JPH0821848A - スピードセンサ - Google Patents

スピードセンサ

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JPH0821848A
JPH0821848A JP15730594A JP15730594A JPH0821848A JP H0821848 A JPH0821848 A JP H0821848A JP 15730594 A JP15730594 A JP 15730594A JP 15730594 A JP15730594 A JP 15730594A JP H0821848 A JPH0821848 A JP H0821848A
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JP
Japan
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bearing
sleeve
oil seal
rotary shaft
speed sensor
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Pending
Application number
JP15730594A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ai
武史 阿井
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルシールの良好なシール性が得られると
共に、組付作業性、オイルシールの耐久寿命、及びセン
サ性能の向上を可能とすること。 【構成】 回転検出用マグネット101を取付けた入力
回転軸2がスリーブ201内の軸受け3に回転自在に軸
支されると共に、ドリブンギヤ202に連結されて取付
けられており、かつ制動用マグネット104が軸受け3
側に取付けられているスピードセンサ1であって、スリ
ーブ201内に設けられるオイルシール4が、軸受け3
の外周面に固着されたスリーブ201の内周面をシール
するスリーブ側シール部41と、このスリーブ側シール
部41に連続して軸受け3の制動用マグネット104と
反対側に延設されて筒状に形成された入力回転軸2の外
周面をシールする回転軸側シール部43とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のトランスミッ
ションの回転を検出して指示計器に出力するスピードセ
ンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車に搭載されるスピード
センサとして図7に示すトランスミッション直付け型ス
ピードセンサ100がある。このスピードセンサ100
は先端部に回転検出用マグネット101を取付けた入力
回転軸102がトランスミッション200側に取付けた
スリーブ201内の軸受け103に回転自在に軸支され
て取付けられており、トランスミッション200の回転
を取り出すドリブンギヤ202がその先端部を入力回転
軸102の後端部に一体的に連結されてスリーブ201
内に回転自在に取付けられており、制動用マグネット1
04が回転検出用マグネット101に対向するように軸
受け103側に取付けられると共に、オイルシール10
5がスリーブ201の内周面とドリブンギヤ202の外
周面との間に取付けられており、かつスリーブ201の
トランスミッション200と反対側の開口部が図示しな
い磁電変換素子付回路部を内部に備えたハウジング30
0で閉塞して大略構成されている。
【0003】このスピードセンサ100はスリーブ20
1のトランスミッション200と反対側の開口部からオ
イルシール105及び軸受け103をそれぞれ順次別個
にスリーブ201内に圧入して固定すると共にリング状
の制動マグネット101をスリーブ201内に挿入して
軸受け103に吸着固定し、その後スリーブ201のト
ランスミッション200側の開口部から入力回転軸10
2を挿入して軸受け103に軸支させた後その先端部を
かしめて回転検出用マグネット101を取付け、かつ、
ドリブンギヤ202をスリーブ201に挿入すると共
に、その先端部をオイルシール105を挿通させて先端
部に形成したキー溝202aを入力回転軸102の後端
部に形成したキー102aに係合させて一体的に連結さ
せることによって組付けられる。
【0004】このときオイルシール105は図8に示す
ように薄肉の金属板からなる円筒体105aと、この円
筒体105aの外周面に焼付け固定したスリーブ側シー
ル部105bと、このスリーブ側シール部105bに連
続してドリブンギヤ202側に延設されドリブンギヤ2
02の外径よりも小径の内径を有する円筒体状に形成さ
れたドリブンギヤ側シール部105cとからなり、スリ
ーブ側シール部105b及びドリブンギヤ側シール部1
05cがゴム部材で一体に形成されている。
【0005】なお、図7中符号105dはドリブンギヤ
側シール部105cの外周部に嵌着された締付リングで
ある。
【0006】そしてオイルシール105はスリーブ20
1内に圧入されることによってスリーブ側シール部10
5bがスリーブ201の内周面に密接してスリーブ20
1の内周面をシールし、オイルシール105を挿通する
ドリブンギヤ202の外周面にドリブンギヤ側シール部
105cが密接してドリブンギヤ202の外周面をシー
ルして、トランスミッション200側からの水、油ある
いは/及び金属摩耗粉の進入を防止している。
【0007】このように組付けられたスピードセンサ1
00は、トランスミッション200の回転をドリブンギ
ヤ202を介して入力回転軸102に伝達し、入力回転
軸102の回転に伴なう回転検出用マグネット101の
磁界の変化をハウジング300内に装着した磁電変換素
子により検出しして、その電気信号を図外の指示計器に
出力し、所定の速度表示を行なうようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スピー
ドセンサ100におけるオイルシール105は、薄肉の
円筒体105aの剛性が低くく、スリーブ201への圧
入時に変形したり、あるいは斜め状態でセットされる事
態が生じる虞れがあり、この場合ドリブンギヤ側シール
部105cとドリブンギヤ202との間にセンターずれ
が生じて、シール性の低下と共にドリブンギヤ側シール
部105cの偏摩耗による寿命低下及びドリブンギヤ2
02の負荷の増大によるセンサ性能の低下を招くという
課題を有している。
【0009】また、スピードセンサ100におけるオイ
ルシール105は、このオイルシール105の圧入部位
のスリーブ201の内径とスリーブ201内に挿入され
るドリブンギヤ202との間にセンターずれが生じたと
きにも、ドリブンギヤ側シール部105cとドリブンギ
ヤ202との間にセンターずれが生じ前記したと同様な
課題を有している。
【0010】さらにスピードセンサ100は、軸受け1
03及びオイルシール105を個別にスリーブ201内
に圧入するものであるから、組付けに手間が掛り組付作
業性の低下を招くという課題を有している。
【0011】本発明は前記した課題を解決すべくなされ
たものであり、その目的はオイルシールの良好なシール
性が得られると共に、組付作業性、オイルシールの耐久
寿命、及びセンサ性能の向上を可能としたスピードセン
サを提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ため、請求項1記載の発明は、回転検出用マグネットを
取付けた入力回転軸がトランスミッション側に取付けた
スリーブ内の軸受けに回転自在に軸支されると共に、ト
ランスミッションの回転を取り出すドリブンギヤに連結
されて取付けられており、かつ制動用マグネットが前記
回転検出用マグネットに対向するように前記軸受け側に
取付けられているスピードセンサにおいて、前記スリー
ブ内に設けられるオイルシールが、前記軸受けの外周面
に固着され前記軸受けの前記スリーブ内への圧入により
前記スリーブの内周面をシールするスリーブ側シール部
と、このスリーブ側シール部に連続して前記軸受けの前
記制動用マグネットと反対側に延設されて前記軸受けの
支持孔に連通する連通孔を有して筒状に形成され前記連
通孔を挿通する前記入力回転軸の外周面をシールする回
転軸側シール部とからなることを特徴としている。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載のス
ピードセンサであって、前記オイルシールが前記軸受け
に前記制動用マグネットを吸着固定したサブアッセンブ
リとして構成されていることを特徴としている。
【0014】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載のスピードセンサであって、前記オイルシールを、オ
イルシール成形用金型内にセットした前記制動用マグネ
ットを吸着固定した前記軸受けをオイルシール成形用金
型内にセットして前記軸受けの外周面及び前記ドリブン
ギヤ側の端面に弾性素材を焼付け固定して前記軸受けと
一体に形成したことを特徴としている。
【0015】さらに、請求項4記載の発明は、請求項1
乃至3のいずれか1項記載のスピードセンサであって、
前記回転軸側シール部の連通孔が、前記入力回転軸の外
径よりも小径となるように前記連通孔の内周面に沿って
内方へ先鋭状に突出する三角形状断面に形成された環状
突部を有して形成されていることを特徴としている。
【0016】
【作用】請求項1乃至4記載の発明は、前記した構成と
なっているので次の作用を奏する。
【0017】すなわち、請求項1記載の発明は、オイル
シールが軸受けと一体形成されているので軸受けのスリ
ーブ内への圧入によるセット時にオイルシールも同時に
スリーブ内へセットすることができると共に、オイルシ
ールが高剛性の軸受けに案内されてスリーブ内へ圧入さ
れるので圧入時の変形あるいは/及び斜めセット状態が
回避されて軸受け、及びその軸受けに軸支される入力回
転軸とのセンターずれの生じない状態でスリーブ内にセ
ットされる。
【0018】その上、請求項1記載の発明は、オイルシ
ールの回転軸側シール部のシール面を入力回転軸の外周
面としたので、スリーブの圧入内径あるいは/及びドリ
ブンギヤのセンターとの他の相対的な条件とは独立し
て、前記したオイルシールのセンターずれの生じないセ
ット状態が得られる。
【0019】請求項2記載の発明は、オイルシールが軸
受けに制動用マグネットを吸着固定してサブアッセンブ
リとして構成したので、軸受けのスリーブ内への圧入に
よるセット時に、オイルシール及び制動用マグネットも
スリーブ内へ同時にセットすることができる。
【0020】また請求項3記載の発明は、オイルシール
がオイルシール成形用金型内にセットした軸受けと一体
形成されるので、オイルシールと軸受けとの間に相互に
センターずれの無いオイルシールを容易に得ることがで
きる。
【0021】さらに、請求項4記載の発明は、入力回転
軸が回転軸側シール部の連通孔を挿通することによっ
て、連通孔内の環状突部が入力回転軸の外周面に当接し
てシールすることができると共に、前記当接が前記環状
突部の先鋭部分の当接となるので面当接に比べて良好な
シール効果が得られると共に入力回転軸への負荷を減少
させることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を図示した実施例に基づいて具
体的に説明する。
【0023】図1は一実施例としてのトランスミッショ
ン直付け型スピードセンサ1を示す。
【0024】このスピードセンサ1は、スリーブ内に設
けられるオイルシール構造が相違するのみで、他の構成
が前述した従来のスピードセンサ100と同一構成にな
っている。このため以下、同一構成要素は同一符号を付
してその説明を省略する。
【0025】すなわちスピードセンサ1は、トランスミ
ッション200の回転を取り出すドリブンギヤ202に
連結する入力回転軸2がトランスミッション200側に
取付けたスリーブ201内に固定された軸受け3に回転
自在に軸支されており、かつオイルシール4が軸受け3
とスリーブ201との間に位置すると共に軸受け3から
ドリブンギヤ202側に突き出た入力回転軸2の後端部
21の外周面上に位置してスリーブ201の内周面及び
入力回転軸2の後端軸部21の外周面をシールするよう
に取付けられている。
【0026】このときのオイルシール4は図2に示すよ
うに、軸受け3の外周面に固着される薄層のスリーブ側
シール部41と、このスリーブ側シール部41に連続し
て軸受け3のドリブンギヤ202側端面31に固着して
延設されると共に軸受け3の支持孔32に連通する連通
孔43が形成されている厚肉筒状体の回転軸側シール部
42とを有するように弾性素材、例えばアクリルゴム,
フッ素ゴム,NBR等の耐熱・耐油性ゴム材を用いて形
成されることによって、軸受け3との一体物として構成
されている。
【0027】このオイルシール4は、好ましくは本実施
例のように軸受け3の回転軸側シール部42の形成面と
反対側の外周部に形成された環状段部33にリング状の
制動用マグネット104を吸着固定したサブアッセンブ
リとして構成され、更に好ましくは回転軸側シール部4
2の連通孔43が入力回転軸2の後端軸部21の外径よ
りも小径となるように連通孔43の内周面に沿って内方
へ先鋭状に突出する三角形状断面に形成された環状突部
44を有して形成される。
【0028】このようなオイルシールのサブアッセンブ
リは、好ましくはオイルシール4の成形用金型内に制動
用マグネット104を吸着固定した軸受け3をセット
し、軸受け3の外周面及び制動用マグネット104の固
定側と反対側の端面に弾性素材としてアクリルゴム,フ
ッ素ゴム,NBR等の耐熱・耐油性ゴム材を焼付け固定
して形成する。このように形成することによってオイル
シール4は軸受け3の支持孔32と回転軸側シール部4
2の連通孔43との間にセンターずれの生じない状態で
軸受け3に一体形成される。
【0029】なお、図2中符号5は回転軸側シール部4
3の外周溝42aに嵌着した締付リングである。
【0030】また、このときの入力回転軸2は図3に示
すように中央に形成される軸受け3の支持孔32に回転
自在に軸支される摺動軸部22と、この摺動軸部22の
先端側及び後端側にそれぞれ同軸上に延設された摺動軸
部22よりも小径の先端軸部23及び後端軸部21とを
有して段付軸体として形成されると共に、後端軸部21
にはドリブンギヤ202のキー溝202aに係合するキ
ー24が突出形成されている。この入力回転軸2におい
ては後端軸部21の外周面のうち摺動軸部22とキー2
4との区間aの外周面がオイルシール4の回転軸側シー
ル部42でシールされるシール面となっている。
【0031】このようなオイルシール構造を有するスピ
ードセンサ1は、例えば次のようにして組付けられる。
【0032】まず、ハウジング300で閉塞される開口
部が上になるようにスリーブ201を垂直に保持し、前
記開口部側から制動用マグネット104を軸受け3に吸
着固定したオイルシール4のサブアッセンブリを回転軸
側シール部42を下側にしてて前記開口部から適当な押
込み治具を用いてスリーブ201内に圧入し、スリーブ
201内の段部201a(図1参照)に衝合させてセッ
トする。
【0033】次にドリブンギヤ202に類似する入力回
転軸用挿入治具を用い、その先端に入力回転軸2の後端
軸部21を嵌着させ、スリーブ201の下側開口部から
入力回転軸2を挿入し、回転軸側シール部42の連通孔
43を挿通して摺動軸部22を軸受け3の支持孔32に
支持させると共に後端軸部21の区間aの外周面に環状
突部44を当接させて入力回転軸2をスリーブ201内
にセットする。この環状突部44の後端軸部21への当
接により入力回転軸2の軸受けからの抜け止めが図れ
る。その後、スリーブ201の上側開口部から摺動ワッ
シャ6およびスラストワッシャ7を挿入して入力回転軸
2の軸受け3から上方へ突き出た部分に外挿し、更にス
ラストワッシャ7に上方から当接するよう回転検出用マ
グネット101を入力回転軸2の先端軸部23に外挿す
ると共に先端軸部23の先端面をポンチでかしめて、こ
のかしめ部分23aとスラストワッシャ7との間で回転
検出用マグネット101を保持する。
【0034】しかる後、スリーブ201の上側開口部
を、内部に磁電変換素子付回路部(図示せず)を備えた
ハウジング300で閉塞すると共に、入力回転軸挿入用
治具を取外したスリーブ201の下側開口部側からドリ
ブンギヤ202を内挿させるようにしてスリーブ201
をトランスミッション200に取付けると共に、入力回
転軸2の後端軸部21に設けたキー24をドリブンギヤ
202の先端部に形成したキー溝202aに係合させて
入力回転軸2とドリブンギヤ202を一体的に連結して
スピードセンサ1の組付けが完了する。
【0035】このように組付けられたスピードセンサ1
は、オイルシール4のスリーブ側シール部41が軸受け
3のスリーブ201内への圧入によりスリーブ201の
内周面に密接してこの内周面をシールすると共に、回転
軸側シール部42の環状突部44が入力回転軸2の後端
軸部21の外周面に密接してこの外周面をシールしてお
り、トランスミッション200側から回転検出用マグネ
ット101等の機構部側への水、油、あるいは/及び金
属摩耗粉の進入を阻止している。
【0036】このスピードセンサ1は、オイルシール4
を、オイルシール4に一体化した軸受け3に制動用マグ
ネット104を吸着固定したサブアッセンブリとして構
成したので、従来各構成要素毎に組付けられていたこれ
らの構成要素が軸受け3の圧入により同時にスリーブ2
01内に組付けることができ、組付け作業性の向上を図
ることができる。
【0037】また、オイルシール4は、高剛性の軸受け
3に案内されてスリーブ201内に圧入されるので、圧
入時の変形あるいは/及び斜めセット状態が避けられ軸
受け3及びこの軸受け3に軸支される入力回転軸2との
間にセンターずれの生じない状態でスリーブ201内に
セットすることができ、良好なシール性が得られると共
に、入力回転軸2の回転による回転軸側シール42の偏
摩耗が避けられオイルシール4の耐久寿命の向上が図れ
る。
【0038】さらに、このスピードセンサ1は、入力回
転軸2の外周面のシールが回転軸側シール部42の環状
突部44の先鋭部分の当接により行われるので通常の面
当接に比べて良好なシール性が得られると共に、前記し
たセンターずれの生じないオイルシール4のセット状態
と併せて入力回転軸2の負荷の増大を避けることがで
き、この結果センサ性能の向上を図ることができる。
【0039】図4乃至図6は、オイルシールサブアッセ
ンブリの他の実施例を示す。
【0040】図4のオイルシールサブアッセンブリ10
は、リング状制動用マグネット104が軸受け3に形成
された環状溝11内に吸着固定されており、かつ環状溝
11内の余白部分に充填された合成樹脂材12により被
覆されて外部に露出しないようになっている点が相違
し、他の構成は前述したオイルシール4のサブアッセン
ブリと同一構成になっている。
【0041】このオイルシールサブアッセンブリ10は
制動用マグネット104に対する保護が充分で、制動用
マグネット104の破損あるは/及び汚染を避けてマグ
ネットの耐久寿命の向上を図ることができる。
【0042】また、図5に示すオイルシールサブアッセ
ンブリ20は、回転軸側シール部42の連通孔43に設
けられる環状突部44が2個平行して設けられており、
かつ締付けリングが無い点が相違しており、他の構成は
前述したオイルシール4のサブアッセンブリと同一構成
になっている。
【0043】このオイルシールサブアッセンブリ20
は、環状突部44を2個設けることによって、入力回転
軸2に対する当接力が増大するので締付けリングが不要
となるメリットがある。
【0044】さらに、図6(a),(b)に示すオイル
シールサブアッセンブリ30は、軸受け3の外周面に固
着される薄層のスリーブ側シール部41が相違するのみ
で、他の構成は前述したオイルシール4のサブアッセン
ブリと同一構成になっている。すなわち、オイルシール
サブアッセンブリ30におけるオイルシール4は、その
スリーブ側シール部41が軸受け3の環状段部33に吸
着固定された制動用マグネット104の外周側面を覆う
メインシール部41aと、軸受け3の外周側面に周方向
に等間隔に形成された複数の溝部34内に嵌着してメイ
ンシール部41aと回転軸側シール部42とを一体に連
続する複数のサブシール部41bとを有して形成されて
いる。
【0045】このオイルシールサブアッセンブリ30
は、前述した実施例と同様に制動用マグネット104を
吸着固定した軸受け3にオイルシール4を焼付け固定し
て軸受け3に一体化することによって構成されており、
かつスリーブ201内に段部201aに衝合するように
圧入されてスリーブ201内にセットされる。
【0046】このオイルシールサブアッセンブリ30に
よれば、スリーブ側シール部41のスリーブ201の内
周面に対する摺接面積が小さくなっているので、スリー
ブ201内への圧入抵抗が小さくなって容易に圧入する
ことができると共に、圧入の際のスリーブ側シール部4
1のまくれや損傷を抑制することができる。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明は次の
効果を奏する。
【0048】すなわち、請求項1記載の発明によればオ
イルシールが軸受けと一体形成されているので、軸受け
のスリーブ内への圧入によるセット時にオイルシールも
スリーブ内へ同時にセットすることができ、組付作業性
の向上を図ることができ、かつ、オイルシールが高剛性
の軸受けに案内されて圧入されるので圧入時の変形ある
いは/及び斜めセット状態が回避されて軸受けとのセン
ターずれの無い状態でスリーブ内にセットされるので、
良好なシール性が得られると共に入力回転軸とのセンタ
ーずれを防止してオイルシールの偏摩耗及び入力回転軸
の負荷の増大を抑制することができ、オイルシールの耐
久寿命及びセンサ性能の向上したスピードセンサを提供
することができる。
【0049】請求項2記載の発明によれば、オイルシー
ルが軸受けに制動用マグネットを吸着固定したサブアッ
センブリとして構成したので、軸受けのスリーブ内への
圧入によるセット時に、オイルシール及び制動用マグネ
ットもスリーブ内へ同時にセットすることができ、一層
組付作業性の向上したスピードセンサを提供することが
できる。
【0050】また請求項3記載の発明によれば、オイル
シールがオイルシール成形用金型内にセットした軸受け
と一体形成されるので、オイルシールと軸受けとの間に
相互にセンターずれの無いオイルシールを容易に得るこ
とができ、オイルシールの偏摩耗及び入力回転軸の負荷
の増大を抑制してオイルシールの耐久寿命及びセンサ性
能の向上したスピードセンサを提供することができる。
【0051】さらに、請求項4記載の発明によれば、入
力回転軸が回転軸側シール部の連通孔を挿通することに
よって、連通孔内の環状突部が入力回転軸の外周面に当
接してシールすることができると共に、前記当接が前記
環状突部の先鋭部分の当接となるので面当接に比べて良
好なシール効果が得られると共に入力回転軸への負荷を
減少させることができ、一層センサ性能の向上したスピ
ードセンサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例としてのスピードセンサの組付け状態
を示す断面図である。
【図2】図1のスピードセンサに用いるオイルシールア
ッセンブリの断面図である。
【図3】図1のスピードセンサに用いる入力回転軸の正
面図である。
【図4】他の実施例としてのオイルシールアッセンブリ
の断面図である。
【図5】更に他の実施例としてのオイルシールアッセン
ブリの断面図である。
【図6】(a)は更に他の実施例としてのオイルシール
アッセンブリのスリーブ内への圧入を示す一部破断斜視
図であり、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図であ
る。
【図7】従来のスピードセンサの組付け状態を示す断面
図である。
【図8】図7のスピードセンサに用いられるオイルシー
ルの断面図である。
【符号の説明】
1 スピードセンサ 2 入力回転軸 3 軸受け 4 オイルシール 32 支持孔(軸受けの) 41 スリーブ側シール部 42 回転軸側シール部 43 連通孔(回転軸側シール部の) 44 環状突部 101 回転検出用マグネット 104 制動用マグネット 200 トランスミッション 201 スリーブ 202 ドリブンギヤ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転検出用マグネットを取付けた入力回
    転軸が、トランスミッション側に取付けたスリーブ内の
    軸受けに回転自在に軸支されると共に、トランスミッシ
    ョンの回転を取り出すドリブンギヤに連結されて取付け
    られており、かつ制動用マグネットが前記回転検出用マ
    グネットに対向するように前記軸受け側に取付けられて
    いるスピードセンサにおいて、 前記スリーブ内に設けられるオイルシールが、前記軸受
    けの外周面に固着され前記軸受けの前記スリーブ内への
    圧入により前記スリーブの内周面をシールするスリーブ
    側シール部と、このスリーブ側シール部に連続して前記
    軸受けの前記制動用マグネットと反対側に延設され前記
    軸受けの支持孔に連通する連通孔を有して筒状に形成さ
    れ前記連通孔を挿通する前記入力回転軸の外周面をシー
    ルする回転軸側シール部とからなることを特徴とするス
    ピードセンサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスピードセンサであっ
    て、 前記オイルシールが前記軸受けに前記制動用マグネット
    を吸着固定したサブアッセンブリとして構成されている
    ことを特徴とするスピードセンサ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のスピードセンサであっ
    て、 前記オイルシールを、オイルシール成形用金型内にセッ
    トした前記制動用マグネットを吸着固定した前記軸受け
    をオイルシール成形用金型内にセットして前記軸受けの
    外周面及び前記制動用マグネットの固定側と反対側の端
    面に弾性素材を焼付け固定して前記軸受けと一体に形成
    したことを特徴とするスピードセンサ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項記載のス
    ピードセンサであって、 前記回転軸側シール部の連通孔が、前記入力回転軸の外
    径よりも小径となるように前記連通孔の内周面に沿って
    内方へ先鋭状に突出する三角形状断面に形成された環状
    突部を有して形成されていることを特徴とするスピード
    センサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016156624A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 日立金属株式会社 センサ付きケーブル
CN109780176A (zh) * 2019-03-14 2019-05-21 重庆青山工业有限责任公司 汽车速度传感器的蜗轮轴组件结构

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