JPH08218740A - 蝶番ユニットおよびこの蝶番ユニットを用いたドアシステム - Google Patents

蝶番ユニットおよびこの蝶番ユニットを用いたドアシステム

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JPH08218740A
JPH08218740A JP7024346A JP2434695A JPH08218740A JP H08218740 A JPH08218740 A JP H08218740A JP 7024346 A JP7024346 A JP 7024346A JP 2434695 A JP2434695 A JP 2434695A JP H08218740 A JPH08218740 A JP H08218740A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構造で、指を挟む懸念も実際上無く、閉
時の仕切性にも優れた蝶番ユニットおよびこの蝶番ユニ
ットを用いたドアシステムを提供する。 【構成】2枚のパネル体10a,10bの互いに対向す
る縦方向の側面に各別に取り付ける2本の支柱体20
a,20bと、この2本の支柱体20a,20bの軸方
向の上端部および下端部の少なくとも一方におけるパネ
ル体の10a,10bの厚さ方向の中心点を通る中心軸
上の位置に互いに、噛合するよう各別に固着された2つ
の歯車22a,22bを対とする歯車列と、この歯車列
における対を形成する2つの歯車22a,22b同士を
互いに回転可能に連結する連結体23とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定体および開閉体ま
たは開閉体同士間に介挿されてその開閉体の開閉動作を
スムーズに行なわせる蝶番を備えた蝶番ユニットおよび
この蝶番ユニットを用いたドアシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、蝶番は開き戸や折戸などのよ
うに開閉体を別の開閉体または固定体に開閉自在に取り
付けることができ、至る所で頻繁に使われている。
【0003】この内、最も一般的な蝶番の一例として図
12に示す1点支点構造の蝶番100がある。この蝶番
100は1本の共通の軸100aを中心に2枚の取付板
100b,100cを互いに回動(回転)自在に組み合
せたもので、2枚の取付板100b,100cが、例え
ば折戸101を成す2枚のパネル体101a,101b
の対向する側面に取り付けられる。これにより、パネル
体101a,101bが固定軸102を中心に実線およ
び仮想線図示の如く蛇腹状に折れ曲がり、スライド軸1
03が図示しないレール体内を摺動して開閉自在になっ
ている。
【0004】この1点支点構造の変形として図13に示
す2点支点構造の蝶番110も知られている。この蝶番
110はパネル体111a,111bの側面の縦方向の
全体に亘って取り付けられる、いわゆる「全体蝶番」
(「通し蝶番」とも呼ばれる)になっている。この蝶番
110はパネル111a,111bの回動を個別に担う
2つの軸110a,110bと、この2つの軸110
a,110bを中心に回動する取付板110c,110
dと、2つの軸110a,110b間を繋ぐ連結部材1
10eとを有する。これにより折戸111を開けると、
実線図示から仮想線図示の状態にパネル体111a,1
11bが蛇腹状に折れながら回転する。
【0005】さらに、別のタイプの蝶番の一例を図14
に示す。この蝶番120も全体蝶番の構造を有し、しか
も2点支点になっている。この蝶番120はパネル体1
21a,121bに取り付けられ、かつ一端が湾曲した
1対の取付板120a,120bと、この取付板120
a,120bを回動自在に連結する連結体120cとを
備える。各取付板120a,120bの湾曲部の内外に
ギヤが形成され、取付板120a,120b同士がその
外側ギヤで噛合している。連結体120cは横方向断面
が図示の如く凹状に形成され、この両突端内側に円筒部
が1201 ,1202 が一体に形成されている。各円筒
部1201 ,1202 の円周部にはギヤが形成され、こ
のギヤに前記取付板120a(120b)の湾曲部の内
側ギヤが噛合するようになっている。この結果、実線
(折戸の開状態)および仮想線(折戸の閉状態)で示す
ように、2つの円筒部1201 ,1202 を中心にパネ
ル体121a,121bを各々回動でき、折戸を開閉さ
せることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の蝶番には以下に示すような不都合があった。
【0007】図12に示す1点支点の蝶番100は簡単
な構造ではあるが、図示仮想線の如くドア開放時のパネ
ル体101a,101b間の隙間W1 、すなわちデッド
スペースが比較的多い。しかも、同図仮想線の状態から
実線状態に折戸を閉めるとき、パネル体101a,10
1b間の隙間Pに指を挟む心配があり、特に子供などに
おいて、そのことが懸念されていた。指を挟まないよう
にパネル体101a,101bの角部をテーパー状に成
形したり、カバーを付けたりすることもできるが、その
ようにすると製造コストや体裁上の問題を生じる。
【0008】また、図13に示す2点支点の蝶番110
は、特に、仮想線で示す如く、蝶番110の連結体11
0eの存在に因り、パネル体111a,111bを折り
畳んだ状態でのデットスペースW2 が非常に大きくなる
という問題がある。この問題は図13のものについても
同様である。
【0009】さらに、図12〜図14の構造に共通の未
解決の課題としてドアの回動中心の問題がある。この問
題は特に折戸に適用した場合に顕著になる。図12〜図
14の場合の何れも、パネル体間の回動(回転)中心
は、パネルの板厚方向の中心を通る中心線L1 (〜L3
)よりも開閉方向の一方にずれて位置する。このた
め、一方のパネル体101a(111a,121a)を
開閉するとき、そのパネル体101a((111a,1
21a)の蝶番とは反対側の側端部は、図12で言えば
仮想線Mの如く、一度壁方向に拡がってから開くまたは
閉まる軌跡を描く。このため、壁(固定体)とパネル体
101a(111a,121a)との間にスペースWD
を予め大きくとっておかなければならない。この隙間W
D は通常使用の折戸で1cm程度は少なくとも必要で、ド
アの隙間としてはかなり大きい値となり、仕切性が悪く
なる。この仕切性の低下の問題は回動(回転)中心がド
アの中心線から外れている構造の蝶番に特有のものであ
る。この隙間WD を塞ぐために壁側にカバーを付けたり
する細工もできるが、体裁上の問題や製造コストの上昇
の問題が発生してしまう。
【0010】本発明は上述のような従来の蝶番の問題に
鑑みてなされたもので、簡単な構造で、指を挟む懸念も
実際上無く、閉時の仕切性にも優れた蝶番ユニットおよ
びこの蝶番ユニットを用いたドアシステムを提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の蝶番ユニットは、2枚のパネル体の互いに
対向する縦方向の側面に各別に取り付ける2本の支柱体
と、この2本の支柱体の軸方向の上端部および下端部の
少なくとも一方における前記パネル体の厚さ方向の中心
点を通る中心軸上の位置に、互いに噛合するよう各別に
固着された2つの歯車を対とする歯車列と、この歯車列
における対を形成する2つの歯車同士を互いに回転可能
に連結する連結体とを備える。
【0012】好適な一態様によれば、前記上端部および
下端部は、前記2本の支柱体の軸方向の上端面および下
端面である。また好適な別の一態様によれば、前記歯車
列は、前記上端面および下端面に各別に設けられてい
る。さらに好適な別の一態様によれば、前記2本の支柱
体の少なくとも互いに対向する側面は、前記軸方向に直
交する横断面が円弧状を成している。前記歯車は例えば
平歯車である。
【0013】また本発明のドアシステムは、複数枚のパ
ネル体と、このパネル体同士を蛇腹状に開閉自在に連結
する蝶番ユニットとを備え、この蝶番ユニットは、前記
パネル体の各々の互いに対向する縦方向の側面に各別に
取り付ける2本の支柱体と、この2本の支柱体の軸方向
の上端部および下端部の少なくとも一方における前記パ
ネル体の厚さの中心点を通る中心軸上の位置に互いに噛
合するよう各別に固着された2つの歯車を対とする歯車
列と、この歯車列における対を形成する2つの歯車同士
を互いに回転可能に連結する連結体とを備える。
【0014】
【作用】本発明の蝶番ユニットおよびドアシステムで
は、パネル体をパネル体の長手方向に押す(または引
く)と、対向する別のパネル体との間で、歯車同士が噛
み合いながらそのパネル体が開閉される。ドアシステム
が折戸ならば、複数枚のパネル体が蛇腹状に開閉され
る。このとき、蝶番ユニットでの仮想回動(回転)中心
は、パネル体の板厚方向の中心を通る中心線と一致する
ので、パネル体の蝶番ユニットとは反対側の端部が開閉
時に外側へ膨んだ軌跡を描くことが無い。これにより、
壁などの固定体とパネル体(開閉体)との間の隙間を無
くすことができる。また、歯車の径を支柱体の径と大略
一致させることで、2本の支柱体間の隙間も殆ど零に近
い値(例えば1mm)にすることができ、従来のものに比
べて、隙間カバーなどを用いなくとも極めて良好な仕切
性を確保できる。
【0015】また、歯車は支柱の上端部および/または
下端部のみに設けられ、その歯車の厚さは例えば薄い平
歯車で形成されるとともに、2本の支柱間の隙間も上述
の如く殆ど零に設定されているので、ドア閉時に誤って
物を挟み込んでしまうことも無い。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図6を参照
して説明する。
【0017】図1および図2には、この実施例に係る手
動式の折戸1の外観を示す。この折戸1は、2枚のパネ
ル体10a,10bと、このパネル体10a,10b間
に装備された蝶番ユニット11とを備える。パネル体1
0a,10bの各々の主要部はここでは木製材料で成
り、所定厚さ,サイズに形成されている。
【0018】蝶番ユニット11は、図1〜図4に示す如
く、2本の支柱体20a,20bを備える。この支柱体
20a,20bは各々、ここではアルミ製の材料を断面
略半円状の棒状に形成したもので、その長さは前記パネ
ル体10a,10bの高さにほぼ合致させるとともに、
その最大径がパネル体10a,10bの厚さに合致させ
ている。
【0019】この支柱体20a,20bの上下の端面に
は、図4に示すように、固定軸21a,21bを介して
平歯車22a,22bが各々固着されている。この平歯
車22a,22bの各々は例えば樹脂製で、軸方向の厚
さが例えば1cm程度と薄いものが使われている。両平歯
車22a,22bは互いに噛合可能で、その噛合状態で
薄板状の連結板23によってその上端(または下端)側
が互いに連結されている。この連結板23の両端部は、
平歯車22a,22bの軸方向中心位置に固設したボル
ト24a,24bに回動可能に取り付けられている。こ
のため、歯車22a,22b同士は噛合状態のまま連結
され、かつ互いに自由に回動(回転)できるようになっ
ている。歯車22a,22bが回動すると、これに固設
している支柱体20a,20bも一体に、その縦方向の
中心軸の周りに回動する。なお、歯車22a,22b、
すなわち支柱体20a,20bは、ボルト24a,24
bのストッパ機構により、縦方向には互いにずれないよ
うになっている。
【0020】また支柱体20a,20bは、歯車22
a,22bのギヤ高などを適宜に選択することによっ
て、その間隔が約1mm程度と極めて狭く設定されてい
る。そして、その狭い隙間をさらに無くすために、両支
柱体20a,20b間には、折戸の閉状態で封止部材2
5が介挿されるようになっている。この封止部材25を
取り付けるため、図6に示す如く、支柱体20a,20
bの対向する側面にその縦方向に沿ってスリット20a
s ,20bs が各々穿設され、この一方のスリット20
bs にモヘヤまたはゴムなどで形成された細長い封止部
材25がスリット20bs の全体に亘って埋め込まれて
いる。この封止部材25の一部は外側に突出しているの
で、折戸の閉状態ではパネル体10a,10bのスリッ
ト20as ,20bs が対向し、封止部材25の弾力性
によって、封止部材25の突出部分先端が相手方のスリ
ット20as に収まる。
【0021】支柱体20a,20bの各々にはまた、図
6に示す如く、スリット20as (20bs )の反対側
の側面に2本の突起条20am ,20an (20bm ,
20bn )を縦方向に形成してある。各パネル体10a
(10b)の一方の側面には上記突起条に合致する形状
の溝を2本ずつ形成してある。このため、この溝をガイ
ドとして各支柱体20a(20b)を各パネル体10a
(10b)に図示の如く嵌合し、スリット20aa (2
0bs )側からビスBにより固定している。
【0022】一方、各パネル体10a(10b)のもう
一方の側面にも、前記支柱体10a(10b)と対称な
形状のフレーム26a(26b)を前記支柱体10a
(10b)と同様に嵌合およびビス止めしている。この
フレーム26a,26bの壁側外周が円弧状であるた
め、フレーム26a,26bと壁27a,27bとの間
の隙間も皆無に等しい値に設定できるが、自然のガタや
緩みを考慮して、約1mm程度空けてある。このため、壁
27a(27b)とフレーム26a(26b)の双方に
前述と同様のスリットを穿設し、例えばフレーム26
a,26b側のスリットに前述と同様の弾力性のある封
止部材28a,28bを充填してある。
【0023】一方、パネル体10aの上下端面には図1
に示す如く、スライド軸30U,30Lが各々突設さ
れ、このスライド軸が壁および床に埋設されたガイド3
1U,31Lに沿って横方向(パネル体断面の長手方
向)に摺動可能になっている。もう一方のパネル体10
bの上下端面にはまた固定軸32U,32Lが突設さ
れ、壁および床に軸支され、回動のみ可能になってい
る。
【0024】本実施例のドアシステムは以上のように構
成され、機能する。このため、一方のパネル体10aの
取手33(図1参照)を同図の右側に引くことにより、
パネル体10a,10bは蝶番ユニット11を中心に蛇
腹状に折れ曲がりながら、スライド軸30U,30Lが
固定軸32U,32L側に移動し、図5中の仮想線で示
すドア開状態となる。
【0025】反対に、ドア開状態から取手33を図1中
の左側に引くと折戸1を閉めることができ、図示しない
ストッパにより図5,6の実線で示す閉状態となる。
【0026】歯車22a,22bの中心がパネル体10
a,10bの板厚方向の中心位置と合致しているため、
この開閉動作に伴う蝶番ユニット11の仮想的な折れ曲
がり中心Coの位置は図5に示す如く、パネル体10
a,10bの中心線Lo上に在る。これにより開閉時の
パネル体10a,10bの端部の移動軌跡が従来とは異
なり、外側にはみ出すことはない。したがって、壁27
a,27bとパネル体10a,10bとの間の隙間W
a,Wbを極めて小さく設定することができる。
【0027】このため隙間隠しのカバーなどを付けなく
とも、仕切性を格段に向上させることができる。また、
ドア開状態における支柱体20a,20b間の隙間Wo
はほぼ零となり、デッドスペースは殆ど無くなるから、
より広い通路などを確保できる。
【0028】さらにドア閉状態における壁27a,27
bとパネル体10a,10bとの間の隙間、およびパネ
ル体10a,10b間の隙間は元々極めて小さいが、さ
らに封止部材28a,28b,25によって殆ど完全に
封止される。これにより、従来に比べて格段に良好な仕
切性が達成される。
【0029】なお、封止部材28a,28b,25は必
ずしも設けなくてもよい。というのは、これらの隙間は
従来のものと比べても上述したように元々小さいから、
封止部材が無くても仕切性は優れたものとなる。
【0030】一方、指などをパネル体間に挟むという問
題も解消できる。ドア開時での支柱体20a,20bの
隙間は殆ど零となり、その状態はドア閉時となっても変
わらない。従来のようにドア開時にパネル体間に比較的
広い隙間ができ、ドア閉時にその隙間が挟まるから指な
どを挟む心配があった訳で、本実施例のように最初から
隙間が殆ど無ければ、指や物を挟み込むという心配も無
い。さらに、歯車は支柱上端,下端の極めて限られた部
位のみに設けているので、この歯車が、係る挟み込みに
関与することも想定されない。
【0031】さらに本実施例では、全体蝶番の構造であ
りながら、上下2ヶ所の局部的な歯車の噛合によってパ
ネル体が開閉するので、スムーズで安定した開閉動作が
得られるとともに、ゴミ詰りなども簡単に除去でき、保
守も容易である。
【0032】このため、本実施例の蝶番ユニットの適用
範囲は広く、その用途の一例を挙げると、店舗入口や一
般住宅入口の折戸,一般住宅の通路用,部屋用,トイレ
用,格納戸用,風呂場用などの折戸,電動壁,電動車庫
用の折戸、さらには電話ボックス用の折戸など、多岐に
亘る。上述した実施例では手動式の折戸を例示したが、
前記スライド軸を電動モータなどを有する駆動機構で駆
動することで、容易に電動式の折戸にも実施できる。
【0033】なお、前記実施例ではパネル体の材質を木
製としたが、例えばアルミニウム製のドアにも適用でき
る。このアルミニウム製のパネル体50a,50b調整
部材51a,51bを使っての前記支柱体20a,20
bおよびフレーム26a,26bへの取付を図7に示
す。同図は前記図6に対応するものである。
【0034】さらに、前記実施例において、パネル体1
0a,10bに取り付けたフレーム26a,26bは必
ずしも必要ではなく、取り外してパネル端部の形状を図
8または図9のように加工してもよい。図8は角体状の
パネル端部とし、図9は断面半円状のパネル端部とした
もので、図9の形状の方が隙間をより狭くすることがで
きる。
【0035】さらに、支柱体の捩れ,反りなどの変形に
対する剛性を上げる手段として、図10に示すように、
支柱体20a,20bの途中の少なくとも1ヶ所に円板
状のジョイント部材60a,60bを介挿させてもよ
い。この部材60a,60bは、上下に切断した支柱体
20a,20bを固定ジョイントする状態で介挿させ、
かつ互いに当接して回転可能になっている。これによ
り、支柱体20a,20bの各々の上側分,下側分の剛
性が高くなる。したがって、ドアが縦方向に長く、反り
や歪が生じ易い場合、このようなジョイント部材を設け
ると有効である。
【0036】さらにまた、本発明に係る歯車は前述した
ように支柱体の上下端に各別に設ける態様に限定される
ものではなく、例えばドアが軽い場合などは上下端の何
れか一方にのみ設けるようにしてもよい。
【0037】一方、本発明の変形例として、図11のよ
うな蝶番構造とすることも可能である。同図の構造によ
れば、前記支柱体を折戸を成す両パネル体70a,70
bに一体化させ、このパネル体70a,70bの上下端
の例えば切欠端に歯車71a,71bを回動自在に取り
付けたものである。このように蝶番ユニットの支柱体を
一体化したドア構造も可能であり、前述と同等の作用効
果を得ることができる。
【0038】さらに、適用するドアシステムは折戸に限
らず、例えば一方が固定された壁などの固定体とパネル
体との間のドアシステム、すなわち開き戸に本発明の蝶
番ユニットを応用することも可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の蝶番ユニ
ットおよびこの蝶番ユニットを用いたドアシステムによ
れば、支柱体,歯車,および連結体を主要部とする簡単
な構造ながら、開状態から閉状態に移行するときの物の
挟み込みを無くすることができ、開状態におけるデッド
スペースを減らし、さらには閉状態での封止性能を上げ
て仕切性を向上させることができるという優れた効果を
発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蝶番ユニットおよびドアシステム
の一例を示す正面図。
【図2】図1中のII−II線に沿った平面図。
【図3】蝶番ユニットの正面図。
【図4】蝶番ユニットの歯車部分の部分拡大図。
【図5】図1中のV−V線に沿った部分拡大図。
【図6】図1中のVI−VI線に沿った部分断面図。
【図7】本発明の他の実施例を示すドアシステムの平面
図。
【図8】パネル体の端部構造の別の例を示す部分断面
図。
【図9】パネル体の端部構造のさらに別の例を示す部分
断面図。
【図10】支柱体の別の例を示す図。
【図11】本発明の応用例に係るドアシステムの部分説
明図。
【図12】従来の1点支点の蝶番の例を示す動作図。
【図13】従来の2点支点の蝶番の例を示す動作図。
【図14】従来の全体蝶番の例を示す部分動作図。
【符号の説明】
1 折戸(ドアシステム) 10a,10b パネル体 11 蝶番ユニット 20a,20b 支柱体 21a,21b 固定軸 22a,22b 歯車 23 連結板 24a,24b ボルト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚のパネル体の互いに対向する縦方向
    の側面に各別に取り付ける2本の支柱体と、この2本の
    支柱体の軸方向の上端部および下端部の少なくとも一方
    における前記パネル体の厚さ方向の中心点を通る中心軸
    上の位置に、互いに噛合するよう各別に固着された2つ
    の歯車を対とする歯車列と、この歯車列における対を形
    成する2つの歯車同士を互いに回転可能に連結する連結
    体とを備える蝶番ユニット。
  2. 【請求項2】 前記上端部および下端部は、前記2本の
    支柱体の軸方向の上端面および下端面である請求項1記
    載の蝶番ユニット。
  3. 【請求項3】 前記歯車列は、前記上端面および下端面
    に各別に設けられている請求項2記載の蝶番ユニット。
  4. 【請求項4】 前記2本の支柱体の少なくとも互いに対
    向する側面は、前記軸方向に直交する横断面が円弧状を
    成している請求項3記載の蝶番ユニット。
  5. 【請求項5】 前記歯車は平歯車である請求項1ないし
    4のいずれか1項に記載の蝶番ユニット。
  6. 【請求項6】 複数枚のパネル体と、このパネル体同士
    を蛇腹状に開閉自在に連結する蝶番ユニットとを備え、 この蝶番ユニットは、前記パネル体の各々の互いに対向
    する縦方向の側面に各別に取り付ける2本の支柱体と、
    この2本の支柱体の軸方向の上端部および下端部の少な
    くとも一方における前記パネル体の厚さの中心点を通る
    中心軸上の位置に互いに噛合するよう各別に固着された
    2つの歯車を対とする歯車列と、この歯車列における対
    を形成する2つの歯車同士を互いに回転可能に連結する
    連結体とを備える蝶番ユニットを用いたドアシステム。
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