JPH08217907A - 合成樹脂混入ゴミ処理方法と装置 - Google Patents

合成樹脂混入ゴミ処理方法と装置

Info

Publication number
JPH08217907A
JPH08217907A JP2436095A JP2436095A JPH08217907A JP H08217907 A JPH08217907 A JP H08217907A JP 2436095 A JP2436095 A JP 2436095A JP 2436095 A JP2436095 A JP 2436095A JP H08217907 A JPH08217907 A JP H08217907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mixed
synthetic resin
dust
vapor
methylene chloride
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2436095A
Other languages
English (en)
Inventor
Yotarou Hashimoto
與太郎 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EIWA CORP
Eiwa Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
EIWA CORP
Eiwa Chemical Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EIWA CORP, Eiwa Chemical Industries Co Ltd filed Critical EIWA CORP
Priority to JP2436095A priority Critical patent/JPH08217907A/ja
Priority to CA002212140A priority patent/CA2212140A1/en
Priority to KR1019970705312A priority patent/KR19980701915A/ko
Priority to DE69616756T priority patent/DE69616756T2/de
Priority to BR9607190A priority patent/BR9607190A/pt
Priority to US08/875,705 priority patent/US6017492A/en
Priority to PCT/JP1996/000214 priority patent/WO1996023607A1/ja
Priority to EP96901522A priority patent/EP0807474B1/en
Priority to MX9705951A priority patent/MX9705951A/es
Publication of JPH08217907A publication Critical patent/JPH08217907A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 生ゴミの中に混入しているゴミ袋やプラスチ
ック容器や、食品包装ラップや、PETボトル等の合成
樹脂材料を、焼却処理する前に溶解して、取り出すもの
である。 【構成】 処理タンク内にメチレンクロライド蒸気と水
蒸気を充填して、塩素イオン(Cl- )とメチレン遊離
基(−CH2 −)を発生させ、これらの活性力により、
合成樹脂が混入したゴミの中の、合成樹脂の鎖状の炭化
水素基の部分を分断して、炭水化物やアルコールや水と
し、合成樹脂材料mを溶解分離するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭から排出されるゴ
ミを収集した際に、該家庭生ゴミの中には、ゴミ袋やP
ETボトル等の大量の合成樹脂成分を、焼却以前に溶解
分離するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から特願平4−89198号とし
て、メチレンクロライド蒸気を木材に浸透させる木材処
理装置及び方法が出願されている。また、特開平5−8
7083号として、界面活性剤を混合しないメチレンク
ロライドと水の混合液による木材処理方法及び装置が出
願されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】家庭内から大量に発生
する生ゴミの中には、まずゴミ袋自体が合成樹脂であ
り、その他に、惣菜を包装しているパックや、陳列皿や
PETボトル等の大量の合成樹脂材料部分が混入してい
るのである。ゴミの中の、金属材料の部分は、磁石やそ
の他の方法で分離する方法もあるが、合成樹脂成分の分
離は困難なのである。本発明は、メチレンクロライド蒸
気と水蒸気の混合気より発生する、塩素イオン(C
- )や合成樹脂混入ゴミ処理方法と装置の、強力酸化
力を使用して、このようなゴミの中の、合成樹脂成分を
焼却前に溶解して取出し、これを、簡単に精製して石油
燃料成分とし、焼却炉の燃料とするものである。
【0004】また、ゴミの内部に混入した合成樹脂成分
は、焼却するとゴミ焼却炉内において、高熱や有毒ガス
を発生して、焼却炉の寿命に悪影響を与えるのである。
また完全に焼却するまでに長時間を必要とし、焼却装置
稼働時間の低下を招くのである。本発明はこのような従
来技術の不具合を解消するものである。
【0005】本発明は上記従来技術の不具合を解消すべ
く、低温で発生させた、メチレンクロライド溶液と水、
又は、これに界面活性剤を付加した混合液の蒸気を、合
成樹脂が混入したゴミ内に浸透させて、合成樹脂が混入
したゴミ中の、合成樹脂成分を分解溶融させて分離する
ことにより、ゴミ処理を効率的に出来るようにし、低コ
ストとしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の
手段を説明する。請求項1においては、メチレンクロラ
イド溶液と水を混合液とし、該混合液を加熱し、メチレ
ンクロライド蒸気と水蒸気を発生させ、該混合蒸気を合
成樹脂が混入したゴミを封入した処理タンク内に充填
し、ゴミ中の合成樹脂成分を溶融させるものである。
【0007】請求項2においては、請求項1記載の合成
樹脂混入ゴミ処理方法と装置において、該混合液の加熱
温度を50〜150℃の範囲としたものである。
【0008】請求項3においては、請求項1記載の合成
樹脂混入ゴミ処理方法と装置において、メチレンクロラ
イド溶液と水の重量比率を、略1対1としたものであ
る。
【0009】請求項4においては、メチレンクロライド
溶液と水と界面活性剤液を混合して混合液とし、該混合
液を加熱し、メチレンクロライド蒸気と水蒸気と界面活
性剤蒸気を発生させ、該混合蒸気を合成樹脂が混入した
ゴミを封入した処理タンク内に充填して浸透させ、ゴミ
中の合成樹脂成分を溶融させるものである。
【0010】請求項5においては、請求項4記載の合成
樹脂混入ゴミ処理方法と装置において、該混合液の加熱
温度を50〜150℃の範囲としたものである。
【0011】請求項6においては、請求項1又は請求項
4記載の合成樹脂混入ゴミ処理方法と装置において、処
理タンク内を真空ポンプにより脱気して、低圧状態で処
理するものである。
【0012】請求項7においては、請求項1又は請求項
4記載の合成樹脂混入ゴミ処理方法と装置により、溶解
した合成樹脂成分を精製して、石油燃料成分を取出し、
ゴミ焼却炉及びゴミ焼却発電及びゴミ焼却暖房の燃料油
とするものである。
【0013】
【作用】次に作用を説明する。本発明のメチレンクロラ
イド蒸気と水蒸気、又はメチレンクロライド蒸気と水蒸
気と界面活性剤蒸気は、合成樹脂が混入したゴミの中ま
で浸透し、該蒸気から発生する塩素イオン(Cl- )、
メチレン遊離基(−CH 2 −)が処理タンクT内を真空
にすることにより、通常よりも長い時間、かつ強力に作
用して、合成樹脂を構成する鎖状の長い炭化水素基の分
子を分断し、炭水化物やアルコールや水に変換し、溶解
又は分解することとなり、通常の生ゴミ分を残して下方
へ溶融してくるのである。
【0014】また、本発明の合成樹脂混入ゴミ処理方法
と装置において、メチレンクロライド溶液と水に付加し
て界面活性剤液を混合することにより、該界面活性剤蒸
気が、溶け出し後の油脂分の分離と流れ出しを容易にす
るのである。また界面活性剤を混合することにより、低
温において蒸気の発生を可能とするので、処理温度を低
くすることが出来るので、合成樹脂が混入したゴミを焙
焼することが少ないのである。
【0015】
【実施例】次に実施例を説明する。メチレンクロライド
は化学式がCH2 Cl2 で表示される分子量84.93
の物質である。化学名は塩化メチレンであり、一般名と
してメチレンクロライドの他に、ジクロルメタンとか、
二塩化メチレンと呼称される場合もある。沸点は40.
4℃で、融点は−96.8℃である。
【0016】また、界面活性剤は、陰イオン性界面活性
剤と、陽イオン性界面活性剤と、非イオン性界面活性剤
と、両性界面活性剤に分類される。陰イオン性界面活性
剤としては、アルキル硫酸ナトリウム、アミド硫酸ナト
リウム、第二アルキル硫酸ナトリウム、アルキルスルホ
ン酸ナトリウム、アミドスルホン酸ナトリウム、アルキ
ルアリルスルホン酸ナトリウム、アルキルナフタリンス
ルホン酸ナトリウム等がある。
【0017】また、陽イオン性界面活性剤としては、酢
酸アミン塩、アルキルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、ジアルキルメチルアンモニウムクロリド、アルキル
ピリジウムハロゲニド、アルキルジメチルベンジルアン
モニウムクロリド等がある。
【0018】両性界面活性剤としては、カルボン酸型、
スルホン酸型、硫酸エステル型等がある。非イオン性界
面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルフェノ
ール、ポリオキシエチレン脂肪アルコール、ポリオキシ
エチレン脂肪酸、ポリオキシエチレン酸アミド、ポリオ
キシエチレン脂肪アミン、ポリプロピレングリゴール等
がある。本発明においては、アルカリ性が強くなると、
Cl2 が発生しやすくるなるので、これを回避する必要
があり、酸・アルカリに対して比較的安定した、アルコ
ール系の非イオン界面活性剤であるポリオキシエチレン
アルキルフェノールや、ポリオキシエチレン脂肪アルコ
ールが、この点において有効である。しかし、合成樹脂
成分を分解し溶解する為には、全ての界面活性剤が有効
である。
【0019】そして、本発明の如く、メチレンクロライ
ド溶液と、水と、界面活性剤液の3者の混合液を加熱す
ると、メチレンクロライド蒸気や水蒸気や界面活性剤蒸
気の他に、次のようなガスや化合物が発生している。即
ち、HCHO、HF、HCl、HBr、NH3 、Cl2
(僅少)、CH4 、CO、CO2 、有機酸、有機化合物
である。有機酸としては、りん酸、くえん酸、ピルビン
酸、りんご酸、こはく酸、乳酸、ぎ酸、酢酸、レブリン
酸、ピログルタミン酸、プロピオン酸、いそ酪酸、いそ
吉草酸等である。
【0020】図1は本発明の合成樹脂混入ゴミ処理方法
と装置の基本構成図面、図2は合成樹脂混入ゴミ処理方
法と装置の行程と手順を、バルブ機構の開閉により示し
た図面、図3は処理タンクTと蓋体22と処理物載置台
26の部分の側面図、図4は処理タンクTに蓋体22を
閉鎖した状態の側面図、図5は蓋体22の正面図、図6
は処理タンクTの正面断面図、図7は処理物載置台26
の上に合成樹脂材料mが混入したゴミWを載置した状態
の正面図、図8は合成樹脂が混入したゴミWを処理して
いる状態の内部の断面図である。
【0021】図3・図4・図5・図6・図7において、
処理タンクTと蓋体22と処理物載置台26の構成を説
明する。即ち処理タンクTは圧力容器を構成しており、
本発明の合成樹脂混入ゴミ処理方法と装置においては、
脱気操作において50Torrの脱気真空状態となり、
メチレンクロライドの蒸気回収時に200Torrの真
空となるので、これに耐える程度の圧力容器に構成され
ている。そして正面に蓋体22が設けられており、該蓋
体22が処理物載置台26と一体的に構成されている。
該処理物載置台26は処理タンクTの内部に設けられた
移動レール25の上で移動し、また蓋体22は蓋体支持
部23の下部の移動レール24の部分で、両者が一体的
に移動可能としている。
【0022】該蓋体22と一体的に引出し、挿入される
処理物載置台26の上に、処理対象である合成樹脂が混
入したゴミWをそのまま載置するのである。該処理物載
置台26の部分を処理タンクTの内部に挿入した状態
で、蓋体22と処理タンクTとを密閉固定し圧力を掛け
る。該処理タンクTの内部の底部に加温・冷却パイプ2
0が配置されており、加温の場合にはボイラーBより、
100数十度の水蒸気が供給される。また冷却の場合に
は、冷却水タンク18の冷却水が供給される。メチレン
クロライドと水の混合液は、そのまま処理タンクTの内
部に注入されても良いし、また予備タンクの部分で混合
蒸気の状態として、処理タンクTに供給しても良いので
ある。図1の実施例においては、混合液の状態として処
理タンクTの内部に供給すべく構成している。
【0023】そして混合液の状態で、加温・冷却パイプ
20を浸漬する程度まで、混合液を注入した状態で、ボ
イラーBから100数十度の水蒸気を加温・冷却パイプ
20に供給し、沸点が40℃であるメチレンクロライド
は勿論、水も蒸気となるのである。該水蒸気とメチレン
クロライドの蒸気とを同時に供給するのは、水蒸気によ
り合成樹脂が混入したゴミWの内部に浸透するのを促進
するのである。本発明においては、メチレンクロライド
と水と界面活性剤の混合液は、図6に示す如く、液面が
最大でも、処理物載置台26の下までしか成らず、合成
樹脂が混入したゴミWが液に浸漬されることは無いので
ある。あくまで、混合液の蒸気を合成樹脂が混入したゴ
ミWに吸収させて処理するのである。
【0024】次に図1において、本発明の合成樹脂混入
ゴミ処理方法と装置の基本構成を説明する。設備として
は、処理タンクTと混合液タンク14が主体であり、該
混合液タンク14の内部に、メチレンクロライドと水と
界面活性剤の混合された混合液が投入される。またボイ
ラーBは前述の如く、混合液を蒸気化するものであり、
コンプレッサCは、処理終了後に処理タンクTの内部の
混合液を混合液タンク14に戻す際に圧力を掛けるもの
である。
【0025】また真空ポンプPは混合液を押し出した後
に、処理タンクTの内部と合成樹脂が混入したゴミWの
内部に残っているメチレンクロライド蒸気を吸引するも
のである。そして該吸引したメチレンクロライド蒸気
は、大気に排出することが出来ないので、コンデンサ1
6において冷却して液化し、コンデンサパイプ21の部
分から再度混合液タンク14に戻している。チラー15
は該コンデンサ16の内部の冷却水を冷却するものであ
る。またフィルター19が設けられており、処理タンク
TからコンプレッサCにより押し出される混合液内のゴ
ミ等の不純物を濾過する。また冷却水タンク17は、混
合液蒸気を液化する為に使用した冷却水の受け皿であ
る。
【0026】そして、各部に電磁バルブが配置されてい
る。該電磁バルブは、自動制御装置により、一定時間毎
に開閉すべく構成しており、処理の行程である『処理物
脱気』,『混合液送り込み』,『処理』,『混合液冷
却』,『混合液タンク戻し』,『混合液蒸気回収』,
『コンデンサ内部混合液回収』の順に、図2に示す如
く、自動的に開閉操作される。同時に、コンプレッサC
とボイラーBと真空ポンプPとチラー15が自動的に駆
動停止される。
【0027】次に図2において、合成樹脂混入ゴミ処理
方法と装置の各行程の電磁バルブの状態を示す。まず
『処理物脱気』の行程においては、真空ポンプPが駆動
される。そして真空ポンプPとコンデンサ16を連結す
る回路の電磁バルブ1が開く、またコンデンサ16と処
理タンクTを連通する電磁バルブ3も開く。その他の電
磁バルブはすべて閉鎖されている。これにより、処理タ
ンクTの内部は、50Torr程度の真空となり、合成
樹脂が混入したゴミの空気が引き出される。
【0028】次に『混合液送り込み』の行程において
は、処理タンクTと混合液タンク14を連通する電磁バ
ルブ4が開き、他の電磁バルブは閉鎖される。これによ
り混合液タンク14と処理タンクTとは略同じレベルに
配置されているので、混合液タンク14内と処理タンク
T内が同じレベルになるように、混合液が処理タンクT
内に移動する。
【0029】次に、『処理』の行程においては、ボイラ
ーBと処理タンクTとの間の電磁バルブ7と、処理タン
クTからドレーンを連通する電磁バルブ9が開き、他の
電磁バルブは閉鎖される。これにより、ボイラーBから
の高熱蒸気が処理タンクT内の加温・冷却パイプ20に
供給され、処理タンクT内の混合液は、メチレンクロラ
イド蒸気と水蒸気と界面活性剤蒸気となって、合成樹脂
が混入したゴミW内に浸透する。この『処理』の段階を
約1〜6時間行う。この処理時間は、処理温度と合成樹
脂の種類等により変化する
【0030】次に『混合液冷却』の行程を説明する。こ
の場合には、冷却水タンク18と処理タンクTとを連通
する電磁バルブ8と、処理タンクTと冷却水タンク17
を連通する電磁バルブ10が開放される。他の電磁バル
ブは閉鎖されている。これにより、冷却水が加温・冷却
パイプ20内を通過し、処理タンクTの内部はメチレン
クロライドの沸点である40℃以下となるので、メチレ
ンクロライドも水蒸気も薬液に戻るのである。
【0031】次に『混合液タンク戻し』の行程を説明す
る。この場合には、処理タンクT内の空気を逃がす為に
電磁バルブ2が開き、処理タンクTの下部の電磁バルブ
5と、コンプレッサCと処理タンクTを連通する電磁バ
ルブ6が開き、コンプレッサCが駆動される。またフィ
ルター19と混合液タンク14の間の電磁バルブ12
と、混合液タンク14と大気を連通する電磁バルブ13
が開く。これにより処理タンクT内にある程度の圧力が
掛かるので、液化した混合液は混合液タンク14内に押
し戻される。
【0032】次に、『タンク内部混合液蒸気回収』の行
程について説明する。この場合には、真空ポンプPが駆
動される。そして真空ポンプPとコンデンサ16を連通
する電磁バルブ1と、コンデンサ16と処理タンクTを
連通する電磁バルブ3が開く。他の電磁バルブは閉鎖さ
れる。この状態で、真空ポンプPにより処理タンクT内
及び合成樹脂が混入したゴミW内に浸透したメチレンク
ロライドの蒸気を回収する。この際の真空度は、200
Torr程度まで下げる。
【0033】次に『コンデンサ内部混合液回収』の行程
においては、大気と連通する電磁バルブ2と、コンデン
サパイプ21と混合液タンク14とを連通する電磁バル
ブ11を開く。これにより、コンデンサ16のコンデン
サパイプ21の内部に溜まったメチレンクロライド等の
混合液を、混合液タンク14に回収することが出来る。
これらの1行程を24時間で終了するのである。
【0034】次に図8において、処理状態に於ける処理
タンクTの内部の断面図を説明する。処理タンクTの内
部の下方に、加温・冷却パイプ20が配置されており、
該加温・冷却パイプ20の上部に、処理物載置台26が
移動可能に配置されている。該処理物載置台26の上に
合成樹脂が混入したゴミWが載置されるのである。そし
て、水Waと界面活性剤液Sとメチレンクロライド溶液
Meの混合液は、該加温・冷却パイプ20よりも液位が
高く、しかし、処理物載置台26上の合成樹脂が混入し
たゴミWを浸漬しない程度の液位となるように注入され
る。
【0035】水Waの比重は1.00であり、界面活性
剤液Sの比重は1.04であるので、略同じ液位とな
り、界面活性剤液Sは水Waに溶けるので一体的にな
り、図8に示す如く、水Wa+界面活性剤液Sの液層を
構成する。これに対して、メチレンクロライド溶液Me
は、比重が1.33であり、水Waに溶解しないので、
水Wa+界面活性剤液Sの層の下に層を構成するのであ
る。そして、水Wa+界面活性剤液Sの層に配置した加
温・冷却パイプ20に160℃に加熱した水蒸気を供給
すると、加温・冷却パイプ20の周囲の温度が上昇す
る。該加温・冷却パイプ20は水Wa+界面活性剤液S
の層に配置されており、該部分が先に温度上昇する。
【0036】徐々に加温・冷却パイプ20の温度が上昇
し、約40℃に達すると、メチレンクロライド溶液Me
が沸点に達し、メチレンクロライド蒸気に変わり水Wa
+界面活性剤液Sの層を泡となって通過して、合成樹脂
が混入したゴミWに至り、該合成樹脂が混入したゴミW
内に侵入する。通常の合成樹脂が混入したゴミWにおい
ては、約50℃以上に加熱し、メチレンクロライドの蒸
気が、水Waと界面活性剤液Sの液の中を潜り抜けて、
合成樹脂が混入したゴミWに達するような状態で処理を
続けるのである。
【0037】また処理し難い合成樹脂が混入したゴミW
の場合には、混合液の温度を約100℃まで上昇して、
水Waや界面活性剤液Sも蒸気として処理するのであ
る。そして該メチレンクロライドMeが水Waと界面活
性剤液Sを通過する間に、メチレンクロライドから発生
するCl2 (塩素ガス)を水Waに吸収させて、処理に
悪影響を与えるCl2 の発生を押さえるのである。また
該メチレンクロライドの蒸気に、界面活性剤液Sが付加
された状態で、合成樹脂が混入したゴミWの内部に侵入
するのである。これにより合成樹脂の溶融流れ出しの切
れを良くすることが出来る。
【0038】このように、水Waと界面活性剤液Sとメ
チレンクロライド溶液Meを、混合液として加温・冷却
パイプ20により加温することにより、メチレンクロラ
イドMeの蒸気は、水Waと界面活性剤液Sを通過して
から、処理タンクT内に蒸発するのでCl2 が少なくな
るのである。該メチレンクロライドの蒸気は、合成樹脂
が混入したゴミWの内部に侵入し、合成樹脂材料mを酸
化するのである。また界面活性剤液Sが混在された状態
で穿孔内に入るので、合成樹脂材料mを溶解する場合の
脂切れが良く、また低温でメチレンクロライドの蒸気を
大量に発生することが出来るので、処理タンクT内を高
温にして処理する必要がないのである。
【0039】また、メチレンクロライド蒸気と水蒸気と
界面活性剤蒸気を浸透させる前の段階において、真空状
態とした処理タンク内において、合成樹脂が混入したゴ
ミWを脱気処理するので、合成樹脂が混入したゴミWの
内部の空気を抜き取った状態で、メチレンクロライドの
蒸気を浸透させることが出来るので、より内部まで浸透
させることが出来るのである。
【0040】合成樹脂材料mの部分のみを、本発明のメ
チレンクロライド蒸気と水蒸気から発生する塩素イオン
(Cl- )とメチレン遊離基(−CH2 −)により、酸
化して溶融し、処理物載置台26から落下させるのであ
る。該溶融した合成樹脂材料mは、メチレンクロライド
や水や界面活性剤とは化合しないので、層状に分離して
おり、その後合成樹脂材料mを分離取出することは簡単
に出来るのである。
【0041】本発明により溶融して分離した合成樹脂液
は、別に取り出して、メチレンクロライドと水と界面活
性剤から分離し、精製分離器により簡単に石油成分だけ
を取り出すことができ、これを灯油と同じ燃料として燃
焼して、ゴミ焼却炉やゴミ焼却発電やゴミ焼却暖房の原
料として提供することが出来るのである。
【0042】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1の如く構
成したので、メチレンクロライド蒸気と水蒸気を、合成
樹脂が混入したゴミWに浸透させて、合成樹脂分を溶解
させることができ、ゴミ内の合成樹脂成分外部へ溶融し
やすい状態とすることが出来るのである。これにより、
生ゴミの中の、ゴミ袋やPETボトルや惣菜包装マット
や調理包装ラップやプラスチック容器等の合成樹脂成分
のみを、生ゴミの焼却前の処理過程において、人手を掛
けることなく、分離することが出来るのである。
【0043】また、界面活性剤をメチレンクロライド溶
液に付加することにより、メチレンクロライドの蒸気化
が爆発的に進行することとなり、低温で強力な酸化力を
得ること出来るのである。また、分解・溶解した合成樹
脂分が、生ゴミの中から流れ出す作業を、界面活性剤に
より促進することが出来るので、処理タンクT内での処
理時間を短時間とすることが出来るのである。
【0044】また該界面活性剤を混合することにより、
低温度において、メチレンクロライドや水の蒸気化を促
進することが出来るのである。通常は、水は100℃の
温度で蒸気化するのであるが、界面活性剤を混合するこ
とにより、低温で水蒸気にすることができ、100℃以
上の高温にすることなく、50〜150℃の範囲内で充
分な圧力を得ることが出来るので、150℃以上の高温
にして蒸気を得て、高圧を得る必要が無いのである。
【0045】また、処理タンクT内を処理時には真空ポ
ンプにより脱気して、真空又は低圧において、メチレン
クロライド蒸気と水蒸気を発生させることにより、塩素
イオン(Cl- )やメチレン遊離基(−CH2 −)が発
生しやすく、また発生した後に化合して消滅するまでの
時間を長くすることができ、塩素イオン(Cl- )やメ
チレン遊離基(−CH2 −)の酸化力を強力に維持する
ことが出来るのである。
【0046】また、該混合液の加熱温度を50〜150
℃の範囲としたので、低温度で塩素イオン(Cl- )や
メチレン遊離基(−CH2 −)を発生させることがで
き、処理の熱コストを低くすることができ、合成樹脂が
混入したゴミWを高温で傷めることが少ないのである。
【0047】また、本発明の合成樹脂混入ゴミ処理方法
と装置により、溶解した合成樹脂分を炭水化物やアルコ
ールや石油成分とし、精製分離して、石油燃料分とし、
これを焼却炉やゴミ発電やゴミ暖房の燃料とすることに
より、資源の有効利用を図ることが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成樹脂混入ゴミ処理方法と装置の基
本構成図面。
【図2】合成樹脂混入ゴミ処理方法と装置の行程と手順
を、バルブ機構の開閉により示した図面。
【図3】処理タンクTと蓋体22と処理物載置台26の
部分の側面図。
【図4】処理タンクTに蓋体22を閉鎖した状態の側面
図。
【図5】蓋体22の正面図。
【図6】処理タンクTの正面断面図。
【図7】処理物載置台26の上に合成樹脂が混入したゴ
ミWを載置した状態の正面図。
【図8】合成樹脂材料mが混入したゴミWを処理してい
る状態の内部の断面図。
【符号の説明】
Me メチレンクロライド溶液 C コンプレッサ B ボイラー T 処理タンク P 真空ポンプ W 合成樹脂が混入したゴミ Wa 水 S 界面活性剤液 14 混合液タンク 15 チラー 16 コンデンサ 18 冷却水タンク 21 コンデンサパイプ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メチレンクロライド溶液と水を混合液と
    し、該混合液を加熱し、メチレンクロライド蒸気と水蒸
    気を発生させ、該混合蒸気を合成樹脂が混入したゴミを
    封入した処理タンク内に充填し、ゴミ中の合成樹脂成分
    を溶融させることを特徴とする合成樹脂混入ゴミ処理方
    法と装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の合成樹脂混入ゴミ処理方
    法と装置において、該混合液の加熱温度を50〜150
    ℃の範囲としたことを特徴とする合成樹脂混入ゴミ処理
    方法と装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の合成樹脂混入ゴミ処理方
    法と装置において、メチレンクロライド溶液と水の重量
    比率を、略1対1としたことを特徴とする合成樹脂混入
    ゴミ処理方法と装置。
  4. 【請求項4】 メチレンクロライド溶液と水と界面活性
    剤液を混合して混合液とし、該混合液を加熱し、メチレ
    ンクロライド蒸気と水蒸気と界面活性剤蒸気を発生さ
    せ、該混合蒸気を合成樹脂が混入したゴミを封入した処
    理タンク内に充填して浸透させ、ゴミ中の合成樹脂成分
    を溶融させることを特徴とする合成樹脂混入ゴミ処理方
    法と装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の合成樹脂混入ゴミ処理方
    法と装置において、該混合液の加熱温度を50〜150
    ℃の範囲としたことを特徴とする合成樹脂混入ゴミ処理
    方法と装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項4記載の合成樹脂混
    入ゴミ処理方法と装置において、処理タンク内を真空ポ
    ンプにより脱気して、低圧状態で処理することを特徴と
    する合成樹脂混入ゴミ処理方法と装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は請求項4記載の合成樹脂混
    入ゴミ処理方法と装置により、溶解した合成樹脂成分を
    精製して、石油燃料成分を取出し、ゴミ焼却炉及びゴミ
    焼却発電及びゴミ焼却暖房の燃料油とすることを特徴と
    する合成樹脂混入ゴミ処理方法と装置。
JP2436095A 1995-02-02 1995-02-13 合成樹脂混入ゴミ処理方法と装置 Pending JPH08217907A (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2436095A JPH08217907A (ja) 1995-02-13 1995-02-13 合成樹脂混入ゴミ処理方法と装置
CA002212140A CA2212140A1 (en) 1995-02-02 1996-01-31 Method and equipment for the disposal of materials such as waste
KR1019970705312A KR19980701915A (ko) 1995-02-02 1996-01-31 폐기물 등의 물질의 처리방법 및 장치
DE69616756T DE69616756T2 (de) 1995-02-02 1996-01-31 Verfahren und anlage zur entsorgung von materialen, z.b. abfällen
BR9607190A BR9607190A (pt) 1995-02-02 1996-01-31 Método e equipamento para a eliminação de materiais tais como refugos
US08/875,705 US6017492A (en) 1995-02-02 1996-01-31 Method for the disposal of a material
PCT/JP1996/000214 WO1996023607A1 (fr) 1995-02-02 1996-01-31 Procede et equipement pour traiter des materiaux tels que des dechets
EP96901522A EP0807474B1 (en) 1995-02-02 1996-01-31 Method and equipment for the disposal of materials such as waste
MX9705951A MX9705951A (es) 1995-02-02 1996-01-31 Metodo y equipo para la eliminacion de materiales tales como desechos.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2436095A JPH08217907A (ja) 1995-02-13 1995-02-13 合成樹脂混入ゴミ処理方法と装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08217907A true JPH08217907A (ja) 1996-08-27

Family

ID=12136038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2436095A Pending JPH08217907A (ja) 1995-02-02 1995-02-13 合成樹脂混入ゴミ処理方法と装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08217907A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2095162C1 (ru) Способ очистки деталей (варианты)
US5406010A (en) Method of reclaiming styrene and other products from polystyrene based products
JP2008534265A (ja) 油汚染プラスチックから油とプラスチックを分離回収する改善された方法
JPH05255876A (ja) 金属品洗浄方法、金属品洗浄装置及び金属品乾燥装置
JP4068675B2 (ja) 廃棄物処理装置及び廃棄物回収システム
KR20020002195A (ko) 황산리사이클장치
JPH08217907A (ja) 合成樹脂混入ゴミ処理方法と装置
EP0221028B1 (en) A process for the decontamination of apparatus or other materials contaminated by pcb or other toxic and noxious substances
KR20200095520A (ko) 클리닝 방법, 실리콘 단결정의 제조 방법 및, 클리닝 장치
JPH0615239A (ja) 真空洗浄・乾燥方法および装置
US6017492A (en) Method for the disposal of a material
JP3726246B2 (ja) ポリ塩化ビニール等の塩素系の合成樹脂の廃棄物の処理方法
JPH08311237A (ja) 廃棄合成樹脂フィルムの処理方法と装置
JPH08217906A (ja) 廃車処理方法と装置
WO1996023607A1 (fr) Procede et equipement pour traiter des materiaux tels que des dechets
JP3184672B2 (ja) 金属品洗浄方法及び金属品洗浄装置
JP2636319B2 (ja) 有機溶剤を用いる洗浄装置に於ける有機溶剤蒸気の回収方法
WO2000015359A1 (en) Apparatus and method for precision cleaning and drying systems
JPH06298992A (ja) ポリスチレンの溶解剤、ポリスチレンの処理方法および装置
JPH0796257A (ja) 脱脂洗浄方法および装置
JPH08206250A (ja) Pcbの分解方法
JP3231747B2 (ja) 汚染洗浄液の煮詰め装置
JPH07925A (ja) 非水系溶剤を用いたベーパー洗浄乾燥方法とその装置
JP3278781B2 (ja) 密閉式溶剤洗浄回収方法及びその装置
CN1178487A (zh) 废弃物材料处理的方法与设备