JP3231747B2 - 汚染洗浄液の煮詰め装置 - Google Patents
汚染洗浄液の煮詰め装置Info
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Description
療機器等の被洗浄物の蒸気洗浄装置、汚染洗浄液の蒸留
再生装置、その他の蒸気発生装置に於いて、各装置内の
洗浄液の汚れ成分を除去し、高純度な蒸気を連続的に発
生する事を可能とした、汚染洗浄液の煮詰め装置に係る
ものである。
シリコーン系溶剤やアルコール類等の洗浄液を蒸気化
し、被洗浄物の蒸気洗浄や汚染洗浄液の蒸留再生を行う
装置が存在した。これらの装置では、各処理を繰り返す
事によって洗浄液の汚れ成分が限界まで蓄積された時
に、この汚れ成分を除去するため、洗浄液の煮詰め作業
を行っていた。この従来の煮詰め作業の一連の工程を、
大気圧下で蒸気洗浄を行う蒸気洗浄装置にて説明する。
体(1)で密閉可能な蒸気洗浄槽(2)内に、外部に設けた
供給部(図示せず)から、液面制御(3)によって洗浄液
(4)を常に導入可能としている。そして、蒸気洗浄槽
(2)内の洗浄液(4)を、加熱体(5)と温度センサー(6)
からなる加熱機構により加熱する事により、洗浄蒸気を
発生している。また、この洗浄蒸気は、蒸気洗浄槽(2)
の上部に設けた冷却機構(8)により凝縮された後、外部
に設けた凝縮液溜タンク(10)に回収される。
収納した被洗浄物(7)と接触して凝縮する事により、蒸
気洗浄が行われ、被洗浄物(7)に付着した加工油や汚れ
粒子が洗い流される。これらの汚れ成分を含んだ凝縮液
が落下する事により、蒸気洗浄槽(2)に充填された洗浄
液(4)が汚染される。そして、被洗浄物(7)の洗浄蒸気
を繰り返すと、蒸気洗浄槽(2)内の洗浄液(4)の汚染度
が漸次高くなるため、発生する洗浄蒸気の純度が低下
し、精密な蒸気洗浄を行う事が困難となる。
洗浄物(7)の蒸気洗浄作業を中止し、蒸気洗浄槽(2)に
て、汚染された洗浄液(4)を連続的に加熱する煮詰め作
業を行っていた。この煮詰め作業により、蒸気洗浄槽
(2)には、汚れ成分の濃縮物が残留する。この濃縮物
を、蒸気洗浄槽(2)からドレン(11)を介して外部に排
出していた。その後、蒸気洗浄槽(2)内に、供給部から
汚染のない洗浄液(4)を導入した後、加熱手段により加
熱して純度の高い洗浄蒸気を発生する事により、被洗浄
物(7)の蒸気洗浄処理を再開していた。また、この煮詰
め作業中にも、汚染された洗浄液(4)から蒸気が発生す
る。
作業中に発生する蒸気は、純度が低く精密な蒸気洗浄に
適さないため、大気中に放出したり凝縮器等で回収する
しかなく、この間は蒸気洗浄作業を中断していた。ま
た、煮詰め作業後も、廃液の排出作業、蒸気洗浄槽(2)
内への洗浄液(4)の再充填を行う時間が必要となってい
た。更に、この洗浄液(4)の充填後は、直ぐには洗浄蒸
気を発生する事ができず、一定時間加熱する必要があ
り、その間も蒸気洗浄処理を行う事ができなかった。こ
のように、煮詰め作業のために蒸気洗浄作業を中断し、
その後作業を再開するまでに、多くの時間のロスを生じ
るので、非効率的なものとなっていた。
を高温に加熱して、煮詰め作業を行う場合、塩素系有機
溶剤等では、この煮詰め温度が高過ぎると熱分解反応を
起こして有毒ガスが発生し、環境汚染を引き起こす問題
があった。また、煮詰め後の廃液中にも塩素化合物が発
生し易いものとなっていた。そして、このような塩素化
合物を多く含んだ廃液では、焼却処理時にダイオキシン
が多く発生し、やはり環境汚染の問題を生じていた。従
って、煮詰め温度をあまり高くする事はできないため、
煮詰め作業に時間が掛かり、結果的に蒸気洗浄作業の再
開を遅らせて非効率的なものであった。
め、蒸気発生槽での蒸気発生作業を中断する事なく、汚
染洗浄液の煮詰め作業を行い、蒸気発生槽の汚れ成分を
効率的に除去しようとするものである。そして、蒸気発
生槽にて純度の高い洗浄蒸気を連続的に供給可能とし、
作業効率を高めようとするものである。また、洗浄液の
リサイクルを効率的に行い、省資源化を可能とするとと
もに、煮詰め作業による有害物質の発生を抑えて、環境
汚染を防止しようとするものである。
題を解決するため、洗浄液の供給部と連通し、液面制御
機構を備えた蒸気発生槽に加熱機構を配置し、この蒸気
発生槽内に、減圧機構にて内部を減圧可能とする煮詰め
容器を配置し、蒸気発生槽内の加熱機構により煮詰め容
器の内部の汚染洗浄液を加熱可能とし、この煮詰め容器
と蒸気発生槽とを開閉バルブを介して連通可能とすると
ともに煮詰め容器に廃液排出用のドレンを形成して成る
ものである。
る蒸気を回収可能な凝縮器を接続しても良い。
浄物の蒸気洗浄を行う蒸気洗浄槽であっても良い。
液の蒸留再生を行う蒸留再生槽であっても良い。
槽内の洗浄液は、加熱機構により加熱されて蒸気化す
る。そして、蒸気発生槽が、例えば蒸気洗浄槽であれ
ば、この蒸気が槽内に配置した被洗浄物と接触して凝縮
液化する。この凝縮液が被洗浄物に付着した加工油や汚
れ粒子等の汚れ成分を洗い流す事により、蒸気洗浄処理
が行われる。そして、この汚れ成分が、蒸気洗浄槽内の
洗浄液に落下する。一方、蒸気発生槽内の洗浄液の減少
に伴い、液面制御機構によって、蒸気発生槽内には供給
部から汚染のない、又は汚染の少ない洗浄液が導入され
る。そして、蒸気洗浄処理を繰り返す事により、前記汚
れ成分が蒸気発生槽内に漸次流入する。
あれば、この蒸留再生槽内には、被洗浄物の表面にて凝
縮液化し、被洗浄物を洗浄した汚染洗浄液が導入され
る。この汚染洗浄液は、蒸気発生槽内で蒸気化された
後、凝縮器等にて凝縮され、純度の高い洗浄液として再
生される。また、汚れ成分は、蒸気発生槽内に残留す
る。この場合も、蒸留再生槽内には、供給部から連続的
に汚染洗浄液が導入される。
成分にて汚染されると、槽内で発生する洗浄蒸気の純度
が低下してしまうので、汚染度があまり高くならないう
ちに、本発明の煮詰め装置にて、蒸気発生槽内の洗浄液
の浄化を行う必要がある。それには、まず蒸気発生槽で
の蒸気発生処理を行っている状態で、蒸気発生槽と煮詰
め容器との間の開閉バルブを開弁する。この開弁によ
り、蒸気発生槽内の汚れ成分を含有した汚染洗浄液が、
煮詰め容器内に流出する。そして、一定量の汚染洗浄液
を煮詰め容器に導入したら、開閉バルブを閉弁し、減圧
機構を駆動して、煮詰め容器内を減圧する。
浄液を加熱する。この加熱は、煮詰め容器に設けた加熱
機構で行っても良いし、蒸気発生槽の加熱機構を利用し
ても良い。この加熱と減圧が作用して、煮詰め容器内の
汚染洗浄液は効率的に蒸気化する。この蒸気は、煮詰め
容器から外部に排出する事により、減圧下での煮詰め作
業が円滑に行われる。
送する事により、蒸気発生槽内の汚れ成分の一部が除去
される。また、煮詰め容器側への汚染洗浄液の移送や蒸
気発生による洗浄液の減少に伴い、蒸気発生槽では、液
面制御機構により洗浄液の供給部から新たに洗浄液を導
入し、蒸気発生槽内の洗浄液の汚染度を改善する。その
ため、蒸気発生槽内では、純度の良好な蒸気を、連続し
て発生する事が可能となる。
留再生処理中に、これらの処理を中断する事なく、繰り
返し行う事ができる。即ち、洗浄液中の汚れ成分量が多
くなったら、再び開閉バルブを開弁して、蒸気発生槽内
の汚染洗浄液を煮詰め容器に移送し、煮詰め作業を行う
とともに、蒸気発生槽内には供給部から新たな洗浄液を
導入する。
め容器内には、汚れ成分の濃縮された廃液が残留する。
この廃液の量が多くなったら、煮詰め作業を中断して、
煮詰め容器内の減圧を解除する。そして、廃液排出用の
ドレンを開弁する事により、煮詰め容器内の濃縮物をド
レン側に排出し、後に焼却等の方法で処分する。
に、供給部から新たに洗浄液が供給される事により、蒸
気発生槽では、洗浄液の汚染度が低く抑えられ、槽内で
発生する蒸気の純度が良好に保たれる。この純度の高い
蒸気を使用して、蒸気発生槽内にて、蒸気洗浄処理や蒸
留再生処理が精密に行われるものとなる。しかも、煮詰
め作業中に、蒸気発生槽での処理を中断する必要がない
ので、蒸気洗浄や蒸留再生を、効率的に行う事が可能と
なる。
行うため、洗浄液の沸点を低くする事ができる。そのた
め、煮詰め温度と沸点との差を大きくしても、塩素系有
機溶剤等が熱分解を生じない程度の温度で煮詰めが行え
る。その結果、汚染洗浄液の蒸気化が促進されて効率的
な煮詰め作業が可能となるとともに、有害ガスの発生や
廃液中の有害物質の発生を防止する事ができる。また、
この低い沸点での煮詰め作業によって、廃液中に発生す
る塩素化合物の量も低下する。従って、廃液を焼却処理
した際に、ダイオキシンが発生しにくく、環境汚染を防
止する事ができる。
製品を、本願発明用に新たに製造しても良いが、煮詰め
装置のみを製造し、既設の蒸気発生槽への設置も可能で
あるので、低コストな導入が可能となる。またこの場
合、煮詰め装置自体に減圧機構を接続しているので、大
気圧下で使用する耐圧性の低い蒸気発生槽にも設置する
事ができる。勿論、減圧下で使用する耐圧性に優れた蒸
気発生槽に、煮詰め装置を設置する事もできる。
形成し、蒸気発生槽内に配置して使用するものであって
も良い。このような装置では、蒸気発生槽の加熱機構で
加熱された洗浄液により、煮詰め容器内の汚染洗浄液も
加熱されるので、汚染洗浄液の煮詰め作業を効率的に行
う事ができる。
する蒸気が無害な場合で、蒸気の再使用を行わない場合
は、蒸気を大気中に放出しても良いが、蒸気に有害物質
が含まれる虞れがあったり、洗浄液として再使用したい
場合は、大気中に放出しないで、回収処理を行う。そし
て、この蒸気回収のための凝縮器を、煮詰め容器に接続
しても良い。この場合、煮詰め容器内で蒸気が発生する
と、この蒸気は減圧機構の吸引力によって凝縮器に送ら
れる。そして、この凝縮器にて蒸気が冷却され、凝縮液
化する。この凝縮液は大気圧下で煮詰めを行った場合に
比べて純度が高いが、このままでは精密な蒸気洗浄に使
用できない場合もあるので、蒸留再生装置等で蒸留再生
する事により、純度の高い洗浄液として再使用する事が
できる。このように、凝縮器により、洗浄液成分の回収
と再使用を効率的に行う事で、洗浄液等の省資源化が可
能となる。
実施した一例を図1に於いて説明すれば、(20)は蒸気
発生槽としての蒸気洗浄槽で、大気圧下で蒸気洗浄処理
を行う従来公知のものを使用している。この蒸気洗浄槽
(20)は、内部に水、フッ素系、塩素系、炭化水素系、
シリコーン系溶剤やアルコール類等の適宜の洗浄液(2
1)を充填し、温度センサー(22)と温熱パイプ等の加
熱体(23)とからなる加熱機構により、洗浄蒸気を発生
可能としている。また、蒸気洗浄槽(20)の上部側に
は、被洗浄物(24)を収納して蒸気洗浄処理を行う洗浄
部(25)を設けるとともに、この洗浄部(25)内に、蓋
体(26)にて密閉可能な開口部(27)を介して、被洗浄
物(24)を出し入れ可能としている。
(28)にて、連続発生する洗浄蒸気を冷却して凝縮し、
外部に設けた凝縮液留タンク(30)に移送可能としてい
る。また、この凝縮液留タンク(30)は、液面センサー
(31)と供給バルブ(32)等からなる液面制御機構によ
って、蒸気洗浄槽(20)と連通可能としている。そし
て、この液面制御機構の制御により、凝縮液溜タンク
(30)内の凝縮液を蒸気洗浄槽(20)に導入し、内部の
洗浄液(21)を一定量に保っている。
(20)の内部に、汚染洗浄液(33)の煮詰め容器(34)
を収納配置している。この煮詰め容器(34)は、耐減圧
性の密閉容器で、下部側を蒸気洗浄槽(20)の洗浄液
(21)内に浸漬配置するとともに、上部側を洗浄部(2
5)内に配置している。また、煮詰め容器(34)には、
減圧バルブ(35)、真空ポンプ(36)、真空解除バルブ
(37)からなる減圧機構を接続して、内部の減圧及び減
圧解除を可能としている。
6)との間には、冷却水の流通する凝縮器(38)を接続
し、煮詰め作業により発生する蒸気を凝縮可能としてい
る。また、煮詰め容器(34)は、開閉バルブ(40)を介
して蒸気洗浄槽(20)と連通可能とするとともに、廃液
排出用のドレン(41)を介して廃液回収部(42)と接続
している。
浄物(24)の蒸気洗浄を行うには、加熱体(23)により
洗浄液(21)を加熱し、洗浄部(25)内に洗浄蒸気を供
給する。そして、この洗浄部(25)内に、開口部(27)
を介して被洗浄物(24)を配置する事により、洗浄蒸気
による被洗浄物(24)の蒸気洗浄が行われる。即ち、洗
浄蒸気が被洗浄物(24)の表面で凝縮液化して、被洗浄
物(24)に付着した加工油や汚れの粒子を洗い流す。こ
の汚れ成分を含んだ凝縮液が、蒸気洗浄槽(20)の洗浄
液(21)中に流入する。
(20)内の洗浄液(21)が減少する。そのため、液面制
御機構の液面センサー(31)と供給バルブ(32)が作動
して、蒸気洗浄槽(20)には、凝縮液溜タンク(30)か
ら新たに洗浄液(21)が導入され、連続的に洗浄蒸気を
発生する事ができる。
り、蒸気洗浄槽(20)内の洗浄液(21)の汚れ成分の濃
度が高くなる。この濃度が高いと、洗浄蒸気の純度が低
くなり、精密な蒸気洗浄が行えなくなる虞れがある。従
って、洗浄蒸気の純度を保つため、蒸気洗浄槽(20)の
汚れ成分を減少させる必要がある。
発生させている状態で、蒸気洗浄槽(20)と煮詰め容器
(34)との間の開閉バルブ(40)を開弁して、蒸気洗浄
槽(20)内の汚染洗浄液(33)を煮詰め容器(34)側に
移送する。この移送により、蒸気洗浄槽(20)では、内
部の汚れ成分量が減少するとともに、液面制御機構が作
動して、供給部から新たな洗浄液(21)が導入される。
従って、蒸気洗浄槽(20)内の汚染度が低くなり、槽内
で発生する洗浄蒸気の純度を良好に保つ事ができる。そ
して、この純度の高い洗浄蒸気にて、被洗浄物(24)の
精密な蒸気洗浄処理を続行する事が可能となる。
汚染洗浄液(33)を導入したら、開閉バルブ(40)を閉
弁する。そして、減圧バルブ(35)を開弁するとともに
真空ポンプ(36)を駆動する事により、煮詰め容器(3
4)内を減圧する。この減圧により、煮詰め容器(34)
内の汚染洗浄液(33)の蒸気化が行われる。また、煮詰
め容器(34)は、下部側を蒸気洗浄槽(20)の洗浄液
(21)内に浸漬配置しているので、加熱体(23)に加熱
された洗浄液(21)により、煮詰め容器(34)内の汚染
洗浄液(33)も加熱され、蒸気化が促進されるものとな
る。
プ(36)の吸引力により、凝縮器(38)に導入される。
そして、凝縮器(38)の冷却水に冷却されて、凝縮液と
して回収される。但し、この凝縮液は、純度が低いた
め、蒸気洗浄槽(20)に導入し、清浄度の低い蒸気洗浄
を行う事は可能だが、この凝縮液を、蒸留再生装置等で
蒸留再生する事により、純度の高い洗浄液(21)として
精密な蒸気洗浄に使用する事ができる。そして、この煮
詰め作業の結果、煮詰め容器(34)内には、汚れ成分の
濃縮された廃液のみが残留する。
(20)では、蒸気洗浄作業が行われているので、洗浄液
(21)には、次々に汚れ成分が流入する。そのため、再
度煮詰め作業を行うが、それには、減圧バルブ(35)を
閉弁するとともに真空解除バルブ(37)を開弁して、煮
詰め容器(34)内の減圧を一旦解除する。そして、再び
開閉バルブ(40)を開弁して、蒸気洗浄槽(20)内の汚
染洗浄液(33)を煮詰め容器(34)側に移送する。また
は、煮詰め容器(34)内の減圧を解除せずに、開閉バル
ブ(40)を開弁して、蒸気洗浄槽(20)内の汚染洗浄液
(33)を煮詰め容器(34)内に吸引するものとしても良
い。そして、煮詰め容器(34)内に汚染洗浄液(33)を
導入したら、再び煮詰め作業を行う。このように、煮詰
め作業は、蒸気洗浄槽(20)の洗浄液(21)が汚染され
る度に、繰り返し行う事ができる。
容器(34)内の汚染物の量が限界となったら、ドレン
(41)を開弁し、廃液を廃液排出用の廃液回収部(42)
内に排出する。この廃液回収部(42)内の廃液は、焼却
処理等での処分が可能となる。そして、ドレン(41)を
閉弁する事により、蒸気洗浄槽(20)から煮詰め容器
(34)内に、汚染洗浄液(33)を導入して、再び煮詰め
作業を行う事ができる。
業を連続的に行う事により、蒸気洗浄槽(20)内の洗浄
液(21)の汚染度が低く保たれ、純度の高い洗浄蒸気を
常時発生する事ができる。また、この煮詰め作業は、蒸
気洗浄槽(20)で行うのではなく、別個に設けた煮詰め
容器(34)内で行うので、蒸気洗浄槽(20)での蒸気発
生作業を中断する必要がなく、蒸気洗浄を効率的に行う
事が可能となる。
(33)の煮詰め作業を行うので、塩素系有機溶剤等の熱
分解を防ぎ、有害ガスの発生等を防ぐとともに、蒸気化
が促進され、凝縮器(38)にて洗浄液(21)成分を効率
的に回収する事ができる。その結果、洗浄液(21)の再
生使用率が高まり、省資源化が可能となる。また、廃液
中の塩素化合物の含有量も少なくなるので、廃液を焼却
処理しても、ダイオキシンが発生しにくいものとなり、
環境を保護する事も可能となる。
は、大気圧下で処理を行う蒸気洗浄槽(20)に設置して
いるが、他の異なる第2、第3実施例では、減圧下で蒸
留再生を行う蒸留再生槽(43)に設置している。更に、
第1実施例では、蒸気洗浄槽(20)とは別個に形成した
煮詰め容器(34)を、蒸気洗浄槽(20)の内部に収納配
置しているが、第2実施例では、図2に示す如く、蒸留
再生槽(43)の中央部を筒状の分割壁(44)で仕切る事
により、煮詰め容器(34)を形成している。尚、これら
の減圧蒸留再生装置は、既存の蒸留再生槽(43)に煮詰
め容器(34)を設けても良いし、煮詰め容器(34)を設
けた蒸留再生槽(43)を、本発明用に新たに製造したも
のであっても良い。
4)と蒸留再生槽(43)とを、開閉バルブ(40)により
連通可能とし、減圧機構として、煮詰め容器(34)にエ
ゼクター装置(45)を接続している。このエゼクター装
置(45)と煮詰め容器(34)間には、減圧バルブ(35)
を介して凝縮器(38)を配置している。そして、エゼク
ター装置(45)のポンプ(46)の吸引力により、煮詰め
容器(34)内の減圧を行うとともに、凝縮器(38)への
蒸気の移送を可能としている。
での処理を説明する。蒸留再生槽(43)内には、液面調
整機構により適宜の供給部から、汚れ成分を含んだ洗浄
液(21)が供給されている。尚、この蒸留再生槽(43)
には、第1実施例の凝縮器(38)で凝縮した凝縮液を供
給する事もでき、純度の低い凝縮液を蒸留再生して、液
洗浄や蒸気洗浄に再使用する事ができる。
ブA(47)及び電磁バルブB(48)を開弁し、適宜の減
圧機構(図示せず)により、蒸留再生槽(43)内部を減圧
する。更に、蒸留再生槽(43)内の洗浄液(21)を、加
熱体(23)にて加熱する事により、再生蒸気が発生す
る。この再生蒸気は、電磁バルブA(47)及び電磁バル
ブB(48)を介して、第1実施例の蒸気洗浄槽(20)に
移送する事により、純度の高い洗浄蒸気として蒸気洗浄
に使用する事ができる。
て冷却回収する事もできる。即ち、電磁バルブC(50)
を介して、蒸留再生槽(43)とエゼクター装置(45)と
を連通可能に形成する。そして、電磁バルブB(48)を
閉弁し、電磁バルブA(47)及び電磁バルブC(50)を
開弁する事により、エゼクター装置(45)の吸引力にて
蒸留再生槽(43)内を減圧し、洗浄液(21)を蒸気化す
る。そして、この再生蒸気を凝縮器(38)に移送して凝
縮し、この凝縮液をエゼクター装置(45)の貯留槽(5
1)に回収するものである。
蒸留再生槽(43)内の洗浄液(21)の汚染度が高くなっ
てきたら、この蒸留再生を行っている状態のまま、開閉
バルブ(40)を開弁する。そして、汚染洗浄液(33)を
煮詰め容器(34)側に導入し、第1実施例と同様に煮詰
め作業を行う。この煮詰め作業により発生した蒸気は、
エゼクター装置(45)の吸引力により凝縮器(38)に移
送されて凝縮し、エゼクター装置(45)の貯留槽(51)
に貯留される。尚、この貯留槽(51)内の凝縮液は、蒸
留再生槽(43)に再導入し、蒸留再生を行うものであっ
ても良い。
を閉弁し、終了後に再び開弁して、汚染洗浄液(33)を
煮詰め容器(34)内に再導入し、煮詰め作業を再開する
ものであっても良い。又は、開閉バルブ(40)を常時開
放し、煮詰め作業の進行によって減少した分量だけ、減
圧の吸引力で煮詰め容器(34)に汚染洗浄液(33)を常
時供給する事により、煮詰め作業を連続的に行うもので
あっても良い。このような煮詰め容器(34)での煮詰め
作業を繰り返す事により、蒸留再生槽(43)の洗浄液
(21)の汚染を抑え、常に純度の高い再生蒸気を得る事
ができる。
示す如く、減圧可能な蒸留再生槽(43)に、断面コ字型
の煮詰め容器(34)を収納している。そして、煮詰め容
器(34)の開口した下端を蒸留再生槽(43)の下底壁に
密着配置し、この下底壁を共有する事により、煮詰め容
器(34)内部を密閉可能としている。また、この蒸留再
生槽(43)も、既存のものを用いても良いし、煮詰め装
置を設置して新たに製造するものであっても良い。ま
た、蒸留再生槽(43)は、減圧機構の真空ポンプ(36)
により、内部を減圧可能とし、洗浄液(21)の減圧蒸留
再生を行うものとしている。そして、蒸留再生槽(43)
内で発生した再生蒸気は、真空ポンプ(36)の吸引力に
より、凝縮器(38)に移送され、冷却により凝縮液とし
て回収される。
は、この蒸留再生槽(43)の減圧機構と接続する事によ
り、煮詰め容器(34)内を減圧可能としている。この煮
詰め容器(34)にて煮詰め作業を行う場合は、蒸留再生
槽(43)で蒸留再生を行っている状態のまま、開閉バル
ブ(40)を開弁し、蒸留再生槽(43)の汚染洗浄液(3
3)を煮詰め容器(34)内に導入する。そして、減圧バ
ルブ(35)を開放する事により、煮詰め容器(34)内が
減圧され、低い沸点での汚染洗浄液(33)の煮詰め作業
が行われる。この煮詰め作業により生じた蒸気も、真空
ポンプ(36)の吸引力により、凝縮器(38)に移送され
て凝縮液化する。
(43)の減圧機構である真空ポンプ(36)や凝縮器(3
8)を、煮詰め容器(34)の減圧機構及び蒸気回収手段
として兼用できるので、煮詰め装置を備えた蒸留再生装
置を、廉価に製造する事ができる。
示す如く、煮詰め容器(34)とは別個に、蒸留再生槽
(43)に、真空ポンプ(36)、減圧バルブ(35)、真空
解除バルブ(37)、凝縮器(38)を接続し、減圧蒸留再
生を可能としている。
め容器(34)に、蒸気回収用の凝縮器(38)を接続して
いるが、必ずしも凝縮器(38)を接続する必要はない。
即ち、煮詰め容器(34)にて煮詰め作業を行う洗浄液
(21)が、水、アルコール類、その他の有害な蒸気を生
じないようなものであれば、連続して発生する蒸気を煮
詰め容器(34)から大気中に放出する事もできる。
るから、蒸気発生槽内の洗浄液の汚染度の上昇を防止し
て、常に純度の高い蒸気を発生する事ができる。また、
洗浄液の汚れ成分を除去するための煮詰め作業を、蒸気
発生槽で行うのではなく、煮詰め容器で別個に行うの
で、蒸留再生槽での蒸気発生作業を停止する必要がな
い。また、蒸気発生槽の洗浄液が汚れる度に、蒸気発生
槽の作業を中断する事なく、この煮詰め作業を繰り返し
行う事ができる。従って、蒸気洗浄処理や蒸留再生処理
を、高純度の蒸気で効率的に行う事ができる。
液の煮詰め作業を行うので、短時間で蒸気化が可能とな
り、作業効率が向上する。また、汚染洗浄液が塩素系有
機溶剤等の場合は、熱分解を防止して、蒸気中の有害成
分の発生を抑えるとともに、廃液中の塩素化合物の濃度
を低くする事ができる。そして、煮詰め作業中や廃液の
焼却処理時のダイオキシンの発生を抑え、環境汚染を防
止する事ができる。また、このような煮詰め装置を、単
純な構造と廉価な部品で形成する事ができる。また、既
存の蒸気洗浄槽に煮詰め装置を設置する事もできるの
で、低コストな導入が可能となる。また、煮詰め作業に
より生じる蒸気を凝縮器で回収する事により、洗浄液を
有効にリサイクルする事も可能で、省資源化が可能とな
る。
1実施例を示す断面図である。
を示す断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 洗浄液の供給部と連通し、液面制御機構
を備えた蒸気発生槽に加熱機構を配置し、この蒸気発生
槽内に、減圧機構にて内部を減圧可能とする煮詰め容器
を配置し、蒸気発生槽内の加熱機構により煮詰め容器の
内部の汚染洗浄液を加熱可能とし、この煮詰め容器と蒸
気発生槽とを開閉バルブを介して連通可能とするととも
に煮詰め容器に廃液排出用のドレンを形成した事を特徴
とする汚染洗浄液の煮詰め装置。 - 【請求項2】 煮詰め容器は、煮詰め作業で発生する
蒸気を回収可能な凝縮器を接続した事を特徴とする請求
項1の汚染洗浄液の煮詰め装置。 - 【請求項3】 蒸気発生槽は、蒸気発生部にて被洗浄物
の蒸気洗浄を行う蒸気洗浄槽である事を特徴とする請求
項1の汚染洗浄液の煮詰め装置。 - 【請求項4】 蒸気発生槽は、蒸気発生部にて洗浄液の
蒸留再生を行う蒸留再生槽である事を特徴とする請求項
1の汚染洗浄液の煮詰め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34928999A JP3231747B2 (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 汚染洗浄液の煮詰め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34928999A JP3231747B2 (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 汚染洗浄液の煮詰め装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001162234A JP2001162234A (ja) | 2001-06-19 |
JP3231747B2 true JP3231747B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=18402761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34928999A Expired - Fee Related JP3231747B2 (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 汚染洗浄液の煮詰め装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3231747B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3704063B2 (ja) * | 2001-07-03 | 2005-10-05 | ジャパン・フィールド株式会社 | 被加熱目的液の加熱方法及びその装置 |
JP2003236479A (ja) * | 2001-12-14 | 2003-08-26 | Jh Corp | 真空脱脂洗浄方法と装置 |
JP6242032B1 (ja) * | 2017-06-15 | 2017-12-06 | ジャパン・フィールド株式会社 | 洗浄溶剤の真空蒸留回収装置 |
-
1999
- 1999-12-08 JP JP34928999A patent/JP3231747B2/ja not_active Expired - Fee Related
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