JPH08213251A - チョークコイル - Google Patents

チョークコイル

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JPH08213251A
JPH08213251A JP1715695A JP1715695A JPH08213251A JP H08213251 A JPH08213251 A JP H08213251A JP 1715695 A JP1715695 A JP 1715695A JP 1715695 A JP1715695 A JP 1715695A JP H08213251 A JPH08213251 A JP H08213251A
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bobbin
magnetic
choke coil
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common mode
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JP1715695A
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Tatsuyuki Yamada
辰之 山田
Koichi Yamaguchi
公一 山口
Takaaki Oi
隆明 大井
Iwao Fukutani
巌 福谷
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コモンモードノイズの飽和が起こりにくく、
コモンモードノイズ及びノーマルモードノイズに対して
十分なノイズ除去効果を有するチョークコイルを得る。 【構成】 チョークコイルは、磁性体ボビン1と、この
ボビン1に巻き回されている一対の巻線4,5と、2個
の磁性体コア10,11とで構成されている。ボビン1
は筒状胴部1aと、この胴部1aの両端部及び中央部に
設けられた鍔部1b,1c,1dと、鍔部1b〜1dの
外周端面に接合された蓋部1fとで構成されている。筒
状胴部1aの穴1eの開口部壁面には、磁性体コア1
0,11との間に十分な間隔を確保するための間隙形成
用突起8を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として電子機器等か
ら流出するノイズを除去する際に用いられるチョークコ
イルに関する。
【0002】
【発明の背景】一般に、コモンモードチョークコイル
は、ノーマルモードの漏れインダクタンス成分をわずか
ながら有しているため、ノーマルモードノイズにも効果
があるが、ノーマルモードノイズが強い場合には、これ
とは別にノーマルモードチョークコイルを使用してノイ
ズ対策をする必要があった。
【0003】また、ノーマルモードの漏れインダクタン
ス成分が比較的大きいコモンモードチョークコイルの場
合は、漏れ磁束が周辺回路に悪影響を与えることがあっ
た。このため、コモンモードチョークコイルの外周に磁
気シールドを施す等の対策をする必要があった。この対
策として、本出願人は例えば、図8に示すように、磁性
体からなるボビン51と、このボビン51に挿通された
磁性体コア60と、ボビン51に巻回された一対の巻線
54,55を備えたチョークコイルを提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このチョークコイル
は、コモンモードノイズとノーマルモードノイズの両者
を除去することができるものの、単にボビン51に磁性
体コア60を挿通した構造であれば、ボビン51と磁性
体コア60の隙間が十分確保できないため、ボビン51
と磁性体コア60間の磁気抵抗が低くなり、ノーマルモ
ードノイズによってボビン51内に発生した磁束φ5が
比透磁率の高い磁性体コア60に漏れ易かった。その結
果、このチョークコイルはコモンモードノイズの飽和が
起り易く、コモンモードノイズに対してノイズ除去効果
を十分に発揮することができないという問題があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、コモンモードノ
イズの飽和が起こりにくく、コモンモードノイズ及びノ
ーマルモードノイズに対して十分なノイズ除去効果を有
するチョークコイルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明に係るチョークコイルは、(a)一対の巻線
と、(b)前記一対の巻線が巻回される筒状胴部を有す
ると共に、前記一対の巻線をそれぞれ周回する閉磁路を
有した磁性体からなるボビンと、(c)前記ボビンの筒
状胴部に挿通された磁性体コアとを備え、(d)前記ボ
ビンの筒状胴部の穴壁面又は前記磁性体コアの表面の少
なくともいずれか一方に間隙形成用突起を設けたこと、
を特徴とする。
【0007】
【作用】以上の構成により、間隙形成用突起によって、
ボビンの筒状胴部の穴壁面と磁性体コアの表面の間に所
定の寸法の隙間が確保される。従って、ボビンと磁性体
コア間の磁気抵抗が大きくなり、ノーマルモードノイズ
によってボビン内に発生した磁束が、磁性体コアに漏れ
にくくなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係るチョークコイルの一実施
例について添付図面を参照して説明する。図1に示すよ
うに、チョークコイルはボビン1と、このボビン1にそ
れぞれ巻回されている一対の巻線4,5と、2個のコ字
形磁性体コア10,11とで構成されている。ボビン1
は円筒状胴部1aと、この胴部1aの両端部及び中央部
に設けられた鍔部1b,1c,1dと、鍔部1b〜1d
の外周端面に接合された蓋部1fとで構成されている。
本実施例の場合、蓋部1fは鍔部1b〜1dの外周端面
全部を覆っていないが、全外周を覆ってもよいことは言
うまでもない。ボビン1の材料としては、比透磁率が1
以上(例えば2〜数十)の絶縁性磁性体材料が使用され
る。具体的にはNi−Zn系やMn−Zn系のフェライ
トと樹脂の結合材とを混練したもの等が使用される。
【0009】筒状胴部1aの穴1eの開口部壁面には間
隙形成用突起8が設けられ、コア10,11とボビン1
は、この間隙形成用突起8によって隙間が十分に確保で
きている。間隙形成用突起8の高さは、ボビン1とコア
10,11間の磁気抵抗が、図6に表示されたA点とB
点間の磁気抵抗より大きくなるように設定される。例え
ば、ボビン1の比透磁率を20、A点とB点間の距離を
10mmとすると、突起8の高さは0.5mm程度とな
る。間隙形成用突起8の材料としては、ボビン1と同様
の材料を用いてもよいし、異なる材料を用いてもよい。
【0010】一対の巻線4,5は、それぞれボビン1の
胴部1aに鍔部1cを間に挟んで巻回され、それぞれの
始端部及び終端部はボビン1に設けられた端子(図示せ
ず)に固定される。ボビン1は胴部1aの上半分と鍔部
1bと蓋部1fの上半分と鍔部1cとで巻線4を周回す
る閉磁路を構成し、胴部1aの下半分と鍔部1dと蓋部
1fの下半分と鍔部1cとで巻線5を周回する閉磁路を
構成している。
【0011】磁性体コア10,11は、ボビン1の胴部
1aの穴1eに挿通された状態で接合され、ロ字形状の
コアを形成している。コア10,11の材料としては、
比透磁率が数千のものが好ましく、具体的にはフェライ
トやアモルファス等が使用される。以上の構成からなる
チョークコイルは、間隙形成用突起8によってボビン1
と磁性体コア10,11の隙間が十分に確保できている
ので、ボビン1と磁性体コア10,11間の磁気抵抗が
大きく、ノーマルモードノイズによってボビン1内に発
生した磁束が、磁性体コア10,11に漏れにくい。こ
の結果、コモンモードノイズの飽和が起こりにくく、コ
モンモードノイズ及びノーマルモードノイズに対してノ
イズ除去効果を十分に発揮することができるチョークコ
イルが得られる。図2はチョークコイルの電気等価回路
図である。
【0012】ここに、以上の構成からなるチョークコイ
ルのコモンモードノイズ除去作用について図3及び図4
を参照して説明する。図3に示すように、チョークコイ
ルは電源20と電子機器等の負荷21の間に配設された
二つの信号線に電気的に接続されている。電源20とグ
ランド間に浮遊容量C1が発生し、負荷21とグランド
間に浮遊容量C2が発生している。二つの信号線をそれ
ぞれ図中矢印方向にコモンモードノイズ電流i1,i2
流れると、図4に示すように、巻線4,5に磁束φ1,
φ2が生じる。この磁束φ1,φ2は互いに加え合わさ
れてコア10,11の閉磁路内を周回しながら、他に漏
れることなく漸次減衰する。磁束φ1,φ2は渦電流損
等の形で熱エネルギーに変換するからである。これによ
り、コモンモードノイズ電流i1,i2は低減される。
【0013】次に、チョークコイルのノーマルモードノ
イズ除去作用について図5及び図6を参照して説明す
る。図5に示すように、ノーマルモードノイズ電流i3
が二つの信号線をそれぞれ図中矢印方向に流れると、図
6に示すように、巻線4,5に磁束φ3,φ4が生じ
る。コア10,11とボビン1は、間隙形成用突起8に
よって隙間が十分に確保できているので、この磁束φ
3,φ4はボビン1の閉磁路内をコア10,11に漏れ
ることなく周回しながら、渦電流損等の形で熱エネルギ
ーに変換され、漸次減衰する。これにより、ノーマルモ
ードノイズ電流i3は低減される。
【0014】なお、本発明に係るチョークコイルは前記
実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で変
形することができる。間隙形成用突起は任意の形状でよ
く、例えば図7に示すように、筒状胴部の穴1eの内壁
面に、胴部の軸方向に帯状の三角突起31を等間隔に配
設してもよい。間隙形成用突起を筒状胴部ではなく、磁
性体コアに設けてもよく、両方に設けてもよい。
【0015】また、ボビンは複数の巻線に対して一つの
共通のボビンである必要はなく、巻線のそれぞれに対応
して独立した複数個のボビンであってもよいし、胴部の
形状は円筒状でも角筒状であってもよい。さらに、コア
はコ字形コアやE字形コアを二つ組み合わせたものの
他、コ字形コアやE字形コアをI字形コアと組み合わせ
たものであってもよい。あるいは、コアは分割タイプの
ものに限定されるものではなく、一体タイプのもの、例
えば日字形コア又はロ字形コアであってもよい。
【0016】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、間隙形成用突起をボビンの筒状胴部の穴壁面又
は磁性体コアの表面の少なくともいずれか一方に設けた
ので、ボビンと磁性体コアの隙間を十分に確保すること
ができ、ノーマルモードノイズによってボビン内に発生
した磁束が磁性体コアに漏れにくくなる。この結果、コ
モンモードノイズによる磁束が飽和しにくく、コモンモ
ードノイズとノーマルモードノイズに対して十分なノイ
ズ除去効果を有するチョークコイルを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチョークコイルの一実施例を示す
断面図。
【図2】図1に示したチョークコイルの電気等価回路
図。
【図3】図1に示したチョークコイルによるコモンモー
ドノイズ除去を説明するための電気回路図。
【図4】図1に示したチョークコイルによるコモンモー
ドノイズ除去を説明するための磁気回路図。
【図5】図1に示したチョークコイルによるノーマルモ
ードノイズ除去を説明するための電気回路図。
【図6】図1に示したチョークコイルによるノーマルモ
ードノイズ除去を説明するための磁気回路図。
【図7】他の実施例を示すボビン内周面の斜視図。
【図8】従来例を示す断面図。
【符号の説明】
1…ボビン 1a…筒状胴部 1b,1c,1d…鍔部 1e…穴 1f…蓋部 4,5…巻線 8…間隙形成用突起 10,11…磁性体コア 31…間隙形成用三角突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福谷 巌 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の巻線と、 前記一対の巻線が巻回される筒状胴部を有すると共に、
    前記一対の巻線をそれぞれ周回する閉磁路を有した磁性
    体からなるボビンと、 前記ボビンの筒状胴部に挿通された磁性体コアとを備
    え、 前記ボビンの筒状胴部の穴壁面又は前記磁性体コアの表
    面の少なくともいずれか一方に間隙形成用突起を設けた
    こと、 を特徴とするチョークコイル。
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