JPH08220Y2 - ラックピニオン式ステアリング装置 - Google Patents

ラックピニオン式ステアリング装置

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JPH08220Y2
JPH08220Y2 JP1986052894U JP5289486U JPH08220Y2 JP H08220 Y2 JPH08220 Y2 JP H08220Y2 JP 1986052894 U JP1986052894 U JP 1986052894U JP 5289486 U JP5289486 U JP 5289486U JP H08220 Y2 JPH08220 Y2 JP H08220Y2
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JP
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rack
base body
engaging
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curved surface
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JP1986052894U
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JPS62165175U (ja
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邦彦 横谷
一郎 満隆
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Oiles Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はラックピニオン式ステアリング装置におい
て、特にラックバーを摺動支持するラックガイドに関す
るものである。
〔従来技術〕
従来よりラックバーを摺動支持するラックガイドとし
ては、鉄系焼結金属あるいは合成樹脂が使用されてい
る。
しかしながら、鉄系焼結金属からなるラックガイドは
ラックバーからの衝撃荷重に対して十分な機械的強度を
有する反面、打音等の不具合や摺動摩擦抵抗が大きいた
めステアリング系の効率が低下し操縦性に問題を残して
いる。また、合成樹脂からなるラックガイドは反対に摺
動摩擦抵抗を低減させることがでる反面、衝撃荷重に対
する機械的強度を劣ること、成形収縮などによる寸法の
バラツキを生じ寸法精度よく成形し、かつ成形後の寸法
精度を保持しがたいこと、さらにケーシング内に組込ま
れた後、ステアリング装置の温度上昇による温度の影響
をうけて熱膨張、収縮をきたし、熱変形、クリープを生
じてラックバーを円滑に摺動支持しがたいこと、などの
問題がある。
上述した問題を解決するべく、ラックガイドとして、
ラックバーを摺動支持する自己潤滑性、耐摩耗性を有す
る合成樹脂からなる摺動片と、該摺動片を支持する焼結
金属あるいは補強充填材入り合成樹脂からなるガイド基
体とを組み合わせてなるものも種々提案されており、該
摺動片とガイド基体とは、通常摺動片に形成された凸部
をガイド基体に形成された凹部へ圧入嵌合することによ
って一体化されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
前述した摺動片とガイド基体との固定方法では、締め
代の大小によって装置組み立て時に摺動片がガイド基体
から脱落する恐れがあり、取り扱いに十分の注意が必要
である。
また、組み付け後はステアリング装置の温度上昇によ
る熱の影響により合成樹脂からなる摺動片に応力緩和が
発生し、そのため初期の締め代が保持出来ず摺動片の凸
部とガイド基体の凹部との間に隙間が発生する。該隙間
の発生はステアリング装置としては通常あまり問題にな
らないが、定期点検時等ラックガイドを取り外す際に装
置内に充填したグリースの粘着力により該摺動片がラッ
クバー側に密着してガイド基体のみ取り外され、摺動片
が装置内へ残ってしまうという不具合を生じる。
さらにまた、摺動片凸部のガイド基体凹部への圧入は
通常プレス機械にて行われるが、前記固定方法では機械
へのセット時、機械による圧入前に手作業にてある程度
摺動片をガイド基体へ圧入して仮固定する必要があり、
作業が頻雑になるという欠点があった。
本考案は上述した欠点を解決するべくなされたもの
で、摺動片とガイド基体とが容易に脱落することなく、
かつ摺動片とガイド基体の組みつけが容易に出来るラッ
クガイドを備えたラックピニオン式ステアリング装置を
提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上述した目的を達成するべく本考案はつぎの技術的手
段、すなわち構成を採る。
ケーシング内に回転可能に支持されたピニオンと、該
ピニオンと噛合するラック歯を有するラックバーと、該
ケーシング内にあって該ラックバーを摺動支持するラッ
クガイドと、該ラックガイドをラックバー側へ押圧する
スプリングからなるラックピニオン式ステアリング装置
において、該ラックガイドは基体と該基体に嵌合保持さ
れる合成樹脂摺動片とから構成されており、該基体は外
周面が円筒面をなし、一方の端部に凹曲面座を備え、他
方の端部に中空円筒部を備えると共に該凹曲面座には横
断面形状が相対向する平面部と該平面部の両端に円弧部
を有する略長円状の係合孔が該中空円筒部に開口して設
けられており、該合成樹脂摺動片は円弧状摺動面と該摺
動面の反対側に円弧状外周面を備えていると共に該外周
面には内面に方形状の中空部を有し、外面に相対向する
平面部と該平面部の端部に相対向する凸曲面部を備えた
係合凸部が一体に形成されており、該係合凸部の平面部
には該平面部よりも突出した係合突起を備えた弾性舌片
部が形成されており、該合成樹脂摺動片は該係合凸部の
凸曲面部を締め代をもって該基体の係合孔に圧入嵌合さ
せ、該弾性舌片部の係合突起を該基体の中空円筒部の底
部に弾性装着させて該基体の凹曲面座に嵌合保持されて
なるラックピニオン式ステアリング装置である。
〔実施例〕
以下、本考案をその実施例を示す添付図面によって詳
細に説明する。
第1図はラックピニオン式ステアリング装置を示す断
面図である。
図において、1は内部に中空部2を有するケーシングで
あり、該ケーシング1の中空部2内にはステアリング軸
端のピニオン3が該ケーシング1内に装架された軸受4,
5により回転可能に支持されている。該ケーシング1に
は該中空部2を横切り、ピニオン3と直交する方向に延
設され、内面に円筒孔6を有する突出部7が一体に形成
されている。
8は前記ピニオン3と噛合するラック歯9を有するラ
ックバーであり、該ラックバー8はその両端を該ケーシ
ング1より突出して配されている。
10は該ラックバー8を摺動支持するラックガイドであ
り、該ラックガイド10は基体11と該基体11に嵌合保持さ
れた合成樹脂摺動片12とから構成されている。該ラック
ガイド10は該ケーシング1の突出部7の円筒孔6内にラ
ックバー8側へ押圧するスプリング13に付勢されて配さ
れている。
第2図はラックガイド10の平面図、第3図は第2図の
A−A断面図、第4図は第2図のB−B断面図、第5図
は基体11の下面図、第6図は摺動片12の下面図である。
ラックガイド10を構成する基体11は外周面が円筒面14
をなし、一方の端部に該円筒面14と直交する円筒面をも
った凹曲面座15、他方の端部に中空円筒部16を備えてい
る。
該凹曲面座15は第2図に示すようにその平面形状は対
称位置に弦部を有し、また第3図に示すようにそのA−
A断面形状は半円より僅かに小さい円弧からなり、そし
て第4図に示すようにそのB−B断面からの投影形状は
曲面底部17と該曲面底部17に連なるほぼ台形状の曲面部
18とからなっている。
19は該凹曲面座15の曲面底部17に形成された係合孔
で、該係合孔19は横断面形状が相対向する平面部20・20
と該平面部の両端に円弧部21・21を有する略長円状を呈
し、該係合孔19は該中空円筒部16に通じている。
上述した構成からなる基体11は鉄系焼結金属あるいは
ガラス繊維、炭素繊維などの補強充填材入り合成樹脂で
形成されている。
該基体11の摺動面側、すなわち凹曲面座15側に嵌合保
持される摺動片12は、ラックバーを摺動支持する円弧状
摺動面22と、該摺動面22と反対側の円弧状の外周面に一
体に形成され、該基体11の係合孔19に嵌着される係合凸
部23を有している。
摺動片12は前記基体11の凹曲面座15に合致した形状す
なわち第2図に示すようにその平面形状は対称位置に弦
部を有し、また第3図に示すようにそのA−A断面形状
は半円よりわずかに小さい円弧からなり、そして第4図
に示すようにそのB−B断面形状は曲面底部24と該曲面
底部24に連なるほぼ台形状の曲面部25とからなってい
る。
係合凸部23は、内面に方形状の中空部26を有し、外面
に相対向する平面部27・27と該平面部27・27の端部に相
対向する凸曲面部28・28を有している。該係合凸部23の
平面部27・27に弾性舌片部29・29が形成されており、該
舌片部29・29には該平面部27・27より突出した係合突起
30・30が形成されている。
該摺動片12は該係合凸部23を前記基体11の係合孔19に
嵌合し、弾性舌片部29・29の係合突起30・30を該基体11
の中空円筒部16の底部にスナップフィット(弾性装着)
によって嵌着させることにより、該基体11上に嵌合保持
される。このとき、摺動片12の係合凸部23の凸曲面部28
・28には締め代が設けられており、該係合凸部23を基体
11の係合孔19内に嵌合したさい、該凸曲面部28・28は係
合孔19に圧入されている。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、合成樹脂摺動片の円弧
状外周面には内面に方形状の中空部を有し、外面に相対
向する平面部と該平面部の端部に相対向する凸曲面部を
有する係合凸部が一体に形成されていると共に該係合凸
部の平面部には該平面部よりも突出した係合突起を備え
た弾性舌片部が形成されているので、該係合凸部を基体
の凹曲面座に設けられた係合孔に嵌合させることによ
り、該摺動片を基体の凹曲面座に容易かつ確実に固定す
ることができる。
そして、この係合凸部の基体係合孔への嵌合により、
該係合凸部の平面部に形成された弾性舌片部の係合突起
は該基体中空円筒部の底部に弾性装着により係合せしめ
られるので、熱履歴により該摺動片に応力緩和が生じて
も、該摺動片が基体から脱落することはない。
また、該摺動片を基体に組付けるに際し、係合凸部の
平面部に形成された弾性舌片部により、基体の係合孔へ
容易に仮固定することができるので、従来の手作業によ
る圧入作業を行う必要がなく、組付け性を改善すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図はラックピ
ニオン式ステアリング装置を示す断面図、第2図はラッ
クガイドを示す平面図、第3図は第2図A−A断面図、
第4図は第2図B−B断面図、第5図は基体を示す下面
図、第6図は摺動片の下面図である。 11……基体、12……摺動片、15……凹曲面座 16……中空円筒部、19……係合孔、23……係合凸部 29・29……舌片部、30・30……係合突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 55/26

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング(1)内に回転可能に支持され
    たピニオン(3)と、該ピニオンと噛合するラック歯
    (9)を有するラックバー(8)と、該ケーシング内に
    あって該ラックバー(8)を摺動支持するラックガイド
    (10)と、該ラックガイドをラックバー側へ押圧するス
    プリング(13)からなるラックピニオン式ステアリング
    装置において、該ラックガイド(10)は基体(11)と該
    基体(11)に嵌合保持される合成樹脂摺動片(12)とか
    ら構成されており、該基体(11)は外周面が円筒面をな
    し、一方の端部に凹曲面座(15)を備え、他方の端部に
    中空円筒部(16)を備えると共に該凹曲面座(15)には
    横断面形状が相対向する平面部(20)、(20)と該平面
    部の両端に円弧部(21)、(21)を有する略長円状の係
    合孔(19)が該中空円筒部(16)に開口して設けられて
    おり、該合成樹脂摺動片(12)は円弧状摺動面(22)と
    該摺動面の反対側に円弧状外周面を備えていると共に該
    外周面には内面に方形状の中空部(26)を有し、外面に
    相対向する平面部(27)、(27)と該平面部の端部に相
    対向する凸曲面部(28)、(28)を備えた係合凸部(2
    3)が一体に形成されており、該係合凸部(23)の平面
    部(27)、(27)には該平面部よりも突出した係合突起
    (30)、(30)を備えた弾性舌片部(29)、(29)が形
    成されており、該合成樹脂摺動片(12)は該係合凸部
    (23)の凸曲面部を締め代をもって該基体(11)の係合
    孔(19)に圧入嵌合させ、該弾性舌片部(29)、(29)
    の係合突起(30)、(30)を該基体(11)の中空円筒部
    (16)の底部に弾性装着させて該基体(11)の凹曲面座
    (15)に嵌合保持されていることを特徴とするラックピ
    ニオン式ステアリング装置。
JP1986052894U 1986-04-10 1986-04-10 ラックピニオン式ステアリング装置 Expired - Lifetime JPH08220Y2 (ja)

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JPS62165175U JPS62165175U (ja) 1987-10-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59338U (ja) * 1982-06-25 1984-01-05 日本プラスト株式会社 ステアリングホイ−ルのホ−ン装置
JPS6088426U (ja) * 1983-11-22 1985-06-18 日本プラスト株式会社 ステアリングホイ−ル
JPS60105568U (ja) * 1983-12-26 1985-07-18 オイレス工業株式会社 ラツクピニオン式ステアリング装置

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JPS62165175U (ja) 1987-10-20

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