JPH08213784A - 屋外設置型ロッカーの構造 - Google Patents

屋外設置型ロッカーの構造

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JPH08213784A
JPH08213784A JP1762995A JP1762995A JPH08213784A JP H08213784 A JPH08213784 A JP H08213784A JP 1762995 A JP1762995 A JP 1762995A JP 1762995 A JP1762995 A JP 1762995A JP H08213784 A JPH08213784 A JP H08213784A
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outdoor
heat
locker
plate
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JP1762995A
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Shin Abe
伸 阿部
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電子機器等を収容する屋外設置型のロッカーに
関し、単一の屋外設置型ロッカーにおいて、バックアッ
プ用バッテリを収容可能にするとともに、高消費電力化
を可能にした屋外設置型のロッカーを提供することを目
的とする。 【構成】密閉構造を有する筐体1の底面を除く各面の外
側に、それぞれの面から隔離して設けられた日除け板5
を備えてなる屋外設置型ロッカーにおいて、この筐体の
一部を開放構造にして、この開放構造の部分に電源バッ
テリを収容したバッテリケース12を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器等を収容する
ための屋外設置型のロッカーに関し、特にガス放出と高
消費電力化とを考慮した、屋外設置型ロッカーに関する
ものである。
【0002】通信装置等の電子機器は、屋外に設置する
ことが必要になる場合があるが、このような目的に対し
ては、機器をバックアップ用電源バッテリとともに屋外
設置型のロッカーに収容して、風雨や日射等の自然環境
に耐えられるようにする方式がとられている。
【0003】このような屋外設置型ロッカーにおいて
は、内蔵するバッテリから発生するガスを外部に放出し
て内部の電子機器等を保護できるようにするともに、防
水のため密閉構造としたとき、内部の温度上昇を防止し
て、高消費電力化できることが要求されている。
【0004】
【従来の技術】屋外設置型ロッカーに各種の装置を収容
して屋外に設置する方法は、従来から使用されている
が、その多くは、密閉構造を必要としない解放型の重電
設備(キュービクル)や、小型シェルタ等の空調設備を
備えた、比較的大型の装置の場合に限られていて、通信
機器や信号機器等のように、耐用期間や信頼度の点か
ら、完全密閉構造にして周囲環境の影響を受けないよう
にすることが必要な装置の場合、従来、あまり普及して
いない。
【0005】また、通信機器や信号機器等の装置は、そ
の重要性の点から、屋外設置は避けられる傾向にあり、
屋外に設置されるのは、一部の消費電力の少ない、中継
装置,端末装置等の場合に限られていた。そのため、従
来の屋外設置型ロッカーは、その内部における消費電力
がせいぜい100W程度のものしか用いられていず、通
常のロッカーを密閉式にして、日射を遮る日除け板を設
けた構造のものが一般に使用されていた。
【0006】図12は、従来の屋外設置型ロッカーの構
造を示したものであって、(a)は正面図、(b)前面
扉を開けた状態の正面図、(c)は側面図である。図1
2に示された屋外設置型ロッカーは、筐体1に対して、
内部点検等のための、ハンドル2によって開閉可能な前
面扉3を有し、他の面を密閉されていて、内部に電子機
器を収容できるようになっている。筐体1の下部には据
え付け座4を有し、この部によって、据え付け用の土台
上に固定できるようになっている。さらに、前面扉面と
背面、両側面および上面に対して、それぞれの面から隔
離して設けられた日除け板5を有し、日射による筐体内
部の温度上昇を防止するようになっている。6は前面扉
の日除け板に設けられた、ハンドル2の操作用の窓部で
ある。
【0007】筐体内には、架7が設けられていて、電子
機器等をこの部に取り付けることができるようになって
いる。また筐体1の内部には、電子機器等の停電時のバ
ックアップのため、図示されない電源バッテリが収容さ
れるようになっている。さらに外部電源の引き込み,信
号線の接続等のために、ケーブル接続部8が設けられて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】例えば、高速道路の監
視や、河川監視等の分野においては、装置規模の拡大や
性能の高度化に伴って、端末数の増大、無人化が必要と
されており、そのため、装置の消費電力が増大する傾向
にある。さらにこのような装置に対して、バッテリによ
る電源バックアップを行なうことが必要となる。
【0009】図12に示されたような、従来の屋外設置
型ロッカーでは、密閉構造のため、自然空冷方式では、
内部の機器の消費電力を大きくすることができず、例え
ば100W程度以上にすることは困難であって、それよ
り消費電力が大きくなる場合には、ロッカーを複数個に
分割して、消費電力の分散を行なう等の方法が用いられ
ていた。
【0010】これに対して、特開平1−25330号公
報には、キャビネットの天井部分に空気室を設けて、エ
アーカーテンを形成するとともに、内部温度の上昇時、
冷却ファンを駆動して、空気室に外気によってエアカー
テンを形成することによって、天井部分の温度上昇がキ
ャビネット内に入り込むのを防止することが開示されて
いるが、冷却ファンによる強制冷却を使用できない場合
は、このような構造をとることができない。
【0011】また、内部に収容されるバックアップ用の
電源バッテリは、消費電力の制限と、バッテリから発生
するガスによる機器の腐食の防止のため、あまり容量の
大きいものは使用されず、容量の増大が要求される場合
には、別のロッカーに収容する等の対策が行なわれてい
た。
【0012】しかしながら、ロッカーに対する機器の分
散収容や、電源バッテリの別ロッカー収容は、設置面積
を増大するとともに、コスト的にも不利なので、1台の
ロッカーにすべて収容できれば有利であるが、従来、上
述のような理由から、不可能であるという問題があっ
た。
【0013】これに対して特開昭63−143897号
公報においては、バッテリのガス吐き出し口を斜めに配
設した排出パイプによって、筐体外に導くようにしたも
のが開示されているが、これによって構造が複雑化する
ことを免れないという問題がある。
【0014】本発明は、このような従来技術の課題を解
決しようとするものであって、密閉構造の筐体に解放構
造を部分的に採り入れてバッテリのガス放出対策を行な
い、また、日除け板の構造改善を行なうとともに、筐体
内部に熱吸収のための構造を設けて高消費電力化するこ
とによって、1台の屋外設置型ロッカーにおいて、バッ
クアップ用電源バッテリを収容するとともに、収容する
機器の高消費電力化を可能にした、屋外設置型ロッカー
の構造を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(1) 密閉構造を有する筐体1の底面を除く各面の外側
に、それぞれの面から隔離して設けられた日除け板5を
備えてなる屋外設置型ロッカーにおいて、筐体1の一部
を開放構造として、この開放構造の部分に電源バッテリ
を収容する。
【0016】(2) 密閉構造を有する筐体1の底面を除く
各面の外側に、それぞれの面から隔離して設けられた日
除け板5を備えてなる屋外設置型ロッカーにおいて、各
日除け板5の内面に、この日除け板の放熱のためのフィ
ン21を取り付ける。
【0017】(3) 密閉構造を有する筐体1の底面を除く
各面の外側に、それぞれの面から隔離して設けられた日
除け板5を備えてなる屋外設置型ロッカーにおいて、筐
体1の内面に、この筐体の放熱のための熱吸収板23を
取り付ける。
【0018】(4) 密閉構造を有する筐体1の底面を除く
各面の外側に、それぞれの面から隔離して設けられた日
除け板5を備えてなる屋外設置型ロッカーにおいて、筐
体1内に上下方向に設置された複数の発熱部25間、お
よび発熱部25と電源部26間に、各発熱部および電源
部間の熱対流を妨げないとともに対流熱を吸収する棚間
放熱板27を横方向に配置してその一端を筐体内面に接
合する。
【0019】(5) (4) の場合に、発熱部25および電源
部26を筐体1の内部の一方の側に片寄せて配置すると
ともに、上下方向の対流板32を筐体の他方の側に片寄
せて配置することによって、この筐体内において発熱部
25および電源部26の部分で上昇し、対流板32の部
分で下降する熱対流を生ぜしめるようにする。
【0020】(6) 密閉構造を有する筐体1の底面を除く
各面の外側に、それぞれの面から隔離して設けられた日
除け板5を備えてなる屋外設置型ロッカーにおいて、パ
イプ37の外周に多数のフィン36を取り付けてなる放
熱パイプ35をこの筐体1の上部の対向する内面間に横
方向に取り付けるとともに、パイプ37の両端を筐体壁
外に開口させる。
【0021】(7) 密閉構造を有する筐体1の底面を除く
各面の外側に、それぞれの面から隔離して設けられた日
除け板5を備えてなる屋外設置型ロッカーにおいて、パ
イプ42の外周に多数のフィン41を取り付けてなる放
熱パイプ40をこの筐体1の上面と底面との間に上下方
向に取り付けるとともに、パイプ42の両端を筐体壁外
に開口させる。
【0022】(8) 密閉構造を有する筐体1の底面を除く
各面の外側に、それぞれの面から隔離して設けられた日
除け板5を備えてなる屋外設置型ロッカーにおいて、筐
体1の上面と底面との間にエアダクト45を上下方向に
設けるとともに、このエアダクトの両端を筐体壁外に開
口させる。
【0023】(9) (8) の場合に、エアダクト45の内部
に、端部をこのエアダクトの内面に接合された上下方向
の内部放熱器46を設ける。
【0024】
【作用】
(1) 屋外設置型ロッカーにおいては、密閉構造を有する
筐体1の底面を除く各面の外側に、それぞれの面から隔
離して設けられた日除け板5を備えている。
【0025】この場合に、筐体1の一部を開放構造とし
て、この開放構造の部分に電源バッテリを収容するよう
にしたので、電源バッテリから発生するガスを外部に放
出することができ、従って、密閉構造の部分の内部装置
に悪影響を及ぼさないようにすることができる。
【0026】(2) 上述の屋外設置型ロッカーにおいて、
各日除け板5の内面に、この日除け板の放熱のためのフ
ィン21を取り付けたので、日除け板自体の温度上昇を
抑えて、密閉構造の筐体1の内部装置に対して、温度上
昇の影響が及ばないようにすることができる。
【0027】(3) 上述の屋外設置型ロッカーにおいて、
筐体1の内面に、この筐体の放熱のための熱吸収板23
を取り付けたので、筐体1の内部の空気の温度上昇をこ
の熱吸収板23で吸収して、筐体壁へ熱伝導させて放熱
効果を得ることができる。
【0028】(4) 上述の屋外設置型ロッカーにおいて、
筐体1の内部に上下方向に設置された複数の発熱部25
間、および発熱部25と電源部26間に、各発熱部およ
び電源部間の熱対流を妨げないような棚間放熱板27を
横方向に配置して、その一端を筐体内面に接合したの
で、対流熱を吸収して、筐体壁へ熱伝導させて放熱効果
を得ることができる。
【0029】(5) (4) の場合に、発熱部25および電源
部26を筐体1の内部の一方の側に片寄せて配置すると
ともに、上下方向の対流板32を筐体の他方の側に片寄
せて配置することによって、筐体1内において発熱部2
5および電源部26の部分で上昇し、対流板32の部分
で下降する熱対流を生ぜしめるようにしたので、棚間放
熱板27でより有効に対流熱を吸収して、筐体壁へ熱伝
導させて放熱効果を得ることができる。
【0030】(6) 上述の屋外設置型ロッカーにおいて、
パイプ37の外周に多数のフィン36を取り付けてなる
放熱パイプ35をこの筐体1の上部の対向する内面間に
横方向に取り付けるとともに、パイプ37の両端を筐体
壁外に開口させるようにしたので、パイプ37に外気が
流通することによる放熱効果を得ることができるととも
に、この際、パイプ37にフィン36を取り付けたの
で、外気に接する面積を大きくして、放熱効果をより向
上させることができる。
【0031】(7) 上述の屋外設置型ロッカーにおいて、
パイプ42の外周に多数のフィン41を取り付けてなる
放熱パイプ40をこの筐体1の上面と底面との間に上下
方向に取り付けるとともに、パイプ42の両端を筐体壁
外に開口させるようにしたので、パイプ42に外気が流
通することによる放熱効果を得ることができるととも
に、この際、パイプ42にフィン41を取り付けたの
で、外気に接する面積を大きくして、放熱効果をより向
上させることができる。
【0032】(8) 上述の屋外設置型ロッカーにおいて、
筐体1の上面と底面との間にエアダクト45を上下方向
に設けるとともに、このエアダクトの両端を筐体壁外に
開口させるようにしたので、エアダクト45に外気が流
通することによる放熱効果を得ることができるととも
に、この際、外気に接する面積が大きいので、放熱効果
を向上させることができる。
【0033】(9) (8) の場合に、エアダクト45の内部
に、端部をこのエアダクトの内面に接合された上下方向
の内部放熱器46を設けたので、この際、外気に接する
面積がより大きくなり、放熱効果をさらに向上させるこ
とができる。
【0034】
【実施例】図1は、本発明の実施例(1) を示したもので
あって、密閉構造のなかに解放構造を部分的に取り入れ
て、バッテリのガス放出対策を行なった、屋外設置型ロ
ッカーの構造を示している。図中、(a)は正面図、
(b)は前面扉を開けた状態の正面図、(c)は側面図
をそれぞれ示し、図12におけると同じものを同じ番号
で示している。
【0035】実施例(1) の屋外設置型ロッカーは、直方
体からなる筐体1を基本構造としている。筐体1には、
内部点検等のための、ハンドル2によって開閉可能な前
面扉3が設けられているとともに、他の面を密閉されて
いて、内部に電子機器等を収容するとともに、筐体1の
下部の据え付け座4によって、据え付け用の土台上に固
定できるようになっている。なお、背面にも扉を設け
て、開閉可能なようにしてもよい。
【0036】前面扉面と両側面および上面に対して、そ
れぞれの面から隔離して設けられた日除け板5を有し、
日射による筐体内部の温度上昇を防止するようになって
いる。前面扉面の日除け板は、前面扉と一体に開閉し、
ハンドル2は、日除け板に設けられた窓部6から操作す
るようになっている。なお、背面扉を設ける場合は、背
面の日除け板は、同様に背面扉に対して固定される。
【0037】筐体内には、架7が設けられていて、電子
機器等をこの部に取り付けることができるようになって
いる。さらに外部電源の引き込み,信号線の接続等のた
めに、ケーブル接続部8が設けられている。
【0038】筐体1の下部には仕切り板11が設けられ
ていて、仕切り板11から上の筐体は密閉構造となり、
この部分に電子機器等を収容するように構成されてい
る。仕切り板11の下部は、バックアップ用電源バッテ
リを収めたバッテリケース12を収容できるようになっ
ている。
【0039】図1に示された屋外設置型ロッカーは、図
示のように、底面を除き四周面および上面に日除け板5
を有している。日除け板5はそれぞれの取付け面から空
隙をおいて隔離して設けられているので、直射日光によ
る筐体面の温度上昇を有効に防止することができる。筐
体内部に設置された電子機器等の電力消費に基づいて筐
体内部の温度が上昇すると、筐体内部と外気との間に一
定の熱傾斜を形成するが、筐体面と日除け板との間の空
気層の流動を介して筐体面が冷却されることによって自
然放熱される。
【0040】さらに図1に示された屋外設置型ロッカー
では、電源バッテリはバッテリケース12に納められた
状態で、筐体内に収容されるとともに、背面板に設けら
れた排気孔を経て発生したガスを大気中に放出できるよ
うになっている。
【0041】図2は、バッテリケースの構成例を示した
ものである。バッテリケース12は、図示のように、内
部に複数の電源バッテリ13を収容した直方体の筐体か
らなり、図1に示された筐体1の仕切り板11の下部に
挿入して、収容できるようになっている。
【0042】図3は、実施例(1) の屋外設置型ロッカー
の通気構造の詳細を示したものであって、(a)は一部
切り欠き背面図、(b)はA−A’断面図をそれぞれ示
している。
【0043】図3に示すように、背面板15には排気孔
16が設けられているとともに、バッテリケース12を
保持する底面17には、吸気孔18が設けられている。
従って、吸気孔18から外気を吸入して、電源バッテリ
から発生したガスとともに、排気孔16から大気中に放
出することができる。底面17には、電源線や信号線を
引き込むためのケーブル導入孔19が設けられている。
【0044】このように実施例(1) の屋外設置型ロッカ
ーは、電子機器等を密閉構造の筐体に収容した状態で、
日射に基づく温度上昇を防止することができるととも
に、電源バッテリに対しては、密閉構造のなかに開放構
造を部分的に取り入れた構成によって、発生ガスを有効
に排出することができる。
【0045】図4は、本発明の実施例(2) を示したもの
であって、屋外設置型ロッカーに使用する日除け板の改
良を示している。図中、(a)は正面図、(b)は上視
図をそれぞれ示し、図1におけると同じものを同じ番号
で示している。
【0046】実施例(2) の屋外設置型ロッカーにおいて
は、筐体1の四周外部に設けられた日除け板5の筐体側
の面に、放熱のためのフィン21を取り付けた構成を有
している。
【0047】フィン21は、日射によって日除け板5の
温度が上昇したとき、日除け板5と筐体面間の空気の対
流によって放熱することによって、日除け板自体、およ
び日除け板と筐体面間の空気の温度上昇を抑える作用を
行ない、これによって日除け板の温度上昇に基づく、筐
体内部の温度上昇に対する影響を軽減することができ
る。
【0048】以下、図5ないし図11は、屋外設置型ロ
ッカーの筐体内部での電力消費によって生じた熱を、効
率よく筐体外に放出することによって、筐体内部の温度
上昇を防止するようにした、実施例を示したものであ
る。
【0049】図5は、本発明の実施例(3) を示したもの
であって、屋外設置型ロッカーにおける筐体内部の放熱
構造を示している。図中、(a)は前面扉を開けた状態
の正面図、(b)はA−A’断面図をそれぞれ示し、図
1におけると同じものを同じ番号で示している。
【0050】実施例(3) においては、筐体1の内壁に、
例えば上下方向の熱吸収板23を多数溶接した構成を有
している。熱吸収板23は、筐体内部の空気から熱を吸
収して筐体壁に伝えることによって、筐体1の内部の温
度上昇を防止する作用を行なう。
【0051】図6は、本発明の実施例(4) を示したもの
であって、屋外設置型ロッカーにおける筐体内部の放熱
構造を示している。図中、(a)は前面扉を開けた状態
の正面図、(b)は棚間放熱板の構成を示す斜視図であ
って、図5におけると同じものを同じ番号で示してい
る。
【0052】実施例(4) においては、架7に複数の電子
機器等の発熱部25と電源部26とを取り付けた状態
で、各発熱部25間と、発熱部25と電源部26の間と
に、棚間放熱板27を横方向に配置して、各棚間放熱板
をその一端に設けられた取り付け部28によって、筐体
壁内面に取り付けた構成を有している。
【0053】棚間放熱板は、図6(b)に示すように、
多数の窓部29と垂直板30とを交互に有し、発熱部2
5と電源部26の間に横方向に設けられていることによ
って、発熱部25と電源部26における温度上昇によっ
て、熱対流を生じさせる作用を行なうとともに、この際
温められた空気から熱を吸収して、取り付け部28を介
して、吸収した熱を筐体壁に伝達する作用を行なう。
【0054】このように、発熱部25と電源部26にお
ける電力消費によって生じた熱に基づく熱対流から、棚
間放熱板27によって上昇気流の熱を吸収して筐体壁面
に伝導させることによって、放熱効果を得ることがで
き、筐体1の内部の温度上昇を防止することができる。
【0055】図7は、本発明の実施例(5) を示したもの
であって、屋外設置型ロッカーにおける筐体内部の放熱
構造を示している。図中、(a)は前面扉を開けた状態
の正面図、(b)はA−A’断面図であって、図5およ
び図6におけると同じものを同じ番号で示している。
【0056】実施例(5) においては、実施例(4) の構成
において、筐体内部において、電子機器等の発熱部25
と電源部26とを一方の壁面に片寄せて架7に取り付
け、各発熱部25間と、発熱部25と電源部26との間
に棚間放熱板27を横方向に配置するとともに、対流板
32を他方の壁面に片寄せて上下方向に配置した構成を
有している。
【0057】これによって、図示のように、発熱部25
および電源部26の部分で上昇し、対流板32の部分で
下降する熱対流を起こさせるようにすることができるの
で、これによって、発熱部25および電源部26と棚間
放熱板27との間の熱交換を促進して、筐体1の内部の
温度上昇を効果的に防止することができる。この際、筐
体内面の熱吸収板23を設けて、対流によって運ばれた
熱を吸収して、筐体壁面に伝達することによって、より
効果的に筐体1の内部の温度上昇を防止することができ
る。
【0058】図8は、本発明の実施例(6) を示したもの
であって、屋外設置型ロッカーにおける筐体内部の放熱
構造を示している。図中、(a)は前面扉を開けた状態
の正面図、(b)はA−A’断面図、(c)は放熱パイ
プの構成を示す斜視図であって、図1におけると同じも
のを同じ番号で示す。
【0059】実施例(6) においては、筐体1の内部の天
井に近い所に、外部に多数のフィン36を有するパイプ
37からなる、複数の放熱パイプ35を横方向に、対向
する壁面間に取り付けるとともに、各放熱パイプのパイ
プ37の両端を筐体壁外に開口させて、放熱パイプ35
の内部を外気が自由に流通できるようにした構成を有し
ている。
【0060】これによって、筐体内部の天井近くにおけ
る温められた空気が、放熱パイプ35を介して熱交換す
る際に、放熱パイプ35と接する面積を大きくして、放
熱効果を向上させることができる。
【0061】図9は、本発明の実施例(7) を示したもの
であって、屋外設置型ロッカーにおける筐体内部の放熱
構造を示している。図中、(a)は前面扉を開けた状態
の正面図、(b)はA−A’断面図、(c)は放熱パイ
プの構成を示す斜視図であって、図1におけると同じも
のを同じ番号で示している。
【0062】実施例(7) においては、筐体1の内部の例
えば両側に、外部に多数のフィン41を有するパイプ4
2からなる、複数の放熱パイプ40を上下方向に、底面
と天井面間に取り付けるとともに、各放熱パイプのパイ
プ42の両端を筐体壁外に開口させて、放熱パイプ40
の内部を外気が自由に流通できるようにした構成を有し
ている。
【0063】これによって、放熱パイプ40と筐体内部
の空気とが接する面積を大きくして、効率的に熱交換が
行なわれるようにするとともに、温められた放熱パイプ
40内の空気に対して、煙突効果によって上昇気流を生
じさせて、効果的に外気中に放出することによって、大
きな放熱効果を得ることができ、筐体1の内部の温度上
昇をより効果的に防止することができる。
【0064】図10は、本発明の実施例(8) を示したも
のであって、屋外設置型ロッカーにおける筐体内部の放
熱構造を示している。図中、(a)は前面扉を開けた状
態の正面図、(b)はA−A’断面図であって、図1に
おけると同じものを同じ番号で示している。
【0065】実施例(8) においては、筐体1の内部の例
えば背面に、エアダクト45を上下方向に底面と天井面
間に取り付けるとともに、エアダクト45の両端を筐体
壁外に開口させて、エアダクト45の内部を外気が流通
できるようにした構成を有している。
【0066】これによって、エアダクト45の壁面と筐
体内部の空気とが接する面積を大きくして、効果的に筐
体内部の空気との熱交換が行なわれるようにするととも
に、温められたエアダクト45内の空気に対して、煙突
効果によって上昇気流を生じさせて、効果的に外気中に
放出することによって、大きな放熱効果を得ることがで
き、筐体1の内部の温度上昇をより効果的に防止するこ
とができる。
【0067】図11は、本発明の実施例(9) を示したも
のであって、屋外設置型ロッカーにおける筐体内部の放
熱構造を示している。図中、(a)は前面扉を開けた状
態の正面図、(b)はA−A’断面図であって、図1に
おけると同じものを同じ番号で示している。
【0068】実施例(9) においては、実施例(8) の構成
において、エアダクト45の内部に、図示のような、交
差した上下方向の2組の平行板からなる羽根板または上
下方向のフィンからなる内部放熱器46を、その端部を
エアダクト45の内面に接して設けた構成を有してい
る。
【0069】これによって、エアダクト45を介する筐
体内部の空気と、エアダクト内の空気との熱交換が行な
われる際の、エアダクト内の空気との接触面積が大きく
なり、従って実施例(8) の構成と比較して、より大きな
放熱効果を得ることができ、筐体1の内部の温度上昇を
より効果的に防止することができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明の屋外設置型
ロッカーの構造によれば、密閉構造の筐体に対して開放
構造を部分的に取り入れて、その部分に電源バッテリを
収容するようにしたので、単一の筐体に電子機器等の内
部装置とバッテリとを収容して、バッテリから発生する
ガスによる、密閉部分の内部装置に対する悪影響を防止
することができるようになった。
【0071】さらに本発明の屋外設置型ロッカーの構造
によれば、日除け板に放熱フィンを設けて日除け板自体
の温度上昇を抑えるようにしたので、日除け板の温度上
昇に基づく、密閉筐体の内部装置の温度上昇を防止する
ことができる。
【0072】また本発明の屋外設置型ロッカーの構造に
よれば、筐体内部での電力消費によって発生した熱を、
筐体外壁に伝導させて放熱することによって、温度上昇
を防止することができる。この際、筐体内部に熱対流を
起こさせるようにすることによって、より有効に放熱す
ることができる。さらに、筐体内部の熱を外気の対流に
よって外部へ放熱するようにすることによって、より効
果的に温度上昇を防止することができる。
【0073】本発明の屋外設置型ロッカーの構造によれ
ば、筐体内部の消費電力を200W程度まで増大させて
も、内部の温度上昇を所定の限度内に抑えることができ
るとともに、外気周囲温度が50°Cになっても、装置
の使用が可能になった。従って本発明によれば、従来の
屋外設置型ロッカーと比較して、単一の屋外設置型ロッ
カーによって、バッテリバックアップを可能にするとと
もに、高消費電力化することができるようになり、内部
装置の高性能化,大規模化に対応することが可能になっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例(1) を示す図であって、(a)
は正面図、(b)は前面扉を開けた状態の正面図、
(c)は側面図をそれぞれ示す。
【図2】バッテリケースの構成例を示す図である。
【図3】実施例(1) の屋外設置型ロッカーの通気構造の
詳細を示す図であって、(a)は一部切り欠き背面図、
(b)はA−A’断面図をそれぞれ示す。
【図4】本発明の実施例(2) を示す図であって、(a)
は正面図、(b)は上視図をそれぞれ示す。
【図5】本発明の実施例(3) を示す図であって、(a)
は前面扉を開けた状態の正面図、(b)はA−A’断面
図をそれぞれ示す。
【図6】本発明の実施例(4) を示す図であって、(a)
は前面扉を開けた状態の正面図、(b)は棚間放熱板の
構成を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施例(5) を示す図であって、(a)
は前面扉を開けた状態の正面図、(b)はA−A’断面
図である。
【図8】本発明の実施例(6) を示す図であって、(a)
は前面扉を開けた状態の正面図、(b)はA−A’断面
図、(c)は放熱パイプの構成を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施例(7) を示す図であって、(a)
は前面扉を開けた状態の正面図、(b)はA−A’断面
図、(c)は放熱パイプの構成を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施例(8) を示す図であって、
(a)は前面扉を開けた状態の正面図、(b)はA−
A’断面図である。
【図11】本発明の実施例(9) を示す図であって、
(a)は前面扉を開けた状態の正面図、(b)はA−
A’断面図である。
【図12】従来の屋外設置型ロッカーの構造を示す図で
あって、(a)は正面図、(b)前面扉を開けた状態の
正面図、(c)は側面図である。
【符号の説明】
1 筐体 5 日除け板 13 電源バッテリ 21 フィン 23 熱吸収板 25 発熱部 26 電源部 27 棚間放熱板 32 対流板 35 放熱パイプ 36 フィン 37 パイプ 40 放熱パイプ 41 フィン 42 パイプ 45 エアダクト 46 内部放熱器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉構造を有する筐体の底面を除く各面
    の外側に、それぞれの面から隔離して設けられた日除け
    板を備えてなる屋外設置型ロッカーにおいて、 該筐体の一部を開放構造として、該開放構造の部分に電
    源バッテリを収容したことを特徴とする屋外設置型ロッ
    カーの構造。
  2. 【請求項2】 密閉構造を有する筐体の底面を除く各面
    の外側に、それぞれの面から隔離して設けられた日除け
    板を備えてなる屋外設置型ロッカーにおいて、 該各日除け板の内面に、該日除け板の放熱のためのフィ
    ンを取り付けたことを特徴とする屋外設置型ロッカーの
    構造。
  3. 【請求項3】 密閉構造を有する筐体の底面を除く各面
    の外側に、それぞれの面から隔離して設けられた日除け
    板を備えてなる屋外設置型ロッカーにおいて、 該筐体の内面に、該筐体の放熱のための熱吸収板を取り
    付けたことを特徴とする屋外設置型ロッカーの構造。
  4. 【請求項4】 密閉構造を有する筐体の底面を除く各面
    の外側に、それぞれの面から隔離して設けられた日除け
    板を備えてなる屋外設置型ロッカーにおいて、 該筐体内に上下方向に設置された複数の発熱部間、およ
    び発熱部と電源部間に、各発熱部および電源部間の熱対
    流を妨げないとともに対流熱を吸収する棚間放熱板を横
    方向に配置してその一端を筐体内面に接合したことを特
    徴とする屋外設置型ロッカーの構造。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の屋外設置型ロッカーの
    構造において、 前記発熱部および電源部を筐体の内部の一方の側に片寄
    せて配置するとともに、上下方向の対流板を該筐体の他
    方の側に片寄せて配置することによって、該筐体内にお
    いて発熱部および電源部の部分で上昇し、対流板の部分
    で下降する熱対流を生ぜしめるようにしたことを特徴と
    する屋外設置型ロッカーの構造。
  6. 【請求項6】 密閉構造を有する筐体の底面を除く各面
    の外側に、それぞれの面から隔離して設けられた日除け
    板を備えてなる屋外設置型ロッカーにおいて、 パイプの外周に多数のフィンを取り付けてなる放熱パイ
    プを該筐体上部の対向する内面間に横方向に取り付ける
    とともに、該パイプの両端を筐体壁外に開口させたこと
    を特徴とする屋外設置型ロッカーの構造。
  7. 【請求項7】 密閉構造を有する筐体の底面を除く各面
    の外側に、それぞれの面から隔離して設けられた日除け
    板を備えてなる屋外設置型ロッカーにおいて、 パイプの外周に多数のフィンを取り付けてなる放熱パイ
    プを該筐体の上面と底面との間に上下方向に取り付ける
    とともに、該パイプの両端を筐体壁外に開口させたこと
    を特徴とする屋外設置型ロッカーの構造。
  8. 【請求項8】 密閉構造を有する筐体の底面を除く各面
    の外側に、それぞれの面から隔離して設けられた日除け
    板を備えてなる屋外設置型ロッカーにおいて、 該筐体の上面と底面との間にエアダクトを上下方向に設
    けるとともに、該エアダクトの両端を筐体壁外に開口さ
    せたことを特徴とする屋外設置型ロッカーの構造。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の屋外設置型ロッカーの
    構造において、 前記エアダクトの内部に、端部を該エアダクトの内面に
    接合された上下方向の内部放熱器を設けたことを特徴と
    する屋外設置型ロッカーの構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006316560A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Sanki Eng Co Ltd 電気設備用函体の昇温昇熱防止構造
JP2019091769A (ja) * 2017-11-13 2019-06-13 株式会社バッファロー 電子機器筐体

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