JPH08213854A - 出力回路 - Google Patents

出力回路

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JPH08213854A
JPH08213854A JP7039297A JP3929795A JPH08213854A JP H08213854 A JPH08213854 A JP H08213854A JP 7039297 A JP7039297 A JP 7039297A JP 3929795 A JP3929795 A JP 3929795A JP H08213854 A JPH08213854 A JP H08213854A
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current
voltage
resistor
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JP7039297A
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Koji Harada
浩二 原田
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Onkyo Corp
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Onkyo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アイドリング電流を抵抗で検出し、抵抗の電
圧に反比例したバイアス電圧を発生させるように負帰還
制御することにより、自動的にアイドリング電流が調整
され、温度補償が不要となるプッシュプル型の出力回路
を提供する。 【構成】 第1の出力トランジスタQ11のコレクタが電
流検出用抵抗R0 を介して正側電源+Bに、第2の出力
トランジスタQ12のコレクタが負側電源−Bに夫々接続
され、プッシュプル型の出力段が構成される。第1の出
力トランジスタQ11のコレクタは、第1のダイオードD
1 を介して、第1の抵抗R1 と第1のトランジスタQ1
のベースとに接続される。第1のトランジスタQ1 のエ
ミッタは、第2の抵抗R2 を介して正側電源+Bに、コ
レクタは第2のトランジスタQ2のベースに接続され
る。第2のトランジスタQ2 のコレクタ、エミッタは第
1、第2の出力トランジスタQ11、Q12のベースに接続
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プッシュプル型の出力
回路に関し、詳しくは、その出力回路のアイドリング電
流安定化方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるプッシュプル型の出力回路
では、図6に示すように、正側電源+Bと負側電源−B
との間に第1の出力トランジスタQ11と第2の出力トラ
ンジスタQ12 がコンプリメンタリ接続され、プッシュプ
ル型の出力段が構成される。図において、RE はエミッ
タ抵抗である。前記第1、第2の出力トランジスタQ1
1、Q12のベースには、夫々トランジスタQ21のコレク
タ、エミッタが接続され、このトランジスタQ21のベー
スは、同トランジスタQ21のコレクタ−エミッタ間に直
列接続される抵抗R21、R22の接続点に、接続される。
前記抵抗R21、R22により、トランジスタQ21のコレク
タ−エミッタ間電圧が分圧される。前記第2の出力トラ
ンジスタQ12のベースと負側電源−Bとの間にはトラン
ジスタQ13が接続される。詳しくは、トランジスタQ13
のコレクタが第2の出力トランジスタQ12のベースと、
エミッタが負側電源−Bと接続される。トランジスタQ
13のベースには前段より信号が入力される。前記第1の
出力トランジスタQ11のベースと正側電源+Bとの間に
は抵抗R11が接続され、この抵抗R11からの電流IB
は、前記トランジスタQ21、抵抗R21、R22によって構
成された定電圧回路により、第1、第2の出力トランジ
スタQ11、Q12のベース間にバイアス電圧VBBを発生さ
せる。このバイアス電圧VBBによって出力段にアイドリ
ング電流II が流れ、これにより出力段のクロスオーバ
ー歪が低減される。
【0003】このような出力回路では、トランジスタの
VBE/IC特性曲線(VBE:ベース−エミッタ間電圧,I
C :コレクタ電流)が指数関数的に上昇して温度依存性
が大きいことからバイアス電圧VBBが一定であると熱的
暴走に陥り出力トランジスタが破壊されることがあり、
この防止のため、同じ温度依存性を有するサーミスタ、
ダイオード、又はトランジスタ等の感熱素子によりバイ
アス電圧を変化させ、熱的に負帰還をかける必要があ
る。そこで、前記従来の出力回路では、感熱素子として
も動作する前記トランジスタQ21が、第1、第2の出力
トランジスタQ11,Q12と熱的に密に接触されている。
そのため、これらの実装上の自由度は制限されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の従来
の出力回路では、発熱をおさせて効率を良くするために
アイドリング電流II を出来る限り小さくしなければな
らず、個々の素子が製作上のバラツキがあることから、
これを補償するために、生産中にコスト高となるアイド
リング電流調整作業を必要とする。この調整作業を具体
的に説明すると、図6に示される従来の出力回路におけ
る抵抗R21或いは抵抗R22のいずれか一方を半固定抵抗
に置き換え、アイドリング電流II を最適化する調整作
業が行われる。
【0005】そして、出力段を構成するトランジスタ
(第1,第2の出力トランジスタQ11,Q12)と感熱素
子(トランジスタQ21)とを完全に熱結合することはで
きないため、このような従来の出力回路では、無条件に
熱的な安定を補償することができない。その結果、アイ
ドリング電流II が高くなって効率が悪化してしまう。
更にアイドリング電流II が高くなると、出力段のトラ
ンジスタが破壊されることがある。また、電源電圧の変
動によって、アイドリング電流II も変動し熱的な安定
性に影響を及ぼす恐れがあり、オーディオ用電力増幅器
などのように電源電圧を安定化していないような場合
は、特に問題となってしまう。
【0006】そこで本発明は、上記従来例に付する欠点
を解消し、アイドリング電流を抵抗によって検出し、こ
の抵抗両端に発生する電圧に反比例したバイアス電圧を
発生させるように負帰還制御することにより、自動的に
アイドリング電流が調整され、温度補償が不要となるプ
ッシュプル型の出力回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る出力回路は、請求項1では、第1、第2
の出力トランジスタが直流電源間にコンプリメンタリ接
続され、それらのベースが前段出力により駆動されるプ
ッシュプル型出力段と、前記出力段のアイドリング電流
を検出するために第1、第2の出力トランジスタのいず
れか一方と直流電源との間に挿入される電流検出用抵抗
と、前記電流検出用抵抗の両端に生じる電圧により、こ
の電圧と反比例するバイアス電圧を生じて、前記第1、
第2の出力トランジスタのベース間の電圧を変化させ、
前記出力段のアイドリング電流を負帰還制御する誤差増
幅手段とを備えたことを特徴とし、請求項2では、上記
出力回路が、電流検出用抵抗と並列に接続され、信号出
力時の電流をバイパスするバイパス用ダイオードと、前
記電流検出用抵抗の両端の電圧を低電圧状態で充電保持
し、信号出力時の前記誤差増幅手段の出力電圧を平均化
する手段とを備えたことを特徴とし、請求項3では、前
記誤差増幅手段が、前記第1/第2の出力トランジスタ
と電流検出用抵抗との接続点と他端が接地される第1の
抵抗との間に接続され、出力段のアイドリング電流によ
り順電圧降下を生じる第1のダイオードと、第1のダイ
オードと第1の抵抗との接続点にベースが接続される第
1のトランジスタと、第1のトランジスタのエミッタと
直流電源との間に接続される第2の抵抗と、第1のトラ
ンジスタのコレクタにベースが接続され、コレクタ及び
エミッタが第1、第2の出力トランジスタのベース間に
接続される第2のトランジスタとを備えたことを特徴と
し、請求項4では、安定化手段が、第1のトランジスタ
のベースと直流電源間に挿入される第1のコンデンサで
あることを特徴とする。
【0008】
【作用】そして、このような構成の出力回路では、出力
段のアイドリング電流によって電流検出用抵抗の両端に
電圧が発生し、この電圧により誤差増幅手段はこれと反
比例した電圧を発生させる。そして、誤差増幅手段によ
り、この電圧が第1、第2の出力トランジスタのバイア
ス電圧とされるよう、負帰還制御される。このため、本
発明の出力回路では、自動的にアイドリング電流が調整
されることになる。
【0009】請求項3の構成により、更に詳細に説明す
ると、第1、第2の出力トランジスタを流れるアイドリ
ング電流により、電流検出用抵抗に電圧が発生する。ま
た、第1のダイオード、第1の抵抗を通じて電流が流
れ、第1のダイオードには順電圧降下が発生する。これ
により、第1のトランジスタにベース電流が流れ、第1
のトランジスタは活性化される。この時、第1のトラン
ジスタのベース−エミッタ電圧は、第1のダイオードの
順電圧降下とほぼ等しくなるため第2の抵抗の両端の電
圧は電流検出用抵抗両端の電圧と等しくなり、第1のト
ランジスタにはこの電圧に応じたエミッタ電流が流れ
る。一般に活性化状態にあるトランジスタのエミッタ電
流とコレクタ電流とはほぼ等しいので、第1のトランジ
スタのエミッタ電流は第2のトランジスタのベース電流
となり、これにより、第1、第2の出力トランジスタの
ベース間電圧が発生する。このため、この出力回路で
は、例えばアイドリング電流が増えると、第2のトラン
ジスタのベース電流が大きくなり、第1、第2の出力ト
ランジスタのベース間電圧が小さくなって、アイドリン
グ電流は減少する。このように、アイドリング電流はあ
る一定値に負帰還制御される。
【0010】請求項2の構成では、信号出力時におい
て、第1の出力コンデンサが負荷に電流を供給している
区間では、電流検出用抵抗両端の電圧は大きくなるが、
バイパス用ダイオードの順電圧降下よりも大きくならず
に、電流はバイパスする。このため、大振幅出力時のヘ
ッドルームが悪化することがない。第2の出力トランジ
スタが負荷に電流を供給している区間では電流検出用抵
抗両端の電圧が小さくなる。このときの低電圧状態が安
定化手段により充電保持される。再び第1の出力トラン
ジスタが負荷に電流を供給すると電流検出用抵抗両端の
電圧は大きくなるが、安定化手段は低電圧状態を保持す
る。このように、安定化手段が保持する電圧が一定であ
るから、第1、第2の出力トランジスタのベース間電圧
が不必要に変動することがない。
【0011】
【実施例】図1〜図5により、本発明の実施例を詳述す
ると、図1は本発明の実施例1における出力回路の要部
構成を説明する回路図、図2は本発明の実施例2におけ
る出力回路の要部構成を説明する回路図、図3は同実施
例2における出力回路の具体的構成を説明する回路図、
図4は同実施例2における出力回路の動作を説明する波
形図、図5は同実施例2における出力回路の変形例の要
部構成を説明する回路図である。
【0012】図において、Q11、Q31はNPN型である
第1、第3の出力トランジスタ、Q12、Q32はPNP型
である第2、第4の出力トランジスタ、Q1 、Q2 は夫
々PNP型、NPN型である第1、第2のトランジス
タ、Q13、Q33は夫々NPN型、PNP型であるトラン
ジスタ、RE はエミッタ抵抗、R0 は電流検出用抵抗、
R1 、R2 、R3 は第1、第2、第3の抵抗、R11,R
31,R32,R33,R34,R35,R36は抵抗、D1 、D2
は第1、第2のダイオード、D31はツェナーダイオー
ド、C1 は第1のコンデンサ、C31,C32,C33,C34
はコンデンサ、Aは電圧増幅器である。
【0013】実施例1の出力回路を図1により説明す
る。
【0014】実施例1では、第1の出力トランジスタQ
11のコレクタが電流検出用抵抗R0を介して正側電源+
Bに、第2の出力トランジスタQ12のコレクタが負側電
源−Bに夫々接続され、これらのエミッタ同士がそれぞ
れエミッタ抵抗RE を介して接続される。つまり、正
側、負側電源+B、−B間に第1、第2の出力トランジ
スタQ11、Q12がコンプリメンタリ接続され、プッシュ
プル型の出力段が構成されている。前記第1の出力トラ
ンジスタQ11のコレクタには第1のダイオードD1 のア
ノードが接続され、このカソードは、他端が接地される
第1の抵抗R1 と、第1のトランジスタQ1 のベースと
に接続される。第1のトランジスタQ1 のエミッタは第
2の抵抗R2 を介して正側電源+Bに接続され、同トラ
ンジスタQ1 のコレクタは、第2のトランジスタQ2 の
ベースに接続される。第2のトランジスタQ2 のコレク
タ、エミッタは夫々第1、第2の出力トランジスタQ1
1、Q12のベースに接続される。第2の出力トランジス
タQ12のベースと負側電源−Bとの間にはトランジスタ
Q13が接続される。詳しくは、トランジスタQ13のコレ
クタが第2の出力トランジスタQ12のベースと、エミッ
タが負側電源−Bと接続される。トランジスタQ13のベ
ースには前段より信号が入力される。前記第1の出力ト
ランジスタQ11のベースと正側電源+Bとの間には抵抗
R11が接続され、この抵抗R11によって流入する電流I
B により、第1、第2の出力トランジスタQ11、Q12の
ベース間にバイアス電圧VBBを発生させている。
【0015】次に実施例1の出力回路の動作においてア
イドリング電流の自動調整を説明する。
【0016】第1、第2の出力トランジスタQ11、Q12
を流れるアイドリング電流II により、電流検出用抵抗
R0 に電圧VI が発生する。また、第1のダイオードD
1 、第1の抵抗R1 を通じて電流が流れ、第1のダイオ
ードD1 には順電圧降下VFが発生する。これにより、
第1のトランジスタQ1 にベース電流が流れ、第1のト
ランジスタQ1 は活性化される。この時、第1のトラン
ジスタQ1 のベース−エミッタ電圧VBEは、第1のダイ
オードD1 の順電圧降下VF とほぼ等しくなるため第2
の抵抗R2 の両端の電圧はVI となり、第1のトランジ
スタQ1 にはVI /R2 のエミッタ電流が流れる。一般
に活性化状態にあるトランジスタのエミッタ電流とコレ
クタ電流とはほぼ等しいので、第1のトランジスタQ1
のエミッタ電流はすなわち第2のトランジスタQ2 のベ
ース電流となり、第2のトランジスタQ2 のIB /VCE
特性曲線(IB :ベース電流,VCE:コレクタ−エミッ
タ間電圧)により、第1、第2の出力トランジスタQ1
1、Q12のベース間電圧VBBが発生する。ここで、例え
ば、アイドリング電流II が増えると電圧VI が大きく
なり、第2のトランジスタQ2 のベース電流VI /R2
が大きくなる。このため第1、第2の出力トランジスタ
Q11、Q12のベース間電圧VBBが小さくなって、アイド
リング電流II は減少する。このように実施例1の出力
回路では、アイドリング電流II はある一定値に負帰還
制御される。
【0017】実施例2の出力回路を図2により説明す
る。
【0018】図2において、図1と同一番号を付した構
成要素は、上述の実施例1で説明した構成要素に相応し
ている。図2に示すように、実施例2の出力回路は、実
施例1の回路において、電流検出用抵抗R0 と並列に、
信号出力時の電流をバイパスする第2のダイオードD2
が接続されると共に、正側電源+Bと第1のトランジス
タQ1 のベースとの間に第1のコンデンサC1 が接続さ
れることにより構成される。
【0019】実施例2の出力回路の回路動作について説
明する。
【0020】実施例2において、無信号時の回路動作は
実施例1と同様である。しかし、信号出力時、実施例2
では、前記第2のダイオードD2 、第1のコンデンサC
1 を備えることにより、以下のような有用な作用効果を
有する。第4図に示される信号出力時の各部の波形によ
り説明すると、第1の出力トランジスタQ11が負荷に電
流を供給している区間aでは、電圧VI は大きくなる
が、第2のダイオードD2 の順電圧降下よりも大きくな
らずに、電流は第2のダイオードD2 をバイパスする。
このため、大振幅出力時のヘッドルームが悪化すること
がない。第2の出力トランジスタQ12が負荷に電流を供
給している区間bでは電圧VI は小さくなる。このとき
の電圧VI の値をVIminとすると、第1のコンデンサC
1 は電流検出用抵抗R0 、第1のダイオードD1 を通じ
て急速放電され、第1のコンデンサC1 の両端の電圧V
C はVF +VIminとなる。第1のコンデンサC1 は第1
の抵抗R1 を通じて充電されるが、遥かに長い時定数に
設定されているために、第1のコンデンサC1 は電圧V
C を保持する。再び第1の出力トランジスタQ11が負荷
に電流を供給すると電圧VI は大きくなるが、第1のダ
イオードD1 がカットオフするため、第1のコンデンサ
C1 は電圧VC を保持したままとなる。このように、電
圧VC が一定であると、第1のトランジスタQ1 のコレ
クタ電流すなわち第2のトランジスタQ2 のベース電流
が一定となり、第1、第2の出力トランジスタQ11、Q
12のベース間電圧VBBが不必要に変動することがない。
信号出力状態から無信号状態になると電圧VI は一定値
VIminとなるため、前述したような動作となって直ちに
安定状態となる。ここで、第1のコンデンサC1 と第1
の抵抗R1 とからなる時定数による電圧VC の変化スピ
ードは、無信号時におけるアイドリング電流II の熱的
な変化スピードよりも速く設定してあることは言うまで
もない。
【0021】この実施例2の出力回路の具体的構成を図
3により説明する。
【0022】図3に示すように、具体的回路構成では、
第1の出力トランジスタQ11のコレクタが、電流検出用
抵抗R0 と第2のダイオードD2 との並列回路を介して
正側電源+Bに、第2の出力トランジスタQ12のコレク
タが負側電源−Bに夫々接続され、これらのエミッタ同
志がそれぞれエミッタ抵抗RE を介して接続される。前
記第1の出力トランジスタQ11のコレクタには第1のダ
イオードD1 のアノードが接続され、このカソードは、
第1の抵抗R1 と第1のトランジスタQ1 のベース、及
び第1のコンデンサC1 に接続される。第1の抵抗R1
の他端は接地され、第1のコンデンサC1 の他端は正側
電源+Bに接続される。第1のトランジスタQ1 のエミ
ッタは第2の抵抗R2 を介して正側電源+Bに接続さ
れ、同トランジスタQ1 のコレクタは、第2のトランジ
スタQ2 のベースに接続される。第2のトランジスタQ
2 のコレクタは、第3の出力トランジスタQ31のベース
とトランジスタQ33のコレクタとに接続され、エミッタ
は第4の出力トランジスタQ4 のベースと電圧増幅器A
の出力端子とに接続される。第2のトランジスタQ2の
コレクタ−ベース間にはコンデンサC32が接続され、第
3、第4の出力トランジスタQ31、Q32のベース間には
コンデンサC31が接続される。第3、第4の出力トラン
ジスタQ31、Q32のエミッタは、夫々第1、第2の出力
トランジスタQ11、Q12のベースに接続されると共に、
抵抗R31を介して互いに接続される。第3、第4の出力
トランジスタQ31、Q32のコレクタは、夫々第1、第2
の出力トランジスタQ11、Q12のコレクタに接続され
る。トランジスタQ33のエミッタは、抵抗R32を介して
正側電源+Bと接続され、ベースはツェナーダイオード
D31を介して正側電源+Bと接続させると共に抵抗R33
を介して接地される。電圧増幅器Aの反転入力端子は、
抵抗R34を介して第1、第2の出力トランジスタQ11、
Q12により構成されるプッシュプル型の出力段の出力端
子と接続されると共に、抵抗R35とコンデンサC33との
直列回路を介して接地される。電圧増幅器Aの非反転入
力端子は、コンデンサC34を介して当該出力回路の入力
端子に接続されると共に、抵抗R36を介して接地され
る。
【0023】このような構成による出力回路の特に主要
な動作は、前述に説明した通りである。尚、実施例2の
要部を示す図2の構成では、抵抗R11を用いたが、これ
を図3に示すようなトランジスタQ33、抵抗R32、R3
3、ツェナーダイオードD31により構成される定電流源
としてもよい。
【0024】次に実施例2の出力回路における変形例の
回路を図5により説明する。
【0025】図5に示すように、変形例の出力回路は、
実施例2の回路において、第2のトランジスタQ2 のベ
ース−エミッタ間に第3の抵抗R3 が接続されることに
より構成される。
【0026】この変形例の出力回路では、第3の抵抗R
3 を備えることにより、無信号時のアイドリング電流の
設定を簡単にしている。この変形例では、第1のトラン
ジスタQ1 のコレクタ電流IC は第3の抵抗R3 を流れ
て、電圧IC ・R3 を発生させる。この電圧IC ・R3
が第2のトランジスタQ2 のベース−エミッタ間電圧V
BEとなり、第2のトランジスタQ2 を活性化させる。こ
こで、無信号時の電圧VI は電圧IC ・R3 に等しい。
また、電圧VI を第2のダイオードD2 の順電圧降下V
F より小さくしないと前述の制御ループが形成されない
ため、第2、第3の抵抗R2 、R3 は、 R2 <R3 と設定される。計算を簡単にするため、第1、第2のト
ランジスタQ1 、Q2 のベース電流を無視して、第2の
トランジスタQ2 のベース−エミッタ間電圧VBEを0.
6Vとすると、無信号時のアイドリング電流II は、 II =(0.6/R0 )・(R2 /R3 ) となり、3つの抵抗値のみで簡単に設定される。
【0027】上記各実施例の説明から明白なように、本
発明の出力回路では、電源電圧の変動やあらゆる負荷イ
ンピーダンスに対して、その動作が影響されることがな
い。
【0028】以上、本発明に係る出力回路について代表
的と思われる実施例を基に詳述したが、本発明による出
力回路の実施態様は、例えば、前段の構成によってはト
ランジスタQ13と抵抗R11とを入れ替えた構成にしても
よく、また、全ての有極性素子の向きを入れ替えたよう
な構成にしてもよい等、上記実施例の構造に限定される
ものではなく、前記した特許請求の範囲に記載の構成要
件を具備し、本発明にいう作用を呈し、以下に述べる効
果を有する限りにおいて、適宜改変して実施しうるもの
である。
【0029】
【効果】本発明に係る出力回路は以下に述べる効果を有
する。 (1) 出力段のアイドリング電流によって発生する電流検
出用抵抗両端の電圧により、誤差増幅手段がこれと反比
例した電圧を発生させ、この電圧が第1、第2の出力ト
ランジスタのバイアス電圧とされる。このため、無信号
時の出力段のアイドリング電流が自動調整され、その動
作が電源電圧の変動やあらゆる負荷インピーダンスの影
響を受けない。 (2) コスト高となる手動によるアイドリング調整が不必
要となり、出力回路を安価に提供することができる。 (3) 電気的な制御ループにより熱的な安定性が達成さ
れ、従来のような感熱素子が不必要となり、この出力回
路の実装上の自由度が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における出力回路の要部構成
を説明する回路図。
【図2】本発明の実施例2における出力回路の要部構成
を説明する回路図。
【図3】同実施例2における出力回路の具体的構成を説
明する回路図。
【図4】同実施例2における出力回路の動作を説明する
波形図。
【図5】同実施例2における出力回路の変形例の要部構
成を説明する回路図。
【図6】従来例の出力回路を説明する回路図。
【符号の説明】
Q11、Q12、Q31、Q32:第1、第2、第3、第4の出
力トランジスタ Q1 、Q2 :第1、第2のトランジスタ Q13,Q33:トランジスタ R0 :電流検出用抵抗 R1 、R2 、R3 :第1、第2、第3の抵抗 RE :エミッタ抵抗 R11,R31,R32,R33,R34,R35,R36:抵抗 D1 、D2 :第1、第2のダイオード D31:ツェナーダイオード C1 :第1のコンデンサ C31,C32,C33,C34:コンデンサ A:電圧増幅器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1、第2の出力トランジスタが直流電
    源間にコンプリメンタリ接続され、それらのベースが前
    段出力により駆動されるプッシュプル型出力段と、前記
    出力段のアイドリング電流を検出するために第1、第2
    の出力トランジスタのいずれか一方と直流電源との間に
    挿入される電流検出用抵抗と、前記電流検出用抵抗の両
    端に生じる電圧により、この電圧と反比例するバイアス
    電圧を生じて、前記第1、第2の出力トランジスタのベ
    ース間の電圧を変化させ、前記出力段のアイドリング電
    流を負帰還制御する誤差増幅手段とを備えたことを特徴
    とする出力回路。
  2. 【請求項2】 電流検出用抵抗と並列に接続され、信号
    出力時の電流をバイパスするバイパス用ダイオードと、
    前記電流検出用抵抗の両端の電圧を低電圧状態で充電保
    持し、信号出力時の前記誤差増幅手段の出力電圧を平均
    化する安定化手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    記載の出力回路。
  3. 【請求項3】 第1、第2の出力トランジスタが直流電
    源間にコンプリメンタリ接続され、それらのベースが前
    段出力により駆動されるプッシュプル型出力段と、前記
    出力段のアイドリング電流を検出するために第1、第2
    の出力トランジスタのいずれか一方と直流電源との間に
    挿入される電流検出用抵抗と、前記第1/第2の出力ト
    ランジスタと電流検出用抵抗との接続点と他端が接地さ
    れる第1の抵抗との間に接続され、前記アイドリング電
    流により順電圧降下を生じる第1のダイオードと、第1
    のダイオードと第1の抵抗との接続点にベースが接続さ
    れる第1のトランジスタと、第1のトランジスタのエミ
    ッタと直流電源との間に接続される第2の抵抗と、第1
    のトランジスタのコレクタにベースが接続され、コレク
    タ及びエミッタが第1、第2の出力トランジスタのベー
    ス間に接続される第2のトランジスタとを備えたことを
    特徴とする請求項1又は2記載の出力回路。
  4. 【請求項4】 電流検出用抵抗と並列に接続され、信号
    出力時の電流をバイパスする第2のダイオードと、第1
    のトランジスタのベースと直流電源間に挿入される第1
    のコンデンサとを備えたことを特徴とする請求項1、2
    又は3記載の出力回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114296502A (zh) * 2021-12-30 2022-04-08 苏州汇川控制技术有限公司 稳压电路、装置及功率器件驱动系统

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