JP2004169987A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Minoru Ono
實 小野
Toshio Omori
俊夫 大森
Sakae Fukuchi
福地  栄
Susumu Yamazaki
山崎  進
Mikio Tanaka
幹夫 田中
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2323/00General constructional features not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2323/02Details of doors or covers not otherwise covered
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Abstract

【課題】観音開き状の一対のドアを備えた冷蔵庫において、ドア開放力を増加させずに両ドア間の隙間を封止できるドアシール構造を提供する。
【解決手段】両ドア9の揺動中心軸20を結ぶY面に対して、両ドア先端を封鎖面Wで封止する縦シール部12をドア開放方向に正の距離で設定し、該縦シール部12の開放動作軌跡が封鎖面Wにたいして開動初期より斬次隔離してゆく構造とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫に関し、観音開き状の一対のドアを備えた冷蔵庫において、ドアの揺動先端側を受け止める箱体に固定された支柱を省略して、隣接するドア間の隙間を各ドアに設けたシール体で封止する形態がある。本発明は、この種の箱体に固定された支柱を省略した冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる冷蔵庫のドアシール構造として多数提案されており、特開2000−55534号公報はその一例である。そこでは、第一・第二扉の内周縁に装着されたガスッケトと、第一の扉に回動自在に取り付けられた仕切体とを有し、該仕切体と磁性体を内蔵する前記ガスケットとを当接密着することにより開口を封止している。また該仕切体の上縁部にガイド溝を設置し、該ガイド溝と相対的に摺動するガイドピンを箱体開口上縁部に設置して、仕切体の回動を円滑に行っている。
【0003】
また、磁石内蔵のパッキング同士をその吸着力を利用して開口を封止するものとしても多数提案されており、特開平11−344285号公報はその一例である。そこでは、隣接するドアの内面四周縁にドアパッキンを装着し、該ドアパッキンを内包する状態で縦長の中空プラスチック製シール枠を有する。シール枠には第1シールと第2シールが設置され、第1シール内には、一対のドアを閉じた状態において、お互いに吸着し合う磁石が設定してあり、両磁石どうしが吸着し合う領域を狭い範囲内に限定することにより、対向するシール条材が内外にずれた状態で定着するのを防止している。
【0004】
また、出入口に臨む庫内の天井壁と、出入口を揺動開閉する一対のドア上端にドアキャッチを配設して、長期使用時にも各ドアを確実に閉止保持できるようにしている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−55534号公報
【特許文献2】
特開平11−344285号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開2000−55534号公報のように、第一の扉に回動自在に取り付けられた仕切体と磁性体を内蔵するガスケットとを当接密着することにより開口を封止し、該仕切体の上縁部に設置したガイド溝と相対的に摺動するガイドピンを箱体開口上縁部に設置する方法は、冷蔵庫のドアを開けるときには仕切体と磁性体を内蔵するガスケットとの当接密着を離間する力を必要とし、更に、ガイド溝と相対的に摺動するガイドピンの摺動抵抗にも打ち勝つ力を必要とするので、冷蔵庫のドアを開閉する力が大きくなってしまう。
【0007】
また、特開平11−344285号公報のような、第1シール部どうしで封止させる方法に於いても、後述するように、ドア開閉の為のギャップが大きくなるので、磁石の吸引力を大きくせざるを得ない。従ってドアを開放する場合の磁石どうしの引き離し力も大きくなってしまう為、冷蔵庫のドアを開閉する力が大きくなってしまう。更に、各ドアはドアキャッチにより閉止保持されているので、ドア開放力は、ドアキャッチを引き離す分だけ更に大きくなり開閉する者の負荷は更に増大してしまう。
【0008】
また、特開2000−55534号公報のように、各ドア間をシールする仕切体を扉に回動自在に取付け、かつ、ガイドピンを箱体開口上縁部に設置する方法は、構造が複雑となり製造工程上、また製造原価上非常に不利であり、しかも長期使用時における構造寿
命にも問題を有する。
【0009】
また、上記特開平11−344285号公報の例では、各ドアの内面四周縁に設置するドアパッキンの他に、縦長のシール枠やパッキン状の第1シール・第2シール及び箱体の庫内天井壁に設置したドアキャッチ等の複数の構成部品が必要となるので製造工程上非常に不利であり長期使用時における構造寿命にも問題を有する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の冷蔵庫は図1、図2、図4から図11に示すように、観音開き状の一対のドア9を備え、該両ドア9に4辺が接続されたドアパッキン11を有し、該両ドアパッキン11の縦シール部12どうしが、各ドアの閉鎖時に互いに密着して出入口2の開口部を封鎖面Wで封鎖するように設置し、各ドアの開動時には該縦シール部12の開放動作軌跡が、封鎖面Wに対して、開動初期より斬次隔離してゆく構成とし、ドアの揺動中心軸20に対して、ドアパッキンの縦シール部12を、ドア開放方向に設置し、閉ドア時における各ドアの揺動中心軸20を結ぶY面と該縦シール部12とのドア開放方向の距離L3を正に設定する。
【0011】
ドアパッキンの縦シール部12の断面形状外形と、その他3辺を封鎖する縁シール部16の断面形状外形を同一にして、ドアパッキンの4辺の溶着を可能にし、ドアの揺動中心軸側の辺が密着封止する箱体シール面を、ドアの揺動中心軸20を結ぶY面に対して、傾斜させることにより、ドア開閉時のドアパッキン捩じれを防止する。
【0012】
各ドアの揺動中心軸32と箱体側の固定ヒンジ26との間に可動ヒンジ29を有し、該可動ヒンジにバネ嵌合軸33を設置し、該バネ嵌合軸33と着脱可能に嵌合するバネ34を両ドアに設置したことにより、ドア開放角度の小さいうちは、固定ヒンジのヒンジ軸30を中心に回動し、ドア開放角度が大きくなって可動ヒンジの凸部29aが固定ヒンジの凸部26aに当接すると、その反作用でバネ34とバネ嵌合軸33の嵌合が外れて、ドアはヒンジ軸32を中心に回動するようにした。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を示す図1〜図2及び動作説明図である図4(a)(b)及び従来例の動作説明図である図3(a)(b)を例にとって説明する。
【0014】
冷蔵庫箱体1の出入り口2を開閉可能に封止する観音開き状の一対のドア9を備え、該両ドア9に4辺が接続されたドアパッキン11を装着している。該両ドアパッキン11は、その一辺に、閉ドア時に両ドア間を封鎖面Wで封鎖する縦シール部12を一体に有し、該縦シール部12以外の3辺には、出入り口2の箱体開口シール面6を開閉可能に封止する縁シール部16を一体に有している。該縦シール部12と縁シール部16はその断面形状外形を同一として、縦シール部12と縁シール部16の各辺がその隅部において一体溶着可能な形状にしてある。
【0015】
該縦シール部12は、図1に示すように両ドア9の回転中心軸20同士を結んだY面に対して、ドアの開放方向に正の距離L3に設置することにより、図4(a)(b)に示すように、該縦シール部12同士の開放動作軌跡が、封鎖面Wに対してドア開放初期から斬次隔離するようにしている。
【0016】
13は縦シール部12内に内蔵された磁石であり、相対する縦シール部12同士のドア閉鎖瞬間の隙間δ5を、該磁石13どうしの吸引力により、かつ、可撓性を有する可撓支持部14の撓みを利用する事により、図4(b)の隙間δ8=零と成るように剥離可能に密着させている。
【0017】
本発明の縦シール部12内に内蔵した磁石13の吸引力は、従来のパッキン内に内蔵された磁石より、後述するように5割程度着磁力を少なくできるので、その分ドア開放力を小さくできる。
【0018】
箱体1のシール面6は、前記ドアパッキン11の3辺を一体に構成する縁シール部16が、中心軸20を中心にしてドアと一体に開閉するときにも該縁シール部に内蔵された磁石17が捩じられないように、かつ該磁石17の可撓支持部18に過大な捩じり力が加わらないように、各ドアの揺動中心軸20を結んだY面にたいして傾斜Θ3を有している。
【0019】
7および8は上ヒンジおよび下ヒンジであり、該ヒンジのドア側には、前記の揺動中心軸20が設置されており、前記のドア9を箱体1の前面開口出入口2を回動可能に閉鎖できるように支持している。10はドア9を開閉するためのハンドル、4は箱体1内に設置された露つき防止の熱パイプである。
【0020】
本発明の縦シール部12内に内蔵した磁石13の吸引力を小さく出来る理由を、従来例の動作説明図である3(a)(b)を例にとって説明する。
【0021】
従来例たとえば特開平11−344285号公報の磁石内蔵型第一シール部の封止部を50として、その揺動中心軸を51とした時、ドア閉鎖瞬間の状態は図3(a)のように各ドアに設置された第一シール部の封止部50どうしは隙間δ1だけ離れている。
【0022】
このδ1は次の瞬間に封止部に内蔵された磁石の吸引力により図3(b)のように隙間δ4=零となるように構成されている。従って、封止部に内蔵された磁石の吸引力は、隙間δ1だけ離れた第一シール部の封止部50どうしを、それ自身の磁力に拠って吸引できる大きさを必要とする。
【0023】
実際の冷蔵庫における隙間は、図3のように冷蔵庫の設計製造組み立て誤差上必要な隙間δ2を設けるのが通常である。従って隙間δ3は図3のように封止部50が揺動中心軸51よりL1だけドア開放方向と逆の方向にある為、ドアの開閉動作軌跡により磁石の幅の最初と最後の開閉動作軌跡差δ1と、一方の封止部開閉動作軌跡G1と,もう一方の閉ドア状態の封止部50との設計製造組立誤差上必要な隙間δ2との合計である。
【0024】
従って、隙間δ3は通常2mmから3mm程度と大きくなり、必要な第一シール部の封止部内に内蔵された磁石の吸引力は約1・0〜1.8N/25mm幅と大きくなってしまう。
【0025】
これに対して、本発明の隙間について説明すると、本発明をあらわす1例として、図4(a)(b)にて示すと、ドアの揺動先端部に設置された縦シール部12を閉ドア時に各ドアの揺動中心軸20を互いに結ぶY面に対して、ドア開放方向に正の距離L3を設けてあるので、かつ、縦シール部12の開放動作軌跡が、封鎖面Wに対して開動初期より斬次隔離してゆく構造としているので、つまり、閉ドア時には、閉ドア瞬間の寸前まで両ドア9に設置された該縦シール部12どうしが離れているので、ドア閉鎖瞬間の状態は図4(a)のように各ドアに設置された縦シール部12どうしの隙間はほとんど無い状態にできる。
【0026】
従って、本発明の実際の冷蔵庫における隙間として、図4(a)に例示するように冷蔵庫の設計製造組み立て誤差上必要な隙間δ5を設けても該δ5より大きくなることは無い。
【0027】
従って、本発明は冷蔵庫の設計製造組み立て誤差上必要な隙間を従来例の隙間δ2と同一としても(δ2=δ5としても)従来例で示した隙間δ3より、ドアの開閉動作軌跡により磁石の幅の最初と最後の開閉動作軌跡差δ1だけ小さい隙間δ5にすることが出来る。隙間δ5は図4(a)に示すように揺動中心軸20を中心にして回動する縦シール部12の先端軌跡G3と、もう一方の閉ドア状態の縦シール部12どうしの初期隙間δ7より、回動する縦シール部12の先端軌跡G3の縦シール部12内内蔵磁石の幅の最初と最後の軌跡差δ6をさし引いた分だけ小さくなるのである。従って本発明の隙間δ5は従来より3割程度小さくする事が出来るので、そのパッキン内蔵磁石の磁力を約5割程度小さく出来るのである。
【0028】
一例として、設計製造組立誤差上必要な隙間を冷蔵庫幅寸法の約0.2パーセントと仮定して、冷蔵庫幅を約800mm、図10,図11のL1を45mm、L2を10mmと仮定し、R1を約400mmと仮定すると、δ1=1.0mm、δ2=1.6mm、従って、δ3=2.6mmとなる。
【0029】
一方、本発明による設計製造誤差上必要な隙間を、上記の前提と同じと仮定し、本発明例の図4(a)(b)のL3をドア開放方向に35mmとしL2を10mmと仮定し,R2=400mmと仮定すると、δ6=1.0mm,δ5=1.6mm(δ5=δ2と仮定した)となる。
【0030】
従って、磁石を内臓するパッキンの保持部肉厚を従来例も本発明も約0.5mmと仮定すると、磁石の吸引力に関わる隙間は、従来例が約2.6プラス0.5プラス0.5となり合計約3.6mmとなり、
本発明は約2.6mm(1.6プラス0.5プラス0.5)となり、従来例より約3割も小さくなる。
【0031】
磁石の吸引力と隙間の関係は一般に知られているように
(吸引力)=(係数)×(互いの磁気量)÷(隙間の二乗)
である。
【0032】
従って、上記隙間の二乗に反比例するので、本発明で使用する磁石の吸引力を従来の約5割程度に小さく出来る。
【0033】
また、図3に示すように、従来構造は封止部50が揺動中心軸51よりL1だけドア開放方向と逆の方向にある為、ドア閉鎖状態からドアを開放しようとすると、その初期に於いては両ドアの封止部50同士が互いに圧着される(圧着代δ9)ような開放動作軌跡となるので、ドアの開放に対する抵抗力が発生する。
【0034】
しかし、本発明は図4に一例を示すように縦シール部12を閉ドア時に各ドアの揺動中心軸20を互いに結ぶY面に対して、ドア開放方向に正の距離L3を設けてあるのでドアを開放しようとする、その初期に於いても両ドアの封止部12同士が互いに圧着されるような事が無く、ドアの開放に対する抵抗力は発生しない。
【0035】
従ってその分ドアの開放力を小さく出来るので、冷蔵庫のドアを開閉する子供や老人に対して非常に有利な構造となる。また、内蔵された磁石の吸引力を従来の約5割程度も小さく出来るので一方のドアを開けたときでも、閉じた状態のままであるべき他の一方のドアが、内蔵された磁石の吸引力に依って引きずられて開かないようにするための、従来例で言えば箱体側に設置するガイドピンあるいはドアキャッチを必要とせず、また、図1から図2に示すように、箱体前面の出入り口2を揺動開閉する一対のドア9には、その内面四周縁に一体のドアパッキン11を設置し、該ドアパッキン11の、ドアの揺動先端部側の辺には縦シール部12を一体に設置し、その他3辺には箱体のシール面6を封止する縁シール部16を一体に設置しているので、従来例のような、複数の部品からなる仕切本体、あるいは、第一シールや第二シールを設置した中空のプラスチック製シール枠等を必要とせずに構造が簡易にできるので製造組立工程上、また製造原価上非常に有利であり、かつ、構造が簡単なので長期使用にも十分耐える構造を提供できるのである。
【0036】
本発明の他の一実施例を示す図5〜図6を例にとって説明する。図5〜図6において、前記の部品番号と同じ番号で示された部品は、前述の機能を有する部品である。ドア9の揺動中心軸20に対して、ドアパッキンの揺動先端の縦シール部12を、ドア開放方向に設置し、閉ドア時における各ドアの揺動中心軸20を結ぶY面と該縦シール部12とのドア開放方向の距離L5を大きくし、本発明の効果を最大に発揮し、かつ、冷蔵庫の利用できる実用内容積を最大にした例である。つまり、距離L5を本発明前例のL3より大きくし、冷蔵庫の実用内容積横断面の奥行きの約二分の一とした例である。図4(b)に示すドア閉鎖時の縦シール部12の開放動作軌跡G3の封鎖面Wに対しての接線角度Θ2と、前記縦シール部12の内臓磁石どうしを引き離す力の関係は、図4(c)に示す線A−Cをドア閉鎖瞬間の縦シール部12の開放動作軌跡G3の封鎖面Wに対しての接線とすると、線A−Bがドアを開放する力に相当し、線B−Cが内臓磁石どうしを引き離す力に相当することは自明であり、また、冷蔵庫の利用できる実用内容積を最大にしつつ、内臓磁石どうしを引き離す力を、ドアを開放する力に対して効率良く大きくするには、封鎖面Wに対しての接線角度Θ2を約45度にするのもまた自明である。従って、図5〜図6は接線角度Θ2を約45度に設定した本発明の他の一実施例である。
【0037】
また、接線角度Θ2を大きく設定すると、両ドアを同時に開放したときの冷蔵庫の熱漏洩も大きくなるので、両ドアの揺動先端に、前記縦シール部12との間に断熱空間層25を有してパッキン状の第二シール部22を設置した例である。23は第二シール部22どうしを閉ドア時に密着させる磁石である。
【0038】
さらに、本発明の他の一実施例を示す図7〜図11を例にとって説明する。図7〜図11において、前記の部品番号と同じ番号で示された部品は、前述と同じ機能を有する部品である。箱体の出入口2を揺動開閉する一対のドア9を有し、該両ドア9にドアパッキン11を有し、該ドアパッキン11が開閉可能に封鎖する箱体の出入口2の開口前面5を平面とした本発明の他の一実施例である。
【0039】
箱体側面凹部1aに、前記ドア9を回転支持可能な複数の固定ヒンジ26を設置し、該固定ヒンジ26とドア9の回転中心軸32との間に可動ヒンジ29を設置し、該可動ヒンジ29のヒンジ軸32と前記ドア9を回転可能に設置し、該ドア9の揺動中心軸32近傍にバネ34をビス35で設置してある。
【0040】
該バネ34と着脱可能に嵌合するバネ嵌合軸33を前記可動ヒンジ29に設置し、該バネ嵌合軸33と前記のバネ34の嵌合強さを、後述する固定ヒンジ26の凸部26aと可動ヒンジの凸部29aとの当接強さより、幾分弱くしてあり、その嵌合強さは、観音開きドアの片方のみ開放するとき、その初期においてはドア9と可動ヒンジ29が一体となって同時に回転できる強さとし、かつ、回動するドアの縦シール部12の内蔵磁石と、もう一方の閉ドア状態のドア側の縦シール部12の内臓磁石との吸着力がほぼなくなる状態までドアが回動すると、バネ嵌合軸33とバネ34の嵌合力が、固定ヒンジの凸部26aと可動ヒンジの凸部29aとの当接強さに負けて、バネ嵌合軸33とバネ34の嵌合が分離する程度に設定してある。
【0041】
したがって、ドア開放角度の小さいうちは、固定ヒンジのヒンジ軸30を中心に、ドア9と可動ヒンジ29が一体となって回動するので,各ドアの開動時には該縦シール部12の開放動作軌跡が、封鎖面Wに対して、開動初期より斬次隔離してゆく構造となる。
【0042】
31は可動ヒンジが回動して、万一他の家具等に当接した場合でも該家具等を傷つけることのないように、可動ヒンジに設置された可撓性を有するゴム質部である。
【0043】
【発明の効果】
本発明は、観音開き状の一対のドアを備え、該両ドアにドアパッキンを有し、該両ドアパッキンの縦シール部どうしが、各ドアの閉鎖時に互いに密着して開口部を封鎖し、各ドアの開動時には該縦シール部の開放動作軌跡が、封鎖面Wに対して、開動初期より斬次隔離してゆく構成とし、かつ、ドアの揺動中心軸に対して、ドアパッキンの縦シール部をドア開放方向に設置し、閉ドア時における各ドアの揺動中心軸を結ぶ面と該縦シール部とのドア開放方向の距離を正に設定しているので、縦シール部内に内臓した磁石の吸引力を小さくでき、ドアの開放力を小さく出来る。従って冷蔵庫のドアを開閉する力の弱い子供や老人に対して非常に有利な構造となる。
【0044】
また、ドア揺動中心軸側の辺が密着封止する箱体シール面を、ドアの揺動中心軸を結ぶY面に対して、傾斜させることにより、ドア開閉時のドアパッキン捩じれを防止するとともに、ドアパッキンの縦シール部の断面形状外形と、その他3辺を封鎖する縁シール部の断面形状外形を同一にして、ドアパッキンの4辺の溶着を可能にしてあるので、従来例のような、複数の部品からなる仕切本体、あるいは、第一シールや第二シールを設置した中空のプラスチック製シール枠等を必要とせずに構造が簡易にできる。
【0045】
また、内蔵された磁石の吸引力を従来よりも小さく出来るので一方のドアを開けたときでも、閉じた状態のままであるべき他の一方のドアが、内蔵された磁石の吸引力に依って引きずられて開かないようにするための、従来例で言えば箱体側に設置するガイドピンあるいはドアキャッチを必要とせずに構造が簡易にできるので製造組立工程上、また製造原価上非常に有利であり、かつ、構造が簡単なので長期使用にも十分耐える構造を提供できるのである。
【0046】
また、 各ドアの揺動中心軸と箱体側の固定ヒンジとの間に可動ヒンジを有し、該可動ヒンジにバネ嵌合軸を設置し、該バネ嵌合軸と着脱可能に嵌合するバネを両ドアに設置したことにより、ドア開放角度の小さいうちは、固定ヒンジのヒンジ軸を中心に回動するので縦シール部内に内臓した磁石の吸引力を小さくでき、ドアの開放力を小さく出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部横断面図
【図2】本発明の実施例の冷蔵庫斜視図
【図3】従来例の動作説明図
【図4】本発明の動作説明図
【図5】本発明の実施例の要部横断面図
【図6】本発明の実施例の冷蔵庫斜視図
【図7】本発明の実施例の冷蔵庫ドアの断面図
【図8】本発明の実施例の冷蔵庫斜視図
【図9】本発明の実施例のドア開放動作説明図
【図10】本発明の実施例のドア開放動作説明図
【図11】本発明の実施例のドア開放動作説明図
【符号の説明】
2…冷蔵庫箱体の出入口、6…箱体のシール面、9…ドア、11…ドアパッキン、12…縦シール部、16…縁シール部、20…揺動中心軸、26…固定ヒンジ、27…バネ、29…可動ヒンジ、30…ヒンジ軸、32…ヒンジ軸、33…バネ嵌合、34…バネ

Claims (5)

  1. 観音開きの一対のドアを備えた冷蔵庫において、前記一対のドアに4辺が接続されたドアパッキンを有し、該両ドアパッキンの縦シール部同士が、各ドアの閉鎖時に互いに密着して出入口の開口部を封鎖面で封鎖するように設置し、各ドアの開動時には該縦シール部の開放動作軌跡が、封鎖面に対して、開動初期より斬次隔離する冷蔵庫。
  2. 請求項1において、ドアパッキンの縦シール部が、ドアの揺動中心軸に対して、ドア開放方向に設置し、閉ドア時における各ドアの揺動中心軸を結ぶY面と該縦シール部とのドア開放方向の距離L3を正とした冷蔵庫。
  3. 請求項1において、ドア間の隙間を封止するドアパッキンの縦シール部の断面形状外形と、その他3辺を封鎖する縁シール部の断面形状外形を同一にして、ドアパッキンの4辺の溶着を可能にした冷蔵庫。
  4. 請求項1において、ドア揺動中心軸側の辺が密着封止する箱体シール面を、ドアの揺動中心軸を結ぶY面に対して、傾斜させることにより、ドア開閉時のドアパッキン捩じれを防止した冷蔵庫。
  5. 請求項1において、各ドアにドアパッキンを装着し、各ドアの揺動中心軸と箱体側の固定ヒンジとの間に可動ヒンジを有し、該可動ヒンジにバネ嵌合軸を設置し、該バネ嵌合軸と着脱可能に嵌合するバネを両ドアに設置したことにより、ドア開放角度の小さいうちは、固定ヒンジのヒンジ軸を中心に回動し、ドア開放角度が大きくなって可動ヒンジの凸部が固定ヒンジの凸部に当接すると、その反作用でバネとバネ嵌合軸の嵌合が外れて、ドアはヒンジ軸を中心に回動する冷蔵庫。
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