JPH08220329A - カラーフィルター用重合性組成物 - Google Patents

カラーフィルター用重合性組成物

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JPH08220329A
JPH08220329A JP2203395A JP2203395A JPH08220329A JP H08220329 A JPH08220329 A JP H08220329A JP 2203395 A JP2203395 A JP 2203395A JP 2203395 A JP2203395 A JP 2203395A JP H08220329 A JPH08220329 A JP H08220329A
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JP
Japan
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polymerizable composition
pigment
acrylate
color filter
ether
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JP2203395A
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Tameichi Ochiai
為一 落合
Ryuichiro Takasaki
龍一郎 高崎
Noriko Endou
典子 遠洞
Zen Kon
禅 近
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保存安定性に優れたカラーフィルター用重合
性組成物を提供する。 【構成】 (a)バインダー樹脂、(b)光重合開始
剤、(c)光重合性モノマー、(d)顔料及び(e)溶
剤を含有してなるカラーフィルター用重合性組成物にお
いて、重合性組成物中に顔料粒子1個が存在する平均的
重合性組成物体積が0.9×10-15 cm3 以上である
ことを特徴とするカラーフィルター用重合性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶の表示装置または
固体撮像素子と組み合わせて用いるカラーフィルターの
製造に好適な重合性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルターは染色法、印刷法、電
着法、顔料分散法などによりガラス基板上に赤、緑、青
などの画素を形成したものが用いられている。染色法に
よるカラーフィルターはゼラチンやポリビニルアルコー
ルなどに感光剤として重クロム酸塩を混合した感光性樹
脂により画像を形成した後、染色して製造される。多色
を同一基板に形成するためには、防染工程が必須であ
り、工程が複雑になる問題点がある。また、染料を使用
しているため耐光性に劣る。感光剤として用いる重クロ
ム酸は公害防止の観点からも問題である。
【0003】印刷法によるカラーフィルターはスクリー
ン印刷またはフレキソ印刷などの方法で、熱硬化または
光硬化インキをガラス基板に転写させる。画像形成、染
色が不要であるため工程が簡略である反面、高精細な画
像が得られず、インキの平滑性にも問題がある。電着法
によるカラーフィルターは、顔料または染料を含んだ浴
に電極をもうけたガラス基板を浸し電気泳動により色相
を付着させるものである。平滑性に優れるが、あらかじ
め、ガラス基板に電極が必要なため、複雑なパターンを
形成させるのが困難である。
【0004】顔料分散法は光硬化性樹脂に顔料を分散さ
せた着色レジストにより画像を形成する。高耐熱性、染
色がいらないなどの利点があり、また、高精度な画像形
成が可能なため現在カラーフィルター製造の主流となっ
ている。しかしながら、顔料を分散させた感光液は顔料
の再凝集がおこりやすく分散安定性に欠ける問題点を有
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の顔料を分散させ
た着色レジスト感光液では顔料の再凝集が起こりやすい
ため経時変化で感光液が増粘したり、極端な場合は顔料
成分の沈殿がおこる問題点があった。このような顔料分
散安定性にかける着色レジスト感光液ではガラス基板上
に塗布、乾燥して着色レジスト膜を形成する際、得られ
るレジスト膜に、膜厚の増大、塗布ムラ、異物が発生し
色濃度、透明性が失われる問題が発生する。本発明の目
的は、上記問題のない保存安定性に優れたカラーフィル
ター用重合性組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するため鋭意研究した結果、(a)バインダー
樹脂、(b)光重合開始剤、(c)光重合性モノマー、
(d)顔料及び(e)溶剤を含有してなるカラーフィル
ター用重合性組成物にあって、顔料粒子の存在確率を制
御することにより保存安定性が向上することを見い出し
本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明の要旨は、(a)バイン
ダー樹脂、(b)光重合開始剤、(c)光重合性モノマ
ー、(d)顔料及び(e)溶剤を含有してなるカラーフ
ィルター用重合性組成物において、重合性組成物中に顔
料粒子1個が存在する平均的重合性組成物体積が0.9
×10-15 cm3 以上であることを特徴とするカラーフ
ィルター用重合性組成物に存する。
【0008】以下、本発明のカラーフィルター用重合性
組成物を具体的に説明する。本発明に用いられるバイン
ダーポリマーは酸性基を有するモノマーを少なくとも1
種以上含む共重合体が好ましい。このような共重合体と
しては、具体的には、(メタ)アクリル酸、(無水)マ
レイン酸、クロトン酸、イタコン酸、フマル酸、イソプ
レンスルホン酸、スチレンスルホン酸、(o,m,
p,)ポリビニルフェノールなどの酸性基を有するモノ
マーと、スチレン、α−メチルスチレン、(メタ)アク
リル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)ア
クリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、
(メタ)アクリル酸ブチル、酢酸ビニル、アクリロニト
リル、(メタ)アクリルアミド、グリシジル(メタ)ア
クリレート、アリルグリシジルエーテル、エチルアクリ
ル酸グリシジル、クロトニルグリシジルエーテル、クロ
トン酸グリシジルエーテル、(メタ)アクリル酸クロラ
イド、ベンジル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、N−メチロールアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メタクリロ
イルモルホリン、N,N−ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルアク
リルアミドなどのモノマーを共重合させた共重合体が挙
げられる。特に、(メタ)アクリル酸およびスチレンを
共重合成分として含有する共重合体が好ましい。尚、上
記に於て「(メタ)アクリル」は「アクリル」及び「メ
タクリル」を意味する。
【0009】バインダーポリマーに含有される酸性基の
量は酸価で30〜250(KOHmg/g)、より好ま
しくは50〜200(KOH mg/g)である。酸性
基の量がこれ以下であるとアルカリ現像液への溶解性が
低下し、現像残渣を生じたり、極端な場合は現像不能と
なる。また、酸価がこれ以上高い場合には、アルカリ現
像液への溶解性が高くなりすぎ、感度低下や現像時の膜
あれが起こりやすくなる。
【0010】また、分子量はGPCで測定されるポリス
チレン換算の重量平均分子量が2000〜50000、
より好ましくは3000〜30000である。分子量が
上記より小さいと良好な塗膜が得られにくく、また、乾
燥後のベタツキも大きくなる。また、逆に大きいと現像
性の低下がおこり地汚れが発生しやすくなる。さらに、
バインダーポリマーは必要に応じて樹脂側鎖に重合基を
付加させることもできる。バインダーポリマーの樹脂側
鎖に重合基をもたせることにより反応性が高まり、感
度、耐薬品性を向上させることができる。このような方
法としては特公昭50−34443号公報、特公昭50
−34444号公報などに記載の公知の手法が挙げられ
る。
【0011】光重合開始剤としては、紫外光により光重
合性モノマーの重合性基、具体的にはエチレン性不飽和
基を重合させるラジカルを発生させることのできる化合
物があげられる。具体的には(4−メトキシフェニル)
−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジ
ン、2−(4−メトキシナフチル)−4,6−ビス(ト
リクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−エトキ
シナフチル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s
−トリアジン、2−エトキシカルボニル−4−(4−エ
トキシナフチル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)
−s−トリアジンなどのハロメチル化トリアジン誘導
体;ハロメチル化オキサジアゾール誘導体;2−(2′
−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール
2量体、2−(2′−クロロフェニル)−4,5−ジ
(3′−メトキシフェニル)イミダゾール2量体、2−
(2′−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミ
ダゾール2量体、2−(2′−メトキシフェニル)−
4,5−ジフェニルイミダゾール2量体、(4′−メト
キシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール2量
体などのイミダゾール誘導体;ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインフェニルエーテル、ベンゾインイソブチ
ルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテルなどのベ
ンゾインアルキルエーテル類;2−メチルアントラキノ
ン、2−エチルアントラキノン、2−t−ブチルアント
ラキノン、1−クロロアントラキノンなどのアントラキ
ノン誘導体;ベンズアンスロン誘導体;ベンゾフェノ
ン、ミヒラーケトン、2−メチルベンゾフェノン、3−
メチルベンゾフェノン、4−メチルベンゾフェノン、2
−クロロベンゾフェノン、4−ブロモベンゾフェノン、
2−カルボキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン誘
導体;2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノ
ン、2,2−ジエトキシアセトフェノンなどのアセトフ
ェノン誘導体;チオキサントン、2−エチルチオキサン
トン、2−イソプロピルチオキサントン、2−クロロチ
オキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,
4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピル
チオキサントンなどのチオキサントン誘導体;p−ジメ
チルアミノ安息香酸エチル、p−ジエチルアミノ安息香
酸エチルなどの安息香酸エステル誘導体;9−フェニル
アクリジン、9−(p−メトキシフェニル)アクリジン
などのアクリジン誘導体;9,10−ジメチルベンズフ
ェナジンなどのフェナジン誘導体;1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、α−ヒドロキシ−2−メチ
ルフェニルプロパノン、1−ヒドロキシ−1−メチルエ
チル−(p−イソプロピルフェニル)ケトン、1−ヒド
ロキシ−1−(p−ドデシルフェニル)ケトン、2−メ
チル−(4′−(メチルチオ)フェニル)−2−モルホ
リノ−1−プロパノン、1,1,1−トリクロロメチル
−(p−ブチルフェニル)ケトンなどが挙げられる。こ
れらの光重合開始剤は単独または複数組み合わせて使用
される。例えば、特公昭53−12802号公報、特開
平1−279903号公報、特開平2−48664号公
報、特開平4−164902号公報、特開平6−753
73号公報などに記載の開始剤の組み合わせなどが挙げ
られる。
【0012】光重合性モノマーとしては、具体的にはイ
ソブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、ラウ
リルアクリレート、セチルアクリレート、ステアリルア
クリレート、シクロヘキシルアクリレート、イソボニル
アクリレート、ベンジルアクリレート、2−メトキシエ
チルアクリレート、3−メトキシブチルアクリレート、
エチルカルビトールアクリレート、フェノキシエチルア
クリレート、テトラヒドロフリルアクリレート、フェノ
キシポリエチレングリコールアクリレート、メトキシプ
ロピレングリコールアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、2−アクリロイルオキシエチルハイドロゲンフタレ
ート、2−アクリロイルオキシプロピルハイドロゲンフ
タレート、2−アクリロイルオキシプロピルハイドロゲ
ンフタレート、2−アクリロイルオキシプロピルテトラ
ヒドロハイドロゲンフタレート、モルホリノエチルメタ
クリレート、トリフルオロエチルアクリレート、トリフ
ルオロエチルメタクリレート、テトラフルオロプロピル
(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロプロピル(メ
タ)アクリレート、オクタフルオロペンチル(メタ)ア
クリレート、ヘプタデカフルオロドデシルアクリレー
ト、トリメチルシクロヘキシルエチルメタクリレート、
1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオール
ジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、テトラエチレングリコールジアクリレート、トリプ
ロピレングリコールジアクリレート、プロピレングリコ
ールジアクリレート、グリセリンメタクリレートアクリ
レート、ビスフェノールA、EO付加物ジアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラアクリレート、トリメチロールプロパンEO付
加トリアクリレート、グリセリンPO付加トリアクリレ
ート、トリスアクリロイルオキシエチルフォスフェー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ノボ
ラックエポキシのアクリル酸変性物、ノボラックエポキ
シのアクリル酸および酸無水物の変性物、N−ビニルピ
ロリドン、N−ビニルカプロラクタム、アクリル化イソ
シアヌレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシ
ペンタアクリレート、ウレタンアクリレート、不飽和ポ
リエステルアクリレートなどが挙げられる。
【0013】これらのモノマーのなかでは特に3官能以
上のアクリルモノマーが好ましい。これらのモノマーは
単独または複数組み合わせて使用される。顔料として
は、硫酸バリウム、硫酸鉛、酸化チタン、黄色鉛、ベン
ガラ、酸化クロム、カーボンブラックなどの無機顔料、
アントラキノン系顔料、ペリレン系顔料、ジスアゾ顔
料、フタロシアニン顔料、イソインドリン顔料、ジオキ
サジン顔料、キナクリドン顔料、ペリノン系顔料、トリ
フェニルメタン系顔料、チオインジゴ顔料などの有機顔
料などが挙げられる。これらを単独または混合して用い
ることができる。具体的には、例えば下記のカラーイン
デックス(C.I)ナンバーで示される顔料が挙げられ
る。
【0014】
【表1】 C.I.赤;9、97、122、123、149、16
8、177、180、192、215、216、21
7、220、223、224、226、227、22
8、240 C.I.青;15、15;6、22、60、64 C.I.緑;7、36 C.I.黒;7 C.I.黄色;20、24、86、93、109、11
0、117、125、137、138、147、14
8、153、154、166、168 C.I.オレンジ;36、43、51、55、59、6
1 C.I.バイオレット;19、23、29、30、3
7、40、50 C.I.茶;23、25、26
【0015】これら顔料の平均粒径は0.005〜0.
5μの範囲にあるのが好ましい。より好ましくは0.0
1〜0.3μである。平均粒径がこれ以下であるとチク
ソトロピー性ができやすく良好な塗布性が得られず、ま
た、これ以上であると塗膜の透明性に欠けるようにな
る。このような粒径にするためには、ボールミル、サン
ドミル、ビーズミル、3本ロール、ペイントシェーカ
ー、超音波などの分散処理が有効である。
【0016】溶剤としては具体的に、ジイソプロピルエ
ーテル、ミネラルスピリット、n−ペンタン、アミルエ
ーテル、エチルカプリレート、n−ヘキサン、ジエチル
エーテル、イソプレン、エチルイソブチルエーテル、ブ
チルステアレート、n−オクタン、バルソル#2、アプ
コ#18ソルベント、ジイソブチレン、アミルアセテー
ト、ブチルブチレート、アプコシンナー、ブチルエーテ
ル、ジイソブチルケトン、メチルシクロヘキセン、メチ
ルノニルケトン、プロピルエーテル、ドデカン、Soc
al solvent No1およびNo2、アミルホ
ルメート、ジヘキシルエーテル、ジイソプロピルケト
ン、ソルベッソ#150、(n,sec,t)−酢酸ブ
チル、ヘキセン、シェルTS28 ソルベント、ブチル
クロライド、エチルアミルケトン、エチルベンゾネー
ト、アミルクロライド、エチレングリコールジエチルエ
ーテル、エチルオルソホルメート、メトキシメチルペン
タノン、メチルブチルケトン、メチルヘキシルケトン、
メチルイソブチレート、ベンゾニトリル、エチルプロピ
オネート、メチルセロソルブアセテート、メチルイソア
ミルケトン、メチルイソブチルケトン、プロピルアセテ
ート、アミルアセテート、アミルホルメート、ビシクロ
ヘキシル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルア
セテート、ジペンテン、メトキシメチルペンタノール、
メチルアミルケトン、メチルイソプロピルケトン、プロ
ピルプロピオネート、プロピレングリコール−t−ブチ
ルエーテル、メチルエチルケトン、メチルセロソルブ、
エチルセロソルブ、エチルセロソルブアセテート、カル
ビトール、シクロヘキサノン、酢酸エチル、プロピレン
グリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジプロ
ピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレング
リコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコール
モノメチルエーテルアセテート、3−メトキシプロピオ
ン酸、3−エトキシプロピオン酸、3−エトキシプロピ
オン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−
メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン
酸、3−メトキシプロピオン酸プロピル、3−メトキシ
プロピオン酸ブチル、ジグライム、ジプロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、エチレングリコールアセテー
ト、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、エチレ
ングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコー
ル−t−ブチルエーテル、3−メチル−3−メトキシブ
タノール、トリプロピレングリコールメチルエーテル、
3−メチル−3−メトキシブチルアセテートなどの有機
溶剤が挙げられる。
【0017】溶剤は沸点が100℃から200℃の範囲
のものを選択するのが好ましい。より好ましくは120
℃〜170℃の沸点をもつものである。これらの溶剤は
単独もしくは混合して使用される。特に、プロピレング
リコールメチルエーテルアセテートが有利に使用でき
る。本発明のカラーフィルター用組成物はバインダー樹
脂100重量部に対し、光重合開始剤0.05重量部〜
50重量部、光重合性モノマー5〜200重量部、顔料
10〜500重量部、溶剤200〜500重量部の範囲
で含有される。
【0018】光重合開始剤の含有量が上記範囲以下であ
ると十分な感度がえられず、また、上記範囲を超えると
内部硬化性が悪くなり、ときに開始剤の再結晶がおこり
析出することがある。モノマーの添加量が上記範囲以下
であると像露光された画線部の架橋密度が十分でなくな
り良好な画像が得られにくく、また、上記範囲を超える
と乾燥後のレジスト膜のベタつきが大きくなり作業性に
劣るようになる。顔料の添加量が上記範囲以下であると
カラーフィルター作成に必要な色濃度が出しにくくな
り、また、上記範囲を超えると顔料による光吸収が強く
なりすぎ、内部光硬化が起こらなくなり画像がでなくな
る。
【0019】本発明では、重合性組成物中に、顔料粒子
1個が存在する平均的重合性組成物体積が0.9×10
-15 cm3 以上であることが必要である。なお、顔料粒
子1個が存在する平均的重合性組成物体積(χ)は以下
の式で定義される。
【0020】
【数1】χ=VCR/(WR /(VP ×d))
【0021】
【表2】VCR:カラーフィルター用重合性組成物の体積 WR :カラーフィルター用重合性組成物中に含まれる顔
料重量 VP :顔料粒子1個当たりの平均体積 d :顔料粒子の比重
【0022】尚、VP は走査電子顕微鏡で観察・測定し
た顔料粒子の平均粒径rを基準に4πr3 /3により算
出される値とした。本発明の特徴である顔料粒子1個が
存在する平均的重合性組成物体積を制御する手段として
は、バインダー樹脂、光重合開始剤、光重合性モノマ
ー、顔料、溶剤などの添加量を制御することおよび顔料
粒子の大きさ、形状、比重を制御する方法が挙げられ
る。
【0023】具体的に述べれば、例えば、顔料の種類、
粒径、形状、比重、添加量が同一の重合性組成物であれ
ば、バインダー樹脂、光重合開始剤、光重合性モノマ
ー、溶剤の添加量を増やし重合性組成物の体積VCRを増
加させる方法が安定性向上に有効である。また逆に、バ
インダー樹脂、光重合開始剤、光重合性モノマー、溶剤
の添加量が同一のものであれば顔料添加量WR を抑制す
る手段、顔料粒子1個当たりの平均体積(VP )を大き
くとる手段、比重の大きい顔料粒子を選択することが有
効である。これらの手段を取り混ぜて顔料粒子1個が存
在する平均的重合性組成物体積を0.9×10-15 cm
3 以上、好ましくは1×10-15 cm3 以上にすること
により顔料粒子の再凝集を抑制することができ重合性組
成物の保存安定性が向上する。
【0024】上限としては1×10-10 cm3 以下、よ
り好ましくは1×10-12 cm3 である。これ以上の場
合には必要な色濃度が出しにくくなる可能性がある本発
明の組成物には上記の如き必須成分以外に増感剤、顔料
分散助剤、塗布性改良剤、架橋剤、現像改良剤、重合禁
止剤、可塑剤、難燃剤などを添加することができる。こ
れらは単独もしくは数種併用することも可能である。
【0025】本発明の組成物はスピンコーター、ロール
コーター、カーテンコーター、スクリーン印刷などの公
知の方法でガラス基板に塗布される。塗布膜厚は0.5
μm〜10μmが好ましい。塗布膜を乾燥させるために
コンベクションオーブンまたはホットプレートが使用さ
れる。乾燥温度は50℃〜150℃、乾燥時間は30秒
〜60分が好適である。露光は高圧水銀灯が一般的に用
いられ、マスクを通して露光することにより、レジスト
膜に潜像が形成される。未露光部分を溶解させる溶剤で
現像することにより画像が形成される。現像液はアセト
ン、トルエン、メチルエチルケトンなどの有機溶剤も使
用可能であるが、環境問題からアルカリ現像液の方が好
ましい。一例をあげるならば水酸化ナトリウム水溶液、
水酸化カリウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸カ
リウム、アンモニア水、テトラメチルアンモニウムハイ
ドロオキサイド水溶液、などが用いられる。現像方法と
しては、特に制限はなく、パドル法、ディッピング法、
スプレー法など公知の方法でおこなうことができる。ま
たプリウエットを採用してもよい。画像形成後現像液の
乾燥、レジスト膜の硬化を高める目的でポストベーク、
後光硬化などを採用してもよい。
【0026】
【実施例】次に、実施例を用いて本発明を具体的に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例
により何等限定されるものではない。 実施例1〜5及び比較例1〜7 表−1〜3の配合比率でカラーレジスト感光液を調合
し、調液直後の感光液粘度(do )と感光液を1カ月2
5℃で保管したあとの感光液粘度(dt )を回転粘度計
にて測定し、保存後の粘度変化率dt /do をもって保
存安定性の指標とした。
【0027】経時変化により粘度変化が全くなければ、
t /do =1であり、逆に粘度変化を生じると1から
ずれた値となる。結果を表−4〜表−6に示す。カラーレジストの配合割合
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】
【表6】
【0032】
【表7】
【0033】
【表8】
【0034】表−4,5,6に示したように顔料粒子1
個当たりが存在平均感光液体積を制御することにより大
幅にカラーレジストの保存安定性を向上させることがで
きる。
【0035】
【発明の効果】本発明に係わるカラーレジスト組成物
は、保存安定性に優れ、安定的に優れたカラーフィルタ
ーの製造が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近 禅 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)バインダー樹脂、(b)光重合開
    始剤、(c)光重合性モノマー、(d)顔料及び(e)
    溶剤を含有してなるカラーフィルター用重合性組成物に
    おいて、重合性組成物中に顔料粒子1個が存在する平均
    的重合性組成物体積が0.9×10-15 cm3 以上であ
    ることを特徴とするカラーフィルター用重合性組成物。
JP2203395A 1995-02-09 1995-02-09 カラーフィルター用重合性組成物 Pending JPH08220329A (ja)

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