JPH10146667A - ダイカストマシンにおける給湯量制御方法および装置 - Google Patents

ダイカストマシンにおける給湯量制御方法および装置

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JPH10146667A
JPH10146667A JP30466296A JP30466296A JPH10146667A JP H10146667 A JPH10146667 A JP H10146667A JP 30466296 A JP30466296 A JP 30466296A JP 30466296 A JP30466296 A JP 30466296A JP H10146667 A JPH10146667 A JP H10146667A
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JP
Japan
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hot water
water supply
molten metal
plunger tip
injection sleeve
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Application number
JP30466296A
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English (en)
Inventor
Saburo Noda
三郎 野田
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 直接給湯方途式の射出スリーブ内の溶湯レベ
ルを直接制御することにより金型のキャビティ内に実際
に充填する溶湯量を正確に制御する。 【解決手段】 縦方向配置の射出スリーブ14内に開口
したオーバフローゲート37の高さ位置を基準として制
御目標の給湯容積が得られるプランジャチップ25の計
量完了位置を決定し、この計量完了位置より下方にプラ
ンジャチップ25を降下させた給湯開始位置で射出スリ
ーブ14内に給湯装置23によって制御目標の給湯量よ
り少し多めに溶湯を供給し、この溶湯供給完了後にプラ
ンジャチップ25を上昇させ、プランジャチップ25が
前記計量完了位置にまで上昇する過程で、余剰の溶湯を
オーバフローゲート37より外部へ溢流させ、プランジ
ャチップ25が前記計量完了位置に位置した段階でオー
バフローゲート37を閉じ、制御目標の給湯量を計量確
保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ダイカストマシ
ンにおける給湯量制御方法および装置に関し、特に縦方
向配置の射出スリーブ内に給湯装置によって清浄な金属
溶湯を供給し、プランジャチップの上昇移動により前記
射出スリーブ内の溶湯を金型のキャビティ内に充填する
縦型ダイカストマシンにおける給湯量制御方法および装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】縦方向配置の射出スリーブ内に電磁ポン
プ等による給湯装置によって炉の溶湯を直接供給し、プ
ランジャチップの上昇移動により前記射出スリーブ内の
溶湯を金型のキャビティ内に充填する縦型ダイカストマ
シンは既に知られており、これは、例えば、特開昭53
−22122号公報に示されている。
【0003】このような縦型ダイカストマシンにおける
1ショットの給湯量の制御は給湯装置のオン・オフ制御
により行われる。
【0004】従来、この給湯量の制御方法には、タイマ
制御以外に、所要量の溶湯が射出スリーブ内に供給され
たことを射出スリーブの温度変化によって捉えて給湯装
置の運転を停止するものや、射出スリーブとはU字管を
なすような計量用の立上り管を設け、この立上り管にお
ける溶湯の液位をレベルゲージにより計測して立上り管
における溶湯の液位が所定値に到達すれば、給湯装置の
運転を停止するものなどがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】給湯量の制御におい
て、重要なことは、金型のキャビティ内に実際に充填さ
れる溶湯量が正確であることである。
【0006】しかし、従来の給湯量の制御方法は、何れ
のものも、金型のキャビティ内に充填する溶湯量を間接
的に制御しているから、誤差要素が多く、金型のキャビ
ティに実際に充填する溶湯量を高精度に制御を行うこと
ができない。
【0007】この発明は、上述の如き問題点に着目して
なされたものであり、直接給湯方式における射出スリー
ブ内の溶湯レベルを直接制御することにより、金型のキ
ャビティ内に実際に充填される溶湯量を正確に設定する
ことができ、ダイカスト製品の高品質化を図ることがで
きるダイカストマシンにおける給湯量制御方法および装
置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1によるダイカストマシンにおける給湯量
制御方法は、縦方向配置の射出スリーブ内に給湯装置に
よって溶湯を供給し、プランジャチップの上昇移動によ
り前記射出スリーブ内の溶湯を金型のキャビティ内に充
填するダイカストマシンにおける給湯量制御方法におい
て、前記射出スリーブ内あるいは射出スリーブ内より前
記キャビティへ至る溶湯通路の途中に開口したオーバフ
ローゲートの高さ位置を基準として制御目標の給湯容積
が得られるプランジャチップの計量完了位置を決定し、
この計量完了位置より下方に前記プランジャチップを降
下させた給湯開始位置で前記射出スリーブ内に給湯装置
によって制御目標の給湯量より少し多めに溶湯を供給
し、この溶湯供給完了後に前記プランジャチップを上昇
させ、当該プランジャチップが前記計量完了位置にまで
上昇する過程で、余剰の溶湯を前記オーバフローゲート
より外部へ溢流させ、前記プランジャチップが前記計量
完了位置に位置した段階で前記オーバフローゲートを閉
じ、制御目標の給湯量を計量確保するものである。
【0009】この発明によるダイカストマシンにおける
給湯量制御方法では、射出スリーブあるいは射出スリー
ブ内よりキャビティへ至る溶湯通路がメジャーカップと
して使用されて制御目標の給湯量を計量することが行わ
れる。
【0010】請求項2によるダイカストマシンにおける
給湯量制御方法は、請求項1に記載のダイカストマシン
における給湯量制御方法において、前記プランジャチッ
プが前記計量完了位置に位置した段階で、前記プランジ
ャチップの上昇移動を一旦停止させ、当該プランジャチ
ップの上昇移動の再開に先だって前記オーバフローゲー
トを閉じるものである。
【0011】請求項3によるダイカストマシンにおける
給湯量制御方法は、請求項1に記載のダイカストマシン
における給湯量制御方法において、前記プランジャチッ
プが前記計量完了位置に位置した時点で前記オーバフロ
ーゲートを高速閉塞し、当該プランジャチップを前記計
量完了位置で停止させることなく上昇移動させるもので
ある。
【0012】請求項4によるダイカストマシンにおける
給湯量制御方法は、請求項1〜3の何れかに記載のダイ
カストマシンにおける給湯量制御方法において、金型の
分割面に設けられた前記オーバフローゲートより溢流す
る溶湯を前記射出スリーブあるいは金型の分割面に設け
られた余剰湯溜まりに回収し、前記オーバフローゲート
および前記余剰湯溜まりで凝固している余剰溶湯を型開
き後に前記オーバフローゲートおよび前記余剰湯溜まり
より取り出し、前記オーバフローゲートおよび前記余剰
湯溜まりを再生するものである。
【0013】請求項5によるダイカストマシンの給湯量
制御装置は、縦方向配置の射出スリーブ内に給湯装置に
よって溶湯を供給し、プランジャチップの上昇移動によ
り前記射出スリーブ内の溶湯を金型のキャビティ内に充
填するダイカストマシンにおいて、前記射出スリーブ内
あるいは射出スリーブ内より前記キャビティへ至る溶湯
通路の途中に開口したオーバフローゲートを有し、当該
オーバフローゲートの高さ位置を基準として制御目標の
給湯容積が得られるプランジャチップの計量完了位置を
決定し、この計量完了位置より下方に前記プランジャチ
ップを降下させた状態で前記射出スリーブ内に給湯装置
によって制御目標の給湯量より少し多めに溶湯を供給
し、この溶湯供給完了後に前記プランジャチップを上昇
させ、当該プランジャチップが前記計量完了位置にまで
上昇する過程で、余剰の溶湯を前記オーバフローゲート
より外部へ溢流させ、前記プランジャチップが前記計量
完了位置に位置した段階で前記オーバフローゲートを閉
じ、制御目標の給湯量を計量確保するものである。
【0014】この発明による給湯量制御装置では、射出
スリーブあるいは射出スリーブ内より金型キャビティへ
至る溶湯通路がメジャーカップとして使用されて制御目
標の給湯量を計量することが行われる。
【0015】請求項6によるダイカストマシンの給湯量
制御装置は、請求項5に記載の給湯量制御装置におい
て、前記プランジャチップが前記計量完了位置に位置し
た段階で、プランジャチップの上昇移動を一旦停止さ
せ、当該プランジャチップの上昇移動の再開に先だって
前記オーバフローゲートを閉じるものである。
【0016】請求項7によるダイカストマシンの給湯量
制御装置は、請求項5に記載の給湯量制御装置におい
て、前記プランジャチップが前記計量完了位置に位置し
た時点で前記オーバフローゲートを高速閉塞し、当該プ
ランジャチップを前記計量完了位置で停止させることな
く上昇移動させるものである。
【0017】請求項8によるダイカストマシンの給湯量
制御装置は、縦方向配置の射出スリーブ内に給湯装置に
よって溶湯を供給し、プランジャチップの上昇移動によ
り前記射出スリーブ内の溶湯を金型のキャビティ内に充
填するダイカストマシンにおいて、前記射出スリーブ内
あるいは射出スリーブ内より前記キャビティへ至る溶湯
通路の途中に開口して余剰の溶湯を外部へ溢流させるた
めのオーバフローゲートと、当該オーバフローゲートを
選択的に閉塞するシールプラグが設けられているもので
ある。
【0018】この発明による給湯量制御装置では、オー
バフローゲートの高さ位置を基準として制御目標の給湯
容積が得られるプランジャチップの計量完了位置を決定
し、この計量完了位置よりプランジャチップを降下させ
た状態で、射出スリーブ内に給湯装置によって制御目標
の給湯量より少し多めに溶湯を供給し、この溶湯供給完
了後にプランジャチップを上昇させることにより、プラ
ンジャチップが計量完了位置にまで上昇する過程で、余
剰の溶湯がオーバフローゲートより外部へ溢流し、プラ
ンジャチップが計量完了位置に位置した段階でオーバフ
ローゲートを閉じることにより、制御目標の給湯量が計
量確保される。
【0019】請求項9によるダイカストマシンの給湯量
制御装置は、請求項8に記載の給湯量制御装置におい
て、前記オーバフローゲートと、前記オーバフローゲー
トより溢流する溶湯を回収する余剰湯溜まりとが前記射
出スリーブあるいは金型の分割面に設けられているもの
である。
【0020】この発明による給湯量制御装置では、オー
バフローゲートと余剰湯溜まりとが射出スリーブあるい
は金型の分割面に設けられていることにより、オーバフ
ローゲートおよび余剰湯溜まりで凝固している余剰溶湯
を、型開き後にオーバフローゲートおよび余剰湯溜まり
より取り出し、オーバフローゲートおよび余剰湯溜まり
より回収することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面を用いて詳細に説明する。
【0022】図1、図2はこの発明によるダイカストマ
シンの実施の形態を示している。
【0023】このダイカストマシンは、横方向型締・縦
方向射出型のダイカストマシンであり、固定金型1を保
持する固定配置の固定金型保持体3と、可動金型5を保
持する可動金型保持体7とを有し、可動金型保持体7が
図にて左右方向に移動することにより型締め、型開きが
行われる。固定金型1と可動金型5とはキャビティ9を
画定する。
【0024】固定金型保持体3と可動金型保持体7の下
部には各々半割形状の射出スリーブ半体11、13が垂
直に取り付けられている。射出スリーブ半体13の下部
には給湯口15が開口しており、給湯口15には給湯管
(ノズル)17が接続されている。給湯管17は定湯面
炉21に接続され、定湯面炉21より金属溶湯Mを与え
られる。
【0025】給湯管17の途中には電磁ポンプ等による
給湯装置23が設けられている。給湯装置23は定湯面
炉21の金属溶湯Mを射出スリーブ半体11、13によ
る射出スリーブ14内に供給する。
【0026】射出スリーブ14にはプランジャチップ2
5が嵌合している。プランジャチップ25は、射出シリ
ンダ装置27のピスントロッド29に連結され、射出シ
リンダ装置27によって上下駆動される。このプランジ
ャチップ25の上昇移動により射出スリーブ14内の溶
湯が金型のキャビティ9内に充填される。
【0027】ピスントロッド29には位置検出バー31
が取り付けられており、位置検出バー31と位置センサ
33とによりプランジャチップ25の位置計測が行われ
れる。
【0028】位置センサ33によるプランジャチップ位
置計測データはフルクローズト制御のためのフィードバ
ック信号として制御装置35に入力される。制御装置3
5は、電気−油圧式のものであり、射出シリンダ装置2
7の動作、即ち射出動作を制御する。
【0029】射出スリーブ半体11の分割面にはオーバ
フローゲート37が開口している。また射出スリーブ半
体11の分割面には上部でオーバフローゲート37と連
通したポット状の余剰湯溜まり39が形成されている。
オーバフローゲート37にはオーバフローゲート37を
選択的に閉塞するシールプラグ41(図2(d)、
(e)参照)が設けられている。シールプラグ41は図
示されていない駆動装置により開閉される。
【0030】このダイカストマシンにおいては、オーバ
フローゲート37の高さ位置を基準として制御目標の給
湯容積が得られるプランジャチップ25の計量完了位置
Loを決定する。この計量完了位置Loは、制御目標の
給湯量とプランジャチップ径を制御装置35にインプッ
トすることにより自動設定される。また、制御目標の給
湯量とプランジャチップ径のインプットにより、給湯装
置23による給湯量が自動設定される。この給湯量は、
余剰の溶湯が生じるよう、制御目標の給湯量より少し多
め(5〜8%程度)に設定される。
【0031】次に、図2(a)〜(f)を参照して給湯
動作を説明する。
【0032】(1)型締め後に、図2(a)に示されて
いるように、プランジャチップ25を給口閉位置より下
方の給湯開始位置にまで降下させ、この給湯開始位置で
プランジャチップ25を待機させ、給湯口15を開く。
【0033】(2)給湯装置23を運転させることによ
り、図2(b)に示されているように、給湯装置23に
よって定湯面炉21の溶湯Mを給湯口15より射出スリ
ーブ14内へ供給する。
【0034】(3)溶湯供給完了後に、図2(c)に示
されているように、プランジャチップ25を計量完了位
置Loにまで上昇させる。このプランジャチップ25の
上昇により、射出スリーブ14内における余剰の溶湯が
オーバフローゲート37より射出スリーブ14の外部へ
溢流し、余剰湯溜まり39に溜まる。
【0035】これにより、射出スリーブ14がメジャー
カップとして使用され、オーバフローゲート37の高さ
位置と計量完了位置LoとのストロークSが有効給湯ス
トロークとなり、擦り切り式に制御目標の給湯量が計量
される。
【0036】(4)次に、図2(d)に示されているよ
うに、シールプラグ41によってオーバフローゲート3
7を閉じる。
【0037】(5)オーバフローゲート37の閉塞完了
後に、図2(e)に示されているように、プランジャチ
ップ25の上昇移動を再開させ、射出スリーブ14内に
ある制御目標給湯量の溶湯Mをキャビティ9内に圧力充
填する。
【0038】(6)所定時間に亙るキャビティ9のダイ
カスト製品Gの冷却後に、図2(f)に示されているよ
うに、プランジャチップ25を給湯口閉位置にまで戻
し、型開きを行い、ダイカスト製品Gの取出しを行う。
この製品取出しと一諸に、オーバフローゲート37や余
剰湯溜まり39で凝固している余剰分の溶湯を押出し、
排除する。これにより、凝固金属がオーバフローゲート
37、余剰湯溜まり39より回収され、つぎのショット
に備える。
【0039】上述のように、射出スリーブ14がメジャ
ーカップとして使用され、射出スリーブ14において、
擦り切り式に制御目標の給湯量(溶湯レベル)が直接計
量されるから、複雑な制御法によることなく、直接給湯
方式の課題であった給湯量の誤差を±1%程度以内に抑
えることが可能になり、給湯量の精度がラドルによる一
般的な間接給湯方式における場合以上に向上する。これ
により高品質ダイカスト製品を経済的に生産することが
できる。
【0040】また、この給湯量制御方法および装置で
は、制御目標の給湯量とプランジャチップ径をインプッ
トするだけでよいから、給湯量を変更する時の段取りが
容易に、短時間で行われ得るようになる。
【0041】また、射出スリーブ14内の溶湯表面の酸
化物や離型材、潤滑材の残渣が射出スリーブ14外にオ
ーバフローして取り除かれるから、射出スリーブ14内
の溶湯の清浄度が向上し、このことによってもダイカス
ト製品の品質が向上する。
【0042】なお、上述の実施の形態では、プランジャ
チップ25を計量完了位置Loで、一時停止させたが、
プランジャチップ25が計量完了位置Loに位置した時
点で、シールプラグ41の高速動作によってオーバフロ
ーゲート37を高速閉塞することにより、プランジャチ
ップ25を計量完了位置Loにで停止させることなく連
続的に上昇移動させることもできる。
【0043】オーバフローゲート37の周辺部には、オ
ーバフローゲート37での溶湯の凝固を防ぐために、カ
ートリッジヒータが埋設されてもよい。
【0044】また、オーバフローゲート37は、射出ス
リーブ半体11以外に、射出スリーブ14内よりキャビ
ティ9へ至る溶湯通路の途中に開口していもよく、オー
バフローゲート37や余剰湯溜まり39は、固定金型
1、可動金型5に形成することもできる。
【0045】以上に於ては、この発明を特定の実施の形
態について詳細に説明したが、この発明は、これに限定
されるものではなく、この発明の範囲内にて種々の実施
の形態が可能であることは当業者にとって明らかであろ
う。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項
1、請求項5、請求項8によるダイカストマシンにおけ
る給湯量制御方法および装置によれば、射出スリーブが
メジャーカップとして使用され、射出スリーブにおい
て、擦り切り式に制御目標の給湯量が直接計量されるか
ら、複雑な制御法によることなく、給湯量の精度がラド
ルによる一般的な間接給湯方式における場合以上に向上
し、高品質のダイカスト製品が経済的に得られるように
なり、また、制御目標の給湯量とプランジャチップ径を
インプットするだけでよいから、給湯量を変更する時の
段取りが容易に、短時間で行われ得るようになる。
【0047】また、射出スリーブ内の溶湯表面の酸化物
や離型材、潤滑材の残渣が射出スリーブ外にオーバフロ
ーして取り除かれるから、射出スリーブ内の溶湯の清浄
度が向上し、このことによってもダイカスト製品の品質
が向上する。
【0048】請求項2、請求項6によるダイカストマシ
ンにおける給湯量制御方法および装置では、プランジャ
チップが計量完了位置に位置した段階で、プランジャチ
ップの上昇移動を一旦停止させることにより、射出スリ
ーブをメジャーカップとした擦り切り式の溶湯の計量が
確実に行われる。
【0049】請求項3、請求項7によるダイカストマシ
ンにおける給湯量制御方法および装置では、プランジャ
チップが計量完了位置に位置した時点でオーバフローゲ
ートを高速閉塞し、プランジャチップを計量完了位置で
停止させることなく上昇移動させることにより、制御が
さらに容易になり、タクトタイムも短くなる。
【0050】請求項4、請求項9によるダイカストマシ
ンにおける給湯量制御方法および装置では、オーバフロ
ーゲートおよび余剰湯溜まりが分割面に設けられている
から、オーバフローゲートおよび余剰湯溜まりで凝固し
ている余剰溶湯を型開き後にオーバフローゲートおよび
余剰湯溜まりより取り出すことができ、オーバフローゲ
ートおよび余剰湯溜まりを回収再生できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるダイカストマシンの一つの実施
の形態を示す断面図である。
【図2】(a)〜(f)はこの発明によるダイカストマ
シンにおける給湯動作を示す説明図であり、このうち
(b)〜(e)は(a)の線A−Aによる断面図であ
る。
【符号の説明】 1 固定金型 3 固定金型保持体 5 可動金型 7 可動金型保持体 9 キャビティ 11、13 射出スリーブ半体 14 射出スリーブ 15 給湯口 17 給湯管 21 定湯面炉 23 給湯装置 25 プランジャチップ 27 射出シリンダ装置 29 ピスントロッド 31 位置検出バー 33 位置センサ 35 制御装置 37 オーバフローゲート 39 余剰湯溜まり 41 シールプラグ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦方向配置の射出スリーブ内に給湯装置
    によって溶湯を供給し、プランジャチップの上昇移動に
    より前記射出スリーブ内の溶湯を金型のキャビティ内に
    充填するダイカストマシンにおける給湯量制御方法にお
    いて、 前記射出スリーブ内あるいは射出スリーブ内より前記キ
    ャビティへ至る溶湯通路の途中に開口したオーバフロー
    ゲートの高さ位置を基準として制御目標の給湯容積が得
    られるプランジャチップの計量完了位置を決定し、この
    計量完了位置より下方に前記プランジャチップを降下さ
    せた給湯開始位置で前記射出スリーブ内に給湯装置によ
    って制御目標の給湯量より少し多めに溶湯を供給し、こ
    の溶湯供給完了後に前記プランジャチップを上昇させ、
    当該プランジャチップが前記計量完了位置にまで上昇す
    る過程で、余剰の溶湯を前記オーバフローゲートより外
    部へ溢流させ、前記プランジャチップが前記計量完了位
    置に位置した段階で前記オーバフローゲートを閉じ、制
    御目標の給湯量を計量確保することを特徴とするダイカ
    ストマシンにおける給湯量制御方法。
  2. 【請求項2】 前記プランジャチップが前記計量完了位
    置に位置した段階で、前記プランジャチップの上昇移動
    を一旦停止させ、当該プランジャチップの上昇移動の再
    開に先だって前記オーバフローゲートを閉じることを特
    徴とする請求項1に記載のダイカストマシンにおける給
    湯量制御方法。
  3. 【請求項3】 前記プランジャチップが前記計量完了位
    置に位置した時点で前記オーバフローゲートを高速閉塞
    し、当該プランジャチップを前記計量完了位置で停止さ
    せることなく上昇移動させることを特徴とする請求項1
    に記載のダイカストマシンにおける給湯量制御方法。
  4. 【請求項4】 金型の分割面に設けられた前記オーバフ
    ローゲートより溢流する溶湯を前記射出スリーブあるい
    は金型の分割面に設けられた余剰湯溜まりに回収し、前
    記オーバフローゲートおよび前記余剰湯溜まりで凝固し
    ている余剰溶湯を型開き後に前記オーバフローゲートお
    よび前記余剰湯溜まりより取り出し、前記オーバフロー
    ゲートおよび前記余剰湯溜まりを再生することを特徴と
    する請求項1〜3の何れかに記載のダイカストマシンに
    おける給湯量制御方法。
  5. 【請求項5】 縦方向配置の射出スリーブ内に給湯装置
    によって溶湯を供給し、プランジャチップの上昇移動に
    より前記射出スリーブ内の溶湯を金型のキャビティ内に
    充填するダイカストマシンの給湯量制御装置において、 前記射出スリーブ内あるいは射出スリーブ内より前記キ
    ャビティへ至る溶湯通路の途中に開口したオーバフロー
    ゲートを有し、当該オーバフローゲートの高さ位置を基
    準として制御目標の給湯容積が得られるプランジャチッ
    プの計量完了位置を決定し、この計量完了位置より下方
    に前記プランジャチップを降下させた状態で前記射出ス
    リーブ内に給湯装置によって制御目標の給湯量より少し
    多めに溶湯を供給し、この溶湯供給完了後に前記プラン
    ジャチップを上昇させ、当該プランジャチップが前記計
    量完了位置にまで上昇する過程で、余剰の溶湯を前記オ
    ーバフローゲートより外部へ溢流させ、前記プランジャ
    チップが前記計量完了位置に位置した段階で前記オーバ
    フローゲートを閉じ、制御目標の給湯量を計量確保する
    ことを特徴とするダイカストマシンの給湯量制御装置。
  6. 【請求項6】 前記プランジャチップが前記計量完了位
    置に位置した段階で、プランジャチップの上昇移動を一
    旦停止させ、当該プランジャチップの上昇移動の再開に
    先だって前記オーバフローゲートを閉じることを特徴と
    する請求項5に記載のダイカストマシンの給湯量制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記プランジャチップが前記計量完了位
    置に位置した時点で前記オーバフローゲートを高速閉塞
    し、当該プランジャチップを前記計量完了位置で停止さ
    せることなく上昇移動させることを特徴とする請求項5
    に記載のダイカストマシンの給湯量制御装置。
  8. 【請求項8】 縦方向配置の射出スリーブ内に給湯装置
    によって溶湯を供給し、プランジャチップの上昇移動に
    より前記射出スリーブ内の溶湯を金型のキャビティ内に
    充填するダイカストマシンの給湯量制御装置において、 前記射出スリーブ内あるいは射出スリーブ内より前記キ
    ャビティへ至る溶湯通路の途中に開口して余剰の溶湯を
    外部へ溢流させるためのオーバフローゲートと、当該オ
    ーバフローゲートを選択的に閉塞するシールプラグが設
    けられていることを特徴とするダイカストマシンの給湯
    量制御装置。
  9. 【請求項9】 前記オーバフローゲートと、前記オーバ
    フローゲートより溢流する溶湯を回収する余剰湯溜まり
    とが前記射出スリーブあるいは金型の分割面に設けられ
    ていることを特徴とする請求項8に記載のダイカストマ
    シンの給湯量制御装置。
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