JPH08219238A - ギヤ装置 - Google Patents

ギヤ装置

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Publication number
JPH08219238A
JPH08219238A JP2935595A JP2935595A JPH08219238A JP H08219238 A JPH08219238 A JP H08219238A JP 2935595 A JP2935595 A JP 2935595A JP 2935595 A JP2935595 A JP 2935595A JP H08219238 A JPH08219238 A JP H08219238A
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JP
Japan
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gear
shaft
tapered surface
gears
split
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Application number
JP2935595A
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English (en)
Inventor
Yukio Shimuta
幸男 紫牟田
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Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ギヤのバックラッシュの解消を機械的に図
る。 【構成】 相手方ギヤに噛み合わされる被相手方ギヤ1
5の分割ギヤ16、17は嵌挿孔16b、17bを有し
てシャフト11に回転可能かつ軸方向に移動可能に挿通
されると共にバネ手段24により押圧され、分割ギヤ1
6には、分割ギヤ17に向かって突出して分割ギヤ17
を回転可能に支承する複数個のギヤ受け突起20が、シ
ャフトの周りに間隔を開けて形成され、分割ギヤ17の
嵌挿孔周壁17cには内方に向かって突出しかつシャフ
ト11に摺接する複数個の摺接突起21がシャフト11
の周周り方向でしかもギヤ受け突起20の間に間隙を開
けて位置するようにして形成され、ギヤ受け突起20と
隣接する摺接突起21とには間隙を介して隣接するテー
パ状面20c、21bが形成され、テーパ状面20c、
21bにはバネ手段24により付勢された転動体25が
間隙を跨いで設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ギヤ同志の噛み合い時
のバックラッシュの解消を機械的な構造で図ることので
きるギヤ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図1に示すような構造のギヤ
装置が知られている。この図1において、1、2は両端
が図示を略す軸受部に回転可能に支承されたシャフトで
ある。シャフト1には大径ギヤ3と平歯の小径ギヤ4と
が一体の相手方ギヤ5が嵌合固定されている。大径ギヤ
3の歯3aには図示を略す中間ギヤが噛合されている。
この中間ギヤは例えば図示を略すモータの出力軸に嵌合
固定の出力ギヤに噛合されている。シャフト2には平歯
の被相手方ギヤ6が嵌合固定され、小径ギヤ4の歯4a
と被相手方ギヤ6の歯6aとが噛み合わされている。モ
ータの回転は、図示を略す中間ギヤ、相手方ギヤ5、被
相手方ギヤ6を介して減速又は増速されてシャフト2に
伝達される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のギヤ装置は、相手方ギヤ5と被相手方ギヤ6との噛
み合せたときに歯面間に遊び(いわゆるバックラッシ
ュ)が存在し、このため、スムーズに相手方ギヤ5の回
転を被相手方ギヤ6に伝達できないという問題、また、
相手方ギヤ5と被相手方ギヤ6との間のバックラッシュ
に基づきガタツキが生じるので大きな騒音が発生すると
いう問題等がある。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、その目的とするところは、ギヤ同志の噛み合い時
のバックラッシュの解消を機械的な構造で図ることので
きるギヤ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のギヤ装置は、相手方ギヤに噛み合わされる被相手方ギ
ヤがその厚さ方向に2分割された分割ギヤから構成さ
れ、該分割ギヤは嵌挿孔をそれぞれ有してシャフトに回
転可能かつ軸方向に移動可能に挿通されると共にバネ手
段により厚さ方向から押圧され、かつ、分割ギヤの一方
には、他方の分割ギヤに向かって突出して他方の分割ギ
ヤを回転可能に支承する複数個のギヤ受け突起が、前記
シャフトの周周り方向に互いに間隔を開けて形成され、
他方の分割ギヤの嵌挿孔周壁には内方に向かって突出し
かつ前記シャフトに摺接する複数個の摺接突起が前記シ
ャフトの周周り方向でしかも前記ギヤ受け突起の間に間
隙を開けて位置するようにして形成され、前記ギヤ受け
突起と該ギヤ受け突起に隣接する摺接突起とには前記間
隙を介して隣接するテーパ状面が形成され、該テーパ状
面には前記バネ手段により付勢された転動体が前記間隙
を跨いで設けられ、前記転動体と前記テーパ状面とは前
記相手方ギヤの回転停止時に協働して前記バネ手段の付
勢力に基づき前記分割ギヤを互いに逆方向に回転させる
ことを特徴とする。
【0006】好ましくは、前記転動体はボールからな
り、前記各ギヤ受け突起は前記シャフトに摺接する内周
面を備え、前記摺接突起は前記シャフトに摺接する内周
面を備えて前記ギヤ受け突起の突出方向と同方向に突出
され、前記ギヤ受け突起の厚さ方向突出端部と前記摺接
突起の厚さ方向突出端部とに前記テーパ状面が形成さ
れ、該テーパ状面は前記シャフトと協働してボール受け
溝を構成している。
【0007】本発明の請求項3に記載のギヤ装置は、相
手方ギヤに噛み合わされる被相手方ギヤがその厚さ方向
に3分割されて中央ギヤと該中央ギヤの厚さ方向両側に
配設された両側ギヤとから構成され、該中央ギヤと前記
両側ギヤとは嵌挿孔をそれぞれ有してシャフトに回転可
能かつ軸方向に移動可能に挿通されると共にバネ手段に
より厚さ方向から押圧され、かつ、前記中央ギヤの厚さ
方向両側には、前記両側ギヤに向かってそれぞれ突出し
て該両側ギヤをそれぞれ支承する複数個のギヤ受け突起
が、前記シャフトの周周り方向に互いに間隔を開けて形
成され、前記両側ギヤの嵌挿孔周壁には内方に向かって
突出しかつ前記シャフトに摺接する複数個の摺接突起が
前記シャフトの周周り方向でしかも前記ギヤ受け突起の
間に間隙を開けて位置するようにして形成され、前記ギ
ヤ受け突起と該ギヤ受け突起に隣接する摺接突起とには
前記間隙を介して隣接するテーパ状面が形成され、該テ
ーパ状面には前記バネ手段により付勢された転動体が前
記間隙を跨いで設けられ、前記転動体と前記テーパ状面
とは前記相手方ギヤの回転停止時に協働して前記バネ手
段の付勢力に基づき前記中央ギヤと前記両側ギヤとを互
いに逆方向に回転させることを特徴とする。
【0008】好ましくは、前記回転力付与部材はボール
からなり、前記中央ギヤの厚さ方向両側に形成された各
ギヤ受け突起は前記シャフトに摺接する内周面を備え、
前記両側ギヤに形成された摺接突起は前記シャフトに摺
接する内周面を備えて前記ギヤ受け突起の突出方向と同
方向に突出され、前記中央ギヤに形成されたギヤ受け突
起の厚さ方向突出端部と前記両側ギヤに形成された摺接
突起の厚さ方向突出端部とに前記テーパ状面が形成さ
れ、該テーパ状面は前記シャフトと協働してボール受け
溝を構成している。
【0009】
【作用】本発明の請求項1に記載のギヤ装置によれば、
相手方ギヤに噛み合わされる分割ギヤは、相手方ギヤの
回転停止時に転動体に加わる押圧力により互いに逆方向
の回転力が与えられ、被相手方ギヤの回転方向先方側の
歯と回転方向後方側の歯との間に存在する相手方ギヤの
歯に着目すると、例えば、この相手方ギヤの歯の回転方
向先方側の歯先部に被相手方ギヤを構成する分割ギヤの
一方の歯であって回転方向先方側の歯が係合し、その相
手方ギヤの歯の回転方向後方側の歯先部に被相手方ギヤ
を構成する分割ギヤの他方の歯であって回転方向後方側
の歯が係合し、これにより、相手方ギヤの歯が分割ギヤ
の歯と歯とにより挟持され、バックラッシュの解消が図
られる。
【0010】本発明の請求項3に記載のギヤ装置によれ
ば、相手方ギヤに噛み合わされた中央ギヤと両側ギヤと
は、相手方ギヤの回転停止時に転動体に加わる押圧力に
より互いに逆方向の回転力が与えられ、被相手方ギヤの
回転方向先方側の歯と回転方向後方側の歯との間に存在
する相手方ギヤの歯に着目すると、例えば、この相手方
ギヤの歯の回転方向先方側の歯先部に被相手方ギヤを構
成する中央ギヤの回転方向先方側の歯が係合し、その相
手方ギヤの歯の回転方向後方側の歯先部に被相手方ギヤ
を構成する両側ギヤの回転方向後方側の歯が係合し、こ
れにより、相手方ギヤの歯が被相手方ギヤの歯と歯とに
より挟持され、バックラッシュの解消が図られる。
【0011】
【実施例】図2ないし図5は本発明に係わるギヤ装置の
第1実施例を示している。
【0012】図2において、10、11はシャフトであ
る。シャフト10、11は例えば両端が図示を略す軸受
部に回転可能かつ上下動に支承される。シャフト10に
は大径ギヤ12と平歯の小径ギヤ13とが一体の相手方
ギヤ14が嵌合固定されている。大径ギヤ12の歯12
aには図示を略す中間ギヤが噛合されている。この中間
ギヤは例えば図示を略すモータの出力軸に嵌合固定の出
力ギヤに噛合されている。シャフト11には平歯の被相
手方ギヤ15が嵌挿される。この被相手方ギヤ15は厚
さ方向に2分割された分割ギヤ16、17から構成され
ている。この分割ギヤ16、17のギヤ径は小径ギヤ1
3のギヤ径よりもここでは大きい。シャフト11の下端
部には係止溝18が形成され、この係止溝18には抜け
止めリング19が固定されている。分割ギヤ16、17
はシャフト11に対して回転可能かつ軸方向に移動可能
であり、抜け止めリング19により抜け止めが図られて
いる。この2個の分割ギヤ16、17はその周部に歯1
6a、17aを有し、この歯16a、17aは相手方ギ
ヤ14の一部を構成する小径ギヤ13の歯13aに噛み
合わされるものである。
【0013】分割ギヤ16、17はシャフト嵌挿孔16
b、17bを図3に示すように有する。分割ギヤ16の
その厚さ方向一面側16cには、分割ギヤ17に向かっ
て突出する複数個(この実施例では4個)のギヤ受け突
起20が設けられている。このギヤ受け突起20はシャ
フト11の周周り方向に互いに間隔を開けて等角度毎に
配設されている。各ギヤ受け突起20は分割ギヤ17の
嵌挿孔周壁17cに沿う形状の外周面20aとシャフト
11に摺接する内周面20bとを備えて、分割ギヤ17
を回転可能に支承する役割を果たす。分割ギヤ17の嵌
挿孔周壁17cには内方に向かって突出する複数個(こ
の実施例では4個)の摺接突起21がシャフト11の周
周り方向に互いに間隔を開けて等角度毎に配設されてい
る。この摺接突起21は図4に示すようにギヤ受け突起
20とギヤ受け突起20との間に位置されている。その
各摺接突起21はシャフト11に摺接する摺接面21a
を有し、ギヤ受け突起20の突出方向と同方向に突出し
ている。ギヤ受け突起20と摺接突起21との厚さ方向
突出端部にはテーパー状面20c、21bがそれぞれ設
けられている。このテーパー状面20c、21bは内周
面20b、21aの側に設けられている。ギヤ受け突起
20に形成されたテーパ状面20cとこのギヤ受け突起
20に間隙(後述する)を挟んで隣接する摺接突起21
に形成されたテーパ状面21bであってそのテーパ状面
20cに隣接するテーパ状面21bとはシャフト11と
協働してボール受け溝22を図4に示すように形成して
いる。このボール受け溝22はシャフト11の周周り方
向に存在する間隙(後述する)を一つ置きに避けて配置
されている。
【0014】シャフト11にはバネ受け用のワッシャ2
3が嵌挿され、ワッシャ23はバネ手段としての圧縮ス
プリング24により分割ギヤ16、17の存在する方向
に向かって押圧付勢されている。ボール受け溝22には
転動体として4個のボール25がそれぞれ収容されてい
る。分割ギヤ16、17はボール25を介して圧縮スプ
リング24によりその厚さ方向から抜け止めリング19
に向かって押圧され、分割ギヤ16の厚さ方向一面側1
6cと分割ギヤ17の厚さ方向他面側とが互いに密接さ
れ、分割ギヤ16と分割ギヤ17とは圧縮スプリング2
4、ボール25、抜け止めリング19の作用により厚さ
方向両側から挟持されて、シャフト11との一体化が図
られている。ギヤ受け突起20と摺接突起21との間に
は、図4に示すように、間隙26が設けられている。ボ
ール25はこの間隙26を一つ置きに跨いでボール受け
溝22に位置されている。
【0015】図示を略すモータが回転すると、この回転
が図示を略す中間ギヤ、相手方ギヤ14の小径ギヤ13
を介して分割ギヤ16、17に伝達され、シャフト11
が減速又は増速回転され、相手方ギヤ14はモータの回
転を分割ギヤ16、17に伝達する駆動側ギヤとして機
能し、分割ギヤ16、17は相手方ギヤ14によって駆
動される従動側ギヤとして機能する。
【0016】この第1実施例によれば、相手方ギヤ14
に噛み合わされる2個の分割ギヤ16、17は、相手方
ギヤ14の回転停止時に、ボール25に加わる押圧力に
より、図5、図6に拡大して示すように、テーパ状面2
0c、21bに分割ギヤ16、17を互いに逆方向に回
転させる回転力(矢印A方向、矢印B方向)が与えられ
る。ボール25が配設された箇所の間隙26は広がり、
ボール25が配設されていない箇所の間隙26は狭ま
り、相手方ギヤ14の回転停止時に、圧縮スプリング2
4、ボール25、テーパ状面20c、21bの作用によ
り分割ギヤ16、17が若干互いに逆方向に回転する。
従って、相手方ギヤ14の回転停止時に、被相手方ギヤ
15を構成する分割ギヤ16、17の回転方向先方側の
歯16a´、17a´と回転方向後方側の歯16a´
´、17a´´との間に存在する相手方ギヤ14の小径
ギヤ13の歯13a´に着目すると、この小径ギヤ13
の歯13a´の回転方向先方側の歯先部に被相手方ギヤ
15を構成する分割ギヤ16の歯であって回転方向先方
側の歯16a´が係合し、その小径ギヤ13の歯13a
´の回転方向後方側の歯先部に被相手方ギヤ15を構成
する分割ギヤ17の歯であって回転方向後方側の歯17
a´´が係合する。これにより、相手方ギヤ14の歯が
被相手方ギヤ15の歯と歯とにより挟持され、バックラ
ッシュの解消が図られる。
【0017】次に、相手方ギヤ14が回転を開始する
と、その回転が、例えば最初に、分割ギヤ16に伝達さ
れ、テーパ状面20cの作用により圧縮スプリング24
の押圧力に抗する方向の力と分割ギヤ17を回転させる
方向の力とがボール25に加わる。これにより、圧縮ス
プリング24が圧縮されると共に、分割ギヤ17が回転
される。また、この圧縮スプリング24の圧縮力の増加
に基づき分割ギヤ16、17の挟持力が増大し、これに
より、分割ギヤ16、17の回転がシャフト11に伝達
される。
【0018】図7、図8は本発明に係わるギヤ装置の第
2実施例を示している。
【0019】この第2実施例では、図2、図3に示す一
方の分割ギヤ16の厚さ方向他面側16dに厚さ方向一
面側16cに形成されたギヤ受け突起20と同一形状で
厚さ方向他面側16dに向かって突出するギヤ受け突起
が図7に示すように形成されている。このギヤ受け突起
の各構成要素に図3においてギヤ受け突起20に付した
符号と同一符号を図7、図8に示すように付してその詳
細な説明を省略する。また、図2、図3に示す一の分割
ギヤ16の厚さ方向他面側16dには他方の分割ギヤ1
7と同一形状の分割ギヤが配設されている。この分割ギ
ヤに図3において他の分割ギヤ17に付した符号と同一
符号を図7、図8に示すように付してその詳細な説明を
省略する。この一方の分割ギヤ16と一対の他方の分割
ギヤ17、17とは、相手方ギヤ14に噛み合わされる
被相手方ギヤ15として、その厚さ方向に3分割された
中央ギヤとこの中央ギヤの厚さ方向両側に配設された両
側ギヤとを構成している。その分割ギヤ16の厚さ方向
他面側16dに配設された他の分割ギヤ17と抜け止め
リング19との間にはボール受け用のワッシャ27が設
けられ、ワッシャ27と厚さ方向他面側16dに向かっ
て突出するギヤ受け突起20との間にはボール28が第
1実施例と同様に介在され、このボール28はボール2
5と同一の役割を果たす。
【0020】第1実施例によれば、相手方ギヤ14と被
相手方ギヤとの回転停止時に、小径ギヤ13の歯13a
の軸方向にずれた2箇所を一の分割ギヤ16の歯16a
と他の分割ギヤ17の歯17aとにより挟持することに
なるので、小径ギヤ13を傾ける方向の偶力が小径ギヤ
13に作用し、小径ギヤ13、すなわち、相手方ギヤ1
4がシャフト10に対して傾くこととなるが、この第2
実施例によれば、小径ギヤ13の歯13aの軸方向にず
れた3箇所を一の分割ギヤ16の歯16aと一対の他の
分割ギヤ17の歯17aとにより挟持し、小径ギヤ13
には一の分割ギヤ16の歯16aの当接箇所を境に小径
ギヤ13の軸方向対称箇所に一対の他の分割ギヤ17の
歯17aによる挟持力が作用することになるので、相手
方ギヤ14の傾きの解消を図ることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明の請求項1ないし請求項4に記載
のギヤ装置は、以上説明したように構成したので、相手
方ギヤとこれに噛み合う被相手方ギヤとのバックラッシ
ュの解消を図ることができるという効果、被相手方ギヤ
を構成する分割ギヤが回転停止時に互いに逆方向の回転
力を与えられて相手方ギヤに噛み合っているので、ギヤ
−シャフト間のガタツキ、シャフト−軸受間のガタツキ
の解消も図ることができるという効果を奏し、従って、
回転をタイムラグを小さくして、かつ、騒音を小さくし
て、精度良く伝達できるという効果を奏する。更に、回
転停止時に、ウォームギヤ等のガタツキのない特性を伝
達することができるので、シャフトの回転抑止機構とし
ても用いることができるという効果を奏する。
【0022】請求項3、請求項4に記載のギヤ装置は、
上記の効果に加えて、相手方伝達ギャの傾きの解消を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のギヤ装置の噛み合い状態を示す部分断
面図である。
【図2】 本発明に係わるギヤ装置の第1実施例の側面
構成を示す部分断面図である。
【図3】 第1実施例のギヤ装置の分解斜視図である。
【図4】 図2に示す分割ギヤと小径ギヤとの噛み合い
状態を示す平面図である。
【図5】 図3に示すギヤ受け突起と摺接突起とボール
との関係を示す部分拡大断面図である。
【図6】 図2に示す分割ギヤと小径ギヤとの噛み合い
状態を部分的に拡大して示す平面図である。
【図7】 本発明に係わるギヤ装置の第2実施例の側面
構成を示す部分断面図である。
【図8】 第2実施例のギヤ装置の分解斜視図である。
【符号の説明】
11…シャフト 14…相手方ギヤ 15…被相手方ギヤ 16、17…分割ギヤ 16b、17b…嵌挿孔 17c…嵌挿孔周壁 20…ギヤ受け突起 20c、21b…テーパ状面 21…摺接突起 24…圧縮スプリング(バネ手段) 25…ボール(転動体) 26…間隙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手方ギヤに噛み合わされる被相手方ギ
    ヤがその厚さ方向に2分割された分割ギヤから構成さ
    れ、該分割ギヤは嵌挿孔をそれぞれ有してシャフトに回
    転可能かつ軸方向に移動可能に挿通されると共にバネ手
    段により厚さ方向から押圧され、かつ、分割ギヤの一方
    には、他方の分割ギヤに向かって突出して他方の分割ギ
    ヤを回転可能に支承する複数個のギヤ受け突起が、前記
    シャフトの周周り方向に互いに間隔を開けて形成され、
    他方の分割ギヤの嵌挿孔周壁には内方に向かって突出し
    かつ前記シャフトに摺接する複数個の摺接突起が前記シ
    ャフトの周周り方向でしかも前記ギヤ受け突起の間に間
    隙を開けて位置するようにして形成され、前記ギヤ受け
    突起と該ギヤ受け突起に隣接する摺接突起とには前記間
    隙を介して隣接するテーパ状面が形成され、該テーパ状
    面には前記バネ手段により付勢された転動体が前記間隙
    を跨いで設けられ、前記転動体と前記テーパ状面とは前
    記相手方ギヤの回転停止時に協働して前記バネ手段の付
    勢力に基づき前記分割ギヤを互いに逆方向に回転させる
    ことを特徴とするギヤ装置。
  2. 【請求項2】 前記転動体はボールからなり、前記各ギ
    ヤ受け突起は前記シャフトに摺接する内周面を備え、前
    記摺接突起は前記シャフトに摺接する内周面を備えて前
    記ギヤ受け突起の突出方向と同方向に突出され、前記ギ
    ヤ受け突起の厚さ方向突出端部と前記摺接突起の厚さ方
    向突出端部とに前記テーパ状面が形成され、該テーパ状
    面は前記シャフトと協働してボール受け溝を構成してい
    ることを特徴とする請求項1に記載のギヤ装置。
  3. 【請求項3】 相手方ギヤに噛み合わされる被相手方ギ
    ヤがその厚さ方向に3分割されて中央ギヤと該中央ギヤ
    の厚さ方向両側に配設された両側ギヤとから構成され、
    該中央ギヤと前記両側ギヤとは嵌挿孔をそれぞれ有して
    シャフトに回転可能かつ軸方向に移動可能に挿通される
    と共にバネ手段により厚さ方向から押圧され、かつ、前
    記中央ギヤの厚さ方向両側には、前記両側ギヤに向かっ
    てそれぞれ突出して該両側ギヤをそれぞれ支承する複数
    個のギヤ受け突起が、前記シャフトの周周り方向に互い
    に間隔を開けて形成され、前記両側ギヤの嵌挿孔周壁に
    は内方に向かって突出しかつ前記シャフトに摺接する複
    数個の摺接突起が前記シャフトの周周り方向でしかも前
    記ギヤ受け突起の間に間隙を開けて位置するようにして
    形成され、前記ギヤ受け突起と該ギヤ受け突起に隣接す
    る摺接突起とには前記間隙を介して隣接するテーパ状面
    が形成され、該テーパ状面には前記バネ手段により付勢
    された転動体が前記間隙を跨いで設けられ、前記転動体
    と前記テーパ状面とは前記相手方ギヤの回転停止時に協
    働して前記バネ手段の付勢力に基づき前記中央ギヤと前
    記両側ギヤとを互いに逆方向に回転させることを特徴と
    するギヤ装置。
  4. 【請求項4】 前記転動体はボールからなり、前記中央
    ギヤの厚さ方向両側に形成された各ギヤ受け突起は前記
    シャフトに摺接する内周面を備え、前記両側ギヤに形成
    された摺接突起は前記シャフトに摺接する内周面を備え
    て前記ギヤ受け突起の突出方向と同方向に突出され、前
    記中央ギヤに形成されたギヤ受け突起の厚さ方向突出端
    部と前記両側ギヤに形成された摺接突起の厚さ方向突出
    端部とに前記テーパ状面が形成され、該テーパ状面は前
    記シャフトと協働してボール受け溝を構成していること
    を特徴とする請求項3に記載のギヤ装置。
JP2935595A 1995-02-17 1995-02-17 ギヤ装置 Pending JPH08219238A (ja)

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