JPH08216146A - セラミックススラリーの真空脱泡装置 - Google Patents

セラミックススラリーの真空脱泡装置

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Publication number
JPH08216146A
JPH08216146A JP7049320A JP4932095A JPH08216146A JP H08216146 A JPH08216146 A JP H08216146A JP 7049320 A JP7049320 A JP 7049320A JP 4932095 A JP4932095 A JP 4932095A JP H08216146 A JPH08216146 A JP H08216146A
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JP
Japan
Prior art keywords
slurry
defoaming
vacuum
stirring
ceramics
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7049320A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeharu Matsubayashi
重治 松林
Minoru Takahashi
実 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Publication of JPH08216146A publication Critical patent/JPH08216146A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 噴霧造粒用または鋳込成形用のセラミックス
スラリーの真空脱泡装置で、製造時の工程を煩雑にせ
ず、スラリー中の気泡を効率良く充分除去する装置を提
供し、不良品の生成を抑制する。 【構成】 真空状態でスラリーを攪拌し脱泡処理を行う
装置において、スラリー容器の内壁形状が波状または凹
凸状であること、スラリー液上部に接する攪拌羽根の形
状が波状または凹凸状であること、スラリー容器と攪拌
羽根の上下位置関係を可変させる機構を有すること、攪
拌羽根の翼部の最上部が、スラリー液上部面より1〜5
cm高い位置に配置可能な機構を有し、及び、少なくと
も2つを有するセラミックススラリーの真空脱泡装置で
ある。 【効果】 本発明の脱泡装置を用いることにより、液比
重が高まり、気泡量の低減に伴うと考えられる焼結体密
度や坑折強度の増大が見い出された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、噴霧造粒用、ドクター
ブレイド用または鋳込成形用等のセラミックススラリー
の脱泡装置に関する。セラミックス粉末として、例えば
アルミナ、ジルコニア、炭化珪素、窒化珪素、等があげ
られる。
【0002】
【従来の技術】微粉末を出発原料としセラミックス焼結
体を得る為の未焼成体の成形方法には、主に次の2通り
がある。
【0003】先ず第一の方法は、水および/または溶媒
中に微粉末を分散したスラリーを噴霧乾燥処理により顆
粒状に造粒し、流動性を付与することによって成形時の
均一充填性を向上させ、この後加圧成形するプレス成形
法である。
【0004】第二の方法は鋳込成形法で、水および/ま
たは溶媒中に微粉末を分散・浮遊させたスラリーを吸水
性をもつ鋳込型に流し込み脱液固化させることで目的形
状に成形させる方法である。
【0005】いずれの場合も、微粉末を水および/また
は溶媒中に分散させる際に粉体表面に吸着していたガス
分や混合中の空気混入によって多くの気泡が取り込まれ
たスラリー状態が生じ、気泡を除かずに噴霧造粒または
吸水型への流し込みを行えば気泡が成形体に残存し、焼
成体に密度の低下や不均一が生じ、欠陥生成による破損
や強度低下等につながるという問題点がある。
【0006】これを防止するため従来、スラリー製造時
に消泡剤を添加するとかスラリー生成後真空脱泡処理を
行う対策が取られている。
【0007】しかし、消泡剤を添加するとスラリーの分
散状態が悪化し良好な顆粒が得られないとか鋳込み成形
時良好な成形体が得られない等の問題があった。
【0008】また、スラリー生成後真空脱泡処理を行う
方法に於いては、処理に長時間を要し、処理中に溶媒
(水等)が蒸発しスラリー濃度が濃化変動し、スラリー
分散状態が悪化する等の問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、噴霧造粒用
または鋳込成形用のセラミックススラリー製造時の工程
を煩雑にせず、スラリー中の気泡を効率良く、充分除去
する装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、セラミックス
粉末に分散媒となる水および/または溶媒、分散剤、p
H調整剤、結合剤を添加して混合することによって得ら
れるセラミックススラリー中の気泡を効率良く除去する
装置である。
【0011】具体的には、真空状態でスラリーを攪拌し
脱泡処理を行う装置において、スラリー容器の内壁形
状が波状または凹凸状であること、スラリー液上部に
接する攪拌羽根の形状が波状または凹凸状であること、
スラリー容器と攪拌羽根の上下位置関係を可変させる
機構を有すること、攪拌羽根の翼部の最上部が、スラ
リー液上部面より1〜5cm高い位置に配置可能な機構
を有すること、及び、これらからの少なくとも2つ
を有することを特徴とするセラミックススラリーの真空
脱泡装置である。
【0012】
【作用】ここで、セラミックス粉末の種類及び分散媒に
用いる水および/または溶媒は、使用不能となる分解反
応を起こさない条件や組合せを設定すれば、セラミック
ス粉末及び分散媒を限定するものではない。
【0013】真空脱泡時の真空度についても、一設的に
は常圧から−650〜750mmHg程度であり、残存
気泡量やスラリー濃度や粘度によって適性値が決まり限
定するものではない。
【0014】真空状態でスラリーを攪拌し脱泡処理を行
う装置において、脱泡効率を向上させるには大きく3つ
のポイントがある。
【0015】第一のポイントは、スラリー製造時に粉体
表面に付着していたガス分や混合中に混入するガス分に
より出来るスラリー中の気泡を、粉体およびスラリーと
分離し気泡合体させ、分離効率を向上させることであ
る。
【0016】第二のポイントは、真空脱泡装置のスラリ
ー容器の内壁に付着する気泡を引き離し浮上させ、分離
効率を向上させることである。
【0017】これに加え第三のポイントは、スラリー上
面に浮上分離した気泡を壊し再巻き込みを防止すること
が有効である。
【0018】手段のは、第二のポイントを狙ったもの
であり、スラリー容器の内壁形状を波状または凹凸状に
することで壁面に乱れを生じさせ、気泡付着を引き離す
効果であり、波型及び凹凸は円周方向に凹凸があること
が望ましく、具体例は図1〜4に示すものである。
【0019】手段のは、第三のポイントを狙ったもの
で、スラリー液上部に接する攪拌羽根の形状を波状また
は凹凸状にすることでスラリー上面に浮上分離した気泡
を壊し再巻き込みの防止を図ったものであり、具体例を
図5に示す。
【0020】手段のは、第二及び第三のポイントを狙
ったもので、攪拌羽根の翼部の最上部が、スラリー液上
部面より1〜5cm高い位置に配置することで、スラリ
ー液中及び浮上した気泡にかかるせん断力が最大とな
り、分離し気泡合体させ分離効率を向上させる。
【0021】また、攪拌に伴う渦による巻き込みも防止
できる。即ち、1cmより低い場合、渦の巻き込み現象
が大きくなり気泡の消失効率が低下し、5cmより高い
場合、遠心効果や液面浮上効果が小さく気泡消失の効率
の低下が起こる。
【0022】手段は、同一装置で異なる量を処理する
に当たり適性位置に攪拌羽根を調節可能にする対策であ
る。
【0023】本発明により、脱泡の効率が良くなること
により短時間で充分な処理ができ、沸騰蒸発によるスラ
リーの濃度や粘度の増大を抑制することが可能になる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例の一例を示す。
【0025】平均粒径0.6μmのアルミナ粉末を原料
とし80重量%添加した。これに蒸留水を19.5重量
%、分散剤を0.5重量%用いた。これに10mmφの
ジルコニアボールを粉末と同じ重量分使用し、24時間
ボールミル混合を行い鋳込成形用スラリーを15 l調
製した。これを以下の脱泡装置(真空容器容量約50
l)で処理後、スラリー液比重を測定した結果を第1表
に示す。
【0026】液比重は比重瓶を用いて測定し、相対値は
粉末の理論密度、水温(約12℃)測定した水の密度、
分散剤は極微量のため比重1と仮定し、計算値を得、こ
れで除して求めた。
【0027】
【表1】
【0028】この結果より、本発明の脱泡装置を用いた
処理後のスラリーでは液比重が高くなることが実証さ
れ、これに伴い残存気泡量が低減されることが判明し
た。
【0029】また、気泡の焼結後の残存形態を推察する
意味合いでそれぞれの焼結体の3点曲げ坑折強度及び密
度を比較した。焼結条件は1550℃×3時間であり、
焼結体密度はアルキメデス法により行った。この結果
を、第2表に示す。
【0030】
【表2】
【0031】この結果より、本発明の脱泡装置を用いた
スラリー系では焼結密度も高く3点曲げ坑折強度も増大
することが見い出された。
【0032】
【発明の効果】脱泡装置の違いにより、残存する気泡量
が変化することを確認した。本発明の脱泡装置を用いる
ことにより、液比重が高まり、気孔量の低減に伴うと考
えられる焼結体密度や坑折強度の増大が見い出された。
【0033】したがって、噴霧造粒後のプレス成形や鋳
込成形による構造用セラミックスの製造を行う際に、工
程を煩雑にすること無しに、強度増大の達成が実現され
たことから、本発明の工業的意義は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】真空脱泡装置の容器内壁形状例を示す説明図。
【図2】真空脱泡装置の容器内壁形状例を示す説明図。
【図3】真空脱泡装置の容器内壁形状例を示す説明図。
【図4】真空脱泡装置の容器内壁形状例を示す説明図。
【図5】攪拌羽根形状例を示す説明図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空状態でスラリーを攪拌し脱泡処理を
    行う装置において、スラリー容器の内壁形状が波状また
    は凹凸状であることを特徴とするセラミックススラリー
    の真空脱泡装置。
  2. 【請求項2】 真空状態でスラリーを攪拌し脱泡処理を
    行う装置において、攪拌羽根の形状が波状または凹凸状
    であることを特徴とするセラミックススラリーの真空脱
    泡装置。
  3. 【請求項3】 真空状態でスラリーを攪拌し脱泡処理を
    行う装置において、スラリー容器と攪拌羽根の上下位置
    関係を可変させる機構を有することを特徴とするセラミ
    ックススラリーの真空脱泡装置。
  4. 【請求項4】 真空状態でスラリーを攪拌し脱泡処理を
    行う装置において、攪拌羽根の翼部の最上部が、スラリ
    ー液上部面より1〜5cm高い位置に調整可能な機構を
    有することを特徴とするセラミックススラリーの真空脱
    泡装置。
  5. 【請求項5】 真空状態でスラリーを攪拌し脱泡処理を
    行う装置において、請求項1〜4の少なくとも2項以上
    の特徴を有することを特徴とするセラミックススラリー
    の真空脱泡装置。
JP7049320A 1995-02-15 1995-02-15 セラミックススラリーの真空脱泡装置 Withdrawn JPH08216146A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002356377A (ja) * 2001-06-01 2002-12-13 Denso Corp セラミック体の製造方法
JP2006290707A (ja) * 2005-04-14 2006-10-26 Nippon Shokubai Co Ltd ジルコニア系グリーンシート、ジルコニア系シートおよびその製法
JP2010269250A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Yuzawa Enterprise:Kk サイクロン式ガスセパレーター
CN113504332A (zh) * 2021-07-30 2021-10-15 依利特(苏州)分析仪器有限公司 一种液相色谱柱装填用高压匀浆罐及装填方法

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Effective date: 20020507