルボン酸エステル、スルホン酸のエス
テル、エーテル、カルボン酸のアミド、スルホン酸のア
ミド、ウレタン及び酸無水物基からなる群から選択した
一員である接続基を介して前記主鎖重合体に結合する。
【0080】末端鎖及び/又は側鎖重合体を形成するた
め使用する重合体は結晶化性ポリオレフィンであること
が好ましい。ポリエチレンが、本発明によるアモルファ
ス複合高分子化合物中の結晶質又は結晶化性末端鎖及び
/又は側鎖を形成するために更に好ましい重合体であ
る。更に好ましい例において、末端鎖及び/又は側鎖を
形成する重合体は、アルコキシ部分を含有するポリエチ
レン鎖である。
【0081】本発明によるアモルファス複合高分子化合
物を製造する方法において、アモルファス重縮合主鎖が
ポリエステルであり、前記アモルファス重縮合主鎖重合
体上の反応性基が、ポリオレフィン鎖の末端鎖ヒドロキ
シ基とエステル化で反応するカルボキシル基であるか、
又はポリオレフィン鎖の末端カルボキシ基とエステル化
で反応するヒドロキシ基であることが最も好ましい。
【0082】更に好ましい例において、ポリオレフィン
鎖は下記一般式(I)に相当する共重合体鎖である:
【0083】
【化2】
【0084】本発明によるアモルファス複合高分子化合
物中の結晶質又は結晶化性末端鎖及び/又は側鎖を形成
するため非常に有用である単官能性ヒドロキシ末端停止
ポリオレフィン系重合体の例には、UNILIN 42
5、UNILIN 550、UNILIN 700、U
NILIN 1000及びUNILIN 2000(そ
れぞれ平均分子量425,550,700,1000及
び2000を有するポリオレフィン系アルコールに対す
る米国、オクラホマ州、TULSAのPETROLIT
Eの商品名)として、又はUNITHOX 720(同
じPETROLITEの875の平均分子量を有するヒ
ドロキシ末端停止ポリオレフィン系ポリオキシエチレン
系高分子に対する商品名)として市場で入手できるポリ
オレフィン系高分子がある。単官能性カルボキシ末端停
止ポリオレフィンの代表例にはUNICID 700が
あり、これは700の平均分子量を有するポリオレフィ
ン系モノカルボン酸に対するPETROLITEの商品
名である。
【0085】アモルファス重縮合主鎖中に組入れること
のできる結晶質又は結晶化性重合体の量は、アモルファ
ス重縮合主鎖重合体上の反応性基の数によって制限され
る。好ましい例において、ポリエステル1gについてK
OH5〜50mgの酸価又はヒドロキシ価を有するポリ
エステルを使用する場合、アモルファス重縮合重合体1
gについて、単官能性結晶化性重合体の9×10-5〜9
×10-4モルを組入れることができる。組入れることの
できる結晶質又は結晶化性重合体の百分率(重合体主鎖
の重量に対する重量%)は、結晶質又は結晶化性重合体
の分子量によって決まる。分子量400を有する結晶質
又は結晶化性重合体に対しては、それは3.5%〜35
%の範囲であり、分子量4000を有する結晶質又は結
晶化性重合体に対しては、それは35〜350%の範囲
であることができる。
【0086】結晶化性末端鎖及び/又は側鎖を含有する
アモルファス複合高分子化合物は、トナー樹脂として使
用することを意図しているから、それは基本的にはアモ
ルファス複合高分子化合物でなければならない。従って
アモルファス重縮合主鎖中に組入れる結晶質又は結晶化
性重合体の量は、全アモルファス複合高分子化合物に対
して、1〜50重量%に制限するのが好ましく、1〜2
5重量%が更に好ましい。
【0087】本発明によるアモルファス複合高分子に対
して、唯一種のみの結晶質又は結晶化性重合体をアモル
ファス重縮合主鎖中に組入れることは必ずしも必要でな
く、前記結晶化性重合体が、400≦Mavg ≦400
0、融点50℃〜150℃、そして大きくても15℃の
融点範囲であるような数平均分子量(Mavg )を有する
限り、二種以上の異なる種類の結晶質又は結晶化性重合
体を使用できる。
【0088】本発明によるアモルファス複合高分子化合
物は、例えばエレクトロ(フォト)グラフィ、マグネト
グラフィ、直接静電印刷(DEP)、イオノグラフィ等
の如き電気又は磁気に基づいた像形成法の製造における
トナー樹脂として使用できる。高分子は乾式現像のみな
らず液体現像のためのトナー粒子中のトナー樹脂として
使用できる。本発明によるアモルファス複合高分子化合
物は、(特別な像形成法にとって必要なとき)他の既知
のトナー樹脂と混合できる、即ち重縮合樹脂と付加重合
樹脂、例えば非変性ポリエステル及びスチレンアクリレ
ート重合体等の両者を混合できる。本発明によるアモル
ファス複合高分子化合物を含有するトナー粒子は、任意
の通常のトナー成分、例えば電荷制御剤、着色及び黒の
両顔料、無機充填剤等を含有できる。本発明によるアモ
ルファス複合高分子化合物を含有するトナー粒子に有用
な電荷制御剤、顔料及び他の添加剤の説明は、例えばE
P−A601235に見出すことができる。
【0089】本発明によるアモルファス複合高分子化合
物を含有するトナー粒子は、多成分乾式現像剤中で使用
するとき、任意の既知のキャリヤー材料と混合できる。
例えば疎水性化シリカの如き既知の流動性増強剤を前記
トナー粒子と混合できる。トナー粒子は一成分乾式現像
剤として使用できる、又は多成分現像剤を形成するため
キャリヤー粒子と混合できる。
【0090】溶融混練法、続く微粉砕により、又はトナ
ー樹脂及びトナー成分を有機溶媒に溶解し、前記有機溶
媒が不溶性である媒体中に溶液を分散させ、最後に有機
溶媒を蒸発させる懸濁法によって、トナー樹脂として、
本発明によるアモルファス複合高分子化合物を含有する
トナー粒子を作ることができる。
【0091】トナー樹脂として本発明によるアモルファ
ス複合高分子化合物を含有するトナー粒子は、平均直径
1〜50μm、好ましくは3〜20μm、更に好ましく
は3〜10μmを有することができる。前記トナー粒子
の粒度分布は任意の種類のものであることができる。し
かしながら、0.5より小さい、更に好ましくは0.3
の変動係数(平均で割った標準偏差)(ν)を有する数
又は容積によるガウス又は正規粒度分布を有するのが好
ましい。
【0092】本発明によるアモルファス複合高分子化合
物は、最終基体の被覆層中で有利に使用でき、その上に
付着したトナー層の非常に効率的な溶融及び湿潤を誘起
し、これが更に合理的な温度で誘起する可能性を提供す
る。前記トナー層は、トナー樹脂として本発明によるア
モルファス複合高分子化合物を含有するトナー粒子のみ
ならず他のトナー樹脂を有するトナー粒子を含有でき
る。
【0093】本発明によるアモルファス複合高分子化合
物は、例えば前記高分子を含有する無色トナー組成物を
付着させることによって適用される最終像上の表面被覆
中で有利に使用できる。
【0094】本発明によるアモルファス複合高分子化合
物の合成は二つの異なる方法で行うことができる:
【0095】1.末端又は重合体鎖内に反応性基を含有
するアモルファス重縮合重合体を、官能性基を含有する
少なくとも一種の結晶質又は結晶化性重合体と混合す
る。前記少なくとも一種の結晶質又は結晶化性重合体上
の官能性基は、アモルファス重縮合重合体上の反応性基
と反応することができる。この反応によって、アモルフ
ァス重縮合主鎖及び前記アモルファス重縮合主鎖に結合
した結晶質又は結晶化性重合体を含むアモルファス複合
高分子化合物が形成される。
【0096】この方法は次の工程: (i) 反応容器中で、400≦Mavg ≦4000の数平均
分子量、50℃〜150℃の融点及び大きくても15℃
の融点範囲を有し、官能基を含有する少なくとも一種の
結晶質又は結晶化性重合体及びアモルファス重縮合重合
体を混合する、(ii)窒素雰囲気下で、前記混合物を撹拌
しつつ150℃〜250℃の温度に加熱する、(iii) 前
記加熱を、もはや相分離がなくなるまで続ける、(iv)冷
却し、アモルファス複合高分子化合物を回収する工程を
含む。
【0097】溶融された重合体は混和性でなく、溶融体
中に二つの明確な相を形成する。化学反応は界面で進行
する。アモルファス重縮合主鎖及び前記アモルファス重
縮合主鎖に結合した結晶質又は結晶化性重合体を含むア
モルファス複合高分子化合物の数分子の形成後、アモル
ファス複合高分子化合物が反応成分のための一種の乳化
剤として作用し、反応がより速く進行する。
【0098】反応時間は反応温度によって30〜300
分である。
【0099】反応混合物を冷却後、アモルファス重縮合
主鎖及び前記アモルファス重縮合主鎖に結合した結晶質
重合体を含有する純粋なアモルファス複合高分子化合物
が得られる。反応生成物を更に精製する必要はなく又は
回収すべき有機溶媒もない。
【0100】2.アモルファス重縮合主鎖を形成するた
め、反応性基、好ましくはヒドロキシ基又はカルボキシ
基を含有する結晶質又は結晶化性重合体を、重縮合混合
物(ジ又はポリカルボン酸、ジオール又はポリオール、
所望ならばジアミン又はラクタム)中で混合し、前記主
鎖中で共重縮合させる。
【0101】この方法は次の工程: (i) 400≦Mavg ≦4000である数平均分子量(M
avg )、50℃〜150℃の融点及び大きくても15℃
の融点範囲を有し、官能基を含有する少なくとも一種の
結晶質又は結晶化性重合体を、ジ又はポリカルボン酸、
ジオール又はポリオール、所望ならばジアミン又はラク
タム又はそれらの混合物と混合して重縮合混合物を形成
する、(ii)所望ならば適切な触媒の存在下に、前記重縮
合混合物を加熱することによってプレポリマーを形成
し、(iii) 所望の粘弾性に達するまで、プレポリマーを
ジもしくはポリオール及び/又はジもしくはポリカルボ
ン酸と更に反応させ、(iv)反応混合物を冷却し、純粋な
アモルファス複合高分子化合物を回収する工程を含む。
【0102】重縮合は二段階で行う。第一段階〔前記工
程(ii)〕において、ジ又はポリカルボン酸、ジ又はポリ
オール(好ましくはこの工程においてはジカルボン酸及
びジオールのみを使用する)、そして所望ならばジアミ
ン又はラクタム、及び反応混合物中に存在する結晶質又
は結晶化性重合体の直接重縮合によって低分子量プレポ
リマーを形成する。反応は、高温で、そして所望ならば
適切な触媒、例えばEP−A234899に記載されて
いる如き、ジブチル錫ジオキサイド、ジブチル錫ジラウ
レート、酸化亜鉛、酸化第一錫の存在下に行う。
【0103】第二段階〔前記工程(iii) 〕において、プ
レポリマーを、所望の粘弾性に達するまでジもしくはポ
リオール及び/又はジもしくはポリカルボン酸と更に反
応させる(この工程で好ましくはポリオール又はポリカ
ルボン酸を使用する)。
【0104】反応混合物を冷却後、アモルファス重縮合
主鎖及び前記アモルファス重縮合主鎖に結合した結晶質
重合体を含む純粋なアモルファス複合分子が得られる。
反応生成物を更に精製する必要はなく、又回収しなけれ
ばならない有機溶媒もない。
【0105】実施例 各実施例で示したガラス転移温度(Tg)はASTM:
D 3418−82により測定した。
【0106】実施例に示した全ての粘度は、RHEOMETRIC
S ダイナミックレオメーター、RVEM−200(米国
ニュージャージー州の Piscataway , One Possumtown
Road にある)で測定した。
【0107】全ての部及び百分率は他に特記せぬ限り重
量による。
【0108】各実施例で使用した単官能性ポリオレフィ
ン鎖を表1に示す。
【0109】UNILIN、UNICID及びUNIT
HOXは、単官能性ポリオレフィンに対する米国、オク
ラホマ州、TULSAのPETROLITEの商品名で
ある。UNILINはヒドロキシ末端停止ポリオレフィ
ンに対する商品名であり、UNCIDはカルボキシ末端
停止ポリオレフィンに対する商品名であり、UNITH
OXはヒドロキシ末端停止ポリオレフィンポリオキシエ
チレン高分子に対する商品名である。
【0110】 *:ポリオレフィン鎖の構成成分。
【0111】実施例 1 Tg52℃及び25mg KOH/gの酸価を有するプ
ロポキシル化ビスフェノールAとフマル酸のアモルファ
ス線状ポリエステル(ATLAC T500、米国デラ
ウエア州、Wilmington の Atlas Chemical Industri
es Inc.の商品名)80部を、110℃の融点及び70
0の平均分子量を有する一側で−CH3基で末端停止さ
れ、他側でHO基で末端停止された−CH2 −CH2
基からなる単官能性ポリオレフィン分子であるUNIL
IN 700(商品名)20部とガラス反応器中で混合
した。
【0112】混合物を245℃で30分間加熱し、反応
混合物中に吹き込んだ窒素流によって撹拌した。この反
応時間中、反応によって形成した水を溜去した。両重合
体が溶融したとき相互に非相溶性であり、反応容器中に
二つの分離相が存在した。約5分後両相が混合を開始
し、反応終了時に、もはや分離相は存在せず、輝いた塊
が形成された、これは反応が完了したことを示した。
【0113】冷却後重合体塊を回収し、反応中に形成さ
れたアモルファス複合高分子化合物の性質を測定した。
【0114】アモルファス複合高分子化合物のTgは5
2℃であった。
【0115】反応中形成したアモルファス複合高分子化
合物(ACM1)の溶融粘度を、温度の関数として測定
した。測定は RHEOMETRICSダイナミックレオメーター、
RVEM−200で測定した。測定法は次の通りであっ
た:試験すべき重合体を破砕し、100μmの篩で篩分
けし、破砕した重合体を高圧及び真空下に押圧して錠剤
を形成した。錠剤を、コーンとプレートの間の間隙中で
粘度測定装置中に挿入した。試料を100℃に加熱し
た。この温度が出発したとき、2℃に1分かけて、2℃
の上昇段階で、100℃から出発して140℃までの温
度スウィープ(sweep )で複素( complex)溶融粘度η
* を測定した。η* の測定は、1%歪及び100ラド/
秒の周波数で行った。ACM1についての温度に対する
η* のプロットを図1の曲線1に示す。このプロットに
おいて、複素粘度における最初のゆるやかな低下が見ら
れ、続いて105℃と115℃の間で鋭い低下がある、
即ち結晶質単官能性ポリオレフィンの融点付近で中心に
入り、この鋭い低下後、曲線は再び平らになる。
【0116】このグラフから、ファクターF* が次の通
りに規定される:
【0117】F* =η1 */η2 *
【0118】式中η1 *は、アモルファス主鎖重合体中に
導入した結晶質ポリオレフィン重合体の溶融温度(T
melt)の下10℃でのアモルファス複合高分子化合物の
複素粘度であり、η2 *はアモルファス主鎖重合体中に導
入した結晶質ポリオレフィン重合体の溶融温度の上10
℃でのアモルファス複合高分子化合物の複素粘度であ
る。F* が大であればある程、粘度低下は鋭い。この場
合においては、Tmelt=110℃、F* =104であっ
た。
【0119】比較例 1 実施例1における如く、ガラス反応器中で、プロポキシ
ル化ビスフェノールAとフマル酸のアモルファス線状ポ
リエステル(ATLAC T500、商品名)100部
を加熱した、但し結晶質又は結晶化性単官能性ポリオレ
フィン分子は加えなかった。245℃で30分加熱後、
重合体を冷却し、実施例1に記載した如く粘度を測定し
た。温度に対するη* の曲線を図1に曲線2で示す。F
* の計算は、Tmeltに対する参照としてUNILIN
700(商品名)の溶融温度をとって行い、5.55の
値を得た。実施例と比較例1のデータから、アモルファ
ス重縮合主鎖中への結晶質ポリオレフィンブロックの導
入が、形成されるアモルファス複合高分子化合物(AC
M1)における溶融粘度における鋭い低下を導くことが
明らかである、一方この高分子は重縮合主鎖のTgに匹
敵するTgを有することが明らかである。
【0120】実施例 2 二つのトナーを作った、その一つは結合剤樹脂として本
発明の実施例1によるアモルファス複合高分子化合物で
ある重合体ACM1を用い、他の一つは結合剤樹脂とし
てプロポキシル化ビスフェノールAとフマル酸のアモル
ファス線状ポリエステル(ATLAC T500、商品
名)を用いた。
【0121】トナー1:97部のACM1(実施例1の
アモルファス複合高分子化合物)及び3部のHELIO
GEN BLAU(ドイツ国のBASFのCuフタロシ
アニンの商品名)を均質に混合し、溶融混練機に入れ、
120℃に加熱して溶融体を形成した。この溶融体を2
0分間溶融混練した。その後混合物を室温(20℃)に
冷却させた。その温度で塊体を破砕し、級別して、容量
に基づいて8.5μmの平均粒度を有し、かつ数に基づ
いて6.5μmの平均粒度を有するトナー粒子を得た、
このときは英国 Bedfordshire , Luton の COULTER EL
ECTRONICS Corp.によって市販されている狭い孔で電解
質置換の原理に従って操作する COULTERCOUNTER (登録
商標)Model TA II 粒度分析器を用いて測定した。
【0122】トナー2:このトナーはトナー1と同様に
して作った、但し、97部のACM1の代りに、プロポ
キシル化ビスフェノールAとフマル酸の線状ポリエステ
ル97部を、比較例1に記載した如く245℃で30分
間処理した後、結合剤として使用した。
【0123】両トナーを強磁性キャリヤーと混合し、二
種類の二成分現像剤を形成した。これらの各現像剤を使
用して、熱定着工程を含むエレクトロスタトグラフィ装
置で像を形成した。溶融特性を観察した。結合剤樹脂と
してACM1を含有するトナー1のトナー粒子は、比較
トナー(トナー2)の溶融温度より15℃低い温度で溶
融できた。これは、二種類のトナー樹脂の溶融挙動にお
ける観察された差違による。
【0124】実施例 3 反応成分の割合を変えたこと以外は、実施例1と同じ反
応を繰返した。90部のアモルファス線状ポリエステル
(ATLAC T500、商品名)及び10部の単官能
性ポリオレフィン(UNILIN 700、商品名)を
使用した。
【0125】本実施例のアモルファス複合高分子化合物
は、54℃のTg及び10のファクターF* を有してい
た。
【0126】実施例 4 反応成分の割合を変えたこと以外は、実施例1と同じ反
応をした。70部のアモルファス線状ポリエステル(A
TLAC T500、商品名)及び30部の単官能性ポ
リオレフィン(UNILIN 700、商品名)を使用
した。
【0127】本実施例のアモルファス複合高分子化合物
は、50℃のTg及び240のファクターF* を有して
いた。
【0128】実施例 5 実施例1を繰返した、但し425の平均分子量及び8
7.8℃の融点を有するUNILIN 425(商品
名)を使用した。
【0129】形成されたアモルファス複合分子は非常に
軟く、僅か38℃のTgしか有していなかった。従って
このアモルファス複合高分子化合物は限定された方法で
のみトナー樹脂として有用であった。
【0130】実施例 6 実施例1を繰返した、但し1000の平均分子量及び1
16.7℃の融点を有するUNILIN 1000(商
品名)を使用した。
【0131】このアモルファス複合高分子化合物のファ
クターF* は53で、そのTgは53℃であった。
【0132】実施例 7 本実施例の複合高分子のため、ポリエステル及び反応時
間を60分としたこと以外は、実施例1を繰返した。重
縮合主鎖として、ポリエステルを、65モル%のテレフ
タル酸、35モル%のイソフタル酸、40モル%のジエ
トキシル化ビスフェノールA及び60モル%のエチレン
グリコールの重縮合によって作った。このポリエステル
は58℃のTg、20mg KOH/gポリエステルの
酸価を有していた、それを20部のUNILIN 70
0(商品名)と反応させた。
【0133】本実施例のアモルファス複合高分子化合物
は、15.1のファクターF* 及び60℃のTgを有し
ていた。
【0134】比較例 2 実施例7で使用したポリエステルに、反応性ポリオレフ
ィン分子を加えず、ポリエステル単独を60分間加熱し
た。
【0135】本実施例のファクターF* は6.5であ
り、実施例7で作った如き結晶質ポリオレフィンブロッ
クを含有する同じポリエステルのファクターF* より再
び低かった。
【0136】実施例 8 実施例1の方法を繰返した、但しアモルファス線状ポリ
エステルの代りに、0.42モルのテレフタル酸、0.
28モルのトリメリット酸、0.30モルのジエトキシ
ル化ビスフェノールA及び0.7モル%のジプロポキシ
ル化ビスフェノールAの反応によって重縮合した分子ポ
リエステル80部を用い(これは65℃のTg及び30
mg KOH/gの酸価を有していた)、これを20部
のUNILIN 700(商品名)と反応させた。反応
時間は180分であった。
【0137】本実施例のアモルファス複合高分子化合物
は、15.2のファクターF* 及び66℃のTgを有し
ていた。
【0138】比較例 3 実施例8で使用したポリエステルに、反応性ポリオレフ
ィン分子を加えず、ポリエステル単独を180分間加熱
した。
【0139】この重合体のファクターF* が5.1であ
り、実施例8で作った如き結晶質ポリオレフィンブロッ
クを含有する同じポリエステルのファクターF* よりも
再び低かった。
【0140】実施例 9 実施例8を繰返した、但し10部のUNILIN 70
0(商品名)及び90部のアモルファス分枝ポリエステ
ルを使用し、30分反応させた。
【0141】本実施例のアモルファス複合高分子化合物
は、8.6のファクターF* 及び59℃のTgを有して
いた。
【0142】実施例 10 実施例9を繰返した、但し、10部のUNILIN 7
00(商品名)の代りに、10部のUNILIN 10
00(商品名)を90部のアモルファス分枝ポリエステ
ルと反応させた。
【0143】本実施例のアモルファス複合高分子化合物
は、13.6のファクターF* 及び61℃のTgを有し
ていた。
【0144】実施例 11 実施例9を繰返した、但し、10部のUNILIN 7
00(商品名)の代りに、10部のUNILIN 20
00(商品名)を90部のアモルファス分枝ポリエステ
ルと30分間反応させた。
【0145】本実施例のアモルファス複合高分子化合物
は、11.3のファクターF* 及び63℃のTgを有し
ていた。
【0146】実施例 12 実施例9を繰返した、但し、10部のUNILIN 7
00(商品名)の代りに、10部のUNITHOX 7
20(商品名)を90部のアモルファス分枝ポリエステ
ルと反応させた。
【0147】本実施例のアモルファス複合高分子化合物
は、11.5のファクターF* 及び60℃のTgを有し
ていた。
【0148】実施例 13 実施例9を繰返した、但し、10部のUNILIN 7
00(商品名)の代りに、10部のUNICID 70
0(商品名)を90部のアモルファス分枝ポリエステル
と反応させた。
【0149】本実施例のアモルファス複合高分子化合物
は、8.0のファクターF* 及び59℃のTgを有して
いた。
【0150】実施例 14 実施例13を繰返した、但し90部のアモルファス分枝
ポリエステルの代りに、90部のビスフェノールAとエ
ピクロロヒドリンの線状アダクト(EPIKOTE 1
004、Shell Chemical Co.の商品名)(1900の
分子量及び54℃のTgを有する)を使用した。反応時
間は再び30分であった。
【0151】本実施例のアモルファス複合高分子化合物
は17.1のファクターF* を有していた。
【0152】比較例 4 54℃のTg及び1900の数平均分子量を有する、ビ
スフェノールAとエピクロロヒドリンの線状アダクト
(EPIKOTE 1004、Shell ChemicalCo.の商
品名)を、結晶化性又は結晶質重合体の添加をせずに3
0分間加熱した。
【0153】ファクターF* は11.1であった。
【0154】実施例 15 51.6g(0.15モル)のDIANOL 33(商
品名)、23.7g(0.075モル)のDIANOL
22(商品名)、17.5g(0.025モル)のU
NILIN 700(商品名)(即ち最終アモルファス
複合高分子化合物に対して15重量%のUNILIN
700)、17.45g(0.105モル)のテレフタ
ル酸及び17.45mgのジブチル錫オキサイドを重縮
合することによってアモルファス複合高分子化合物を作
った。反応成分及び触媒を窒素雰囲気下で混合し、28
0℃に加熱した。反応は直ちに開始した、反応水は溜去
した。1時間後にテレフタル酸のエステル化は完了し
た。反応混合物を220℃に冷却し、13.45g
(0.07モル)のトリメリット酸無水物を加えた。反
応は所望の粘度に達するまで3〜4時間行った。混合物
を冷却し、アモルファス複合高分子化合物を回収した。
【0155】本実施例のアモルファス複合高分子化合物
は、15.2のファクターF* 及び64℃のTgを有し
ていた。
【0156】実施例 16 厚さ100μmの下塗したポリエチレンテレフタレート
フィルムを、アモルファス複合高分子化合物ACM1の
厚さ2μmの層で被覆した(これをTRX1とする)、
そして別の厚さ100μmの下塗したポリエチレンテレ
フタレートフィルムを線状ポリエステル(ATLAC
T500、商品名)を厚さ2μmの層で被覆した(これ
をTRX2とする)。両材料を、市販のトナーと共に、
AGFA COLOR COPIER XC 305(商品名)で像形成の
ため受容体シートとして使用した。両材料を120℃で
溶融した。TRX1上の最終像中のカラーは、TRX2
の最終像中のカラーより鮮明であり、飽和されていた。
【図面の簡単な説明】
【図1】η* 対温度のプロットを示す。
【符号の説明】
1 実施例1のACM1に対するプロット曲線である。 2 比較例1のプロット曲線である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 69/00 NRB C08G 69/00 NRB (72)発明者 アウグス・マリエン ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 ウェルネル・オプ・ド・ベーク ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子構造中に、 (i) アモルファス重縮合主鎖〔相当する主鎖重合体
    (A)は少なくとも45℃のTgを有する〕及び (ii)前記主鎖に末端的に及び/又は側鎖の形で結合して
    いる少なくとも一つの重合体鎖(B)を含有し、前記重
    合体鎖(B)が、それ自体400≦Mavg ≦4000で
    あるような数平均分子量(Mavg )、50℃〜150℃
    の融点及び大きくても15℃の融点範囲を有する重合体
    から誘導されていることを特徴とするアモルファス複合
    高分子化合物。
  2. 【請求項2】 高分子構造中に、 (i) アモルファス重縮合主鎖〔相当する主鎖重合体
    (A)が少なくとも45℃のTgを有する〕、 (ii)前記主鎖に末端的に及び/又は側鎖の形で結合して
    いる少なくとも二つの異なる重合体鎖を含有し、前記重
    合体の各々が、それ自体400≦Mavg ≦4000であ
    るような数平均分子量(Mavg )及び50℃〜150℃
    の融点を有する重合体から誘導されていることを特徴と
    するアモルファス高分子化合物。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも二つの重合体鎖の各々
    が、大きくても15℃の溶融範囲を有することを特徴と
    する請求項2のアモルファス高分子化合物。
  4. 【請求項4】 前記重合体鎖が、500≦Mavg ≦25
    00であるような数平均分子量(Mavg )を有すること
    を特徴とする請求項1〜3の何れか1項のアモルファス
    高分子化合物。
  5. 【請求項5】 前記重合体鎖が、少なくとも75℃で、
    大きくても125℃の融点を有することを特徴とする請
    求項1〜4の何れか1項のアモルファス高分子化合物。
  6. 【請求項6】 前記重合体鎖が、カルボン酸のエステ
    ル、スルホン酸のエステル、エーテル、カルボン酸のア
    ミド、スルホン酸のアミド、ウレタン及び酸無水物基か
    らなる群から選択した一員である接続基を越えて前記主
    鎖に結合していることを特徴とする請求項1〜5の何れ
    か1項のアモルファス高分子化合物。
  7. 【請求項7】 前記重合体鎖がポリオレフィンであるこ
    とを特徴とする請求項1〜6の何れか1項のアモルファ
    ス高分子化合物。
  8. 【請求項8】 前記オレフィンが、一般式 【化1】 に相当することを特徴とする請求項7のアモルファス高
    分子化合物。
  9. 【請求項9】 R1 がOH又はCOOHであり、R2
    Hであり、R3 がC25 であることを特徴とする請求
    項8のアモルファス高分子化合物。
  10. 【請求項10】 前記重合体鎖が、主鎖重合体に対して
    少なくとも1重量%そして多くても25重量%の量で存
    在することを特徴とする請求項1〜9の何れか1項のア
    モルファス高分子化合物。
  11. 【請求項11】 前記主鎖重合体(A)が、ホモもしく
    はコポリエステル、エポキシ樹脂又はポリエステルとポ
    リアミド部分を含有する混合重縮合物(ブロック又はラ
    ンダム重合体)であることを特徴とする請求項1〜10
    の何れか1項のアモルファス高分子化合物。
  12. 【請求項12】 前記主鎖重合体(A)が、ポリエステ
    ル1gについて5〜50mg KOHの酸価を有するポ
    リエステルであることを特徴とする請求項1〜11の何
    れか1項のアモルファス高分子化合物。
  13. 【請求項13】 (i) 反応容器中で、400≦Mavg
    4000であるような数平均分子量(Mavg )、50℃
    〜150℃の融点、及び大きくても15℃の融点範囲を
    有し、官能基を含有する結晶質又は結晶性重合体の少な
    くとも一種及びアモルファス重縮合重合体を混合し、 (ii)前記混合物を撹拌下に150℃〜250℃の温度に
    加熱し、 (iii) 前記加熱を、もはや相分離がなくなるまで継続
    し、そして (iv)冷却し、アモルファス複合高分子化合物を回収する
    ことを特徴とする請求項1〜12の何れか1項のアモル
    ファス複合高分子化合物の製造法。
  14. 【請求項14】 (i) 400≦Mavg ≦4000である
    ような数平均分子量(Mavg )、50℃〜150℃の融
    点及び大きくても15℃の融点範囲を有し、官能基を含
    有する少なくとも一種の結晶質又は結晶性重合体を、ジ
    もしくはポリカルボン酸、ジオールもしくはポリオー
    ル、そして所望ならばジアミンもしくはラクタム又はそ
    れらの混合物と混合して重縮合混合物を形成し、 (ii)所望ならば適切な触媒の存在下に、前記重縮合混合
    物を加熱してプレポリマーを形成し、 (iii) 所望の粘弾性に達するまで、プレポリマーをジも
    しくはポリオール及び/又はジもしくはポリカルボン酸
    と更に加熱し、そして (iV)反応混合物を冷却し、純粋なアモルファス複合高分
    子化合物を回収することを特徴とする請求項1〜12の
    何れか1項のアモルファス複合高分子化合物の製造法。
  15. 【請求項15】 請求項1〜12の何れか1項のアモル
    ファス複合高分子化合物を含有することを特徴とする乾
    式トナー粒子。
  16. 【請求項16】 請求項1〜12の何れか1項の少なく
    とも一種のアモルファス複合高分子化合物を含有するシ
    ート又はウエブ材料。
  17. 【請求項17】 請求項1〜12の何れか1項のアモル
    ファス複合高分子化合物を含有する少なくとも一つの層
    を含有することを特徴とする最終トナー受容基体。
JP7317478A 1994-11-15 1995-11-09 新規なアモルファス複合高分子化合物及びその用途 Pending JPH08225652A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE94203323.4 1994-11-15
EP94203323 1994-11-15

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08225652A true JPH08225652A (ja) 1996-09-03

Family

ID=8217381

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7317478A Pending JPH08225652A (ja) 1994-11-15 1995-11-09 新規なアモルファス複合高分子化合物及びその用途

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5981128A (ja)
JP (1) JPH08225652A (ja)
DE (1) DE69517921T2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6670086B2 (en) 2002-05-21 2003-12-30 Baker Hughes Incorporated Coupled alcohol ethoxylates for improved thermal properties
JP5386268B2 (ja) * 2008-08-26 2014-01-15 花王株式会社 電子写真用トナー
JP4770950B2 (ja) * 2009-03-10 2011-09-14 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像用トナーの製造方法、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成方法及び画像形成装置
CN107111263B (zh) * 2015-01-14 2020-11-10 花王株式会社 静电图像显影用调色剂制造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3967962A (en) * 1973-11-23 1976-07-06 Xerox Corporation Developing with toner polymer having crystalline and amorphous segments
EP0220319B1 (en) * 1985-03-15 1995-12-27 Konica Corporation Toner for electrostatic image developement and process for forming an image by using it
US4758626A (en) * 1987-05-12 1988-07-19 General Electric Company Melt of an amorphous aromatic polyester with a melt of a carboxy terminated polyacrylate oligomer
DE69413720T2 (de) * 1993-01-11 1999-05-06 Canon Kk Toner zur Entwicklung elektrostatischer Bilder, Ein-/und Zwei-komponenten-Entwickler

Also Published As

Publication number Publication date
DE69517921T2 (de) 2001-07-05
US5981128A (en) 1999-11-09
DE69517921D1 (de) 2000-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5147747A (en) Low fusing temperature tone powder of crosslinked crystalline and amorphous polyesters
CA2601434C (en) Bio-based toner composition comprising a thermoplastic polymer
US5156937A (en) Reduced viscosity polyester composition for toner powders
US20070092822A1 (en) Method of producing toner for developing electrostatic charge image, toner for developing electrostatic charge image, developer for electrostatic charge image and method for forming image
US6998212B2 (en) Crystalline polyester
US7208563B2 (en) Crystalline polyester
JP3089206B2 (ja) ポリシロキサン変性樹脂を含有するトナー粒子
KR100227139B1 (ko) 토너용 수지 조성물
US5595849A (en) Resin compositions for electrophotographic toner
EP0371824B2 (en) Toner
US5368968A (en) Modified polyester resins, a process for their preparation and toners containing such polyester resins
JPH08225652A (ja) 新規なアモルファス複合高分子化合物及びその用途
EP0712881B1 (en) A novel amorphous complex macro-molecule and the use thereof
US6042983A (en) Dry toner particles comprising a complex amorphous macromolecule as toner resin
EP0460631B1 (en) Polyester for electrophotography
JP3253459B2 (ja) 官能性アミンポリエステルポリマー
US10662356B2 (en) Method of using a toner as a printable adhesive
US5049646A (en) Polyesters and toners made therewith which absorb ultraviolet light
WO2008111726A1 (en) Polyester resin composition for toner and toner containing the same
WO2007013745A1 (en) Polyester resin and toner including the same
EP0740217A1 (en) Toner particles comprising polysiloxane modified resins
JPS6349768A (ja) 電子写真用トナ−組成物
JP4176216B2 (ja) 改質された線状ポリマー、架橋されたポリマー及びワツクスの混合物を含有するトナー粒子
JP3270793B2 (ja) 変性された不飽和ポリエステル
JP3862763B2 (ja) トナー組成物