JP4614576B2 - 片引戸の設置構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、片引戸が戸口を形成する控え壁に重なることによって戸口が開放され、片引戸が戸口を形成する戸当たり壁に当接することによって戸口が閉鎖される片引戸の設置構造に関するものである。
【0002】
【背景の技術】
例えば、特開平11−270239号公報に記載されているように、部屋の出入り口における戸口に片引戸が設置されている場合、片引戸が控え壁(戸口を開放した時に片引戸が位置する場所)に重なることにより戸口が開放され、片引戸の戸当たり側の側端部が戸当たり壁(戸口が閉鎖された時に片引戸が位置する場所)に当接することによって、戸口が閉鎖されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記戸口が片引戸によって閉鎖された場合において、片引戸の戸尻側の側端部で控え壁側を向く面と、控え壁の片引戸側を向く面との間には隙間が生じ、この隙間から隙間風、光、ほこり等が入ってくることがあるので、これら片引戸と控え壁との間の気密性を確保することが望まれている。そのため、一般に、片引戸の戸尻側の側端部で控え壁側を向く面、または、控え壁の片引戸側を向く面のうち、どちらか一方に気密材を取り付けることが知られている。
しかし、このように片引戸または控え壁の一方のみに気密材を取り付けた場合は、片引戸を容易に開閉することができない。
つまり、例えば、気密材が片引戸の一方に取り付けられている場合は、この気密材は、控え壁と片引戸との間の隙間をなくすために、片引戸の側端部で控え壁側を向く面に、控え壁に接するようにして設ける必要があった。そのため、片引戸を移動させた際に、片引戸に設けられた気密材が控え壁に擦れてしまい、片引戸をスムーズに開閉することができなかった。また、気密材が控え壁の一方に取り付けられている場合においても、同様に、片引戸を移動させた際に、控え壁に設けられた気密材が片引戸に擦れてしまい、片引戸をスムーズに開閉することができなかった。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、戸口を閉鎖した際に、片引戸と控え壁との間の気密性を確実に確保することができるとともに、片引戸をスムーズに開閉することのできる片引戸の設置構造を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、例えば、図1、図3および図4に示すように、片引戸1が戸口2を形成する控え壁15に重なることによって前記戸口2が開放され、前記片引戸1が戸口2を形成する戸当たり壁16に当接することによって前記戸口2が閉鎖される片引戸1の設置構造であって、
前記片引戸1の戸尻側1aの側端部で前記控え壁15を向く面には、第1気密材9が前記控え壁15との間に所定間隔を隔てて設けられており、
前記控え壁15の戸口2側の側端部で前記片引戸1側を向く面には、第2気密材26が前記片引戸1との間に所定間隔を隔てて設けられており、
前記片引戸1によって戸口2が閉鎖された状態で、前記第1気密材9と第2気密材26とが密接し、
前記片引戸1は、引戸本体3と、この引戸本体3の側端部に引戸本体3の移動方向と直交する面内で回動可能に設けられて、上下が反転可能な回動部材4とを備え、
この回動部材4の回動方向に向く面に、前記第1気密材9が設けられていることを特徴とする。
【0006】
請求項1の発明によれば、前記片引戸1の戸尻側1aの側端部で前記控え壁15側を向く面に設けられた第1気密材9と、前記控え壁15の戸口2側の側端部で前記片引戸1側を向く面に設けられた第2気密材26とが、戸口2が閉鎖された状態で密接するので、これら第1気密材9と第2気密材26とによって、片引戸1の戸尻側1aの側端部で控え壁15側を向く面と、控え壁15の戸口2側の側端部で片引戸1側を向く面との間の隙間をなくし、隙間風、光、ほこり等の侵入を防止できる。したがって、これらの間の気密性を確実に確保することができ、冷暖房効率の向上につながる。
【0007】
また、片引戸1に前記第1気密材9が、控え壁15と所定間隔を隔てて設けられ、控え壁15に第2気密材26が、片引戸1と所定間隔を隔てて設けられており、これら第1気密材19と第2気密材とは、片引戸1と控え壁5との両方にそれぞれ分けて設けられているので、片引戸1を容易に開閉することができる。
つまり、例えば、片引戸1または控え壁16の一方のみに設けられている場合は、片引戸1の戸尻側1aの側端部で控え壁15側を向く面と、控え壁15の戸口2側の側端部で片引戸1側を向く面との間の隙間をなくすために、気密材は、片引戸1または控え壁15に接するようにして設ける必要があるので、片引戸1を移動させた際に、この気密材が擦れて片引戸1を開閉しづらい。
しかし、本発明では、第1気密材9が控え壁15と所定間隔を隔てて設けられ、第2気密材26が片引戸1と所定間隔を隔てて設けられることによって、片引戸1を開閉する途中で第1気密材9が控え壁15に擦れたり、第2気密材26が片引戸1に擦れたりすることがない。したがって、片引戸1をスムーズに開閉することができる。
前記片引戸1は、引戸本体3と回動部材4とを備え、この回動部材4の回動方向を向く面に第1気密材9が設けられているので、前記回動部材4を引戸本体3の移動方向と直交する面内で上下に反転させることによって、前記第1気密材9を引戸本体3の両方の面に選択的に配置できる。
つまり、この片引戸1が右開き用であれば、片引戸1の右側端部裏面に第1気密材9を配置でき、片引戸1が左開き用であれば、片引戸1の左側端部裏面に第1気密材9を配置できる。
したがって、この片引戸1を右開き用および左開き用として兼用することができ、よって、新たに右開き用や左開き用の片引戸1を随時製造する必要がなく、施工作業を簡略化することができるとともにコストの削減にもつながる。
【0008】
請求項2の発明は、例えば、図3に示すように、請求項1記載の片引戸1の設置構造において、
前記戸当たり壁16には、第3気密材28が設けられており、
前記片引戸1によって戸口2が閉鎖された状態で、前記第3気密材28に前記片引戸1が密接することを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明によれば、前記片引戸1によって戸口2が閉鎖された状態で、前記戸当たり壁16に設けられた第3気密材28に、片引戸1が密接するので、戸当たり壁16と片引戸1との間の隙間をなくし、隙間風、光、ほこり等の侵入を防止できる。したがって、これらの間の気密性を確実に確保することができ、冷暖房効率の向上につながる。
【0012】
請求項の発明は、例えば、図1および図3に示すように、請求項1又は2記載の片引戸1の設置構造において、
前記回動部材4には、該回動部材4の長手方向に沿って延在する溝状の取っ手4bが設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項の発明によれば、前記回動部材4には、該回動部材4の長手方向に沿って延在する溝状の取っ手4bが設けられているので、この取っ手4bに手をかけて片引戸1を開閉することができる。
また、前記回動部材4を上下に反転させた場合でも、この取っ手4bは、回動部材4に対して同じ位置に設けられる。つまり、例えば、前記取っ手4bが回動部材4の長手方向に延在する溝状ではなく、回動部材4の上端部のみに設けられた取っ手であれば、回動部材4を反転させることによって、この取っ手が回動部材4の下端部に設けられ、違う場所に位置するが、本発明では、回動部材4の長手方向に延在する溝状の取っ手4bであるので、回動部材4を上下に反転させても回動部材4に対して同じ場所に位置し、この取っ手4bによって片引戸1を容易に開閉することができる。
したがって、この点においても、片引戸1を右開き用および左開き用として兼用することができ、よって、施工作業を簡略化することができるとともにコストの削減にもつながる。
【0014】
請求項の発明は、例えば、図3に示すように、請求項記載の片引戸1の設置構造において、
前記第1〜第3気密材9,26,28は、それぞれモヘアで形成されていることを特徴とする。
【0015】
請求項の発明によれば、前記第1〜第3気密材9,26,28はモヘアで形成されているので、片引戸1によって戸口2が閉鎖された状態では、第1気密材9と第2気密材26とが噛み合い易く、第1気密材9と第2気密材26とを確実に密接させることができ、よって、気密性を向上させることができる。
また、片引戸1によって戸口2を閉鎖する際に、第1気密材9と第2気密材26との緩衝や第3気密材28と片引戸1との緩衝を和らげたり、衝突音を低減することができる。
【0016】
前記モヘアは、例えば、動物の毛または植物あるいは合成繊維からなるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態を示すためのもので、片引戸の回動部材を反転させる様子を示す斜視図、図2は、片引戸の下端部を示す斜視図、図3は、片引戸の設置構造を示す平断面図、図4は、図3の拡大図、図5は、片引戸の設置構造を示す控え壁側の側断面図、図6は、片引戸の設置構造を示す戸当たり壁側の側断面図である。
図1および図3に示すように、片引戸1は、戸口2に設置されて該戸口2を開放および閉鎖するためのものである。前記片引戸1は、引戸本体3と、該引戸本体3の側端部のうちの一方の側端部(戸尻側1aの側端部)に引戸本体3の移動方向と直交する面内で回動可能に設けられて、上下が反転可能な回動部材4とを備えている。
【0018】
前記引戸本体3は、板状で、その両下端部には、戸口2を開放および閉鎖するために引戸本体3を移動可能とする戸車5が2つ設けられている(図2参照)。この戸車5は、引戸本体3の側端部のうちの他方の側端部(戸当たり側1bの側端部)に、固定して取り付けられた固定部材6と、前記回動部材4とにそれぞれ形成された穴10,8を介して設けられている。
【0019】
前記回動部材4は、平断面視H字型で中央に該回動部材4の長手方向に沿って延在する溝状の取っ手4bが設けられた長尺な板状部材であって、この取っ手4bに手をかけて引戸本体3を開閉するようになっている。
この回動部材4の両側端面の上下端部には、前記戸車5を引戸本体3に止着する固定用ビス7aや戸車5の位置を調整する上下調整ビス7b、前後調整ビス7cをねじ込むために、ドライバーを挿入させて調整するための穴8,8,8が形成されている。
つまり、予め、引戸本体3の下端部に戸車5を固定用ビス7aや上下調整ビス7b、前後調整ビス7cによって緩めた状態で取り付けておき、回動部材4を引戸本体3に取り付けた後に、回動部材4に形成された穴8,8,8からドライバーを挿入させて上下調整ビス7bや前後調整ビス7cで戸車5の位置調整を行い、その後、固定用ビス7aを締め付けることによって戸車5を引戸本体3の下端部に取り付けている(図2参照)。
【0020】
また、回動部材4の回動方向に向く面には、第1気密材9が設けられている。すなわち、第1気密材9は、長尺なブラシ状のモヘアで形成されており、H字型をなす外側の一方の片4aに設けられている。第1気密材9は、後述するが、片引戸1が戸口2に設置された場合に、控え壁15側を向く面に、該控え壁15と所定間隔を隔てて取り付けられている(図4参照)。
この第1気密材9は、例えば、両面接着テープや固定金具や釘等によって回動部材4に取り付けられている。
【0021】
前記固定部材6は、平断面視H字型で中央に該固定部材6の長手方向に沿って延在する溝状の取っ手6bが形成された長尺な板状部材であって、この取っ手6bに手をかけて引戸本体3を開閉するようになっている。
この固定部材6の両側端面の下端部にも、前記回動部材4と同様に、戸車5を引戸本体3に止着する固定用ビス7aや戸車5の位置を調整する上下調整ビス7b、前後調整ビス7cをねじ込むために、ドライバーを挿入させて調整するための穴10,10,10が形成されている。
【0022】
そして、上述したようにして、固定部材6に形成された穴10,10,10からドライバーを挿入させてそれぞれのビス7a,7b,7cを締め付けることによって戸車5を引戸本体3の下端部に取り付けている。
【0023】
また、前記引戸本体3のうち、前記固定部材6側の表裏面には、錠金物12や、小窓13が設けられている。
さらに、前記固定部材6の側端面には、ラッチボルト11が設けられており、このラッチボルト11は、後述する戸当たり壁16の第2縦枠材24に設けられた受座の孔(図示しない)に、錠金物12で操作されることにより押し込まれるようになっている。このようにラッチボルト11が受座の孔に押し込まれることによって、戸口2を閉鎖した場合に、片引戸1が控え壁15側に跳ね返って戸口2が開くことを防止している。
【0024】
また、引戸本体3の上面には、図5および図6に示すように、上レール材14が設けられている。すなわち、前記上レール材14は、側断面視L字型で一方の片が引戸本体3の上面にビス(図示しない)によって固定されており、他方の片が上面から突出している。
前記上レール材14は、後述する上枠材20の上レール部29にはめ込まれるようになっており、これによって引戸本体3が上レール部29に沿って移動するようになっている。
【0025】
次に、戸口2に前記片引戸1が設置されてなる片引戸1の設置構造について説明する。
図3に示すように、控え壁15と戸当たり壁16とによって戸口2が形成されている。前記控え壁15は、部屋を形成する壁部17の側端面のうちの外側部分に、該壁部17から突出して設けられた壁である。
前記戸口2の内周面には、前記片引戸1を設置するための戸枠18が取り付けられている。
【0026】
前記戸枠18は、図3、図5、図6に示すように、前記内周面のうちの左右側面に設けられる縦枠材19と、上面に設けられる上枠材20と、下面に設けられる下枠材21とを備えており、それぞれ左右側面および上下面に向けてビス22が打ち込まれることにより固定されている。
【0027】
前記縦枠材19は、図3に示すように、控え壁15の戸口2側の側端面および外面にそれぞれ跨るようにして取り付けられる第1縦枠材23と、戸当たり壁16の戸口2側の側端面に取り付けられる第2縦枠材24と、前記部屋を形成する壁部17の側端面のうちの内側部分(控え壁15が設けられていない位置)および壁部17の内面にそれぞれ跨るようにして取り付けられる第3縦枠材25とを備えている。
【0028】
前記第1縦枠材23は、平断面視略L字型をなしており、その内面(片引戸1側を向く面)には、第2気密材26である長尺なブラシ状のモヘアが取り付けられている。
この第2気密材26は、片引戸1と所定間隔を隔てて取り付けられており、戸口2が開放された状態では、片引戸1には接しないで、戸口2が閉鎖された状態で、片引戸1の回動部材4に取り付けられた第1気密材9と噛み合って密接するようになっている(図3および図4参照)。
【0029】
一方、前記第2縦枠材24の戸口2側を向く面には、戸当たり部材27が固定されており、この戸当たり部材27の内面(片引戸1側を向く面)に、第3気密材28である長尺なブラシ状のモヘアが取り付けられている。
前記第3気密材28は、片引戸1によって戸口2が閉鎖された状態で、片引戸1の戸当たり側1bの側端部、すなわち、前記固定部材6の戸口2側を向く面と密接するようになっている(図3参照)。
【0030】
図5および図6に示すように、前記上枠材20には、片引戸1を構成する引戸本体3の上面に固定された上レール材14がはめ込まれる上レール部29が形成されている。
前記下枠材21にも、片引戸1を構成する引戸本体3の下端部に取り付けられた戸車5がはめ込まれる下レール部30が形成されている。
そして、これら上枠材20の上レール部29と下枠材21の下レール部30とに、それぞれ上レール材14と戸車5とがはめ込まれて、これによって引戸本体3が上レール部29および下レール部30に沿って移動するようになっている。
【0031】
前記片引戸1は、控え壁15に重なり、片引戸1の戸尻側1aの側端面が前記第3縦枠材24に当接することによって、戸口2が開放される。
このように戸口2が開放された状態では、控え壁15の第1縦枠材23に設けられた第2気密材26は、片引戸1と所定間隔を隔てており、片引戸1に接しないようになっている。また、片引戸1に設けられた第1気密材9は、控え壁15と所定間隔を隔てて設けられており、控え壁15に接しないようになっている。
【0032】
一方、片引戸1の戸当たり側1bの側端部が、戸当たり壁16の第2縦枠材24に設けられた第3気密材28に密接するとともに、片引戸1の回動部材4に設けられた第1気密材9が、第1縦枠材23に設けられた第2気密材26に噛み合って密接することによって、戸口2が閉鎖される。
【0033】
なお、上述した片引戸1の設置構造において、前記控え壁15は図面上では右側に設けられており、前記戸当たり壁16は左側に設けられ、前記片引戸1は右開きとなっていたが、例えば、前記控え壁15が図面上で左側に設けられており、前記戸当たり壁16が右側に設けられて、前記片引戸1を左開きとする場合には、片引戸1を構成する回動部材4を上下に反転させて、戸口2に片引戸1を設置した際に、回動部材4に取り付けられた第1気密材9が控え壁15側を向くようにすれば良い。
【0034】
本発明の実施の形態の片引戸1の設置構造によれば、片引戸1に設けられた第1気密材9と、控え壁15に設けられた第2気密材26とが、戸口2が閉鎖された状態で密接するので、これら第1気密材9と第2気密材26とによって、片引戸1の戸尻側1aの側端部で控え壁15側を向く面と、控え壁15の戸口2側の側端部で片引戸1側を向く面との間の隙間をなくし、隙間風、光、ほこり等の侵入を防止できる。したがって、これらの間の気密性を確実に確保することができ、冷暖房効率の向上につながる。
【0035】
また、前記第1気密材9は、片引戸1に控え壁15と所定間隔を隔てて設けられ、第2気密材26は、控え壁15に片引戸1と所定間隔を隔てて設けられているので、片引戸1を開閉する途中で第1気密材9が控え壁15に擦れたり、第2気密材26が片引戸1に擦れたりせずに、片引戸1をスムーズに開閉することができる。
【0036】
前記片引戸1によって戸口2が閉鎖された状態で、戸当たり壁16に設けられた第3気密材28に、片引戸1が密接するので、戸当たり壁16と片引戸1との間の隙間をなくし、これらの間の気密性を確実に確保することができる。
【0037】
前記片引戸1は、回動部材4を引戸本体3の移動方向と直交する面内で上下に反転させることによって、第1気密材9を引戸本体3の両方の面に選択的に配置できる。
したがって、この片引戸1を右開き用および左開き用として兼用することができ、よって、新たに右開き用や左開き用の片引戸1を随時製造する必要がなく、施工作業を簡略化することができるとともにコストの削減にもつながる。
【0038】
前記回動部材4には、該回動部材4の長手方向に沿って延在する溝状の取っ手4bが設けられているので、この取っ手4bに手をかけて片引戸1を開閉することができる。
また、回動部材4を上下に反転させた場合でも、この取っ手4bは、回動部材4に対して同じ場所に位置し、この取っ手4bによって片引戸1を容易に開閉することができる。したがって、この点においても、片引戸1を右開き用および左開き用として兼用することができ、よって、施工作業を簡略化することができるとともにコストの削減にもつながる。
【0039】
前記第1〜第3気密材9,26,28はモヘアで形成されているので、片引戸1によって戸口2が閉鎖された状態では、第1気密材9と第2気密材26とが噛み合い易く、確実に密接させることができる。
また、第1気密材9と第2気密材26との緩衝や第3気密材28と片引戸1との緩衝を和らげたり、衝突音を低減することができる。
【0040】
前記回動部材4の上下端部には、穴8,8,8がそれぞれ形成されているので、回動部材4を上下に反転させても、引戸本体3の下端部に設けられる戸車5を、穴8,8,8からドライバーを挿入させてビス7a,7b,7cを締め付けることによって容易に取り付けることができる。
【0041】
本発明の実施の形態の片引戸1の設置構造において、前記片引戸1の引戸本体3の上面には上レール材14が固定されており、この上レール材14が上枠材20に形成された上レール部29にはめ込まれていたが、例えば図7および図8に示すように、片引戸1の引戸本体3の上端部に戸車31を取り付けるようにしても良い。
この場合は、上枠材32が上述した上枠材20に比して、その形状が異なっており、戸車31がはめ込まれる戸車用レール部材33が上枠材32に固定されている。なお、この場合の片引戸1の設置構造の平断面図は、上述した図3と同様の構造とされている。
【0042】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、前記第1気密材と前記第2気密材とによって、片引戸の戸尻側の側端部で控え壁側を向く面と、控え壁の戸口側の側端部で片引戸側を向く面との間の気密性を確実に確保することができ、冷暖房効率の向上につながる。
また、片引戸を開閉する途中において、第1気密材が控え壁に擦れたり、第2気密材が片引戸に擦れたりせずに、片引戸をスムーズに開閉することができる。
また、前記回動部材を引戸本体の移動方向と直交する面内で上下に反転させることによって、第1気密材を引戸本体の両方の面に選択的に配置できる。したがって、片引戸を右開き用および左開き用として兼用することができ、よって、新たに右開き用や左開き用の片引戸を随時製造する必要がなく、施工作業を簡略化することができるとともにコストの削減にもつながる。
【0043】
請求項2の発明によれば、請求項1と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記第3気密材に片引戸が密接するので、戸当たり壁と片引戸との間の隙間をなくし、これらの間の気密性を確実に確保することができ、冷暖房効率の向上につながる。
【0045】
請求項の発明によれば、請求項1又は2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記回動部材には、該回動部材の長手方向に沿って延在する溝状の取っ手が設けられているので、この取っ手に手をかけて片引戸を開閉することができる。
また、回動部材を上下に反転させた場合でも、この取っ手は、回動部材に対して同じ場所位置し、この取っ手によって片引戸を容易に開閉することができる。したがって、この点においても、片引戸を右開き用および左開き用として兼用することができ、よって、施工作業を簡略化することができるとともにコストの削減にもつながる。
【0046】
請求項の発明によれば、請求項と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記第1〜第3気密材はモヘアで形成されているので、片引戸によって戸口が閉鎖された状態では、第1気密材と第2気密材とが噛み合い易く、確実に密接させることができる。
また、第1気密材と第2気密材との緩衝や第3気密材と片引戸との緩衝を和らげたり、衝突音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すためのもので、片引戸の回動部材を反転させる様子を示す斜視図である。
【図2】同、片引戸の下端部を示す斜視図である。
【図3】同、片引戸の設置構造を示す平断面図である。
【図4】同、図3の拡大図である。
【図5】同、片引戸の設置構造を示す控え壁側の側断面図である。
【図6】同、片引戸の設置構造を示す戸当たり壁側の側端面図である。
【図7】本発明のその他の実施の形態を示すためのもので、片引戸の設置構造の控え壁側の側断面図である。
【図8】同、片引戸の設置構造の戸当たり壁側の側断面図である。
【符号の説明】
1 片引戸
1a 戸尻側
2 戸口
3 引戸本体
4 回動部材
4b 取っ手
9 第1気密材
15 控え壁
16 戸当たり壁
26 第2気密材
28 第3気密材

Claims (4)

  1. 片引戸が戸口を形成する控え壁に重なることによって前記戸口が開放され、前記片引戸が戸口を形成する戸当たり壁に当接することによって前記戸口が閉鎖される片引戸の設置構造であって、
    前記片引戸の戸尻側の側端部で前記控え壁を向く面には、第1気密材が前記控え壁との間に所定間隔を隔てて設けられており、
    前記控え壁の戸口側の側端部で前記片引戸側を向く面には、第2気密材が前記片引戸との間に所定間隔を隔てて設けられており、
    前記片引戸によって戸口が閉鎖された状態で、前記第1気密材と第2気密材とが密接し、
    前記片引戸は、引戸本体と、この引戸本体の側端部に引戸本体の移動方向と直交する面内で回動可能に設けられて、上下が反転可能な回動部材とを備え、
    この回動部材の回動方向に向く面に、前記第1気密材が設けられていることを特徴とする片引戸の設置構造。
  2. 請求項1記載の片引戸の設置構造において、
    前記戸当たり壁には、第3気密材が設けられており、
    前記片引戸によって戸口が閉鎖された状態で、前記第3気密材に前記片引戸が密接することを特徴とする片引戸の設置構造。
  3. 請求項1又は2記載の片引戸の設置構造において、
    前記回動部材には、該回動部材の長手方向に沿って延在する溝状の取っ手が設けられていることを特徴とする片引戸の設置構造。
  4. 請求項記載の片引戸の設置構造において、
    前記第1〜第3気密材は、それぞれモヘアで形成されていることを特徴とする片引戸の設置構造。
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