JPH08217290A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH08217290A
JPH08217290A JP7046317A JP4631795A JPH08217290A JP H08217290 A JPH08217290 A JP H08217290A JP 7046317 A JP7046317 A JP 7046317A JP 4631795 A JP4631795 A JP 4631795A JP H08217290 A JPH08217290 A JP H08217290A
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JP
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sheet
paper
thickness
reverse roller
roller
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JP7046317A
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English (en)
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Masami Kurihara
正美 栗原
Motoya Sano
元哉 佐野
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、用紙の重送及び不送りの発生を確
実に防止すると共に、重送と厚紙の判別の判別を行い得
る給紙装置を提供することを目的とする。 【構成】 積載されたシート状体を一葉ずつ分離して給
送する給紙装置であって、シート状体を搬送方向に搬送
するフィードローラとこのフィードローラに対向して設
けられるリバースローラとで構成され、これらフィード
ローラとリバースローラとの間を搬送されるシート状体
を一葉ずつの分離する分離手段と、この分離手段によっ
て分離されるシート状体の厚さを検知する厚さ検知手段
と、この厚さ検知手段で検知された当該シート状体の厚
さに係る検知情報に基づいて、前記リバースローラの押
戻し力を制御する制御手段とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成装置等で使用さ
れる給紙装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の給紙装置としては、例えば特開平
5−32356号公報(「画像形成装置への給紙装置」
富士ゼロックス)に記載されるものが知られる。この給
紙装置は、画像形成装置の給紙部から送り出されるシー
ト状体としての用紙に重送やミスフィードが発生した場
合に、その検知情報に応じて、用紙さばき機構における
ニップ圧等を自動的に制御して重送等を防止するように
したものである。また、一般の画像形成装置に用いられ
る給紙装置は、用紙トレイに収容される用紙の送り出し
側端部に位置するピックアップローラと、その下流部に
配置される用紙分離機構とから構成される。この用紙分
離機構は、通常、用紙に対して送り方向に駆動されるフ
ィードローラと分離作用を行うためのパッド又はローラ
部材とを対向して配置したものが用いられる。このうち
フィードローラと分離パッドとを組み合わせたものは比
較的小型の装置で用いられ、またフィードローラとロー
ラ部材、例えばリバースローラとを組み合わせたものは
比較的処理速度の速い装置で使用される。
【0003】フィードローラとリバースローラとを組み
合わせた給紙装置としては、例えば特開昭59−693
28号公報に示される。すなわち、リバースローラに対
してトルクリミッタ等のすべり機構を介して駆動を伝達
し、リバースローラを給紙方向に対して正逆転可能にす
ることにより、用紙の分離を行うと共に、不送り及びロ
ーラの磨耗を防止するようにしている。このような給紙
装置を用いる場合、用紙の厚さが変更されると、用紙の
分離作用を同一の条件で行うことができなくなり、その
ため用紙の重送や不送りといった問題が発生し、サービ
スマンによる点検、修理等が必要とされた。 そこで、
前述したような問題を解決するために、例えば特開平2
−62335号公報に示されるように、用紙分離機構を
構成する送り部材とリバース部材との間でニップ圧力を
調整する手段や、特開平5−32356号公報に示され
るように、該ニップ圧力調整を分離機構よりも下流に配
置した紙厚検知手段からの情報に基づいて自動的に行う
提案がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たようにニップ圧力の調整を行うようにしても、用紙の
重送及び不送りに対する十分な防止効果を得ることは困
難である。また、紙厚検知手段を分離機構よりも下流に
配置している場合には、例え重送を検出した場合であっ
ても分離部においては既に重送状態で所定量給送されて
しまっているため、重送を解消すべくニップ圧力の調整
しても、重送を解消する効果は殆ど期待できない。
【0005】
【発明の目的】本発明は前述した従来技術の課題を解決
するものであって、用紙の重送及び不送りの発生を確実
に防止すると共に、重送と厚紙の判別の判別を行い得る
給紙装置を提供することを目的とする。
【0006】
【発明の構成】上記の目的を達成するために請求項1の
発明においては、積載されたシート状体を一葉ずつ分離
して給送する給紙装置であって、シート状体を搬送方向
に搬送するフィードローラとこのフィードローラに対向
して設けられるリバースローラとで構成され、これらフ
ィードローラとリバースローラとの間を搬送されるシー
ト状体を一葉ずつの分離する分離手段と、この分離手段
によって分離されるシート状体の厚さを検知する厚さ検
知手段と、この厚さ検知手段で検知された当該シート状
体の厚さに係る検知情報に基づいて、前記リバースロー
ラの押戻し力を制御する制御手段とを具備することを特
徴とする。また、本発明の1つの好ましい実施例におい
ては、厚さ検知手段を分離手段の近傍に配置する。ま
た、請求項2の発明は、前記制御手段は前記リバースロ
ーラのみに作用しかつ電気的に制御可能な伝達トルク制
御手段を介して押戻し力の制御を行うことを特徴とす
る。
【0007】また、請求項3の発明は、前記制御手段は
前記リバースローラの押戻し力の制御を間欠的に行うこ
とを特徴とする。 また、請求項4の発明は、前記制御
手段は、第1枚目のシート状体を給送する際に当該シー
ト状体の厚さ検出値が給送可能な最小厚さの2倍以上の
ときは、リバースローラの押戻し力の制御を行うことを
特徴とする。また、請求項5の発明は、前記制御手段は
所定時間が経過したときのシート状体の厚さ検出値の変
化の有無に基づいてリバースローラの押戻し力の見直し
制御を行うことを特徴とする。
【0008】また、請求項6の発明は、前記制御手段は
リバースローラの押戻し力の見直しを行う際にはシート
状体の自重による抵抗分を補正することを特徴とする。
また、請求項7の発明は、前記厚さ検知手段で検出され
た検出値を当該シート状体の厚さとして記憶する記憶手
段を具備することを特徴とする。さらに、請求項8の発
明は、前記制御手段は、シート状体を給送する際に当該
シート状体の厚さ検出値が給送可能な最小厚さの2倍以
上のときには、シート状体を所定枚数給送した後に、重
送判定値を更新することを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1の発明の給紙装置は、分離手段によ
り、シート状体を搬送方向に搬送するフィードローラと
このフィードローラに対向して設けられるリバースロー
ラとの間を搬送されるシート状体を一葉ずつの分離する
際に、この分離手段によって分離されるシート状体の厚
さを厚さ検知手段により検知し、この検知された当該シ
ート状体の厚さに係る検知情報に基づいて、制御手段が
リバースローラの押戻し力を制御するので、OHPシー
ト等、シート同士の密着力の強いシート状体であっても
重送が確実に防止される。また、本発明の1つの好まし
い実施例においては、厚さ検知手段を分離機構近傍に配
置するので、重送、紙厚の変化を早期に検知することが
可能となり、分離性能が改善されると共に応答性も向上
する。
【0010】請求項2の発明の給紙装置は、リバースロ
ーラのみに作用しかつ電気的に制御可能な伝達トルク制
御手段を介して押戻し力の制御を行い、シート状体の種
類に拘らず、高い分離性能を比較的簡単な構成で達成す
る。請求項3の発明の給紙装置は、リバースローラの押
戻し力の制御を間欠的に行い、リバースローラ起動時の
押戻し力を利用して重送防止効果の向上と耐久性の向上
を両立する。
【0011】請求項4の発明の給紙装置は、第1枚目の
シート状体を給送する際に当該シート状体の厚さ検出値
が給送可能な最小厚さの2倍以上のときは、リバースロ
ーラの押戻し力の制御を行い、シートセット後1枚目か
ら安定した重送防止を可能にする。請求項5の発明の給
紙装置は、所定時間が経過したときのシート状体の厚さ
検出値の変化の有無に基づいてリバースローラの押戻し
力の見直し制御を行い、厚さ検出値の変化の有無によ
り、重送か厚紙の正常給送かを早期検出し、適切な分離
条件にて分離する。
【0012】請求項6の発明の給紙装置は、リバースロ
ーラの押戻し力の見直しを行う際にはシート状体の自重
による抵抗分を補正し、シート状体のサイズによらず安
定した分離条件を設定可能にし、重送防止性能を向上さ
せる。請求項7の発明の給紙装置は、厚さ検知手段で検
出された検出値を当該シート状体の厚さとして記憶する
記憶手段を具備し、セットされたシート状体の厚さに適
した分離条件を記憶し、安定した分離条件を常時設定可
能にする。請求項8の発明の給紙装置は、シート状体を
給送する際に当該シート状体の厚さ検出値が給送可能な
最小厚さの2倍以上のときには、シート状体を所定枚数
給送した後に、重送判定値を更新して、重送判定値を給
送されたシート状体に応じて調整し、重送検知精度を向
上させる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。まず、図1及び図2を参照してフィードローラと
リバースローラを用いた用紙分離機構を備えた給紙装置
の代表的な構成を説明する。給紙動作が開始されると
き、まず、フィードモータ40が回転を開始すると、ギ
ヤ39、38を介してクラッチ部36に、さらにギヤ4
4、55、軸50、ギヤ46、45を介してリバースロ
ーラ軸21に回転力が伝達される。このとき、フィード
軸10に回転固定され、スラスト方向を固定リング33
で止められたフィードコロ8は、クラッチ37がOFF
状態のため静止したままである。
【0014】一方、リバースローラ20は搬送方向Aと
は逆の方向に回転力を与えられるが、これと接するフィ
ードコロ8は、該逆方向には回転できないように一方向
軸受け35に支持されている。このためトルクリミッタ
56は該逆方向の回転力、すなわち用紙を押戻し分離す
る押戻し力以上の回転力を受けて空転することになる。
フィードローラ8の上流側に設けられるピックアップロ
ーラ3は、図1に示すようにフィードローラ8とギヤ
9、6、4を介して駆動連結され、フィードローラ8と
同方向に回転する。また、このピックアップローラ3の
回転軸5は、フィード軸10を中心にして揺動可能なピ
ックアップレバー11と一体に形成される。
【0015】フィードモータ40が回転を開始してから
所定時間が経過した後にソレノイド16をONさせ、O
FF時にスプリング18にて引き出されているプランジ
ャー19を引き付け、ピックアップ駆動レバー13を支
点14を中心に回転させる。すると、ピックアップレバ
ー11に掛かっているスプリング12の引き力により、
ピックアップローラ3は、用紙束1の最上面に圧接され
る。用紙束は図示していない用紙トレイに載置され、図
示していない上昇位置検知センサにより用紙束最上面の
位置を検出しこれをほぼ一定になるように制御すること
で、給紙圧が適性となるように制御されている。ソレノ
イド16がONすると同時にフィードモータ40とクラ
ッチ37をONさせる。すると、フィード軸10に駆動
が伝わり、フィードローラ8とピックアップローラ3
は、A方向に用紙を搬送させるべく回転し始める。
【0016】リバースローラ20は後述する給紙条件を
満たすように加圧力、及びリミットトルクを各々加圧レ
バー22、スプリング24とトルクリミッタ56により
設定される。これにより、フィードローラ8とリバース
ローラ20との間に用紙が無いか、もしくは1枚だけあ
るときにリバースローラ20はフィードローラ8と搬送
方向A側に、トルクリミッタ56が空転することで、連
れ回り、また用紙が2枚以上の場合には、トルクリミッ
タ56が空転すること無く、2枚目以降の用紙を戻すよ
うリバースローラ20が逆転する。
【0017】これら条件設定を自動的に調整し、多種多
様な紙及び環境条件等に対応するために、特開平5−3
2356号公報においては、リバースローラ加圧レバー
22に作用させるか圧力P3 を変化させるようスプリン
グ24の端点を移動させるようにしている。また、リバ
ースローラ駆動ギヤ45、46の噛み合う位置をギヤの
軸方向位置を調節可能として、ギヤによる押上モーメン
トp、kを変化させることもできる。しかしながら、こ
れらはいずれも後述するリバースローラ加圧力P3 を変
化させていることになる。そのため、これらのリバース
ローラ加圧力P3 を変化させる方法においては、リミッ
トトルクTA によって調整範囲が制限されてしまうこと
は後述する給紙条件の解析により明らかである。
【0018】そこで本実施例では、図2に示すトルクリ
ミッタ56を用いることなく、図3に示すような伝達ト
ルクの調整容易なタイプのクラッチ48を用いる。これ
は、例えばヒステリシスクラッチ、パウダクラッチなど
である。このクラッチの伝達トルクを重送状態の有無に
よって調整することで、用紙の分離範囲を格段に拡げ得
る。
【0019】上述したように本発明は基本的には搬送さ
れる用紙の厚さ変化を検出して、重送を判断するように
したものである。検出部の構成を図4、図5に示す。分
離部近傍のガイド板の一部に検知基準面54を形成さ
せ、用紙がこれに沿って搬送されるよう弾性部材52を
用紙の搬送を妨げない程度の力で圧接させておく。この
弾性部材52の表面あるいは弾性部材52の一部を切り
抜いた部分に、反射型微小変位センサの検出光を照射
し、用紙の厚さ変化に伴う微小変位を検出する。
【0020】次に、フィードローラ8とリバースローラ
20とを備えた方式の給紙条件について説明する。 (1) 2枚目の紙を戻す条件。 図6より、TA >FC +FD +FE であれば2枚目の用
紙はリバースローラ20によって戻される。用紙間の摩
擦係数をμP 、用紙1枚の重量をmとすると、 TA >μP PB +μP ・m +μP ・2m ∴PB <(1/μP )TA −3m (1) (2) 1枚目の用紙を送る条件。 図7より1枚目の用紙を送る条件は、 FB >TA +RA ここで、リバースローラ20と用紙間の摩擦係数をμr
とすると、
【0021】
【数1】 (1) 式及び(2) 式より本方式における給紙条件は、 (1/μP )TA −3m>PB >(1/μP )TA +(μP /μr )m (3) これにより、図8に示す斜線部分に挟まれた領域が給紙
可能範囲となる。
【0022】次に図2に示す従来のタイプの加圧機構を
解析する。図2よりリバースローラ軸21上でのトルク
リミッタの戻しトルク:RZ PI、軸受け部の摩擦によ
るロストルク:RB TB 、従動ギヤに伝達されるトルク
RZ PI の釣り合いは、 RZ PI =RS TA +RB TB となるので(リバースローラ軸21はY軸方向のみに案
内されているとする)、 PI =(RS /RZ )TA +(RB /RZ )TB (4) また支点:θの回りのモーメントの釣り合いより、 k1 P1 +k3 P3 =k2 P2 +k4 PB ∴PB =(k1 /k4 )P1 +(k3 P3 −k2 P2 )/k4 式(4) を代入すると PB =(k1 /k4 ){(RS /RZ )TA +(RB /RZ )TB } +(k3 P3 −k2 P2 )/k4 (5) ここでリバースローラ軸受け部の摩擦係数をμB とすれ
ば、TB =μPB と表せるから、 PB =k1 /k4 {(RS /RZ )TA +(RB /RZ )μB PB } +(k3 P3 −k2 P2 )/k4 ∴PB について式を整理すると、次のように表せる。 PB ={K/(1−K・R)}TA +P0 /(1−K・R) (6) 但し、 K=(RS /RZ )・(k1 /k4 ) R=μB (RB /RS ) P0 =1/k4 (k3 P3 −k2 P2 ) この関係式を作動線と呼ぶ。
【0023】次に本実施例を従来例と比較しつつ説明す
る。給紙条件式(3) と作動線式(6) の一例を図8乃至図
10に示す。ここで各数値の詳細は省略した。図8にお
いて、給紙可能領域はハッチングに挟まれた領域であ
る。作動線がこの領域を通るように各要素のバランスを
設計し、トルクリミッタ56のリミットトルクTr を適
当に設定する(このときの押戻し力をTAOとする。)と
対応するPB 値のバラツキを無視すれば一意的にPB0と
なる。給紙条件のバラツキにより調整が必要となったと
きにリバースローラ加圧レバー22の押上力の調整によ
る給紙条件の変更は、(6) 式の一次関数の切片項の変更
であり、調整範囲は見掛上、図8に示したとおりであ
る。
【0024】ここで、重送限界が、(1) 式に入っていな
い要因で変動する場合について考える。例えば、用紙間
の静電気力の存在、表面の平滑度の特に良い用紙に起こ
る密着力の増大、用紙製造工程中の裁断バリ等の存在を
考えると、(1) 式は次のようになる。 PB <(1/μP )TA −{3m+(1/μP )S} (7) (但し、Sは用紙間密着力) すると重送限界は、図9のように移動し、P3 によって
調整可能なPB 範囲は減少し調整不可能な場合も考えら
れる。ここで本発明において、リミットトルクの変更に
よりTA を変化させればPBの調整範囲は上記の制限を
受けないことになる。
【0025】次に、図11を参照して本実施例における
制御系の構成について説明する。CPU101は、各種
検知手段51、104〜108からの入力信号に基づ
き、各種負荷(モータ、クラッチ、ソレノイド)への指
令出力を与える。また、所定の条件に合致した際にはメ
モリ102とデータの授受を行う。紙厚検知センサ51
は、分離機構近傍における紙厚を受発光素子により検出
する反射型変位センサを用いており、受発光面から検出
物体までの距離に応じた電圧値がCPU101のアナロ
グ入力端子へ入力され、CPU内でA/D変換されてデ
ジタル値としてCPU101の内部メモリ上に書き込ま
れる。又、紙厚検知センサ51はこの他に透過光量によ
り厚さを検知するものや、レバー、ローラ等の変位を検
出する差動トランス等を用いても良い。
【0026】開閉検知センサ104は、給紙装置の用紙
セット及び取り出し時に開閉される図示しない外装カバ
ーの開閉を検知するためのものでマイクロスイッチ、透
過型フォトセンサ、反射型フォトセンサ等が用いられ
る。レジストセンサ105は、画像形成装置と給送用紙
先端の同期をとるために用紙先端を検出するセンサであ
り、通常搬送ローラ近傍に透過型フォトセンサ又は反射
型フォトセンサを配置することが多い。上面検知センサ
106及び下面検知センサ107は、用紙セットトレイ
の上下動の限界を検知するためのセンサであり、これら
のセンサからの入力をもとにCPUは上昇モータ103
を正逆転あるいは停止させる指令をモータ駆動回路10
9へ与える。
【0027】ペーパーエンドセンサ108は、用紙がセ
ットされているか否かを検知するセンサであり、用紙が
セットされていないことを検知した場合、CPUは画像
形成装置からの給紙信号に対して、給紙動作を実行しな
い。上述した各センサ106〜108は透過型フォトセ
ンサ又は反射型フォトセンサを使用するのが一般的であ
る。ピックアップソレノイド16は、ピックアップロー
ラ3を用紙セットトレイ上の最上面用紙上に加圧するた
めのものである。フィードローラクラッチ37は、フィ
ードモータ40の駆動をフィードローラ37へ伝達する
ためのものである。リバースローラクラッチ48は、電
流制御回路111による励磁電流の変化にほぼ比例して
伝達トルクを変動可能なパウダクラッチ、ヒステリシス
クラッチ、又はインダクションクラッチ等が用いられ、
CPU101からの電流制御指令データに基づいてリバ
ースローラへの伝達トルクを変化させるためのものであ
る。図12は、セットされた用紙の紙厚とサイズ毎のC
PU101からの電流制御回路111への指令データ設
定の様子を表したものである。
【0028】次に、図13乃至図20を参照して本実施
例の動作を説明する。まず、カバー開閉検知センサ10
4により、カバーが閉まったことを検知(ステップS
1)すると、図示しない本体操作部より入力された用紙
サイズデータを元にセットされた用紙サイズを判定し
(ステップS2)、図示しない上昇モータ103を上昇
方向に駆動させて上面検知センサ106がセットされた
用紙の最上面を検知するまで用紙を上昇させる(ステッ
プS3)。ここで(ステップS2)にて得た用紙サイズ
から、図12に示すように紙厚の最も薄い場合の電流制
御データR1nを電流制御回路111への指令用データバ
ッファRf へロードし、リバースローラ20の伝達トル
クを制御すべく、フィードCL1におけるリミットトル
クを決定する(ステップS4)。
【0029】次にピックアップSOL16の駆動によっ
て、セットされた用紙の最上面にピックアップローラ3
を加圧させ、フィードローラ8およびリバースローラ2
0へフィードモータ40の駆動を伝達するためのフィー
ドCL48、フィードCL37を駆動後フィードモータ
40を駆動して、ピックアップローラ3によって繰り出
された用紙をフィードローラ8およびリバースローラ2
0によって分離する(ステップS5)。
【0030】この際、図4に示すようにフィードローラ
8およびリバースローラ20の近傍に配置された紙厚検
知センサ51がONしない場合は、セットされた用紙の
紙厚に対して(ステップS2)にて設定したリミットト
ルクが不適切な値であったと判断し、リミットトルクを
変更するために電流制御用指令用バッファRf へ最も一
般的な紙厚(55kg紙)に対応したR4n(図12参
照)をロードするとともに、再度分離動作を行う。
【0031】再分離を行ったにもかかわらず紙厚検知セ
ンサ51がONしない場合は、用紙不送りと判定し、本
体画面上へJAM表示をするデータを送信する(ステッ
プS6)。紙厚検知センサがONした場合は、紙厚検出
データが最も薄い紙厚の用紙通紙時の検出データd(予
め設定した値)の2倍よりも大きいか否かを判定し、2
倍より大きい場合は重送の可能性ありと判断して重送を
防止すべく、リバースローラ20のリミットトルクを大
きくして戻し力を増大させ、所定時間(フローチャート
では2秒間)リバースローラ20による重送紙の戻し動
作を継続させる(ステップS7)。この戻し動作によ
り、紙厚検出データが変化(紙厚が減少)すれば、重送
は解消されたと判断紙、新たに検出された紙厚検出デー
タに適したリミットトルクを得られるようにRmn値を選
択し、紙厚メモリ102へRf 値を蓄える(ステップS
8)。フィードモータ40はレジストセンサ105が用
紙の先端を検知すると駆動を停止し、本体からの給紙信
号待ちの状態となる(ステップS9)。
【0032】一方、(ステップS8)において、紙厚の
変化が検出されなかった場合は、重送ではなく紙厚厚い
紙がセットされたと判断し、フィードモータ40の駆動
を一時的に停止し(ステップS10)、通常の給紙動作
へと移行する。給紙動作では、ペーパーエンドセンサ1
08により、用紙がセットされていることを確認した
後、紙厚検知センサ51がOFF(厚みを全く検出して
いない状態)ならば、ピックアップローラ3の加圧を行
うと同時にフィードローラ8およびリバースローラ20
へ駆動を伝達するためにCL48、CL37をONさ
せ、ピックアップSOL16、CL48およびCL37
がON状態となる十分な時間をタイムディレイによって
確保した後、フィードモータ40の駆動を開始する(ス
テップS11)。
【0033】次に,紙厚検知センサ51によって用紙が
検知されるタイミングではリバースローラ20とフィー
ドローラ8によって用紙の分離がなされるため、ピック
アップローラ3の加圧による分離条件屁の影響を無くす
ために、ピックアップSOLをOFFさせ、レジストセ
ンサによって用紙先端を検知するとCL48、CL37
およびフィードモータ40をOFFさせて本体からの給
紙信号待ちの状態となる(ステップS12)。
【0034】給紙信号待ちの状態(ステップS9)およ
び(ステップS12)にて、本体からの給紙信号を受信
すると、フィードモータ40の駆動により用紙が1枚ず
つ給送される(ステップS13)。レジストセンサが給
送した用紙の後端を検知すると(ステップS14)、給
紙カウントを加算し、所定枚数(フローチャートでは1
0枚)給紙しても紙厚が変化しなかった場合は、リバー
スローラ20のリミットトルクを検知紙厚に適した値に
変更し、以後紙厚の変化があるまではリミットトルクを
変更しない(ステップS15)。紙厚の変化があった場
合は(ステップS7)における重送検知時の動作フロー
に従う。紙厚の変化がなければ(ステップS11)にお
ける次の用紙のピックアップを行い、次の給紙信号待ち
の状態へ動作を継続し、順次用紙の給送を行う。
【0035】フィードCL48ONの時、フィードCL
48の駆動を間欠動作させることにより、用紙戻し力の
高効率化と、フィードCL48の温度上昇、寿命に対す
る余裕度向上が期待できる。そこでCL48のデューテ
ィ制御フローを図20に示す。フィードCL48はポー
ト出力ON時にON、ポート出力OFF時にOFFし、
フローチャート上のフィードCL48はクラッチ動作上
のフラグを意味している。フィードCL48がOFF→
ONとなった時から800msの間、クラッチはON状
態となり、オンタイマが800ms以上になるとクラッ
チをOFF状態に200msの間切り換える(ステップ
S16)。200ms後、再度オンタイマをφとしてク
ラッチをONさせて800ms経過後再びクラッチをO
FF状態にする(ステップS17)。これを順次繰り返
すことにより、図10に示すようなCL48の間欠運転
が可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、下記に示
すような効果をそれぞれ得ることができる。まず、厚さ
検知手段の情報に基づいてリバースローラの押戻し力を
制御できるので、重送発生時の紙間密着力よりもリバー
スローラによる押戻し力を大きくでき、重送を確実に解
消できる。このとき、厚さ検知手段を分離手段の近傍に
配置することにより、重送、紙厚の変化を早期検知可能
となり、分離性能の改善応答性を向上させることができ
る。また、リバースローラの押戻し力の制御を伝達トル
ク制御手段を介して電気的に制御可能なため、比較的簡
単な構成で高い分離能力を発揮できる。
【0037】また、リバースローラを間欠動作させるこ
とができるので、重送防止効果を向上させることができ
ると共に、リバースローラの耐久性を向上させることが
できる。また、通紙可能最小紙厚の2倍以上の紙厚検出
した時点で重送防止のための分離条件へ変更できるた
め、給紙1枚目から安定した重送防止が可能となる。ま
た、所定時間経過後にリバースローラの押戻し力の見直
しを行うため、重送が発生したか否かを早期判定可能と
なる。
【0038】また、用紙サイズによる用紙の自重に関す
る抵抗分を補正したリバースローラの押戻し力を設定で
きるのでサイズによらず安定した給送が可能となる。ま
た、厚さ検知手段による検出値を記憶できるため、電源
OFF/ON等により機械を初期状態に戻した直後で
も、既存のシートに対応した分離条件の設定が可能とな
る。さらに、紙厚検出値が通紙可能最小紙厚の2倍未満
の時に、所定枚数通紙後、重送判定値を該紙厚検出値に
更新することにより、セットされた用紙に対する重送検
出精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の給紙装置の構成を示す構成
図である。
【図2】(a) 及び(b)は重送紙分離部の構成を示す構
成図である。
【図3】本発明の重送紙分離部の構成を示す構成図であ
る。
【図4】紙厚検知部の構成を示す構成図である。
【図5】紙厚検知部の上側の構成を示す斜視図である。
【図6】重送紙を分離する際の状態を示す構成図であ
る。
【図7】不送りとなった際の状態を示す構成図である。
【図8】給紙条件を説明するための図である。
【図9】給紙条件を説明するための図である。
【図10】給紙条件を説明するための図である。
【図11】制御系の構成を示すブロック図である。
【図12】用紙サイズと紙厚に対応する指令データを設
定するためのテーブルを示す図である。
【図13】本発明に係る給紙装置の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図14】本発明に係る給紙装置の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図15】本発明に係る給紙装置の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図16】本発明に係る給紙装置の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図17】本発明に係る給紙装置の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図18】本発明に係る給紙装置の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図19】本発明に係る給紙装置の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図20】フィードクラッチの間欠運転を説明するため
のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 用紙、2 トレイ先端ガイド板、3 ピックアップ
ローラ、4、6、9 ギヤ、5 ピックアップ軸、7
中間軸、8 フィードローラ、10 フィード軸、11
ピックアップレバー、12、18、24 引張りスプ
リング、13 ピックアップ駆動レバー、14 レバー
支点、15 溝部、16 ピックアップソレノイド、1
7 レバー荷重点、19 ソレノイドプランジャー、2
0 リバースローラ、21 リバース軸、22 リバー
スローラ加圧レバー、23 レバー支点、25、29
搬送ローラ、26 軸受、27 圧縮スプリング、28
搬送従動軸、30 搬送駆動軸、31 上側ガイド
板、32 下側ガイド板、33、49 ローラ固定リン
グ、34、41、42、43 軸受、35 一方向軸
受、36クラッチ部ギヤ、37 クラッチ、38 中間
ギヤ、39 駆動ギヤ、40 フィードモータ44、4
5、46、55 ギヤ、、47 クラッチ部ギヤ、48
クラッチ、50 リバース駆動軸、56 トルクリミ
ッタ、 51 紙厚検知センサ、51a 発光部、51
b 受光部、51c 光路、52 弾性部材、53 フ
ィードローラ支持部側板、54 ガイド板基準面、A
搬送方向、TA トルクリミッタ戻し力、FC リバー
スローラ加圧力による紙間の摩擦力、FD ・FE 紙の
自重による紙間の摩擦力、Tr トルクリミッタトル
ク、PB リバースローラ加圧力、RS リバースロー
ラの半径、O支点、P1 ギヤによる押上力、P2 レ
バー部の自重、P3 加圧アームによる力、k2 レバ
ー部重心位置、FB フィードローラが一枚目の紙に与
える給送力、RA 紙間抵抗力、RB リバースローラ
軸受け部半径、RZ リバースローラ従動ギヤ半径、T
B リバースローラ軸受け部摩擦力。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積載されたシート状体を一葉ずつ分離し
    て給送する給紙装置であって、 シート状体を搬送方向に搬送するフィードローラとこの
    フィードローラに対向して設けられるリバースローラと
    で構成され、これらフィードローラとリバースローラと
    の間を搬送されるシート状体を一葉ずつの分離する分離
    手段と、 この分離手段によって分離されるシート状体の厚さを検
    知する厚さ検知手段と、 この厚さ検知手段で検知された当該シート状体の厚さに
    係る検知情報に基づいて、前記リバースローラの押戻し
    力を制御する制御手段と、を具備することを特徴とする
    給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記リバースローラの
    みに作用しかつ電気的に制御可能な伝達トルク制御手段
    を介して押戻し力の制御を行うことを特徴とする請求項
    1記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は前記リバースローラの押
    戻し力の制御を間欠的に行うことを特徴とする請求項1
    記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、第1枚目のシート状体
    を給送する際に当該シート状体の厚さ検出値が給送可能
    な最小厚さの2倍以上のときは、リバースローラの押戻
    し力の制御を行うことを特徴とする請求項1記載の給紙
    装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は所定時間が経過したとき
    のシート状体の厚さ検出値の変化の有無に基づいてリバ
    ースローラの押戻し力の見直し制御を行うことを特徴と
    する請求項4記載の給紙装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段はリバースローラの押戻し
    力の見直しを行う際にはシート状体の自重による抵抗分
    を補正することを特徴とする請求項5記載の給紙装置。
  7. 【請求項7】 前記厚さ検知手段で検出された検出値を
    当該シート状体の厚さとして記憶する記憶手段を具備す
    ることを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、シート状体を給送する
    際に当該シート状体の厚さ検出値が給送可能な最小厚さ
    の2倍以上のときには、シート状体を所定枚数給送した
    後に、重送判定値を更新することを特徴とする請求項1
    記載の給紙装置。
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