JPH08222811A - 半導体発光素子 - Google Patents
半導体発光素子Info
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- JPH08222811A JPH08222811A JP2708595A JP2708595A JPH08222811A JP H08222811 A JPH08222811 A JP H08222811A JP 2708595 A JP2708595 A JP 2708595A JP 2708595 A JP2708595 A JP 2708595A JP H08222811 A JPH08222811 A JP H08222811A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 埋め込みヘテロ構造の半導体発光素子を提供
する。 【構成】 メサ状構造の埋め込み材料としてクラッド層
より屈折率の低く、かつSiO2、ポリイミドなどより
も熱伝導性がよいZn1-xCdxS(0≦x≦0.57)
を用いるものである。それにより、GaAs基板に格子
整合させることができ、従来よりも欠陥密度が少なく、
埋め込み層の熱伝導性がよくなる。従って埋め込み層の
はがれなどプロセス上の問題が生じない、特性のよい長
寿命の単一横モード発振を実現する半導体発光素子を得
る。
する。 【構成】 メサ状構造の埋め込み材料としてクラッド層
より屈折率の低く、かつSiO2、ポリイミドなどより
も熱伝導性がよいZn1-xCdxS(0≦x≦0.57)
を用いるものである。それにより、GaAs基板に格子
整合させることができ、従来よりも欠陥密度が少なく、
埋め込み層の熱伝導性がよくなる。従って埋め込み層の
はがれなどプロセス上の問題が生じない、特性のよい長
寿命の単一横モード発振を実現する半導体発光素子を得
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はII−VI族化合物半導
体レーザの構造に関するものである。
体レーザの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】次世代高密度情報処理技術のキーデバイ
スとして、レーザの短波長化が可能なII−VI族化合
物半導体は注目を浴びている。
スとして、レーザの短波長化が可能なII−VI族化合
物半導体は注目を浴びている。
【0003】従来よりGaAs基板上に作製された、I
I−VI族化合物からなる半導体発光素子の埋め込みヘ
テロ構造として、図14に示されている、リッジ又はメ
サ状構造にクラッド層より屈折率の低いZnSやSiO
2、ポリイミドなどの絶縁物で埋め込まれた屈折率導波
型構造が知られている。
I−VI族化合物からなる半導体発光素子の埋め込みヘ
テロ構造として、図14に示されている、リッジ又はメ
サ状構造にクラッド層より屈折率の低いZnSやSiO
2、ポリイミドなどの絶縁物で埋め込まれた屈折率導波
型構造が知られている。
【0004】これらの構造は、リッジ又はメサ状に素子
をエッチングし、絶縁物で埋め込むことにより、電流狭
窄を可能にし、レーザの発振しきい値電流、電圧を下げ
ることができるという特徴を持つ。また、ZnSで埋め
込んだ構造については、レーザの電流注入部分と埋め込
まれた部分との間に屈折率差をつけることにより、単一
横モード発振が可能になる。この構造により500nm
帯のレーザの室温パルス発振が成功している(M.A.Haas
e,et.al;Appl.Phys.Lett.63(1993)2315)。
をエッチングし、絶縁物で埋め込むことにより、電流狭
窄を可能にし、レーザの発振しきい値電流、電圧を下げ
ることができるという特徴を持つ。また、ZnSで埋め
込んだ構造については、レーザの電流注入部分と埋め込
まれた部分との間に屈折率差をつけることにより、単一
横モード発振が可能になる。この構造により500nm
帯のレーザの室温パルス発振が成功している(M.A.Haas
e,et.al;Appl.Phys.Lett.63(1993)2315)。
【0005】しかし、図14に示されている、上記のリ
ッジ又はメサ状構造にSiO2、ポリイミドなどの絶縁
物で埋め込んだ構造については、SiO2、ポリイミド
などの熱伝導性が悪く、そのために素子内で発生した熱
が拡散しにくくなり、素子の温度が短時間で上昇し、素
子の寿命が短いという問題がある。
ッジ又はメサ状構造にSiO2、ポリイミドなどの絶縁
物で埋め込んだ構造については、SiO2、ポリイミド
などの熱伝導性が悪く、そのために素子内で発生した熱
が拡散しにくくなり、素子の温度が短時間で上昇し、素
子の寿命が短いという問題がある。
【0006】さらにSiO2、ポリイミドは多結晶であ
り、素子とに密着性が悪く、埋め込み層のはがれなどプ
ロセス上の問題が生じやすい。
り、素子とに密着性が悪く、埋め込み層のはがれなどプ
ロセス上の問題が生じやすい。
【0007】また、上記のリッジ又はメサ状構造にSi
O2、ポリイミドなどの代わりにZnSで埋め込んだ構
造については、ZnSの熱伝導性はSiO2、ポリイミ
ドなどよりも良く、素子内で発生した熱が拡散しやすい
ものの、リッジ構造にしたとき埋め込み領域と電流注入
領域との実効屈折率差が0.02以上と大き過ぎ、単一
横モード発振を安定に行えるストライプ幅が1.5μm
以下と狭く、プロセス上作りにくいこと、ZnSが素子
基板であるGaAs基板に対して4.5%と格子不整合
で、ZnS内に欠陥を生じ、それが素子の損失になって
レーザの特性が低下し、素子の寿命が短い。
O2、ポリイミドなどの代わりにZnSで埋め込んだ構
造については、ZnSの熱伝導性はSiO2、ポリイミ
ドなどよりも良く、素子内で発生した熱が拡散しやすい
ものの、リッジ構造にしたとき埋め込み領域と電流注入
領域との実効屈折率差が0.02以上と大き過ぎ、単一
横モード発振を安定に行えるストライプ幅が1.5μm
以下と狭く、プロセス上作りにくいこと、ZnSが素子
基板であるGaAs基板に対して4.5%と格子不整合
で、ZnS内に欠陥を生じ、それが素子の損失になって
レーザの特性が低下し、素子の寿命が短い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の不都合
な点を克服するものであり、上記リッジ又はメサ状構造
の埋め込み材料として、クラッド層より屈折率の低く、
かつSiO2、ポリイミドなどよりも熱伝導性がよいZ
n1-xCdxS(0≦x≦0.57)またはZnSzTe
1ーz(0.65≦z≦1)、Zn1-xCdxSyTe
1-y(0≦x≦1、0≦y≦1)、(ZnS)m(Cd
S)n(n<1.1m、m、nは整数)等の多重層また
は超格子を用いるものである。
な点を克服するものであり、上記リッジ又はメサ状構造
の埋め込み材料として、クラッド層より屈折率の低く、
かつSiO2、ポリイミドなどよりも熱伝導性がよいZ
n1-xCdxS(0≦x≦0.57)またはZnSzTe
1ーz(0.65≦z≦1)、Zn1-xCdxSyTe
1-y(0≦x≦1、0≦y≦1)、(ZnS)m(Cd
S)n(n<1.1m、m、nは整数)等の多重層また
は超格子を用いるものである。
【0009】それにより、GaAs基板に格子整合させ
ることができ、従来よりも欠陥密度が少なく、埋め込み
層の熱伝導性がよく、それによって埋め込み層のはがれ
などプロセス上の問題が生じない、特性のよい長寿命の
単一横モード発振を実現する半導体発光素子を得ること
を目的とする。
ることができ、従来よりも欠陥密度が少なく、埋め込み
層の熱伝導性がよく、それによって埋め込み層のはがれ
などプロセス上の問題が生じない、特性のよい長寿命の
単一横モード発振を実現する半導体発光素子を得ること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の半導体発光素子の作製は、図2に示されて
いる分子線エピタキシ装置を用い、分子線エピタキシャ
ル成長法により行われる。その方法により半導体層を成
長した後、リッジ又はメサ状構造を形成して、その埋め
込み材料としてZn1-xCdxS(0≦x≦0.57)ま
たはZnSzTe1ーz(0.65≦z≦1)、Zn1-xC
dxSyTe1-y(0≦x≦1、0≦y≦1)及び(Zn
S)m(CdS)n(n<1.1m、m、nは整数)等の
多重層または超格子を用いるものである。
に、本発明の半導体発光素子の作製は、図2に示されて
いる分子線エピタキシ装置を用い、分子線エピタキシャ
ル成長法により行われる。その方法により半導体層を成
長した後、リッジ又はメサ状構造を形成して、その埋め
込み材料としてZn1-xCdxS(0≦x≦0.57)ま
たはZnSzTe1ーz(0.65≦z≦1)、Zn1-xC
dxSyTe1-y(0≦x≦1、0≦y≦1)及び(Zn
S)m(CdS)n(n<1.1m、m、nは整数)等の
多重層または超格子を用いるものである。
【0011】
【作用】本発明の、上記リッジ又はメサ状構造の埋め込
み材料としてZn1-xCdxS(0≦x≦0.57)また
はZnSzTe1ーz(0.65≦z≦1)、Zn1-xCdx
SyTe1-y(0≦x≦1、0≦y≦1)及び(ZnS)
m(CdS)n(n<1.1m、m、nは整数)等の多重
層または超格子の埋め込み層を用いた半導体発光素子に
より、特性のよい長寿命の単一横モード発振を実現し、
光ピックアップ用の光源としても信頼性が向上する。
み材料としてZn1-xCdxS(0≦x≦0.57)また
はZnSzTe1ーz(0.65≦z≦1)、Zn1-xCdx
SyTe1-y(0≦x≦1、0≦y≦1)及び(ZnS)
m(CdS)n(n<1.1m、m、nは整数)等の多重
層または超格子の埋め込み層を用いた半導体発光素子に
より、特性のよい長寿命の単一横モード発振を実現し、
光ピックアップ用の光源としても信頼性が向上する。
【0012】
【実施例】 (実施例1)本発明の半導体発光素子とその作製方法と
について図面を参照しながら説明する。
について図面を参照しながら説明する。
【0013】図1に示されている、本発明の半導体発光
素子の作製は、図7に示されている分子線エピタキシャ
ル装置を用いて分子線エピタキシャル成長法により作製
される。分子線エピタキシャル装置については従来と同
じである。チェンバ内の真空度は、液体窒素シュラウド
91及びイオンポンプによって10-10Torr台の真
空度に保たれる。用いる材料のビームフラックスを各層
の組成比に合うように、また成長速度が500nm/時
になるようにセルの温度が調節される。
素子の作製は、図7に示されている分子線エピタキシャ
ル装置を用いて分子線エピタキシャル成長法により作製
される。分子線エピタキシャル装置については従来と同
じである。チェンバ内の真空度は、液体窒素シュラウド
91及びイオンポンプによって10-10Torr台の真
空度に保たれる。用いる材料のビームフラックスを各層
の組成比に合うように、また成長速度が500nm/時
になるようにセルの温度が調節される。
【0014】まず最初、図7に示されている分子線エピ
タキシャル装置を用い、分子線エピタキシャル成長法に
よりn型GaAs(001)1基板上に図1の2〜9ま
たは図6(a)に示されているレーザ構造を作製する。
タキシャル装置を用い、分子線エピタキシャル成長法に
よりn型GaAs(001)1基板上に図1の2〜9ま
たは図6(a)に示されているレーザ構造を作製する。
【0015】レーザ構造に関しては従来の構造と同じで
あり、n型GaAsバッファ層2の層厚は5000Å、
n型ZnSe層3の層厚は150Å、n型Zn0.9Mg
0.1S 0.15Se0.85クラッド層4の層厚は1.0μm、
発振波長に対する屈折率は2.64、ZnS0.06Se
0.94ガイド層5の層厚は800Å、屈折率は2.74、
Zn0.8Cd0.2Se活性層6は単一量子井戸で、その層
厚は60Å、屈折率は2.99である。また、ZnS
0.06Se0.94ガイド層7の層厚は800Å、屈折率は
2.74、p型Zn0.9Mg0.1S0.15Se0.85クラッド
層8の層厚は1.0μm、屈折率は2.64、p型Zn
Te/ZnSeコンタクト層9の層厚は100Åであ
る。
あり、n型GaAsバッファ層2の層厚は5000Å、
n型ZnSe層3の層厚は150Å、n型Zn0.9Mg
0.1S 0.15Se0.85クラッド層4の層厚は1.0μm、
発振波長に対する屈折率は2.64、ZnS0.06Se
0.94ガイド層5の層厚は800Å、屈折率は2.74、
Zn0.8Cd0.2Se活性層6は単一量子井戸で、その層
厚は60Å、屈折率は2.99である。また、ZnS
0.06Se0.94ガイド層7の層厚は800Å、屈折率は
2.74、p型Zn0.9Mg0.1S0.15Se0.85クラッド
層8の層厚は1.0μm、屈折率は2.64、p型Zn
Te/ZnSeコンタクト層9の層厚は100Åであ
る。
【0016】このレーザ構造のZn0.8Cd0.2S
e活性層6に対する垂直モードの光閉じ込め率は2.5
%、実効屈折率は2.680である。発振波長は510
nmである。
e活性層6に対する垂直モードの光閉じ込め率は2.5
%、実効屈折率は2.680である。発振波長は510
nmである。
【0017】次に、上記レーザ構造を含むGaAs(0
01)基板を分子線エピタキシャル装置より取り出し、
重クロム酸カリウム系のエッチング溶液などを用いて図
6(a)に示されているレーザ構造を図6(b)のよう
にリッジ状にエッチングする。エッチングはガイド層の
手前まで行う。
01)基板を分子線エピタキシャル装置より取り出し、
重クロム酸カリウム系のエッチング溶液などを用いて図
6(a)に示されているレーザ構造を図6(b)のよう
にリッジ状にエッチングする。エッチングはガイド層の
手前まで行う。
【0018】図6(b)のようにリッジ状にエッチング
された、レーザ構造を含むGaAs(001)基板を再
び図7の分子線エピタキシャル装置内に投入する。その
とき、基板はMoブロックにはりつけられ、基板回転加
熱装置89に保持されている。
された、レーザ構造を含むGaAs(001)基板を再
び図7の分子線エピタキシャル装置内に投入する。その
とき、基板はMoブロックにはりつけられ、基板回転加
熱装置89に保持されている。
【0019】表面処理を施され、成長温度に設定され
た、レーザ構造を含むGaAs(001)基板の前方の
シャッタ51を開き、ZnSセル80、CdSセル82
を用いてZn0.43Cd0.57S埋め込み層12を2時間、
1μm結晶成長し、シャッタ90を閉じて結晶成長を終
了する。
た、レーザ構造を含むGaAs(001)基板の前方の
シャッタ51を開き、ZnSセル80、CdSセル82
を用いてZn0.43Cd0.57S埋め込み層12を2時間、
1μm結晶成長し、シャッタ90を閉じて結晶成長を終
了する。
【0020】その後、埋め込み構造がエピタキシャル成
長されたGaAs(001)基板を分子線エピタキシャ
ル装置より取り出し、p型及びn型電極金属10、11
を取り付けて図1または図6(c)に示される埋め込み
構造14を作製する。
長されたGaAs(001)基板を分子線エピタキシャ
ル装置より取り出し、p型及びn型電極金属10、11
を取り付けて図1または図6(c)に示される埋め込み
構造14を作製する。
【0021】その後、上記基板をキャビティ長1.0m
mにへき開し、ファブリ・ペロー型共振器を設けてレー
ザを完成させる。へき開された両端面はアンコートで、
反射率は25%である。全損失は20cm-1である。
mにへき開し、ファブリ・ペロー型共振器を設けてレー
ザを完成させる。へき開された両端面はアンコートで、
反射率は25%である。全損失は20cm-1である。
【0022】上記の方法によって作製される発光素子に
関する特性を述べる。まず、素子の物理特性について、
図13よりZn0.43Cd0.57S埋め込み層12はGaA
s基板に格子整合し、結果として従来のZnS埋め込み
層よりも欠陥密度が少なく、結晶性が向上する。また、
II−VI系材料を用いているので、SiO2などの誘
電体を用いるよりも熱伝導性が向上する。
関する特性を述べる。まず、素子の物理特性について、
図13よりZn0.43Cd0.57S埋め込み層12はGaA
s基板に格子整合し、結果として従来のZnS埋め込み
層よりも欠陥密度が少なく、結晶性が向上する。また、
II−VI系材料を用いているので、SiO2などの誘
電体を用いるよりも熱伝導性が向上する。
【0023】次に光学的及び電気的特性について。図1
3より、Zn0.43Cd0.57S埋め込み層のバンドギャッ
プは2.90eV、屈折率は2.61で、Zn0.9Mg
0.1S 0.15Se0.85クラッド層の屈折率2.64より
0.03小さい。そして埋め込みレーザの埋め込み領域
の実効屈折率は2.674で、電流注入領域より6×1
0 ー3小さい。この埋め込み構造の0次横モード(水平モ
ード)と1次横モード(水平モード)との発振しきい値
電流密度を調べると、図8のようになる。
3より、Zn0.43Cd0.57S埋め込み層のバンドギャッ
プは2.90eV、屈折率は2.61で、Zn0.9Mg
0.1S 0.15Se0.85クラッド層の屈折率2.64より
0.03小さい。そして埋め込みレーザの埋め込み領域
の実効屈折率は2.674で、電流注入領域より6×1
0 ー3小さい。この埋め込み構造の0次横モード(水平モ
ード)と1次横モード(水平モード)との発振しきい値
電流密度を調べると、図8のようになる。
【0024】図8において、横軸はストライプ幅、縦軸
は0次及び1次モード(水平モード)の発振しきい値電
流密度を表す。図8より、安定な単一横モード閉じ込め
を実現するストライプ幅は2.5μmであり、従来のZ
nSを埋め込み材料として用いたときのストライプ幅よ
りも1.0μm拡がる。このことにより、レーザ構造を
リッジ状にエッチングする際の制御性が従来よりも向上
し、それだけ歩留まり率が向上する。
は0次及び1次モード(水平モード)の発振しきい値電
流密度を表す。図8より、安定な単一横モード閉じ込め
を実現するストライプ幅は2.5μmであり、従来のZ
nSを埋め込み材料として用いたときのストライプ幅よ
りも1.0μm拡がる。このことにより、レーザ構造を
リッジ状にエッチングする際の制御性が従来よりも向上
し、それだけ歩留まり率が向上する。
【0025】このようにして、従来よりも欠陥密度が少
なく、埋め込み層の熱伝導性がよく、それによって埋め
込み層のはがれなどプロセス上の問題が生じない、特性
のよい長寿命の単一横モード発振を実現する半導体発光
素子を得る。
なく、埋め込み層の熱伝導性がよく、それによって埋め
込み層のはがれなどプロセス上の問題が生じない、特性
のよい長寿命の単一横モード発振を実現する半導体発光
素子を得る。
【0026】上記レーザ構造の埋め込み層にZn0.43C
d0.57S層を用いているが、その組成範囲は、Zn1-x
CdxSとすると、0≦x≦0.7であればよい。その
理由は、Cdの組成が0.7を越えると、この埋め込み
層のバンドギャップがp型クラッド層8よりも小さくな
ってしまうからである。言い換えると、埋め込み層のバ
ンドギャップはクラッド層よりも小さくする必要があ
る。これは埋め込み層の屈折率をクラッド層よりも小さ
くしなくてはならず、埋め込み層の屈折率をクラッド層
よりも小さくすることは、埋め込み層のバンドギャップ
をクラッド層よりも大きくすることと同義であるからで
ある。
d0.57S層を用いているが、その組成範囲は、Zn1-x
CdxSとすると、0≦x≦0.7であればよい。その
理由は、Cdの組成が0.7を越えると、この埋め込み
層のバンドギャップがp型クラッド層8よりも小さくな
ってしまうからである。言い換えると、埋め込み層のバ
ンドギャップはクラッド層よりも小さくする必要があ
る。これは埋め込み層の屈折率をクラッド層よりも小さ
くしなくてはならず、埋め込み層の屈折率をクラッド層
よりも小さくすることは、埋め込み層のバンドギャップ
をクラッド層よりも大きくすることと同義であるからで
ある。
【0027】このようにこの実施例で示す半導体発光素
子を屈折率導波型にするためには、埋め込み層のバンド
ギャップは、クラッド層のそれよりも大きくすることが
必要なのである。
子を屈折率導波型にするためには、埋め込み層のバンド
ギャップは、クラッド層のそれよりも大きくすることが
必要なのである。
【0028】また、上記レーザ構造の埋め込み層につい
て、Zn0.43Cd0.57Sの代わりに(ZnSe)m(C
dS)n(m、nは整数)等の超格子を用いても同様な
結果が得られる。m,nの範囲は、n<1.4mであ
る。これは、さきほど説明したように、発光素子を屈折
率導波型にするためには、埋め込み層の屈折率をクラッ
ド層よりも小さくするためである。
て、Zn0.43Cd0.57Sの代わりに(ZnSe)m(C
dS)n(m、nは整数)等の超格子を用いても同様な
結果が得られる。m,nの範囲は、n<1.4mであ
る。これは、さきほど説明したように、発光素子を屈折
率導波型にするためには、埋め込み層の屈折率をクラッ
ド層よりも小さくするためである。
【0029】(実施例2)本発明の半導体発光素子とそ
の作製方法とについて図面を参照しながら説明する。
の作製方法とについて図面を参照しながら説明する。
【0030】図2に示されている、本発明の半導体発光
素子の作製は、図7に示されている分子線エピタキシャ
ル装置を用いて分子線エピタキシャル成長法により作製
される。分子線エピタキシャル装置については従来と同
じである。チェンバ内の真空度は、液体窒素シュラウド
91及びイオンポンプによって10-10Torr台の真
空度に保たれる。用いる材料のビームフラックスを各層
の組成比に合うように、また成長速度が500nm/時
になるようにセルの温度が調節される。
素子の作製は、図7に示されている分子線エピタキシャ
ル装置を用いて分子線エピタキシャル成長法により作製
される。分子線エピタキシャル装置については従来と同
じである。チェンバ内の真空度は、液体窒素シュラウド
91及びイオンポンプによって10-10Torr台の真
空度に保たれる。用いる材料のビームフラックスを各層
の組成比に合うように、また成長速度が500nm/時
になるようにセルの温度が調節される。
【0031】まず最初、図7に示されている分子線エピ
タキシャル装置を用い、分子線エピタキシャル成長法に
よりn型GaAs(001)15基板上に図2の16〜
23または図6(a)に示されているレーザ構造を作製
する。レーザ構造に関しては従来の構造と同じであり、
n型GaAsバッファ層16の層厚は5000Å、n型
ZnSe層17の層厚は150Å、n型Zn0.9Mg0.1
S0.15Se0.85クラッド層18の層厚は1.0μm、発
振波長に対する屈折率は2.64、ZnS0.06Se0.94
ガイド層19の層厚は800Å、屈折率は2.74、Z
n0.8Cd0.2Se活性層20は単一量子井戸で、その層
厚は60Å、屈折率は2.99である。また、ZnS
0.06Se0.94ガイド層21の層厚は800Å、屈折率は
2.74、p型Zn0.9Mg0.1S0.15Se0.85クラッド
層22の層厚は1.0μm、屈折率は2.64、p型Z
nTe/ZnSeコンタクト層23の層厚は100Åで
ある。
タキシャル装置を用い、分子線エピタキシャル成長法に
よりn型GaAs(001)15基板上に図2の16〜
23または図6(a)に示されているレーザ構造を作製
する。レーザ構造に関しては従来の構造と同じであり、
n型GaAsバッファ層16の層厚は5000Å、n型
ZnSe層17の層厚は150Å、n型Zn0.9Mg0.1
S0.15Se0.85クラッド層18の層厚は1.0μm、発
振波長に対する屈折率は2.64、ZnS0.06Se0.94
ガイド層19の層厚は800Å、屈折率は2.74、Z
n0.8Cd0.2Se活性層20は単一量子井戸で、その層
厚は60Å、屈折率は2.99である。また、ZnS
0.06Se0.94ガイド層21の層厚は800Å、屈折率は
2.74、p型Zn0.9Mg0.1S0.15Se0.85クラッド
層22の層厚は1.0μm、屈折率は2.64、p型Z
nTe/ZnSeコンタクト層23の層厚は100Åで
ある。
【0032】このレーザ構造のZn0.8Cd0.2Se活性
層6に対する垂直モードの光閉じ込め率は2.5%、実
効屈折率は2.680である。発振波長は510nmで
ある。
層6に対する垂直モードの光閉じ込め率は2.5%、実
効屈折率は2.680である。発振波長は510nmで
ある。
【0033】次に、上記レーザ構造を含むGaAs(0
01)基板を分子線エピタキシャル装置より取り出し、
重クロム酸カリウム系のエッチング溶液などを用いて図
6(a)に示されているレーザ構造を図6(b)のよう
にリッジ状にエッチングする。エッチングはガイド層の
手前まで行う。
01)基板を分子線エピタキシャル装置より取り出し、
重クロム酸カリウム系のエッチング溶液などを用いて図
6(a)に示されているレーザ構造を図6(b)のよう
にリッジ状にエッチングする。エッチングはガイド層の
手前まで行う。
【0034】図6(b)のようにリッジ状にエッチング
された、レーザ構造を含むGaAs(001)基板を再
び図7の分子線エピタキシャル装置内に投入する。その
とき、基板はMoブロックにはりつけられ、基板回転加
熱装置89に保持されている。
された、レーザ構造を含むGaAs(001)基板を再
び図7の分子線エピタキシャル装置内に投入する。その
とき、基板はMoブロックにはりつけられ、基板回転加
熱装置89に保持されている。
【0035】表面処理を施され、成長温度に設定され
た、レーザ構造を含むGaAs(001)基板の前方の
シャッタ90を開き、ZnSセル80、ZnTeセル8
3を用いてZnS0.74Te0.26埋め込み層26を2時
間、1μm結晶成長し、シャッタ90を閉じて結晶成長
を終了する。。
た、レーザ構造を含むGaAs(001)基板の前方の
シャッタ90を開き、ZnSセル80、ZnTeセル8
3を用いてZnS0.74Te0.26埋め込み層26を2時
間、1μm結晶成長し、シャッタ90を閉じて結晶成長
を終了する。。
【0036】その後、埋め込み構造がエピタキシャル成
長されたGaAs(001)基板を分子線エピタキシャ
ル装置より取り出し、p型及びn型電極金属24、25
を取り付けて図2または図6(c)に示される埋め込み
構造28を作製する。
長されたGaAs(001)基板を分子線エピタキシャ
ル装置より取り出し、p型及びn型電極金属24、25
を取り付けて図2または図6(c)に示される埋め込み
構造28を作製する。
【0037】その後、上記基板をキャビティ長1.0m
mにへき開し、ファブリ・ペロー型共振器を設けてレー
ザを完成させる。へき開された両端面はアンコートで、
反射率は25%である。全損失は20cm-1である。
mにへき開し、ファブリ・ペロー型共振器を設けてレー
ザを完成させる。へき開された両端面はアンコートで、
反射率は25%である。全損失は20cm-1である。
【0038】上記の方法によって作製される発光素子に
関する特性を述べる。まず、素子の物理特性について、
図13よりZnS0.74Te0.26埋め込み層26のGaA
s基板との格子不整合率は1.1%で、従来のZnS埋
め込み層の格子不整合率4.3%よりも低減し、結果と
して従来のZnS埋め込み層よりも欠陥密度が少なく、
結晶性が向上する。また、II−VI系材料を用いてい
るので、SiO2などの誘電体を用いるよりも熱伝導性
が向上する。
関する特性を述べる。まず、素子の物理特性について、
図13よりZnS0.74Te0.26埋め込み層26のGaA
s基板との格子不整合率は1.1%で、従来のZnS埋
め込み層の格子不整合率4.3%よりも低減し、結果と
して従来のZnS埋め込み層よりも欠陥密度が少なく、
結晶性が向上する。また、II−VI系材料を用いてい
るので、SiO2などの誘電体を用いるよりも熱伝導性
が向上する。
【0039】次に光学的及び電気的特性について。図1
3より、ZnS0.74Te0.26埋め込み層のバンドギャッ
プは2.90eV、屈折率は2.61で、Zn0.9Mg
0.1S 0.15Se0.85クラッド層の屈折率2.64より
0.03小さい。そして埋め込みレーザの埋め込み領域
の実効屈折率は2.674で、電流注入領域より6×1
0 ー3小さい。この埋め込み構造の0次横モード(水平モ
ード)と1次横モード(水平モード)との発振しきい値
電流密度を調べると、図9のようになる。図9におい
て、横軸はストライプ幅、縦軸は0次及び1次モード
(水平モード)の発振しきい値電流密度を表す。図9よ
り、安定な単一横モード閉じ込めを実現するストライプ
幅は2.5μmであり、従来のZnSを埋め込み材料と
して用いたときのストライプ幅よりも1.0μm拡が
る。このことにより、レーザ構造をリッジ状にエッチン
グする際の制御性が従来よりも向上し、それだけ歩留ま
り率が向上する。このようにして、従来よりも欠陥密度
が少なく、埋め込み層の熱伝導性がよく、それによって
埋め込み層のはがれなどプロセス上の問題が生じない、
特性のよい長寿命の単一横モード発振を実現する半導体
発光素子を得る。
3より、ZnS0.74Te0.26埋め込み層のバンドギャッ
プは2.90eV、屈折率は2.61で、Zn0.9Mg
0.1S 0.15Se0.85クラッド層の屈折率2.64より
0.03小さい。そして埋め込みレーザの埋め込み領域
の実効屈折率は2.674で、電流注入領域より6×1
0 ー3小さい。この埋め込み構造の0次横モード(水平モ
ード)と1次横モード(水平モード)との発振しきい値
電流密度を調べると、図9のようになる。図9におい
て、横軸はストライプ幅、縦軸は0次及び1次モード
(水平モード)の発振しきい値電流密度を表す。図9よ
り、安定な単一横モード閉じ込めを実現するストライプ
幅は2.5μmであり、従来のZnSを埋め込み材料と
して用いたときのストライプ幅よりも1.0μm拡が
る。このことにより、レーザ構造をリッジ状にエッチン
グする際の制御性が従来よりも向上し、それだけ歩留ま
り率が向上する。このようにして、従来よりも欠陥密度
が少なく、埋め込み層の熱伝導性がよく、それによって
埋め込み層のはがれなどプロセス上の問題が生じない、
特性のよい長寿命の単一横モード発振を実現する半導体
発光素子を得る。
【0040】本実施例ではZnS0.74Te0.26埋め込み
層を用いているが、ZnSzTe1-zとしたときに、0.
65≦z≦1であればよい。その理由は、この発光素子
を屈折率導波型型にするために、埋め込み層の屈折率を
p型クラッド層22よりも小さくする必要があるからで
ある。またZnSzTe1-zの3元の埋め込み層を用いる
かわりに、結晶成長が比較的容易な2元の結晶である、
(ZnS)m(ZnTe)nの超格子を用いることもでき
る。この場合もこの超格子埋め込み層の屈折率をpクラ
ッド層よりも小さくなるよう組成を設定しなくてはなら
ない。
層を用いているが、ZnSzTe1-zとしたときに、0.
65≦z≦1であればよい。その理由は、この発光素子
を屈折率導波型型にするために、埋め込み層の屈折率を
p型クラッド層22よりも小さくする必要があるからで
ある。またZnSzTe1-zの3元の埋め込み層を用いる
かわりに、結晶成長が比較的容易な2元の結晶である、
(ZnS)m(ZnTe)nの超格子を用いることもでき
る。この場合もこの超格子埋め込み層の屈折率をpクラ
ッド層よりも小さくなるよう組成を設定しなくてはなら
ない。
【0041】(実施例3)図3に示されている、本発明
の半導体発光素子の作製は、図7に示されている分子線
エピタキシャル装置を用いて分子線エピタキシャル成長
法により作製される。分子線エピタキシャル装置につい
ては従来と同じである。チェンバ内の真空度は、液体窒
素シュラウド91及びイオンポンプによって10-10T
orr台の真空度に保たれる。用いる材料のビームフラ
ックスを各層の組成比に合うように、また成長速度が5
00nm/時になるようにセルの温度が調節される。
の半導体発光素子の作製は、図7に示されている分子線
エピタキシャル装置を用いて分子線エピタキシャル成長
法により作製される。分子線エピタキシャル装置につい
ては従来と同じである。チェンバ内の真空度は、液体窒
素シュラウド91及びイオンポンプによって10-10T
orr台の真空度に保たれる。用いる材料のビームフラ
ックスを各層の組成比に合うように、また成長速度が5
00nm/時になるようにセルの温度が調節される。
【0042】まず最初、図7に示されている分子線エピ
タキシャル装置を用い、分子線エピタキシャル成長法に
よりn型GaAs(001)29基板上に図3の30〜
37または図6(a)に示されているレーザ構造を作製
する。レーザ構造に関しては従来の構造と同じであり、
n型GaAsバッファ層30の層厚は5000Å、n型
ZnSe層31の層厚は150Å、n型Zn0.9Mg0.1
S0.15Se0.85クラッド層32の層厚は1.0μm、発
振波長に対する屈折率は2.64、ZnS0.06Se0.94
ガイド層33の層厚は800Å、屈折率は2.74、Z
n0.8Cd0.2Se活性層34は単一量子井戸で、その層
厚は60Å、屈折率は2.99である。また、ZnS
0.06Se0.94ガイド層35の層厚は800Å、屈折率は
2.74、p型Zn0.9Mg0.1S0.15Se0.85クラッド
層36の層厚は1.0μm、屈折率は2.64、p型Z
nTe/ZnSeコンタクト層37の層厚は100Åで
ある。
タキシャル装置を用い、分子線エピタキシャル成長法に
よりn型GaAs(001)29基板上に図3の30〜
37または図6(a)に示されているレーザ構造を作製
する。レーザ構造に関しては従来の構造と同じであり、
n型GaAsバッファ層30の層厚は5000Å、n型
ZnSe層31の層厚は150Å、n型Zn0.9Mg0.1
S0.15Se0.85クラッド層32の層厚は1.0μm、発
振波長に対する屈折率は2.64、ZnS0.06Se0.94
ガイド層33の層厚は800Å、屈折率は2.74、Z
n0.8Cd0.2Se活性層34は単一量子井戸で、その層
厚は60Å、屈折率は2.99である。また、ZnS
0.06Se0.94ガイド層35の層厚は800Å、屈折率は
2.74、p型Zn0.9Mg0.1S0.15Se0.85クラッド
層36の層厚は1.0μm、屈折率は2.64、p型Z
nTe/ZnSeコンタクト層37の層厚は100Åで
ある。
【0043】このレーザ構造のZn0.8Cd0.2S
e活性層6に対する垂直モードの光閉じ込め率は2.5
%、実効屈折率は2.680である。発振波長は500
nmである。
e活性層6に対する垂直モードの光閉じ込め率は2.5
%、実効屈折率は2.680である。発振波長は500
nmである。
【0044】次に、上記レーザ構造を含むGaAs(0
01)基板を分子線エピタキシャル装置より取り出し、
重クロム酸カリウム系のエッチング溶液などを用いて図
6(a)に示されているレーザ構造を図6(b)のよう
にリッジ状にエッチングする。エッチングはガイド層の
手前まで行う。
01)基板を分子線エピタキシャル装置より取り出し、
重クロム酸カリウム系のエッチング溶液などを用いて図
6(a)に示されているレーザ構造を図6(b)のよう
にリッジ状にエッチングする。エッチングはガイド層の
手前まで行う。
【0045】図6(b)のようにリッジ状にエッチング
された、レーザ構造を含むGaAs(001)基板を再
び図7の分子線エピタキシャル装置内に投入する。その
とき、基板はMoブロックにはりつけられ、基板回転加
熱装置89に保持されている。
された、レーザ構造を含むGaAs(001)基板を再
び図7の分子線エピタキシャル装置内に投入する。その
とき、基板はMoブロックにはりつけられ、基板回転加
熱装置89に保持されている。
【0046】表面処理を施され、成長温度に設定され
た、レーザ構造を含むGaAs(001)基板の前方の
シャッタ90を開き、ZnSセル80、ZnTeセル8
3を用いてZnS3原子層41、ZnTe1原子層42
の組み合わせを440回繰り返し、((ZnS)3(Z
nTe)1)440超格子埋め込み層40を結晶成長し、シ
ャッタ90を閉じて結晶成長を終了する。
た、レーザ構造を含むGaAs(001)基板の前方の
シャッタ90を開き、ZnSセル80、ZnTeセル8
3を用いてZnS3原子層41、ZnTe1原子層42
の組み合わせを440回繰り返し、((ZnS)3(Z
nTe)1)440超格子埋め込み層40を結晶成長し、シ
ャッタ90を閉じて結晶成長を終了する。
【0047】その後、埋め込み構造がエピタキシャル成
長されたGaAs(001)基板を分子線エピタキシャ
ル装置より取り出し、p型及びn型電極金属38、39
を取り付けて図3または図6(c)に示される埋め込み
構造44を作製する。
長されたGaAs(001)基板を分子線エピタキシャ
ル装置より取り出し、p型及びn型電極金属38、39
を取り付けて図3または図6(c)に示される埋め込み
構造44を作製する。
【0048】その後、上記基板をキャビティ長1.0m
mにへき開し、ファブリ・ペロー型共振器を設けてレー
ザを完成させる。へき開された両端面はアンコートで、
反射率は25%である。全損失は20cm-1である。
mにへき開し、ファブリ・ペロー型共振器を設けてレー
ザを完成させる。へき開された両端面はアンコートで、
反射率は25%である。全損失は20cm-1である。
【0049】上記の方法によって作製される発光素子に
関する特性を述べる。まず、素子の物理特性について、
((ZnS)3(ZnTe)1)440超格子埋め込み層4
2はZnS及びZnTeを原子層単位で交互に結晶成長
しているのでGaAs基板に格子整合し、結果として従
来のZnS埋め込み層よりも欠陥密度が少なく、結晶性
が向上する。また、II−VI系材料を用いているの
で、SiO2などの誘電体を用いるよりも熱伝導性が向
上する。
関する特性を述べる。まず、素子の物理特性について、
((ZnS)3(ZnTe)1)440超格子埋め込み層4
2はZnS及びZnTeを原子層単位で交互に結晶成長
しているのでGaAs基板に格子整合し、結果として従
来のZnS埋め込み層よりも欠陥密度が少なく、結晶性
が向上する。また、II−VI系材料を用いているの
で、SiO2などの誘電体を用いるよりも熱伝導性が向
上する。
【0050】次に光学的及び電気的特性について。
((ZnS)3(ZnTe)1)440超格子埋め込み層の
屈折率は2.58で、Zn0.9Mg0.1S0.15Se0.85ク
ラッド層40の屈折率2.64より0.06小さい。そ
して埋め込みレーザの埋め込み領域の実効屈折率は2.
672で、電流注入領域より8×10ー3小さい。この埋
め込み構造の0次横モード(水平モード)と1次横モー
ド(水平モード)との発振しきい値電流密度を調べる
と、図10のようになる。図10において、横軸はスト
ライプ幅、縦軸は0次及び1次モード(水平モード)の
発振しきい値電流密度を表す。図10より、安定な単一
横モード閉じ込めを実現するストライプ幅は2.0μm
であり、従来のZnSを埋め込み材料として用いたとき
のストライプ幅よりも0.5μm拡がる。このことによ
り、レーザ構造をリッジ状にエッチングする際の制御性
が従来よりも向上し、それだけ歩留まり率が向上する。
このようにして、従来よりも欠陥密度が少なく、埋め込
み層の熱伝導性がよく、それによって埋め込み層のはが
れなどプロセス上の問題が生じない、特性のよい長寿命
の単一横モード発振を実現する半導体発光素子を得る。
((ZnS)3(ZnTe)1)440超格子埋め込み層の
屈折率は2.58で、Zn0.9Mg0.1S0.15Se0.85ク
ラッド層40の屈折率2.64より0.06小さい。そ
して埋め込みレーザの埋め込み領域の実効屈折率は2.
672で、電流注入領域より8×10ー3小さい。この埋
め込み構造の0次横モード(水平モード)と1次横モー
ド(水平モード)との発振しきい値電流密度を調べる
と、図10のようになる。図10において、横軸はスト
ライプ幅、縦軸は0次及び1次モード(水平モード)の
発振しきい値電流密度を表す。図10より、安定な単一
横モード閉じ込めを実現するストライプ幅は2.0μm
であり、従来のZnSを埋め込み材料として用いたとき
のストライプ幅よりも0.5μm拡がる。このことによ
り、レーザ構造をリッジ状にエッチングする際の制御性
が従来よりも向上し、それだけ歩留まり率が向上する。
このようにして、従来よりも欠陥密度が少なく、埋め込
み層の熱伝導性がよく、それによって埋め込み層のはが
れなどプロセス上の問題が生じない、特性のよい長寿命
の単一横モード発振を実現する半導体発光素子を得る。
【0051】なお、ZnS及びZnTe2元結晶の層を
結晶成長させるわけだから、ZnS zTe1ーz(0.65
≦z≦1)をエピタキシャル成長する際のSとTeの平
衡蒸気圧の違いが原因によって起こるdiscontinuityの
問題を回避することができ、それによって平衡系の結晶
成長方法、例えば有機金属気相エピタキシャル成長法に
よる上記埋め込み構造の結晶成長が可能になる。
結晶成長させるわけだから、ZnS zTe1ーz(0.65
≦z≦1)をエピタキシャル成長する際のSとTeの平
衡蒸気圧の違いが原因によって起こるdiscontinuityの
問題を回避することができ、それによって平衡系の結晶
成長方法、例えば有機金属気相エピタキシャル成長法に
よる上記埋め込み構造の結晶成長が可能になる。
【0052】ここでdiscontinuityとは、結晶成長がし
にくいこと、であり、このZnSzTe1ーz(0.65≦
z≦1)をエピタキシャル成長するのも少し難しいとさ
れている。しかし、2元の混晶である、ZnSおよびZ
nTeを用い、((ZnS) 3(ZnTe)1)440超格
子を埋め込み層とすることで、結晶成長を容易にするこ
とができる。なお、当然であるが、この超格子もpクラ
ッド層よりも屈折率層が小さくなるように組成を決定し
ている。
にくいこと、であり、このZnSzTe1ーz(0.65≦
z≦1)をエピタキシャル成長するのも少し難しいとさ
れている。しかし、2元の混晶である、ZnSおよびZ
nTeを用い、((ZnS) 3(ZnTe)1)440超格
子を埋め込み層とすることで、結晶成長を容易にするこ
とができる。なお、当然であるが、この超格子もpクラ
ッド層よりも屈折率層が小さくなるように組成を決定し
ている。
【0053】(実施例4)図4に示されている、本発明
の半導体発光素子の作製は、図7に示されている分子線
エピタキシャル装置を用いて分子線エピタキシャル成長
法により作製される。分子線エピタキシャル装置につい
ては従来と同じである。チェンバ内の真空度は、液体窒
素シュラウド91及びイオンポンプによって10-10T
orr台の真空度に保たれる。用いる材料のビームフラ
ックスを各層の組成比に合うように、また成長速度が5
00nm/時になるようにセルの温度が調節される。
の半導体発光素子の作製は、図7に示されている分子線
エピタキシャル装置を用いて分子線エピタキシャル成長
法により作製される。分子線エピタキシャル装置につい
ては従来と同じである。チェンバ内の真空度は、液体窒
素シュラウド91及びイオンポンプによって10-10T
orr台の真空度に保たれる。用いる材料のビームフラ
ックスを各層の組成比に合うように、また成長速度が5
00nm/時になるようにセルの温度が調節される。
【0054】まず最初、図7に示されている分子線エピ
タキシャル装置を用い、分子線エピタキシャル成長法に
よりn型GaAs(001)45基板上に図4の46〜
53または図6(a)に示されているレーザ構造を作製
する。レーザ構造に関しては従来の構造と同じであり、
n型GaAsバッファ層46の層厚は5000Å、n型
ZnSe層47の層厚は150Å、n型Zn0.9Mg0.1
S0.15Se0.85クラッド層48の層厚は1.0μm、発
振波長に対する屈折率は2.64、ZnS0.06Se0.94
ガイド層49の層厚は800Å、屈折率は2.74、Z
n0.8Cd0.2Se活性層50は単一量子井戸で、その層
厚は60Å、屈折率は2.99である。また、ZnS
0.06Se0.94ガイド層51の層厚は800Å、屈折率は
2.74、p型Zn0.9Mg0.1S0.15Se0.85クラッド
層52の層厚は1.0μm、屈折率は2.64、p型Z
nTe/ZnSeコンタクト層53の層厚は100Åで
ある。
タキシャル装置を用い、分子線エピタキシャル成長法に
よりn型GaAs(001)45基板上に図4の46〜
53または図6(a)に示されているレーザ構造を作製
する。レーザ構造に関しては従来の構造と同じであり、
n型GaAsバッファ層46の層厚は5000Å、n型
ZnSe層47の層厚は150Å、n型Zn0.9Mg0.1
S0.15Se0.85クラッド層48の層厚は1.0μm、発
振波長に対する屈折率は2.64、ZnS0.06Se0.94
ガイド層49の層厚は800Å、屈折率は2.74、Z
n0.8Cd0.2Se活性層50は単一量子井戸で、その層
厚は60Å、屈折率は2.99である。また、ZnS
0.06Se0.94ガイド層51の層厚は800Å、屈折率は
2.74、p型Zn0.9Mg0.1S0.15Se0.85クラッド
層52の層厚は1.0μm、屈折率は2.64、p型Z
nTe/ZnSeコンタクト層53の層厚は100Åで
ある。
【0055】このレーザ構造のZn0.8Cd0.2Se活性
層6に対する垂直モードの光閉じ込め率は2.5%、実
効屈折率は2.680である。発振波長は500nmで
ある。
層6に対する垂直モードの光閉じ込め率は2.5%、実
効屈折率は2.680である。発振波長は500nmで
ある。
【0056】次に、上記レーザ構造を含むGaAs(0
01)基板を分子線エピタキシャル装置より取り出し、
重クロム酸カリウム系のエッチング溶液などを用いて図
6(a)に示されているレーザ構造を図6(b)のよう
にリッジ状にエッチングする。エッチングはガイド層の
手前まで行う。
01)基板を分子線エピタキシャル装置より取り出し、
重クロム酸カリウム系のエッチング溶液などを用いて図
6(a)に示されているレーザ構造を図6(b)のよう
にリッジ状にエッチングする。エッチングはガイド層の
手前まで行う。
【0057】図6(b)のようにリッジ状にエッチング
された、レーザ構造を含むGaAs(001)基板を再
び図7の分子線エピタキシャル装置内に投入する。その
とき、基板はMoブロックにはりつけられ、基板回転加
熱装置89に保持されている。
された、レーザ構造を含むGaAs(001)基板を再
び図7の分子線エピタキシャル装置内に投入する。その
とき、基板はMoブロックにはりつけられ、基板回転加
熱装置89に保持されている。
【0058】表面処理を施され、成長温度に設定され
た、レーザ構造を含むGaAs(001)基板の前方の
シャッタ51を開き、ZnSセル80、ZnSeセル7
9、CdSeセル81を用いてZn0.53Cd0.47S0.94
Se0.06埋め込み層56を2時間、1μm結晶成長し、
シャッタ51を閉じて結晶成長を終了する。
た、レーザ構造を含むGaAs(001)基板の前方の
シャッタ51を開き、ZnSセル80、ZnSeセル7
9、CdSeセル81を用いてZn0.53Cd0.47S0.94
Se0.06埋め込み層56を2時間、1μm結晶成長し、
シャッタ51を閉じて結晶成長を終了する。
【0059】その後、埋め込み構造がエピタキシャル成
長されたGaAs(001)基板を分子線エピタキシャ
ル装置より取り出し、p型及びn型電極金属54、55
を取り付けて図4または図6(c)に示される埋め込み
構造58を作製する。
長されたGaAs(001)基板を分子線エピタキシャ
ル装置より取り出し、p型及びn型電極金属54、55
を取り付けて図4または図6(c)に示される埋め込み
構造58を作製する。
【0060】その後、上記基板をキャビティ長1.0m
mにへき開し、ファブリ・ペロー型共振器を設けてレー
ザを完成させる。へき開された両端面はアンコートで、
反射率は25%である。全損失は20cm-1である。
mにへき開し、ファブリ・ペロー型共振器を設けてレー
ザを完成させる。へき開された両端面はアンコートで、
反射率は25%である。全損失は20cm-1である。
【0061】上記の方法によって作製される発光素子に
関する特性を述べる。まず、素子の物理特性について、
図13よりZn0.53Cd0.47S0.94Se0.06埋め込み層
56はGaAs基板に格子整合し、結果として従来のZ
nS埋め込み層よりも欠陥密度が少なく、結晶性が向上
する。また、II−VI系材料を用いているので、Si
O2などの誘電体を用いるよりも熱伝導性が向上する。
関する特性を述べる。まず、素子の物理特性について、
図13よりZn0.53Cd0.47S0.94Se0.06埋め込み層
56はGaAs基板に格子整合し、結果として従来のZ
nS埋め込み層よりも欠陥密度が少なく、結晶性が向上
する。また、II−VI系材料を用いているので、Si
O2などの誘電体を用いるよりも熱伝導性が向上する。
【0062】次に光学的及び電気的特性について。図1
3より、Zn0.53Cd0.47S0.94Se0.06埋め込み層の
バンドギャップは2.88eV、屈折率は2.61で、
Zn 0.9Mg0.1S0.15Se0.85クラッド層の屈折率2.
64より0.03小さい。そして埋め込みレーザの埋め
込み領域の実効屈折率は2.677で、電流注入領域よ
り3×10ー3小さい。この埋め込み構造の0次横モード
(水平モード)と1次横モード(水平モード)との発振
しきい値電流密度を調べると、図11のようになる。図
11において、横軸はストライプ幅、縦軸は0次及び1
次モード(水平モード)の発振しきい値電流密度を表
す。図11より、安定な単一横モード閉じ込めを実現す
るストライプ幅は3.0μmであり、従来のZnSを埋
め込み材料として用いたときのストライプ幅よりも1.
5μm拡がる。このことにより、レーザ構造をリッジ状
にエッチングする際の制御性が従来よりも向上し、それ
だけ歩留まり率が向上する。このようにして、従来より
も欠陥密度が少なく、埋め込み層の熱伝導性がよく、そ
れによって埋め込み層のはがれなどプロセス上の問題が
生じない、特性のよい長寿命の単一横モード発振を実現
する半導体発光素子を得る。
3より、Zn0.53Cd0.47S0.94Se0.06埋め込み層の
バンドギャップは2.88eV、屈折率は2.61で、
Zn 0.9Mg0.1S0.15Se0.85クラッド層の屈折率2.
64より0.03小さい。そして埋め込みレーザの埋め
込み領域の実効屈折率は2.677で、電流注入領域よ
り3×10ー3小さい。この埋め込み構造の0次横モード
(水平モード)と1次横モード(水平モード)との発振
しきい値電流密度を調べると、図11のようになる。図
11において、横軸はストライプ幅、縦軸は0次及び1
次モード(水平モード)の発振しきい値電流密度を表
す。図11より、安定な単一横モード閉じ込めを実現す
るストライプ幅は3.0μmであり、従来のZnSを埋
め込み材料として用いたときのストライプ幅よりも1.
5μm拡がる。このことにより、レーザ構造をリッジ状
にエッチングする際の制御性が従来よりも向上し、それ
だけ歩留まり率が向上する。このようにして、従来より
も欠陥密度が少なく、埋め込み層の熱伝導性がよく、そ
れによって埋め込み層のはがれなどプロセス上の問題が
生じない、特性のよい長寿命の単一横モード発振を実現
する半導体発光素子を得る。
【0063】Zn0.53Cd0.47S0.94Se0.06埋め込み
層の組成範囲は、Zn1-xCdxSySe1-yとしたとき
に、0≦x≦1、0≦y≦1であればよいが、その範囲
の中から、埋め込み層の屈折率がpクラッド層の屈折率
層よりも小さくなるように設定しなくてはならない。
層の組成範囲は、Zn1-xCdxSySe1-yとしたとき
に、0≦x≦1、0≦y≦1であればよいが、その範囲
の中から、埋め込み層の屈折率がpクラッド層の屈折率
層よりも小さくなるように設定しなくてはならない。
【0064】なお、上記レーザ構造の埋め込み層につい
て、Zn0.54Cd0.46S0.95Se0. 05の代わりにZn
1-xCdxSyTe1-y(0≦x≦1、0≦y≦1)等を用
いても同様な結果が得られる。この場合もこの埋め込み
層の屈折率がクラッド層よりも小さくなるように組成を
設定する必要がある。
て、Zn0.54Cd0.46S0.95Se0. 05の代わりにZn
1-xCdxSyTe1-y(0≦x≦1、0≦y≦1)等を用
いても同様な結果が得られる。この場合もこの埋め込み
層の屈折率がクラッド層よりも小さくなるように組成を
設定する必要がある。
【0065】(実施例5)図5に示されている、本発明
の半導体発光素子の作製は、図7に示されている分子線
エピタキシャル装置を用いて分子線エピタキシャル成長
法により作製される。分子線エピタキシャル装置につい
ては従来と同じである。チェンバ内の真空度は、液体窒
素シュラウド91及びイオンポンプによって10-10T
orr台の真空度に保たれる。用いる材料のビームフラ
ックスを各層の組成比に合うように、また成長速度が5
00nm/時になるようにセルの温度が調節される。
の半導体発光素子の作製は、図7に示されている分子線
エピタキシャル装置を用いて分子線エピタキシャル成長
法により作製される。分子線エピタキシャル装置につい
ては従来と同じである。チェンバ内の真空度は、液体窒
素シュラウド91及びイオンポンプによって10-10T
orr台の真空度に保たれる。用いる材料のビームフラ
ックスを各層の組成比に合うように、また成長速度が5
00nm/時になるようにセルの温度が調節される。
【0066】まず最初、図7に示されている分子線エピ
タキシャル装置を用い、分子線エピタキシャル成長法に
よりn型GaAs(001)59基板上に図5の60〜
67または図6(a)に示されているレーザ構造を作製
する。レーザ構造に関しては従来の構造と同じであり、
n型GaAsバッファ層60の層厚は5000Å、n型
ZnSe層61の層厚は150Å、n型Zn0.9Mg0.1
S0.15Se0.85クラッド層62の層厚は1.0μm、屈
折率は2.64、ZnS0.06Se0.94ガイド層63の層
厚は800Å、屈折率は2.74、Zn0.8Cd0.2Se
活性層64は単一量子井戸で、その層厚は60Å、屈折
率は2.99である。また、ZnS0.06Se0.94ガイド
層65の層厚は800Å、屈折率は2.74、p型Zn
0.9Mg0 .1S0.15Se0.85クラッド層66の層厚は1.
0μm、発振波長に対する屈折率は2.64、p型Zn
Te/ZnSeコンタクト層67の層厚は100Åであ
る。
タキシャル装置を用い、分子線エピタキシャル成長法に
よりn型GaAs(001)59基板上に図5の60〜
67または図6(a)に示されているレーザ構造を作製
する。レーザ構造に関しては従来の構造と同じであり、
n型GaAsバッファ層60の層厚は5000Å、n型
ZnSe層61の層厚は150Å、n型Zn0.9Mg0.1
S0.15Se0.85クラッド層62の層厚は1.0μm、屈
折率は2.64、ZnS0.06Se0.94ガイド層63の層
厚は800Å、屈折率は2.74、Zn0.8Cd0.2Se
活性層64は単一量子井戸で、その層厚は60Å、屈折
率は2.99である。また、ZnS0.06Se0.94ガイド
層65の層厚は800Å、屈折率は2.74、p型Zn
0.9Mg0 .1S0.15Se0.85クラッド層66の層厚は1.
0μm、発振波長に対する屈折率は2.64、p型Zn
Te/ZnSeコンタクト層67の層厚は100Åであ
る。
【0067】このレーザ構造のZn0.8Cd0.2Se活性
層64に対する垂直モードの光閉じ込め率は2.5%、
実効屈折率は2.680である。発振波長は500nm
である。
層64に対する垂直モードの光閉じ込め率は2.5%、
実効屈折率は2.680である。発振波長は500nm
である。
【0068】次に、上記レーザ構造を含むGaAs(0
01)基板を分子線エピタキシャル装置より取り出し、
重クロム酸カリウム系のエッチング溶液などを用いて図
6(a)に示されているレーザ構造を図6(b)のよう
にリッジ状にエッチングする。エッチングはガイド層の
手前まで行う。
01)基板を分子線エピタキシャル装置より取り出し、
重クロム酸カリウム系のエッチング溶液などを用いて図
6(a)に示されているレーザ構造を図6(b)のよう
にリッジ状にエッチングする。エッチングはガイド層の
手前まで行う。
【0069】図6(b)のようにリッジ状にエッチング
された、レーザ構造を含むGaAs(001)基板を再
び図7の分子線エピタキシャル装置内に投入する。その
とき、基板はMoブロックにはりつけられ、基板回転加
熱装置89に保持されている。
された、レーザ構造を含むGaAs(001)基板を再
び図7の分子線エピタキシャル装置内に投入する。その
とき、基板はMoブロックにはりつけられ、基板回転加
熱装置89に保持されている。
【0070】表面処理を施され、成長温度に設定され
た、レーザ構造を含むGaAs(001)基板の前方の
シャッタ90を開き、ZnSセル80、ZnTeセル8
3、CdTeセル84を用いてZnS6原子層71、Z
nTe1原子層72、CdTe1原子層73の組み合わ
せを220回繰り返し、((ZnS)6(ZnTe)
1(CdTe)1)220超格子埋め込み層70を結晶成長
し、シャッタ90を閉じて結晶成長を終了する。
た、レーザ構造を含むGaAs(001)基板の前方の
シャッタ90を開き、ZnSセル80、ZnTeセル8
3、CdTeセル84を用いてZnS6原子層71、Z
nTe1原子層72、CdTe1原子層73の組み合わ
せを220回繰り返し、((ZnS)6(ZnTe)
1(CdTe)1)220超格子埋め込み層70を結晶成長
し、シャッタ90を閉じて結晶成長を終了する。
【0071】その後、埋め込み構造がエピタキシャル成
長されたGaAs(001)基板を分子線エピタキシャ
ル装置より取り出し、p型及びn型電極金属68、69
を取り付けて図5または図6(c)に示される埋め込み
構造75を作製する。
長されたGaAs(001)基板を分子線エピタキシャ
ル装置より取り出し、p型及びn型電極金属68、69
を取り付けて図5または図6(c)に示される埋め込み
構造75を作製する。
【0072】その後、上記基板をキャビティ長1.0m
mにへき開し、ファブリ・ペロー型共振器を設けてレー
ザを完成させる。へき開された両端面はアンコートで、
反射率は25%である。全損失は20cm-1である。
mにへき開し、ファブリ・ペロー型共振器を設けてレー
ザを完成させる。へき開された両端面はアンコートで、
反射率は25%である。全損失は20cm-1である。
【0073】上記の方法によって作製される発光素子に
関する特性を述べる。まず、素子の物理特性について、
((ZnS)6(ZnTe)1(CdTe)1)220超格子
埋め込み層70はZnS及びZnTe、CdTeを原子
層単位で交互に結晶成長しているのでGaAs基板に格
子整合し、結果として従来のZnS埋め込み層よりも欠
陥密度が少なく、結晶性が向上する。また、II−VI
系材料を用いているので、SiO2などの誘電体を用い
るよりも熱伝導性が向上する。
関する特性を述べる。まず、素子の物理特性について、
((ZnS)6(ZnTe)1(CdTe)1)220超格子
埋め込み層70はZnS及びZnTe、CdTeを原子
層単位で交互に結晶成長しているのでGaAs基板に格
子整合し、結果として従来のZnS埋め込み層よりも欠
陥密度が少なく、結晶性が向上する。また、II−VI
系材料を用いているので、SiO2などの誘電体を用い
るよりも熱伝導性が向上する。
【0074】次に光学的及び電気的特性について。
((ZnS)6(ZnTe)1(CdTe)1)220超格子
埋め込み層の屈折率は2.56で、Zn0.9Mg0.1
S0.15Se0.85クラッド層の屈折率2.64よ
り0.08小さい。そして埋め込みレーザの埋め込み領
域の実効屈折率は2.669で、電流注入領域より1.
1×10ー2小さい。この埋め込み構造の0次横モード
(水平モード)と1次横モード(水平モード)との発振
しきい値電流密度を調べると、図12のようになる。
((ZnS)6(ZnTe)1(CdTe)1)220超格子
埋め込み層の屈折率は2.56で、Zn0.9Mg0.1
S0.15Se0.85クラッド層の屈折率2.64よ
り0.08小さい。そして埋め込みレーザの埋め込み領
域の実効屈折率は2.669で、電流注入領域より1.
1×10ー2小さい。この埋め込み構造の0次横モード
(水平モード)と1次横モード(水平モード)との発振
しきい値電流密度を調べると、図12のようになる。
【0075】図12において、横軸はストライプ幅、縦
軸は0次及び1次モード(水平モード)の発振しきい値
電流密度を表す。図12より、安定な単一横モード閉じ
込めを実現するストライプ幅は1.7μmであり、従来
のZnSを埋め込み材料として用いたときのストライプ
幅よりも0.2μm拡がる。このことにより、レーザ構
造をリッジ状にエッチングする際の制御性が従来よりも
向上し、それだけ歩留まり率が向上する。このようにし
て、従来よりも欠陥密度が少なく、埋め込み層の熱伝導
性がよく、それによって埋め込み層のはがれなどプロセ
ス上の問題が生じない、特性のよい長寿命の単一横モー
ド発振を実現する半導体発光素子を得る。
軸は0次及び1次モード(水平モード)の発振しきい値
電流密度を表す。図12より、安定な単一横モード閉じ
込めを実現するストライプ幅は1.7μmであり、従来
のZnSを埋め込み材料として用いたときのストライプ
幅よりも0.2μm拡がる。このことにより、レーザ構
造をリッジ状にエッチングする際の制御性が従来よりも
向上し、それだけ歩留まり率が向上する。このようにし
て、従来よりも欠陥密度が少なく、埋め込み層の熱伝導
性がよく、それによって埋め込み層のはがれなどプロセ
ス上の問題が生じない、特性のよい長寿命の単一横モー
ド発振を実現する半導体発光素子を得る。
【0076】なお、ZnS及びZnTe、CdTe2元
結晶の層を結晶成長させるのだから、ZnSzTe
1ーz(0.65≦z≦1)をエピタキシャル成長する際
のSとTeの平衡蒸気圧の違いが原因によって起こるdi
scontinuityの問題を回避することができ、それによっ
て平衡系の結晶成長方法、例えば有機金属気相エピタキ
シャル成長法による上記埋め込み構造の結晶成長が可能
になる。
結晶の層を結晶成長させるのだから、ZnSzTe
1ーz(0.65≦z≦1)をエピタキシャル成長する際
のSとTeの平衡蒸気圧の違いが原因によって起こるdi
scontinuityの問題を回避することができ、それによっ
て平衡系の結晶成長方法、例えば有機金属気相エピタキ
シャル成長法による上記埋め込み構造の結晶成長が可能
になる。
【0077】また、上記レーザ構造の埋め込み層につい
て、((ZnS)6(ZnTe)1(CdTe)1)220超
格子の代わりに(ZnSzTe1-z)m(Zn1ーtCd
tS)n(0≦z≦1、0≦t≦1、m、nは整数)等の
3元結晶からなる超格子等を用いても同様な結果が得ら
れる。この場合も埋め込み層の屈折率はp型クラッド層
よりも小さくなるように組成を設定している。
て、((ZnS)6(ZnTe)1(CdTe)1)220超
格子の代わりに(ZnSzTe1-z)m(Zn1ーtCd
tS)n(0≦z≦1、0≦t≦1、m、nは整数)等の
3元結晶からなる超格子等を用いても同様な結果が得ら
れる。この場合も埋め込み層の屈折率はp型クラッド層
よりも小さくなるように組成を設定している。
【0078】
【発明の効果】以上のように、リッジ又はメサ状構造の
埋め込み材料としてZn1-xCdxS(0≦x≦0.5
7)またはZnSzTe1ーz(0.65≦z≦1)、Zn
1-xCdxSyTe1-y(0≦x≦1、0≦y≦1)及び
(ZnS)m(CdS)n(n<1.1m、m、nは整
数)等の多重層または超格子を用いた半導体発光素子に
より、特性のよい長寿命の単一横モード発振を実現し、
光ピックアップ用の光源としても十分な信頼性がとれる
ことになる。
埋め込み材料としてZn1-xCdxS(0≦x≦0.5
7)またはZnSzTe1ーz(0.65≦z≦1)、Zn
1-xCdxSyTe1-y(0≦x≦1、0≦y≦1)及び
(ZnS)m(CdS)n(n<1.1m、m、nは整
数)等の多重層または超格子を用いた半導体発光素子に
より、特性のよい長寿命の単一横モード発振を実現し、
光ピックアップ用の光源としても十分な信頼性がとれる
ことになる。
【図1】本発明の実施例の半導体発光素子の断面図
【図2】本発明の実施例の半導体発光素子の断面図
【図3】本発明の実施例の半導体発光素子の断面図
【図4】本発明の実施例の半導体発光素子の断面図
【図5】本発明の実施例の半導体発光素子の断面図
【図6】本発明の発光素子の作製手順を表す図
【図7】本発明の半導体発光素子を作製する分子線エピ
タキシャル装置の断面図
タキシャル装置の断面図
【図8】本発明の第1の実施例における発光素子の0次
横モード及び1次横モード発振のしきい値電流密度とス
トライプ幅との関係を表す図
横モード及び1次横モード発振のしきい値電流密度とス
トライプ幅との関係を表す図
【図9】本発明の第2の実施例における発光素子の0次
横モード及び1次横モード発振のしきい値電流密度とス
トライプ幅との関係を表す図
横モード及び1次横モード発振のしきい値電流密度とス
トライプ幅との関係を表す図
【図10】本発明の第3の実施例における発光素子の0
次横モード及び1次横モード発振のしきい値電流密度と
ストライプ幅との関係を表す図
次横モード及び1次横モード発振のしきい値電流密度と
ストライプ幅との関係を表す図
【図11】本発明の第4の実施例における発光素子の0
次横モード及び1次横モード発振のしきい値電流密度と
ストライプ幅との関係を表す図
次横モード及び1次横モード発振のしきい値電流密度と
ストライプ幅との関係を表す図
【図12】本発明の第5の実施例における発光素子の0
次横モード及び1次横モード発振のしきい値電流密度と
ストライプ幅との関係を表す図
次横モード及び1次横モード発振のしきい値電流密度と
ストライプ幅との関係を表す図
【図13】主なII−VI材料の格子定数とバンドギャ
ップを表した図
ップを表した図
【図14】従来の半導体発光素子の断面図
8 p型Zn0.9Cd0.1S0.15Se0.85
クラッド層 12 Zn0.43Cd0.57S埋め込み層 14 ZnMgSSe/ZnSSe/ZnCdSe 埋
め込みヘテロ構造 22 p型Zn0.9Cd0.1S0.15Se0.8
5クラッド層 26 ZnS0.74Te0.26埋め込み層 28 ZnMgSSe/ZnSSe/ZnCdSe 埋
め込みヘテロ構造 36 p型Zn0.9Cd0.1S0.15Se0.8
5クラッド層 40 ((ZnS)3(CdS)1)440)超格子埋
め込み層 41 ZnS3原子層 42 CdS1原子層 44 ZnMgSSe/ZnSSe/ZnCdSe 埋
め込みヘテロ構造 52 p型Zn0.9Cd0.1S0.15Se0.8
5クラッド層 56 Zn0.53Cd0.47S0.94Se0.0
6埋め込み層 58 ZnMgSSe/ZnSSe/ZnCdSe 埋
め込みヘテロ構造 66 p型Zn0.9Cd0.1S0.15Se0.8
5クラッド層 70 ((ZnS)3(CdS)1)440)超格子埋
め込み層 71 ZnS6原子層 72 CdS1原子層 73 CdTe1原子層 75 ZnMgSSe/ZnSSe/ZnCdSe 埋
め込みヘテロ構造 79 ZnSeセル 80 ZnSセル 82 CdSセル 83 ZnTeセル 84 CdTeセル 70 ZnS0.07Se0.93ガイド層 72 ZnS0.07Se0.93ガイド層 100 p型Zn0.9Cd0.1S0.15Se0.
85クラッド層 104 Zn0.43Cd0.57S埋め込み層 106 ZnMgSSe/ZnSSe/ZnCdSe
埋め込みヘテロ構造
クラッド層 12 Zn0.43Cd0.57S埋め込み層 14 ZnMgSSe/ZnSSe/ZnCdSe 埋
め込みヘテロ構造 22 p型Zn0.9Cd0.1S0.15Se0.8
5クラッド層 26 ZnS0.74Te0.26埋め込み層 28 ZnMgSSe/ZnSSe/ZnCdSe 埋
め込みヘテロ構造 36 p型Zn0.9Cd0.1S0.15Se0.8
5クラッド層 40 ((ZnS)3(CdS)1)440)超格子埋
め込み層 41 ZnS3原子層 42 CdS1原子層 44 ZnMgSSe/ZnSSe/ZnCdSe 埋
め込みヘテロ構造 52 p型Zn0.9Cd0.1S0.15Se0.8
5クラッド層 56 Zn0.53Cd0.47S0.94Se0.0
6埋め込み層 58 ZnMgSSe/ZnSSe/ZnCdSe 埋
め込みヘテロ構造 66 p型Zn0.9Cd0.1S0.15Se0.8
5クラッド層 70 ((ZnS)3(CdS)1)440)超格子埋
め込み層 71 ZnS6原子層 72 CdS1原子層 73 CdTe1原子層 75 ZnMgSSe/ZnSSe/ZnCdSe 埋
め込みヘテロ構造 79 ZnSeセル 80 ZnSセル 82 CdSセル 83 ZnTeセル 84 CdTeセル 70 ZnS0.07Se0.93ガイド層 72 ZnS0.07Se0.93ガイド層 100 p型Zn0.9Cd0.1S0.15Se0.
85クラッド層 104 Zn0.43Cd0.57S埋め込み層 106 ZnMgSSe/ZnSSe/ZnCdSe
埋め込みヘテロ構造
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々井 洋一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 横川 俊哉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (11)
- 【請求項1】II-VI族化合物半導体により構成されるダ
ブルヘテロ構造と、 前記ダブルヘテロ構造をメサ状にエッチングしたストラ
イプ構造と、 前記ストライプ構造に対してZn1-xCdxS(0≦x≦
0.70)で積層した埋め込み層とを有し、 前記ストライプ構造と埋め込み層とで構成された埋め込
みヘテロ構造を有することを特徴とする半導体発光素
子。 - 【請求項2】埋め込み層は、(ZnS)m(CdS)
n(n<1.4m、ただし、m、nは整数)多重層また
は超格子で構成されたことを特徴とする請求項1記載の
半導体発光素子。 - 【請求項3】埋め込み層は、(Zn1-xCdxS)m(Z
n1ーyCdyS)n多重層または超格子(0≦x≦1、0
≦y≦1、(xm+yn)/(m+n)<0.70、た
だしm、nは整数)で構成することを特徴とする請求項
1記載の半導体発光素子。 - 【請求項4】埋め込み層を構成する材料としてZn1-x
CdxSの代わりに、ZnSzTe1ーz(0.65≦z≦
1)を用いることを特徴とする請求項1記載の半導体発
光素子。 - 【請求項5】(ZnS)m(ZnTe)n(n<0.54
m、ただし、m、nは整数)多重層または超格子で構成
された埋め込み層を有することを特徴とする請求項1記
載の半導体発光素子。 - 【請求項6】埋め込み層は、非平衡の結晶成長方法で作
製した(ZnSzTe1 -z)m(ZnStTe1ーt)n多重層
または超格子(0≦z≦1、0≦t≦1、0.65<
(zm+tn)/(m+n)、ただし、m、nは整数)
で構成することを特徴とする請求項1記載の半導体発光
素子。 - 【請求項7】II-VI族化合物半導体より構成されるダブ
ルヘテロ構造と、 前記ダブルヘテロ構造をメサ状にエッチングしたストラ
イプ構造と、 前記ストライプ構造に対してZn1-xCdxSySe
1-y(0≦x≦1、0≦y≦1)で積層した埋め込み層
とを有し、 前記Zn1-xCdxSySe1-y層は、前記ストライプ構造
よりも屈折率が小さく、 前記ストライプ構造と埋め込
み層とで構成された埋め込みヘテロ構造を有することを
特徴とする半導体発光素子 。 - 【請求項8】埋め込み層は、2元結晶からなる(ZnS
e)m(CdSe)n(ZnS)l(CdS)k(m、n、
l、kは整数)多重層または超格子で構成することを特
徴とする請求項7記載の半導体発光素子。 - 【請求項9】II-VI族化合物半導体より構成されるダブ
ルヘテロ構造と、 前記ダブルヘテロ構造をメサ状にエッチングしたストラ
イプ構造と、 前記ストライプ構造に対してZn1-xCdxSyTe
1-y(0≦x≦1、0≦y≦1)で積層した埋め込み層
とを有し、 前記Zn1-xCdxSyTe1-y層は、前記ストライプ構造
よりも屈折率が小さく、 前記ストライプ構造と埋め込み層とで構成された埋め込
みヘテロ構造を有することを特徴とする半導体発光素
子。 - 【請求項10】埋め込み層は、2元結晶からなる(Zn
Te)m(CdTe)n(ZnS)l(CdS)k(m、
n、l、kは整数)多重層または超格子で構成すること
を特徴とする請求項9記載の半導体発光素子。 - 【請求項11】埋め込み層は(ZnSzTe1-z)m(Z
n1ーtCdtS)n(0≦z≦1、0≦t≦1、ただし
m、nは整数)等の3元結晶からなる多重層または超格
子で構成することを特徴とする請求項1記載の半導体発
光素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2708595A JPH08222811A (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | 半導体発光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2708595A JPH08222811A (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | 半導体発光素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08222811A true JPH08222811A (ja) | 1996-08-30 |
Family
ID=12211248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2708595A Pending JPH08222811A (ja) | 1995-02-15 | 1995-02-15 | 半導体発光素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08222811A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100567546B1 (ko) * | 2002-06-24 | 2006-04-05 | 서울반도체 주식회사 | 핑크색 발광 다이오드 및 그 제조 방법 |
JP2007036300A (ja) * | 2006-11-13 | 2007-02-08 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 半導体光素子、およびコンタクトを形成する方法 |
-
1995
- 1995-02-15 JP JP2708595A patent/JPH08222811A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100567546B1 (ko) * | 2002-06-24 | 2006-04-05 | 서울반도체 주식회사 | 핑크색 발광 다이오드 및 그 제조 방법 |
JP2007036300A (ja) * | 2006-11-13 | 2007-02-08 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 半導体光素子、およびコンタクトを形成する方法 |
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