JPH08221180A - 情報入出力システム - Google Patents

情報入出力システム

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JPH08221180A
JPH08221180A JP2196195A JP2196195A JPH08221180A JP H08221180 A JPH08221180 A JP H08221180A JP 2196195 A JP2196195 A JP 2196195A JP 2196195 A JP2196195 A JP 2196195A JP H08221180 A JPH08221180 A JP H08221180A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】各種機能を一体融合化し、汎用性のある情報を
ワイヤレス座標指示装置と情報処理装置との間で簡易な
操作で行うことができ、かつ小型化・薄型化・軽量化を
図る。 【構成】ワイヤレス座標指示器S1側において、情報収
集部10により収集され一時記憶部11に記憶されたコ
ード情報Dと、情報処理装置T1の表示部21に表示さ
れた対象情報Aを指示する位置指示信号Lとが、信号発
生/コード情報送信部14から情報処理装置T1に伝送
される。情報処理装置側T1においては、位置検出部2
2及び位置検出処理部24が位置検出を行って対象情報
Aを検出し、コード情報抽出部23がコード情報Dを抽
出する。検出された対象情報Aと抽出されたコード情報
Dとは管理テーブルTB1として関係づけられて、情報
管理/処理部25によって各種の処理が実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示部を有した情報処
理装置とワイヤレス座標指示装置とからなり、情報処理
装置とワイヤレス座標指示装置との間で情報の入出力を
行うことができる情報入出力システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、画像情報をパーソナル・
コンピュータ等に登録された画像ファイル名に対応させ
て、記憶及び表示処理を行う情報処理システムがある。
【0003】例えば図76に示す情報処理システムにお
ける情報の転送処理でのユーザの操作手順は、図77に
示すような手順で処理される。すなわち、CCDカメラ
1000で所望の画像を撮影して、この画像を画像情報
として不揮発性メモリカード1001に記憶する(ステ
ップS51)。そして、画像情報が記憶された不揮発性
メモリカード1001をCCDカメラ1000から抜き
取り(ステップS52)、この抜き取った不揮発性メモ
リカード1001をパーソナル・コンピュータPCにケ
ーブルで接続された読取装置であるメモリカードリーダ
1002に差し込む(ステップS53)。その後、ユー
ザは、パーソナル・コンピュータPCに接続されている
マウス1003で、パーソナル・コンピュータPCの表
示画面上において、読取操作を指定し(ステップS5
4)、さらに読取後の転送先を指定する(ステップS5
5)ことにより、パーソナル・コンピュータPC上の画
像ファイル名に対応する情報として画像情報が記憶及び
表示処理されることになる。従って、従来の情報処理シ
ステムにおいて、情報を転送する場合に、ユーザに対
し、多くの操作手順を強要することとなり、操作が煩わ
しく、また処理に時間がかかるという問題点を有してい
た。
【0004】このような問題点を解決するために、表示
部を有して各種の情報処理を行う情報処理装置とスタイ
ラスペン等のワイヤレス座標指示装置との間で各種の情
報の伝送を行うことができるものがある。
【0005】以下、情報処理装置、ワイヤレス座標指示
装置、あるいはこれらが一体となった情報入出力システ
ムに関する技術について説明する。
【0006】まず、ワイヤレス座標指示装置に関して
は、例えば特開平4−130515号公報に記載された
座標位置測定装置のように、コイルに流れる電流をスイ
ッチに応じた符号で変調することにより、属性を伝送す
るものがある。また、特開平4−47321号公報に記
載されたワイヤレス座標読取装置および座標指示器のス
イッチ情報検出方式では、スイッチ状態によって変化さ
せた誘導信号の位相によって、このスイッチ状態を伝送
するものがある。
【0007】一方、ペンによる座標位置指示だけでな
く、伝送すべき情報をワイヤレスで伝送するものとし
て、例えば特開平6−35923号に記載された作業管
理システムでは、作業者に意識させることなく個人認証
を行い、各作業員に応じて、作業管理やサービスを行う
ものがある。また、特開平6−83472号公報に記載
された情報処理装置には、ペン、すなわちワイヤレス座
標指示装置が、パスワードの無線伝送を行い、これによ
り個人識別を行うようにしたものがある。
【0008】これに対し、上述した座標指示に付随する
スイッチ、属性、あるいは限定された識別情報でなく、
不特定のコード情報をワイヤレスで伝送し、かつ位置検
出手段を用いてコード情報を伝送するものがある。例え
ば、特開平5−210453号公報には、ワイヤレス座
標指示装置に備わったダイヤルの回転量に応じたパルス
を発生し、このパルスにより、大量のコード情報を伝送
するようにしている。
【0009】ところで、上述したものによる情報の伝送
は、全て座標指示装置側から情報処理装置側に情報を伝
送するものであったが、情報処理装置側からワイヤレス
座標指示装置側に情報を伝送するものもある。例えば、
特開平4−44117号公報に記載された表示装置付き
座標入力装置には、情報処理装置側が発信する位置検出
用の電磁信号を、表示すべきデータに合わせて変調し、
この変調された電磁信号を座標指示器が受けて表示する
ようにしている。
【0010】また、電磁信号による電磁結合の他にも、
光結合を用いたものもある。例えば、特公平1−131
25号公報に記載された液晶表示装置には、アクティブ
マトリクス型の液晶表示装置の行電極あるいは列電極
を、光感応素子として兼用し、データの読み出しを行う
ようにしている。
【0011】さらに、情報機器用表示器から位置情報を
受け取る典型的なものとしては、CRTとライトペンと
を組み合わせたものがある。また、情報機器用表示器に
映される表示から任意の情報を獲得するものがある。例
えば、特公平5−24556号公報に記載されたデータ
出力装置には、液晶表示をオン/オフさせ、一般的なバ
ーコード読取装置で手動走査することなく、コード情報
を読み取るようにしたものがある。
【0012】ところで、ペン等の座標指示器に記憶され
た情報を、物理的に接続されていない他の情報処理装置
に伝送するものとして、情報処理装置から分離可能な座
標指示器を用いるものがある。例えば、特開平6−35
604号公報に記載された座標入力装置には、着脱され
る別体の情報蓄積処理部を設け、入力情報を別の場所に
容易に移動させるようにしている。なお、この場合、ケ
ーブルを用いている。また、特開平5−181582号
公報に記載された表示データ転送方式およびペン・ペン
アダプタ装置では、記憶機能付きのペンを情報媒体とし
て情報を移動させ、情報処理装置との組合せを自由にし
ている。
【0013】また、情報を収集し、この収集した情報を
もとにコード情報を生成する機能を有する座標指示器と
して、バーコード入力ペンと座標指示用スタイラスペン
を兼ね備えたものがある。すなわち、特開平6−835
16号公報に記載された手書き装置には、1つのペン形
状の座標指示器で手書き入力とバーコード入力を可能と
している。また、特開平5−233125号公報に記載
されたマルチメディア情報入力装置には、スタイラスペ
ンに備えられた撮像装置で撮像した画像をワイヤレスで
送信し、そのペンによる手書き入力で指示した位置にア
イコンや画像の表示を行うようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術は以下のような項目について問題点を有す
る。
【0015】1)ワイヤレスの利便性と自由度 従来の座標指示器を用いたコード情報伝送は、別途物理
的に接続されたケーブルを用いて行われることを前提に
したものであった。しかし、この場合、インターフェー
スコネクタやアダプタを座標指示器と情報処理装置とに
設ける必要がある(特開平6−35604号公報及び特
開平5−181582号公報参照)。従って、インター
フェースコネクタやアダプタ等を設けなければならない
という物理的制約により、情報伝送等の操作上、使い勝
手が悪く、コネクタの抜き差しが煩わしいとともに、座
標指示器及び情報処理装置を超小型あるいは超薄型にす
るのが困難であるという問題点があった。
【0016】例えば、図78に示すような2台の情報処
理装置間で座標指示器を用いて情報を転送する場合、図
79に示すような操作手順をユーザに強要することにな
る。すなわち、ユーザは、転送元である情報処理装置P
C1の表示画面上に表示された転送すべき対象項目を座
標指示器PENを用いて選択した(ステップS61)
後、座標指示器PENを情報処理装置PC1に付加され
たアダプタAD1に挿入し(ステップS62)、選択指
示した情報を取り込む。この情報の取り込み後、取り込
まれた情報を記憶した座標指示器PENを、転送先の情
報処理装置PC2の位置に移動させ(ステップS6
3)、情報処理装置PC2の表示画面上に表示された転
送先を指示し(ステップS64)、その後座標指示器P
ENを、情報処理装置PC2に付加されたアダプタAD
2に挿入し(ステップS65)、このアダプタAD2を
介して、座標指示器PEN内に記憶された情報が情報処
理装置PC2によって読み込まれ、これにより転送が完
了する。このように、従来は、情報転送に際し、ユーザ
に多くの操作手順を強要するとともに、情報転送のため
のアダプタAD1,AD2を設ける必要があった。
【0017】2)伝送コード情報の汎用性 従来、座標指示器から伝送される情報としては、線の太
さや色をスイッチによって変えるといった手書き入力に
付随する情報、複数のスイッチの状態情報、情報入力者
の識別に関する情報がある(特開平4−130515号
公報、特開平4−47321号公報、特開平6−359
23号公報、特開平6−83472号公報参照)。一
方、座標指示器へ伝送される情報としては、表示器の表
示データとするものがある(特開平4−44117号公
報参照)。しかし、これらの情報を取扱う各装置は、そ
れ以外の汎用性のある情報を取り扱っておらず、しかも
ワイヤレス伝送としては、ごく一部の情報のみを対象と
していた。従って、従来のワイヤレスによるコード情報
の伝送を行える装置はその取り扱う情報が限定されてお
り、汎用性が低いという問題点を有していた。
【0018】3)座標指示器と情報処理装置との組合せ
による相乗機能 従来、表示器と、光結合を用いた位置検出器とを一体化
したものがあるが、指示した座標位置と伝送するコード
情報との関係が特定されていない(特公平1−25号公
報参照)。
【0019】また、表示装置とバーコードリーダを組み
合わせたものや、座標指示器に情報収集機能としてバー
コードを複合したものがあるが、これも座標指示と伝送
するコード情報との関係が特定されるものではない(特
公平5−24556号公報参照)。
【0020】さらに、座標指示器に情報記憶機能を複合
させたものがあるが、これも座標指示と伝送されるコー
ド情報との関係が特定されるものではない(特開平6−
83516号公報参照)。
【0021】従って、従来のものにおいては、座標指示
と伝送されるコード情報とは無関係であり、ユーザは、
座標指示器によって所望のコード情報を伝送することが
できないという問題点があった。
【0022】一方、座標指示器に撮像装置を複合させた
もの(特開平5−233125号公報参照)において
は、座標指示と伝送されるコード情報との関係が特定さ
れているが、この場合、座標指示器と情報処理装置との
関係が一体融合化されたものとはなっていない。すなわ
ち、座標指示器による座標指示と、座標指示器と情報処
理装置との間の通信との関係が独立しており、座標指示
が可能であっても、座標指示器と情報処理装置との間の
通信が常に可能であるとは限らず、タイムリーに通信を
行うことができない。また、座標指示器で指示した位置
とは全く別の位置に通信の送受信部分を設けているた
め、伝送信号が空間を媒体として伝送されることにな
る。従って、この伝送信号が伝送される媒体である空間
が遮られる可能性が高く、しかも伝送信号が反射等を起
こす可能性が大となり、通信不能、あるいは混信が生じ
易くなり、結果として信頼性の低い通信が行われるとい
う問題点があった。
【0023】4)構成要素の小型・単純化と高速伝送 従来の座標指示器に撮像装置を複合したもの、あるいは
情報入力者識別情報を発信するものは、対向する情報処
理装置に情報を発信する際、情報発信のための専用の送
受信手段を有している。この専用の送受信手段は、高速
伝送を可能とするためにラジオ無線通信装置、あるいは
赤外線通信装置という形態をとる。従って、高速な情報
伝送を行うために電力増幅機能や複雑な信号変換機能と
必要とし、装置が大型化・重量化するとともに、コスト
がかかるという問題点を有していた。
【0024】5)操作回数の低減と一連操作の円滑化 従来の座標指示器に情報記憶機能が複合されたものは、
情報伝達の際、必ず座標指示器をアダプタに挿入する必
要があり、一連の作業操作において、操作回数が増大す
るとともに、一連の操作の流れが中断するという問題点
があった。
【0025】なお、上記各項目1)〜5)はそれぞれ密
接に関連する部分がある。
【0026】そこで、本発明は、かかる問題点を除去
し、ワイヤレス座標指示装置の利便性を向上し、かつ小
型・薄型化を可能とする情報入出力システムを提供する
ことを目的とする。
【0027】また、本発明は、ワイヤレス座標指示装置
と情報処理装置との間で伝送されるコード情報を汎用性
のあるコード情報とした情報入出力システムを提供する
ことを目的とする。
【0028】さらに、本発明は、ワイヤレス座標指示装
置と情報処理装置と間で伝送されるコード情報を、ワイ
ヤレス座標指示装置による座標指示に密接に関連した内
容、位置で伝送することができる情報入出力システムを
提供することを目的とする。
【0029】また、本発明は、ワイヤレス座標指示装置
及び情報処理装置の小型・薄型化、軽量化を実現し、か
つ高速伝送を可能とする情報入出力システムを提供する
ことを目的とする。
【0030】さらに、本発明は、操作するデバイスの数
及び各デバイスの操作回数を低減して一連の操作性を向
上するとともに、操作時間を低減することができる情報
入出力システムを提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、処理対象
を所定の位置に表示する表示手段と、ワイヤレス座標指
示装置からの指示情報に基づいて位置情報を検出する位
置検出手段と、前記指示情報からコード情報を抽出する
コード抽出手段と、検出された位置情報と抽出されたコ
ード情報とを関連づけて記憶する情報管理手段と、所定
の処理を行う情報処理手段とを備えた情報処理装置と、
コード情報を記憶する記憶手段と、該コード情報と位置
情報とを前記情報処理装置に伝送するための信号送信手
段とを備えたワイヤレス座標指示装置とを具備し、前記
表示手段上での処理対象の座標指示点に対応させた位置
関係で前記ワイヤレス座標指示装置から前記情報処理装
置へコード情報の伝送を行うことを特徴とする。
【0032】第2の発明では、第1の発明における前記
ワイヤレス座標指示装置が、情報収集手段と、コード情
報生成手段とを備え、収集した情報をコード情報に変換
した上で前記記憶手段に格納することを特徴とする。
【0033】第3の発明は、処理対象とその処理対象に
関連するコード情報を管理する情報管理手段と、前記処
理対象を所定の位置に表示する表示手段と、ワイヤレス
座標指示装置からの指示情報に基づいて位置情報を検出
する位置検出手段と、検出された位置情報に基づいて関
連するコード情報を特定するコード情報特定手段と、特
定されたコード情報を前記ワイヤレス座標指示装置に伝
送するための信号発生手段とを備えた情報処理装置と、
前記位置情報を前記情報処理装置に伝送するための信号
送信手段と、前記情報処理装置からコード情報を受信す
るコード情報受信手段と、該コード情報を記憶する記憶
手段とを備えたワイヤレス座標指示装置とを具備し、前
記表示手段上での処理対象の座標指示点に対応させた位
置関係で前記情報処理装置から前記ワイヤレス座標指示
装置へコード情報の伝送を行うことを特徴とする。
【0034】第4の発明は、第3の発明における前記ワ
イヤレス座標指示装置が、印刷手段またはデータ転送手
段を備え、前記記憶手段に記憶されたコード情報を外部
に出力することを特徴とする。
【0035】第5の発明は、処理対象とその処理対象に
関連するコード情報を管理する情報管理手段と、前記処
理対象を所定の位置に表示する表示手段と、ワイヤレス
座標指示装置からの指示情報に基づいて位置情報とコー
ド情報とをそれぞれ検出する指示情報検出手段と、検出
された位置情報に基づいて関連するコード情報を特定す
るコード情報特定手段と、特定されたコード情報を前記
ワイヤレス座標指示装置に伝送するための信号発生手段
と、検出された位置情報と抽出されたコード情報とを関
連づけて前記情報管理手段に格納する情報格納手段と、
所定の処理を行う情報処理手段とを備えた情報処理装置
と、コード情報と位置情報とを前記情報処理装置に伝送
するための信号送信手段と、前記情報処理装置からコー
ド情報を受信するコード情報受信手段と、コード情報を
記憶する記憶手段とを備えたワイヤレス座標指示装置と
を具備し、前記情報処理装置と前記ワイヤレス座標指示
装置との間で前記表示手段上での処理対象の座標指示点
に対応させた位置関係によりコード情報を双方向に伝送
することを特徴とする。
【0036】第6の発明は、第3の発明乃至第5の発明
において、前記情報処理装置の表示手段が、処理対象の
座標指示点を表示する際、略同心円上に各ビットの変調
表示を行うことを特徴とする。
【0037】第7の発明は、第3の発明乃至第6の発明
において、前記情報処理装置の表示手段が、処理対象の
座標指示点を表示する際、前記ワイヤレス座標指示装置
の位置ずれに連動させて座標指示点の変調表示領域を移
動させることを特徴とする。
【0038】第8の発明は、第3の発明乃至第7の発明
において、前記情報処理装置の表示手段が、処理対象の
座標指示点を表示する際、表示器の変調密度が最大にな
るように駆動画素を特定することを特徴とする。
【0039】第9の発明は、第3の発明乃至第8の発明
において、前記情報処理装置の表示手段が、処理対象の
座標指示点を表示する際、前記ワイヤレス座標指示装置
との間で情報の伝送を行うための座標指示点とは異なる
位置に座標指示点を示す仮想的な表示を行うことを特徴
とする。
【0040】第10の発明は、第3の発明乃至第9の発
明において、前記情報処理装置の表示手段としてメモリ
性のある単純マトリクス方式で駆動される表示デバイス
を用い、表示範囲を矩形状に限定したことを特徴とす
る。
【0041】第11の発明は、第3の発明乃至第10の
発明において、前記情報処理装置の表示手段が、処理対
象の座標指示点を表示する際、前記ワイヤレス座標指示
装置の指示している位置が情報の出口であることを示す
表示を行うことを特徴とする。
【0042】第12の発明は、第1の発明または第2の
発明または第5の発明乃至第10の発明において、前記
情報処理装置が、コード情報受信エラー検出手段と、伝
送ミス時にはエラー情報を前記ワイヤレス座標指示装置
に通知するエラー通知手段とを具備し、前記ワイヤレス
座標指示装置が、前記エラー情報を認識するエラー認識
手段と、認識したエラー情報に応じて該当するコード情
報を再送するコード情報再送手段とを具備したことを特
徴とする。
【0043】第13の発明は、第1の発明または第2の
発明または第5の発明乃至第11の発明において、前記
情報処理装置が、コード情報受信レベルの基準値を発生
させる基準値発生手段と、所定のタイミングで該基準値
を前記ワイヤレス座標指示装置に通知する基準値通知手
段とを備えるとともに、前記ワイヤレス座標指示装置
が、前記基準値を認識する基準値認識手段と、認識した
基準値に基づいてコード情報送信レベルを補正する補正
手段とを具備したことを特徴とする。
【0044】第14の発明は、第1の発明乃至第13の
発明において、前記コード情報が、前記ワイヤレス座標
指示装置と前記情報処理装置との間でパラレル伝送され
ることを特徴とする。
【0045】第15の発明は、第1の発明乃至第14の
発明において、前記位置情報及び前記コード情報の情報
伝送が、前記ワイヤレス座標指示装置と前記情報処理装
置とが該情報処理装置の表示手段、位置検出手段あるい
は情報検出手段上の任意の位置で密着接続された状態
で、ベースバンド信号として伝送されることを特徴とす
る。
【0046】
【作用】第1の発明では、まずワイヤレス座標指示装置
において、記憶手段に記憶されたコード情報と、情報処
理装置の表示手段に表示された処理対象を指示する位置
情報とが信号送信手段によって、情報処理装置に伝送さ
れる。これに対し、情報処理装置側では、位置検出手段
がワイヤレス座標指示装置からの指示情報に基づいて位
置情報を検出し、コード抽出手段は指示情報からコード
情報を抽出し、情報管理手段が、検出された位置情報と
抽出されたコート情報とを関連づけて記憶管理し、この
記憶管理された情報に基づいて情報処理手段が所定の処
理を行う。この際、表示手段上での処理対象の座標指示
点に対応させた位置関係でワイヤレス座標指示装置から
情報処理装置へのコード情報の伝送が行われる。
【0047】第2の発明では、第1の発明において、1
次元イメージセンサやマイクロフォン等の情報収集手段
が対応した情報を収集し、この収集した情報は、コード
情報生成手段によりコード情報に変換され、この変換さ
れたコード情報は、記憶手段に記憶される。
【0048】第3の発明では、まずワイヤレス座標指示
装置において、信号送信手段が情報処理装置の表示手段
に表示された処理対象を指示する位置情報を該情報処理
装置に伝送する。これに対し、情報処理装置側では、位
置検出手段がワイヤレス座標指示装置からの指示情報に
基づいて位置情報を検出し、コード情報特定手段は、情
報管理手段が管理する処理対象とその処理対象に関連す
るコード情報を参照し、検出された位置情報に基づいて
関連するコード情報を特定する。そして、この特定され
たコード情報は、信号発生手段によってワイヤレス座標
指示装置に伝送される。これに対し、ワイヤレス座標指
示装置側では、コード情報受信手段が情報処理装置から
のコード情報を受信し、記憶手段が、この受信したコー
ド情報を記憶する。この際、表示手段上での処理対象に
対応させた位置関係で情報処理装置からワイヤレス座標
指示装置へのコード情報の伝送が行われる。
【0049】第4の発明では、第3の発明において、さ
らにプリンタ等の印刷手段またはデータ転送手段を具備
し、記憶手段に記憶されたコード情報を印刷出力または
データ転送することにより、外部にコード情報を出力す
る。
【0050】第5の発明では、まずワイヤレス座標指示
装置から情報処理装置へのコード情報が伝送される場
合、ワイヤレス座標指示装置側で、信号送信手段が、記
憶手段に記憶されたコード情報と、情報処理装置の表示
手段に表示された処理対象を指示する位置情報とを情報
処理装置に伝送する。一方、情報処理装置側では、指示
情報検出手段が、ワイヤレス座標指示装置からの指示情
報に基づいて位置情報とコード情報とを検出し、情報格
納手段が検出された位置情報と抽出されたコード情報と
を関連づけて情報管理手段に格納し、情報処理手段は、
格納された処理対象とその処理対象に関連するコード情
報の管理のもとに、各種の処理を行う。
【0051】一方、情報処理装置からワイヤレス座標指
示装置へのコード情報が伝送される場合、ワイヤレス座
標指示装置から情報処理装置へのコード情報の伝送と同
時に、情報処理装置側では、コード情報特定手段が、情
報管理手段が管理する処理対象とその処理対象に関連す
るコード情報を参照して、検出された位置情報に基づい
て関連するコード情報を特定し、信号発生手段が特定さ
れたコード情報をワイヤレス座標指示装置に伝送する。
そして、ワイヤレス座標指示装置では、コード情報受信
手段が情報処理装置からのコード情報を受信し、記憶手
段がこの受信したコード情報を記憶する。
【0052】この際、情報処理装置とワイヤレス座標指
示装置との間で表示手段上での処理対象の座標指示点に
対応させた位置関係をもたせ、この位置関係によりコー
ド情報が双方向に伝送される。
【0053】第6の発明では、第3の発明乃至第5の発
明において、処理対象の座標指示点を表示手段の表示画
面上に表示する際、略同心円上にコード情報の各ビット
の変調表示を行う。これにより、ワイヤレス座標指示装
置のペン先の回転位置ずれに伴う伝送ミスを軽減するこ
とができる。
【0054】第7の発明では、第3の発明乃至第6の発
明において、処理対象の座標指示点を表示手段の表示画
面上に表示する際、ワイヤレス座標指示装置の位置ずれ
に連動させて座標指示点の変調表示領域を移動させる。
これにより、ワイヤレス座標指示装置を表示手段の表示
画面上の任意の位置に移動することができ、ユーザは、
ワイヤレス座標指示装置を固定位置に保持する必要がな
い。
【0055】第8の発明では、第3の発明乃至第7の発
明において、処理対象の座標指示点を表示手段の表示画
面上に表示する際、表示器の変調密度が最大になるよう
に表示器の駆動画素を特定する。この駆動画素の特定と
は、例えば、各ビットを表す駆動画素と駆動画素との間
に、非駆動画素が配置されるように特定することであ
り、これにより、読取誤差を軽減することができる。
【0056】第9の発明では、第3の発明乃至第8の発
明において、処理対象の座標指示点の表示手段の表示画
面上に表示する際、ワイヤレス座標指示装置との間で情
報の伝送を行うための座標指示点とは異なる位置に座標
指示点を示す仮想的な表示を行う。これにより、ワイヤ
レス座標指示装置の物理的な座標指示点と論理的な座標
指示点とが分離され、正確な座標指示が容易になるとと
もに、ワイヤレス座標指示装置のペン先が広がりを有す
ることから、座標指示が不可能である場合でも、所望の
座標指示を行うことができる。
【0057】第10の発明では、第3の発明乃至第9の
発明において、情報処理装置の表示手段としてメモリ性
のある単純マトリクス方式で駆動される表示デバイスを
用い、この表示デバイスの表示範囲を矩形状に限定して
いる。これにより、駆動デューティが向上し、結果とし
てコード情報の情報転送速度が向上するとともに、消費
電力を低減することができる。
【0058】第11の発明では、第3の発明乃至第10
の発明において、処理対象の座標指示点を表示手段の表
示画面上に表示する際、ワイヤレス座標指示装置が指示
している位置が情報の出口であることを示す表示を行う
ようにしている。これにより、操作者は、ワイヤレス座
標指示器が指示している位置が情報の出口であることを
直感的に認識することができる。また、情報が現在伝送
中であることを認識することができる。
【0059】第12の発明では、第1の発明または第2
の発明または第5の発明乃至第10の発明において、情
報処理装置側で、コード情報受信エラー検出手段がコー
ド情報の受信エラーを検出し、受信エラーを検出した場
合、エラー通知手段がエラー情報をワイヤレス座標指示
装置に伝送し、ワイヤレス座標指示装置側では、エラー
認識手段が通知されたエラー情報を認識し、コード情報
再送手段が認識したエラー情報に応じて該当するコード
情報を情報処理装置に再送する。
【0060】第13の発明では、第1の発明または第2
の発明または第5の発明乃至第11の発明において、情
報処理装置側では、基準値発生手段がコード情報受信レ
ベルの基準値を発生し、基準値通知手段が所定のタイミ
ングでこの基準値をワイヤレス座標指示装置側に通知す
る。これに対し、ワイヤレス座標指示装置側では、基準
値認識手段が通知された基準値を認識し、補正手段が認
識した基準値に基づいてコード情報送信レベルを補正す
る。これにより、伝送エラーを軽減することができる。
【0061】第14の発明では、第1の発明乃至第13
の発明において、ワイヤレス座標指示装置と情報処理装
置との間で伝送されるコード情報は、パラレルで伝送さ
れる。これにより、高速伝送が可能となる。
【0062】第15の発明では、第1の発明乃至第14
の発明において、ワイヤレス座標指示装置と情報処理装
置とが、任意の位置で密着接続された領域において、位
置情報及びコード情報が、ベースバンド信号の形態で伝
送される。これにより、位置情報あるいはコード情報の
伝送に関するワイヤレス座標指示装置及び情報処理装置
の構成が簡易となる。また、位置情報及びコード情報の
伝送は、密着接続された状態で行われるため、混信が少
なくなる。
【0063】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。
【0064】まず本発明の基本形態は情報の授受により
次の3つに分けることができる。すなわち、 1)座標指示器Sから情報処理装置Tにコード情報を伝
送 2)情報処理装置Tから座標指示器Sにコード情報を伝
送 3)情報処理装置Tと座標指示器Sとの間でコード情報
を双方向に伝送 である。
【0065】そこで、基本形態1)から3)の順序で、
これらの形態を実現する基本構成及びその概要動作につ
いて順次説明する。なお、コード情報とは、ディジタル
情報を意味し、いわゆる文字等のコードのみならず、画
像データをも意味する。
【0066】図1は、基本形態1)に対応した第1の実
施例である情報入出力システムの基本構成を示す図であ
る。図1において、この情報入出力システムは、大きく
ワイヤレス座標指示器S1と情報処理装置T1とからな
る。
【0067】ワイヤレス座標指示器S1は、情報収集部
10、コード情報生成部11、一時記憶部12、及び信
号発生/コード情報送信部14を有した位置検出部13
から構成される。
【0068】ワイヤレス座標指示器S1において、情報
収集部10に取り込まれた情報は、コード情報生成部1
1によってコード化され、このコード化されたコード情
報Dは一時記憶部12に一時的に記憶される。そして、
操作者の操作指示を受けると、このコード情報Dは、位
置を示す位置指示信号Lとともに、位置検出部13内の
信号発生/コード情報送信部14から送出される。
【0069】一方、情報処理装置T1は、表示/位置検
出部20、情報管理/処理部25、データ加工部26、
及び記憶部27を有しており、この情報処理装置T1は
ネットワーク等により他の情報処理部28と接続されて
いる。表示/位置検出部20は、表示されるべき対象項
目あるいは対象位置(以下、「対象情報」という)を表
示出力する液晶ディスプレイ等の表示部21、この表示
部21と表裏一体となり指示座標センス部として機能す
るセンス線マトリクス等を有した位置検出部22、位置
検出部22で検出した情報からコード情報Dを抽出する
コード情報抽出部23、及びコード情報抽出部23で抽
出されなかった位置指示信号Lから対象情報Aを検出す
る処理を行う位置検出処理部24から構成される。な
お、表示部21と位置検出部22は、上述したように表
裏一体となって構成されるものであり、この具体的な構
成は、図4に示す断面図のように、上部を表示部21と
し、下部を位置検出部22として構成してもよいし、そ
の逆の構成としてもよい。
【0070】情報処理装置T1側では、ワイヤレス座標
指示器S1から入力されたコード情報Dと位置指示信号
Lとは、位置検出部22により検出され、この検出され
た情報のうち、まずコード情報抽出部23によってコー
ド情報が抽出され、その後位置検出処理部24によって
位置指示信号Lから対象情報Aを取り出す。そして、コ
ード情報抽出部23から抽出されたコード情報Dと位置
検出処理部24から取り出された対象情報Aは情報管理
/処理部25に通知され、情報管理/処理部25は通知
された対象情報Aとコード情報Dとの対応関係を管理テ
ーブルTB1として管理し、この対応関係に従って、表
示部21への表示処理、データ加工部26への加工処理
依頼、記憶部27への記憶処理、あるいは他の情報処理
部28への転送処理を行う。
【0071】次に図2は、基本形態2)に対応した第2
の実施例である情報入出力システムの基本構成を示す図
である。図2において、この情報入出力システムは、大
きくワイヤレス座標指示器S2と情報処理装置T2とか
らなる。
【0072】情報処理装置T2は、表示/位置検出部4
0、情報管理/処理部45、データ加工部46、及び記
憶部47を有しており、この情報処理装置T2はネット
ワーク等により他の情報処理部48と接続されている。
表示/位置検出部40は、対象情報Aを表示出力あるい
はコード情報Dを変調表示出力する液晶ディスプレイ等
の表示部41、この表示部41と表裏一体となり指示座
標センス部として機能するセンス線マトリクス等を有し
た位置検出部42、及び位置検出部42で検出された位
置指示信号Lから対象情報Aを検出する処理を行う位置
検出処理部44から構成される。
【0073】情報処理装置T2は、ワイヤレス座標指示
器S2から指示入力された位置指示信号Lを位置検出部
22が検出し、この検出された情報はさらに位置検出処
理部44によって対象情報Aを取り出す。そして、この
対象情報Aは、情報管理/処理部45に通知され、情報
管理/処理部45は、管理テーブルTB2をもとに対応
するコード情報Dを特定する。そして、情報管理/処理
部45は、この特定されたコード情報Aをもとに、表示
部21への変調表示処理、データ加工部46への加工処
理依頼とその結果の受け取り処理、記憶部47から対応
する情報の読取処理、他の情報処理部48からの対応す
る情報を獲得するための転送処理依頼とその受け取り、
さらには新たな管理テーブルTB2内の情報の生成、あ
るいは、これらの処理結果によって複合的な処理を行
う。
【0074】一方、ワイヤレス座標指示器S2は、転送
/出力部30、一時記憶部32、及び表示読取/位置検
出部33を有し、さらに表示読取/位置検出部33はコ
ード情報受信部34を有している。
【0075】ワイヤレス座標指示器S2側では、コード
情報受信部34が、位置指示信号Lが指示した位置に対
応する表示/位置検出部40の部分における変調表示出
力を読み取り、表示読取/位置検出部33は、この読み
取った信号をコード情報Dとして解釈し、このコード情
報Dを一時記憶部32に記憶する。そして、この一時記
憶部32に一時記憶されたコード情報Dは、出力部30
によって、他の装置に転送出力、あるいは、この出力部
30自体の印刷機能によってコード情報Dが印刷出力さ
れる。
【0076】次に図3は、基本形態3)に対応した第3
の実施例である情報入出力システムの基本構成を示す図
である。図3において、この情報入出力システムは、大
きくワイヤレス座標指示器S3と情報処理装置T3とか
らなる。この第3の実施例における情報入出力システム
は、第1の実施例と第2の実施例とを融合し、双方向の
通信を可能としたものである。
【0077】すなわち、ワイヤレス座標指示器S3は、
一時記憶部52、信号発生/コード情報送信部54を含
む位置検出部53、及びコード情報受信部56を含む表
示読取部55を有している。
【0078】また、情報処理装置T3は、表示/位置検
出部60、コード情報抽出部63、情報管理/処理部6
5、データ加工部66、及び記憶部67を有しており、
この情報処理装置T3はネットワーク等により他の情報
処理部68と接続されている。表示/位置検出部60
は、対象情報Aを表示出力あるいはコード情報D,D′
を変調表示出力する液晶ディスプレイ等の表示部61、
この表示部61と表裏一体となり指示座標センス部とし
て機能するセンス線マトリクス等を有した位置検出部6
2、及びコード情報抽出部63を介して位置検出部62
から入力された位置指示信号Lから対象情報Aを検出す
る処理を行う位置検出処理部64から構成される。
【0079】ワイヤレス座標指示器S3から情報処理装
置T3にコード情報Dを伝送する場合、ワイヤレス座標
指示器S3の一時記憶部52に記憶されているコード情
報Dは、操作者の指示により位置検出部53に入力さ
れ、位置検出部54によってコード情報D及び位置指示
信号Lが出力される。
【0080】このワイヤレス座標指示器S3から出力さ
れたコード情報D及び位置指示信号Lは、情報処理装置
T3の位置検出部62によって検出され、この検出され
たもののうちコード情報Dは、コード情報抽出部63に
よって抽出されて情報管理/処理部65の管理テーブル
TB3に通知される。また、位置指示信号Lは、位置検
出処理部64で対象情報Aとして検出処理され、管理テ
ーブルTB3に通知される。情報管理/処理部65は、
管理テーブルTB3の対応関係に基づいて、所定の処理
を行う。例えば、表示部61への表示処理、データ加工
部66によるデータ加工処理、記憶部67への記憶処
理、あるいは他の情報処理部68への転送処理を行う。
【0081】一方、情報処理装置T3からワイヤレス座
標指示器S3にコード情報D′を伝送する場合、情報処
理装置T3の表示/位置検出部60は、ワイヤレス座標
指示器S3からの位置指示信号Lを位置検出処理部64
が対象情報Aとして検出処理し、この結果が情報管理/
処理部65に通知される。情報管理/処理部65は、管
理テーブルTB3を参照して、通知された対象情報Aに
対応するコード情報D′を取り出す処理を行う。すなわ
ち、データ加工部66によるデータ加工処理、記憶部6
7からの情報の読み出し、他の情報処理部68からの転
送による情報の獲得等を行って、コード情報D′を取り
出し、この取り出したコード情報D′を管理テーブルT
B3の対象情報Aに対応する部分に登録する。そして、
表示/位置検出部60、特に表示部61に対するコード
情報D′の変調表示処理を行う。これに対し、ワイヤレ
ス座標指示器S3のコード情報受信部56は、この変調
表示を読み取り、表示読取部55は、この変調表示され
た信号をコード情報D′として解釈して、一時記憶部5
2にこの読み取ったコード情報D′を一時記憶する。こ
れにより、コード情報D′が情報処理装置T3からワイ
ヤレス座標指示器S3に伝送されたことになる。
【0082】この第1の実施例から第3の実施例によれ
ば、ワイヤレス座標指示器と情報処理装置との間におけ
る所望の情報の転送等の操作者の処理が格段に軽減され
る。
【0083】例えば、図5に示すように、ワイヤレス座
標指示器S1に対応するCCDカメラ(情報収集部10
に対応)付きスタイラスペンS4から、情報処理装置T
1に対応する薄型携帯用の情報処理装置T4に画像情報
を転送する場合、操作者の処理は図6に示すフローチャ
ートのような手順のみとなる。すなわち、スタイラスペ
ンS4のCCDカメラで画像を読み取り、この読み取っ
た画像情報をスタイラスペンS4内のコード情報生成部
11でコード情報Dに変換し、このコード情報に変換さ
れた画像情報を一時記憶部12内に一時格納する(ステ
ップS1)。そして、操作者は情報処理装置T4の表示
部を参照して、表示部上に表示出力された、情報処理装
置T4内の記憶部M4にある所望の画像ファイル名(対
象項目すなわち対象情報A)をスタイラスペンS4のペ
ン先で押下する(ステップS2:位置指示信号Lの出
力)と、表示/位置検出部によって位置検出がなされ、
その位置指示信号Lから対象情報A、すなわち画像ファ
イル名Aが特定され、この画像ファイル名Aにコード情
報Dの情報、すなわちスタイラスペンS4で読み込んだ
画像情報がスタイラスペンS4から情報処理装置T4に
順次転送され、記憶部M4に格納される。
【0084】さらに、図7に示すように、情報処理装置
S3に対応する2つの情報処理装置T5,T6との間で
情報を転送する場合、ワイヤレス座標指示器S3に対応
するスタイラスペンS5を用いると、操作者の処理が格
段に軽減される。ここでは、情報処理装置T5から情報
処理装置T6に画像情報に転送(コピー)する場合を考
える。この場合、図8のフローチャートに示す手順のみ
で操作者は、コピーを行うことができる。すなわち、操
作者は、コピーしたい画像情報を情報処理装置T5の表
示部に表示されている対象情報A(画像ファイル名A)
をスタイラスペンS5のペン先を押下し、選択指示し
(ステップS11)、記憶部M5から画像ファイル名A
に対応する画像情報D(コード情報Dを有する画像情
報)を表示部による変調表示出力を読み取ることにより
獲得し、スタイラスペンS5内の一時記憶部に格納す
る。操作者は、この画像情報Dが格納されたスタイラス
ペンS5を情報処理装置T6の近傍に移動させる(ステ
ップS12)。そして、情報処理装置T6の表示部に表
示された所定位置、すなわちコピーしたい位置に、スタ
イラスペンS5のペン先を押下し、転送の指示を行うこ
とにより(ステップS13)、スタイラスペンS5内の
一時記憶部に記憶されていた画像情報D(コード情報D
を有する画像情報)は、記憶部M6内に転送される。
【0085】次に、上述した第1の実施例から第3の実
施例の詳細な構成について説明する。
【0086】まず、図9は、第1の実施例におけるワイ
ヤレス座標指示器S1の具体的構成の一例である電磁式
スタイラスペンを示す図である。この電磁式スタイラス
ペンは、情報収集部10としてCCDカメラ71及びマ
イクロホン72を有し、信号発生部14による信号発生
を電磁信号によって行うものである。すなわち、図9に
おいて、レンズ70を介して入力される画像は光学的に
取り込まれ、CCD回路71により、電気信号に変換さ
れる。また、音声は、マイクロホン72によって電気信
号に変換される。そして、CCD回路71あるいはマイ
クロホン72によって変換された電気信号は、電気回路
73に入力される。電気回路73は、A/D変換機能と
メモリとを有し、電気信号に変換された画像情報あるい
は音声情報はA/D変換されてディジタル化され、さら
にコード化され、このコード化されたディジタル情報
は、メモリに一時記憶される。コントロール・ボタン群
74は、CCD回路71とマイクロホン72の動作制
御、電気回路73内のメモリの制御等を指示する。電池
75は、本電磁式スタイラスペン全体に用いられる電源
である。筆圧スイッチ76は、ペン先すなわち磁性芯7
9が押下されたことを検知する。コントロール・ボタン
78は、情報処理装置側への選択指示を行うものであ
る。コイル77及び磁性芯79は、情報処理装置側に位
置指示信号を示す電磁信号を出力するとともに、コード
情報を電磁信号として出力する。なお、コイル77の駆
動制御は、電気回路73によって行われる。
【0087】これにより、収集された画像情報あるいは
音声情報は、電磁信号として出力されることになる。
【0088】また、図10は、第1の実施例におけるワ
イヤレス座標指示器S1の具体的構成の一例である光学
式スタイラスペンを示す図である。この光学式スタイラ
スペンは、情報収集部10としてバーコード・リーダを
有し、信号発生部14による信号発生を光信号によって
行うものである。すなわち、図10において、光導体8
0a、LED80b、及び光センサ80cからなるバー
コード・リーダ光学部80は、バーコードを読み取って
電気信号に変換する。第1電気回路81は、変換された
電気信号をコード化する回路とこのコード化された情報
を一時記憶するメモリとを有している。コントロール・
ボタン群82は、バーコード・リーダ光学部80の動作
制御及び第1電気回路81内のメモリの制御等を指示す
る。電池83は、本光学式スタイラスペン全体に用いら
れる電源である。コントロール・ボタン84は、情報処
理装置側への選択指示を行うものである。筆圧スイッチ
86は、ペン先すなわち光導体87bが押下されたこと
を検知する。LED87a及び光導体87bは、本光学
式スタイラスペンの光学部をなし、情報処理装置に位置
指示信号を示す光信号を出力するとともに、コード情報
を光信号として出力する。第2電気回路85は、LED
87aの駆動制御を行う回路を有する。
【0089】これにより、収集されたバーコード情報
は、光信号として出力されることになる。
【0090】次に、図11〜図13を参照して、ワイヤ
レス座標指示器S1から送出される伝送信号及び伝送情
報の構成について説明する。なお、以下の説明において
伝送信号の形態は、電磁信号、光信号あるいは他の信号
による結合であってもよい。ここで、伝送信号とは、信
号の波形等の物理的形態を意味し、伝送情報とは、伝送
信号によって表される情報を意味する。
【0091】図11は、伝送情報の全体構成を示す図で
あり、伝送情報は、パケット単位で伝送される。各パケ
ットは、ヘッダ部、データ部、及び誤り検出を行うCR
C部とで構成される。また、各パケットは、複数のユニ
ットで構成されている。さらに各ユニットは、5つのサ
ブユニットで構成される。各サブユニットは、全て同一
の一定時間の長さ(200ns)を有し、この各ユニットの
先頭には、同期信号fpのサブユニットが常に付加され
る。なお、伝送誤りを軽減するため、同一ユニットは、
2回繰り返して送出される。
【0092】図12は、ヘッダ部のユニットの詳細構成
を示す図であり、このヘッダのユニットも、上述したよ
うに5つのサブユニットから構成される。すなわち、同
期信号fpを示す1つのサブユニット、ヘッダマークを示
す1つのサブユニット、及びシーケンス番号を示す3つ
のサブユニットから構成される。
【0093】同期信号fpは、位相差が「0」で15MHzの周波
数であり、この同期信号fpは伝送情報内の全ての同期信
号fpと同一である。ヘッダマークは、同期信号fpの位相
を「180」度ずらしたものであり、これにより、ヘッダで
あることを認識することができる。シーケンス番号は、
3ビットで構成され、ビットが「1」である場合には、
位相差「0」で10MHzの周波数が、ビットが「0」である場
合には、位相差が「0」で5MHzの周波数が、それぞれ送出
される。
【0094】なお、上述したように、ユニットは2回繰
り返し送出されるため、ヘッダ部は2つの同一のヘッダ
ユニットから構成されることになる。
【0095】図13は、データ部のユニットの詳細構成
を示す図であり、このヘッダのユニットも、5つのサブ
ユニットから構成される。すなわち、同期信号fpを示す
1つのサブユニットと、データ内容の各ビットを示す4
つのサブユニットとから構成される。同期信号fpは、ヘ
ッダ部の同期信号fpと同様であり、他の4つのサブユニ
ットは、ヘッダ部のシーケンス番号のサブユニットと同
様である。すなわち、他の4つのサブユニットにおい
て、ビットが「1」である場合は、位相差「0」で10MHzの
周波数が、ビットが「0」である場合は、位相差が「0」
で5MHzの周波数が、それぞれ送出される。また、ヘッダ
ユニットと同様に、データユニットもユニット単位で2
回繰り返して送出される。
【0096】なお、CRC部のユニット構成は、データ
部のユニット構成と同様である。
【0097】ここで、上述したように、全てのサブユニ
ットは200nsの長さを有していることから、各サブユニ
ット全体としては、1μsの長さを有することになる。従
って、ヘッダ部は、2つのヘッダユニットが2回連続し
て構成されるため、2μs(=1μs×2)の長さとなる。ま
た、データ量が32バイト、すなわち256ビットであ
る場合、各データユニットは4ビットで構成されるた
め、データ部は、128μs(=1μs×2×(256bit/4bit))の
長さとなる。さらに、CRC部は、8ビットの情報を有
することから、4μs(=1μs×2×2)の長さとなる。その
結果、伝送情報はパケット単位当たりの長さは、ヘッダ
部、データ部、及びCRC部の長さを合計して、134μs
(=2μs+128μs+4μs)となる。従って、データ転送速度
は、239kbyte/s(=32byte/134μs)となる。
【0098】次に、電磁式スタイラスペンの電磁信号
(伝送信号)発生に関する回路構成について図14を参
照して説明する。
【0099】図14において、電池75に対応する電源
BATTから電源が供給され、この電源は、電源安定器
Reg1によって電圧の安定化がなされ、この安定化さ
れた電圧源が各部に供給されることになる。電圧調整器
Reg2は、後述するペンの押下状態及びコントロール
・ボタン78の押下状態を伝えるものである。マイクロ
プロセッシングユニット(MPU)90は、電磁式スタ
イラスペン全体の制御を行うが、電磁信号発生の制御に
関しては、MPU90の制御のもと、ゲート制御回路9
1が直接に行う。スイッチSW1〜SW7は、半導体ス
イッチであり、ゲート制御回路91の制御のもとに、電
流のオン/オフを行う。コンデンサC0〜C3、及び磁
性芯を有するコイルL0により電磁信号の発振回路を構
成する。
【0100】ここで、具体的な電磁信号の発生動作につ
いて説明すると、例えば、同期信号fp、すなわち位相差
「0」度で周波数15MHzの電磁信号を発生させる場合、MP
U90からの指示に従って、ゲート制御回路91は、ス
イッチSW1とスイッチSW4をオンとし、その他のス
イッチをオフにする制御を行う。この場合、コイルL0
とコンデンサC0との共振回路が構成され、その共振周
波数f0は、f0=1/{2π*SQRT(L0*C0)}となる。ここ
で、SQRT(X)は、Xの平方根を意味する。従って、この共
振周波数f0が15MHzとなるように、コイルL0とコンデ
ンサC0とを設定しておくことにより、同期信号fpの電
磁信号がコイルL0から発生することになる。また、ヘ
ッダマーク、すなわち位相差「180」度で周波数15MHzの電
磁信号を発生させる場合、MPU90からの指示に従っ
て、ゲート制御回路91は、スイッチSW2及びスイッ
チSW3をオンとし、その他のスイッチをオフにする制
御を行う。この場合、コイルL0とコンデンサC1との
共振回路が構成され、その共振周波数f1は、f1=1/{2π*
SQRT(L0*C1)}となる。従って、この共振周波数f1が
15MHzとなるように、コイルL0とコンデンサC1とを
設定しておくことにより、ヘッダマークに対応する電磁
信号がコイルL0から発生することになる。同様にし
て、2進データ(ビットデータ)「0」の電磁信号、す
なわち位相差「0」度で周波数5MHzの電磁信号を発生させ
る場合は、スイッチSW1及びスイッチSW6をオンと
し、その他のスイッチをオフにし、その共振周波数f2=1
/{2π*SQRT(L0*C3)}が5MHzとなるように、コイルL
0とコンデンサC3とを設定しておくことにより、ビッ
トデータ「0」に対応する電磁信号がコイルL0から発
生する。また、ビットデータ「1」の電磁信号、すなわ
ち位相差「0」度で周波数10MHzの電磁信号を発生させる場
合は、スイッチSW1及びスイッチSW5をオンとし、
その他のスイッチをオフにし、その共振周波数f3=1/{2
π*SQRT(L0*C2)}が10MHzとなるように、コイルL0
とコンデンサC2とを設定しておくことにより、ビット
データ「1」に対応する電磁信号がコイルL0から発生
する。なお、スイッチSW1,SW2,SW7をオンに
し、コイルL0の両各端を定電圧にすることにより、電
磁信号の波形を初期化することができる。
【0101】次に、図15を参照して、第1の実施例に
おける情報処理装置T1の構成、特に表示/位置検出部
20の詳細構成について説明する。
【0102】図15において、表示部として機能する液
晶ディスプレイ101と位置検出部として機能するセン
ス線マトリクス部102とは、一体となって構成され
る。すなわち、液晶ディスプレイ101の表示座標とセ
ンス線マトリクス部102の指示座標とが一意に対応す
るように重ねられ、一体化されている。センス線マトリ
クス部102は、X座標用センス線とY座標用センス線
とから構成され、それぞれによりマトリクス構造を形成
している。これらのセンス線は、位置検出した信号を引
き出して処理するために、X座標センス線群LX1,L
X2及びY座標センス線群LY1,LY2に接続されて
いる。そして、X座標センス線群LX1,LX2及びY
座標センス線群LY1,LY2は、それぞれマルチプレ
クサ103a,103bに接続される。さらに、マルチ
プレクサ103a,103bは、それぞれ増幅部104
a,104bに接続され、増幅部104a,104b
は、複数に並列配置された増幅器によって、切換処理さ
れた信号を並列に増幅処理する。さらに、増幅部104
a,104bにより増幅された信号は、それぞれの並列
配置された増幅器に対応して接続されたフィルタ/信号
保持回路を有するフィルタ/信号保持回路部105a,
105bによりそれぞれ波形整形され、マルチプレクサ
103a,103bの切換による遅延差を補うため、一
時的に信号を保持する。ここで、2つのX座標センス線
群LX1,LX2及び2つのY座標センス線群LY1,
LY2とにそれぞれ2分しているのは、センス線マトリ
クス部102で位置検出された信号の増幅を行う増幅器
の個数を低減するためである。ここでは、マルチプレク
サ103a及び103bによって、増幅器の数を半減さ
せている。
【0103】このフィルタ/信号保持回路部105a,
105bによって波形整形された信号は、マルチプレク
サ106に入力される。比較演算回路107は、マルチ
プレクサ106に入力された信号を比較演算し、コード
情報に対応する信号のみを該信号の強度によって選択し
て取り出す。比較演算回路107によって選択された信
号は、デコーダ108によってデコードされ、デコード
されたコード情報は、内部シリアルポート110に入力
される。一方、マルチプレクサ106に入力された信号
のうち、比較演算回路107によって選択された信号
は、位置検出の信号として、A/D変換器109に入力
され、ディジタル化される。
【0104】内部シリアルポート110及びA/D変換
器109は、バスBに接続され、このバスBに接続され
ているMPU113、ROM112、RAM111、L
CDコントローラ114、及びI/Oポート115によ
って、内部シリアルポート110及びA/D変換器10
9から入力されたコード情報の解釈、あるいは位置検出
の信号に対応するディジタル情報から対象情報例えば座
標位置の算出処理等の処理が実行される。なお、液晶デ
ィスプレイ101の表示処理は、LCDコントローラ1
14を介して処理される。また、他の情報処理部との転
送等の通信処理は、I/Oポート115を介して行われ
る。
【0105】次に、図15のデコーダ108の詳細構成
について説明する。
【0106】図16は、図15におけるデコーダ108
の詳細構成を示す図であり、デコーダ108は、基準周
波信号発生/位相同期回路121、タイミング発生器1
22、波形整形/同期信号除去回路123、及び周波数
/位相検知回路124から構成される。
【0107】また、図17は、波形整形/同期信号除去
回路123及び周波数/位相検知回路124の詳細構成
回路を示す図である。
【0108】まず、図16及び図17において、基準周
波信号発生/位相同期回路121には、比較演算回路1
07で選択された信号(a)が入力される。基準周波信
号発生/位相同期回路121は、基準信号として位相差
「0」度、周波数15MHzの連続正弦波信号(b)と同期期間
を示す信号(c)とを生成し、この信号(b),(c)
をタイミング発生器122に出力する。このとき、基準
周波信号発生/位相同期回路121は、タイミング発生
器122から、これまでの信号から予測される同期期間
を示す信号(i)を受信し、信号(c)と信号(i)と
の間のタイミングのずれ量に応じて、連続正弦波信号
(b)の周波数を微調整する。
【0109】タイミング発生器122は、同期期間を示
す信号(g)を波形整形/同期信号除去回路123に出
力するとともに、各ビットの終わりを示すビット・エン
ド・パルス信号(h)を生成し、このビット・エンド・
パルス信号(h)を周波数/位相検知回路124に出力
する。また、タイミング発生器122は、コード化すべ
き対象信号として含まれる可能性のある波形の周波数別
の3つの連続基準矩形信号、すなわち位相差「0」度で周
波数5MHzの連続基準矩形信号(d)、位相差「0」度で周
波数10MHzの連続基準矩形信号(e)、及び位相差「0」度
で周波数15MHzの連続基準矩形信号(f)を生成し、こ
の3つの連続基準矩形信号(d),(e),(f)を周
波数/位相検知回路124に出力する。
【0110】波形整形/同期信号除去回路123は、選
択された信号(a)をコンパレータCOMに入力して波
形整形し、同期期間を示す信号(g)を用いて、同期信
号に相当する波形を除去し、除去された信号(j),
(k)を周波数/位相検知回路124に入力する。ここ
で、信号(j)を反転させた信号(k)を生成するの
は、ヘッダマークの信号が同期信号に対して180度反転
した信号であるからである。
【0111】周波数/位相検知回路124は、タイミン
グ発生器122から入力された連続基準矩形信号(e)
と信号(j)、連続基準矩形信号(f)と信号(j)、
及び連続基準矩形信号(g)と信号(k)の排他的論理
和をとり、それぞれ信号(l),(m),(n)を生成
する。そして、これらの信号(l),(m),(n)を
1ビット期間、すなわち200nsの期間積分し、その積分
結果が一定レベル以下である場合は、「真」の論理と判
定し、信号(l),(m),(n)のそれぞれに対応し
て、ビット「0」の値、ビット「1」の値、及びヘッダ
マークが確定され、ビット「0」,「1」からなるシリ
アルのコード情報とヘッダマークの情報とが出力され
る。なお、オープンコレクタCL1〜CL3は、積分に
よってコンデンサC1〜C3に帯電した電荷を、ビット
エンドパルス(h)に対応して1ビット期間周期でディ
スチャージするものである。
【0112】次に、具体的な操作者の操作に伴う表示部
21の表示状態を示して、ワイヤレス座標指示器S1か
ら情報処理装置T1へのデータ転送を説明する。
【0113】図18は、ワイヤレス座標指示器S1に一
時記憶された画像データを情報処理装置T1に転送した
場合の表示器21の表示状態を示す図である。ここで、
ワイヤレス座標指示器S1には、ワイヤレス座標指示器
S1が表示器21の表示画面上に指示する座標指示点に
関連する画像データを一時記憶している。
【0114】図18において、×印は、ワイヤレス座標
指示器S1のペン先を、表示画面すなわち液晶ディスプ
レイの表示面に押し当てた位置を示し、「×→×」は、
ペンダウンさせて、ワイヤレス座標指示器S1を、→印
の間移動(ドラッグ)させたことを示す。
【0115】さて、図18(a)において、液晶ディス
プレイの表示画面には、「Letter-A」なる文書が選択さ
れ、表示されている状態が示されている。すなわち、
「Letter-A」の文書が開かれている状態となっている。
この文書「Letter-A」内にワイヤレス座標指示器S1内
に一時記憶された画像データをはめ込もうとする場合、
この画像データをはめ込む位置とその範囲を指定する必
要がある。この場合、図18(a)に示すように、ワイ
ヤレス座標指示器S1のペン先はドラッグで矩形の対角
線を指示することにより、その位置と範囲を指定してい
る。
【0116】ここで、ワイヤレス座標指示器S1をもっ
た操作者は、このワイヤレス座標指示器S1をドラッグ
している間に画像データが取り込まれるため、随時、表
示画面に表示される画像イメージによってデータ伝送の
進捗状況を認知することができる。従って、操作者はデ
ータ伝送の完了を認知することができ、この時点で、ワ
イヤレス座標指示器S1をペンアップすることにより、
ドラッグを終了する。
【0117】一方、情報処理装置T1では、ワイヤレス
座標指示器S1から送出される画像データ、すなわち図
18(b)に示すように風景イメージの画像データの取
り込みを実行しながら、同時に指定された矩形範囲内に
収まるように画像イメージの縮尺を調整したデータを順
次生成し、この生成したデータをワイヤレス座標指示器
S1で指示された位置に順次表示出力する。
【0118】このようにして、実際のデータ転送は、ワ
イヤレス座標指示器S1によって指示された座標指示点
と、伝送及び処理されたコード情報とが密接に関連して
動作することになる。
【0119】さらに、テキスト情報を転送する場合の一
例について説明する。
【0120】図19は、ワイヤレス座標指示器S1内に
一時記憶されたテキスト情報を情報処理装置T1に接続
されるプリンタに転送して印刷出力させる場合の表示器
21の表示状態を示す図である。なお、図19におい
て、×印は、図18と同様にワイヤレス座標指示器S1
のペン先を液晶ディスプレイの表示面に押し当てた位置
を示している。
【0121】図19の表示画面には、操作者によるワイ
ヤレス座標指示器S1のペン先の押下による指示に従っ
て、転送先であって印刷出力すべきプリンタを示すプリ
ンタアイコン「Printer A」が表示されている。情報処
理装置T1は、この操作者の指示によりワイヤレス座標
指示器に一時記憶されていたテキスト情報を取り込み、
プリンタアイコンによって指示されたプリンタにプリン
ト命令をそのコード情報を転送して印刷出力させる。
【0122】次に、図20を参照して、ワイヤレス座標
指示器のペン先及びコントロール・ボタンの押下状態の
情報処理装置への伝達方法について説明する。
【0123】図20は、この伝達方法によって変化する
伝送信号の変化、特に同期信号の変化を波形図によって
示したものである。なお、矩形で示した部分は、同期信
号以外の波形が存在することを示している。
【0124】まず、ワイヤレス座標指示器S1におい
て、同期信号は次の条件を満足するような波形が生成さ
れる。すなわち、 1)ペン先が押下されていないときは、振幅を変化させ
ない 2)ペン先が押下されているときは、1回おきに振幅を
半減させ、大きい方の振幅を100%とすると、50
%、100%、50%、100%…と繰り返す 3)コントロール・ボタンが押下されていないときは、
大きい方の振幅を他の信号の振幅と同じにする 4)コントロール・ボタンが押下されているときは、大
きい方の同期信号の振幅を他の信号の振幅の2倍にする である。
【0125】この条件に従った図20の同期信号の波形
の組合せを情報処理装置T1が検出することにより、情
報処理装置T1は、ワイヤレス座標指示器S1のペン先
及びコントロール・ボタンの押下状態を知ることができ
る。
【0126】具体的に、図20(a)は、同期信号の振
幅が一定で他の信号の振幅と同じであることから、情報
処理装置T1は、ワイヤレス座標指示器S1のペン先及
びコントロール・ボタンは押下されていないことを知る
ことができる。
【0127】図20(b)は、同期信号の振幅が1回お
きに半減しており、かつ大きい方の振幅が他の信号の振
幅と同じであることから、情報処理装置T1は、ワイヤ
レス座標指示器S1のペン先が押下され、コントロール
・ボタンが押下されていないことを知ることができる。
【0128】図20(c)は、同期信号の振幅が一定
で、他の信号の振幅の2倍であることから、情報処理装
置T1は、ワイヤレス座標指示器S1のペン先が押下さ
れておらず、コントロール・ボタンが押下されているこ
とを知ることができる。
【0129】図20(d)は、同期信号の振幅が1回お
きに半減しており、かつ大きい方の振幅が他の信号の振
幅の2倍であることから、情報処理装置T1は、ワイヤ
レス座標指示器S1のペン先及びコントロール・ボタン
が共に押下されていることを知ることができる。
【0130】このようにして、同期信号を適宜ペン先及
びコントロール・ボタンの押下に従って変化させること
により、同期信号に、ペン先及びコントロール・ボタン
の押下状態を示す信号を重畳するようにしている。
【0131】次に、基本形態2)に対応した第2の実施
例の詳細について説明する。この基本形態2)は、上述
したように、情報処理装置からワイヤレス座標指示器に
情報を転送するものである。
【0132】図21は、情報処理装置T2の構成を示す
図である。図21において、第1の実施例と同様に、液
晶ディスプレイ201とセンス線マトリクス部202と
は重ね合わせて配置され、液晶ディスプレイ201の表
示位置とセンス線マトリクス部202の検出座標位置と
は対応させられている。センス線マトリクス部202
は、後述する1次元イメージセンサ付きの電磁式ワイヤ
レス座標指示器S2から送出される位置検出用及び指示
端押下検出用の電磁信号EMを受信する。受信された電
磁信号は、X座標センス線群LX及びY座標センス線群
LYを介して、マルチプレクサ203に入力される。こ
のマルチプレクサ203は、MPU209の制御のもと
でパラレルポート206を介して制御され、マルチプレ
クサ203は、検出した信号を選択して、増幅器、フィ
ルタ、信号保持回路、及び比較演算回路を有する処理回
路群204に入力する。処理回路群204は、比較演算
回路により演算された各座標で振幅の大きさ(強度)が
1番目と2番目の信号のアナログ信号をA/D変換器2
05に出力するとともに、これら2つの信号を受信した
位置コード信号をパラレルポート206に出力する。ま
た、処理回路群204は、電磁式ワイヤレス座標指示器
S2の指示端押下の有無を電磁信号EMの周波数変化等
で検知し、指示端押下コード信号としてパラレルポート
206に出力する。A/D変換器205は、入力された
アナログ信号をディジタル信号に変換し、この変換され
たディジタル信号をもとに、MPU209等は算術演算
を行って、指示点の正確な位置を求める。また、MPU
209等は、指示端押下コード信号をもとに、対象情報
とこれに関連するコード情報を求め、情報処理装置T1
全体の各種制御を実行する。なお、ROM208は、M
PU209で実行される命令や参照されるデータを記憶
しており、RAM207は、命令や各種データの一時記
憶あるいはデータを蓄積するものである。LCDコント
ローラ210は、液晶ディスプレイ201に表示する画
像を、MPU209の制御のもとに処理する。I/Oポ
ート211は、外部の他の情報処理部とデータ等の交換
をするためのものであり、MPU209の制御のもとに
処理する。なお、電磁式ワイヤレス座標指示器S2への
コード情報伝送は、液晶ディスプレイ201に表示され
る画像の一部を変調表示出力することにより行われる。
【0133】次に、図22を参照して、1次元イメージ
センサ付き電磁式ワイヤレス座標指示器S2の構成につ
いて説明する。
【0134】図22において、制御部224は、電磁式
ワイヤレス座標指示器S2の全体制御を行うものであ
り、MPUとROMとで構成される。また、電磁式ワイ
ヤレス座標指示器S2全体の電源は電池BATTによ
り、レギュレータ220を介して供給される。
【0135】まず、紙等印刷された平面画像を読み取る
場合、LEDアレイ227でこの平面画像に光を照射
し、平面画像から反射された光を1次元イメージセンサ
で読み取って電気信号に変換される。このときの、LE
Dアレイ227の駆動は、制御部224から出力される
LEDアレイ電源制御信号LApowでスイッチ226
を切換制御することにより行われる。また、画像の読み
取りタイミングは、制御部224から出力されるロード
信号Loadによって1次元イメージセンサ228が制
御される。さらに、画像のスキャン量は、ゴムローラ2
23に直結したロータリエンコーダ222の回転量がフ
ォトインタラプタ221を介して読み取られ、制御部2
24に伝えられる。
【0136】このような画像の読取処理は、情報処理装
置の表示画面の変調表示を読み取る場合も同様である。
【0137】1次元イメージセンサ228によって読み
取られた光は電気信号に変換され、この電気信号は、2
値化回路230で2値化されたシリアルデータとなり、
このシリアルデータは、シリアル/パラレル変換器23
1に入力されてパラレルデータに変換され、この変換さ
れたパラレルデータは制御部224に入力される。この
際、2値化回路230における2値化処理は、閾値制御
器232から出力される参照信号Refを参照して行わ
れる。閾値制御器232における参照信号Refの生成
は、シリアル/パラレル変換器231から出力されるシ
リアル信号用クロックSCKと制御部224から出力さ
れる閾値制御信号TContとをもとにして生成され
る。この閾値制御信号TContは、全体の明るさの調
整、感光素子特性のばらつきの補正、ディザ処理などの
目的のために制御部224から出力される。また、シリ
アル/パラレル変換器231は、発振/分周回路229
から出力されるシリアル信号用クロックSCKとパラレ
ル信号用クロックPCKとを基準にして動作する。発振
/分周回路229によって生成されるパラレル信号用ク
ロックPCKは、制御部224から出力されるロード信
号Loadで初期化され、シリアル信号用クロックSC
Kを分周することによって生成される。また、発振/分
周回路229は、システムクロックXinを生成し、制
御部224に出力する。
【0138】さて、パラレルデータを受け取った制御部
229は、このパラレルデータを一時RAM237に格
納する。そして、操作者の指示入力に応じて、データ圧
縮/加工、あるいはシリアルドライバ/レシーバ238
及び外部ポートを介してデータの送出を行う。
【0139】操作者の指示は、コントロール・ボタン2
36から制御部224に入力される。ここで、コントロ
ール・ボタン236から入力される操作者の指示は、ペ
ンプレス(Pen Press)、スキャンイン(Scan In)、イ
クジットアウト(Ext.Out)、及びイクジットイン(Ex
t.In)である。これらの指示に基づく動作状態は、制御
部224の制御のもとに、インジケータ225に表示出
力され、操作者が動作状態を知ることができる。
【0140】そして、操作者が座標指示を行うべく、ワ
イヤレス座標指示器S2を情報処理装置T2の表示部に
押し当てたとき、ペンプレス検知信号の変化が制御部2
24に出力され、制御部224はペンプレス出力信号P
Pを変化させてペンプレス状態伝送用のスイッチ234
をアクティブにし、電磁信号EMの周波数を変化させる
ことにより、情報処理装置T2側に座標指示されたこと
が伝送される。また、情報処理装置T2の表示画面の変
調表示を読み取る場合は、同様に、スキャンイン検知信
号の変化に応じて、制御部224がスキャンイン出力信
号SIを変化させてスイッチ235をアクティブにする
ことにより、電信信号EMを別の周波数に変化させ、こ
れにより情報処理装置T2側に変調表示を開始するよ
う、伝える。
【0141】次に第2の実施例における操作に伴うワイ
ヤレス座標指示器及び情報処理装置の表示処理の一例に
ついて説明する。
【0142】図23は、紙に描かれた、山を雲と太陽の
ある風景写真のイメージを読み取る場合の概要を示して
いる。操作者は、風景写真I2の左端より少し左に1次
元イメージセンサを押し当て、スキャンボタンBscを
押し、そのまま押し続ける。次に、操作者は1次元イメ
ージセンサを押し当てたまま、右方向にゆっくり移動さ
せ、風景写真I2の右端より少し右に来た時にスキャン
ボタンBscを離す。このときの移動に伴い、ゴムロー
ラが回転しており、走査量が検知されている。この場
合、もし、走査が速すぎて読み取りミスが発生した場
合、スキャンインジケータIdは赤く点灯され、読み取
りが成功した場合、スキャンインジケータIdは緑色に
点灯される。この後、操作者は1次元イメージセンサを
紙面から離し、次の段階の操作を行う。例えば、外部出
力端子EOを介して、他の装置に伝送する。ここで、伝
送が完了すると、スキャンインジケータは緑色から黄色
に変化する。この黄色に変化したことは、ワイヤレス座
標指示器S2内にまだ読み取ったイメージ情報が保持さ
れていることを意味する。従って、さらに他の装置に同
一のイメージ情報を伝送することが可能であり、このイ
メージ情報の伝送と同時にスキャンインジケータIdは
一旦緑色に点灯され、伝送が成功した場合、黄色に変化
する。そして、ワイヤレス座標指示器S2内のイメージ
情報を廃棄したい場合、ゴムローラを回転しないように
して、空中でスキャンボタンBscをクリックする操作
により、スキャンインジケータIdは消灯し、イメージ
情報は廃棄される。
【0143】次に、図24を参照してワイヤレス座標指
示器S2に対応する情報処理装置T2からコード情報を
受信する場合のワイヤレス座標指示器S2及び情報処理
装置T2の表示処理について説明する。
【0144】図24において、本ワイヤレス座標指示器
S2は、1次元イメージセンサが取り付けられているペ
ン先PT1の他、このペン先PT2と逆の他端に先端が
細いペン先PT2が取り付けられ、情報処理装置T2に
対し、通常のメニュー選択や手書き操作の時に用いられ
る。
【0145】図24では、情報処理装置T2の表示画面
に、「Dear John,」で始まる文書がウィンドウW1とし
て開かれている。このウィンドウW1から外側に向かっ
て矢印Y1が表示され、この矢印Y1の先端にコード情
報を送出するために変調表示される表示領域E1が表示
されている。操作者は、表示領域E1にワイヤレス座標
指示器S2の1次元イメージセンサを押し当て、位置が
定まったら、スキャンボタンBscを押下し、矢印Y1
が点滅したらスキャンボタンBscを離す。すなわち、
矢印の点滅表示によりコード情報の伝送が終了したこと
を知ることができる。なお、ワイヤレス座標指示器S2
の1次元イメージセンサの位置を表示領域E1に正確に
合わせなくても、情報処理装置T2側は、座標指示点に
合わせて表示領域E1を移動するようにしている。
【0146】情報処理装置T2は、矢印Y1の点滅表示
と同時にウィンドウW1内の文書の情報をコード情報の
形で変調表示して送出する。このコード情報の送出が終
了すると、矢印Y1の点滅は止まる。
【0147】これに対し、ワイヤレス座標指示器S2
は、コード情報の受信が成功した場合、スキャンインジ
ケータIdを緑色に点灯させ、受信が失敗した場合、ス
キャンインジケータIdを赤色に点灯させる。また、再
走を指示する場合、操作者は再走指示を行った後、再度
上述した操作を繰り返す。その後、受信された文書情報
は、ワイヤレス座標指示器S2内の一時記憶部に記憶さ
れ、上述したイメージ情報と同様の処理が行われる。
【0148】次に、情報処理装置T2からワイヤレス座
標指示器S2に伝送されるコード情報の構成について説
明する。
【0149】図25は、伝送されるコード情報の直列伝
送(時間経過)上の構成を示し、図26は、伝送される
コード情報の並列伝送(同一時間)上の構成を示してい
る。なお、コード情報は、情報処理装置T2の表示画面
の表示を変調、すなわち表示の濃淡を変化させることに
よって行うが、この濃淡の変換を一意に信号レベル
「H」と信号レベル「L」とに対応させて説明する。
【0150】まず、図25を参照して直列伝送上の構成
について説明すると、最初に情報処理装置T2は、4mse
cの並列全ビット「H」レベルとそれに引き続く4msecの
並列全ビット「L」レベルとが2回繰り返す信号を出力
する。この信号は、同期信号である。
【0151】次に、情報処理装置T2は、5msecの並列
全ビット「H」レベルを出力する。これは、スタートビ
ットである。
【0152】次に、情報処理装置T2は、ワード「0」
を構成する並列の各ビットに対応する各信号を、各ビッ
トの値に応じて「H」レベルあるいは「L」レベルに設
定して5msecの時間、出力する。ワイヤレス座標指示器
S2は、この情報をワード「0」であるとして解釈し、
記憶する。また、同時にワード「0」内のエラーチェッ
クを行うが、これについては後述する。
【0153】その後、情報処理装置T2は、ワード
「0」の送出と同様にして、ワード「1」、ワード
「2」、…、ワード「255」を各5msecの時間、出力
する。そして、ワイヤレス座標指示器S2は、各ワード
をそれぞれのワードとして解釈し、エラーチャックし、
記憶する。これにより、1ブロック、256ワードが送
信され、受信されることになる。
【0154】ワード「255」の送信後、情報処理装置
T2は、各ワードの同一ビットの排他的論理和をとって
生成した水平パリティワードを5msecの時間、出力す
る。そして、ワイヤレス座標指示器S2は、この水平パ
リティと、これまでに受信した水平パリティとを比較
し、エラーチェックを行う。
【0155】この水平パリティワードの送信後、情報処
理装置T2は、5msecの並列全ビット「L」レベルを出
力する。ワイヤレス座標指示器S2は、これをストップ
ワードであると解釈する。これと同時に、これまでのシ
ーケンス上のエラー、つまり同期信号/スタートワード
/ストップワードのタイミングと信号レベルの検査結果
と、各パリティによって検出されるデータ知のエラー検
査結果に応じて、スキャンインジケータ等のエラー通知
手段を用いて、エラーの有無を操作者に通知する。
【0156】なお、これまで説明した1ブロックの伝送
に要する時間は約1.3秒となり、伝送されるコード情
報量は、1ワードが正味16ビットとすると、512バ
イトとなる。従って、実質伝送速度は、毎秒3000ビ
ット程度となる。
【0157】次に、図26を参照して、並列伝送上の構
成について説明する。
【0158】図26において、1ワードは16ビットの
データで構成され、各ビットb0〜b15は独立に信号
レベルが設定される。隣接する番号のビットは、物理的
な配置も隣接し、1直線に整列されてい配置される。
【0159】ビットb15には、垂直パリティPが隣接
し、さらに斜めパリティQが隣接し、これらのパリティ
ビットも1直線上に配置される。
【0160】垂直パリティPは、同時点に出力される1
6ビット全ての排他的論理和をとり、それを反転させた
ものである。
【0161】斜めパリティQは、16ワード前のb0、
15ワード前のb1、14ワード前のb2、…、1ワー
ド前のb15、同一ワードのP、の全部で17ビットの
排他的論理和をとったものである。なお、ワードはブロ
ック内で循環させて参照するものとし、ビット番号が
「−1」は「255」に、「−2」は「254」に、
…、「−16」は「240」にそれぞれ読み替える。
【0162】同期信号、スタートビット、ストップワー
ドのときは、各ビットb0〜b15、垂直パリティP、
斜めパリティQ、の全部で18個の信号を全て同じ信号
レベルにする。
【0163】次に、プリンタを有したワイヤレス座標指
示器S2′について説明する。
【0164】図27は、プリンタを有したワイヤレス座
標指示器S2′の外観図であり、このワイヤレス座標指
示器S2′は、これまでに説明したワイヤレス座標指示
器S2のとの機能にプリンタ機能を搭載したものであ
る。
【0165】図27において、ワイヤレス座標指示器S
2′は、ワイヤレス座標指示器S2と同様に、スキャン
ボタンBsc、スキャンインジケータId、1次元イメ
ージセンサPT11、座標指示点を指示する座標指示端
PT10、感圧式で位置検出を行うペン先PT12を有
する他、プリントを指示するプリントボタンBP、記録
紙を挿入する記録紙挿入口H1を有している。
【0166】図28は、ワイヤレス座標指示器S2′に
よるプリント状態を示す図であり、記録紙P1が記録紙
挿入口H1に挿入され、プリントボタンBPの押下によ
りプリントが開始され、順次紙送りされ、記録紙挿入口
H1と反対側にある図示されない記録紙排出口H2から
排出される。なお、内蔵されるプリンタは感熱方式が採
用されている。
【0167】さらに、図29を参照してワイヤレス座標
指示器S2′のプリンタ部分における詳細構成について
説明する。
【0168】図29(a)は、ワイヤレス座標指示器S
2′のプリンタ部分の断面図を示し、図29(b),
(c),(d)は、それぞれ図29(a)のa−a′,
b−b′,c−c′の断面図を示している。
【0169】記録紙P1が記録紙挿入口H1に挿入さ
れ、プリントボタンBPを押下すると、スイッチSWP
がオンとなり、配線板240、243を介して入力され
た情報は、サーマルヘッドにビット情報として順次出力
され、ギヤ部242を介して伝達されるモータ241の
駆動によって、ゴムローラ246が回転し、このゴムロ
ーラの回転により順次紙送りされる。そして、印刷出力
された記録紙P1は、記録紙排出口H2から順次排出さ
れる。
【0170】このプリンタ付きワイヤレス座標指示器S
2′を用いると、情報処理装置T2等から収集した情報
は、直ちにプリントをすることができる。
【0171】次に、基本形態3)に対応する第3の実施
例について説明する。この第3の実施例では、ワイヤレ
ス座標指示器S3と情報処理装置T3との間で情報の双
方向伝送が可能となる。
【0172】図30は、ワイヤレス座標指示器S3の一
例としての情報収集部付き電磁式スタイラスペンの構成
を示す図である。図30において、情報収集部300
は、例えば音声を収集し、この収集した情報を電気信号
に変換する。第1電気回路301は、収集した情報をデ
ィジタル化するA/D変換器と変換された情報を一時適
に記憶するメモリとを有する。コントロールボタン群3
02は、情報収集部300における情報収集動作の制
御、メモリの制御等に用いられるボタン群である。電池
303は、本電磁式スタイラスペンの電源である。筆圧
スイッチ306は、ペン先が押下されたことを検知する
ためのスイッチである。コントロールボタン305は、
情報処理装置T3側に手動で選択状況を伝えるためのボ
タンである。コイル307及び磁性芯308は、情報処
理装置T3側に座標指示のための電磁信号を伝えるとと
もに、コード情報を伝送するための電磁信号を伝える。
接触表面円滑部材311は、接触を滑らかにするために
磁性芯308の先端に取り付けられている。レンズ31
0及びフォトセンサ309は、対向する情報処理装置T
3の表示部の表示に焦点を当てて感知し、電気信号に変
換する。第2電気回路304は、コイル307を駆動す
る回路とフォトセンサ309の出力を増幅する回路を含
む。なお、外郭/内部支持体BDは、上述した構成部分
を支え、かつ保護するものである。
【0173】図31は、図30の情報収集部300の変
形例の詳細構成を示す図である。この情報収集部300
は、磁性芯308等からなり電磁信号を送出する端部の
ペン先と、反対の他端部に位置し、紙などの平面に描か
れた画像などを収集する機能を有している。LEDアレ
イ312で照射された平面上の画像は、セルフォックレ
ンズ314を介して1次元イメージセンサ313上で焦
点を結び、画像情報として取り込まれ、電気信号に変換
される。画像走査時、走査者によって画像イメージが存
在する平面に押し当てられたゴムローラ317は、画像
イメージを走査する操作者の動作によって回転し、ロー
タリエンコーダ316はそれと直結して回転する。画像
イメージの走査量は、その回転量によって表され、その
回転量は反射式フォトインタラプタによって読み取られ
る。電気信号に変換された画像情報及び回転量は、第1
電気回路301に送出され、制御/処理される。
【0174】次に、ワイヤレス座標指示器S3から情報
処理装置T3に伝送される伝送情報(伝送信号)の構成
について図32〜図35を参照して説明する。
【0175】図32は、伝送情報の1パケットの全体構
成を示したものであり、伝送方式としてはパケット方式
を採用している。1パケットは、ヘッダ部、データ部、
及びCRC部とから構成され、1パケットで伝送される
データは512バイトである。但し、図35に示すよう
にヘッダ部のみで1パケットを構成される場合があり、
この場合はメッセージのみを伝送する場合である。
【0176】図32において、ヘッダ部、データ部、及
びCRC部の全ては、ユニット単位で構成され、この各
ユニットは、一定の時間の長さを有する同期信号fpと、
この同期信号fpと同じ時間の長さを有する8つの信号と
から構成されている。ここで、位置検出のための信号fp
は、同期信号fpとして重複使用されている。
【0177】1ビットは、同期信号fpと同じ時間の長さ
5μsecであり、1ユニットの長さは、45μsecとなる。
【0178】ヘッダ部は2ユニットで構成され、データ
部は512ユニットで構成され、CRC部はユニットで
構成される。従って、1パケットは、516ユニットで
構成される。CRC部は、16ビットの情報をもち、5
12バイトのデータの誤り検出を行う。
【0179】従って、1パケットの長さは、23.22msec
となり、データ転送速度は毎秒約22Kバイトとなる。
【0180】一方、図35に示すようにデータを伝送し
ない場合は、2ユニットのヘッダ部のみから構成され
る。
【0181】図33は、ヘッダ部の詳細構成を示す図で
あり、ヘッダ部は上述したように2ユニットから構成さ
れる。
【0182】ヘッダマークは同期信号fpの2倍の長さを
有する。ヘッダマークの次の識別記号b2は、送信か受
信かを表すビットであり、値が「0」のときは、b3〜
b7のシーケンス番号が送信パケットであることを表
し、値が「1」のときは、b3〜b7のシーケンス番号
が受信パケットであることを表す。次の識別記号b3〜
b7は、5ビットのシーケンス番号を示し、同期信号fp
を間に挟んで、識別記号b8〜b11は、4ビットのメ
ッセージを表している。
【0183】この4ビットのメッセージは、識別記号b
2の値によりその意味が異なる。従って、b2=0の時
とb2=1の時とに場合を分けて説明する。
【0184】1)b2=0のとき メッセージの値が「0」のときは、データ送信を意味
し、値が「1」のときは、ステータス送信要求を意味
し、値が「2」のときは、データ送信かつ光感度補正を
意味し、値が「3」のときは、光感度補正を意味し、そ
の他の値のときは、予約コードを意味する。ここで、メ
ッセージの値が、「0」,「2」のときは、図32に示
すパケットとなるが、その他の値のときは、図35に示
すパケット、すなわちヘッダ部のみからなる短いパケッ
トとなる。
【0185】2)b2=1のとき メッセージの値が「0」のときは、ステータスが正常で
あることを意味し、値が「1」のときは、ステータスが
同期エラーであることを意味し、値が「2」のときは、
ステータスがヘッダエラーであることを意味し、値が
「3」のときは、ステータスがデータパリティエラーで
あることを意味し、それ以外の値のときは、予約コード
を意味する。これらの場合のパケットは、全て図35に
示す短いパケットとなる。
【0186】次に、識別記号b12〜b15は、識別記
号b2〜b11までの10ビットに対する誤り訂正符号
(ECC)である。ここでは、ECCとしてハミングコ
ードを使用している。
【0187】なお、識別記号の値が小さい程、下位ビッ
トを示している。例えば、b3=0,b4=1,b5=
0,b6=0,b7=0のとき、シーケンス番号は#2
となる。
【0188】次に、図34は、データ部及びCRC部に
おける1つのユニットの構成を示しているが、ここで
も、識別記号の値が小さい程、下位ビットを示すもので
ある。
【0189】なお、第3の実施例における電磁式スタイ
ラスペンの電磁発生の構成は、第1の実施例で示した図
14の構成と同様であり、動作についても同様であるた
め、説明を省略する。
【0190】また、第3の実施例における情報処理装置
T3の構成も図15で示した構成と同様であり、その動
作も同様であるため、説明を省略する。
【0191】次に、ワイヤレス座標指示器S3と情報処
理装置T3との間の通信におけるタイミングについて説
明する。
【0192】図36は、ワイヤレス座標指示器S3と情
報処理装置T3との間の通信タイミングを説明するタイ
ムチャートであり、伝送ミスが発生した場合も含めて説
明する。図36において、紙面の下方に向かって時間が
経過していることを示しており、ワイヤレス座標指示器
S3における電磁信号による送信と光信号による受信、
及び情報処理装置T3における電磁信号による受信と光
信号による送信とのタイミングを示している。ワイヤレ
ス座標指示器S3から送信されるコード情報は、パケッ
ト番号#0〜#5の6つのパケットであり、これらは電
磁信号を用いて送信される。まず、パケット番号#0の
パケットがワイヤレス座標指示器S3から送信される
と、情報処理装置T3で受信され、この受信は「正常」
に受信され、この正常受信をワイヤレス座標指示器S3
に通知するため、パケット番号#0が正常受信「GOO
D#0」を示す返信パケットが光信号で送信され、ワイ
ヤレス座標指示器S3は、この返信パケットを受信す
る。同様にして、パケット番号#1のパケットも正常受
信される。しかし、パケット番号#2のパケットは、正
常受信されず、情報処理装置T3は、「異常」である判
断される。ここで、情報処理装置T3は、異常受信「N
G#2」を示す返信パケットを光信号によってワイヤレ
ス座標指示器S3に送信する。これに対し、ワイヤレス
座標指示器S3は、この返信パケットを受信するが、こ
の返信パケットの受信完了時点t1は、既にパケット番
号#3のパケットの送信は終了し、その後のパケット番
号#4のパケットも送信している途中であるため、パケ
ット番号#4のパケットの送信完了を待って、パケット
番号#2のパケットを再送する。この再送されたパケッ
トは正常受信され、これに対する「GOOD#2」が受
信される。その後パケット番号#5のパケットも正常受
信されると、ワイヤレス座標指示器S3は、コード情報
の伝送を終了する。
【0193】なお、図36において説明した再送を行な
う場合も双方向伝送ではあるが、再送を行わない場合、
ワイヤレス座標指示器S3から情報処理装置T3へのコ
ード情報伝送と、情報処理装置T3からワイヤレス座標
指示器S3への他のコード情報伝送とを同時に行う双方
向伝送が可能であることは容易に理解することができ
る。
【0194】ここで、一般的な自動再送を含めたワイヤ
レス座標指示器S3と情報処理装置T3との間の通信処
理について説明する。
【0195】図37は、ワイヤレス座標指示器S3にお
ける通信処理手順を示すフローチャートである。ワイヤ
レス座標指示器S3自体は、送信すべきコード情報全体
を把握しており、いくつかのパケットに分けて送信する
かは、事前にスケジュール化しているものとする。ま
ず、ワイヤレス座標指示器S3は、指定された番号のパ
ケットの送信を開始する(ステップS101)。ここ
で、パケット送信完了には所定時間がかかるが、その
間、完了を待つのではなく、引き続く処理へと進むもの
とする。すなわち、次の処理としてステータスの感知を
試みる(ステップS102)。このステータスは、直前
の送信パケットに対応するものとは限らず、以前送信し
た全てのパケットに対応する可能性がある。但し、パケ
ット番号は巡回させて用いているので、例えば4ビット
構成であるならば、今送信しているもおも含めて過去送
信した16個のパケットに限定される。次に、ステータ
スの感知ができたか否かの判定を行い(ステップS10
3)、感知できた場合は、ステップS107に移行す
る。
【0196】一方、ステップS103で感知することが
できなかった場合は、さらに、新たに送るパケットがあ
るか否かを判断し(ステップS104)、新たに送るパ
ケットがない場合は、ステップS102に移行し、新た
に送るパケットがある場合は、さらに、パケット番号が
重なるか否かを判断し(ステップS105)、パケット
番号が重なった場合は、ステップS102に移行し、パ
ケットが重ならない場合は、ステップS106に移行し
て、最新のパケット番号を1つ進める処理を行って、ス
テップS101に移行する。
【0197】ステップ107では、感知したステータス
が「正常」か否かを判断し、「正常」でない場合は、こ
の「正常」でないパケットを再送し(ステップS11
0)、ステップS102に移行する。一方、ステップS
107で感知したステータスが「正常」である場合は、
さらに、新たに送るパケットがあるか否かを判断し(ス
テップS108)、新たに送るパケットがある場合は、
ステップS105に移行する。一方、ステップS108
で新たに送るパケットがない場合は、全てのステータス
が「正常」か否かを判断し(ステップS109)、全て
「正常」でない場合は、ステップS102に移行し、上
述した処理を繰り返し、全て「正常」である場合は、本
処理を終了する。
【0198】次に、情報処理装置側の通信処理について
説明する。
【0199】図38は、情報処理装置T3の通信処理手
順を示すフローチャートである。図38において、情報
処理装置T3自体は、当初受信すべきコード情報全体は
把握していないが、送信されてくる最初の方のパケット
からそれを把握するものとする。全体的にみると、受動
的な動作であり、ワイヤレス座標指示器S3から発信さ
れる信号をきっかけに処理が開始される。そのため、情
報処理装置T3側のフローは、エンドレス構造となって
いる。
【0200】まず、ワイヤレス座標指示器S3から発信
される電磁信号を受信し、その信号の中から同期信号と
ヘッダマークの組合せを検知したか否かを判断する(ス
テップS201)。このステップS201で検知したな
らば、パケットの受信を行う(ステップS202)。こ
こで、パケットには、必ず最初にヘッダを含み、そのヘ
ッダに含まれるメッセージによって、引き続いてデータ
が送られるか、データが無いかが決まる。さて、ステッ
プS203では、ヘッダ内の最終ビットであるパリティ
が正常であるか否かを判断し、正常でないならば、ステ
ータスを「ヘッダパリティエラー」に設定し(ステップ
S204)、ステップS216に移行する。一方、正常
である場合は、ヘッダ情報は全て正しいと判断し、受け
取ったパケット番号を認知するとともに、メッセージを
解釈し(ステップS205)、そのメッセージが「デー
タ送信」か否かを判断する(ステップS206)。「デ
ータ送信」でないならば、さらに「ステータス要求」か
否かを判断し(ステップS207)、「ステータス要
求」でない場合はステップS201に移行し、「ステー
タス要求」である場合は、ステータスを出力あるいは再
出力した(ステップS208)後、ステップS201に
移行する。
【0201】一方、ステップS206で「データ送信」
であると判断された場合は、所定のデータ量を受け終わ
るまで、その間送られてくる同期信号を監視しながら、
データの受信を行い(ステップS209)、その監視し
ている同期信号が規則正しく、正常であるか否かを判断
し(ステップS210)、正常でない場合は、ステータ
スを「同期エラー」に設定し(ステップS211)、ス
テップS216に移行する。一方、ステップS210で
正常であると判断された場合は、さらに、パケットの最
後に受け取るCRCを検査し、CRCが正常であるか否
かを判断する(ステップS212)。ステップS212
でCRCが正常でないと判断された場合は、ステータス
を「データCRCエラー」に設定して、ステップS21
6に移行する。一方、ステップS212でCRCが正常
であると判断された場合は、ステータスを「正常」に設
定し(ステップS214)、パケットのデータを登録
し、処理のトリガを行った(ステップS215)後、ス
テップ216に移行する。
【0202】ステップ216では、設定されたステータ
スを出力し、ステップS201に移行する。
【0203】なお、情報処理装置T3からワイヤレス座
標指示器S3へのコード情報の伝送も、同様にして通信
を行うことができる。
【0204】次に、情報処理装置T3が表示部を用いて
ワイヤレス座標指示器S3にコード情報を伝送する場合
の光学的及び電気的信号の構成について説明する。
【0205】図39は、1ワード伝送時の伝送信号の構
成を示し、図40は、10ワード伝送時の伝送信号の構
成を示し、図41は、ヘッダ部すなわちワード「0」の
構成を示し、図42は、データ部及びCRC部の構成を
示している。ここで、コード情報は、16ビットパラレ
ルで伝送され、かつシリアルに伝送される。
【0206】図42に示すように、1ワードはパラレル
に伝送される16ビットと1ビットのパリティビットで
構成される。また、ヘッダ部の構成は図41に示すよう
に、パリティビットを用いない。
【0207】図41を参照して、下位ビットb0から上
位ビットb15を順次説明する。
【0208】すなわち、識別記号b0,b1は、ダミー
信号であり、ともに値は「0」である。識別記号b2
は、送信あるいは受信を表すビットであり、値が「0」
のとき、識別記号b3〜b7のシーケンス番号は、送信
パケット、値が「1」のとき、識別記号b3〜b7のシ
ーケンス番号は受信パケットとなる。識別記号b3〜b
7の5ビットはシーケンス番号を示す。識別記号b8〜
b11の4ビットはメッセージを表し、このメッセージ
の意味は、識別記号b2の値により変化する。すなわ
ち、 1)b2=0のとき メッセージの値が「0」のときは、データ送信を意味
し、値が「1」のときは、ステータス送信要求を意味
し、値が「2」のときは、データ送信かつ電磁感度補正
を意味し、値が「3」のときは、電磁感度補正を意味
し、その他の値のときは、予約コードを意味する。ここ
で、メッセージの値が、「0」,「2」のときは、図4
0に示すデータ構成となるが、その他の値のときは、図
39に示すデータ構成、すなわちワード「0」の1ワー
ドのみを有するデータ構成となる。
【0209】2)b2=1のとき メッセージの値が「0」のときは、ステータスが正常で
あることを意味し、値が「1」のときは、ステータスが
同期エラーであることを意味し、値が「2」のときは、
ステータスがヘッダエラーであることを意味し、値が
「3」のときは、ステータスがデータCRCエラーであ
ることを意味し、それ以外の値のときは、予約コードを
意味する。これらの場合のデータ構成は、全て図39に
示すようにワード「0」の1ワードのみを有するデータ
構成となる。
【0210】次の識別記号b12〜b15の4ビット
は、識別記号b2〜b11までの10ビットに対する誤
り訂正符号(ECC)を示す。
【0211】図42に示すデータ部及び水平パリティ部
の1つのワードの構成を示しており、識別記号の値が小
さい程、下位ビットを示す。また、ビット0(識別記号
b0)からビット15(識別記号b15)に対する奇数
パリティビットPを有している。
【0212】図39及び図40において、伝送信号はシ
リアルに伝送され、それぞれの図では、横軸を時間軸と
し、右方向を時間が経過する方向として示している。な
お、網かけ部は信号のレベルを問わないことを示してい
る。この伝送信号の構成は、データを伝送するかしない
かで変化し、データを伝送しない場合は図39の構成と
なり、データを伝送する場合は図40の構成となる。
【0213】データを伝送しない場合は、図39のよう
な構成となり、最初に同期信号として2回点滅(4msec
の「H」レベル信号、4msecの「L」レベル信号、4msec
の「H」レベル信号、4msecの「L」レベル信号の出
力)を行う。次に、スタートを表すスタートワードとし
て「H」信号を5msec間出力する。次にシーケンス番号
とメッセージを含む1つのワード、すなわちワード
「0」を5msec間出力する。次にストップを表すストッ
プワードとして「L」信号を5msec間出力する。
【0214】一方、データを伝送する場合は、図40の
ような構成となり、最初にデータを伝送しない場合と同
様に、同期信号として2回点滅を行う。次にスタートを
表すスタートワードとして「H」信号を5msec間出力す
る。次に、シーケンス番号とメッセージを含むワード
「0」を5msec間出力し、さらに8つのデータワードで
あるワード「1」〜「8」を各ワード5msec間出力し、
最後に水平パリティワードをワード「9」として1ワー
ド分、5msec間出力する。なお、水平パリティワードの
各ビットは、ワード「0」〜「8」までの同一ビットの
奇数パリティである。次に、ストップを表すストップワ
ードとして1ワード分、「L」信号を5msec間出力す
る。
【0215】このような構成にして並列伝送が可能とな
る。
【0216】次に、情報処理装置T3からワイヤレス座
標指示器S3に伝送される光信号の感度補正用信号につ
いて説明する。
【0217】図43は、光信号の感度補正用の3つの信
号のタイミングチャートである。図43において、ワイ
ヤレス座標指示器S3から送信されるパケットの先頭に
はヘッダを有し、このヘッダ信号を受け取った情報処理
装置T3から、事前に定められた時間tt1,tt2経
過後、一定時間ずつ白表示D1と黒表示D2とを順に表
示する。それぞれの表示D1,D2の表示が行われてい
る間に光の強さをワイヤレス座標指示器S3が感知し、
それぞれ補正用の白レベルD3及び黒レベルD4とす
る。なお、なお、この動作は常時行うものではなく、ヘ
ッダ内にあるメッセージによって「光感度補正」あるい
は「データ送信、かつ光感度補正」の指示があった時の
みに行うものとする。例えば、一連のパケットの先頭パ
ケットとか、伝送エラーが2〜3回続けて生じたときな
どに用いられる。
【0218】次に、図44を参照して、ワイヤレス座標
指示器S3内の光感度補正回路の構成について説明す
る。
【0219】図44において、光検知回路350は、ワ
イヤレス座標指示器S3が対向する表示部の発光あるい
は反射光を受け、電気信号に変換し、この変換した電気
信号を白レベル保持回路351、黒レベル保持回路35
2、及び比較演算器356の正入力端に送出する。ま
た、ワイヤレス座標指示器S3内にはMPUから制御さ
れているタイミング発生回路355を有し、ヘッダ信号
が出力されてから、ある一定の時間tt1経過後、白レ
ベル保持回路351に白レベル保持制御信号を供給し、
ヘッダ信号が出力されてから、ある一定時間tt2経過
後、黒レベル保持回路352に黒レベル保持制御信号を
供給する。白レベル保持制御信号を受けた白レベル保持
回路351は、白レベルを示す電気信号電圧を保持し、
閾値生成用抵抗353に出力する。一方、黒レベル保持
制御信号を受けた黒レベル保持回路352は、黒レベル
を示す電気信号電圧を保持し、閾値生成用抵抗354に
出力する。この2つの閾値生成用抵抗353,354に
よって分圧された電圧は、比較演算器356の負入力端
に加えられる。比較演算器356は、正及び負の入力端
に加えられた信号の電圧を比較し、2値信号に変換し
て、デコード回路357に出力される。
【0220】ここで、ワイヤレス座標指示器S3の図1
0や図30に例示するイメージセンサによる画像情報等
の読取誤差とその誤差補正の対応について説明する。な
お、センサは1つではなく、指示点を中心として周囲の
複数箇所を検知できるよう複数個有している。
【0221】図45は、ワイヤレス座標指示器S3の表
示面に対する相対的回転角の1要素である、人差し指の
置き場所の範囲を説明する図である。操作者に「コント
ロールボタンを押さないときは、人差し指のすぐそば
で、親指寄りに置くようにして下さい」という操作説明
を与えることにより、想定される最大回転角θを小さく
することができる。
【0222】また、図示はしていないが、ワイヤレス座
標指示器S3の表示面に対する相対的回転角の別の1要
素として、表示面に対するワイヤレス座標指示器の軸の
傾きがある。これは、手首の傾き、ペンの傾け度合い、
表示部の回転等に起因する。これも、操作者に「表示部
はまっすぐ設置するか、まっすぐ持つようにし、スタイ
ラスペンは、ふだんペンを使うときと同じように、でき
るだけ楽な持ち方をして下さい」という操作説明を与え
ることにより、想定される最大回転角を抑えることがで
きる。
【0223】このように、相対的回転角の変動を抑えた
後、相対的回転変動の中心の絶対量を、情報処理装置T
3にソフトウェア的に登録する。これにより、その操作
者の操作するワイヤレス座標指示器S3が最も存在する
可能性が高い相対的回転角に応じた表示変調範囲の設定
が可能となる。
【0224】図46は、表示変調範囲区分の設定例を示
すものであり、ここでは、想定される最大回転角の合計
を120度以内にするのは容易である、ということを前
提としている。つまり、前記想定される最大回転角θが
120度に比べて十分小さいということを前提としてい
る。なお、この前提は、実現可能性が高いと推定する。
ワイヤレス座標指示器S3には、3つの光感応素子があ
り、それらはワイヤレス座標指示器S3の軸を中心にし
て120度ずつ離れている。そして、対向する表示部の
表示面に各々焦点を当てるよう設定される。なお、これ
らの焦点の深さは厳密である必要はなく、多少広がるよ
うに設定してもよい。各焦点F1〜F3も同様に、ワイ
ヤレス座標指示器S3が示す座標指示点を中心に120
度ずつ離れている。表示部側では、これらの焦点F1〜
F3が中央になるように矩形状の表示を変調させる範囲
EE1〜EE3を定め、3つの区分範囲が独立に駆動さ
れるようにする。
【0225】なお、これまでは右手操作の例で説明した
が、左手操作の場合も同様に行うことができる。また、
右手操作と左手操作との切換スイッチを設けて対処する
ようにしてもよい。
【0226】図47は、情報処理装置T3からワイヤレ
ス座標指示器S3に伝送される正常性を示すコードを、
3つに区分された範囲EE1〜EE3に分けて送信する
際の波形図である。すなわち、3つに区分されたそれぞ
れの範囲EE1〜EE3を用いることにより、コード情
報を3ビットのパラレル伝送として送信することができ
る。
【0227】図47において、同期信号の基本的な
「H」と「L」の切替のタイミングは、4msecである
が、3つの波形を異なるようにし、長さを短くしてい
る。第1区分範囲の信号は、「H」、「L」、「H」、
「L」とし、第2区分範囲の信号は、「H」、「L」、
「L」、「H」とし、第3区分範囲の信号は、「L」、
「H」、「L」、「H」とし、長さは短いが、外来光な
どを同期信号として誤検出する可能性を更に低くしてい
る。スタートビットとストップビットは、同期信号との
切替タイミングを正確に検知するために第1区分範囲の
信号のスタートビットを、「H」とし、第2区分範囲の
信号及び第3区分範囲の信号のスタートビットを、
「L」としている。また、外来光などによる取り込み誤
りのおそれを検出できるように、ストップビットは、各
信号のスタートビットの逆極性にしている。中間ビット
は、各信号3ビットとし、それぞれビット番号を割り当
てる。なお、第3区分範囲の信号における「D」は、ダ
ミーを示す。ビット「7」は、パリティビットとする
が、ダミービットを更に別のビットの組合せのパリティ
にする。例えば、ビット「0」,「2」,「4」,
「6」,「D」の”1”の数が奇数になるように、ダミ
ービットの値を定めることが可能である。これにより、
さらに信頼性の高い伝送ができる。一方、伝送に必要な
時間に関しては、3ビットパラレルで伝送され、46msec
という短い時間で伝送することができ、シリアル伝送に
比べて1/3〜1/2の短い時間で伝送することができ
る。
【0228】図48は、図47の3ビットパラレル伝送
によるワイヤレス座標指示器S3から情報処理装置T3
に伝送されるパケットのヘッダに含まれるメッセージの
論理的意味を示す図である。メッセージは、2ビットの
ビットM0とビットM1とで構成される。メッセージに
は、4種類あり、0から3までの番号が付される。メッ
セージ番号「0」は、「データ送信」を、メッセージ番
号「1」は、「ステータス送信要求」を、メッセージ番
号「2」は、「データ送信、かつ光感度補正」を、メッ
セージ番号「3」は、「光感度補正」を、それぞれ意味
する。
【0229】次に上述した第1の実施例から第3の実施
例に共通する実施例について説明する。
【0230】まず、第4の実施例は、例えば図24に示
すように、第2の実施例におけるワイヤレス座標指示器
S2で情報処理装置T2の表示画面における表示領域E
1に1次元イメージセンサが付いたペン先PT1を押し
当てて、文書を示すコード情報を読み取る場合に、ワイ
ヤレス座標指示器S2の回転ずれによる読み取りミスを
起こさないように、座標指示点を中心として、並列伝送
される各ビットの変調表示を略同心円上に行わせるよう
にしたものである。
【0231】図49は、第4の実施例による座標指示点
を中心とした略同心円上に変調表示された情報処理装置
の表示画面を示す図である。図49においては、座標指
示点PAを中心として略同心円上に並列伝送される各ビ
ットが変調表示される表示領域E2が示されている。こ
の表示領域E2が略同心円上に変調表示されることによ
り、情報処理装置の表示画面が90度あるいは180度
近く回転された位置からでも操作者は、座標指示点PA
を中心としてペン先を容易に合わせることができ、位置
ずれも少なくなることから伝送ミスも少なくなる。
【0232】実際の各ビットに対応する同心円の表示領
域E2は、表示画面が量子化されていることから、略同
心円となり、正方形の画素を有する表示画面において
は、図50に示すような略同心円となるアクティブ画素
が指定される。もちろん、変調表示領域の大きさに比べ
て、画素の寸法が非常に小さくなれば、原理的には表示
画面をどのように回転しても常に同じ情報を読み取るこ
とができる。
【0233】ここで、図50に示す略同心円を構成する
アクティブ画素の決定について図51のフローチャート
を参照して説明する。
【0234】図51において、まず事前に一列に配置さ
れた各ビットに対して、座標指示点PAを中心とする幾
何学的に正確な同心円を描いておく。その後、対象とな
る正方形画素のポインタPPを「1」に初期化し(ステ
ップS21)、さらに変調表示ビットのポインタBPを
「1」に初期化する(ステップS22)。そして、ポイ
ンタPPで示される画素PPに、ポインタBPで示され
るビットBPの円弧が存在するか否かを判定し(ステッ
プS23)、ビットBPの円弧が存在しない場合には、
ステップS31に移行してポインタBPを1つ進める。
【0235】一方、ステップS23でビットBPの円弧
が存在する場合は、画素PPをビットBPを表す1つの
画素としてアクティブにし(ステップS24)、画素P
Pが有する4つの辺を指すポインタSPを「1」に初期
化する(ステップS25)。そして、ポインタSPが示
す辺SPが円弧を交わるか否かを判断する(ステップS
26)。辺SPが円弧を交わる場合は、ステップS29
に移行してポインタSPを1つ進める。一方、辺SPが
円弧と交わらない場合は、正方形画素は2つの図形に分
割されるが、ステップS27に移行して、辺SPに接す
る分割図形の面積が正方形画素の面積の1/2以下であ
るか否かが判断される。ステップS27で、1/2以下
でないと判断された場合は、ステップS29に移行して
ポインタSPを1つ進め、1/2以下であると判断され
た場合は、画素PPの辺SPに接する唯一の画素をビッ
トBPとしてアクティブにした(ステップS28)後、
ステップS29に移行し、ポインタSPを1つ進める。
ステップS29の処理後、さらに、ポインタSPが
「4」を越えたか否かが判断され(ステップS30)、
越えない場合は、ステップS26に移行して、上述した
処理を繰り返す。一方、ポインタSPが「4」を越えた
場合は、ステップS31に移行して、ポインタBPを1
つ進め、その後ステップS32に移行する。
【0236】ステップS32では、ポインタBPが変調
表示ビットの総ビット数Bを越えたか否かが判断され、
越えない場合はステップS23に移行して上述した処理
を繰り返す。一方、総ビット数Bを越えた場合は、ポイ
ンタPPを1つ進め(ステップS33)、さらにポイン
タPPが対象の正方形画素の総画素数Pを越えたか否か
が判断される(ステップS34)。そして、ポインタP
Pが総画素数Pを越えない場合は、ステップS22に移
行して上述した処理を繰り返し、総画素数Pを越えた場
合は、本処理を終了する。
【0237】これにより、図50に示すような略同心円
上のアクティブ画素の表示領域が決定され、このアクテ
ィブ画素が変調表示され、情報が伝送されることにな
る。
【0238】図52は、図49に示す略同心円の変調表
示の表示領域E2を、座標表示点PAを中心とする所定
角度のみの領域を変調表示の表示領域E3する場合の表
示例を示している。この図52の例では、座標指示点P
Aの上方に、左右対称で、約60度の角度の範囲内を変
調表示の表示領域として設定している。このようにした
のは、通常操作者がワイヤレス座標指示器を操作する場
合の最大回転ずれが60度ぐらいであると想定されるか
らである。
【0239】図53は、図52の変調表示の表示領域と
した場合の情報読取状況を示している。
【0240】これにより、少ない消費電力でしかも回転
ずれに伴う伝送ミスを軽減することができる。
【0241】ところで、第4の実施例における座標指示
点PAの表示画面上の位置は固定的であったが、この座
標指示点をワイヤレス座標指示器の移動とともに移動さ
せ、かつ変調表示される表示領域を移動させるようにし
てもよい。
【0242】図54は、図49の状態からワイヤレス座
標指示器を下方に移動させた場合の表示画面の状態を示
している。図54に示すように、ワイヤレス座標指示器
を下方に移動させると、情報処理装置は、座標指示点P
Aも同時に移動させ、かつ変調表示の表示領域E2を同
時に移動させる。さらに、情報処理装置は、読み出すべ
き情報が格納されている文書を示すアイコンI2から座
標指示点PAへの方向を示す矢印Y2もそれに伴って移
動させる。この矢印Y2は、アイコンI2から座標指示
点PAへの方向を示すとともに、伝送されるべき情報の
向きをも示している。
【0243】このように座標指示点PAの移動ととも
に、それに伴って変調表示の表示領域E2を移動させる
ことにより、伝送すべきコード情報量が大である場合、
操作者はワイヤレス座標指示器を固定位置にじっと静止
して保持する操作を行う必要がなく、操作者のかかる負
担が軽減される。この場合、操作者は座標指示点を表示
画面上の任意の位置に移動させてコード情報を伝送を行
うことができる。もちろん、コード情報の伝送中である
場合も同様である。
【0244】次に、第5の実施例について説明する。第
5の実施例では、コード情報をできる限り高速に伝送さ
せるため、情報処理装置の表示画面の表示変調密度が最
大になるようにアクティブ画素を特定することを特徴と
している。
【0245】ここで、表示変調密度が最大になるような
アクティブ画素の特定とは、具体的には、各情報ビット
の変調表示を2画素幅で行い、各変調表示間には1画素
幅の無変調部分を設けるようにする。一般に、ワイヤレ
ス座標指示器の座標指示点と1次元イメージセンサとの
位置関係は、構造的に固定されているので、ほとんど一
定である。しかし、情報処理装置側では、位置検出誤差
と、変調表示される画素を決定するときに生じる量子化
誤差とがあるので、ワイヤレス座標指示器の1次元イメ
ージセンサと変調表示される画素とには、主にこの2つ
の誤差が重畳されて生じる。ここで、補正処理を施せ
ば、位置検出誤差は通常±0.1mm以下になるが、量
子化誤差は最大で±0.5画素ピッチであり、改善の余
地がなく、液晶ディスプレイの場合、通常±0.1mm
以上である。これらを踏まえて、情報処理装置の表示部
でアクティブ画素を特定すれば、重畳後の誤差幅の中央
位置では、言い換えると誤差が無いと想定した時に、座
標指示位置によって相対的に定まる位置では、必ず変調
表示が感知できる。つまり、各情報ビット1つに対し、
1次元イメージセンサ内の一意に定まる位置にある1つ
のセンサで表示を感知するだけで済む。
【0246】ところで、座標指示の方式には、図31に
示すような反射型の電磁結合方式の他、いくつかの方式
がある。
【0247】図55は、図31と同一のワイヤレス座標
指示器の1次元イメージセンサ付近の構造を示す図であ
り、図55(a)は、この側面の断面図を示し、図55
(b)は、平面の断面図を示している。この図55は、
反射型の電磁結合方式によって座標指示を行っており、
電磁誘導による位置検出がなされる。
【0248】図55において、磁性芯400は上下に摺
動し、磁性芯400とコイル401と図示しないコンデ
ンサとで共振回路を構成する。ワイヤレス座標指示器を
表示部441の表示面に押し当てることにより、磁性芯
400が摺動し、共振回路の共振周波数がシフトし、座
標位置検出部442を介して、その変化が情報処理装置
側で検出される。座標指示点の検出は、反射される電磁
信号が最も強い2つの隣接する範囲を取り出し、この2
つの強度差から正確な位置を割り出す。なお、図55に
おいて、座標位置検出部442は、表示部441の下に
配置される。
【0249】次に、図56は、感圧方式によるワイヤレ
ス座標指示器の1次元イメージセンサ付近の構造を示す
図であり、この感圧方式による座標指示は、板バネ41
9の先端下方に感圧用座標指示端420の突起を有し、
ワイヤレス座標指示器を情報処理装置の感圧座標検出部
443に押し当てると、一定の大きさで一定の圧力が、
この感圧座標検出部443に加わり、これにより、座標
位置が検出される。なお、感圧座標検出部443は、透
明な材質で構成され、表示部444の表示が可視表示で
きるようになっている。
【0250】図57は、光結合方式によるワイヤレス座
標指示器の1次元イメージセンサ付近の構造を示す図で
ある。情報処理装置側においては、光結合式座標検出機
能と表示機能とを兼ね備えた表示/検出部445が用い
られる。すなわち、表示/検出部445は、アクティブ
・マトリクス方式の液晶ディスプレイの半導体形成面に
光感応素子を形成させたものである。光結合方式による
座標指示は、ゴムローラ427が表示面に押し当てら
れ、微小な移動を検知すると、LEDアレイ422の一
部が一定時間、発光することによって行われる。これに
対し、座標検出は、2次元状に配置された光感応素子で
発光された光の強度を計測し、その強度によって位置を
検出する。
【0251】このような各種の座標指示方式と座標位置
検出方式との組合せにより座標位置の指示とこの指示に
よる座標位置の検出が行われる。
【0252】ここで、上述した座標指示点と変調表示を
行うアクティブ画素との関係について説明する。
【0253】図58は、座標指示点とアクティブ画素と
の関係を示す図であり、ここでは、例えば図56に示す
ように、操作者からみて、1次元イメージセンサの位置
が座標指示点よりも遠方に位置する場合を想定してい
る。なお、座標指示点とイメージの読取が可能な位置と
の距離については、予めワイヤレス座標指示器と情報処
理装置との間で認識されており、設定されているものと
する。
【0254】さて、図58において、表示部の各正方形
画素の一辺の長さを「L」とし、この長さLを0.2m
mとする。情報処理装置は、検知し、割り出した座標指
示点から、Y軸方向に14L≦Y<15Lの位置にある
画素を下端とし、X軸の左方向に7.5L<XR≦8.
5Lの位置にある画素を左端とし、Y軸方向に4画素幅
を有する領域を伝送ビット「0」に対する変調表示を行
うアクティブ画素とする。そして、Y軸方向上方に1画
素幅の非アクティブ領域を挟んで伝送ビット「1」を隣
接させる。その他の伝送ビットについても同様なアクテ
ィブ画素と非アクティブ画素とを繰り返し配置する。
【0255】なお、図58において、各伝送ビットはY
方向にアクティブ画素を4画素分配置し、各伝送ビット
間に非アクティブ画素を1画素配置するようにしている
が、これは、アクティブ画素間に非アクティブ画素を配
置した一例を示すものであり、アクティブ画素の個数あ
るいは非アクティブ画素の個数は、最適な値が設定され
る。
【0256】次に図59及び図60を参照して、光結合
方式による座標位置指示/検出との関係について説明す
る。図59は、光結合方式によるワイヤレス座標指示器
と情報処理装置との間で伝送される信号の伝達/検知状
態を示す図である。ここで、各構成(LEDアレイ42
2、1次元イメージセンサ423、表示/検出部44
5)の縦軸上での同一位置にある構成要素(LED、光
センサ、感応素子)は互いに対面しているものとする。
また、図59において、ワイヤレス座標指示器側では、
左から順に、LEDの配置とそのアクティブ状況、光セ
ンサの配置、LEDの照射レベルL1、光センサの感知
レベルL3を示し、情報処理装置側では、左から順に、
感応素子の感光部の光感知レベルL2、感光部の配置、
表示/検出部の配置とそのアクティブ状況を示してい
る。
【0257】また、図60は、光結合方式における基準
となるLED500と他のLED、及びアクティブ画素
と非アクティブ画素の信号伝送状態を示すタイムチャー
トを示している。
【0258】まず、座標指示に際し、ワイヤレス座標指
示器は、位置決めのための光信号としてLED500を
一定間隔で点滅させる。この動作は、図60(a)の前
半部分が対応する。また、この点滅における点灯時の照
射レベルは、照射レベルL1として示される。すなわ
ち、LED500の位置を中心としたなだらかな減衰す
る分布(ガウシアン分布)をしている。
【0259】このLED500の照射を情報処理装置の
感光部で感知すると感知レベルL2のようになる。この
感知レベルL2は、照射レベルL1の値がサンプリング
されて検知されたことになる。そして、情報処理装置側
は、この感知レベルL2のうちの最も強い隣接する2か
所に最も近い表示画素DISPE,DISPE´を基準
の表示画素として設定する。情報処理装置は、この基準
とした2つの表示画素DISPE,DISPE´をビッ
ト「0」に対してアクティブに設定するとともに、隣接
する表示画素の1つを非アクティブに設定する。さら
に、この非アクティブに設定した1つの表示画素に隣接
する2つの表示画素DISPF,DISPF´をビット
「1」に対してアクティブに設定する。以下、同様にし
て、アクティブ画素2つと非アクティブ画素1つとを必
要なビット分交互に配置、設定する。そして、情報処理
装置は、最初のLED500による座標指示用の光信号
を受け取ってから、所定時間経過した時点で、アクティ
ブに設定された表示画素を対応する情報ビットの値に応
じて、点灯させる。その後、一定時間毎に、ワードの値
を更新して出力し、所定量の出力が終了した時点で、変
調表示は終了する。
【0260】一方、ワイヤレス座標指示器側は、最初の
LED500による座標指示用の光信号を出力した後、
所定時間経過した時点で、LEDアレイの全てのLED
を点灯させ、対向する表示画面を照らす。このときの点
灯期間は、変調表示の期間よりも若干長く設定されてい
る。変調表示は、ワイヤレス座標指示器側の光センサ
(1次元イメージセンサ)によって感知される。この感
知レベルは、感知レベルL3となる。但し、ワイヤレス
座標指示器は、全ての光センサによる感知レベルを処理
するのではなく、位置検出用のLED500の最も近傍
にある光センサLSGとこの光センサLSGを基準とし
て、3画素分離れた位置にある光センサLSHによりレ
ベルを感知する。なお、光センサLSHからさらに3画
素分離れた光センサ等順次3画素分離れた位置の光セン
サのレベルが必要に応じレベルを感知する。そして、こ
の光センサにより感知されたレベルは2値化されること
になる。
【0261】なお、LED500をもとにしてなされる
アクティブ画素の決定時において、基本的にはワイヤレ
ス座標指示器が動かないものとしている。但し、位置検
出は随時行われるため、ワイヤレス座標指示器が動かな
いものとする仮定の時間は、非常に短い時間となり、ほ
とんど影響を及ぼさない。
【0262】このように、第5の実施例においては、変
調表示する表示画素幅を2画素にしているので、厳密な
位置検出処理をしなくても、ワイヤレス座標指示器側で
固定させた計測点で必ず対応するビットのアクティブ表
示を検出することができる。また、非アクティブ領域と
して1画素分設けているので、たとえアクティブ表示の
感知レベルが低くても、隣接ビットのクロストークを低
く抑えることができる。しかも、アナログ処理をする必
要がなく、直ちに検知した情報を2値化することがで
き、処理の高速化及び消費電力の削減が可能となる。
【0263】次に、第6の実施例について説明する。
【0264】この第6の実施例は、1次元イメージセン
サを有するワイヤレス座標指示器等の1次元イメージセ
ンサ側において座標指示を行う場合の座標指示を容易に
するためのものである。すなわち、ワイヤレス座標指示
器による物理的な座標指示点と論理的な座標指示点とを
分離するようにしたものである。
【0265】図61は、情報処理装置側からワイヤレス
座標指示器側に文書情報を伝送する場合の操作とその際
の表示状態を示す図である。図61において、情報処理
装置の表示画面内には、「Dear John,」から始まる文書
を有するウィンドウW4が開かれており、このウィンド
ウW4内の文書情報をワイヤレス座標指示器側にコピー
する場合、操作者はワイヤレス座標指示器の1次元イメ
ージセンサ側で座標指示を行うことにより、メインメニ
ューのうちの編集メニューm1を選択指示する。する
と、プルダウンメニューm2が表示出力され、操作者は
さらに、このプルダウンメニューm2内から「コピー」
のメニューm3をワイヤレス座標指示器によって選択指
示する。すると、現在アクティブなウィンドウW4内の
右上に情報出力用の枠E4が表示出力され、操作者は、
この枠E4内の座標指示点にワイヤレス座標指示器の座
標指示点を合わせ、略同心円上の変調表示に合わせるこ
とにより、情報の伝送が開始される。
【0266】ここで、ワイヤレス座標指示器の1次元イ
メージセンサ側は、先が太いため、図62に示すよう
に、座標指示点PAをメニュー表示内に合わせることが
容易ではない。そこで、第6の実施例では、図63に示
すようにワイヤレス座標指示器と情報処理装置の表示部
との物理的な座標指示点Pαと、表示部上の論理的な座
標指示点Pβとを分離して表示するようにしている。
【0267】この物理的な座標指示点Pαと論理的な座
標指示点Pβとの関係、すなわちオフセット関係は予め
設定でき、しかも随時設定変更することができる。図6
4は、このオフセットの関係を設定するための画面であ
り、このアプリケーション画面を用いることにより、随
時オフセットの関係を設定/変更することができる。
【0268】また、図65は、オフセットの関係を設定
変更の状態を示しており、ワイヤレス座標指示器の図示
しないオフセット設定ボタンを押下しながら、ワイヤレ
ス座標指示器を所望の位置に移動させ、所望の位置にな
ったら、オフセット設定ボタンを離すことにより、新た
なオフセット関係が設定される。ここで、オフセット設
定ボタンが押下されている間は、論理的な座標指示点P
βは固定され、移動する物理的な座標指示点Pαとの相
対位置関係によって、新たなオフセット量が設定/変更
される。
【0269】この場合、オフセット設定ウィンドウを開
いてオフセット設定を行う必要がない。しかし、図66
に示すオフセット設定ウィンドウを開くことにより、図
64で設定されているオフセット関係が、図66に示す
オフセット関係に変更されていることを確認することが
できる。
【0270】ところで、図67(a)に示すように、表
示部の周辺部に座標指示点を指示したい場合、オフセッ
トの関係によっては、周辺部にあるアイコン等を選択で
きない場合が生ずる。そこで、第6の実施例において
は、周辺部に近づくと、予め設定されたルールに従っ
て、別のオフセット関係が設定され、論理的な座標指示
点Pβ1が新たな論理的な座標指示点Pβ2にシフトす
るようにしている。
【0271】図68は、周辺シフト設定ウィンドウを示
す図であり、この周辺シフト設定ウィンドウにより、周
辺シフトのオン/オフ、シフト時のオフセット、シフト
状態になる幅、シフト移行状態の幅、及び120度を越
える場合の回転向きを登録することができる。
【0272】図69は、この周辺シフト設定ウィンドウ
により設定された設定値の意味を示す図であり、「シフ
ト状態になる幅」は、オフセット幅Wの1.2倍に設定
されている。また、「シフト移行状態の幅」は、オフセ
ット幅Wの1.7倍に設定されている。また、「120
度を越える場合の回転向き」は、時計回りに設定されて
いる。従って、120度を越える場合、図69(c)の
右上のように時計回りで、通常時のオフセット関係が物
理X座標の移動量に従って回転し、最終的なシフト移行
時のオフセット関係となる。
【0273】なお、上述した座標指示点のシフトはX軸
方向について説明したが、Y軸方向も同様に座標指示点
をシフトするように設定される。
【0274】これまでは、全て座標指示点は1つとして
説明してきたが、複数の座標指示点を設けるようにして
もよい。
【0275】図70は、2つの座標指示点を設けた場合
のワイヤレス座標指示器の座標指示点の位置と情報処理
装置における変調表示領域と座標指示点の位置関係を示
したものである。図70(a1)において、ワイヤレス
座標指示器は、位置を指示する信号発生部を2つ有し、
この2つの信号発生部により指示される2つの座標指示
点Pα1,Pα2を結ぶ直線上に1次元イメージセンサ
SR1を配置するようにしている。そして、図70(a
2)に示すように、このワイヤレス座標指示器により、
2つの座標指示点Pα1,Pα2が指示されると、情報
処理装置は、この2つの座標指示点Pα1,Pα2の指
示位置に基づいて、1次元イメージセンサSR1に対応
する変調表示領域E5を設定する。なお、BD1は、ワ
イヤレス座標指示器の外郭を示す。
【0276】また、図70(b1)において、図70
(a1)と同様にワイヤレス座標指示器は、位置を指示
する信号発生部を2つ有し、この2つの信号発生部によ
り指示される2つの座標指示点Pα3,Pα4とを結ぶ
直線に直角で、座標指示点Pα4を通る直線上に1次元
イメージセンサSR2を配置するようにしている。そし
て、図70(b2)に示すように、このワイヤレス座標
指示器により、2つの座標指示点Pα3,Pα4が指示
されると、情報処理装置は、この2つの座標指示点Pα
3,Pα4の指示位置に基づいて、1次元イメージセン
サSR2に対応する変調表示領域E6を設定する。な
お、BD2は、ワイヤレス座標指示器の外郭を示してい
る。
【0277】もちろん、上述したように、物理的な座標
指示点と論理的な座標指示点とを分離して表示するよう
にしてもよい。
【0278】次に、第7の実施例について説明する。
【0279】第7の実施例は、座標指示点が情報の出口
であることを表示部の表示画像の内容及び動きで示すよ
うにしたものである。
【0280】例えば、図71に示すように「水滴」ある
いは「パイプと漏斗」は、操作者に水の流れとその向き
を連想させ、これにより、情報処理装置側の情報出力元
に関係するアイコンから、ワイヤレス座標指示器側に情
報が出力されていることを知ることができる。この場
合、漏斗は座標指示点を有する枠の上端に相対的に固定
されて表示され、パイプは、座標指示点の移動に伴っ
て、漏斗に追随させるようにしている。なお、「水道の
蛇口とバケツ」あるいは「ピストルと的」であっても同
様である。このように、物理現象や人間生活に使われる
道具類を表す画像によって、座標指示点が情報の出口で
あることを示すようにする。
【0281】また、図72に示す「ロケット」は、物体
の動きを連想させ、その方向により座標指示点が情報の
出口であることを知ることができる。なお、「ロケッ
ト」でなく、「つばめ」等の画像であっても同様であ
る。これらの画像は、その内容で情報の出口を示すもの
である。
【0282】一方、図73は、座標指示点が情報の出口
であることを表示画像の動きにより示す表示例である。
図73において、「パイプ」とそのパイプの中の「丸い
影」が表示され、この「丸い影」は、情報の伝送ととも
に座標指示点の方向に移動し、この動きにより、座標指
示点が情報の出口であることを示す。このような動き
は、「ベルトコンベアと小包」、「野球のボール」、あ
るいは「蟻の行列」等の動きによっても表すことができ
る。
【0283】なお、図71及び図72で示した図形の内
容と図73で示した図形の動きとによる表示を組み合わ
せて表示するようにしてもよい。例えば、図72の「ロ
ケット」を、情報出力開示時点においては、選択された
アイコンの近傍に位置させ、情報の出力の進行ととも
に、ロケットを座標指示点に移動させ、情報の出力完了
時に、ロケットが座標指示点に到達するように表示して
もよい。これにより、情報の伝送状態をも知ることがで
きる。また、図71の「パイプ」内を流れる水の量を情
報の伝送の進行とともに、減少するように表示してもよ
い。
【0284】また、この第7の実施例は、情報の出口を
表示するようにしたものであるが、このような表示は、
双方向通信の表示にも容易に適用することができる。
【0285】このように第7の実施例においては、表示
画像を用いることにより、操作者に対し、情報の出口を
直感的に理解させることができる。
【0286】次に、第8の実施例について説明する。
【0287】第8の実施例においては、情報処理装置の
表示部として、メモリ性のある単純マトリクス方式で駆
動される表示デバイスを用い、表示変調範囲を矩形状に
限定することにより、駆動デューティを上げて、情報伝
送速度を向上させるものである。
【0288】図74は、一般的な単純マトリクス駆動の
表示部の構造とこの表示部に通常時加えられる信号を示
す図である。
【0289】図74(a)において、一般的な単純マト
リクス駆動の表示部の構造は、マトリクス構造座標を一
意に与えるために、Xライン群とYライン群とが直角に
交差するように配置され、所望の座標を表示させるとき
は、該当するXラインとYラインとの間に電圧を印加
し、表示媒体を励起させ、あるいは、表示媒体に極性を
与える。その電圧の印加は、一定の規則に従って、スキ
ャンされており、通常図74(b)のように、一方の座
標、ここではY座標を並列に駆動し、他の座標すなわち
X座標を順次走査し、一巡させる。この動作を続けるこ
とにより、1画面を表示させる。1つの座標に電圧を印
加する時間を一定とした場合、1画面の変更にかかる時
間は総Xライン数に依存し、ある特定の矩形領域の表示
に限定した場合でも、該当するXライン数に依存する。
【0290】図75は、第8の実施例での表示部の表示
変調時の駆動信号を示す図であり、表示変調させる矩形
領域E6を図75(a)のように設定したときの駆動信
号のタイミングチャートは図75(b)のようになる。
【0291】特に、表示デバイスとしてメモリ性のある
媒体を用いた場合、この第8の実施例による駆動方式を
採用したときでも、他の領域での表示消えや表示不良が
発生しない。図75(b)に示す6つの信号は、注目す
るYラインYn〜(Yn+i)〜Yn+kの3つと、注目する
XラインXm〜(Xm+i)〜Xm+kの3つである。なお、i
は、0≦i≦kの値である。矩形領域E6に関係するXラ
インあるいはYラインをそれぞれ一括して駆動すること
ができる。そして、図74において、一定とした印加時
間、1つ分で矩形領域E6の全ての画素を表示すること
ができる。すなわち、矩形領域E6のXライン数、Yラ
イン数のいずれにも依存しない。なお、正常性を示すコ
ードの送信を行う場合、その駆動時間は伝送コード量に
依存する。
【0292】これにより、表示変調周期を短くすること
ができ、情報伝送速度を上げることができる。
【0293】なお、上述した各実施例は、それぞれ適宜
に組み合わせて構成することができることはもちろんで
ある。
【0294】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
では、まずワイヤレス座標指示装置において、記憶手段
に記憶されたコード情報と、情報処理装置の表示手段に
表示された処理対象を指示する位置情報とが信号送信手
段によって、情報処理装置に伝送される。これに対し、
情報処理装置側では、位置検出手段がワイヤレス座標指
示装置からの指示情報に基づいて位置情報を検出し、コ
ード抽出手段は指示情報からコード情報を抽出し、情報
管理手段が、検出された位置情報と抽出されたコート情
報とを関連づけて記憶管理し、この記憶管理された情報
に基づいて情報処理手段が所定の処理を行う。この際、
表示手段上での処理対象の座標指示点に対応させた位置
関係でワイヤレス座標指示装置から情報処理装置へのコ
ード情報の伝送が行われようにしている。
【0295】このため、ユーザは、コード情報を記憶す
るデバイスに対する操作とワイヤレス座標指示装置の座
標指示操作を一括して行うことができるとともに、同一
のワイヤレス座標指示装置によって位置指示及びコード
情報伝送を行うことができるので、操作が簡単になり、
しかも操作に係る時間が短縮されるという利点を有す
る。
【0296】さらに、ワイヤレス座標指示装置及び情報
処理装置は、ケーブルあるいはアダプタ等の接続機器を
付加する必要がなく、小型化、薄型化、軽量化が促進さ
れるという利点を有する。
【0297】また、伝送されるコード情報は、汎用性の
ある情報であるため、ユーザが所望する各種の情報を伝
送することができるという利点を有する。
【0298】第2の発明では、第1の発明において、1
次元イメージセンサやマイクロフォン等の情報収集手段
が対応した情報を収集し、この収集した情報は、コード
情報生成手段によりコード情報に変換され、この変換さ
れたコード情報は、記憶手段に記憶されようになってい
る。
【0299】このため、ペン入力属性、操作者識別符
号、スイッチ状態、あるいは表示情報等の各種の情報を
収集することができ、かつ伝送することができる。
【0300】第3の発明では、まずワイヤレス座標指示
装置において、信号送信手段が情報処理装置の表示手段
に表示された処理対象を指示する位置情報を該情報処理
装置に伝送する。これに対し、情報処理装置側では、位
置検出手段がワイヤレス座標指示装置からの指示情報に
基づいて位置情報を検出し、コード情報特定手段は、情
報管理手段が管理する処理対象とその処理対象に関連す
るコード情報を参照し、検出された位置情報に基づいて
関連するコード情報を特定する。そして、この特定され
たコード情報は、信号発生手段によってワイヤレス座標
指示装置に伝送される。これに対し、ワイヤレス座標指
示装置側では、コード情報受信手段が情報処理装置から
のコード情報を受信し、記憶手段が、この受信したコー
ド情報を記憶する。この際、表示手段上での処理対象に
対応させた位置関係で情報処理装置からワイヤレス座標
指示装置へのコード情報の伝送が行われようにしてい
る。
【0301】このため、第1の発明と同様な効果を有す
る。
【0302】第4の発明では、第3の発明において、さ
らにプリンタ等の印刷手段またはデータ転送手段を具備
し、記憶手段に記憶されたコード情報を印刷出力または
データ転送することにより、外部にコード情報を出力す
るようにしている。
【0303】このため、ワイヤレス座標指示装置自体で
各種の情報を簡易に出力することができるとともに、簡
単な外部接続によりコード情報を外部転送出力すること
ができるという利点を有する。
【0304】第5の発明では、まずワイヤレス座標指示
装置から情報処理装置へのコード情報が伝送される場
合、ワイヤレス座標指示装置側で、信号送信手段が、記
憶手段に記憶されたコード情報と、情報処理装置の表示
手段に表示された処理対象を指示する位置情報とを情報
処理装置に伝送する。一方、情報処理装置側では、指示
情報検出手段が、ワイヤレス座標指示装置からの指示情
報に基づいて位置情報とコード情報とを検出し、情報格
納手段が検出された位置情報と抽出されたコード情報と
を関連づけて情報管理手段に格納し、情報処理手段は、
格納された処理対象とその処理対象に関連するコード情
報の管理のもとに、各種の処理を行う。
【0305】一方、情報処理装置からワイヤレス座標指
示装置へのコード情報が伝送される場合、ワイヤレス座
標指示装置から情報処理装置へのコード情報の伝送と同
時に、情報処理装置側では、コード情報特定手段が、情
報管理手段が管理する処理対象とその処理対象に関連す
るコード情報を参照して、検出された位置情報に基づい
て関連するコード情報を特定し、信号発生手段が特定さ
れたコード情報をワイヤレス座標指示装置に伝送する。
そして、ワイヤレス座標指示装置では、コード情報受信
手段が情報処理装置からのコード情報を受信し、記憶手
段がこの受信したコード情報を記憶する。
【0306】この際、情報処理装置とワイヤレス座標指
示装置との間で表示手段上での処理対象の座標指示点に
対応させた位置関係をもたせ、この位置関係によりコー
ド情報が双方向に伝送されるようにしている。
【0307】このため、第1の発明と同様な効果を有す
るとともに、双方向伝送が可能なことから、伝送の正常
性確認や相互動作(インタラクション)が可能となると
いう利点を有する。
【0308】第6の発明では、第3の発明乃至第5の発
明において、処理対象の座標指示点を表示手段の表示画
面上に表示する際、略同心円上にコード情報の各ビット
の変調表示を行うようにしている。
【0309】このため、ワイヤレス座標指示装置のペン
先の回転位置ずれに伴う伝送ミスを軽減することができ
るという利点を有する。
【0310】第7の発明では、第3の発明乃至第6の発
明において、処理対象の座標指示点を表示手段の表示画
面上に表示する際、ワイヤレス座標指示装置の位置ずれ
に連動させて座標指示点の変調表示領域を移動させるよ
うにしている。
【0311】このため、ワイヤレス座標指示装置を表示
手段の表示画面上の任意の位置に移動することができ、
ユーザは、ワイヤレス座標指示装置を固定位置に保持す
る必要がないので、ユーザのワイヤレス座標指示装置の
操作負荷が軽減されるという利点を有する。
【0312】第8の発明では、第3の発明乃至第7の発
明において、処理対象の座標指示点を表示手段の表示画
面上に表示する際、表示器の変調密度が最大になるよう
に表示器の駆動画素を特定するようにしている。
【0313】このため、読取誤差を軽減され、伝送ミス
が軽減されるという利点を有する。
【0314】第9の発明では、第3の発明乃至第8の発
明において、処理対象の座標指示点の表示手段の表示画
面上に表示する際、ワイヤレス座標指示装置との間で情
報の伝送を行うための座標指示点とは異なる位置に座標
指示点を示す仮想的な表示を行う。
【0315】このため、ワイヤレス座標指示装置の物理
的な座標指示点と論理的な座標指示点とが分離され、正
確な座標指示が容易になるとともに、ワイヤレス座標指
示装置のペン先が広がりを有することから、座標指示が
不可能である場合でも、所望の座標指示を行うことがで
きるという利点を有する。
【0316】第10の発明では、第3の発明乃至第9の
発明において、情報処理装置の表示手段としてメモリ性
のある単純マトリクス方式で駆動される表示デバイスを
用い、この表示デバイスの表示範囲を矩形状に限定して
いる。
【0317】このため、駆動デューティが向上し、結果
としてコード情報の情報転送速度が向上するとともに、
消費電力を低減することができるという利点を有する。
【0318】第11の発明では、第3の発明乃至第10
の発明において、処理対象の座標指示点を表示手段の表
示画面上に表示する際、ワイヤレス座標指示装置が指示
している位置が情報の出口であることを示す表示を行う
ようにしている。
【0319】このため、操作者は、ワイヤレス座標指示
器が指示している位置が情報の出口であることを直感的
に認識することができる。また、情報が現在伝送中であ
るという現況把握を行いつつ伝送することができるとい
う利点を有する。
【0320】第12の発明では、第1の発明または第2
の発明または第5の発明乃至第10の発明において、情
報処理装置側で、コード情報受信エラー検出手段がコー
ド情報の受信エラーを検出し、受信エラーを検出した場
合、エラー通知手段がエラー情報をワイヤレス座標指示
装置に伝送し、ワイヤレス座標指示装置側では、エラー
認識手段が通知されたエラー情報を認識し、コード情報
再送手段が認識したエラー情報に応じて該当するコード
情報を情報処理装置に再送するようにしている。
【0321】このため、伝送すべきコード情報が確実か
つ自動的に行われるという利点を有する。
【0322】第13の発明では、第1の発明または第2
の発明または第5の発明乃至第11の発明において、情
報処理装置側では、基準値発生手段がコード情報受信レ
ベルの基準値を発生し、基準値通知手段が所定のタイミ
ングでこの基準値をワイヤレス座標指示装置側に通知す
る。これに対し、ワイヤレス座標指示装置側では、基準
値認識手段が通知された基準値を認識し、補正手段が認
識した基準値に基づいてコード情報送信レベルを補正す
るようにしている。
【0323】このため、伝送エラーを軽減することがで
きるという利点を有する。
【0324】第14の発明では、第1の発明乃至第13
の発明において、ワイヤレス座標指示装置と情報処理装
置との間で伝送されるコード情報は、パラレルで伝送さ
れる。
【0325】このため、伝送されるコード情報は、高速
に伝送されるという利点を有する。
【0326】第15の発明では、第1の発明乃至第14
の発明において、ワイヤレス座標指示装置と情報処理装
置とが、任意の位置で密着接続された領域において、位
置情報及びコード情報が、ベースバンド信号の形態で伝
送されるようにしている。
【0327】このため、位置情報あるいはコード情報の
伝送、すなわち送受信に関するワイヤレス座標指示装置
及び情報処理装置の構成が簡易となり、また、位置情報
及びコード情報の伝送は、密着接続された状態で行われ
るため、混信が少なくなり、伝送ミスが軽減されるとい
う利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】基本形態1)に対応した第1の実施例である情
報入出力システムの基本構成を示す図。
【図2】基本形態2)に対応した第2の実施例である情
報入出力システムの基本構成を示す図。
【図3】基本形態3)に対応した第3の実施例である情
報入出力システムの基本構成を示す図。
【図4】表示部21と位置検出部22の構成例を示す
図。
【図5】ワイヤレス座標指示器S1に対応するCCDカ
メラ(情報収集部10に対応)付きスタイラスペンS4
から、情報処理装置T1に対応する薄型携帯用の情報処
理装置T4に画像情報を転送する状態を示す図。
【図6】図5に示す状態における操作者の手順を示すフ
ローチャート。
【図7】情報処理装置S3に対応する2つの情報処理装
置T5,T6との間でスタイラスペンS5を用いて情報
を転送する状態を示す図。
【図8】図7に示す状態における操作者の手順を示すフ
ローチャート。
【図9】第1の実施例におけるワイヤレス座標指示器S
1の具体的構成の一例である電磁式スタイラスペンを示
す図。
【図10】第1の実施例におけるワイヤレス座標指示器
S1の具体的構成の一例である光学式スタイラスペンを
示す図。
【図11】伝送情報の全体構成を示す図。
【図12】図11に示す伝送情報のヘッダ部のユニット
の詳細構成を示す図。
【図13】図11に示す伝送情報のデータ部のユニット
の詳細構成を示す図。
【図14】電磁式スタイラスペンの電磁信号(伝送信
号)発生に関する回路構成を示す図。
【図15】第1の実施例における情報処理装置T1の構
成を示す図。
【図16】図15におけるデコーダ108の詳細構成を
示す図。
【図17】デコーダ108における波形整形/同期信号
除去回路123及び周波数/位相検知回路124の詳細
構成回路を示す図。
【図18】ワイヤレス座標指示器S1に一時記憶された
画像データを情報処理装置T1に転送した場合の表示器
21の表示状態を示す図
【図19】ワイヤレス座標指示器S1内に一時記憶され
たテキスト情報を情報処理装置T1に接続されるプリン
タに転送して印刷出力させる場合の表示器21の表示状
態を示す図。
【図20】ワイヤレス座標指示器のペン先及びコントロ
ール・ボタンの押下状態の情報処理装置への伝達方法を
示す図。
【図21】第2の実施例である情報処理装置T2の構成
を示す図。
【図22】1次元イメージセンサ付き電磁式ワイヤレス
座標指示器S2の構成を示す図。
【図23】紙に描かれたイメージを読み取る場合の概要
を示す図。
【図24】ワイヤレス座標指示器S2に対応する情報処
理装置T2からコード情報を受信する場合のワイヤレス
座標指示器S2及び情報処理装置T2の表示処理を説明
する図。
【図25】伝送されるコード情報の直列伝送(時間経
過)上の構成を示す図。
【図26】伝送されるコード情報の並列伝送(同一時
間)上の構成を示す図。
【図27】プリンタを有したワイヤレス座標指示器S
2′の外観図。
【図28】ワイヤレス座標指示器S2′によるプリント
状態を示す図。
【図29】ワイヤレス座標指示器S2′のプリンタ部分
における詳細構成を示す図。
【図30】ワイヤレス座標指示器S3の一例としての情
報収集部付き電磁式スタイラスペンの構成を示す図。
【図31】図30の情報収集部300の変形例の詳細構
成を示す図。
【図32】伝送情報の1パケットの全体構成を示す図。
【図33】図32に示す伝送情報のヘッダ部の詳細構成
を示す図。
【図34】図32に示すデータ部及びCRC部における
1つのユニットの構成を示す図。
【図35】データを伝送しない場合における2ユニット
のヘッダ部のみから構成される伝送情報を示す図。
【図36】ワイヤレス座標指示器S3と情報処理装置T
3との間の通信タイミングを説明するタイムチャート。
【図37】ワイヤレス座標指示器S3における通信処理
手順を示すフローチャート。
【図38】情報処理装置T3の通信処理手順を示すフロ
ーチャート。
【図39】1ワード伝送時の伝送信号の構成を示す図。
【図40】10ワード伝送時の伝送信号の構成を示す
図。
【図41】ヘッダ部すなわちワード「0」の構成を示す
図。
【図42】データ部及びCRC部の構成を示す図。
【図43】光信号の感度補正用の3つの信号のタイミン
グチャート。
【図44】ワイヤレス座標指示器S3内の光感度補正回
路の構成を示す図。
【図45】ワイヤレス座標指示器S3の表示面に対する
相対的回転角の1要素である、人差し指の置き場所の範
囲を説明する図。
【図46】表示変調範囲区分の設定例を示す図。
【図47】情報処理装置T3からワイヤレス座標指示器
S3に伝送される正常性を示すコードを3つに区分され
た範囲EE1〜EE3に分けて送信する際の波形図。
【図48】図47の3ビットパラレル伝送によるワイヤ
レス座標指示器S3から情報処理装置T3に伝送される
パケットのヘッダに含まれるメッセージの論理的意味を
示す図。
【図49】第4の実施例による座標指示点を中心とした
略同心円上に変調表示された情報処理装置の表示画面を
示す図。
【図50】略同心円を構成するアクティブ画素の一例を
示す図。
【図51】図50の略同心円のアクティブ画素を決定す
る手順を示すフローチャート。
【図52】図49に示す略同心円の変調表示の表示領域
E2を、座標表示点PAを中心とする所定角度のみの領
域を変調表示の表示領域E3する場合の表示例を示す
図。
【図53】図52の変調表示の表示領域とした場合の情
報読取状況を示す図。
【図54】図49の状態からワイヤレス座標指示器を下
方に移動させた場合の表示画面の状態を示す図。
【図55】ワイヤレス座標指示器の1次元イメージセン
サ付近の構造を示す図。
【図56】感圧方式によるワイヤレス座標指示器の1次
元イメージセンサ付近の構造を示す図。
【図57】光結合方式によるワイヤレス座標指示器の1
次元イメージセンサ付近の構造を示す図。
【図58】座標指示点とアクティブ画素との関係を示す
図。
【図59】光結合方式によるワイヤレス座標指示器と情
報処理装置との間で伝送される信号の伝達/検知状態を
示す図。
【図60】光結合方式における基準となるLED500
と他のLED、及びアクティブ画素と非アクティブ画素
の信号伝送状態を示すタイムチャート。
【図61】情報処理装置側からワイヤレス座標指示器側
に文書情報を伝送する場合の操作とその際の表示状態を
示す図。
【図62】座標指示点の指示の困難性を示す図。
【図63】物理的な座標指示点と論理的な座標指示点と
の関係を示す図。
【図64】オフセットの関係を設定するための画面を示
す図。
【図65】オフセットの関係を設定変更の状態を示す
図。
【図66】オフセット設定ウィンドウを示す図。
【図67】表示部の周辺部における座標指示点の指示の
困難性を示す図。
【図68】周辺シフト設定ウィンドウを示す図。
【図69】周辺シフト設定ウィンドウにより設定された
設定値の意味を示す図。
【図70】2つの座標指示点を設けた場合のワイヤレス
座標指示器の座標指示点の位置と情報処理装置における
変調表示領域と座標指示点の位置関係を示す図。
【図71】座標指示点が情報の出口であることを示す表
示の一例を示す図。
【図72】座標指示点が情報の出口であることを示す表
示の一例を示す図。
【図73】座標指示点が情報の出口であることを示す表
示の一例を示す図。
【図74】単純マトリクス駆動の表示部の構造とこの表
示部に通常時加えられる信号を示す図。
【図75】第8の実施例での表示部の表示変調時の駆動
信号を示す図。
【図76】従来の情報処理システムにおける情報の転送
処理を示す図。
【図77】図76における操作者の操作手順を示すフロ
ーチャート。
【図78】2台の情報処理装置間で座標指示器を用いて
情報を転送する場合の従来例を示す図。
【図79】図78における操作者の操作手順を示すフロ
ーチャート。
【符号の説明】
S1…ワイヤレス座標指示器 T1…情報処理装置 1
0…情報収集部 11…コード情報生成部 12…一時記憶部 13…位
置検出部 14…信号発生/コード情報送信部 20…表示/位置
検出部 21…表示部 22…位置検出部 23…コード情報抽
出部 24…位置検出処理部 25…情報管理/処理部 26
…データ加工部 27…記憶部 28…他の情報処理部 TB1…管理テ
ーブル D…コード情報 L…位置指示信号

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理対象を所定の位置に表示する表示手
    段と、ワイヤレス座標指示装置からの指示情報に基づい
    て位置情報を検出する位置検出手段と、前記指示情報か
    らコード情報を抽出するコード抽出手段と、検出された
    位置情報と抽出されたコード情報とを関連づけて記憶す
    る情報管理手段と、所定の処理を行う情報処理手段とを
    備えた情報処理装置と、 コード情報を記憶する記憶手段と、該コード情報と位置
    情報とを前記情報処理装置に伝送するための信号送信手
    段とを備えたワイヤレス座標指示装置とを具備し、前記
    表示手段上での処理対象の座標指示点に対応させた位置
    関係で前記ワイヤレス座標指示装置から前記情報処理装
    置へコード情報の伝送を行うことを特徴とする情報入出
    力システム。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤレス座標指示装置は情報収集
    手段と、 コード情報生成手段とを備え、 収集した情報をコード情報に変換した上で前記記憶手段
    に格納することを特徴とする前記請求項1記載の情報入
    出力システム。
  3. 【請求項3】 処理対象とその処理対象に関連するコー
    ド情報を管理する情報管理手段と、前記処理対象を所定
    の位置に表示する表示手段と、ワイヤレス座標指示装置
    からの指示情報に基づいて位置情報を検出する位置検出
    手段と、検出された位置情報に基づいて関連するコード
    情報を特定するコード情報特定手段と、特定されたコー
    ド情報を前記ワイヤレス座標指示装置に伝送するための
    信号発生手段とを備えた情報処理装置と、 前記位置情報を前記情報処理装置に伝送するための信号
    送信手段と、前記情報処理装置からコード情報を受信す
    るコード情報受信手段と、該コード情報を記憶する記憶
    手段とを備えたワイヤレス座標指示装置とを具備し、 前記表示手段上での処理対象の座標指示点に対応させた
    位置関係で前記情報処理装置から前記ワイヤレス座標指
    示装置へコード情報の伝送を行うことを特徴とする情報
    入出力システム。
  4. 【請求項4】 前記ワイヤレス座標指示装置は印刷手段
    またはデータ転送手段を備え、 前記記憶手段に記憶されたコード情報を外部に出力する
    ことを特徴とする前記請求項3記載の情報入出力システ
    ム。
  5. 【請求項5】 処理対象とその処理対象に関連するコー
    ド情報を管理する情報管理手段と、前記処理対象を所定
    の位置に表示する表示手段と、ワイヤレス座標指示装置
    からの指示情報に基づいて位置情報とコード情報とをそ
    れぞれ検出する指示情報検出手段と、検出された位置情
    報に基づいて関連するコード情報を特定するコード情報
    特定手段と、特定されたコード情報を前記ワイヤレス座
    標指示装置に伝送するための信号発生手段と、検出され
    た位置情報と抽出されたコード情報とを関連づけて前記
    情報管理手段に格納する情報格納手段と、所定の処理を
    行う情報処理手段とを備えた情報処理装置と、 コード情報と位置情報とを前記情報処理装置に伝送する
    ための信号送信手段と、前記情報処理装置からコード情
    報を受信するコード情報受信手段と、コード情報を記憶
    する記憶手段とを備えたワイヤレス座標指示装置とを具
    備し、 前記情報処理装置と前記ワイヤレス座標指示装置との間
    で前記表示手段上での処理対象の座標指示点に対応させ
    た位置関係によりコード情報を双方向に伝送することを
    特徴とする情報入出力システム。
  6. 【請求項6】 前記情報処理装置の表示手段は、処理対
    象の座標指示点を表示する際、略同心円上に各ビットの
    変調表示を行うことを特徴とする前記請求項3乃至前記
    請求項5のいずれか1項に記載の情報入出力システム。
  7. 【請求項7】 前記情報処理装置の表示手段は、処理対
    象の座標指示点を表示する際、前記ワイヤレス座標指示
    装置の位置ずれに連動させて座標指示点の変調表示領域
    を移動させることを特徴とする前記請求項3乃至前記請
    求項6のいずれか1項に記載の情報入出力システム。
  8. 【請求項8】 前記情報処理装置の表示手段は、処理対
    象の座標指示点を表示する際、表示器の変調密度が最大
    になるように駆動画素を特定することを特徴とする前記
    請求項3乃至前記請求項7のいずれか1項に記載の情報
    入出力システム。
  9. 【請求項9】 前記情報処理装置の表示手段は、処理対
    象の座標指示点を表示する際、前記ワイヤレス座標指示
    装置との間で情報の伝送を行うための座標指示点とは異
    なる位置に座標指示点を示す仮想的な表示を行うことを
    特徴とする前記請求項3乃至前記請求項8のいずれか1
    項に記載の情報入出力システム。
  10. 【請求項10】 前記情報処理装置の表示手段としてメ
    モリ性のある単純マトリクス方式で駆動される表示デバ
    イスを用い、表示範囲を矩形状に限定したことを特徴と
    する前記請求項3乃至前記請求項9のいずれか1項に記
    載の情報入出力システム。
  11. 【請求項11】 前記情報処理装置の表示手段は、処理
    対象の座標指示点を表示する際、前記ワイヤレス座標指
    示装置の指示している位置が情報の出口であることを示
    す表示を行うことを特徴とする前記請求項3乃至前記請
    求項10のいずれか1項に記載の情報入出力システム。
  12. 【請求項12】 前記情報処理装置は、 コード情報受信エラー検出手段と、 伝送ミス時にはエラー情報を前記ワイヤレス座標指示装
    置に通知するエラー通知手段とを具備し、 前記ワイヤレス座標指示装置は、 前記エラー情報を認識するエラー認識手段と、 認識したエラー情報に応じて該当するコード情報を再送
    するコード情報再送手段とを具備したことを特徴とする
    前記請求項1または前記請求項2または前記請求項5乃
    至前記請求項11のいずれか1項に記載の情報入出力シ
    ステム。
  13. 【請求項13】 前記情報処理装置は、 コード情報受信レベルの基準値を発生させる基準値発生
    手段と、 所定のタイミングで該基準値を前記ワイヤレス座標指示
    装置に通知する基準値通知手段とを備えるとともに、 前記ワイヤレス座標指示装置は、 前記基準値を認識する基準値認識手段と、 認識した基準値に基づいてコード情報送信レベルを補正
    する補正手段とを具備したことを特徴とする前記請求項
    1または前記請求項2または前記請求項5乃至前記請求
    項12のいずれか1項に記載の情報入出力システム。
  14. 【請求項14】 前記コード情報は、前記ワイヤレス座
    標指示装置と前記情報処理装置との間でパラレル伝送さ
    れることを特徴とする前記請求項1乃至前記請求項13
    のいずれか1項に記載の情報入出力システム。
  15. 【請求項15】 前記位置情報及び前記コード情報の情
    報伝送は、前記ワイヤレス座標指示装置と前記情報処理
    装置とが該情報処理装置の表示手段、位置検出手段ある
    いは情報検出手段上の任意の位置で密着接続された状態
    で、ベースバンド信号として伝送されることを特徴とす
    る前記請求項1乃至前記請求項14のいずれか1項に記
    載の情報入出力システム。
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