JP2001187204A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JP2001187204A
JP2001187204A JP37360599A JP37360599A JP2001187204A JP 2001187204 A JP2001187204 A JP 2001187204A JP 37360599 A JP37360599 A JP 37360599A JP 37360599 A JP37360599 A JP 37360599A JP 2001187204 A JP2001187204 A JP 2001187204A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
symbol
display control
display
command
reach
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP37360599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001187204A5 (ja
JP3549800B2 (ja
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Isamu Ishida
勇 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=18502450&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2001187204(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP37360599A priority Critical patent/JP3549800B2/ja
Publication of JP2001187204A publication Critical patent/JP2001187204A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3549800B2 publication Critical patent/JP3549800B2/ja
Publication of JP2001187204A5 publication Critical patent/JP2001187204A5/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技制御手段側の制御負担を軽減し、遊技制
御手段が本来の遊技制御にかけられる時間を増やすこと
が可能となる遊技機を提供することである。 【解決手段】 遊技制御基板から表示制御基板に、少な
くとも変動時間コマンドと、停止図柄コマンドとを含む
表示制御コマンドを送る。そして、表示制御基板側で
は、受信した変動時間コマンドに応じて定まる差替え条
件に基づいて、図柄の差替え制御を行なう場合の差替え
タイミング(たとえばパターンbからパターンcへの切
替えタイミング)の決定および差替え先(たとえば最終
停止図の3図柄手前の図柄)の決定を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、パチン
コ遊技機やコイン遊技機あるいはスロットマシン等で代
表される遊技機に関する。詳しくは、複数種類の識別情
報の更新表示が可能な可変表示装置を含む遊技機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機において、従来から一般
的に知られているものに、たとえば、図柄等の複数種類
の識別情報の更新表示が可能な可変表示装置を含む遊技
機があった。このような遊技機は、たとえば、可変表示
装置が可変開始した後表示結果が導出表示され、その表
示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば77
7)となった場合に遊技者にとって有利な状態(たとえ
ば大当り状態)に制御されるように構成されていた。
【0003】このような遊技機では、遊技機の遊技状態
を制御するための遊技制御用マイクロコンピュータより
なる遊技制御手段から可変表示装置の表示状態を制御す
るための表示制御用マイクロコンピュータよりなる表示
制御手段に可変表示装置の表示制御内容を指令するため
の表示制御コマンドが与えられる。そして、可変表示制
御手段の側においては、受けた表示制御コマンドに従っ
て可変表示装置の表示状態を制御していた。そして、こ
の種の遊技機では、可変表示装置において、識別情報が
確定する以前の段階で、前回の確定時に表示していた識
別情報から所定の表示順序で更新表示をしていた識別情
報を本来の順序ではない識別情報に確定時に表示する識
別情報を表示するために差替える差替え表示制御を行な
う等、可変表示態様を多様化させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の遊
技機においては、可変表示での表示内容決定等の表示制
御の管理が遊技制御手段側に委ねられていた。このた
め、可変表示装置における可変表示態様を多様化すれば
する程、表示内容をより細かく指令する必要がある等、
遊技制御手段の演出表示制御面での制御負担が増大して
しまい、遊技制御手段が他の遊技制御のために費やすこ
とができる処理時間が大幅に制限されるという問題があ
った。このように遊技制御手段の制御負担が増大すれ
ば、遊技状態の制御に悪影響を及ぼすおそれがあった。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、遊技制御手段側の制御負担を
軽減し、遊技制御手段が本来の遊技制御にかけられる時
間を増やすことが可能となる遊技機を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、複数種類の識別情報の更新表示が可能な可変表示装
置を含む遊技機であって、遊技の進行を制御する遊技制
御手段と、前記可変表示装置の表示制御を行なう表示制
御手段とを含み、前記遊技制御手段は、少なくとも前記
識別情報の変動時間を特定可能な変動時間コマンドと前
記識別情報の確定態様を特定可能な確定態様コマンドと
を含み前記可変表示装置の表示制御を行なうための表示
制御コマンドを前記表示制御手段に送出可能であり、前
記表示制御手段は、前記識別情報が確定する以前の段階
で、確定させる識別情報に対応して、表示する識別情報
を差替える差替え表示制御を行なうことが可能であり、
さらに、前記表示制御手段は、受信した前記変動時間コ
マンドに応じて定まる差替え条件に基づいて、前記差替
え表示制御における差替えタイミングおよび差替え先の
識別情報の決定を行なう差替え態様決定手段を含むこと
を特徴とする。
【0007】請求項2に記載の本発明は、複数種類の識
別情報の更新表示が可能な可変表示装置を含み、該可変
表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様と
なったことを条件に遊技者にとって有利な状態に制御可
能となる遊技機であって、遊技の進行を制御する遊技制
御手段と、前記可変表示装置の表示制御を行なう表示制
御手段とを含み、前記遊技制御手段は、少なくとも前記
識別情報の変動時間を特定可能な変動時間コマンドと前
記識別情報の確定態様を特定可能な確定態様コマンドと
を含み前記可変表示装置の表示制御を行なうための表示
制御コマンドを前記表示制御手段に送出可能であり、前
記表示制御手段は、前記識別情報が確定する以前の段階
で、確定させる識別情報に対応して、表示する識別情報
を差替える差替え表示制御を行なうことが可能であり、
さらに、前記表示制御手段は、受信した前記変動時間コ
マンドに応じて定まる差替え条件に基づいて、前記差替
え表示制御における差替えタイミングおよび差替え先の
識別情報の決定を行なう差替え態様決定手段を含むこと
を特徴とする。
【0008】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は2に記載の発明の構成に加えて、前記表示制御手段
は、前記識別情報を更新しない態様により 前記識別情
報を確定時とは異なる態様で表示させる表示制御をする
ことが可能であることを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の本発明は、請求項1から
3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記遊技制
御手段と前記表示制御手段との間では、前記遊技制御手
段から前記表示制御手段への一方向にのみ情報が伝送可
能であることを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の本発明は、請求項4に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技制御手段は、前記遊
技制御手段から前記表示制御手段への一方向にのみ情報
を伝送するための不可逆性出力手段を含むことを特徴と
する。
【0011】請求項6に記載の本発明は、請求項4また
は5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記表示
制御手段は、前記遊技制御手段から前記表示制御手段へ
の一方向にのみ情報を伝送するための不可逆性入力手段
を含むことを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、次のように
作用する。遊技制御手段の働きにより、遊技の進行が制
御される。表示制御手段の働きにより、可変表示装置の
表示制御が行なわれる。遊技制御手段のさらなる働きに
より、少なくとも識別情報の変動時間を特定可能な変動
時間コマンドと識別情報の確定態様を特定可能な確定態
様コマンドとを含み可変表示装置の表示制御を行なうた
めの表示制御コマンドを表示制御手段に送出可能であ
る。表示制御手段のさらなる働きにより、識別情報が確
定する以前の段階で、確定させる識別情報に対応して、
表示する識別情報を差替える差替え表示制御を行なうこ
とが可能である。さらに、表示制御手段に含まれる差替
え態様決定手段の働きにより、受信した変動時間コマン
ドに応じて定まる差替え条件に基づいて、差替え表示制
御における差替えタイミングおよび差替え先の識別情報
の決定が行なわれる。
【0013】請求項2に記載の本発明によれば、次のよ
うに作用する。複数種類の識別情報の更新表示が可能な
可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態
様となったことを条件に遊技者にとって有利な状態に制
御可能となる。遊技制御手段の働きにより、遊技の進行
が制御される。表示制御手段のさらなる働きにより、可
変表示装置の表示制御が行なわれる。遊技制御手段のさ
らなる働きにより、少なくとも識別情報の変動時間を特
定可能な変動時間コマンドと識別情報の確定態様を特定
可能な確定態様コマンドとを含み可変表示装置の表示制
御を行なうための表示制御コマンドを表示制御手段に送
出可能である。表示制御手段のさらなる働きにより、識
別情報が確定する以前の段階で、確定させる識別情報に
対応して、表示する識別情報を差替える差替え表示制御
を行なうことが可能である。さらに、表示制御手段に含
まれる差替え態様決定手段の働きにより、受信した変動
時間コマンドに応じて定まる差替え条件に基づいて、差
替え表示制御における差替えタイミングおよび差替え先
の識別情報の決定が行なわれる。
【0014】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1または2に記載の発明の作用に加えて、次のように作
用する。表示制御手段のさらなる働きにより、識別情報
を更新しない態様により識別情報を確定時とは異なる態
様で表示させる表示制御をすることが可能である。
【0015】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1から3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、次の
ように作用する。遊技制御手段と表示制御手段との間で
は、遊技制御手段から表示制御手段への一方向にのみ情
報が伝送可能である。
【0016】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
4に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
遊技制御手段に含まれた不可逆性出力手段の働きによ
り、遊技制御手段から表示制御手段への一方向にのみ情
報が伝送される。
【0017】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
4または5に記載の発明の作用に加えて、次のように作
用する。表示制御手段に含まれた不可逆性入力手段の働
きにより、遊技制御手段から表示制御手段への一方向に
のみ情報が伝送される。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、
遊技機の一例としてパチンコ遊技機をとり上げて説明す
るが、本発明はこれに限らず、たとえば、コイン遊技機
やスロットマシン等であってもよく、複数種類の識別情
報の更新表示が可能な可変表示装置を含む遊技機であれ
ばすべて対象となる。
【0019】第1実施形態 まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体の構成
を説明する。図1は、パチンコ遊技機1を正面から見た
正面図、図2は、パチンコ遊技機1の内部構造を示す全
体背面図、図3は、パチンコ遊技機1の遊技盤を背面か
ら見た背面図である。
【0020】図1に示すように、パチンコ遊技機1は、
額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠
2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の
下部には、打球供給皿3からあふれた景品玉を貯留する
余剰玉受皿4と、打球を発射する打球操作ハンドル(操
作ノブ)5とが設けられている。ガラス扉枠2の後方に
は、遊技盤6が着脱可能に取付けられている。また、遊
技盤6の前面には遊技領域7が設けられている。
【0021】遊技領域7の中央付近には、複数種類の識
別情報としての図柄(特別図柄)を可変表示(更新表
示)するためのCRT(Cathode Ray Tube)よりなる可
変表示部9と、複数種類の識別情報としての普通図柄を
可変表示するための7セグメントLED(Light Emitti
ng Diode)によりなる可変表示器10とを含む可変表示
装置8が設けられている。この実施の形態では、可変表
示部9には、「左」,「中」,「右」の3つの図柄表示
エリアを含む画像の表示領域が設けられており、左図
柄、中図柄、右図柄の3つの特別図柄を含む各種の情報
が表示領域において画像表示される。可変表示装置8の
側部には、打玉を導く通過ゲート11が設けられてい
る。通過ゲート11を通過した打玉は、玉出口13を経
て始動入賞口14の方に導かれる。通過ゲート11と玉
出口13との間の通路には、通過ゲート11を通過した
打玉を検出するゲートスイッチ12がある。また、始動
入賞口14に入った入賞玉は、遊技盤6の背面に導か
れ、入賞口スイッチ17によって検出される。また、始
動入賞口14の下部には開閉動作を行なう可変入賞球装
置15が設けられている。可変入賞球装置15は、ソレ
ノイド16によって開状態とされる。
【0022】可変入賞球装置15の下部には、遊技者に
とって有利な状態としての特定遊技状態(大当り状態)
においてソレノイド21によって開状態とされる開閉板
20が設けられている。この実施の形態では、開閉板2
0が大入賞口を開閉する手段となる。大入賞口内は特定
入賞領域(Vゾーン)と通常入賞領域とに区分されてお
り、開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入賞玉の
うち特定入賞領域に入った入賞玉はVカウントスイッチ
22で検出される。また、開閉板20からの入賞玉はカ
ウントスイッチ23で検出される。可変表示装置8の下
部には、始動入賞口14に入った入賞玉である始動入賞
玉の記憶個数を表示する4個の表示部を有する始動入賞
記憶表示器18が設けられている。この例では、4個を
上限として始動入賞玉が記憶され、始動入賞がある毎
に、始動入賞記憶表示器18が点灯している表示部を1
つずつ増やす。そして、可変表示部9の可変表示が開始
される毎に、点灯している表示部を1つずつ減らす。
【0023】遊技盤6には、複数の入賞口19,24が
設けられている。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に
点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、
入賞しなかった打玉を回収するアウト口26がある。ま
た、遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する
2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外
周には、遊技効果LED28aおよび遊技効果ランプ2
8b,28cが設けられている。そして、この例では、
一方のスピーカ27の近傍に、景品玉払出時に点灯する
賞球ランプ51が設けられ、他方のスピーカ27の近傍
に、補給玉が切れたときに点灯する玉切れランプ52が
設けられている。さらに、図1には、パチンコ遊技台1
に隣接して設置され、記録媒体としてのプリペイドカー
ドが挿入されることにより玉貸を可能にするカードユニ
ット50も示されている。このカードユニット50に
は、プリペイドカードの挿入排出が行なわれるカード挿
入・排出口155が設けられている。
【0024】打球発射装置から発射された打玉は、打球
レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7
を下りてくる。打玉が通過ゲート11を通ってゲートス
イッチ12で検出されると、可変表示器10の表示数字
が連続的に変化する状態となる。また、打玉が始動入賞
口14に入り始動口スイッチ17で検出されると、図柄
の変動を開始できる状態であれば、可変表示部9で表示
される図柄(特別図柄)がスクロールにより変動(可変
表示)を始める。図柄の変動を開始できる状態でなけれ
ば、始動入賞記憶を1増やす。なお、始動入賞記憶につ
いては、後で詳しく説明する。可変表示部9内の図柄の
変動は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の
図柄の組合せが大当り図柄の組合せであると、大当り遊
技状態(特定遊技状態)に移行する。すなわち、大当り
遊技状態では、開閉板20が、一定時間経過するまで、
または所定個数(たとえば10個)の打玉が入賞するま
で開放する。そして、開閉板20の開放中に打玉が特定
入賞領域に入賞してVカウントスイッチ22で検出され
ると、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行なわれ
る。この継続権の発生は、所定回数(15ラウンド)許
容される。
【0025】停止時の可変表示部9内の図柄の組合せが
確率変動を伴う大当り図柄(確変大当り図柄)の組合せ
である場合には、次に大当りとなる確率が高くなるよう
に制御される。すなわち、確率変動状態(高確率状態と
もいう)という、特定遊技状態と異なる遊技者にとって
有利な特別遊技状態となる。このような確率変動は、一
般的に、「確変」と省略して呼ばれる場合もある。
【0026】また、可変表示器10における停止図柄が
所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置
15が所定時間だけ開状態になる。さらに、確率変動状
態では、可変表示器10における停止図柄が当り図柄に
なる確率が高められるとともに、可変入賞球装置15の
開放時間と開放回数とが増やされる。
【0027】次に、パチンコ遊技機1の遊技動作の概略
を簡単に説明する。まず遊技者がカードユニット50に
設けられているカード挿入・排出口155にプリペイド
カードを挿入して玉貸操作を行なえば、そのプリペイド
カードに記録されているカード残高が所定額減額されて
その減額分だけのパチンコ玉が打球供給皿3内に払出さ
れる。その状態で、遊技者が打球操作ハンドル(操作ノ
ブ)5を回動操作することにより、打球供給皿3内のパ
チンコ玉が1つずつ遊技領域7内に打込まれる。遊技領
域7内に打込まれたパチンコ玉が通過ゲート11を通過
してゲートスイッチ12により検出されれば、可変表示
器10が可変表示動作し、その表示結果が予め定められ
た特定の識別情報(たとえば7)となった場合に、始動
入賞口14を構成している可変入賞球装置15が所定時
間開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。
【0028】一方、この始動入賞口14にパチンコ玉が
入賞すれば、可変表示装置8の可変表示部9が可変表示
動作してその表示結果が予め定められた特定の表示態様
(たとえば777等の特定の識別情報の組合せよりなる
大当り図柄)となった場合に、特定遊技状態(大当り状
態)が発生して、可変入賞球装置19の開閉板20が開
成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第
1の状態は、所定期間(たとえば30秒間)の経過また
は打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいず
れか早い方の条件が成立することにより終了して遊技者
にとって不利な第2の状態となる。第1の状態となって
いる可変入賞球装置19内に進入した打玉が特定入賞領
域(Vゾーン)に入賞してVカウントスイッチ22によ
り検出されれば、その回の第1の状態の終了を待って再
度開閉板20が開成されて第1の状態となる。この1の
状態の繰返し継続制御は、最大15回まで実行可能であ
る。
【0029】パチンコ遊技機1では、前述したように、
可変表示装置8の可変表示部9において特別図柄が変動
表示(可変表示)され、その後、可変表示部9に、特別
図柄の表示結果が導出される。このような可変表示動作
中には、リーチ表示態様(リーチ状態、リーチ状態にお
けるリーチ動作)が生じ得る。
【0030】ここで、リーチ表示態様とは、可変表示装
置が可変開始された後表示制御が進行して表示結果が導
出表示される前段階にまで達した時点でも、特定の表示
態様(当り表示態様)となる表示条件から外れていない
表示態様であり、可変表示装置の表示結果がまだ導出表
示されていない段階で、当り表示態様が表示されやすい
可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示状
態をいう。そして、たとえば、リーチ表示態様とは、表
示状態が変化(更新表示)可能な可変表示部を複数有す
る可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予
め定められた特定の表示態様(当り表示態様)となった
ことを条件に(または特定の表示態様となった場合
に)、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態と
なる遊技機において、前記複数の可変表示部の一部がま
だ導出表示されていない段階で、既に導出表示されてい
る(更新されていない揺れ動作を行なっている表示状態
における仮停止も含む)可変表示部の表示態様が前記特
定の表示態様となる条件を満たしている表示態様をもい
う。また、リーチ表示態様とは、可変表示装置の表示制
御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達
した時点での表示状態であって、前記表示結果が導出表
示される以前に導出表示されている前記複数の可変表示
部の表示結果の少なくとも一部が前記特定の表示態様と
なる条件を満たしている場合の表示態様(たとえば左,
右の図柄が仮停止していて中図柄が低速変動、左図柄が
停止していて中,右図柄が同期して低速変動など)を主
にいうが、、前記特定の表示態様の組合せが揃った状態
を維持しながら複数の前記可変表示部による可変表示を
行なう状態もリーチ表示態様に含まれる。さらにリーチ
表示態様の中には、それが出現すると、通常のリーチ表
示態様に比べて、大当りが発生しやすいものがある。こ
のような特定のリーチ表示態様をスーパーリーチとい
い、通常のリーチ表示態様をリーチもしくはノーマルリ
ーチという。
【0031】また、前述した特定の表示態様としての当
り表示態様とは、遊技において当りとして定められた表
示態様であり、前述した大当りの表示態様の他に、次の
ような中当りの表示態様および小当りの表示態様も含む
表示態様である。ここで、大当りの制御の他に中当り、
小当りの制御が行なわれる遊技機においては、たとえ
ば、予め定められた大当りの表示態様が表示結果となっ
た場合に最大16ラウンド分可変入賞球装置の大入賞口
が開放され、予め定められた中当りの表示態様(大当り
および小当りの表示態様とは異なる表示態様)が表示結
果となった場合に最大1ラウンド分可変入賞球装置の大
入賞口が開放され、予め定められた小当りの表示態様
(大当りおよび中当りの表示態様とは異なる表示態様)
が表示結果となった場合に10秒間可変入賞球装置の大
入賞口が開放されるなど、小当り、中当り、大当りの順
に遊技者にとって有利になる度合いが大きくなる。
【0032】また、このように、大当り、中当り、小当
りを含む当り表示態様が可変表示装置の表示結果として
表示された場合に(もしくは表示されたことを条件に)
行なわれる遊技制御の内容は、前述したような可変入賞
球装置(大入賞口)の開放に限られるものでない。たと
えば、当り表示態様が可変表示装置の表示結果として表
示された場合に(もしくは表示されたことを条件に)行
なわれる遊技者にとって有利な状態としては、大入賞口
以外の可変入賞球装置の開放(拡大)でもよいし、可変
入賞球装置の開放に加えて、またはその開放とは別に、
有効となる始動入賞数の増加(当り以外の状態の場合よ
りも増加させること)、賞球数の増加(当り以外の状態
の場合よりも増加させること)などでもよい。さらに
は、遊技者にとって有利な状態にするものにも限らな
い。たとえば、当たったということを認定するカード
(記録媒体)の発行等を単独でまたは組み合わせて行な
う遊技制御をするようにしてもよい。
【0033】また、前述したような当り表示態様と、そ
れに対応して行なわれる遊技制御との関係としては、次
のようなものも含まれる。まず、当り表示態様となった
ことを条件に、当り表示態様に対応する遊技制御が行な
われるもの(特定遊技状態が発生するもの)が当り表示
態様と遊技制御との関係として含まれる。その例として
は、たとえば、当り表示態様になったことでまず大入賞
口(可変入賞球装置)が開き、そして、大入賞口に入っ
た玉が特定入賞領域に入賞したことに応じて大当り状態
(特定遊技状態)に制御されるものが含まれる。また、
当り表示態様となった場合に、当り表示態様に対応する
遊技制御が行なわれるもの(特定遊技状態が発生するも
の)が当り表示態様と遊技制御との関係として含まれ
る。その例としては、たとえば、当り表示態様になった
ことで直接的に大当り状態(特定遊技状態)に制御さ
れ、かつ、可変表示装置の可変表示の始動に関与しない
別の始動口への入賞に応じて大入賞口(可変入賞球装
置)が開いてその大入賞口に入った玉が特定入賞領域に
入賞したことでも大当り状態(特定遊技状態)に制御さ
れるものが含まれる。
【0034】この実施の形態では大当り表示態様となっ
た場合に大当りに応じた遊技状態に制御可能な遊技機を
示すが、これに限らず、本発明は、小当り表示態様、中
当り表示態様、大当り表示態様のような各種の当り表示
態様を有する遊技機に適用可能であり、当り表示態様と
なった場合に当りに応じた遊技制御が行なわれる遊技
機、または、当り表示態様となったことを条件として当
りに応じた遊技制御が行なわれる遊技機のような各種の
制御形式を有する遊技機に適用可能である。
【0035】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて図2を参照して説明する。パチンコ遊技機1の遊技
盤6の裏面側には、機構板36が設けられている。この
機構板36の上部には玉タンク38が設けられ、パチン
コ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方
からパチンコ玉が玉タンク38に供給される。玉タンク
38内のパチンコ玉は、誘導樋39を通って玉払出装置
に供給される。
【0036】機構板36には、中継基板30を介して可
変表示部9を制御する可変表示制御ユニット29、基板
ケース32に覆われ遊技制御用マイクロコンピュータ等
が搭載された遊技制御基板(主基板)31、可変表示制
御ユニット29と遊技制御基板31との間の信号を中継
するための中継基板33、およびパチンコ玉の払出制御
を行なう払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載され
た賞球基板37が設置されている。さらに、機構板36
には、モータの回転力を利用して打玉を遊技領域7に発
射する打球発射装置34と、スピーカ27および遊技効
果ランプ・LED28a,28b,28cに信号を送る
ためのランプ制御基板35が設置されている。
【0037】図3は、パチンコ遊技機1の遊技盤6を背
面から見た背面図である。遊技盤6の裏面には、図3に
示すように、各入賞口および入賞球装置に入賞した入賞
玉を所定の入賞経路に沿って導く入賞玉集合カバー40
が設けられている。入賞玉集合カバー40により導かれ
た入賞玉は入賞玉を1個宛処理する入賞玉処理装置(図
示せず)に供給される。入賞玉処理装置には入賞球検出
スイッチ99(図4参照)が設けられており、入賞球検
出スイッチ99の検出信号が遊技制御基板31に送られ
る。遊技制御基板31では、その検出信号と始動口スイ
ッチ17の検出信号、Vカウントスイッチ22の検出信
号、カウントスイッチ23の検出信号に基づいて、所定
個数の景品玉を払出すための賞球信号を賞球基板37に
出力する。賞球基板37では、その出力されてきた賞球
信号に基づいて玉払出装置(図示せず)を制御して所定
個数の景品玉を払出すための制御を行なう。
【0038】具体的には、開閉板20を経て入賞した入
賞玉については1個の入賞玉につきたとえば15個の景
品玉が払出され、始動入賞口14に入賞した入賞玉につ
いては1個の入賞玉につきたとえば6個の景品玉が払出
され、その他の入賞口24および入賞球装置を経て入賞
した入賞玉については入賞玉1個につきたとえば10個
の景品玉が払出されるように制御される。
【0039】このような3種類の個数の景品玉を払出制
御するべく、遊技制御基板31は次のように制御動作を
行なう。入賞球検出スイッチ99からの検出信号が入力
されれば、その入力以前に始動口スイッチ17からの検
出信号があったかどうか判断し、あった場合には遊技制
御基板31は賞球基板37に対し「6」の賞球個数を払
出指令するための賞球個数信号を出力する。一方、入賞
球検出スイッチ99からの検出信号があった場合に、そ
れ以前にVカウントスイッチ22またはカウントスイッ
チ23からの検出信号があった場合には、遊技制御基板
31は「15」の賞球個数の賞球個数信号を賞球基板3
7に出力する。さらに、入賞球検出スイッチ99からの
検出信号があった場合において、それ以前に始動口スイ
ッチ17,Vスイッチ22,カウントスイッチ23のい
ずれからも検出信号が入力されていなかった場合には、
遊技制御基板31は「10」の賞球個数を払出し指令す
るための賞球個数信号を賞球基板37に出力する。
【0040】図4は、遊技制御基板31における回路構
成の一例を示すブロック図である。なお、図4には、賞
球基板37、ランプ制御基板35、音声制御基板70、
発射制御基板91および表示制御基板80も示されてい
る。遊技制御基板31には、プログラムに従ってパチン
コ遊技機1を制御する基本回路35と、ゲートスイッチ
12、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、
カウントスイッチ23および入賞球検出スイッチ99か
らの信号を基本回路53に与えるスイッチ回路58と、
可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16および開
閉板20を開閉するソレノイド21を基本回路53から
の指令に従って駆動するソレノイド回路59と、始動記
憶表示器18の点灯および滅灯を行なうとともに7セグ
メントLEDによる可変表示器10と装飾ランプ25と
を駆動するランプ・LED回路60とを含む。
【0041】また、基本回路53から与えられるデータ
に従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示部
9の画像表示開始に利用された始動入賞玉の個数を示す
有効始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等
をホール用管理コンピュータ等のホストコンピュータに
対して出力する情報出力回路64を含む。
【0042】基本回路53は、ゲーム制御用(遊技制御
用)のプログラム等を記憶するROM(Read Only Memo
ry)54、ワークメモリとして使用されるRAM(Rand
om Access Memory)55、制御用のプログラムに従って
制御動作を行なうCPU(Central Processing Unit )
56およびI/O(Input/Output)ポート57を含む。
なお、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵され
ている場合もある。基本回路53は、タイマ割込みにし
たがって、ROM54に記憶されているゲーム用制御プ
ログラムを定期的(たとえば2msec毎)に先頭から
繰返し実行する。このようなタイマ割込みは、基本回路
53に設けられている。
【0043】さらに、遊技制御基板31には、電源投入
時に基本回路53をリセットするための初期リセット回
路65と、基本回路53から与えられるアドレス信号を
デコードしてI/Oポート57のうちのいずれかのI/
Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコ
ード回路67とが設けられている。
【0044】なお、玉払出装置97から遊技制御基板3
1に入力されるスイッチ情報もあるが、図4ではそれら
は省略されている。
【0045】打玉を弾発発射(打撃して発射)する打球
発射装置は発射制御基板91上の回路によって制御され
る駆動モータ94で駆動される。そして、駆動モータ9
4の駆動力は、操作ノブ5の操作量に従って調整され
る。すなわち、発射制御基板91上の回路によって、操
作ノブ5の操作量に応じた速度で打球が発射されるよう
に制御される。
【0046】遊技制御基板31における基本回路53か
ら表示制御基板80には、可変表示装置8(特に可変表
示部9)の表示制御を指令する指令情報としての表示制
御コマンドが送信される。表示制御基板80では、受信
した表示制御コマンドにしたがって表示制御を行なう。
また、遊技制御基板31における基本回路53から音声
制御基板70には、音声制御を指令する指令情報として
の音声制御コマンドが送信される。音声制御基板70で
は、受信した音声制御コマンドにしたがって音声制御を
行なう。また、遊技制御基板31における基本回路53
からランプ制御基板35には、各種ランプ・LEDの制
御を指令する指令情報としてのランプ制御コマンドが送
信される。ランプ制御基板35では、受信したランプ制
御コマンドにしたがって各種ランプ・LEDの制御を行
なう。
【0047】図5は、表示制御基板80内の回路構成
を、可変表示部9の一実現例であるCRT82および遊
技制御基板31の出力バッファ回路(出力ドライバ)6
3とともに示すブロック図である。表示制御用CPU1
01は、演算処理を行なう演算部(図示省略)、制御処
理を行なう制御部(図示省略)、および、レジスタ等よ
りなり、情報を記憶する記憶部(図示省略)を含み、制
御データROM102に格納されたプログラムに従って
動作する。表示制御用CPU101は、遊技制御基板3
1から入力バッファ回路105における入力バッファ回
路105aを介し、割込みを行なうための表示制御信号
としてのINT信号と、表示制御内容を指令するコマン
ドとしての表示制御コマンドとを受ける。表示制御用C
PU101は、INT信号が入力されれば、割込動作状
態となり、表示制御コマンドを取込む。また、遊技制御
基板31の出力バッファ63は、基本回路53の出力ポ
ートから信号を入力して遊技制御基板31から外部に出
力する回路であるが、一方向(遊技制御基板31から表
示制御基板80に向かう方向)にしか信号を伝えない。
【0048】そして、表示制御用CPU101は、取込
んだ表示制御コマンドに従って、CRT82に表示され
る画像の表示制御を行なう。具体的には、表示制御コマ
ンドに応じた指令をVDP(Video Display Processor
)103に与える。VDP103は、キャラクタRO
M86から必要なデータを読出す。そして、VDP10
3は、読出したデータに従ってCRT82に表示するた
めの画像データを生成し、その画像データをVRAM
(Video Random Access Memory)87に格納する。そし
て、VRAM87内の画像データは、R(赤),G
(緑),B(青)信号(RGB信号)に変換され、D/
A変換回路104でディジタル信号からアナログ信号に
変換されてCRT82に出力される。
【0049】なお、図5には、VDP103をリセット
するためのリセット回路83、VDP103に動作クロ
ックを与えるための発振回路85、および、使用頻度の
高い画像データを格納するキャラクタROM86も示さ
れている。キャラクタROM86に格納される使用頻度
の高い画像データとは、たとえば、CRT82に表示さ
れる人物、動物、または、文字、図形もしくは記号等か
らなる画像などである。
【0050】また入力バッファ回路105における入力
バッファ105aは、遊技制御基板31から表示制御基
板80へ向かう方向にのみ信号を通過(伝送)させるこ
とができる。したがって、入力バッファ105aによ
り、表示制御基板80側から遊技制御基板31側に信号
が伝わる余地はない。また、遊技制御基板31に設けら
れた出力バッファ63は、前述したように、遊技制御基
板31から表示制御基板80へ向かう方向にのみ信号を
通過(伝送)させることができる。したがって、出力バ
ッファ63により、表示制御基板80側等の外部から遊
技制御基板31側に信号が伝わる余地はない。このた
め、表示制御基板80内の回路に不正改造が加えられて
も、出力バッファ63により、不正改造によって出力さ
れる信号が遊技制御基板31側に伝わることはない。こ
のように、出力バッファ63および入力バッファ105
aの働きにより、遊技制御基板31と表示制御基板80
との間の情報の伝送が、遊技制御基板31(特に基本回
路53)から表示制御基板80(特に表示制御用CPU
101)への情報の一方向通信に基づいて行なわれるた
め、表示制御基板80側から遊技制御基板31側への不
正なデータの入力による遊技制御基板31での基本回路
53の不正制御動作を極力防止することができる。ま
た、遊技制御基板31の出力側および表示制御基板80
の入力側のそれぞれにバッファを設けることにより、一
方向性の信号伝達(伝送)通信をより確実にすることが
できる。
【0051】図6は、遊技制御基板31における音声制
御コマンドの信号送信部分および音声制御基板70の構
成例を示すブロック図である。この実施の形態では、遊
技進行に応じて遊技領域7の外側に設けられているスピ
ーカ27の音声出力を指示するための音声制御コマンド
が遊技制御基板31から音声制御基板70に出力され
る。
【0052】図6に示すように、音声制御コマンドは、
基本回路53におけるI/Oポート部57の出力ポート
(出力ポートE)575から出力される。音声制御基板
70において、遊技制御基板31からの各信号は、入力
バッファ回路705を介して音声制御用CPU701に
入力する。なお、音声制御用CPU701がI/Oポー
トを内蔵していない場合には、入力バッファ回路705
と音声制御用CPU701との間に、I/Oポートが設
けられる。そして、たとえば、ディジタルシグナルプロ
セッサによる音声合成回路702は、音声制御用CPU
701の指示に応じた音声や効果音を発生し、音量切替
回路703に出力する。音量切替回路703は、音声制
御用CPU701の出力レベルを、設定されている音量
に応じたレベルにして音量増幅回路704に出力する。
音量増幅回路704は、増幅した音声信号をスピーカ2
7に出力する。
【0053】入力バッファ回路705として、汎用のC
MOS−IC(Complementary Metal Oxide Semiconduc
tor-Integrated Circuit)である74HC244が用い
られる。74HC244のイネーブル端子には常にロー
レベル(GND(GROUND)レベル)が与えられている。
よって、各バッファの出力レベルは、入力レベル、すな
わち、遊技制御基板31からの信号レベルに確定してい
る。よって、音声制御基板70側から遊技制御基板31
側に信号が伝わる余地はない。したがって、音声制御基
板70内の回路に不正改造が加えられても、不正改造に
よって出力される信号が遊技制御基板31側に伝わるこ
とはない。
【0054】また、遊技制御基板31において、出力ポ
ート575の外側に出力バッファ回路71が設けられて
いる。出力バッファ回路71として、たとえば、汎用の
CMOS−ICである74HC244が用いられる。7
4HC244のイネーブル端子には常にローレベル(G
NDレベル)が与えられている。このような構成によれ
ば、外部から遊技制御基板31に信号が与えられる可能
性がある信号ラインをさらに確実になくすことができ
る。
【0055】図7は、このパチンコ遊技機1の制御に用
いられるランダムな数値(乱数)を発生させるために用
いられる各種ランダムカウンタを示す図である。図7に
おいては、ランダムカウンタの例として、R1、R2−
1、R2−2、R2−3、R3、R4、および、R5の
乱数を発生させるためのランダムカウンタがそれぞれ示
されている。
【0056】R1は、大当り状態を発生させるか否かを
判定(決定)するために用いられるランダムカウンタ
(または大当り判定用乱数そのものを示す場合もある)
であり、後述するタイマ割込毎(具体的には0.002
秒毎)に1ずつ加算更新され、0から加算更新されてそ
の上限である249まで加算更新された後再度0から加
算更新される。
【0057】R2−1、R2−2、R2−3は、はずれ
の場合(大当りとならない場合)に、可変表示部9によ
り停止表示される左,中,右のはずれ図柄を事前決定す
るために用いられるランダムカウンタ(またははずれ図
柄決定用乱数そのものを示す場合もある)である。
【0058】R2−1は、左図柄決定用であり、0から
加算されてその上限である11まで加算されると再度0
から加算される。なお、R2−1は、タイマ割込毎
(0.002秒毎)および、割込処理余り時間毎に1ず
つ加算される。ここで、割込処理余り時間とは、後述す
る図9の割込ルーチンが一通り実行された後次のタイマ
割込が発生するまでの余り時間のことであり、この余り
時間を利用して図9のステップS4に従い無限ループで
加算処理が実行される。
【0059】R2−2は、中図柄決定用であり、0から
加算されてその上限である11まで加算されると再度0
から加算される。なお、R2−2は、R2−1の桁上げ
ごとに1ずつ加算される。
【0060】R2−3は、右図柄決定用であり、0から
加算されてその上限である11まで加算された後再度0
から加算される。なお、R2−3は、R2−2の桁上げ
ごとに1ずつ加算される。
【0061】R3は、大当り事前決定時の停止図柄
(左,中,右が同一の停止図柄)を決定するために用い
られるランダムカウンタ(または大当り図柄決定用乱数
そのものを示す場合もある)であり、タイマ割込毎(具
体的には0.002秒毎)に1ずつ加算更新され、0か
ら加算更新されてその上限である11まで加算更新され
た後再度0から加算更新される。
【0062】R4は、はずれ事前決定時の変動表示にお
いてリーチ状態を表示するか否かを決定するために用い
られるランダムカウンタ(またはリーチ判定用乱数その
ものを示す場合もある)であり、タイマ割込毎(0.0
02秒毎)および、割込処理余り時間毎に1ずつ加算さ
れ、0から加算更新されてその上限である1530まで
加算更新された後再度0から加算更新される。
【0063】R5は、リーチ状態時におけるリーチ(リ
ーチ表示態様)の種類を決定するために用いられるラン
ダムカウンタ(またはリーチ種類決定用乱数そのものを
示す場合もある)であり、タイマ割込毎(0.002秒
毎)および割込処理余り時間毎に1ずつ加算され、0か
ら加算更新されてその上限である18まで加算更新され
た後再度0から加算更新される。この実施の形態の場合
は、変動時間(図柄の変動開始から停止図柄の確定表示
までの時間)が異なる3種類のリーチ(リーチ1〜リー
チ3)が設けられており、選択的に実行される。
【0064】以上に示したランダムカウンタは、カウン
タ別に定められた抽出条件の成立に応じてランダムなタ
イミング(たとえば始動入賞発生時等)でデータが抽出
される。これにより、各ランダムカウンタから抽出され
たデータは、ランダムな値(乱数値)になる。
【0065】図8は、リーチ種類決定用のランダムカウ
ンタR5の値と選択されるリーチの種類との関係を示す
データを当りはずれの状態別に表形式で示す図である。
【0066】図8においては、当りはずれの状態が、大
当り(図中当り)の場合、−2コマはずれの場合、−1
コマはずれの場合、+1コマはずれの場合、+2コマは
ずれの場合、および、大はずれの場合の6つの状態に区
別されている。ここで、−2〜+2コマはずれとは、は
ずれの表示結果の一種であり、リーチ図柄(左,右図柄
が一致した図柄)から中図柄の停止図柄が何コマずれて
はずれとなるかを示すものである。この場合のコマ数
は、図柄数であり、リーチ図柄と、中図柄との図柄差
(後述する図柄の配列上での図柄番号の差)の1図柄を
1コマとして表わされる。そして、リーチ図柄の図柄番
号を基準値「0」とみなし、その基準値となる図柄番号
から番号が小さくなる方向が「−」で表わされ、番号が
大きくなる方向が「+」で表わされる。したがって、た
とえば、+2コマはずれとは、中図柄の停止図柄がリー
チ図柄から+2コマずれたはずれ状態をいう。また、大
はずれとは、中図柄の停止図柄がリーチ図柄から±2コ
マを超えて(±3コマ以上)ずれたはずれ状態をいう。
【0067】図8を参照して、当り〜大はずれの各状態
ごとに、選択されうるリーチの種類と、各リーチが選択
されるR5の数値範囲が示されている。リーチの種類
は、当りはずれの状態毎に異なる振分け態様で選択決定
され、所定のタイミングで抽出されたR5の値に対応す
るリーチの種類が、表示されるリーチの種類として決定
されるのである。たとえば、大当りおよび±1はずれの
場合は、それぞれ、リーチ1〜リーチ3のすべてが発生
する可能性がある。これに対し、±2コマはずれおよび
大はずれの場合はリーチ1およびリーチ2が発生する可
能性がある。図8には、各状態に対応するリーチの種類
のそれぞれに対応して、R5の範囲が示されている。た
とえば、大当りの場合においては、R5の値が0〜2の
場合にリーチ1が選択され、R5の値が3〜7の場合に
リーチ2が選択され、8〜18の場合にリーチ3が選択
される。このように、大当りになる場合は、リーチの種
類が、リーチ3、リーチ2、リーチ1の順に選択されや
すく設定されている。一方、はずれになる場合は、逆
に、リーチの種類が、リーチ1、リーチ2、リーチ3の
順に選択されやすく設定されている。このため、リーチ
3が表示された場合に、大当り発生への遊技者の期待感
を高めることができるなど、表示により遊技者を楽しま
せることができ、可変表示の面白みを向上させることが
できる。
【0068】次に、基本回路53のCPU56により実
行される制御を説明する。図9は、基本回路53により
実行されるメイン処理および割込処理を示すフローチャ
ートである。図9においては、(a)にメインプログラ
ムのフローチャートが示され、(b)に割込処理のプロ
グラムのフローチャートが示されている。
【0069】図9の(a)を参照して、メイン処理にお
いては、まず、ステップS(以下単にSという)1によ
り、クロックモニタ制御レジスタをクロックモニタイネ
ーブルに設定する処理が行なわれる。これは、初期化処
理をするための準備である。次にS2へ進み、スタック
ポインタの指定アドレスをセットするためのスタックセ
ット処理が行なわれる。具体的には、スタックポインタ
に00FFHを設定する処理がなされる。次にS3へ進
み、システムチェック処理が行なわれる。このシステム
チェック処理は、初期化を行なうための処理であり、基
本回路53のRAM55にエラーが含まれているか否か
判定し、エラーが含まれている場合には、RAM55を
初期化するなどの処理である。さらに、システムチェッ
ク処理では、後述する割込処理を実行するタイミングを
指定するタイマ割込時間(たとえば0.002秒)をC
PU56に設定する処理がなされる。これにより、電源
投入等によるリセット後の最初の割込処理の実行タイミ
ング指定のための計時が開始される。
【0070】次に、可変表示部9により停止される図柄
を事前に決定する等のための表示用乱数更新処理がS4
により行なわれる。このS4では、無限ループにより繰
返し表示用乱数の更新処理が行なわれる。具体的には、
前述したランダムカウンタのうちのR2−1、R4、R
6について加算処理が行なわれる。このS4の無限ルー
プによる繰返し実行は、後述する割込処理が起動された
場合には、このS4の処理を構成するプログラムのうち
の実行中の位置で一時停止され、その割込処理が終了す
ると一時停止したプログラムの位置から実行が再開され
る。
【0071】次に、図9(b)を参照して、割込処理
は、CPU56により管理されるタイマ割込用のタイマ
の計時値が設定値(S2で設定されるタイマ割込時間:
具体的には0.002秒)になるごとに実行が開始され
る。
【0072】図9(b)に示す割込処理ルーチンでは、
まずS5により、表示制御データを設定する処理がなさ
れる。この表示制御データは、可変表示装置8の可変表
示部9を表示制御するための指令データとしての表示制
御コマンドのデータである。この表示制御コマンドの詳
しい内容については、後述する。
【0073】次に制御がS6へ進み、S5により設定さ
れた表示制御データ(コマンドデータ)を表示制御基板
80へ伝送する処理がなされる。
【0074】次に、S7により、ランプ制御基板35お
よび音声制御基板70に音声発生やLED点灯制御用の
所定のコマンドデータを送信するための処理を行なうと
ともに、ホール用管理コンピュータに大当り情報、始動
情報、確率変動情報などのデータを送信するためのデー
タ出力処理が行なわれる。これら出力データはS9によ
り設定される。次にS8へ進み、各種ランプやLEDを
点灯または点滅制御するためのランプタイマを計時動作
させるための処理がなされる。次にS9へ進み、ランプ
制御基板35および音声制御基板70に送信するための
音声発生やLED点灯制御用の所定のコマンドデータを
設定するとともに、ホール管理用コンピュータに送信す
るための大当り情報、始動情報、確率変動情報等を設定
する処理がなされる。
【0075】次にS10へ進み、パチンコ遊技機1の内
部に備えられている自己診断機能によって種々の異常診
断処理が行なわれ、その結果に応じて必要ならば警報が
発せられるエラー処理が行なわれる。次にS11へ進
み、遊技制御に用いられる各種の判定用乱数、すなわ
ち、ランダムカウンタを更新する処理が行なわれる。S
11においては、具体的には、R1、R4、およびR5
のカウントアップ(1加算)が行なわれる。
【0076】次にS12へ進み、特別図柄プロセス処理
が行なわれる。特別図柄プロセス処理は、遊技状態に応
じてパチンコ遊技機1を所定の順序で制御するための特
別図柄プロセスフラグに従って、該当する処理が選び出
されて実行される処理である。そして、特別図柄プロセ
スフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新され
る。また、S13へ進み、普通図柄プロセス処理が行な
われる。普通図柄プロセス処理では、可変表示器10を
所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに
従って該当する処理が選び出されて実行される。そし
て、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて
各処理中に更新される。
【0077】次に制御がS14へ進み、ゲートスイッチ
12、始動口スイッチ17、カウントスイッチ23、V
カウントスイッチ22等の状態を入力し、各入賞口や可
変入賞球装置に対する入賞があったか否か判定するスイ
ッチ処理が行なわれる。次にS15へ進み、スピーカ2
7から所定の音を発生させるための音声処理が行なわれ
る。
【0078】次にS16に進み、表示用乱数を更新する
処理が行なわれる。この表示用乱数は、具体的には、図
柄決定用のR2−1およびR3を「1」ずつ加算更新す
るための処理である。次にS17に進み、打玉の入賞が
あった場合に賞球基板37へ賞球個数信号を出力して景
品玉の払出制御指令を行なうための入賞球信号処理が行
なわれる。賞球基板37は、この賞球個数信号を受け、
賞球個数信号で特定される個数の景品玉を払出すために
玉払出装置97を制御する。
【0079】次に、S18に進み、タイマ割込時間設定
処理が行なわれる。S18においては、前述したような
タイマ割込み時間(たとえば0.002秒)をS3の場
合と同様に設定する処理が実行される。S18の後、こ
の割込み処理が終了する。これにより、この割込み処理
の終了時にS18によってタイマ割込み時間が設定さ
れ、次の割込み処理の実行タイミングを規定するための
計時が開始されることとなる。したがって、割込み処理
が終了するごとにタイマ割込みのための時間が計時さ
れ、その後タイマ割込み時間が経過するごとに割込み処
理が実行されることとなる。この割込み処理が終了する
と、前述したメイン処理のプログラムの実行が、一時停
止していた位置から再開される。
【0080】図10は、パチンコ遊技機1の大当り制御
を行なうための概略を示すフローチャートである。ま
ず、0〜249の範囲でカウントするランダムカウンタ
R1のカウント数を抽出する。
【0081】高確率時でない通常時では、その抽出値が
「3」のときには大当りを発生させることが事前決定さ
れ、R3からデータを抽出し、その抽出値に基づいて、
可変表示部9に表示される大当り図柄が決定される。一
方、R1の抽出値が「3」以外のときには、はずれが事
前決定され、R2−1、R2−2、R2−3からデータ
を抽出し、その抽出値に基づいて可変表示部9に表示さ
れるはずれ図柄が決定される。ここで、この決定された
はずれ図柄が偶然ゾロ目の図柄であった場合には、R2
−2の抽出値に「1」を加算し、強制的にはずれ図柄に
して表示制御する。
【0082】一方、高確率時の場合には、R1の抽出値
が3,7,79,103,107のときに大当り状態を
発生させることが決定される。一方、高確率時において
ランダム1の抽出値が3,7,79,103,107以
外のときに、はずれが事前決定される。
【0083】次に、始動入賞口14への入賞に基づいて
可変表示部9に可変表示される図柄の決定方法について
図11および図12のフローチャートを参照して説明す
る。図11は、打玉が始動入賞口14に入賞したことを
判定するために基本回路53により実行される処理を示
すフローチャートである。
【0084】まずS41により、始動入賞口14への打
玉の入賞があったか否かの判断がなされる。打玉が始動
入賞口14に入賞していない場合には、S41によりN
Oの判断がなされてこのルーチンが終了する。一方、打
玉が始動入賞口14に入賞してその検出信号が始動口ス
イッチ17から入力されれば、S41によりYESの判
断がなされてS42へ進み、始動入賞記憶数が「4」に
なっているか否かの判断がなされる。始動入賞記憶数が
既にその上限である「4」となっている場合にはそれ以
上の記憶ができないために、このままルーチンが終了す
る。一方、始動入賞記憶が「4」になっていない場合に
は、まだ記憶する余裕があるために、S43に進み、始
動入賞記憶数を「1」加算更新する処理がなされる。
【0085】次にS44へ進み、大当り判定用乱数(R
1)の値を抽出し、始動入賞記憶数に応じた乱数値格納
エリアに格納する処理がなされる。基本回路53のRA
M55には、1〜4の始動入賞記憶数に対応して4つの
乱数値格納エリア(特別図柄判定用バンクともいう)が
設けられており、始動入賞に応じて抽出された大当り判
定用乱数がその始動入賞数に対応した乱数値格納エリア
(特別図柄判定用バンク)に格納されるようにこのS4
4により処理される。なお、上記した4つの乱数値格納
エリアは、詳しくは、乱数値格納エリア0〜3までの4
つの記憶エリアをいい、乱数値格納エリア0から順に、
大当り判定用乱数(R1)が記憶されていく。
【0086】図12は、可変表示部9の可変表示の際の
停止図柄を決定するために基本回路53により実行され
る処理を示すフローチャートである。
【0087】図12を参照して、CPU56は、前述し
たS12の特別図柄プロセス処理において、始動入賞記
憶数の値を確認する(S50)。始動入賞記憶数が0で
なければ、始動入賞記憶数=1に対応する乱数値格納エ
リア(エリア0)に格納されているR1の値を読出すと
ともに(S51)、始動入賞記憶数の値を1減らし、か
つ、各乱数値格納エリアの値をシフトする(S52)。
すなわち、始動入賞記憶数=n(n=2,3,4)に対
応する乱数値格納エリアに格納されているR1の値を、
始動入賞記憶数=n−1に対応する乱数値格納エリアに
格納する。
【0088】そして、CPU56は、S51で読出した
値、すなわち、抽出されている大当り判定用乱数(R
1)の値に基づいて、前述した図10を用いて説明した
処理により、大当りにするか、はずれにするかを判定
(決定)する(S53)。
【0089】大当りと判定(決定)された場合、CPU
56は、大当り図柄決定用乱数(R3)の値を抽出し、
その値に基づいて大当り時用の予定停止図柄を決定す
る。ここで、リミッタが作動中ならば、大当り図柄決定
用乱数(R3)の値にしたがって確率変動を引き起こす
図柄(確変図柄)の組合せを含まない図柄(非確変図
柄)のみを選択するために予め記憶されている非確変図
柄テーブルのデータ(R1と、非確変図柄とを対応付け
たテーブルデータ)を用いて、大当り図柄決定用乱数
(R3)の抽出値から対応する非確変時の大当り停止図
柄を決定する(S54,S56)。ここで、リミッタと
は、連続して確変図柄による大当りが発生すること、す
なわち、連続して高確率状態が継続することを制限する
ためのものである。たとえば、4回連続して高確率状態
が継続するとリミッタが作動状態になる。したがって、
リミッタ作動状態では、非確変図柄テーブルを用いて予
定停止図柄が決定される。一方、リミッタが作動中でな
いならば、全図柄を含むテーブルのデータを用いて大当
り停止図柄を決定する(S54,S55)。
【0090】さらに、CPU56は、リーチ種類決定用
乱数(R5)を抽出し、その抽出値に基づいて、前述し
たようにリーチ(リーチ表示態様)の種類を決定する。
これは、大当りが発生する場合には、リーチ(リーチ表
示態様)を必ず行なうからである。
【0091】一方、前述したS53によりはずれと判定
された場合には、CPU56は、リーチ判定用乱数(R
4)の値を抽出し、その抽出値に基づいて、リーチとす
るか否かを判定する(S58)。たとえば、リーチ判定
用乱数(R4)の抽出値が「105〜1530」のうち
のいずれかである場合には、リーチとしないと決定す
る。一方、抽出値が「0〜104」のうちのいずれかで
ある場合には、リーチとすることを決定する。リーチと
することを決定した場合には、CPU56は次のように
リーチ図柄の決定を行なう。
【0092】この実施の形態では、はずれ決定時にリー
チとする場合に、R2−1の値にしたがって左右図柄の
予定停止図柄を決定する(S59)。これにより、左右
図柄が一致させられ、リーチ図柄が設定される。そし
て、R2−2の値にしたがって中図柄の予定停止図柄を
決定する(S60)。つまり、はずれ時にリーチ状態に
する場合には、R2−1およびR2−2の0〜11の値
に対応したいずれかの図柄が予定停止図柄として決定さ
れるのである。ここで、決定された中図柄が偶然に左右
図柄と一致した場合には、R2−2の抽出値に1加算し
た値に対応する図柄を中図柄の予定停止図柄として決定
する。これにより、はずれ時のリーチの場合の停止図柄
の組合せが大当り図柄の組合せとならないようにされ
る。
【0093】さらに、CPU56は、リーチ種類決定用
乱数(R5)を抽出し、その抽出値に基づいて、前述し
たようにリーチの種類を決定する。
【0094】一方、前述したS58によりリーチとしな
いことを決定した場合には、CPU56は、R2−1〜
R2−3のそれぞれの値にしたがって左右中の予定停止
図柄を決定する(S61)。なお、後述するように、こ
の実施の形態の場合、高確率状態では、はずれ時の変動
パターンとして変動時間が短縮されたものも使用され
る。そこで、高確率状態の場合、CPU56は、通常の
はずれ時の変動パターンを用いるか短縮された変動パタ
ーンを用いるのかを、たとえば所定の乱数(所定のラン
ダムカウンタにより抽出された値)等を用いて決定す
る。
【0095】以上のようにして、始動入賞に基づく図柄
の変動の表示態様を大当りとするか、リーチ態様とする
か、はずれとするかが決定され、それぞれの左,中,右
の停止図柄の組合せが決定される。
【0096】なお、前述したS57において決定される
リーチの種類は、変動表示期間(可変表示期間)の長さ
をもとに3種類に分けられたものである。後で詳述する
が、この実施の形態では、リーチの種類として、19.
5秒のリーチ1、24.5秒のリーチ2、29.5秒の
リーチ3のうちのいずれかが用いられる。したがって、
S57でリーチの種類が決定されると、自動的に変動表
示期間が決まることとなる。
【0097】図13は、S12により示された特別図柄
プロセス処理のサブルーチンプログラムを示すフローチ
ャートである。この特別図柄プロセス処理は、特別図柄
用プロセスフラグの値に応じて、S300〜S309の
10種類の処理のいずれかが実行されるように制御され
る。S300〜S309において、以下のような処理が
実行される。
【0098】特別図柄変動待ち処理(S300):始動
入賞口14(この実施の形態では可変入賞球装置15の
入賞口)に打玉が入賞して始動口スイッチ17がオンす
るのを待つ。始動口スイッチ17がオンすると、始動入
賞記憶数が満タンでなければ、始動入賞記憶数を「1」
加算更新するとともに大当り判定用乱数を抽出する。す
なわち、図11に示された処理が実行される。
【0099】特別図柄判定処理(S301):特別図柄
の可変表示が開始できる状態になると、始動入賞記憶数
を確認する。始動入賞記憶数が0でなければ、抽出され
ている大当り判定用乱数の値に応じて、大当りとするか
はずれとするかを決定する。すなわち、図12に示され
たS50〜S53等に該当する処理が実行される。
【0100】停止図柄設定処理(S302):左右中図
柄の停止図柄を決定する。すなわち、図12に示された
S54〜S56,S59〜S61等に該当する処理が実
行される。
【0101】リーチ動作設定処理(S303):大当り
か否かの判定結果およびリーチ判定用乱数の値等に応じ
てリーチ表示をするか否かを決定するとともに、リーチ
表示をする場合にリーチ種類決定用乱数の値に応じてリ
ーチの種類を決定する。すなわち、図12に示されたS
58,S57等に該当する処理が実行される。
【0102】全図柄変動開始処理(S304):可変表
示部9において全図柄が変動開始されるように制御す
る。このとき、前述したS5の表示制御データ出力処理
により、表示制御基板80に対し表示制御コマンドとし
て、変動時間(リーチの種類等の変動の種類をも含む)
を指令する変動時間コマンドと、左右中予定停止図柄
(最終停止図柄)をそれぞれ指令する左,中,右の3つ
の停止図柄コマンドとが送信される。
【0103】全図柄停止待ち処理(S305):所定時
間が経過すると、可変表示部9において表示される全図
柄が停止されるように制御する。また、全図柄停止のタ
イミングまで、所定のタイミングで左右図柄が停止され
るように制御する。
【0104】大当り表示処理(S306):停止図柄が
大当り図柄の組合せである場合には、大当り表示用の表
示制御コマンドが表示制御基板80に送信されるように
制御するとともに内部状態(プロセスフラグ)をステッ
プS307に移行するように更新する。そうでない場合
には、内部状態をステップS309に移行するように更
新する。なお、大当り図柄の組合せは、左右中図柄が揃
った組合せである。また、遊技制御基板80の表示制御
用CPU101は表示制御コマンドのデータに従って、
可変表示部9に大当り表示を行なう。大当り表示は遊技
者に大当りの発生を報知するためになされるものであ
る。
【0105】大入賞口開放開始処理(S307):大入
賞口を開放する制御を開始する。具体的には、カウンタ
やフラグを初期化するとともに、ソレノイド21を駆動
して大入賞口を開放する。
【0106】大入賞口開放中処理(S308):大入賞
口ラウンド表示の表示制御コマンドデータを表示制御基
板80に送信する制御や大入賞口の閉成条件の成立を確
認する処理等を行なう。大入賞口の閉成条件が成立した
ら、大当り遊技状態の終了条件が成立していなければ内
部状態をS307に移行するように更新する。大当り遊
技状態の終了条件が成立していれば、内部状態をS30
9に移行するように更新する。
【0107】大当り終了処理(S309):大当り遊技
状態が終了したことを遊技者に報知するための表示を行
なう。この表示が終了したら、内部フラグ等を初期状態
に戻し、内部状態をS300に移行するように更新す
る。
【0108】前述したように、始動入賞口14に打玉が
入賞すると、基本回路53は、ステップS11(図9参
照)の特別図柄プロセス処理において、大当りとするか
はずれとするかの決定、停止図柄の決定、変動表示期間
の決定等を行ない、その決定に応じた表示制御コマンド
およびINT信号を表示制御基板80に向けて出力す
る。表示制御基板80側の表示制御用CPU101は、
遊技制御基板31からの表示制御コマンドに応じて可変
表示部9の表示制御を行なう。
【0109】図14は、この実施の形態で用いられる左
右中図柄の例を示す説明図である。図14に示すよう
に、この実施の形態では、左右中の各特別図柄として変
動表示される図柄の種類は、左右中で同一であり、
「一」〜「十」、「下駄」、および、「おにぎり」の1
2図柄である。これらの図柄には、「一」から「おにぎ
り」まで順に1から12までの図柄番号が定められてい
る。これらの図柄の種類は、変動表示の際に、図柄番号
順に表示されていき、図柄番号12の図柄(おにぎり)
が表示されると、次に図柄番号1の図柄(一)が表示さ
れる。そして、左右中図柄が、たとえば、「一」、
「三」、「五」、「七」、「九」、または「下駄」で揃
って停止すると、高確率状態となる。すなわち、そのよ
うに高確率状態となる図柄が確変図柄である。
【0110】図15は、この実施の形態で用いられる可
変表示部9において特別図柄の背景として表示される背
景画面(画像)の例を示す説明図である。この例では、
(A)道場(部屋の中ともいう)、(B)閃光、(C)
オーラ、および(D)煙の背景が用いられる。また、図
15(E)に示された表示は、遊技機の非遊技中等に表
示されるデモンストレーション画面の例を示す。ここ
で、背景とは、可変表示部9での画像表示領域において
表示される画像のうち、図柄に対する主にバック画面で
あり、特別図柄の画像を除く部分の表示部画像を意味す
る。
【0111】図16および図17は、この実施の形態で
用いられる可変表示部9に表示されるキャラクタの例を
示す説明図である。ここで、キャラクタとは、可変表示
装置4に表示される人間,動物,あるいは物等を表わす
映像をいう。この例では、(A)キャラクタA、(B)
キャラクタB、および、(C)キャラクタCの複数種類
の異なるキャラクタが用いられる。なお、キャラクタA
は、リーチ予告(リーチ予告表示)用のキャラクタとし
ても用いられる。ここで、リーチ予告とは、リーチが発
生する可能性がある旨をリーチ発生前に報知することを
いう。この実施の形態では、複数のリーチ予告態様があ
り、たとえば、キャラクタAの目が光るように表示され
ると(リーチ予告1)、またはキャラクタAが吹出しで
予告すると(リーチ予告2)、リーチ予告が行なわれた
ことになる。また、キャラクタAは、リーチを成立させ
るためのキャラクタとしても用いられ、所定の条件が成
立すると、キャラクタAの足が右図柄を蹴るように表示
されて左右図柄が同一図柄で停止する表示制御が行なわ
れる。
【0112】さらに、リーチ動作中にキャラクタA,
B,Cは、吹出しによって大当り予告(大当り予告表
示)を行なうように表示される。ここで、大当り予告と
は、大当りが発生する可能性がある旨を大当り発生前に
報知することをいう。この実施の形態では、複数の大当
り予告態様(大当り1および2)がある。大当り予告1
の態様はそれ自体単独で用いられるが、大当り予告2の
態様はそれ自体が単独では用いられず、大当り予告1の
表示がなされてから所定時間が経過すると表示される。
【0113】なお、この実施の形態では、リーチ予告お
よび大当り予告として、それぞれ2つずつの態様が使用
されるが、さらに多くの種類を用いてもよい。また、こ
の実施の形態では、キャラクタの吹出しによって予告が
なされるが、予告の態様は、遊技者が予告されているこ
とが認識可能であれば、どのような態様によってもよ
い。たとえば、予告は、通常とは異なるキャラクタの動
作や通常とは異なる図柄の変動態様によってしてもよ
い。さらに、確変図柄で大当りが生じる可能性が高い場
合に用いられる予告は、確変大当り予告としてもよい。
また、予告を、大当りが発生する確率の高い予告と、大
当りが発生する確率が低い予告とに分け、確率が低い方
の予告をリーチ予告として定義づけてもよい。
【0114】ここで、前述した背景とキャラクタとの関
係を説明する。前述したように、背景とキャラクタとは
別の画像であってもよく、背景にキャラクタが含まれて
いてもよい。また、背景の場合は、図柄に対する主にバ
ック画面であり、図柄を除く部分の表示部画像を意味す
るが、キャラクタの場合は、背景に描かれるものに限ら
ず、図柄よりも前(上に重なるという意味)に表示され
ものであってもよい。
【0115】なお、ここで用いるキャラクタは、特には
人物などで動きのあるものがアニメーション化(動画
化)されているのが望ましい。つまり、手足が動く、走
る、ジャンプする等の動きが視覚的にアピールするから
である。また、同様の理由により、物体であっても、移
動する等の動作があるものであれば、そのようなものを
用いるのが望ましい。
【0116】表示制御基板80における表示制御用CP
U101は、遊技制御基板31から表示制御コマンドを
受信すると、表示制御コマンドにより特定される各変動
種類において予め決められている背景やキャラクタを画
面上で移動表示する表示制御を行なう。なお、予め決め
られているタイミングで背景やキャラクタの切替も行な
われるが、それらも、表示制御用CPU101が独自に
制御する。
【0117】図18〜図21は、この実施の形態で用い
られる遊技制御基板31から表示制御基板80に送信さ
れる表示制御コマンドの例を示す説明図である。この例
では、1つの表示制御コマンドは、2バイト(CMD
1,CMD2)で構成される。
【0118】図18は、特別図柄の変動表示における変
動表示時間および変動種類を特定可能な変動時間コマン
ドと、全図柄の停止(確定表示)を指示する全図柄停止
コマンドとを示す説明図である。
【0119】図18を参照して、1バイト目のデータC
MD1の値「80H」により、変動時間コマンドまたは
全図柄停止コマンドのデータであることが指定される。
そして、2バイト目のデータCMD2の値により、変動
時間コマンドの場合は変動種類の表示内容が指定され、
全図柄変動停止コマンドの場合は全図柄変動停止である
旨が指定される。2バイト目のデータが「00H」〜
「16H」のデータは変動時間コマンドであり、2バイ
ト目のデータが「17H」のデータは全図柄停止コマン
ドである。
【0120】変動時間コマンドの2バイト目のデータに
より指定される表示内容としては、特別図柄の変動時間
およびその変動種類が指定される。たとえば、指定され
る変動時間は、7.8S,6.9S,19.5S,2
4.5S,29.5Sのいずれかが指定される。
【0121】そして、変動時間7.8Sの場合は、通常
のはずれの変動種類が指定される。変動時間6.9Sの
場合は、確変時に行なわれる全図柄変動の変動種類が指
定される。
【0122】変動時間19.5Sの場合は、リーチ1の
変動種類が指定される。リーチ1の場合は、「−2コマ
はずれ」,「−1コマはずれ」,「当り」,「+1コマ
はずれ」,「+2コマはずれ」,「大はずれ」の変動種
類が選択的に指定される。変動時間24.5Sの場合
は、リーチ2の変動種類が指定される。リーチ2の場合
は、「−2コマはずれ」,「−1コマはずれ」,「当
り」,「+1コマはずれ」,「+2コマはずれ」,「大
はずれ」の変動種類が選択的に指定される。変動時間2
9.5Sの場合は、リーチ3の変動種類が指定される。
リーチ3の場合は、「−1コマはずれ」,「当り」,
「+1コマはずれ」の変動種類が選択的に指定される。
【0123】表示制御基板80の側の制御データROM
102においては、各変動時間コマンドが指定する変動
時間および変動種類を表示するための表示制御データが
記憶されており、変動時間コマンドが指定する変動時間
および変動種類にしたがって表示制御が行なわれる。
【0124】図19は、左図柄に関する停止図柄を指示
する表示制御コマンドとしての左停止図柄コマンドを表
形式で示す図である。図19に示すように、2バイトの
データCMD1,CMD2で構成される表示制御コマン
ドによって12種類の左停止図柄(「一」〜「おにぎ
り」)が指定され得る。なお、それらの指定において、
1バイト目のデータCMD1の値は「8B(H)」であ
って、2バイト目のデータCMD2の値は「00
(H)」〜「0B(H)」の範囲内の値をとり得る。
【0125】図20は、中図柄に関する停止図柄を指定
する表示制御コマンドとしての中停止図柄コマンドを表
形式で示す図である。図20に示すように、2バイトの
データCMD1,CMD2で構成される表示制御コマン
ドによって12種類の中停止図柄(「一」〜「おにぎ
り」)が指定され得る。なお、それらの指定において、
1バイト目のデータCMD1の値は「8C(H)」であ
って、2バイト目のデータCMD2の値は「00
(H)」〜「0B(H)」の範囲内の値をとり得る。
【0126】図21は、右図柄に関する停止図柄を指定
する表示制御コマンドとしての右停止図柄コマンドを表
形式で示す図である。図21に示すように、2バイトの
データCMD1,CMD2で構成される表示制御コマン
ドによって12種類の右停止図柄(「一」〜「おにぎ
り」)が指定され得る。なお、それらの指定において、
1バイト目のデータCMD1の値は「8D(H)」であ
って、2バイト目のデータCMD2の値は「00
(H)」〜「0B(H)」の範囲内の値をとり得る。
【0127】なお、変動時間をコマンドにより指定する
場合、CMD2のデータの番号によって指定することに
代え、変動時間そのものをコマンドとして指定するよう
にしてもよい。たとえば、変動時間が10秒の場合に
は、その時間を指定する「0AH」をCMD2とするこ
とが考えられる。つまり、変動時間のみがわかるコマン
ドで、その変動時間内での変動内容については表示制御
基板80(表示制御用CPU101)が決めるようにし
てもよいし、その1つの変動時間に対して1つの変動内
容を各々対応させるようにしてもよい。
【0128】図22は、遊技制御基板31から表示制御
基板80に送信される表示制御コマンドを示す説明図で
ある。図22に示すように、この実施の形態では、表示
制御コマンドは、表示制御信号CD0〜CD7用の8本
の信号線を介して遊技制御基板31から表示制御基板8
0に送信される。また、遊技制御基板31と表示制御基
板80との間には、INT信号用の信号線、表示制御基
板80の電源となる+5V、+12Vの供給線、およ
び、接地レベル(GND)を供給するための信号線も配
線されている。
【0129】図23は、遊技制御基板31から表示制御
基板80に与えられる表示制御コマンドの送出タイミン
グの例を示すタイミング図である。この例では、表示制
御コマンドのデータを構成する2バイト(CMD1,C
MD2)の表示制御データは、図に示すように、基本回
路53のタイマ割込み(図においてはタイマ割込みタイ
ミングを規定する定期割込信号として示す)の発生間隔
である2ms間に2バイト送出される。そして、表示制
御コマンドの1バイト目のデータの出力に同期してIN
T信号が出力される。表示制御用CPU101にはIN
T信号の立上がりで割込みがかかるので、表示制御用C
PU101が割込み処理プログラムによって各表示制御
コマンドのデータを取込むことができる。
【0130】以下、図24〜図29を参照して、図柄の
変動パターンの例について説明する。
【0131】図24は、各変動パターンを構成する表示
パターンを示す説明図である。図25は、リーチとしな
いはずれ時の図柄の変動パターンの一例を示すタイミン
グチャートである。また、図26〜図29は、変動種類
がリーチである場合(大当りの場合および大当りとしな
い場合の両方のリーチを含む)の図柄の変動パターンの
一例を示すタイミングチャートである。
【0132】図24を参照して、表示パターンとして
は、表に示すようなa〜hの種別が定められており、各
変動パターンにおいて組合されて使用される。この図2
4においては「コマ送り変動」とあるが、これは、特別
図柄の表示画像のコマを1コマずつ送っていく(1コマ
送っては一旦停止という動作を繰り返す)変動表示であ
る。また、「1コマ逆戻り」とあるが、この場合の逆戻
りとは、コマを通常の送り順序と逆の順序で送ることを
いう。また、順変動とは、特別図柄が通常のスクロール
方向(順方向)に変動することをいい、逆変動とは、特
別図柄が通常のスクロール方向とは逆方向に変動するこ
とをいう。
【0133】次に、図25を参照して、リーチとしない
はずれ時の図柄の変動パターンを説明する。
【0134】ここで、変動パターンの説明に先立ち、図
25を用いて、表示制御コマンドの送信タイミングを説
明する。この実施の形態の場合、表示制御コマンドは、
特別図柄の変動開始時に関連したタイミングと、特別図
柄の停止図柄の確定時に関連したタイミングとに送信さ
れる。変動開始時には、前述した変動パターンコマンド
(たとえば図25(A)の場合は8000H)と、左,
中,右の停止図柄コマンドとが順次送信される。そのよ
うに送信されたコマンドに基づいて、表示制御用CPU
101により、以下に説明するような変動パターンで変
動表示制御が行なわれるのである。そのような変動表示
制御においては、変動開始時の段階で、表示制御用CP
U101が、コマンドに基づいてすでに変動時間および
予定停止図柄を認識しているので、そのような変動時間
経過時に予定停止図柄を確定表示できるように表示制御
が行なわれる。そして、表示制御用CPU101は、コ
マンドにより特定された変動時間経過時に送られてくる
全図柄停止コマンドを受信し、その受信に応じて、予定
停止図柄を確定表示させる制御を行なう。
【0135】次に、図25を参照して、リーチとしない
はずれ時の図柄の変動パターンを具体的に説明する。図
25(A)に示すように、可変表示部9における「左」
の図柄表示エリアにおいて、まず、パターンaにしたが
って図柄の変動が行なわれる。パターンaは、パターン
aは、図24に示すように、少しずつ変動速度が上がる
パターンであり、「1」〜「10」、「下駄」、「おに
ぎり」の順に図柄がスクロールされる。その後、パター
ンbの一定速の変動が行なわれ、停止図柄の3図柄前の
図柄が表示されるように図柄の差替え制御がされた後、
パターンcにしたがって3図柄の変動が行なわれる。パ
ターンbでは、パターンaと同様に、「1」〜「1
0」、「下駄」、「おにぎり」の順に図柄がスクロール
される。パターンcは、図24に示すように、徐々に遅
くなって停止するパターンである。
【0136】また、可変表示部9における「右」の図柄
表示エリアにおいて、パターンaにしたがって図柄の変
動が行なわれる。その後、一定速変動の後、停止図柄の
3図柄前の図柄が表示されるように図柄の差替え制御が
された後、パターンcにしたがって3図柄の変動が行な
われる。「中」の図柄表示エリアにおいても、まず、パ
ターンaの変動が行なわれる。その後、一定速変動の
後、停止図柄の3図柄前の図柄が表示されるように図柄
の差替え制御がされた後、パターンcにしたがって図柄
の変動が行なわれる。
【0137】なお、表示制御基板80の表示制御用CP
U101は、中図柄が確定するまで、左右図柄を変動方
向の正方向(順方向)と逆方向とに繰返し変動させる。
すなわち、表示制御用CPU101は、左右図柄を、い
わゆる揺れ変動状態に表示制御するのである。揺れ変動
とは、表示図柄が他の図柄に更新されずに上下に揺れる
表示がされることをいう。また、揺れ変動は、最終停止
図柄(確定図柄)が表示されるまで行なわれる。そし
て、表示制御用CPU101は、遊技制御基板31から
全図柄停止コマンドを受信すると、左右図柄の揺れ変動
状態を終了させて左右中図柄が動かない確定状態に制御
する。なお、中図柄も、パターンcによる変動の後に揺
れ動作を行ない、その後、確定状態になるようにしても
よい。また、揺れ変動を、図柄を上下に揺らす態様では
なく、左右に揺らしたりする態様としてもよい。
【0138】図柄が変動している間、表示制御用CPU
101は、背景として、「道場」(図15参照)が表示
されるように表示制御を行なうとともに、画面中にキャ
ラクタA(図16参照)を表示して適宜キャラクタAを
運動させるように表示制御を行なう。具体的には、表示
制御用CPU101は、表示する背景およびキャラクタ
をVDP103に通知する。すると、VDP103は、
指示された背景の画像データを作成する。また、VDP
103は、指示されたキャラクタの画像データを作成し
て背景画像と合成し、合成画像を作成する。さらに、V
DP103は、合成画像に、左右中図柄の画像データを
合成する。VDP103は、キャラクタが運動するよう
な表示制御および図柄が変動するような表示制御も行な
う。すなわち、予め決められている運動パターンにした
がってキャラクタの形状および表示位置を変える。ま
た、表示制御用CPU101から通知される変動速度に
応じて図柄表示位置を変えていく。
【0139】なお、表示制御用CPU101は、左右中
の図柄表示エリアにおいて、指定された停止図柄で図柄
の変動が停止するように、所定のタイミングで停止図柄
の3図柄手前の図柄を表示する制御を行なう。変動開始
時に表示制御コマンド(変動時間コマンドおよび停止図
柄コマンド)により左右中の停止図柄が通知され、か
つ、はずれ時の変動時間を含む変動パターンが予め決め
られているので、表示制御用CPU101は、変動時間
コマンドに基づいてパターンaからパターンbへの切替
タイミングおよびパターンcへの切替タイミング(図柄
の差替えタイミング)を決定するとともに、差替えるべ
き3図柄前の図柄を予定停止図柄(最終停止図柄)から
逆算して決定する。そして、これらの決定に基づいて、
表示制御用CPU101は図柄の差替えを含む表示制御
を行なう。表示制御用CPU101により決定された差
替え図柄は、VDP103に通知され、VDP103
は、そのときに表示している図柄に関係なく、差替え通
知された図柄を表示する。
【0140】ここで、前述した図柄の差替えの制御内容
をさらに具体的に説明すると、たとえば、次のようにな
る。左,中,右図柄のうちのある図柄について、前回の
変動表示における確定図柄がたとえば「1」である場
合、パターンa,パターンbでは「1」、「2」、
「3」…というように前述した図柄の表示順序にしたが
って図柄が変動していく。そして、パターンcに切替わ
る時点では、たとえば「3」の図柄を表示する順番であ
ったにもかかわらず、最終停止図柄が「9」の図柄であ
る場合には「3」を表示するのではなく、「6」の図柄
に差替え表示するのである。
【0141】図25(B)は、確率変動状態におけるは
ずれ時の変動パターンの一例を示すタイミングチャート
である。この変動パターンでは、図に示されるように、
パターンa、パターンbおよびパターンcにしたがって
左右中図柄の変更が行なわれた後に、左右中図柄が同時
に停止する。この変動パターンを用いるときも、表示制
御用CPU101は、背景として「道場」(図15参
照)が表示されるように表示制御を行なうとともに、画
面中にキャラクタA(図16参照)を表示して適宜キャ
ラクタAを運動させるように表示制御を行なうことにす
る。
【0142】つまり、この実施の形態では、表示制御用
CPU101は、遊技制御手段、すなわち、遊技制御基
板31のCPU56から「はずれ」であることを指定す
る表示制御コマンドを受信すると、図25(A)または
(B)に示された変動パターンを用いて左右中図柄を可
変表示することに決定するとともに、キャラクタAを出
現させること、および、「道場」の背景画像を使用する
ことを決定する。
【0143】図26は、遊技制御基板31から変動時間
としてリーチ1の19.5秒が通知されたときに表示さ
れる変動パターンの例を示す。表示制御用CPU101
は、リーチ1の19.5秒の変動が指定されたコマンド
を受けると、19.5秒のリーチ1の変動パターンとし
て複数用意された変動パターンのうちの何れの変動パタ
ーンを用いるのかを独自に決定する。図26には複数の
変動パターンとして、(A)〜(C)の3パターンが例
示されている。
【0144】図26(A)に示された変動パターンで
は、左右図柄が停止した後、パターンdの中図柄の変動
が行なわれる。なお、表示制御用CPU101は、中図
柄変動中の左右図柄の停止状態では左右図柄を揺れ動作
させている。パターンdは、変動速度が徐々に低下し、
その後一定速度で変動が行なわれるパターンである。そ
して、リーチ動作に入り、パターンbおよびパターンc
にしたがって中図柄の変動が行なわれる。表示制御用C
PU101は、遊技制御基板31から全図柄停止コマン
ドを受信すると、左右図柄の揺れ変動状態を終了させ、
左右中図柄が動かない確定状態に表示制御する。
【0145】また、表示制御用CPU101は、遊技制
御基板31から通知されている停止図柄で図柄が確定す
るように、リーチ動作開始前に図柄の差替え(図柄の飛
ばし制御)を行なう。変動パターンは、予め決められて
いるので、表示制御用CPU101は、パターンdから
パターンbへの切替タイミングおよびパターンbからパ
ターンcへの切替タイミングを認識することができると
ともに、差替えるべき3図柄前の図柄も決定できる。な
お、中図柄の変動中に、背景およびキャラクタの種類は
変化しない。
【0146】図26(B)に示された変動パターンで
は、左右図柄が停止した後パターンdの中図柄の変動が
行なわれる。そして、リーチ動作に入り、パターンaお
よびパターンcにしたがって中図柄の変動が行なわれ
る。表示制御用CPU101は、遊技制御基板31から
全図柄停止コマンドを受信すると、左右図柄の揺れ変動
状態を終了させて左右中図柄が動かない確定状態に表示
制御する。また、表示制御用CPU101は、遊技制御
基板31から通知されている停止図柄で図柄が確定する
ように、リーチ動作開始前に図柄の差替え(図柄の飛ば
し制御)を行なう。なお、図26(B)に示された変動
パターンの場合、右図柄停止時に、表示制御用CPU1
01は、キャラクタAが右図柄を蹴るように表示制御を
行なう(図16参照)。したがって、遊技者は、あたか
も、キャラクタAが右図柄を蹴ることによってリーチが
成立したように感じる。
【0147】図26(C)に示された変動パターンで
は、左右図柄が停止した後パターンdの中図柄の変動が
行なわれる。そして、リーチ動作に入り、パターンb、
パターンc、および、パターンhにしたがって中図柄の
変動が行なわれる。パターンhは、一時停止の後に、
0.9図柄逆変動して0.9図柄順変動するパターンで
ある。表示制御用CPU101は、遊技制御基板31か
ら全図柄停止コマンドを受信すると、左右図柄の揺れ変
動状態を終了させ、左右中図柄が動かない確定状態に表
示制御する。
【0148】また、表示制御用CPU101は、遊技制
御基板31からコマンドにより通知されている停止図柄
で図柄が確定するように、リーチ動作開始前に図柄の差
替えを行なう。なお、図26(C)に示された変動パタ
ーンの場合、右図柄が停止すると、表示制御用CPU1
01は、背景画像を「オーラ」(図15参照)に切替え
るとともに、画面に現れるキャラクタをキャラクタB
(図17参照)に切替える。
【0149】以上のように、この実施の形態の場合、表
示制御用CPU101は、遊技制御基板31のCPU5
6から変動時間が19.5秒のリーチ1であることを指
定する表示制御コマンドを受信すると、図26(A)〜
(C)に示された変動パターンのうちのいずれを用いて
左右中図柄を可変表示するかを決定する。
【0150】そして、(A)または(B)の変動パター
ンを用いることに決定した場合には、左右図柄が停止し
てリーチ状態になるとキャラクタAおよび「道場」の背
景画面を継続して使用することに決定される。(C)の
変動パターンを用いることに決定した場合には、リーチ
状態になると、キャラクタおよび背景画面をキャラクタ
Bおよび「オーラ」の背景画面に切替えることに決定さ
れる。
【0151】なお、図26(A)〜(C)に示された変
動時間19.5秒の変動パターンでも、表示制御用CP
U101は、中図柄が確定するまで、左右図柄を上下に
揺れ動作させる。また、中図柄の図柄差替え制御は、右
図柄が停止するタイミングで実行される。この場合、図
柄の差替えタイミングは、表示制御用CPU101によ
り、変動時間コマンドによって特定された変動時間に応
じて決められた変動パターンに基づいて決められる(た
とえばパターンbからパターンdへの切替タイミン
グ)。さらに、表示制御用CPU101は、変動開始時
に遊技制御基板31から停止図柄コマンドにより通知さ
れている中停止図柄(中図柄の確定図柄)と、リーチ変
動期間(たとえば図26におけるパターンd、パターン
b、およびパターンcの変動時間)における図柄の変動
数とに応じて、差替え図柄(たとえば中図柄の差替え図
柄)を決定する(たとえば、確定図柄からリーチ変動期
間における図柄の変動数だけ逆算して差替え図柄を決定
する)。
【0152】さらに、表示制御用CPU101は、リー
チ予告を行なうことに決定している場合には、キャラク
タAがリーチ予告1またはリーチ予告2の態様で可変表
示部9に表示されるようにVDP103を制御し、大当
り予告を行なうことに決定している場合には、リーチ動
作中に、そのときに表示されているキャラクタが大当り
予告1または大当り予告2の態様で可変表示部9に表示
されるようにVDP103を制御する。なお、大当り予
告2の態様は、大当り予告1の発展形である。また、表
示制御用CPU101は、表示制御コマンドを受信する
と、リーチ予告および大当り予告を行なうか否かと、予
告を行なう場合は予告の態様とを独自に決定するが、具
体的な決め方は後述する。
【0153】図27は、遊技制御基板31から変動時間
としてリーチ2の24.5秒が通知されたときに表示さ
れる変動パターンの例を示す。表示制御用CPU101
は、リーチ2の24.5秒の変動パターンが指定された
コマンドを受けると、24.5秒のリーチ2の変動パタ
ーンとして複数用意された変動パターンのうちの何れの
変動パターンを用いるのかを独自に決定する。図27に
は複数の変動パターンとして、(A)〜(C)の3パタ
ーンが例示されている。
【0154】図27(A)に示された変動パターンで
は、左右図柄が停止した後、パターンdの中図柄の変動
が行なわれる。なお、表示制御用CPU101は、中図
柄変動中の左右図柄の停止状態では左右図柄を揺れ動作
させている。そして、リーチ動作に入り、パターンb、
パターンcおよびパターンfにしたがって中図柄の変動
が行なわれる。パターンfは高速変動であり、パターン
fによる変動開始前に一時停止期間がおかれる。表示制
御用CPU101は、遊技制御基板31から全図柄停止
コマンドを受信すると、左右図柄の揺れ変動状態を終了
させ、左右中図柄が動かない確定状態に表示制御する。
【0155】また、表示制御用CPU101は、遊技制
御基板31からコマンドにより通知されている停止図柄
で図柄が確定するように、リーチ動作開始前に図柄の差
替えを行なう。つまり、中図柄の図柄差替え制御は、右
図柄が停止するタイミングで実行される。この場合、図
柄の差替えタイミングは、表示制御用CPU101によ
り、変動時間コマンドによって特定された変動時間に応
じて決められた変動パターンに基づいて決められる(た
とえばパターンbからパターンdへの切替タイミン
グ)。さらに、表示制御用CPU101は、変動開始時
に遊技制御基板31から停止図柄コマンドにより通知さ
れている中停止図柄(中図柄の確定図柄)と、リーチ変
動期間(たとえば図27におけるパターンd、パターン
b、およびパターンcの変動時間)における図柄の変動
数とに応じて、差替え図柄(たとえば中図柄の差替え図
柄)を決定する(たとえば、確定図柄からリーチ変動期
間における図柄の変動数だけ逆算して差替え図柄を決定
する)。
【0156】図27(A)に示された変動パターンを実
行する場合には、表示制御用CPU101は、パターン
fが高速変動するパターンであることを予め認識する。
そして、表示制御用CPU101は、パターンfの変動
速度と変動期間とを考慮して、左,中,右停止図柄コマ
ンドにより通知されている最終停止図柄から一時停止図
柄を逆算して求め、求めた図柄を再変動時の一時停止図
柄として、再変動の制御に用いる。そして、この場合、
表示制御用CPU101は、一時停止図柄が遊技制御基
板31からコマンドにより通知されている最終停止図柄
と一致するように、リーチ動作開始前に中図柄の差替え
を行なう。
【0157】なお、図27(A)に示された変動パター
ンでは、右図柄が停止すると、表示制御用CPU101
は、背景画像を「閃光」(図15参照)に切替える。ま
た、右図柄停止時に、表示制御用CPU101は、キャ
ラクタAが右図柄を蹴るように表示する制御を行なう
(図16参照)。
【0158】図27(B)に示された変動パターンで
は、左右図柄が停止した後、パターンdの中図柄の変動
が行なわれる。そして、リーチ動作に入り、パターン
b、パターンc、および、パターンhにしたがって中図
柄の変動が行なわれる。表示制御用CPU101は、遊
技制御基板31から全図柄停止コマンドを受信すると、
左右図柄の揺れ変動状態を終了させ、左右中図柄が動か
ない確定状態に表示制御する。また、表示制御用CPU
101は、遊技制御基板31から通知されている停止図
柄で図柄が確定するように、リーチ動作開始前に図柄の
差替えを行なう。なお、図27(B)に示された変動パ
ターンの場合、右図柄が停止すると、表示制御用CPU
101は、背景画像を「閃光」(図15参照)に切替え
る。
【0159】図27(C)に示された変動パターンで
は、左右図柄が停止した後パターンdの中図柄の変動が
行なわれる。そして、リーチ動作に入り、パターンbお
よびパターンcにしたがって中図柄の変動が行なわれ
る。表示制御用CPU101は、遊技制御基板31から
全図柄停止コマンドを受信すると、左右図柄の揺れ変動
状態を終了させて左右中図柄が動かない確定状態に表示
制御する。また、表示制御用CPU101は、遊技制御
基板31からコマンドにより通知されている停止図柄で
図柄が確定するように、リーチ動作開始前に図柄の差替
え(図柄の飛ばし制御)を行なう。図27(C)に示さ
れた変動パターンの場合、右図柄が停止すると、表示制
御用CPU101は、背景画像を「オーラ」(図15参
照)に切替えるとともに、画面に現れるキャラクタをキ
ャラクタB(図17参照)に切替える。
【0160】以上のように、この実施の形態の場合、表
示制御用CPU101は、遊技制御基板31のCPU5
6から変動時間が24.5秒のリーチ2であることを指
定する表示制御コマンドを受信すると、図27(A)〜
(C)に示された変動パターンのうちのいずれを用いて
左右中図柄を可変表示するかを決定する。
【0161】そして、(A)または(B)の変動パター
ンを用いることに決定した場合には、左右図柄が停止し
てリーチ状態になると背景画面を「閃光」に切替えるこ
とに決定される。また、(C)の変動パターンを用いる
ことに決定した場合には、リーチ状態になると背景画面
を「オーラ」に切替えることに決定される。
【0162】なお、図27(A)〜(C)に示された変
動時間24.5秒の変動パターンでも、表示制御用CP
U101は、中図柄が確定するまで、左右図柄を上下に
揺れ動作させる。また、中図柄の図柄飛ばし制御は、右
図柄が停止するタイミングで実行される。
【0163】さらに、表示制御用CPU101は、リー
チ予告を行なうことに決定している場合には、キャラク
タAがリーチ予告1またはリーチ予告2の態様で可変表
示部9に表示されるようにVDP103を制御し、大当
り予告を行なうことに決定している場合には、リーチ動
作中に、そのときに表示されているキャラクタが大当り
予告1または大当り予告2の態様で可変表示部9に表示
されるようにVDP103を制御する。
【0164】図28および図29は、遊技制御基板31
から変動時間としてリーチ3の29.5秒が通知された
ときに表示される変動パターンの例を示す。表示制御用
CPU101は、リーチ3の29.5秒の変動パターン
が通知されると、29.5秒のリーチ3の変動パターン
として複数用意された変動パターンのうちの何れの変動
パターンを用いるのかを独自に決定する。図28および
図29には複数の変動パターンとして、(A)〜(C)
の3パターンが例示されている。なお、(C1)および
(C2)の変動パターンは、1つの変動パターンの異な
る局面を示す例である。よって、以下、図29(C1)
および(C2)に例示された変動パターンを図29
(C)に示された変動パターンと呼ぶことがある。
【0165】図28(A)に示された変動パターンで
は、左右図柄が停止した後、パターンdの中図柄の変動
が行なわれる。なお、表示制御用CPU101は、中図
柄変動中に左右図柄を揺れ動作させている。そして、リ
ーチ動作に入り、パターンbおよびパターンcによる変
動後、一時停止期間をおいてパターンfにしたがって中
図柄の変動が行なわれる。また、表示制御用CPU10
1は、遊技制御基板31から左,中,右停止図柄コマン
ドにより通知されている停止図柄で図柄が確定するよう
に、リーチ動作開始前に図柄の差替えを行なう。なお、
図28(A)に示された変動パターンでは、右図柄が停
止すると、表示制御用CPU101は、背景画像を「閃
光」(図15参照)に切替える。
【0166】さらに、図28(A)に示された変動パタ
ーンでは、中図柄がパターンfで高速変動する際に、左
右図柄も同様に高速変動する。したがって、左,中,右
停止図柄コマンドにより通知されている最終停止図柄が
大当り図柄の組合せである場合には、一時停止時の一時
停止図柄も、図柄の種類は異なるが、やはり大当り図柄
の組合せである。よって、一時停止時に大当り図柄とな
り、その後、左,中,右図柄がパターンfで高速変動に
より再変動した場合に、遊技者は、一時停止時に大当り
図柄が発生したと感じるとともに、再変動後に再度大当
り図柄が提供されて再度興趣がかき立てられる。このよ
うに一時停止期間をおいて図柄が再度変動開始された後
停止図柄を確定表示する制御を再変動制御(再更新制御
ともいう)という。なお、一時停止図柄は、表示制御用
CPU101が停止図柄から逆算して独自に決定する図
柄である。パターンfの変動速度と変動期間とは予め決
められているので、表示制御用CPU101は、パター
ンfの変動速度と変動期間とを考慮して、左,中,右停
止図柄コマンドにより通知されている最終停止図柄から
一時停止図柄を逆算して求め、求めた図柄を再変動時の
一時停止図柄として、前述したような再変動の制御に用
いる。
【0167】図28(B)に示された変動パターンで
は、左右図柄が停止した後パターンdの中図柄の変動が
行なわれる。なお、表示制御用CPU101は、中図柄
変動中に、左右図柄を揺れ動作させている。そして、リ
ーチ動作に入り、パターンbおよびパターンhによる変
動後、一時停止期間をおいてパターンfにしたがって中
図柄の変動が行なわれる。また、表示制御用CPU10
1は、遊技制御基板31からコマンドにより通知されて
いる停止図柄で図柄が確定するように、リーチ動作開始
前に図柄の差替えを行なう。なお、図28(B)に示さ
れた変動パターンでは、右図柄が停止すると、表示制御
用CPU101は、背景画像を「オーラ」(図15参
照)に切替えるとともに、画面に現れるキャラクタをキ
ャラクタB(図17参照)に切替える。さらに、図28
(B)に示された変動パターンでは、中図柄がパターン
fで高速変動する際に、左右図柄も同様に高速変動す
る。
【0168】さらに、図29(C)に示された変動パタ
ーンでは、左右図柄が停止した後、パターンdにしたが
って中図柄の変動が行なわれる。その後、パターンgに
したがって中図柄の変動が行なわれる。パターンgは、
コマ送りのパターンである。また、表示制御用CPU1
01は、遊技制御基板31からコマンドにより通知され
ている停止図柄で図柄が確定するように、リーチ動作開
始前に図柄の差替えを行なう。なお、図29(C)に示
された変動パターンでは、右図柄が停止すると、表示制
御用CPU101は、背景画像を「煙」(図15参照)
に切替えるとともに、画面に現れるキャラクタをキャラ
クタC(図17参照)に切替える。
【0169】図28および図29に示された変動時間2
9.5秒の変動パターンでも、表示制御用CPU101
は、中図柄が確定するまで、左右図柄を上下に揺れ動作
させる。また、中図柄の図柄飛ばし制御は、右図柄が停
止するタイミングで実行される。
【0170】図29(C)に示されたコマ送りを含む変
動パターンでは、リーチ動作開始時に、大当りとするか
否かにかかわらず、左右中の表示図柄を揃ったものとす
る。すると、左右中図柄の停止図柄は、変動開始時に遊
技制御基板31から表示制御基板80に送信されている
ので、停止図柄とリーチ動作開始時の図柄(左右中図柄
が揃ったもの)とからコマ送り時のコマ数が決まる。
【0171】たとえば、図29(C1)に示された例
は、確定図柄が「七」(左図柄)、「八」(中図柄)、
「七」(右図柄)の+1コマはずれであった場合の例で
ある。リーチ動作開始時の図柄は「七」、「七」、
「七」であるから、コマ送り時には13図柄の変動がな
される必要がある。また、図29(C2)に示された例
は、確定図柄が「七」(左図柄)、「六」(中図柄)、
「七」(右図柄)の−コマはずれであった場合の例であ
る。リーチ動作開始時の図柄は「七」、「七」、「七」
であるから、コマ送り時には11図柄の変動がなされる
必要がある。なお、図示をしていないが、確定図柄が
「七」(左図柄)、「七」(中図柄)、「七」(右図
柄)の大当りであった場合には、リーチ動作開始時の図
柄である「七」、「七」、「七」から、コマ送り時には
12図柄の変動がなされる必要がある。
【0172】この場合、コマ送りの期間を常に一定にし
ておくと、変動時間が29.5秒からずれてしまう。変
動時間をずらさないようにするには、送りコマ数に応じ
てコマ送りの変動速度を変えることが考えられる。しか
し、そのような表示制御を行なうのは不自然である。つ
まり、遊技者に不信感を与える。そこで、この実施の形
態の場合、表示制御用CPU101は、図29(C)に
示された変動パターンを用いることに決定した場合に
は、コマ送り変動時の変動速度が常に一定になるように
リーチ動作開始時のタイミングを調整する。
【0173】つまり、送りコマ数が少ないときにはたと
えばパターンbの期間を相対的に長くすることによりリ
ーチ動作開始のタイミングを相対的に遅らせ、送りコマ
数が多いときにはたとえばパターンbの期間を相対的に
短くすることによりリーチ動作開始のタイミングを相対
的に早める。そのような表示制御を行なえば、全体の変
動時間が29.5秒に保たれた上で、コマ送り変動時の
変動速度を常に一定にすることができる。なお、この例
では、パターンbの期間の長さを調整することにより、
リーチ動作開始のタイミングの調整を行なう例を示した
が、その他のパターンの期間の長さを調整することによ
りリーチ動作開始のタイミングの調整を行なうようにし
てもよい。
【0174】以上のように、この実施の形態の場合、表
示制御用CPU101は、遊技制御基板31のCPU5
6から変動時間が29.5秒のリーチ3であることを指
定する表示制御コマンドを受信すると、図28(A),
(B)および図29(C)に示された変動パターンのう
ちのいずれを用いて左右中図柄を可変表示するかを決定
する。
【0175】そして、(A)の変動パターンを用いるこ
とに決定した場合には、左右図柄が停止してリーチ状態
になると背景画面を「閃光」に切替えることに決定され
る。また、(B)の変動パターンを用いることに決定し
た場合には、左右図柄が停止してリーチ状態になると背
景画面を「オーラ」に切替えることに決定される。ま
た、(C)の変動パターンを用いることに決定した場合
には、リーチ状態になると背景画面を「煙」に切替える
ことに決定される。
【0176】以下、上述した表示例を実現するための遊
技制御および表示制御について説明する。
【0177】図30は、図11に示された特別図柄プロ
セス処理における全図柄変動開始処理(S304)を示
すフローチャートである。S302の停止図柄設定処理
およびS303のリーチ動作設定処理において変動時間
と停止図柄とが決定されると、それらを指示するための
表示制御コマンドの送出制御が行なわれるが、全図柄変
動開始待ち処理では、まず、コマンドの送出完了を待つ
(S304a)。なお、コマンド送出完了の情報は、図
7に示された表示制御データ出力処理(S6)から通知
される。
【0178】この実施の形態の場合、CPU56は、図
柄の変動を開始させるときに、図18に示された変動時
間コマンドのうちのいずれかを表示制御基板80に送出
する。また、続けて、すでに決定されている左右中図柄
を示す左,右,中停止図柄コマンド(図19〜図21参
照)を表示制御基板80に送出する。よって、S304
aのコマンド送信完了を待つステップでは、それらすべ
てのコマンドの送出が完了したか否かが確認される。な
お、CPU56は、左,右,中停止図柄コマンドを送出
してから変動時間コマンドを送出してもよい。
【0179】なお、表示制御コマンドとしては、大当り
予告およびリーチ予告等の予告を行なうか否かを特定可
能なコマンドを送出し、そのコマンドの内容に基づい
て、表示制御基板80側で、そのような予告をするか否
かを決定するようにしてもよい。そのような予告をする
か否かを特定可能な情報は、変動時間コマンドに含めて
もよく(予告ありの変動時間を特定可能なコマンドと予
告なしの変動時間を特定可能なコマンドとを定義しても
よい)、変動時間コマンドとは別のコマンドとしてもよ
い。
【0180】表示制御コマンドの送出が完了すると、C
PU56は、コマンドにより表示制御基板80に通知し
た変動時間を測定するための変動時間タイマをスタート
する(S304b)。そして、S305の全図柄停止待
ち処理に移行するように、特別図柄プロセスフラグを更
新する(S304c)。
【0181】図31は、図13に示された特別図柄プロ
セス処理における全図柄停止待ち処理(S305)を示
すフローチャートである。この処理では、変動時間タイ
マにより、変動時間がタイムアップしたか否かをCPU
56が確認する(S305a)。タイムアップしたら、
全図柄停止を指示する全図柄停止コマンドを設定する
(S305b)。そして、表示制御コマンドデータ送出
要求フラグをセットし(S305c)、S306の大当
り表示処理に移行するように、特別図柄プロセスフラグ
を更新する(S305d)。なお、表示制御コマンドデ
ータ送出要求フラグは、図9で前述した表示制御データ
設定処理(S5)で参照される。
【0182】以上のように、特別図柄プロセス処理にお
いて、CPU56は、変動の開始時に変動時間を特定可
能な情報と、停止図柄を特定可能な情報とを表示制御基
板80に送出し、変動時間タイマがタイムアップした
ら、すなわち、指示した変動時間が終了したら、全図柄
停止を指示する情報を表示制御基板80に送出する。そ
の間、CPU56は、表示制御基板80に表示制御コマ
ンドを送出しない。したがって、遊技制御基板31のC
PU56における表示制御に要する負荷は、大きく低減
されている。
【0183】図32は、表示制御データ設定処理(図9
に示されたS5)を示すフローチャートである。表示制
御データ設定処理において、CPU56は、まず、デー
タ送出中フラグがセットされているか否かを確認する
(S411)。ここで、データ送出中フラグは、後述す
る表示制御データ出力処理において、表示制御コマンド
が送出中であることを示すためにセットされるフラグで
ある。データ送出中フラグがセットされていなければ、
表示制御コマンドデータ送出要求フラグがセット(O
N)されているか否かを確認する(S412)。ここ
で、表示制御コマンドデータ送出要求フラグは、表示制
御コマンドを送出することが要求されていることを示す
ために特別図柄プロセスフラグでセットされるフラグで
ある。表示制御コマンドデータ送出要求フラグがセット
されていれば、そのフラグをリセットする(S41
3)。また、送出すべき表示制御コマンドのデータを出
力データ格納領域に設定するとともに(S414)、ポ
ート出力要求フラグをセットし(S416)、この処理
が終了する。
【0184】次に、図33を用いて前述したS6の表示
制御データ出力処理を説明する。図33は、表示制御デ
ータ出力処理を示すフローチャートである。
【0185】まず、S211により、前述したポート出
力要求フラグがセットされているか否かが判断される。
S211によりポート出力要求フラグがセットされてい
ないと判断された場合には、この表示制御データ出力処
理が終了する。これにより、出力すべき表示制御コマン
ドのデータがない場合には、コマンドデータの出力に関
する処理が行なわれない。一方、S211によりポート
出力要求フラグがセットされていると判断された場合に
は、S212に進み、ポート出力要求フラグをリセット
する処理がなされる。
【0186】次に、S213に進み、出力データ格納領
域に格納されているデータの1バイト目を、表示制御コ
マンドデータ出力用の出力バッファ回路63から出力さ
せる処理がなされる。この1バイト目のデータは、所定
期間にわたって出力される。これにより、出力データ格
納領域に格納されている表示制御コマンドデータのうち
の1バイト目が表示制御基板80に向けて伝送される。
次に、S214に進み、ポート出力カウンタを「1」だ
け加算更新する処理がなされる。ここで、ポート出力カ
ウンタは、1つの表示制御コマンドデータについての出
力されたデータのバイト数を計数するためのカウンタで
あり、「0」を初期値として計数を行なう。次に、S2
15に進み、INT信号の予め定められたONタイミン
グ(アクティブ状態となるタイミング)の経過を待って
信号INT信号をON状態(アクティブ状態、すなわ
ち、ローレベル)にする処理がなされる。これにより、
1バイト目のデータの取込用のINT信号がアクティブ
状態(ローレベル)となる。次に、S216に進み、デ
ータ送信中フラグをON(セット)状態にする処理がな
される。これにより、表示制御コマンドデータの送信中
である旨が示される。
【0187】次に、S217に進み、前述したポート出
力カウンタの値が「2」であるか否かの判断がなされ
る。つまり、表示制御コマンドデータの1バイト目を出
力中の時点ではポート出力カウンタの値は「1」になる
ため、ここでは、1バイト目の出力中であるか否かが判
断されるのである。S217によりポート出力カウンタ
の値が「2」であると判断された場合は、後述するS2
18に進む。一方、S217によりポート出力カウンタ
の値が「2」ではないと判断された場合は、1バイト目
の出力中であり、S221に進み、表示制御信号INT
の予め定められたOFFタイミングの経過を待って表示
制御信号INTをOFF状態にする処理がなされる。
【0188】次に、S222に進み、出力データ格納領
域に格納されているデータの2バイト目を、表示制御コ
マンドデータ出力用の出力バッファ回路63から出力さ
せる処理がなされる。これにより、出力データ格納領域
に格納されている表示制御コマンドデータのうちの残り
の2バイト目が表示制御基板80に向けて伝送される。
この2バイト目のデータは、所定期間にわたって出力さ
れる。次に、S223に進み、ポート出力カウンタを
「1」だけ加算更新する処理がなされる。これにより、
2バイト目のデータが出力された場合に、ポート出力カ
ウンタは「2」となる。
【0189】次に、S224に進み、INT信号の予め
定められたONタイミングの経過を待ってINT信号を
ON状態にする処理がなされる。これにより、2バイト
目のデータの取込用のINT信号がアクティブ状態(ロ
ーレベル)となる。その後、S217に戻る。S224
からS217に進んだ場合は、ポート出力カウンタが
「2」となっているので、S217からS218に進
む。
【0190】S218においては、ポート出力カウンタ
をクリアする処理がなされる。次に、S219に進み、
INT信号の予め定められたOFFタイミングの経過を
待ってINT信号をOFF状態にする処理がなされる。
その後、S220に進み、2バイト目の表示制御コマン
ドデータの出力が停止状態になるのを待って、データ送
信中フラグをOFF状態にする処理がなされる。これに
より、1つの表示制御コマンドデータの出力処理が終了
し、次の表示制御コマンドデータを出力することが可能
になる。
【0191】このような表示コマンド出力処理において
は、図示されていないが、各ステップが実行されるタイ
ミングが予め定められたタイムスケジュールにしたがっ
て時間管理されている。これにより、表示制御コマンド
データについては、図23に示されるように、2msの
間に2バイトのデータが出力される。
【0192】以上のように、表示制御データ出力処理に
おいては、ポート出力要求に応じて、出力コマンドデー
タ格納領域に格納されているデータを1バイトずつ順次
出力することにより、表示制御コマンドのデータを出力
する。
【0193】次に、表示制御用CPU101の動作を説
明する。図34は、表示制御用CPU101のメイン処
理を示すフローチャートである。メイン処理では、表示
制御用CPU101は、まず、RAM、I/Oポートお
よびVDP103等を初期化する(S701)。そし
て、可変表示部9にデモンストレーション画面が出現す
るように表示制御する(S702)。その後、表示用乱
数更新処理(表示用乱数を生成するランダムカウンタの
更新処理)を繰返し実行する(S703)。
【0194】図35は、表示制御用CPU101が扱う
表示用乱数を示す説明図である。図33に示すように、
この実施の形態では、S703で更新される表示用乱数
として、リーチ表示態様決定用乱数(RS1)、リーチ
予告用乱数(RS2)、および、大当り予告用乱数(R
S3)を含む。リーチ表示態様決定用乱数は、表示制御
コマンドにより特定された各リーチについて、図26〜
図29に示されるような変動パターンを決定するための
ものであり、0〜29の数値範囲で繰返し更新され、予
め定められた抽出条件が成立した場合に抽出される。リ
ーチ予告用乱数は、リーチ予告を行なうか否かを決定す
るためのものであり、0〜7の数値範囲で繰返し更新さ
れ、予め定められた抽出条件が成立した場合に抽出され
る。大当り予告用乱数は、大当り予告を行なうか否かを
決定するためのものであり、0〜2の数値範囲で繰返し
更新され、予め定められた抽出条件が成立した場合に抽
出される。
【0195】図36は、抽出されたリーチ表示態様決定
用乱数とリーチ表示態様(変動パターン)との関係(図
36(A))、抽出されたリーチ予告用乱数とリーチ予
告との関係(図36(B))、抽出された大当り予告用
乱数と大当り予告との関係(図36(C))を示す説明
図である。
【0196】図36(A)において、A,B,Cは、図
26〜図29における(A),(B),(C)に対応し
ている。すなわち、抽出されたリーチ表示態様決定用乱
数の値が上段に示される値であれば、表示制御用CPU
101は、下段に示された変動パターン(リーチ表示態
様)で図柄の変動を行なうことに決定する。たとえば、
遊技制御基板31から受けた表示制御コマンドにより2
9.5秒のリーチ3での変動により大当りとする場合が
通知され、抽出したリーチ表示態様決定用乱数の値が2
1である場合には、図29(C)に示された変動パター
ンで変動を行なうことに決定する。この場合の大当りと
するか否かの判断は、変動時間コマンドと左,中,右停
止図柄コマンドとのどちらのコマンドに基づいて判定し
てもよい。
【0197】また、図36(B)を参照して、表示制御
用CPU101は、受信した表示制御コマンドに基づい
て、リーチ予告用乱数を抽出し、その抽出値に基づい
て、リーチ予告1をするか、リーチ予告2をするか、リ
ーチ予告をしないかのいずれかを抽選により決定する。
表示制御コマンドによりリーチにすることが指示されて
いる場合には、抽選において、抽出値が0〜3のいずれ
かであればリーチ予告を行なわないことに決定し、抽出
値が4または5であればリーチ予告1の態様でリーチ予
告を行なうことに決定し、抽出値が6または7であれば
リーチ予告2の態様でリーチ予告を行なうことに決定す
る。このような決定は、図に示されるようなリーチ時に
おける抽出値とリーチ予告態様との関係を示したリーチ
時用テーブルと呼ばれるデータを用いて行なわれる。一
方、表示制御コマンドによりリーチにしないことが指示
されている場合(リーチ時以外の場合)には、抽選にお
いて、抽出値が0〜6のいずれかであればリーチ予告を
行なわないことに決定し、抽出値が7であればリーチ予
告1の態様でリーチ予告を行なうことに決定する。この
ような決定は、図に示されるようなリーチ時以外におけ
る抽出値とリーチ予告態様との関係を示したリーチ時以
外用テーブルと呼ばれるデータを用いて行なわれる。
【0198】また、図36(C)を参照して、表示制御
用CPU101は、受信した表示制御コマンドに基づい
て大当り予告用乱数を抽出し、その抽出値に基づいて、
大当り予告1をするか、大当り予告2をするか、大当り
予告をしないかのいずれかを抽選により決定する。抽選
において、表示制御コマンドにより大当りにすることが
指示されている場合には、抽出値が0であれば大当り予
告表示を行なわないことに決定し、抽出値が2であれば
大当り予告1の態様で大当り予告表示を行なうことに決
定し、抽出値が3であれば大当り予告2の態様で大当り
予告表示を行なうことに決定する。このような決定は、
図に示されるような大当り時における抽出値と大当り予
告態様との関係を示した大当り時用テーブルと呼ばれる
データを用いて行なわれる。一方、抽選において、表示
制御コマンドにより大当りにしないことが指示されてい
る場合(はずれ時の場合)には、抽出値が0,1のいず
れかであれば大当り予告表示を行なわないことに決定
し、抽出値が2であれば大当り予告1の態様で大当り予
告表示を行なうことに決定する。このような決定は、図
に示されるようなはずれ時における抽出値と大当り予告
態様との関係を示したはずれ時用テーブルと呼ばれるデ
ータを用いて行なわれる。
【0199】ここで、予告表示とは、大当り予告表示
(大当り予告態様)やリーチ予告表示(リーチ予告表示
態様)などだが、予告表示は、小当りの予告や中当りの
予告などでもよいし、さらに確変大当り予告やスーパー
リーチ予告といった予告をする表示であってもよい。さ
らに、予告表示は、前述したリーチ予告2のようにリー
チ予告すれば必ずリーチとなるものでもよいし、前述し
たリーチ1のようにリーチとならないときにガセ(偽
り)の予告を行なうものも含む。リーチ予告とは、リー
チとするかしないかに基づいて行なうものであり、大当
り予告とは、大当りとするかしないかに基づいて行なう
ものである。
【0200】具体的に、リーチ予告をするか否かは、基
本的に、リーチとするかしないかに基づいて行なうもの
である。つまり、リーチ予告をするか否かは、表示制御
コマンドによりリーチ表示態様(はずれとなるリーチお
よび大当りとなるリーチの両方を含む)となることが特
定されているか否かに応じて決定される。なお、リーチ
表示態様となることがコマンドにより特定されている場
合(リーチとする場合)であっても、一定の割合でリー
チ予告を行なわないようにしてもよく、リーチ表示態様
とならないことがコマンドにより特定されている場合
(リーチとしない場合)であっても、一定の割合でリー
チ予告を行なうようにしてもよい。
【0201】また、大当り予告をするか否かは、基本的
に、大当りとするかしないかに基づいて行なうものであ
る。具体的には、表示制御コマンドにより大当り表示態
様となることが特定されているか否かに応じて決定され
る。なお、大当り表示態様となることがコマンドにより
特定されている場合(大当りとする場合)であっても、
一定の割合で大当り予告を行なわないようにしてもよ
く、大当り表示態様とならないことがコマンドにより特
定されている場合(大当りとしない場合)であっても、
一定の割合で大当り予告を行なうようにしてもよい。こ
れらの予告成立条件は、変動時間コマンドおよび左,
中,右停止図柄コマンドの両方を参照して判断するよう
にしてもよい。
【0202】なお、この例では、リーチとするかしない
かに基づいてリーチ予告をするか否かを決定し、大当り
とするかしないかに基づいて大当り予告をするか否かを
決定する場合を示しているが、予告対象としては、リー
チおよび大当りの両方を含むような予告を行なうように
してもよい。大当りの場合とはずれの場合とで場合分け
をし、さらに、はずれの場合にリーチとするかリーチと
しないかで場合分けをしてリーチ予告および大当り予告
の両方を含む所定の予告を複数種類行なうようにしても
よい。つまり、所定の予告をするか否かは、リーチとす
るかしないかおよび大当りとするかしないかの両方の判
断に基づいてを決定するようにしてもよい。
【0203】この実施の形態では、実際の変動制御等
は、タイマ割込処理によって行なわれる。タイマ割込
は、たとえば2ms毎に発生する。図37は、タイマ割
込処理を示すフローチャートである。図37に示すよう
に、タイマ割込処理では、表示制御用CPU101が、
表示制御プロセス処理を実行する(S701)。表示制
御プロセス処理では、表示制御プロセスフラグの値に応
じた表示制御が行なわれる。
【0204】遊技制御基板31からの表示制御コマンド
は、IRQ2割込によって表示制御用CPU101に受
信される。図38は、表示制御用CPU101のIRQ
2割込処理を示すフローチャートである。IRQ2割込
処理において、表示制御用CPU101は、まず、デー
タ受信中フラグがセットされているか否かを確認する
(S601)。セットされていなければ、この割込が表
示制御コマンドデータにおける第1バイトの表示制御デ
ータ送出による割込である。そこで、ポインタをクリア
するとともに(S602)、データ受信中フラグをセッ
トする(S603)。そして、S604に移行する。こ
こで、ポインタは、表示制御用CPU101が内蔵して
いるRAMにおける表示制御コマンドデータ格納エリア
における何バイト目に受信データを格納するかを指示す
るものである。
【0205】データ受信中フラグがセットされている場
合、INT信号がオフしたら(S604)、表示制御用
CPU101は、入力ポートからデータを入力し、表示
制御コマンドデータ格納エリアにおいてポインタにより
示されているアドレスに、入力データを格納する(S6
05)。
【0206】そして、表示制御用CPU101は、ポイ
ンタの値を+1する(S606)。そして、ポインタの
値が2になった場合には(S607)、2バイトで構成
される表示制御コマンドデータの受信が完了したことに
なるので、データ受信完了フラグをセットするととも
に、データ受信中フラグをリセットする(S608,S
609)。以上のような処理によって、2バイトの表示
制御データCMD1,CMD2が、表示制御基板80に
おいて受信される。
【0207】図39は、図37に示されたタイマ割込処
理における表示制御プロセス処理(ステップS711)
を示すフローチャートである。表示制御プロセス処理で
は、表示制御プロセスフラグの値に応じてS720、S
750、S780、S810、S840、S870のう
ちのいずれかの処理が行なわれる。各処理においては、
以下のような処理が実行される。
【0208】表示制御コマンド受信待ち処理(S72
0)では、IRQ2割込処理によって変動時間コマンド
を受信したか否かを確認する。リーチ動作設定処理(S
750)では、リーチ状態を表示する場合に、図26〜
図29に示された変動パターンのうちのいずれのパター
ンを使用するのか決定する。リーチ動作設定処理では、
さらに、リーチ予告および大当り予告をそれぞれ行なう
か否かを決定するとともに、予告を行なうことに決定し
た場合には予告の種類を決定する。全図柄変動開始処理
(S780)では、左中右図柄の変動が開始されるよう
に制御する。図柄変動中処理(S810)では、変動パ
ターンを構成する各変動状態(変動速度、キャラクタ、
背景)の切替タイミングを制御するとともに、変動時間
の終了を監視する。また、左右図柄の停止制御を行な
う。全図柄停止待ち処理(S840)では、変動時間の
終了時に、全図柄停止コマンドを受信していたら、図柄
の変動を停止し、最終停止図柄(確定図柄)を表示する
制御を行なう。大当り表示処理(S870)では、変動
表示制御時間の終了後、確変大当り表示または通常大当
り表示の制御を行なう。
【0209】図40は、表示制御コマンド受信待ち処理
(S720)を示すフローチャートである。表示制御コ
マンド受信待ち処理において、表示制御用CPU101
は、まず、コマンド無受信タイマがタイムアウトしたか
否かを確認する(S721)。ここで、コマンド無受信
タイマは、所定期間以上、遊技制御基板31から図柄の
変動を示す表示制御コマンドを受信しなかったときにタ
イムアウトとする。コマンド無受信タイマがタイムアウ
トした場合に、表示制御用CPU101は、可変表示部
9にデモンストレーション画面を表示する制御を行なう
(S722)。
【0210】コマンド無受信タイマがタイムアウトして
いなければ、表示制御用CPU101は、変動時間を特
定可能な表示制御コマンド(具体的には変動時間コマン
ド)を受信したか否かを確認する(S723)。変動時
間コマンドを受信したバッファには、表示制御プロセス
フラグの値をリーチ動作設定処理(S750)に対応し
た値に変更する(S724)。
【0211】この段階で、遊技制御基板31から表示制
御基板80に送信される表示制御コマンドは、変動時間
コマンドと、左,中,右の停止図柄コマンドとである。
それらは、前述した表示制御データ格納エリアに格納さ
れている(図38におけるS605参照)。なお、以
下、停止図柄コマンドにより特定される停止図柄を仮停
止図柄と呼ぶ。
【0212】図41は、リーチ動作設定処理(S75
0)を示すフローチャートである。リーチ動作設定処理
において、表示制御用CPU101は、まず、リーチ予
告決定処理(図42参照)により、リーチ予告を行なう
か否かを決定する(S751)。次いで、受信した変動
時間コマンドに基づいて、当該コマンドにより指示され
た変動表示がリーチにもならないはずれであるか否かを
判断する(S752)。具体的には、図18に示された
通常はずれまたは確変時全図柄変動のコマンドを受信し
た場合が、S752によるはずれに該当する。
【0213】はずれであるならば、左右の仮停止図柄が
異なっているものであるか否か確認する(S753)。
一致していた場合には、右停止図柄を1図柄ずらしたも
のとする(S754)。そして、左中右の仮停止図柄を
所定の記憶エリアに格納(記憶)する(S755)。ま
た、監視タイマにタイムアウト時間として7.9秒を設
定する(S756)。ここで、監視タイマは、変動時間
を監視するためのタイマである。ここで設定される7.
9秒は、はずれ時の変動時間である7.8秒に対して余
裕を持たせた値である。監視タイマがタイムアウトする
前に全図柄停止コマンドを受信できなかったときには、
所定の処理が行なわれる。
【0214】S752において、はずれでなかったら、
すなわち、図18に示される8002H〜8016のう
ちのいずれかを受信していたら、左右の仮停止図柄が同
一か否かを確認する(S757)。仮停止図柄が異なっ
ていた場合には、右仮停止図柄を左仮停止図柄と同じも
のにする(S758)。そして、左中右の仮停止図柄を
所定のエリアに格納する(S759)。また、表示制御
用CPU101は、変動時間コマンドが特定する変動時
間に0.1秒を加算した値を監視タイマに設定する(S
760)。そして、リーチ表示態様決定処理(図43参
照)により、リーチ時の変動パターン(表示態様)を決
定する(S761)。そして、大当り予告決定処理(図
44参照)により、大当り予告を行なうか否かを決定す
る(S762)。
【0215】以上のように、この実施の形態では、表示
制御用CPU101は、可変表示(変動表示)を開始さ
せる際に、受信した変動時間コマンドにより特定された
リーチ等の変動種類と、受信した左,中,右停止図柄コ
マンドにより特定された図柄とが矛盾(たとえば、変動
時間コマンドがリーチを指定しているにもかかわらず
左,中,右停止図柄コマンドによる停止図柄がリーチの
条件を満たさない場合)しているときには、仮停止図柄
を補正する。したがって、何らかの原因で停止図柄コマ
ンドにより指示された左中右仮停止図柄に誤りが生じた
としても、その誤りは是正される。その誤りとは、たと
えば、遊技制御基板31から表示制御基板80に至る信
号ケーブルにノイズが乗ってコマンドにビット誤りが生
じたような場合である。この結果、遊技制御基板31側
が決定したはずれ/リーチと矛盾するような確定図柄の
表示がなされることが防止される。
【0216】さらに、再変動ありの場合となしの場合と
で変動時間を異ならせ、再変動を行なう変動パターンで
は確定図柄で確定するように構成した場合に、遊技制御
基板31から受信したコマンドが再変動ありを指示し、
遊技制御基板31から受信した停止図柄が確変図柄でな
かったときには、表示制御用CPU101が確定表示さ
せる図柄を確変図柄に補正するようにしてもよい。たと
えば、遊技制御基板31から停止図柄として「七」、
「六」、「七」を示すコマンドを受信した場合に、
「七」、「七」、「七」に補正する。
【0217】前述したS756またはS762の後、表
示制御用CPU101は、複数の変動パターンを実現す
るために制御データROM102に複数種類記憶された
プロセステーブルのうちから、選択された変動パターン
に応じたプロセステーブルを使用することを決定する
(S763)。各プロセステーブルには、その変動パタ
ーン中の各変動状態(変動速度やその速度での変動期間
等)が設定されている。そして、表示制御用CPU10
1は、表示制御プロセスフラグの値を全図柄変動開始処
理(S780)に対応した値に変更する(S764)。
【0218】図42は、前述したS751のリーチ予告
決定処理を示すフローチャートである。リーチ予告処理
においては、まず、リーチ予告抽選条件が成立している
か否かが確認される(S751a)。ここで、リーチ予
告抽選条件は、表示制御コマンドにより指令された変動
内容が当りまたは±2コマはずれ以内のリーチまたは通
常はずれに該当していることであり、変動時間コマンド
に基づいて確認される。
【0219】リーチ予告抽選条件が成立していない場合
には、このリーチ予告決定処理が終了する。一方、リー
チ予告抽選条件が成立している場合には、リーチ予告用
乱数が抽出される(S751b)。そして、受信した変
動時間コマンドに基づいて、リーチとするのかリーチ以
外(通常はずれ)とするのかが確認される(S751
c)。リーチとする場合には、リーチ時用テーブル(図
36(B)に示されたリーチ時のテーブルデータ)を用
いて、S751bによる抽出値に対応するリーチ予告態
様(リーチ予告なしも含む)が決定される(S751
e)。一方、リーチ以外とする場合には、リーチ時以外
用テーブル(図36(B)に示されたリーチ時以外のテ
ーブルデータ)を用いて、S751bによる抽出値に対
応するリーチ予告態様(リーチ予告なしも含む)が決定
される(S751d)。
【0220】この実施の形態では、図42に示されるよ
うに、リーチ予告をするか否かを決定する処理におい
て、まず、リーチ予告抽選条件が成立したことを判断
し、リーチ予告抽選条件が成立した場合にのみリーチ予
告用乱数を抽出してその値に基づいてリーチ予告をする
か否かを決定する場合を示した。しかし、これに限ら
ず、前述したS751aのようなリーチ予告抽選条件の
成立判断をせずに、変動表示が行なわれる場合に常にリ
ーチ予告用乱数を抽出してその値に基づいてリーチ予告
をするか否かを決定するようにしてもよい。具体的に
は、図42のリーチ予告決定処理においてS751aを
排除してもよい。つまり、リーチ予告抽選条件が成立し
たか否かに基づいて行なわれる表示制御コマンドによる
第1段階目のリーチ予告実行の有無の振り分けは、して
もよく、しなくてもよい。
【0221】次に、S751eまたはS751dによる
決定の結果、リーチ予告をするか否かが確認される(S
751f)。リーチ予告が行なわれない場合には、その
ままこのリーチ予告決定処理が終了する。一方、リーチ
予告が行なわれる場合には、リーチ予告開始時間決定用
タイマがスタートされ(S751g)、その後、このリ
ーチ予告決定処理が終了する。ここで、リーチ予告開始
時間決定用タイマは、図柄の変動開始からリーチ予告発
生までの時間を決定するタイマである。
【0222】図43は、前述したS761のリーチ表示
態様決定処理を示すフローチャートである。リーチ表示
態様決定処理において、表示制御用CPU101は、ま
ず、リーチ表示態様決定用乱数を抽出する(S761
a)。そして、図35に示されたテーブルを用いて、抽
出値に対応するリーチ表示態様を決定する(S761
b)。その後、リーチ表示態様決定処理が終了する。
【0223】図44は、前述したS762の大当り予告
決定処理を示すフローチャートである。大当り予告処理
においては、まず、大当り予告抽選条件が成立している
か否かが確認される(S762a)。ここで、大当り予
告抽選条件は、表示制御コマンドにより指令された変動
内容が当りまたは±2コマはずれ以内のリーチに該当し
ていることであり、変動時間コマンドに基づいて確認さ
れる。
【0224】大当り予告抽選条件が成立していない場合
には、この大当り予告決定処理が終了する。一方、大当
り予告抽選条件が成立している場合には、大当り予告用
乱数が抽出される(S762b)。そして、受信した変
動時間コマンドに基づいて、大当りとするのかはずれと
するのかが確認される(S762c)。大当りとする場
合には、大当り時用テーブル(図36(C)に示された
大当り時用のテーブルデータ)を用いて、S762bに
よる抽出値に対応する大当り予告態様(大当り予告なし
も含む)が決定される(S762e)。一方、はずれと
する場合には、はずれ時用テーブル(図36(C)に示
されたはずれ時用のテーブルデータ)を用いて、S76
2bによる抽出値に対応する大当り予告態様(大当り予
告なしも含む)が決定される(S762d)。
【0225】なお、この実施の形態では、図44に示さ
れるように、大当り予告をするか否かを決定する処理に
おいて、まず、大当り予告抽選条件が成立したことを判
断し、大当り予告抽選条件が成立した場合にのみ大当り
予告用乱数を抽出してその値に基づいて大当り予告をす
るか否かを決定する場合を示した。しかし、これに限ら
ず、前述したS762aのような大当り予告抽選条件の
成立判断をせずに、変動表示が行なわれる場合に常に大
当り予告用乱数を抽出してその値に基づいて大当り予告
をするか否かを決定するようにしてもよい。具体的に
は、図44の大当り予告決定処理においてS762aを
排除してもよい。つまり、大当り予告抽選条件が成立し
たか否かに基づいて行なわれる表示制御コマンドによる
第1段階目の大当り予告実行の有無の振り分けは、して
もよく、しなくてもよい。
【0226】次に、S762eまたはS762dによる
決定の結果、大当り予告をするか否かが確認される(S
762f)。大当り予告が行なわれない場合には、その
ままこの大当り予告決定処理が終了する。一方、大当り
予告が行なわれる場合には、大当り予告開始時間決定用
タイマがスタートされ(S762g)、その後、この大
当り予告決定処理が終了する。ここで、大当り予告開始
時間決定用タイマは、図柄の変動開始から大当り予告1
の態様を表示開始するまでの時間を決定するタイマであ
る。
【0227】図45は、プロセステーブルの構成例を示
す説明図である。それぞれの変動パターンに対応したプ
ロセステーブルには時系列的に、変動速度やその速度で
の変動時間、背景やキャラクタの切替えタイミング等が
設定されている。また、ある速度での変動期間を決める
ためのプロセスタイマ値も設定されている。また、各プ
ロセステーブルは、複数の3バイト単位のプロセスデー
タで構成されている。
【0228】たとえば、図27(A)に示された変動パ
ターンに対応したプロセステーブルにおいて、最初のプ
ロセスデータ(3バイト)には、左右中図柄を低速で変
動させることと、次の表示状態切替えタイミングまでの
時間を示すプロセスタイマ値とが設定されている。最初
の変動は、パターンaによる変動(加速)であって、ま
ず、低速変動を開始すべきだからである。
【0229】次に、左図柄を中速で変動させることと、
次の表示状態切替えタイミングまでの時間を示すプロセ
スタイマ値が設定されている。その次には、右図柄を中
速で変動させることと、次の表示状態切替えタイミング
までの時間を示すプロセスタイマ値が設定されている。
さらに、中図柄を中速で変動させることと、次の表示状
態切替えタイミングまでの時間を示すプロセスタイマ値
とが設定されている。以降、表示状態をどのように切替
えるのかと、次の表示状態切替えタイミングまでの時間
を示すプロセスタイマ値とが順次設定されている。
【0230】なお、表示状態切替えタイミングとは、左
右中図柄のいずれかの変動速度を切替えるタイミングで
あるが、さらに、背景およびキャラクタの切替えタイミ
ングや図柄の差替えをすべきタイミングも含まれる。
【0231】よって、表示制御用CPU101は、プロ
セスタイマのタイムアップによって何らかの表示状態を
変更しなければならないことを知ることができる。そし
て、変更すべき表示状態は、プロセステーブルにおける
次のプロセスデータの3バイト目の設定値から知ること
ができる。
【0232】たとえば、図27(C)に示されたような
コマ送りを含む変動パターンでは、変動パターンを構成
する各期間は、送りコマ数に応じて可変となる。そこ
で、送りコマ数に応じた各プロセステーブルを用意して
おく。表示制御用CPU101は、変動開始時に、図2
7(C)に示されたようなコマ送りを含む変動パターン
を使用することに決定した場合には、仮停止図柄から送
りコマ数を算出する。そして、前述したS763におい
て、送りコマ数に応じたプロセステーブルを用いること
に決定する。送りコマ数に応じた各プロセステーブルを
用意しておけば、変動パターンを構成する各期間が可変
となる場合であっても、プロセステーブルに設定されて
いるプロセスタイマ値と3バイト目の設定値とから用意
に可変表示制御を遂行することができる。
【0233】図46は、全図柄変動開始処理(S78
0)を示すフローチャートである。全図柄変動開始処理
において、表示制御用CPU101は、使用することが
決定されたプロセステーブルの最初に設定されているプ
ロセスタイマ値でタイマをスタートさせる(S78
1)。また、3バイト目に設定されている変動状態を示
すデータに基づいて、図柄変動制御、背景およびキャラ
クタの表示制御を開始する(S782)。そして、表示
制御プロセスフラグの値を図柄変動中処理(S810)
に対応した値に変更する(S783)。
【0234】図47は、図柄変動中処理(S810)を
示すフローチャートである。図柄変動中処理において、
表示制御用CPU101は、リーチ予告開始時間決定用
タイマがタイムアウトしたか否かを確認する(S81
1)。タイムアウトしていたら、既に決定されているリ
ーチ予告態様による表示が行なわれるように、VDP1
03を制御する(S812)。また、大当り予告開始時
間決定用タイマがタイムアウトしたか否かを確認する
(S813)。タイムアウトしていたら、大当り予告1
の態様による表示が行なわれるように、VDP103を
制御する(S814)。
【0235】そして、大当り予告2による予告が行なわ
れることに決定していた場合には(S815)、大当り
予告2開始時決定用タイマをスタートする(S81
6)。この実施の形態では、大当り予告2は大当り予告
1の発展形であるとしているので、大当り予告2による
予告は、大当り予告1による予告がなされてから所定時
間後(大当り予告2開始時間決定用タイマのタイムアウ
トまで)に行なわれる。
【0236】また、表示制御用CPU101は、大当り
予告2開始時間決定用タイマがタイムアウトしたか否か
を確認する(S817)。タイムアウトしていたら、大
当り予告2の態様による表示が行なわれるようにVDP
103を制御する(S818)。
【0237】次いで、表示制御用CPU101は、プロ
セスタイマがタイムアウトしたか否かを確認する(S8
19)。プロセスタイマがタイムアウトした場合には、
プロセステーブル中のデータを示すポインタを+3する
(S820)。そして、ポインタが指す領域のデータが
終了コードであるか否かを確認する(S821)。終了
コードでなければ、ポインタが指すプロセスデータの3
バイト目に設定されている変動状態を示すデータに基づ
いて、図柄変動制御、背景およびキャラクタの表示制御
を変更するとともに(S822)、1,2バイト目に設
定されているプロセスタイマ値でタイマをスタートさせ
る(S823)。
【0238】S821で、終了コードであれば、表示制
御プロセスフラグの値を全図柄停止待ち処理(S84
0)に対応した値に変更し(S824)、この図柄変動
中処理が終了する。
【0239】図48は、全図柄停止待ち処理(S84
0)を示すフローチャートである。全図柄停止待ち処理
において、表示制御CPU101は、全図柄停止コマン
ドを受信しているか否かを確認する(S841)。全図
柄停止コマンドを受信していれば、記憶されている仮停
止図柄で図柄を停止させて確定図柄を表示させる制御を
行なう(S842)。そして、次の表示制御コマンドの
受信までの時間を監視するために、コマンド無受信タイ
マをスタートさせる(S843)。
【0240】一方、全図柄停止コマンドを受信していな
い場合には、監視タイマがタイムアウトしているかどう
かを確認する(S845)。タイムアウトした場合に
は、何らかの異常が発生したと判断して、可変表示部9
にエラー画面を表示する制御を行ない(S846)、こ
の全図柄停止待ち処理が終了する。
【0241】S843の処理を行なったら、表示制御用
CPU101は、表示制御プロセスフラグの値を大当り
表示処理(S870)に対応した値に設定する(S84
4)。その後、この全図柄停止待ち処理が終了する。
【0242】図49は、大当り表示処理(S870)を
示すフローチャートである。大当り表示処理において、
表示制御CPU101は、確定図柄に基づいて確変大当
りか否かを判定することができる。確変大当りであれ
ば、表示制御用CPU101は、たとえば、「確変大当
り」を示す画像を可変表示部9に表示させる表示制御を
行なう(S872)。具体的には、「確変大当り」を示
す画像の表示指示をVDP103に通知する。すると、
VDP103は、指示された表示の画像データを作成す
る。確変大当りでなければ、表示制御用CPU101
は、たとえば、「大当り」を示す画像を可変表示部9に
表示させる表示制御を行なう(S873)。
【0243】その後、大当り表示処理では、遊技制御基
板31から送出される大当り遊技状態における表示制御
コマンドに応じて可変表示部9の表示制御を行なう。た
とえば、ラウンド数(繰返し継続制御の継続回数)の表
示等が行なわれる。そして、遊技制御基板31から大当
り遊技の終了を示す表示制御コマンドを受信すると(S
874)、表示制御プロセスフラグの値を表示制御コマ
ンド待ち処理(S720)に対応した値に設定し(S8
75)、この大当り表示処理が終了する。
【0244】以下に、この実施の形態により得られる主
な特有の効果を列挙する。以上のように、この実施の形
態では、遊技制御基板31における基本回路53のCP
U56は、図柄の変動時間を特定可能な変動時間コマン
ドと、図柄の確定態様を特定可能な停止図柄コマンドと
を遊技制御基板31から表示制御基板80に与え、表示
制御基板80の表示制御用CPU101が、背景、キャ
ラクタの表示および予告表示等を制御する。つまり、変
動時間コマンドと停止図柄コマンドとを送出すれば、表
示制御基板80側で表示制御に関する決定事項をかなり
決めることができ、遊技制御基板31側は、内容を細か
く表示制御基板80側に指示する必要がなくなる。した
がって、表示内容が複雑化しても、1回の変動表示につ
いて、遊技制御基板31から表示制御基板80に送出さ
れる表示制御コマンドの数が低減される。
【0245】そして、変動時間が終了した時点で、全図
柄停止を示す全図柄停止コマンドが遊技制御基板31か
ら表示制御基板80に与えられ、そのコマンドにしたが
って停止図柄が確定する。したがって、変動表示された
図柄は、基本回路53が管理するタイミングで確実に確
定する。
【0246】この実施の形態では、図25等に示される
ように、図柄の変動開始に関連する時点で変動時間コマ
ンドおよび停止図柄コマンドが遊技制御基板31から送
信され、その後、表示制御基板80において、表示制御
用CPU101が独自に変動パターンの決定制御および
図柄の差替え制御等を行なう。このため、可変表示部9
に関する表示制御のかなりの部分が表示制御基板80側
で実行されていることになる。このような場合には、遊
技制御基板31側では、具体的な図柄の変動パターンを
認識できないので、何らの対策も施さないと、遊技制御
基板31側で決定した変動時間とずれた変動が可変表示
部9で行なわれるおそれもある。しかし、この実施の形
態では、図25等に示されるように、遊技制御基板31
側が、決定した変動時間が終了した時点で全図柄停止コ
マンドを表示制御基板80側へ送信するように構成され
ている。このため、全図柄停止コマンドに基づいて、遊
技制御基板31側が決定した変動時間の終了時に確実に
図柄を確定表示させることができる。また、図48のS
846に示されるように、全図柄停止コマンドを正しい
タイミングで受信できない場合に、エラー表示を行なう
ようにしたため、コマンドの通信に異常が生じたことを
遊技者および係員等が直ちに認識することができる。
【0247】また、図43に示されるように、表示制御
用CPU101では、遊技制御基板31から受信した表
示制御コマンドに基づいて、リーチ表示を行なう場合
に、リーチ時の変動パターン(表示態様)を決定し、そ
の決定にしたがって表示制御を行なう。このため、基本
回路53側では、リーチ時の具体的な変動パターンを決
定する処理を行なわなくてよいので、基本回路53のC
PU56における表示制御に関する処理負担を軽減する
ことができる。
【0248】また、図25〜図29に示されるように、
変動パターンに応じてキャラクタの表示態様が決まるた
め、表示制御用CPU101では、遊技制御基板31か
ら受信した表示制御コマンドに基づいて、図柄の変動中
において可変表示部9にキャラクタを表示させるか否か
を決定するとともに、表示させる場合にはそのキャラク
タの種類も決定することとなる。このため、基本回路5
3側では、表示制御用CPU101が行なうキャラクタ
の表示制御を行なわなくてよいので、基本回路53のC
PU56における表示制御に関する処理負担を軽減する
ことができる。
【0249】また、図42(特に、S751b〜S75
1e)に示されるように、表示制御用CPU101で
は、遊技制御基板31から受信した表示制御コマンドの
うちの予め定められたコマンドに基づいて、リーチ予告
を行なうか否かの決定およびリーチ予告を行なう場合に
はリーチ予告態様の決定をする。このため、基本回路5
3側では、表示制御用CPU101で行なうリーチ予告
の表示に関する表示制御を行なわなくてよいので、基本
回路53のCPU56における表示制御に関する処理負
担を軽減することができる。また、図柄の変動時間とい
う図柄の可変表示内容に密接に関わる事項を特定可能な
コマンドである変動時間コマンドに応じてリーチ予告表
示を行なうか否かが決定されるため、変動表示内容に応
じたリーチ予告を行なうことができる。このようにリー
チ予告が行なわれる場合は、遊技者にリーチ発生に対す
る期待感を持たせることができ、遊技の興趣を向上させ
ることができる。
【0250】また、図44(特に、S762b〜S76
2e)に示されるように、表示制御用CPU101で
は、遊技制御基板31から受信した表示制御コマンドに
基づいて、大当り予告を行なうか否かの決定および大当
り予告を行なう場合には大当り予告態様の決定をする。
このため、基本回路53側では、表示制御用CPU10
1で行なう大当り予告の表示に関する表示制御を行なわ
なくてよいので、基本回路53のCPU56における表
示制御に関する処理負担を軽減することができる。ま
た、図柄の変動時間という図柄の可変表示内容に密接に
関わる事項を特定可能なコマンドである変動時間コマン
ドに応じて大当り予告表示を行なうか否かが決定される
ため、変動表示内容に応じた大当り予告を行なうことが
できる。このように大当り予告が行なわれる場合は、遊
技者に大当り発生に対する期待感を持たせることがで
き、遊技の興趣を向上させることができる。
【0251】また、図16、図17および図26〜図2
9に示されるように、前述したリーチ予告および大当り
予告が、キャラクタにより行なわれるようにしたため、
予告とキャラクタとの連動によって表示の面白みが向上
し、遊技の興趣を向上させることができる。また、演出
特有のキャラクタを用いた予告表示を行なうことによ
り、遊技者の注意を引くことができ、予告がされている
ことを遊技者に印象的に知らせることができる。
【0252】また、図26〜図29に示されるように、
変動パターンに応じて背景画像の表示態様が決まるた
め、表示制御用CPU101では、遊技制御基板31か
ら受信した表示制御コマンドに応じて、背景画像の表示
内容を決定する。このため、基本回路53側では、背景
画像の表示に関して表示制御用CPU101で行なう背
景画像の表示に関する表示制御を行なわなくてよいの
で、基本回路53のCPU56における表示制御に関す
る処理負担を軽減することができる。
【0253】また、表示制御用CPU101が、図28
(A),図27(A)等の再変動制御時の一時停止図柄
を最終停止図柄から逆算して独自に決定する旨説明した
ように、表示制御用CPU101の側で再変動時の一時
停止図柄を決定するため、基本回路53側では、再変動
時の一時停止図柄(再変動開始前の図柄)を決定するた
めの処理を行なわなくてよいので、基本回路53のCP
U56における表示制御に関する処理負担を軽減するこ
とができる。
【0254】また、表示制御用CPU101が、図25
等の図柄の差替え時に、差替先の図柄を、独自に決定す
る旨説明したように、図柄の差替え制御時における差替
先の図柄を表示制御用CPU101の側で決定するた
め、基本回路53側では、図柄の差替え制御時における
差替先の図柄を決定するための処理を行なわなくてよい
ので、基本回路53のCPU56における表示制御に関
する処理負担を軽減することができる。
【0255】また、表示制御用CPU101が、図25
等の変動パターンに示された図柄の差替え時に、差替え
タイミングおよび差替先の図柄を、変動時間コマンドに
より特定された変動時間および変動パターンと、停止図
柄コマンドにより特定された最終停止図柄とに基づいて
独自に決定する旨説明したように、図柄の差替え制御時
における差替えタイミングおよび差替先の図柄を表示制
御用CPU101の側で決定する。また、言い換える
と、このような図柄の差替え制御は、表示制御用CPU
101が受信した変動時間コマンドにより特定された変
動時間に応じて定まる図25〜図29に示されるような
各変動パターンが差替え条件となり、それに基づいて、
表示制御用CPU101が差替え制御時における差替え
タイミングおよび差替え先の図柄の決定を行なう制御で
ある。このように、図柄の差替え制御時における差替え
タイミングおよび差替え先の図柄の決定が表示制御用C
PU101の側で行なわれるため、基本回路53側で
は、図柄の差替え制御時における差替えタイミングおよ
び差替先の図柄を決定するための処理を行なわなくてよ
いので、基本回路53のCPU56における表示制御に
関する処理負担を軽減することができる。
【0256】また、図36に示されるように、大当り予
告は、大当りへのなりやすさが異なる複数種類の予告態
様があり、予告する場合に複数種類の予告態様から選択
された予告態様が用いられる。このため、大当りになり
やすい予告態様が表示された場合には遊技者の期待感を
盛り上げることができる等、予告態様の種類を複数設け
ることにより、大当り予告によって、表示の面白みを向
上させることができることができるとともに、遊技の興
趣を向上させることができる。
【0257】また、図36に示されるように、リーチ予
告は、リーチへのなりやすさが異なる複数種類の予告態
様があり、予告する場合に複数種類の予告態様から選択
された予告態様が用いられる。このため、リーチになり
やすい予告態様が表示された場合には遊技者の期待感を
盛り上げることができる等、予告態様の種類を複数設け
ることにより、リーチ予告によって、表示の面白みを向
上させることができることができるとともに、遊技の興
趣を向上させることができる。
【0258】また、図25〜図29等に示されるよう
に、確定していない図柄を表示する場合には、揺れ動作
により表示される。このように静止しておらず揺れてい
ることにより、図柄が確定していないことを遊技者に容
易に認識させることができる。
【0259】また、図5を用いて説明したように、遊技
制御基板31と表示制御基板80との間では、遊技制御
基板31側から表示制御基板80側への一方向にのみ情
報が伝送可能であるため、表示制御基板80側から遊技
制御基板31側に不正な信号が入力されて不正な制御動
作が行なわれることを防ぐことができる。
【0260】また、図5を用いて説明したように、遊技
制御基板31は、遊技制御基板31の遊技制御基板31
から表示制御基板80への一方向にのみ情報を伝送する
不可逆性出力手段としての出力バッファ回路(出力ドラ
イバ)63を含むため、この出力バッファ回路63の働
きにより、遊技制御基板31と表示制御基板80との通
信部分を利用し、遊技制御基板31に対して不正な信号
が入力されて不正な制御動作が行なわれることを遊技制
御基板31側自体で防ぐことができる。
【0261】また、図5を用いて説明したように、表示
制御基板80は、表示制御基板80から遊技制御基板3
1への一方向にのみ情報を伝送する不可逆性入力手段と
しての入力バッファ回路105(入力バッファ105
a)を含むため、この入力バッファ回路105の働きに
より、遊技制御基板31と表示制御基板80との通信部
分を利用し、遊技制御基板31に対して不正な信号を入
力させ、不正な制御動作が行なわれることを表示制御基
板80側において防ぐことができる。
【0262】そして、前述したような基本回路53のC
PU56における表示制御に関する処理負担を軽減する
ことができる結果として、CPU56が本来の遊技制御
にかけられる時間を増やすことができる。
【0263】また、図40に示されるように、所定期間
以上にわたって図柄が変動表示する条件が成立しないこ
とをタイマ監視し、タイムアウトしたらデモンストレー
ション画面を表示するため、遊技制御基板31の基本回
路53側で所定期間以上にわたって図柄が変動表示する
条件が成立しないとを監視する必要がない。したがっ
て、これにより、基本回路53のCPU56における表
示制御に関する処理負担を軽減することができる。
【0264】また、図42に示されるように、リーチ予
告を行なうか否かの決定がランダムカウンタを用いた抽
選により行なわれるため、リーチ予告を行なうか否かの
抽選決定を表示制御用CPU101側で独自にすること
ができる。これにより、基本回路53のCPU56にお
ける表示制御に関する処理負担をより一層軽減すること
ができる。
【0265】また、図44に示されるように、大当り予
告を行なうか否かの決定がランダムカウンタを用いた抽
選により行なわれるため、大当り予告を行なうか否かの
抽選決定を表示制御用CPU101側で独自にすること
ができる。これにより、基本回路53のCPU56にお
ける表示制御に関する処理負担をより一層軽減すること
ができる。
【0266】この実施の形態では、以上に示された各種
効果を得るための構成を適宜組み合わせて用いることに
より、構成の組合せによるさらに特有の効果を得ること
ができる。
【0267】なお、以上に示した実施の形態では、遊技
制御基板31から表示制御基板80に、変動時間を特定
可能な情報(変動時間コマンドが示す変動時間の情報)
として、1回の変動期間全体を示す情報を送信する例を
示した。しかし、1回の変動期間を複数区間に区切り、
各区間におけるパターン情報を各区間の開始時に表示制
御基板80に送信するようにしてもよい。その場合に、
表示制御用CPU101は、各区間について受信したパ
ターン情報から、その期間における複数の変動パターン
を選択してもよい。
【0268】図50は、1回の図柄変動が複数の区間に
分割された例を示す説明図である。たとえば、図50に
示すように、1つの図柄変動を変動A部、変動B部、変
動C部に区分する。そして、遊技制御基板31の基本回
路53は、特別図柄の変動を開始するときに、表示制御
基板80に対して、まず、変動A部のパターンおよび
左,中,右の最終停止図柄(確定停止図柄)の表示制御
コマンドを送信する。また、所定のタイミングで、変動
B部および変動C部のパターンを含む表示制御コマンド
を送信する。したがって、表示制御用CPU101は、
変動A部、変動B部および変動C部(変動B部および変
動C部)を指定するそれぞれの表示制御コマンドから変
動期間を特定できる。また、表示制御用CPU101
は、変動A部、変動B部および変動C部を指定する表示
制御コマンドを受信すると、各パターン中の変動速度切
替え制御を行なうとともに、背景およびキャラクタの表
示制御を行なう。
【0269】また、表示制御用CPU101は、特別図
柄の変動開始時に受信したコマンドにより特定された最
終停止図柄に基づいて大当りであるかはずれであるかの
判定をする。はずれである場合、表示制御用CPU10
1は、変動B部において、左,中,右図柄の各図柄の停
止時に各図柄が前述したような変動開始時に受信したコ
マンドにより特定された最終停止図柄で停止するように
表示制御を行なう。一方、この例では、大当りである場
合、表示制御用CPU101が、変動C部において図柄
の再変動を必ず実行させる。そして、表示制御用CPU
101は、再変動前の変動B部において、左,中,右図
柄を非確変図柄により構成される大当り図柄で一時停止
させ、その後、変動C部において高速変動fによる再変
動を実行させた後、左,中,右図柄を非確変図柄または
確変図柄により構成される大当り図柄で最終的に停止さ
せるか、再変動前の変動B部において左,中,右図柄を
確変図柄により構成される大当り図柄で一旦停止させ、
その後、変動C部において高速変動fによる再変動を実
行させた後、左,中,右図柄を確変図柄により構成され
る大当り図柄で最終的に停止させる(確変図柄から非確
変図柄への再変動を行なうようにしてもよいが、遊技者
が落胆するので行なわない方がよい)。このような再変
動前に一時停止させる図柄は、表示制御用CPU101
が、定期的に更新される所定のランダムカウンタからカ
ウンタ値を抽出し、その抽出値と一時停止図柄(非確変
大当り図柄)の種類との予め定められた関係に基づい
て、一時停止させる図柄を独自にランダムに決定する。
そして、表示制御用CPU101は、変動C部におい
て、一時停止図柄から高速変動のパターンfにより再変
動を開始させ、その後、変動C部において最終的に停止
される各図柄が、変動開始時に受信したコマンドにより
特定された最終停止図柄となるように、パターンfの最
中において所定のタイミングで変動中の図柄を差替える
(たとえば、パターンfにおいてあと10図柄分の変動
が残されているタイミングにおいて、変動中の図柄を最
終停止図柄の10コマ手前の図柄に差替える)制御を行
なう。このようにすれば、一時停止図柄を表示制御用C
PU101側で独自に決めても、最終停止図柄を、コマ
ンドにより特定された最終停止図柄と一致させることが
できる。
【0270】なお、ここでは、一時停止図柄を表示制御
用CPU101側でランダムに決める例を示したが、こ
れに限らず、一時停止図柄は、表示制御用CPU101
側において、受信したコマンドから特定される左,中,
右の最終停止図柄から変動C部における再変動時の変動
パターンを考慮して図柄数を逆算することにより決定し
てもよい。
【0271】図51は、表示制御コマンドと変動態様の
関係の例を示す説明図である。図51に示された例は、
1つの変動区間に対応して複数の変動パターンが用意さ
れ、表示制御用CPU101が変動パターンを選択する
ように構成された例である。図51において、A11,
A12,B10〜B14,C11,C12は、それぞれ
表示制御コマンドを示す。コマンドB10〜B14は、
それぞれ異なる変動時間を示すコマンドである。コマン
ドC11,C12は、それぞれ異なる変動時間を示すコ
マンドである。
【0272】たとえば、リーチとする場合に、遊技制御
基板31の基本回路53は、変動開始前に常にコマンド
A11を送信するのであるが、変動B部の開始時に、基
本回路53は、コマンドB11〜B14のいずれかを送
信する。表示制御用CPU101は、コマンドB13を
受信すると、2種類ある変動パターンのうちのいずれか
を選択してその変動パターンを実現する表示制御を行な
う。コマンドB14を受信した場合も同様の選択処理を
行なう。また、コマンドC11を受信すると、2種類あ
る変動パターンのうちのいずれかを選択してその変動パ
ターンを実現する表示制御を行なう。
【0273】そのような処理によって、図51に示され
た例では、リーチとする場合に、(A)〜(F)の6種
類の変動パターンを実現することができる。なお、変動
パターン(A)〜(C)については、基本回路53は、
変動B部の終了時に全図柄停止を示すコマンドを表示制
御基板80に送信する。また、変動パターン(D)〜
(F)については、基本回路53は、変動C部の終了時
に全図柄停止を示すコマンドを表示制御基板80に送信
する。
【0274】このように、1つの図柄変動が複数区間に
分かれている場合でも、基本回路53は、変動A部のパ
ターンと左,中,右の最終停止図柄とを含む表示制御コ
マンドを送信したら、後は、変動B部および変動C部の
パターンと全図柄停止との表示制御コマンドを送るだけ
でよい(変動B部、変動C部のパターンを送信する際に
もう一度左,中,右の最終停止図柄コマンドを送っても
よい)。よって、前述したような表示制御コマンドの送
信の場合と同様に、基本回路53のCPU56における
表示制御に関する処理負担を軽減することができる。
【0275】また、1つの変動区間に対応して複数の変
動パターンが用意され、表示制御用CPU101が適宜
変動パターンを選択するように構成してもよい。そのよ
うにすれば、基本回路53のCPU56は、少数種類の
変動時間を管理するだけでよくなり、基本回路53のC
PU56における表示制御に関する処理負担を軽減する
ことができる。
【0276】なお、前述したような1つの図柄変動を変
動A部、変動B部、変動C部に区分した場合の制御は、
次のように行なうようにしてもよい。すなわち、遊技制
御基板31の基本回路53は、特別図柄の変動を開始す
るときに、表示制御基板80に対して、まず、変動A部
のパターンおよび仮停止図柄の表示制御コマンドを送信
する。また、所定のタイミングで、最終停止図柄(確定
停止図柄)の表示制御コマンドと変動B部および変動C
部のパターンを含む表示制御コマンドとを送信する。し
たがって、表示制御用CPU101は、変動A部、変動
B部および変動C部(変動B部および変動C部)を指定
する表示制御コマンドから変動期間を特定できる。ま
た、表示制御用CPU101は、変動A部、変動B部お
よび変動C部を指定する表示制御コマンドを受信する
と、各パターン中の変動速度切替え制御を行なうととも
に、背景およびキャラクタの表示制御を行なう。
【0277】第2実施形態 次に、第2実施形態を説明する。前述した第1実施形態
では、キャラクタを用いてリーチ予告および大当り予告
を行なう例を説明したが、この第2実施形態において
は、背景を用いてリーチ予告および大当り予告を行なう
例を説明する。この第2実施形態では、第1実施形態と
異なる部分を主に説明する。
【0278】図52は、第2実施形態による変動種類が
リーチである場合(大当りの場合および大当りとしない
場合の両方のリーチを含む)の図柄の変動パターンの一
例を示すタイミングチャートである。この図52は、第
1実施形態の図26(B)に対応するものである。
【0279】図52を参照して、大当り予告は、リーチ
予告よりも早いタイミングで行なわれる。なお、大当り
予告は、第1実施形態の場合と同様に、リーチ予告より
も遅いタイミングで行なわれてもよい。
【0280】大当り予告1を行なうことが決定された場
合は、大当り予告1の表示タイミングにおいて、背景の
色が、通常(予告以外の場合)の背景色とは異なる予告
用の第1の背景色である大当り予告時背景色1に変化さ
れる。また、大当り予告2を行なうことが決定された場
合は、大当り予告2の表示タイミングにおいて、背景の
色が、通常の背景色とは異なる予告用の第2の背景色で
ある大当り予告時背景色2に変化される。ここで、大当
り予告時背景色1と、大当り予告時背景色2とが異なる
色に設定されており、これにより、大当り予告1から大
当り予告2への切替わりを遊技者に容易に認識させるこ
とができる。
【0281】また、リーチ予告1を行なうことが決定さ
れた場合は、リーチ予告の表示タイミングにおいて、背
景の色が、通常の背景色とは異なる予告用の第3の背景
色であるリーチ予告時背景色1に変化される。また、リ
ーチ予告2を行なうことが決定された場合は、リーチ予
告2の表示タイミングにおいて、背景の色が、通常の背
景色とは異なる予告用の第4の背景色であるリーチ予告
時背景色2に変化される。ここで、リーチ予告時背景色
1と、リーチ予告時背景色2とは異なる色に設定されて
おり、これにより、その切替わりを遊技者に認識させる
ことができる。さらに、リーチ予告時背景色1および2
のそれぞれは、大当り予告時背景色1および2とも異な
る色に設定されており、これにより、リーチ予告と大当
り予告とを遊技者に容易に区別して認識させることがで
きる。
【0282】以上に示したリーチ予告および大当り予告
は、第1実施形態におけるリーチ予告に関する表示処理
および大当り予告に関する表示処理をキャラクタによる
予告表示から背景による予告表示に変更することによ
り、実行可能である。
【0283】このように、背景の表示態様の変更により
リーチ予告および大当り予告を行なえば、特別図柄とは
異なる背景画像を用いた予告表示を行なうことにより、
遊技者の注意を引くことができ、予告がされていること
を遊技者に印象的に知らせることができ、また、遊技の
興趣を向上させることができる。
【0284】第3実施形態 次に、第3実施形態を説明する。ところで、前述した第
1実施形態の変動時間コマンドは、リーチ1の場合、当
るにしろはずれるにしろ変動時間19.5Sの1種類で
ある。これは、裏を返せば、低速変動になり始める図柄
が何コマずれのはずれかによってすべて異なってしま
う。つまり、低速変動になるときの最初の図柄が何かで
最終停止図柄が遊技者にわかってしまうのである。これ
を防ぐために、第1実施形態では、たとえば、一定速の
変動である変動パターンbの長さを調整してリーチ動作
が開始されるまでの変動時間を調整することにより最初
の図柄が何かで最終停止図柄がわかってしまわないよう
にしている。しかし、そのようにする場合であっても、
変動パターンbの長短により遊技者に最終停止図柄が遊
技者にわかってしまうおそれがある。なお、このような
最終停止図柄が遊技者にわかってしまうことを防ぐため
には、図柄1コマ分ずつ変動時間を異ならせ、変動時間
コマンドを増加させればよい。なお、このような方法で
もよいのだが、次のような方向で制御を行なえば、あま
りコマンド数を増やさずにすむ。
【0285】このようなコマンド数を増やさずに最終停
止図柄が遊技者にわかってしまうことを防ぐ制御方法の
一例として、この第3実施形態のコマンドを説明する。
この第3実施形態では、第1実施形態と異なる部分を主
に説明する。
【0286】図53は、第3実施形態による変動時間コ
マンドと、全図柄停止コマンドとを示す説明図である。
図53は、第1実施形態の図18に対応するものであ
る。図53に示された変動時間コマンドが図18に示さ
れた変動時間コマンドと異なるのは、変動時間コマンド
として、1つのリーチに対して変動時間が異なる変動時
間コマンドが複数あることである。また、1つの変動時
間コマンドに対して1つの変動表示種類がそれぞれ対応
しているもの(図18の8002H)ではなく、2つな
いし3つの変動表示種類が対応している。具体的には、
8002H〜8014Hの各変動時間コマンドが複数の
変動表示種類を特定しているコマンドとなっている。た
とえば、8004Hを例にとれば、19.5秒の変動時
間のコマンドにおいて、リーチ1の大当りの変動表示
と、リーチ1の−1コマはずれの変動表示とが含まれて
いる。そして、表示制御用CPU101では、受信した
停止図柄コマンドによる特定された停止図柄に基づい
て、複数の変動表示種類を含む変動時間コマンドが指定
する図柄差を認識する。これにより、基本回路53は、
変動時間コマンドで細かく特定しなかった図柄差を停止
図柄コマンドに基づいて表示制御用CPU101に認識
させることができる。
【0287】ここで、変動時間コマンドを設定する場
合、前述したようにリーチのコマはずれ数(最大6コマ
の図柄差数がある)の全種類について個別に変動時間の
異なるコマンドを設け、すべての変動時間を異ならせて
細かく指定する方法が考えられる。しかし、そのように
しては、変動時間の長短や低速変動のなり始めの図柄に
基づいて遊技者がはずれとなるか大当りとなるかを変動
表示中に気付くことを防げるが、コマンド数が多くなる
という問題が生じる。
【0288】これに対し、この第3実施形態のように2
つないし3つの変動表示種類を1つのコマンドにまとめ
て特定すれば、前述したような問題が生じないようにす
ることができる。ただし、まとめる変動種類は、1コマ
はずれがよい。つまり、ずれコマ数が少ないもの同士を
まとめるのがよいのである。このようにすることによっ
て、1つの変動時間コマンドで複数の変動表示種類を特
定可能にすることによりコマンド数をあまり増やさず
に、変動時間の長短や低速変動のなり始めの図柄に基づ
いて遊技者がはずれとなるか大当りとなるかを変動表示
中に気付きにくくすることができる。
【0289】第4実施形態 次に、第4実施形態を説明する。前述した第1実施形態
では、可変表示の開始から図柄確定までの間の表示制御
のために、変動時間コマンド、左,中,右停止図柄コマ
ンド、全図柄停止コマンドの合計5つの表示制御コマン
ドを遊技制御基板31から表示制御基板80に送信する
例を示した。
【0290】これに対し、この第4実施形態では、可変
表示の開始から図柄確定までの間の表示制御のために、
変動時間コマンド、当りはずれコマンド、全図柄停止コ
マンドの3つの表示制御コマンドを遊技制御基板31か
ら表示制御基板80に送信する例を説明する。ここで、
当りはずれコマンドとは、確定表示図柄を確変大当り図
柄の組合せとするか、非確変大当り図柄の組合せとする
か、はずれの組合せとするかのいずれかを特定可能なコ
マンドである。このように、左,中,右停止図柄コマン
ドを使用せずに、当りはずれコマンドを使用する場合に
は、表示制御用CPU101が、受信した表示制御コマ
ンドが指示する当りはずれの種別に応じて、確定図柄を
独自に決定する処理を行なう。したがって、基本回路5
3のCPU56の側では、停止図柄を決定する処理を実
行しない。
【0291】この第4実施形態においては、第1実施形
態と異なる部分を主に説明する。図54は、第4実施形
態による遊技制御に用いられる各種ランダムカウンタを
示す図である。この図54は、第1実施形態の図7に対
応するものである。
【0292】図54を参照して、図54が図7と異なる
のは、はずれ図柄決定用および大当り図柄決定用のそれ
ぞれのランダムカウンタが設けられておらず、確変判定
用のランダムカウンタ(R6)が付加されていることで
ある。これは、停止図柄(確定図柄)については、表示
制御用CPU101側で決定されるので、基本回路53
側では停止図柄の決定が不要だからである。また、確変
判定用のランダムカウンタ(R6)を設けたのは、図柄
の決定機能が表示制御用CPU101側に移されたた
め、確定図柄を基本回路53側が知り得なくなり、遊技
制御に支障を来すので、基本回路53側で確変,非確変
の別を決め、確変,非確変の状態を認識するためであ
る。
【0293】確変判定用のランダムカウンタ(R6)
は、タイマ割込毎(具体的には0.002秒毎)に1ず
つ加算更新され、0から1に加算更新されて再度0から
加算更新される。
【0294】図55は、第4実施形態によるリーチ種類
決定用のランダムカウンタR5の値と選択されるリーチ
の種類との関係を示すデータを当りはずれの状態別に表
形式で示す図である。
【0295】図55においては、当りはずれの状態が、
大当りの場合と、はずれの場合との2つの状態に区別さ
れ、大当り、はずれの各状態ごとに、選択されうるリー
チの種類と、各リーチが選択されるR5の数値範囲とが
対応付けられて示されている。リーチの種類は、当りは
ずれの状態別に異なる振分け態様で選択決定され、所定
のタイミングで抽出されたR5の値に対応するリーチの
種類が、表示されるリーチの種類として決定されるので
ある。たとえば、大当りの場合においては、R5の値が
0〜1の場合にリーチ1が選択され、R5の値が3〜7
の場合にリーチ2が選択され、8〜18の場合にリーチ
3が選択される。このように、大当りになる場合は、リ
ーチの種類が、リーチ3、リーチ2、リーチ1の順に選
択されやすく設定されている。一方、はずれになる場合
は、逆に、リーチの種類が、リーチ1、リーチ2、リー
チ3の順に選択されやすく設定されている。このため、
リーチ3が表示された場合に、大当り発生への遊技者の
期待感を高めることができるなど、表示により遊技者を
楽しませることができ、可変表示の面白みを向上させる
ことができる。
【0296】図56は、第4実施形態により、可変表示
部9の可変表示の際の当りはずれ、リーチの有無、リー
チの種類、および確変の有無を決定するために基本回路
53により実行される処理を示すフローチャートであ
る。この図56は、第1実施形態の図12に対応する処
理である。
【0297】図56を参照して、CPU56は、前述し
た図12の処理と同様に、S50〜S53の処理を行な
う。そして、S53により大当りと判定(決定)された
場合、CPU56は、リミッタが作動中でないならば
(S54でN)、確変判定用乱数(R6)の値を抽出
し、その抽出値にしたがって、確率変動状態にするか否
かを判定する(S62)。具体的には、抽出値が「0」
の場合に確率変動状態にすることを決定し、抽出値が
「1」の場合に確率変動状態にしないことを決定する。
その後、S63に進む。一方、CPU56は、リミッタ
が作動中であるならばそのままS63に進む。つまり、
リミッタが作動中のときは、抽選しないで非確変が選択
されるからである。
【0298】また、前述したS53によりはずれと判定
(決定)された場合、CPU56は、図12の場合と同
様に、リーチ判定用乱数(R4)の値を抽出し、その抽
出値に基づいて、リーチとするか否かを判定する(S5
8)。S58によりリーチにすると判定された場合は、
S63に進む。
【0299】S63には、前述したように、はずれまた
は大当りによりリーチとする場合に進むが、ここで、C
PU56は、リーチ種類決定用乱数(R5)を抽出し、
その抽出値に基づいて、図55を用いて説明したような
処理により、リーチの種類を決定する。
【0300】以上のようにして、基本回路53では、大
当りとするか、確変状態とするか、リーチ状態とする
か、および、どのリーチの種類にするかが決定される。
【0301】図57は、第4実施形態による特別図柄プ
ロセス処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャ
ートである。この図57は、第1実施形態の図13に対
応するものである。この特別図柄プロセス処理は、特別
図柄用プロセスフラグの値に応じて、S300〜S30
2a,S303〜S309の10種類の処理のいずれか
が実行されるように制御される。S300〜S309に
おいて、以下のような処理が実行される。
【0302】図57に示された特別図柄プロセス処理の
内容が、図13に示されたものと異なるのは、前述した
停止図柄設定処理が設けられておらず、その代わりに、
確変判定処理(S302a)が設けられていることであ
る。この確変判定処理(S302a)は、前述した図5
6のS54,S62を含み、確変判定用乱数を抽出し、
その抽出値に基づいて確率変動状態にするか否かの決定
を行なう。
【0303】また、この場合、特別図柄判定処理(S3
01)は、図56に示されたS50〜S53等に該当す
る処理となり、リーチ動作設定処理(S303)は、図
56に示されたS58,S63等に該当する処理となっ
ている。
【0304】この実施の形態の場合、始動入賞口14に
打玉が入賞すると、基本回路53は、前述した特別図柄
プロセス処理において、大当りとするかはずれとするか
の決定、確変とするか否かの決定、変動時間の決定等を
行ない、その決定に応じた表示制御コマンドおよびIN
T信号を表示制御基板80に向けて出力する。表示制御
基板80側の表示制御用CPU101は、遊技制御基板
31からの表示制御コマンドに応じて可変表示部9の表
示制御を行なう。この場合、変動後の停止図柄は、表示
制御用CPU101により決定される。
【0305】次に、第4実施形態において設けられる表
示制御コマンドを説明する。図58および図59は、こ
の実施の形態で用いられる表示制御コマンドの例を示す
説明図である。この例では、第1実施形態の場合と同様
に、1つの表示制御コマンドが2バイト(CMD1,C
MD2)で構成される。
【0306】図58は、変動時間コマンドと、全図柄停
止コマンドとを示す説明図である。図58を参照して、
1バイト目のデータCMD1の値「80H」により、変
動時間コマンドまたは全図柄停止コマンドのデータであ
ることが指定される。そして、2バイト目のデータCM
D2の値により、変動時間コマンドの場合は変動種類の
表示内容が指定され、全図柄変動停止コマンドの場合は
全図柄変動停止である旨が指定される。2バイト目のデ
ータが「00H」〜「04H」のデータは変動時間コマ
ンドであり、2バイト目のデータが「05H」のデータ
は全図柄停止コマンドである。
【0307】変動時間コマンドの2バイト目のデータに
より指定される表示内容としては、特別図柄の変動時間
およびその変動種類が指定される。たとえば、指定され
る変動時間は、7.8S,6.9S,19.5S,2
4.5S,29.5Sのいずれかが指定される。
【0308】そして、変動時間7.8Sの場合は、通常
のはずれの変動種類が指定される。変動時間6.9Sの
場合は、確変時に行なわれる全図柄変動の変動種類が指
定される。
【0309】変動時間19.5Sの場合は、リーチ1の
変動種類であることが指定される。変動時間24.5S
の場合は、リーチ2の変動種類であることが指定され
る。変動時間29.5Sの場合は、リーチ3の変動種類
であることが指定される。この実施の形態の場合、停止
図柄が表示制御用CPU101側で決められるため、基
本回路53のCPU56側ではリーチの場合のコマ差は
指定されない。このため、変動時間コマンドの数を削減
することができる。
【0310】なお、図18または図53のように、リー
チの場合のコマ差によってコマンドを分けてもよい。さ
らに、そのコマ差によって変動時間の長さが異なってい
てもよい。
【0311】表示制御基板80の側の制御データROM
102においては、各変動時間コマンドが指定する変動
時間および変動種類を表示するための表示制御データが
記憶されており、変動時間コマンドが指定する変動時間
および変動種類にしたがって表示制御が行なわれる。
【0312】図59は、前述した当りはずれコマンドを
表形式で示す図である。図59に示すように、2バイト
のデータCMD1,CMD2で構成される表示制御コマ
ンドによって、確変大当り、非確変大当り、はずれのう
ちのいずれかが指定され得る。なお、それらの指定にお
いて、1バイト目のデータCMD1の値は「8B
(H)」であって、2バイト目のデータCMD2の値は
「00(H)」〜「02(H)」の範囲内の値をとり得
る。
【0313】次に、第4実施形態による表示制御コマン
ドの送信態様を説明する。ここでは、リーチ1の場合の
変動表示のタイミングチャートを用いて表示制御コマン
ドの送信態様を説明する。
【0314】図60は、第4実施形態による変動種類が
リーチである場合(大当りの場合および大当りとしない
場合の両方のリーチを含む)の図柄の変動パターンの一
例を示すタイミングチャートである。この図60は、第
1実施形態の図26に対応するものである。
【0315】図60を参照して、この第4実施形態の場
合、表示制御コマンドは、特別図柄の変動開始時に関連
したタイミングと、特別図柄の停止図柄の確定時に関連
したタイミングとに送信される。変動開始時には、前述
した変動パターンコマンド(たとえば図60の場合は図
58のコマンドのうちの8002H)と、当りはずれコ
マンドとが順次送信される。そのように送信されたコマ
ンドに基づいて、表示制御用CPU101により、図6
0に示されたような図26と同様の変動パターンで変動
表示制御が行なわれるのである。
【0316】そのような変動表示制御においては、変動
開始時の段階で、表示制御用CPU101が、コマンド
に基づいてすでに変動時間および当りはずれ(確変、非
確変を含む)を認識しており、当りはずれコマンドの内
容に応じて、予定停止図柄(確定図柄)を決定する処理
を行なう。そして、認識されている変動時間経過時に予
定停止図柄を確定表示できるように表示制御が行なわれ
る。そして、表示制御用CPU101は、変動時間コマ
ンドにより特定された変動時間経過時に送られてくる全
図柄停止コマンドを受信し、その受信に応じて、予定停
止図柄を確定表示させる制御を行なう。
【0317】次に、第4実施形態による表示制御用CP
U101の動作を説明する。図61は、第4実施形態に
よる表示制御用CPU101が扱う表示用乱数を示す説
明図である。図61に示すように、この実施の形態で
は、前述した図34のS703で更新される表示用乱数
として、リーチ表示態様決定用乱数(RS1)、リーチ
予告用乱数(RS2)、および、大当り予告用乱数(R
S3)の他に、左はずれ図柄決定用乱数(RS4)、中
はずれ図柄決定用乱数(RS5)、右はずれ図柄決定用
乱数(RS6)、確変大当り図柄決定用乱数(RS
7)、および、非確変大当り図柄決定用乱数(RS8)
を含む。
【0318】左はずれ図柄決定用乱数(RS4)、中は
ずれ図柄決定用乱数(RS5)、および、右はずれ図柄
決定用乱数(RS6)は、当りはずれコマンドによりは
ずれが特定された場合に、はずれ図柄を決定するために
用いられる。左はずれ図柄決定用乱数(RS4)は、は
ずれ時の左図柄決定用であり、0から加算されてその上
限である11まで加算されると再度0から加算される。
中はずれ図柄決定用乱数(RS5)は、はずれ時の中図
柄決定用であり、0から加算されてその上限である11
まで加算されると再度0から加算される。右はずれ図柄
決定用乱数(RS6)は、はずれ時の右図柄決定用であ
り、0から加算されてその上限である11まで加算され
ると再度0から加算される。これらRS4〜RS6のそ
れぞれは、前述したR2−1〜R2−3の場合と同様
に、抽出値と図柄との関係が定められており、同様に、
抽出値から図柄が決定される。なお、RS4〜RS6の
カウンタの更新は、R2−1〜R2−3の場合と同様に
無限ループを利用して加算されるものでもよい。
【0319】確変大当り図柄決定用乱数(RS6)は、
当りはずれコマンドにより確変大当りが特定された場合
に、確変大当り図柄(「一」、「三」、「五」、
「七」、「九」、または「下駄」で左,中,右図柄が揃
って停止した停止図柄)を決定するために用いられ、0
から加算更新されてその上限である5まで加算更新され
た後再度0から加算更新される。この場合、0〜5の値
がそれぞれ「一」〜「下駄」に1対1で対応付けられた
確変大当り図柄用テーブルのデータが制御データROM
102に格納されており、当該確変大当り図柄用テーブ
ルを用いて、抽出値に対応する図柄が確変大当り図柄決
定として決定される。
【0320】非確変大当り図柄決定用乱数(RS7)
は、当りはずれコマンドにより確変大当りが特定された
場合に、非確変大当り図柄(「二」、「四」、「六」、
「八」、「十」、または「おにぎり」で左,中,右図柄
が揃って停止した停止図柄)を決定するために用いら
れ、0から加算更新されてその上限である5まで加算更
新された後再度0から加算更新される。この場合、その
0〜5の値がそれぞれ「二」〜「おにぎり」に1対1で
対応付けられた非確変大当り図柄用テーブルのデータが
制御データROM102に格納されており、当該非確変
大当り図柄用テーブルを用いて、抽出値に対応する図柄
が非確変大当り図柄決定として決定される。
【0321】図62は、第4実施形態によるリーチ動作
設定処理(図39に示された表示制御プロセス処理の
(ステップS750))を示すフローチャートである。
この第4実施形態の場合、表示制御プロセス処理では、
リーチ動作設定処理の内容が第1実施形態の場合と異な
る。この図62は、第1実施形態の図41の処理に対応
する処理である。ここでは、図62において同一の部分
については、同一のステップ番号を付し、その説明を繰
返さない。
【0322】図62のリーチ動作設定処理が、図41に
示されたものと異なるのは、次の点である。図柄決定処
理(S750a)がリーチ予告決定処理(S751)の
前に付加されており、この実施の形態では図柄を表示制
御用CPU101側で決めるために図41において図柄
を補正するために必要なS757,S758,S75
3,S754が設けられていない。
【0323】図62のリーチ動作設定処理においては、
まず、停止図柄を決定するための図柄決定処理(S75
0a)が実行される。これにより、この段階で停止図柄
が決定される。この図柄決定処理の詳細については、図
63を用いて後述する。図柄決定処理(S750a)の
後、前述したリーチ予告決定処理(S751)に進む。
このリーチ動作設定処理の場合は、図柄の補正が行なわ
れないため、S752により前述したはずれと判定され
た場合は、図柄決定処理(S750a)により決定され
た図柄をそのまま左中右の仮停止図柄として記憶する。
一方、S752により前述したはずれではないと判定さ
れた場合も、図柄決定処理(S750a)により決定さ
れた図柄をそのまま左中右の仮停止図柄として記憶す
る。
【0324】次に、図62のリーチ動作設定処理におけ
る図柄決定処理(S750a)の内容を詳細に説明す
る。図63は、第4実施形態による図柄決定処理を示す
フローチャートである。
【0325】図柄決定処理においては、まず、当りはず
れコマンドにより、大当りが特定されているか否かが確
認される(S7501)。大当りである場合には、その
大当りが確変大当りであるか否かが当りはずれコマンド
に基づいて確認される(S7502)。確変大当りであ
る場合には、前述した確変大当り図柄決定用乱数(RS
7)が抽出され、前述した確変大当り図柄用テーブルを
用いて、抽出値に対応する確変大当り図柄が決定される
(S7504)。一方、非確変大当りである場合には、
前述した非確変大当り図柄決定用乱数(RS8)が抽出
され、前述した非確変大当り図柄用テーブルを用いて、
抽出値に対応する非確変大当り図柄が決定される(S7
503)。確変大当り図柄または非確変大当り図柄が決
定されれば、この図柄決定処理が終了する。
【0326】また、前述したS7501により大当りで
はないことが確認された場合には、変動時間コマンドに
よりリーチが特定されているか否かが確認される(S7
505)。リーチである場合には、前述した左はずれ図
柄決定用乱数(RS4)が抽出され、その抽出値にした
がって左右図柄が同じ図柄に決定される(S750
7)。これにより、左右図柄が揃うことなるので、リー
チが表示される。そして、前述した中はずれ図柄決定用
乱数(RS5)が抽出され、その抽出値にしたがって中
図柄が決定され(S7508)、その後、この図柄決定
処理が終了する。この場合、左右中図柄が偶然揃えば、
中図柄が別の図柄に変更される。一方、前述したS75
05によりリーチではないと確認された場合には、前述
した左はずれ図柄決定用乱数(RS4)、中はずれ図柄
決定用乱数(RS5)、右はずれ図柄決定用乱数(RS
6)のそれぞれが抽出され、それぞれの抽出値にしたが
って、左,中,右図柄が決定される(S7506)。こ
の場合、左右中図柄が偶然揃えば、中図柄が別の図柄に
変更される。その後、この図柄決定処理が終了する。
【0327】以上に示したように、この第4実施形態の
場合には、表示制御用CPU101が、変動時間コマン
ドおよび当りはずれコマンドに基づいて、停止図柄(確
定図柄)を決定する。そして、決定された停止図柄は、
第4実施形態において、第1実施形態における停止図柄
コマンドにより決まる停止図柄の代わりに、各種表示制
御に用いられる。
【0328】また、第1実施形態で図25等を用いて説
明した図柄の差替え制御を第4実施形態の表示制御用C
PU101が行なう場合は、次のような制御が行なわれ
る。。第4実施形態の場合は、変動時間コマンドに基づ
いて変動時間を含む変動パターンが決められ、当りはず
れコマンドにより特定された当りはずれの態様に合うよ
うに、左,中,右の停止図柄が決められる。このため、
そのように決められた左,中,右の停止図柄が、図柄の
差替え制御において確定図柄として用いられる。たとえ
ば、図26に示された変動パターンのうちの差替え制御
を例に挙げると、表示制御用CPU101は、変動時間
コマンドにより特定された変動時間に応じて、たとえば
図柄の差替えタイミングに該当するパターンbからパタ
ーンdへの切替タイミング等を特定可能な変動パターン
を決定する。これとともに、表示制御用CPU101
は、当りはずれコマンドにより特定された当りはずれの
態様に合うように決められた停止図柄と、変動時間に応
じて決定された変動パターンにより規定されるリーチ変
動期間(たとえば図26におけるパターンd、パターン
b、およびパターンcの変動時間)における図柄の変動
数とに応じて、差替え図柄(たとえば中図柄の差替え図
柄)を決定する(たとえば、確定図柄からリーチ変動期
間における図柄の変動数だけ逆算して差替え図柄を決定
する)。また、言い換えると、このような図柄の差替え
制御は、表示制御用CPU101が受信した変動時間コ
マンドにより特定された変動時間に応じて定まる図25
〜図29に示されるような各変動パターンが差替え条件
となり、それに基づいて、表示制御用CPU101が差
替え制御時における差替えタイミングおよび差替え先の
図柄の決定を行なう制御である。
【0329】また、第1実施形態で図28(A)等を用
いて説明したような再変動が行なわれる場合、第4実施
形態の表示制御用CPU101は、前述したように当り
はずれコマンドにより特定された当りはずれの態様に合
うように決定した停止図柄から逆算して独自に一時停止
図柄を決定する。たとえば、図28(A)のような変動
の場合、パターンfの変動速度と変動期間とが予め決め
られているので、第4実施形態の場合、表示制御用CP
U101は、パターンfの変動速度と変動期間とを考慮
して、表示制御用CPU101が決定した予定停止図柄
から一時停止図柄を逆算により求め、求めた図柄を再変
動時の一時停止図柄として、前述したような再変動の制
御に用いる。
【0330】また、この第4実施形態の場合には、表示
制御コマンドによりはずれ時のリーチ図柄からのコマ差
が特定されないため、第1実施形態のようにコマ差を用
いてリーチ予告抽選条件を設定できない。このため、第
4実施形態の場合は、たとえば、リーチ1、リーチ3、
または、はずれのうちのいずれかの変動時間コマンドを
受けた場合に、リーチ予告抽選条件が成立したこととす
る。また、この第4実施形態の場合は、第1実施形態の
場合と同様に、変動時間コマンドによりリーチとするか
否かが特定されるため、前述したリーチ予告決定処理の
S751cでは、変動時間コマンドに基づいてリーチと
するのかリーチ以外とするのかが確認される。
【0331】また、この第4実施形態の場合には、表示
制御コマンドによりはずれ時のリーチ図柄からのコマ差
が特定されないため、第1実施形態のようにコマ差を用
いて大当り予告抽選条件を設定できない。このため、第
4実施形態の場合は、たとえば、リーチ1またはリーチ
3のうちのいずれかの変動時間コマンドを受けた場合
に、大当り予告抽選条件が成立したこととする。また、
この第4実施形態の場合は、変動時間コマンドにより大
当りであるか否かが特定できないため、前述した大当り
予告決定処理のS762cでは、当りはずれコマンドに
基づいて大当りとするのかはずれとするのかが確認され
る。
【0332】また、この第4実施形態の場合には、第1
実施形態の場合と同様に、前述したS751aのような
リーチ予告抽選条件の成立判断をせずに、変動表示が行
なわれる場合に常にリーチ予告用乱数を抽出してその値
に基づいてリーチ予告をするか否かを決定するようにし
てもよく、また、前述したS762aのような大当り予
告抽選条件の成立判断をせずに、変動表示が行なわれる
場合に常に大当り予告用乱数を抽出してその値に基づい
て大当り予告をするか否かを決定するようにしてもよ
い。
【0333】以上のような第4実施形態によれば、前述
した第1実施形態の場合と同様の効果を得ることができ
ることに加えて、変動開始から終了までに遊技制御基板
31から送信する表示制御コマンドの数を、第1実施形
態の場合(5つ)よりも少なく(3つ)することができ
る。これにより、基本回路53側では、コマンドの出力
のための処理を削減することができるため、基本回路5
3のCPU56における表示制御に関する処理負担を軽
減することができる。さらに、停止図柄の決定が表示制
御用CPU101の側で行なわれるため、基本回路53
側では、表示制御用CPU101の側で行なわれる停止
図柄を決定する処理を行なわなくてよいので、基本回路
53のCPU56における表示制御に関する処理負担を
軽減することができる。
【0334】第5実施形態 次に、第5実施形態を説明する。前述した第4実施形態
では、可変表示の開始から図柄確定までの間の表示制御
のために、変動時間コマンド、当りはずれコマンド、全
図柄停止コマンドの3つの表示制御コマンドを遊技制御
基板31から表示制御基板80に送信する例を説明し
た。これに対し、第5実施形態では、可変表示の開始か
ら図柄確定までの間の表示制御のために、変動時間コマ
ンド、当りはずれコマンドの2つの表示制御コマンドを
遊技制御基板31から表示制御基板80に送信する例を
説明する。第5実施形態では、全図柄停止コマンドを用
いることなく表示制御用CPU101の側で図柄の停止
タイミングを管理することが第4実施形態の場合と異な
る。この第5実施形態は、一部の制御を除き第4実施形
態と同様である。このため、この第5実施形態では、第
4実施形態との相違点を主に説明する。
【0335】第5実施形態の場合、図58に示された変
動時間コマンドのうち、全図柄停止コマンドが用いられ
ない。次に、第5実施形態による表示制御コマンドの送
信態様を説明する。ここでは、リーチ1の場合の変動表
示のタイミングチャートを用いて表示制御コマンドの送
信態様を説明する。
【0336】図64は、第5実施形態による変動種類が
リーチである場合(大当りの場合および大当りとしない
場合の両方のリーチを含む)の図柄の変動パターンの一
例を示すタイミングチャートである。この図64は、第
4実施形態の図60に対応するものである。
【0337】図64を参照して、この第5実施形態の場
合、表示制御コマンドは、特別図柄の変動開始時に関連
したタイミングに送信されるが、停止図柄の確定時に関
連したタイミングには送信されない。変動開始時には、
前述した変動時間コマンド(たとえば図64の場合は図
58のコマンドのうちの8002H)と、当りはずれコ
マンドとが順次送信される。そして、そのように送信さ
れたコマンドに基づいて、表示制御用CPU101によ
り、図64に示されたような図60と同様の変動パター
ンで変動表示制御が行なわれる。そして、図柄の確定表
示タイミングが、表示制御用CPU101によりタイマ
を用いて管理され、変動時間コマンドにより特定された
変動時間が経過すると、その時点で全図柄が確定表示さ
れる。
【0338】第5実施形態の場合は、第4実施形態の場
合と比べて、主に、表示制御プロセス処理のうちの全図
柄停止待ち処理の内容が異なる。図65は、第5実施形
態による全図柄停止待ち処理(S840)を示すフロー
チャートである。図65は、第1実施形態の図48の処
理に対応するものである。
【0339】全図柄停止待ち処理において、表示制御C
PU101は、変動時間コマンドにより指定された変動
時間が終了したか否かを確認する(S841a)。具体
的に表示制御用CPU101は、図62に示された監視
タイマに、S756およびS760により変動時間コマ
ンドによって指定されている変動時間をセットし、この
S841aにおいて、そのタイマがタイムアウトしたか
否かを確認する。
【0340】そして、S841aにより変動時間コマン
ドにより指定された変動時間が終了したことが確認され
た場合には、記憶されている仮停止図柄で図柄を停止さ
せて確定図柄を表示させる制御を行なう(S842)。
そして、次の表示制御コマンドの受信までの時間を監視
するために、コマンド無受信タイマをスタートさせる
(S843)。そして、S843の処理を行なったら、
表示制御用CPU101は、表示制御プロセスフラグの
値を大当り表示処理(S870)に対応した値に設定す
る(S844)。その後、この全図柄停止待ち処理が終
了する。
【0341】一方、S841aにより変動時間コマンド
により指定された変動時間が終了したことが確認される
までは、S841aからそのまま全図柄停止待ち処理が
終了し、変動時間コマンドにより指定された変動時間が
終了するまで、S842以降のステップの進行が待たれ
る。
【0342】以上のような第5実施形態によれば、前述
した第4実施形態の場合と同様の効果を得ることができ
ることに加えて、変動開始から確定図柄の終了までに遊
技制御基板31から送信する表示制御コマンドの数を、
第4実施形態の場合(3つ)よりも少なく(2つ)する
ことができる。これにより、基本回路53側では、コマ
ンドの出力のための処理を削減することができるため、
基本回路53のCPU56における表示制御に関する処
理負担を軽減することができる。さらに、停止図柄の確
定タイミングの管理が表示制御用CPU101の側で行
なわれるため、基本回路53側では、停止図柄の確定タ
イミングを管理して全図柄停止コマンドを出力するため
の処理を行なわなくてよいので、基本回路53のCPU
56における表示制御に関する処理負担を軽減すること
ができる。
【0343】以上説明した実施の形態における変形例や
特徴点等を以下に列挙する。 (1) 前述した第1実施形態においては、図柄の確定
時に全図柄停止コマンドを送信する例を示した。しか
し、これに限らず、第1実施形態のように、変動開始時
に変動時間コマンドおよび停止図柄コマンドを送信する
場合において、第5実施形態のように全図柄停止コマン
ドを送信しない送信態様を採用してもよい。その場合に
は、第5実施形態の場合と同様に、監視タイマ等のタイ
マにより、表示制御用CPU101側が変動時間を管理
する。そのようにすれば、第5実施形態により得られる
効果と同様の効果を得ることができる。
【0344】(2) 前述した第2実施形態において
は、背景画像を用いて大当り予告およびリーチ予告を行
なう場合の一例として、背景画像の色を変更することに
より大当り予告およびリーチ予告を行なう例を示した。
しかし、これに限らず、背景画像の種類を切替えること
により、そのような予告を行なうようにしてもよい。た
とえば、「道場」の表示継続中に閃光等の他の画像を一
時的に表示することにより予告を行なうようにしてもよ
い。そのような背景画像の種類を切替えにより予告をす
る場合には、背景画像の色により予告する場合と同様
に、各リーチ予告の種類および各大当り予告の種類が識
別可能なように、切替態様を異ならせる。また、そのよ
うな予告のために、予告用背景画像(たとえば、大当り
予告1用背景画像,大当り予告2用背景画像,リーチ予
告1用背景画像,リーチ予告2用背景画像)を設け、予
告時において、背景画像を予告用背景画像に切替えるこ
とにより、予告表示を行なうようにしてもよい。
【0345】(3) 前述した第1〜第5実施形態にお
いて、変動時間コマンドとして、変動時間とリーチ等の
変動種類とを特定可能なコマンドを用いたが、これに限
らず、変動時間コマンドとしては、ただ単に変動時間の
みを特定したコマンドを用いてもよい。
【0346】(4) 前述した第1〜第5実施形態にお
いては、前述した表示制御コマンドとして、変動開始の
みを表示制御基板80側に指示するための変動開始コマ
ンドを加えてもよい。その変動開始コマンドは、図柄の
変動開始時期に出力される。
【0347】(5) 前述した第1〜第5実施形態にお
いては、キャラクタまたは背景画像のいずれか一方によ
りリーチ予告および大当り予告等の予告を行なう例を示
したが、これに限らず、キャラクタおよび背景画像の両
方を用いて予告を行なうようにしてもよい。
【0348】(6) 前述した第1〜第5実施形態にお
いては、キャラクタ、背景画像を用いてリーチ予告およ
び大当り予告等の予告を行なう例を示したが、これに限
らず、特別図柄の特殊(特別)な変動により行なうよう
にしてもよい。この場合の特殊な変動には、図柄のスク
ロール方向の切換え(たとえば順方向スクロールから逆
方向スクロールへの切換え)、および、すべり表示(図
柄が見かけ上、通常停止する位置を通り越してすべった
ような態様で表示されること)等の各種の変動が含まれ
る。
【0349】(7) 前述した実施の形態においては、
可変表示装置8が、CRTにより構成された例を示し
た。しかし、これに限らず、可変表示装置8は、たとえ
ばLCD(液晶表示装置)、FED(Field Emission D
isplay)、PDP(Plasma Display Panel)、ドットマ
トリクス、LED,エレクトロルミネッセンス、蛍光表
示管等のその他の画像式の表示装置により構成されても
よい。
【0350】(8) この実施の形態においては、可変
表示装置8の可変表示部9が複数種類の識別情報(図
柄)の更新表示が可能な可変表示装置に該当する。この
場合の更新表示は、前述したようなスクロール表示、図
柄の切替え表示等に限らず、ある識別情報が別の識別情
報に更新される表示であれば、どのような表示形式の可
変表示をも含む意味である。
【0351】(9) 前述した第1〜第5実施の形態に
おいては、リーチ予告および大当り予告を行なう場合
に、基本回路53が関与せず、表示制御用CPU101
側のみで独自にリーチ予告および大当り予告のそれぞれ
をするか否かの決定を行なう例を示した。しかし、これ
に限らず、基本回路53がそのような予告の決定の一部
に関与するようにしてもよい。具体的には、前述した予
告のうちの一部(たとえば大当り予告1,リーチ予告
1)の決定を基本回路53側で行ない、残りの予告(た
とえば大当り予告2,リーチ予告2)を表示制御用CP
U101側が行なう。その場合、同じ内容の表示制御コ
マンドを予告用(予告をすることを決定した場合に送信
するコマンド)と非予告用(予告をしないことを決定し
た場合に送信するコマンド)とに2種類分けて設けてお
き、予告用のコマンドを受けた場合に、表示制御用CP
U101側が予告ありと判断して予告表示を行ない、非
予告用のコマンドを受けた場合に、表示制御用CPU1
01側が予告なしと判断するようにしてもよい。つま
り、予告表示が複数種類ある場合に、基本回路53のC
PU56と、表示制御用CPU101とが分担して予告
決定をするようにしてもよい。このように、基本回路5
3側と、表示制御用CPU101側とが分担して予告決
定するようにした場合には、一部の予告について基本回
路53側が予告の有無を認識することができるので、基
本回路53が制御指令を出して制御する音声、ランプの
一方または両方を予告に用いることができる。その場
合、音声、ランプの一方または両方による予告報知を、
可変表示部9による予告表示に加えて実行することがで
きる。
【0352】(10) 前述した第1実施形態において
は、図42の751cにおいてリーチ予告を実行するか
否かのために行なわれるリーチであるかリーチ以外であ
るかの判定を変動時間コマンドに基づいて行なう例を示
した。しかし、これに限らず、そのような判定は、左,
中,右停止図柄コマンドに基づいて判断するようにして
もよい。このようにすれば、停止図柄という図柄の可変
表示内容に密接に関わる事項を特定可能なコマンドであ
る停止図柄コマンドに応じてリーチ予告を行なうか否か
が決定されるため、変動表示内容に応じたリーチ予告を
行なうことができる。また、前述した第1実施形態にお
いては、図44の762cにおいて大当り予告を実行す
るか否かのために行なわれる大当りであるかはずれであ
るかの判定を変動時間コマンドに基づいて行なう例を示
した。しかし、そのような判定は、左,中,右停止図柄
コマンドに基づいて判断するようにしてもよい。このよ
うにすれば、停止図柄という図柄の可変表示内容に密接
に関わる事項を特定可能なコマンドである停止図柄コマ
ンドに応じて大当り予告を行なうか否かが決定されるた
め、変動表示内容に応じた大当り予告を行なうことがで
きる。また、これらの判定は、変動時間コマンドおよび
左,中,右停止図柄コマンドの両方を参照して行なうよ
うにしてもよい。
【0353】(11) 前述した第4実施形態において
は、図42の751cにおいてリーチ予告を実行するか
否かのために行なわれるリーチであるかリーチ以外であ
るかの判定を変動時間コマンドに基づいて行なう例を示
した。しかし、これに限らず、そのような判定は、当り
はずれコマンドに基づいて行なうようにしてもよい。そ
の場合には、はずれを示すコマンドを、リーチ有りのは
ずれコマンドと、リーチなしのはずれコマンドとに分
け、そのコマンドの種類を確認することにより、リーチ
であるかリーチ以外であるかの判定を行なうようにすれ
ばよい。このようにすれば、当りはずれという図柄の可
変表示内容に密接に関わる事項を特定可能なコマンドで
ある当りはずれコマンドに応じてリーチ予告を行なうか
否かが決定されるため、変動表示内容に応じたリーチ予
告を行なうことができる。また、前述した第4実施形態
においては、図44の762cにおいて大当り予告を実
行するか否かのために行なわれる大当りであるかはずれ
であるかの判定を当りはずれコマンドに基づいて行なう
例を示した。しかし、これに限らず、そのような判定
は、変動時間コマンドに基づいて行なうようにしてもよ
い。その場合には、変動時間コマンドにおけるリーチを
示す各コマンドを大当り決定時のコマンドと、はずれ決
定時のコマンドとに分け、そのコマンドの種類を確認す
ることにより、大当りであるかはずれであるかの判定を
行なうようにすればよい。このようにすれば、図柄の変
動時間という図柄の可変表示内容に密接に関わる事項を
特定可能なコマンドである変動時間コマンドに応じて大
当り予告表示を行なうか否かが決定されるため、変動表
示内容に応じた大当り予告を行なうことができる。ま
た、これらの判定は、変動時間コマンドおよび当りはず
れコマンドの両方を参照して行なうようにしてもよい。
なお、以上の変形例は、第5実施形態についても同様に
適用される。
【0354】(12) 前述した実施の形態において
は、予告として、リーチ予告および大当り予告を示し
た。しかし、これに限らず、予告としては、大当り以外
の予め定められた小当たり,予め定められた中当り等の
予告、確変リーチ予告、確変大当り予告等のその他の予
告を含んでもよい。
【0355】(13) 前述した実施の形態において
は、中図柄が確定するまでに左右図柄を揺れ変動させて
確定させないで待機させる例を示したが、この確定させ
ないで待機させる場合には、前述した図柄が上下動する
場合に限らず、図柄を左右動させてもよく、また、図柄
を左回りまたは左回りに回転させてもよく、また、図柄
を拡大または縮小させてもよく、また、図柄を伸縮させ
てもよいなど、その他の表示態様で待機させてもよい。
つまり、図柄を更新しない態様により図柄を確定時とは
異なる態様で表示させる表示制御をするものであればよ
い。
【0356】(14) 前述した第1実施形態では、図
41のS757,S758,S753,S754におい
て、受信した変動時間コマンドにより特定された通常は
ずれ,リーチ等の変動種類と、受信した左,中,右停止
図柄コマンドにより特定された図柄とが矛盾している場
合に、停止図柄コマンドよりも変動時間コマンドの方を
優先して、停止図柄コマンドによる仮停止図柄を補正す
る例を示した。しかし、これに限らず、そのような補正
のための処理をしなくてもよい。そのようにすれば、コ
マンドの比較対象および図柄の補正処理を行なわなくて
済むので、制御処理を簡単化することができる。
【0357】(15) 前述した第2および第3実施形
態は、第1実施形態について適用される旨説明したが、
第2および第3実施形態は、第4実施形態および第5実
施形態にも適用可能であり、さらに、全図柄停止コマン
ドを使用しない第1実施形態の変形例についても適用可
能である。
【0358】(16) 前述した実施の形態において
は、リーチ表示をする場合の変動態様(図26等に示さ
れた変動パターン)を、表示制御用CPU101側で乱
数を用いて決定する例を示した。しかし、これに限ら
ず、基本回路53側において、リーチ表示をする場合の
変動態様も決定するようにしてもよい。その場合には、
変動時間コマンドによりリーチの変動パターンを特定
し、その変動時間コマンドに基づいて、表示制御用CP
U101側がリーチ表示時の変動パターンを認識するよ
うにすればよい。そのようにすれば、表示制御用CPU
101側において、リーチの変動パターンを決定するた
めのランダムカウンタおよびテーブルデータ等が不要と
なる。
【0359】(17) 前述した実施の形態において
は、特別遊技状態の一例として、確率変動状態を示した
が、これに限らず、特別遊技状態としては、確率変動状
態を含め、以下のようなものを単独または組合わせて用
いてもよい。普通図柄の変動が開始してから表示結果
が導出表示されるまでの変動時間を短縮する時間短縮制
御が行なわれる遊技状態、普通図柄の当りの発生確率
を向上させる普通図柄当り確率向上制御が行なわれる遊
技状態、特別図柄の変動が開始してから表示結果が導
出表示されるまでの変動時間を短縮する変動時間短縮制
御が行なわれる遊技状態、始動入賞口14に設けられ
た左右1対の可動片(電動チューリップ)の開放回数を
増加させる開放回数増加制御が行なわれる遊技状態、
その可動片の開放時間を延長させる開放時間延長制御が
行なわれる遊技状態。
【0360】(18) 前述した実施の形態において示
したリーチ予告の実行タイミングおよび大当り予告の実
行タイミングは、一例であり、前述したものに限られな
い。つまり、リーチ予告の実行タイミングはリーチとな
る前に行なわれるものであればよく、大当り予告の実行
タイミングは大当りとなる前に行なわれるものであれば
よい。
【0361】(19) 前述した実施の形態において
は、図42に示されたリーチ予告決定処理,図44に示
された大当り予告決定処理等により、前記表示制御手段
に含まれ、受信した前記表示制御コマンドのうちの予め
定められたコマンドに応じて、前記可変表示装置の表示
状態が所定の表示態様(たとえば、リーチ表示態様,大
当り表示態様)になることを予告する予告表示(たとえ
ば、リーチ予告,大当り予告)を行なうか否かを決定す
る予告実行決定手段が構成されている。この予告実行決
定手段は、抽選(ランダムカウンタを用いた抽選)によ
り前記予告表示を行なうか否かを決定する抽選手段(図
42のS751b〜751e、図44のS762b〜7
62e)を含んでいる。さらに、前記予告表示は、複数
種類設けられており、前記抽選手段は、抽選(ランダム
カウンタを用いた抽選)において、前記予告表示の種類
を選択的に決定する(図42のS751d,S751
e,図44のS762d,S762e参照)。そして、
このような抽選手段は、前記予告表示を行なうかの抽選
結果をランダムに決定する(図35,図36参照)。さ
らに、このような抽選手段は、前記予告表示の種類の抽
選結果をランダムに決定する(図35参,図36照)。
抽選は、所定の数値更新手段(ランダムカウンタ)の値
を抽出し、その抽出を用い、予め定められた抽出値と抽
選結果との関係の基づいて行なうようにする。
【0362】(20) この実施の形態においては、図
42に示されたリーチ予告決定処理,図44に示された
大当り予告決定処理等により、前記表示制御手段に含ま
れ、受信した前記表示制御コマンドのうちの予め定めら
れたコマンドに応じて、前記可変表示装置の表示状態が
所定の表示態様(たとえば、リーチ表示態様,大当り表
示態様)になることを予告する予告表示(たとえば、リ
ーチ予告,大当り予告)を行なうか否かを決定する予告
実行決定手段が構成されている。ここで、受信した前記
表示制御コマンドのうちの予め定められたコマンドに応
じて、前記可変表示装置の表示状態が所定の表示態様
(たとえば、リーチ表示態様,大当り表示態様)になる
ことを予告する予告表示(たとえば、リーチ予告,大当
り予告)を行なうか否かを決定する場合の前記予め定め
られたコマンドは、識別情報(図柄)の変動時間を特定
可能な変動時間コマンド(変動時間コマンド)と前記識
別情報の確定態様を特定可能な確定態様コマンド(左,
中,右停止図柄コマンドまたは当りはずれコマンド)と
のうちのいずれか一方であってもよく、また、それら両
方のコマンドであってもよい。また、前記予め定められ
たコマンドは、前記識別情報の変動時間を特定可能なコ
マンドおよび前記識別情報の確定態様を特定可能なコマ
ンド以外のコマンドであってもよい。
【0363】(21) 前述した実施の形態において
は、少なくとも前記識別情報の変動時間を特定可能な変
動時間コマンド(変動時間コマンド)と前記識別情報の
確定態様を特定可能な確定態様コマンド(左,中,右停
止図柄コマンドまたは当りはずれコマンド)とを含み前
記可変表示装置の表示制御を行なうための表示制御コマ
ンド(表示制御コマンド)を前記表示制御手段に送出可
能である。この場合の確定態様コマンドには、当りとは
ずれとの2種類だけを有する含むコマンドを含んでもよ
い。また、確定態様コマンドは、たとえば、確変当り、
非確変当り、はずれというような特別遊技状態を発生さ
せる大当り図柄か否か、または、その特別遊技状態の期
間設定(たとえば、150回の変動回数分だけ可変表示
部の変動時間短縮制御が行なわれる大当り図柄、50回
の変動回数分だけ可変表示部の変動時間短縮制御が行な
われる大当り図柄というような期間設定)がわかるコマ
ンドであってもよい。また、確定態様コマンドは、大当
り図柄に対しては、何のぞろ目にするかの図柄を特定可
能なコマンドであってもよい。
【0364】(22) 前述した実施の形態において
は、図28等を用いて、仮の大当り図柄(特定の表示態
様)を一時停止させた後に再変動させる再変動制御(再
更新制御ともいう)について説明した。この再変動制御
においては、再変動時の変動パターン(変動時間が異な
る変動態様)として、少なくとも次のような複数種類を
設けるのが望ましい。その場合の1つの変動パターン
は、非確変大当り図柄(特別遊技状態を発生させない特
定の表示態様。この場合、特別遊技状態としての確率変
動状態を意味する)を一時停止図柄とし(更新しない態
様で表示し)、再変動後の最終停止図柄(確定態様)を
確変大当り図柄(特別遊技状態を発生させる特定の表示
態様)にするパターンである。もう1つの変動パターン
は、非確変大当り図柄(特別遊技状態を発生させない特
定の表示態様)を一時停止図柄とし、再変動後の最終停
止図柄を非確変大当り図柄にするパターンである。つま
り、再変動の変動時間の異なる変動時間コマンドを少な
くとも2つ以上設定し、一方の変動時間コマンドを表示
制御手段(表示制御用CPU101)が受信したとき
は、非確変大当り図柄から確変大当り図柄に再変動する
よう表示制御し、他の変動コマンドを表示制御手段が受
けたときには、非確変大当り図柄から非確変大当り図柄
に再変動する。具体的には、「1」〜「12」の特別図
柄が設けられており、奇数の図柄が確変大当り図柄であ
り、偶数の図柄が非確変大当り図柄である場合において
次のような制御を行なう。最終停止図柄が非確変大当り
図柄である場合には、図柄の表示順序(たとえば図柄番
号)にしたがって最終停止図柄から所定の偶数図柄数分
逆算して非確変大当り図柄の一時停止図柄を決定し、そ
の一時停止図柄の表示後、前記所定の偶数図柄数分図柄
を再変動させて非確変大当り図柄を最終停止させる。一
方、最終停止図柄が確変大当り図柄である場合には、図
柄の表示順序(たとえば図柄番号)にしたがって最終停
止図柄から所定の奇数図柄数分逆算して非確変大当り図
柄の一時停止図柄を決定し、その一時停止図柄の表示
後、前記所定の奇数図柄数分図柄を再変動させて確変大
当り図柄を最終停止させる。なお、そのような場合の再
変動時の変動パターンにおける図柄の変動数(更新数)
は、2種類に限らず、5コマ,6コマ,11コマ,12
コマというように2種類以上設けてもよい。つまり、再
変動パターンは少なくとも2種類設ければよい。以上の
ように、再変動時における変動時間の異なる変動パター
ン(変動時間コマンド)を複数種類設ければ、一時停止
(更新しない態様での表示)時の図柄の種類の別に基づ
いて最終停止図柄が遊技者にわかってしまわないように
することができる。
【0365】(23) また、前述した再変動制御(再
更新制御ともいう)において、一時停止図柄を非確変大
当り図柄(特別遊技状態を発生させない特定の表示態
様)とする例を示したが、確変大当り図柄(特別遊技状
態を発生させる特定の表示態様)が最終停止図柄である
場合には、一時停止図柄は、確変大当り図柄としてもよ
い。そのようにした場合には、たとえば、前述したよう
に再変動の変動パターン(変動態様)を変動時間コマン
ドにより指定する場合においては、一時停止図柄と最終
停止図柄との確変,非確変の種別を異ならせることを指
定するコマンドと、一時停止図柄と最終停止図柄との確
変,非確変の種別を一致させることを指定するコマンド
とを用意する。そして、一時停止図柄と最終停止図柄と
を一致させることを指定するコマンドを受けた場合に、
表示制御用CPU101(表示制御手段)では、停止図
柄コマンドにより指定された図柄が非確変大当り図柄で
あると仮停止図柄を非確変大当り図柄にし、停止図柄コ
マンドにより指定された図柄が確変大当り図柄であると
仮停止図柄を確変大当り図柄にする制御を行なう。この
ようにすれば、変動時間コマンドにより再変動の変動パ
ターンを指定する場合に、一時停止図柄と最終停止図柄
との確変,非確変の種別を一致させる一つの変動時間コ
マンドを2種類の再変動パターンで共用することがで
き、コマンド数を減らすことができる。
【0366】(24) 前述した実施の形態において
は、図28等を用いて、仮の大当り図柄(特定の表示態
様)を一時停止させた後に再変動させる再変動制御(再
更新制御ともいう)について説明した。このような再変
動制御をして大当りとする場合においては、表示制御用
CPU101(表示制御手段)は、再変動時の変動パタ
ーン(変動時間)を考慮して、最終停止図柄から逆算し
て一時停止図柄を決定してもよく、次のように、所定タ
イミングで更新されるランダムカウンタ等を用いて一時
停止図柄をランダムに決定してもよい。たとえば、確変
大当りにすることが事前決定されている(停止図柄コマ
ンド等により確変大当り図柄が最終停止図柄として指定
されている)場合には、予め定められた一時停止図柄決
定用ランダムカウンタからカウンタ値を抽出し、その抽
出値と確変大当り図柄(特別遊技状態を発生させない特
定の表示態様),非確変大当り図柄(特別遊技状態を発
生させる特定の表示態様)とが対応付けられたデータテ
ーブル(たとえば、カウンタ値が0〜9で繰返しカウン
トされる場合に、0〜5の場合に非確変図柄とし、6〜
9の場合に確変図柄とするというような対応関係が定め
られたテーブル)を用い、抽出値に基づいて、一時停止
図柄を確変大当り図柄にするか非確変大当り図柄にする
かを決定する。一方、非確変大当りにすることが事前決
定されている場合には、遊技者を落胆させないようにす
るために、一時停止図柄を確変大当り図柄にはせず、必
ず非確変大当り図柄にすることに決定する。そして、こ
のように、一時停止図柄を確変大当り図柄にするか非確
変大当り図柄にするかの別が決定された場合には、具体
的な図柄をランダムに決定する。つまり、確変大当り図
柄にする場合、表示制御用CPU101は、第4実施形
態で示したような確変大当り図柄決定用乱数と同様のラ
ンダムカウンタと確変大当り図柄用テーブルとを用いて
確変大当り図柄をランダムに決定する。一方、非確変大
当り図柄にする場合、表示制御用CPU101は、第4
実施形態で示したような非確変大当り図柄決定用乱数と
同様のランダムカウンタと非確変大当り図柄用テーブル
とを用いて非確変大当り図柄をランダムに決定する。こ
のように、表示制御用CPU101により一時停止図柄
をランダムに決定する場合には、予め決められている最
終停止図柄が再変動終了後において確定表示できるよう
に、再変動中に表示中の図柄の差替えを行なう(たとえ
ば、再変動の変動パターンにおいてあと10図柄分の変
動が残されているタイミングにおいて、変動中の図柄を
最終停止図柄の10コマ手前の図柄に差替える等)。し
たがって、このように一時停止図柄をランダムに決定す
る場合の再変動は、高速で図柄をスクロールさせる等の
高速変動を行なうのが好ましい。このように、確変大当
り図柄にするか非確変大当り図柄にするかの決定の後に
具体的な図柄を決定する場合に限らず、最終停止図柄が
確変大当り図柄である場合にはカウンタ値が確変大当り
図柄および非確変大当り図柄の両方に対応付けられ、最
終停止図柄が非確変大当り図柄である場合にはカウンタ
値が非確変大当り図柄にのみ対応付けられた一時停止図
柄決定用ランダムカウンタを用いて、1つのランダムカ
ウンタ(たとえば一時停止図柄決定用ランダムカウン
タ)の抽出値から直接的に大当り図柄の種類を決定する
ようにしてもよい。このようにすることで、一時停止図
柄(仮の大当り図柄)をランダムにでき、かつ、その図
柄の決定は表示制御手段が行なうので、遊技性を向上さ
せつつ、遊技制御手段の処理負担を軽減できるのであ
る。
【0367】(25) 前述した実施の形態において
は、再変動制御を行なう場合に、一時停止図柄と最終停
止図柄とを異ならせる例を示した。この再変動制御を行
なう場合には、一時停止図柄と最終停止図柄とが必ず異
なるように制御してもよく、または、一時停止図柄と最
終停止図柄とが異なる場合もあり、かつ、一時停止図柄
と最終停止図柄とが一致する場合もあるように制御をし
てもよい。
【0368】(26) 前述した実施の形態において
は、図柄の差替え制御における図柄の差替え表示態様と
して、「1」,「2」,「3」…というように、ある更
新法則にしたがって更新表示されている図柄をその法則
に合わない図柄(たとえば、最終停止図柄の所定図柄数
手前の図柄等)に差替える例を示した。しかし、図柄の
差替え表示態様は、次のように、それ以外の態様であっ
てもよい。たとえば、「1」,「2」,「3」…という
ようにある更新法則にしたがって更新表示されている図
柄を最終停止図柄のたとえば「10」に差替えてそのま
ま図柄を確定表示させる図柄の差替え表示態様を用いて
もよい。また、たとえば、「1」,「2」,「3」…と
いうようにある更新法則にしたがって更新表示されてい
る図柄を最終停止図柄以外のたとえば「10」に差替え
た後、図柄をその「10」から最終停止図柄のたとえば
「5」に差替えて図柄を確定表示させる図柄の差替え表
示態様を用いてもよい。また、以上のように示した図柄
の差替え表示制御における差替え前の段階での図柄の更
新態様は、特に、「1」,「2」,「3」…というよう
な数字の一般的な意味での順序に限らず、「1」,
「5」,「9」,「1」,「5」,「9」…というよう
なある種の法則性があるが数字の一般的な順序からする
とばらばらな順序で更新するものであってもよい。
【0369】(27) 前述した第1〜第4実施の形態
においては、全図柄停止コマンドが全図柄の確定時(最
終停止時)に送信され、表示制御用CPU101が全図
柄停止コマンドを受信した場合に即時に全図柄を確定
(最終停止)させる制御を行なう例を示した。しかし、
これに限らず、全図柄停止コマンドが全図柄の確定時
(最終停止時)よりも所定時間前に送信され、表示制御
用CPU101が全図柄停止コマンドを受信した場合
に、受信時から所定時間経過後に全図柄を確定(最終停
止)させる制御を行なうようにしてもよい。
【0370】(28) 今回開示された実施の形態はす
べての点で例示であって制限的なものではないと考えら
れるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく
て特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均
等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれること
が意図される。
【0371】
【課題を解決するための手段の具体例】(1) 図1等
に示されたパチンコ遊技機1により、複数種類の識別情
報(図柄)の更新表示が可能な可変表示装置(可変表示
装置8、さらに具体的には、可変表示部9)を含む遊技
機が構成されている。図4等に示された遊技制御基板3
1により、遊技の進行を制御する遊技制御手段が構成さ
れている。図4に示された表示制御基板80により、前
記可変表示装置の表示制御を行なう表示制御手段が構成
されている。図25〜図29,図60,図64等に示さ
れるように、遊技制御手段は、少なくとも前記識別情報
の変動時間を特定可能な変動時間コマンド(変動時間コ
マンド)と前記識別情報の確定態様を特定可能な確定態
様コマンド(左,中,右停止図柄コマンドまたは当りは
ずれコマンド)とを含み前記可変表示装置の表示制御を
行なうための表示制御コマンド(表示制御コマンド)を
前記表示制御手段に送出可能である。図25(A)等に
示されるように、前記表示制御手段は、前記識別情報が
確定する以前の段階で、確定させる識別情報に対応し
て、表示する識別情報を差替える差替え表示制御を行な
うことが可能である。図5等に示された表示制御用CP
U101により、前記表示制御手段に含まれ、受信した
前記変動時間コマンドに応じて定まる差替え条件(差替
えのパターン等)に基づいて、前記差替え表示制御にお
ける差替えタイミング(たとえば停止図柄の3図柄前の
図柄に差替えるタイミング)および差替え先の識別情報
(たとえば停止図柄の3図柄前の図柄)の決定を行なう
差替え態様決定手段が構成されている。
【0372】(2) 図1等に示されたパチンコ遊技機
1により、複数種類の識別情報(図柄)の更新表示が可
能な可変表示装置(可変表示装置8、さらに具体的に
は、可変表示部9)を有し、該可変表示装置の表示結果
が予め定められた特定の表示態様(大当り図柄の組合
せ)となったことを条件に遊技者にとって有利な状態
(大当り状態)に制御可能となる遊技機が構成されてい
る。図4等に示された遊技制御基板31により、遊技の
進行を制御する遊技制御手段が構成されている。図4に
示された表示制御基板80により、前記可変表示装置の
表示制御を行なう表示制御手段が構成されている。図2
5〜図29,図60,図64等に示されるように、遊技
制御手段は、少なくとも前記識別情報の変動時間を特定
可能な変動時間コマンド(変動時間コマンド)と前記識
別情報の確定態様を特定可能な確定態様コマンド(左,
中,右停止図柄コマンドまたは当りはずれコマンド)と
を含み前記可変表示装置の表示制御を行なうための表示
制御コマンド(表示制御コマンド)を前記表示制御手段
に送出可能である。図25(A)等に示されるように、
前記表示制御手段は、前記識別情報が確定する以前の段
階で、確定させる識別情報に対応して、表示する識別情
報を差替える差替え表示制御を行なうことが可能であ
る。図5等に示された表示制御用CPU101により、
前記表示制御手段に含まれ、受信した前記変動時間コマ
ンドに応じて定まる差替え条件(差替えのパターン等)
に基づいて、前記差替え表示制御における差替えタイミ
ング(たとえば停止図柄の3図柄前の図柄に差替えるタ
イミング)および差替え先の識別情報(たとえば停止図
柄の3図柄前の図柄)の決定を行なう差替え態様決定手
段が構成されている。
【0373】(3) 図25〜図29等に示されるよう
に、前記表示制御手段は、前記識別情報を更新しない態
様により前記識別情報を確定時とは異なる態様で表示
(揺れ動作)させる表示制御をすることが可能である。
【0374】(4) 図4,図5に示されるように、前
記遊技制御手段と前記表示制御手段との間では、前記遊
技制御手段から前記表示制御手段への一方向にのみ情報
が伝送可能である。
【0375】(5) 図5に示された出力バッファ回路
63により、前記遊技制御手段に含まれ、前記遊技制御
手段から前記表示制御手段への一方向にのみ情報を伝送
するための不可逆性出力手段が構成されている。
【0376】(6) 図5に示された入力バッファ回路
105(特に、入力バッファ回路105a)により、前
記表示制御手段に含まれ、前記遊技制御手段から前記表
示制御手段への一方向にのみ情報を伝送するための不可
逆性入力手段が構成されている。
【0377】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、次のような効果を得ることができる。表示
制御手段においては、差替え態様決定手段により、変動
時間コマンドに応じて定まる差替え条件に基づいて差替
え先の識別情報が決定されるとともに差替え表示制御に
おける識別情報の差替えタイミングが決定される。この
ため、遊技制御手段側では、そのような差替え先の識別
情報および差替えタイミングの決定を行なわなくてよい
ので、遊技制御手段における表示制御に関する処理負担
を軽減することができる。そして、遊技制御手段におけ
る表示制御に関する処理負担を軽減できる結果として、
遊技制御手段が本来の遊技制御にかけられる時間を増や
すことが可能となる遊技機を提供することができる。
【0378】請求項2に関しては、次のような効果を得
ることができる。表示制御手段においては、差替え態様
決定手段により、変動時間コマンドに応じて定まる差替
え条件に基づいて差替え先の識別情報が決定されるとと
もに差替え表示制御における識別情報の差替えタイミン
グが決定される。このため、遊技制御手段側では、その
ような差替え先の識別情報および差替えタイミングの決
定を行なわなくてよいので、可変表示装置の表示結果が
予め定められた特定の表示態様となったことを条件に遊
技者にとって有利な状態に制御可能となる遊技機におい
て、遊技制御手段における表示制御に関する処理負担を
軽減することができる。そして、遊技制御手段における
表示制御に関する処理負担を軽減できる結果として、遊
技制御手段が本来の遊技制御にかけられる時間を増やす
ことが可能となる遊技機を提供することができる。
【0379】請求項3に関しては、請求項1または2に
関する効果に加えて、次のような効果を得ることができ
る。識別情報を更新しない態様により識別情報を確定時
とは異なる態様で表示させる表示制御をすることが可能
であるため、確定していない識別情報を表示する場合に
は、識別情報を更新しない態様により識別情報を確定時
とは異なる態様での表示により、識別情報が確定してい
ないことを遊技者に容易に認識させることができる。
【0380】請求項4に関しては、請求項1から3のい
ずれかに関する効果に加えて、次のような効果を得るこ
とができる。遊技制御手段と表示制御手段との間では、
遊技制御手段から表示制御手段への一方向にのみ情報が
伝送可能であるため、表示制御基板手段から遊技制御手
段に不正な信号が入力されて不正な制御動作が行なわれ
ことを防ぐことができる。
【0381】請求項5に関しては、請求項4に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊技
制御手段は、遊技制御手段から表示制御手段への一方向
にのみ情報を伝送するための不可逆性出力手段を含むた
め、不可逆性出力手段の働きにより、遊技制御手段と表
示制御手段との通信部分を利用し、遊技制御手段に対し
て不正な信号が入力されて不正な制御動作が行なわれる
ことを遊技制御手段自体で防ぐことができる。
【0382】請求項6に関しては、請求項4または5に
関する効果に加えて、次のような効果を得ることができ
る。表示制御手段が遊技制御手段から表示制御手段への
一方向にのみ情報を伝送するための不可逆性入力手段を
含むため、不可逆性入力手段の働きにより、遊技制御手
段と表示制御手段との通信部分を利用し、遊技制御手段
に対して不正な信号が入力されて不正な制御動作が行な
われることを表示制御手段側において防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面から見た正面図であ
る。
【図2】 パチンコ遊技機の内部構造を示す全体背面図
である。
【図3】 パチンコ遊技機の遊技盤を背面から見た背面
図である。
【図4】 遊技制御基板における回路構成の一例を示す
ブロック図である。
【図5】 表示制御基板内の回路構成を、可変表示部の
一実現例であるCRTおよび遊技制御基板の出力バッフ
ァ回路をとともに示すブロック図である。
【図6】 遊技制御基板における音声制御コマンドの信
号送信部分および音声制御基板の構成例を示すブロック
図である。
【図7】 パチンコ遊技機の制御に用いられる各種ラン
ダムカウンタを示す図である。
【図8】 リーチ種類決定用のランダムカウンタR5の
値と選択されるリーチの種類との関係を示すデータを当
りはずれの状態別に表形式で示す図である。
【図9】 基本回路により実行されるメイン処理および
割込処理を示すフローチャートである。
【図10】 パチンコ遊技機の大当り制御を行なうため
の概略を示すフローチャートである。
【図11】 打玉が始動入賞口に入賞したことを判定す
るために基本回路により実行される処理を示すフローチ
ャートである。
【図12】 可変表示部の可変表示の停止図柄を決定す
るための処理を示すフローチャートである。
【図13】 特別図柄プロセス処理のサブルーチンプロ
グラムを示すフローチャートである。
【図14】 左右中図柄の例を示す説明図である。
【図15】 可変表示部において特別図柄の背景として
表示される背景画面(画像)の例を示す説明図である。
【図16】 可変表示部に表示されるキャラクタの例を
示す説明図である。
【図17】 可変表示部に表示されるキャラクタの例を
示す説明図である。
【図18】 特別図柄の変動表示における変動表示時間
および変動パターンを特定可能な変動時間コマンドと、
全図柄の停止(確定表示)を指示する全図柄停止コマン
ドとを示す説明図である。
【図19】 左図柄に関する停止図柄を指示する表示制
御コマンドとしての左停止図柄コマンドを表形式で示す
図である。
【図20】 中図柄に関する停止図柄を指定する表示制
御コマンドとしての中停止図柄コマンドを表形式で示す
図である。
【図21】 右図柄に関する停止図柄を指定する表示制
御コマンドとしての右停止図柄コマンドを表形式で示す
図である。
【図22】 遊技制御基板から表示制御基板に送信され
る表示制御コマンドを示す説明図である。
【図23】 遊技制御基板から表示制御基板に与えられ
る表示制御コマンドの送出タイミングの例を示すタイミ
ング図である。
【図24】 各変動パターンを構成する表示パターンを
示す説明図である。
【図25】 リーチとしないはずれ時の図柄の変動パタ
ーンの一例を示すタイミングチャートである。
【図26】 遊技制御基板から変動時間としてリーチ1
の19.5秒が通知されたときに表示される変動パター
ンの例を示すタイミングチャートである。
【図27】 遊技制御基板から変動時間としてリーチ2
の24.5秒が通知されたときに表示される変動パター
ンの例を示すタイミングチャートである。
【図28】 遊技制御基板から変動時間としてリーチ3
の29.5秒が通知されたときに表示される変動パター
ンの例を示すタイミングチャートである。
【図29】 遊技制御基板から変動時間としてリーチ3
の29.5秒が通知されたときに表示される変動パター
ンの例を示すタイミングチャートである。
【図30】 特別図柄プロセス処理における全図柄変動
開始処理を示すフローチャートである。
【図31】 特別図柄プロセス処理における全図柄停止
待ち処理を示すフローチャートである。
【図32】 表示制御データ設定処理を示すフローチャ
ートである。
【図33】 表示制御データ出力処理を示すフローチャ
ートである。
【図34】 表示制御用CPUのメイン処理を示すフロ
ーチャートである。
【図35】 表示制御用CPUが扱う表示用乱数を示す
説明図である。
【図36】 抽出されたリーチ表示態様決定用乱数とリ
ーチ表示態様との関係、抽出されたリーチ予告用乱数と
リーチ予告との関係、抽出された大当り予告用乱数と大
当り予告との関係を示す説明図である。
【図37】 タイマ割込処理を示すフローチャートであ
る。
【図38】 表示制御用CPUのIRQ2割込処理を示
すフローチャートである。
【図39】 タイマ割込処理における表示制御プロセス
処理を示すフローチャートである。
【図40】 表示制御コマンド受信待ち処理を示すフロ
ーチャートである。
【図41】 リーチ動作設定処理を示すフローチャート
である。
【図42】 リーチ予告決定処理を示すフローチャート
である。
【図43】 リーチ表示態様決定処理を示すフローチャ
ートである。
【図44】 大当り予告決定処理を示すフローチャート
である。
【図45】 プロセステーブルの構成例を示す説明図で
ある。
【図46】 全図柄変動開始処理を示すフローチャート
である。
【図47】 図柄変動中処理を示すフローチャートであ
る。
【図48】 全図柄停止待ち処理を示すフローチャート
である。
【図49】 大当り表示処理を示すフローチャートであ
る。
【図50】 1回の図柄変動が複数の区間に分割された
例を示す説明図である。
【図51】 表示制御コマンドと変動態様の関係の例を
示す説明図である。
【図52】 第2実施形態による変動種類がリーチであ
る場合の図柄の変動パターンの一例を示すタイミングチ
ャートである。
【図53】 第3実施形態による変動時間コマンドと、
全図柄停止コマンドとを示す説明図である。
【図54】 第4実施形態による遊技制御に用いられる
各種ランダムカウンタを示す図である。
【図55】 第4実施形態によるリーチ種類決定用のラ
ンダムカウンタR5の値と選択されるリーチの種類との
関係を示すデータを当りはずれの状態別に表形式で示す
図である。
【図56】 第4実施形態により、可変表示部9の可変
表示の際の当りはずれ、リーチの有無、リーチの種類、
および確変の有無を決定するために基本回路53により
実行される処理を示すフローチャートである。
【図57】 第4実施形態による特別図柄プロセス処理
のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。
【図58】 変動時間コマンドと、全図柄停止コマンド
とを示す説明図である。
【図59】 当りはずれコマンドを表形式で示す図であ
る。
【図60】 第4実施形態による変動種類がリーチであ
る場合の図柄の変動パターンの一例を示すタイミングチ
ャートである。
【図61】 第4実施形態による表示制御用CPUが扱
う表示用乱数を示す説明図である。
【図62】 第4実施形態によるリーチ動作設定処理を
示すフローチャートである。
【図63】 第4実施形態による図柄決定処理を示すフ
ローチャートである。
【図64】 第5実施形態による変動種類がリーチであ
る場合の図柄の変動パターンの一例を示すタイミングチ
ャートである。
【図65】 第5実施形態による全図柄停止待ち処理を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1はパチンコ遊技機(遊技機)、8は可変表示装置(可
変表示装置)、9は可変表示部(可変表示装置)、31
は遊技制御基板(遊技制御手段)、53は基本回路(遊
技制御手段)、56はCPU(遊技制御手段)、80は
表示制御基板(表示制御手段)、101は表示制御用C
PU(表示制御手段,差替え態様決定手段80)、63
は出力バッファ回路(不可逆性出力手段)、105は入
力バッファ回路(不可逆性入力手段)、105aは入力
バッファ回路(不可逆性入力手段)である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の識別情報の更新表示が可能な
    可変表示装置を含む遊技機であって、 遊技の進行を制御する遊技制御手段と、 前記可変表示装置の表示制御を行なう表示制御手段とを
    含み、 前記遊技制御手段は、少なくとも前記識別情報の変動時
    間を特定可能な変動時間コマンドと前記識別情報の確定
    態様を特定可能な確定態様コマンドとを含み前記可変表
    示装置の表示制御を行なうための表示制御コマンドを前
    記表示制御手段に送出可能であり、 前記表示制御手段は、前記識別情報が確定する以前の段
    階で、確定させる識別情報に対応して、表示する識別情
    報を差替える差替え表示制御を行なうことが可能であ
    り、 さらに、前記表示制御手段は、受信した前記変動時間コ
    マンドに応じて定まる差替え条件に基づいて、前記差替
    え表示制御における差替えタイミングおよび差替え先の
    識別情報の決定を行なう差替え態様決定手段を含むこと
    を特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 複数種類の識別情報の更新表示が可能な
    可変表示装置を含み、該可変表示装置の表示結果が予め
    定められた特定の表示態様となったことを条件に遊技者
    にとって有利な状態に制御可能となる遊技機であって、 遊技の進行を制御する遊技制御手段と、 前記可変表示装置の表示制御を行なう表示制御手段とを
    含み、 前記遊技制御手段は、少なくとも前記識別情報の変動時
    間を特定可能な変動時間コマンドと前記識別情報の確定
    態様を特定可能な確定態様コマンドとを含み前記可変表
    示装置の表示制御を行なうための表示制御コマンドを前
    記表示制御手段に送出可能であり、 前記表示制御手段は、前記識別情報が確定する以前の段
    階で、確定させる識別情報に対応して、表示する識別情
    報を差替える差替え表示制御を行なうことが可能であ
    り、 さらに、前記表示制御手段は、受信した前記変動時間コ
    マンドに応じて定まる差替え条件に基づいて、前記差替
    え表示制御における差替えタイミングおよび差替え先の
    識別情報の決定を行なう差替え態様決定手段を含むこと
    を特徴とする、遊技機。
  3. 【請求項3】 前記表示制御手段は、前記識別情報を更
    新しない態様により前記識別情報を確定時とは異なる態
    様で表示させる表示制御をすることが可能であることを
    特徴とする、請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記遊技制御手段と前記表示制御手段と
    の間では、前記遊技制御手段から前記表示制御手段への
    一方向にのみ情報が伝送可能であることを特徴とする、
    請求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記遊技制御手段は、前記遊技制御手段
    から前記表示制御手段への一方向にのみ情報を伝送する
    ための不可逆性出力手段を含むことを特徴とする、請求
    項4に記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記表示制御手段は、前記遊技制御手段
    から前記表示制御手段への一方向にのみ情報を伝送する
    ための不可逆性入力手段を含むことを特徴とする、請求
    項4または5に記載の遊技機。
JP37360599A 1999-12-28 1999-12-28 遊技機 Expired - Fee Related JP3549800B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37360599A JP3549800B2 (ja) 1999-12-28 1999-12-28 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37360599A JP3549800B2 (ja) 1999-12-28 1999-12-28 遊技機

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001187204A true JP2001187204A (ja) 2001-07-10
JP3549800B2 JP3549800B2 (ja) 2004-08-04
JP2001187204A5 JP2001187204A5 (ja) 2004-10-07

Family

ID=18502450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP37360599A Expired - Fee Related JP3549800B2 (ja) 1999-12-28 1999-12-28 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3549800B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003102972A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Sansei R & D:Kk 遊技機
JP2005110904A (ja) * 2003-10-07 2005-04-28 Heiwa Corp 遊技機
JP2010201242A (ja) * 2010-06-23 2010-09-16 Heiwa Corp 役物装置
JP2010284205A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2012196544A (ja) * 2012-07-23 2012-10-18 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2013106986A (ja) * 2013-03-11 2013-06-06 Sophia Co Ltd 遊技機

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003102972A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Sansei R & D:Kk 遊技機
JP2005110904A (ja) * 2003-10-07 2005-04-28 Heiwa Corp 遊技機
JP2010284205A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2010201242A (ja) * 2010-06-23 2010-09-16 Heiwa Corp 役物装置
JP2012196544A (ja) * 2012-07-23 2012-10-18 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2013106986A (ja) * 2013-03-11 2013-06-06 Sophia Co Ltd 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3549800B2 (ja) 2004-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3549797B2 (ja) 遊技機
JP2001157747A (ja) 遊技機
JP2001187223A (ja) 遊技機
JP3553449B2 (ja) 遊技機
JP2001187224A (ja) 遊技機
JP3549800B2 (ja) 遊技機
JP4208937B2 (ja) 遊技機
JP4094029B2 (ja) 遊技機
JP3772174B2 (ja) 遊技機
JP3549798B2 (ja) 遊技機
JP2001170285A (ja) 遊技機
JP2001187220A (ja) 遊技機
JP2001170286A (ja) 遊技機
JP2001187206A (ja) 遊技機
JP2001187201A (ja) 遊技機
JP3549799B2 (ja) 遊技機
JP4249235B2 (ja) 遊技機
JP4030562B2 (ja) 遊技機
JP2001187222A (ja) 遊技機
JP4030565B2 (ja) 遊技機
JP4249238B2 (ja) 遊技機
JP4058078B2 (ja) 遊技機
JP3772173B2 (ja) 遊技機
JP4058079B2 (ja) 遊技機
JP4249237B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040413

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040421

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3549800

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110430

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110430

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120430

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120430

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140430

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees