JPH0822280B2 - ディジタルｘ線撮影装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明はＸ線撮影の分野で利用される。

本発明はディジタルＸ線撮影装置に関し、とくにＸ線
撮影のための条件設定などのデータを後日利用できる、
ディジタルＸ線撮影装置に関する。

（ロ）従来技術 Ｘ線撮影の際、駆動装置を用いて被検者の位置合わせ
及び撮影装置の位置合わせが必要であり、これらのメカ
の３次元位置情報やＸ線照射に関するＸ線条件、さらに
は秒当り何枚の画像を収集するかなどの画像収集条件な
どは技師が照射録に記録しておき、後で再び同じ条件で
Ｘ線撮影を行う必要があるときには、その照射録を見な
がら技師がマニュアル（手動）によりこれら過去の条件
を設定している。

（ハ）発明が解決しようとする課題 １人の患者に対して最初に診断を行うためＸ線撮影を
行う。その後、治療を行い経過観察をする段階になっ
て、再び最初に撮影した位置、条件などでＸ線撮影を行
う必要がでてくる。この場合、先の条件設定を再現する
のに、前記したような面倒な手順をとらなければならな
い。

本発明の目的は、後日同一の撮影条件により再度Ｘ線
撮影を行うために最初の撮影の際にＸ線透視画像と共に
撮影条件の設定データも記録され、必要によりそのデー
タを読み出しできる。ディジタルＸ線撮影装置を提供す
ることである。

（ニ）課題を解決するための手段 前記した目的は、ディジタル画像処理部、ディジタル
画像記録装置及びこれらを制御するシステムコントロー
ラを備えたディジタルＸ線撮影装置において、Ｘ線管と
イメージインテンシファイヤとの撮影系位置設定及び天
板位置設定を行なうメカ駆動コントローラと、Ｘ線条件
の設定を行なうＸ線制御器とをシステムコントローラに
接続させて、撮影系、天板のそれぞれの設定位置デー
タ、Ｘ線条件データ及びシステムコントローラが保持し
ているＸ線の照射モード、秒当りの画像収集レートなど
の撮影条件データをＸ線透視像のディジタル画像と共に
前記画像記録装置に記録させる手段と、記録されたディ
ジタル画像を再生、読み出しの際に、共に記録された撮
影系、天板のそれぞれの設定位置データ、Ｘ線条件デー
タ及び撮影条件データをメカ駆動コントローラ、Ｘ線制
御器及びシステムコントローラのそれぞれに送り返し自
動設定する手段とを具備することにより、達成される。

（ホ）作用 Ｘ線透視画像の収集時にその画像と同時にその画像収
集に必要であった駆動部で発生したメカの３次元位置情
報、Ｘ線照射に関するＸ線条件、秒当りの収集画像枚数
などの撮像条件などあらゆる条件設定データも記録して
おき、後日その画像ファイルを読み出したとき、先の撮
影条件全てを自動的に再現して自動的に設定する。

そのために、ディジタルＸ線撮影装置が有するシステ
ムコントローラを利用し、これとＸ線高電圧制御装置及
びＸ線撮影メカ装置との間で通信が行われ、それぞれか
ら設定されたデータを収集して、また画像記録の際にこ
れと関連づけて同一または別の記録装置に記録する。

（ヘ）実施例 本発明の好適な実施例は図面に基づいて説明される。

第１図はその１実施例を示した構成ブロック図であ
り、Ｘ線ディジタル サブトラクション アンギオグラ
フィーを例にして、以下説明される。

Ｘ線制御器10によってＸ線条件が設定され、これに基
づいてＸ線高電圧装置９によって電圧を印加されたＸ線
管２は、Ｘ線を発生し、Ｘ線が被写体１を透過し、II
（イメージ・インテンシファイヤ）３で画像化され、Ｘ
線TVカメラ（Ｘ−TV）４で撮影され、カメラコントロー
ラユニット（CCU）５を通ってA/D変換器11でA/D変換さ
れ、画像処理部12で画像処理がされ、D/A変換器13でD/A
変換され、TVモニタ14へ表示される。

また、画像処理部12内のフレームメモリからディジタ
ル画像データが読み出され、磁気ディスク15及びディジ
タルVTR16へ録画される。

一方、Ｘ線管２とII3はＣアーム７で保持されてお
り、また被写体１は天板６の上にのっており、それぞれ
がメカ駆動コントローラ８によりそれぞれの位置制御が
行われている。

また、メカ駆動コントローラ８とＸ線制御装置10はシ
ステムコントローラ14と通信できるようになっており、
システムコントローラ14は本システム全体をコントロー
ルしている。

さて、ここで、被写体１が診断のため、Ｘ線撮影が行
われる。この時の画像がファイルとして磁気ディスク15
またはディジタルVTRへ録画される。

と同時に、この時のＣアーム７の角度、Ｘ線管２−II
3間距離（FID）、Ｘ線管２−被写体２間距離（FOD）、
天板６の高さと位置、II3の視野などの設定データがメ
カ駆動コントローラ８から、また管電圧、管電流、撮影
時間などのＸ線条件がＸ線制御器10からシステムコント
ローラ14へ送られる。

さらに、システムコントローラ14はＸ線の照射モー
ド、例えば連続かパルスモードかによって決まる秒当り
の画像収集レートなど画像収集に関する設定データを保
持する。

そして、磁気ディスク15やディジタルVTR16へ画像を
記録するときに、そのファイルのディレクトリーへこれ
らの条件及び画像収集条件（録画モードも含めて）が同
時に記録される。

なお、上記した条件設定に関する管理データのファイ
ルは同一の記録装置15又は16へ、或いは別の記録装置18
へ記録してもよい。

後日、この被写体１が治療され、あるいは経過観察の
ため、再びＸ線撮影の必要が生じてきたとする。この
時、先に撮影された画像データが比較のため、磁気ディ
スク15またはディジタルVTR16から読み出される。

と同時に、先に記録された管理ファイルからメカの位置
情報やＸ線条件、収集条件も読み出される。このとき、
前の画像データと現状を比較するため、撮影装置の同じ
角度から、及び同じＸ線条件で被写体１を撮影しなけれ
ばならない。そこで、コンソール17のキー操作により、
前に記録されたメカの位置情報やＸ線条件、収集条件を
もとに、システムコントローラ14がメカ駆動コントロー
ラ８とＸ線制御器10へ命令を送り、先に撮影した条件を
再現して、自動的に設定を行ってＸ線撮影が行なわれ
る。

なお、XTV−DRについても前示実施例と同様に適用す
ることができる。

（ト）効果 Ｘ線撮影したときの、駆動部の位置情報やＸ線条件、
収集条件が画像ファイルの中に同時に記録されるので、
後日になって、その時の条件を再現して自動的に設定す
ることができる。これにより、Ｘ線技師は上記した条件
データを記録し、設定するなどの面倒な作業が省かれ、
記録ミスも除かれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例を示した構成ブロツク図であ
る。 １は被写体、２はＸ線管、３はII、４はＸ線テレビ、５
はカメラコントロールユニット、６は天板、７はＣアー
ム、８はメカ駆動コントローラ、９はＸ線高電圧発生装
置、10はＸ線制御器、11はA/D変換器、12は画像処理
部、13はD/A変換器、14はシステムコントローラ、15と1
6と18は記録装置、17はコンソールである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ディジタル画像処理部、ディジタル画像記
   録装置及びこれらを制御するシステムコントローラを備
   えたディジタルＸ線撮影装置において、Ｘ線管とイメー
   ジインテンシファイヤとの撮影系位置設定及び天板位置
   設定を行なうメカ駆動コントローラと、Ｘ線条件の設定
   を行なうＸ線制御器とをシステムコントローラに接続さ
   せて、撮影系、天板のそれぞれの設定位置データ、Ｘ線
   条件データ及びシステムコントローラが保持しているＸ
   線の照射モード、秒当りの画像収集レートなどの撮影条
   件データをＸ線透視像のディジタル画像と共に前記画像
   記録装置に記録させる手段と、記録されたディジタル画
   像を再生、読み出しの際に、共に記録された撮影系、天
   板のそれぞれの設定位置データ、Ｘ線条件データ及び撮
   影条件データをメカ駆動コントローラ、Ｘ線制御器及び
   システムコントローラのそれぞれに送り返し自動設定す
   る手段とを具備していることを特徴とする、ディジタル
   Ｘ線撮影装置。