JPH08215389A - パチンコ機におけるデータ伝送装置 - Google Patents

パチンコ機におけるデータ伝送装置

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JPH08215389A
JPH08215389A JP7046631A JP4663195A JPH08215389A JP H08215389 A JPH08215389 A JP H08215389A JP 7046631 A JP7046631 A JP 7046631A JP 4663195 A JP4663195 A JP 4663195A JP H08215389 A JPH08215389 A JP H08215389A
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高明 市原
Wataru Horii
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 図柄表示部上のチラツキや表示の歪みを防止
し、ノイズによるコマンドデータの転送ミスが防止で
き、常時鮮明な画面表示を可能とする。 【構成】 制御データ時分割転送手段により、メイン制
御部1からサブ制御部6に対して転送され、遊技態様に
応じた図柄の表示内容を指令するコマンドデータを複数
に分割し、各分割されたコマンドデータを時分割によっ
て転送することにより、1回のデータ転送に要する時間
が短くする。データチェック手段により、転送されたコ
マンドデータを転送前のコマンドデータに対してチェッ
クすることにより、正常と判定された場合に限って、受
信したコマンドデータ全体を記憶し、ノイズによる影響
を受け、転送されたコマンドデータに雑音が混入すると
いった場合には、異常データとして破棄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ機において配
備されたメイン制御部及びサブ制御部間において、メイ
ン制御部からサブ制御部に対して送信される制御コマン
ドデータの伝送を行うパチンコ機におけるデータ伝送装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技機においては、例えば、図
柄表示装置を設け、その表示画面において、複雑な表示
動作を行わせたり、遊技態様に応じて数種類の表示画面
を切り換え動作を行わせたりすることにより、遊技者の
多様な趣向を満たすようにしている。このようなパチン
コ遊技機にあっては、パチンコ機のパチンコ遊技全体に
関わる制御を行うためのメイン制御部のみでは、パチン
コ機に配備された各駆動制御要素を全て制御することが
メイン制御部の処理タイミングやメモリの記憶容量に制
限があって困難であるため、駆動制御要素毎に専用のサ
ブ制御部が配備されており、メイン制御部から制御信号
並びに出力データからなる制御用のコマンドデータをサ
ブ制御部に転送し、前記制御用のコマンドデータに応じ
てサブ制御部により駆動制御要素を制御駆動するように
している。
【0003】メイン制御部から転送される制御用のコマ
ンドデータは、例えば、サブ制御部が図柄表示装置であ
る場合には、パチンコ機における遊技状況を示すステー
タスデータ及び図柄表示装置に複数設定されている各図
柄表示部に表示する図柄の種類並びに表示位置を示す各
データ等である。
【0004】また、ステータスデータは、例えば、パチ
ンコ機における、遊技が開始される前の遊技待機中、遊
技中、図柄変動が開始される前の図柄変動待機中、図柄
変動中、複数ある図柄表示部のうちの変動中の1つの図
柄表示部を残して他の図柄表示部において停止された図
柄の組み合わせが大当たりとなる組み合わせに一致する
遊技状態(以下、リーチという)、図柄表示部において
大当たりが発生した場合の大当たり中、大当たりとなっ
た場合に限り、遊技者に利益を付与するべく配設された
入賞装置の開閉動作等の大当たり動作の内容を示す大当
たり動作情報、入賞装置への入賞個数並びに入賞装置の
開閉動作回数といった内容のものである。
【0005】このように、メイン制御部からサブ制御部
に転送される制御用のコマンドデータは、例えば、図柄
表示部の数が増えたり、パチンコ機の遊技状況によって
表示を切り替えるような場合には、コマンドデータのデ
ータ量が必然的に大きくなる。
【0006】従来のメイン制御部とサブ制御部との間に
おけるコマンドデータの伝送は、図18のタイミングチ
ャートに示すように、メイン制御部側からWR信号を出
力し、サブ制御部側のREADY信号をメイン制御部側
が受けたときにコマンドデータを一回の出力処理で転送
している。また、送信側であるメイン制御部からのデー
タ出力タイミングに受信側であるサブ制御部の受信タイ
ミングを合わせなければならないため、サブ制御部側に
おいて図柄表示駆動処理以外にコマンドデータ受信のた
めの待ち時間が設定されており、サブ制御部が待ち時間
の間にメイン制御部からのWR信号並びにコマンドデー
タを受信できるよう構成されている。
【0007】しかしながら、前述のように図柄表示装置
において実行する表示駆動処理が複雑化すればする程、
コマンドデータのデータ量が大きくなるため、前記待ち
時間を長く設定する必要があり、また、図柄表示装置の
表示駆動時間が長い場合には、サブ制御部側の表示駆動
処理に要する処理時間がメイン制御部側のデータ出力タ
イミングの処理サイクルより長くなったりするといった
ことが起こり、この場合には、送受信のタイミングがズ
レることとなり、図柄表示部上にチラツキが発生した
り、表示に歪みを生じたりする。さらに、ノイズによる
影響を受けて転送されたコマンドデータに雑音が混入す
るといった場合には、例えば、大当たりを成立させる乱
数がメイン制御部において抽出されたにもかかわらず、
図柄表示部において外れ図柄が表示されてしまうといっ
た不具合が起こる場合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、図柄
表示部上のチラツキや表示の歪みを防止することが可能
であって、ノイズによるコマンドデータの転送ミスが防
止でき、常時鮮明な画面表示を可能とするパチンコ機に
おけるデータ伝送装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のパチンコ機にお
けるデータ伝送装置は、上記課題を解決するために、パ
チンコ機のパチンコ遊技全体に関わる制御を行うための
メイン制御部と、前記パチンコ機が備えた図柄表示装置
に配備されると共に前記メイン制御部からの制御信号に
応じて前記図柄表示装置を表示駆動制御するためのサブ
制御部と、前記メイン制御部とサブ制御部との間で、前
記メイン制御部から前記サブ制御部に対して転送され、
遊技態様に応じた図柄の表示内容を指令するコマンドデ
ータを複数に分割し、各分割されたコマンドデータを時
分割によって転送する制御データ時分割転送手段と、前
記転送されたコマンドデータを転送前のコマンドデータ
に対してチェックするデータチェック手段とを設けたこ
とを特徴とする。
【0010】
【作用】メイン制御部は、パチンコ機のパチンコ遊技全
体に関わる制御を行うと共にサブ制御部に対し、遊技態
様に応じた図柄の表示内容を指令するコマンドデータを
制御データ時分割転送手段を介して転送する。パチンコ
機が備えた図柄表示装置に配備されたサブ制御部は、メ
イン制御部からの制御信号に応じて、即ち、コマンドデ
ータに応じて図柄表示装置を表示駆動制御する。制御デ
ータ時分割転送手段は、コマンドデータを複数に分割
し、各分割されたコマンドデータを時分割によって転送
する。制御データ時分割転送手段により、コマンドデー
タを複数に分割し、各分割されたコマンドデータを時分
割よって転送することによって、図柄表示装置の表示駆
動時間が長い場合であっても、メイン制御部側のデータ
出力タイミングの処理サイクルに、サブ制御部側におけ
るコマンドデータ受信のための待ち時間内に送受信のタ
イミングを同期させることを可能とし、図柄表示部上の
チラツキや表示の歪みの防止を実現する。
【0011】データチェック手段は、転送されたコマン
ドデータを転送前のコマンドデータに対してチェックす
る。データチェック手段によって転送されたコマンドデ
ータを転送前のコマンドデータに対してチェックするこ
とにより、ノイズによるコマンドデータの転送ミスの防
止を可能とする。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、実施例におけるパチンコ機におけるデー
タ伝送装置の要部を示すブロック図である。パチンコ機
のパチンコ遊技全体に関わる制御を行うためのメイン制
御部1は、制御処理実行手段としてのメインCPU2
と、メインCPU2が実行するためのパチンコ遊技全体
に関わる制御プログラムが格納されているROM3と、
随時読み出しおよび書き込みが可能なRAM4と、メイ
ンCPU2が周辺機器との間でデータ通信を行うための
通信インタフェース5とにより構成されている。なお、
メインCPU2には、メインCPU2のための電源(図
示せず)やメインCPU2の処理サイクルを規定するク
ロック回路(図示せず)が接続されている。
【0013】また、図1に示すサブ制御部6は、パチン
コ機が備えた図2に示す図柄表示装置7側に配備され、
メイン制御部1からの制御信号並びにコマンドデータに
応じて図柄表示装置7の各表示駆動手段を表示駆動制御
する処理実行手段としてのサブCPU8と、サブCPU
8が実行するための各表示駆動手段の表示駆動に関する
制御プログラム並びにメイン制御部1とのデータ通信に
関する制御プログラムが格納されているROM9と、随
時読み出しおよび書き込みが可能なRAM10と、制御
信号を出力するための出力ポート11と、各表示駆動手
段の一部を構成する特別図柄表示部17を表示駆動する
ためのコモン1出力回路12乃至コモン4出力回路15
並びにLED信号出力回路16とを備えている。なお、
サブCPU8には、サブCPU8のための電源(図示せ
ず)やサブCPU8の処理サイクルを規定するクロック
回路(図示せず)が接続されている。
【0014】図1において、サブ制御部6のサブCPU
8は、メイン制御部1の通信インタフェース5を介して
メインCPU2と通信接続され、メインCPU2から出
力された制御信号並びにコマンドデータが通信インタフ
ェース5を介してサブCPU8に入力されるよう構成さ
れている。なお、データ伝送ラインは、8本の信号線で
構成され、8ビットデータがパラレルに伝送される。
【0015】また、特別図柄表示部17は、縦14行×
横32列に配列されたドットマトリクスLEDにより構
成され、さらに特別図柄表示部17は、左,中,右特別
図柄表示部17a,17b,17cの3つに区分されて
いる。サブ制御部6におけるサブCPU8の出力ポート
11には、各コモン1出力回路12乃至コモン4出力回
路15並びにLED信号出力回路16が接続されると共
に、特別図柄表示部17が各コモン1出力回路12乃至
コモン4出力回路15並びにLED信号出力回路16に
接続され、サブCPU8からの制御出力により各コモン
1出力回路12乃至コモン4出力回路15の出力並びに
LED信号出力回路16の出力を切り換えることによ
り、左,中,右特別図柄表示部17a,17b,17c
に図柄を表示駆動するよう構成されている。
【0016】なお、メイン制御部1からサブ制御部6に
対して転送され、遊技態様に応じた図柄の表示内容を指
令するコマンドデータを複数に分割し、各分割されたコ
マンドデータを時分割よって転送する請求項1に記載の
制御データ時分割転送手段は、メイン制御部1のROM
3に格納されている制御プログラムの一部である。ま
た、メイン制御部1から転送されたコマンドデータを転
送前のコマンドデータに対してチェックするデータチェ
ック手段は、サブ制御部6のROM9に格納されている
制御プログラムの一部である。
【0017】図2は、実施例のパチンコ機に配備された
遊技盤18を一部省略して示す正面図である。遊技盤面
の略中央には、特別図柄表示部17を備えた図柄表示装
置7が配設され、図柄表示装置7の下方には、特別図柄
表示部17における図柄の変動を開始させるための始動
口19を有する普通電動役物20が配設され、普通電動
役物20の左右にはゲート21,22がそれぞれ配設さ
れ、遊技盤18面の下部には、ソレノイド(図示を省
略)により開閉動作される大入賞口23を備えた入賞装
置ユニット24が配設されている。
【0018】図柄表示装置7は、その表示装置本体25
の中央に、左,中,右特別図柄表示部17a,17b,
17cにより構成された特別図柄表示部17を備え、特
別図柄表示部17の上部側には、普通電動役物20の始
動口19への入賞記憶状態を最大4個まで表示する特別
図柄記憶数表示LED26が配備され、表示装置本体2
5の上部には、2つの7セグメントにより構成された
左,右普通図柄表示部27a,27bを有する普通図柄
表示器28が配設され、普通図柄表示器28の上部には
ゲート21,22への遊技球の通過記憶を最高4回迄表
示する普通図柄記憶数表示LED29が配備されてい
る。
【0019】また、入賞装置ユニット24の中央には、
可動扉30がその下端側を揺動自在に軸支され、該可動
扉30がソレノイドによりその上端側を前方に向けて移
動された時に開成される大入賞口23の内部中央には、
特別の入賞領域である特定領域31が設けられ、大入賞
口23の内部右方には、大入賞口23への入賞球数を表
示する大入賞口入賞数表示LED32が配備され、大入
賞口23の内部左方には、可動扉30の開成動作による
大入賞口23の開放回数を表示する開放回数表示LED
33が配設されている。
【0020】なお、普通電動役物20の奥方、大入賞口
23の奥方、特定領域31及び左右のゲート21,22
の奥方には、入賞検出手段並びに遊技球検出手段として
の始動口入賞検出スイッチSW1、大入賞口入賞検出ス
イッチSW2、特定領域通過検出スイッチSW3及びゲ
ート通過検出スイッチSW4がそれぞれ配備されてい
る。また、遊技盤18面には、従来と同様、普通入賞口
や遊技状況に応じて点灯駆動される装飾用の各表示灯が
配設されているが、図示を省略している。
【0021】また、図3は、サブ制御部8における各表
示手段の接続を示すブロック図であり、サブ制御部8に
は、図1に示す左,中,右特別図柄表示部17a,17
b,17cの他に、各表示駆動回路34乃至39を介し
て左,右普通図柄表示部27a,27bを有する普通図
柄表示器28、普通図柄記憶数表示LED29、大入賞
口入賞数表示LED32及び開放回数表示LED33が
それぞれ接続され、これら各表示手段はサブCPU8に
より個別にまたは同時に表示駆動されるよう構成されて
いる。
【0022】次に、図2に示す遊技盤18面におけるパ
チンコ遊技の概略を説明する。遊技球が始動口19に入
賞すると、図柄表示装置7の特別図柄表示部17の図柄
変動が開始される。なお、始動口19への遊技球の入賞
があると、図3のメイン制御部1は大当たり判定用乱数
の値を記憶する。特別図柄表示部17の変動中における
始動口19への遊技球の入賞は最高4回迄記憶され、そ
の記憶数が特別図柄記憶数表示LED26によって個数
点灯されて表示される。
【0023】特別図柄表示部17の図柄変動は、図柄変
動の開始後、左特別図柄表示部17a、右特別図柄表示
部17c、中特別図柄表示部17bの順で停止表示され
る。各特別図柄表示部17a,17c,17bに表示さ
れる図柄の種類は、表1並びに表2に示す通りであっ
て、メイン制御部1において、各特別図柄表示部17
a,17c,17bに表示するべき図柄に対応した各特
別図柄データを作成し、左特別図柄、右特別図柄、中特
別図柄の全てが同一図柄となる大当たり特別図柄データ
と、左特別図柄と右特別図柄とが一致し、中特別図柄だ
けが異なるリーチ図柄データと、左特別図柄、右特別図
柄、中特別図柄の全てが異なる外れ特別図柄データとに
区分し、各々の特別図柄データをそれぞれ別々に記憶し
ている。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】 メイン制御部1は、各特別図柄表示部17a,17c,
17bの図柄の停止表示を行う際に、大当たり判定用乱
数の値が大当たりに関するものであるか否か、リーチの
みに関するものであるか否か、外れであるか否かをそれ
ぞれ判別することにより、停止表示する各特別図柄デー
タを区分して記憶しておいた大当たり特別図柄データ、
リーチ図柄データ並びに外れ特別図柄データのうちより
選択する。なお、特別図柄表示部17において選択され
た図柄が表示される。
【0026】特別図柄表示部17において大当たりが発
生すると、遊技者に特に有利となる特別遊技状態が付与
され、図2の入賞表示ユニット24の可動扉30がソレ
ノイドにより所定時間の間開成動作され、大入賞口23
が開放される。大入賞口23に遊技球すると、大入賞口
23への入賞球数が大入賞口入賞数表示LED32によ
って数字表示される。大入賞口23への遊技球の入賞
は、所定の開放時間の間において一定個数、例えば10
個迄であり、10個目の入賞を以て可動扉30が閉成動
作され、大入賞口23が閉成される。
【0027】また、大入賞口23の開放中、大入賞口2
3に入賞した遊技球が、大入賞口23内の特定領域31
を通過すると、特定領域31への遊技球通過がメイン制
御部1に記憶され、大入賞口23の閉成後、再び、所定
時間の間大入賞口23が開放される。この大入賞口23
の開放回数は、メイン制御部1においてカウントされて
おり、開放回数表示LED33によって数字表示され
る。なお、大入賞口23の開放回数は、最高16回迄で
あり、16回目の大入賞口23の閉成を以て、遊技者に
特に有利となる特別遊技状態が終了する。
【0028】また、図2のゲート21,22は、図柄表
示装置7の普通図柄表示器28の図柄変動開始のための
始動ゲートであり、遊技球がゲート21,22のうちの
いずれかを通過すると、普通図柄表示器28の左普通図
柄表示部27及び右普通図柄表示部27bが図柄変動を
開始する。なお普通図柄表示器28の変動中におけるゲ
ート21,22への遊技球の通過は最高4回迄記憶さ
れ、その記憶数が普通図柄記憶数表示LED29によっ
て個数点灯されて表示される。
【0029】普通図柄表示器28の図柄変動は、図柄変
動の開始後、左普通図柄表示部27a、右普通図柄表示
部27bの順で停止表示される。各普通図柄表示部27
a,27bに表示される図柄の種類は、表3に示す通り
である。
【0030】
【表3】 普通図柄表示器28において停止表示された左普通図柄
と右特別図柄とが同一図柄となると当たりとなり、普通
電動役物20の始動口19が所定時間拡開駆動され、始
動口19への遊技球の入賞確率が増大する。
【0031】遊技盤18面におけるパチンコ遊技に関わ
る各データは、メイン制御部1において個別に記憶さ
れ、メイン制御部1は、図1並びに図3に示すように、
各データに応じてサブ制御部6に制御信号並びにコマン
ドデータを転送する。サブ制御部6は、メイン制御部1
からの制御信号並びにコマンドデータを受け、これに応
じて各表示手段を表示駆動する。
【0032】次に、メイン制御部1からサブ制御部6へ
のコマンドデータの転送について説明する。メイン制御
部1からサブ制御部6へ送られるコマンドデータは、図
4に示すように、全体としてCOM1乃至COM12の
12個からなり、COM1乃至COM12のそれぞれ
は、各1バイト(8ビット)の大きさであり、コマンド
データ全体では12バイトである。
【0033】メイン制御部1からサブ制御部6へは、表
4に示すように、全体として12バイトの大きさをもつ
コマンドデータが、COM1〜COM3、COM4〜C
OM6、COM7〜COM9、COM10〜COM12
の順序で3バイトずつ4回に分割されて転送される。
【0034】
【表4】 図5は、各回の転送フォーマットを示しており、1回に
転送される転送データの大きさは4バイトである。各回
の転送データの先頭部分1バイトには、例えば1回目、
2回目…というように転送順序を表すヘッダが付与さ
れ、転送データの後ろ部分3バイトに各回に転送される
分割されたコマンドデータの3バイトが付加される。
【0035】次に、各COM1乃至COM12の内容に
ついて順次説明する。COM1の内容は表5に示す通り
であるので詳細な説明は省略するが、表1に示すノーマ
ルリーチは、大当たりが通常確率で発生するモードであ
り、スーパーリーチは、ノーマルリーチよりもやや高い
確率で大当たりが発生するモードであり、スペシャルリ
ーチは、スーパーリーチよりもさらに高い確率で大当た
りが発生するモードである。COM1は、主として、パ
チンコ機の遊技状態を表すフラグ類やステータスデータ
である。
【0036】
【表5】 COM2は、7ビット〜4ビットが大入賞口23の開放
回数を表す数値データであり、3ビット〜0ビットが大
入賞口23への入賞個数を表す数値データである。
【0037】COM3は、7ビット〜4ビットが普通図
柄に関する記憶数を表す数値データであり、3ビット〜
0ビットが特別図柄に関する記憶数を表す数値データで
ある。
【0038】COM4は、左特別図柄の図柄データ(0
〜13)を表す数値データであり、COM5は、左特別
図柄の表示位置データ(0〜29)を表す数値データで
ある。また、COM6は、左普通図柄の停止データ(0
〜5)を表す数値データである。
【0039】COM7は、右特別図柄の図柄データ(0
〜13)を表す数値データであり、COM8は、右特別
図柄の表示位置データ(0〜29)を表す数値データで
ある。また、COM9は、右普通図柄の停止データ(0
〜5)を表す数値データである。
【0040】COM10は、中特別図柄の図柄データ
(0〜14)を表す数値データであり、COM11は、
中特別図柄の表示位置データ(0〜29)を表す数値デ
ータである。
【0041】COM12は、転送されたコマンドデータ
全体を転送前のコマンドデータに対してチェックするデ
ータチェックのためのチェックサムデータであり、CO
M1からCOM11までを加算して得られる加算データ
である。
【0042】図6は、メイン制御部1からサブ制御部6
へのコマンドデータの時分割による転送タイミングを示
すタイミングチャートであり、3バイトずつ4分割され
た分割コマンドデータが2ms毎にメイン制御部1から
サブ制御部6に転送される。
【0043】また、図7は、各回におけるメイン制御部
1からサブ制御部6への分割コマンドデータの転送タイ
ミングを示すタイミングチャートである。図1における
メイン制御部1の動作について説明すると、まず、メイ
ンCPU2は、通信インタフェース5を介してサブCP
U8に割込み信号を出力する。割込み信号がサブCPU
8に入力されると、サブCPU8は、特別図柄表示部1
7の表示駆動処理を一時中断し、メイン制御部1側から
のコマンドデータの入力処理に移行する。
【0044】メインCPU2は、割込み信号と同時に、
図7に示すように、CE信号(チップセレクト)をロー
レベルにすると共に、1回分の分割コマンドデータの転
送を行う。即ち、図5に示すような転送データがヘッ
ダ、COM1、COM2、COM3の順にシリアル転送
され、このシリアル転送される分割コマンドデータと並
行して、30μsの間隔をおいてヘッダに対応してWR
信号(書き込み信号)が25μs間出力され、次いで3
0μsの間隔をおいて、COM1に対応してWR信号が
25μs間出力され、再度30μsの間隔をおいて、C
OM2に対応してWR信号が25μs間出力され、さら
に30μsの間隔をおいて、COM3に対応してWR信
号が25μs間出力される。
【0045】1回目の分割コマンドデータの転送が終了
した時点から2ms後、前記と同様にして2回目の分割
コマンドデータの転送が行われ、COM4〜COM6ま
での分割コマンドデータがメイン制御部1からサブ制御
部6に転送され、2回目の分割コマンドデータの転送が
終了した時点から2ms後、COM7〜COM9までの
分割コマンドデータがメイン制御部1からサブ制御部6
に転送され、3回目の分割コマンドデータの転送が終了
した時点から2ms後、COM10〜COM12までの分割
コマンドデータがメイン制御部1からサブ制御部6に転
送されて、コマンドデータ全体の転送が完了することと
なる。
【0046】次に、ROM3に格納された制御プログラ
ムの一部である図8乃至図13のフローチャートを参照
してメイン制御部1におけるメインCPU2によるコマ
ンドデータの分割転送処理について説明する。なお、メ
インCPU2は、図示しないパチンコ遊技に関する各処
理と略並列的に分割転送処理を所定の処理周期で繰り返
し行うものである。
【0047】メインCPU2は、分割転送処理を開始す
ると、まず、図6のタイミングチャートに記されたよう
な分割転送処理の基本的周期となる1msの処理周期を
セットする処理時間設定タイマTmの値が0であるか否
かを判別する(ステップa1)。なお、電源投入直後の
初期化処理(図示を省略)により、処理時間設定タイマ
Tmの値が0となっているので、メインCPU2は、ス
テップa2に移行する。
【0048】ステップa2に移行したメインCPU2
は、次いで分割転送処理に関する処理フラグF1の値が
未処理を規定する値0となっているか否かを判別する
(ステップa2)。前記と同様に、処理フラグF1の値
も電源投入直後の初期化処理により0となっているの
で、メインCPU2は、ステップa3に移行する。
【0049】メインCPU2は、ステップa3に移行す
ると、まず、処理フラグF1に1をセットして分割転送
処理の開始を記憶し(ステップa3)、ステップa4乃
至ステップa6の分割転送処理の新規開始初期条件セッ
トのための処理に移行する。
【0050】ステップa4において、メインCPU2
は、図6に示すように、例えば、1回目、2回目…とい
うように分割されたコマンドデータの転送回数をカウン
トする回数カウンタC1の値を0クリアし(ステップa
4)、次に、チェックサムの算出のために加算的に使用
するチェックサムレジスタchRを0クリアし(ステッ
プa5)、次いで、各コマンド、即ち、COM1〜CO
M12のインデックスとして使用するインデックスレジ
スタiに初期値1をセットし(ステップa6)、ステッ
プa7乃至ステップa14の各回における初期条件セッ
トのための処理に移行する。
【0051】メインCPU2はステップa7に移行する
と、まず、初期条件設定識別フラグF2に1をセットし
て図7に示す各回のデータ転送における初期条件の設定
の処理開始を記憶する。次いで、メインCPU2は、割
込み信号出力フラグをセットし(ステップa8)、CE
信号出力フラグをセットし(ステップa9)、WR信号
出力フラグをクリアし(ステップa10)、ステップa
11に移行する。
【0052】ステップa11においてメインCPU2
は、図7に示すタイミングチャートに示すWR信号の切
り換えタイミング時間(30μs並びに25μs)が交
互にセットされるWR信号切り換えタイマWRTにWR
信号のオフ時間である30μsをセットし(ステップa
11)、ステップa12に移行する。
【0053】メインCPU2は、ステップa12に移行
すると、大きさ1バイトの出力バッファOUTに、今回
分の転送する分割コマンドデータに対応するヘッダ(こ
の場合には1回目を表す値)をセットし(ステップa1
2)、図7のタイミングチャートに示す250μsの時
間内における出力バッファOUTにセットされるデータ
のセット回数をカウントするセット回数カウンタC2に
初期値1をセットし(ステップa13)、図7のタイミ
ングチャートにおける4回目に出力されるWR信号のオ
ン信号からオフ信号に切り換える時点でセットされる出
力完了フラグをクリアし(ステップa14)、各回にお
ける初期条件セットのための処理を終えてステップa1
5に移行する。
【0054】ステップa15においては、出力処理が行
われ、ステップa8、ステップa9、ステップa10及
びステップa12でそれぞれセットした割込み信号、C
E信号及びWR信号のオフ信号と出力バッファOUTの
値がメインCPU2の出力ポート(図示を省略)から出
力され、これらの制御信号並びに転送データは、通信イ
ンタフェース5を介してサブCPU8の入力ポート(図
示を省略)に入力される。この結果、サブCPU8は、
割込み信号が入力されることにより、図3の各表示手段
に関する表示駆動処理を中断し、メインCPU2から転
送されるデータの入力処理に移行することとなる。
【0055】ステップa15の処理後、メインCPU2
は、ステップa16に移行し、タイマ減算処理を行う。
タイマ減算処理においては、処理時間設定タイマTm並
びにWR信号切り換えタイマWRTの各値が0でない場
合に限って各値が1つデクリメントされる。メインCP
U2は、ステップa16の処理を終えると、今回周期の
分割転送処理を終える。なお、メインCPU2は、この
後パチンコ遊技に関する各処理へと移行する。
【0056】次周期の分割転送処理にあっては、処理時
間設定タイマTmの値は0のままであり、処理フラグF
1の値が1となっている結果、メインCPU2は、ステ
ップa1、ステップa2の判別後ステップa17に移行
し、初期条件設定識別フラグF2の値が0であるか否か
を判別するが、前回周期のステップa7の処理によって
初期条件設定識別フラグF2に1がセットされている結
果、メインCPU2は偽と判別し、ステップa18に移
行する。
【0057】メインCPU2は、ステップa18に移行
すると、割込み信号出力フラグをクリアし(ステップa
18)、次いで、ステップa19に移行し、WR信号切
り換えタイマWRTの値が0であるか否かを判別し、W
R信号切り換えタイマWRTがセットされた直後である
ため偽と判別し、ステップa15の出力処理を行うこと
により割込み信号の出力をオフにし、ステップa16に
移行してタイマ減算処理を行い、今回周期の分割転送処
理を終える。
【0058】次周期以降の処理においては、メインCP
U2は、WR信号切り換えタイマWRTにセットされた
WR信号のオフ時間(30μs)が経過するまでの間、
ステップa1、ステップa2、ステップa17、ステッ
プa18、ステップa19およびステップa15の出力
処理並びにステップa16のタイマ減算処理(以下、処
理ループAという)を処理周期で繰り返す。
【0059】そして、WR信号のオフ時間(30μs)
が経過すると、WR信号切り換えタイマWRTの値が0
となり、メインCPU2は、ステップa19を真と判別
後、ステップa20に移行し、WR信号出力フラグがセ
ットされているか否かを判別する。WR信号のオフ時間
(30μs)が経過した時点では、ステップa10によ
りWR信号出力フラグがクリアされているため、メイン
CPU2はステップa21へ移行する。
【0060】次いで、メインCPU2は、出力完了フラ
グがセットされているか否かを判別するが(ステップa
21)、ステップa14により出力完了フラグはクリア
されているので偽と判別し、ステップa22に移行す
る。メインCPU2は、WR信号出力フラグをセットし
(ステップa22)、次いで、WR信号切り換えタイマ
WRTにWR信号のオン時間(25μs)をセットし
(ステップa23)、ステップa15の出力処理並びに
ステップa16のタイマ減算処理を行い、今回周期の分
割転送処理を終える。
【0061】ステップa15の出力処理が行われる結
果、ヘッダに関するWR信号がサブCPU8に入力さ
れ、サブCPU8はヘッダを読み込むこととなる。
【0062】次周期以降の処理においては、図7のタイ
ミングチャートに示すように、メインCPU2は、WR
信号のオン時間(25μs)が経過するまでの間、前記
処理ループAを処理周期で繰り返す。
【0063】そして、WR信号のオン時間(25μs)
が経過すると、WR信号切り換えタイマWRTの値が0
となり、メインCPU2は、ステップa19の判別後、
ステップa20に移行し、WR信号出力フラグがセット
されているか否かを判別する。
【0064】WR信号のオン時間(25μs)が経過し
た時点では、ステップa22によりWR信号出力フラグ
がセットされているため、メインCPU2はステップa
24へ移行し、WR信号出力フラグをクリアし(ステッ
プa24)、次いで、WR信号切り換えタイマWRTに
WR信号のオフ時間(30μs)を再びセットし(ステ
ップa25)、ステップa26に移行する。
【0065】メインCPU2は、ステップa26に移行
すると、データのセット回数カウンタC2が4に達して
いるか否かを判別するが、セット回数カウンタC2の現
在値が1のため偽と判別し(ステップa26)、次い
で、COMに関するインデックスレジスタiの値が11
であるか否かを判別するが、インデックスレジスタiの
値が初期値1であるため偽と判別し(ステップa2
7)、ステップa28に移行する。
【0066】ステップa28においては、インデックス
レジスタiの現在値に応じたCOMが出力バッファOU
Tにセットされる。即ち、この場合であれば、インデッ
クスレジスタiの値が1であるので出力バッファOUT
にCOM(1)がセットされる(ステップa28)。次
いでステップa29において、チェックサムレジスタc
hRにCOM(i)の値を加算記憶する(ステップa2
9)。この場合であれば、チェックサムレジスタchR
にCOM(1)の値が加算されて記憶される。
【0067】そして、メインCPU2は、インデックス
レジスタiの現在値を1つアップし(ステップa3
0)、COM(i)を出力バッファOUTにセットした
ことに対応してセット回数カウンタC2の値(現在値
1)を1つインクリメントし(ステップa31)、ステ
ップa15の出力処理並びにステップa16のタイマ減
算処理を行い、今回周期の分割転送処理を終える。な
お、ステップa24及びステップa28の処理が実行さ
れると共にステップa15の出力処理が行われる結果、
WR信号の出力がオフとなると同時に転送データの内容
がヘッダからCOM1に切り換わる。
【0068】ここまでが、図7の各回におけるメイン制
御部1からサブ制御部6への分割コマンドデータの転送
タイミングにおける大きさ1バイトのデータ1個分に関
する出力動作処理である。
【0069】次周期以降、メインCPU2は、WR信号
切り換えタイマWRTに交互にセットされるWR信号の
オフ時間とオン時間とに従って、上述した処理ループA
の処理と、ステップa1及びステップa2、ステップa
17乃至ステップa20、ステップa21乃至ステップ
a23、ステップa15及びステップa16の各処理
と、ステップa1及びステップa2、ステップa17乃
至ステップa20、ステップa24乃至ステップa2
7、ステップa28乃至ステップa31、ステップa1
5及びステップa16の各処理とを順次繰り返し実行
し、インデックスレジスタiの値を歩進すると共に該値
に従って、図7に示すように、COM(1)、COM
(2)及びCOM(3)を順次出力し、各COMをチェ
ックサムレジスタchRに順次加算記憶していく。従っ
て、サブCPU8にはCOM(1)、COM(2)及び
COM(3)が順次を読み込まれることとなる。
【0070】そして、図7において、COM(3)に関
する4回目のWR信号の出力のオンをオフに切り換える
時点では、メインCPU2は、図10のステップa24
により、WR信号出力フラグをクリアし(ステップa2
4)、WR信号切り換えタイマWRTにWR信号のオフ
時間(30μs)を再びセットし(ステップa25)、
次いで、セット回数カウンタC2の現在値が4に達して
いることにより真と判別し(ステップa26)、ステッ
プa32に移行し、出力バッファOUTをクリアし(ス
テップa32)、出力完了フラグをセットし(ステップ
a33)、ステップa15の出力処理並びにステップa
16のタイマ減算処理を行い、今回周期の分割転送処理
を終える。なお、ステップa15の出力処理が行われる
結果、WR信号の出力がオフとなり、データ出力がオフ
となる。
【0071】そして、次周期以降、メインCPU2は、
WR信号切り換えタイマWRTにセットしたオフ時間が
経過するまでの間、処理ループAを繰り返し、WR信号
のオフ時間(30μs)が経過すると、メインCPU2
は、ステップa19、ステップa20の判別後、ステッ
プa21の判別処理において、出力完了フラグがセット
されていることにより真と判別し、ステップa34に移
行する。
【0072】メインCPU2は、ステップa34に移行
すると、処理時間設定タイマTmに、図6に示す次の2
回目の分割転送処理の開始迄のインターバル時間である
1msをセットし(ステップa34)、CE信号出力フ
ラグをクリアし(ステップa35)、回数カウンタC1
の値を1つインクリメントし(ステップa36)、回数
カウンタC1の値が4回に達したか否か、即ち、コマン
ドデータ全体の転送が終了したか否かを判別するが、1
回目が終了した時点では、回数カウンタC1の値が1で
あるため偽と判別し、初期条件設定識別フラグF2を0
クリアし(ステップa38)、ステップa15の出力処
理並びにステップa16のタイマ減算処理を行い、今回
周期の分割転送処理を終える。なお、ステップa15の
出力処理が行われる結果、CE信号の出力がオフとな
る。この時点で、図6のタイミングチャートにおける1
回目のデータの分割転送処理が完了することとなる。
【0073】次周期以降の処理にあっては、処理フラグ
F1の値は1のままであり、処理時間設定タイマTmの
値が0ではないので、メインCPU2は、ステップa1
の判別処理を偽と判別し、ステップa16のタイマ減算
処理のみを行い、分割転送処理を終える。
【0074】そして、セット時間(1ms)が経過する
と、ステップa16のタイマ減算処理により処理時間設
定タイマTmの値が0となるので、メインCPU2は、
ステップa1、ステップa2の処理後、ステップa17
に移行し、初期条件設定識別フラグF2が0クリアされ
ている結果、ステップa17を真と判別してステップa
7に移行し、初期条件設定識別フラグF2に1をセット
した後、ステップa8乃至ステップa16を順次実行
し、図6のタイミングチャートにおける2回目のデータ
の分割転送処理を開始するところとなる。なお、ステッ
プa12においては、2回目の分割コマンドデータの転
送に対応する値が出力バッファOUTにセットされる。
【0075】メインCPU2は、この後、既述のアルゴ
リズムにより、図6のタイミングチャートにおける2回
目以降4回目までのデータの分割転送処理を1ms毎に
順次行うこととなる。
【0076】そして、4回目のデータの分割転送処理に
おいて、出力バッファOUTにチェックサムデータとし
ての分割コマンドCOM(12)をセットする時点で
は、インデックスレジスタiの歩進値が11となってい
る結果、メインCPU2はステップa27の判別処理を
真と判別し、ステップa39に移行し、チェックサムレ
ジスタchRに記憶されているCOM1〜COM11ま
での累積加算値を出力バッファOUTにセットし(ステ
ップa39)、ステップa30、ステップa31の処理
後、ステップa15の出力処理並びにステップa16の
タイマ減算処理を行い、該周期の分割転送処理を終え
る。
【0077】なお、ステップa15の出力処理が行われ
る結果、COM1〜COM11までのデータチェックの
ためのチェックサムがCOM(12)として出力されて
サブCPU8に入力される。また、サブCPU8は、チ
ェックサムと受信したCOM1〜COM11まで値の累
積加算値との一致不一致を判別することにより、コマン
ドデータ全体のデータチェックを行う。
【0078】またこの後、4回目のデータの分割転送処
理におけるデータの分割転送処理が完了する時点では、
CE信号出力フラグをクリアした後(ステップa3
5)、回数カウンタC1の値を1つインクリメントし
(ステップa36)、回数カウンタC1の値が4回に達
したか否かを判別し、即ち、コマンドデータ全体の転送
が完了したか否かを判別し、4回目が終了した時点で回
数カウンタC1の値が4であるため真と判別し、処理フ
ラグF1の値を0クリアすることによりコマンドデータ
全体の転送完了を記憶し(ステップa40)、初期条件
設定識別フラグF2を0クリアし(ステップa38)、
ステップa15の出力処理並びにステップa16のタイ
マ減算処理を行い、今回周期の分割転送処理を終える。
なお、次周期以降の処理にあっては、新たに作成された
次のコマンドデータが転送されることとなる。
【0079】次に、ROM9に格納された制御プログラ
ムの一部である図14乃至図17のフローチャートを参
照してサブ制御部6におけるサブCPU8による分割コ
マンドデータの入力処理並びにデータチェック処理につ
いて説明する。
【0080】図14は、ROM9に格納された制御プロ
グラムのメインルーチンの概略を示すフローチャートで
ある。サブCPU8は、電源投入後、初期化処理を行い
(ステップB1)、各処理に必要なフラグやレジスタ並
びに記憶領域を初期化する。
【0081】サブCPU8は、初期化処理が終わると、
図1に示すようなメイン制御部1からの割込み信号が入
力されたか否かを判別し(ステップB2)、割込み信号
が入力されていない場合には、各表示手段、即ち、図3
に示す左,中,右特別図柄表示部17a〜17c、開放
回数表示LED33、大入賞口入賞数表示LED32、
特別図柄記憶数表示LED26、普通図柄記憶数表示L
ED29及び左、右普通図柄表示部27a,27bに関
するステップB3の各表示駆動処理を、確定コマンドデ
ータ記憶エリアKCOM(1)〜KCOM(11)に更
新記憶されるメイン制御部1から転送されたコマンドデ
ータCOM1〜COM11の内容に応じて略並列的に所
定の処理周期で繰り返し行う。
【0082】一方、サブCPU8は、図1に示すよう
に、メイン制御部1からの割込み信号が入力された場合
には、各表示駆動処理を中断し、メイン制御部1から転
送される分割コマンドデータを受信するためのステップ
B4のコマンド受信処理を行うものである。
【0083】以下、ステップB4のコマンド受信処理を
図15乃至図17のフローチャートを参照して説明す
る。コマンド受信処理は、メイン制御部1からの割込み
信号が入力された場合に開始される。まず、サブCPU
8は、入力ポート(図示せず)の状態を読むことによ
り、CE信号及びWR信号が入力されているか否かを判
別することとなる。
【0084】ステップb1では、CE信号の入力がある
か否かが判別される。CE信号は、割込み信号と同時に
メインCPU2から出力されるため、ステップb1の判
別処理は真と判別され、サブCPU8は、ステップb2
に移行する。
【0085】ステップb2では、WR信号がオフ入力で
あるか否かが判別される。図7のタイミングチャートに
示されるように、CE信号の出力時点では、WR信号は
オフ出力となっているため、ステップb2の判別処理は
真と判別され、サブCPU8はステップb3に移行す
る。
【0086】ステップb3においては、図7に示すよう
なWR信号の立ち下がりが検出されたか否かが判別され
る。サブCPU8は、WR信号のオフ出力検出後、WR
信号のオン出力があるか否かを繰り返し判別しており、
WR信号の出力がオフからオンに転ずると、ステップb
3の判別処理が真となってWR信号の立ち下がりが検出
されることとなり、サブCPU8は、ステップb4に移
行する。
【0087】ステップb4においては、メインCPU2
から出力された8ビットパラレルの出力データが、サブ
CPU8の入力ポートからRAM10に設定された1バ
イトの大きさの入力バッファINDATに読み込まれて
格納される。すなわち、WR信号の立ち下がりを検出し
た時点で、メインCPU2から出力された出力データ
(1バイト)がサブCPU8側に入力される。サブCP
U8は、ステップb4の処理を行った後、ステップb5
乃至ステップb8のヘッダ判別処理に移行する。
【0088】なお、割込み信号の入力によってコマンド
受信処理が開始されてから、最初に入力されるメインC
PU2からの出力データは、図5並びに図7に示すよう
に、コマンドデータの分割転送における1回目を表すヘ
ッダである。
【0089】まず、ステップb5においては、入力バッ
ファINDATに読み込んだデータが1回目のヘッダで
あるか否かが判別される。入力バッファINDATに読
み込んだデータが1回目のヘッダであれば、サブCPU
8は、入力するコマンドデータ全体のエラーチェックを
行うための各入力した分割コマンドデータを累積的に加
算記憶するチェックサムレジスタCHRを0クリアする
(ステップb9)。
【0090】次に、サブCPU8は、図5に示す各入力
する12個の分割コマンドデータCOM1乃至COM1
2に対応してRAM10に設定されたCOM(1)〜C
OM(12)の各記憶エリアに、入力バッファINDA
Tに読み込んだデータを転送するために使用するインデ
ックスレジスタjに初期値1をセットする(ステップb
10)。
【0091】次いで、サブCPU8は、図6のタイミン
グチャートに示すように、例えば、1回目、2回目、…
というように、受信処理を行う回数を計数する受信回数
カウンタC3に1回目を規定する初期値1をセットし
(ステップb11)、各回における分割コマンドデータ
の読み込み回数をカウントするデータ入力カウンタC4
を0セットし(ステップb12)、12個の分割コマン
ドデータCOM1乃至COM12に対応するCOM
(1)〜COM(12)の各記憶エリアを全てクリアし
(ステップb13)、ステップb2に戻り、ステップb
2とステップb3のWR信号の立ち下がりを検出する処
理を行うこととなる。
【0092】図7に示すように、WR信号の出力は、2
5μsの間オン出力となっているため、サブCPU8
は、ステップb2の判別処理を繰り返し偽と判別する。
そして、WR信号の出力がオンからオフに転ずると、ス
テップb2の判別結果が真となり、サブCPU8は、ス
テップb3に移行する。また、WR信号の出力がオンか
らオフに転じた時点より30μsの間は、WR信号の出
力はオフ出力であるため、サブCPU8は、ステップb
3の判別処理を繰り返し偽と判別する。そして、WR信
号の出力がオフからオンに転ずると、ステップb3の判
別処理が真となってWR信号の立ち下がりが検出され、
サブCPU8は、ステップb4に移行し、再び、メイン
CPU2から出力された8ビットパラレルの出力データ
が、入力バッファINDATに読み込まれる。
【0093】なお、1回目のヘッダを検出した時点か
ら、最初に入力されるメインCPU2からの出力データ
は、図5並びに図7に示すように、分割コマンドデータ
のCOM1であるから、入力バッファINDATにはC
OM1が読み込まれることとなる。
【0094】サブCPU8は、ステップb4の処理を行
った後、ステップb5に移行するが、入力バッファIN
DATに読み込んだデータが1回目のヘッダではないの
で、偽と判別し、ステップb6に移行する。ステップb
6においては、入力バッファINDATに読み込んだデ
ータが2回目のヘッダであるか否かが判別されるが、同
様に偽と判別してステップb7に移行する。また、ステ
ップb7においては、入力バッファINDATに読み込
んだデータが3回目のヘッダであるか否かが判別される
が、同様に偽と判別してステップb8に移行する。さら
に、ステップb8においては、入力バッファINDAT
に読み込んだデータが4回目のヘッダであるか否かが判
別されるが、同様に偽と判別してステップb14に移行
する。即ち、入力バッファINDATに読み込んだデー
タが分割コマンドデータである場合に、サブCPU8は
ステップb14に移行する。
【0095】ステップb14においては、入力バッファ
INDATに読み込んだデータが、インデックスレジス
タjの値で指定されるデータ記憶エリアCOM(j)に
転送されて記憶される。例えば、この場合であれば、j
=1であるので、入力バッファINDATに読み込まれ
た分割コマンドデータCOM1が、データ記憶エリアC
OM(1)に転送されて記憶される。
【0096】次いで、サブCPU8は、ステップb15
に移行し、インデックスレジスタjの値を1つアップし
(ステップb15)、インデックスレジスタjの値が1
2に達しているか否かを判別する(ステップb16)。
4回目のヘッダを検出した時点から、3番目に、即ち、
最後に入力されるメインCPU2からの出力データは、
図5並びに図7に示すように、コマンドデータ全体のチ
ェックサムデータであるから、ステップb16の判別処
理は、チェックサムデータを検出するための処理であ
る。この時点では、インデックスレジスタjの値は12
に達していないため、サブCPU8はステップb16の
判別処理後ステップb17に移行する。
【0097】ステップb17においては、チェックサム
レジスタCHRに記憶されている値に入力バッファIN
DATに読み込んだデータが累積加算して記憶される
(ステップb17)。例えば、この場合であれば、入力
バッファINDATに読み込まれた分割コマンドデータ
COM1の値がチェックサムレジスタCHRに記憶され
ている値0に加算され、加算結果がチェックサムレジス
タCHRに記憶される。
【0098】サブCPU8は、ステップb17の処理
後、データ入力カウンタC4の値を1つインクリメント
し(ステップb18)、データ入力カウンタC4の値が
各回のデータ入力回数3に達しているか否かを判別する
(ステップb19)。
【0099】分割コマンドデータCOM1をデータ記憶
エリアCOM(1)に記憶した時点では、データ入力カ
ウンタC4の値は1となっていることにより、サブCP
U8は、ステップb19の判別処理を偽と判別し、ステ
ップb2に戻る。
【0100】以下、サブCPU8は、前記と同様のアル
ゴリズムにより、WR信号の立ち下がりを検出すると、
入力バッファINDATにメインCPU2から出力され
た分割コマンドデータを読み込み、歩進されたインデッ
クスレジスタjの値で指定される記憶エリアCOMjに
分割コマンドデータCOMを記憶すると共に、入力した
分割コマンドデータCOMの値をチェックサムレジスタ
CHRに累積加算していく。即ち、メインCPU2から
出力されるCOM2乃至COM3の分割コマンドデータ
の各値をCOM(2)乃至COM(3)の各記憶エリア
に順次記憶すると共に、COM2乃至COM3の分割コ
マンドデータの各値を順次チェックサムレジスタCHR
に累積加算する。
【0101】そして、分割コマンドデータCOM3を記
憶エリアCOM(3)に記憶し、分割コマンドデータC
OM3をチェックサムレジスタCHRに累積加算し、デ
ータ入力カウンタC4の値を1つインクリメントすると
(ステップb18)、データ入力カウンタC4の値が各
回のデータ入力回数3に達し、サブCPU8は、ステッ
プb19の判別処理を真と判別し、ステップc1以降の
データチェック処理に移行することとなる。
【0102】ステップc1においては、受信回数カウン
タC3の値がコマンドデータ全体の受信回数4回に達し
ているか否かが判別される。COM1〜COM3までの
分割コマンドデータを受信した時点では、受信回数カウ
ンタC3の値は1であるため、サブCPU8はステップ
c1の判別処理を偽と判別し、メインルーチンへリター
ンし、図14のステップB3の各表示駆動処理へ移行す
る。このため、実質的なデータチェックのための処理は
行われない。
【0103】なお、ここまでが、図6のタイミングチャ
ートにおける1回目の分割コマンドデータの転送に関す
るサブCPU8の受信処理である。この後、再度、メイ
ンCPU2からの割込み信号が入力されると、2回目の
分割コマンドデータの転送に関するサブCPU8の受信
処理が開始されることとなる。
【0104】2回目の分割コマンドデータの転送に関す
るサブCPU8の受信処理において、最初に入力される
メインCPU2からの出力データは、図5並びに図7に
示すように、コマンドデータの分割転送における2回目
を表すヘッダである。
【0105】入力バッファINDATには2回目のヘッ
ダが読み込まれることとなり、サブCPU8は、ステッ
プb4の処理後、ステップb5の判別処理を偽と判別
し、ステップb6の判別処理を真と判別し、ステップb
20に移行する。
【0106】ステップb20に移行したサブCPU8
は、インデックスレジスタjに2回目の分割コマンドデ
ータの転送における初期値4をセットし(ステップb2
0)、次いで、受信回数カウンタC3の値を1つインク
リメントし(ステップb21)、データ入力カウンタC
4を0セットし(ステップb22)、ステップb2に戻
る。
【0107】以下、サブCPU8は、前記と同様のアル
ゴリズムにより、メインCPU2から出力されるCOM
4乃至COM6の分割コマンドデータの各値をCOM
(4)乃至COM(6)の各記憶エリアに順次記憶する
と共に、COM4乃至COM6の分割コマンドデータの
各値を順次チェックサムレジスタCHRに累積加算し、
2回目の分割コマンドデータの転送に関するコマンド受
信処理を終えて、メインルーチンにリターンする。
【0108】以下、同様に、メインCPU2からの割込
み信号が入力される毎に、3回目並びに4回目の分割コ
マンドデータの転送に関するコマンド受信処理が開始さ
れることとなる。
【0109】なお、3回目の分割コマンドデータの転送
に関するサブCPU8の受信処理において、最初に入力
されるメインCPU2からの出力データは、図5並びに
図7に示すように、コマンドデータの分割転送における
3回目を表すヘッダである。入力バッファINDATに
3回目のヘッダが読み込まれると、サブCPU8は、ス
テップb5およびステップb6の判別後、ステップb7
の判別処理を真と判別し、インデックスレジスタjに3
回目の分割コマンドデータの転送における初期値7をセ
ットし(ステップb23)、ステップb21及びステッ
プb22の処理後、ステップb2に戻る。
【0110】この後、前記と同様のアルゴリズムによ
り、COM7乃至COM9の分割コマンドデータの各値
がCOM(7)乃至COM(9)の各記憶エリアに順次
記憶されると共に、COM7乃至COM9の分割コマン
ドデータの各値が順次チェックサムレジスタCHRに累
積加算される。
【0111】また、4回目の分割コマンドデータの転送
に関するサブCPU8の受信処理において、入力バッフ
ァINDATに4回目のヘッダが読み込まれると、サブ
CPU8は、ステップb5、ステップb6およびステッ
プb7の判別後、ステップb8の判別処理を真と判別
し、インデックスレジスタjに4回目の分割コマンドデ
ータの転送における初期値10をセットし(ステップb
24)、ステップb21及びステップb22の処理後、
ステップb2に戻る。
【0112】この後、前記と同様のアルゴリズムによ
り、COM10乃至COM11の分割コマンドデータの
各値がCOM(10)乃至COM(11)の各記憶エリ
アに順次記憶されると共に、COM10乃至COM11
の分割コマンドデータの各値が順次チェックサムレジス
タCHRに累積加算される。そして、チェックサムデー
タであるCOM12がCOM(12)に記憶されると
(ステップb14)、ステップb15の処理により、イ
ンデックスレジスタjの値が12に歩進され、ステップ
b16の判別結果が真となり、サブCPU8は、ステッ
プb17の加算処理を経ることなくステップb18に移
行し、ステップb19の判別処理を真と判別してステッ
プc1に移行する。このため、チェックサムレジスタC
HRにはCOM1乃至COM11の分割コマンドデータ
の各値が累積加算されて記憶されている。
【0113】なお、図16のフローチャートに示すよう
に、1回目のヘッダを検出した時点で、受信回数カウン
タC3に初期値1がセットされ、この後、各回のヘッダ
を検出する毎に、受信回数カウンタC3の値が1つ歩進
されるので、4回目のヘッダを検出した時点では、受信
回数カウンタC3の値は4に達している。
【0114】サブCPU8は、ステップc1の判別処理
を真と判別してステップc2に移行し、チェックサムレ
ジスタCHRに記憶されているCOM1乃至COM11
の分割コマンドデータの累積加算値がCOM(12)に
記憶されているCOM12の値に一致するか否かを判別
する。
【0115】COM12は、転送前のコマンドデータ全
体についてのデータチェック用として、メインCPU2
が分割コマンドデータCOM1乃至COM11の累積加
算値として求めた値である。従って、図6のタイミング
チャートに示すコマンドデータ全体のデータ転送が正常
に行われた場合には、サブCPU8側のチェックサムレ
ジスタCHRに記憶されている累積加算値がCOM(1
2)に記憶されているCOM12の値に一致する。
【0116】この場合には、サブCPU8は、ステップ
c2の判別後、ステップc3に移行し、各記憶エリアC
OM(1)〜COM(11)に記憶されているメインC
PU2側から転送されたCOM1〜COM11までの分
割コマンドデータを、即ち、正常であると判定されたコ
マンドデータ全体を、確定コマンドデータ記憶エリアK
COM(1)〜KCOM(11)に転送し(ステップc
3)、メインルーチンへリターンする。なお、メインル
ーチンにおいては、新たに更新記憶された確定コマンド
データ記憶エリアKCOM(1)〜KCOM(11)に
格納されたコマンドデータの内容に基づいて各表示駆動
処理が行われる。
【0117】また、コマンドデータ全体のデータ転送が
正常に行われなかった場合には、例えば、ノイズによる
影響を受けて転送されたコマンドデータに雑音が混入す
るといった場合には、サブCPU8側のチェックサムレ
ジスタCHRに記憶されている累積加算値がCOM(1
2)に記憶されているCOM12の値に一致しない。
【0118】この場合には、サブCPU8は、ステップ
c2の判別後、ステップc4に移行し、各記憶エリアC
OM(1)〜COM(11)を全てクリアし(ステップ
c4)、メインルーチンへリターンする。このため、各
記憶エリアCOM(1)〜COM(11)に記憶されて
いるメインCPU2側から転送されたCOM1〜COM
11までの異常が生じたと判定された分割コマンドデー
タは、破棄される。なお、メインルーチンにおいては、
既に記憶されている確定コマンドデータ記憶エリアKC
OM(1)〜KCOM(11)に格納された前回のコマ
ンドデータの内容に基づいて各表示駆動処理が行われ
る。このため、ノイズによる影響を受けて転送されたコ
マンドデータに雑音が混入するといった場合であって
も、例えば、大当たりを成立させる乱数がメイン制御部
において抽出されたにもかかわらず、図柄表示部におい
て外れ図柄が表示されてしまうといった不具合が起こる
ことはない。
【0119】また、以上の説明から自明であるように、
メインCPU2側から転送されるコマンドデータ全体が
サブCPU8側に受信され、かつデータチェック処理に
より、正常と判定された場合に限って、受信したコマン
ドデータ全体を確定コマンドデータとし、各表示手段に
関する各表示駆動処理を確定コマンドデータにより行う
ようにしているので、ノイズによる影響を受けて転送さ
れたコマンドデータに雑音が混入するといった場合であ
っても、表示駆動処理は常に正常なコマンドデータに基
づいて行われることとなる。
【0120】また、メインCPU2側からサブCPU8
側に対して転送するコマンドデータ全体を4分割し、各
分割された分割コマンドデータを時分割よって転送する
ようにしたので、コマンドデータ全体を一遍に転送する
場合に比べ、メインCPU2側からサブCPU8側に対
するデータ転送のための接続時間が1/4づつに区切ら
れることにより短いので、ノイズによる影響を受けにく
く、コマンドデータ全体をより確実に転送することがで
きる。
【0121】また、図柄表示装置7の表示駆動時間が長
い場合であっても、1回のデータ転送に要する時間が短
いので、サブCPU8側の表示駆動処理に要する処理時
間がメインCPU2側のデータ出力タイミングの処理サ
イクルより長くなったりするといったことを回避するこ
とができ、これにより送受信のタイミングのズレが防止
されることとなり、図柄表示部上にチラツキが発生した
り、表示に歪みを生じたりするといった諸問題が解消さ
れる。
【0122】
【発明の効果】本発明のパチンコ機におけるデータ伝送
装置によれば、パチンコ機のパチンコ遊技全体に関わる
制御を行うためのメイン制御部と、パチンコ機が備えた
図柄表示装置に配備されると共にメイン制御部からの制
御信号に応じて前記図柄表示装置を表示駆動制御するた
めのサブ制御部との間で、メイン制御部からサブ制御部
に対して転送されるコマンドデータ全体を複数に分割
し、各分割されたコマンドデータを時分割よって転送す
るので、コマンドデータ全体を一遍に転送する場合に比
べ、メイン制御部側からサブ制御部側に対するデータ転
送のための接続時間が時分割によって複数回づつに区切
られることにより、1回のデータ転送に要する時間が短
いので、図柄表示装置の表示駆動時間が長い場合であっ
ても、サブ制御部側の表示駆動処理に要する処理時間が
メイン制御部側のデータ出力タイミングの処理サイクル
より長くなったりするといったことを回避することがで
き、これにより送受信のタイミングのズレが防止される
こととなり、図柄表示部上にチラツキが発生したり、表
示に歪みを生じたりするといった諸問題が解消される。
【0123】また、1回のデータ転送に要する時間が短
いので、ノイズによる影響を受けにくく、コマンドデー
タ全体をより確実に転送することができる。
【0124】さらに、転送されたコマンドデータを転送
前のコマンドデータに対してチェックすることにより、
正常と判定された場合に限って、受信したコマンドデー
タ全体を確定コマンドデータとし、ノイズによる影響を
受け、転送されたコマンドデータに雑音が混入するとい
った場合には、異常データとして破棄されるため、表示
駆動処理は常に正常なコマンドデータに基づいて行われ
ることとなり、大当たりを成立させる乱数がメイン制御
部において抽出されたにもかかわらず、図柄表示部にお
いて外れ図柄が表示されてしまうといった不具合を回避
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るパチンコ機におけるデー
タ伝送装置の一部を示す要部ブロック図
【図2】実施例のパチンコ機に配備された遊技盤の概略
正面図
【図3】サブ制御部における各表示手段の接続を示すブ
ロック図
【図4】メイン制御部からサブ制御部へ送られるコマン
ドデータの構成を示す図
【図5】各回におけるメイン制御部からサブ制御部へ送
られる転送データの構成を示す図
【図6】メイン制御部からサブ制御部へのコマンドデー
タの時分割による転送タイミングを示すタイミングチャ
ート
【図7】各回におけるメイン制御部からサブ制御部への
分割コマンドデータの転送タイミングを示すタイミング
チャート
【図8】メイン制御部におけるメインCPUが行うデー
タ分割転送処理の一部を示すフローチャート
【図9】図8のフローチャートのつづき
【図10】図8のフローチャートのつづき
【図11】図10のフローチャートのつづき
【図12】図11のフローチャートのつづき
【図13】図10のフローチャートのつづき
【図14】サブ制御部におけるサブCPUが実行するメ
インルーチンを概略で示すフローチャート
【図15】サブ制御部におけるサブCPUが実行するコ
マンド受信処理の一部を示すフローチャート
【図16】図15のフローチャートのつづき
【図17】図16のフローチャートのつづき
【図18】従来のメイン制御部からサブ制御部へのコマ
ンドデータの転送を示すタイミングチャート
【符号の説明】
1 メイン制御部 2 メインCPU 3 ROM 4 RAM 5 通信インタフェース 6 サブ制御部 7 図柄表示装置 8 サブCPU 9 ROM 10 RAM 11 出力ポート 12 コモン1出力回路 13 コモン2出力回路 14 コモン3出力回路 15 コモン4出力回路 16 LED信号出力回路 17 特別図柄表示部 17a 左特別図柄表示部 17b 中特別図柄表示部 17c 右特別図柄表示部 18 遊技盤 19 始動口 20 普通電動役物 21 ゲート 22 ゲート 23 大入賞口 24 入賞装置ユニット 25 表示装置本体 26 特別図柄記憶数表示LED 27a 左普通図柄表示部 27b 右普通図柄表示部 28 普通図柄表示器 29 普通図柄記憶数表示LED 30 可動扉 31 特定領域 32 大入賞口入賞数表示LED 33 開放回数表示LED 34 表示駆動回路 35 表示駆動回路 36 表示駆動回路 37 表示駆動回路 38 表示駆動回路 39 表示駆動回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ機のパチンコ遊技全体に関わる
    制御を行うためのメイン制御部と、前記パチンコ機が備
    えた図柄表示装置に配備されると共に前記メイン制御部
    からの制御信号に応じて前記図柄表示装置を表示駆動制
    御するためのサブ制御部と、前記メイン制御部とサブ制
    御部との間で、前記メイン制御部から前記サブ制御部に
    対して転送され、遊技態様に応じた図柄の表示内容を指
    令するコマンドデータを複数に分割し、各分割されたコ
    マンドデータを時分割によって転送する制御データ時分
    割転送手段と、前記転送されたコマンドデータを転送前
    のコマンドデータに対してチェックするデータチェック
    手段とを設けたことを特徴とするパチンコ機におけるデ
    ータ伝送装置。
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