JPH0821950A - 自動焦点合わせ装置および方法 - Google Patents

自動焦点合わせ装置および方法

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JPH0821950A
JPH0821950A JP15772394A JP15772394A JPH0821950A JP H0821950 A JPH0821950 A JP H0821950A JP 15772394 A JP15772394 A JP 15772394A JP 15772394 A JP15772394 A JP 15772394A JP H0821950 A JPH0821950 A JP H0821950A
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Japan
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microscope
contrast
distance
sum
automatic focusing
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JP15772394A
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English (en)
Inventor
Koichi Suda
紘一 須田
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Seiko Seiki KK
Original Assignee
Seiko Seiki KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短時間で焦点合わせを行うことができ、しか
も高精度の焦点合わせが可能で、かつ誤検出の少ない自
動焦点合わせ装置および方法を提供する。 【構成】 被写体(11)の所定領域内で所定の探索線
(30)に沿ってコントラストを順次求めるとともに、
顕微鏡(13)と被写体(11)との距離を順次変化さ
せ、コントラストが最大となる被写体(11)の所定領
域内の位置および顕微鏡(13)と被写体(11)との
距離を求め、このコントラストが最大となる被写体(1
1)の所定領域内の位置を中心とする所定の領域を注目
領域として、顕微鏡(13)と被写体(11)との距離
を更に微移動し、コントラストが最大となる顕微鏡(1
3)と被写体(11)との距離を焦点位置として決定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、顕微鏡と対象物との
距離を変化させることにより該顕微鏡の焦点合わせを自
動的に行なう自動焦点合わせ装置および方法に関し、特
に、CCDカメラ付き顕微鏡の自動焦点合わせ装置およ
び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ダイシング装置等においては、
CCDカメラ付き顕微鏡が設けられており、このCCD
カメラ付き顕微鏡の焦点を半導体表面に自動的に合わせ
る必要がある。
【0003】ところで、従来のCCDカメラ付き顕微鏡
の自動焦点合わせ方法としては、以下に示す方法が知ら
れている。
【0004】すなわち、CCDカメラ付き顕微鏡のCC
Dカメラの出力画像が図8に示すように、640×48
0画素であるとすると、この640×480画素の内の
中心の400×400画素の領域を抽出して、この40
0×400画素の領域の対角線に沿った互いに隣接する
2×2画素から V=|a−d|+|c−b| (a、b、c、dは互いに隣接する2×2画素のそれぞ
れの階調値)の演算を行い、この値を対角線P1からP
2およびP3からP4に沿ってすべて求め、その総和か
ら画面全体のコントラスト値を推定し、CCDカメラ付
き顕微鏡を対象物に対して少しずつ上下に移動すること
により、この画面全体のコントラスト値の推定値が最大
となる位置を焦点が合った位置として決定するものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動焦点合わせ方法によると、以下に示すような不都合
がある。
【0006】1)顕微鏡と対象物との距離を少しずつか
えながら画面全体のコントラスト値を求めるため、焦点
合わせに時間がかかる。
【0007】2)対角線上のすべてのコントラスト値の
総和を求めているため、顕微鏡の上下の移動による画面
のわずかな移動、拡大、縮小の影響をうけて高精度の焦
点合わせができない。
【0008】3)画面内にコントラストの大きい部分が
少ない場合、対角線上のコントラスト値の総和は小さく
なり、S/N比が悪くなるため、高精度の焦点合わせが
できない。
【0009】4)ノイズなどの影響で局部的なピーク値
が生じる場合があり、このピーク値を焦点位置と誤検出
してしまう場合がある。
【0010】そこで、この発明は、短時間で焦点合わせ
を行うことができ、しかも高精度の焦点合わせが可能
で、かつ誤検出の少ない自動焦点合わせ装置および方法
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、顕微鏡と対象物との距離を変化させる
ことにより該顕微鏡の焦点合わせを自動的に行なう自動
焦点合わせ装置において、上記対象物の所定領域内で所
定の探索線に沿ってコントラストを順次求めるととも
に、上記顕微鏡と上記対象物との距離を順次変化させ、
上記コントラストが最大となる上記対象物の所定領域内
の位置および上記顕微鏡と上記対象物との距離を求める
粗調整手段と、上記粗調整手段で求めた上記対象物の所
定領域内の位置を中心とする所定の領域を注目領域とし
て、上記顕微鏡と上記対象物との距離を微移動し、上記
コントラストが最大となる上記顕微鏡と上記対象物との
距離を求める微調整手段と、を具備することを特徴とす
る。
【0012】また、この発明は、顕微鏡と対象物との距
離を変化させることにより該顕微鏡の焦点合わせを自動
的に行なう自動焦点合わせ方法において、上記対象物の
所定領域内で所定の探索線に沿ってコントラストを順次
求めるとともに、上記顕微鏡と上記対象物との距離を順
次変化させ、上記コントラストが最大となる上記対象物
の所定領域内の位置および上記顕微鏡と上記対象物との
距離を求める粗調整ステップと、上記粗調整ステップで
求めたコントラストが最大となる上記対象物の所定領域
内の位置を中心とする所定の領域を注目領域として、上
記顕微鏡と上記対象物との距離を更に微移動し、上記コ
ントラストが最大となる上記顕微鏡と上記対象物との距
離を求める微調整ステップとを具備することを特徴とす
る。
【0013】
【作用】この発明では、対象物の所定領域内で所定の探
索線に沿ってコントラストを順次求めるとともに、顕微
鏡と対象物との距離を順次変化させ、コントラストが最
大となる対象物の所定領域内の位置および顕微鏡と対象
物との距離を求め、このコントラストが最大となる対象
物の所定領域内の位置を中心とする所定の領域を注目領
域として、顕微鏡と対象物との距離を更に微移動し、コ
ントラストが最大となる顕微鏡と対象物との距離を焦点
位置として決定する。
【0014】ここで、上記探索線は、上記対象物の所定
領域の中央部を横切る線を選択することができる。
【0015】また、上記探索線は、上記対象物の所定領
域の対角線を選択することができる。
【0016】また、上記粗調整手段は、上記探索線に沿
った互いに隣接する4画素の階調値をa、b、c、dと
するとき、 Vi =|a−d|+|c−b| の演算を行うことにより順次コントラストを求める。
【0017】また、上記粗調整手段は、上記探索線に沿
った互いに隣接する4画素の階調値をa、b、c、dと
するとき、 Vi =|a−d|+|c−b| の演算を行うとともに、1画素ずつずらして複数のVi
の値の総和 S1 =V1 +V2 +…+Vk2 =V2 +V3 +…+Vk+1 … Sn =Vn +Vn+1 +…+Vn+k-1 を求め、値Sj (j=1〜n)に基づき順次コントラス
トを求める。
【0018】また、上記微調整手段は、上記粗調整手段
で求めた上記顕微鏡と上記対象物との距離を中心として
上記顕微鏡と上記対象物との距離を上下に微移動し、上
記粗調整手段で求めた上記顕微鏡と上記対象物との距離
および上下に微移動した位置のそれぞれにおいて、上記
注目領域のコントラスト値の総和を求め、上記コントラ
スト値の総和の分布状態からコントラストが最大となる
上記顕微鏡と上記対象物との距離を求める。
【0019】ここで、上記注目領域のコントラスト値の
総和は、上記注目領域内の互いに隣接する4画素の階調
値をa、b、c、dとするとき、 V=|a−d|+|c−b| の演算を行い、該演算を上記注目領域内のすべての画素
に対して行いその総和を求めることにより得る。
【0020】また、上記微調整手段は、上記粗調整手段
で求めた上記顕微鏡と上記対象物との距離を中心として
上記顕微鏡と上記対象物との距離を上下に微移動し、上
記粗調整手段で求めた上記顕微鏡と上記対象物との距離
および上下に微移動した位置のそれぞれにおいて、上記
注目領域のコントラスト値の総和を求め、上記中心位置
におけるコントラスト値の総和が最大とならない場合
は、上記中心位置を所定距離ずらして同様の処理を行
い、上記中心位置におけるコントラスト値の総和が最大
となった場合は、該中心位置を中心として上下に微移動
した位置における上記コントラスト値の総和からコント
ラストが最大となる上記顕微鏡と上記対象物との距離を
求める。
【0021】
【実施例】以下、この発明に係る自動焦点合わせ装置お
よび方法の実施例を添付図面を参照して詳細に説明す
る。
【0022】図1は、この発明に係る自動焦点合わせ装
置の一実施例の概略構成を示したものである。図1にお
いて、10は、対象物である被写体11が載置される支
持台、12は、顕微鏡13を上下に移動させる直動案内
部、14は、顕微鏡13を上下に移動させるボールネ
ジ、15は、ボールネジ14を駆動するパルスモータ、
16は、顕微鏡13に取り付けられたCCDカメラであ
る。
【0023】CCDカメラ16から出力されるビデオ信
号は、ディスプレイ20に加えられ、モニタされるとと
もに、アナログ/ディジタル変換器(A/D変換器)2
1でディジタル信号に変換され、記憶装置(画像メモ
リ)22に記憶される。
【0024】ここで、A/D変換器21は、CCDカメ
ラ16から出力されるビデオ信号を、例えば8ビットの
グレイレベルデータ(階調データ)からなる画像データ
にディジタル化するもので、画像メモリ22には、この
8ビットの階調データからなる画像データが各画素に対
応して記憶される。
【0025】また、パルスモータ15は、パルスモータ
コントローラ23により制御される。
【0026】また、中央演算処理装置(CPU)24
は、パルスモータコントローラ23を制御するととも
に、画像メモリ22に対する画像データの読み書きを制
御し、この画像メモリ22に記憶された画像データに基
づき顕微鏡13の自動焦点合わせ処理を実行する。
【0027】次に、この実施例の詳細動作について説明
する。
【0028】この実施例においては、まず、自動焦点合
わせの粗調整処理を実行し、その後自動焦点合わせの微
調整処理を実行する。
【0029】1)粗調整処理 粗調整処理では、予め設定された焦点調整範囲(例えば
±0.5mm)の範囲内で顕微鏡13を上下し、粗い焦
点合わせを行う。また、同時に、被写体11の中で、焦
点合わせを行い易い場所を選択する。
【0030】一般に、人間がカメラで焦点(ピント)を
合わせる場合を考えると、煙突とか窓枠とかピントを合
わせやすい場所、すなわち、コントラストが大きい場所
を選択してピントを合わせた方が正確なピントを合わせ
を行うことができる。反対に、ピントを合わせ難い場
所、すなわち、コントラストが小さい場所を選択してピ
ントを合わせた場合は、高精度のピントを合わせは期待
できない。
【0031】そこで、この実施例のおいては、粗い焦点
合わせを行うとともに、被写体11の中で焦点合わせを
行い易い場所、すなわちコントラストが最大となる場所
を探す処理を行う。
【0032】今、図2に示すように、CCDカメラ16
により撮像可能な画面全体のサイズを640×480画
素とすると、この640×480画素からなる画面の中
央部の400×400画素の領域を抽出し、まず、この
400×400画素の領域を用いて、粗い焦点合わせを
行うとともに、コントラストが最大となる場所を探す処
理を行う。
【0033】この処理は、400×400画素の領域内
の探索線に沿って行われる。ここで、この探索線は、例
えば、400×400画素の領域の対角線を用いること
ができるが、図2に示すように、菱形でも、垂直線また
はその合成したものでもよい。要は、画面中央部を通
り、コントラストが大きい部分と交差する確率が高く、
しかもできるだけ短時間で処理を行うことができる軌跡
がこの探索線として選択される。
【0034】図3は、この実施例における探索線30に
沿った画像処理の様子を示したものである。
【0035】この実施例においては、探索線30に沿っ
た互いに隣接する2×2の4画素の階調値a、b、c、
dから Vi =|a−d|+|c−b| の演算を行うことにより順次コントラスト値Vi を求
め、このコントラスト値Vi の20画素分の総和Si
1画素ずつずらして順次求めることで、この値Si に基
づき粗い焦点合わせおよびコントラストが最大となる場
所を探す。
【0036】この処理は、図1に示した画像メモリ22
に記憶された画像データに基づきCPU24により行わ
れる。
【0037】すなわち、CPU24では、 S1 =V1 +V2 +…+V202 =V2 +V3 +…+V21 … Sn =Vn +Vn+1 +…+Vn+19 の演算を行う。
【0038】ここで、V1 、V2 、V3 、…は、探索線
30に沿って1画素ずつずらして計算したコントラスト
値で、S1 、S2 、S3 、…は、それぞれ上記コントラ
スト値の20個分の和である。
【0039】なお、上記S1 、S2 、S3 、…の計算
は、S1 については20個分の和を求める必要がある
が、S2 以降においては、 S2 =S1 +V21−V13 =S2 +V22−V2 … の演算により簡単に求めることができる。
【0040】このようにして求めたS1 、S2 、S3
…の内の最大の値をとるものをSmaxとし、このとき
の中心座標(X,Y)を(Xmax,Ymax)とす
る。
【0041】上記演算を、図1に示した顕微鏡13をパ
ルスモータ15の駆動によりdz移動する毎に行う。
【0042】なお、図1の構成において、被写体11の
厚さは予め分かっており、また顕微鏡13の焦点はおお
よそどの範囲(焦点調整範囲)で合うかも分かってい
る。
【0043】ここで、この焦点調整範囲の下端位置をZ
d=3mm、上端位置をZu=4mmとし、dz=0.
2mmとすると、まず、顕微鏡13を高さZ1=3.1
mmの位置に移動し、ここで、CCDカメラ16の出力
を画像メモリ22に取り込んで、Smax、Xmax、
Ymaxを求める。
【0044】次に、顕微鏡13を高さZ2=3.3mm
の位置に移動し、ここで、同様にCCDカメラ16の出
力を画像メモリ22に取り込んで、Smax、Xma
x、Ymaxを求める。
【0045】この処理を、高さZ3=3.5mm、Z4
=3.7mm、Z5=3.9mmにおいて同様に行う。
【0046】図4は、このようにして求めたSmax、
Xmax、Ymaxを、高さZ1〜Z5に対応して示し
たものである。
【0047】この例においては、SmaxはZ4=3.
7mmのとき最大となり、このときの画面上の位置は
(Xmax=122,Ymax=122)となる。
【0048】したがって、この粗調整処理において、粗
い焦点合わせ位置はZ4=3.7mmであり、被写体1
1の中で焦点合わせを行い易い場所としては座標(12
2,122)が選択される。
【0049】以後は、この粗い焦点合わせ位置Z4=
3.7mmおよび座標(122,122)に基づき微調
整処理が行われる。なお、図4の例においては、Zp=
Z4、(Xp=122,Yp=122)となる。
【0050】なお、上記粗調整処理において、顕微鏡1
3の1回の移動量dzは大きいほど測定回数は少なくて
済むが、大きすぎると適正位置を飛び越えてしまう虞が
ある。ところで、一般的に、ある場所でのコントラスト
値Vは顕微鏡13の位置に対応して、図5に示すように
正規分布している。そこで、後述する微調整処理を確実
に行うことができるように、顕微鏡13の1回の移動量
dzはその正規分布の半値幅程度が適当である。
【0051】2)微調整処理 微調整処理では1)の粗調整処理で求めた粗い焦点合わ
せ位置Zpおよび座標(Xp,Yp)に基づき微調整処
理が行われる。なお、図4の例においては、Zp=Z
4、(Xp=122,Yp=122)となる。
【0052】1)の粗調整処理で求めたように、顕微鏡
13の正確な焦点位置は、位置Zpの近傍にある筈であ
り、また、座標(xp,yp)の近傍の領域がコントラ
ストが高く、焦点合わせに適している。
【0053】そこで、この微調整処理では、座標(x
p,yp)の近傍の領域を注目領域とし、位置Zpを初
期値として顕微鏡13の正確な焦点位置を求める微調整
処理を実行する。
【0054】この微調整処理では、図6に示すように、
座標(xp,yp)を中心にしたN×N画素の領域を抽
出し、このN×N画素の領域全体のコントラスト値fを
求める。
【0055】このコントラスト値fは、まず、このN×
N画素の領域内の左上の互いに隣接する4画素の階調値
a、b、c、dに基づき V=|a−d|+|c−b| の演算を行い、次に該演算を1画素右に移動して行い、
上記演算をN×N画素の領域内のすべての画素に対して
行い、その後その総和を求めることにより行われる。
【0056】ここで、例えば、N=20とすると、コン
トラスト値fは、20×20=400画素のコントラス
ト値の総和となる。この場合、このコントラスト値f
は、CCDカメラ16の画面の中央部で、しかもコント
ラストが大きな領域に基づき求めているので、このコン
トラスト値fは、かなり大きくなり、このためS/Nが
よくなる。
【0057】また、顕微鏡13の上下の移動による画像
の拡大、縮小や移動の影響も小さく、コントラスト値f
の再現性もよい。
【0058】なお、コントラスト値fの計算において
は、差分をとっているため、ノイズの影響が大きいが、
これに対応するため、例えば、コントラスト値Vが小さ
い場合(例えば、コントラスト値Vが2以下の場合)は
これを除外することによりノイズの影響を軽減できる。
【0059】この微調整処理では、まず、顕微鏡13を
Zp+dp=Zp1の位置に移動し、この位置Zp1で
上述したようにしてN×N画素の領域全体のコントラス
ト値f1を求め、次に、顕微鏡13をdpだけ下降して
Zp=Zp2の位置で同様にコントラスト値f2を求
め、更に顕微鏡13をdpだけ下降してZp−dp=Z
p3の位置で同様にコントラスト値f3を求める。
【0060】なお、ここで、dpは上述したdzの1/
5程度の値に設定する。したがって、dz=0.2mm
の場合、dp=40ミクロンになる。
【0061】ところで、上記処理により、顕微鏡13の
各位置Zp1、Zp2、Zp3におけるコントラスト値
f1、f2、f3の相互関係は、図7の(a)、
(b)、(c)の3つのタイプのいずれかになる。
【0062】すなわち、図7の(a)は、f1>f2>
f3の関係にあり、図7の(b)は、f1<f2<f3
の関係にあり、図7の(c)は、f1<f2>f3の関
係にある。
【0063】ここで、図7の(c)の関係にあれば、顕
微鏡13の正確な焦点位置は、位値Zp1とZp3の間
にある筈である。
【0064】したがって、上記処理により図7の(c)
の関係になった場合、f3>f1であれば、 α={dp(f3−f1)}/{2(f2−f1)} の演算によりαを求め、顕微鏡13の正確な焦点位置は
Zp2+αとして求めることができる。
【0065】また、f3≦f1であれば、 α={dp(f1−f3)}/{2(f2−f3)} の演算によりαを求め、顕微鏡13の正確な焦点位置は
Zp2−αとして求めることができる。
【0066】なお、図7の(a)の関係にある場合、顕
微鏡13の正確な焦点位置は、この位置より上方にある
ので、顕微鏡13をdpずつ上昇させながら、図7の
(c)の関係が成立するまで、上記処理を繰り返し、図
7の(c)の関係が成立すると、上述した演算により顕
微鏡13の正確な焦点位置を求める。
【0067】また、図7の(b)の関係にある場合、顕
微鏡13の正確な焦点位置は、この位置より下方にある
ので、顕微鏡13をdpずつ下降させながら、図7の
(c)の関係が成立するまで、上記処理を繰り返し、図
7の(c)の関係が成立すると、上述した演算により顕
微鏡13の正確な焦点位置を求める。
【0068】なお、図7に示した3つのタイプ以外に、
f2が最小になる場合があるが、1)で説明した粗調整
が適正であれば、通常はf2が最小になることはない。
ただし、画像ノイズが大きい場合で、dpを小さくする
とf2が最小になる場合もあるので、この場合はdpの
値を大きくすればよい。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、対象物の所定領域内で所定の探索線に沿ってコント
ラストを順次求めるとともに、顕微鏡と対象物との距離
を順次変化させ、コントラストが最大となる対象物の所
定領域内の位置および顕微鏡と対象物との距離を求め、
このコントラストが最大となる対象物の所定領域内の位
置を中心とする所定の領域を注目領域として、顕微鏡と
対象物との距離を更に微移動し、コントラストが最大と
なる顕微鏡と対象物との距離を焦点位置として決定する
ように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0070】1)処理画面が大きくても短時間に焦点合
わせを行うことができる。
【0071】2)微調整を線ではなく所定の注目領域に
対して行うので、画像の変化に対応でき、再現性がよ
い。
【0072】3)処理画面上のコントラストの大きい部
分に注目して微調整を行うので高精度の焦点合わせが短
時間で行うことができる。
【0073】4)ノイズなどの影響で局部的なピーク値
が生じても、これによる誤検出は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る自動焦点合わせ装置の一実施例
の概略構成を示した概略構成図。
【図2】図1に示した実施例における粗調整処理を説明
する図で、CCDカメラによる撮像可能な画面全体に対
する処理画面の関係を示す図。
【図3】図1に示した実施例における探査線に沿った画
像処理の様子を示した図。
【図4】高さZ1〜Z5に対応して求めたSmax、X
max、Ymaxの一例を示す図。
【図5】顕微鏡の位置に対応するコントラスト値の関係
を示した図。
【図6】図1に示した実施例における微調整処理を説明
する図。
【図7】顕微鏡の各位置Zp1、Zp2、Zp3におけ
るコントラスト値f1、f2、f3の相互関係を示す
図。
【図8】従来のCCDカメラ付き顕微鏡の自動焦点合わ
せ方法を説明する図。
【符号の説明】
10 支持台 11 被写体(対象物) 12 直動案内部 13 顕微鏡 14 ボールネジ 15 パルスモータ 20 ディスプレイ 21 アナログ/ディジタル変換器(A/D変換器) 22 記憶装置(画像メモリ) 23 パルスモータコントローラ 24 中央演算処理装置(CPU) 30 探索線

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕微鏡と対象物との距離を変化させるこ
    とにより該顕微鏡の焦点合わせを自動的に行なう自動焦
    点合わせ装置において、 上記対象物の所定領域内で所定の探索線に沿ってコント
    ラストを順次求めるとともに、上記顕微鏡と上記対象物
    との距離を順次変化させ、上記コントラストが最大とな
    る上記対象物の所定領域内の位置および上記顕微鏡と上
    記対象物との距離を求める粗調整手段と、 上記粗調整手段で求めた上記対象物の所定領域内の位置
    を中心とする所定の領域を注目領域として、上記顕微鏡
    と上記対象物との距離を微移動し、上記コントラストが
    最大となる上記顕微鏡と上記対象物との距離を求める微
    調整手段と、 を具備することを特徴とする自動焦点合わせ装置。
  2. 【請求項2】 上記探索線は、 上記対象物の所定領域の中央部を横切る線であることを
    特徴とする請求項1記載の自動焦点合わせ装置。
  3. 【請求項3】 上記探索線は、 上記対象物の所定領域の対角線であることを特徴とする
    請求項1記載の自動焦点合わせ装置。
  4. 【請求項4】 上記粗調整手段は、 上記探索線に沿った互いに隣接する4画素の階調値を
    a、b、c、dとするとき、 Vi =|a−d|+|c−b| の演算を行うことにより順次コントラストを求めること
    を特徴とする請求項1記載の自動焦点合わせ装置。
  5. 【請求項5】 上記粗調整手段は、 上記探索線に沿った互いに隣接する4画素の階調値を
    a、b、c、dとするとき、 Vi =|a−d|+|c−b| の演算を行うとともに、1画素ずつずらして複数のVi
    の値の総和 S1 =V1 +V2 +…+Vk2 =V2 +V3 +…+Vk+1 … Sn =Vn +Vn+1 +…+Vn+k-1 を求め、値Sj (j=1〜n)に基づき順次コントラス
    トを求めることを特徴とする請求項1記載の自動焦点合
    わせ装置。
  6. 【請求項6】 上記微調整手段は、 上記粗調整手段で求めた上記顕微鏡と上記対象物との距
    離を中心として上記顕微鏡と上記対象物との距離を上下
    に微移動し、 上記粗調整手段で求めた上記顕微鏡と上記対象物との距
    離および上下に微移動した位置のそれぞれにおいて、上
    記注目領域のコントラスト値の総和を求め、 上記コントラスト値の総和の分布状態からコントラスト
    が最大となる上記顕微鏡と上記対象物との距離を求める
    ことを特徴とする請求項1記載の自動焦点合わせ装置。
  7. 【請求項7】 上記注目領域のコントラスト値の総和
    は、 上記注目領域内の互いに隣接する4画素の階調値をa、
    b、c、dとするとき、 V=|a−d|+|c−b| の演算を行い、該演算を上記注目領域内のすべての画素
    に対して行いその総和を求めることにより得ることを特
    徴とする請求項6記載の自動焦点合わせ装置。
  8. 【請求項8】 上記微調整手段は、 上記粗調整手段で求めた上記顕微鏡と上記対象物との距
    離を中心として上記顕微鏡と上記対象物との距離を上下
    に微移動し、 上記粗調整手段で求めた上記顕微鏡と上記対象物との距
    離および上下に微移動した位置のそれぞれにおいて、上
    記注目領域のコントラスト値の総和を求め、 上記中心位置におけるコントラスト値の総和が最大とな
    らない場合は、上記中心位置を所定距離ずらして同様の
    処理を行い、上記中心位置におけるコントラスト値の総
    和が最大となった場合は、該中心位置を中心として上下
    に微移動した位置における上記コントラスト値の総和か
    らコントラストが最大となる上記顕微鏡と上記対象物と
    の距離を求めることを特徴とする請求項1記載の自動焦
    点合わせ装置。
  9. 【請求項9】 顕微鏡と対象物との距離を変化させるこ
    とにより該顕微鏡の焦点合わせを自動的に行なう自動焦
    点合わせ方法において、 上記対象物の所定領域内で所定の探索線に沿ってコント
    ラストを順次求めるとともに、上記顕微鏡と上記対象物
    との距離を順次変化させ、上記コントラストが最大とな
    る上記対象物の所定領域内の位置および上記顕微鏡と上
    記対象物との距離を求める粗調整ステップと、 上記粗調整ステップで求めたコントラストが最大となる
    上記対象物の所定領域内の位置を中心とする所定の領域
    を注目領域として、上記顕微鏡と上記対象物との距離を
    更に微移動し、上記コントラストが最大となる上記顕微
    鏡と上記対象物との距離を求める微調整ステップとを具
    備することを特徴とする自動焦点合わせ方法。
  10. 【請求項10】 上記探索線は、 上記対象物の所定領域の中央部を横切る線であることを
    特徴とする請求項9記載の自動焦点合わせ方法。
  11. 【請求項11】 上記探索線は、 上記対象物の所定領域の対角線であることを特徴とする
    請求項9記載の自動焦点合わせ方法。
  12. 【請求項12】 上記粗調整ステップは、 上記探索線に沿った互いに隣接する4画素の2階調値を
    a、b、c、dとするとき、 Vi =|a−d|+|c−b| の演算を行うことにより順次コントラストを求めること
    を特徴とする請求項9記載の自動焦点合わせ方法。
  13. 【請求項13】 上記粗調整ステップは、 上記探索線に沿った互いに隣接する4画素の階調値を
    a、b、c、dとするとき、 Vi =|a−d|+|c−b| の演算を行うとともに、1画素ずつずらして複数のVi
    の値の総和 S1 =V1 +V2 +…+Vk2 =V2 +V3 +…+Vk+1 … Sn =Vn +Vn+1 +…+Vn+k-1 を求め、値Sj (j=1〜n)に基づき順次コントラス
    トを求めることを特徴とする請求項9記載の自動焦点合
    わせ方法。
  14. 【請求項14】 上記微調整ステップは、 上記粗調整ステップで求めた上記顕微鏡と上記対象物と
    の距離を中心として上記顕微鏡と上記対象物との距離を
    上下に微移動し、 上記粗調整ステップで求めた上記顕微鏡と上記対象物と
    の距離および上下に微移動した位置のそれぞれにおい
    て、上記注目領域のコントラスト値の総和を求め、 上記コントラスト値の総和の分布状態からコントラスト
    が最大となる上記顕微鏡と上記対象物との距離を求める
    ことを特徴とする請求項9記載の自動焦点合わせ方法。
  15. 【請求項15】 上記注目領域のコントラスト値の総和
    は、 上記注目領域内の互いに隣接する4画素の階調値をa、
    b、c、dとするとき、 V=|a−d|+|c−b| の演算を行い、該演算を上記注目領域内のすべての画素
    に対して行いその総和を求めることにより得ることを特
    徴とする請求項14記載の自動焦点合わせ方法。
  16. 【請求項16】 上記微調整ステップは、 上記粗調整ステップで求めた上記顕微鏡と上記対象物と
    の距離を中心として上記顕微鏡と上記対象物との距離を
    上下に微移動し、 上記粗調整手段で求めた上記顕微鏡と上記対象物との距
    離および上下に微移動した位置のそれぞれにおいて、上
    記注目領域のコントラスト値の総和を求め、 上記中心位置におけるコントラスト値の総和が最大とな
    らない場合は、上記中心位置を所定距離ずらして同様の
    処理を行い、上記中心位置におけるコントラスト値の総
    和が最大となった場合は、該中心位置を中心として上下
    に微移動した位置における上記コントラスト値の総和か
    らコントラストが最大となる上記顕微鏡と上記対象物と
    の距離を求めることを特徴とする請求項9記載の自動焦
    点合わせ方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009253290A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 被処理体上の構造の位置データを決定する方法、整列方法及び装置
CN117729431A (zh) * 2024-02-18 2024-03-19 浙江华感科技有限公司 图像聚焦方法、装置、计算机设备和存储介质

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