JPH08225503A - 2−フルオロシクロプロピルアミンの製造法及び新規なシクロプロピルアミン誘導体 - Google Patents
2−フルオロシクロプロピルアミンの製造法及び新規なシクロプロピルアミン誘導体Info
- Publication number
- JPH08225503A JPH08225503A JP7311591A JP31159195A JPH08225503A JP H08225503 A JPH08225503 A JP H08225503A JP 7311591 A JP7311591 A JP 7311591A JP 31159195 A JP31159195 A JP 31159195A JP H08225503 A JPH08225503 A JP H08225503A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formula
- alkyl
- hydrogen
- aryl
- benzyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C211/00—Compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
- C07C211/33—Compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton having amino groups bound to carbon atoms of rings other than six-membered aromatic rings
- C07C211/34—Compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton having amino groups bound to carbon atoms of rings other than six-membered aromatic rings of a saturated carbon skeleton
- C07C211/37—Compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton having amino groups bound to carbon atoms of rings other than six-membered aromatic rings of a saturated carbon skeleton being further substituted by halogen atoms or by nitro or nitroso groups
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C233/00—Carboxylic acid amides
- C07C233/01—Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms
- C07C233/02—Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms having nitrogen atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to carbon atoms of unsubstituted hydrocarbon radicals
- C07C233/04—Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms having nitrogen atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to carbon atoms of unsubstituted hydrocarbon radicals with carbon atoms of carboxamide groups bound to acyclic carbon atoms of an acyclic saturated carbon skeleton
- C07C233/06—Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms having nitrogen atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to carbon atoms of unsubstituted hydrocarbon radicals with carbon atoms of carboxamide groups bound to acyclic carbon atoms of an acyclic saturated carbon skeleton having the nitrogen atom of at least one of the carboxamide groups bound to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C271/00—Derivatives of carbamic acids, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atom not being part of nitro or nitroso groups
- C07C271/06—Esters of carbamic acids
- C07C271/08—Esters of carbamic acids having oxygen atoms of carbamate groups bound to acyclic carbon atoms
- C07C271/24—Esters of carbamic acids having oxygen atoms of carbamate groups bound to acyclic carbon atoms with the nitrogen atom of at least one of the carbamate groups bound to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C271/00—Derivatives of carbamic acids, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atom not being part of nitro or nitroso groups
- C07C271/06—Esters of carbamic acids
- C07C271/32—Esters of carbamic acids having oxygen atoms of carbamate groups bound to carbon atoms of rings other than six-membered aromatic rings
- C07C271/36—Esters of carbamic acids having oxygen atoms of carbamate groups bound to carbon atoms of rings other than six-membered aromatic rings with the nitrogen atom of at least one of the carbamate groups bound to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2601/00—Systems containing only non-condensed rings
- C07C2601/02—Systems containing only non-condensed rings with a three-membered ring
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2601/00—Systems containing only non-condensed rings
- C07C2601/12—Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
- C07C2601/14—The ring being saturated
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 取り扱い困難な助剤なしに簡単高収率に2−
フルオロシクロプロピルアミンを製造する方法を提供す
る。 【解決手段】 N−ビニル化合物をFXC型(ここでX
は塩素又は臭素)のカルベンと反応させ、対応する一般
式IIのシクロプロピルアミン誘導体を得、この誘導体に
おける基Xを還元により水素で置換し、最後に窒素上の
他の置換基を脱離して2−フルオロ−シクロプロピルア
ミンを製造する。 [R1、R2及びR3は独立して各々水素、C1−C6
−アルキル、ハロゲン、C1−C6−ハロゲノアルキル
又はC1−C6−アルコキシを、R4は水素、C1−C
6−アルキル又はC6−C12−アリールを、Yは鎖状
又は環状のC1−C12−アルコキシ、C6−C12−
アリール、C7−C12−アラルキル、C7−C12−
アラキルオキシあるいは解鎖状又は環状のC1−C12
−アルキルを示す]
フルオロシクロプロピルアミンを製造する方法を提供す
る。 【解決手段】 N−ビニル化合物をFXC型(ここでX
は塩素又は臭素)のカルベンと反応させ、対応する一般
式IIのシクロプロピルアミン誘導体を得、この誘導体に
おける基Xを還元により水素で置換し、最後に窒素上の
他の置換基を脱離して2−フルオロ−シクロプロピルア
ミンを製造する。 [R1、R2及びR3は独立して各々水素、C1−C6
−アルキル、ハロゲン、C1−C6−ハロゲノアルキル
又はC1−C6−アルコキシを、R4は水素、C1−C
6−アルキル又はC6−C12−アリールを、Yは鎖状
又は環状のC1−C12−アルコキシ、C6−C12−
アリール、C7−C12−アラルキル、C7−C12−
アラキルオキシあるいは解鎖状又は環状のC1−C12
−アルキルを示す]
Description
【0001】本発明は、N−ビニル化合物からの2−フ
ルオロシクロプロピルアミンの特に有利な製造法、及び
この方法で中間体として得られる新規なシクロプロピル
アミン誘導体に関する。
ルオロシクロプロピルアミンの特に有利な製造法、及び
この方法で中間体として得られる新規なシクロプロピル
アミン誘導体に関する。
【0002】すでに2つの既知の2−フルオロシクロプ
ロピルアミンの製造法がある。1つはブタジエンからの
出発を含み、ブタジエンがフルオロハロゲノカルベンを
用いてビニルハロゲノシクロプロパンに変換され、それ
から以下の段階を用いて2−フルオロシクロプロピルア
ミンが得られる:カルボン酸への酸化、ハロゲン原子の
還元的除去、酸クロリドへの変換、対応するイソシアナ
ートへのアジドとの反応、及びイソシアナートの加水分
解(J.Fluorine Chem.49,127−
139 1990を参照)。この方法が多段階であると
いう性質に加え、他の欠点には、必要なアジドに近付
き、取り扱うやっかいさ、及びある成分段階における低
収率が含まれる。例えばカルベンとの反応における収率
はわずか31%であり、ハロゲン原子の還元的除去にお
ける収率はわずか10%である。全体的過程において、
2−フルオロシクロプロピルアミンは3%より低い収率
で得られる。
ロピルアミンの製造法がある。1つはブタジエンからの
出発を含み、ブタジエンがフルオロハロゲノカルベンを
用いてビニルハロゲノシクロプロパンに変換され、それ
から以下の段階を用いて2−フルオロシクロプロピルア
ミンが得られる:カルボン酸への酸化、ハロゲン原子の
還元的除去、酸クロリドへの変換、対応するイソシアナ
ートへのアジドとの反応、及びイソシアナートの加水分
解(J.Fluorine Chem.49,127−
139 1990を参照)。この方法が多段階であると
いう性質に加え、他の欠点には、必要なアジドに近付
き、取り扱うやっかいさ、及びある成分段階における低
収率が含まれる。例えばカルベンとの反応における収率
はわずか31%であり、ハロゲン原子の還元的除去にお
ける収率はわずか10%である。全体的過程において、
2−フルオロシクロプロピルアミンは3%より低い収率
で得られる。
【0003】第2の方法はN−ベンジル−N−ビニルカ
ルバメートのカルベンHFCとの反応:ならびに反応生
成物からのベンジル基及びカルバメート基の脱離を含む
(Tetrahedron 50,(13)3889−
3904(1994)を参照)。カルベンHFCの前駆
体であるCHFJ2は種々の試薬(ヨウ化カリウム、フ
ッ化アンチモン(III)、トリブロモメタン)から複
数の段階において製造しなければならず、HFCへの変
換のために自己発火性のジエチル亜鉛と接触させなけれ
ばならない。この方法は、工業的規模で用いるには複雑
すぎ、高価すぎる。
ルバメートのカルベンHFCとの反応:ならびに反応生
成物からのベンジル基及びカルバメート基の脱離を含む
(Tetrahedron 50,(13)3889−
3904(1994)を参照)。カルベンHFCの前駆
体であるCHFJ2は種々の試薬(ヨウ化カリウム、フ
ッ化アンチモン(III)、トリブロモメタン)から複
数の段階において製造しなければならず、HFCへの変
換のために自己発火性のジエチル亜鉛と接触させなけれ
ばならない。この方法は、工業的規模で用いるには複雑
すぎ、高価すぎる。
【0004】かくして工業的規模でも行うことができ、
優れた収率を達成する、2−フルオロシクロプロピルア
ミンの製造のためのあまり複雑でない方法が求められ続
けている。
優れた収率を達成する、2−フルオロシクロプロピルア
ミンの製造のためのあまり複雑でない方法が求められ続
けている。
【0005】今回、式
【0006】
【化4】
【0007】[式中、R1、R2及びR3は、互いに独立
し、各々水素、C1−C6−アルキル、ハロゲン、C1−
C6−ハロゲノアルキル又はC1−C6−アルコキシを示
し、R4は水素、C1−C6−アルキル又はC6−C12−ア
リールを示し、Yは解鎖状又は環状のC1−C12−アル
コキシ、C6−C12−アリール、C7−C12−アラルキ
ル、C7−C12−アラキルオキシあるいは解鎖状又は環
状のC1−C12−アルキルを示す]のN−ビニル化合物
をFXC型[ここでXは塩素又は臭素である]のカルベ
ンと反応させ、式(II)
し、各々水素、C1−C6−アルキル、ハロゲン、C1−
C6−ハロゲノアルキル又はC1−C6−アルコキシを示
し、R4は水素、C1−C6−アルキル又はC6−C12−ア
リールを示し、Yは解鎖状又は環状のC1−C12−アル
コキシ、C6−C12−アリール、C7−C12−アラルキ
ル、C7−C12−アラキルオキシあるいは解鎖状又は環
状のC1−C12−アルキルを示す]のN−ビニル化合物
をFXC型[ここでXは塩素又は臭素である]のカルベ
ンと反応させ、式(II)
【0008】
【化5】
【0009】[式中、R1、R2、R3、R4、X及びYは
上記で定義した通りである]のシクロプロピルアミン誘
導体を得、式(II)のシクロプロピルアミン誘導体に
おけるXを還元により水素で置換し、最後にCOY基及
び置換又は非置換ベンジル基を窒素原子から脱離するこ
とを特徴とする2−フルオロシクロプロピルアミンの製
造法が見いだされた。
上記で定義した通りである]のシクロプロピルアミン誘
導体を得、式(II)のシクロプロピルアミン誘導体に
おけるXを還元により水素で置換し、最後にCOY基及
び置換又は非置換ベンジル基を窒素原子から脱離するこ
とを特徴とする2−フルオロシクロプロピルアミンの製
造法が見いだされた。
【0010】R1、R2及びR3がハロゲン又はC1−C6
−ハロゲノアルキルを示す場合、ハロゲンは例えばフッ
素、塩素又は臭素であることができ、C1−C6−ハロゲ
ノアルキルは例えば1〜3個のフッ素、塩素及び/又は
臭素原子を含むC1−C6−ハロゲノアルキルであること
ができる。
−ハロゲノアルキルを示す場合、ハロゲンは例えばフッ
素、塩素又は臭素であることができ、C1−C6−ハロゲ
ノアルキルは例えば1〜3個のフッ素、塩素及び/又は
臭素原子を含むC1−C6−ハロゲノアルキルであること
ができる。
【0011】R1は水素、メチル、エチル、塩素、メト
キシ又はエトキシを示すのが好ましい。R2及びR3は水
素を示すのが好ましい。R4は水素、メチル、エチル又
はフェニルを示すのが好ましい。Yはメチル、エチル、
フェニル、t−ブトキシ、ベンジルオキシ又はメンチル
オキシを示すのが好ましい。Xは塩素を示すのが好まし
い。
キシ又はエトキシを示すのが好ましい。R2及びR3は水
素を示すのが好ましい。R4は水素、メチル、エチル又
はフェニルを示すのが好ましい。Yはメチル、エチル、
フェニル、t−ブトキシ、ベンジルオキシ又はメンチル
オキシを示すのが好ましい。Xは塩素を示すのが好まし
い。
【0012】式(I)の化合物の製造は文献から既知で
あるか(例えばTetrahedron 50,388
9(1994)を参照)、又はそれと同様にして行うこ
とができる。
あるか(例えばTetrahedron 50,388
9(1994)を参照)、又はそれと同様にして行うこ
とができる。
【0013】FXC型のカルベンは、例えばジクロロ−
もしくはジブロモ−フルオロメタン及びアルキルリチウ
ムから低温において(Chem.Ber.104,19
21(1971)を参照)、ジクロロ−もしくはジブロ
モ−フルオロメタン及びオキシランからテトラアルキル
−、−アリールもしくは−アラルキル−アンモニウムブ
ロミドの存在下で(Chem.Ber.100,185
8(1967)を参照)、ジクロロ−もしくはジブロモ
−フルオロメタン及び水酸化ナトリウム溶液から、相移
動触媒の存在下で(J.Fluorine Chem.
49,127(1990)を参照)、あるいはナトリウ
ムメチレートをメチルジクロロフルオロアセテートと反
応させることにより(Tetrahedron Let
ters1967,1123を参照)、その場で製造す
ることができる。
もしくはジブロモ−フルオロメタン及びアルキルリチウ
ムから低温において(Chem.Ber.104,19
21(1971)を参照)、ジクロロ−もしくはジブロ
モ−フルオロメタン及びオキシランからテトラアルキル
−、−アリールもしくは−アラルキル−アンモニウムブ
ロミドの存在下で(Chem.Ber.100,185
8(1967)を参照)、ジクロロ−もしくはジブロモ
−フルオロメタン及び水酸化ナトリウム溶液から、相移
動触媒の存在下で(J.Fluorine Chem.
49,127(1990)を参照)、あるいはナトリウ
ムメチレートをメチルジクロロフルオロアセテートと反
応させることにより(Tetrahedron Let
ters1967,1123を参照)、その場で製造す
ることができる。
【0014】好ましい方法の場合、式(I)の化合物、
水酸化ナトリウム水溶液、不活性な水に非混和性の溶媒
及び相移動触媒を含む混合物を調製し、−20〜+50
℃、好ましくは−10〜+30℃においてジクロロフル
オロメタンを通過させるか、あるいは0〜40℃におい
てジブロモフルオロメタンを滴下する。
水酸化ナトリウム水溶液、不活性な水に非混和性の溶媒
及び相移動触媒を含む混合物を調製し、−20〜+50
℃、好ましくは−10〜+30℃においてジクロロフル
オロメタンを通過させるか、あるいは0〜40℃におい
てジブロモフルオロメタンを滴下する。
【0015】水酸化ナトリウム水溶液は、例えば30〜
55重量%、好ましくは45〜50重量%の濃度を有す
ることができる。100gの式(I)の化合物に基づ
き、例えば50〜1000mlの水酸化ナトリウム水溶
液を用いることができる。この量は80〜600mlが
好ましい。
55重量%、好ましくは45〜50重量%の濃度を有す
ることができる。100gの式(I)の化合物に基づ
き、例えば50〜1000mlの水酸化ナトリウム水溶
液を用いることができる。この量は80〜600mlが
好ましい。
【0016】不活性な水に非混和性の適した溶媒は、例
えばメチレンクロリド、トルエン、クロロベンゼン又は
トリクロロトリフルオロエタンである。ジクロロメタン
が好ましい。100gの式(I)の化合物に基づいて、
例えば40〜800mlの溶媒を用いることができる。
この量は70〜700mlが好ましい。
えばメチレンクロリド、トルエン、クロロベンゼン又は
トリクロロトリフルオロエタンである。ジクロロメタン
が好ましい。100gの式(I)の化合物に基づいて、
例えば40〜800mlの溶媒を用いることができる。
この量は70〜700mlが好ましい。
【0017】ジクロロフルオロメタン(R21)は、商
業的に入手可能な工業的ガスである。ジブロモフルオロ
メタンは、例えばChem.Ber.104,1934
−1941(1971)に従って得ることができる。1
モルの式(I)の化合物に基づいて、例えば1〜10モ
ルのジクロロ−もしくはジブロモ−フルオロメタンを用
いることができる。この量は1〜5モルが好ましい。
業的に入手可能な工業的ガスである。ジブロモフルオロ
メタンは、例えばChem.Ber.104,1934
−1941(1971)に従って得ることができる。1
モルの式(I)の化合物に基づいて、例えば1〜10モ
ルのジクロロ−もしくはジブロモ−フルオロメタンを用
いることができる。この量は1〜5モルが好ましい。
【0018】適した相移動触媒の例は、第4アンモニウ
ム塩類、例えばベンジルトリエチルアンモニウムクロリ
ド及びテトラブチルアンモニウムブロミド、あるいはク
ラウンエーテル類、例えば18−クラウン−6及びジシ
クロヘキサノ−18−クラウン−6、あるいは第4ホス
ホニウム塩類である。相移動触媒は、例えば式(I)の
化合物に基づいて0.1〜10モル%、好ましくは0.
5〜8モル%の量で用いることができる。
ム塩類、例えばベンジルトリエチルアンモニウムクロリ
ド及びテトラブチルアンモニウムブロミド、あるいはク
ラウンエーテル類、例えば18−クラウン−6及びジシ
クロヘキサノ−18−クラウン−6、あるいは第4ホス
ホニウム塩類である。相移動触媒は、例えば式(I)の
化合物に基づいて0.1〜10モル%、好ましくは0.
5〜8モル%の量で用いることができる。
【0019】その場で生成されるのが好ましいカルベン
との反応の間の圧力は、重要ではない。例えば0.1〜
40バールの範囲であることができる。大気圧及び1〜
6バールの圧力が好ましい。
との反応の間の圧力は、重要ではない。例えば0.1〜
40バールの範囲であることができる。大気圧及び1〜
6バールの圧力が好ましい。
【0020】カルベンとの反応から生ずる混合物は、例
えばそれを水又は氷で希釈し、不活性な水に非混和性の
溶媒、好ましくはジクロロメタンでこの混合物を抽出
し、抽出物を乾燥し、最後に好ましくは真空中で溶媒を
除去することにより仕上げることができる。この方法
で、用いられた式(I)の化合物及び用いられたカルベ
ンに対応する式(II)のシクロプロピルアミン誘導体
が得られる。
えばそれを水又は氷で希釈し、不活性な水に非混和性の
溶媒、好ましくはジクロロメタンでこの混合物を抽出
し、抽出物を乾燥し、最後に好ましくは真空中で溶媒を
除去することにより仕上げることができる。この方法
で、用いられた式(I)の化合物及び用いられたカルベ
ンに対応する式(II)のシクロプロピルアミン誘導体
が得られる。
【0021】次いで式(II)のシクロプロピルアミン
誘導体を還元し、そこにおいて置換基Xが水素により置
換される。還元は、例えばアゾイソブチロニトリルなど
のラジカル開始剤の存在下でトリブチル錫ハイドライド
を用いて行うことができる。他の可能な還元剤はナトリ
ウムボロハイドライド/トリブチル錫クロリド、ラジカ
ル開始剤の存在下における有機シリコンハイドライド、
及びカルシウム/アンモニアである。還元は電気化学的
にも、及び場合により塩基の存在下にラネイニッケル
(Raneyニッケル)の存在下で水素を用いても行う
ことができる。X=臭素である式(II)のシクロプロ
ピルアミン誘導体は亜鉛を用いても還元することができ
る。
誘導体を還元し、そこにおいて置換基Xが水素により置
換される。還元は、例えばアゾイソブチロニトリルなど
のラジカル開始剤の存在下でトリブチル錫ハイドライド
を用いて行うことができる。他の可能な還元剤はナトリ
ウムボロハイドライド/トリブチル錫クロリド、ラジカ
ル開始剤の存在下における有機シリコンハイドライド、
及びカルシウム/アンモニアである。還元は電気化学的
にも、及び場合により塩基の存在下にラネイニッケル
(Raneyニッケル)の存在下で水素を用いても行う
ことができる。X=臭素である式(II)のシクロプロ
ピルアミン誘導体は亜鉛を用いても還元することができ
る。
【0022】還元剤を過剰に用いるのが有利である。還
元の間の温度は、用いられる還元剤に依存して種々のレ
ベルにおいて選択することができる。温度は、式(I
I)の化合物の芳香族又はシクロプロピル環が攻撃され
るほどの高温であってはならない。従って170℃以
下、好ましくは150℃以下に温度を保つのが通常であ
る。好ましい温度は、ハイドライドが用いられる場合7
0〜120℃、亜鉛が用いられる場合10〜60℃、電
気化学的還元が用いられる場合0〜50℃、カルシウム
/アンモニアが用いられる場合−40〜20℃の範囲で
ある。70〜100℃においてトリブチル錫ハイドライ
ド及びアゾイソブチロニトリルを用いて行うのが特に好
ましい。還元の終了の後、例えばハイドライドが用いら
れる場合は蒸留により、あるいはカルシウム/アンモニ
ア又は亜鉛が用いられる場合は水性の仕上げ及び有機溶
媒を用いた反応生成物の抽出により過剰の還元剤を除去
するのが良い。
元の間の温度は、用いられる還元剤に依存して種々のレ
ベルにおいて選択することができる。温度は、式(I
I)の化合物の芳香族又はシクロプロピル環が攻撃され
るほどの高温であってはならない。従って170℃以
下、好ましくは150℃以下に温度を保つのが通常であ
る。好ましい温度は、ハイドライドが用いられる場合7
0〜120℃、亜鉛が用いられる場合10〜60℃、電
気化学的還元が用いられる場合0〜50℃、カルシウム
/アンモニアが用いられる場合−40〜20℃の範囲で
ある。70〜100℃においてトリブチル錫ハイドライ
ド及びアゾイソブチロニトリルを用いて行うのが特に好
ましい。還元の終了の後、例えばハイドライドが用いら
れる場合は蒸留により、あるいはカルシウム/アンモニ
ア又は亜鉛が用いられる場合は水性の仕上げ及び有機溶
媒を用いた反応生成物の抽出により過剰の還元剤を除去
するのが良い。
【0023】現在まだ窒素原子上に存在するCOY基、
及び置換又は非置換ベンジル基の脱離は、それ自体既知
の方法で、例えばTetrahedron 50,38
89−3904(1994)及び特開平06−092
911号公報に記載の方法により行うことができる。
及び置換又は非置換ベンジル基の脱離は、それ自体既知
の方法で、例えばTetrahedron 50,38
89−3904(1994)及び特開平06−092
911号公報に記載の方法により行うことができる。
【0024】本発明の方法は、取り扱いの困難な、又は
得るのが非常に資金集中的である助剤を用いることな
く、高収率で2−フルオロシクロプロピルアミンを製造
することを可能にする。さらに、技術的方法は既知の方
法の場合より実質的に単純である。本発明の方法の発見
は、式(I)の代わりにN−ビニルフタルイミドを用
い、他は同一の反応条件を用いると反応が起こらないの
で、特に驚くべきことであった(実施例1を参照)。さ
らに、式(I)の光学活性化合物、すなわちR4が水素
でない化合物が用いられる場合、ラセミ化が起こらな
い。
得るのが非常に資金集中的である助剤を用いることな
く、高収率で2−フルオロシクロプロピルアミンを製造
することを可能にする。さらに、技術的方法は既知の方
法の場合より実質的に単純である。本発明の方法の発見
は、式(I)の代わりにN−ビニルフタルイミドを用
い、他は同一の反応条件を用いると反応が起こらないの
で、特に驚くべきことであった(実施例1を参照)。さ
らに、式(I)の光学活性化合物、すなわちR4が水素
でない化合物が用いられる場合、ラセミ化が起こらな
い。
【0025】2−フルオロシクロプロピルアミンの製造
のための本発明の方法における重要生成物である式(I
I)のシクロプロピルアミン誘導体は、新規である。従
って本発明は式
のための本発明の方法における重要生成物である式(I
I)のシクロプロピルアミン誘導体は、新規である。従
って本発明は式
【0026】
【化6】
【0027】[式中、R1、R2及びR3は、互いに独立
し、各々水素、C1−C6−アルキル、ハロゲン、C1−
C6−ハロゲノアルキル又はC1−C6−アルコキシを示
し、R4は水素、C1−C6−アルキル又はC6−C12−ア
リールを示し、Yは解鎖状又は環状のC1−C12−アル
コキシ、C6−C12−アリール、C7−C12−アラルキ
ル、C7−C12−アラキルオキシあるいは解鎖状又は環
状のC1−C12−アルキルを示し、Xは塩素又は臭素を
示す]の新規なシクロプロピルアミン誘導体にも関す
る。
し、各々水素、C1−C6−アルキル、ハロゲン、C1−
C6−ハロゲノアルキル又はC1−C6−アルコキシを示
し、R4は水素、C1−C6−アルキル又はC6−C12−ア
リールを示し、Yは解鎖状又は環状のC1−C12−アル
コキシ、C6−C12−アリール、C7−C12−アラルキ
ル、C7−C12−アラキルオキシあるいは解鎖状又は環
状のC1−C12−アルキルを示し、Xは塩素又は臭素を
示す]の新規なシクロプロピルアミン誘導体にも関す
る。
【0028】式(II)の好ましいシクロプロピルアミ
ン誘導体は、R1が水素、メチル、エチル、塩素、メト
キシ又はエトキシを示し、R2及びR3が水素を示し、R
4が水素、メチル、エチル又はフェニルを示し、Yがメ
チル、エチル、フェニル、t−ブトキシ、ベンジルオキ
シ又はメンチルオキシを示し、Xが塩素を示す誘導体で
ある。
ン誘導体は、R1が水素、メチル、エチル、塩素、メト
キシ又はエトキシを示し、R2及びR3が水素を示し、R
4が水素、メチル、エチル又はフェニルを示し、Yがメ
チル、エチル、フェニル、t−ブトキシ、ベンジルオキ
シ又はメンチルオキシを示し、Xが塩素を示す誘導体で
ある。
【0029】特に好ましい式(II)のシクロプロピル
アミン誘導体は、N−ベンジル−N−(2−クロロ−2
−フルオロシクロプロピル)−ベンジルカルバメート、
N−ベンジル−N−(2−ブロモ−2−フルオロシクロ
プロピル)−カルバメート、N−ベンジル−N−シス−
及び−トランス(2−クロロ−2−フルオロシクロプロ
ピル)−アセトアミド、N−(R)−α−メチルベンジ
ル−N−(2−クロロ−2−フルオロ−シクロプロピ
ル)−ベンジルカルバメート、N−(R)−α−メチル
ベンジル−N−(2−ブロモ−2−フルオロ−シクロプ
ロピル)−ベンジルカルバメート及びN−ベンジル−N
−(2−ブロモ−2−フルオロシクロプロピル)−(1
R,2S,5R)−p−メンチルカルバメートである。
アミン誘導体は、N−ベンジル−N−(2−クロロ−2
−フルオロシクロプロピル)−ベンジルカルバメート、
N−ベンジル−N−(2−ブロモ−2−フルオロシクロ
プロピル)−カルバメート、N−ベンジル−N−シス−
及び−トランス(2−クロロ−2−フルオロシクロプロ
ピル)−アセトアミド、N−(R)−α−メチルベンジ
ル−N−(2−クロロ−2−フルオロ−シクロプロピ
ル)−ベンジルカルバメート、N−(R)−α−メチル
ベンジル−N−(2−ブロモ−2−フルオロ−シクロプ
ロピル)−ベンジルカルバメート及びN−ベンジル−N
−(2−ブロモ−2−フルオロシクロプロピル)−(1
R,2S,5R)−p−メンチルカルバメートである。
【0030】式(II)のシクロプロピルアミン誘導体
の製造法及び2−フルオロシクロプロピルアミンの有利
な製造のためのそれらの利用は、前に上記で記載した。
の製造法及び2−フルオロシクロプロピルアミンの有利
な製造のためのそれらの利用は、前に上記で記載した。
【0031】
【実施例】実施例1 (比較のために) 30mlのメチレンクロリドに溶解した18gのN−ビ
ニルフタルイミドを45重量%の水酸化ナトリウム溶液
30gに、0℃において滴下した。1gのベンジルトリ
エチルアンモニウムクロリドの添加の後、40gのジク
ロロフルオロメタンを0〜5℃においてゆっくり通過さ
せた。反応の終了後、混合物を氷上に注ぎ、有機相を分
離し、水相をメチレンクロリドで抽出した。合わせた有
機相の乾燥及び溶媒の除去の後、GC−MSによる分光
分析はN−ビニルフタルイミドの反応生成物を現さなか
った。
ニルフタルイミドを45重量%の水酸化ナトリウム溶液
30gに、0℃において滴下した。1gのベンジルトリ
エチルアンモニウムクロリドの添加の後、40gのジク
ロロフルオロメタンを0〜5℃においてゆっくり通過さ
せた。反応の終了後、混合物を氷上に注ぎ、有機相を分
離し、水相をメチレンクロリドで抽出した。合わせた有
機相の乾燥及び溶媒の除去の後、GC−MSによる分光
分析はN−ビニルフタルイミドの反応生成物を現さなか
った。
【0032】実施例2 5〜10℃において2時間かけ、50gのN−ベンジル
−N−ビニルベンジルカルバメート、80mlの45%
濃度の水酸化ナトリウム水溶液、50mlのメチレンク
ロリド及び0.5gのベンジルトリエチルアンモニウム
クロリドの混合物に41gのジクロロフルオロメタンを
量り込んだ。続いて混合物を水で希釈し、メチレンクロ
リドで抽出した。抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、
溶媒を真空下でそれから除去した。GC−MSに従うと
変換は完了し、37gのN−ベンジル−N−(2−クロ
ロ−2−フルオロシクロプロピル)−ベンジルカルバメ
ートが得られた(収率=理論値の59%)。
−N−ビニルベンジルカルバメート、80mlの45%
濃度の水酸化ナトリウム水溶液、50mlのメチレンク
ロリド及び0.5gのベンジルトリエチルアンモニウム
クロリドの混合物に41gのジクロロフルオロメタンを
量り込んだ。続いて混合物を水で希釈し、メチレンクロ
リドで抽出した。抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、
溶媒を真空下でそれから除去した。GC−MSに従うと
変換は完了し、37gのN−ベンジル−N−(2−クロ
ロ−2−フルオロシクロプロピル)−ベンジルカルバメ
ートが得られた(収率=理論値の59%)。
【0033】ジューテロクロロホルム中における1H−
NMRスペクトルは、δ:1.3−1.9(m,2
H)、2.9及び3.15(m,1H)、4.2−4.
9(m,2H)、5.22(s,2H)及び7.1−
7.5(m,10H)ppmにおいて特徴的な共鳴を示
した。
NMRスペクトルは、δ:1.3−1.9(m,2
H)、2.9及び3.15(m,1H)、4.2−4.
9(m,2H)、5.22(s,2H)及び7.1−
7.5(m,10H)ppmにおいて特徴的な共鳴を示
した。
【0034】ジューテロクロロホルム中における19F−
NMRスペクトルは、δ:−137及び−152ppm
において特徴的な共鳴を示した。
NMRスペクトルは、δ:−137及び−152ppm
において特徴的な共鳴を示した。
【0035】実施例3 5〜10℃において1.5時間かけ、24gのN−ベン
ジル−N−ビニルベンジルカルバメート、70mlの4
5重量%濃度の水酸化ナトリウム水溶液、60mlのメ
チレンクロリド及び1gのベンジルトリエチルアンモニ
ウムクロリドの混合物に21gのジブロモフルオロメタ
ンを滴下した。続いて混合物を水で希釈し、メチレンク
ロリドで抽出した。抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥
し、次いで溶媒を真空下で除去した。25.8gのN−
ベンジル−N−(2−ブロモ−2−フルオロシクロプロ
ピル)−ベンジルカルバメートが単離された(収率:理
論値の75%)。
ジル−N−ビニルベンジルカルバメート、70mlの4
5重量%濃度の水酸化ナトリウム水溶液、60mlのメ
チレンクロリド及び1gのベンジルトリエチルアンモニ
ウムクロリドの混合物に21gのジブロモフルオロメタ
ンを滴下した。続いて混合物を水で希釈し、メチレンク
ロリドで抽出した。抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥
し、次いで溶媒を真空下で除去した。25.8gのN−
ベンジル−N−(2−ブロモ−2−フルオロシクロプロ
ピル)−ベンジルカルバメートが単離された(収率:理
論値の75%)。
【0036】ジューテロクロロホルム中における1H−
NMRスペクトルは、δ:1.4−1.95(m,2
H)、2.9及び3.15(m,1H)、4.2−4.
9(m,2H)、5.2(s,2H)及び7.1−7.
5(m,10H)ppmにおいて特徴的共鳴を示した。
NMRスペクトルは、δ:1.4−1.95(m,2
H)、2.9及び3.15(m,1H)、4.2−4.
9(m,2H)、5.2(s,2H)及び7.1−7.
5(m,10H)ppmにおいて特徴的共鳴を示した。
【0037】ジューテロクロロホルム中における19F−
NMRスペクトルはδ:−134.5及び−150.5
ppmにおいて特徴的共鳴を示した。
NMRスペクトルはδ:−134.5及び−150.5
ppmにおいて特徴的共鳴を示した。
【0038】実施例4 5〜10℃において2時間かけ、100gのN−ベンジ
ル−N−ビニルアセトアミド、400mlの45重量%
濃度の水酸化ナトリウム水溶液、400mlのメチレン
クロリド及び4gのベンジルトリエチルアンモニウムク
ロリドの混合物に83gのジクロロフルオロメタンを量
り込んだ。続いて混合物を水で希釈し、メチレンクロリ
ドで抽出した。抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、次
いで溶媒を真空下で除去した。50%(GCにより決
定)の変換に続き、N−ベンジル−N−シス−(2−ク
ロロ−2−フルオロシクロプロピル)−アセトアミド及
びN−ベンジル−N−トランス−(2−クロロ−2−フ
ルオロシクロプロピル)−アセトアミドのシス/トラン
ス異性体混合物(比率1:2)が残った。
ル−N−ビニルアセトアミド、400mlの45重量%
濃度の水酸化ナトリウム水溶液、400mlのメチレン
クロリド及び4gのベンジルトリエチルアンモニウムク
ロリドの混合物に83gのジクロロフルオロメタンを量
り込んだ。続いて混合物を水で希釈し、メチレンクロリ
ドで抽出した。抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、次
いで溶媒を真空下で除去した。50%(GCにより決
定)の変換に続き、N−ベンジル−N−シス−(2−ク
ロロ−2−フルオロシクロプロピル)−アセトアミド及
びN−ベンジル−N−トランス−(2−クロロ−2−フ
ルオロシクロプロピル)−アセトアミドのシス/トラン
ス異性体混合物(比率1:2)が残った。
【0039】ジューテロクロロホルム中における19F−
NMRスペクトルは、δ:−136.4及び−149.
7ppmにおいて特徴的共鳴を示した。
NMRスペクトルは、δ:−136.4及び−149.
7ppmにおいて特徴的共鳴を示した。
【0040】実施例5 5〜10℃において3時間かけ、95gのN−(R)−
α−メチルベンジル−N−ビニルベンジルカルバメー
ト、100mlの45重量%濃度の水酸化ナトリウム溶
液、100mlのメチレンクロリド及び2gのベンジル
トリエチルアンモニウムクロリドの混合物に95gのジ
クロロフルオロメタンを通過させた。続いて混合物を水
で希釈し、メチレンクロリドで抽出した。抽出物を硫酸
ナトリウム上で乾燥し、次いで溶媒を真空下で除去し
た。収率:54%(NMRにより決定)のN(R)−α
−メチルベンジル−N−(2−クロロ−2−フルオロシ
クロプロピル)−ベンジルカルバメート。
α−メチルベンジル−N−ビニルベンジルカルバメー
ト、100mlの45重量%濃度の水酸化ナトリウム溶
液、100mlのメチレンクロリド及び2gのベンジル
トリエチルアンモニウムクロリドの混合物に95gのジ
クロロフルオロメタンを通過させた。続いて混合物を水
で希釈し、メチレンクロリドで抽出した。抽出物を硫酸
ナトリウム上で乾燥し、次いで溶媒を真空下で除去し
た。収率:54%(NMRにより決定)のN(R)−α
−メチルベンジル−N−(2−クロロ−2−フルオロシ
クロプロピル)−ベンジルカルバメート。
【0041】ジューテロクロロホルム中における1H−
NMRスペクトルは、δ:1.3−1.7(m,2
H)、1.7(t,3H)、2.75−3.3(m,1
H)、5.1−5.5(m,3H)及び7.2−7.5
(m,10H)ppmにおいて特徴的共鳴を示した。
NMRスペクトルは、δ:1.3−1.7(m,2
H)、1.7(t,3H)、2.75−3.3(m,1
H)、5.1−5.5(m,3H)及び7.2−7.5
(m,10H)ppmにおいて特徴的共鳴を示した。
【0042】ジューテロクロロホルム中における19F−
NMRスペクトルはδ:−138.3及び−150.6
ppmにおいて特徴的共鳴を示した。
NMRスペクトルはδ:−138.3及び−150.6
ppmにおいて特徴的共鳴を示した。
【0043】実施例6 5〜10℃において2時間かけ、56gのN−(R)−
α−メチルベンジル−N−ビニルベンジルカルバメー
ト、55mlの45重量%濃度の水酸化ナトリウム水溶
液、60mlのメチレンクロリド及び1gのベンジルト
リエチルアンモニウムクロリドの混合物に48gのジブ
ロモフルオロメタンを滴下した。続いて混合物を水で希
釈し、メチレンクロリドで抽出した。抽出物を硫酸ナト
リウム上で乾燥し、次いで溶媒を真空下で除去した。収
率:57%(NMRにより決定)のN(R)−α−メチ
ルベンジル−N−(2−ブロモ−2−フルオロシクロプ
ロピル)−ベンジルカルバメート。
α−メチルベンジル−N−ビニルベンジルカルバメー
ト、55mlの45重量%濃度の水酸化ナトリウム水溶
液、60mlのメチレンクロリド及び1gのベンジルト
リエチルアンモニウムクロリドの混合物に48gのジブ
ロモフルオロメタンを滴下した。続いて混合物を水で希
釈し、メチレンクロリドで抽出した。抽出物を硫酸ナト
リウム上で乾燥し、次いで溶媒を真空下で除去した。収
率:57%(NMRにより決定)のN(R)−α−メチ
ルベンジル−N−(2−ブロモ−2−フルオロシクロプ
ロピル)−ベンジルカルバメート。
【0044】ジューテロクロロホルム中における1H−
NMRスペクトルは、δ:1.4−1.95(m,2
H)、1.76(t,3H)、2.9−3.2(m,1
H)、5.1−5.5(m,3H)及び7.2−7.5
(m,10H)ppmにおいて特徴的共鳴を示した。
NMRスペクトルは、δ:1.4−1.95(m,2
H)、1.76(t,3H)、2.9−3.2(m,1
H)、5.1−5.5(m,3H)及び7.2−7.5
(m,10H)ppmにおいて特徴的共鳴を示した。
【0045】ジューテロクロロホルム中における19F−
NMRスペクトルはδ:−136及び−149.9pp
mにおいて特徴的共鳴を示した。
NMRスペクトルはδ:−136及び−149.9pp
mにおいて特徴的共鳴を示した。
【0046】実施例7 5〜10℃において2時間かけ、50gのN−ベンジル
−N−ビニル(1R,2S,5R)−p−メンチルカル
バメート、80mlの45重量%濃度の水酸化ナトリウ
ム水溶液、100mlのメチレンクロリド及び2gのベ
ンジルトリエチルアンモニウムクロリドの混合物に81
gのジクロロフルオロメタンを通過させた。続いて混合
物を水で希釈し、メチレンクロリドで抽出した。抽出物
を硫酸ナトリウム上で乾燥し、次いで溶媒を真空下で除
去した。収率:70%(NMRにより決定)のN−ベン
ジル−N−(2−ブロモ−2−フルオロシクロプロピ
ル)−(1R,2S,5R)−p−メンチル−カルバメ
ート。
−N−ビニル(1R,2S,5R)−p−メンチルカル
バメート、80mlの45重量%濃度の水酸化ナトリウ
ム水溶液、100mlのメチレンクロリド及び2gのベ
ンジルトリエチルアンモニウムクロリドの混合物に81
gのジクロロフルオロメタンを通過させた。続いて混合
物を水で希釈し、メチレンクロリドで抽出した。抽出物
を硫酸ナトリウム上で乾燥し、次いで溶媒を真空下で除
去した。収率:70%(NMRにより決定)のN−ベン
ジル−N−(2−ブロモ−2−フルオロシクロプロピ
ル)−(1R,2S,5R)−p−メンチル−カルバメ
ート。
【0047】ジューテロクロロホルム中における1H−
NMRスペクトルは、δ:0.7−2.2、2.7−
3.3、4.25、4.6−4.9及び7.3ppmに
おいて特徴的共鳴を示した。
NMRスペクトルは、δ:0.7−2.2、2.7−
3.3、4.25、4.6−4.9及び7.3ppmに
おいて特徴的共鳴を示した。
【0048】ジューテロクロロホルム中における19F−
NMRスペクトルはδ:−137及び−152ppmに
おいて特徴的共鳴を示した。
NMRスペクトルはδ:−137及び−152ppmに
おいて特徴的共鳴を示した。
【0049】実施例8 10gのN−(R)−α−メチルベンジル−N−(2−
クロロ−2−フルオロシクロプロピル)−ベンジルカル
バメート、9.2gのトリブチル錫ハイドライド及び
0.3gのアゾイソブチロニトリル(AIBN)を80
−90℃で加熱した。次いで混合物を80〜90℃で4
時間撹拌し、さらに0.3gのAIBNを加えた。さら
に4時間撹拌した後、反応混合物を冷却し、シリカゲル
上のカラムクロマトグラフィーにより分離した(n−ヘ
キサン/MTBE 5:1)。
クロロ−2−フルオロシクロプロピル)−ベンジルカル
バメート、9.2gのトリブチル錫ハイドライド及び
0.3gのアゾイソブチロニトリル(AIBN)を80
−90℃で加熱した。次いで混合物を80〜90℃で4
時間撹拌し、さらに0.3gのAIBNを加えた。さら
に4時間撹拌した後、反応混合物を冷却し、シリカゲル
上のカラムクロマトグラフィーにより分離した(n−ヘ
キサン/MTBE 5:1)。
【0050】収率:2.8g(=32%)のトランス−
N−(R)−α−メチルベンジル−N−(2−フルオロ
シクロプロピル)−ベンジルカルバメート及び2.73
g(31%)のシス−N−(R)−α−メチルベンジル
−N−(2−フルオロシクロプロピル)−ベンジルカル
バメート、すなわち合計63%。物理的データは文献値
に対応した。
N−(R)−α−メチルベンジル−N−(2−フルオロ
シクロプロピル)−ベンジルカルバメート及び2.73
g(31%)のシス−N−(R)−α−メチルベンジル
−N−(2−フルオロシクロプロピル)−ベンジルカル
バメート、すなわち合計63%。物理的データは文献値
に対応した。
【0051】実施例9 実施例8の生成物につき、Tetrahedron 5
0,3889−3904(1994)に記載の方法で、
ベンジル基の脱離のための水添及びカルバメート基の脱
離のための酸性脱離を別々に行い、いずれの場合もそこ
に示されている収率で2−フルオロシクロプロピルアミ
ンを得た。
0,3889−3904(1994)に記載の方法で、
ベンジル基の脱離のための水添及びカルバメート基の脱
離のための酸性脱離を別々に行い、いずれの場合もそこ
に示されている収率で2−フルオロシクロプロピルアミ
ンを得た。
【0052】本発明の主たる特徴及び態様は以下の通り
である。
である。
【0053】1.式
【0054】
【化7】
【0055】[式中、R1、R2及びR3は、互いに独立
し、各々水素、C1−C6−アルキル、ハロゲン、C1−
C6−ハロゲノアルキル又はC1−C6−アルコキシを示
し、R4は水素、C1−C6−アルキル又はC6−C12−ア
リールを示し、Yは解鎖状又は環状のC1−C12−アル
コキシ、C6−C12−アリール、C7−C12−アラルキ
ル、C7−C12−アラキルオキシあるいは解鎖状又は環
状のC1−C12−アルキルを示す]のN−ビニル化合物
をFXC型[ここでXは塩素又は臭素である]のカルベ
ンと反応させ、式(II)
し、各々水素、C1−C6−アルキル、ハロゲン、C1−
C6−ハロゲノアルキル又はC1−C6−アルコキシを示
し、R4は水素、C1−C6−アルキル又はC6−C12−ア
リールを示し、Yは解鎖状又は環状のC1−C12−アル
コキシ、C6−C12−アリール、C7−C12−アラルキ
ル、C7−C12−アラキルオキシあるいは解鎖状又は環
状のC1−C12−アルキルを示す]のN−ビニル化合物
をFXC型[ここでXは塩素又は臭素である]のカルベ
ンと反応させ、式(II)
【0056】
【化8】
【0057】[式中、R1、R2、R3、R4、X及びYは
上記で定義した通りである]のシクロプロピルアミン誘
導体を得、式(II)のシクロプロピルアミン誘導体に
おけるXを還元により水素で置換し、最後にCOY基及
び置換又は非置換ベンジル基を窒素原子から脱離するこ
とを特徴とする2−フルオロシクロプロピルアミンの製
造法。
上記で定義した通りである]のシクロプロピルアミン誘
導体を得、式(II)のシクロプロピルアミン誘導体に
おけるXを還元により水素で置換し、最後にCOY基及
び置換又は非置換ベンジル基を窒素原子から脱離するこ
とを特徴とする2−フルオロシクロプロピルアミンの製
造法。
【0058】2.式(I)及び(II)において、R1
が水素、メチル、エチル、塩素、メトキシ又はエトキシ
を示し、R2及びR3が水素を示し、R4が水素、メチ
ル、エチル又はフェニルを示し、Yがメチル、エチル、
フェニル、t−ブチルオキシ、ベンジルオキシ又はメン
チルオキシを示し、式(II)においてXが塩素を示す
ことを特徴とする上記1項に記載の方法。
が水素、メチル、エチル、塩素、メトキシ又はエトキシ
を示し、R2及びR3が水素を示し、R4が水素、メチ
ル、エチル又はフェニルを示し、Yがメチル、エチル、
フェニル、t−ブチルオキシ、ベンジルオキシ又はメン
チルオキシを示し、式(II)においてXが塩素を示す
ことを特徴とする上記1項に記載の方法。
【0059】3.カルベンとの反応を、式(I)の化合
物、水酸化ナトリウム水溶液、不活性な水に非混和性の
溶媒及び相移動触媒を含む混合物を調製し、−20〜+
50℃においてジクロロフルオロメタンを通過させる
か、又は0〜40℃においてジブロモフルオロメタンを
滴下するようにして行うことを特徴とする上記1及び2
項に記載の方法。
物、水酸化ナトリウム水溶液、不活性な水に非混和性の
溶媒及び相移動触媒を含む混合物を調製し、−20〜+
50℃においてジクロロフルオロメタンを通過させる
か、又は0〜40℃においてジブロモフルオロメタンを
滴下するようにして行うことを特徴とする上記1及び2
項に記載の方法。
【0060】4.式(II)のシクロプロピルアミン誘
導体において、ラジカル開始剤の存在下でトリブチル錫
ハイドライドを用いて、ナトリウムボロハイドライド/
トリブチル錫クロリドを用いて、ラジカル開始剤の存在
下で有機シリコンハイドライドを用いて、又はカルシウ
ム/アンモニアを用いて、あるいは電気化学的に還元を
行うことにより、置換基Xを水素で置換することを特徴
とする上記1〜3項に記載の方法。
導体において、ラジカル開始剤の存在下でトリブチル錫
ハイドライドを用いて、ナトリウムボロハイドライド/
トリブチル錫クロリドを用いて、ラジカル開始剤の存在
下で有機シリコンハイドライドを用いて、又はカルシウ
ム/アンモニアを用いて、あるいは電気化学的に還元を
行うことにより、置換基Xを水素で置換することを特徴
とする上記1〜3項に記載の方法。
【0061】5.水素による置換基Xの置換に続いてま
だ窒素上に存在するCOY基、及び窒素原子上にまだ存
在する場合により置換されていることができるベンジル
基を、Tetrahedron 50,3889−39
04(1994)及び特開平06−092 911号公
報に記載の方法により脱離することを特徴とする上記1
〜4項に記載の方法。
だ窒素上に存在するCOY基、及び窒素原子上にまだ存
在する場合により置換されていることができるベンジル
基を、Tetrahedron 50,3889−39
04(1994)及び特開平06−092 911号公
報に記載の方法により脱離することを特徴とする上記1
〜4項に記載の方法。
【0062】6.式
【0063】
【化9】
【0064】[式中、R1、R2及びR3は、互いに独立
し、各々水素、C1−C6−アルキル、ハロゲン、C1−
C6−ハロゲノアルキル又はC1−C6−アルコキシを示
し、R4は水素、C1−C6−アルキル又はC6−C12−ア
リールを示し、Yは解鎖状又は環状のC1−C12−アル
コキシ、C6−C12−アリール、C7−C12−アラルキ
ル、C7−C12−アラキルオキシあるいは解鎖状又は環
状のC1−C12−アルキルを示し、Xは塩素又は臭素を
示す]のシクロプロピルアミン誘導体。
し、各々水素、C1−C6−アルキル、ハロゲン、C1−
C6−ハロゲノアルキル又はC1−C6−アルコキシを示
し、R4は水素、C1−C6−アルキル又はC6−C12−ア
リールを示し、Yは解鎖状又は環状のC1−C12−アル
コキシ、C6−C12−アリール、C7−C12−アラルキ
ル、C7−C12−アラキルオキシあるいは解鎖状又は環
状のC1−C12−アルキルを示し、Xは塩素又は臭素を
示す]のシクロプロピルアミン誘導体。
【0065】7.R1が水素、メチル、エチル、塩素、
メトキシ又はエトキシを示し、R2及びR3が水素を示
し、R4が水素、メチル、エチル又はフェニルを示し、
Yがメチル、エチル、フェニル、t−ブトキシ、ベンジ
ルオキシ又はメンチルオキシを示し、Xが塩素を示す上
記6項に記載のシクロプロピルアミン誘導体。
メトキシ又はエトキシを示し、R2及びR3が水素を示
し、R4が水素、メチル、エチル又はフェニルを示し、
Yがメチル、エチル、フェニル、t−ブトキシ、ベンジ
ルオキシ又はメンチルオキシを示し、Xが塩素を示す上
記6項に記載のシクロプロピルアミン誘導体。
【0066】8.N−ベンジル−N−(2−クロロ−2
−フルオロシクロプロピル)−ベンジルカルバメート、
N−ベンジル−N−(2−ブロモ−2−フルオロシクロ
プロピル)−カルバメート、N−ベンジル−N−シス−
及び−トランス(2−クロロ−2−フルオロシクロプロ
ピル)−アセトアミド、N−(R)−α−メチルベンジ
ル−N−(2−クロロ−2−フルオロシクロプロピル)
−ベンジルカルバメート、N−(R)−α−メチルベン
ジル−N−(2−ブロモ−2−フルオロ−シクロプロピ
ル)−ベンジルカルバメート及びN−ベンジル−N−
(2−ブロモ−2−フルオロシクロプロピル)−(1
R,2S,5R)−p−メンチルカルバメートであるこ
とを特徴とする上記6及び7項に記載のシクロプロピル
アミン誘導体。
−フルオロシクロプロピル)−ベンジルカルバメート、
N−ベンジル−N−(2−ブロモ−2−フルオロシクロ
プロピル)−カルバメート、N−ベンジル−N−シス−
及び−トランス(2−クロロ−2−フルオロシクロプロ
ピル)−アセトアミド、N−(R)−α−メチルベンジ
ル−N−(2−クロロ−2−フルオロシクロプロピル)
−ベンジルカルバメート、N−(R)−α−メチルベン
ジル−N−(2−ブロモ−2−フルオロ−シクロプロピ
ル)−ベンジルカルバメート及びN−ベンジル−N−
(2−ブロモ−2−フルオロシクロプロピル)−(1
R,2S,5R)−p−メンチルカルバメートであるこ
とを特徴とする上記6及び7項に記載のシクロプロピル
アミン誘導体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シユテフアン・ベーム ドイツ47800クレーフエルト・デルパーホ フシユトラーセ35
Claims (2)
- 【請求項1】 式 【化1】 [式中、 R1、R2及びR3は、互いに独立し、各々水素、C1−C
6−アルキル、ハロゲン、C1−C6−ハロゲノアルキル
又はC1−C6−アルコキシを示し、 R4は水素、C1−C6−アルキル又はC6−C12−アリー
ルを示し、 Yは解鎖状又は環状のC1−C12−アルコキシ、C6−C
12−アリール、C7−C12−アラルキル、C7−C12−ア
ラキルオキシあるいは解鎖状又は環状のC1−C12−ア
ルキルを示す]のN−ビニル化合物をFXC型[ここで
Xは塩素又は臭素である]のカルベンと反応させ、式
(II) 【化2】 [式中、 R1、R2、R3、R4、X及びYは上記で定義した通りで
ある]のシクロプロピルアミン誘導体を得、式(II)
のシクロプロピルアミン誘導体におけるXを還元により
水素で置換し、最後にCOY基及び置換又は非置換ベン
ジル基を窒素原子から脱離することを特徴とする2−フ
ルオロシクロプロピルアミンの製造法。 - 【請求項2】 式 【化3】 [式中、 R1、R2及びR3は、互いに独立し、各々水素、C1−C
6−アルキル、ハロゲン、C1−C6−ハロゲノアルキル
又はC1−C6−アルコキシを示し、 R4は水素、C1−C6−アルキル又はC6−C12−アリー
ルを示し、 Yは解鎖状又は環状のC1−C12−アルコキシ、C6−C
12−アリール、C7−C12−アラルキル、C7−C12−ア
ラキルオキシあるいは解鎖状又は環状のC1−C12−ア
ルキルを示し、 Xは塩素又は臭素を示す]のシクロプロピルアミン誘導
体。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4440021.7 | 1994-11-09 | ||
DE4440021A DE4440021A1 (de) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | Verfahren zur Herstellung von 2-Fluorcyclopropylamin und neue Cyclopropylaminderivate |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08225503A true JPH08225503A (ja) | 1996-09-03 |
Family
ID=6532882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7311591A Pending JPH08225503A (ja) | 1994-11-09 | 1995-11-06 | 2−フルオロシクロプロピルアミンの製造法及び新規なシクロプロピルアミン誘導体 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5646329A (ja) |
EP (1) | EP0711750A1 (ja) |
JP (1) | JPH08225503A (ja) |
KR (1) | KR960017619A (ja) |
CA (1) | CA2162220A1 (ja) |
CZ (1) | CZ293295A3 (ja) |
DE (1) | DE4440021A1 (ja) |
HU (1) | HUT74023A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103435523B (zh) * | 2013-08-13 | 2015-12-23 | 苏州楚凯药业有限公司 | (1r,2s)-2-氟-环丙胺对甲苯磺酸盐的制备方法 |
CN106637282B (zh) * | 2016-10-11 | 2018-04-24 | 万华化学集团股份有限公司 | 一种环合的方法 |
-
1994
- 1994-11-09 DE DE4440021A patent/DE4440021A1/de not_active Withdrawn
-
1995
- 1995-10-27 EP EP95116938A patent/EP0711750A1/de not_active Withdrawn
- 1995-11-02 US US08/554,325 patent/US5646329A/en not_active Expired - Fee Related
- 1995-11-06 JP JP7311591A patent/JPH08225503A/ja active Pending
- 1995-11-06 CA CA002162220A patent/CA2162220A1/en not_active Abandoned
- 1995-11-08 KR KR1019950040192A patent/KR960017619A/ko not_active Application Discontinuation
- 1995-11-08 CZ CZ952932A patent/CZ293295A3/cs unknown
- 1995-11-08 HU HU9503206A patent/HUT74023A/hu unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
HUT74023A (en) | 1996-10-28 |
DE4440021A1 (de) | 1996-05-15 |
EP0711750A1 (de) | 1996-05-15 |
US5646329A (en) | 1997-07-08 |
KR960017619A (ko) | 1996-06-17 |
HU9503206D0 (en) | 1995-12-28 |
CA2162220A1 (en) | 1996-05-10 |
CZ293295A3 (en) | 1996-05-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100758620B1 (ko) | 4-알콕시 사이클로헥산-1 아미노 카복실산 에스테르 및그의 제조방법 | |
WO2006001493A1 (ja) | (z)-1-フェニルー1-ジエチルアミノカルボニル-2-アミノメチルシクロプロパン塩酸塩の製造方法 | |
US5955627A (en) | Process for the preparation of cyclopropylacetylene derivatives | |
JPH08225503A (ja) | 2−フルオロシクロプロピルアミンの製造法及び新規なシクロプロピルアミン誘導体 | |
EP1802571B1 (fr) | Procede et intermediaires de preparation de derives de n-(1-benzhydryl-azetidin-3-yl)-n-phenyl-methylsulfonamide | |
US10562834B2 (en) | Process for preparing substituted crotonic acids | |
US6613935B2 (en) | Process for producing 1-acyl-1-cyclopropanecarboxylate derivatives | |
WO1998012171A1 (fr) | Procede de preparation d'ethers 3-amino-2-hydroxy-1-propyliques | |
JP3162434B2 (ja) | シクロヘキセノール誘導体 | |
JP2005281168A (ja) | 3−ピロリジノールの製造法 | |
JP4330783B2 (ja) | ホルミルシクロプロパンカルボン酸エステルの製造方法 | |
JP3591245B2 (ja) | ポリエンジオールおよびその製造法 | |
JP2000212104A (ja) | ビス(トリフルオロメチル)モノブロモベンゼンの製造方法 | |
JPH0625122A (ja) | アニリン誘導体およびその製造法 | |
CN117616014A (zh) | 异恶唑啉羧酸衍生物的制备方法 | |
JP2003523966A (ja) | 2,3,5,6−テトラハロゲンキシリリデン化合物の製造方法 | |
JP3418725B2 (ja) | 1,1−ビス(4−アミノフェニル)エタンの簡易製造方法 | |
TW202423902A (zh) | 製藥方法和中間體 | |
JP4013772B2 (ja) | 2−ヒドロキシイミノ−3−オキソプロピオニトリル及びその製法 | |
JP3805510B2 (ja) | シクロプロピルアセチレン誘導体の製造方法 | |
JP3146674B2 (ja) | 2,3−ブタジエンニトリルの製造方法 | |
JPH115771A (ja) | アミン誘導体の製造方法 | |
JP2001089449A (ja) | 4,7−ジオキソ−5−アザスピロ[2.4]ヘプタン誘導体の製造方法 | |
JPH05286912A (ja) | アミノフェノール誘導体の製造法 | |
JPH05286909A (ja) | ニトロベンゼン誘導体およびその製造法 |