JPH0821544A - 水栓におけるディスク弁体のシール構造 - Google Patents

水栓におけるディスク弁体のシール構造

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JPH0821544A
JPH0821544A JP18767194A JP18767194A JPH0821544A JP H0821544 A JPH0821544 A JP H0821544A JP 18767194 A JP18767194 A JP 18767194A JP 18767194 A JP18767194 A JP 18767194A JP H0821544 A JPH0821544 A JP H0821544A
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disc valve
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disc
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秀治 本林
Kentaro Masuoka
兼太郎 増岡
Takashi Yasuo
貴司 安尾
Kuniaki Sakakibara
邦昭 榊原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シールリングの噛み込む間隙を生じさせない水
栓におけるディスク弁体のシール構造。 【構成】水栓本体1に内蔵したディスク弁体31と相手
方部材であるディスクキャップ30とのシール構造であ
り、シールリング収納空間Sを形成するディスク弁体3
1の環状段部31b及びディスクキャップ30の環状段
部30bの夫々におけるシールリング収納空間S内の外
部連通側Sbから、ディスク弁体31とディスクキャッ
プ30とが離反する矢符B方向に沿って最大離反寸法よ
り長く延設した延長環状壁面31c,30cどうしを接
近又は当接して対面させたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一つのハンドルレバー
を操作することにより、止水,吐水の切り換え、流量の
制御、混合水温度の制御等を行うシングルレバー式水栓
等の水栓の本体に内蔵したディスク弁体のシール構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のシングルレバー式水栓を示せば、
図12〜図16の通りである。同図に示す如く、この水
栓にあっては、水栓本体1の底面側に湯供給管2と水供
給管3とが連通接続されており、中央部の前面には吐水
管4が一体成形されている。また水栓本体1の中央上部
側には、筒状のヘッド部5が組み込まれている。ヘッド
部5は、筒状のヘッドケース6を有し、その下部側に固
定ディスク弁体7と可動ディスク弁体8とが内嵌装着さ
れている。固定ディスク弁体7は、湯流入ポート7a及
び水流入ポート7bと、混合水の吐出ポート9とを有
し、可動ディスク弁体8は、湯と水とを混合する混合室
10を有している。
【0003】またヘッドケース6内の上部側には、回転
軸11が装着されている。この回転軸11には、上端側
をハンドルレバー12に連結されたレバー軸13が挿通
されており、上下方向の中間部をピン14によって上下
方向へ回動自在に支承されている。レバー軸13の下端
には、ボール状の操作部15が形成されており、該操作
部15はディスクキャップ16を介して可動ディスク弁
体8に係合し、連結されている。
【0004】更に、ヘッドケース6の上端面外周には、
図14で最もよく表されているように、回転軸11の水
平方向の回動角度を規制するためのストッパー筒体17
が配置されている。このストッパー筒体17は、前記回
転軸11の筒状部18へ外嵌装着され、前述したピン1
4によってレバー軸13及び回転軸11へ一体的に連結
結合されるようになっている。これにより、ヘッドケー
ス6の天井板をストッパー筒体17と回転軸11とが挟
持するようになる。尚、回転軸11の回動角度の規制
は、ストッパー筒体17の外周面に突出形成した係止爪
部19と、ヘッドケース6の上端側内周面に形成したス
トッパー20とによって行われるようになっている。
【0005】このように構成されたヘッド部5は、水栓
本体1内に裏蓋21を介して配設され、長尺のビス22
によって連結固定されている。この場合に、裏蓋21に
形成された湯,水の各流入ポート21a,21b及び混
合水の流出ポート23に筒状のゴムパッキン24を配設
することにより、水栓本体1の区画壁23と固定ディス
ク弁体7との間で前記ゴムパッキン24を弾性圧縮して
両部材間のシールを行っている。同時にゴムパッキン2
4は、その弾性反発力により、固定ディスク弁体7を可
動ディスク弁体8に対して押圧し、これら両弁体7及び
8間のシールをも行うようにしている。
【0006】このように構成された従来のシングルレバ
ー式水栓にあって、ハンドルレバー12を上下方向に回
動操作すると、レバー軸13のボール状の操作部15が
ピン14を中心に揺動し、可動ディスク弁体8を図12
の左右方向へ移動させるようになる。これにより、可動
ディスク弁体8の混合室10と重なり合う固定ディスク
弁体7の湯及び水の各流入ポート7a,7bの開口面積
の大きさが変化し、吐出流量が変化することになる。
【0007】一方、ハンドルレバー12を、図13の矢
符で示す水平方向へ回動操作すると、レバー軸13を介
して回転軸11がヘッドケース6の中心軸線の回りに回
動し、可動ディスク弁体8も水平面内で回動するように
なる。そのため、可動ディスク弁体8の混合室10と重
なり合う固定ディスク弁体7の湯流入ポート7aの開口
面積と、水流入ポート7bの開口面積との比率が変化
し、結果的に湯と水の混合比率が変化し、混合水の温度
が変化する。
【0008】このように、シングルレバー式の水栓は、
ハンドルレバー12を上下方向及び水平方向へそれぞれ
単独又は複合的に回動操作することで、吐出される混合
水の温度と、流量とを制御するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のシングルレ
バー式の水栓にあっては、可動ディスク弁体8にディス
クキャップ16を接合してある。可動ディスク弁体8と
ディスクキャップ16との間のシール構造は、図15に
示す如く、可動ディスク弁体8の凹部8aに形成した環
状段部8bとディスクキャップ16の突部16aに形成
した環状段部16bとでシールリング収納空間Sを形成
し、両環状段部8b,16bの各環状壁面8b−1,1
6b−1に当接した状態でシールリング収納空間Sにシ
ールリング25を収納し、シールリング収納空間S内に
おける前記混合室10に通じる水室連通側と外部に通じ
る外部連通側とをシールリング25でシールしてある。
そして、ディスクキャップ16は、環状段部16bを形
成する周縁面16b−2を外方へ面一に延設して、この
延設した周縁面16b−2を可動ディスク弁体8の上面
8cに対向させてある。
【0010】ところで、可動ディスク弁体8とディスク
キャップ16とは、図16に示すように離反して、ディ
スクキャップ16の周縁面16b−2と可動ディスク弁
体8の上面8cとの間に間隙Aが生じることがある。こ
の間隙Aは、可動ディスク弁体8に対する衝撃水圧の繰
り返し負荷や部材の磨耗等により拡大していく。間隙A
が許容以上に大きくなると、混合室10の水圧で押し上
げられたシールリング25は、間隙Aにその一部が噛み
込み、シール不良や欠損が生じて漏水を招く。殊に、湯
温で加熱されたシールリング25は、軟化するため、間
隙Aへの噛み込みが容易となる。
【0011】本発明は従来の問題を解決するために、シ
ールリングの噛み込む間隙を生じさせない水栓における
ディスク弁体のシール構造を提供せんとするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明が採用した手段
は、水栓本体に内蔵したディスク弁体の水室が相手方部
材で覆蓋され、ディスク弁体に形成した環状段部と相手
方部材に形成した環状段部とでシールリング収納空間が
形成され、両環状段部の各環状壁面に当接した状態でシ
ールリングがシールリング収納空間に収納され、シール
リング収納空間内における前記水室に通じる水室連通側
と外部に通じる外部連通側とがシールリングでシールさ
れた水栓におけるディスク弁体のシール構造において、
前記両環状段部の夫々におけるシールリング収納空間内
の外部連通側から、前記ディスク弁体と相手方部材とが
離反する方向に沿って最大離反寸法より長く延設した延
長環状壁面どうしを接近又は当接して対面させたことを
特徴とする水栓におけるディスク弁体のシール構造であ
る。
【0013】
【作用】本発明にあっては、両環状段部の夫々における
シールリング収納空間内の外部連通側から、ディスク弁
体と相手方部材とが離反する方向に沿って最大離反寸法
より長く延設した延長環状壁面どうしを接近させて対面
させてあるため、ディスク弁体と相手方部材とが離反し
ても、延長環状壁面どうしが接近又は当接して対面して
おり、延長環状壁面どうしの間にシールリングの噛み込
む間隙を生じることはない。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の構成を図面に示す実施例に
基づいて説明すると次の通りである。図1乃至図11
は、本発明の一実施例に係るシングルレバー式水栓を示
すものである。この実施例の水栓にあっては、シングル
レバー式水栓のヘッド部5を、ヘッドケース27、レバ
ー軸28、回転軸29、ディスクキャップ30、可動デ
ィスク弁体31、固定ディスク弁体32、裏蓋33とで
構成している。
【0015】ヘッドケース27は、図4の図(a)及び
図(b)に示すように、その内周面の円周方向数カ所
に、ガイド34が軸方向に沿って突出形成されている。
レバー軸28は、本体部分が四角柱状であり、その下端
側にインボリュート曲面を備えたメイン操作部35及び
サブ操作部36が二股状に形成されている。
【0016】またレバー軸28のピン孔37の一端面側
には、ボス部38が突出形成されている。このボス部3
8は、レバー軸28の装着に際し、その向きを間違えな
いようにするためのものである。
【0017】回転軸29は、小径の上部筒状部39と、
大径の下部筒状部40とからなり、上部筒状部39の上
端面のエッジ部は、R面部になされている。また上部筒
状部39には、側面を貫通してピン14の挿通孔41が
形成されており、挿通孔41の一端側の外周面周囲に
は、グリス溜用の凹部42が穿設されている。
【0018】一方、下部筒状部40の下面側には、R面
状の二本のスライド溝43,43がその直径方向に形成
されている。また下部筒状部40の外周側面の数箇所に
は、前記ヘッドケース27の内周面側に形成されたガイ
ド34に係合し得る係止凸部44が突出形成されてい
る。
【0019】更に、この回転軸29には、上下部の筒状
部39及び40を上下方向に貫通するレバー軸28の装
着孔45が形成されている。装着孔45は、レバー軸2
8を下方から挿通して上部へ抜け出ないように、レバー
軸28のボス部38に係合しこれを案内する溝が装着孔
45の下面側から上端面側へ向けたその途中まで形成さ
れている。
【0020】ディスクキャップ30は、その上面側に回
転軸29の下面側に設けられた二本のスライド溝43,
43に係合し得る凸条46,46を有し、該凸条46,
46どうしの中間部に、レバー軸28のメイン操作部3
5及びサブ操作部36と係合し得るラック溝47及び凸
状歯48が形成されている。またディスクキャップ30
の下面側には、小判形又は楕円状の凸部49が形成され
ている。
【0021】更に、ディスクキャップ30の下面側に
は、湯と水の混合室を形成するための凹部50が形成さ
れており、該凹部50に連通してウォターハンマー緩和
用のピストン装着孔51が形成されている。ピストン装
着孔51の一端側は、ディスクキャップ30の側面に開
口している。
【0022】可動ディスク弁体31の上面側には、前記
ディスクキャップ30の小判形又は楕円状の凸部49と
嵌合する凹部52が形成されており(図8参照)、両者
間にはシールリング53が装着され,後述するシール構
造が形成されるようになっている。また可動ディスク弁
体31の下面側には混合室形成用の凹部54が形成され
ており、該凹部54と前記凹部52とは連通している。
【0023】これに対して、固定ディスク弁体32は、
平面視した状態で金魚の形をしている。この固定ディス
ク弁体32には、図9の図(a)及び図(b)に示すよ
うに、湯の流入ポート55と、水の流入ポート56と、
混合水の流出ポート57とが上下面を貫通して形成され
ている。これらのポート55,56,57のディスク弁
体下面側には、それぞれ凹部58が形成されている。
【0024】また裏蓋33には、図10に示すように、
前記固定ディスク弁体32と同位置に同じ形状の湯水の
流入ポート59,60及び混合水の流出ポート61が形
成されており、これらの各ポートのディスク弁体上面側
には、上方に向かって縮径するテーパー面62が形成さ
れた凸部が設けられている。なお、このテーパー面62
と、各ポートの凹部58との間には、ゴムパッキン63
が装着されるようになっている。しかも、この裏蓋33
の上面側には、前記固定ディスク弁体32と同一形状且
つ同一大きさの凹部64が形成されている。この凹部6
4の周囲には、図10の図(a)に示すように、部分的
に凸部65が形成されている。
【0025】前記可動ディスク弁体31と相手方部材で
あるディスクキャップ30との間のシール構造は、図1
1に示す如く、可動ディスク弁体31の凹部31aに形
成した環状段部31bとディスクキャップ30の突部3
0aに形成した環状段部30bとでシールリング収納空
間Sが形成され、両環状段部31b,30bの各環状壁
面31b−1,30b−1に当接した状態でシールリン
グ53がシールリング収納空間Sに収納され、シールリ
ング収納空間S内における前記凹部(水室)54に通じ
る水室連通側Saと可動ディスク弁体31及びディスク
キャップ30の外部に通じる外部連通側Sbとがシール
リング53でシールされている。そして、可動ディスク
弁体31及びディスクキャップ30は、両環状段部31
b,30bの夫々におけるシールリング収納空間S内の
外部連通側Sbから、可動ディスク弁体31とディスク
キャップ30とが離反する矢符B方向に沿って最大離反
寸法より長く(例えば、L=1〜3mm程度)延設した
延長環状壁面31c,30cどうしを接近又は当接させ
ることにより、延長環状壁面31c,30cとの間に、
シールリング53の侵入する大きさの隙間を形成しない
ようにしてある。最大離反寸法とは、可動ディスク弁体
31とディスクキャップ30との離反寸法の最大値をい
う。可動ディスク弁体31とディスクキャップ30との
間には、網材等からなるストレーナ68が配設されてい
る。
【0026】次に、このように構成されたシングルレバ
ー式水栓のヘッド部5の組付要領を説明する。組み付け
は、先ず、回転軸29の装着孔45へその下方側からレ
バー軸28を上方へ向けて挿通する。そして、レバー軸
28に設けたボス部38が装着孔45の一側面に形成し
た案内溝の奥部へ係止する位置で、ピン14を回転軸2
9及びレバー軸28へ挿通し、両者を一体的に且つ装着
孔45内でレバー軸45が前記ピン14を枢支点として
揺動できるように連結する。
【0027】このように本実施例にあっては、ピン14
による連結は、回転軸29とレバー軸28との二部材の
みであり、しかもヘッドケース27の外での連結である
ため、極めて容易である。
【0028】然る後は、ヘッドケース27の上下を反転
させた状態で、その装着孔66へ前記レバー軸28と回
転軸29とを装着する。装着は、回転軸29の外周面側
を図4の図(a)に示すへッドケース27内周面のガイ
ド34へ当接させることにより、容易に行うことが可能
である。しかも、この場合に、回転軸29の上部筒状部
39の上端面のエッジ部はR面に形成されており、前記
装着孔66への装着は非常にスムーズである。
【0029】装着後の回転軸29は、その外周面の係止
凸部44が前記ガイド34に係止するようになり、回転
軸29の回動範囲を規制するようになる。図5の図
(a)及び図(b)は、回転軸29の係止凸部44がそ
れぞれの回動範囲の限界位置でガイド34に当接し、回
動が規制されている状態を示すものである。このように
回転軸29とガイド34とにストッパー機能を持たせる
ことにより、図12及び図14で示す、従来のストッパ
ー筒体17の部品を省略することが可能である。
【0030】然る後は、ヘッドケース27を逆さまにし
た状態で、回転軸29の下面側にディスクキャップ30
を載置し、更にディスクキャップ30の小判形又は楕円
状の凸部49に、可動ディスク弁体31の同形状の凹部
52を外嵌装着する。これにより、ディスクキャップ3
0と可動ディスク弁体31とは、水平面内でのあらゆる
方向へ隙間無く一体的に動作することが可能である。
【0031】そして、可動ディスク弁休31上に固定デ
ィスク弁体32を載置し、裏蓋33の固定ディスク弁体
32と同一形状の凹部64を、前記固定ディスク弁体3
2へ外嵌装着し、裏蓋33に対して固定ディスク弁体3
2が移動しないように両者を固定する。
【0032】最後に、このようにして組み込んだヘッド
ケース27の全体を、上下が元の状態へ復帰するように
反転させ、従来の場合と同要領で裏蓋33と共に、長尺
のビスを用いて水栓本体1へ固定すればよい。これによ
り、水栓本体1と裏蓋33とヘッドケース27とがビス
で一体的に連結されることになる。そのため、裏蓋33
の凹部64へ嵌合装着された固定ディスク弁体32は、
水栓本体1と一体化されることになり、可動ディスク弁
体31に対してむやみに、相対移動することはない。
【0033】而して、この実施例の水栓の使用態様は、
従来の場合と同じように、ハンドルレバー12を上げ下
げと、回動操作とによって、吐出流量と混合水温度とを
制御する。ハンドルレバー12を上げ下げすることによ
ってレバー軸28のメイン操作部35及びサブ操作部3
6を介してディスクキャップ30及びこれと一体的に動
作する可動ディスク弁体31が図1の止水状態から図2
の最大吐出流量の状態まで移動する。
【0034】このとき、前記メイン操作部35と、サブ
操作部36とは、インボリュート曲面を介してディスク
キャップ30と接合しており、その接合面が相互に変化
するので、局部的に摩耗が進行し、ガタツキの原因とな
る等のことはない。またインボリュート曲面を利用する
ことにより、レバー軸28のピン14を支点とする回動
動作があっても、ディスクキャップ30をこじあげるこ
となく、水平移動させることが可能であり、弁体の円滑
な動作を確保することが可能である。なお、前記インボ
リュート曲面は、サイクロイド曲面であっても同一の効
果を得ることが可能である。
【0035】またハンドルレバー12を回動操作するこ
とによって、回転軸29のスライド溝43,43とディ
スクキャップ30の凸条46,46との係合によって両
者が一体的に回動動作するようになる。ディスクキャッ
プ30の下面側には、小判形又は楕円状の凹凸部49,
52を介して可動ディスク弁体31が装着されているの
で、可動ディスク弁体31は、その混合室54へ連通開
口する固定ディスク弁体32の湯ポート55と、水ポー
ト56との開口面積比率を変更するようになり、混合水
の温度を変更する。
【0036】この場合にあっては、前記回転軸29とデ
ィスクキャップ30との係合を、スライド溝43,43
と凸条46,46にすることによって、両者間の回動方
向の間隙を除去することができる。またディスクキャッ
プ30と可動ディスク弁体31とを、小判形又は楕円形
状の凹凸部を介して嵌合させることにより、両者間の回
動方向の間隙を除去することが可能である。
【0037】従って、この実施例の水栓にあっては、ハ
ンドル操作の遊びを無くすことが可能であり、操作感が
よい。しかも、固定ディスク弁体32がむやみに移動す
ることがないので、可動ディスク弁体31の操作に対応
した混合水の温度制御を行うことができ、その制御が正
確である。
【0038】更に、この実施例の水栓にあっては、前記
可動ディスク弁体31とディスクキャップ30との間の
シール構造が、図11に示す如く、両環状段部31b,
30bの夫々におけるシールリング収納空間S内の外部
連通側Sbから、可動ディスク弁体31とディスクキャ
ップ30とが離反方向する矢符B方向に沿って最大離反
寸法より長く延設した延長環状壁面31c,30cどう
しを接近又は当接させることにより、延長環状壁面31
c,30cとの間に、シールリング53の侵入する大き
さの隙間を形成しないようにしてある。そのため、凹部
(水室)54の水圧で押圧されたシールリング53は、
可動ディスク弁体8に対する衝撃水圧の繰り返し負荷や
部材の磨耗等により可動ディスク弁体31とディスクキ
ャップ30とが離反しても、延長環状壁面31c,30
cの間に噛み込むことはなく、シールリング収納空間S
内の保持され、完全なシールを維持する。
【0039】ところで、本発明は上述した実施例に限定
されるものではなく、水栓本体に内蔵したディスク弁体
と該ディスク弁体の水室を覆蓋する相手方部材とを備
え、ディスク弁体と相手方部材とをシールする構造の水
栓であれば適用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
ディスク弁体と相手方部材とのシール箇所にシールリン
グの噛み込む間隙が生じないため、シール不良やシール
リングの欠損がなく、漏水のない水栓を提供できる優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すものであって、水栓の閉
栓時のヘッド部を示す縦断面図である。
【図2】本発明の実施例を示すものであって、水栓の最
大吐出流量時のヘッド部を示す縦断面図である。
【図3】本発明の実施例を示すものであって、水栓の全
体を示す部分断面側面図である。
【図4】水栓のヘッドケースを示すもので、図(a)は
底面図、図(b)は図(a)のA−A線断面図である。
【図5】水栓のヘッドケースと回転軸との係合関係を示
すもので、図(a)は湯のみの吐出状態を示す底面図、
図(b)は水のみの吐出状態を示す底面図である。
【図6】本発明の実施例を示すものであって、水栓のヘ
ッド部の主要部品を分解して示す一部縦断面した正面図
である。
【図7】本発明の実施例を示すものであって、水栓のヘ
ッド部の主要部品を分解して示す一部縦断面した側面図
である。
【図8】水栓の可動ディスク弁体を示すもので、図
(a)は平面図、図(b)は底面図である。
【図9】水栓の固定ディスク弁体を示すもので、図
(a)は平面図、図(b)は底面図である。
【図10】水栓の裏蓋を示すもので、図(a)は平面
図、図(b)は底面図である。
【図11】本発明の実施例を示すものであって、シール
構造を拡大して示す断面図である。
【図12】従来のシングルレバー式水栓の全体を示す縦
断面側面図である。
【図13】従来のシングルレバー式水栓の全体を示す部
分断面正面図である。
【図14】従来のシングルレバー式水栓のヘッド部を示
す分解斜視図である。
【図15】従来のシングルレバー式水栓のシール構造を
拡大して示す断面図である。
【図16】従来のシングルレバー式水栓のシール構造の
不良状態を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1…水栓本体 31…可動ディスク弁体(ディスク弁体) 53…凹部(水室) 30…ディスクキャップ(相手方部材) 30b,31b…環状段部 31b−1,30b−1…環状壁面 31c,30c…延長環状壁面 S…シールリング収納空間
フロントページの続き (72)発明者 榊原 邦昭 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水栓本体に内蔵したディスク弁体の水室
    が相手方部材で覆蓋され、ディスク弁体に形成した環状
    段部と相手方部材に形成した環状段部とでシールリング
    収納空間が形成され、両環状段部の各環状壁面に当接し
    た状態でシールリングがシールリング収納空間に収納さ
    れ、シールリング収納空間内における前記水室に通じる
    水室連通側と外部に通じる外部連通側とがシールリング
    でシールされた水栓におけるディスク弁体のシール構造
    において、前記両環状段部の夫々におけるシールリング
    収納空間内の外部連通側から、前記ディスク弁体と相手
    方部材とが離反する方向に沿って最大離反寸法より長く
    延設した延長環状壁面どうしを接近又は当接して対面さ
    せたことを特徴とする水栓におけるディスク弁体のシー
    ル構造。
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