JPH0625122A - アニリン誘導体およびその製造法 - Google Patents
アニリン誘導体およびその製造法Info
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- JPH0625122A JPH0625122A JP6175993A JP6175993A JPH0625122A JP H0625122 A JPH0625122 A JP H0625122A JP 6175993 A JP6175993 A JP 6175993A JP 6175993 A JP6175993 A JP 6175993A JP H0625122 A JPH0625122 A JP H0625122A
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アニリン誘導体およびその製造法を提供す
る。 【構成】化学式 化1 【化1】 で表わされるアニリン誘導体。炭酸(2−クロロ−4−
フルオロ−5−ニトロフェニル)エチルを還元すること
を特徴とする炭酸(5−アミノ−2−クロロ−4−フル
オロフェニル)エチルの製造法。
る。 【構成】化学式 化1 【化1】 で表わされるアニリン誘導体。炭酸(2−クロロ−4−
フルオロ−5−ニトロフェニル)エチルを還元すること
を特徴とする炭酸(5−アミノ−2−クロロ−4−フル
オロフェニル)エチルの製造法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農薬等の中間体として
有用なアニリン誘導体およびその製造法に関する。
有用なアニリン誘導体およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】従来よ
り、5−(3−ブチン−2−イルオキシ)−4−クロロ
−2−フルオロアニリンは農薬の中間体として有用であ
ることが知られており、本化合物は、炭酸(5−アミノ
−2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチルから製造
できることも知られている。炭酸(5−アミノ−2−ク
ロロ−4−フルオロフェニル)メチルは、2−クロロ−
4−フルオロフェノールとハロ炭酸メチルエステルとを
反応させて得られる炭酸(2−クロロ−4−フルオロフ
ェニル)メチルを、ニトロ化し、さらに還元することに
よって得ることができる。(特開昭63-310855,EP-0,06
1,741および特開平2-42042)。
り、5−(3−ブチン−2−イルオキシ)−4−クロロ
−2−フルオロアニリンは農薬の中間体として有用であ
ることが知られており、本化合物は、炭酸(5−アミノ
−2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチルから製造
できることも知られている。炭酸(5−アミノ−2−ク
ロロ−4−フルオロフェニル)メチルは、2−クロロ−
4−フルオロフェノールとハロ炭酸メチルエステルとを
反応させて得られる炭酸(2−クロロ−4−フルオロフ
ェニル)メチルを、ニトロ化し、さらに還元することに
よって得ることができる。(特開昭63-310855,EP-0,06
1,741および特開平2-42042)。
【0003】しかしながら、この方法においては、原料
である炭酸(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチ
ルが、常温で結晶(融点:69〜71℃)であり、反応
工程中に繁雑な取扱操作を必要とするため、操作性に問
題があり工業的に有利な方法とは言えない。
である炭酸(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチ
ルが、常温で結晶(融点:69〜71℃)であり、反応
工程中に繁雑な取扱操作を必要とするため、操作性に問
題があり工業的に有利な方法とは言えない。
【0004】従って、炭酸(2−クロロ−4−フルオロ
フェニル)メチルを経由することなく5−(3−ブチン
−2−イルオキシ)−4−クロロ−2−フルオロアニリ
ンを製造する方法の開発が望まれている。本発明者ら
は、かかる製法について検討を行ったところ、融点が非
常に低く常温では油状であり、取扱いが容易な炭酸(2
−クロロ−4−フルオロフェニル)エチルを見出した。
さらに、本化合物はニトロ化、還元することにより、容
易に、選択性よく炭酸(5−アミノ−2−クロロ−4−
フルオロフェニル)エチルとすることが可能であり、ま
た従来化合物と同様に容易に、選択性よく5−(3−ブ
チン−2−イルオキシ)−4−クロロ−2−フルオロア
ニリンに導くことができることを見い出し、本発明を完
成させるに至った。
フェニル)メチルを経由することなく5−(3−ブチン
−2−イルオキシ)−4−クロロ−2−フルオロアニリ
ンを製造する方法の開発が望まれている。本発明者ら
は、かかる製法について検討を行ったところ、融点が非
常に低く常温では油状であり、取扱いが容易な炭酸(2
−クロロ−4−フルオロフェニル)エチルを見出した。
さらに、本化合物はニトロ化、還元することにより、容
易に、選択性よく炭酸(5−アミノ−2−クロロ−4−
フルオロフェニル)エチルとすることが可能であり、ま
た従来化合物と同様に容易に、選択性よく5−(3−ブ
チン−2−イルオキシ)−4−クロロ−2−フルオロア
ニリンに導くことができることを見い出し、本発明を完
成させるに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、化
学式〔I〕(化2)
学式〔I〕(化2)
【化2】 で示されるアニリン誘導体およびその製造法を提供する
ものである。
ものである。
【0006】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明の目的化合物である化学式〔I〕で示されるアニリ
ン誘導体は、化学式〔II〕(化3)
発明の目的化合物である化学式〔I〕で示されるアニリ
ン誘導体は、化学式〔II〕(化3)
【化3】 で示されるニトロベンゼン誘導体を還元することにより
得ることができる。
得ることができる。
【0007】ニトロベンゼン誘導体の還元方法としては
接触還元法または化学的還元法があげられ、そのいずれ
の方法で実施しても良い。接触還元法では、触媒として
は白金炭素、二酸化白金、パラジウム炭素などが使用さ
れ、その使用量は原料となる化学式〔II〕で示されるニ
トロベンゼン誘導体に対して触媒量から40重量%であ
る。
接触還元法または化学的還元法があげられ、そのいずれ
の方法で実施しても良い。接触還元法では、触媒として
は白金炭素、二酸化白金、パラジウム炭素などが使用さ
れ、その使用量は原料となる化学式〔II〕で示されるニ
トロベンゼン誘導体に対して触媒量から40重量%であ
る。
【0008】また、接触還元法においては、反応系内に
腐食性のフッ化水素が副生する場合があり、反応器を保
護するためにアルカリの共存下に実施することもでき
る。アルカリとしては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
などのナトリウム塩およびカリウム塩、水酸化カルシウ
ム、炭酸カルシウムなどの塩基性カルシウム塩が挙げら
れるが、これらの中で水酸化カルシウム、炭酸カルシウ
ムなどの塩基性カルシウム塩が特に好ましい。塩基性カ
ルシウム塩の添加量は、ニトロベンゼン誘導体に対して
通常、0.1〜10モル%である。
腐食性のフッ化水素が副生する場合があり、反応器を保
護するためにアルカリの共存下に実施することもでき
る。アルカリとしては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
などのナトリウム塩およびカリウム塩、水酸化カルシウ
ム、炭酸カルシウムなどの塩基性カルシウム塩が挙げら
れるが、これらの中で水酸化カルシウム、炭酸カルシウ
ムなどの塩基性カルシウム塩が特に好ましい。塩基性カ
ルシウム塩の添加量は、ニトロベンゼン誘導体に対して
通常、0.1〜10モル%である。
【0009】接触還元は通常、溶媒中で行われ、その溶
媒としては例えば、メタノール、エタノール、イソプロ
パノール等の低級アルコール類、酢酸エチル等のエステ
ル類、テトラヒドロフラン等のエーテル類、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素などの有機溶媒もしくは
水、またはそれらの混合物が例示される。接触還元に用
いる水素の水素圧は常圧または加圧のいずれであっても
よい。反応温度は通常、室温〜150℃である。
媒としては例えば、メタノール、エタノール、イソプロ
パノール等の低級アルコール類、酢酸エチル等のエステ
ル類、テトラヒドロフラン等のエーテル類、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素などの有機溶媒もしくは
水、またはそれらの混合物が例示される。接触還元に用
いる水素の水素圧は常圧または加圧のいずれであっても
よい。反応温度は通常、室温〜150℃である。
【0010】化学的還元法では、通常、還元反応は鉄粉
と酸の存在下に行われる。この方法において、鉄粉の使
用量は原料となる化学式〔II〕で表されるニトロベンゼ
ン誘導体に対して2倍モル以上であり、好ましくは2〜
5倍モルである。酸としては塩酸、硫酸などの無機酸や
酢酸などの有機酸が使用される。化学的還元は通常、溶
媒中で行われ、その溶媒としては水、酢酸、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラ
ンおよびこれらの混合物などが例示される。反応は一般
的には常圧下で行われ、反応温度は通常、室温〜200
℃、好ましくは40〜100℃である。
と酸の存在下に行われる。この方法において、鉄粉の使
用量は原料となる化学式〔II〕で表されるニトロベンゼ
ン誘導体に対して2倍モル以上であり、好ましくは2〜
5倍モルである。酸としては塩酸、硫酸などの無機酸や
酢酸などの有機酸が使用される。化学的還元は通常、溶
媒中で行われ、その溶媒としては水、酢酸、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラ
ンおよびこれらの混合物などが例示される。反応は一般
的には常圧下で行われ、反応温度は通常、室温〜200
℃、好ましくは40〜100℃である。
【0011】反応終了後は、接触還元法の場合は触媒を
濾別し、溶媒を留去することにより、また化学的還元法
の場合は使用した還元剤を濾別後、反応液のpHを調整し
水と不混和性の溶媒を用いて目的物を抽出し、有機溶媒
を留去することにより目的とするアニリン誘導体を得る
ことができる。
濾別し、溶媒を留去することにより、また化学的還元法
の場合は使用した還元剤を濾別後、反応液のpHを調整し
水と不混和性の溶媒を用いて目的物を抽出し、有機溶媒
を留去することにより目的とするアニリン誘導体を得る
ことができる。
【0012】上記反応の出発原料である化学式〔II〕で
示されるニトロベンゼン誘導体の製造法について以下、
詳細に説明する。
示されるニトロベンゼン誘導体の製造法について以下、
詳細に説明する。
【0013】化学式〔II〕で示されるニトロベンゼン誘
導体は、2−クロロ−4−フルオロフェノールとクロロ
炭酸エチルとを水溶媒中で反応させることにより得られ
る炭酸(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エチルを
ニトロ化することにより得ることができる。
導体は、2−クロロ−4−フルオロフェノールとクロロ
炭酸エチルとを水溶媒中で反応させることにより得られ
る炭酸(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エチルを
ニトロ化することにより得ることができる。
【0014】2−クロロ−4−フルオロフェノールとク
ロロ炭酸エチルとの反応において、クロロ炭酸エチル
は、2−クロロ−4−フルオロフェノールに対して通
常、1〜3倍当量、好ましくは1〜2倍当量使用され
る。
ロロ炭酸エチルとの反応において、クロロ炭酸エチル
は、2−クロロ−4−フルオロフェノールに対して通
常、1〜3倍当量、好ましくは1〜2倍当量使用され
る。
【0015】この反応においては通常、塩基が使用され
るが、該塩基としては例えば、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸カリウム、
炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩等またはトリエ
チルアミン、ピリジン、N,N−ジエチルアニリン等の
有機アミンが挙げられ、これら塩基は混合物としても用
いることもできる。これら塩基の使用量は2−クロロ−
4−フルオロフェノールに対して通常、1〜3倍当量、
好ましくは1〜2倍当量である。
るが、該塩基としては例えば、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸カリウム、
炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩等またはトリエ
チルアミン、ピリジン、N,N−ジエチルアニリン等の
有機アミンが挙げられ、これら塩基は混合物としても用
いることもできる。これら塩基の使用量は2−クロロ−
4−フルオロフェノールに対して通常、1〜3倍当量、
好ましくは1〜2倍当量である。
【0016】また上記反応においては触媒を共存させる
ことにより促進できる場合があり、かかる触媒として
は、例えば、テトラブチルアンモニウムブロミド、ベン
ジルトリエチルアンモニウムクロリド等の四級アンモニ
ウム塩、18−クラウン−6等のクラウンエーテル類,
臭化セチルトリブチルホスホスニウムなどのホスホスニ
ウム塩またはトリス(3,6 −ジオキサヘプチル)アミン
(TDA−1)などの相間移動触媒が挙げられる。触媒
の使用量は、2−クロロ−4−フルオロフェノールに対
して0.01〜0.2倍当量である。
ことにより促進できる場合があり、かかる触媒として
は、例えば、テトラブチルアンモニウムブロミド、ベン
ジルトリエチルアンモニウムクロリド等の四級アンモニ
ウム塩、18−クラウン−6等のクラウンエーテル類,
臭化セチルトリブチルホスホスニウムなどのホスホスニ
ウム塩またはトリス(3,6 −ジオキサヘプチル)アミン
(TDA−1)などの相間移動触媒が挙げられる。触媒
の使用量は、2−クロロ−4−フルオロフェノールに対
して0.01〜0.2倍当量である。
【0017】本反応は通常、水溶媒中で行われるが、有
機溶媒中で行うこともできる。かかる有機溶媒として
は、例えば、トルエン、キシレン、塩化メチレン、クロ
ロホルム、1,2−ジクロロエタン、モノクロロベンゼ
ンなどの有機溶媒が挙げられる。反応温度は通常、0〜
100℃、好ましくは0〜50℃である。また、反応液
のpHは、通常、pH5〜12、好ましくはpH7〜10に制
御しながら反応を行うことが望ましい。
機溶媒中で行うこともできる。かかる有機溶媒として
は、例えば、トルエン、キシレン、塩化メチレン、クロ
ロホルム、1,2−ジクロロエタン、モノクロロベンゼ
ンなどの有機溶媒が挙げられる。反応温度は通常、0〜
100℃、好ましくは0〜50℃である。また、反応液
のpHは、通常、pH5〜12、好ましくはpH7〜10に制
御しながら反応を行うことが望ましい。
【0018】かくして得られた炭酸(2−クロロ−4−
フルオロフェニル)エチルをニトロ化する試剤として
は、例えば、硝酸等があげられ、用いられる硝酸は、原
料に対して通常、1〜8倍当量、好ましくは1〜2倍当
量である。
フルオロフェニル)エチルをニトロ化する試剤として
は、例えば、硝酸等があげられ、用いられる硝酸は、原
料に対して通常、1〜8倍当量、好ましくは1〜2倍当
量である。
【0019】本反応は通常、溶媒中で行われ、その溶媒
としては例えば、塩化メチレン、クロロホルム、1,2
−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素、ニトロベン
ゼン、酢酸等の有機溶媒、硫酸またはこれらの混合溶媒
が挙げられる。反応温度は通常、−50〜100℃、好
ましくは−20〜50℃である。
としては例えば、塩化メチレン、クロロホルム、1,2
−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素、ニトロベン
ゼン、酢酸等の有機溶媒、硫酸またはこれらの混合溶媒
が挙げられる。反応温度は通常、−50〜100℃、好
ましくは−20〜50℃である。
【0020】反応終了後、反応液を冷却下に氷水等で希
釈し、必要によりトルエン等の有機溶媒を用いて抽出し
ニトロベンゼン誘導体を溶液として取り出すことがで
き、さらに減圧下に有機溶媒を留去することによりニト
ロベンゼン誘導体を単離することもできる。
釈し、必要によりトルエン等の有機溶媒を用いて抽出し
ニトロベンゼン誘導体を溶液として取り出すことがで
き、さらに減圧下に有機溶媒を留去することによりニト
ロベンゼン誘導体を単離することもできる。
【0021】
【発明の効果】本発明により原料ニトロベンゼン誘導体
〔II〕から新規化合物である式〔I〕で示されるアニリ
ン誘導体が容易に高収率で得ることが可能となる。ま
た、このアニリン誘導体は、農薬を製造するための中間
体となるなどその利用価値は非常に高く、例えば次に示
すようなルート(化4)で農薬の製造に利用できる。
〔II〕から新規化合物である式〔I〕で示されるアニリ
ン誘導体が容易に高収率で得ることが可能となる。ま
た、このアニリン誘導体は、農薬を製造するための中間
体となるなどその利用価値は非常に高く、例えば次に示
すようなルート(化4)で農薬の製造に利用できる。
【0022】
【化4】 (特開昭58-38256号記載の農薬)
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0024】実施例1 炭酸(5−アミノ−2−クロロ−4−フルオロフェニ
ル)エチルの合成 炭酸(2−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロフェニ
ル)エチル20.0gとトルエン60g及び5%Pd−C
0.2gを仕込んで窒素置換した500mlオートクレーブ
中で、水素圧20kg/cm 2 、反応温度40℃の条件下2.
75時間反応を行った。反応終了後、反応液を冷却、濾過
し、濃縮して炭酸(5−アミノ−2−クロロ−4−フル
オロフェニル)エチルを 17.48g得た。(収率 95.8
%) 融点 46〜48℃ FD−MS:233(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ:1.39(t,3H,J= 7.0Hz) 3.4〜3.7 (b
road,2H) 4.33(q,2H,J= 7.0Hz) 6.62(d,1H,J
= 8.2Hz) 7.07(d,1H,J=10.6Hz)
ル)エチルの合成 炭酸(2−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロフェニ
ル)エチル20.0gとトルエン60g及び5%Pd−C
0.2gを仕込んで窒素置換した500mlオートクレーブ
中で、水素圧20kg/cm 2 、反応温度40℃の条件下2.
75時間反応を行った。反応終了後、反応液を冷却、濾過
し、濃縮して炭酸(5−アミノ−2−クロロ−4−フル
オロフェニル)エチルを 17.48g得た。(収率 95.8
%) 融点 46〜48℃ FD−MS:233(M+ ) NMR(CDCl3 ) δ:1.39(t,3H,J= 7.0Hz) 3.4〜3.7 (b
road,2H) 4.33(q,2H,J= 7.0Hz) 6.62(d,1H,J
= 8.2Hz) 7.07(d,1H,J=10.6Hz)
【0025】実施例2 炭酸(5−アミノ−2−クロロ−4−フルオロフェニ
ル)エチルの合成 500mlオートクレーブに炭酸(2−クロロ−4−フル
オロ−5−ニトロフェニル)エチル 26.36gとトルエン
79.07g及び1%Pt−C 0.053gを仕込み、窒素置換
した後、水素圧20kg/cm 2 、反応温度80℃の条件下
6時間反応させた。反応終了後、反応液を冷却、濾過し
た後、濃縮して炭酸(5−アミノ−2−クロロ−4−フ
ルオロフェニル)エチルを 23.87g得た。(収率 94.1
%)
ル)エチルの合成 500mlオートクレーブに炭酸(2−クロロ−4−フル
オロ−5−ニトロフェニル)エチル 26.36gとトルエン
79.07g及び1%Pt−C 0.053gを仕込み、窒素置換
した後、水素圧20kg/cm 2 、反応温度80℃の条件下
6時間反応させた。反応終了後、反応液を冷却、濾過し
た後、濃縮して炭酸(5−アミノ−2−クロロ−4−フ
ルオロフェニル)エチルを 23.87g得た。(収率 94.1
%)
【0026】実施例3 炭酸(5−アミノ−2−クロロ−4−フルオロフェニ
ル)エチルの合成 1000mlオートクレーブに1%Pt−C1.77gとトルエン
39.5gを仕込み、窒素置換した後、水素圧20kg/cm
2 、反応温度80℃の条件下に4時間かけて炭酸(2
−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロフェニル)エチル
79gのトルエン溶液を圧入した。圧入終了後、4時間
熟成した。反応終了後、反応液を冷却、濾過した後、濃
縮して炭酸(5−アミノ−2−クロロ−4−フルオロフ
ェニル)エチルを 68.89g得た。(収率 95.0%)
ル)エチルの合成 1000mlオートクレーブに1%Pt−C1.77gとトルエン
39.5gを仕込み、窒素置換した後、水素圧20kg/cm
2 、反応温度80℃の条件下に4時間かけて炭酸(2
−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロフェニル)エチル
79gのトルエン溶液を圧入した。圧入終了後、4時間
熟成した。反応終了後、反応液を冷却、濾過した後、濃
縮して炭酸(5−アミノ−2−クロロ−4−フルオロフ
ェニル)エチルを 68.89g得た。(収率 95.0%)
【0027】実施例4 炭酸(5−アミノ−2−クロロ−4−フルオロフェニ
ル)エチルの合成 1000mlオートクレーブに1%Pt−C1.77gとトルエン
80.0gおよび水酸化カルシウム66mgを仕込み、窒素置換
した後、水素圧10kg/cm 2 、反応温度80℃の条件下
に4時間かけて炭酸(2−クロロ−4−フルオロ−5−
ニトロフェニル)エチル79gのトルエン溶液276g
を圧入した。圧入終了後、4時間熟成した。還元による
生成水中のフッ素イオンは16ppmであった。反応終
了後、反応液を冷却、濾過した後、濃縮して炭酸(5−
アミノ−2−クロロ−4−フルオロフェニル)エチルを
69.59g得た。(収率 99.4%)
ル)エチルの合成 1000mlオートクレーブに1%Pt−C1.77gとトルエン
80.0gおよび水酸化カルシウム66mgを仕込み、窒素置換
した後、水素圧10kg/cm 2 、反応温度80℃の条件下
に4時間かけて炭酸(2−クロロ−4−フルオロ−5−
ニトロフェニル)エチル79gのトルエン溶液276g
を圧入した。圧入終了後、4時間熟成した。還元による
生成水中のフッ素イオンは16ppmであった。反応終
了後、反応液を冷却、濾過した後、濃縮して炭酸(5−
アミノ−2−クロロ−4−フルオロフェニル)エチルを
69.59g得た。(収率 99.4%)
【0028】比較例1 炭酸(5−アミノ−2−クロロ−4−フルオロフェニ
ル)エチルの合成 1000mlオートクレーブに1%Pt−C1.77gとトルエン
80.0gおよび炭酸ナトリウム95mgを仕込み、窒素置換し
た後、水素圧10kg/cm 2 、反応温度80℃の条件下に
4時間かけて炭酸(2−クロロ−4−フルオロ−5−ニ
トロフェニル)エチル79gのトルエン溶液276gを
圧入した。圧入終了後、4時間熟成した。還元による生
成水中のフッ素イオンは900ppmであった。反応終
了後、反応液を冷却、濾過した後、濃縮して炭酸(5−
アミノ−2−クロロ−4−フルオロフェニル)エチルを
68.82g得た。(収率 98.3%)
ル)エチルの合成 1000mlオートクレーブに1%Pt−C1.77gとトルエン
80.0gおよび炭酸ナトリウム95mgを仕込み、窒素置換し
た後、水素圧10kg/cm 2 、反応温度80℃の条件下に
4時間かけて炭酸(2−クロロ−4−フルオロ−5−ニ
トロフェニル)エチル79gのトルエン溶液276gを
圧入した。圧入終了後、4時間熟成した。還元による生
成水中のフッ素イオンは900ppmであった。反応終
了後、反応液を冷却、濾過した後、濃縮して炭酸(5−
アミノ−2−クロロ−4−フルオロフェニル)エチルを
68.82g得た。(収率 98.3%)
【0029】参考例1 炭酸(2−クロロ−4−フルオロフェニル)エチルの合
成 4つ口フラスコに2−クロロ−4−フルオロフェノール
132gと水370gを仕込み、37.0%水酸化ナトリウ
ム水溶液を少量加えてpHを 7.0に調整した。これを水浴
にて冷却した後、クロロ炭酸エチル 102.6gと37.0%水
酸化ナトリウム102.2gを1時間かけて、反応温度30
℃未満で並注した。この反応液を室温で2時間攪拌した
後、分液操作を行い、油層として炭酸(2−クロロ−4
−フルオロフェニル)エチル195gを得た。(収率9
9%) 融点 28〜30℃ 沸点 98〜100℃(1.7mmHg) δ(CDCl3 ) 1.40(3H,t,J= 7.3Hz) 4.34(2H,q,J= 7.3Hz) 7.00(1H,m) 7.22(2H,m) FD−MS M+ 218
成 4つ口フラスコに2−クロロ−4−フルオロフェノール
132gと水370gを仕込み、37.0%水酸化ナトリウ
ム水溶液を少量加えてpHを 7.0に調整した。これを水浴
にて冷却した後、クロロ炭酸エチル 102.6gと37.0%水
酸化ナトリウム102.2gを1時間かけて、反応温度30
℃未満で並注した。この反応液を室温で2時間攪拌した
後、分液操作を行い、油層として炭酸(2−クロロ−4
−フルオロフェニル)エチル195gを得た。(収率9
9%) 融点 28〜30℃ 沸点 98〜100℃(1.7mmHg) δ(CDCl3 ) 1.40(3H,t,J= 7.3Hz) 4.34(2H,q,J= 7.3Hz) 7.00(1H,m) 7.22(2H,m) FD−MS M+ 218
【0030】参考例2 炭酸(2−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロフェニ
ル)エチルの合成 4つ口フラスコに炭酸(2−クロロ−4−フルオロフェ
ニル)エチル80gと97%硫酸160gを仕込み、氷
浴にて冷却した後、99%硝酸24.5gを30分間かけて
反応温度30℃未満で滴下した。この反応液を室温(2
0.0℃)で2時間攪拌した後、氷浴にて冷却し、水12
0mlを30℃未満で滴下した。これにトルエン240g
を加えて抽出を行った後分液した。得られたトルエン層
を水250ml、5%炭酸ナトリウム水溶液それぞれで洗
浄した。分液して得られた有機層からトルエンを減圧下
に留去し、炭酸(2−クロロ−4−フルオロ−5−ニト
ロフェニル)エチル93.3gを得た。(収率96.7%) 融点 51〜53℃ NMR δ(CDCl3 ) 1.43(3H,t,J= 7.3H
z) 4.40(2H,q,J= 7.3Hz) 7.46(1H,d,J=9.90Hz) 8.05(1H,d,J= 6.9Hz) FD−MS M+ 263
ル)エチルの合成 4つ口フラスコに炭酸(2−クロロ−4−フルオロフェ
ニル)エチル80gと97%硫酸160gを仕込み、氷
浴にて冷却した後、99%硝酸24.5gを30分間かけて
反応温度30℃未満で滴下した。この反応液を室温(2
0.0℃)で2時間攪拌した後、氷浴にて冷却し、水12
0mlを30℃未満で滴下した。これにトルエン240g
を加えて抽出を行った後分液した。得られたトルエン層
を水250ml、5%炭酸ナトリウム水溶液それぞれで洗
浄した。分液して得られた有機層からトルエンを減圧下
に留去し、炭酸(2−クロロ−4−フルオロ−5−ニト
ロフェニル)エチル93.3gを得た。(収率96.7%) 融点 51〜53℃ NMR δ(CDCl3 ) 1.43(3H,t,J= 7.3H
z) 4.40(2H,q,J= 7.3Hz) 7.46(1H,d,J=9.90Hz) 8.05(1H,d,J= 6.9Hz) FD−MS M+ 263
【0031】参考例3 炭酸(2−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロフェニ
ル)エチルの合成 4つ口フラスコに炭酸(2−クロロ−4−フルオロフェ
ニル)エチル280gと576gを仕込み、氷浴にて冷
却した後、混酸(硝酸/硫酸45/50)189gを1
0時間かけて反応温度15℃未満で滴下した。この反応
液を室温(20.0℃)で1時間攪拌した後、氷浴にて冷却
し、水300gを15℃未満で滴下した。これにトルエ
ン600gを加えて生成物の抽出を行った後分液した。
次に分液して得られたトルエン層を水300g、5%炭
酸ナトリウム水溶液300gそれぞれで洗浄した。洗浄
した有機層を減圧下に濃縮し、炭酸(2−クロロ−4−
フルオロ−5−ニトロフェニル)エチル294gを得
た。(収率91.8%)
ル)エチルの合成 4つ口フラスコに炭酸(2−クロロ−4−フルオロフェ
ニル)エチル280gと576gを仕込み、氷浴にて冷
却した後、混酸(硝酸/硫酸45/50)189gを1
0時間かけて反応温度15℃未満で滴下した。この反応
液を室温(20.0℃)で1時間攪拌した後、氷浴にて冷却
し、水300gを15℃未満で滴下した。これにトルエ
ン600gを加えて生成物の抽出を行った後分液した。
次に分液して得られたトルエン層を水300g、5%炭
酸ナトリウム水溶液300gそれぞれで洗浄した。洗浄
した有機層を減圧下に濃縮し、炭酸(2−クロロ−4−
フルオロ−5−ニトロフェニル)エチル294gを得
た。(収率91.8%)
Claims (4)
- 【請求項1】化学式〔I〕(化1) 【化1】 で示されるアニリン誘導体。
- 【請求項2】 炭酸(2−クロロ−4−フルオロ−5−
ニトロフェニル)エチルを還元することを特徴とする請
求項1記載の化学式〔I〕で示されるアニリン誘導体の
製造法。 - 【請求項3】 炭酸(2−クロロ−4−フルオロ−5−
ニトロフェニル)エチルをアルカリの共存下に接触還元
することを特徴とする請求項1記載の化学式〔I〕で示
されるアニリン誘導体の製造法。 - 【請求項4】 アルカリが塩基性カルシウム塩である請
求項3記載のアニリン誘導体の製造法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6175993A JPH0625122A (ja) | 1992-04-08 | 1993-03-22 | アニリン誘導体およびその製造法 |
PCT/JP1993/001446 WO1994021597A1 (en) | 1993-03-22 | 1993-10-07 | Aniline derivative and process for producing the same |
EP93922051A EP0650957A4 (en) | 1993-03-22 | 1993-10-07 | ANILINE DERIVATIVES AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF. |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-87125 | 1992-04-08 | ||
JP8712592 | 1992-04-08 | ||
JP6175993A JPH0625122A (ja) | 1992-04-08 | 1993-03-22 | アニリン誘導体およびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0625122A true JPH0625122A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=26402824
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6175993A Pending JPH0625122A (ja) | 1992-04-08 | 1993-03-22 | アニリン誘導体およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0625122A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7840056B2 (en) | 2005-07-25 | 2010-11-23 | Fujitsu Limited | Paper sheet processor |
-
1993
- 1993-03-22 JP JP6175993A patent/JPH0625122A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7840056B2 (en) | 2005-07-25 | 2010-11-23 | Fujitsu Limited | Paper sheet processor |
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