JPH0529113Y2 - - Google Patents

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JPH0529113Y2
JPH0529113Y2 JP8092987U JP8092987U JPH0529113Y2 JP H0529113 Y2 JPH0529113 Y2 JP H0529113Y2 JP 8092987 U JP8092987 U JP 8092987U JP 8092987 U JP8092987 U JP 8092987U JP H0529113 Y2 JPH0529113 Y2 JP H0529113Y2
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solvent
tank
cleaning
evaporation tank
airtight
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  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、金属等の加工物である被洗物を気密
洗浄槽内に装入して塩素化炭化水素、例えば
1.1.1トリクロロエタン等の溶剤を使用して溶剤
蒸気洗浄するための溶剤気密洗浄装置に関する。
[従来の技術] 金属等の加工物の表面には汚れが付着している
ことが多く、例えば熱処理工程やメツキ工程等の
品質を良好にするためには、その前後に洗浄が必
要である。
従来行われている洗浄方法としては、溶剤蒸気
洗浄するための洗浄槽を用いて有機溶剤によつて
洗浄したり、洗浄槽内の有機溶剤中に浸漬して洗
浄したりするのが一般的である。
[考案が解決しようとする問題点] ところが、従来の気密洗浄槽を用いて有機溶剤
によつて洗浄する溶剤気密洗浄装置においては、
下記のような問題点があつた。
(1) 気密洗浄槽内での洗浄が終了し気密洗浄槽の
底部に溜まつた液状の溶剤を気密洗浄槽の下方
に連設された溶剤蒸発槽に移送するとき、連結
管のバルブを開いても溶剤が流下しにくく流下
し終わるまでに時間が掛かり作業の効率を低下
させていた。又、圧力が逆転して溶剤蒸発槽の
溶剤蒸気が逆に吹き上げて洗浄終了した被洗物
を汚染することもしばしばであつた。
(2) 又、従来の溶剤気密洗浄装置においては、被
洗物から洗い落とされた油等の不純物が溶剤中
に次第に蓄積されるので、これが一定濃度以上
になつた場合に、溶剤蒸発槽から溶剤を抜き出
し、これを別に設けられた溶剤回収装置に送つ
て再生回収を行つており、溶剤気密洗浄装置と
溶剤回収装置とは互いに独立して設置されてい
た。
(3) 又、従来の溶剤蒸留回収系においては、溶剤
蒸発槽内の溶剤中に蓄積された油等の不純物の
中には界面活性材、金属の銹等を含むことがあ
つて、槽内に沈澱物や泡を発生することがしば
しばであり、この沈澱物等により溶剤の蒸発中
に槽底で急激に大きな泡を発生して突沸現象を
起こし、発生する溶剤蒸気中に不純な溶剤の飛
沫を混入させるため、留出液を汚し蒸留効果を
低下させていた。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、上述の問題を解決するために、金属
等の加工物である被洗物を気密洗浄槽内に装入し
て溶剤蒸気洗浄するための溶剤気密洗浄装置であ
つて、その槽内の空気を真空ポンプにより排除可
能な気密洗浄槽と、前記気密洗浄槽の下方に連設
された溶剤蒸発槽と、前記溶剤蒸発槽に連設され
前記溶剤蒸発槽の内部を減圧して前記気密洗浄槽
内で液化した溶剤を前記溶剤蒸発槽に流下排出し
て移送するためのエゼクタを含む真空装置と、前
記エゼクタに連設され溶剤を真空蒸留して冷却回
収する溶剤回収受槽と、前記溶剤回収受槽と連設
され前記溶剤回収受槽内の溶剤を前記エゼクタを
通じて循環させるための作動ポンプと、前記溶剤
蒸発槽内の溶剤を循環させるための循環ポンプを
含む溶剤循環装置とを有する溶剤気密洗浄装置を
提供しようとするものである。
[実施例] 以下本考案による溶剤気密洗浄装置の実施例に
ついて第1図を参照にして説明する。
1は被洗物を装入して溶剤蒸気洗浄するための
気密洗浄槽であつて、その槽内の空気を真空ポン
プ2により排除可能になつている。
3は溶剤を蒸発するための溶剤蒸発槽であつ
て、気密洗浄槽1の下方に中間弁1aを介して連
設されており、本実施例においてはオイルバス加
熱式のものとなつている。
7は溶剤蒸発槽3に連設され気密洗浄槽1内で
液化した溶剤を溶剤蒸発槽3内に容易に流下排出
して移送できるように溶剤蒸発槽3の内部を減圧
するための真空装置としてのエゼクタであつて、
溶剤回収受槽5内には使用する洗浄溶剤が蓄えら
れており、この同質の溶剤を作動流体として、作
動ポンプ6を用いてエゼクタ7を通じて溶剤回収
受槽5へ当該溶剤を循環させることにより、エゼ
クタ7に接続された溶剤蒸発槽3を減圧すること
ができる。
又、エゼクタ7に減圧によつて吸引された溶剤
蒸発槽3からの溶剤蒸気ガスは溶剤回収受槽5
に、又更に冷却器11によつて冷却液化し、回収
される。
10は溶剤蒸発槽3内の溶剤を循環させるため
の溶剤循環装置であつて、循環ポンプ4、吸込管
8及び吸込管9を含んでいる。
つぎに本考案による溶剤気密洗浄装置を用いて
金属等の加工物である被洗物を洗浄する工程につ
いて説明する。
(1) 気密洗浄槽1に被洗物を入れて密閉した後、
気密洗浄槽1内の空気を真空ポンプ2で排除し
て、例えば100トール以下の真空とする。つい
で溶剤蒸発槽3にて発生した溶剤蒸気を気密洗
浄槽1内に送入する。洗浄終了時には気密洗浄
槽1内の圧力は概略1気圧になる。
ついで溶剤蒸気の送入を止めて、気密洗浄槽
1の底部に溜まつた溶剤を溶剤蒸発槽3に移送
するために、作動ポンプ6を作動させて溶剤回
収受僧5の溶剤を循環させてエゼクタ7によつ
て真空を発生させ溶剤蒸発槽3の槽内圧力を低
下させ中間弁1aを開き、気密洗浄槽1の底部
から溶剤蒸発槽3への溶剤の流下排出を容易に
する。
(2) 気密洗浄槽1内で被洗物から洗い落とされた
油分等は溶剤とともに溶剤蒸発槽3内に流下排
出して蓄積される。一定濃度以上に油分が濃厚
となつたときは溶剤蒸発槽3を加熱して溶剤蒸
気を発生させ、中間弁3aを開いてエゼクタを
含む真空装置を作動させて真空蒸留を行うこと
により、純粋な溶剤を回収できる。
溶剤蒸発槽3内に残留する油分中には溶剤が
殆どなく、真空蒸留による回収率が97%以上と
非常に高い。さらに下記(3)の工程により、99%
以上の純度の回収液を得ることができる。この
ため溶剤の循環使用が可能となる。
溶剤成分が取り除かれた廃油はポンプ4によ
り図示しない廃油排出口から系外に排出され
る。溶剤回収受槽5に蒸留回収された溶剤は図
示しない配管等を含む適当な手段によつて溶剤
蒸発槽3に戻される。
(3) 溶剤蒸発槽3に蓄積された油等の不純物の中
には界面活性剤等を含むことがあつて、槽底に
沈澱や泡を発生することがある。この槽底の沈
澱物等のために溶剤の蒸発中に槽底で大きな泡
を発生して突沸(急激な蒸発)を起こして留出
液が汚れてしまう。この突沸を防止するために
循環ポンプ4の吐出口を吸込管8に接続して槽
底の液をかきまぜることによつて異常発泡を防
止することができる。
又、吸込管8は溶剤蒸発槽3を円筒状として
その内壁の底部に接線方向に取り付けてうず状
に吹き込むことにより、効果的な突沸防止手段
となる。
[考案の効果] 本考案は、真空を用いて溶剤洗浄を行なう場合
及び溶剤再生のため蒸留回収を行なう場合に発生
する種々の問題を解決するために、溶剤の完全再
使用、クローズド循環を目指したものであり、そ
の効果は以下の通りである。
気密洗浄槽より溶剤蒸発槽に汚染溶剤液を流
下排出する際、溶剤蒸発槽を減圧することによ
り、当該液の迅速なる排出による工程時間の短
縮と両容器間に生ずる圧力の不平衡による当該
液の吹き上げを防止し被洗物への汚れの再付着
を防止する効果があり、実用装置における大き
な改善となつている。
蒸発槽内に残留する油分は洗浄回数に比例し
て増加するが、本考案により従来別装置で行つ
ていた油分と溶剤分との分別蒸留を同一系内に
て行なうことができる。又蒸留を真空低温下で
行うから熱分解し易い溶剤液を高品質、高回収
率で回収することができ、溶剤液の消費量削減
に大きな効果を上げることができる。
溶剤蒸発槽に溶剤液を循環吹込みを行なうこ
とにより、槽内での攪拌効果と溶剤液の円滑な
る沸騰とを促し、突沸のない清浄な溶剤ベーパ
ーを得ることができ、回収溶剤の安定した高品
質と高い回収率を得ることができる。
本考案は溶剤の総使用量を従来洗浄装置の1/
10以下に削減したのみにとどまらず、作業環境
では溶剤漏洩ガス濃度が従来の500〜50ppmを
ほぼ7〜0ppmに抑制することができる。
以上〜のことから、本考案は洗浄性能の向
上と溶剤使用量削減による操業経費の低減、更に
は安全衛生上での優位性、オゾン層保護、地球環
境保全に大きく寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による溶剤気密洗浄装置の実施
例の系統図である。 1……気密洗浄槽、2……真空ポンプ、3……
溶剤蒸発槽、4……循環ポンプ、5……溶剤回収
受槽、6……作動ポンプ、7……エゼクタ、8…
…吹込管、9……吸込管、10……溶剤循環装
置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属等の加工物である被洗物を気密洗浄槽内に
    装入して溶剤蒸気洗浄するための溶剤気密洗浄装
    置であつて、その槽内の空気を真空ポンプにより
    排除可能な気密洗浄槽と、前記気密洗浄槽の下方
    に連設された溶剤蒸発槽と、前記溶剤蒸発槽に連
    設され前記溶剤蒸発槽の内部を減圧して前記気密
    洗浄槽内で液化した溶剤を前記溶剤蒸発槽に流下
    排出して移送するためのエゼクタを含む真空装置
    と、前記エゼクタに連設され溶剤を真空蒸留して
    冷却回収する溶剤回収受槽と、前記溶剤回収受槽
    と連設され前記溶剤回収受槽内の溶剤を前記エゼ
    クタを通じて循環させるための作動ポンプと、前
    記溶剤蒸発槽内の溶剤を循環させるための循環ポ
    ンプを含む溶剤循環装置とを有することを特徴と
    する溶剤気密洗浄装置。
JP8092987U 1987-05-29 1987-05-29 Expired - Lifetime JPH0529113Y2 (ja)

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JPS63193588U JPS63193588U (ja) 1988-12-13
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CN108687016A (zh) * 2018-03-28 2018-10-23 安徽尼古拉电子科技有限公司 一种微电子机械清洗装置

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JP2535466B2 (ja) * 1991-10-17 1996-09-18 ジャパン・フィールド株式会社 可燃性溶剤を用いた被洗浄物の洗浄装置
JP2742238B2 (ja) * 1995-03-16 1998-04-22 中外炉工業株式会社 有機溶剤を使用する洗浄装置

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