JPH08218320A - 柱脚構造体の構築方法および鋼製エレメント - Google Patents
柱脚構造体の構築方法および鋼製エレメントInfo
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- JPH08218320A JPH08218320A JP5207895A JP5207895A JPH08218320A JP H08218320 A JPH08218320 A JP H08218320A JP 5207895 A JP5207895 A JP 5207895A JP 5207895 A JP5207895 A JP 5207895A JP H08218320 A JPH08218320 A JP H08218320A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 現場施工性および使用する鋼製エレメントの
製作性、運搬性に優れ、かつ任意の壁厚の柱脚構造体を
構築可能な柱脚構造体の構築方法を提供する。 【構成】 内側鋼製エレメント21および外側鋼製エレ
メント22は、それぞれフランジ鋼板1とフランジ鋼板
1に対し直角に取り付けた複数の連結鋼材3からなり、
連結鋼材3の先端には継手2を設けてある。まず、内側
鋼製エレメント21を建て込み、隣接する内側鋼製エレ
メント21どうしの鉛直継目31を溶接する。次に、外
側鋼製エレメント22を内側鋼製エレメント21と継手
2どうしを係合させながら建て込み、水平継目32と鉛
直継目31を外側から溶接する。内側鋼製エレメント2
1と外側鋼製エレメント22との間にはコンクリート1
1を打設する。以上の作業を上方に繰り返すことで、鋼
コンクリート合成構造の柱脚構造体を構築する。
製作性、運搬性に優れ、かつ任意の壁厚の柱脚構造体を
構築可能な柱脚構造体の構築方法を提供する。 【構成】 内側鋼製エレメント21および外側鋼製エレ
メント22は、それぞれフランジ鋼板1とフランジ鋼板
1に対し直角に取り付けた複数の連結鋼材3からなり、
連結鋼材3の先端には継手2を設けてある。まず、内側
鋼製エレメント21を建て込み、隣接する内側鋼製エレ
メント21どうしの鉛直継目31を溶接する。次に、外
側鋼製エレメント22を内側鋼製エレメント21と継手
2どうしを係合させながら建て込み、水平継目32と鉛
直継目31を外側から溶接する。内側鋼製エレメント2
1と外側鋼製エレメント22との間にはコンクリート1
1を打設する。以上の作業を上方に繰り返すことで、鋼
コンクリート合成構造の柱脚構造体を構築する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば橋梁下部工等と
して用いられる柱脚構造体の構築方法およびその構築方
法において用いられる鋼製エレメントに関するものであ
る。
して用いられる柱脚構造体の構築方法およびその構築方
法において用いられる鋼製エレメントに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】大型の柱脚構造体の構造形式として、鋼
製エレメントを連接して構成される二重鋼殻内にコンク
リートを充填した鋼コンクリート合成構造のものがあ
る。従来の二重鋼殻構造においては、一般的に、鋼殻と
なる鋼板どうしは、これらと直角方向に配置した間隔保
持鋼材と溶接で接合されることにより一体化される。そ
のため、鋼殻にはさまれた空間内での鋼殻と間隔保持鋼
材の溶接作業が必要である。また、通常、鋼殻の内部に
は間隔保持鋼材の他に、せん断補強鋼材、鋼殻の座屈防
止のための補鋼材やコンクリートとの一体性を保つため
のシアコネクタが配置されており、鋼殻内は鋼材により
狭い空間に区切られ、かつ鋼材が錯綜した状態となる場
合が多く、そのため、鋼殻内の溶接作業は非効率的であ
り、作業環境も良好とは言い難い。
製エレメントを連接して構成される二重鋼殻内にコンク
リートを充填した鋼コンクリート合成構造のものがあ
る。従来の二重鋼殻構造においては、一般的に、鋼殻と
なる鋼板どうしは、これらと直角方向に配置した間隔保
持鋼材と溶接で接合されることにより一体化される。そ
のため、鋼殻にはさまれた空間内での鋼殻と間隔保持鋼
材の溶接作業が必要である。また、通常、鋼殻の内部に
は間隔保持鋼材の他に、せん断補強鋼材、鋼殻の座屈防
止のための補鋼材やコンクリートとの一体性を保つため
のシアコネクタが配置されており、鋼殻内は鋼材により
狭い空間に区切られ、かつ鋼材が錯綜した状態となる場
合が多く、そのため、鋼殻内の溶接作業は非効率的であ
り、作業環境も良好とは言い難い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例では、二
重鋼殻の構築において、鋼殻と間隔保持鋼材を溶接でつ
なぐ必要があることから、次のような欠点があった。 (1)二重鋼殻の製作作業スペースを確保するために鋼
殻間隔をある程度以上大きくする必要があり、そのため
壁幅が小さい場合には適用が困難である。 (2)多くの製作作業は、閉塞空間内での作業となり、
作業環境および作業効率が悪い。 (3)鋼製エレメント自体が二重鋼殻構造となるため、
その分、嵩が大きくなり、広い仮置きスペースを必要と
し、また運搬の効率も悪い。 (4)運搬上の制約から、工場での溶接が可能な二重鋼
殻構造の鋼製エレメントの大きさに限界があり、現場溶
接作業が必要となるが、その際の鋼製エレメントの位置
決め等の作業に手間がかかる。 本発明は、現場施工性および使用する鋼製エレメントの
製作性、運搬性に優れ、かつ任意の壁厚の柱脚構造体の
構築可能な柱脚構造体の構築方法を提供することを目的
としたものである。
重鋼殻の構築において、鋼殻と間隔保持鋼材を溶接でつ
なぐ必要があることから、次のような欠点があった。 (1)二重鋼殻の製作作業スペースを確保するために鋼
殻間隔をある程度以上大きくする必要があり、そのため
壁幅が小さい場合には適用が困難である。 (2)多くの製作作業は、閉塞空間内での作業となり、
作業環境および作業効率が悪い。 (3)鋼製エレメント自体が二重鋼殻構造となるため、
その分、嵩が大きくなり、広い仮置きスペースを必要と
し、また運搬の効率も悪い。 (4)運搬上の制約から、工場での溶接が可能な二重鋼
殻構造の鋼製エレメントの大きさに限界があり、現場溶
接作業が必要となるが、その際の鋼製エレメントの位置
決め等の作業に手間がかかる。 本発明は、現場施工性および使用する鋼製エレメントの
製作性、運搬性に優れ、かつ任意の壁厚の柱脚構造体の
構築可能な柱脚構造体の構築方法を提供することを目的
としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の柱脚構造体の構
築方法は、継手2を有する1または複数の連結鋼材3を
フランジ鋼板1の外面に直角または所定の角度をもたせ
て取り付けてなる複数の内側鋼製エレメント21と、継
手2を有する1または複数の連結鋼材3をフランジ鋼板
の内面に直角または所定の角度をもたせて取り付けてな
る複数の外側鋼製エレメント22とを、前記継手2どう
しを連結しながら、順次、建て込んで二重鋼殻23を形
成し、この二重鋼殻23内にコンクリート11を充填
し、鋼コンクリート合成構造の柱脚構造体を構築するも
のである。内側鋼製エレメント21と外側鋼製エレメン
ト22を別々に建て込む場合の施工手順としては、例え
ば、まず、内側鋼製エレメント21を、順次、建て込ん
で内殻を形成し、続いて外側鋼製エレメント22を、順
次、建て込んで外殻を形成し、二重鋼殻とすることが考
えられる。その場合、内側鋼製エレメント21のフラン
ジ鋼板どうしおよび外側鋼製エレメント22のフランジ
鋼板どうしは、現場溶接あるいは嵌合継手(連結鋼材の
継手でなく、フランジ鋼板の端部に設けた継手)を利用
する等して接合して行くことができる。また、外側鋼製
エレメント22の建て込みは、既に内殻を形成している
内側鋼製エレメント21の連結鋼材端部の継手2に対
し、外側鋼製エレメント22の連結鋼材端部の継手2を
連結しながら行うことになるが、その際、内側鋼製エレ
メント側の継手を外側鋼製エレメント22の建て込みや
現場溶接等の位置決めに利用できる。この他、内側鋼製
エレメント21と外側鋼製エレメント22を交互に建て
込み、順次、接合しながら二重鋼殻を形成して行った
り、施工条件によっては、先に外側鋼製エレメントを建
て込んで外殻を形成し、その後、内側鋼製エレメントを
建て込んで内殻を形成し、二重鋼殻とすることも可能で
ある。これらの場合においても、先に建て込んだ鋼製エ
レメントの継手が後から建て込まれる鋼製エレメントの
位置決めに利用できることは、上述の場合と同様であ
る。また、二重鋼殻と内部のコンクリート11によって
形成される壁の壁厚が大きい場合等には、内側鋼製エレ
メント21の連結鋼材3および外側鋼製エレメント22
の連結鋼材3の継手どうしを直接連結する代わりに、間
に補強部材を介在させてもよい。その場合、補強部材に
も内外の鋼製エレメントの連結鋼材9の継手と連結可能
な継手を設ける。以上は、内側鋼製エレメントと外側鋼
製エレメントを別々に建て込む場合であるが、内側鋼製
エレメントと外側鋼製エレメントの一部または全部につ
いて、これらを予め一体化し、両端に非連結状態の継手
を残した二重鋼殻エレメントとして建て込むことも可能
である。内側鋼製エレメントと外側鋼製エレメントを別
々に建て込む場合、エレメント単体の重量が小さくなる
反面、開断面であるためエレメント単体としての剛性が
小さく、変形しやすいため、ハンドリングに難がある。
これに対し、二重鋼殻エレメントとして建て込む場合、
建て込む際の重量が略倍になる反面、閉断面であるため
剛性が高く、扱いやすいという利点がある。なお、内側
鋼製エレメントには、通常、水平方向および鉛直方向の
補剛リブが設けられるため、内側鋼製エレメントと外側
鋼製エレメントを別々に建て込む場合においても、ある
程度、補剛リブで剛性の不足を補うことができる。二重
鋼殻エレメントの形成方法としては、複数の連結鋼材を
有する内側鋼製エレメント21と外側鋼製エレメント2
2どうしを二重鋼殻連続方向にずらして向き合わせ、そ
れぞれ一端の連結鋼材3の継手を非連結状態に残して他
の連結鋼材3の継手どうしを連結することが考えられ
る。この場合、工場で別々に製作された内側鋼製エレメ
ント21と外側鋼製エレメント22を現場で連結し、二
重鋼殻エレメントとすることができ、それぞれの連結鋼
材を同数、3以上とするか、内外いずれか一方の鋼製エ
レメントの連結鋼材を他方より2以上多くする等して組
み合わせる。また、以上においては、内外鋼製エレメン
トの水平方向の接続して行くことについて説明したが、
鉛直方向に継ぎ足す必要がある場合には、上述のように
して形成される二重鋼殻を、溶接あるいはスプライスプ
レートを介したボルト接合等により鉛直方向に継ぎ足
し、二重鋼殻間にコンクリートを充填する工程を複数段
繰り返すことで、任意の高さの柱脚構造体を構築するこ
とができる。
築方法は、継手2を有する1または複数の連結鋼材3を
フランジ鋼板1の外面に直角または所定の角度をもたせ
て取り付けてなる複数の内側鋼製エレメント21と、継
手2を有する1または複数の連結鋼材3をフランジ鋼板
の内面に直角または所定の角度をもたせて取り付けてな
る複数の外側鋼製エレメント22とを、前記継手2どう
しを連結しながら、順次、建て込んで二重鋼殻23を形
成し、この二重鋼殻23内にコンクリート11を充填
し、鋼コンクリート合成構造の柱脚構造体を構築するも
のである。内側鋼製エレメント21と外側鋼製エレメン
ト22を別々に建て込む場合の施工手順としては、例え
ば、まず、内側鋼製エレメント21を、順次、建て込ん
で内殻を形成し、続いて外側鋼製エレメント22を、順
次、建て込んで外殻を形成し、二重鋼殻とすることが考
えられる。その場合、内側鋼製エレメント21のフラン
ジ鋼板どうしおよび外側鋼製エレメント22のフランジ
鋼板どうしは、現場溶接あるいは嵌合継手(連結鋼材の
継手でなく、フランジ鋼板の端部に設けた継手)を利用
する等して接合して行くことができる。また、外側鋼製
エレメント22の建て込みは、既に内殻を形成している
内側鋼製エレメント21の連結鋼材端部の継手2に対
し、外側鋼製エレメント22の連結鋼材端部の継手2を
連結しながら行うことになるが、その際、内側鋼製エレ
メント側の継手を外側鋼製エレメント22の建て込みや
現場溶接等の位置決めに利用できる。この他、内側鋼製
エレメント21と外側鋼製エレメント22を交互に建て
込み、順次、接合しながら二重鋼殻を形成して行った
り、施工条件によっては、先に外側鋼製エレメントを建
て込んで外殻を形成し、その後、内側鋼製エレメントを
建て込んで内殻を形成し、二重鋼殻とすることも可能で
ある。これらの場合においても、先に建て込んだ鋼製エ
レメントの継手が後から建て込まれる鋼製エレメントの
位置決めに利用できることは、上述の場合と同様であ
る。また、二重鋼殻と内部のコンクリート11によって
形成される壁の壁厚が大きい場合等には、内側鋼製エレ
メント21の連結鋼材3および外側鋼製エレメント22
の連結鋼材3の継手どうしを直接連結する代わりに、間
に補強部材を介在させてもよい。その場合、補強部材に
も内外の鋼製エレメントの連結鋼材9の継手と連結可能
な継手を設ける。以上は、内側鋼製エレメントと外側鋼
製エレメントを別々に建て込む場合であるが、内側鋼製
エレメントと外側鋼製エレメントの一部または全部につ
いて、これらを予め一体化し、両端に非連結状態の継手
を残した二重鋼殻エレメントとして建て込むことも可能
である。内側鋼製エレメントと外側鋼製エレメントを別
々に建て込む場合、エレメント単体の重量が小さくなる
反面、開断面であるためエレメント単体としての剛性が
小さく、変形しやすいため、ハンドリングに難がある。
これに対し、二重鋼殻エレメントとして建て込む場合、
建て込む際の重量が略倍になる反面、閉断面であるため
剛性が高く、扱いやすいという利点がある。なお、内側
鋼製エレメントには、通常、水平方向および鉛直方向の
補剛リブが設けられるため、内側鋼製エレメントと外側
鋼製エレメントを別々に建て込む場合においても、ある
程度、補剛リブで剛性の不足を補うことができる。二重
鋼殻エレメントの形成方法としては、複数の連結鋼材を
有する内側鋼製エレメント21と外側鋼製エレメント2
2どうしを二重鋼殻連続方向にずらして向き合わせ、そ
れぞれ一端の連結鋼材3の継手を非連結状態に残して他
の連結鋼材3の継手どうしを連結することが考えられ
る。この場合、工場で別々に製作された内側鋼製エレメ
ント21と外側鋼製エレメント22を現場で連結し、二
重鋼殻エレメントとすることができ、それぞれの連結鋼
材を同数、3以上とするか、内外いずれか一方の鋼製エ
レメントの連結鋼材を他方より2以上多くする等して組
み合わせる。また、以上においては、内外鋼製エレメン
トの水平方向の接続して行くことについて説明したが、
鉛直方向に継ぎ足す必要がある場合には、上述のように
して形成される二重鋼殻を、溶接あるいはスプライスプ
レートを介したボルト接合等により鉛直方向に継ぎ足
し、二重鋼殻間にコンクリートを充填する工程を複数段
繰り返すことで、任意の高さの柱脚構造体を構築するこ
とができる。
【0005】
【実施例】図1および図2は、本発明に係る柱脚構造体
を橋脚として利用した場合の構造の概要を示したもの
で、内側鋼製エレメント21と外側鋼製エレメント22
とで二重鋼殻23を構成し、内側鋼製エレメント21と
外側鋼製エレメント22との間にコンクリート11を充
填して鋼コンクリート合成構造の柱脚構造体20の本体
を形成している。図1において、符号31は鉛直継目を
示し、溶接等により接合される。また、図示したもので
は、外側鋼製エレメント22の外面に型枠パネル固定用
鋼材33を溶接しておき、外面に外装材を兼ねた埋込型
枠パネル34を取り付けられるようにしてある。図2に
示すように、柱脚構造体20の下端は杭35を含む基礎
構造体36内に埋め込まれ、0段目の二重鋼殻23aの
上にさらに複数段(図では3段)の二重鋼殻23b,2
3c,23dを継ぎ足している。図中、符号32は水平
継目を示す。二重鋼殻23で囲まれる柱脚構造体20内
部は中空になっており、1段目の二重鋼殻23bの途中
まで基礎構造体36と一体のコンクリートを打設してい
る。なお、図示したものは、柱脚構造体20が中空矩形
断面の場合であるが、中空円形断面や中空楕円形断面等
も可能であり、柱脚構造体20の断面形状は特に限定さ
れない。また、中空に限らず、二重鋼殻23の内側にも
コンクリートを打設して中実断面とすることも可能であ
る。
を橋脚として利用した場合の構造の概要を示したもの
で、内側鋼製エレメント21と外側鋼製エレメント22
とで二重鋼殻23を構成し、内側鋼製エレメント21と
外側鋼製エレメント22との間にコンクリート11を充
填して鋼コンクリート合成構造の柱脚構造体20の本体
を形成している。図1において、符号31は鉛直継目を
示し、溶接等により接合される。また、図示したもので
は、外側鋼製エレメント22の外面に型枠パネル固定用
鋼材33を溶接しておき、外面に外装材を兼ねた埋込型
枠パネル34を取り付けられるようにしてある。図2に
示すように、柱脚構造体20の下端は杭35を含む基礎
構造体36内に埋め込まれ、0段目の二重鋼殻23aの
上にさらに複数段(図では3段)の二重鋼殻23b,2
3c,23dを継ぎ足している。図中、符号32は水平
継目を示す。二重鋼殻23で囲まれる柱脚構造体20内
部は中空になっており、1段目の二重鋼殻23bの途中
まで基礎構造体36と一体のコンクリートを打設してい
る。なお、図示したものは、柱脚構造体20が中空矩形
断面の場合であるが、中空円形断面や中空楕円形断面等
も可能であり、柱脚構造体20の断面形状は特に限定さ
れない。また、中空に限らず、二重鋼殻23の内側にも
コンクリートを打設して中実断面とすることも可能であ
る。
【0006】図3〜図10は、本発明の構築方法の一実
施例における施工手順を示したもので、以下の手順で作
業を行う。 足場組立(図3参照) 鋼製エレメント建て込み位置の内側に足場37を組み立
てる。 内側鋼製エレメント建て込み−その1(図4参照) フランジ鋼板1の外面に、継手2を有する複数の連結鋼
材3を取り付けてなる隅角部以外の内側鋼製エレメント
21を所定位置に建て込む。
施例における施工手順を示したもので、以下の手順で作
業を行う。 足場組立(図3参照) 鋼製エレメント建て込み位置の内側に足場37を組み立
てる。 内側鋼製エレメント建て込み−その1(図4参照) フランジ鋼板1の外面に、継手2を有する複数の連結鋼
材3を取り付けてなる隅角部以外の内側鋼製エレメント
21を所定位置に建て込む。
【0007】 内側鋼製エレメント建て込み−その2
(図5参照) 隅角部の内側鋼製エレメント21′を建て込む。 内側鋼製エレメント間溶接接続(図6参照) 内側鋼製エレメント21,21′のフランジ鋼板1どう
しを鉛直方向に溶接して接続する。図中、三角で示した
位置が溶接38位置である。
(図5参照) 隅角部の内側鋼製エレメント21′を建て込む。 内側鋼製エレメント間溶接接続(図6参照) 内側鋼製エレメント21,21′のフランジ鋼板1どう
しを鉛直方向に溶接して接続する。図中、三角で示した
位置が溶接38位置である。
【0008】 外側鋼製エレメント建て込み−その1
(図7参照) フランジ鋼板1の内面に、継手2を有する複数の連結鋼
材3を取り付けてなる隅角部以外の外側鋼製エレメント
22を、内側鋼製エレメント21の継手2と外側鋼製エ
レメント22の継手2どうしを噛み合わせながら建て込
む。 外側鋼製エレメント建て込み−その2(図8参照) 隅角部の外側鋼製エレメント22′を建て込む。 外側鋼製エレメント間溶接接続(図9参照) 外側鋼製エレメント22,22′のフランジ鋼板1どう
しを鉛直方向に溶接して接続し、内側鋼製エレメント2
1,21′とともに、二重鋼殻23を形成する。
(図7参照) フランジ鋼板1の内面に、継手2を有する複数の連結鋼
材3を取り付けてなる隅角部以外の外側鋼製エレメント
22を、内側鋼製エレメント21の継手2と外側鋼製エ
レメント22の継手2どうしを噛み合わせながら建て込
む。 外側鋼製エレメント建て込み−その2(図8参照) 隅角部の外側鋼製エレメント22′を建て込む。 外側鋼製エレメント間溶接接続(図9参照) 外側鋼製エレメント22,22′のフランジ鋼板1どう
しを鉛直方向に溶接して接続し、内側鋼製エレメント2
1,21′とともに、二重鋼殻23を形成する。
【0009】 コンクリート充填(図10参照) 二重鋼殻23の内外の鋼製エレメント21,21′,2
2,22′間にコンクリート11を充填する。以上は、
内外の各鋼製エレメント21,21′,22,22′
を、別々に建て込んだ場合であるが、図11の実施例で
は、鋼製エレメントの建て込み前に、予め内側鋼製エレ
メント21と外側鋼製エレメント22を接合し、二重鋼
殻エレメント24として建て込んだ場合である。図中、
点線で囲んだ範囲が1つの二重鋼殻エレメント24を構
成する。二重鋼殻エレメント24の形で建て込む利点
は、エレメントが閉断面となることで、剛性が確保さ
れ、建て込みにおけるハンドリングが容易となること等
である。
2,22′間にコンクリート11を充填する。以上は、
内外の各鋼製エレメント21,21′,22,22′
を、別々に建て込んだ場合であるが、図11の実施例で
は、鋼製エレメントの建て込み前に、予め内側鋼製エレ
メント21と外側鋼製エレメント22を接合し、二重鋼
殻エレメント24として建て込んだ場合である。図中、
点線で囲んだ範囲が1つの二重鋼殻エレメント24を構
成する。二重鋼殻エレメント24の形で建て込む利点
は、エレメントが閉断面となることで、剛性が確保さ
れ、建て込みにおけるハンドリングが容易となること等
である。
【0010】図12〜図16は、本発明の構築方法にお
いて、既に下段の二重鋼殻23が完成した状態で上段の
二重鋼殻23を形成するに当り、鉛直および水平継目部
の施工手順の一例を示したもので、以下の手順で作業を
行う。 内側鋼製エレメントの建て込み(図12参照) 内側鋼製エレメント21と外側鋼製エレメント22を接
合して二重鋼殻23とした既設部分上に、上側の内側鋼
製エレメント21を建て込む。この時、下側の内側鋼製
エレメント21の上端にはスプライスプレート25を仮
留めしておき、建て込みのガイドとする。 内側鋼製エレメントの上下方向ボルト接合(図13
参照) 上部の内側鋼製エレメント21を位置調整して鉛直継目
溶接箇所を合わせ、スプライスプレート25を介したボ
ルト接合を行う。 内側鋼製エレメント鉛直継目の溶接(図14参照) 同様に隣接する内側鋼製エレメント21を建て込み、鉛
直継目31の溶接を行う。
いて、既に下段の二重鋼殻23が完成した状態で上段の
二重鋼殻23を形成するに当り、鉛直および水平継目部
の施工手順の一例を示したもので、以下の手順で作業を
行う。 内側鋼製エレメントの建て込み(図12参照) 内側鋼製エレメント21と外側鋼製エレメント22を接
合して二重鋼殻23とした既設部分上に、上側の内側鋼
製エレメント21を建て込む。この時、下側の内側鋼製
エレメント21の上端にはスプライスプレート25を仮
留めしておき、建て込みのガイドとする。 内側鋼製エレメントの上下方向ボルト接合(図13
参照) 上部の内側鋼製エレメント21を位置調整して鉛直継目
溶接箇所を合わせ、スプライスプレート25を介したボ
ルト接合を行う。 内側鋼製エレメント鉛直継目の溶接(図14参照) 同様に隣接する内側鋼製エレメント21を建て込み、鉛
直継目31の溶接を行う。
【0011】 外側鋼製エレメントの建て込み(図1
5参照) 内側鋼製エレメント21の建て込み完了後、順次、外側
鋼製エレメント22を建て込む。図中、26は水平継目
32位置に設けた裏当金である。 外側鋼製エレメントの水平、鉛直継目の溶接(図1
6参照) 建て込んだ外側鋼製エレメント22について、水平継目
32および鉛直継目31の溶接を行う。なお、本実施例
は、柱脚構造体の外面を構成する外側鋼製エレメント2
2のフランジ鋼板どうしの接合についてはボルト接合と
せず、現場溶接としたものである。また各連結鋼材3に
は間隔を置いて多数の開口部がある。
5参照) 内側鋼製エレメント21の建て込み完了後、順次、外側
鋼製エレメント22を建て込む。図中、26は水平継目
32位置に設けた裏当金である。 外側鋼製エレメントの水平、鉛直継目の溶接(図1
6参照) 建て込んだ外側鋼製エレメント22について、水平継目
32および鉛直継目31の溶接を行う。なお、本実施例
は、柱脚構造体の外面を構成する外側鋼製エレメント2
2のフランジ鋼板どうしの接合についてはボルト接合と
せず、現場溶接としたものである。また各連結鋼材3に
は間隔を置いて多数の開口部がある。
【0012】図17〜図31は、本発明の柱脚構造体の
構築方法において使用される鋼製エレメントまたは二重
鋼殻のいくつかの形態を例示的に示したものである。図
17〜図19は、第1の形態を示すものであって、平板
状のフランジ鋼板1の裏面に、平板状の鋼矢板を切断し
て構成した複数本(図示の場合は4本)の連結鋼材3
が、予め工場等においてフランジ鋼板1の裏面に互いに
平行に配置され、各連結鋼材3は鋼矢板を切断した切断
側端部がフランジ鋼板1の裏面に溶接により固着され、
連結鋼材3の継手2がフランジ鋼板1と反対側の他端に
配置されて、鋼製エレメント5,6が構成されている。
なお、ここでいう鋼製エレメント5,6は、本発明の構
築方法における内側鋼製エレメント21と外側鋼製エレ
メント22に相当するものであるが、内側、外側は、い
ずれでもよい。以下に述べる各形態においても同様であ
る。
構築方法において使用される鋼製エレメントまたは二重
鋼殻のいくつかの形態を例示的に示したものである。図
17〜図19は、第1の形態を示すものであって、平板
状のフランジ鋼板1の裏面に、平板状の鋼矢板を切断し
て構成した複数本(図示の場合は4本)の連結鋼材3
が、予め工場等においてフランジ鋼板1の裏面に互いに
平行に配置され、各連結鋼材3は鋼矢板を切断した切断
側端部がフランジ鋼板1の裏面に溶接により固着され、
連結鋼材3の継手2がフランジ鋼板1と反対側の他端に
配置されて、鋼製エレメント5,6が構成されている。
なお、ここでいう鋼製エレメント5,6は、本発明の構
築方法における内側鋼製エレメント21と外側鋼製エレ
メント22に相当するものであるが、内側、外側は、い
ずれでもよい。以下に述べる各形態においても同様であ
る。
【0013】図18および図19は、間隔をおいて平行
に配置された鋼製エレメント5,6の継手2が相互に噛
み合わされ、かつ相互に噛み合わされた継手2の隙間
に、モルタルあるいは合成樹脂材料等からなる経時硬化
性充填材10を充填し、さらに鋼製エレメント5,6間
にコンクリート11を充填した状態を示している。
に配置された鋼製エレメント5,6の継手2が相互に噛
み合わされ、かつ相互に噛み合わされた継手2の隙間
に、モルタルあるいは合成樹脂材料等からなる経時硬化
性充填材10を充填し、さらに鋼製エレメント5,6間
にコンクリート11を充填した状態を示している。
【0014】図20および図21は、第2の形態を示す
ものであって、各鋼製エレメント5,6におけるフラン
ジ鋼板1の左右両端部に、工場等において継手4が溶接
により固着されているが、その他の構成は、前記第1の
形態の場合と同様である。図22および図23は、第3
の形態を示すものであって、溝形鋼矢板からなる継手2
を有する複数本の連結鋼材3が、フランジ鋼板1の裏面
において互いに平行に配置され、前記連結鋼材3の底板
は、フランジ鋼板1の裏面に対し、工場等において溶接
により固着されて、鋼製エレメント5,6が構成されて
いる。本例では、鋼製エレメント5,6の溝形鋼矢板か
らなる継手2が相互に噛み合わされ、溝形鋼矢板どうし
の接続と同様の形態で連結されている。
ものであって、各鋼製エレメント5,6におけるフラン
ジ鋼板1の左右両端部に、工場等において継手4が溶接
により固着されているが、その他の構成は、前記第1の
形態の場合と同様である。図22および図23は、第3
の形態を示すものであって、溝形鋼矢板からなる継手2
を有する複数本の連結鋼材3が、フランジ鋼板1の裏面
において互いに平行に配置され、前記連結鋼材3の底板
は、フランジ鋼板1の裏面に対し、工場等において溶接
により固着されて、鋼製エレメント5,6が構成されて
いる。本例では、鋼製エレメント5,6の溝形鋼矢板か
らなる継手2が相互に噛み合わされ、溝形鋼矢板どうし
の接続と同様の形態で連結されている。
【0015】図24および図25は、第4の形態を示す
ものであって、Z形鋼矢板からなる複数本の継手2を有
する連結鋼材3が、フランジ鋼板1の裏面において互い
に平行に配置され、前記連結鋼材3の端板は、フランジ
鋼板1の裏面に対し、工場等において溶接により固着さ
れて、鋼製エレメント5,6が構成されている。本実施
例では、鋼製エレメント5,6のZ形鋼矢板からなる継
手2が相互に噛み合わされ、Z形鋼矢板どうしの接続と
同様の形態で連結されている。
ものであって、Z形鋼矢板からなる複数本の継手2を有
する連結鋼材3が、フランジ鋼板1の裏面において互い
に平行に配置され、前記連結鋼材3の端板は、フランジ
鋼板1の裏面に対し、工場等において溶接により固着さ
れて、鋼製エレメント5,6が構成されている。本実施
例では、鋼製エレメント5,6のZ形鋼矢板からなる継
手2が相互に噛み合わされ、Z形鋼矢板どうしの接続と
同様の形態で連結されている。
【0016】図26および図27は、第5の形態を示す
ものであって、平板状の鋼矢板を切断して構成した複数
本(図示の場合は2本)の連結鋼材3が、予め工場等に
おいて、フランジ鋼板1の裏面に互いに平行に配置さ
れ、各連結鋼材3がフランジ鋼板1の裏面に溶接により
固着され、連結鋼材3の継手2がフランジ鋼板1と反対
側の他端に配置されて、鋼製エレメント5,6が構成さ
れている。また、本例では二重鋼殻により構成される壁
体の骨組を構成する鋼製部材7(本例では、並列させた
H形鋼どうしを鋼材で連結したものを用いている)の前
後両側に、平板状の鋼矢板を切断して構成した連結鋼材
9における継手8と反対側の部分が、予め工場等におい
て溶接により固着され、鋼製エレメント5,6の継手2
が、鋼製部材7に固着された連結鋼材9の継手8に噛み
合わされている。すなわち、本例は、骨組となる鋼製部
材7の両側に鋼製エレメント5,6を連結して二重鋼殻
エレメントを構成したものである。
ものであって、平板状の鋼矢板を切断して構成した複数
本(図示の場合は2本)の連結鋼材3が、予め工場等に
おいて、フランジ鋼板1の裏面に互いに平行に配置さ
れ、各連結鋼材3がフランジ鋼板1の裏面に溶接により
固着され、連結鋼材3の継手2がフランジ鋼板1と反対
側の他端に配置されて、鋼製エレメント5,6が構成さ
れている。また、本例では二重鋼殻により構成される壁
体の骨組を構成する鋼製部材7(本例では、並列させた
H形鋼どうしを鋼材で連結したものを用いている)の前
後両側に、平板状の鋼矢板を切断して構成した連結鋼材
9における継手8と反対側の部分が、予め工場等におい
て溶接により固着され、鋼製エレメント5,6の継手2
が、鋼製部材7に固着された連結鋼材9の継手8に噛み
合わされている。すなわち、本例は、骨組となる鋼製部
材7の両側に鋼製エレメント5,6を連結して二重鋼殻
エレメントを構成したものである。
【0017】図28および図29は、第6の形態を示す
ものであって、各鋼製エレメント5,6におけるフラン
ジ鋼板1の左右両端部に、工場等において継手4が溶接
により固着されているが、その他の構成は、第5の形態
の場合と同様である。
ものであって、各鋼製エレメント5,6におけるフラン
ジ鋼板1の左右両端部に、工場等において継手4が溶接
により固着されているが、その他の構成は、第5の形態
の場合と同様である。
【0018】図30および図31は、第7の形態を示す
ものであって、一方のフランジ鋼板1(1A)の裏面
に、補強用H形鋼からなる複数(図示の場合は2本)の
補強部材12が互いに平行状態で配置され、その補強部
材12はフランジ鋼板1に対し工場等において溶接によ
り固着され、溝形鋼矢板からなる継手2を有する複数本
の連結鋼材3が、補強部材12におけるフランジ鋼板1
と反対側の面に当接されて、工場等において溶接により
固着されることにより、鋼製エレメント5が構成されて
いる。また、溝形鋼矢板からなる継手2を有する複数本
(図示の場合は2本)の連結鋼材3が、フランジ鋼板1
(1B)の裏面において互いに平行に配置され、前記連
結鋼材3の底板は、フランジ鋼板1の裏面に対し、工場
等において溶接により固着されることにより、鋼製エレ
メント6が構成されている。この一対の鋼製エレメント
5,6の継手2を相互に噛み合わされることで、二重鋼
殻エレメントが構成されている。
ものであって、一方のフランジ鋼板1(1A)の裏面
に、補強用H形鋼からなる複数(図示の場合は2本)の
補強部材12が互いに平行状態で配置され、その補強部
材12はフランジ鋼板1に対し工場等において溶接によ
り固着され、溝形鋼矢板からなる継手2を有する複数本
の連結鋼材3が、補強部材12におけるフランジ鋼板1
と反対側の面に当接されて、工場等において溶接により
固着されることにより、鋼製エレメント5が構成されて
いる。また、溝形鋼矢板からなる継手2を有する複数本
(図示の場合は2本)の連結鋼材3が、フランジ鋼板1
(1B)の裏面において互いに平行に配置され、前記連
結鋼材3の底板は、フランジ鋼板1の裏面に対し、工場
等において溶接により固着されることにより、鋼製エレ
メント6が構成されている。この一対の鋼製エレメント
5,6の継手2を相互に噛み合わされることで、二重鋼
殻エレメントが構成されている。
【0019】また、上記各例において、フランジ鋼板は
平板状であるが、曲面を形成するものであってもよい。
さらにまた、第1の形態、第3の形態、第4の形態、第
5の形態および第7の形態の場合は、フランジ鋼板1の
左右両端部に、継手4を備えていないので、フランジ鋼
板1を左右方向に接続する際、左右のフランジ鋼板1を
溶接により結合する。
平板状であるが、曲面を形成するものであってもよい。
さらにまた、第1の形態、第3の形態、第4の形態、第
5の形態および第7の形態の場合は、フランジ鋼板1の
左右両端部に、継手4を備えていないので、フランジ鋼
板1を左右方向に接続する際、左右のフランジ鋼板1を
溶接により結合する。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、内側鋼製エレメント2
1と外側鋼製エレメント22の接合を、壁面に対し直角
または所定の角度をもたせて設けられた継手どうしの挿
入嵌合等により行なうことができるので、現場において
も容易に接合作業を行なうことができ、さらに継手を内
側の鋼製エレメントの建て込みや溶接のための位置決め
に利用できる。また、内側鋼製エレメント21と外側鋼
製エレメント22とを別々に建て込んだり、あるいは現
場で二重鋼殻エレメントに組んで建て込むことができる
ため、非常に薄いものから厚いものまで、任意の壁厚の
柱脚構造体が構築可能である。本発明の構築方法で使用
する内側鋼製エレメント21および外側鋼製エレメント
22は開断面であるため製作が容易で、運搬性にも優れ
る。
1と外側鋼製エレメント22の接合を、壁面に対し直角
または所定の角度をもたせて設けられた継手どうしの挿
入嵌合等により行なうことができるので、現場において
も容易に接合作業を行なうことができ、さらに継手を内
側の鋼製エレメントの建て込みや溶接のための位置決め
に利用できる。また、内側鋼製エレメント21と外側鋼
製エレメント22とを別々に建て込んだり、あるいは現
場で二重鋼殻エレメントに組んで建て込むことができる
ため、非常に薄いものから厚いものまで、任意の壁厚の
柱脚構造体が構築可能である。本発明の構築方法で使用
する内側鋼製エレメント21および外側鋼製エレメント
22は開断面であるため製作が容易で、運搬性にも優れ
る。
【図1】本発明に係る柱脚構造体としての橋脚の構造の
概要を示す斜視図である。
概要を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る柱脚構造体としての橋脚の構造の
概要を示す橋軸直角方向からみた鉛直断面図である。
概要を示す橋軸直角方向からみた鉛直断面図である。
【図3】本発明の構築方法の一実施例における施工手順
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図4】図3に続く施工手順を示す平面図である。
【図5】図4に続く施工手順を示す平面図である。
【図6】図5に続く施工手順を示す平面図である。
【図7】図6に続く施工手順を示す平面図である。
【図8】図7に続く施工手順を示す平面図である。
【図9】図8に続く施工手順を示す平面図である。
【図10】図9に続く施工手順を示す横断平面図であ
る。
る。
【図11】本発明の構築方法の他の実施例において、鋼
製エレメントを二重鋼殻エレメントとして建て込む場合
のエレメントの分割、配置例を示す平面図である。
製エレメントを二重鋼殻エレメントとして建て込む場合
のエレメントの分割、配置例を示す平面図である。
【図12】本発明の構築方法における鉛直および水平継
目部の施工手順の一例を示す斜視図である。
目部の施工手順の一例を示す斜視図である。
【図13】図12に続く施工手順を示す斜視図である。
【図14】図13に続く施工手順を示す斜視図である。
【図15】図14に続く施工手順を示す斜視図である。
【図16】図15に続く施工手順を示す斜視図である。
【図17】本発明の構築方法において使用する鋼製エレ
メントの第1の形態を示す平面図である。
メントの第1の形態を示す平面図である。
【図18】図17の鋼製エレメントを噛み合わせて二重
鋼殻エレメントとした状態を示す平面図である。
鋼殻エレメントとした状態を示す平面図である。
【図19】噛み合わされた継手の隙間に、経時硬化性充
填材を充填した状態を示す横断面図である。
填材を充填した状態を示す横断面図である。
【図20】本発明の構築方法において使用する鋼製エレ
メントの第2の形態を示す平面図である。
メントの第2の形態を示す平面図である。
【図21】図20の鋼製エレメントを噛み合わせた状態
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図22】本発明の構築方法において使用する鋼製エレ
メントの第3の形態を示す平面図である。
メントの第3の形態を示す平面図である。
【図23】図22の鋼製エレメントを噛み合わせた状態
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図24】本発明の構築方法において使用する鋼製エレ
メントの第4の形態を示す平面図である。
メントの第4の形態を示す平面図である。
【図25】図24の鋼製エレメントを噛み合わせた状態
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図26】本発明の構築方法において使用する鋼製エレ
メントの第5の形態を示す平面図である。
メントの第5の形態を示す平面図である。
【図27】図26の鋼製エレメントを噛み合わせた状態
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図28】本発明の構築方法において使用する鋼製エレ
メントの第6の形態を示す平面図である。
メントの第6の形態を示す平面図である。
【図29】図28の鋼製エレメントを噛み合わせた状態
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図30】本発明の構築方法において使用する鋼製エレ
メントの第7の形態を示す平面図である。
メントの第7の形態を示す平面図である。
【図31】図30の鋼製エレメントを用いた二重鋼殻エ
レメントを示す平面図である。
レメントを示す平面図である。
1 フランジ鋼板 2 継手 3 連結鋼材 4 継手 5 鋼製エレメント 6 鋼製エレメント 7 鋼製部材 8 継手 9 連結鋼材 10 経時硬化性充填材 11 コンクリート 12 補強部材 20 柱脚構造体 21 内側鋼製エレメント 22 外側鋼製エレメント 23 二重鋼殻 24 二重鋼殻エレメント 25 スプライスプレート 26 裏当金 31 鉛直継目 32 水平継目 33 型枠パネル固定用鋼材 34 埋込型枠パネル 35 杭 36 基礎構造体 37 足場 38 溶接
Claims (6)
- 【請求項1】 継手2を有する1または複数の連結鋼材
3をフランジ鋼板1の外面に直角または所定の角度をも
たせて取り付けてなる複数の内側鋼製エレメント21
と、継手2を有する1または複数の連結鋼材3をフラン
ジ鋼板1の内面に直角または所定の角度をもたせて取り
付けてなる複数の外側鋼製エレメント22とを、前記継
手2どうしを連結しながら、順次、建て込んで二重鋼殻
23を形成し、前記二重鋼殻23内にコンクリート11
を充填することを特徴とする柱脚構造体の構築方法。 - 【請求項2】 前記内側鋼製エレメント21を、順次、
建て込んで内側鋼製エレメント21のフランジ鋼板1ど
うしを接合して内殻を形成し、続いて前記外側鋼製エレ
メント22を、該外側鋼製エレメント22側の継手2を
前記内側鋼製エレメント21側の継手2と連結しなが
ら、順次、建て込んでフランジ鋼板どうしを接合して外
殻を形成し、二重鋼殻23を構成する前記内殻および外
殻間にコンクリート11を充填する請求項1の柱脚構造
体の構築方法。 - 【請求項3】 前記内側鋼製エレメント21の連結鋼材
3および外側鋼製エレメント22の連結鋼材3の継手2
どうしを直接連結する代わりに、前記連結鋼材3間に連
結鋼材3の継手と連結可能な継手を有する補強部材12
を介在させる請求項1または2の鋼製エレメント。 - 【請求項4】 前記内側鋼製エレメント21と前記外側
鋼製エレメント22の一部または全部について、前記内
側鋼製エレメント21と前記外側鋼製エレメント22を
予め一体化し、両端に非連結状態の継手を残した二重鋼
殻エレメント24として建て込む請求項1の柱脚構造体
の構築方法。 - 【請求項5】 前記二重鋼殻エレメント24は、複数の
連結鋼材を有する内側鋼製エレメントと外側鋼製エレメ
ントどうしを二重鋼殻連続方向にずらして向き合わせ、
それぞれ一端の連結鋼材の継手を非連結状態に残して他
の連結鋼材の継手どうしを連結したものである請求項4
の柱脚構造体の構築方法。 - 【請求項6】 前記二重鋼殻を鉛直方向に継ぎ足し、二
重鋼殻間にコンクリートを充填する工程を複数段繰り返
す請求項1、2、3、4または5の柱脚構造体の構築方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5207895A JPH08218320A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 柱脚構造体の構築方法および鋼製エレメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5207895A JPH08218320A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 柱脚構造体の構築方法および鋼製エレメント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08218320A true JPH08218320A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12904793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5207895A Pending JPH08218320A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 柱脚構造体の構築方法および鋼製エレメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08218320A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104195954A (zh) * | 2014-08-29 | 2014-12-10 | 上海建工七建集团有限公司 | 高架立柱无支架施工平台及其架设方法 |
-
1995
- 1995-02-17 JP JP5207895A patent/JPH08218320A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104195954A (zh) * | 2014-08-29 | 2014-12-10 | 上海建工七建集团有限公司 | 高架立柱无支架施工平台及其架设方法 |
CN104195954B (zh) * | 2014-08-29 | 2016-08-24 | 上海建工七建集团有限公司 | 高架立柱无支架施工平台及其架设方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040511 |