JPH08219998A - 損傷検出方法及び装置 - Google Patents

損傷検出方法及び装置

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JPH08219998A
JPH08219998A JP2544795A JP2544795A JPH08219998A JP H08219998 A JPH08219998 A JP H08219998A JP 2544795 A JP2544795 A JP 2544795A JP 2544795 A JP2544795 A JP 2544795A JP H08219998 A JPH08219998 A JP H08219998A
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Kazuo Nakazawa
和夫 中澤
Koji Tanida
宏次 谷田
Hisaaki Okamura
尚昭 岡村
Tadashi Shibue
唯司 渋江
Takeshi Ishiguro
剛 石黒
Yasunori Ando
安則 安藤
Itaru Iwasaki
到 岩崎
Kenji Tamura
健次 田村
Hiroshi Tasho
啓 多昌
Ichiro Yamashita
一郎 山下
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Nippon Yusen KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 損傷検査を自動化し、検査に必要な要員を大
幅に減らすことができるようにすると共に、トラックの
一台当りのコンテナターミナルゲート通過に要する時間
を大幅に短縮し、天候に拘わらず渋滞を緩和・解消する
ことができるようにする。 【構成】 被検査物を光源13で照すと共に、被検査物
からの反射光を照度検知器14で検出し、演算制御装置
26が、照度検知器14で検出した反射光の照度と設定
器20に設定したしきい値21とを比較して、照度がし
きい値21よりも低い場合に被検査物に損傷があると判
断し損傷検知信号24を発生するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輸送用のコンテナ等の
損傷検出方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、船舶などに輸送用のコンテナを
積込む場合、コンテナをトラックなどを用いてコンテナ
ヤードまで運搬する必要が有る。この際、コンテナヤー
ドの入口には、コンテナターミナルゲートが設けられて
おり、コンテナを載せたトラックは、コンテナターミナ
ルゲートで、必要書類の受渡しなどを行った後、コンテ
ナヤードへ入場するようになっている。
【0003】上記コンテナターミナルゲートは、図10
に示すように、トラック1を一台ずつ通過させ得るよう
に区画された複数のゲート部2と、各ゲート部2に付設
されたゲート員室3とから成っている。
【0004】又、ゲート部2の上部や側部には、トラッ
ク1に積まれたコンテナ4の損傷の有無をチェックする
ため、コンテナチェック要員5が待機している。
【0005】そして、走行してきたトラック1が任意の
ゲート部2へ入り、そのゲート部2に設けられたゲート
員室3の中にいるゲート員に対し、必要な書類の受渡し
を行っている間に、ゲート部2の上部や側部に待機して
いるコンテナチェック要員5は、トラック1の入ったゲ
ート部2の所へ行き、コンテナ4に孔や亀裂などの損傷
がないかどうかを目視によりチェックする。
【0006】コンテナ4に孔や亀裂などの損傷を発見し
た場合には、コンテナチェック要員5は、そのトラック
1の運転手に連絡して、孔や亀裂などの損傷を詳細にチ
ェックし、その場で必要箇所にパテを詰めたりテープを
貼ったりして簡単な仮補修を行い、損傷部から水などが
中へ入ってコンテナ4内の荷が損害を受けることがない
ようにしている。
【0007】尚、コンテナ4の損傷には、ミリ単位の小
さなものから、クレーンなどの爪を引っ掛けてできた数
センチ単位のものまで、大小様々なものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たようにコンテナチェック要員5が目視によってコンテ
ナ4の損傷検査を行う場合には、検査に多数の人手を必
要とするという問題があり、又、必要書類の受渡しは電
算化の結果短時間で終了するようになっているにも拘わ
らず、損傷検査が依然として手作業のままで長く掛るた
め、上記電算化による効率アップがコンテナターミナル
ゲートの通過時間短縮に反映されないという問題があっ
た。
【0009】更に、損傷検査に要する時間は、天候など
によっても左右され易く、特に、雨天などの悪天候時に
は、よけいに手間が掛ってコンテナターミナルゲートの
渋滞を招き易いという問題があった。
【0010】そこで、上記損傷検査を、超音波や電磁誘
導などを利用して自動化することが考えられているが、
これらの手段は、狭い部分を集中的に検査する場合には
向いているが、コンテナ4表面のような広い面積を短時
間のうちに処理するのには適しておらず、上記手段によ
る実現は困難であった。
【0011】又、コンテナ4の大きさは、数種類の規格
となっているが、表面に凹凸状のコルゲートが形成され
ているものなどもあり、しかも、多種多様な模様の塗装
が施されており、場合によっては部分的な汚れやへこみ
や錆などが存在する場合があるため、通常の画像処理技
術などを用いても、これらと損傷とを識別することが困
難であった。
【0012】本発明は、上述の実情に鑑み、損傷検査を
自動化することにより損傷検査の効率向上などを図り得
るようにした損傷検出方法及び装置を提供することを目
的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では以下の手段を用いた。
【0014】本発明の第一の手段は、被検査物を光源で
照すと共に、被検査物からの反射光を照度検知器で検出
し、検出した反射光の照度がしきい値よりも低い場合に
被検査物に損傷があると判断することを特徴とする損傷
検出方法にかかるものである。
【0015】この場合において、離れた位置に設けた複
数の光源で被検査物の同一箇所を異なる入射角で照すと
共に、上記各光源からの反射光を同じ位置に設けられた
照度検知器で検出し、検出した各反射光の照度を比較解
析して、被検査物の損傷有無の判断精度を向上するよう
にしても良い。
【0016】本発明の第二の手段は、被検査物を照す光
源と、被検査物からの反射光を検出する照度検知器と、
照度検知器で検出した反射光の照度を設定器に設定した
しきい値と比較して、照度がしきい値よりも低い場合に
損傷検知信号を発生する演算制御装置を設けたことを特
徴とする損傷検出装置にかかるものである。
【0017】この場合において、太陽光の影響を受けに
くい波長の光源を用い、上記波長のみを検出可能な照度
検知器を用いるようにしても良い。
【0018】尚、被検査物をコンテナとしても良い。
【0019】又、光源と照度検知器をゲートに取付け
て、ゲートと被検査物を相対移動可能としても良い。
【0020】更に、照度検知器をCCDカメラとし、被
検査物に対する焦点距離や相対距離を調節可能な距離調
節手段を備えるようにしても良い。
【0021】照度検知器を同一箇所に向けて少くとも1
台以上設けるようにしても良い。
【0022】
【作用】本発明の作用は以下の通りである。
【0023】被検査物を光源で照すと共に、被検査物か
らの反射光を照度検知器で検出し、演算制御装置が、照
度検知器で検出した反射光の照度と設定器に設定したし
きい値とを比較して、照度がしきい値よりも低い場合に
被検査物に損傷があると判断し損傷検知信号を発生す
る。
【0024】このように、損傷の判定に、被検査物から
の反射光の照度差を利用しているが、被検査物に孔や亀
裂などの損傷部がある場合はその部分からの反射光がほ
とんど得られないため、被検査物の表面にコルゲート
(凹凸)や、多種多様な模様の塗装や、部分的な汚れ、
へこみ、錆などがある場合に比べても極端に照度が小さ
くなるので、損傷部かどうかを簡単且つ確実に識別する
ことが可能となる。
【0025】しかも、照度の比較のみによって損傷の有
無を判定しているので、処理すべき情報量を大幅に減ら
すことができ、安価な構成の画像処理装置であってもリ
アルタイムで高速処理を行うことができる。従って、短
時間に損傷検査を完了するという初期の目的を十分に達
成することが可能となる。
【0026】被検査物としては、コンテナなどに適用す
ることができる。
【0027】又、光源と照度検知器をゲートに取付け
て、ゲートと該ゲートを通る被検査物のどちらかを移動
させるようにすれば、被検査物全体の損傷を検知するこ
とができる。
【0028】更に、照度検知器をCCDカメラとして、
被検査物に対する焦点距離や相対距離を調節可能な距離
調節手段を備えることにより、被検査物の大きさに対応
することができる。
【0029】照度検知器を同一箇所に向けて少くとも1
台以上設けるようにすれば、検知精度を上げることがで
きる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0031】図1〜図7は、本発明の第一の実施例であ
る。
【0032】尚、コンテナターミナルゲート自体の構造
については、図10のものと同様であるため、必要に応
じて図10を参照する。
【0033】図1、図2に示すようにコンテナターミナ
ルゲートの各ゲート部2に、トラック1の走行方向に対
しトラック1の幅寸法よりも広い間隔を有して延びる一
対のレール6を敷設し、該レール6間に門型の移動ゲー
ト7を走行可能に取付ける。
【0034】移動ゲート7の上辺部8及び両側辺部9,
9に、コンテナ4(被検査物)の損傷を検知するための
損傷検知部10,11をそれぞれ配設し、該損傷検知部
10,11をウォームジャッキやシリンダなどの検知部
位置調整装置12(距離調節手段)を介して、コンテナ
4の上面及び側面に対してそれぞれ近接離反動可能に取
付ける。
【0035】前記損傷検知部10は、門型の移動ゲート
7の上辺部8に沿って左右方向に延び、又、前記損傷検
知部11は、門型の移動ゲート7の側辺部9に沿って上
下方向に延びる細長い形状をしており、各損傷検知部1
0,11には、図3・図4に示すように、コンテナ4の
表面を照す発光ダイオードや蛍光管などの光源13と、
コンテナ4表面からの反射光を検知するCCDカメラや
撮像管などの照度検知器14とが設けられている。
【0036】尚、上記光源13は、太陽光の影響を受け
にくい波長のものを使用するようにする。
【0037】具体的には、太陽光の強度は、図5に示す
ように、大気中の水や酸素や二酸化炭素などに吸収され
て強度が弱くなる波長成分が、ほぼ、0.8μと、0.
95μと、1.12μと、1.34〜1.46μと、
1.8〜1.96μの位置にあるので、この波長の光を
発生する発光ダイオードなどの光源13を使用すれば良
い。尚、これに伴って、照度検知器14に上記波長の光
のみ通すフィルタを付けるようにするのが良い。又、光
源13は、上記波長の1つを用いても、複数の波長を組
合せて用いても良い。
【0038】又、照度検知器14は一般に画角が定めら
れているため、各損傷検知部10,11に1箇所ずつ設
けるだけでは部分的にしか視野に入らないこととなるの
で、図2に示すように、損傷検知部10では左右方向に
対し、又、損傷検知部11では上下方向に対し、上記視
野に対応する間隔をおいた複数の箇所に照度検知器14
を並設するようにして、コンテナ4上面の左右方向全
体、及び、コンテナ4側面の上下方向全体をカバーし得
るようにする。
【0039】更に、上記の各設置箇所に対し、照度検知
器14は、1台のみ設けるようにしても良いが、場合に
より、異なる方向から同一部分を狙うように複数台組合
せて設けても良い(図3・図4では2台の場合を示して
いる)。
【0040】尚、図3中、15はコンテナ4に形成され
た孔などの損傷部、図4中、16はコンテナ4に形成さ
れた亀裂などの損傷部である。
【0041】そして、上記した損傷検知装置は、図6に
示すように、光源13へ電力17を供給すると共に、照
度検知器14からの各画素ごとの映像信号をA/D変換
器19で照度検知信号18に変換して入力し、該照度検
知信号18が設定器20に設定したしきい値21(図7
参照)を下回った時に、損傷部15,16が存在すると
判断して、ブザーやランプなどの警報装置22やディス
プレイなどの表示装置23に、それぞれ損傷検知信号2
4や損傷箇所指示信号25を送る演算制御装置26を備
えている。
【0042】又、該演算制御装置26は、移動ゲート7
の走行モータなどの移動装置27へ移動制御信号28を
送ると共に、移動装置27の位置を検出する移動方向位
置検知器29からの位置信号30を入力し得るようにな
っている。
【0043】尚、移動方向位置検知器29は、走行モー
タに取付けられたロータリーエンコーダや、その他適宜
のものとし得る。
【0044】更に、演算制御装置26は、前記検知部位
置調整装置12へ位置調整信号31を送ると共に、検知
部位置調整装置12とコンテナ4の表面との距離(即
ち、照度検知器14の焦点距離)を検出する距離検知器
32からの距離信号33を入力し得るようになってい
る。
【0045】尚、34は演算制御装置26にゲート員室
3から操作指令35を送る操作盤である。
【0046】次に、作動について説明する。
【0047】コンテナ4を積んだトラック1が走行して
コンテナターミナルゲートの任意のゲート部2へ入る
と、そのゲート部2に設けられたゲート員室3の中にい
るゲート員は、トラック1の運転手から必要な書類を受
取り、該書類に基づきゲート員室3の内部に設けられた
電算機の端末から受渡し情報を入力し、電算処理を行わ
せた後、受渡書類を運転手へ手渡す。
【0048】この時同時に、ゲート員は、ゲート員室3
に設けられた損傷検知装置の操作盤34を操作して、演
算制御装置26へ操作指令35を送る。尚、上記電算処
理に伴って自動的に操作指令35が送られるようにして
も良い。
【0049】すると、演算制御装置26は、先ず、各損
傷検知部10,11とコンテナ4の上面や側面との距離
を検知する距離検知器32からの距離信号33を入力し
て、移動ゲート7に設けられたウォームジャッキやシリ
ンダなどの検知部位置調整装置12へ位置調整信号31
を送り、検知部位置調整装置12を駆動して損傷検知部
10を上下方向に、又、損傷検知部11を左右方向に変
位させ、上記距離信号33の値が、各損傷検知部10,
11に設けられたCCDカメラや撮像管などの照度検知
器14の焦点距離と一致するようにそれぞれ調節させ
る。
【0050】尚、上記距離検知器32は、赤外線や超音
波などを利用した非接触式のものを使用することが好ま
しく、又、これらを使用する場合には、距離検知器32
は各損傷検知部10,11に直接取付けるようにする。
尚、コンテナ4の大きさは数種類の規格であること、及
び、受渡書類からもわかるものなので、距離検知器32
を設ける代りに、コンテナ4の大きさに応じて照度検知
器14の位置を数段階にプログラム制御するようにして
も良い。更に、照度検知器14自体に自動焦点距離調節
機構(オートフォーカス機構)を取付けておけば、損傷
検知部10,11を移動ゲート7に固定してしまうこと
もできる。いずれにせよ、本発明では、それほど正確な
焦点合せが要求されるわけではないので、構成上の許容
範囲が広く、適宜の手段に代替することが可能である。
【0051】こうして、各損傷検知部10,11におけ
るCCDカメラや撮像管などの照度検知器14の焦点が
合ったら、演算制御装置26は、発光ダイオードや蛍光
管などの光源13へ電力17を供給し、光源13を点灯
させてコンテナ4の上面及び側面を太陽光の影響を受け
にくい波長の光で照させ、同時に、移動ゲート7の走行
モータなどの移動装置27へ移動制御信号28を送っ
て、移動ゲート7をレール6に沿い移動させ、この時、
移動方向位置検知器29からの位置信号30によって、
移動ゲート7の位置を監視させるようにする。
【0052】すると、移動ゲート7のレール6に沿った
移動に応じて、コンテナ4の上面及び側面を光源13が
ライン状に照らすこととなり、コンテナ4の上面及び側
面で反射した反射光が各照度検知器14によって、照度
信号として検出される。各照度検知器14で検出された
各画素ごとの照度信号は、A/D変換器19を介して照
度検知信号18に変換され、順次、演算制御装置26へ
入力される。
【0053】そして、演算制御装置26は、入力された
各画素ごとの照度検知信号18をそれぞれ設定器20に
設定されたしきい値21と比較し、照度検知器14から
の照度検知信号18が設定器20に設定されたしきい値
21を下回った時に(図7参照)、その画素の部分に孔
や亀裂などの損傷部15,16が存在すると判断して、
ブザーやランプなどの警報装置22に損傷検知信号24
を送って、警報を発生させる。必要な場合には更に、デ
ィスプレイなどの表示装置23に対し、移動方向位置検
知器29からの位置信号30と照合した損傷箇所指示信
号25を送り、詳しい損傷位置を画像や数値で表示させ
る。
【0054】このように本発明では、損傷の判定に、コ
ンテナ4からの反射光の照度差を利用しているが、図3
の孔などの損傷部15や、図4の亀裂などの損傷部16
がある場合はその部分からの反射光がほとんど得られな
いため、コンテナ4表面にコルゲート(凹凸)や、多種
多様な模様の塗装や、部分的な汚れ、へこみ、錆などが
ある場合に比べても極端に得られる照度が小さくなるの
で、損傷部15,16かどうかを簡単且つ確実に識別す
ることが可能となる。
【0055】しかも、照度の比較のみによって損傷の有
無を判定しているので、処理すべき情報量を大幅に減ら
すことができ、安価な構成の画像処理装置であってもリ
アルタイムで高速処理を行うことができる。従って、短
時間に損傷検査を完了するという初期の目的を十分に達
成することが可能となる。
【0056】これに対し、反射光の彩度や明度などの他
の要素をも含めた通常の画像処理を行わせた場合には、
コンテナ4のコルゲートや、多種多様な模様の塗装や、
部分的な汚れやへこみや錆などを識別させること自体が
困難であり、又、情報量が膨大となるため高価な画像処
理装置が要求され、しかも、処理時間がかかるためリア
ルタイム処理は難しく、結局、実現は困難である。
【0057】尚、照度検知器14は、各損傷検知部1
0,11における設置箇所一箇所につき1台設けておけ
ば、図3に示すような、孔などの損傷部15は検知する
ことが可能であるが、図4に示すように、異なる方向か
ら同一部分を狙うように複数台組合せて設けるようにす
れば、角度によっては重なって見える(従って、反射光
が生じる)亀裂などの損傷部16があっても、誤り無く
検知することが可能となる。
【0058】こうして、損傷部15,16のあるコンテ
ナ4が発見されたら、軽微な補修はゲート部2で行い、
時間を要する補修の場合にはトラック1をゲート員が指
示する場所へ移動させて係員による補修を受けさせるよ
うにする。
【0059】これにより、検査に必要な要員を大幅に減
らすことができるようになると共に、トラック1の一台
当りのコンテナターミナルゲート通過に要する時間が大
幅に短縮され、天候に拘わらず渋滞を緩和・解消するこ
とができるようになる。
【0060】本発明の第二の実施例として、図8に示す
ように離れた位置に設けた複数の光源13でコンテナ4
の同一箇所を異なる入射角で照すと共に、上記各光源1
3からの反射光を同じ位置に設けられた照度検知器14
で検出し、検出した各反射光の照度を比較解析して、コ
ンテナ4の損傷有無の判断精度を向上する方法がある。
【0061】即ち、輸送用のコンテナ4の中には、冷凍
用コンテナが10パーセント程度含まれており、該冷凍
用コンテナは、外壁のすぐ内側に保冷材が設けられてい
るので、例え外壁に損傷部15,16があっても、保冷
材が光源13からの光を反射してしまうため、損傷部1
5,16が無いと誤って判断されるおそれがある。
【0062】そこで、図8に示すように、保冷材や、コ
ンテナ4の外壁を構成する鉄やアルミニウムなどの金属
について、光の入射角に応じた反射光の反射率の違いを
それぞれ調べたところ、図9に示すように、保冷材(線
イ)は光の入射角が変っても反射率には大きな変化が見
られないのに対し、鉄(線ロ)やアルミニウム(線ハ)
などの金属の場合には光の入射角が僅かでも変れば反射
率が大きく変化することが分かった。
【0063】従って、上記性質を利用して、例えば、同
一波長の光源13を、コンテナ4の前後方向や左右方向
や或いは斜め方向など、いずれかの方向に対し間隔をお
いて一直線上に多数配置し、これらを順番に点灯させる
ことにより、異なる入射角からの反射光を時間をずらせ
て同一の照度検知器14に検出させるようにし、これら
の照度検知信号18を演算制御装置26で比較させて照
度の差を解析し、照度の差がほとんどない場合に保冷材
からの反射光と判断させ、損傷部15,16があるもの
と判断させるようにする。
【0064】或いは、異なる波長の光源13を上記した
ように多数配置し、同一箇所に各波長の光を検出可能な
照度検知器14を複数基まとめて設けて、同時に発光及
び検知を行わせるようにしても良い。
【0065】尚、光源13の配置は一直線上に限らず、
入射角が変えられれば、実質的にどのような配置であっ
ても良い。
【0066】又、上記の方法は、第一の実施例にかかる
しきい値21の比較と並行して常時行わせるようにして
も良いが、保冷材とコンテナ4の外壁を構成する鉄やア
ルミニウムなどの金属とでは反射光の最大強度が異なる
ため、保冷材の反射光の最大強度を第2のしきい値とし
て、照度検知信号18が第2のしきい値を下回った場合
にのみ実施させるようにしても良い。
【0067】尚、本発明は、上述の実施例にのみ限定さ
れるものではなく、コンベアにコンテナを載せて移動さ
せつつ損傷検査を行わせるなどの場合には、移動ゲート
に変えて固定ゲートとしても良いこと、コンテナに対す
る損傷検査以外にも適用可能であること、その他、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の損傷検出
方法及び装置によれば、検査の自動化により、検査に必
要な要員を大幅に減らすことができるようになると共
に、トラックの一台当りのコンテナターミナルゲート通
過に要する時間を大幅に短縮させ、天候に拘わらず渋滞
を緩和・解消することができるようになるという優れた
効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の概略斜視図である。
【図2】図1の背面図である。
【図3】孔などの損傷部が有る場合における図2のII
I−III矢視図である。
【図4】亀裂などの損傷部が有る場合における図2のI
V−IV矢視図である。
【図5】太陽光の強度と波長の関係を示すグラフであ
る。
【図6】図1の制御系統図である。
【図7】照度検知器の各画素における位置と照度の関係
を示す図である。
【図8】光の入射角に応じた反射光の反射率を保冷材や
鉄やアルミニウムについて調べる様子を示す本発明の第
二の実施例の説明図である。
【図9】保冷材や鉄やアルミニウムにおける光の入射角
と反射率との関係を示すグラフ図である。
【図10】コンテナターミナルゲートの概略正面図であ
る。
【符号の説明】
4 コンテナ(被検査物) 7 移動ゲート(ゲート) 12 検知部位置調整装置(距離調節手段) 13 光源 14 照度検知器 20 設定器 21 しきい値 24 損傷検知信号 26 演算制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡村 尚昭 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 渋江 唯司 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 石黒 剛 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 安藤 安則 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 岩崎 到 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 田村 健次 神奈川県横浜市戸塚区上矢部町972番地 ナイスパークステージ東戸塚410号 (72)発明者 多昌 啓 神奈川県横浜市港北区綱島台7番地1号 郵船綱島寮404号 (72)発明者 山下 一郎 神奈川県藤沢市辻堂1303番地10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査物を光源で照すと共に、被検査物
    からの反射光を照度検知器で検出し、検出した反射光の
    照度がしきい値よりも低い場合に被検査物に損傷がある
    と判断することを特徴とする損傷検出方法。
  2. 【請求項2】 離れた位置に設けた複数の光源で被検査
    物の同一箇所を異なる入射角で照すと共に、上記各光源
    からの反射光を同じ位置に設けられた照度検知器で検出
    し、検出した各反射光の照度を比較解析して、被検査物
    の損傷有無の判断精度を向上する請求項1記載の損傷検
    出方法。
  3. 【請求項3】 被検査物を照す光源と、被検査物からの
    反射光を検出する照度検知器と、照度検知器で検出した
    反射光の照度を設定器に設定したしきい値と比較して、
    照度がしきい値よりも低い場合に損傷検知信号を発生す
    る演算制御装置を設けたことを特徴とする損傷検出装
    置。
  4. 【請求項4】 太陽光の影響を受けにくい波長の光源を
    用い、上記波長のみを検出可能な照度検知器を用いた請
    求項3記載の損傷検出装置。
  5. 【請求項5】 被検査物をコンテナとした請求項3又は
    4記載の損傷検出装置。
  6. 【請求項6】 光源と照度検知器をゲートに取付けて、
    ゲートと該ゲートを通る被検査物を相対移動可能とした
    請求項3乃至5いずれか記載の損傷検出装置。
  7. 【請求項7】 照度検知器がCCDカメラであり、被検
    査物に対する焦点距離や相対距離を調節可能な調節手段
    を備えた請求項3乃至6いずれか記載の損傷検出装置。
  8. 【請求項8】 照度検知器を同一箇所に向けて少くとも
    1台以上設けた請求項3乃至7いずれか記載の損傷検出
    装置。
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