JPH08214771A

JPH08214771A - 野菜の浅漬け製造方法

Info

Publication number: JPH08214771A
Application number: JP4612295A
Authority: JP
Inventors: Katsuro Nagatomo; 克郎長友; Masahiko Omura; 雅彦大村
Original assignee: OMURA SUIKOUEN KK; OOMURA SUIKOUEN KK
Current assignee: OMURA SUIKOUEN KK; OOMURA SUIKOUEN KK
Priority date: 1995-02-09
Filing date: 1995-02-09
Publication date: 1996-08-27

Abstract

(57)【要約】【目的】製造が計画的に行え、しかも量産化が可能で
製造コストが安価な野菜の浅漬け製造方法を提供する。【構成】複数の区画に区分され、しかも移動、運搬、
積み重ねが可能な栽培容器１０に浅漬け可能な野菜５３
の種子５２を播き、温度調整設備５８及び散水装置６０
を備えた温室５４内で種子５２を発芽、育成させ、適当
大きさに生育した野菜５３を栽培容器１０ごと温室５４
から取り出し、隣接した加工工場５６で栽培容器１０か
ら生育した野菜５３を区画ごとに一まとめにして取り出
し、栽培容器１０から取り出された野菜５３を必要に応
じてその不要部分を切断して殺菌、洗浄し、調味料と共
に包装容器６２内に密封する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、野菜（例えば、カイワ
レ大根、ほうれん草、水菜又は高菜等）の浅漬け製造方
法に係り、製造が計画的に行え、しかも製造コストが安
価な野菜の浅漬け製造方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の浅漬け漬物の一般的な製造方法と
しては、農家が耕して肥料を補給した畑に野菜の種子を
播き、状況に応じて灌水したり、農薬等を散布して生育
させ、収穫したものを流通業者や物流業者等を介して工
場まで運搬し、そこで根部等の不要部分を切断し、殺
菌、洗浄を行い、適当な量目に計量した後調味料と共に
包装容器に密封して行われていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、野菜の
生育は自然環境の影響を受けて出来、不出来が生じるた
めに生産が安定的に行えず、常に市場相場の影響を受け
るため原料となる野菜の調達計画が立て難いという問題
があった。また、収穫したものをトラック等に積み込ん
で工場まで運搬する運送工程を必要とし、その間に卸売
市場や仲卸し等の流通業者が介在するのが常であった。
従って、運搬、流通過程で野菜の鮮度が落ち、その上生
産、梱包、物流及び流通コストも製品に上乗せされるの
で製品価格が高価になるという問題があった。また、野
菜が必ずしも加工し易い大きさに揃ってはおらず、包装
容器に密封するに際して、適当な量目に計量しなければ
ならないという問題があった。本発明はこのような事情
に鑑みなされたもので、製造が計画的に行え、しかも量
産化が可能で製造コストが安価な野菜の浅漬け製造方法
を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項１
記載の野菜の浅漬け製造方法は、複数の区画に区分さ
れ、しかも移動、運搬、積み重ねが可能な栽培容器に浅
漬け可能な野菜の種子を播き、温度調整設備及び散水装
置を備えた温室内で前記種子を発芽、育成させる工程
と、適当大きさに生育した前記野菜を前記栽培容器ごと
前記温室から取り出し、隣接した加工工場で前記栽培容
器から前記生育した野菜を前記区画ごとに一まとめにし
て取り出す工程と、前記栽培容器から取り出された野菜
を必要に応じてその不要部分を切断して殺菌、洗浄し、
調味料と共に包装容器内に密封する工程とからなるよう
に構成されている。請求項２記載の野菜の浅漬け製造方
法は、請求項１記載の野菜の浅漬け製造方法において、
前記栽培容器は前記包装容器に収納される単位の野菜量
に応じて複数の区画に区分されて構成されている。

【０００５】

【作用】請求項１及び２記載の野菜の浅漬け製造方法に
おいては、先ず、複数の区画に区分され、しかも移動、
運搬、積み重ねが可能な栽培容器に浅漬け可能な野菜の
種子を播き、温度調整設備及び散水装置を備えた温室内
で前記種子を発芽、育成させる。このような栽培容器を
使用することにより量産化が可能になり、また、温室内
で生育させるので自然環境の影響を受けない。次に、適
当大きさに生育した前記野菜を前記栽培容器ごと前記温
室から取り出し、隣接した加工工場で前記栽培容器から
前記生育した野菜を前記区画ごとに一まとめにして取り
出す。このように温室と加工工場が隣接させているの
で、流通過程を省略でき、野菜の鮮度が保たれる。更
に、前記栽培容器から取り出された野菜を必要に応じて
その不要部分を切断して殺菌、洗浄し、調味料と共に包
装容器内に密封する。このように収穫後直ちに殺菌され
て野菜に雑菌が繁殖しないので、腐れ難く、保存性がよ
い。特に、請求項２記載の野菜の浅漬け製造方法におい
ては、栽培容器の複数の区画のそれぞれは、１つの包装
容器に収納できる野菜を収納できるようになっているの
で、隣り合う野菜に絡まり等があっても解ぐすことなく
処理できる。

【０００６】

【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図１は本発明の第１の実施例に係る野菜の
浅漬け製造方法の概略説明図、図２は同方法において使
用する栽培容器の組み立て状態を示す斜視図、図３は同
内容器の部分正断面図、図４は同内容器の底部の部分平
面図、図５は図２における矢視Ｅ−Ｅ断面図、図６は野
菜浅漬け製造フローの概略説明図、図７は洗浄槽におけ
る野菜の洗浄状態を示す説明図、図８は野菜が包装容器
に充填されている状態を示す説明図、図９は本発明の第
２の実施例に係る野菜の浅漬け製造方法に使用する栽培
用ポットの平面図、図１０は図９における矢視Ｆ−Ｆ断
面図、図１１は栽培箱に栽培用ポットを入れている状態
を示す斜視図、図１２は応用例における栽培用ポットが
複数連接された状態を示す斜視図、図１３は応用例にお
ける突条の側断面図、図１４は応用例における栽培用ポ
ットの平面図である。

【０００７】本発明の第１の実施例に係る野菜の浅漬け
製造方法に使用する栽培容器１０は、図２に示すよう
に、縦横に仕切られた複数の部屋１２を有する外容器１
４と、それぞれの部屋１２に対応して上側から嵌入され
る複数のポケット１６を備えた内容器１８と、それぞれ
のポケット１６に敷かれるマット２０（図５参照）から
なる。以下、これらについて詳しく説明する。

【０００８】前記外容器１４は、発泡性合成樹脂の一例
であり、保温性に優れ、軽量で作業性がよく、しかも、
廉価な発泡スチロール樹脂からなり、図２及び図５に示
すように、全高の半分程度の高さを有する仕切り２２で
縦横に区切られた複数の部屋１２を有している。それぞ
れの部屋１２の内側は下方に緩やかなテーパー状に狭ま
っており、上側から嵌入される内容器１８の出し入れが
容易になるようにしている。それぞれの部屋１２の底部
２４の中央には長円状の通水孔２６が形成されており、
隣合う部屋１２の通水孔２６と軸方向が直交するように
配置されている。更に、それぞれの通水孔２６の両側に
は上方に突出する複数の突条２８が並設されている。外
容器１４の下側の四隅には切欠き２９が形成されてお
り、外容器１４が積み重ねられても崩れ難くなってい
る。外容器１４の周囲の側壁３０、３２の上側には、そ
れぞれ切欠き３４、３６が形成されており、取扱い易
く、また、重ねた場合に空気が十分循環するようになっ
ている。

【０００９】前記内容器１８は、薄い合成樹脂性の一例
である平面状のスチロール樹脂シートを用いて真空押型
成形されており、図２、図３及び図５に示すように、前
記外容器１４の全ての部屋１２に上側から嵌入できるよ
うに縦横に連接されたポケット１６を有している。それ
ぞれのポケット１６の周囲の側壁３８は、外容器１４の
それぞれの部屋１２と密着して嵌合するように下側に緩
やかなテーパー状となっており、栽培されている野菜が
取り出し易くなっている。ポケット１６の底部４２の中
央外側には、外容器１４のそれぞれの通水孔２６に嵌入
する突出部４６が設けられ、底部４２の上面から突出部
４６の下端まで貫通する通水孔４４が形成されており、
外容器１４に内容器１８を嵌合させた場合に、外容器１
４の通水孔２６の周囲の側壁４８が突出部４６で覆われ
て野菜の根が発泡性の外容器１４に侵入して行かないよ
うになっている。また、通水孔４４の周囲の底部４２に
は、外容器１４の底部２４の突条２８と嵌合するように
複数の突条５０が互いに隙間を有して設けられており、
散布される水が流れ易いようになっている。なお、ポケ
ット１６の大きさは、最終に袋詰めできる野菜の量に見
合う大きさとしておく。これによって、発芽した野菜が
絡まっても解ぐすことなく処理ができる。

【００１０】前記マット２０は、保水性があり、連続気
泡性の発泡ウレタンからなり、マット２０の上に種子５
２が播かれるようになっている。このような栽培容器１
０を使用することにより、生産の自動化、量産化が可能
となる。

【００１１】次に、この栽培容器１０を使用した野菜の
浅漬け製造方法について図１〜図８を参照しながら説明
する。先ず、外容器１４に上側から内容器１８を密着状
態で嵌合させ、内容器１８のそれぞれのポケット１６に
配置されているマット２０に散水し（液体肥料が混合さ
れている場合も含む）、カイワレ大根等の種子５２を適
当数播く（図１（Ａ））。この栽培容器１０を温度調整
設備５８及び散水装置６０を備えた温室５４内に配置
し、温度、水分、肥料等を管理しながら生育させ（図１
（Ｂ））、十分に生育したら、栽培容器１０ごと隣接す
る加工工場５６に運ぶ。この場合、栽培容器１０の外容
器１４は発泡スチロール樹脂からなり、内容器１８は薄
いスチロール樹脂からなり、マット２０は発泡ウレタン
からなるので、軽量であり、持ち運び易い。また、外容
器１４の切欠き３４、３６を利用して多段に重ねること
により、一度に多くの栽培容器１０を運ぶことができ
る。

【００１２】そして、栽培容器１０から内容器１８のポ
ケット１６単位（カイワレ大根の場合はポケット１６の
２つ分）で野菜５３を取り出し、図７に示すように、コ
ンベヤ式の野菜浅漬け製造装置６８の多数の孔６９が形
成されているバケット７０に入れ、図６に示すように、
根部をカッター７１により切断して切りそろえる。そし
て、野菜５３が搭載されたバケット７０を洗浄槽７２内
に移動させ、図７に示すように、洗浄槽７２の中にある
上下のノズル７４から水を噴射させて野菜５３に付着し
た種子５２の殻を洗い落とす。洗浄が完了した野菜５３
をバケット７０ごと１０ｍ程度の長い殺菌槽７６に送
り、ここで２００ｐｐｍ程度の次亜塩素酸ソーダの水溶
液中を５分程度かけて移動させる。殺菌槽７６から出た
野菜５３を殺菌液を除去するために濯ぎ槽７８に移動さ
せて洗浄槽７２の場合と同様にして殺菌液を除去する。
濯ぎ槽７８を出た野菜５３を充填機８０まで移動させ、
図８に示すように、バケット７０を９０°程度傾け、押
し棒８２で押し出して下方の真空吸引されて開口してい
る包装容器６２に充填する。包装容器６２はポリエチレ
ン等のプラスチックからなり、三方がシールされてい
る。そして、野菜５３を充填した包装容器６２内に６０
〜７０ｃｃ程度の水に溶かした調味料を注入した後包装
容器６２を密封する（図１（Ｃ））。

【００１３】なお、ここで切断した根部等は有機肥料と
して使用される。このようにして、従来のように収穫し
た野菜を工場まで運搬する流通工程を省略でき、自然環
境の影響を受けずに、安価に、計画的に野菜の浅漬けを
製造することができる。そして、密封された野菜の中か
ら水分がしみ出、逆に調味料が野菜の中に浸透し、密封
後２４時間程度で食べ頃となる。また、製造、出荷から
店頭に並ぶまでに２４時間程度を要するが、運送過程の
振動で調味料の野菜への浸透が促進される。特に、カイ
ワレ大根の場合、生のものや漬けて２４時間以内のもの
は辛味が強すぎて胃にもたれるが、食塩の作用でジアス
ターゼ等の辛味の成分が抜けてまろやかな味になる。な
お、調味料には鰹節エキス、砂糖、水飴、酢酸ナトリウ
ム、酢酸、リンゴ酸ナトリウム、フマル酸、クエン酸ナ
トリウム、ＤＬ−アラニン、乳酸カルシウム、リン酸二
カリウム、ｄ酒石酸水素カリウム、５″イノシン酸ナト
リウム、フマル酸ナトリウム、ＤＬ−メチオニン、Ｌ−
リジン塩酸塩、Ｌ−グルタミン酸ナトリウム、コハク
酸、Ｌ−アスパラギン酸ナトリウム、炭酸カリウム、Ｄ
−ソルビトール、Ｌ−アルギニン、蛋白加水分解物、酢
酸ナトリウム、デキストリン、香料、食塩、醤油（薄口
が好ましい）等が含まれている。

【００１４】なお、本実施例において、マット２０には
連続気泡性の発泡ウレタンを使用したが、保水性があれ
ば他の樹脂等でもよく、また、繊維材料や紙等他の素材
でもよい。

【００１５】次に、本発明の第２の実施例に係る野菜の
浅漬け製造方法においては、前記実施例のようにマット
２０を必要としない栽培容器８６を使用する場合であ
り、図１１に示すように、その栽培容器８６は複数の部
屋８８に区切られた発泡性合成樹脂からなる栽培箱９０
と、それぞれの部屋８８に上側から嵌入される複数の合
成樹脂製の栽培用ポット９４とを有している。前記栽培
箱９０は発泡性合成樹脂の一例である発泡スチロール樹
脂からなり、図１１に示すように周囲が緩やかに下方に
狭くなるテーパー状の側壁９６、９８を有し、底部中央
には通水孔１００が形成された複数の部屋８８が縦横に
連接されている。栽培箱９０の外壁１０２、１０４は部
屋８８の側壁９６、９８の高さの２倍程度の高さを有
し、播かれた種子が一定高さに成長できるようになって
いる。そして、外壁１０２、１０４のそれぞれには作業
性や重ねた場合の通風性を考慮して切欠き１０６、１０
８が設けられ、更に該栽培箱９０の底の４隅には重ねた
場合に位置決めができるように切欠き１１０が形成され
ている。

【００１６】前記栽培用ポット９４は、スチロール樹脂
を用いて射出成形されたものであって、図９及び図１０
に示すように、前記栽培箱９０のそれぞれの部屋８８に
密接に嵌入できるように下方に狭くなるテーパー状の部
屋９２を複数有し、それぞれの部屋９２の底部１１１の
中央には排水孔１１２が形成されている。その排水孔１
１２の上部側周囲には播かれる種子の粒径よりも小さな
ピッチで突出する柵１１４が設けられ、種子が排水孔１
１２に流れ出すのを防ぐようになっている。なお、柵１
１４の高さは種子の粒径の１〜３倍程度が好ましい。更
に底部１１１には断面台形状の突条１１６が、播かれる
種子の粒径よりも小さなピッチで複数平行配置されてい
る。突条１１６と排水孔１１２の排出位置の高さは略同
程度であり、種子が浮かずに水とよく接触するようにな
っている。ここで略同程度とは、−１〜＋１ｍｍ程度の
範囲をいう。なお、一例として突条１１６の高さは３ｍ
ｍ、隣合う突条１１６で形成される逆台形状の通水溝１
２０の上端の幅は２ｍｍ、下端の幅は１．５ｍｍとし
た。そして、更に、突条１１６を一定長さに分断して前
後方向に３つの通水溝１１８が形成され、部屋９２の底
部１１１の周囲には、３つの通水溝１１８及び両側の前
記通水溝１２０と連通する通水溝１２２が形成され、栽
培用ポット９４の上部の４隅には抜け止め用の爪１２４
が設けられている。この栽培用ポット９４に水を供給す
ると、排水孔１１２の排出位置よりも高い水は排水孔１
１２から排出され、種子が突条１１６上に播かれると、
突条１１６は播かれる種子の粒径よりも小さなピッチで
複数平行配置されているので、種子は突条１１６上に浮
くことなく載り、水と接する。また、突条１１６が断面
台形状になっているので、育成して根が絡んだ野菜等を
取り出し易い。

【００１７】この栽培箱９０及び栽培用ポット９４から
なる栽培容器８６を使用して野菜を栽培する場合には、
先ず、図１１に示すように栽培箱９０に上側から栽培用
ポット９４を入れ、栽培用ポット９４の爪１２４を栽培
箱９０の側壁９６、９８に押し当てておく。このように
して複数の栽培用ポット９４を栽培箱９０にセットす
る。そして、栽培用ポット９４の上から散水（液体肥料
を混合した場合も含む）し、野菜の種子１２６を栽培用
ポット９４に適当量播く。この場合、排水孔１１２の排
出位置の高さは突条１１６と略同程度で、突条１１６が
播かれる種子１２６の粒径よりも小さなピッチで複数平
行配置されているので、播かれた種子１２６は突条１１
６の上部で支持されて浮かずに水とよく接し、酸素も十
分に吸収できる。なお、途中で散水した場合に、多過ぎ
る水と一緒に種子１２６が排水孔１１２に流れ出すのを
排水孔１１２の上部側の突出する柵１１４により防ぐよ
うになっている。そして、この栽培容器８６を用い、前
記第１の実施例と同様にして野菜の浅漬けが製造され
る。

【００１８】なお、栽培用ポット９４だけを栽培容器と
して使用してもよい。また、本実施例において、栽培用
ポット９４は一個づつ分離したものであったが、図１２
に示すように一体型の栽培用ポット１２８に形成するよ
うにしてもよい。更に、本実施例において、突条１１６
の断面形状を台形にしたが、図１３に示すように、断面
が三角形状の突条１３０にしてもよい。本実施例におい
て、栽培用ポット９４の突条１１６を一定長さに分断し
て３つの通水溝１１８を前後方向に設けたが、図１４に
示す栽培用ポット１３２のように、それ以上の多くの通
水溝１１８を設けて水等の循環をよくしてもよい。本実
施例において、突条１１６の高さと排水孔１１２の排出
位置の高さを同程度（−１〜＋１ｍｍ程度の範囲）にし
たが、突条１１６の方を少し高く（＋２ｍｍ程度の範
囲）してもよい。本実施例において、一例として突条１
１６の高さ及び通水溝１２０の上端及び下端の幅を具体
的に記載したが、これに限定されるものでなく、これよ
り大きくても小さくてもよい。本実施例において、栽培
箱９０の通水孔１００及び栽培用ポット９４の排水孔１
１２は丸孔であったが、長円状あるいは楕円状の通水孔
及び排水孔を形成して、栽培箱の通水孔が一段上の通水
孔と９０度回転させた位置になるように形成することに
より、重ねた場合に最上段から水を散水して最下段の栽
培容器まで水が行き渡るようにしてもよい。

【００１９】なお、前記第１及び第２の実施例におい
て、外容器１４及び栽培箱９０には発泡スチロール樹脂
を使用し、内容器１８及び栽培用ポット９４には非発泡
スチロール樹脂を使用したが、ポリプロピレン、ポリエ
チレン等の樹脂でもよい。

【００２０】

【発明の効果】請求項１及び２記載の野菜の浅漬け製造
方法は、以上の説明からも明らかなように、栽培容器に
野菜の種子を播いて適当条件で発芽、育成させ、隣接し
た加工工場で前記栽培容器から生育した野菜を区画ごと
に一まとめにして取り出して浅漬けするので、安価に、
計画的に鮮度を保った状態で製造することができる。ま
た、栽培容器を使用しているので量産化でき、自動化も
可能となる。特に、請求項２記載の野菜の浅漬け製造方
法は、栽培容器の複数の区画のそれぞれは、１つの包装
容器に収納できる野菜を収納できるようになっているの
で、野菜の計量作業を省くことができ、これによって作
業の合理化を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例に係る野菜の浅漬け製造
方法の概略説明図である。

【図２】同方法において使用する栽培容器の組み立て状
態を示す斜視図である。

【図３】同内容器の部分正断面図である。

【図４】同内容器の底部の部分平面図である。

【図５】図２における矢視Ｅ−Ｅ断面図である。

【図６】野菜浅漬け製造フローの概略説明図である。

【図７】洗浄槽における野菜の洗浄状態を示す説明図で
ある。

【図８】野菜が包装容器に充填されている状態を示す説
明図である。

【図９】本発明の第２の実施例に係る野菜の浅漬け製造
方法に使用する栽培用ポットの平面図である。

【図１０】図９における矢視Ｆ−Ｆ断面図である。

【図１１】栽培箱に栽培用ポットを入れている状態を示
す斜視図である。

【図１２】応用例における栽培用ポットが複数連接され
た状態を示す斜視図である。

【図１３】応用例における突条の側断面図である。

【図１４】応用例における栽培用ポットの平面図であ
る。

【符号の説明】

１０栽培容器１２部屋１４外容器１６ポケット１８内容器２０マット２２仕切り２４底部２６通水孔２８突条２９切欠き３０側壁３２側壁３４切欠き３６切欠き３８側壁４２底部４４通水孔４６突出部４８側壁５０突条５２種子５３野菜５４温室５６加工工場５８温度調整設備６０散水装置６２包装容器６８野菜浅漬け製造装置６９孔７０バケット７１カッター７２洗浄槽７４ノズル７６殺菌槽７８濯ぎ槽８０充填機８２押し棒８６栽培容器８８部屋９０栽培箱９２部屋９４栽培用ポット９６側壁９８側壁１００通水孔１０２外壁１０４外壁１０６切欠き１０８切欠き１１０切欠き１１１底部１１２排水孔１１４柵１１６突条１１８通水溝１２０通水溝１２２通水溝１２４爪１２６種子１２８栽培用ポット１３０突条１３２栽培用ポット

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の区画に区分され、しかも移動、運
搬、積み重ねが可能な栽培容器に浅漬け可能な野菜の種
子を播き、温度調整設備及び散水装置を備えた温室内で
前記種子を発芽、育成させる工程と、適当大きさに生育した前記野菜を前記栽培容器ごと前記
温室から取り出し、隣接した加工工場で前記栽培容器か
ら前記生育した野菜を前記区画ごとに一まとめにして取
り出す工程と、前記栽培容器から取り出された野菜を必要に応じてその
不要部分を切断して殺菌、洗浄し、調味料と共に包装容
器内に密封する工程とからなることを特徴とする野菜の
浅漬け製造方法。
【請求項２】前記栽培容器は前記包装容器に収納され
る単位の野菜量に応じて複数の区画に区分されている請
求項１記載の野菜の浅漬け製造方法。