JP2004084362A - ドア構造 - Google Patents

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JP2004084362A JP2002248487A JP2002248487A JP2004084362A JP 2004084362 A JP2004084362 A JP 2004084362A JP 2002248487 A JP2002248487 A JP 2002248487A JP 2002248487 A JP2002248487 A JP 2002248487A JP 2004084362 A JP2004084362 A JP 2004084362A
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Hirokazu Tohata
東畑 弘和
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Abstract

【課題】各種ドアの特に施錠装置部分の隙間内への異物等の押し込みを確実に阻止して、ドア強度を長期に亘り十分に高めることができるドア構造を提供する。
【解決手段】幅方向の他端部がヒンジによってドア枠に開閉可能に取り付けられ一端部が施錠装置によって施錠可能に構成されたドア構造において、一方のドアの一端部に取り付けられた定規縁と該定規縁に対向する他方のドアの屋外側表面の少なくとも一方に閉塞部材が配設され、該閉塞部材により定規縁と他方のドアの屋外側表面との間に形成される隙間を閉塞して異物等の押し込みが阻止されることを特徴とする。前記閉塞部材は、付勢部材により他方のドアの屋外表面側に突出するように常時付勢される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅の玄関ドア等のドア構造に係わり、特にドアの反ヒンジ側端部に取り付けられる施錠装置部分の強度向上を図り得るドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、玄関ドアとしては、親子タイプ、片開きタイプ、両開きタイプあるいは入親子タイプ等の各種ドアが使用されている。このうち、例えば親子タイプのドア100は、図7に示すように、親ドア101と子ドア102の図示しない一端部が、ヒンジによってドア枠(いずれも図示せず)に開閉可能に取り付けられると共に、両ドア101、102の一端部101a、102aには、例えばアルミニウムの押出し成型で形成された定規縁103、104が取り付けられている。
【0003】
すなわち、親ドア101の一端部101aで屋外側表面101bに取付部103aと隙間閉塞部103bを有する平面視L字形状の定規縁103が、ネジ105等により固定され、子ドア102の一端部102aで屋内側表面にパッキン106が一体的に組み込まれた定規縁104が固定されている。そして、定規縁103、104によって、親ドア101と子ドア102の一端部間に形成される隙間107が屋内外から閉塞され、塵埃等の屋内への進入防止や意匠性の向上が図られると共に、気密性が確保されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなドア構造にあっては、閉じた際に互いに略当接状態となる親ドア101と子ドア102の一端部101a、102aの、特に施錠装置部分(図示せず)における強度を十分に高めることが難しいという問題点を有している。すなわち、両ドア101、102の良好な開閉動作を維持するためには親ドア101と子ドア102の一端部101a、102aの端面間に隙間107を形成する必要があることから、この隙間107を閉塞する定規縁103、104が自ずと必要となり、定規縁103の隙間閉塞部103bを子ドア102の屋外側表面102bに完全に密着させれば、子ドア102の屋外側表面102bと定規縁103の隙間閉塞部103b内面との間に隙間108は形成されない。
【0005】
ところが、定規縁103が親ドア101に取り付けられていることから、この定規縁103の隙間閉塞部103bを子ドア102の屋外側表面102bに完全に密着させると、親ドア101の開閉動作がスムーズに行われない場合があり、ある程度の隙間108を設ける必要がある。また、仮に定規縁103の隙間閉塞部103b内面と子ドア102の屋外側表面102bを密着状態で取り付けても、ネジ等による固着ではないことから、経時変化等により僅かな隙間108が生じる場合がある。そのため、この隙間108に例えば図7の二点鎖線で示すように、バール109の先端部等の異物がこじ入れられて施錠装置が破壊される虞があり、ドア100の施錠装置部分に十分な強度を長期に亘り安定して確保することが難しくなる。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、各種ドアの特に施錠装置部分の隙間内への異物等の押し込みを確実に阻止して、ドア強度を長期に亘り十分に高めることができるドア構造を提供することにある。また他の目的は、前記目的に加え、例えば親子タイプのドアに好適に使用し得るドア構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、幅方向の他端部がヒンジによってドア枠に開閉可能に取り付けられ一端部が施錠装置によって施錠可能に構成されたドア構造において、前記ドアの一端部に定規縁が取り付けられると共に、該定規縁に少なくとも前記施錠装置部分に形成される隙間を閉塞して異物等の押し込みを阻止し得る閉塞部材が配設されていることを特徴とする。
【0008】
このように構成することにより、開閉可能なドアの反ヒンジ側端部である一端部に取り付けられた定規縁に閉塞部材が配設され、この閉塞部材により、定規縁とドアの屋外側表面あるいはドア枠等との間に形成される隙間が閉塞されて、該隙間内への異物等の押し込みが阻止される。この時、閉塞部材が定規縁の少なくとも施錠装置部分に形成される隙間を確実に閉塞することから、異物のこじ開け等の押し込みによる施錠装置の破壊等が防止されて、ドア強度が長期に亘り十分に高められる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、前記ドアが一対のドアで形成され、一方のドアの一端部に取り付けられた定規縁と該定規縁に対向する他方のドアの屋外側表面の少なくとも一方に前記閉塞部材が配設され、該閉塞部材により定規縁と他方のドアの屋外側表面との間に形成される前記隙間が閉塞されることが好ましい。このように構成することにより、例えば親ドアに取り付けられた定規縁かこの定規縁が対向する子ドアの屋外側表面に閉塞部材が配設され、この閉塞部材で子ドアの屋外側表面と定規縁との間の隙間が閉塞されることから、施錠状態の定規縁と子ドアの屋外側表面間の隙間への異物等の押し込みが確実に阻止されて、親子タイプ等のドアに好適に使用して該ドアの特に施錠装置部分の強度が十分に高められる。
【0010】
そして、前記閉塞部材は、請求項3に記載の発明のように、付勢部材によって他方のドアの屋外表面側に突出するように常時付勢されていることが好ましい。このように構成することにより、閉塞部材が付勢部材で隙間閉塞方向に常時付勢されていることから、定規縁と例えば子ドアの屋外側表面間の隙間を確実に閉塞できて、隙間内への異物等の押し込みを一層確実に阻止できる。
【0011】
また、前記閉塞部材は、請求項4に記載の発明のように、シャッター状に形成されて、他方のドアの屋外側表面に当接するかもしくは屋外側表面に形成された凹溝に係合することが好ましく、この場合、シャッター状の閉塞部材は、請求項5に記載の発明のように、他方のドアの屋外側表面に対して垂直かもしくは先端部が隙間の開口方向に指向するように所定角度傾斜した状態で配設されて、前記隙間を閉塞することが好ましい。
【0012】
このように構成することにより、閉塞部材がシャッター状に形成されて例えば子ドアの屋外側表面に当接したり表面の凹溝に係合することから、閉塞部材で隙間がより確実に閉塞されて、隙間内への異物等の押し込みがより一層確実に阻止される。また、シャッター状の閉塞部材が、子ドアの屋外側表面に垂直かもしくは先端部が隙間の開口方向に位置するように傾斜した状態で定規縁に配設されることから、閉塞部材自体の押込力に対する強度を一層高めることができて、隙間内への異物等の押し込みがより一層確実に阻止される。
【0013】
また、前記定規縁は、請求項6に記載の発明のように、内部に空洞を有する筒形状に形成されると共に前記閉塞部材が収容される溝が一体形成されていることが好ましい。このように構成することにより、閉塞部材が配設される定規縁が例えばアルミニウムの押出し成型等により内部に空洞を有する筒形状に形成されていることから、定規縁自体の剛性を高めることができてその変形等が防止されると共に、閉塞部材を溝に強固に取り付けできて隙間内への異物等の押し込みがより一層確実に阻止される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明に係わるドア構造を採用した玄関ドアの一実施例を示し、図1がその正面図、図2がその要部の断面図、図3が閉塞部材の正面図及びそのA−A線断面図である。
【0015】
図1において、玄関ドア1は、親ドア2と子ドア3を有し、親ドア2の幅方向の他端部2b(図において右側端部)と子ドア3の幅方向の他端部3b(図において左端部)は、図示しないヒンジによってドア枠4に開閉可能に取り付けられている。また、親ドア2の略中央位置にはガラス5が額縁6によって取り付けられると共に、親ドア2の反ヒンジ側端部である一端部2aの所定高さ位置には施錠装置としてのロックセット7が取り付けられている。なお、親ドア2と子ドア3は、例えば框部やパネル部を形成する無垢集成材と、断熱材、強化シート及び化粧板等(いずれも図示せず)によって形成されている。
【0016】
そして、親ドア2と子ドア3の一端部2a、3aには、定規縁8、9が取り付けられている。すなわち、図2に示すように、親ドア2の一端部2aに取り付けられる定規縁8は、例えばアルミニウムの押出し成型により内部に空洞8cを有する筒形状に形成され、親ドア2の一端部2aの端面にネジ10によって取り付けられる取付部8aと、この取付部8aに一体形成され親ドア2の屋外側表面2cに密着しつつ子ドア3の屋外側表面3c方向に伸びて該表面3cと所定の隙間11を有する隙間閉塞部8bを備えている。
【0017】
また、この定規縁8には、隙間閉塞部8bの内面側に玄関ドア1の屋内外の機密性等を維持するパッキン12が一体的に配設されると共に、このパッキン12の外側(図において左側)には閉塞部材としてのシャッター板13が配設されている。このシャッター板13は、例えばステンレススチール板等の変形し難い金属板で所定の剛性を有するように形成され、板厚の薄い突出部13aと板厚の厚い嵌合部13bを有している。
【0018】
そして、シャッター板13は、図2及び図3に示すように、その嵌合部13bが定規縁8の端部に形成された嵌合溝15に圧縮バネ14を介して嵌装されると共に、突出部13aが定規縁8のスリット16から圧縮バネ14の付勢力によって、子ドア3の屋外側表面3c方向に直交状態で常時突出するようになっている。この時、シャッター板13は、図1に示すように、親ドア2のロックセット7が配置される部分に配置されて、その長さL1が少なくともロックセット7の長さL2より所定寸法長くなるように設定されている。
【0019】
この定規縁8から突出するシャッター板13の突出部13aが、子ドア3の屋外側表面3cに圧縮バネ14の付勢力に応じて所定圧で当接することにより、定規縁8の内面と子ドア3の屋外側表面3cとの間に形成される隙間11が図2の矢印イ方向において閉塞されて、後述する如く隙間11内への異物としてのバール17等の押し込みが阻止されるようになっている。なお、シャッター板13の突出部13aの先端角部は面取りされることにより、親ドア2の開放時の安全性の確保が図られている。
【0020】
また、シャッター板13と子ドア3の屋外側表面3cとの関係は、この例に限定されず、例えば図2の二点鎖線a、b及び三点鎖線cで示すように構成することもできる。すなわち、図2の二点鎖線aで示すように、子ドア3の屋外側表面3cにシャッター板13の長さL1に対応した凹溝18を形成し、この凹溝18内にシャッター板13の突出部13a先端を嵌入させて、バール17等の押し込み時に加わる力(押込力)に対するシャッター板13の強度を高めることもできる。
【0021】
また、図2の二点鎖線bで示すように、シャッター板13を、その突出部13a先端が隙間11(定規縁8)の開口(外側)方向に位置するように定規縁8に傾斜した状態で配設して、シャッター板13のバール17等の押込力に対する強度を一層高めることもできる。さらに、図2の三点鎖線cで示すように、子ドア3の一端部3aの屋外側表面3cに嵌合溝15とスリット16を形成し、これに嵌合部13bと突出部13aを有するシャッター板13を配設して、隙間11を閉塞するようにしても良く、この場合、屋外側表面3cと定規縁8の両方にシャッター板13を配設すれば、バール17等の隙間11内への押し込みをより確実に阻止ることができる。
【0022】
一方、子ドア3の一端部3aに取り付けられる定規縁9は、例えばアルミニウムの押出し成型により忠実状に形成され、子ドア3の一端部3aの端面に図示しないネジによって取り付けられる取付部9aと、この取付部9aに一体形成され子ドア3の屋内側根表面に密着しつつ親ドア2の屋内側表面方向に伸びて、該屋内側表面と所定の隙間19を有する隙間閉塞部9bを備えている。
【0023】
そして、この定規縁9によって、親ドア2と子ドア3の一端部2a、3a間に形成される隙間20が屋内側から閉塞され、この定規縁9と該定規縁9に取り付けられた図示しないパッキン、及び前記定規縁8及びそのパッキン12等によって、前記隙間20の屋内外が閉塞されて、塵埃等の屋内への進入防止や気密性が確保されるようになっている。
【0024】
この玄関ドア1は、親ドア2の高さに相当する長さの定規縁8に、ロックセット7下部に底部を有する縦方向(長手方向)の前記嵌合溝15とスリット16を形成し、この嵌合溝15内に後面に圧縮バネ14が溶接等されたシャッター板13の嵌合部13bを上方から押し込みつつ下降させ、嵌合部13bの下面を嵌合溝15の底部に当接させる。
【0025】
この状態で、嵌合溝15やスリット16のシャッター板13が位置しない部分に、嵌合溝15及びスリット16と略同一形状を有するスペーサ等の固定部材21(図3参照)を嵌合溝15とスリット16に嵌合固定させ、この固定部材21を定規縁8と共に例えば同じ塗装を施すことにより、固定部材21を定規縁8に目立たない状態で一体化させる。
【0026】
そして、このように定規縁8にシャッター板13が配設された玄関ドア1によれば、親ドア2を子ドア3側に閉じてロックセット7をセットした状態(施錠状態)において、親ドア2の定規縁8の隙間閉塞部8bが子ドア3の一端部3aの屋外側表面3cに所定の隙間11を有して対向した状態となる。また、施錠状態において、定規縁8に配設されたシャッター板13が圧縮バネ14の付勢力によって、突出部13aが子ドア3の屋外側表面3c方向に突出してその先端部が該表面3cに所定圧で当接する。
【0027】
このシャッター板13の突出部13aの屋外側表面3cへの当接により、隙間11が閉塞された状態となり、図2の二点鎖線で示すように、バール17先端部等の異物を隙間11の開口端をこじ開けて隙間11内に押し込もうとしても、シャッター板13でその進入(押し込み)が阻止される。これにより、バール17等の隙間11への押し込みにより定規縁8やロックセット7が破壊等されて、親ドア2と子ドア3の施錠状態が解除されることを防ぐことができ、この時、シャッター板13がロックセット7の配置部分で該ロックセット7の長さL2より長い長さL1を有して配設されていることから、隙間11内へのバール17等の押し込みによるロックセット7の破壊等が確実に防止されることになる。
【0028】
このように、上記実施例の玄関ドア1にあっては、親ドア2と子ドア3との間に形成される隙間20を閉塞する定規縁8に、該定規縁8の隙間閉塞部8bの内面と子ドア3の屋外側表面3cとに形成される隙間11を閉塞するシャッター板13を配設しているため、このシャッター板13で隙間11へのバール17のこじ開けによる押し込み等を確実に阻止でき、異物等の押し込みに対する玄関ドア1の強度を十分に高めることができて、ロックセット7の破壊等を確実に防止することが可能になる。
【0029】
また、シャッター板13が圧縮バネ14の付勢力でその突出部13aが子ドア3の屋外側表面3cに常時当接するように付勢されているため、シャッター板13の突出部13a先端を常に屋外側表面3cに密着させることができて、バール17等の押し込みを確実に阻止できると共に、シャッター板13が屋外側表面3cに対して直交する方向に進退して隙間11を閉塞するため、シャッター板13の材質による剛性と併せ、シャッター板13にバール17等の異物の押込力に対する強度(剛性)を十分に確保できて、隙間11内への異物等の押し込みを一層確実に阻止することができる。
【0030】
特に、シャッター板13の突出部13a先端が子ドア3の屋外側表面3cに設けた凹溝18に嵌入するように構成すれば、玄関ドア1の施錠状態において、シャッター板13の突出部13a先端が凹溝18に嵌入しているため、押込力に対してシャッター板13に強い強度を保つことができて、隙間11内へのバール17等の押し込みを一層確実に阻止することができる。また、シャッター板13を子ドア3の屋外側表面3cに対して、突出部13a先端が隙間11の開口側に位置するように傾斜状態で配設すれば、隙間11内に押し込まれるバール17等に対するシャッター板13の抗力を一層高めることができて、隙間11内へのバール17等の押し込みを一層確実に阻止することができる。
【0031】
さらに、定規縁8のシャッター板13が親ドア2のロックセット7の位置に対応して配設されると共に、その長さL1がロックセット7の長さL2より長く設定されているため、親ドア2と子ドア3の施錠状態を維持するロックセット7部分へのバール17等の押し込みを確実に阻止することができる。また、シャッター板13が定規縁8の内面側に突出する状態で配設されて、定規縁8の外面側(屋外側)から視認されないため、シャッター板13の位置を第三者に隠すことができて、バール17等の押し込みの困難性を一層高めることもできる。
【0032】
また、親ドア2に取り付けられる定規縁8が、アルミニウムの押出し成型により内部に空洞8cを有する如く筒形状に形成されているため、定規縁8の軽量化を図りつつ定規縁8自体の剛性を高めることができて、バール17等の押し込み等による変形を抑えることができると共に、その空洞8cによって得られるバネ性でバール17押し込み時の変形を基に戻す(復元)作用が得られて、バール17等の隙間11への押し込みを一層確実に抑えることができる。
【0033】
また、シャッター板13が圧縮バネ14等を介して定規縁8に配設されるため、玄関ドア1自体変えることなく定規縁8の変更で対応することができて、例えば既存の玄関ドア1にも容易に適用できる等、玄関ドア1の構造自体を簡易に構成することができる。これらのことから、ロックセット7の破壊等が困難で防犯性に優れかつ構成簡易にして安価な玄関ドア1を提供することが可能になり、特に親ドア2と子ドア3を有する親子タイプ(入隅親子タイプも含む)の玄関ドア1に好適に使用することができる。
【0034】
図4〜図6は本発明に係わるドア構造のそれぞれ他の実施例を示している。以下、上記実施例と同一部位には同一符号を付して説明する。先ず、図4及び図5に示す実施例のドア構造の特徴は、定規縁8へのシャッター板13の配設構造にあり、図4に示す場合、所定長さの複数個のシャッター板13を定規縁8のロックセット7部分と親ドア2の高さ方向の上部及び下部にそれぞれ取り付けたものである。また、図5に示す場合は、1枚の長尺状のシャッター板13を親ドア2の高さ方向(定規縁8の長手方向)の略全域に亘って取り付けたものである。
【0035】
これらの実施例においても、シャッター板13でバール17等の押し込みを阻止できて、上記実施例の同様の作用効果が得られる他に、複数個(図では3個の)のシャッター板13もしくは1枚の長尺状のシャッター13で、ロックセット7部分のみならず、親ドア2の上部や下部へのバール17等の押し込みを阻止できて、親ドア2のロックセット7部分の破壊等を一層確実に防止することができるという作用効果が得られる。
【0036】
また、図6に示す実施例のドア構造の特徴は、定規縁8のシャッター板13が嵌合される嵌合溝15やスリット16を、例えばロックセット7部分のみに部分的に設けた点にある。すなわち、定規縁8にシャッター板13の長さL1と略同一長さでかつその底部が嵌合部13bに対応した方形状の凹溝23を予め形成し、この凹溝23内に圧縮バネ14付きのシャッター板13の嵌合部13bを嵌装させて、シャッター板13の突出部13aが位置する凹溝23の開口側に固定部材24を溶接等によって固定し、シャッター板13の凹溝23からの抜けを防止する。
【0037】
そして、固定部材24を定規縁8と同じ塗装等することで目立たないようにする。この実施例においても、シャッター板13でバール17等の押し込みを阻止できて、上記実施例と同様の作用効果が得られると共に、シャッター板13を定規縁8の所望位置に目立たないようにして容易に取り付けできるという作用効果が得られる。
【0038】
なお、本発明は上記した各実施例のそれぞれに限定されるものでもなく、各実施例を適宜に組み合わせることもできるし、シャッター板13の親ドア3の高さ方向や隙間11の内外方向(矢印イ方向)における配設個数等の取付構造や取付位置も一例であって、少なくともロックセット7部分への異物の押し込みを阻止し得る適宜構造を採用できるし、閉塞部材としてのシャッター板13の形状も異物の押し込みを阻止し得る適宜の形状等を採用することができる。また、定規縁8も空洞8cを有する筒形状に限定されるものでもなく、忠実状の定規縁8を使用することも勿論可能である。
【0039】
また、上記実施例においては、玄関ドア1が入隅親子タイプを含む親子タイプである場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば両開きタイプの一対のドア間にも適用することができるし、片開きタイプにも適用することができ、この片開きタイプの玄関ドア等の場合は、ドア本体とドア枠との間に形成される隙間を閉塞する定規縁に閉塞部材を配設すれば良い。
【0040】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、ドアの幅方向の一端部に取り付けられた定規縁に、少なくとも施錠装置部分に形成される隙間を閉塞して異物の押し込みを阻止し得る閉塞部材が配設されているため、閉塞部材により定規縁の少なくとも施錠装置部分に形成される隙間を確実に閉塞することができて、異物等の隙間内への押し込みによる施錠装置の破壊等が防止され、ドア強度を長期に亘り十分に高めることができる。
【0041】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、例えば親子ドアの親ドアに取り付けられた定規縁あるいは子ドアの定規縁と対向する屋外側表面に閉塞部材が配設され、この閉塞部材で子ドアの屋外側表面と定規縁との間の隙間が閉塞されるため、施錠状態の定規縁と子ドアの屋外側表面間の隙間内への異物等の押し込みを確実に阻止することができて、親子タイプのドア等における施錠装置部分の強度を十分に高めることができる。
【0042】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、閉塞部材が付勢部材によって隙間閉塞方向に常時付勢されているため、定規縁と例えば子ドアの屋外側表面間の隙間を確実に閉塞することができて、異物等の押し込みを一層確実に阻止することができる。
【0043】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項2または3に記載の発明の効果に加え、閉塞部材がシャッター状に形成されて例えば子ドアの屋外側表面に当接したり表面の凹溝に係合するため、閉塞部材で隙間をより確実に閉塞することができて、隙間内への異物等の押し込みをより一層確実に阻止することができる。
【0044】
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の効果に加え、シャッター状の閉塞部材が、子ドアの屋外側表面に垂直かもしくは先端部が隙間開口側に位置するように傾斜した状態で定規縁に配設されるため、閉塞部材自体の強度を一層高めることができて、隙間内への異物等の押し込みをより一層確実に阻止することができる。
【0045】
また、請求項6に記載の発明によれば、請求項1ないし5に記載の発明の効果に加え、閉塞部材が配設される定規縁が例えばアルミニウムの押出し成型等で内部に空洞を有する筒形状に形成されているため、軽量化した状態で定規縁自体の剛性を高めることができると共に、閉塞部材を溝に強固に取り付けできて、隙間内への異物等の押し込みをより一層確実に阻止することができ、ドア強度を一層高めることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるドア構造を採用した玄関ドアの一実施例を示す正面図
【図2】同その要部の断面図
【図3】同その閉塞部材を示し、(a)が正面図、(b)が(a)のA−A線断面図
【図4】本発明に係わるドア構造の他の実施例を示す概略正面図
【図5】本発明に係わるドア構造のさらに他の実施例を示す概略正面図
【図6】本発明に係わるドア構造のさらに他の実施例を示し、(a)がその閉塞部材の正面図、(b)が(a)のB−B線断面図
【図7】従来のドア構造の図2と同様の断面図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・玄関ドア
2・・・・・・・・・親ドア
2a・・・・・・・・一端部
2b・・・・・・・・他端部
2c・・・・・・・・屋外側表面
3・・・・・・・・・子ドア
3a・・・・・・・・一端部
3b・・・・・・・・他端部
3c・・・・・・・・屋外側表面
7・・・・・・・・・ロックセット
8・・・・・・・・・定規縁
8a・・・・・・・・取付部
8b・・・・・・・・隙間閉塞部
8c・・・・・・・・空洞
9・・・・・・・・・定規縁
9a・・・・・・・・取付部
9b・・・・・・・・隙間閉塞部
11・・・・・・・・隙間
13・・・・・・・・シャッター板
13a・・・・・・・突出部
13b・・・・・・・嵌合部
14・・・・・・・・圧縮バネ
15・・・・・・・・嵌合溝
16・・・・・・・・スリット
17・・・・・・・・バール
18・・・・・・・・凹溝
20・・・・・・・・隙間

Claims (6)

  1. 幅方向の他端部がヒンジによってドア枠に開閉可能に取り付けられ一端部が施錠装置によって施錠可能に構成されたドア構造において、
    前記ドアの一端部に定規縁が取り付けられると共に、該定規縁に少なくとも前記施錠装置部分に形成される隙間を閉塞して異物等の押し込みを阻止し得る閉塞部材が配設されていることを特徴とするドア構造。
  2. 前記ドアが一対のドアで形成され、一方のドアの一端部に取り付けられた定規縁と該定規縁に対向する他方のドアの屋外側表面の少なくとも一方に前記閉塞部材が配設され、該閉塞部材により定規縁と他方のドアの屋外側表面との間に形成される前記隙間が閉塞されることを特徴とする請求項1に記載のドア構造。
  3. 前記閉塞部材は、付勢部材によって他方のドアの屋外表面側に突出するように常時付勢されていることを特徴とする請求項2に記載のドア構造。
  4. 前記閉塞部材は、シャッター状に形成されて、他方のドアの屋外側表面に当接するかもしくは屋外側表面に形成された凹溝に係合することを特徴とする請求項2または3に記載のドア構造。
  5. 前記シャッター状の閉塞部材は、他方のドアの屋外側表面に対して垂直かもしくは先端部が隙間の開口方向に指向するように所定角度傾斜した状態で配設されて、前記隙間を閉塞することを特徴とする請求項4に記載のドア構造。
  6. 前記定規縁は、内部に空洞を有する筒形状に形成されると共に前記閉塞部材が収容される溝が一体形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のドア構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007262757A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Shozo Matsushita 自動扉装置
JP2013217175A (ja) * 2012-04-10 2013-10-24 Akira Tamai 保護板を付加した家屋扉
JP2018062784A (ja) * 2016-10-13 2018-04-19 文化シヤッター株式会社 止水扉

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