JPH08224644A - 連続鋳造装置の自動出湯方法 - Google Patents

連続鋳造装置の自動出湯方法

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JPH08224644A
JPH08224644A JP3106918A JP10691891A JPH08224644A JP H08224644 A JPH08224644 A JP H08224644A JP 3106918 A JP3106918 A JP 3106918A JP 10691891 A JP10691891 A JP 10691891A JP H08224644 A JPH08224644 A JP H08224644A
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JP3106918A
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Armin Kursfeld
アルミーン・クルスフエルト
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Stopinc AG
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Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 栓による自動出湯をやりやすくすることで，
大きな信頼性，従つて動作の確実な出湯を達成できるよ
うにする。 〔構成〕 容器から，この容器の中に設けられた栓閉鎖
装置によつて金属溶湯が制御されて出湯され，下部を始
動頭部により閉鎖された連続鋳造鋳型が溶湯で充填さ
れ，栓が充填中，プログラム制御された時間間隔後に数
回開放及び閉鎖移動せしめられる，連続鋳造装置の自動
出湯方法において，出湯の際に開放及び閉鎖移動せしめ
られる栓１５が，プログラム制御された時間間隔ｔ１な
いしｔｎに対応した異なる開放及び閉鎖行程ｓ２ないし
ｓｎで制御されることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は，容器から，この容器の
中に設けられた栓閉鎖装置によつて金属溶湯が制御され
て出湯され，下部を始動頭部により閉鎖された連続鋳造
鋳型が溶湯で充填され，栓が充填中，プログラム制御さ
れた時間間隔後に数回開放及び閉鎖移動せしめられる，
連続鋳造装置の自動出湯方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】鋳片を出湯する場合，原則的に，上述の
溶湯が硬化しかつ始動頭部と結合することができるよう
に，鋳型が連続的にかつ所定の滞留時間にわたつて溶鋼
で充填されることに注意を払わなければならない。
【０００３】経験による滞留時間を守る場合は，溶湯が
まだ液状であり，それにより突破が引き起こされること
を考慮に入れる必要なしに，始動頭部が引き出される。
【０００４】冒頭に述べたような方法（調整技術の実際
及びプロセスコンピユータ技術，２号，１９６９，６８
頁）では，栓が制御装置により所定の時間プログラムに
応じて「開放」及び「閉鎖」操作されることによつて自
動出湯が達成される。充填レベルが，鋳型の上側範囲に
配置された充填レベル測定装置の測定範囲始端に達した
らすぐに限界値通報装置が開放／閉鎖制御装置を作動停
止させかつ流出する溶湯量の調整過程が鋳型内の一定の
目標充填レベルを得るために行われる。実際上，操作部
材としての栓による自動出湯はその調整特性のために極
めてやりにくいことが分かつた。流出する溶湯の量調整
は栓において微調節され得ない。なぜならば栓は閉鎖位
置から全開位置まで比較的短い行程しか描かないからで
ある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は，栓閉
鎖装置による自動出湯を改善して，与えられた条件にお
いて大きな信頼性，従つて作動の確実な出湯が達成され
得るようにすることである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この課題は本発明によれ
ば，出湯の際に開放及び閉鎖移動せしめられる栓が，プ
ログラム制御された時間間隔に対応した異なる開放及び
閉鎖行程で制御されることによつて解決される。
【０００７】この精密なやり方で，連続鋳造装置の様々
な条件及び配置においても栓閉鎖装置により問題なく自
動出湯できる。
【０００８】好ましい別の方法では，栓が最初の１つ又
は最初のいくつかの開放の際にほぼ全開位置に移され，
従つてこの栓の開放行程が充填レベルの上昇と共に短縮
される。
【０００９】上昇する充填レベルが目標充填レベルに接
近したらすぐに栓が，目標に続く調整出湯中の平均開放
位置に対応する開放行程で制御される。それにより，制
御される出湯から調整される出湯への連続的移行が行わ
れる。
【００１０】栓の開放／閉鎖移動は，これらの移動が閉
鎖装置を完全に又は絞つて開放し又は完全に閉鎖し又は
再び絞られた位置へ移すことと解される。
【００１１】栓の有効閉鎖位置は，一方では，出湯開始
前に耐火容器内張り内への出湯スリーブ（又は出湯管）
の挿入のためにまちまちであり，他方では，出湯の際の
栓の最初の開放後に，栓が再び閉鎖される場合にこの栓
の位置が特定の距離だけ下がることが経験的に分かつ
た。本発明では，開放の際に，測定された有効閉鎖位置
から始まり，それは，出湯過程への正確な適合を実現す
る。
【００１２】本発明は更に，栓に似た閉鎖装置にも全く
同様に良好に適用できる。
【００１３】
【実施例】それ以外の利点及び実施例を図面により詳細
に説明する。
【００１４】図１による連続鋳造装置において，金属溶
湯１１は容器１０から，出湯口に配置された耐火出湯管
１２を通つて鋳型２０に流入する。容器１０は通常，耐
火内張り及び鋼外皮から成る中間容器である。溶湯は容
器１０内の栓閉鎖装置１５により量を制御されて出湯さ
れかつ続いて調整されて出湯される。耐火栓１５は支持
腕１６に取り付けられておりかつリンク機構１３にある
関節レバー１８によつて，特に必要のある場合には，手
でもしくは駆動機構１７により高さ方向に調節され得
る。鋳型２０の範囲にあつて，通常は放射能に基づいて
動作する測定値発信器２１が溶湯の充填レベルｈを測定
しかつ信号を充填レベル測定装置３１へ送り，この充填
レベル測定装置は，処理された信号を更にコンピユータ
３０へ送る。硬化した溶湯により形成された鋳片２３は
取出し駆動装置２４により取出し速度ｖで取り出され
る。命令によりコンピユータ３０はスイツチ３２を介し
て取出し駆動装置２４を始動させることができる。
【００１５】本実施例には更に重量測定装置３３が示さ
れており，この重量測定装置により容器１０内の浴レベ
ルが直接検出可能である。市販の圧力測定缶３３′が重
量測定装置３３用の信号発信器として使われる。
【００１６】本発明による自動出湯は，容器１０内への
溶湯１１の充填後に，スイツチの手動操作によりもしく
は重量測定装置３３からコンピユータ３０へ供給される
信号を介して，この信号が目標レベルに一致したらすぐ
に自動的に開始される。
【００１７】図２及び図３によれば，プログラム制御さ
れた出湯過程は，栓１５が短時間の間位置Ｐ２へ全開さ
れ，それにより最初の溶湯が鋳型２０へ流入することに
よつて開始する。時間間隔ｔ２の経過前に閉鎖位置Ｐ
２′への第１の閉鎖移動が行われ，その際に実際上，こ
の閉鎖位置が閉鎖位置Ｐ１に対してある程度下降するこ
とが分かつた。この行程位置Ｐ２′はコンピユータ３０
により検出されかつ栓１５は続く開放行程においてそれ
ぞれ，この有効閉鎖位置Ｐ２′から姶まる行程ｓだけ開
放移動せしめられる。プログラム制御された出湯過程は
更に，時間間隔ｔ２′，ｔ３，ｔ３′，ｔ４，ｔ４′，
ｔ５及びｔ５′及びこれらの時間間隔に対応した，位置
Ｐ３ないしＰ５を持つ開放行程ｓ３ないしｓ５で進行す
る。制御された開放／閉鎖移動の行程ｓ３，ｓ４及びｓ
５は，調整された続く出湯の際に平均開放行程ｓ７に接
近するまで短縮され，この場合，行程ｓ７は経験又は計
算値としてコンピユータ３０に記憶されている。時間間
隔ｔ６を持つ開放行程ｓ６に対して，更に一層大きい位
置Ｐ６が設けられており，時間間隔ｔ６の間のこの位置
の閉鎖後に栓が行程ｓ７だけ開放される。鋳型２０内の
溶湯の充填レベルｈが測定値発信器２１の測定範囲に達
したらすぐに，プログラム制御された出湯過程がコンピ
ユータ３０により終了される。このコンピユータにより
自動充填レベル調整装置への引き渡しが行われ，その際
に，コンピユータ３０に組み込まれているＰＩＤ制御器
によつて目標充填レベルが例えば測定範囲の８０％に調
整される。測定範囲は通常，鋳型２０の上側部分にしか
及ばないから，自動出湯から調整された出湯への移行
は，溶湯の充填レベルが測定範囲２１に達したらすぐに
行われる。目標充填レベルｈｓと異なる場合は，調整器
が制御装置３６及び駆動機構１７を介して栓１５を制御
し，それにより一層多い又は一層少ない溶湯量が鋳型２
０へ出湯される。駆動機構１７は，例えばピストン／シ
リンダ装置である。位置発信器１９及び測定装置３７は
帰還信号でコンピユータ３０へ駆動位置の実際値を供給
する。コンピユータ３０内にある位置調整器は，駆動装
置１７及び栓１５の所望の目標位置を保証する。
【００１８】開放及び閉鎖行程ｓ２ないしｓｎと開放及
び閉鎖時間ｔ２ないしｔｎはソフトウエアによりパラメ
ータとしてコンピユータ３０に入力される。これらのパ
ラメータはそれぞれの連続鋳造装置に対して特有に設定
されている。
【００１９】図２による出湯方法では，更にコンピユー
タ３０に，第６の開放移動後に実際充填レベルがまだ測
定範囲内にない場合に，充填レベルが測定範囲に達しか
つ調整器により目標レベルに調整され得るまで，プログ
ラム制御された更なる開放／閉鎖移動が行われるような
数の開放／閉鎖移動がプログラム化されている。
【００２０】図３に，速度経過ｖ１を持つ始動頭部２６
の開始が示されている。開始は実施例においてほぼ目標
充填レベルｈｓに達した際に行われる。更に，鋳型２０
は出湯の際，示された実際経過ｈｉｓｔに応じて充填さ
れる。
【００２１】上述の自動出湯方法の代わりに，栓は位置
Ｐ７への開放後に（充填レベルが測定範囲に達したと仮
定した場合に）図２に破線で示した経過通りに再度プロ
グラム制御されて閉鎖位置へ移され得る。時間間隔
ｔ７′の経過後に始動頭部２６は取出し速度経過ｖ２に
応じて取り出される。充填レベルｈｘが測定範囲の２０
％以下に低下したらすぐに栓は複数の部分段階で開放行
程ｓ７だけ開かれ，それからコンピユータ３０内の充填
レベル調整器は充填レベルを目標レベルｈｓに調整する
ことを引き受ける。始動頭部２６の引出しのこの故意の
遅延により，付加的手段としての鋳型内の溶湯の凝固が
保証される。
【００２２】図４は本発明による出湯過程を行程／時間
線図で示している。出湯開始の際に栓１５は全開位置Ｐ
２へ動かされ，次いで閉鎖行程ｓ２′だけ，絞られた位
置Ｐ２′へ移動せしめられる。短縮された開放行程を持
つ位置Ｐ３及びＰ４への開放後にも，栓は，絞られた，
完全には閉じられていない位置ｓ３′又はｓ４′へ移さ
れる。これらの開放／閉鎖移動に，時間間隔ｔ２，
ｔ２′，ｔ３，ｔ３′，ｔ４，ｔ４′が対応している。
位置Ｐ５への開放後に初めて栓は時間間隔ｔ５′の間，
閉鎖位置Ｐ５′へ移される。再開放の際に，コンピユー
タ３０内の調整器は出湯過程を引き受けかつ鋳型内の溶
湯の充填レベルを目標レベルｈｓに移す。図４による自
動出湯方法は，本発明によるやり方で連続鋳造装置に特
有な要求を非常に良好に考慮に入れることができかつ様
々な充填経過が達成可能であることを明白にしている。
【００２３】本発明は，実施例に示された出湯方法に限
られず，既に述べたように，種々の要求を持つ連続鋳造
装置のために又は種々の鋼品質の鋳造のためにも，パラ
メータを変えることにより適合され得ることはもちろん
である。
【００２４】本発明は従来の栓閉鎖装置に限られず，例
えば公開された特許出願第Ｗ０８８／０４２０９号明細
書において知られているような，栓に似た公知の装置に
も適用できる。この流量調整装置において，栓は下側端
部に円筒状突起を持つており，この突起は容器の出湯口
の中へ突き出ておりかつ出湯スリーブと共に側方におい
て密封を行う。この突起は周囲に少なくとも１つの半径
方向流入口と，この流入口から始まる縦方向開口とを持
つている。この栓は突起の上方に付加的密封片として円
錐台状の閉鎖面を持つており，この閉鎖面は，閉鎖装置
が閉鎖される際に出湯スリーブの端面と共に付加的な密
封を行う。閉鎖装置の開放及び閉鎖は栓の高さ調節によ
り行われる。
【図面の簡単な説明】
【図１】制御装置を持つ連続鋳造装置の説明図である。
【図２】本発明による出湯過程の行程／時間線図であ
る。
【図３】時間を関数とした充填レベル経過を持つ目標出
湯曲線である。
【図４】出湯過程の変形例の行程／時間線図である。
【符号の説明】
１５ 栓閉鎖装置 ｓ２〜ｓｎ 開放及び閉鎖行程 ｔ１〜ｔｎ 時間間隔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 容器から，この容器の中に設けられた栓
    閉鎖装置によつて金属溶湯が制御されて出湯され，下部
    を始動頭部により閉鎖された連続鋳造鋳型が溶湯で充填
    され，栓が充填中，プログラム制御された時間間隔後に
    数回開放及び閉鎖移動せしめられる，連続鋳造装置の自
    動出湯方法において，出湯の際に開放及び閉鎖移動せし
    められる栓（１５）が，プログラム制御された時間間隔
    （ｔ１ないしｔｎ）に対応した異なる開放及び閉鎖行程
    （ｓ２ないしｓｎ）で制御されることを特徴とする，連
    続鋳造装置の自動出湯方法。
  2. 【請求項２】 栓（１５）が最初の１つ又は最初のいく
    つかの開放（ｓ２）の際にほぼ全開位置（Ｐ２）に移さ
    れ，従つてこの栓の開放行程（ｓ３，ｓ４，ｓ５）が鋳
    型（２０）内の溶湯の充填レベル（ｈ）の上昇と共に短
    縮されることを特徴とする，請求項１に記載の方法。
  3. 【請求項３】 栓（１５）が目標充填レベル（ｈｓ）に
    達する直前に，１つ又は複数の開放行程で，記憶された
    平均開放位置（Ｐ７）に応じて，目標充填レベル
    （ｈｓ）に調整された出湯中，制御されることを特徴と
    する，請求項２に記載の方法。
  4. 【請求項４】 栓（１５）が開放移動の際に完全な又は
    絞られた開放位置（Ｐ２ないしＰｎ）を取るように制御
    され，他方，この栓が閉鎖移動の際に閉鎖又は絞られた
    位置（Ｐ２′ないしＰｎ′）を取るように制御されるこ
    とを特徴とする，請求項１ないし３のうち１つに記載の
    方法。
  5. 【請求項５】 栓（１５）のその都度の閉鎖位置（Ｐ
    １，Ｐ２′）が測定され，その後に続く開放行程
    （ｓ２，ｓ３）が栓の測定された有効閉鎖位置から始ま
    ることを特徴とする，請求項１ないし４のうち１つに記
    載の方法。
  6. 【請求項６】 溶湯の充填レベル（ｈ）が測定範囲に達
    した際に栓（１５）が再度閉鎖され，始動頭部（２６）
    が栓のこの閉鎖から姶まる時間間隔（ｔ７′）後に引き
    出され，記憶された充填レベル（ｈｘ）までの充填レベ
    ルの低下後に栓が再び開放されることを特徴とする，請
    求項１ないし５のうち１つに記載の方法。
  7. 【請求項７】 従来の栓の代わりに，周囲に少なくとも
    １つの半径方向開口と，この開口から始まる縦方向開口
    とを持ち，容器の出湯口の中へ突き出て，側方で密封を
    行う円筒状突起を持つ栓が使用されることを特徴とす
    る，請求項１ないし６のうち１つに記載の方法。
JP3106918A 1990-02-28 1991-02-15 連続鋳造装置の自動出湯方法 Pending JPH08224644A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CH622/90A CH682376A5 (de) 1990-02-28 1990-02-28 Verfahren zum automatischen Angiessen von einer Stranggiessanlage.
CH00622/90-8 1990-02-28

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08224644A true JPH08224644A (ja) 1996-09-03

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ID=4191298

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3106918A Pending JPH08224644A (ja) 1990-02-28 1991-02-15 連続鋳造装置の自動出湯方法

Country Status (9)

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US (1) US5174361A (ja)
EP (1) EP0444297B1 (ja)
JP (1) JPH08224644A (ja)
KR (1) KR910021273A (ja)
AT (1) ATE139918T1 (ja)
CA (1) CA2037171A1 (ja)
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