JPH08217656A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH08217656A
JPH08217656A JP2482595A JP2482595A JPH08217656A JP H08217656 A JPH08217656 A JP H08217656A JP 2482595 A JP2482595 A JP 2482595A JP 2482595 A JP2482595 A JP 2482595A JP H08217656 A JPH08217656 A JP H08217656A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸湿、保湿、細胞賦活、細胞接着の作用に優
れ、しかも溶解性、保存安定性、更に安全性をも併せ持
ち、かつ広い範囲の剤型に適用可能な化粧料を提供す
る。 【構成】 化粧料に、ポリアミノ酸、好ましくは単一の
アミノ酸を構成単位とするホモアミノ酸ポリマーに糖類
及び/又はその誘導体が共有結合した糖結合ポリアミノ
酸を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアミノ酸に糖類及
び/又はその誘導体が共有結合した糖結合ポリアミノ酸
を含有する化粧料に関し、詳しくは、皮膚や毛髪に対し
て吸湿、保湿、接着、賦活作用を有し、従って優れた肌
荒れ改善効果、抗シワ、美肌効果、育毛効果を有する化
粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】美しい肌の条件として、皮膚の潤い、柔
軟性、ハリ、滑らかさ、シワがない等が挙げられるが、
この様な特性は、皮膚、特に、表皮角層の水分量と皮膚
細胞の活性に関係しているといわれている。また、頭髪
における水分量は、頭髪の質に影響を与える要素の一つ
であるといわれている。
【0003】そのため、美肌、育毛等化粧料の目的にと
って重要な機能の1つとして、皮膚及び頭髪に適度な水
分を保持させることが挙げられ、水分保持を目的とする
多種の化粧料が開発されてきた。
【0004】この様な化粧料として、例えば、吸湿剤、
保湿剤を単独あるいは組合せて配合した化粧料が提案さ
れており、吸湿剤としては、糖質、特にヒアルロン酸、
キチン等の多糖類や、皮膚由来の天然保湿成分であるN
MF作用物質や、コラーゲン、エラスチン等のタンパク
質が利用されている。また、保湿剤としては、近年の皮
膚科学の進歩により、角層間脂質物質であるセラミド等
が角層の水分保持に重要な働きをしていることがわかっ
たので、合成あるいは天然抽出されたセラミド等が利用
されている。
【0005】しかし、これらの化粧料には、以下の様な
問題点があった。 (1)セラミド等の細胞間脂質は、高価な上に溶解性が
悪いために、有効な濃度まで化粧料に配合することは実
際的でない。 (2)吸湿剤は、使用感がベトベトしていてさっぱり感
がない。特に、化粧水の様な場合には、経日安定性に劣
り、長期保存により沈殿が生じたり、微生物による分解
により粘度低下をきたす。 (3)吸湿剤、細胞間脂質系保湿剤をそれぞれ単独で配
合する場合には、皮膚に理想的な吸湿、保湿作用を有す
る化粧料を得ることができない。また、これらを組み合
わせて使用する場合は、化粧料の剤型や配合濃度が限定
される。従って、一物質で吸湿作用、細胞間脂質作用
(保湿作用)を有し、広い範囲の剤型に適用可能な物質
が望まれている。 (4)吸湿剤、細胞間脂質様物質の作用は物理的作用な
ので、美しい角層を作るには表皮細胞の賦活作用(増殖
作用)が必要であるが、従来の吸湿剤や保湿剤はこのよ
うな作用を備えていない。 (5)美しい肌の条件の1つとして、角層が剥離してい
ないことが挙げられる。これは、重度な角層の剥離が肌
荒れの1つであると考えられるからである。ところで細
胞間脂質も角質細胞間の接着に関与しているといわれて
いるが、その作用は十分なものではない。細胞同士間の
接着機構としては、デスモソームをはじめとして、接着
帯、密着結合、ギャップ結合が知られているが、従来の
吸湿剤や保湿剤はこのような接着作用も備えていない。
【0006】そこで、上記の様々な問題点を克服する物
質が研究探索され、これまでに、各種ポリマーに糖類を
共有結合した糖結合ポリアミノ酸を化粧料に配合した、
吸湿、保湿の両機能ばかりでなく、細胞賦活、細胞接着
の両作用も併せ持ち、しかも溶解性、保存安定性にも優
れ、かつ広い範囲の剤型に適用可能で安価な化粧料が開
発されている。しかし、この様な糖結合ポリマーにおい
ては、主鎖を構成するポリマーの種類によって、細胞賦
活、細胞接着性等の機能が十分でない場合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたものであり、吸湿、保湿、細胞賦活、細胞接
着の作用に優れ、しかも溶解性、保存安定性、更に安全
性をも併せ持ち、かつ広い範囲の剤型に適用可能な化粧
料を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、アミノ酸分子が
酸アミド結合により縮重合して得られるポリアミノ酸
に、糖類及び/又はその誘導体を共有結合させた糖結合
ポリアミノ酸を化粧料に配合することにより、吸湿、保
湿、細胞賦活、細胞接着の作用に優れ、しかも溶解性、
保存安定性、更に安全性をも併せ持ち、かつ広い範囲の
剤型に適用可能な化粧料が得られることを見出し、本発
明を完成させた。
【0009】すなわち本発明は、ポリアミノ酸に糖類及
び/又はその誘導体が共有結合した糖結合ポリアミノ酸
を含有することを特徴とする化粧料である。以下、本発
明を詳細に説明する。 <1>糖結合ポリアミノ酸 本発明に用いる糖結合ポリアミノ酸は、ポリアミノ酸に
糖類及び/又はその誘導体が共有結合した構造を有す
る。
【0010】上記ポリアミノ酸は、同一分子内にアミノ
基とカルボキシル基を有する1種又は2種以上のアミノ
酸が酸アミド結合により縮重合して得られる縮重合体で
あれば特に制限はないが、この様にして得られるポリア
ミノ酸のうち重合度が30〜700程度のポリアミノ酸
が本発明においては好ましく用いられる。
【0011】上記ポリアミノ酸の構成単位となるアミノ
酸はイミノ酸も含むものであり、この様なアミノ酸とし
ては、例えば、タンパク質を構成するグリシン、アラニ
ン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオ
ニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、ヒドロ
キシリジン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシ
ン、ヒスチジン、トリプトファン、プロリン、オキシプ
ロリン、オルニチン等のα−アミノ酸、非タンパク質性
アミノ酸であるβ−アラニン、β−アミノ酪酸等のβ−
アミノ酸、γ−アミノ酪酸、カルニチン等のγ−アミノ
酸、δ−アミノレブリン酸等のδ−アミノ酸等を挙げる
ことができる。
【0012】上記アミノ酸の縮重合は、一方のアミノ酸
分子のアミノ基と他方のアミノ酸分子のカルボキシル基
が反応して脱水する反応により行われるが、この際、原
料のアミノ酸がアスパラギン酸、グルタミン酸等のモノ
アミノジカルボン酸(酸性アミノ酸)やリジン、アルギ
ニン等のジアミノモノカルボン酸(塩基性アミノ酸)で
ある場合には、これらのアミノ酸のどちらのカルボキシ
ル基又はどちらのアミノ基が縮合に関与しても構わな
い。
【0013】このように、本発明において用いる「ポリ
アミノ酸」とは、α−アミノ酸がペプチド結合により縮
重合して得られるいわゆるポリアミノ酸の他に、α−ア
ミノ酸以外のアミノ酸の縮重合体や、α−アミノ酸のう
ちでも、モノアミノジカルボン酸(酸性アミノ酸)やジ
アミノモノカルボン酸(塩基性アミノ酸)を単量体とし
て、これらのα位以外のアミノ基及び/又はカルボキシ
ル基を酸アミド結合させて得られる縮重合体も含む概念
とする。
【0014】本発明に用いるポリアミノ酸は、上記の様
にアミノ酸の酸アミド結合による縮重合で得られる他、
天然のペプチド類をそのまま用いることも可能であり、
またタンパク質を部分的に加水分解することによって得
ることも可能である。この様なポリアミノ酸のうちで
も、本発明において好ましく用いられるポリアミノ酸
は、1種のアミノ酸を縮重合させて得られるホモポリマ
ーであり、この様なポリアミノ酸として、例えば、ポリ
リジン、ポリオルニチン、ポリグルタミン酸等を挙げる
ことができる。
【0015】本発明に用いる糖類及び/又はその誘導体
としては、これを構成する糖類の種類、糖数、糖類間の
結合形式について特に限定されるものではないが、例え
ば、D−グリセロース、D−アラビノース、D−キシロ
ース、D−グルコース、D−ガラクトース、D−マンノ
ース、D−フルクトース及びそれらの誘導体(例えば、
D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、D−グルコン
酸、D−ガラクトン酸、シアル酸、ムラミン酸、D−グ
ルクロン酸、D−ガラクツロン酸、D−ユンヌロン酸等
の糖の水酸基をアミノ基、カルボキシル基、アシル基、
スルホン酸基等で化学修飾したもの、あるいは、更にこ
れらの官能基を介して各種化合物が結合したもの)から
選ばれる糖類を構成単位とするものが好ましく挙げられ
る。これらの糖類の1種あるいは2種以上を構成単位と
して上記糖類が構成されるが、この糖数は、1〜10で
あることが好ましく、更に、構成糖同士の結合形式は、
α−1,4結合、α−1,6結合、あるいは、β−1,
4結合、β−1,6結合が好ましい。
【0016】本発明に用いる糖結合ポリアミノ酸は、上
述したポリアミノ酸に糖類及び/又はその誘導体(以
下、これを糖類という)が共有結合したものであるが、
この様な糖結合ポリアミノ酸のうちでも本発明において
は、化1で表されるポリ−α−置換 ε−L−リジンの
D−ガラクトピラノシルグルコン酸誘導体(以下、必要
に応じてこの化合物をPεLys−LAと表す。)、化
2で表されるポリ−δ−置換 L−オルニチンのD−ガ
ラクトピラノシルグルコン酸誘導体(以下、必要に応じ
てこの化合物をPOrn−LAと表す。)、化3で表さ
れるポリ−ε−置換 L−リジンのマルトースラクトン
誘導体(以下、必要に応じてこの化合物をPLys−M
Aと表す。)、化4で表されるポリ−γ−置換 L−グ
ルタミン酸のグルコースアミドブチルアミン誘導体、化
5で表されるポリ−γ−置換 L−グルタミン酸のマル
トヘプタオースアミドブチルアミン誘導体等を配合する
ことが好ましい。
【0017】
【化1】
【0018】但し、化1中n及びmは1以上の整数をそ
れぞれ表し、n≧mである。
【0019】
【化2】
【0020】但し、化2中p及びoは1以上の整数をそ
れぞれ表し、p≧oである。
【0021】
【化3】
【0022】但し、化3中r及びqは1以上の整数をそ
れぞれ表し、r≧qである。
【0023】
【化4】
【0024】但し、化4中t及びsは1以上の整数をそ
れぞれ表し、t≧sである。
【0025】
【化5】
【0026】但し、化5中v及びuは1以上の整数をそ
れぞれ表し、v≧uである。ここで、本明細書において
用いる「置換」とは、例えば、上記ポリ−α−置換ε−
L−リジンのD−ガラクトピラノシルグルコン酸誘導体
で用いる「置換」のように、酸アミド結合によりポリア
ミノ酸ポリマー側鎖のアミノ基の水素原子がD−ガラク
トピラノシルグルコン酸残基と置き換わった場合につい
ても、用いられる概念とする。
【0027】以下に、本発明に用いる糖結合ポリアミノ
酸の具体的な構造について、好ましい糖結合ポリアミノ
酸であるPεLys−LA及びPOrn−LAを例にし
て説明する。
【0028】PεLys−LAは、上記一般式(I)に
示されるように、ポリ(ε−L−リジン)の少なくとも
一部あるいは全部のL−リジン残基のα−アミノ基がD
−ガラクトピラノシルグルコン酸とアミド結合した糖結
合ポリアミノ酸であり、また、POrn−LAは、上記
一般式(II)に示されるようにポリ(L−オルニチン)
の少なくとも一部あるいは全部のL−オルニチン残基の
δ−アミノ基がD−ガラクトピラノシルグルコン酸とア
ミド結合した糖結合ポリアミノ酸である。
【0029】上記一般式(I)で示されるPεLys−
LAの主鎖を構成するポリ(ε−L−リジン)の重合度
(一般式(I)におけるn)は、また、一般式(II)で
示されるPOrn−LAの主鎖を構成するポリ(L−オ
ルニチン)の重合度(一般式(II)におけるp)は、上
述した通り30〜700であることが本発明においては
好ましい。
【0030】上記ポリ(ε−L−リジン)は、ジアミノ
モノカルボン酸(塩基性アミノ酸)であるL−リジンの
カルボキシル基とε−アミノ基による酸アミド結合が繰
り返されて得られるポリアミノ酸であり、α−位のアミ
ノ基は上記縮重合反応には関与せずにポリマー主鎖に側
鎖の状態で反応性官能基として残される。PεLys−
LAは、この様なポリ(ε−L−リジン)のL−リジン
残基のα−アミノ基の少なくとも一部あるいは全部(一
般式(I)におけるm個)がD−ガラクトピラノシルグ
ルコン酸とアミド結合してなるものである。
【0031】また、同様にポリ(L−オルニチン)は、
ジアミノモノカルボン酸(塩基性アミノ酸)であるL−
オルニチンのカルボキシル基とα−アミノ基による酸ア
ミド結合が繰り返されて得られるポリアミノ酸であり、
δ−位のアミノ基は上記縮重合反応には関与せずにポリ
マー主鎖に側鎖の一部に反応性官能基として残される。
POrn−LAは、この様なポリ(L−オルニチン)の
L−オルニチン残基のδ−アミノ基の少なくとも一部あ
るいは全部(一般式(II)におけるo個)がD−ガラク
トピラノシルグルコン酸とアミド結合してなるものであ
る。
【0032】ここで、PεLys−LAにおける、D−
ガラクトピラノシルグルコン酸が結合したL−リジン残
基の数が、ポリ(ε−L−リジン)を構成するL−リジ
ン残基の総数の、同様にPOrn−LAにおける、D−
ガラクトピラノシルグルコン酸が結合したL−オルニチ
ン残基の数が、ポリ(L−オルニチン)を構成するL−
オルニチン残基の総数の、5〜100%であることが、
本発明においては好ましい。この好ましい百分率の範囲
5〜100%は、本発明に用いる他の糖結合ポリアミノ
酸における、ポリアミノ酸を構成するアミノ酸残基の総
数に対する糖類が結合したポリアミノ酸残基の数の百分
率においても同様である。
【0033】以下、本明細書において、ポリアミノ酸を
構成するアミノ酸残基の総数に対する糖類が結合したポ
リアミノ酸残基の数の百分率を、ポリアミノ酸への糖類
導入率と呼ぶことにする。ポリアミノ酸への糖類導入率
が5%未満では、得られる糖結合ポリアミノ酸が細胞毒
性を示すことがある。
【0034】この様な糖結合ポリアミノ酸の製造方法で
あるが、特に限定されるものではなく、例えば、糖類と
ポリアミノ酸の有する水酸基、メルカプト基、アミノ
基、カルボキシル基等の反応性官能基とを架橋剤を用い
て結合させる合成法、ポリアミノ酸に反応性官能基がな
い場合には、反応性官能基を導入した後、架橋剤を用い
て結合させる合成法等が挙げられる。
【0035】架橋剤を用いる方法としては、例えば、臭
化シアン、酸アジド、水溶性カルボジイミド等を利用し
たペプチド結合合成法、ポリアミノ酸に導入した芳香族
アミノ基と亜硫酸ナトリウムとを反応させて得たジアゾ
ニウム化合物を利用するジアゾ合成法、ハロゲン化アセ
チル誘導体、トリアジニル誘導体を利用するアルキル化
法、グルタルアルデヒド等のアルデヒド基とポリアミノ
酸のアミノ基との反応を利用するシッフ塩基形成合成
法、カルボキシル基、アミノ基、アルデヒド基及びイソ
ニトリル基を共存させて縮合を行うUgl反応合成法、
トレシルエステルを利用するトレシルクロリド合成法、
スベリン酸ジ−N−ヒドロキシスクシンイミドエステ
ル、酒石酸ジ−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル
等の活性エステル基を用いる合成法、ジメチルスベロイ
ミデート二塩基酸、メチル−4−メルカプトブチルイミ
デート塩酸塩、メチル−4−アジドベンゾイミデート塩
酸塩等のイミドエステル基を用いる合成法、p−フェニ
レンビスマレイミド等のマレイミド基を用いる合成法、
ポリアミノ酸の水酸基をN,N’−カルボニルジイミダ
ゾールで活性化する合成法等が挙げられる。これらの合
成法は、水溶液中やジメチルホルムアミド(DMF)、
ピリジンのような極性有機溶媒中でも行うことができ
る。好ましい溶媒は、極性有機溶媒である。
【0036】反応性官能基を持たないポリアミノ酸に反
応性官能基を導入して糖類と結合させる合成法として
は、ポリアミノ酸に架橋剤を直接結合させ、あるいは、
ポリアミノ酸にポリエチレングリコールやポリプロピレ
ングリコール等をグラフトさせ、その末端に架橋剤を結
合させることにより、反応性官能基を導入する方法等が
挙げられる。
【0037】以下に、本発明において糖結合ポリアミノ
酸として好ましく用いられるPεLys−LA及びPO
rn−LAを例として、糖結合ポリアミノ酸の製造方法
について具体的に説明する。
【0038】PεLys−LA、POrn−LAの製造
方法は、基本的には、ポリ(ε−L−リジン)のL−リ
ジン残基のα−アミノ基と、あるいはポリ(L−オルニ
チン)のL−オルニチン残基のδ−アミノ基と、D−ガ
ラクトピラノシルグルコン酸のカルボキシル基とを酸ア
ミド結合する方法を考えればよい。原料のポリ(ε−L
−リジン)、ポリ(L−オルニチン)は、一般法に従
い、L−リジンをそのε−アミノ基とα−カルボキシル
基の酸アミド結合により、あるいはL−オルニチンをそ
のα−アミノ基とα−カルボキシル基の酸アミド結合に
より、必要な重合度にまで縮重合させて得られる他、ポ
リ(ε−L−リジン)については、チッ素株式会社等よ
り、また、ポリ(L−オルニチン)については、シグマ
社等よりそれぞれ市販されているもののうち適当な重合
度のポリアミノ酸を選択してこれを用いることも可能で
ある。
【0039】この様なPεLys−LA、POrn−L
Aの製造方法としては、例えば、ポリ(ε−L−リジ
ン)またはポリ(L−オルニチン)をN,N,N',N'−
テトラメチルエチレンジアミン(TEMED)緩衝液に
溶解し、D−ガラクトピラノシルグルコン酸と1−エチ
ル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ドハイドロクロライド(EDC)を添加して20〜30
℃で3〜7日間反応させる方法等が挙げられる。得られ
た反応粗製物には、反応終了後、必要に応じて、反応液
を透析チューブ等を用いて透析する等の精製処理、凍結
乾燥等の乾燥処理等が施される。ポリ(ε−L−リジ
ン)またはポリ(L−オルニチン)へのD−ガラクトピ
ラノシルグルコン酸の導入率の調整は、反応液へのD−
ガラクトピラノシルグルコン酸の添加量を調整すること
により行うことができる。
【0040】また、実際に得られたPεLys−LAに
おけるポリ(ε−L−リジン)へのD−ガラクトピラノ
シルグルコン酸の導入率は、NMR測定を行い、εCH
2(3.16ppm付近)、骨格CH(3.77ppm
付近)、D−ガラクトピラノシルグルコン酸残基(3.
4〜4.49ppm)によるシグナルを用いて計算する
ことが可能である。また、POrn−LAにおけるポリ
(L−オルニチン)へのD−ガラクトピラノシルグルコ
ン酸の導入率も同様にして、NMR測定を行い、δCH
2(2.97ppm付近)、骨格CH(4.27ppm
付近)、D−ガラクトピラノシルグルコン酸残基(3.
49〜4.51ppm)によるシグナルを用いて計算す
ることが可能である。
【0041】この様にして得られる糖結合ポリアミノ酸
は、後述のように細胞接着性や細胞増殖性に優れ、以下
の様にして化粧料の有効成分として用いられる。
【0042】<2>本発明の化粧料 本発明の化粧料は、上記糖結合ポリアミノ酸の1種また
は2種以上を配合したものである。配合量は、化粧料全
量に対して0.001〜10重量%であることが好まし
い。配合量が0.001重量%未満では、十分な肌荒れ
改善効果、抗シワ、美肌効果や育毛効果が得られないこ
とがあり、また、10重量%を越えても効果が頭打ちで
あり経済的に好ましくない。
【0043】本発明の化粧料の剤型は、特に限定される
ものではなく、例えば、ローション、乳液、クリーム、
水性ゲル、オイルゲル、軟膏、アンダーメークアップ、
ファンデーション、パウダー、口紅、アイライナー、ヘ
アトニック、シャンプー、リンス、ポマード、ヘアトリ
ートメント、ヘアパック、ヘアリキッド、ヘアローショ
ン、スタイリングフォーム等の通常、皮膚用や頭髪用の
化粧料として用いられているものが挙げられる。これら
の化粧料は、上記糖結合ポリアミノ酸を配合する以外
は、通常の化粧料と同様の方法で製造することができ
る。
【0044】また、本発明の化粧料には、上記糖結合ポ
リアミノ酸以外に、通常、化粧料に適用される、流動パ
ラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素類、ミリ
スチン酸イソプロピル(IPM)や合成ゲイロウ、ホホ
バ油、カルナウバワックス等のエステル類、オリーブ
油、牛脂等の動植物油脂、セタノール、ステアリルアル
コール等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイン
酸等の高級脂肪酸類、ラウリル硫酸ナトリウム、アルキ
ルスルホコハク酸エステル等のアニオン界面活性剤、4
級アルキルアミン塩等のカチオン界面活性剤、脂肪酸モ
ノグリセライド、ポオキシエチレン硬化ヒマシ油等のノ
ニオン界面活性剤、アルキルベタイン等の両性界面活性
剤等の界面活性剤類、グリセリンやプロピレングリコー
ル等の多価アルコール類、エタノール、プロパノール等
の低級アルコール類、パラベン類やグルコン酸クロルヘ
キシジン等の防腐剤類、パラアミノ安息香酸誘導体、ベ
ンゾフェノン誘導体等の紫外線吸収剤類、ビタミンEや
ブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、アラビアゴ
ム、カルボキシビニルポリマー等の増粘剤、ポリエチレ
ングリコール等の保湿剤、クエン酸塩、酢酸塩等のpH
調整剤、酸化チタン、シリカゲル、タルク等の粉体類、
香料、色素等、ヒアルロン酸、胎盤抽出物、朝鮮人参エ
キス、ステロール配糖体等の各種目的に応じた薬効成分
などが適宜選択されて配合される。
【0045】また、上記糖結合ポリアミノ酸以外に、頭
髪用の化粧料には育毛を促進する薬剤を、皮膚用の化粧
料には肌荒れ改善作用を有する薬剤をそれぞれ配合して
も構わない。
【0046】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。まずは
じめに、本発明の化粧料に配合する糖結合ポリアミノ酸
の製造例について説明する。
【0047】
【製造例1】 ポリ−α−置換 ε−L−リジンのD−
ガラクトピラノシルグルコン酸誘導体 1gのポリ(ε−L−リジン)(チッ素株式会社製、分
子量5100、7.8mmol)を50mMのTEME
D緩衝液(pH4.7)15mLに溶解し、D−ガラク
トピラノシルグルコン酸の2.16gとEDCの0.9
1gを添加して3昼夜、室温で反応させた。反応終了
後、反応液を透析チューブ(スペクトラム、分子量カッ
ト3500)に移し、30Lの蒸留水に対して透析を行
った。透析終了後、凍結乾燥を行って0.6gのPεL
ys−LAを得た。この様にして得られたPεLys−
LAのIR及びNMRの測定を行った。その結果を図1
(IR)及び図2(NMR)に示す。
【0048】次に、上記図2に示すNMRチャートを用
いて上記で得られたPεLys−LAにおけるポリ(ε
−L−リジン)へのD−ガラクトピラノシルグルコン酸
の導入率を求めた。
【0049】図2において3.16ppm付近の強いシ
グナルは、εCH2によるもので積分比は2となる。次
に、3.77ppm付近は骨格CHによるもので積分比
は1となる。また、3.4〜4.49ppmのシグナル
は、D−ガラクトピラノシルグルコン酸残基によるもの
であり、ポリ(ε−L−リジン)へのD−ガラクトピラ
ノシルグルコン酸の導入割合をXとすると、積分比は2
1Xとなる。
【0050】図2より実際に得られる3.4〜4.49
ppmのシグナル対3.16ppm付近のシグナルのシ
グナル比は6.175:2.0であることから、関係式
6.175:2.0=21X+1:2が成り立ち、この
方程式よりX=0.246が得られる。つまり、上記製
造例で得られたPεLys−LAにおけるポリ(ε−L
−リジン)へのD−ガラクトピラノシルグルコン酸の導
入率は、24.6%と算出された。
【0051】
【製造例2】 ポリ−δ−置換 L−オルニチンのD−
ガラクトピラノシルグルコン酸誘導体 1gのポリ(L−オルニチン)(シグマ社製、分子量1
5000〜30000、8.7mmol)を50mMの
TEMED緩衝液(pH4.7)15mLに溶解し、D
−ガラクトピラノシルグルコン酸の2.16gとEDC
の0.91gを添加して3昼夜、室温で反応させた。反
応終了後、反応液を透析チューブ(スペクトラム、分子
量カット3500)に移し、30Lの蒸留水に対して透
析を行った。透析終了後、凍結乾燥を行って0.7gの
POrn−LAを得た。この様にして得られたPOrn
−LAのIR及びNMRの測定を行った。その結果を図
3(IR)及び図4(NMR)に示す。
【0052】次に、上記図4に示すNMRチャートを用
いて上記で得られたPOrn−LAにおけるポリ(L−
オルニチン)へのD−ガラクトピラノシルグルコン酸の
導入率を求めた。
【0053】図4において2.97ppm付近の強いシ
グナルは、δCH2によるもので積分比は2となる。次
に、4.27ppm付近は骨格CHによるもので積分比
は1となる。また、3.49〜4.51ppmのシグナ
ルは、D−ガラクトピラノシルグルコン酸残基によるも
のであり、ポリ(L−オルニチン)へのD−ガラクトピ
ラノシルグルコン酸の導入割合をXとすると、積分比は
21Xとなる。
【0054】図4より実際に得られる3.49〜4.5
1ppmのシグナル対2.97ppm付近のシグナルの
シグナル比は5.538:1.90であることから、関
係式5.538:1.90=21X+1:2が成り立
ち、この方程式よりX=0.230が得られる。つま
り、上記製造例で得られたPOrn−LAにおけるポリ
(L−オルニチン)へのD−ガラクトピラノシルグルコ
ン酸の導入率は、23.0%と算出された。
【0055】
【製造例3】 ポリ−ε−置換 L−リジンのマルトー
スラクトン誘導体 1gのポリ(L−リジン)(チッ素株式会社製、分子量
5000、7.9mmol)を50mMのTEMED緩
衝液(pH4.7)15mLに溶解し、マルトースラク
トンの2.16gとEDCの0.91gを添加して3昼
夜、室温で反応させた。反応終了後、反応液を透析チュ
ーブ(スペクトラム、分子量カット3500)に移し、
30Lの蒸留水に対して透析を行った。透析終了後、凍
結乾燥を行って0.64gのPLys−MAを得た。
【0056】この様にして得られたPLys−MAのN
MR測定を行い、得られたNMRのシグナル比より、上
記PLys−MAにおけるポリ(L−リジン)へのマル
トースラクトンの導入率を算出したところ、導入率は2
6%であった。
【0057】
【製造例4】 ポリ−γ−置換 L−グルタミン酸のグ
ルコースアミドブチルアミン誘導体 ポリ(γ−メチル L−グルタメート)1.43gを1
40mLのジクロロエタンに溶解し、室温でかき混ぜな
がら0.2mol/Lの水酸化ナトリウムのメタノール
水混合溶液(4:1、v/v、mL)を1時間かけて滴
下し、5時間反応させ、得られた白色沈殿をグラスフィ
ルターに捕集し、メタノール洗浄してポリ(L−グルタ
ミン酸ナトリウム)を得、これを少量の水に溶かしてか
き混ぜながら約10倍量の酢酸をゆっくり滴下すると白
色物質が析出した。これを30分間撹拌した後、遠心分
離により沈殿物質を集めて、アセトン洗浄して白色のポ
リ(L−グルタミン酸)を得た。
【0058】このポリ(L−グルタミン酸)0.77g
(6mmol)を10mLのジメチルスルホキシドに溶
解し、N−ヒドロキシコハク酸イミド1.0g(9mm
ol)及びN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド
1.9g(9mmol)を反応系に加えて、磁気撹拌し
ながら24時間室温で反応を続けて、ポリ(γ−N−コ
ハク酸イミノ L−グルタミン酸)を得た。ここにグル
コースアミドブチルアミン4.8g(18mmol)の
ジメチルスルホキシド溶液(10mL)を加えて、室温
で2日間かき混ぜた。反応終了後、沈殿物を濾別し、濾
液を減圧濃縮した。水を加えてセルロースチューブを用
いて48時間透析を行った後、凍結乾燥により0.7g
のポリ−γ−置換 L−グルタミン酸のグルコースアミ
ドブチルアミン誘導体を単離した。
【0059】この様にして得られたポリ−γ−置換 L
−グルタミン酸のグルコースアミドブチルアミン誘導体
のNMRの測定を行い、得られたNMRのシグナル比よ
り、上記におけるL−グルタミン酸へのグルコースアミ
ドブチルアミンの導入率を算出したところ、導入率は3
1%であった。
【0060】
【製造例5】 ポリ−γ−置換 L−グルタミン酸のマ
ルトヘプタオースアミドブチルアミン誘導体 マルトヘプタオースの還元性末端を次亜ヨウ素酸により
酸化しマルトヘプタオースラクトンとした後、ジメチル
スルホキシド中で50倍量の過剰の1,4−ジアミノブ
タンと反応させマルトヘプタオースアミドブチルアミン
を得た。
【0061】上記製造例4のグルコースアミドブチルア
ミン4.8g(18mmol)の替わりに、上記で得ら
れたマルトヘプタオースアミドブチルアミン8.1g
(6mmol)を用いた以外は製造例4と全く同様にし
て、ポリ−γ−置換 L−グルタミン酸のマルトヘプタ
オースアミドブチルアミン誘導体を得た。
【0062】この様にして得られたポリ−γ−置換 L
−グルタミン酸のマルトヘプタオースアミドブチルアミ
ン誘導体のNMRの測定を行い、得られたNMRのシグ
ナル比より、上記におけるL−グルタミン酸へのマルト
ヘプタオースアミドブチルアミンの導入率を算出したと
ころ、導入率は5.3%であった。
【0063】<糖結合ポリアミノ酸の評価>本発明の化
粧料に配合する糖結合ポリアミノ酸として上記製造例1
〜3で得られた糖結合ポリアミノ酸を用いて細胞接着
性、細胞増殖性を、また、上記製造例3で得られた糖結
合ポリアミノ酸を用いて、吸湿性、肌荒れ防止・改善作
用、経時安定性について評価を行った。
【0064】(1)細胞接着性試験、細胞増殖性試験 製造例1、2の糖結合ポリアミノ酸を用いた細胞接
着性試験 実験には、ヒト表皮角化細胞NHEK(クラボウ)及び
ヒト胎児肺線維芽細胞WI−38を用いた。
【0065】上記製造例2で得られたPOrn−LAを
蒸留水に0.01重量%濃度で溶解させ1日放置した
後、この溶液を15分間超音波処理し濾過滅菌した。更
に、この溶液を24ウエルマルチプレート又はディッシ
ュにコーティングする直前に15分間の超音波処理を行
った。35mmディッシュ(ファルコン1008)4個
に、上記POrn−LA溶液を2mLずつ加え、室温で
60分間放置後、余分な溶液を吸引除去した。各ディッ
シュをPBS(−)で2回洗ってから乾燥させた。
【0066】また、24ウエルマルチプレート(コーニ
ング258201)の各ウエルには、上記POrn−L
A溶液を0.5mLずつ加え、室温で60分間放置後、
余分な溶液を吸引除去した。このプレートをPBS
(−)で2回洗ってから乾燥させ、更に、細胞の播種3
時間前に各ウエルに、10μg/mLの割合でBSAを
含有するPBS溶液を0.5mLずつ加え、室温で30
分間放置後、余分な溶液を吸引除去し、PBS(−)で
2回洗った。
【0067】上記の様にしてPOrn−LAでコーティ
ングされたディッシュ4個に、9%FCS添加MEM培
地1mL当たりにヒト胎児肺線維芽細胞WI−38が1
0万個懸濁した細胞懸濁液を2mLずつ加え、また、P
Orn−LAでコーティングされた24ウエルマルチプ
レートの各ウエルに、BPE添加KMG培地1mL当た
りにヒト表皮角化細胞NHEKが8万個懸濁した細胞懸
濁液を0.5mLずつ加え、CO2インキュベーターに
入れ、37℃で60分間インキュベートした。インキュ
ベート終了後、各ディッシュ及び、24ウエルマルチプ
レートから培地を除去し、PBS(−)で2回洗った。
その後、各ディッシュ上、及び24ウエルマルチプレー
トの各ウエル上に残った細胞のDNA量を測定し、この
DNA量の各ディッシュ毎あるいは各ウエル毎に播種し
た全細胞のDNA量に対する百分率を求め、これを細胞
接着率として評価に用いた。
【0068】上記のPOrn−LAを用いたヒト胎児肺
線維芽細胞の細胞接着性試験において、POrn−LA
の替わりに製造例1で得られたPεLys−LAを用い
た以外は全く同様の方法で、POrn−LAについての
細胞接着性試験を行った。
【0069】また、コントロールとして、何もコーティ
ングしてない無コートのディッシュ4個、無コートの2
4ウエルマルチプレートを用いて同様の細胞接着試験を
行い、細胞接着率を求めた。結果を、ヒト胎児肺線維芽
細胞については図5に、ヒト表皮角化細胞については図
6に示す。尚、図中***は、その値がコントロールの
値と比較して0.1%の危険率で有意であることを示す
ものである。
【0070】 製造例1、2の糖結合ポリアミノ酸を
用いた細胞増殖性試験 実験には、ヒト表皮角化細胞NHEK(クラボウ)及び
ヒト胎児肺線維芽細胞WI−38を用いた。
【0071】上記製造例1で得られたPεLys−LA
を蒸留水に0.01重量%濃度で溶解させ1日放置した
後、この溶液を15分間超音波処理し濾過滅菌した。更
に、この溶液を24ウエルマルチプレート又はディッシ
ュにコーティングする直前に15分間の超音波処理を行
った。35mmディッシュ(ファルコン1008)4個
に、上記PεLys−LA溶液を2mLずつ加え、室温
で60分間放置後、余分な溶液を吸引除去した。各ディ
ッシュをPBS(−)で2回洗ってから乾燥させた。
【0072】また、24ウエルマルチプレート(コーニ
ング258201)の各ウエルには、上記PεLys−
LA溶液を0.5mLずつ加え、室温で60分間放置
後、余分な溶液を吸引除去した。このプレートをPBS
(−)で2回洗ってから乾燥させ、更に、細胞の播種3
時間前に各ウエルに、10μg/mLの割合でBSAを
含有するPBS溶液を0.5mLずつ加え、室温で30
分間放置後、余分な溶液を吸引除去し、PBS(−)で
2回洗った。
【0073】上記の様にしてPεLys−LAでコーテ
ィングされたディッシュ4個に、9%FCS添加MEM
培地1mL当たりにヒト胎児肺線維芽細胞WI−38が
5万個懸濁した細胞懸濁液を2mLずつ加え、また、P
εLys−LAでコーティングされた24ウエルマルチ
プレートの各ウエルに、BPE添加KMG培地1mL当
たりにヒト表皮角化細胞NHEKが4万個懸濁した細胞
懸濁液を0.5mLずつ加え、CO2インキュベーター
に入れ、37℃で48時間インキュベートした。インキ
ュベート終了後、各ディッシュ及び、24ウエルマルチ
プレートから培地を除去し、PBS(−)で2回洗っ
た。その後、各ディッシュ上、及び24ウエルマルチプ
レートの各ウエル上に残った細胞のDNA量を測定し細
胞増殖性をみた。
【0074】上記PεLys−LAの細胞増殖性試験に
おいて、PεLys−LAの替わりに製造例2で得られ
たPOrn−LAを用いた以外は全く同様の方法で、P
Orn−LAについての細胞増殖性試験を行った。
【0075】また、コントロールとして、何もコーティ
ングしてない無コートのディッシュ4個、無コートの2
4ウエルマルチプレートを用いて同様の細胞増殖試験を
行い、細胞増殖性をみた。結果を、ヒト胎児肺線維芽細
胞については図7に、ヒト表皮角化細胞については図8
に示す。尚、図中**及び***はそれぞれ、その値が
コントロールの値と比較して1%の危険率及び0.1%
の危険率で有意であることを示すものである。
【0076】 製造例3の糖結合ポリアミノ酸を用い
た細胞接着性試験と細胞増殖性試験 直径3cmのシャーレ2個に、PLys−MAの0.0
1w/v%水溶液1mLづつを加えて、シャーレ表面を
コーティングした。このシャーレの1個にはヒト正常表
皮細胞をもう1個にはヒト正常真皮細胞(線維芽細胞)
を5×105 個づつ接種し、また、コントロールとし
て、無処理のシャーレ2個のそれぞれに上記と同様に細
胞を接種し、これらを37℃のインキュベーターに入れ
培養を開始した。なお、上記各細胞として、Epipa
ckキットまたはFibropackキット(クラボウ
社製)を使用し、培養液も同キットのものを使用した。
【0077】培養開始1時間後に細胞の接着性を、ま
た、72時間後に細胞の増殖性を位相差顕微鏡による観
察によって以下の基準で評価した。 接着性の評価基準 接種細胞の50%以上が接着している。 : ◎ 接種細胞の40%ほどが接着している。 : ○ 接種細胞の30%以下が接着している。 : △ 増殖性の評価基準 シャーレ面の50%以上が単層の細胞におおわれてい
る。 : ◎ シャーレ面の40%ほどが単層の細胞におおわれてい
る。 : ○ シャーレ面の30%以下が単層の細胞におおわれてい
る。 : △ 結果を表1に示す。
【0078】
【表1】
【0079】これらの結果から、コントロールの無処理
のシャーレと比較して、PLys−MA、PεLys−
LA又はPOrn−LAをコーティングしたシャーレ、
24ウエルマルチプレート、ディッシュでは、表皮細
胞、線維芽細胞の接着性、増殖性ともに優れていること
が明らかであり、従って、糖結合ポリアミノ酸は、細胞
を賦活する作用に優れることがわかった。
【0080】(2)吸湿性 製造例3で得られた糖結合ポリアミノ酸を50%エタノ
ール水溶液に5重量%濃度となるように調製し、この溶
液5mLを25cm2 のテフロン膜上に流延した後、室
温にてエタノールを揮散させることにより、厚さ100
μmのPLys−MA膜を作成した。
【0081】比較対象として、キトサン膜を使用した。
評価に用いたキトサン膜は、4%キトサンの酢酸水溶液
を用いて上記と同様の溶液キャスト法により作成したも
のである。上記PLys−MA膜とキトサン膜をシリカ
ゲル入りのデシケーター中で乾燥した後、各試料膜の重
量を精秤してから、RH91%(Na2HPO4飽和水溶
液)に調整したデシケーター中に放置して、放置開始か
ら16時間後、24時間後にそれぞれ各試料膜の重量を
精秤し、下記の計算式により吸湿率を求めた。
【0082】
【数1】吸湿率=(Wn−Wo)/Wo×100 Wo : 放置前の重量 Wn : 放置後の重量
【0083】結果を図9に示す。図9は、縦軸に吸湿率
を、横軸に放置開始からの時間をとって、各試料膜の吸
湿率の経時変化を示しているが、この結果から、PLy
s−MAはキトサンと同等以上の良好な吸湿性を有する
ことがわかった。
【0084】(3)肌荒れ防止・改善作用 男女8人づつの健常人を被験者として、人工的に肌荒れ
を惹起した後に上記製造例3で得られたPLys−MA
を塗布し、PLys−MA塗布前後の皮膚角層の水分量
及び皮疹を比較することでPLys−MAの肌荒れ防止
・改善作用を評価する実験を行った。
【0085】なお、皮膚角層の水分量は、Skicon
−200(IBS社製水分測定器)を用いて測定した。
測定は、測定部位の皮膚を温水で30秒洗浄した後、被
験者を20℃、湿度50%の環境下に20分間順応させ
た後に行った。また、皮疹の測定は落屑を伴う乾燥性の
皮疹を以下の基準で肉眼判定することにより行った。
【0086】評価基準 0 : 乾燥落屑性変化は認められない 1 : かすかな乾燥落屑性変化が認められる 2 : 明瞭な乾燥落屑性変化が認められる 3 : 著しい乾燥落屑性変化が認められる
【0087】まず、人工的に肌荒れを惹起させる前に、
各被験者の前腕内側部の皮膚角層の水分量を測定し、皮
疹の判定を行った。次に、直径3cmのガラスカップを
各被験者の上記水分量を測定した前腕内側部の皮膚2部
位に密着させ、内部に5%ラウリル硫酸ナトリウム(S
LS)水溶液10mLを入れて10分経過後、SLS水
溶液を回収し、更に、新たなSLS水溶液を使用して同
一の処理を20分間行い、人工肌荒れを惹起させた。こ
の処理が終了した段階で、再び、各被験者の前腕内側部
の皮膚角層の水分量測定と、皮疹の判定を行った。
【0088】その直後に、各人の人工肌荒れ惹起部位の
1部位には、PLys−MAを3w/v%含有する50
%エタノール水溶液を、1回約3μLづつ、1日3回、
4日間連続して塗布した。また、他の1部位には比較対
象のため何の処理も施さなかった。この様にしてPLy
s−MA塗布を行った4日の間、毎日、3回のPLys
−MA塗布の前に、各被験者の前腕内側部の皮膚角層の
水分量測定と、皮疹の判定を行った。
【0089】結果を皮膚角層の水分量に関しては図10
に、皮疹の判定に関しては図11に示す。図10は、縦
軸に人工肌荒れ惹起以前の皮膚角層の水分量を100%
としたときの皮膚角層の水分量百分率を、横軸にSLS
処理終了時からの経過時間をとり、24から96時間後
の被験者8人の皮膚角層の水分量平均値の経時変化を示
したものである。図11は、縦軸に皮疹の判定スコア
を、横軸にSLS処理終了時からの経過時間をとり、2
4から96時間後の被験者8人の皮疹の判定スコア平均
値の経時変化を示したものである。
【0090】図10からわかるように、SLSによる人
工肌荒れ惹起後、何も塗布しなかった皮膚は、SLS処
理の1日後には通常の40%にまで水分量が減少し、4
日経っても元の状態に戻っていないのに対し、PLys
−MAを塗布した皮膚は、1日後には水分量は通常の6
0%までに減少したものの、3日後には元の状態に回復
している。
【0091】また、図11からわかるように、何も塗布
しなかった皮膚は、SLS処理の1日後には、乾燥落屑
性変化が明瞭に認められ、4日経っても完全に回復して
いないのに比べ、PLys−MAを塗布した皮膚は、1
日後には乾燥落屑性変化がかすかに認められたものの、
4日後にはほぼ元の状態に回復している。
【0092】これらの結果から、PLys−MAはSL
Sにより惹起される人工肌荒れを防止・改善する効果が
あることが明かである。
【0093】(4)経時安定性 0.2w/v%のメチルパラベンを含有する50%エタ
ノール水溶液に、PLys−MAを2w/v%で含有す
る溶液を作成後、適当な緩衝剤を各々加えてpH4.
0、6.0、8.0、10.0の各水溶液を作成した。
【0094】これらを30℃で3ヶ月放置した後、その
状態を観察した。結果を表2に示す。なお、これらは、
放置開始時には無色透明であり、沈澱等は認められなか
った。
【0095】
【表2】
【0096】この結果から、PLys−MAは広い範囲
のpH領域において優れた安定性を有していることがわ
かった。これらの結果から、本発明の化粧料に配合する
ポリアミノ酸に糖類が結合した糖結合ポリアミノ酸は、
吸湿性、肌荒れ防止・改善作用、細胞接着・増殖作用、
経時安定性に優れることがわかった。
【0097】次に、上記各製造例で得られた糖結合ポリ
アミノ酸を配合した本発明の化粧料の実施例を説明す
る。なお、以下に用いる配合量の%は全て重量%であ
る。
【0098】
【実施例1】 化粧水 表3に示す成分を常温で充分混合して化粧水を調製し
た。
【0099】
【表3】
【0100】
【実施例2】 乳液 表4に示すAの油相成分とBの水相成分をそれぞれ80
℃に加熱した。油相成分に水相成分を撹拌しながら加え
て乳化し、40℃まで冷却してCの香料成分を加え、更
に室温まで冷却して乳液を製造した。また、同様にし
て、製造例の糖結合ポリアミノ酸を含有しない比較例の
乳液を製造した。
【0101】
【表4】
【0102】
【実施例3】 ヘアトニック 表5に示す成分を室温で充分混合してヘアトニックを調
製した。また、同様にして製造例の糖結合ポリアミノ酸
を含有しない比較例のヘアトニックを製造した。
【0103】
【表5】
【0104】
【実施例4】 ヘアローション 表6に示す成分を室温で混合してヘアローションを得
た。
【0105】
【表6】
【0106】
【実施例5】 乳化型ファンデーション 表7のA成分を85℃で加熱混合したものに、これとは
別に90℃で加熱混合したB成分を徐々に加えながら撹
拌乳化した。そのまま、撹拌を続けて冷却し45℃にな
ったところでC成分を加え、さらに撹拌を続け、35℃
になったときに容器に充填して乳化型ファンデーション
を得た。
【0107】
【表7】
【0108】
【実施例6】 クリーム 表8のA成分、B成分を80℃でそれぞれ撹拌しながら
溶解した。このB成分を更に90℃まで加熱し、前記A
成分に徐々に加えながら撹拌乳化した。そのまま、撹拌
を続けて冷却し45℃になったところでC成分を加え、
更に撹拌を続けて室温まで冷却してクリームを製造し
た。
【0109】
【表8】
【0110】
【実施例7】 クリーム 表9のA成分、B成分を80℃でそれぞれ撹拌しながら
溶解した。このB成分を更に90℃まで加熱し、前記A
成分に徐々に加えながら撹拌乳化した。そのまま、撹拌
を続けて室温まで冷却してクリームを製造した。
【0111】
【表9】
【0112】
【実施例8】 クリーム 表10のA成分、B成分を80℃でそれぞれ撹拌しなが
ら溶解した。このB成分を更に90℃まで加熱し、前記
A成分に徐々に加えながら撹拌乳化した。そのまま、撹
拌を続けて室温まで冷却してクリームを製造した。
【0113】
【表10】
【0114】<本発明の化粧料の評価>上記各実施例及
び比較例で得られた化粧料について、美肌効果又は養毛
効果を評価した。
【0115】(1)美肌効果 実施例2及び比較例1で得られた乳液について以下の方
法で美肌効果を比較した。
【0116】邦人女性(年齢:22〜45才)40人を
無作為にA群、B群(各20人)に分け、A群には実施
例2の乳液を、B群には比較例1の乳液を、それぞれ通
常の使い方と同様にして1ヶ月間使用してもらった。1
ヶ月後の肌のしっとり感(保湿効果)や肌のはりの改
善、シワの改善(賦活効果)について群間比較を行っ
た。その結果を表11に示す。
【0117】
【表11】
【0118】この結果から明らかなように、製造例の糖
結合ポリアミノ酸を含有しない比較例の乳液に比べ、実
施例の乳液は、保湿効果、賦活効果共に優れており、従
って、本発明の化粧料は優れた美肌効果を有していると
いえる。
【0119】なお、上記乳液の使用試験中に、パネラー
に肌の異常を訴える人はなく、本発明の化粧料が安全性
に関しても問題がないことがわかる。
【0120】(2)養毛効果 実施例3及び比較例2で得られたヘアトニックについて
以下の方法で養毛効果を比較した。
【0121】ICRマウス(雄5週齢)10匹の背部を
バリカンで除毛(3×4cm2 )した後、さらにバリカ
ン除毛部位に除毛クリーム(商品名:コーワ除毛クリー
ムジェリー)を塗布し、10分後除毛クリームを温湯で
洗浄した。
【0122】その後、ICRマウスをX群、Y群の2群
(各5匹)に分け、X群には実施例3のヘアトニック
を、Y群には比較例2のヘアトニックを、それぞれ20
μlづつ毎日塗布した。除毛開始後14日目に新生毛2
0本づつをサンプリングして体毛長の平均値の群間比較
を行った。その結果を表12に示す。
【0123】
【表12】
【0124】この結果から、製造例の糖結合ポリアミノ
酸を含有しない比較例のヘアトニックに比べ、実施例の
ヘアトニックは、優れた養毛効果を有することがわかっ
た。
【0125】
【発明の効果】本発明の化粧料は、これに配合する糖結
合ポリアミノ酸の優れた吸湿、保湿、細胞賦活、細胞接
着の作用により、肌荒れを防止・改善して皮膚にハリや
潤いを与える美肌効果に優れ、また、毛髪に対しては優
れた養毛効果を有する。
【0126】また、本発明の化粧料は、上記糖結合ポリ
アミノ酸が溶解性、保存安定性に優れるため、広い範囲
の剤型に適用可能である。更に、本発明の化粧料は安全
性も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 製造例1で得られたPεLys−LAのIR
測定結果を示す図。
【図2】 製造例1で得られたPεLys−LAのNM
R測定結果を示す図。
【図3】 製造例2で得られたPOrn−LAのIR測
定結果を示す図。
【図4】 製造例2で得られたPOrn−LAのNMR
測定結果を示す図。
【図5】 PεLys−LA及びPOrn−LAのヒト
胎児肺線維芽細胞の細胞接着率を示す図。
【図6】 POrn−LAのヒト表皮角化細胞の細胞接
着率を示す図。
【図7】 PεLys−LA及びPOrn−LAのヒト
胎児肺線維芽細胞の細胞増殖性を示す図。
【図8】 PεLys−LA及びPOrn−LAのヒト
表皮角化細胞の細胞増殖性を示す図。
【図9】 PLys−MA膜及びキトサン膜の吸湿率の
経時変化を示す図。
【図10】 SLS処理後の皮膚にPLys−MA溶液
を塗布したときの皮膚角層の水分量百分率の経時変化を
示す図。
【図11】 SLS処理後の皮膚にPLys−MA溶液
を塗布したときの皮疹判定スコアの経時変化を示す図。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミノ酸に糖類及び/又はその誘導
    体が共有結合した糖結合ポリアミノ酸を含有することを
    特徴とする化粧料。
  2. 【請求項2】 前記ポリアミノ酸が、単一のアミノ酸を
    構成単位とするホモポリマーであることを特徴とする請
    求項1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 前記ポリアミノ酸の重合度が30〜70
    0であることを特徴とする請求項1又は2記載の化粧
    料。
  4. 【請求項4】 前記糖類が結合したポリアミノ酸残基の
    数が、ポリアミノ酸を構成するアミノ酸残基の総数の5
    〜100%である請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    化粧料。
  5. 【請求項5】 前記糖類の構成単位が、D−グリセロー
    ス、D−アラビノース、D−キシロース、D−グルコー
    ス、D−ガラクトース、D−マンノース、D−フルクト
    ース及びそれらの誘導体から選ばれることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の化粧料。
  6. 【請求項6】 前記糖結合ポリアミノ酸の含有量が、化
    粧料全量に対して0.001〜10重量%であることを
    特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の化粧
    料。
  7. 【請求項7】 前記糖結合ポリアミノ酸が、ポリ−α−
    置換 ε−L−リジンのD−ガラクトピラノシルグルコ
    ン酸誘導体、ポリ−δ−置換 L−オルニチンのD−ガ
    ラクトピラノシルグルコン酸誘導体、ポリ−ε−置換
    L−リジンのマルトースラクトン誘導体、ポリ−γ−置
    換 L−グルタミン酸のグルコースアミドブチルアミン
    誘導体、ポリ−γ−置換 L−グルタミン酸のマルトヘ
    プタオースアミドブチルアミン誘導体から選ばれること
    を特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の化
    粧料。
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