JP2004272310A - 超音波光座標入力装置 - Google Patents

超音波光座標入力装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、指示平面上のカーソルの移動指示やストロークデータの入力用2次元座標領域等への入力を正確に行う超音波光座標入力装置を提供する。
【解決手段】超音波光座標入力装置1は、スタイラスペン3で情報表示部2上の所定の位置が指示されると、スタイラスペン3が光信号と超音波信号に所定の信号を重畳させて送信し、受信ユニット4の光学ユニット10で当該光信号を受信し、その超音波受信部30で超音波信号を受信して、中央制御処理部5が、光学ユニット10が所定の光信号を受信した光信号受信タイミングと当該光信号を受信した後に当該光信号に対応する超音波信号を超音波受信部30が受信した超音波信号受信タイミングとの時間差情報と光学ユニット10の受信した光信号の光強度分布を取得して、当該取得した時間差情報及び光強度分布情報からスタイラスペン3の指示座標位置を算出する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波光座標入力装置に関し、詳細には、紙面上への入力情報の取得、パーソナルコンピュータ、アミューズメント用入力装置、携帯端末等の画面上のカーソル等の移動指示やストロークデータの入力用の2次元座標領域等への入力を正確に行う超音波光座標入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平7−287632号公報
従来、光および超音波を検出して、指示座標位置を検出する座標入力装置としては、例えば、特許文献1に記載されている座標検出装置がある。
【0003】
この座標検出装置は、図17に示すように、コンピュータ201にキーボード202とレシーバ本体203が接続され、テーブル204上で操作される操作ペン205の2次元座標を検出して、コンピュータ201の画面上に描画したり、コマンド操作を可能としている。
【0004】
レシーバ本体203は、超音波発振子206と光センサ207を備え、操作ペン205は、レシーバ本体203の超音波発振子206からの超音波を受信するマイクロフォン208、赤外線LED209及びスイッチ210を備えている。
【0005】
この座標検出装置は、X−Y平面に平行なテーブル204上で操作ペン205が移動されると、赤外線LED209から光センサ207に向かう照射光の光軸とY軸とのなす角度と光量分布の変化で角度を求める。また、レシーバ本体203側、例えば、コンピュータ201の電源がオンされていると、レシーバ本体203の超音波発振子206から超音波が出力され、この超音波を操作ペン205のマイクロフォン208が受信する。操作ペン205は、超音波をマイクロフォン208が受信しているとき、スイッチ210の操作がオンされていると、スイッチ信号に基づいてパルス幅を決定して、このパルス信号で赤外線LED209が発光して拡散光を照射する。赤外線LED209が発光して拡散光を照射すると、この赤外線をレシーバ本体203の2つの受光素子からなる光センサ207で受信して、光センサ207の2つの受光素子の受光量から操作ペン205の方向を検出し、超音波の送信タイミングから光の受光時間を検出して、超音波の伝搬速度と受光時間から距離を、さらに、受光方向から指示位置を算出することで、座標位置を測定する。
【0006】
そして、この従来の座標検出装置は、レシーバ本体203、すなわち、コンピュータ201の電源がオンになっていると、操作ペン205が超音波を受信可能な範囲にあると、常に操作ペン205からの光信号が送信される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の座標検出装置にあっては、2つの受光量の演算値から方向を推定しているため、斜め方向からの入射時での光強度の非対称性により精度が悪化するとともに、超音波の多重反射による誤動作に対処する必要があり、回路等が複雑になって、大型で高価なものになるという問題があった。さらに、上記従来の座標検出装置にあっては、超音波を受信してから光照射の手順を実行しているため、指示部材の動きに対して、一定の遅れが生じ、追従性が悪いという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行う超音波光座標入力装置を提供することを目的としている。
【0009】
具体的には、請求項1記載の発明は、座標指示手段で指示平面上の所定の位置が指示されると、座標指示手段がその信号送信手段から光信号と超音波信号を送信し、受信手段が、その光信号受信手段で当該座標指示手段から送信される光信号を受信し、その超音波信号受信手段で超音波信号を受信して、演算制御手段が、受信手段の光信号受信手段の受信する光信号と超音波信号受信手段の受信する超音波信号に基づいて座標指示手段の指示する指示座標位置を検出するに際して、座標指示手段が、その送信制御手段で、信号送信手段から送信する光信号と超音波信号に所定の信号を重畳させ、演算制御手段が、光信号受信手段が光信号の所定の信号を受信した光信号受信タイミングと当該光信号を受信した後に当該光信号に対応する超音波信号を超音波信号受信手段が受信した超音波信号受信タイミングとの時間差情報と光信号受信手段の受信した光信号の光強度分布を取得して、当該取得した時間差情報及び光強度分布情報から座標指示手段の指示座標位置を算出することにより、座標指示手段の送信する光信号と超音波信号に基づいて、座標指示手段の指示する指示座標位置を検出し、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行う超音波光座標入力装置を提供することを目的としている。
【0010】
請求項2記載の発明は、受信手段を、光信号受信手段として複数の受光素子を備え、当該複数の受光素子が、少なくとも一方の受光素子の空間的な分解能が他方の受光素子の空間的な分解能よりも大きいものとすることにより、例えば、分解能の低い受光素子の受光結果に基づいて座標指示位置を大まかに求め、分解能の大きい受光素子の受光結果に基づいて正確な座標指示位置を求めて、応答速度を向上させ、高速度で、かつ、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行う超音波光座標入力装置を提供することを目的としている。
【0011】
請求項3記載の発明は、受信手段を、光信号受信手段として複数の受光素子を備えたものとし、演算制御手段を、当該複数の各受光素子の受信する光信号の受光強度を比較して、座標指示手段の指示座標位置を算出するものとすることにより、例えば、座標指示手段を指示平面上に接触させた状態での位置指示操作や指示平面から離れた状態での位置指示操作等の操作者の座標指示動作を認識して指示座標位置を検出し、利用性が良好で、かつ、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行う超音波光座標入力装置を提供することを目的としている。
【0012】
請求項4記載の発明は、受信手段を、前記光信号受信手段として規則的に配置された受光領域を有する複数のラインセンサを備え、当該複数のラインセンサが、少なくとも一方のラインセンサの受光領域の配列が他のラインセンサの受光領域の配列と相対的に位置ズレして配置されているものとすることにより、安価な光信号受信手段を用い、安価で、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行う超音波光座標入力装置を提供することを目的としている。
【0013】
請求項5記載の発明は、座標指示手段を、所定の情報の選択操作を行う情報選択手段を備えたものとし、送信制御手段が、当該情報選択手段による情報選択操作内容を示す所定の操作情報信号を光信号または超音波信号に重畳させて送信し、光信号受信手段または超音波信号受信手段が、操作情報信号の重畳された光信号または超音波信号を受信して、当該受信した光信号または超音波信号から当該操作情報信号を抽出することにより、情報選択手段を使用した操作者による情報の選択操作を簡単に座標指示手段から受信手段に通知して、操作者の意図する指示状態を簡単に区別し、利用性がより一層良好で、かつ、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行う超音波光座標入力装置を提供することを目的としている。
【0014】
請求項6記載の発明は、座標指示手段を、少なくとも1つ以上の識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、当該識別情報記憶手段の記憶する識別情報のうち1つの識別情報を選択する選択手段と、を備えたものとし、送信制御手段が、識別情報の識別情報のうち当該選択手段で選択された識別情報を光信号または超音波信号に重畳させて送信し、光信号受信手段または超音波信号受信手段が、操作情報信号の重畳された光信号または超音波信号を受信して当該受信した光信号または超音波信号から当該識別情報を抽出し、演算制御手段が、当該識別情報に基づいて、座標指示手段を識別することにより、座標指示手段を個別に識別し、例えば、他に光信号を送信する機器がある環境や複数の座標指示手段を用いている場合にも個別に座標指示手段を認識し、利用性がより一層良好で、かつ、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行う超音波光座標入力装置を提供することを目的としている。
【0015】
請求項7記載の発明は、座標指示手段を、指示平面に直接情報を記録する筆記手段を備えたものとすることにより、例えば、電子ボード等で筆記と同時に対応する筆記座標情報を取得し、筆記内容と筆記座標情報を有効に活用して、より一層利用性が良好で、かつ、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行う超音波光座標入力装置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の超音波光座標入力装置は、指示平面上の所定の位置が指示されると光信号と超音波信号を送信する信号送信手段を有する座標指示手段と、当該座標指示手段から送信される前記光信号を受信する光信号受信手段と前記超音波信号を受信する超音波信号受信手段とを有する受信手段と、当該受信手段の当該光信号受信手段の受信する光信号と当該超音波信号受信手段の受信する超音波信号に基づいて前記座標指示手段の指示する指示座標位置を検出する演算制御手段と、を備えた超音波光座標入力装置であって、前記座標指示手段は、前記信号送信手段から送信する前記光信号と前記超音波信号に所定の信号を重畳させる送信制御手段を有し、前記演算制御手段は、前記光信号受信手段が前記光信号の所定の信号を受信した光信号受信タイミングと当該光信号を受信した後に当該光信号に対応する前記超音波信号を前記超音波信号受信手段が受信した超音波信号受信タイミングとの時間差情報と前記光信号受信手段の受信した前記光信号の光強度分布を取得して、当該取得した時間差情報及び光強度分布情報から前記座標指示手段の指示座標位置を算出することにより、上記目的を達成している。
【0017】
上記構成によれば、座標指示手段で指示平面上の所定の位置が指示されると、座標指示手段がその信号送信手段から光信号と超音波信号を送信し、受信手段が、その光信号受信手段で当該座標指示手段から送信される光信号を受信し、その超音波信号受信手段で超音波信号を受信して、演算制御手段が、受信手段の光信号受信手段の受信する光信号と超音波信号受信手段の受信する超音波信号に基づいて座標指示手段の指示する指示座標位置を検出するに際して、座標指示手段が、その送信制御手段で、信号送信手段から送信する光信号と超音波信号に所定の信号を重畳させ、演算制御手段が、光信号受信手段が光信号の所定の信号を受信した光信号受信タイミングと当該光信号を受信した後に当該光信号に対応する超音波信号を超音波信号受信手段が受信した超音波信号受信タイミングとの時間差情報と光信号受信手段の受信した光信号の光強度分布を取得して、当該取得した時間差情報及び光強度分布情報から座標指示手段の指示座標位置を算出するので、座標指示手段の送信する光信号と超音波信号に基づいて、座標指示手段の指示する指示座標位置を検出することができ、追従性を向上させることができるとともに、高精度で安定した指示座標位置の検出動作を行うことができる。
【0018】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記受信手段は、前記光信号受信手段として複数の受光素子を備えており、当該複数の受光素子は、少なくとも一方の受光素子の空間的な分解能が他方の受光素子の空間的な分解能よりも大きいものであってもよい。
【0019】
上記構成によれば、受信手段を、光信号受信手段として複数の受光素子を備え、当該複数の受光素子が、少なくとも一方の受光素子の空間的な分解能が他方の受光素子の空間的な分解能よりも大きいものとしているので、例えば、分解能の低い受光素子の受光結果に基づいて座標指示位置を大まかに求め、分解能の大きい受光素子の受光結果に基づいて正確な座標指示位置を求めて、応答速度を向上させることができ、処理速度を向上させることができるとともに、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行うことができる。
【0020】
また、例えば、請求項3に記載するように、前記受信手段は、前記光信号受信手段として複数の受光素子を備えており、前記演算制御手段は、当該複数の各受光素子の受信する前記光信号の受光強度を比較して、前記座標指示手段の指示座標位置を算出するものであってもよい。
【0021】
上記構成によれば、受信手段を、光信号受信手段として複数の受光素子を備えたものとし、演算制御手段を、当該複数の各受光素子の受信する光信号の受光強度を比較して、座標指示手段の指示座標位置を算出するものとしているので、例えば、座標指示手段を指示平面上に接触させた状態での位置指示操作や指示平面から離れた状態での位置指示操作等の操作者の座標指示動作を認識して指示座標位置を検出することができ、利用性を向上させることができるとともに、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行うことができる。
【0022】
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記受信手段は、前記光信号受信手段として規則的に配置された受光領域を有する複数のラインセンサを備えており、当該複数のラインセンサは、少なくとも一方のラインセンサの受光領域の配列が他のラインセンサの受光領域の配列と相対的に位置ズレして配置されているものであってもよい。
【0023】
上記構成によれば、受信手段を、前記光信号受信手段として規則的に配置された受光領域を有する複数のラインセンサを備え、当該複数のラインセンサが、少なくとも一方のラインセンサの受光領域の配列が他のラインセンサの受光領域の配列と相対的に位置ズレして配置されているものとしているので、安価な光信号受信手段を用いることができ、安価なものとすることができるとともに、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行うことができる。
【0024】
また、例えば、請求項5に記載するように、前記座標指示手段は、所定の情報の選択操作を行う情報選択手段を備え、前記送信制御手段が、当該情報選択手段による情報選択操作内容を示す所定の操作情報信号を前記光信号または前記超音波信号に重畳させて送信し、前記光信号受信手段または前記超音波信号受信手段は、前記操作情報信号の重畳された前記光信号または前記超音波信号を受信して、当該受信した光信号または超音波信号から当該操作情報信号を抽出するものであってもよい。
【0025】
上記構成によれば、座標指示手段を、所定の情報の選択操作を行う情報選択手段を備えたものとし、送信制御手段が、当該情報選択手段による情報選択操作内容を示す所定の操作情報信号を光信号または超音波信号に重畳させて送信し、光信号受信手段または超音波信号受信手段が、操作情報信号の重畳された光信号または超音波信号を受信して、当該受信した光信号または超音波信号から当該操作情報信号を抽出するので、情報選択手段を使用した操作者による情報の選択操作を簡単に座標指示手段から受信手段に通知して、操作者の意図する指示状態を簡単に区別することができ、利用性をより一層向上させることができるとともに、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行うことができる。
【0026】
さらに、例えば、請求項6に記載するように、前記座標指示手段は、少なくとも1つ以上の識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、当該識別情報記憶手段の記憶する前記識別情報のうち1つの識別情報を選択する選択手段と、を備え、前記送信制御手段が、前記識別情報の識別情報のうち当該選択手段で選択された識別情報を前記光信号または前記超音波信号に重畳させて送信し、前記光信号受信手段または前記超音波信号受信手段は、前記操作情報信号の重畳された前記光信号または前記超音波信号を受信して当該受信した光信号または超音波信号から当該識別情報を抽出し、前記演算制御手段は、当該識別情報に基づいて、前記座標指示手段を識別するものであってもよい。
【0027】
上記構成によれば、座標指示手段を、少なくとも1つ以上の識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、当該識別情報記憶手段の記憶する識別情報のうち1つの識別情報を選択する選択手段と、を備えたものとし、送信制御手段が、識別情報の識別情報のうち当該選択手段で選択された識別情報を光信号または超音波信号に重畳させて送信し、光信号受信手段または超音波信号受信手段が、操作情報信号の重畳された光信号または超音波信号を受信して当該受信した光信号または超音波信号から当該識別情報を抽出し、演算制御手段が、当該識別情報に基づいて、座標指示手段を識別するので、座標指示手段を個別に識別し、例えば、他に光信号を送信する機器がある環境や複数の座標指示手段を用いている場合にも個別に座標指示手段を認識することができ、利用性をより一層向上させることができるとともに、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行うことができる。
【0028】
また、例えば、請求項7に記載するように、前記座標指示手段は、前記指示平面に直接情報を記録する筆記手段を備えているものであってもよい。
【0029】
上記構成によれば、座標指示手段を、指示平面に直接情報を記録する筆記手段を備えたものとしているので、例えば、電子ボード等で筆記と同時に対応する筆記座標情報を取得することができ、筆記内容と筆記座標情報を有効に活用して、より一層利用性を向上させることができるとともに、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行うことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0031】
図1〜図9は、本発明の超音波光座標入力装置の第1の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、請求項1に対応するものである。
【0032】
図1は、本発明の超音波光座標入力装置の第1の実施の形態を適用した超音波光座標入力装置1の操作者側から見た構成図であり、図1において、超音波光座標入力装置1は、情報表示部2、情報表示部2の表面上で操作者により操作される指示座標部材としての座標入力用のスタイラスペン3、スタイラスペン3を介して操作者と対向する所定位置に設定された受信ユニット4と中央制御処理部5を搭載する装置本体部6等を備えている。
【0033】
情報表示部(指示平面)2は、LCD(Liquid Crystal Display)あるいはCRT(陰極線管:Cathode Ray Tube)等の情報表示を行うものであり、この情報表示部2に表示されるコマンド操作や情報表示部2の画面への描画等がスタイラスペン3で行われる。
【0034】
受信ユニット(受信手段)4は、光学ユニット(光信号受信手段)10と超音波受信部(超音波信号受信手段)30を備えており、光学ユニット10は、図2に示すように、円筒レンズ11と受光部12等を備えている。
【0035】
円筒レンズ11は、後述するように、スタイラスペン3から出射された赤外光を受光部12に集光する。受光部12は、例えば、一次元CCD(Charge Coupled Device )イメージセンサが用いられており、円筒レンズ11の焦点位置に、その画素配列がレンズ光軸に垂直な配置になる状態で配置されている。受光部12は、入射される赤外光を光電変換して、受光信号を出力する。
【0036】
装置本体部6は、その光学ユニット10と超音波受信部30が、図3に示すようにブロック構成されており、中央制御処理部5に接続されている。
【0037】
光学ユニット10は、上記受光部12、増幅部13、バンドパスフィルタ14、検波部15、判定器16、復号部17、同期部18、カウンタ19、A/D変換器20、画素値記憶部21及び演算部22等を備えており、超音波受信部30は、超音波受信器31、増幅器32、バンドパスフィルタ33、検波部34及び判定部35等を備えている。
【0038】
そして、スタイラスペン(座標指示手段)3は、図4に示すように、ペン内部に、制御部(送信制御手段)41、超音波送信部42、光信号送信部43を備えているとともに、その透明な部材で形成されている先端部、図5に示すように、中心軸付近の所定位置に少なくとも1つ以上の発光素子44と当該発光素子44よりもスタイラスペン3の先端側に拡散光学系45が設けられており、当該発光素子44の設けられている部分の外周面に、超音波振動子(図示略)を備えたスピーカ部46が設けられている。また、スタイラスペン3には、スタイラスペン3のペン先が情報表示部2の表示画面に接触しているか否かを検出検出する感圧スイッチ47が設けられており、スタイラスペン3は、図示しないバッテリで駆動される。上記超音波送信部42、光信号送信部43、発光素子44、拡散光学系45及びスピーカ部46は、全体として信号送信手段として機能している。
【0039】
スタイラスペン3は、情報表示部2の表示面で所望の座標が指示操作されると、感圧スイッチ47が指示動作を検出して制御部41に通知し、制御部41が超音波送信部42を介してスピーカ部46を駆動して、超音波信号を所定の方向(本実施の形態の場合、全方位に拡散する方向)に送信する。また、制御部41は、光信号送信部43を介して発光素子44を駆動して、光信号を所定の方向(本実施の形態の場合、全方位に拡散する方向)に送信する。この発光素子44としては、例えば、赤外LED(Light Emitting Diode)等が用いられており、発光素子44は、光信号として赤外光信号を拡散光学系45の方向に出射する。拡散光学系45は、発光素子44から出射された光信号を、図4及び図5に矢印で示すように、全方位に拡散させる。
【0040】
そして、制御部41は、光信号送信部43の駆動する発光素子44に出射させる光信号に、図6に示すように、搬送信号50に所定の変調信号51を重畳させて、光信号送信部43に発光素子44を駆動させることで、直接変調する。例えば、図6の場合、搬送信号50に、「1」、「0」、「1」、「1」・・・等の変調信号51を重畳させている。この場合に送信する信号のフレームは、図7に示すように、受信側である受信ユニット4の光学ユニット10で同期を取るためのプリアンブル61、プリアンブル61に続く送信側であるスタイラスペン3に固有の識別信号に基づく識別情報(送信側ID)62、識別情報62に続くバッテリー情報等のデータ信号63及びフレームの終了を知らせるリターンコード(CR)信号64からなっている。
【0041】
また、スタイラスペン3は、制御部41の制御下で、識別信号送信のタイミングに同期して、所定の送信信号を重畳した超音波信号を、超音波送信部42を介してスピーカ部46から送信する。
【0042】
さらに、スタイラスペン3は、座標指示動作中は、スタイラスペン3内のクロック信号に基づく所定の間隔で、定期的に上記光信号及び超音波信号を送信する。
【0043】
上記受信ユニット4の光学ユニット10は、その受光部12として、上述のように、その画素配列がレンズ光軸に垂直な配置になる状態で配置されたCCDが用いられており、円筒レンズ11を通して結像されるスタイラスペン3からの光信号を各画素位置毎に光電変換して、受光信号を図3に示す増幅器13に出力する。光学ユニット10は、この受光信号を増幅器13で増幅した後、バンドパスフィルタ14でフィルタ処理して、検波部15とA/D変換器20に入力する。A/D変換器20は受光信号を量子化して、受光部12の各画素上でのスポット光量を示す受光データとして画素値記憶部21に記憶し、演算部22が画素値記憶部21に記憶されている受光部12の各画素毎の受光データを比較して画素番号とともに一旦画素値記憶部21に格納する。
【0044】
一方、検波部15は、バンドパスフィルタ14でフィルタ処理された受光信号からベースバンド信号を抽出して判定器16と同期部18に出力し、判定器16で判定しつつ同期部18でカウンタ19内のクロック信号を同期させる。光学ユニット10は、同期が完了すると、復号部17で受信信号を復調し、中央制御処理部5に出力する。
【0045】
ここで、中央制御処理部(演算制御手段)5は、受信信号の識別信号の受信を検出すると、カウンタ19のカウント値をリセットして、クロックのカウントを開始させる。
【0046】
そして、上述のように、光学ユニット10は、その円筒レンズ11が、スタイラスペン3から出射された赤外光を受光部12に集光し、受光部12が、例えば、一次元CCDイメージセンサが、円筒レンズ11の焦点位置に、その画素配列がレンズ光軸に垂直な配置になる状態で配置されていて、角度検出部として機能している。そして、角度検出部としての受光部12が、入射される赤外光を光電変換して出力する受光信号を角度情報として出力し、光学ユニット10は、この角度情報から角度検出を行う。
【0047】
すなわち、上述のように、受光部12の出力する受光信号を増幅器13で増幅して、バンドパスフィルタ14でフィルタ処理した受光信号が、A/D変換器20で量子化して、受光部12の各画素上でのスポット光量を示す受光データを、スポット光分布70(図2及び図8参照)として、画素値記憶部21に記憶し、演算部22が画素値記憶部21に記憶されている受光部12の各画素毎の受光データを比較して画素番号とともに一旦画素値記憶部21に格納しているが、演算部22は、演算部22は、図8に各画素毎の受光強度を示すように、スタイラスペン3からの受光信号の最大受光値(図8では、70d)を判定した後、当該最大受光値を与えた画素とその近傍の複数の画素の受光データ(図8では、70a〜70fの6つの画素の受光データ)から受光強度分布に対する受光位置を変数とする受光強度分布曲線を近似計算(例えば、3次曲線による近時計算)を行って求め、当該受光強度分布曲線から最大受光強度を与える受光部12での位置Pを算出する。
【0048】
そして、演算部22でスタイラスペン3による情報表示部2での指示点を算出するが、この指示点の算出においては、図9に示すように、情報表示部2の表示画面の直交する2辺をXd軸及びYd軸(以降、表示座表系という。)とし、受信ユニット4によるセンサー座標系でのスポット頂点位置P(x’p、−f)(受光部12のセンサ中央部をY軸上に仮定)と入射方位(方向ベクトル)V=(Vx、Vy)成分とは直線tV(tは、任意の数、太字はベクトル)と平面y=−fとの交点の関係からP(x’p、−f)に対し、次式の関係が成立する。
【0049】
x’p/Vx=−f/V’y・・・(1)
ここで、fは、円筒レンズ11の焦点距離
演算部22は、上記式(1)を使用して、入射方向ベクトルを算出する。
【0050】
いま、指示座標位置S(=超音波発生位置であるスピーカ部46の位置)は、情報表示部2の表示平面上における位置座標であると見なすことができるため、求める指示座標位置Sは、スピーカ部46の位置をUとすると、位置U(センサ座標系での座標値、超音波光座標入力装置1の製造時に既知の位置)を中心とする半径Hの円周と直線tVとの交点として求めることができる。
【0051】
中央制御処理部5は、この関係から所定の変数tに関する二次方程式を解くことにより、その解として、位置Sの座標値を算出する。ただし、この二次方程式の解は、2点存在するが、受光部12のセンサ前面が検出対象であることから、位置Sの座標値を一義的に求めることができる。
【0052】
そして、中央制御処理部5は、装置本体部6と表示座標とは、既知の線形な関係(すなわち、相対位置が設計段階で既知な関係)であることから、対応する変換行列(この変換行列は、中央制御処理部5のメモリに予め記憶されている)による線形変換演算により、表示座標に変換し、求める表示座標系での指示位置Sdを算出する。
【0053】
一方、超音波受信部30は、超音波受信器31で、スタイラスペン3からの超音波信号を受信し、増幅器32で増幅してバンドパスフィルタ33でフィルタ処理を施した後、検波部64でベースバンド信号を抽出した後、判定部35でデジタル信号に復調して、中央制御処理部5に出力する。
【0054】
中央制御処理部5は、超音波信号を受信を検出すると、超音波信号に重畳されている所定の送信信号を検出したときに、光学ユニット10のカウンタ19のカウント値nを取得し、超音波光座標入力装置1の設置されている環境温度時、例えば、室温時の音速をVsとすると、次式(2)の関係から超音波の伝搬距離Hを算出する。
【0055】
H=Vs×〔超音波信号の伝播時間〕・・・(2)
この場合、装置本体部6、少なくとも超音波受信部30に温度センサを設けて、上記環境温度を監視し、当該温度センサの検出する環境温度から中央制御処理部5の内部メモリに予め記憶されている環境温度と音速のテーブルから音速Vsを取得して、上記演算式から伝播速度Hを演算してもよい。
【0056】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の超音波光座標入力装置1は、情報表示部2の表示画面の所望の座標位置がスタイラスペン3で指示操作されると、感圧スイッチ47が指示動作を検出して制御部41に通知し、制御部41が超音波送信部42を介してスピーカ部46を駆動して、超音波信号を全方位に拡散する方向に送信する。また、制御部41は、光信号送信部43を介して発光素子44を駆動して、赤外光信号を全方位に拡散する方向に送信する。このとき、制御部41は、光信号送信部43の駆動する発光素子44に出射させる光信号に、図6に示したように、搬送信号50に所定の変調信号51を重畳させて、発光素子44を駆動することで、直接変調して、図7に示したように、プリアンブル61、識別情報62、データ信号63及びリターンコード(CR)信号64からなるフレーム構成の光信号を送信させる。また、スタイラスペン3は、制御部41の制御下で、識別信号送信のタイミングに同期して、所定の送信信号を重畳した超音波信号を、超音波送信部42を介してスピーカ部46から送信する。さらに、スタイラスペン3は、座標指示動作中は、スタイラスペン3内のクロック信号に基づく所定の間隔で、定期的に上記光信号及び超音波信号を送信する。
【0057】
そして、超音波光座標入力装置1は、スタイラスペン3からの光信号を受信ユニット4の光学ユニット10が、円筒レンズ11を通して受光部12で受光して各画素位置毎に光電変換して、受光信号を増幅器13に出力した後、バンドパスフィルタ14でフィルタ処理して、検波部15とA/D変換器20に入力する。光学ユニット10は、A/D変換器20で受光信号を量子化して、受光部12の各画素上でのスポット光量を示す受光データとして画素値記憶部21に記憶し、演算部22が画素値記憶部21に記憶されている受光部12の各画素毎の受光データを比較して画素番号とともに一旦画素値記憶部21に格納する。
【0058】
検波部15は、バンドパスフィルタ14でフィルタ処理された受光信号からベースバンド信号を抽出して判定器16と同期部18に出力し、判定器16で判定しつつ同期部18でカウンタ19内のクロック信号を同期させる。光学ユニット10は、同期が完了すると、復号部17で受信信号を復調し、中央制御処理部5に出力する。
【0059】
ここで、中央制御処理部5は、受信信号の識別信号の受信を検出すると、カウンタ19のカウント値をリセットして、クロックのカウントを開始させる。
【0060】
一方、超音波受信部30は、上記スタイラスペン3からの超音波信号の超音波受信器31で受信し、増幅器32で増幅してバンドパスフィルタ33でフィルタ処理を施して、検波部64でベースバンド信号を抽出した後、判定部35でデジタル信号に復調し、中央制御処理部5に出力する。
【0061】
中央制御処理部5は、超音波信号を受信を検出すると、超音波信号に重畳されている所定の送信信号を検出したときに、光学ユニット10のカウンタ19のカウント値nを取得し、超音波光座標入力装置1の設置されている環境温度時、例えば、室温時の音速をVsとすると、上記式(2)の関係から超音波の伝搬距離Hを算出する。
【0062】
そして、光学ユニット10は、上記受光部12の出力する受光信号を増幅器13で増幅して、バンドパスフィルタ14でフィルタ処理した受光信号を、A/D変換器20で量子化して、受光部12の各画素上でのスポット光量を示す受光データを、スポット光分布70として、画素値記憶部21に記憶し、演算部22が画素値記憶部21に記憶されている受光部12の各画素毎の受光データを比較して画素番号とともに一旦画素値記憶部21に格納しているが、演算部22は、図8に各画素毎の受光強度を示すように、スタイラスペン3からの受光信号の最大受光値を判定した後、当該最大受光値を与えた画素とその近傍の複数の画素の受光データから受光強度分布に対する受光位置を変数とする受光強度分布曲線を近似計算を行って求め、当該受光強度分布曲線から最大受光強度を与える受光部12での位置Pを算出する。
【0063】
そして、演算部22は、上記式(1)を使用して、入射方向ベクトルを算出するが、上述のように、指示座標位置Sは、情報表示部2の表示平面上における位置座標であると見なすことができるため、求める指示座標位置Sは、スピーカ部46の位置をUとすると、位置Uを中心とする半径Hの円周と直線tVとの交点として求めることができる。
【0064】
中央制御処理部5は、この関係から所定の変数tに関する二次方程式を解くことにより、その解として、位置Sの座標値を算出する。ただし、この二次方程式の解は、2点存在するが、受光部12のセンサ前面が検出対象であることから、位置Sの座標値を一義的に求めることができる。
【0065】
このように、本実施の形態の超音波光座標入力装置1は、スタイラスペン3で情報表示部2上の所定の位置が指示されると、スタイラスペン3が超音波送信部42と光信号送信部43から光信号と超音波信号を送信し、受信ユニット4が、その光学ユニット10でスタイラスペン3から送信される光信号を受信し、その超音波受信部30で超音波信号を受信して、中央制御処理部5が、受信ユニット4の光学ユニット10の受信する光信号と超音波受信部30の受信する超音波信号に基づいてスタイラスペン3の指示する指示座標位置を検出するに際して、スタイラスペン3が、その制御部41で、超音波送信部42と光信号送信部43から送信する光信号と超音波信号に所定の信号を重畳させ、中央制御処理部5が、光学ユニット10が光信号の所定の信号を受信した光信号受信タイミングと当該光信号を受信した後に当該光信号に対応する超音波信号を超音波受信部30が受信した超音波信号受信タイミングとの時間差情報と光学ユニット10の受信した光信号の光強度分布を取得して、当該取得した時間差情報及び光強度分布情報からスタイラスペン3の指示座標位置を算出している。
【0066】
したがって、スタイラスペン3の送信する光信号と超音波信号に基づいて、スタイラスペン3の指示する指示座標位置を検出することができ、追従性を向上させることができるとともに、高精度で安定した指示座標位置の検出動作を行うことができる。
【0067】
また、上記変換行列においては、例えば、情報表示部2の表示画面が液晶画面等の場合には、システム側が表示座標上既知の位置に複数(少なくとも異なる位置に3点)のマーカを順次表示し、表示されたマーカを個別に指示することにより、検出されるセンサ座標系上の指示座標との上記表示座標位置との対応関係から、上記変換行列要素を再計算することができ、この補正処理を行うことで、装置本体部6の位置変化に柔軟に対応することができる。
【0068】
図10及び図11は、本発明の超音波光座標入力装置の第2の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は請求項2に対応するものである。
【0069】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態の超音波光座標入力装置1と同様の超音波光座標入力措置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態の超音波光座標入力装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付して説明するとともに、図示しない部分についても、必要に応じて、第1の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0070】
図10は、本発明の超音波光座標入力装置の第2の実施の形態を適用した超音波光座標入力装置1の受信ユニット4の光学ユニット80の要部斜視図である。
【0071】
本実施の形態の光学ユニット80は、第1の実施の形態の光学ユニット10と同様に、円筒レンズ11と高分解能の受光部12を備えているとともに、受光部12と同一平面上に受光部12と平行に低分解能の受光部81が配設されており、受光部81としては、低分解能のイメージセンサまたは受光素子アレイが用いられている。受光部81は、3個の受光素子82、83、84が直線上に配設されており、各受光素子82、83、84には、円筒レンズ11に入射されるスタイラスペン3からの赤外線の入射角度に応じて、円筒レンズ11に入射された赤外線が集光される。
【0072】
本実施の形態の超音波光座標入力装置1は、スタイラスペン3からの赤外線が、光学ユニット80の円筒レンズ11を通して、受光部12に入射されるとともに、受光部81の各受光素子82、83、84にも入射され、受光部81の各受光素子82、83、84に入射された赤外光に基づいて、図8に示した最大値の大まかな位置を求めて、受光部12に入射された赤外光に基づいて、当該大まかに求めた位置付近での最大値を正確に検出することで、処理速度を向上させている。
【0073】
すなわち、一般的に、高精度に光信号の方向を検出しようとすると、受光部12に用いているような高分解能、すなわち、高画素のイメージセンサを用いることになるが、受光部12として高分解能のイメージセンサを用いると、各画素の受光強度データをスキャンニングするのに要する時間が長くなる。
【0074】
そこで、本実施の形態の超音波光座標入力装置1は、その受光ユニット80に、高分解能の受光部12に対して平行に、複数の低分解能の受光素子82、83、84からなる受光部81を併設し、図11に示すように、低分解能の受光部81の各受光素子82、83、84の受光データ82a、83a、84aから対応するスポット近傍の画素値が含まれる画素データ群を判定して、この画素データのみを比較して、曲線近時及びスポット頂点位置の算出を行う。
【0075】
例えば、図11では、受光データ83aを受光した受光素子83に対応する位置の受光部12の画素データのみを比較し、スポット頂点位置の算出を行う。
【0076】
このように、本実施の形態の超音波光座標入力装置1は、受信ユニット10の光学ユニット80として、複数の受光素子12、82〜84を備え、当該複数の受光素子12、82〜84が、少なくとも一方の受光素子82〜84の空間的な分解能が他方の受光素子12の空間的な分解能よりも大きいものとしている。
【0077】
したがって、例えば、分解能の低い受光素子82〜84の受光結果に基づいて座標指示位置を大まかに求め、分解能の大きい受光素子12の受光結果に基づいて正確な座標指示位置を求めて、応答速度を向上させることができ、スキャニング時間を短縮して、処理速度を向上させることができるとともに、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行うことができる。
【0078】
図12〜図14は、本発明の超音波光座標入力装置の第3の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、請求項3及び請求項4に対応するものである。
【0079】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態の超音波光座標入力装置1と同様の超音波光座標入力措置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態の超音波光座標入力装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付して説明するとともに、図示しない部分についても、必要に応じて、第1の実施の形態の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0080】
図12は、本発明の超音波光座標入力装置の第3の実施の形態を適用した超音波光座標入力装置1の受信ユニット4の光学ユニット90の要部斜視図である。
【0081】
本実施の形態の光学ユニット90は、第1の実施の形態の光学ユニット10と同様に、円筒レンズ11と受光部12を備えているとともに、受光部12と同一平面上に受光部12と平行に、かつ、上段に受光部91が配設されており、受光部91としては、受光部12と同様の高分解能のイメージセンサまたは受光素子アレイが用いられている。受光部12及び受光部91には、それぞれ円筒レンズ11に入射されるスタイラスペン3からの赤外線の入射角度に応じて、円筒レンズ11に入射された赤外線が集光される。
【0082】
本実施の形態の超音波光座標入力装置1は、スタイラスペン3からの赤外線が、光学ユニット90の円筒レンズ11を通して、受光部12に入射されるとともに、受光部91にも入射され、中央制御処理部5が、これら2つの受光部12と受光部91の受光光量を比較して、スタイラスペン3が空中にあるか否か判断して、空中での座標指示動作を可能としている。
【0083】
すなわち、中央制御処理部5は、受光ユニット90の上下段に別れて平行に配設されている2つの受信部12と受光部91の受光量を比較し、上段の受光部91の受光光量が下段の受光部12の受光光量よりも大きい場合には、スタイラスペン3が、図12に実線で示すように、情報表示部2の指示面に接触していると判断して、通常の指示動作処理を行う。一方、中央制御処理部5は、下段の受光部12の受光光量が上段の受光部91の受光光量よりも大きい場合には、スタイラスペン3が、図12に破線で示すように、情報表示部2の指示面から離れて空中にあると判断して、座標の指示のもを行う。
【0084】
このように、本実施の形態の超音波光座標入力装置1は、受信ユニット4の光学ユニット10として、複数の受光素子12、91を備えたものとし、中央制御処理部5を、当該複数の各受光素子12、91の受信する光信号の受光強度を比較して、スタイラスペン3の指示座標位置を算出するものとしている。
【0085】
したがって、例えば、感圧スイッチ47による指示画面への接触検知とは別に、受信ユニット4側でペン状態を検出して、スタイラスペン3を情報表示部2の指示平面上に接触させた状態での位置指示操作や指示平面から離れた状態での位置指示操作等の操作者の座標指示動作を認識して指示座標位置を検出することができ、利用性を向上させることができるとともに、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行うことができる。
【0086】
具体的には、情報表示部2がCRT(陰極線管:Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)のようなディスプレイであって、当該情報表示部2上で目的のポイントを指示する際のポインタの動きを空中から捕捉することができ、視差や検出ずれ等に伴う誤動作を低減することができる。
【0087】
なお、本実施の形態の場合、図13に示すように、上下段の受光部12、91を、画素ピッチが半周期ずれるように配置すると、図14に示すように、受光部12の受光光量分布12aと受光部91の受光光量分布91aが半周期ずれるため、双方の受光光量分布中の最大受光光量画像データからスポットピーク値を推定することができ、より一層高精度に入射角を算出することができる。その結果、安価なものとすることができるとともに、座標位置検出精度をより一層向上させることができる。
【0088】
図15は、本発明の超音波光座標入力装置の第4の実施の形態を適用したスタイラスペン100の正面概略構成図であり、本実施の形態は、請求項5及び請求項6に対応するものである。
【0089】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態の超音波光座標入力装置1と同様の超音波光座標入力装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、必要に応じて上記第1の実施の形態で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0090】
図15において、スタイラスペン(座標指示手段)100は、上記第1の実施の形態の超音波光座標入力装置1のスタイラスペン3と同様に、制御部41、超音波送信部42、光信号送信部43、発光素子44、拡散光学系45、スピーカ部46及び感圧スイッチ47を備えているとともに、切り返しスイッチ101、記憶部102、ボタン103及び検出部104を備えている。
【0091】
記憶部(識別情報記憶手段)102は、予め識別情報を複数記憶しており、切り返しスイッチ(選択手段)101は、記憶部102の記憶している複数の識別情報の一つをスイッチ位置で選択する。記憶部102は、切り返しスイッチ101で選択された識別情報を制御部41に出力する。
【0092】
ボタン(情報選択手段)103は、マウス上のクリックボタン等と同様の機能を有しており、オン/オフ操作されて、所定の情報の選択操作が行われる。
【0093】
検出部104は、ボタン103のオン操作を検出してオン操作検出信号を制御部41に出力する。
【0094】
本実施の形態の超音波光座用入力装置1は、切り返しスイッチ101で記憶部102に記憶している識別情報の1つが選択されると、当該識別情報を制御部41に出力し、ボタン103が押されたことを検出部104が検出して、検出部104からオン操作検出信号が制御部41に入力されると、制御部41は、光信号送信部43に、ボタン103がオン操作されている際の所定の情報信号を光信号の変調信号の識別情報(送信側ID)62の次のデータ信号63に挿入させて送信させる。
【0095】
そして、上記受信ユニット4の光学ユニット10は、この光信号の変調信号のデータ信号63に挿入されている情報信号からボタン103の操作の有無を検出し、この検出結果を中央制御処理部5に出力して、各種処理を行う。
【0096】
したがって、例えば、光座標入力装置1をコンピュータ等に接続し、情報表示部2の表示画面上で、GUI(Graphical User Interface)操作等に必要なクリック動作(マウス操作での左右ボタンクリックやスクロール操作等のクリック動作等)をスタイラスペン100のボタン103の操作で行うことで、マウスと同様のGUI操作環境を、情報表示部2の表示画面でスタイラスペン100を操作することで実現することができる。
【0097】
また、切り返しスイッチ101で選択された識別情報を光信号に挿入して送信するため、他に赤外線装置が存在しているような環境であっても、受信ユニット4で一義的に決まる識別信号によりスタイラスペン100を認識して、誤動作することなく光信号を検出することができ、誤動作を防止することができるとともに、識別信号と座標位置とを対応付けることにより、複数のスタイラスペン100をそれぞれ異なる識別情報を選択設定することで、複数のスタイラスペン100を同時に操作することができる。
【0098】
なお、上記説明では、識別情報やボタン103の操作を示す情報信号を光信号に含ませて送信しているが、超音波信号に含ませて送信してもよい。
【0099】
このように、本実施の形態の超音波光座標入力装置1は、スタイラスペン100を、所定の情報の選択操作を行うボタン103を備えたものとし、制御部41が、ボタン103による情報選択操作内容を示す所定の操作情報信号を光信号または超音波信号に重畳させて送信し、光学ユニット10または超音波超音波受信部30が、操作情報信号の重畳された光信号または超音波信号を受信して、当該受信した光信号または超音波信号から当該操作情報信号を抽出している。
【0100】
したがって、ボタン103を使用した操作者による情報の選択操作を簡単にスタイラスペン100から受信ユニット4に通知して、操作者の意図する指示状態を簡単に区別することができ、利用性をより一層向上させることができるとともに、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行うことができる。
【0101】
また、本実施の形態の超音波光座標入力装置1は、スタイラスペン100を、少なくとも1つ以上の識別情報を記憶する記憶部102と、記憶部102の記憶する識別情報のうち1つの識別情報を選択する切り返しスイッチ101と、を備えたものとし、制御部41が、識別情報の識別情報のうち切り返しスイッチ101で選択された識別情報を光信号または超音波信号に重畳させて送信し、光学ユニット10または超音波受信部30が、操作情報信号の重畳された光信号または超音波信号を受信して当該受信した光信号または超音波信号から当該識別情報を抽出し、中央制御処理部5が、当該識別情報に基づいて、スタイラスペン100を識別している。
【0102】
したがって、スタイラスペン100を個別に識別し、例えば、他に光信号を送信する機器がある環境や複数のスタイラスペン100を用いている場合にも個別にスタイラスペン100を認識することができ、利用性をより一層向上させることができるとともに、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行うことができる。
【0103】
図16は、本発明の超音波光座標入力装置の第5の実施の形態を適用したスタイラスペン110の正面概略構成図であり、本実施の形態は、請求項7に対応するものである。
【0104】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態の超音波光座標入力装置1と同様の超音波光座標入力装置に適用したものであり、また、上記第4の実施の形態のスタイラスペン100と同様のスタイラスペンに適用したものであり、本実施の形態の説明においては、必要に応じて上記第1の実施の形態及び第4の実施の形態で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0105】
図16において、スタイラスペン(座標指示手段)110は、上記第1の実施の形態の超音波光座標入力装置1のスタイラスペン3と同様に、制御部41、超音波送信部42、光信号送信部43、発光素子44、拡散光学系45、スピーカ部46及び感圧スイッチ47を備え、第4の実施の形態のスタイラスペン100と同様の切り返しスイッチ101、記憶部102、ボタン103及び検出部104を備えているとともに、先端中央部に筆記部材111が設けられている。
【0106】
筆記部材(筆記手段)111は、例えば、インクカートリッジ等が用いられ、情報表示部2が電子ボード等のように筆記可能な部材であるときに、当該情報表示部2の表示面に直接文字や図形等を筆記することができる。
【0107】
この筆記部材111の基端部に、スタイラスペン110のペン先が情報表示部2の表示画面に接触しているか否かを検出検出する感圧スイッチ47が設けられており、筆記部材111の外周面は、拡散反射面に形成されている。この筆記部材111は、例えば、スタイラスペン110の先端部に円筒状の空洞を設けて、当該空洞内に挿入することでスタイラスペン110に搭載することができる。
【0108】
筆記部材111のスピーカ部46よりも下方の位置には、筆記部材111の周囲を取り巻くように、複数の発光素子44が配設されており、各発光素子44は、制御部41により各発光素子44を駆動する光信号送信部43が接続されている。したがって、各発光素子44から出射された赤外光信号は、筆記部材111の外表面で反射されて、全方位に拡散される。
【0109】
したがって、本実施の形態の超音波光座標入力装置1は、例えば、光座標入力装置1をコンピュータ等に接続し、筆記部材111で直接筆記可能な電子ボード等の情報表示部2の表示画面上で、会議等で当該情報表示部2に書き込んだ文字や図形等の内容をデジタル情報として、取り込んで保管し、保管したデジタル情報を有効活用することができる。
【0110】
このように、本実施の形態の超音波光座標入力装置1は、スタイラスペン110を、情報表示部2の指示平面に直接情報を記録する筆記部材111を備えたものとしている。
【0111】
したがって、例えば、電子ボード等で筆記と同時に対応する筆記座標情報を取得することができ、筆記内容と筆記座標情報を有効に活用して、より一層利用性を向上させることができるとともに、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行うことができる。
【0112】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0113】
例えば、上記各実施の形態においては、スタイラスペン3、90、100、110から送信する超音波信号に、上記フレーム構成で各信号(識別信号やデータ信号)を送信するようにしてもよい。
【0114】
超音波信号を送信する場合、発光素子44が受光する受信ユニット4の光学ユニット10からの赤外光の受光光量が一定量以上であるときにのみ、超音波信号を送信するようにしてもよい。この場合、上記光信号は、同期及びカウンタのセットのための信号のみを重畳した簡単なフレーム構成としてもよい。
【0115】
このようにすると、回路構成を簡単なものとすることができる。
【0116】
また、例えば、上前記受信ユニット4の受光部12に、スタイラスペン3、90、100、110の発光素子44の波長以外の光の入射を防止する光学フィルタを設けてもよい。
【0117】
このようにすると、外乱光等の光ノイズを低減することができ、S/N比を向上させることができる。
【0118】
さらに、スタイラスペン3、90、100、110を識別するのに、上記各実施の形態では、スタイラスペン3、90、100、110に固有の識別信号に基づく識別情報(送信側ID)62をスタイラスペン3、90、100、110から送信する光信号の変調信号に挿入しているが、所定の発振器による搬送波の周波数を切り換え、受信側で対応するバンドパスフィルタにより受信信号を検出することで識別するようにしてもよい。
【0119】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の超音波光座標入力装置によれば、座標指示手段で指示平面上の所定の位置が指示されると、座標指示手段がその信号送信手段から光信号と超音波信号を送信し、受信手段が、その光信号受信手段で当該座標指示手段から送信される光信号を受信し、その超音波信号受信手段で超音波信号を受信して、演算制御手段が、受信手段の光信号受信手段の受信する光信号と超音波信号受信手段の受信する超音波信号に基づいて座標指示手段の指示する指示座標位置を検出するに際して、座標指示手段が、その送信制御手段で、信号送信手段から送信する光信号と超音波信号に所定の信号を重畳させ、演算制御手段が、光信号受信手段が光信号の所定の信号を受信した光信号受信タイミングと当該光信号を受信した後に当該光信号に対応する超音波信号を超音波信号受信手段が受信した超音波信号受信タイミングとの時間差情報と光信号受信手段の受信した光信号の光強度分布を取得して、当該取得した時間差情報及び光強度分布情報から座標指示手段の指示座標位置を算出するので、座標指示手段の送信する光信号と超音波信号に基づいて、座標指示手段の指示する指示座標位置を検出することができ、追従性を向上させることができるとともに、高精度で安定した指示座標位置の検出動作を行うことができる。
【0120】
請求項2記載の発明の超音波光座標入力装置によれば、受信手段を、光信号受信手段として複数の受光素子を備え、当該複数の受光素子が、少なくとも一方の受光素子の空間的な分解能が他方の受光素子の空間的な分解能よりも大きいものとしているので、例えば、分解能の低い受光素子の受光結果に基づいて座標指示位置を大まかに求め、分解能の大きい受光素子の受光結果に基づいて正確な座標指示位置を求めて、応答速度を向上させることができ、処理速度を向上させることができるとともに、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行うことができる。
【0121】
請求項3記載の発明の超音波光座標入力装置によれば、受信手段を、光信号受信手段として複数の受光素子を備えたものとし、演算制御手段を、当該複数の各受光素子の受信する光信号の受光強度を比較して、座標指示手段の指示座標位置を算出するものとしているので、例えば、座標指示手段を指示平面上に接触させた状態での位置指示操作や指示平面から離れた状態での位置指示操作等の操作者の座標指示動作を認識して指示座標位置を検出することができ、利用性を向上させることができるとともに、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行うことができる。
【0122】
請求項4記載の発明の超音波光座標入力装置によれば、受信手段を、前記光信号受信手段として規則的に配置された受光領域を有する複数のラインセンサを備え、当該複数のラインセンサが、少なくとも一方のラインセンサの受光領域の配列が他のラインセンサの受光領域の配列と相対的に位置ズレして配置されているものとしているので、安価な光信号受信手段を用いることができ、安価なものとすることができるとともに、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行うことができる。
【0123】
請求項5記載の発明の超音波光座標入力装置によれば、座標指示手段を、所定の情報の選択操作を行う情報選択手段を備えたものとし、送信制御手段が、当該情報選択手段による情報選択操作内容を示す所定の操作情報信号を光信号または超音波信号に重畳させて送信し、光信号受信手段または超音波信号受信手段が、操作情報信号の重畳された光信号または超音波信号を受信して、当該受信した光信号または超音波信号から当該操作情報信号を抽出するので、情報選択手段を使用した操作者による情報の選択操作を簡単に座標指示手段から受信手段に通知して、操作者の意図する指示状態を簡単に区別することができ、利用性をより一層向上させることができるとともに、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行うことができる。
【0124】
請求項6記載の発明の超音波光座標入力装置によれば、座標指示手段を、少なくとも1つ以上の識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、当該識別情報記憶手段の記憶する識別情報のうち1つの識別情報を選択する選択手段と、を備えたものとし、送信制御手段が、識別情報の識別情報のうち当該選択手段で選択された識別情報を光信号または超音波信号に重畳させて送信し、光信号受信手段または超音波信号受信手段が、操作情報信号の重畳された光信号または超音波信号を受信して当該受信した光信号または超音波信号から当該識別情報を抽出し、演算制御手段が、当該識別情報に基づいて、座標指示手段を識別するので、座標指示手段を個別に識別し、例えば、他に光信号を送信する機器がある環境や複数の座標指示手段を用いている場合にも個別に座標指示手段を認識することができ、利用性をより一層向上させることができるとともに、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行うことができる。
【0125】
請求項7記載の発明の超音波光座標入力装置によれば、座標指示手段を、指示平面に直接情報を記録する筆記手段を備えたものとしているので、例えば、電子ボード等で筆記と同時に対応する筆記座標情報を取得することができ、筆記内容と筆記座標情報を有効に活用して、より一層利用性を向上させることができるとともに、追従性に優れ、高精度で安定した位置検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波光座標入力装置の第1の実施の形態を適用した超音波光座標入力装置の利用者側から見た構成図。
【図2】図1の光学ユニットの斜視図。
【図3】図1の装置本体部の回路ブロック構成図。
【図4】図1のスタイラスペンの正面概略構成図。
【図5】図4のスタイラスペンの先端部分の拡大構成図。
【図6】図4及び図5のスタイラスペンの送信する光信号の構成図。
【図7】図6の光信号の変調信号のフレーム構成の一例を示す図。
【図8】図3の受光ユニットの受光部が受光して演算部が各画素毎の受光強度の最大受光値から受光強度分布曲線を求める動作説明図。
【図9】図8の受光強度分布曲線に基づいてスタイラスペンの位置方向ベクトルの算出処理の説明図。
【図10】本発明の超音波光座標入力装置の第2の実施の形態を適用した超音波光座標入力装置の光学ユニットの斜視図。
【図11】図10の低分解能の受光部の各受光素子の受光データから対応するスポット近傍の画素値が含まれる画素データ群を判定して曲線近時及びスポット頂点位置の算出を行う動作説明図。
【図12】本発明の超音波光座標入力装置の第3の実施の形態を適用した超音波光座標入力装置の光学ユニットの斜視図。
【図13】図12の光学ユニットの他の例の斜視図。
【図14】図13の低分解能の受光部の各受光素子の受光データから対応するスポット近傍の画素値が含まれる画素データ群を判定して曲線近時及びスポット頂点位置の算出を行う動作説明図。
【図15】本発明の超音波光座標入力装置の第4の実施の形態を適用した超音波光座標入力装置に用いられるスタイラスペンの正面概略構成図。
【図16】本発明の超音波光座標入力装置の第5の実施の形態を適用した超音波光座標入力装置に用いられるスタイラスペンの正面概略構成図。
【図17】従来の座標検出装置の斜視図。
【符号の説明】
1 超音波光座標入力装置
2 情報表示部
3 スタイラスペン
4 受信ユニット
5 中央制御処理部
6 装置本体部
10 光学ユニット
11 円筒レンズ
12 受光部
13 増幅部
14 バンドパスフィルタ
15 検波部
16 判定器
17 復号部
18 同期部
19 カウンタ
20 A/D変換器
21 画素値記憶部
22 演算部
30 超音波受信部
31 超音波受信器
32 増幅器
33 バンドパスフィルタ
34 検波部
35 判定部
41 制御部
42 超音波送信部
43 光信号送信部
44 発光素子
45 拡散光学系
46 スピーカ部
47 感圧スイッチ
50 搬送信号
51 変調信号
61 プリアンブル
62 識別情報(送信側ID)
63 データ信号
64 リターンコード(CR)信号
70 スポット光分布
70a〜70f 受光データ
80 光学ユニット
81 受光部
82、83、84 受光素子
82a、83a、84a 受光データ
90 光学ユニット
91 受光部
91a 受光光量分布
100 スタイラスペン
101 切り返しスイッチ
102 記憶部
103 ボタン
104 検出部
110 スタイラスペン
111 筆記部材

Claims (7)

  1. 指示平面上の所定の位置が指示されると光信号と超音波信号を送信する信号送信手段を有する座標指示手段と、当該座標指示手段から送信される前記光信号を受信する光信号受信手段と前記超音波信号を受信する超音波信号受信手段とを有する受信手段と、当該受信手段の当該光信号受信手段の受信する光信号と当該超音波信号受信手段の受信する超音波信号に基づいて前記座標指示手段の指示する指示座標位置を検出する演算制御手段と、を備えた超音波光座標入力装置であって、前記座標指示手段は、前記信号送信手段から送信する前記光信号と前記超音波信号に所定の信号を重畳させる送信制御手段を有し、前記演算制御手段は、前記光信号受信手段が前記光信号の所定の信号を受信した光信号受信タイミングと当該光信号を受信した後に当該光信号に対応する前記超音波信号を前記超音波信号受信手段が受信した超音波信号受信タイミングとの時間差情報と前記光信号受信手段の受信した前記光信号の光強度分布を取得して、当該取得した時間差情報及び光強度分布情報から前記座標指示手段の指示座標位置を算出することを特徴とする超音波光座標入力装置。
  2. 前記受信手段は、前記光信号受信手段として複数の受光素子を備えており、当該複数の受光素子は、少なくとも一方の受光素子の空間的な分解能が他方の受光素子の空間的な分解能よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の超音波光座標入力装置。
  3. 前記受信手段は、前記光信号受信手段として複数の受光素子を備えており、前記演算制御手段は、当該複数の各受光素子の受信する前記光信号の受光強度を比較して、前記座標指示手段の指示座標位置を算出することを特徴とする請求項1記載の超音波光座標入力装置。
  4. 前記受信手段は、前記光信号受信手段として規則的に配置された受光領域を有する複数のラインセンサを備えており、当該複数のラインセンサは、少なくとも一方のラインセンサの受光領域の配列が他のラインセンサの受光領域の配列と相対的に位置ズレして配置されていることを特徴とする請求項1記載の超音波光座標入力装置。
  5. 前記座標指示手段は、所定の情報の選択操作を行う情報選択手段を備え、前記送信制御手段が、当該情報選択手段による情報選択操作内容を示す所定の操作情報信号を前記光信号または前記超音波信号に重畳させて送信し、前記光信号受信手段または前記超音波信号受信手段は、前記操作情報信号の重畳された前記光信号または前記超音波信号を受信して、当該受信した光信号または超音波信号から当該操作情報信号を抽出することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の超音波光座標入力装置。
  6. 前記座標指示手段は、少なくとも1つ以上の識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、当該識別情報記憶手段の記憶する前記識別情報のうち1つの識別情報を選択する選択手段と、を備え、前記送信制御手段が、前記識別情報の識別情報のうち当該選択手段で選択された識別情報を前記光信号または前記超音波信号に重畳させて送信し、前記光信号受信手段または前記超音波信号受信手段は、前記操作情報信号の重畳された前記光信号または前記超音波信号を受信して当該受信した光信号または超音波信号から当該識別情報を抽出し、前記演算制御手段は、当該識別情報に基づいて、前記座標指示手段を識別することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の超音波光座標入力装置。
  7. 前記座標指示手段は、前記指示平面に直接情報を記録する筆記手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の超音波光座標入力装置。
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