JPH08224802A - シームレスベルト - Google Patents
シームレスベルトInfo
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- JPH08224802A JPH08224802A JP3252995A JP3252995A JPH08224802A JP H08224802 A JPH08224802 A JP H08224802A JP 3252995 A JP3252995 A JP 3252995A JP 3252995 A JP3252995 A JP 3252995A JP H08224802 A JPH08224802 A JP H08224802A
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- seamless belt
- carbon black
- belt
- seamless
- resin
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 フッ素系樹脂にカーボンブラックを配合して
なるシームレスベルトにおいて、体積固有抵抗の経時低
下を抑制すること。 【構成】 フッ素系樹脂97〜75重量%、一次粒子が
中空形状で、比表面積が800m2/g以上、DBP吸
油量が300ml/100g以上のカーボンブラック3
〜25重量%からなり、表面および裏面の表面固有抵抗
値が1×100〜1×1015Ω/□、体積固有抵抗値が
1×109Ω・cmであるシームレスベルト。
なるシームレスベルトにおいて、体積固有抵抗の経時低
下を抑制すること。 【構成】 フッ素系樹脂97〜75重量%、一次粒子が
中空形状で、比表面積が800m2/g以上、DBP吸
油量が300ml/100g以上のカーボンブラック3
〜25重量%からなり、表面および裏面の表面固有抵抗
値が1×100〜1×1015Ω/□、体積固有抵抗値が
1×109Ω・cmであるシームレスベルト。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真式複写機、レ
ーザープリンター等の感光体基体用、中間転写用、搬送
用、定着用、現像用等に使用されるシームレスベルトに
関し、特に体積固有抵抗の低下を抑制したシームレスベ
ルトに関する。
ーザープリンター等の感光体基体用、中間転写用、搬送
用、定着用、現像用等に使用されるシームレスベルトに
関し、特に体積固有抵抗の低下を抑制したシームレスベ
ルトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から複写機やプリンター等、電子写
真方式を採用した装置には、感光体の支持体を始め、そ
の内部機構である中間転写装置、転写分離装置、帯電装
置等において、シームレスベルトが用いられている。こ
のうち、中間転写装置の側面図である図1を用いて、中
間転写装置におけるシームレスベルトの使用例を説明す
る。
真方式を採用した装置には、感光体の支持体を始め、そ
の内部機構である中間転写装置、転写分離装置、帯電装
置等において、シームレスベルトが用いられている。こ
のうち、中間転写装置の側面図である図1を用いて、中
間転写装置におけるシームレスベルトの使用例を説明す
る。
【0003】図中、1は感光ドラム、6はシームレスベ
ルトである。1の感光ドラムの周囲には、帯電器2、半
導体レーザー等を光源とする露光光学系3、トナーが収
納されている現像器4及び残留トナーを除去するための
クリーナー5よりなる電子写真プロセスユニットが配置
されている。シームレスベルト6は、搬送ローラー7,
8,9に掛け渡されて、矢印方向に回転する感光ドラム
と同調して矢印方向に移動するようになっている。
ルトである。1の感光ドラムの周囲には、帯電器2、半
導体レーザー等を光源とする露光光学系3、トナーが収
納されている現像器4及び残留トナーを除去するための
クリーナー5よりなる電子写真プロセスユニットが配置
されている。シームレスベルト6は、搬送ローラー7,
8,9に掛け渡されて、矢印方向に回転する感光ドラム
と同調して矢印方向に移動するようになっている。
【0004】次に、動作について説明する。まず矢印A
方向に回転する感光ドラム1の表面を帯電器2により一
様に帯電する。次に、光学系3により図示しない画像読
み取り装置等で得られた画像に対応する静電潜像を感光
ドラム1上に形成する。静電潜像は現像器4でトナー像
に現像される。このトナー像を、静電転写器10により
導電性シームレスベルト6へ静電転写し、搬送ローラ9
と押圧ローラ12の間で記録紙11に転写する。
方向に回転する感光ドラム1の表面を帯電器2により一
様に帯電する。次に、光学系3により図示しない画像読
み取り装置等で得られた画像に対応する静電潜像を感光
ドラム1上に形成する。静電潜像は現像器4でトナー像
に現像される。このトナー像を、静電転写器10により
導電性シームレスベルト6へ静電転写し、搬送ローラ9
と押圧ローラ12の間で記録紙11に転写する。
【0005】ところで、この種のシームレスベルトは、
2本以上のロールにより高張力で長時間駆動されるた
め、十分な耐久性が要求される。更に、感光体の支持体
や中間転写ベルトなど、画像に直接関係する部分に用い
る場合は、駆動時にベルトが弛んだり、伸びたりする
と、画像ズレの原因となる。また、トナーの転写を静電
気的に行うため、ある程度の導電性も必要である。
2本以上のロールにより高張力で長時間駆動されるた
め、十分な耐久性が要求される。更に、感光体の支持体
や中間転写ベルトなど、画像に直接関係する部分に用い
る場合は、駆動時にベルトが弛んだり、伸びたりする
と、画像ズレの原因となる。また、トナーの転写を静電
気的に行うため、ある程度の導電性も必要である。
【0006】従来、この様なシームレスベルトとして
は、例えば非晶性熱可塑性樹脂のポリカーボネート樹脂
や結晶性熱可塑性樹脂のフッ素系樹脂に導電性のカーボ
ンブラックを配合したシームレスベルトが検討されてい
る。特にフッ素系樹脂はトナーの固着が少ない、難燃性
が高い等の点でポリカーボネート樹脂より優れている。
は、例えば非晶性熱可塑性樹脂のポリカーボネート樹脂
や結晶性熱可塑性樹脂のフッ素系樹脂に導電性のカーボ
ンブラックを配合したシームレスベルトが検討されてい
る。特にフッ素系樹脂はトナーの固着が少ない、難燃性
が高い等の点でポリカーボネート樹脂より優れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フッ素系樹脂
系シームレスベルトには、時間の経過につれて体積固有
抵抗が低下するという問題がある。体積固有抵抗の低下
は画像不良の原因となるため、これを抑制することが望
ましい。発明者がこれまで検討したところでは、体積固
有抵抗の低下は樹脂の種類に依存しており、ポリカーボ
ネート樹脂を用いた場合と比較してフッ素系樹脂を用い
た場合に体積固有抵抗の低下が大きい。
系シームレスベルトには、時間の経過につれて体積固有
抵抗が低下するという問題がある。体積固有抵抗の低下
は画像不良の原因となるため、これを抑制することが望
ましい。発明者がこれまで検討したところでは、体積固
有抵抗の低下は樹脂の種類に依存しており、ポリカーボ
ネート樹脂を用いた場合と比較してフッ素系樹脂を用い
た場合に体積固有抵抗の低下が大きい。
【0008】この原因は未だ不明確だが、フッ素系樹脂
とカーボンとの相互結合力(引力)が対ポリカーボネー
トに比べて弱く、使用時に繰り返し印加される高電圧に
よってカーボンが微妙に移動し、カーボンが連続(近
接)したストラクチャー(導電路)を徐々に形成するた
めではないかと推定される。
とカーボンとの相互結合力(引力)が対ポリカーボネー
トに比べて弱く、使用時に繰り返し印加される高電圧に
よってカーボンが微妙に移動し、カーボンが連続(近
接)したストラクチャー(導電路)を徐々に形成するた
めではないかと推定される。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この問題
点を解決すべく検討した結果、特定のカーボンブラック
を用いることにより、フッ素系樹脂を用いたシームレス
ベルトにおいても体積固有抵抗の経時低下が抑制され、
かつ耐久性にも優れたシームレスベルトが実現できるこ
とを見いだし本発明を完成した。
点を解決すべく検討した結果、特定のカーボンブラック
を用いることにより、フッ素系樹脂を用いたシームレス
ベルトにおいても体積固有抵抗の経時低下が抑制され、
かつ耐久性にも優れたシームレスベルトが実現できるこ
とを見いだし本発明を完成した。
【0010】すなわち本発明によるシームレスベルト
は、フッ素系樹脂97〜75%と一次粒子が中空形状
で、比表面積が800m2 /g以上、DBP吸油量が3
00ml/100g以上のカーボンブラック3〜25%
からなり、表面及び裏面の表面固有抵抗が1×108〜
1×1012Ω/□、体積固有抵抗1×109 Ω・cmで
ある。
は、フッ素系樹脂97〜75%と一次粒子が中空形状
で、比表面積が800m2 /g以上、DBP吸油量が3
00ml/100g以上のカーボンブラック3〜25%
からなり、表面及び裏面の表面固有抵抗が1×108〜
1×1012Ω/□、体積固有抵抗1×109 Ω・cmで
ある。
【0011】以下本発明を具体的に説明する。 (1)フッ素系樹脂 本発明で使用できるフッ素系樹脂にはポリフッ化ビニリ
デン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PT
FE)、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体(E
TFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン
−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PF
A)等を挙げることができるが、この中でも成形性、ト
ナーとの離型性の点からETFEが好ましい。
デン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PT
FE)、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体(E
TFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン
−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PF
A)等を挙げることができるが、この中でも成形性、ト
ナーとの離型性の点からETFEが好ましい。
【0012】(2)カーボンブラック 本発明で使用するカーボンブラックは、一次粒子が中空
形状で、比表面積が800m2 /g以上、DBP吸油量
が300ml/100g以上のカーボンブラックであ
る。一次粒子が中空形状を有すると、カーボンの表面を
導電経路とするため、経時とともに表面が粗面化して抵
抗が低下しないと考えられる。
形状で、比表面積が800m2 /g以上、DBP吸油量
が300ml/100g以上のカーボンブラックであ
る。一次粒子が中空形状を有すると、カーボンの表面を
導電経路とするため、経時とともに表面が粗面化して抵
抗が低下しないと考えられる。
【0013】また、カーボンの移動を抑制するという観
点から、比表面積が大きい程フッ素系樹脂との結合力が
増大し、好ましい。具体的には、比表面積が800m2
/g以上であることが好ましく、特に1000m2 /g
以上であることが好ましい。
点から、比表面積が大きい程フッ素系樹脂との結合力が
増大し、好ましい。具体的には、比表面積が800m2
/g以上であることが好ましく、特に1000m2 /g
以上であることが好ましい。
【0014】また、同じ体積固有抵抗値を発現するので
あれば、カーボンの添加量が少ない方がストラクチャー
の形成が経時的に進行しにくい。導電性の発現の目安と
してDBP吸油量が大きい方が少ない添加量で高い導電
性を発現するため、好ましい。具体的にはDBP吸油量
が300ml/100g以上であることが好ましく、特
に500ml/100g以上であることが好ましい。
あれば、カーボンの添加量が少ない方がストラクチャー
の形成が経時的に進行しにくい。導電性の発現の目安と
してDBP吸油量が大きい方が少ない添加量で高い導電
性を発現するため、好ましい。具体的にはDBP吸油量
が300ml/100g以上であることが好ましく、特
に500ml/100g以上であることが好ましい。
【0015】(3)付加的成分 さらに本発明では、発明の効果を著しく損なわない限
り、上記以外の以下の付加成分を更に添加しても構わな
い。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリプロピレン、
ポリエチレン、(高密度、中密度、低密度、直鎖状低密
度)、プロピレンエチレンブロック又はランダム共重合
体、ゴムまたはラテックス成分、例えばエチレン・プロ
ピレン共重合体ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、スチ
レン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体又はその
水素添加誘導体、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、
ポリアミド、ポリアセタール、ポリアリレート、ポリカ
ーボネート、ポリフェニレンエーテル、変性ポリフェニ
レンエーテル、ポリイミド、液晶性ポリエステル、ポリ
スルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレン
サルファイト、ポリビスアミドトリアゾール、ボリエー
テルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
フッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、クロロトリフル
オロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオ
ロアルキルビニルエーテル共重合体、アクリル、アクリ
ル酸アルキルエステル共重合体、ポリエステルエステル
共重合体、ポリエーテルエステル共重合体、ポリエーテ
ルアミド共重合体、ポリウレタン共重合体の1種又はこ
れらの混合物からなるものが使用される。
り、上記以外の以下の付加成分を更に添加しても構わな
い。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリプロピレン、
ポリエチレン、(高密度、中密度、低密度、直鎖状低密
度)、プロピレンエチレンブロック又はランダム共重合
体、ゴムまたはラテックス成分、例えばエチレン・プロ
ピレン共重合体ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、スチ
レン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体又はその
水素添加誘導体、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、
ポリアミド、ポリアセタール、ポリアリレート、ポリカ
ーボネート、ポリフェニレンエーテル、変性ポリフェニ
レンエーテル、ポリイミド、液晶性ポリエステル、ポリ
スルフォン、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレン
サルファイト、ポリビスアミドトリアゾール、ボリエー
テルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
フッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、クロロトリフル
オロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオ
ロアルキルビニルエーテル共重合体、アクリル、アクリ
ル酸アルキルエステル共重合体、ポリエステルエステル
共重合体、ポリエーテルエステル共重合体、ポリエーテ
ルアミド共重合体、ポリウレタン共重合体の1種又はこ
れらの混合物からなるものが使用される。
【0016】熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ
樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエス
テル樹脂の1種又はこれらの混合物からなるものが使用
される。
樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエス
テル樹脂の1種又はこれらの混合物からなるものが使用
される。
【0017】各種フィラーとしては、例えば、炭酸カル
シウム(重質、軟質、膠質)、タルク、マイカ、シリ
カ、アルミナ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、ゼオライト、ウオラスト
ナイト、けいそう土、ガラスビーズ、ベントナイト、モ
ンモリナイト、アスベスト、中空ガラス球、黒鉛、二硫
化モリブデン、酸化チタン、アルミニウム繊維、ステン
レススチール繊維、黄銅繊維、アルミニウム粉末、木
粉、もみ殻、グラファイト、金属粉、導電性金属酸化
物、有機金属化合物、有機金属塩等のフィラーがあげる
ことができる。
シウム(重質、軟質、膠質)、タルク、マイカ、シリ
カ、アルミナ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、ゼオライト、ウオラスト
ナイト、けいそう土、ガラスビーズ、ベントナイト、モ
ンモリナイト、アスベスト、中空ガラス球、黒鉛、二硫
化モリブデン、酸化チタン、アルミニウム繊維、ステン
レススチール繊維、黄銅繊維、アルミニウム粉末、木
粉、もみ殻、グラファイト、金属粉、導電性金属酸化
物、有機金属化合物、有機金属塩等のフィラーがあげる
ことができる。
【0018】また添加剤としては、例えば、酸化防止剤
(フェノール系、硫黄系等)、滑剤、有機・無機系の各
種顔料、紫外線吸収剤、帯電防止剤、分散剤、中和剤、
発泡剤、可塑剤、銅害防止剤、架橋剤、流れ性改良剤等
あげることができる。
(フェノール系、硫黄系等)、滑剤、有機・無機系の各
種顔料、紫外線吸収剤、帯電防止剤、分散剤、中和剤、
発泡剤、可塑剤、銅害防止剤、架橋剤、流れ性改良剤等
あげることができる。
【0019】(4)配合量 本発明のシームレスベルトにおいて、フッ素系樹脂とカ
ーボンブラックの配合量はフッ素系樹脂97〜75重量
%、カーボンブラック3〜25重量%が好ましく、特に
好ましくはフッ素系樹脂96〜92重量%、カーボンブ
ラック4〜8重量%である。カーボンブラックの配合量
が3重量%未満では導電性に乏しく、25重量%を超え
ると製品の外観が悪くなり、また、材料強度が低下す
る。
ーボンブラックの配合量はフッ素系樹脂97〜75重量
%、カーボンブラック3〜25重量%が好ましく、特に
好ましくはフッ素系樹脂96〜92重量%、カーボンブ
ラック4〜8重量%である。カーボンブラックの配合量
が3重量%未満では導電性に乏しく、25重量%を超え
ると製品の外観が悪くなり、また、材料強度が低下す
る。
【0020】(5)導電性 本発明のシームレスベルトにおいて、その表面抵抗値
は、1×100 〜1015Ω/□の範囲が好ましい。感光
体基体用シームレスベルト、定着用シームレスベルトに
使用する場合には、1×100 〜103 Ω/□が特に好
ましい。中間転写用シームレスベルト、搬送用シームレ
スベルト、定着用シームレスベルト、現像用シームレス
ベルト等に使用する場合には1×106 〜1013Ω/□
が好ましく、1×107 〜1012Ω/□が特に好まし
い。
は、1×100 〜1015Ω/□の範囲が好ましい。感光
体基体用シームレスベルト、定着用シームレスベルトに
使用する場合には、1×100 〜103 Ω/□が特に好
ましい。中間転写用シームレスベルト、搬送用シームレ
スベルト、定着用シームレスベルト、現像用シームレス
ベルト等に使用する場合には1×106 〜1013Ω/□
が好ましく、1×107 〜1012Ω/□が特に好まし
い。
【0021】一方、体積固有抵抗値は、用途によらず1
×109〜1×1011Ω・cmであることが好ましい。
×109〜1×1011Ω・cmであることが好ましい。
【0022】(6)配合方法 上記組成物は、所望により付加的成分を一軸押出機、二
軸押出機、バンバリーミキサー、ロール、ブラベンダ
ー、プラストグラフ、ニーダー等の通常の混練機を用い
て製造することができる。通常は、押出機等で各成分を
各々に混練してペレット状のコンパウンドにした後加工
に供するが、特殊な場合は各成分を直接成形機に供給
し、成形機で本組成物を混練しながら成形することもで
きる。
軸押出機、バンバリーミキサー、ロール、ブラベンダ
ー、プラストグラフ、ニーダー等の通常の混練機を用い
て製造することができる。通常は、押出機等で各成分を
各々に混練してペレット状のコンパウンドにした後加工
に供するが、特殊な場合は各成分を直接成形機に供給
し、成形機で本組成物を混練しながら成形することもで
きる。
【0023】(7)シームレスベルトの製造方法 シームレスベルトの製造方法は、連続溶融押出成形法、
射出成形法あるいはブロー成形法、インフレーションフ
ィルム成形法等の方法を採用することができる。望まし
い製造方法は連続溶融押出成形法である。
射出成形法あるいはブロー成形法、インフレーションフ
ィルム成形法等の方法を採用することができる。望まし
い製造方法は連続溶融押出成形法である。
【0024】シームレスベルトの望ましい連続押出成形
法としては、ベルトの直径が30mm以上の場合には、
押し出したチューブの内径を高精度で制御可能な重力に
影響を受けない下方押出方式の内部冷却マンドレル方
式、直径30mm未満の場合には、内部冷却マンドレル
方式に加えて、バキュームサイジング方式があげられ
る。
法としては、ベルトの直径が30mm以上の場合には、
押し出したチューブの内径を高精度で制御可能な重力に
影響を受けない下方押出方式の内部冷却マンドレル方
式、直径30mm未満の場合には、内部冷却マンドレル
方式に加えて、バキュームサイジング方式があげられ
る。
【0025】押し出されたシームレスベルトは未延伸状
態で必要な導電性、厚みの均一性、機械的強度を有して
いなければならない。これは、延伸操作により、機械的
強度の向上は期待できるが、導電性の均一性が損なわれ
ること、延伸方向に裂け易くなるため耐久性も損なわれ
てしまう等の問題が生じるからである。更に、カーボン
ブラックとプラスチックの界面に剥離が生じカーボンが
脱落して転写むら等の原因となる問題もある。
態で必要な導電性、厚みの均一性、機械的強度を有して
いなければならない。これは、延伸操作により、機械的
強度の向上は期待できるが、導電性の均一性が損なわれ
ること、延伸方向に裂け易くなるため耐久性も損なわれ
てしまう等の問題が生じるからである。更に、カーボン
ブラックとプラスチックの界面に剥離が生じカーボンが
脱落して転写むら等の原因となる問題もある。
【0026】(8)シームレスベルト シームレスベルトの厚みは、50以上1000μm以下
が好ましく、100μm以上700μm以下が更に好ま
しい。50μm未満になるとシームレスベルトが伸び易
くなるため、画像の色むら等の問題が生じる。また、耐
電圧が不足し、転写に必要な電荷を付与するのに十分な
電圧を印加する事ができなくなる。また、1000μm
を越えると柔軟な変形が困難になるため、小径ロールに
よる均一な速度の駆動ができず、画像の転写ズレが生じ
る。更に、静電容量が小さくなるため、高電圧を印加し
ないと転写に必要な電荷を付与する事ができず、電源装
置の高コスト化、大型化のみならず、周辺機器部品間で
の放電等の問題が生ずる。
が好ましく、100μm以上700μm以下が更に好ま
しい。50μm未満になるとシームレスベルトが伸び易
くなるため、画像の色むら等の問題が生じる。また、耐
電圧が不足し、転写に必要な電荷を付与するのに十分な
電圧を印加する事ができなくなる。また、1000μm
を越えると柔軟な変形が困難になるため、小径ロールに
よる均一な速度の駆動ができず、画像の転写ズレが生じ
る。更に、静電容量が小さくなるため、高電圧を印加し
ないと転写に必要な電荷を付与する事ができず、電源装
置の高コスト化、大型化のみならず、周辺機器部品間で
の放電等の問題が生ずる。
【0027】シームレスベルトはそのままベルトとして
使用しても良いし、ドラムあるいはロール等に巻き付け
て使用しても良い。更に、蛇行防止や端面補強等の目的
の為に、所定の寸法のシームレスベルトの内側両端面部
を耐熱テープあるいは、シリコンゴム等で処理しても良
い。
使用しても良いし、ドラムあるいはロール等に巻き付け
て使用しても良い。更に、蛇行防止や端面補強等の目的
の為に、所定の寸法のシームレスベルトの内側両端面部
を耐熱テープあるいは、シリコンゴム等で処理しても良
い。
【0028】
〔実施例1〜5〕表1にて示した配合にて、環状ダイ付
き40φの押出機を用い、環状ダイより下方に溶融チュ
ーブの状態で押し出す。押出した溶融チューブを、環状
ダイと同一軸線上に支持棒を介して装着した、冷却マン
ドレル外表面に接して冷却固化させてシームレスチュー
ブとした。次に、シームレスチューブの中に設置されて
いる中子と、外側に設置されているロールにより、シー
ルレスチューブ(所定の長さに切断したものがシームレ
スベルト)を円筒形を保持した状態で引き取った。得ら
れたベルトの導電性、体積抵抗保持率の評価結果を表1
に示す。表1から明らかなように、本発明によるシーム
レスベルトは、1時間の継続電圧印加時においても体積
固有抵抗値の経時的変化が見られない。
き40φの押出機を用い、環状ダイより下方に溶融チュ
ーブの状態で押し出す。押出した溶融チューブを、環状
ダイと同一軸線上に支持棒を介して装着した、冷却マン
ドレル外表面に接して冷却固化させてシームレスチュー
ブとした。次に、シームレスチューブの中に設置されて
いる中子と、外側に設置されているロールにより、シー
ルレスチューブ(所定の長さに切断したものがシームレ
スベルト)を円筒形を保持した状態で引き取った。得ら
れたベルトの導電性、体積抵抗保持率の評価結果を表1
に示す。表1から明らかなように、本発明によるシーム
レスベルトは、1時間の継続電圧印加時においても体積
固有抵抗値の経時的変化が見られない。
【0029】
【表1】
【0030】〔比較例1〜6〕配合以外は実施例1〜3
と同様にシームレスベルトを得た。得られたベルトの導
電性、体積抵抗保持率の評価結果を表2に示す。
と同様にシームレスベルトを得た。得られたベルトの導
電性、体積抵抗保持率の評価結果を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】実施例及び比較例においての使用材料は、
下記の通りである。 1.フッ素系樹脂 エチレンテトラフルオロエチレン共重合体(旭硝子社
製、商品名「アフロンCOP:C55」) 2.カーボンブラック (1)ケッチェンブラック(ケッチェンブラックインタ
ーナショナル社製、商品名 「ケッチェンブラックE
C」) (2)ケッチェンブラック(ケッチェンブラックインタ
ーナショナル社製、商品名 「ケッチェンブラック6
00JD」) (3)アセチレンブラック(電気化学社製、商品名「デ
ンカブラック」) (4)ファーネスブラック(CABOT社製、「Vul
cunXC−72」)
下記の通りである。 1.フッ素系樹脂 エチレンテトラフルオロエチレン共重合体(旭硝子社
製、商品名「アフロンCOP:C55」) 2.カーボンブラック (1)ケッチェンブラック(ケッチェンブラックインタ
ーナショナル社製、商品名 「ケッチェンブラックE
C」) (2)ケッチェンブラック(ケッチェンブラックインタ
ーナショナル社製、商品名 「ケッチェンブラック6
00JD」) (3)アセチレンブラック(電気化学社製、商品名「デ
ンカブラック」) (4)ファーネスブラック(CABOT社製、「Vul
cunXC−72」)
【0033】実施例及び比較例においての実験、評価方
法は、下記の通りである。 1.表面固有抵抗(Ω/□) 表面抵抗計ハイレスタHAプローブ(三菱油化社製)を
用い、測定電圧500V測定時間10秒で測定した。
法は、下記の通りである。 1.表面固有抵抗(Ω/□) 表面抵抗計ハイレスタHAプローブ(三菱油化社製)を
用い、測定電圧500V測定時間10秒で測定した。
【0034】2.体積固有抵抗(Ω・cm) アドバンテスト社製RA8340を用いJIS K−6
911に準拠し厚み150μmのサンプルを用い、測定
電圧0.7V/μmで測定を行った。但し電極に導電性
シリコーンゴムを使用し、試料への電極押し付け力は4
kgとした。
911に準拠し厚み150μmのサンプルを用い、測定
電圧0.7V/μmで測定を行った。但し電極に導電性
シリコーンゴムを使用し、試料への電極押し付け力は4
kgとした。
【0035】3.体積抵抗保持率 体積抵抗測定時の電圧印加を連続的に行い、1時間後の
体積抵抗を測定し、10秒後の体積抵抗と比較し体積抵
抗の保持率を求める。
体積抵抗を測定し、10秒後の体積抵抗と比較し体積抵
抗の保持率を求める。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来体積固有抵抗値が経時的に低下していたフッ素樹脂
系シームレスベルトにおいて、体積固有抵抗が低下しな
いシームレスベルトが得られる。この結果、電子写真方
式を採用した装置に用いた場合、トナーの固着が起こり
にくく、且つ難燃性が高いうえ、長期的に鮮明な画像が
得られるという効果を有する。
従来体積固有抵抗値が経時的に低下していたフッ素樹脂
系シームレスベルトにおいて、体積固有抵抗が低下しな
いシームレスベルトが得られる。この結果、電子写真方
式を採用した装置に用いた場合、トナーの固着が起こり
にくく、且つ難燃性が高いうえ、長期的に鮮明な画像が
得られるという効果を有する。
【図1】電子写真式複写機における中間転写装置の要部
側面図である。
側面図である。
1 感光ドラム 2 帯電器 3 露光用光学系 4 現像器 5 クリーナー 6 エンドレスベルト 7,8,9 ローラー 10 静電転写器 11 記録紙 12 押圧ローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 27:12 309:04 (72)発明者 奥山 克己 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社四日市総合研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 フッ素系樹脂97〜75重量%と、一次
粒子が中空形状で、比表面積が800m2 /g以上、D
BP吸油量が300ml/100g以上のカーボンブラ
ック3〜25重量%からなり、表面及び裏面の表面固有
抵抗が1×100 〜1015Ω/□、体積固有抵抗が1×
109 〜1011Ω・cmであるシームレスベルト。 - 【請求項2】 前記フッ素系樹脂がエチレンテトラフル
オロエチレン共重合体である請求項1記載のシームレス
ベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3252995A JPH08224802A (ja) | 1995-02-21 | 1995-02-21 | シームレスベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3252995A JPH08224802A (ja) | 1995-02-21 | 1995-02-21 | シームレスベルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08224802A true JPH08224802A (ja) | 1996-09-03 |
Family
ID=12361480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3252995A Pending JPH08224802A (ja) | 1995-02-21 | 1995-02-21 | シームレスベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08224802A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003084519A (ja) * | 2001-09-13 | 2003-03-19 | Daikin Ind Ltd | 押出成形用フッ素系組成物、感光部用成形物製造方法及び感光部用成形物 |
-
1995
- 1995-02-21 JP JP3252995A patent/JPH08224802A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003084519A (ja) * | 2001-09-13 | 2003-03-19 | Daikin Ind Ltd | 押出成形用フッ素系組成物、感光部用成形物製造方法及び感光部用成形物 |
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