JPH0821387B2 - 非水電解液電池 - Google Patents

非水電解液電池

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JPH0821387B2
JPH0821387B2 JP61108068A JP10806886A JPH0821387B2 JP H0821387 B2 JPH0821387 B2 JP H0821387B2 JP 61108068 A JP61108068 A JP 61108068A JP 10806886 A JP10806886 A JP 10806886A JP H0821387 B2 JPH0821387 B2 JP H0821387B2
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JP
Japan
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positive electrode
battery
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titanium
silicon
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JP61108068A
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修弘 古川
俊彦 齋藤
俊之 能間
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Sanyo Denki Co Ltd
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Sanyo Denki Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • HELECTRICITY
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    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
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Description

【発明の詳細な説明】 イ.産業上の利用分野 本発明はリチウム、ナトリウムなどの軽金属を活物質
とする負極と、金属の酸化物、硫化物、ハロゲン化物な
どを活物質とする正極と、非水電解液とを備えた一次或
いは二次電池に関するものである。
ロ.従来の技術 この種電池において正極活物質と直接或いは間接的に
接する正極構成部材、例えば正極缶や正極集電体の材料
としてはニッケル含有量が約3〜20重量%の所謂オース
テナイト系ステンレス鋼が一般に用いられているが、電
池の保存中に特に正極に電気接続された正極缶や正極集
電体はその構成金属が電解液中に溶解し、負極上に析出
して内部抵抗を増大させ、又極端な場合には穴あき現象
を生じることがある。この原因はステンレス鋼に含まれ
るニッケル量に依存すると考えられニッケル量が大なる
ほど顕著であった。
そこで、例えば特公昭55−15067号公報に開示されて
いるように正極構成部材としてニッケルをほとんど含ま
ず、応力下での割れ感受性の少ないフェライト系ステン
レス鋼を用いることが提案されたが、この場合にも高温
で長期間保存すると正極構成部材の溶解現象が認められ
た。
さて、この種電池は従来の銀電池、アルカリ電池に比
して自己放電が小さいため長期間の使用に耐えうるもの
であり、そのため最近では使用機器側のエレクトロニク
スの発展と相俟って微小電流による長期に亘る放電特性
の安定性が求められるようになってきた。ここで述べる
微小電流とは高々数μAであるが、このような微小電流
放電下において長期間安定した放電特性を得るためには
電池自身の高信頼性が要求される。
又、近年においては非水電解液電池の二次系も開発が
活発化しており、放電時に正極構成部材が溶解し正極構
成金属イオンが負極に析出して不働態膜を形成すると負
極の充放電効率が低下しサイクル特性が劣化することに
なるため、溶解し難い、云い換えれば耐蝕性に優れた正
極構成部材が求められている。
ハ.発明が解決しようとする問題点 非水電解液を備えた一次或いは二次電池において、高
温保存時或いは充電時における正極構成部材である正極
集電体もしくは正極缶の溶解を因とする電池特性の劣化
を抑制しようとするものである。
ニ.問題点を解決するための手段 本発明の非水電解電池は、リチウム、ナトリウムなど
の軽金属を活物質とする負極と、非水電解液と、正極と
を備え、正極集電体及び正極缶のうち少なくとも一種
が、硅素を1.2〜5.0重量%且つチタンを0.1〜10.0重量
%含有するステンレス鋼で構成されることを特徴とす
る。
ホ.作用 本発明によれば、硅素は粒界腐蝕感受性を低下させる
効果があり、またチタンは非常に不働態化しやすい金属
でありチタンが不働態化してステンレスの溶解を抑制す
ることができ、これら硅素及びチタンの相乗効果によっ
てステンレス鋼の耐蝕性が向上する。
尚、含有量については硅素の場合には1.2〜5.0重量
%、チタンの場合には0.1〜10.0重量%の範囲において
その効果は顕著である。
ヘ.実施例 以下本発明の一実施例の図面に基づき説明する。
第1図は電池の半断面図を示し、(1)はリチウム圧
延板を所定形状に打抜いた負極であって、オーステナイ
ト系ステンレス鋼(SUS304)よりなる負極缶(2)の内
面に固着せる負極集電体(3)に圧着されている。
(4)は活物質としての二酸化マンガンに、導電剤とし
てのカーボン粉末及び結着剤としてのフッ素樹脂粉末を
85:10:5の重量比で混合し、この混合物を成型して得た
正極であって正極缶(5)の内面に固着せる正極集電体
(6)に圧接されている。
ここで正極缶(5)及び正極集電体(6)は硅素を2.
0重量%、チタンを2.0重量%含有するステンレス鋼で構
成されている。
尚、(7)は非水電解液を含浸させるセパレータ、
(8)は絶縁パッキングである。
下表は各種ステンレス鋼を正極缶及び正極集電体とし
て用いた電池を60℃において3ケ月保存後、周波数1KHz
で測定した内部インピーダンスを比較したものであり、
(A)は本発明電池、(B)は硅素およびチタンをほと
んど含まないフェライト系ステンレス鋼(SUS430)を用
いた第1の比較電池、(C)はオーステナイト系ステン
レス鋼(SUS304)を用いた第2の比較電池の場合を夫々
示す。
上表により本発明電池によると高温、保存後の内部イ
ンピーダンスは低く、且バラツキも小さいことがわか
る。尚、測定後の各電池の正極缶を走査型電子顕微鏡で
観察したところ、比較電池(B)(C)の正極缶では腐
蝕が見られたが、本発明電池(A)の正極缶では腐蝕現
象が認められなかった。
第2図は硅素の含有量を0.7重量%、1.2重量%、2.0
重量%、5.0重量%及び7.0重量%とした時の、チタンの
含有量と、60℃で3ケ月保存後の電池を周波数1KHzで測
定した時の内部インピーダンスの平均値との関係を示
す。第2図からチタンの含有量が0.1〜10.0重量%、硅
素の含有量が1.2〜5.0重量%の範囲の時に高温保存時に
おける内部インピーダンスは低いことがわかる。
次に、作成直後のこれら電池(A)(B)(C)の充
放電試験を行なった。
充放電条件は充電;3.6mA×4Hr、終止電圧;4.0V、放
電;3.0mA、終止電圧;2.0Vとした。
第3図に示す結果をみると本発明電池(A)のサイク
ル寿命は著しく向上していることがわかる。充放電試験
終了後の電池を分解し、内部を観察したところ比較電池
(B)(C)ではセパレータに褐色の付着物が見られ分
析の結果、ステンレスの成分が認められたが本発明電池
では付着物は認められなかった。
第4図は硅素の含有量を0.7重量%、1.2重量%、2.0
重量%、5.0重量%及び7.0重量%とした時の、チタンの
含有量と、充放電試験におけるサイクル寿命の平均値と
の関係を示す。第4図からチタンの含有量が0.1〜10.0
重量%、硅素の含有量が1.2〜5.0重量%の範囲の時に優
れたサイクル特性を示すことがわかり、チタン及び硅素
の含有量としては第2図における高温保存時の内部イン
ピーダンスの場合と同じ結果が得られた。
ト.発明の効果 上述した如く、正極構成部材である正極集電体、正極
缶として硅素を1.2〜5.0重量%、チタンを0.1〜10.0重
量%含有したステンレス鋼を用いることにより、粒界腐
蝕感受性を低下させる効果のある硅素と、不働態化しや
すいチタンとの相乗効果によって正極構成部材である正
極集電体や正極缶の溶解を有効に抑制することができる
ので、高温保存特性に加えて、二次電池系についてはサ
イクル特性に優れた非水電解液電池を得ることができる
ものであり、その工業的価値は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明電池の半断面図、第2図は硅素の含有量
を変化させた時のチタン含有量と電池の内部インピーダ
ンスとの関係を示す図、第3図は電池サイクル特性比較
図、第4図は硅素の含有量を変化させた時のチタン含有
量と電池のサイクル数との関係を示す図である。 (1)……負極、(2)……負極缶、(3)……負極集
電体、(4)……正極、(5)……正極缶、(6)……
正極集電体、(7)……セパレータ、(8)……絶縁パ
ッキング。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リチウム、ナトリウムなどの軽金属を活物
    質とする負極と、非水電解液と、正極とを備え、正極集
    電体及び正極缶のうち少なくとも一種が、硅素を1.2〜
    5.0重量%且つチタンを0.1〜10.0重量%含有するステン
    レス鋼で構成されることを特徴とする非水電解液電池。
JP61108068A 1986-05-12 1986-05-12 非水電解液電池 Expired - Lifetime JPH0821387B2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5673868A (en) * 1979-10-31 1981-06-18 Ford Motor Co Conductive*corrosion resistant material and alkaline metal*multiple sulfide battery using same

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5673868A (en) * 1979-10-31 1981-06-18 Ford Motor Co Conductive*corrosion resistant material and alkaline metal*multiple sulfide battery using same

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JPS62264553A (ja) 1987-11-17

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