JPH08217795A - 溶解性に優れた小麦蛋白加水分解物及びその製造法並びに透明性化粧料。 - Google Patents

溶解性に優れた小麦蛋白加水分解物及びその製造法並びに透明性化粧料。

Info

Publication number
JPH08217795A
JPH08217795A JP7050390A JP5039095A JPH08217795A JP H08217795 A JPH08217795 A JP H08217795A JP 7050390 A JP7050390 A JP 7050390A JP 5039095 A JP5039095 A JP 5039095A JP H08217795 A JPH08217795 A JP H08217795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheat protein
proteinase
type
molecular weight
protein hydrolyzate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7050390A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuaki Ikeda
光明 池田
Mariko Shiobara
まり子 塩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHIBA SEIFUN KK
Original Assignee
CHIBA SEIFUN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CHIBA SEIFUN KK filed Critical CHIBA SEIFUN KK
Priority to JP7050390A priority Critical patent/JPH08217795A/ja
Publication of JPH08217795A publication Critical patent/JPH08217795A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 化粧水やシャンプーなどの透明性化粧品に好
適な小麦蛋白加水分解物とその製法を提供する。 【構成】 2種以上のエンド型蛋白加水分解酵素を組み
合わせて用いて、酸性下で小麦蛋白を加水分解して得ら
れる重量平均分子量が1,000〜4,000で、分子
量4,000以下のペプチドの割合が75%以上であっ
て、pH2〜10の領域内の水ならびに50%エタノー
ル水溶液に透明に溶解でき、かつ安定に保つことができ
る小麦蛋白加水分解物を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶解性に優れた小麦蛋
白加水分解物、より詳しくはpH2〜10の領域の水並
びに50%エタノールに透明に溶解でき、いずれの場合
にも、安定に透明性を保つことができる小麦蛋白加水分
解物、並びにその製造法に関するものである。また、本
発明に係る溶解性に優れた小麦蛋白加水分解物は透明性
が要求される化粧料、例えば、化粧水、シャンプーなど
に好適に配合できる。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、化粧料に蛋白質またはその
加水分解物を配合することによって、保湿効果、はり、
すべりなどの感触を与えることができるので、コラーゲ
ン、ケラチン、シルク、卵白などの動物性蛋白質が利用
されてきたが、動物起源のものは臭い、刺激性があるな
どの点で問題があるため、近年では、より低刺激性であ
って、かつ原料の安定供給が可能な植物起原のもの、例
えば小麦、大豆などの蛋白またはその加水分解物が利用
されるようになってきている。
【0003】かかる植物性蛋白加水分解物の製造には酸
分解法、アルカリ分解法、酵素分解法などの諸方法やこ
れらの組み合わせが一般的に用いられている。しかし、
前二者は分解条件が過酷であるため複雑な生成物による
刺激性や着色などから敬遠され、現在では、主に酵素に
よる分解法が用いられている。特に、化粧料用途を目的
とする場合、要求される機能性から小麦蛋白の酵素分解
にはエンド型の酵素が用いられ、重量平均分子量が1,
000〜10,000程度に分解したものが使用されて
いる。
【0004】しかしながら、小麦蛋白質は元来難分解性
であるため単一のエンド型酵素の作用では充分分解しき
れず、濾過後も比較的高分子量のペプチドが最終製品に
残留するため、水溶液のpH変動や冷水に対する溶解性
並びにアルコール水溶液などに対する溶解性に劣り、濁
りや沈澱を惹起する要因となっている。
【0005】また、小麦蛋白加水分解物は、化粧料に適
したpH域である弱酸性から中性、弱アルカリ性に至る
領域のpH変動や冷所保存中において、しばしば混濁や
沈澱をおこすため、優れた性質を有しながら、冬期間や
寒冷地にも適した安定な透明性化粧料の処方組みが困難
とされている。
【0006】当業者間においては、上記混濁や沈澱を少
なく抑える努力がなされているが、化粧料にとって望ま
しいpH領域に調整できなかったり、混濁や沈澱の抑制
を目的とする増粘剤などの併用によって使用感が低下し
たり、透明性化粧料にとって大切な外観の美麗さや清潔
感が失われたり、また添加剤併用のために皮膚への刺激
性を高める結果となり、折角の植物性蛋白加水分解物の
機能が生かされず、広く応用されてはいないのが現状で
ある。
【0007】従来の化粧料用植物性蛋白加水分解物を得
る技術としては、特開昭62−53909号公報、特開
昭63−253012号公報および特開平5−921号
公報に開示されている各技術があげられる。しかしなが
ら、これらの各技術は、いずれもエンド型蛋白加水分解
酵素を使用しているものの2種以上を組み合せて使用す
ることを意図したものではなく、また、透明性化粧料用
途を意図したものでもなかったため、該用途において充
分な性能を具備した小麦蛋白加水分解物は得られていな
い。
【0008】詳言すれば、特開昭62−53909号公
報記載の技術は、分子量1,000から10,000程
度の平均分子量を有する植物種子蛋白の水溶性加水分解
物を含有する化粧料に関するものであり、該公報に示さ
れる小麦蛋白質の加水分解例には、エンド型酵素である
ペプシンのみを用いて加水分解後加熱し、濾過処理した
液に防腐剤を添加し、3日間放置後再度濾過を行い透明
な液を得ている記述があるが、蛋白加水分解物の製造工
程が複雑で、かなりの長時間を要している。なお、この
公報の実施例3を追試したところ、得られた小麦蛋白加
水分解物は水溶液や5℃下の水溶液中では濁りが認めら
れ、また、該水溶液のpHの変動や低温域に温度低下さ
せることにより新たな濁りの発生が認められた。
【0009】特開昭63−253012号公報記載の技
術は、分子量が1万以下にあり、主体成分の分子量が
2,000から5,000付近にあるグルテン加水分解
抽出物含有化粧料に関するもので、実施例1では小麦蛋
白質をエンド型であるアルカリプロテアーゼのみを用い
て加水分解後、二度の濾過を行い、さらに高分子量の加
水分解ペプチドを除くために限外濾過膜を通して、分子
量10,000以上のペプチドを除去して低分子量帯を
得ており、該公報には、得られる加水分解物は「水及び
50%エタノールに可溶である」と記載されているが、
製造工程が煩雑で、かなりの長時間を要している。な
お、この公報の実施例1を追試したところ、得られた小
麦蛋白加水分解物は低濃度では常温の水に溶解はするも
のの、濃度が高くなるにつれて濁りの増加が認められ、
また、低温域の冷水や50%エタノールのいずれにも溶
解性が不充分なため濁りが認められた。
【0010】特開平5−921号公報記載の技術は、小
麦蛋白加水分解物を含有する化粧料に関するものであ
り、該公報には酸性側に至適pHを有するエンド型ペプ
チダーゼを用いるとされているが特に限定はなく、主と
して分子量分布について規定しているものである。な
お、この公報の参考例1に従って小麦蛋白加水分解物を
作製し溶解性を調べたところ常温の水には溶解するが、
冷水中では濁りがみられ、また、該水溶液のpHを中性
付近で変動させることにより新たな濁りの発生が認めら
れた。
【0011】上述の通り、上掲各公報に開示されている
各技術においては、エンド型酵素を用いてはいるものの
その組み合せや製造条件について詳細に究明されてはお
らず、透明性化粧料に要求される溶液透明性とその安定
性を満たす小麦蛋白加水分解物は得られていないといえ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は、小麦蛋白
加水分解物水溶液のpHが2〜10の範囲、ならびに室
温以下の冷水及び50%エタノールにも透明に溶解で
き、かつその透明性を安定に保つことができるので、透
明性化粧料、例えば化粧水、シャンプーなどに好適に配
合できる小麦蛋白加水分解物の製法、および該製法によ
って得られる加水分解物を含有する透明性化粧料の提供
を技術的課題とする。
【0013】
【問題点を解決するための手段】前記技術的課題は、2
種以上のエンド型蛋白加水分解酵素を組み合せて用いて
酸性下において小麦蛋白質を加水分解して得られる重量
平均分子量が1,000〜4,000であり、分子量
4,000以下のペプチドの割合が75%以上であっ
て、pH2〜10の領域内の水並びに50%エタノール
水溶液に透明に溶解する小麦蛋白加水分解物を得ること
にある。
【0014】また、本発明は、2種以上のエンド型蛋白
加水分解酵素を組み合せて用いて酸性下において小麦蛋
白質を加水分解して得られる、重量平均分子量が1,0
00〜4,000であり、分子量4,000以下のペプ
チドの割合が75%以上であって、pH2〜10の領域
内の水並びに50%エタノール水溶液に透明に溶解する
小麦蛋白加水分解物の製造法である。
【0015】上記製造法の実施に当っては、2種以上の
エンド型の蛋白分解酵素として、アスパルティックタイ
ププロテイナーゼと、メタロタイププロテイナーゼ、セ
リンタイププロテイナーゼ及びシステインタイププロテ
イナーゼから選ばれる1種又は2種以上のプロテイナー
ゼとを組み合わせて使用することが重要であり、また、
分解pHにおける酵素活性比率がアスパルティックタイ
ププロテイナーゼ100部に対してメタロタイププロテ
イナーゼ、セリンタイププロテイナーゼ及びシステイン
タイププロテイナーゼから選ばれる1種又は2種以上が
1〜15部であること、さらにはpH3.0〜5.0に
おいて加水分解することが必要である。
【0016】また、本発明は、2種以上のエンド型蛋白
加水分解酵素を組み合せて用いて、酸性下で小麦蛋白質
を加水分解して得られる重量平均分子量が1,000〜
4,000で、分子量4,000以下のペプチドの割合
が75%以上であって、pH2から10の領域内の水並
びに50%エタノール水溶液に透明に溶解する小麦蛋白
加水分解物を含有する透明性化粧料である。
【0017】本発明をより詳しく説明すれば、次の通り
である。本発明においては、2種以上のエンド型の蛋白
分解酵素を組み合せて用い、小麦蛋白質を原料として酸
性下、好ましくはpH3.0〜5.0において、5〜3
0時間加水分解することにより、高分子量帯のペプチド
を沈澱し難い長さにまで切断し、透明性化粧料に最適な
分子量分布を持つ小麦蛋白加水分解物を得ることができ
る。
【0018】エンド型蛋白分解酵素は、一般に、酵素の
活性基別にアスパルティックタイププロテイナーゼ、メ
タロタイププロテイナーゼ、セリンタイププロテイナー
ゼ及びシステインタイププロテイナーゼに類型化されて
いる。本発明においてはこれらのタイプのうちで、アス
パルティックタイププロテイナーゼを必須構成酵素と
し、これとメタロタイププロテイナーゼ、セリンタイプ
プロテイナーゼ、及び、システインタイププロテイナー
ゼから選ばれる1種又は2種以上の酵素と組み合わせて
用い、且つ、その量比は分解条件のpHにおける酵素活
性比率から前記割合で併用することが最も重要である。
【0019】元来、酵素には至適pHが存在するが、エ
ンド型の蛋白分解酵素であるアスパルティックタイププ
ロテイナーゼは概して至適pHは酸性側に存在する。し
かし、メタロタイププロテイナーゼの至適pHは中性付
近にあり、セリンタイププロテイナーゼはアルカリ性側
に存在する。また、システインタイププロテイナーゼは
酸性側からアルカリ性域の広範にわたって至適pHを有
する。
【0020】本発明の実施に当っては、アスパルティッ
クタイププロテイナーゼと組み合わせて用いるメタロタ
イププロテイナーゼ、セリンタイププロテイナーゼ及び
システインタイププロテイナーゼの本来の至適pHをか
なり下回った酸性下、好ましくは3.0〜5.0のpH
域において小麦蛋白質を加水分解することが有効であ
る。
【0021】即ち、メタロタイププロテイナーゼである
サーモリシンの酵素活性を一例として上げるならば、本
発明者の測定結果によれば、その至適pHは7付近に存
在し、この時の活性単位は2,600,000(U/
g)であるが、これをpH4.5の低pHにおいても活
性単位は20,000(U/g)を有しており、至適p
Hの100分の1にも満たないが、本発明においてはこ
の活性の存在が極めて有効に作用する。
【0022】本発明に用いるアスパルティックタイププ
ロテイナーゼとしてはペプシン、カテプシン、及び、微
生物産生の酸性プロテイナーゼ(Aspergillus 属、Peni
cillium 属などの酸性プロテイナーゼ)などが知られて
おり、メタロタイププロテイナーゼとしてはコラーゲナ
ーゼ及び微生物産生の中性プロテイナーゼ(サーモリシ
ンなど)が知られており、セリンタイププロテイナーゼ
としてはトリプシン、キモトリプシン及び微生物産生の
アルカリプロテイナーゼ(ズブチリシンなど)が知られ
ており、システインタイププロテイナーゼとしてはパパ
イン、ブロメライン、フィシンなどが知られている。
【0023】上記各蛋白分解酵素には、アスパルティッ
クタイププロテイナーゼ、メタロタイププロテイナー
ゼ、セリンタイププロテイナーゼ及びシステインタイプ
プロテイナーゼの単一酵素として存在するものもある
が、アスパルティックタイププロテイナーゼ、メタロタ
イププロテイナーゼ、セリンタイププロテイナーゼ及び
システインタイププロテイナーゼをそれぞれ特定量含有
している複合酵素として存在するものが多い。後者を高
純度精製することによって各単一酵素を分離することも
できるが、分離することなく複合酵素のままで使用する
こともできる。
【0024】複合酵素のままで使用する場合には、該複
合酵素中に存在する各活性基別プロテイナーゼの酵素力
価を測定し、その値から算定して本発明に規定する分解
pHにおける酵素活性比率をバランスよく選択すればよ
い。なお、カビ由来の蛋白加水分解酵素のように本発明
に規定する各活性基別プロテイナーゼをバランスよく含
有している酵素を選定することが好ましい。
【0025】なお、各活性基別酵素力価の測定方法は次
の通りである。 (酵素力価の測定) (1)エンド型蛋白加水分解酵素の測定 至適pHに調整した酵素溶液1.0mlを試験管にと
り、37℃の恒温水槽に入れ5分間予熱した後、カゼイ
ン溶液2.0mlを加えよく振り混ぜ直ちに37℃の恒
温水槽に入れ、10〜30分間放置する。これに7.5
%トリクロロ酢酸溶液2.0mlを加えよく振り混ぜ、
室温にて30分間放置した後、濾紙で濾過する。その濾
液を水を対象として波長280nmの吸光度At を測定
する。別に空試験として、酵素溶液1.0mlをとり、
7.5%トリクロロ酢酸溶液2.0mlを加えよく振り
混ぜた後、カゼイン溶液2.0mlを加えたものにつ
き、以下同様に操作して吸光度Ao を測定する。活性単
位(U)は、波長280nmの吸光度を1分間に0.0
01変化させるときの酵素量とする。 活性単位(U/g)=(At −Ao )×n/t×1000 t:反応時間 n:酵素溶液の希釈倍数
【0026】(2)各活性基別プロテイナーゼの活性測
定 アスパルティックタイププロテイナーゼ、メタロタイプ
プロテイナーゼ、セリンタイププロテイナーゼ、及び、
システインタイププロテイナーゼの活性測定はそれぞ
れ、ペプスタチン溶液、EDTA溶液、フェニルメチル
スルフォニルフルオイド溶液及びパラクロロメルクリ安
息香酸(PCMB)溶液を活性阻害剤として加え、ヘモ
グロビンを基質として、加水分解条件のpHで前記と同
様の方法に従い酵素活性測定し、活性単位から活性基別
酵素量比及び酵素量を求める。
【0027】本発明に係る小麦蛋白加水分解物の代表的
な製造法は次の通りである。即ち、小麦蛋白質を酸性p
H域3.0〜5.0において、エンド型蛋白分解酵素で
あるアスパルティックタイププロテイナーゼと、メタロ
タイププロテイナーゼ、セリンタイププロテイナーゼ及
びシステインタイププロテイナーゼから選ばれる1種又
は2種以上を組み合わせてなる酵素を用いて、30〜5
0℃で、5〜30時間加水分解した後、濾過することに
より、本発明に係る蛋白加水分解物が得られる。
【0028】上記酵素を用いるに当って複数の蛋白分解
酵素によって同時に加水分解することが好適であるが、
複数の蛋白分解酵素を順次使用して段階的に加水分解す
ることもできる。
【0029】上記製造法によって得られる本発明に係る
蛋白加水分解物は、重量平均分子量が1,000〜4,
000であり、分子量4,000以下のペプチドの割合
が75%以上であって、pH2〜10の領域内の水並び
に50%エタノール水溶液に透明に溶解する小麦蛋白加
水分解物である。
【0030】
【作用】本発明に係る小麦蛋白加水分解物の透明溶解性
は、上記エンド型の蛋白加水分解酵素の組み合わせによ
り得られる該小麦蛋白加水分解物の分子量分布に起因し
ている。図1は後述する実施例8によって得た小麦蛋白
加水分解物の0.1%水溶液を、ゲル濾過法によって測
定した分子量分布のチャートである。このものは図1に
示すとおり、重量平均分子量が1,000〜4,000
で、分子量4,000以下のペプチドの割合が75%以
上である。
【0031】本発明に係る小麦蛋白加水分解物の分子量
分布は、図1に示される固有のものであり、5℃下にお
ける蛋白加水分解物の水溶液の透明性及び室温下におけ
る50%エタノール水溶液の透明性が、従来の小麦蛋白
加水分解物とは明らかに異なるものである。
【0032】本発明に係る小麦蛋白加水分解物の良好な
溶解性は、第一に、エンド型酵素の組み合わせ、即ち、
アスパルティックタイププロテイナーゼの酵素とメタロ
タイププロテイナーゼ、セリンタイププロテイナーゼ及
びシステインタイププロテイナーゼから選ばれる酵素が
共存することによる複数酵素の基質特異性に基づいてお
り、第二に、単一なエンド型酵素処理である前掲各公報
に記載されている小麦蛋白加水分解物とは分子量分布を
異にしており、分子量4,000以下のペプチドを75
%以上含有し、かつ、重量平均分子量が1,000〜
4,000であることによって、広いpH域の水や室温
以下0℃〜15℃の低温域の冷水並びに50%エタノー
ル水溶液も透明に溶解して、安定に保つ。
【0033】なお、本発明における分子量分布は、ゲル
濾過法、Asahipak GS−520カラム(旭化
成社製)を用いて、分子量既知の物質(リボヌクレアー
ゼA、アプロチニン、ブラジキニン)を分子量マーカー
として検量線を作成し、その検量線をもとに重量平均分
子量を算出したものである。溶離液には0.1%トリフ
ルオロ酢酸を含む40%アセトニトリル溶液を用い、2
20nmの吸光度を測定した。分析は分子量マーカーの
リボヌクレアーゼAが9.28分に溶出する流速で行っ
た。
【0034】本発明に係る小麦蛋白加水分解物は、重量
平均分子量が1,000〜4,000で、分子量4,0
00以下のペプチドが75%以上であることが必要であ
る。分子量4,000以下のペプチドが75%未満また
は分子量4,000以上のペプチドが25%以上では高
分子量帯が増加し、透明性に大きな影響を及ぼす。即
ち、pH2〜10の範囲の水及び室温以下0℃〜15℃
の低温域の冷水並びに50%エタノール水溶液に透明に
溶解せず、また、安定に保つことができない。また、分
子量が1,000以下のペプチドは化粧料に期待される
小麦蛋白質の特性が失われてしまい好ましくない。
【0035】本発明に係る小麦蛋白加水分解物を含有す
る化粧水などの皮膚用化粧料は、肌に塗布することによ
ってベタつきのない、しっとりとした潤いのある感触が
得られ、またシャンプーなどの毛髪用化粧料に使用する
と泡沫の感触を改善し指通りがよく、洗髪中の髪同士の
きしみを抑え、乾燥後は毛髪に良好なすべり感と自然な
光沢性を与える。また、本発明の優れた特性のため化粧
料に止まらず飲料、食品などの処方に際して沈降抑制の
ための増粘剤などを必要とせず、処方のpHも自在に調
節でき、冬期間や寒冷地または冷蔵中でも満足出来る製
品の作成が容易となる。
【0036】
【実施例】次に比較例と実施例とによって本発明をより
具体的に説明する。
【0037】比較例1 粉末状小麦グルテンをn−ヘキサンによって脱脂し、脱
脂グルテン80gを希塩酸水溶液に徐々に分散してグル
テン分散液を調整した。これにペプシン〔ペプシンF:
商品名、天野製薬社製〕0.4gを添加し、40℃でp
H2.5に保って5時間反応を行った。反応後分散液を
70℃で30分間加熱し、水酸化ナトリウム水溶液でp
H5.0に調整し遠心(5,000g×25分間)し、
上澄液を濾過助剤を用いて濾過し、さらに孔径0.45
μmのメンブランフィルターに通して濾過した。得られ
た濾液を凍結乾燥して精製物を得た。ここに得られた小
麦蛋白加水分解物は、特開昭62−53909号公報の
実施例3に記載されるものに相当する。なお、ペプシン
は、アスパルティックタイププロテイナーゼのみが作用
する。
【0038】比較例2 粉末状小麦グルテン100gを0.1N−NaOH4.
5Lに徐々に分散しグルテン分散液を調製した。これに
アルカリプロテアーゼ(Sigma社製)0.1gを添
加し、40℃pH12.0で6時間反応を行った。反応
後分解液を80℃で20分間加熱し、冷却後塩酸にてp
H5.0に調整して遠心(5,000×5分間)し、上
澄液を濾過助剤を用いて濾過した。得られた濾液を分子
量1万の濾過膜を用いて限外濾過を行い、透過液を凍結
乾燥して精製物を得た。ここに得られた小麦蛋白加水分
解物は、特開昭63−253012号公報の実施例1に
記載されるものに相当する。なお、アルカリプロテアー
ゼはセリンタイププロテイナーゼが主要酵素として作用
する。
【0039】比較例3 粉末状小麦グルテン107gを0.02N−クエン酸水
溶液700mlに徐々に分散しグルテン分散液を調整し
た。これに酸性プロテイナーゼ〔プロテアーゼアマノ
M:天野製薬社製〕0.16gを添加し、45℃、pH
4.0で5時間反応を行った。反応後分解液のpHを
5.0に調整し、80℃で30分間加熱して遠心(5,
000×20分間)し、上澄液を濾過助剤を用いて濾過
した。濾液を孔径0.45μmのメンブランフィルター
に通して濾過し、凍結乾燥して精製物を得た。ここに得
られた小麦蛋白加水分解物は、特開平5−921号公報
の参考例1に記載されるものに相当する。なお、pH
4.0においてアマノMはアスパルティックタイププロ
テイナーゼとして作用する。
【0040】実施例1〜7 ◎ アスパルティックタイププロテイナーゼとメタロタ
イププロテイナーゼの組み合わせ酵素による小麦蛋白質
分解物の製造法;粉末状小麦グルテン100gを希塩酸
溶液700g中に分散させ、pH4.5の小麦蛋白分散
液を調製した。これにPD酵素(盛進製薬社製:アスパ
ルティックタイププロテイナーゼとして80,000U
/g、メタロタイププロテイナーゼ2,000U/g)
を500, 438, 375, 250, 125, 63, 0 mg 、及びサーモリ
シン(生化学工業社製:メタロタイププロテイナーゼと
して20,000U/g)0, 1.8, 3.5, 7.0, 10.5, 1
2.3, 14.0mgを表1に示す如く組み合わせて加え(活
性比率として、アスパルティックタイププロテイナー
ゼ:メタロタイププロテイナーゼ=100:3〜8)、
15〜30時間反応させた。反応後、5000rpmに
て10分間遠心分離して未分解物を除き、上澄液を90
℃で10分間加熱して酵素を失活させた。冷却後パーラ
イト(商品名:トプコパーライト、東興パーライト工業
社製)20g及び珪藻土(商品名:ラジオライト、昭和
化学社製)10gを加えて撹拌して濾過し、得られた濾
液を0.45μmのメンブランフィルターにて濾過し
た。この濾液を噴霧乾燥して小麦蛋白加水分解物の粉末
を得た。
【0041】
【表1】
【0042】上記実施例において得た各小麦蛋白加水分
解物の冷水(5℃)並びに50%エタノール水溶液(2
0℃)への溶解性の評価結果を表2に示す。
【表2】
【0043】試験例1 小麦蛋白加水分解物水溶液のpH変化による透明溶解性
の比較試験;比較例1、2及び3で得られた各小麦蛋白
加水分解物並びに代表的なエンド型酵素の組み合せの例
として実施例4で得られた小麦蛋白加水分解物とを用い
て、各1%水溶液を調製し、それぞれ、6N塩酸または
6N水酸化ナトリウム液を撹拌しながら滴下してpHを
2〜10まで0.5ずつ変化させ13点、合計52点の
水溶液を調製した。
【0044】それぞれのpHにおける20℃下、1時間
後の660nmにおける水溶液の透過率を濁度の指標と
して測定し、図2に示した。図2より、本発明に係る小
麦蛋白加水分解物は、比較例1、2および3の分解方法
による小麦蛋白加水分解物よりも広範なpH域において
透明性に優れ、特に中性付近で使用されることの多い化
粧料には最適であることが確認できる。また試験後、実
施例4の水溶液を5℃の低温下における保存においても
透明性を保つことが確認できる。
【0045】試験例2 小麦蛋白加水分解物の冷水中での透明溶解性の比較試
験;比較例1、2、3および実施例4で得られた小麦蛋
白加水分解物を、それぞれ1%から10%まで濃度を変
えて純水に溶解し、5℃で1時間保った後、7℃下66
0nmにおける水溶液の透過率を濁度の指標として測定
し、図3に示した。図3より、本発明の小麦蛋白加水分
解物は、比較例1、2および3の分解方法による小麦蛋
白加水分解物に比べて5〜10%の高濃度域においても
冷水中での溶解性が優れ、また、実施例4の小麦蛋白加
水分解物を用いて実施例12に従い透明化粧水を作製
し、これを5℃下で保存すると長期において安定に透明
性を示し、冷所での保存も可能であることが確認でき
る。
【0046】試験例3 小麦蛋白加水分解物の50%アルコール水溶液での透明
溶解性の比較試験;比較例1、2、3および実施例4で
得られた各小麦蛋白加水分解物を、それぞれ1%から1
0%まで濃度を変えて50%アルコール水溶液に溶解し
20℃下、660nmにおける水溶液の透過率を濁度の
指標として測定し、図4に示した。図4より、本発明の
小麦蛋白加水分解物は、他の比較例1、2および3の分
解方法による小麦蛋白加水分解物に比べて5〜10%の
高濃度域においても50%アルコール水溶液に対する溶
解性がすぐれ、エタノールを含有する事の多い透明ロー
ションなどの化粧料にも安定的に配合できることが示さ
れた。
【0047】実施例8 ◎アスパルティックタイププロテイナーゼとセリンタイ
ププロテイナーゼの組み合せ酵素による小麦蛋白加水分
解物の製造法;小麦蛋白(生グルテン、水分含量:約6
7%)270gを希塩酸水溶液530g中に徐々に分散
させて、pH4.5の小麦蛋白分散液を調製した。これ
にAspergillus属由来プロテアーゼ〔プロテ
アーゼA「アマノ」:商品名、天野製薬社製、アスパル
ティックタイププロテイナーゼ257,000U/g、
セリンタイププロテイナーゼ11,000U/g〕16
0mgを加えて、45℃で24時間反応させた。反応
後、濾過液を90℃で10分間加熱してプロテアーゼを
失活させた。冷後、パーライト〔トプコパーライト:商
品名、東興パーライト工業社製〕27g、活性炭〔タケ
コール:商品名、武田薬品工業社製〕10g、ケイソウ
土〔ラジオライト:商品名、昭和化学社製〕5gを加え
て撹拌して濾過、得られた濾液を噴霧乾燥して小麦蛋白
加水分解物の粉末40.2gを得た。ここに得た小麦蛋
白加水分解物の分子量分布を図1に示した。また、ここ
に得た小麦蛋白加水分解物の重量平均分子量は2,34
0であった。
【0048】実施例9 ◎アスパルティックタイププロテイナーゼとメタロタイ
ププロテイナーゼ及びシステインタイププロテイナーゼ
の組み合せ酵素による小麦蛋白加水分解物の製造法;粉
末状グルテン100gを希塩酸溶液700g中に分散さ
せ、pH4.5の小麦蛋白分散液を調製した。これに実
施例1〜7で使用したPD酵素250mg及びブロメラ
インF(商品名:天野製薬社製、システインタイププロ
テイナーゼとして175,000U/g)を11.0m
gを加えて(活性比率としてアスパルティックタイププ
ロテイナーゼ:メタロタイププロテイナーゼ:システイ
ンタイププロテイナーゼ=100:2.5:9.5)、
45℃にて24時間反応させた。以下、実施例1〜7と
同様に操作して小麦蛋白加水分解物を得た。この溶解性
の試験結果を表3に示す。
【0049】実施例10 ◎実施例9の組み合せにおいてシステインタイププロテ
イナーゼ量が多い酵素による小麦蛋白加水分解物の製造
法;実施例9と同様に小麦蛋白分散液を調製し、PD酵
素250mg及びブロメラインF25.7mgを加えて
(活性比率としてアスパルティックタイププロテイナー
ゼ:メタロタイププロテイナーゼ:システインタイププ
ロテイナーゼ=100:2.5:22.5)、45℃に
て24時間反応させた。以下、実施例1〜7と同様に操
作して小麦蛋白加水分解物を得た。この溶解性の試験結
果を表3に示す。
【0050】実施例11 アスパルティックタイププロテイナーゼと、メタロタイ
ププロテイナーゼ及びセリンタイププロテイナーゼとの
組み合せ酵素による小麦蛋白加水分解物の作製方法;粉
末状グルテン100gを希塩酸溶液700g中に分散さ
せ、pH4.5の小麦蛋白分散液を調製した。これにモ
ルシンF(商品名:盛進製薬社製、アスパルティックタ
イププロテイナーゼとして160,000U/g)を1
25mg及びプロテアーゼN(商品名:天野製薬社製、
アスパルティックタイププロテイナーゼとして5,00
0U/g、メタロタイププロテイナーゼとして5,00
0U/g、及びセリンタイププロテイナーゼとして3
0,000U/g)を40mgを加えて(活性比率とし
て、アスパルティックタイププロテイナーゼ:メタロタ
イププロテイナーゼ及びセリンタイププロテイナーゼ=
100:6.9)、45℃にて24時間反応させた。以
下、実施例1〜7と同様に操作して小麦蛋白加水分解物
を得た。この溶解性の試験結果を表3に示す。
【0051】
【表3】
【0052】実施例12 透明化粧水の調製;実施例3で得た小麦蛋白加水分解物
を下記に示す処方に従って配合した透明化粧水を調製し
た。 透明化粧水の処方: 小麦蛋白加水分解物 0.4重量% 1,3−ブチレングリコール 4.0重量% メチルパラベン 0.1重量% エタノール 4.0重量% 精製水 91.5重量% ─────────────────────── 100.0重量% 調製法:エタノールにメチルパラベンを溶解し、1,3
−ブチレングリコール、精製水を加えて撹拌混合し、小
麦蛋白加水分解物を加えてよく撹拌する。クエン酸、ク
エン酸ナトリウムでpHを調整して仕上げる。 上記の処方で調整した透明化粧水は無色透明で室内保存
では長期間安定であり肌に使用すると、ベトつきがな
く、肌にしっとりとした感触と、はりを与えた。
【0053】実施例13 透明液状ヘアーシャンプーの調製;実施例8で得た小麦
蛋白加水分解物を下記に示す処方のように配合した透明
液状ヘアーシャンプーを調製した。 透明液状ヘアーシャンプーの処方: 小麦蛋白加水分解物 0.4重量% N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸 トリエタノールアミン(30%水溶液) 40.0重量% ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン (30%水溶液) 4.0重量% ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 8.0重量% メチルパラベン 0.2重量% エデト酸四ナトリウム 0.2重量% 精製水 47.2重量% ───────────────────────────── 100.0重量% 調製法:小麦蛋白加水分解物以外の原料を計量、混合
し、80℃に加温して撹拌溶解する。50℃に冷却して
小麦蛋白加水分解物と必要であれば香料を添加し、撹拌
して溶解、30℃まで冷却する。 上記の処方で調製した透明液状シャンプーは室温下長期
間安定であり、洗髪に使用すると、泡が滑らかで指通り
がよく、かつ乾燥後は櫛通りがよく自然な光沢を与え
た。
【0054】
【発明の効果】本発明に係る小麦蛋白加水分解物は、ペ
プチドの重量平均分子量が、1,000〜4,000
で、分子量4,000以下のペプチドの割合が75%以
上という特定の分子量分布を有していることに起因し
て、その溶液の透明安定性が優れている。
【0055】本発明に係る小麦蛋白加水分解物は、その
水溶液が2〜10のpHの領域内の水及び室温以下の低
温域の冷水並びに50%エタノール水溶液にも透明に溶
解でき、かつ、その透明性を安定に保つため、透明性化
粧料の処方中に沈降抑制のための増粘剤などを使用せず
に冬期または寒冷地にも適する処方を容易に配合でき、
またその処方のpHも自在に調節できる。従って、天然
蛋白質の性質を保持し、皮膚や頭髪に穏やかな透明性化
粧料の提供が可能である。また該加水分解物を含有する
皮膚用化粧料は肌に塗布することによってしっとりとし
た潤いのある感触が得られ、また毛髪用化粧料では毛髪
に良好なすべり感と自然な光沢性を与える。
【0056】なお、本発明に係る小麦蛋白加水分解物は
化粧料や医薬部外品に留まらず、透明性が期待される食
品用途などにも広範囲に応用が可能である。
【0057】また、本発明に係る小麦蛋白加水分解物の
製造方法は、エンド型の蛋白分解酵素がアスパルティッ
クタイププロテイナーゼと、メタロタイププロテイナー
ゼ、セリンタイププロテイナーゼまたはシステインタイ
ププロテイナーゼ或いはそれらの組み合わせで小麦蛋白
質を処理することにより、濁りや沈澱を惹起する要因と
なる高分子量のペプチドを著しく減少させるものである
から、濾過後の長時間の凝集沈降工程、複数回の濾過工
程および一旦濾過したのちに限外濾過膜処理などの分子
量分別処理を必要とせずに、単純な工程で目的とする特
定の分子量をもった小麦蛋白加水分解物を製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例8で得られた小麦蛋白加水分解物の分
子量分布を示す図である。
【図2】 試験例1による小麦蛋白加水分解物水溶液の
pH変化による透明溶解性の比較試験の結果である。
【図3】 試験例2による小麦蛋白加水分解物の冷水へ
の透明溶解性の比較試験の結果である。
【図4】 試験例3による小麦蛋白加水分解物の50%
アルコール水溶液での透明溶解性の比較試験の結果であ
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種以上のエンド型蛋白加水分解酵素を
    組み合せて用いて酸性下において小麦蛋白質を加水分解
    して得られる重量平均分子量が1,000〜4,000
    であり、分子量4,000以下のペプチドの割合が75
    %以上であって、pH2〜10の領域内の水並びに50
    %エタノール水溶液に透明に溶解する小麦蛋白加水分解
    物。
  2. 【請求項2】 2種以上のエンド型蛋白加水分解酵素を
    組み合せて用いて酸性下において小麦蛋白質を加水分解
    することを特徴とする請求項1記載の小麦蛋白加水分解
    物の製造法。
  3. 【請求項3】 エンド型蛋白加水分解酵素として、アス
    パルティックタイププロテイナーゼとメタロタイププロ
    テイナーゼ、セリンタイププロテイナーゼ及びシステイ
    ンタイププロテイナーゼから選ばれる1種又は2種以上
    とを組み合せて用いる請求項2記載の小麦蛋白加水分解
    物の製造法。
  4. 【請求項4】 分解pHにおける酵素活性比率が、アス
    パルティックタイププロテイナーゼ100部に対してメ
    タロタイププロテイナーゼ、セリンタイププロテイナー
    ゼ及びシステインタイププロテイナーゼから選ばれる1
    種又は2種以上のプロテイナーゼ1〜15部である請求
    項3記載の小麦蛋白加水分解物の製造法。
  5. 【請求項5】 加水分解時のpH値が3.0〜5.0で
    ある請求項2乃至請求項4記載のいずれかに記載の小麦
    蛋白加水分解物の製造法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の小麦蛋白加水分解物を含
    有する透明性化粧料。
JP7050390A 1995-02-16 1995-02-16 溶解性に優れた小麦蛋白加水分解物及びその製造法並びに透明性化粧料。 Pending JPH08217795A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7050390A JPH08217795A (ja) 1995-02-16 1995-02-16 溶解性に優れた小麦蛋白加水分解物及びその製造法並びに透明性化粧料。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7050390A JPH08217795A (ja) 1995-02-16 1995-02-16 溶解性に優れた小麦蛋白加水分解物及びその製造法並びに透明性化粧料。

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08217795A true JPH08217795A (ja) 1996-08-27

Family

ID=12857552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7050390A Pending JPH08217795A (ja) 1995-02-16 1995-02-16 溶解性に優れた小麦蛋白加水分解物及びその製造法並びに透明性化粧料。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08217795A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014171359A1 (ja) * 2013-04-19 2014-10-23 グリコ栄養食品株式会社 小麦グルテン分解物
WO2019238941A1 (en) * 2018-06-15 2019-12-19 Roquette Freres Non-vital wheat protein and its production process
KR20220052770A (ko) * 2020-10-21 2022-04-28 코스맥스 주식회사 배초향 단백질 가수분해물을 포함하는 피부 개선용 화장료 조성물
CN117363678A (zh) * 2023-10-10 2024-01-09 北京飞天牡丹生物科技有限公司 一种牡丹鲜花提取液的制备方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014171359A1 (ja) * 2013-04-19 2014-10-23 グリコ栄養食品株式会社 小麦グルテン分解物
WO2019238941A1 (en) * 2018-06-15 2019-12-19 Roquette Freres Non-vital wheat protein and its production process
CN112334010A (zh) * 2018-06-15 2021-02-05 罗盖特公司 非活性小麦蛋白及其生产方法
KR20220052770A (ko) * 2020-10-21 2022-04-28 코스맥스 주식회사 배초향 단백질 가수분해물을 포함하는 피부 개선용 화장료 조성물
CN117363678A (zh) * 2023-10-10 2024-01-09 北京飞天牡丹生物科技有限公司 一种牡丹鲜花提取液的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0845972B1 (de) Verwendung von mutierter subtilisin-protease in kosmetischen produkten
EP1433463B1 (en) Use of algal proteins in cosmetics
JPS60176549A (ja) たん白分解物の製造法
JP2003521926A (ja) プロテアーゼ、これに対する遺伝子およびその用途
JP2008110927A (ja) ローヤルゼリー蛋白加水分解物を含む化粧料
EP0975322B1 (fr) Utilisation d'une fraction proteique extraite de graines d'hibiscus esculentus en cosmetique
US4364926A (en) Novel alkaline protease M3 method for the preparation thereof and dental caries-prophylactic composition containing the same
JP4229236B2 (ja) 加水分解されたホホバプロテインを調製する方法および加水分解されたホホバプロテインを含む調合物
JPS6368514A (ja) 植物性ポリペプチドの誘導体を含有する化粧料
JP2737790B2 (ja) 絹タンパク質加水分解物含有食物およびその製造方法
JP6871553B2 (ja) 化粧料組成物
JPH08217795A (ja) 溶解性に優れた小麦蛋白加水分解物及びその製造法並びに透明性化粧料。
JPH07274914A (ja) 鳩麦エキス抽出方法及び該抽出方法により得られた鳩麦エキス並びに該鳩麦エキスを含有有効成分とする皮膚改善用品
JPS6253909A (ja) 植物種子蛋白の水溶性加水分解物を含有する化粧料
JP2001511461A (ja) 活性が高くアレルゲン性の低い修飾ポリペプチド類
WO2022138872A1 (ja) コメタンパク質含有液状組成物の製造方法
JPS6236308A (ja) セリシン加水分解液組成物を配合した化粧料
JP2546807B2 (ja) 化粧料
KR100329962B1 (ko) 피부표면의 케라틴층을 분해하는 단백질 분해효소와 이를 생산하는 미생물 및 그 배양액을 함유하는 화장품 조성물
JP2736425B2 (ja) 動物又は植物由来蛋白加水分解物のアルキル化修飾物を含有する化粧料
JPH01249709A (ja) 鳥卵ポリペプチドの誘導体を含有する化粧料
JP2002037742A (ja) 皮膚外用剤
CN101243180A (zh) 从酶组合物中除去亚硫酸氢盐副产物的方法
JPH08151598A (ja) 未変性水溶性コラーゲンの可溶化剤
JPH0426605A (ja) 化粧料及び皮膚外用剤

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040629

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041026